JP2007030330A - 金型装置、並びに、その金型装置によって成形される把持部材 - Google Patents

金型装置、並びに、その金型装置によって成形される把持部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2007030330A
JP2007030330A JP2005216613A JP2005216613A JP2007030330A JP 2007030330 A JP2007030330 A JP 2007030330A JP 2005216613 A JP2005216613 A JP 2005216613A JP 2005216613 A JP2005216613 A JP 2005216613A JP 2007030330 A JP2007030330 A JP 2007030330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
primary
molding
primary side
molded product
secondary side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005216613A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4525512B2 (ja
Inventor
Tsutomu Goto
努 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
Priority to JP2005216613A priority Critical patent/JP4525512B2/ja
Publication of JP2007030330A publication Critical patent/JP2007030330A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4525512B2 publication Critical patent/JP4525512B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】 柔らかい樹脂で内層を形成し、次いで、その内層の上面に内層よりも硬い外層を形成する樹脂をキャビティーに流入すると、前記内層が変形しその内層と外層が混濁してしまう。
よって外層の硬めの樹脂を先に成形することで袋状を形成する。その後、内層側に樹脂を流入する。しかし、この袋状は変形し易く、崩れ易く、2次側樹脂である内層側樹脂が洩れ易い。また、袋状のため成形ガスの逃げ場所が無く、ガス焼け不良で成形品がべた付く、などの欠点がある。そこでこれらの欠点を解消することで内層と外層の混濁のない、均一な層でありながら、ガス焼けでべた付かない、クッション性に優れた持ち心地の良い把持部品が容易に連続成形できる。
【解決手段】 外層に硬い弾性体を成形し、その外層の内面に柔らかい弾性体からなる内層を成形する多色成形或いは、異材質成形における金型装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多色成形或いは、異材質成形における金型装置に関するものであり、例えば、外層と内層の硬度が異なる筆記具の把持部材などを成形する金型装置に関する。
シャープペンシルやボールペンなど筆記具の把持する部分には、ゴム状弾性体から構成されるグリップが被着されている。従来、このグリップは1種の材質から構成されているが、近年においては、グリップの多様化が図られ、柔らかい内層の上面にその内層よりも硬い外層を被覆したグリップが市販されるようになってきた。そのグリップは内層と外層を別々に成形し、それら各々の層を嵌め合わせることによってグリップが構成されるようになっている。
しかし、柔らかい内層の上面に硬い外層を嵌め合わせることは組み立て工数を要するばかりでなく、柔らかいが故に滑りが悪く挿着が困難であり、そのため、前記柔らかい内層と硬い外層を一体成形する、所謂、多色成形が考えられるようになってきた。
特開2003−211889号公報
通常、多色成形は、内層を硬い材質にする一方、外層を柔らかい材質にしている。内層を柔らかい材質にし、その上面に硬い外層を形成すると、その硬い外層を成形する際の樹脂の流入圧力によって前記柔らかい内層が変形したり捲れたり、強いては、柔らかい内層が押しのけられ硬い外層のみの部分が形成されてしまい、その結果、製品としての価値を著しく落としてしまうからである。
上記の従来技術も例外ではない。具体的に説明すると、柔らかい樹脂で内層1を形成し(図7参照)、次いで、その内層1の上面に内層1よりも硬い外層2を形成する樹脂をキャビティー6に流入すると、前記内層1が変形しその内層1と外層2が混濁してしまう(図8参照)。
尚、最初に硬い外層2を成形し、次いで、その外層2の内面に柔らかい内層1を成形する多色成形手段もあるが、袋状になっている外層2の内面に内層1となる樹脂が流入する際、樹脂中に含まれるガスの逃げ場が無く、その結果、グリップにガスが液状となって堆積し、その様なグリップにあっては、液状となったガスの汚れが指などに付着するばかりでなく、表面状態が粗悪なものとなり製品としての機能も著しく損ねてしまい、実用化には至らなかった。
本発明は、外層に硬い弾性体を成形し、その外層の内面に柔らかい弾性体からなる内層を成形する多色成形或いは、異材質成形における金型装置を要旨とする。
本発明は、外層に硬い弾性体を成形し、その外層の内面に柔らかい弾性体からなる内層を成形する多色成形或いは、異材質成形における金型装置としているので、硬い外層の内面に柔らかい内層を容易に成形することができる。
また、内層側の柔らかい材料を外層の孔から流出させることにより、お互いの溶融・密着が向上すると共に、内層は柔らかく外層は弾性を有しているものの硬めであることかららクッション性に富み、また、外層の表面に露出した内層の柔らかい材料が滑り防止の効果を発揮する成形品が簡単な金型構造で得られるといった2次的効果も発生する。
筆記具の把持する部分に装着される筒状把持部品の完成品43を成形する金型装置を例に挙げ、その1例を説明する。筒状の把持部品43の外層を1次側成形樹脂Eとして、内層を2次側成形樹脂Gとして説明する。図1で示す多色成形装置で硬度差の有る2色を成形する金型装置である。1次側成形樹脂Eと2次側成形樹脂Gの混濁を避けるために、硬い方の1次側成形樹脂Eを先に成形する金型装置である。
