JP2007030173A - 見当誤差計測方法、見当誤差計測装置、および、見当コントローラ - Google Patents

見当誤差計測方法、見当誤差計測装置、および、見当コントローラ Download PDF

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Abstract

【課題】グラビア印刷機用の見当コントローラにおいて、CCDカメラとウェブの距離が変動した場合でも、正確に見当誤差を計測できる見当コントローラを提供する。
【解決手段】 コントローラユニット10は、透明なウェブ30に印刷された見当マーク31,32をCCDカメラ11で撮像し、撮像した画像から見当誤差を算出する。見当マーク31,32の背景画像となるスケール付き反射板20には、スケールが埋設され、このスケールには基準長を示す目盛りがふられている。コントローラユニット10は、スケール付き反射板20の画像から、見当マーク31,32を撮像したときの分解能を算出し、算出した分解能を用いて見当誤差を補正する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、多色印刷機の見当誤差を計測する技術に関し、更に詳しくは、印刷部材に印刷される見当マークの画像から、見当誤差を計測する技術に関する。
多色刷りの印刷物においては、印刷物に見当誤差が生じると印刷物の色調が大幅に変わってしまうため、多色印刷機には、多色印刷機上で自動的に見当誤差を計測し修正する見当コントローラが備えられていることが一般的である。
プラスチックフィルムなどの透明な印刷部材に印刷するグラビア印刷機で、印刷部材の流れ方向の見当誤差(以下、縦見当誤差)と、ウェブの幅方向の見当誤差(以下、横見当誤差)を計測する技術としては、印刷部材に絵柄と共に三角形状の見当マークを印刷し、ユニットに設置したセンサで三角形状の見当マークをセンシングし、三角形状の見当マークに対応する信号の立上がりと立下りから、縦横見当誤差を計測する技術が、非特許文献1などで公知になっている。
この三角形状の見当マークを用いて縦横見当誤差を計測する技術では、計測原理の都合上、見当マークの最小寸法に限界があるため、特許文献1の従来技術の方法2に記載されているように、CCDカメラで小型の見当マーク(例えば、十字の見当マーク)を撮像し、撮像した見当マークの画像から見当誤差を計測する技術もある。
しかし、見当マークの画像から見当誤差を計測する技術では、被写体である印刷部材表面とCCDカメラの距離が変化すると、CCDカメラが撮像する印刷部材表面上の視野範囲の大きさも変化してしまうため、被写体である印刷部材表面とCCDカメラの距離に応じて、CCDカメラが撮像する画像の分解能(mm/画素)も変化してしまう。
よって、印刷物上では同じ見当誤差であっても、被写体である印刷部材の表面とCCDカメラの距離が変化すると、分解能から算出される見当誤差は異なるため、CCDカメラを移動させたときなど、被写体である印刷部材の表面とCCDカメラの距離が変化してしまう場合は、被写体である印刷部材の表面とCCDカメラの距離を調整することが必要になっていた。
CCDカメラと印刷部材の距離が変動した場合でも、正確に見当誤差を計測する一つの解決手段として、特許文献2では、撮像した見当マークのRGB信号をYMC信号に変換し、YMC信号に変換した情報を、予め登録された見当マークの基準パターンと比較して正規化することで正確に見当誤差を計測する技術が開示されている。
「グラビア技術総覧」、加工技術研究会、1994年、第4章§1 特開平10−217432号公報 特開平11−99634号公報
しかし、上述の特許文献2で開示されている技術は、撮像した見当マークのRGB信号をYMC信号に変換して利用するため、オフセット印刷機には適しているが、透明な印刷部材に印刷するグラビア印刷機には適していない。何故なら、オフセット印刷機ではプロセス4色(イエロー、マゼンタ、シアン、およびブラック)で印刷されることがほとんどであるため、撮像した見当マークのRGB信号をYMC信号に変換することで、各色の見当マークを抽出しやすくなるが、グラビア印刷機は特色(プロセス4色以外の色)を用いて印刷することが多いため、YMC信号に変換しても、各色の見当マークを抽出しずらい。
