JP2007030793A - アーム状応力伝達部材 - Google Patents
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Abstract
意匠性を損なわずに軽量かつ高い耐衝撃特性を発揮することができるアーム状応力伝達部材を提供する。
【解決手段】
繊維強化プラスチック部材の周囲を炭素繊維からなる織物で一部がオーバーラップするように覆ったアーム状応力伝達部材であって、前記繊維強化プラスチックは実質的に曲率半径が3mm以上である曲面部または該曲面部および平面部で構成され、かつ、オーバーラップしている織物の平均オーバーラップ長が3mm以上であるアーム状応力伝達部材とする。
【選択図】図1
Description
(1)繊維強化プラスチック部材の周囲を炭素繊維からなる織物で一部がオーバーラップするように覆ったアーム状応力伝達部材であって、前記繊維強化プラスチックは実質的に曲率半径が3mm以上である曲面部または該曲面部および平面部で構成され、かつ、オーバーラップしている織物の平均オーバーラップ長が3mm以上であることを特徴とするアーム状応力伝達部材。
(2)オーバーラップするように覆った前記織物の継ぎ目が、使用時に負荷される想定応力が他よりも低い部分で、かつ、使用時の裏面となる位置に配置されていることを特徴とする上記(1)に記載のアーム状応力伝達部材。
(3)オーバーラップするように覆った前記織物の継ぎ目の全部もしくは一部が、平面部もしくは曲率半径100mm以上の曲面部に配置されていることを特徴とする上記(1)または(2)に記載のアーム状応力伝達部材。
(4)前記織物は、縦糸と横糸との交差による繊維糸条のうねりの振幅をδ、波長をLとしたとき、δ/Lが0.2を超えないものであることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のアーム状応力伝達部材。
(5)前記織物は、厚みが150μm以下であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のアーム状応力伝達部材。
(6)前記織物がフィラメント数1500本以下の炭素繊維糸条からなる織物であること特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載のアーム状応力伝達部材
(7)前記炭素繊維糸条は破断伸度が1.0%以上であることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載のアーム状応力伝達部材。
(8)前記炭素繊維糸条は引張弾性率が200〜500GPaの範囲内にあることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載のアーム状応力伝達部材。
(9)前記繊維強化プラスチック部材を構成する強化繊維が、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、およびセラミック繊維からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれかに記載のアーム状応力伝達部材。
(10)スポーツ用品部材であることを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれかに記載のアーム状応力伝達部材。
(11)自転車用部品であることを特徴とする上記(1)〜(10)のいずれかに記載のアーム状応力伝達部材。
<実施例1>
図4、図5に示す中空状のクランクを形成するために、繊維強化プラスチックからなる外殻部材20として、プリプレグCを10層積層し、金型内に入れ130℃で1時間プレス成形したものを用いた。外殻部材20の曲率半径が最小値となる部位22の曲率半径を3mmとし、外殻部材20の周囲を覆う炭素繊維織物21の曲率半径が3mmを確実に越えるようにした。
これらの外殻部材20およびアルミ合金製インサート17は、互いの接着面をサンディングし粗面化した後、2液型室温硬化エポキシ接着剤をその接着面に塗布し、両者を互いに嵌合して一体化した後、室温で12時間放置し硬化させた。
<比較例1>
プリプレグBを外殻部材20の外周に巻き付ける際に、織物端部を重ね合わせずつきあわせるようにした以外は実施例1と同様にして自転車クランクを作成した。
<比較例2>
外殻部材20の外形形状の曲率半径の最小値を1mmとした以外は、実施例1と同様にして自転車クランクを作成した。
<比較例3>
外殻部材の外周を覆う炭素繊維織物としてプリプレグAを用いた以外は実施例1と同様にして自転車クランクを作成した。
<比較例4>
プリプレグBを外殻部材の外周に巻き付ける際に、自転車クランクの側面下端のコーナー部24に継ぎ目を設け、平均オーバーラップ長が1mmとなるように重ね合わせた以外は実施例1と同様にして自転車クランクを作成した。
1:繊維強化プラスチック部材
2:曲面部
3:平面部
4:炭素繊維織物
5:オーバーラップ部
6:オーバーラップ長
7:重なっている織物端部の長さ
8:縦糸
9:横糸
10:繊維の蛇行
11:波長L
12:振幅δ
13:自転車用クランク(アーム状応力伝達部材)
14:表面
15:裏面
16:中空部
17:アルミ合金製インサート
18:ブラケットスピンドル取付部
19:ペダル軸取付部
20:外殻部材
21:外殻部材の周囲を覆う炭素繊維織物
22:外殻部材における曲率半径値が最小値の部位
23:側面
24:側面下端コーナー部
25:オーバーラップ部
Claims (11)
- 繊維強化プラスチック部材の周囲を炭素繊維からなる織物で一部がオーバーラップするように覆ったアーム状応力伝達部材であって、前記繊維強化プラスチックは実質的に曲率半径が3mm以上である曲面部または該曲面部および平面部で構成され、かつ、オーバーラップしている織物の平均オーバーラップ長が3mm以上であることを特徴とするアーム状応力伝達部材。
- オーバーラップするように覆った前記織物の継ぎ目が、使用時に負荷される想定応力が他よりも低い部分で、かつ、使用時の裏面となる位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のアーム状応力伝達部材。
- オーバーラップするように覆った前記織物の継ぎ目の全部もしくは一部が、平面部もしくは曲率半径100mm以上の曲面部に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のアーム状応力伝達部材。
- 前記織物は、縦糸と横糸との交差による繊維糸条のうねりの振幅をδ、波長をLとしたとき、δ/Lが0.2を超えないものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアーム状応力伝達部材。
- 前記織物は、厚みが150μm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアーム状応力伝達部材。
- 前記織物がフィラメント数1500本以下の炭素繊維糸条からなる織物であること特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のアーム状応力伝達部材
- 前記炭素繊維糸条は破断伸度が1.0%以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のアーム状応力伝達部材。
- 前記炭素繊維糸条は引張弾性率が200〜500GPaの範囲内にあることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のアーム状応力伝達部材。
- 前記繊維強化プラスチック部材を構成する強化繊維が、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、およびセラミック繊維からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のアーム状応力伝達部材。
- スポーツ用品部材であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のアーム状応力伝達部材。
- 自転車用部品であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のアーム状応力伝達部材。
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