尚、本例では、硬い方の1次側成形樹脂Eを例えばショアーA硬度が35〜70の中硬度弾性樹脂とし、柔らかい方の2次側成形樹脂Gを例えばショアーA硬度が5〜25の低硬度弾性樹脂が選択されている。
しかし、外層を硬い方の1次側成形樹脂Eとして先に成形することは、容易であるが、この外層の内側に内層である2次側成形樹脂Gを均一な層として充填することは、未だ嘗てなされていなく、研究・開発が急がれていた。此れに対し、本願発明者は、その解決策を見出したので以下に説明する。
前記異材質成形金型装置を図1に示す。1次側固定側Kは、1次側成形品Dを成形する1次側キャビティー12と1次側先ピン(1次コア)13を具備している。更に、前記1次側固定側Kは、成形機により型締めされることで、前記1次側成形樹脂Eが充填可能な1次側閉鎖密閉空間(1次キャビティー)24の一部分を具備している。
一方、可動側Mは、コアピン16並びに、コアピン16Aと、ストリッパブッシュ15を具備している。更に、前記1次側成形樹脂Eが充填可能な1次側閉鎖密閉空間24の一部分を具備している。前記1次側閉鎖密閉空間24の一部を具備する前記1次側固定側Kと可動側Mが互いに、成形機で型締めされることで、完全な前記閉鎖密閉空間24を形成している。
前記1次側閉鎖密閉空間24に1次側成形樹脂Eを充填し、その成形樹脂Eによって1次側成形品Dを成形後、型開きして、可動側Mのコアピン16に係着された1次側成形品Dが、前記1次側の固定側Kから離間し可動側Rに移動する。その後、成形機により、2次側固定側N側に移動し型締めされる。尚、2次側固定側Nは、前記2次側先ピン(固定側コア)18と2次側キャビティー19とで構成されている。
前記可動側Mであるコアピン16に係着された1次側成形品Dは、前記型締めにより、2次側キャビティ19と2次側先ピン18とで構成された前記固定側Nに挿入されることにより2次側閉鎖密閉空間30を形成している。その後、前記2次側閉鎖密閉空間30に2次側成形樹脂Gを射出充填し、その射出充填完了後、成形機により型開することで、ストリッパ15を介してコアピン16から筒状把持部品の完成品43が離脱し落下する。此れで、把持部品の完成品43の成形が完了する。
更に、前記可動側Mであるコアピン16が再度、1次側固定側Kに移動し型締めされ1次側成形樹脂Eを成形する。このサイクルを繰り返すことによって、コアピン16を具備した可動側Mと、同一形体のコアピン16Aを具備した可動側MAが同時に射出成形される。
つまり、前記可動側Mと、同一形体の可動側MAは、1次側の固定側Kと可動側M、また、2次側固定側Nと可動側MAが、それぞれ成形機で型締め成形された後、成形機により型開されるのである。その際、1次側成形品Dは、コアピン16に係着された状態を維持している。また、一方の、1次側成形品Dと2次側成形品Fで成形された把持部品の完成品43は、コアピン16Aから離間して落下する。
その後、前記成形機の可動側が、スライド或いは回転し移動することで、前記1次側成形品Dをコアピン16に係着された状態を保持したままの前記可動側Mは、前記2次側固定側N側へ移動する。また、前記把持部品の完成品43をコアピン16Aから離間して落下させた状態の可動側MAは、前記1次側固定側K側へ移動する。
つまり、可動側Mと可動側MAが、成形機によって交互に移動され、また、成形を繰り返す異材質成形である。また、1度の射出成形で外層と内層が同時に成形することが可能なため、2台の成形機で各々外層と内層を成形するよりも成形コストの削減につながり、更に、外層と内層の嵌め込みによる組立工数が不必要であるため、更なるコストの削減が可能となる。
前記1次側成形樹脂Eの充填流入空間である、1次側密閉閉鎖空間24の構成について詳述する。前記1次側成形樹脂Eは、成形機のノズルと1次側スプル−21並びに、1次側ランナ−22及び、1次側ゲ−ト23で連通する空間から1次側密閉閉鎖空間24に流入し、1次側成形品Fとして成形される(図6参照)。前記1次側先ピン13の外周面には、縦溝が形成されており、その縦溝が橋脚溝28Aとなっている。よって、1次側成形品Dである1次側成形樹脂Eの内面には、橋脚28が形成されることになる。尚、1次側先ピン13に形成した橋脚溝を、ディンプル状又は鉢巻状の溝としても良い。
更に、1次側成形品D部の1次側密閉閉鎖空間24である、前記1次側キャビティー12の内面部には凸部26が形成されている。そして、成形機が型締めすることで、前記1次側先ピン13と1次側キャビティー12の内面部の凸部26が圧嵌・当接し、1次側成形樹脂Eの流入充填が部分的に遮断・阻止される。この充填動作の遮断によって、1次側成形品Fには連通孔29が形成される。尚、前記凸部を、1次キャビティーの内面部に形成しているが、前記凸部を1次コアの外周面に形成しても良い。具体的には、1次側先ピン13Aの外周面に凸部26Aとして形成している。
更に、前記1次側先ピン13Aに形成した凸部26Aが、圧嵌・当接する部分を1次キャビティー12Aの内面側としても良い。
更に、前記1次側成形品Dである硬い方の1次側成形樹脂Eの成形手段を図6、図10、図11に示し説明する。前記1次側成形品Dである硬い方の1次側成形樹脂Eが成形された後、成形機のより金型の型開きが開始される。これにより、前記可動側Mが金型開き方向へ移動すると共に、1次側割型押板4Aも同調し開き、1次側アンギュラピン10Aも移動する。この1次側アンギュラピン10Aの移動で、1次側割型9Aに固着された1次側キャビティー12が開くと同時に、1次側成形品Dは、1次側先ピン13から抜き取られる方向に離間される。一方、1次側成形品Dの1次側ゲート23は、型開時に切断され1次側スプルー21及び1次側ランナー22は1次側の固定側Kに残る。その後、更に型開することで固定側型板3Aが開き1次側スプルー21及び1次側ランナー22の1次側ゲート23部が前記1次側の固定側Kから離間される。このとき、前記ランナー22をランナー取り出し機で取り除くか、或いは、自動で落下させる。次いで、1次側成形品Dは、前記可動側Mのコアピン16側へと移動し2次側成形品Gの成形工程へと移動する。