そこで、上述の問題を鑑みて、本発明は、透明な印刷部材に絵柄とともに印刷される見当マークを撮像し、見当マークの画像から見当誤差を計測する方法および装置において、グラビア印刷機に適し、CCDカメラと印刷部材の距離が変動した場合でも、正確に見当誤差を計測できる技術を提供することを目的とする。
上述の課題を解決する第1の発明は、透明な印刷部材に印刷された印刷物の見当誤差を、印刷部材に絵柄とともに印刷される見当マークの画像から計測する見当誤差計測方法であって、前記見当誤差計測方法は、基準長を示す目盛りが付加されたスケールを、前記印刷部材の印刷されない面と密接させた状態で前記見当マークが通過する位置に配置し、隣接する2つの印刷ユニットで印刷された2つの前記見当マークと前記スケールの目盛りとを含む画像を撮像し、撮像した前記見当マークの画像から前記印刷物の見当誤差を算出する際は、前記スケールに設けられた前記目盛りの画像を解析することで得られる分解能を用いて、算出する見当誤差を補正することを特徴とする見当誤差計測方法である。
更に、上述の課題を解決する第2の発明は、透明な印刷部材に印刷された印刷物の見当誤差を、印刷部材に絵柄とともに印刷される見当マークの画像から計測する見当誤差計測装置であって、前記印刷部材の印刷されない面と密接させた状態で前記見当マークが通過する位置に配置され、基準長を示す目盛りが付加されたスケールと、前記見当マークが通過する位置を含む範囲を照射する光源と、前記スケール上を前記見当マークが通過するタイミングを検出するタイミング検出手段と、前記タイミング検出手段が検出したタイミングに従い、隣接する2つの印刷ユニットで印刷された2つの前記見当マークと前記スケールの目盛りとを含む画像を撮像するカメラと、前記カメラが撮像した画像から、前記隣接する2つの印刷ユニット間の見当誤差を算出する見当誤差算出手段とを備え、前記見当誤差算出手段は、2つの印刷ユニット間の見当誤差を算出する際は、前記スケールに設けられた前記目盛りの画像を解析することで得られる分解能を用いて、算出する見当誤差を補正することを特徴とする見当誤差計測装置である。
第1の発明または第2の発明によれば、前記見当マークと前記スケールの目盛りを撮像することで、目盛りの画像から得られる基準長から前記見当マークを撮像したときの正確な分解能が得られ、正確な見当誤差を計測することができ、CCDカメラと印刷部材の距離に係らず、正確な見当誤差を計測できる。
第3の発明は、第2の発明において、前記スケールには、前記印刷部材の流れ方向と幅方向のそれぞれの基準長となる目盛りが付加され、前記見当誤差算出手段が、縦見当誤差を算出する際は、流れ方向の基準長を示す前記目盛りの画像から得られる流れ方向の分解能を用いて、算出する縦見当誤差を補正し、横見当誤差を算出する際は、幅方向の基準長を示す前記目盛りの画像から得られる幅方向の分解能を用いて、算出する横見当誤差を補正することを特徴とする。
第4の発明は、第2の発明において、前記スケールには、前記印刷部材の幅方向の基準長となる目盛りが付加され、前記見当誤差算出手段が、横見当誤差を算出する際は、幅方向の基準長を示す前記目盛りの画像から得られる幅方向の分解能を用いて、算出する横見当誤差を補正し、縦見当誤差を算出する際は、前記カメラの視野範囲の両辺比率を利用することで、幅方向の分解能から流れ方向の分解能を算出し、幅方向の分解能から得られた流れ方向の分解能を用いて、縦見当誤差を補正することを特徴とする。
第3の発明および第4の発明によれば、前記印刷物の縦見当誤差および前記横見当誤差それぞれについて、CCDカメラと印刷部材の距離が変動した場合でも、正確に見当誤差を計測できる。また、第4の発明によれば、分解能の算出は1回でよく、見当誤差算出の演算時間を短縮できる。
第5の発明は、第2の発明から第4の発明のいずれかにおいて、前記印刷部材を挟み、前記カメラと対向した位置に設置される反射板に、前記スケールは埋設されていることを特徴とする。
第5の発明によれば、反射板を設けることで、コントラストを高めて、見当マークを撮像することができる。
第6の発明は、第5の発明において、前記スケールが埋設された反射板は、前記反射板の表面を前記印刷部材の印刷されない面に押し当てる機構を備えた取付け治具に設置されることを特徴とする。
第6の発明によれば、前記反射板の表面を前記印刷部材の印刷されない面に押し当てることで、前記反射板における前記印刷部材のバタツキを防止でき、前記印刷部材のバタツキによって発生する算出誤差を防止できる。
更に、第7の発明は、第2の発明から第6の発明のいずれかに記載の見当誤差計測装置を備え、前記見当誤差計測装置が計測した見当誤差に基づいて、見当誤差を修正する手段を備えた見当コントローラである。
第7の発明によれば、CCDカメラと印刷部材の距離が変動した場合でも、正確に見当誤差を計測できる見当コントローラを提供できる。
上述した本発明によれば、透明な印刷部材に絵柄とともに印刷される見当マークを撮像し、見当マークの画像から見当誤差を計測する方法および装置において、グラビア印刷機に適し、CCDカメラと印刷部材の距離が変動した場合でも、正確に見当誤差を計測できる技術を提供できる。
ここから、本発明に係る見当誤差計測装置を備えた見当コントローラについて、図を参照しながら詳細に説明する。図1は、見当コントローラが設置された軟包装用のグラビア印刷機(2色機)を説明する図である。
図1に示したグラビア印刷機では、印刷ユニット41で1色目の絵柄と見当マークが、印刷ユニット42で2色目の絵柄と見当マークが、透明な印刷部材であるウェブ30に印刷される。また、グラビア印刷機には1色目と2色目の見当誤差を修正する手段として、コンペンセータロール43aの位置が移動することで印刷ユニット間のパス長を変化させ、縦見当誤差を修正するコンペンセータロール機構43と、2色目の版胴44aを軸方向に移動させ、横見当誤差を修正するサイドレー機構44とが備えられている。
グラビア印刷機に備えられた見当コントローラ1は、ウェブ30に印刷された見当マークを、印刷ユニット42の後に設置されたCCDカメラ11や光源12などを用いて撮像し、撮像した見当マークの画像から、1色目と2色目間の縦横見当誤差を計測し、計測した縦横見当誤差を修正するようにコンペンセータロール機構43やサイドレー機構44を動作させる。
一般的に、見当マークはウェブの端に印刷されるため、印刷する絵柄の幅が異なると、見当マークが通過するグラビア印刷機の軸方向の位置も異なる。このため、見当マークが通過する位置に合わせて、CCDカメラ11をグラビア印刷機の軸方向に移動できるCCDカメラ移動機構15をグラビア印刷機は備えている。
しかしながら、CCDカメラ移動機構15の組み付け精度が悪いと、グラビア印刷機の軸方向におけるCCDカメラ11の位置によって、被写体であるウェブ30の印刷面とCCDカメラ11間の距離も変わってしまう。
被写体であるウェブ30の印刷面とCCDカメラ11間の距離が変わることは、ウェブ30上におけるCCDカメラ11の視野範囲の大きさが変わることを意味し、画像処理で見当誤差を計測するときには、ウェブ30の印刷面とCCDカメラ11間の距離に応じて分解能を補正しなければ、見当コントローラ1は正確な見当誤差を算出することができなくなる。
図2は、CCDカメラ移動機構15の組み付け精度が悪いときに、CCDカメラ11の位置に応じて、ウェブ30上におけるCCDカメラ11の幅方向の視野範囲が変化する状況を説明する図である。図2は、CCDカメラ11を真上から見たときの図で、グラビア印刷機の軸方向に対して移動機構が斜めに設置されていると、特許文献2で説明されているように、CCDカメラ11がウェブ30の印刷面から離れるにつれて、ウェブ30上におけるCCDカメラ11の幅方向の視野範囲の長さは長くなる。