前記の成形工程において、1次側成形品Dが、1次側固定側Kから離間される際、中空状態の薄肉になるため、前記の離間抵抗で変形しようとする作用が発生する。そこで、薄肉で形成された前記1次側成形品Dの強度を確保する必要があるが、本実施例では強度を確保するために橋脚溝28Aを形成している(図7、図8、図11〜図14参照)。
この橋脚溝28Aを1次側先ピン13に形成よって、1次側成形品には橋脚28が成形(形成)される。以下、その橋脚28について詳述する。
把持部品の完成品43の1次側成形品Dを、図11〜図13に示し説明する。
本例においては、連通孔29が数箇所にわたり形成されている。よって、外層である1次側成形品Dは、強度が若干ではあるが弱くなっている。よって、前記1次側固定側Kの1次側先ピン13及び1次側キャビティー12から1次側成形品Dが離間する際の離間の抵抗、及び、1次側成形品Dからゲ−ト23が切断される時の切断力で、その1次側成形品Dが変形してしまう危険性がある。
また、前記1次側成形樹脂Eを充填し1次側成形品Dを成形後、成形機で型開きし、この1次側成形品Dは可動側M側であるコアピン16に係着された様態で、可動側M方向へ移動する。
更に、前記成形機の可動側が回転或いは、スライドして移動することで可動側Mは2次成形側へと移動する。つまり、前記2次側成形品Fを成形する側に移動するのである。
前記2次側固定側Nの金型は、2次側先ピン18と2次側キャビティー19を具備している。その2次側の固定側Nに前記1次側成形品Dが挿嵌される。しかし、この時、1次側成形品Dの成形状態が悪く変形していた場合には、型締めの最中に意図しない部分を挟み込んでしまい、その結果、2次側固定側Nが破損してしまう危険性がある。これらの危険性を避けるために、本実施例においては、橋脚を設けている。
その橋脚28の具体的な形体を以下に示す。前記1次側成形品D自体の強度と剛性を保持するために、1次側成形品Dの橋脚28を1次側成形品Dの隣り合う連通孔29間に形成している。
しかし、橋脚28は、内層の前記柔らかい方の2次側成形樹脂Gのクション性を損ねる可能性がある。そこで、本実施例においては、橋脚28の肉厚Sは、内層の2次側成形樹脂Gのクション性を損ねない硬さを確保するために0.4ミリ≦肉厚S≦1.5ミリに設定している。尚、使用する材料の硬度、クッション性によって、橋脚28の構成数は、連通孔29の間隔に合わせて適宜設定が可能である。
尚、前記1次側成形品Dの外層の肉厚Tが薄いと剛性が少なくなり強度も不足し、前記の問題が発せする危険性がある。また、内層である2次側成形樹脂Gの充填圧力によっても前記の問題が発生してしまう危険性がある。これらを考慮すると、前記筒状把持部品の完成品43の表面Pを把持した際、内層の前記柔らかい方2次側成形樹脂Gのクション性を損ねない硬さを確保するために、外層となる1次側成形品Fの肉厚Tを、0.5ミリ≦肉厚T≦2.0ミリに設定するのが好ましい。
1次側成形品Dの成形後の動作を図10と図11〜図13に示し説明する。異材質成形の場合、通常、1次側成形品Dが成形された後、この1次側成形品Dは前記コアピン16から離間することなく、また、コアピン16の係着位置を変えることなく、成形機に設定された可動側型開き限界位置まで移動する。しかし、前述もしたように、1次側成形品Dから1次側の固定側Kの1次側先ピン13及び、1次側キャビティー12が離間する際の離間の抵抗、及び、ゲ−ト23が切断される時の切断力に負け、1次側成形品Dが1次側の固定側Kに残るか或いは、金型開き途中で落下してしまう危険性がある。そこで、1次成形品Dの脱落を防止するために、前記コアピン16にアンダ−カットである係着溝25Aを形成している。ちなみに、本実施例では、前記係着溝25Aの深さを0.6ミリに、また、幅を2.5ミリのリング状に形成することによって、コアピン16にアンダ−カット(係着溝25A)を形成した。尚、この係着溝25Aは、図13で示す1次側成形品D部の区間(基礎27A)の肉厚Wの範囲に形成されている。
しかし、この基礎27が脆弱であると、1次側成形品Dの係着リブ25が確実な係着力を発揮しないこともある。よって、本実施例では確実性を得るために、前記1次側成形品Fのみで形成した部分に基礎27を設け、更に、前記基礎27の肉厚Wを0.6ミリ以上に設定している。尚、前記アンダーカットである係着溝25Aは、ディンプル状や軸長方向の長溝、或いは、部分的なアンダ−カット溝として形成しても良い。
次に、1次側成形品Dが1次側固定側Kから離間された後、コアピン16に係着固定された状態で2次側固定側Nに移動している状態を図15〜図18に示し説明する。つまり、前記2次側成形品Fの成形工程である。
1次側成形品Dがコアピン16に係着固定されたままの状態で、2次側固定側N位置決めされ型締めされる工程である。成形機の型締めにより、前記2次側先ピン18と2次側キャビティー19及び、2次側キャビティー19に、前記凸部26並びに凸部26Aを形成した部分と合致する位置に凹部31が形成されている。つまり、前記2次側固定側Nに具備された2次側先ピン18と凹部31を形成した2次側キャビティー19及び、前記コアピン16に係着固定されたままの1次側成形品Dとで2次側閉鎖密閉空間30が形成されるが、成形機の型締めによって形成される。また、その2次側閉鎖密閉空間30は、2次側キャビティー19の凹部31と1次側成形品Dに構成された連通項29及び、2次側先ピン18と1次側成形品Dの内面で形成された空間をなしており袋状32となっている。前記2次側閉鎖密閉空間30は、2層の把持部品の完成品43の内層である柔らかい方の2次側成形樹脂Gを充填流入させる空間である。
前記1次側成形品Dの橋脚28の更なる作用を図18を基に説明する。前記橋脚28は、外層である1次側成形品Dの橋脚28として具備されている。この橋脚28は、2次側成形品Fを成形する目的で、成形機により2次側固定側Nに型締めされる。2次側固定Nには、1次側先ピン13に橋脚溝28Aを形成した溝底内接径と同等の径を袋状32に有する2次側先ピン18が配置されている。その溝底内接径を有する2次側先ピン18について説明する。