このため、見当マークの画像から見当誤差を算出する際は、ウェブ30の印刷面とCCDカメラ11間の距離に応じて分解能(mm/画素)を補正しなければ、見当コントローラ1は正確な見当誤差を算出することができなくなる。
例えば、CCDカメラ11がP0に設置されているときの幅分解能は「L0mm/幅方向の最大画素(例えば1024画素)」であるのに対し、CCDカメラ11がP1に設置されているときの分解能は、「L1mm/幅方向の最大画素」になる。よって、ウェブ30上で「Rmm」の横見当誤差が発生した場合、CCDカメラ11がP0に設置されているときに撮像された画像では、横見当誤差の画素数は「R/L0×幅方向の最大画素」になるが、CCDカメラ11がP1に設置されているときに撮像された画像では、横見当誤差の画素数は「R/L1×幅方向の最大画素」になってしまう。
このように、移動機構の組み付け精度が悪い場合は、ウェブ30上では同じ量の見当誤差であっても、CCDカメラ11が設置される位置ごとに、算出される見当誤差は異なる。このため分解能を補正しなければ、正確な見当誤差を算出することはできず、本発明に係る見当コントローラには、CCDカメラ11とウェブ30の距離に係らず、正確な見当誤差を計測できる機能が備えられている。
図3は、グラビア印刷機に設置される見当コントローラ1の構成を説明する図である。図3に示したように、見当コントローラ1は、CCDカメラ11とウェブ30の距離に係らず、正確な見当誤差を計測するために、少なくとも、印刷ユニット41で印刷された見当マーク31と印刷ユニット42で印刷された見当マーク32を撮像するCCDカメラ11と、ウェブ30を挟み、CCDカメラ11と対向する位置に設置されるスケール付き反射板20と、スケール付き反射板20上で見当マークが通過する位置近辺に光を照射する光源12と、撮像した見当マークの画像を表示するモニタ13と、版胴の回転に従いパルス信号を発生するエンコーダ14と、CCDカメラ11が撮像した画像を処理し縦横見当誤差を算出する機能を備えたコントローラユニット10を備えている。
図3において、エンコーダ14は、スケール付き反射板20上を見当マーク31、32が通過するタイミングを検出するために利用され、コントローラユニット10は、例えば、特開2001−334638で開示されている公知の技術を用い、エンコーダ14が発生するパルス信号を参照し、見当マーク31,32がCCDカメラ11の視野範囲に入るタイミングで、CCDカメラ11を動作させ見当マーク31,32の画像を撮像し、撮像された画像はモニタ13で表示される。
CCDカメラ11の視野範囲は、スケール付き反射板20上で見当マーク31,32が通過する位置近辺に調整され、CCDカメラ11が撮像する画像には、隣接する印刷ユニットで印刷された2つの見当マーク31,32と、見当マーク31,32の背景としてスケール付き反射板20の一部分とが含まれる。
本発明では、見当マーク31,32を撮像するときの背景画像となるスケール付き反射板20に、基準長を示す目盛りを設け、コントローラユニット10が見当誤差を算出する際に、見当マーク31,32を撮像したときに同時に得られるこの目盛りの画像を利用して分解能を補正することで、コントローラユニット10は、CCDカメラ11とウェブ30の距離に係らず、CCDカメラ11が撮像した画像から正確な見当誤差を計測する。
図4は、基準長を示す目盛りが設けられたスケール付き反射板20を説明する図である。図4(a)はスケール付き反射板20の全体図、図4(b)はスケールの一部を拡大した図である。
図4(a)に示したように、スケール付き反射板20の流れ方向の中央部には、スケール200を埋設するための溝21が設けられ、この溝21にスケール200は埋設されている。なお、本実施の形態においては、スケール付き反射板20にスケール200を埋設しているが、印刷によってスケール付き反射板20の表面にスケールを形成することもできる。