複数の橋脚28から形成されているが、隣り合う橋脚28間を溝としこの溝の軸円中心側に最も近い面を溝底とする。この溝底の面を内接円で結んだものを内接径18Aとする。つまり、前記1次側先ピン13の内接径18Aを有する2次側先ピン18を、2次側固定側Nに有している。2次側固定側Nに具備された内接径18Aを有する2次側先ピン18が、図18で示すように1次側成形品Dの橋脚28の内接径中心側に貫入される。ここでは、内接径中心側を内接径とする。尚、2次側先ピン18は、前記コアピン16と当接する面側を2次側先ピン18の先端側に有している。具体的には、前記2次側先ピン18の先端側を若干細くし傾斜角度を設けてテ−パ形状としており、2次側先ピン18を橋脚28の内接径18Aよりも0.03ミリ以上大きく設定している。
前記テ−パ形状の施された2次側先ピン18が成形機の型締めにより、前記1次側成形品Dに貫入することで、くさび効果を発揮し、強固な橋脚28が更に押圧力20を発生させ、この橋脚28を介して、1次側成形品Dが2次側キャビティー19側へと押圧され、1次側成形品Dと2次側キャビティー19と、そこに形成された凹部31が強固に密着することで完全な2次側閉鎖密閉空間30を形成することができる。尚、図13で示す橋脚28の長さVは、2次側先ピン18の挿嵌方向に対し同等であるが、これに限定されることなく適宜設定が可能である。
前記内層である柔らかい方の2次側成形樹脂Gを充填流入した形体を図19〜図21に示し説明する。前記2次側成形品Gは、2次側スプル−34から2次側ランナ−35を連通し、2次側ゲ−ト36を介して、2次側先ピン18と2次側キャビティー19及び、2次側キャビティー19に形成された凹部31が、コアピン16に係着された、1次側成形品Dである1次側成形樹脂Eに、2次側成形樹脂Gを充填流入させ溶融結合し一体化させている。
前記2次側閉鎖密閉空間30に内層である2次側成形樹脂Gが充填流入される工程を図19〜図21に示し説明する。2次側閉鎖密閉空間30を形成する1要素である外層の1次側成形品Dには、前記連通孔29が数箇所にわたり形成されている。したがって、1次側成形品Dの連通孔29付近は、若干脆弱になっている。この脆弱な部分に内層となる2次側成形樹脂Gが充填流入されると、充填圧力により2次側閉鎖密閉空間30の外に流出する可能性がある。そこで、前記1次側成形品Dに形成された連通孔29の近傍に、前記橋脚28を配置している。そして、その橋脚28によって、1次側成形品Dを強固に保持する作用が発生し、確実に2次側閉鎖密閉空間30を確保することができるものとなる。ちなみに、本実施例においては、前記橋脚28の肉厚Sを0.4ミリ≦S≦1.4ミリとして、本数は前記連通孔29の区間に6箇所設けているが、2〜10箇所と適宜の設定が可能である。
前記外層である1次側成形品Dの内側には、前記2次側閉鎖密閉空間30で形成された袋状32が形成されている(図18参照)。その袋状32にも2次側成形樹脂Gが充填流入される(図21参照)前記2次側の固定側Nに、1次側成形品Dがコアピン16に係着された状態で成形機によって型締めされている。前記成形機から充填流入された2次側成形樹脂Gは、2次側スプル−34と2次側ランナー35で連通する空間を通り、2次側先ピン18と2次側キャビティー19間で形成された前記袋状32の開口部である2次側ゲ−ト36から充填流入される。
この時、2次側成形樹脂Gが前記2次側閉鎖密閉空間30である空間の外に流出してはならない。前記外層の硬い弾性体(1次側成形樹脂E)と2次コア(2次側先ピン18)の間に2次側ゲ−ト36を形成している。つまり、前記外層である1次側成形品Dと前記2次側先ピン18との区間32A、即ち、2次側成形樹脂Gが充填流入する前記袋状32の空間に、前記2次側ゲ−ト36を配置している。前記区間32Aに前記2次側ゲ−ト36を形成することで、的確に前記袋状32の開口部である2次側ゲ−ト36を設定できる。
また、前記2次側ゲ−ト36を同一円周上に数点にわたり設けることで、斑なく2次側成形樹脂Gを充填流入することができると共に、流入充填された2次側成形樹脂Gが、外層である1次側成形樹脂Eの内側に、2次側ゲ−ト36設定することで確実に充填される。更に、2次効果として、前記2次側ゲ−ト36の位置が確実に2次側成形品F部の区間32A内に設定されることで、2次側成形樹脂Gの流入を阻害する抵抗物がなくなる。したがって、前記2次側成形樹脂Gの2次側閉鎖密閉空間30への充填流入する抵抗は軽減され充填流入が容易になり、その結果、2次側成形樹脂Gを充填流入させるための、成形機の射出充填圧力も低く抑えられることになる。また、前記2次側閉鎖密閉空間30の一部を形成する、1次側成形樹脂Eへの負担も軽減し、充填圧力における変形や破損を招くこともない。
更に、3次効果も奏する。前記2次側ゲ−ト36の位置が確実に前記2次側成形品F部である区間32Aに設定されることで、2次側ゲ−ト36から2次側成形樹脂Gが充填流入する際、その2次側成形樹脂Gは前記袋状32内を軸長方向へ直線的に充填流入される。その後、その樹脂の内圧37は1次側成形品Dの内側から、2次側キャビティ19側へと掛り、1次側成形品Fは、前記2次側キャビティー19に押圧されることになる。その結果、前記外層である1次側成形品Fを均一に2次側キャビティー19へと張り広げる作用が発生し、その作用が外層である1次側成形品Fの弛み及び皺を軽減することになり、外観表面Pが綺麗に仕上げられる。
ここで、前記2次側ゲ−ト36について説明する。前記袋状32の肉厚32A部には、前記2次側成形樹脂Gの充填流入を阻害する抵抗物になり得る1次側成形品Dの橋脚28が対峙している。そこで、前記1次側成形品Dの橋脚28を避けた位置に前記2次側ゲ−ト36を配置している。また、前記2次側ゲ−ト36は、把持部品の完成品43である軸状の長手方向に向わせ、前記2次側成形樹脂Gの充填流入の開口部に配置されている。これらの構成により、流入抵抗が少くスム−スに充填される。
以上の構成から、前記外層である1次側成形樹脂Eと、内層である2次側成形樹脂Gの混濁の少ない均一な2層が形成され、且つ、前記1次側成形品Dの外観表皮P部に2次側成形樹脂Gが洩れ出さず、外観及び握る心地を損ねることのない最良の把持部品の完成品43を成形することができる。
前記2次側閉鎖密閉空間30である袋状32を形成する金型装置であるが、前記袋状32に2次側成形樹脂Gが成形機により充填流入されることで、成形ガス38が発生する。その成形ガス38とは、前記2次側成形樹脂Gの溶融で発生するガス並びに、袋状32に2次側成形樹脂Gが充填流入される前の袋状32の空間に存在していた空気のことである。前記成形ガス38は、袋状32から、確実に金型外へ排出されることが必要であるが、確実に排出されない場合もある。そのとき、成形ガス38は、袋状32へ充填流入される2次側成形樹脂Gの射出充填圧力により、袋状32内で圧縮されることになる。
その圧縮された成形ガス38は、液状油脂物となり完成品43の袋状32内に堆積する。また、経時により液状油脂物は、完成品43の内外面に流出する場合もある。その結果、完成品43の劣化及び、表皮Pにぬめりやべたつきが発生し、把持部が滑り易くなってしまうばかりでなく、完成品43としての機能を著しく阻害してしまっていた。この問題を、一般的には、ガス抜け不良または、ガス焼け不良と称している。しかし、前記外層を硬い方の1次側成形樹脂Eをに成形することは容易であるが、その外層の内側に2次側成形樹脂Gを均一な層として充填する金型装置においては、未だ開発の余地があった。
尚、前記ガス抜け不良を誘発する原因としては、成形機の型締めによりコアピン16と2次側先ピン18が当接することで、前記2次側閉鎖密閉空間30である袋状32の一部を形成し2次側成形樹脂Gの流れを遮断し樹脂洩れを防止しているためと考えられる(図22、図23参照)。
ここで、前記ガス抜け不良の解決手段について詳細に説明する。本実施例は、前記エア−ベントを2次コアと可動側コアの当接面に形成すると共に、2次コア或いは、可動側コアに貫通孔を形成し、前記エア−ベントと連通させている。ちなみに、本実施例においては、前記エア−ベントを2次側成形樹脂Gが洩れない程度の適宜な空隙、具体的には、深さを0.01ミリ〜0.03ミリとし、ベント溝(エアーベント)39を形成している。また、前記2次側先ピン18と前記コアピン16が型締めにより当接(当接面)させ、前記2次側先ピン18に貫通孔14Bを形成しているが、コアピン16に貫通孔17を形成しても良い。前記ベント溝39は、2次側先ピン18のガスベントである貫通孔14B、或いは、前記コアピン16のガスベントである前記貫通孔17と連通しおり、更に大気中とも連通している。本実施例では、前記コアピン16の当接面に縦、横方向の十文字形状の深さ0.015ミリで幅2ミリのベント溝39を形成している。また、前記コアピン16の貫通孔17は、径が3.0ミリとなっており、前記ベント溝39と連通したコアピン16に形成したガスベント溝40は、深さが0.2ミリ、幅が1.2ミリとなっている。
更に、前記当接面に形成された前記エア−ベントと連通する、前記2次側先ピン18に形成された中心合わせ部18B或いは、前記コアピン16に形成された中心合わせ部16A(参照図22)のどちらか一方にガスベント溝40を形成する。更に、前記ガスベント溝40と連通する2次側先ピン18の貫通孔14B、或いは、コアピン16の貫通孔17の少なくとも1方を、完成品43の干渉しない部位に形成している。更に、前記2次側先ピン18の貫通孔14Bと連通する2次側先ピン押え板1Bの近傍から大気中へ連通する連通孔や連通溝を形成している。或いは、前記コアピン16の貫通孔17と連通するコアピン押え板7の近傍から大気中へ連通する連通孔や連通溝を形成しても良いし、前記コアピン16の貫通孔17を、2次側割型押え板4Bの近傍に横穴連通孔として形成しても良い。したがって、前記2次側割型押え板4Bに大気中と連通する連通孔や連通溝を形成することで、コアピン16の貫通孔17をコアピン押え板7まで貫通させない構造としている。
つまり、前記コアピン16の貫通孔17が、前記連通孔17の途中で、コアピン16の軸外径方向へと形成されている。よって、前記コアピン16には貫通孔17が形成されない部分が構成されるが、該部分に前記コアピン16の温調用の冷却孔を形成しても良い。以上の構成により、前記2次側成形樹脂Gを2側閉鎖密閉空間30である袋状32に充填することで発生する成形ガス38を、前記エア−ベントから大気中へと連通させた空間41、或いは、空間42から効率良く確実に大気中へと放出することができる。その結果、ガス抜け不良が解消され、完成品43の内外面への液状油脂の流出がなく、滑りが発生しない完成品43を成形できる。
前記筒状把持部品の完成品43の取り出し方法について、図24、図25に基づいて説明する。前記完成品43の一部である2次側成形品Fの表皮突起33は、2次側割型押板4Bが型開きすることで、アンギュラピン10Bを介し割型スライド11Bがり摺動し、割型スライド11B固定されている2次側割型9Bと更に、2次側割型9Bに固定されている前記2次側キャビティー19が型開することで、前記2次側キャビティー19に形成された凹部31から、離間させられる。それと同時に、完成品43の2次側成形品Fが前記2次側先ピン18から離間され、コアピン16に係着された態様で、前記可動側Mに移動する。その後、更に、成形機に設定した金型開き限界まで型開することで、ストリッパプレ−ト5が開き、そのストリッパプレ−ト5に固着されたストリッパブッシュ15を介し、前記コアピン16から完成品43が離間され落下する。
その際、前記コアピン16に形成された係着溝25Aによって形成された係着リブ25を有する完成品43の2次側成形品Gが、2次側の固定側Nに構成された2次側キャビティー19及び2次側先ピン18から離間される、抵抗よりも強くなるように、前記アンダ−カット(係着溝25A)が形成されているが、完成品43でもある前記基礎27に構成した係着リブ25が容易に離間されるような形状に形成されている。尚、前記基礎27部に系着リブ25を構成することで、コアピン16に構成する係着溝25Aへの係着強度を向上されていおり、また、前記ストリッパブッシュ15で完成品43の基礎27である離脱面27Aを押しても、基礎27である区間27Aの変形や潰れが防止されている。
前記2次側固定側Nに残った2次側スプルー24と2次側ランナー35及び、ゲート36は、更に成形機に設定した金型開き限界まで型開することで、2次側固定側型板3Bが開き自重で落下するが、取り出し機で取り出しても良い。これで、2次側の成形が完了する。
前記成形が完了後、前記可動側Mは、成形機により、1次側固定側Kへと移動し型締めされ、前記1次側成形品Dである完成品43の外層である1次側成形樹脂Eを成形する工程へと再び移る。この成形サイクルを繰る返すことで、成形機による多層の筒状把持部品の完成品43が容易に連続成形できる。