また、図4(b)に示したように、スケール付き反射板20に埋設されたスケール200には、長さの異なる2種類の目盛り201、202がふられ、目盛り202の5本目ごとに目盛り201がふられ、目盛り201の間隔で基準長が示される。
このスケール200の目盛り201,202のパターンと基準長の長さは、コントローラユニット10に予め登録され、スケール200の画像と基準長から、CCDカメラ11が見当マーク31,32の画像を撮像したときの正確な分解能を算出する。
すなわち、コントローラユニットは、CCDカメラ11が見当マーク31,32とともに撮像したスケール200の画像から、基準長を示す目盛り(ここでは、目盛り201)を割り出し、目盛り201間にある画素数で基準長を割ることで、CCDカメラ11が見当マーク31,32の画像を撮像したときの正確な分解能を算出できる。
なお、スケール200に2種類の目盛り201、202をふっているのは、コントローラユニット10が、印刷不良を目盛りとして誤認識するのを防ぐためである。グラビア印刷機においては、ドクター筋と称され、ウェブ30の流れ方向に線状の印刷不良が偶発的に発生する。スケール200に2種類の目盛り201、202をふり、この目盛り201、202のパターンを参照し、CCDカメラ11が撮像した画像から目盛り201、202を割り出すことで、コントローラユニット10がこの偶発的に発生するドクター筋をスケール200の目盛りとして誤認識しないようにしている。
また、本実施の形態において、スケール付き反射板20の表面は鏡面としている。絵柄の色調を検査する場合は、精度良く色調を計測できるように表面は白色とすることが望ましいが、見当コントローラ1においては、見当マーク31,32の形状のみを正確に撮像できればよいので、スケール付き反射板20は表面を鏡面としている。
スケール付き反射板20の表面を鏡面とすることで、入射光に対する反射率が高まり、入射角の小さな光源を用いた場合、光の反射率の違いから、反射率の高い反射板の表面と反射率の低い見当マークとのコントラストが大きくなり、精度良く見当マークの形状を撮像できる。
図5は、スケール付き反射板20をグラビア印刷機に取り付ける取付け治具22を説明する図である。本実施の形態においては、図5(a)で示したように、スケール付き反射板20をグラビア印刷機に取り付ける取付け冶具22の内部に、スケール付き反射板20をウェブ30方向に押し出すスプリング220を設け、スケール付き反射板20の表面とウェブ30とを密着させている。
CCDカメラ11で見当マーク31,32を撮像するときにウェブ30のバタツキが生じると、ウェブ30のバタツキにより、被写体であるウェブ30の印刷面とCCDカメラ11間の距離が変わり、上述したように算出する見当誤差の量に悪影響を及ぼすため、スプリング220によってスケール付き反射板20の表面をウェブ30に押し当てることで、CCDカメラ11の視野範囲内におけるウェブ30のバタツキを解消している。
また、図5(a)の方式だと、スケール付き反射板20の表面とウェブ30がこすれ、ウェブ30の種類によってはウェブ30に傷が付くことがあるため、図5(b)のように、スケール付き反射板20の流れ方向の上下にローラ221を設け、ローラ221がウェブ30と接するようにすることで、ウェブ30のバタツキを抑制するとともに、スケール付き反射板20の表面とウェブ30がこすれることで生じるウェブ30の傷を防止することもできる。
ここから、図6を参照し、スケール付き反射板20に備えられたスケール200の目盛りを利用して、コントローラユニット10が、見当マーク31,32の画像から分解能を補正する内容について詳細に説明する。図6は、CCDカメラ11で撮像した画像を説明する図である。
図6に示したように、CCDカメラ11で撮像した画像には、隣接する印刷ユニット41,42で印刷された2つの見当マーク31,32と、見当マーク31,32の背景としてスケール付き反射板20のスケール200の一部分とが含まれる。