前記筒状把持部品の完成品43の構成を図26〜図28に示す。2層の筒状把持部品の完成品43である。前記外層の硬い方の1次側成形樹脂Dに貫通孔29が形成されており、その貫通孔29の内面に内層の軟らかい方2次側成形樹脂Gを成形しているが、それら外層と内層は連通33を通し一体化されている。また、前記完成品43に外層の硬い方の1次側成形樹脂Eの表皮の中に、軟らかい方の2次成形樹脂Gで形成した前記凸部33Bが混在する表皮Pを構成することで、内層の軟らかい方の2次側成形樹脂Gの凸部33Bが柔らかく、完成品43を把持しても滑らない効果が発生する。更に、前記完成品43の1次側成形品Dと2次側成形品が溶融結合した均一な層の2層を成形できる。更に、前記エア−ベントを大気中と連通させた金型構造にすることによって、把持部のべたつきや、ぬめり感を抑えた成形を行うことができる。更に、2層の完成品43に硬度差を設け、内層を軟らかい方の2次側成形樹脂Gで、外側を硬い方の1次側成形樹脂Eで成形することによって、互いに溶融結合し、外層と外層が剥がれ難く、また、程好い把持力で変形しクッション性やフイット性に富み、さらに、長時間把持していても疲れ難い製品を提供することができる。更に、2層が強固に前記溶融結合されていることから、後工程の組立ラインでも完成品43の2層が分離することなく、他部品との組立性の良い完成品43となっている。
第2次実施例を図29に示し説明する。前記完成品43おいて、第1実施例では外層の1次側成形樹脂Eを成形後、内層の2次側成形樹脂Gを内層に流入させる。また、金型装置おいては、1次側成形品Dの連通孔29と合致した位置に2次側キャビティー19の凹部31を形成することで、2次側成形樹脂Gを表皮P部に凸状33Bとして形成している。
しかし、第2次実施例は、前記表皮Pに凸状33Bを有していないが、2次側閉鎖密閉空間30Aは形成されている。前記2次側成形樹脂Gを2次側キャビティー19の凹部31のない2次側キャビティー19Aに充填流入させているため、前記表皮Pには2次側成形樹脂Gの凸状33Bは形成されない構成となっている。しかし、前記表皮Pの把持部は、1次側成形樹脂Eと2次側成形樹脂Gが混在している面のため、把持しても滑り難い状態となっている。
第3次実施例を図30に示し説明する。第1次実施例では、1次側成形品Dを形成する一部分として、1次側先ピン13と1次側キャビティー12の内面部の凸部26が圧嵌し当接することで、1次側成形樹脂Eの充填が部分的に遮断阻止され、その結果、連通孔29が形成されている。
しかし、第3次実施例は、1次側成形品Dに連通孔29を形成しない例である。
前記第1次実施例は、連通孔29を形成するために、1次側キャビティー12の内面部に凸部26を形成しているが、第3次実施例では、1次側キャビティー12の内面部に凸部26を形成しない。よって、外層である1次側成形品44Aには、1次側成形品Dの連通孔29を形成しない第3実施例は、第1次実施例で示した筒状把持部品の完成品43の表皮Pには、2次側成形樹脂Gが露出されていない構成になっている。
第4次実施例を図31、図32に示し説明する。第1次実施例では、1次側成形品Dの橋脚28を成形するために、1次側先ピン13に縦溝28Aを形成している。
しかし、第4次実施例では、橋脚28を1次側成形品Dで形成しない。前記1次側先ピン13の縦溝28Aが不要となり、外層である1次側成形品47には橋脚28が形成されない(図31参照)。しかし、本実施例においては、2次コアに縦リブを形成している。以下、その縦リブについて詳述する。2次側先ピン49には、縦リブ50が形成されている。その縦リブ50によって、2次側成形品48の成形時に、2次側成形樹脂Gを充填流入させる空間51が形成される。その空間51は、前記縦リブ50により押圧20を発生させ、2次側成形品48である2次側成形樹脂Gの充填流入空間を強固な保持空間としている。したがって、第1次実施例の前記1次側成形品Dの橋脚28と、第4実施例の前記2次側先ピン49の縦リブ50は、構成は異なるが互いが同等の作用を有している。
多色成形の金型装置の概要図。 前記金型装置で成形される成形品の模式図。 図2の成形品の断面図。 図3の断面図。 1次側成形の金型装置。 前記1次側成形の金型装置の断面。 1次側先ピン13の模式図。 図6の断面図。 図6の断面図 1次側成形の金型装置の型開図 図10の断面図 1次側成形品の模式図 図12の断面図 図13の断面図 可動M部の構成図 2次側成形金型装置。 図16の断面図 図17の断面図 2次側成形金型装置による成形工程図 図19の断面図。 図20の断面図。 2次側成形金型装置の拡大図。 コアピン16模式図。 2次側成形金型装置の型開図。 図24の断面図。 把持部品の完成品43の完成品の模式図。 図26の断面図。 図27の断面図。 把持部品の完成品43の完成品に凸部33Bなしの事例。 連通孔28なしの事例。 橋脚28を2次側先ピン49で代用した事例。 2次側先ピン49の模式図。
符号の説明
1A 1次側先ピン押え板
1B 2次側先ピン押え板
2A 1次側先ピンプレート
2B 2次側先ピンプレート
3A 1次側型板
3B 2次側型板
4A 1次側割型押板
4B 2次側割型押板
5 ストリッパプレ−ト
5A ストリッパプレ−ト
6 コアピンプレ−ト
6A コアピンプレ−ト
7 コアピン押え板
7A コアピン押え板
8 可動側取付けプレート
8A 可動側取付けプレート
9A 1次側割型
9B 2次側割型
10A 1次側アンギュラピン
10B 2次側アンギュラピン
11A 1次側割型スライド
11B 2次側割型スライド
12 1次側キャビティー
12A 1次側キャビティー(凸部26を1次側先ピンに形成した場合)
13 1次側先ピン
13A 1次側先ピン(凸部26を形成した1次側先ピン)
14A 1次側先ピンガスベント
14B 2次側先ピンガスベント
15 可動側ストリッパブッシュ
15A 可動側ストリッパブッシュ
16 コアピン
16A コアピン
17 コアピン側ガスベント
17A コアピン側ガスベント
18 2次側先ピン
19 2次側キャビティー
19A 2次側キャビティー(凹部のない2次側キャビティー19)
20 押圧
21 1次側スプル−
22 1次側ランナ−
23 1次側ゲ−ト
24 1次側閉鎖密閉空間(1次側成形樹脂の充填空間)
25 係着リブ
25A 係着溝
26 凸部
26A 凸部(凸部26を1次側先ピンに形成した例)