コントローラユニット10には、予め見当マーク31,32の形状が記憶され、コントローラユニット10はパターン認識の手法によって、CCDカメラ11が撮像した画像から、2つの見当マーク31,32を割り出し、割り出した2つの見当マーク31,32のそれぞれについて重心を算出する。
そして、コントローラユニットは、それぞれの見当マーク31,32の重心を算出すると、次に、見当マーク31の重心31aと見当マーク32の重心32a間の距離を算出する。重心31aと重心32a間の距離を算出するときに、スケール200の目盛り201、202の画像が利用される。
図4を用いて説明したように、スケール200には、目盛り201,202が一定間隔でふられている。本実施の形態では、一定間隔でふられる目盛り202の5本目ごとに目盛り201がふられている。コントローラユニット10は、このパターンを参照し、基準となる長さ(ここでは目盛り201間の長さ)の画素数を調べることで、見当マーク31,32を撮像したときの正確な分解能を得ることができる。
例えば、基準となる長さ(ここでは長い目盛り201間の長さ)が5mmとし、基準となる長さの画素数が50個の場合は、分解能は5mm/50画素=0.1mm/画素になる。また、基準となる長さの画素数が60個の場合は、分解能は5mm/60画素=0.083mm/画素になる。
幅方向の重心31aと重心32a間の距離Lxを算出するときは、幅方向の重心31aと重心32a間の画素数に演算した分解能をかけることで、正確な距離Lxを算出できる。なお、流れ方向の重心31aと重心32a間の距離Lyを算出するときは、CCDカメラ11の視野範囲の両辺比率(図6ではX:Y)は予め固定であるので、この両辺比率から流れ方向の分解能は算出でき、流れ方向の分解能に、縦方向の重心31aと重心32a重心間の画素数をかけることで、正確Lyな距離を算出できる。
ユニットコントローラ10が見当誤差を算出するときは、横見当誤差は距離Lxそのものになる。縦見当誤差に関しては、距離Lyから、見当誤差がないときの見当マーク31,32の距離の理論値(例えば、20mm)を引くことで、縦見当誤差は算出できる。
ユニットコントローラ10は算出した縦横見当誤差量から、しかるべき制御方法(例えば、PID制御)に従いコンペンセータロール43aや版胴44aの移動量が演算され、演算されたこれらの移動量は印刷機制御盤45に伝達され、コンペンセータロール機構43やサイドレー機構44が動作することで、見当誤差は修正される。
また、上述した実施の形態では、スケール付き反射板20のスケール200には、幅方向のみに目盛りがふられていたが、スケール付き反射板20のスケール200には、格子状に目盛りがふられていてもよい。
図7は、格子状に目盛りがふられたスケール付き反射板50を説明する図である。図7(a)は格子状に目盛りがふられたスケール付き反射板50の全体図、図7(b)は、スケール付き反射板50に備えられたスケール500の拡大図である。
図7で示したスケール付き反射板50は、図4で示したスケール付き反射板20と同じ構造で、スケール付き反射板50に埋設されたスケール500には、図7(b)で示したように、幅方向のみでなく、流れ方向にも目盛りがふられている。
図7(a)、(b)に示したように、格子状に目盛りをふることで、幅方向の基準長に加え、流れ方向の基準長も設定できる。この図7で示したスケール付き反射板50を用いれば、ユニットコントローラ10は、CCDカメラ11が撮像した画像から、幅方向の基準長に加え、流れ方向の基準長をもわかるので、流れ方向の基準長から直接的に流れ方向の分解能を算出することができる。
見当コントローラが設置されたグラビア印刷機(2色機)を説明する図。 CCDカメラの位置に応じて、幅方向の視野範囲が変化する状況を説明する図。 見当コントローラの構成を説明する図。 スケール付き反射板を説明する図。 スケール付き反射板の取付け治具を説明する図。 CCDカメラで撮像した画像を説明する図。 格子状にメモリがふられたスケール付き反射板を説明する図。
符号の説明
1 見当コントローラ