27 基礎(1次側成形樹脂のみで形成された部分)
27A 基礎の区間
27B 1次側成形品ストリッパ面
28 橋脚(1次側成形品部で形成された縦リブ)
28A 縦溝(1次側先ピンに形成された溝)
29 連通孔(1次側成形品で形成する内層と外層と表皮をつなぐ連通孔)
30 2次側閉鎖密閉空間(2次側成形樹脂の充填空間)
31 凹部(2次側キャビティー19の凹部)
32 袋状部(2次側閉鎖密閉空間の一部)
32A 区間(袋状32の肉厚)
33 連通孔流入樹脂(柔らかい方の2次側成形樹脂)
33B 凸状(表皮Pに凸状に現れた1次側成形樹脂)
34 2次側スプル−
35 2次側ランナ−
36 2次側ゲ−ト
37 充填圧力(2次側成形樹脂の充填圧力または、方向)
38 成形ガス
39 ベント溝(ガス逃がし溝)
40 ガスベント溝
41 空間
42 空間
43 筒状把持部品の完成品(多色成形で成形した完成品)
44 1次側キャビティー(連通孔29形成のための凸部26がない形体)
44A 1次側成形品(連通孔29のない形成品)
45 1次側成形品(連通孔流入樹脂33がなく表皮Pに凸部33Bのない形体)
46 2次側成形品(連通孔流入樹脂33がなく表皮Pに凸部33Bのない形体)
47 1次側成形品(1次側成形品部で形成された縦リブのない形体)
48 2次側成形品(2次側先ピン49と1次側成形品47で形成した2次側成形品)
49 2次側先ピン(橋脚28の代用として2次側先ピンに縦リブを形成した一例)
50 2次側先ピンに橋脚28の代用として形成した縦リブの一例)
51 空間(2次側先ピン49と1次側成形品47で形成した2次側成形品空間)
D 1次側成形品(外層であり硬い方の1次側成形樹脂で成形される)
E 1次側成形樹脂(1次側成形品である硬い方の1次側成形樹脂)
F 2次側成形品(主に内層である柔らかい方の2次側成形樹脂で成形される)
G 2次側成形樹脂(2次側成形品である柔らかい方の2次側成形樹脂)
K 1次側固定側(1次固定側の金型装置郡)
M 可動側(可動側の金型装置郡)
MA 可動側(可動側Mと同一形体の可動側の金型装置郡)
N 2次側固定側(2次固定側の金型装置郡)
P 表皮(筒状把持部品の完成品43の把持部表皮)
S 肉厚(橋脚28の厚さ)
T 肉厚(1次側成形品の肉厚)
V 橋脚28の長さ
W 肉厚(1次側成形品のみで形成された基礎27の肉厚)

Claims (11)

  1. 外層に硬い弾性体を成形し、その外層の内面に柔らかい弾性体からなる内層を成形する多色成形或いは、異材質成形における金型装置。
  2. 前記外層を形成する1次キャビティーの内面部に凸部を形成し、その凸部の頂部を前記外層に中空部を形成する1次コアの周面に当接させたことを特徴とする請求項1記載の金型装置。
  3. 前記1次コアに凸部を形成し、その凸部の頂部を1次キャビティーの内面部を当接させたことを特徴とする請求項1或いは、請求項2に記載の金型装置。
  4. 前記1次コアに縦溝を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の金型装置。
  5. 前記1次コアと対向する可動側コアにアンダ−カットを形成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の金型装置。
  6. 前記外層と可動側コアで形成される空間部にゲ−トを形成したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の金型装置。
  7. 前記2次コアと可動側コアの当接面にエア−ベントを形成すると共に、前記2次コア或いは可動側コアに貫通孔を形成し、その貫通孔とエア−ベントと連通させたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の金型装置。
  8. 前記1次コアに縦溝を形成すると共に、その縦溝の溝底内接径と同径の袋状部を有する2次コアを2次側に有してなることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の金型装置。
  9. 2次キャビティーの内面部に、前記1次キャビティーの内面部に凸部を形成した部分と合致する位置に凹部を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の金型装置。
  10. 前記2次コアに縦リブを形成したことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の金型装置。
  11. 前記外層と内層から構成される成形品は、筆記具の把持部材であることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の金型装置によって成形される把持部材。
JP2005216613A 2005-07-27 2005-07-27 把持部材を成形する金型装置 Expired - Fee Related JP4525512B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005216613A JP4525512B2 (ja) 2005-07-27 2005-07-27 把持部材を成形する金型装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005216613A JP4525512B2 (ja) 2005-07-27 2005-07-27 把持部材を成形する金型装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007030330A true JP2007030330A (ja) 2007-02-08
JP4525512B2 JP4525512B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=37790166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005216613A Expired - Fee Related JP4525512B2 (ja) 2005-07-27 2005-07-27 把持部材を成形する金型装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4525512B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114347378A (zh) * 2021-12-31 2022-04-15 昆山市鸿毅达精密模具有限公司 汽车密封条的双色注塑成型模具