10 コントローラユニット
11 CCDカメラ
12 光源
20 スケール付き反射板
200 スケール
201、202 目盛り
22 取付け治具
220 スプリング
30 ウェブ
31、32 見当マーク
41、42 印刷ユニット
43 コンペンセータロール移動機構
44 サイドレー移動機構

Claims (7)

  1. 透明な印刷部材に印刷された印刷物の見当誤差を、印刷部材に絵柄とともに印刷される見当マークの画像から計測する見当誤差計測方法であって、前記見当誤差計測方法は、基準長を示す目盛りが付加されたスケールを、前記印刷部材の印刷されない面と密接させた状態で前記見当マークが通過する位置に配置し、隣接する2つの印刷ユニットで印刷された2つの前記見当マークと前記スケールの目盛りとを含む画像を撮像し、撮像した前記見当マークの画像から前記印刷物の見当誤差を算出する際は、前記スケールに設けられた前記目盛りの画像を解析することで得られる分解能を用いて、算出する見当誤差を補正することを特徴とする見当誤差計測方法。
  2. 透明な印刷部材に印刷された印刷物の見当誤差を、印刷部材に絵柄とともに印刷される見当マークの画像から計測する見当誤差計測装置であって、前記印刷部材の印刷されない面と密接させた状態で前記見当マークが通過する位置に配置され、基準長を示す目盛りが付加されたスケールと、前記見当マークが通過する位置を含む範囲を照射する光源と、前記スケール上を前記見当マークが通過するタイミングを検出するタイミング検出手段と、前記タイミング検出手段が検出したタイミングに従い、隣接する2つの印刷ユニットで印刷された2つの前記見当マークと前記スケールの目盛りとを含む画像を撮像するカメラと、前記カメラが撮像した画像から、前記隣接する2つの印刷ユニット間の見当誤差を算出する見当誤差算出手段とを備え、前記見当誤差算出手段は、2つの印刷ユニット間の見当誤差を算出する際は、前記スケールに設けられた前記目盛りの画像を解析することで得られる分解能を用いて、算出する見当誤差を補正することを特徴とする見当誤差計測装置。
  3. 請求項2の見当誤差計測装置において、前記スケールには、前記印刷部材の流れ方向と幅方向のそれぞれの基準長となる目盛りが付加され、前記見当誤差算出手段が、縦見当誤差を算出する際は、流れ方向の基準長を示す前記目盛りの画像から得られる流れ方向の分解能を用いて、算出する縦見当誤差を補正し、横見当誤差を算出する際は、幅方向の基準長を示す前記目盛りの画像から得られる幅方向の分解能を用いて、算出する横見当誤差を補正することを特徴とする見当誤差計測装置。
  4. 請求項2の見当誤差計測装置において、、前記スケールには、前記印刷部材の幅方向の基準長となる目盛りが付加され、前記見当誤差算出手段が、横見当誤差を算出する際は、幅方向の基準長を示す前記目盛りの画像から得られる幅方向の分解能を用いて、算出する横見当誤差を補正し、縦見当誤差を算出する際は、前記カメラの視野範囲の両辺比率を利用することで、幅方向の分解能から流れ方向の分解能を算出し、幅方向の分解能から得られた流れ方向の分解能を用いて、縦見当誤差を補正することを特徴とする見当誤差計測装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれかに記載の見当誤差計測装置において、前記印刷部材を挟み、前記カメラと対向した位置に設置される反射板に、前記スケールは埋設されていることを特徴とする見当誤差計測装置。
  6. 請求項5の見当誤差計測装置において、前記スケールが埋設された反射板は、前記反射板の表面を前記印刷部材の印刷されない面に押し当てる機構を備えた取付け治具に設置されることを特徴とする見当誤差計測装置。
  7. 請求項2から請求項6のいずれかに記載の見当誤差計測装置を備え、前記見当誤差計測装置が計測した見当誤差に基づいて、見当誤差を修正する手段を備えた見当コントローラ。

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