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000015669A (ja) * 1998-06-30 2000-01-18 Pentel Kk 軸筒の2色成形装置
JP2001511722A (ja) * 1997-02-14 2001-08-14 スミスクライン・ビーチャム・コンシューマー・ヘルスケア・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 2種の成分から製品を作成する射出成形法および装置
JP2002292694A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Canon Inc 射出成形用金型のガス抜き状態検出方法
JP2003211889A (ja) * 2002-01-18 2003-07-30 Mitsubishi Pencil Co Ltd 筆記具のグリップ部材
JP2003311885A (ja) * 2002-04-25 2003-11-06 Mitsubishi Materials Corp 二層成形品

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001511722A (ja) * 1997-02-14 2001-08-14 スミスクライン・ビーチャム・コンシューマー・ヘルスケア・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 2種の成分から製品を作成する射出成形法および装置
JP2000015669A (ja) * 1998-06-30 2000-01-18 Pentel Kk 軸筒の2色成形装置
JP2002292694A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Canon Inc 射出成形用金型のガス抜き状態検出方法
JP2003211889A (ja) * 2002-01-18 2003-07-30 Mitsubishi Pencil Co Ltd 筆記具のグリップ部材
JP2003311885A (ja) * 2002-04-25 2003-11-06 Mitsubishi Materials Corp 二層成形品

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114347378A (zh) * 2021-12-31 2022-04-15 昆山市鸿毅达精密模具有限公司 汽车密封条的双色注塑成型模具
CN114347378B (zh) * 2021-12-31 2023-09-26 昆山市鸿毅达精密模具有限公司 汽车密封条的双色注塑成型模具

Also Published As

Publication number Publication date
JP4525512B2 (ja) 2010-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE602005017444D1 (de) Verschlussdüsenvorrichtung zum Spritzgiessen mit einer ringförmigen Strömung
JP4357183B2 (ja) 積層剥離ボトル及びその製造方法
JP4975778B2 (ja) 積層剥離ボトル及びその製造方法
US20100200617A1 (en) Cartridge piston with venting device
ATE499198T1 (de) Spritzgiessdüse mit einer ringströmungsspitze
GB1588785A (en) Thermoplastic articles
US8043686B2 (en) Method of moulding composite member, and composite member
EP3366446B1 (en) Wax injection molding machine and injection nozzle used in lost-wax casting
JP4525512B2 (ja) 把持部材を成形する金型装置
JP5143616B2 (ja) プラスチック射出成形用の金型及びこれに適用されるバルブ
CN104481449B (zh) 一种复合式封隔器胶筒及其制备方法
JP2006281638A (ja) 金型装置
JP5223599B2 (ja) 金型装置
CN109311323A (zh) 用于喷墨打印机的喷嘴
JP2010228256A (ja) 樹脂成形金型
JP6001860B2 (ja) 射出成形装置及び射出成形方法
US20050017213A1 (en) Valve stop
JP4138805B2 (ja) 金属−ゴム複合品の製造方法
JP5838863B2 (ja) 射出成形品及び検査チップ
JP2005291364A (ja) パッキン溝構造及びパッキン材充填方法
JP5675572B2 (ja) インモールド成形方法および当該方法で形成された樹脂成形品
JP2012207718A (ja) ソフトシール弁およびソフトシール弁の弁体のライニング方法
JP2008055881A (ja) 筒状芯体付成形品の成形型及び製造方法
JP2007055100A (ja) グリップ付軸筒の製造方法およびその製造方法により製造したグリップ付軸筒
JP4442800B2 (ja) 有底筒体の成形方法及びその有底筒体を用いた筆記具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100524

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4525512

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees