JP2007028882A - 電力システム - Google Patents

電力システム Download PDF

Info

Publication number
JP2007028882A
JP2007028882A JP2006113975A JP2006113975A JP2007028882A JP 2007028882 A JP2007028882 A JP 2007028882A JP 2006113975 A JP2006113975 A JP 2006113975A JP 2006113975 A JP2006113975 A JP 2006113975A JP 2007028882 A JP2007028882 A JP 2007028882A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
converter
power system
power
generator
voltage unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006113975A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Toba
章夫 鳥羽
Toshihiro Maeda
俊博 前田
Koetsu Fujita
光悦 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric FA Components and Systems Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric FA Components and Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric FA Components and Systems Co Ltd filed Critical Fuji Electric FA Components and Systems Co Ltd
Priority to JP2006113975A priority Critical patent/JP2007028882A/ja
Publication of JP2007028882A publication Critical patent/JP2007028882A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Eletrric Generators (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】発電機または直流電源から負荷へ確実に電力を供給可能としてシステムの信頼性を高め、必要に応じて発電機を電動機運転可能とした電力システムを提供する。
【解決手段】交流側に接続された回転機の発電機動作により直流側に直流電力を発生させるコンバータであって、インバータ動作時に前記回転機を電動機動作させるコンバータ20と、前記直流側に直流電圧部40を介して接続された直流電源50と、直流電圧部40に接続された負荷30と、コンバータ20と直流電圧部40に向けて接続されたダイオード70P,70Nと、を備えた電力システムにおいて、ダイオード70P,70Nの両端部を電力システム本体100の外部に引き出して短絡可能とする。例えば、端子台81P,81Nにより、または半導体スイッチング素子83P,83Nにより短絡する。
【選択図】図1

Description

本発明は、発電機及び直流電源の少なくとも一方から負荷に電力を供給する電力システムに関し、特に、電力システムの信頼性を向上させ、かつ、必要に応じて発電機を一時的に電動機としても駆動可能とした技術に関するものである。
図7は、発電機及び直流電源から負荷に電力を供給可能な電力システムを示しており、本出願人による先願である特願2004−343864号(未だ出願公開されていない)に記載されているものである。
図7において、10は同期機または誘導機からなる発電機であり、図示されていない内燃機関等の駆動源から与えられる機械エネルギーを電気エネルギーに変換する。この電気エネルギーは、環流ダイオードが逆並列接続された半導体スイッチング素子からなるコンバータ20により所望の直流電力に変換される。
コンバータ20の直流側と直流電源50との間の正側直流母線60P及び負側直流母線60Nには、コンバータ20から直流電圧部40に電力を供給する方向に正極側ダイオード70P及び負極側ダイオード70Nがそれぞれ接続されている。また、直流電圧部40には、負荷(直流負荷)30が接続されている。
ここで、コンバータ20、直流電源50、直流電圧部40,直流母線60P,60N及びダイオード70P,70Nからなる電力システム本体100は、一つの筐体に収納されたユニットとして構成されている。
なお、直流電源50は、交流電源にダイオード整流器を接続して得ることも可能であり、そのような構成とする場合、ユニットには交流電源を接続可能なダイオード整流器が収納されることになる。
上記構成において、発電機10及びコンバータ20を駆動して得られる直流電力は、ダイオード70P,70N及び直流電圧部40を介して負荷30に供給される。
また、外部の駆動源が停止していて発電機10が駆動源から機械エネルギーを得られない場合や、発電機10が駆動源から得る機械エネルギーを低減したい場合には、負荷30の消費電力の一部または全部を直流電源50から直流電圧部40を介して得るように構成されている。
更に、コンバータ20がその直流出力端子を短絡させるようなモード(例えば上下アームの同時オンなど)で故障したとしても、ダイオード70P,70Nの作用により、直流電源50から直流電圧部40を介してコンバータ20側へ電流が流入するのが防止される。このため、コンバータ20の短絡故障が直流電源50側に波及することがなく、直流電源50からコンバータ20側に過電流が流れて直流電源50が過熱により故障するのを防止することができると共に、負荷30への電力を直流電源50から供給することが可能になる。
ここで、ダイオード70P,70Nは必ずしも両方必要ではなく、何れか一方を挿入するだけでも良い。
また、ダイオード70P,70Nとしては、コンバータ20側の短絡時に高速に逆電流を遮断する必要があるため、高速動作が可能なもの、例えばファストリカバリーダイオードを用いることが望ましい。
なお、下記の特許文献1には、図7におけるダイオード70P,70Nは備えていないが、交流側に発電機が接続されたコンバータの直流側と、商用電源を整流する整流器の直流側とを共通接続し、この共通接続部の直流電圧をインバータにより交流電圧に変換して負荷に供給するようにした電力システムが開示されている。
特開2003−151541号公報([0027]〜[0030]、図2、図3等)
図7に示した電力システムでは、コンバータ20の故障時にも負荷30に直流電力を安定して供給することが可能である。しかしながら、その反面、ダイオード70P,70Nが妨げになって直流電源50からコンバータ20に直流電力を供給することができないので、コンバータ20のインバータ動作により直流電力を交流電力に変換して発電機10を電動機運転することができない。
すなわち、発電機10を内燃機関により駆動する電力システムでは、内燃機関を起動するために別の電動機、いわゆるスタータモータを準備する必要がある。この場合、発電機10を電動機運転できれば、スタータモータを用いずに内燃機関を起動することが可能であるが、図7の電力システムではそのような運転が不可能であった。
また、後述するが、コンバータ20の動作試験時にはコンバータ20によってその交流端子に接続した誘導電動機を駆動できることが望まれるが、このような運転も従来では実現することができない。
直流母線60P,60Nにダイオード70P,70Nを挿入しなければ、直流電源50からコンバータ20に直流電力を供給可能であるが、その場合には、図7の電力システムが本来解決しようとする、コンバータ20の短絡故障時における負荷30への電力供給ができなくなる。
なお、前記特許文献1に記載された従来技術においても、コンバータの短絡故障が整流器側に波及するため負荷への電力供給が不可能である。
従って、本発明の解決課題は、発電機または直流電源の何れかから負荷へ確実に電力を供給可能としてシステムの信頼性を高めると共に、必要に応じて発電機を電動機運転可能とした電力システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載した発明は、交流側に接続された回転機の発電機動作により直流側に直流電力を発生させるコンバータであって、そのインバータ動作時に前記回転機を電動機動作させるコンバータと、前記コンバータの直流側に直流電圧部を介して接続された直流電源と、前記直流電圧部に接続された負荷と、前記コンバータと直流電圧部との間の正側直流母線または負側直流母線の少なくとも一方に、前記コンバータから前記直流電圧部に電力を供給する方向に接続されたダイオードと、を備えた電力システムにおいて、
前記ダイオードの両端部を電力システム本体の外部に引き出して短絡可能に構成したものである。
請求項2に記載した発明は、請求項1において、前記ダイオードの両端部を端子台に接続したものである。
請求項3に記載した発明は、交流側に接続された回転機の発電機動作により直流側に直流電力を発生させるコンバータであって、そのインバータ動作時に前記回転機を電動機動作させるコンバータと、前記コンバータの直流側に直流電圧部を介して接続された直流電流母線または負側直流母線の少なくとも一方に、前記コンバータから前記直流電圧部に電力を供給する方向に接続されたダイオードと、を備えた電力システムにおいて、
前記ダイオードの両端部を、スイッチにより短絡可能に構成したものである。
請求項4に記載した発明は、請求項3において、前記スイッチを半導体スイッチング素子により構成したものである。
なお、請求項5に記載するように、前記電力システム本体は、前記コンバータ、前記直流電源、もしくは交流電源を整流して得た直流電源を得る整流器、前記直流電圧部、前記直流母線及び前記ダイオードを一つの筐体に収納したユニットとして構成すると良い。
請求項6に記載した発明は、請求項4または5に記載した電力システムにおいて、前記回転機が発電機運転状態にある場合に前記半導体スイッチング素子をオフ状態とし、電動機運転状態となった場合に前記半導体スイッチング素子を一時的にオン状態とするものである。
請求項7に記載した発明は、請求項4または5に記載した電力システムにおいて、前記直流電圧部に接続された前記ダイオードが逆バイアスとなったことを検知して前記半導体スイッチング素子をオン状態とするものである。
請求項8に記載した発明は、請求項4または5に記載した電力システムにおいて、前記コンバータに与える発電機電流指令値または発電量指令値が所定値を下回った場合に前記半導体スイッチング素子をオン状態とするものである。
本発明によれば、直流母線に設けたダイオードを必要に応じて短絡することにより、発電機の電動機動作やコンバータの動作試験等を容易に行うことができる。
なお、先願発明と同様に、発電機または直流電源単独、あるいは両者の並行運転による負荷への電力供給が可能であると共に、コンバータの短絡故障が直流電源側に波及するのを防止しつつ負荷への安定した電力供給を実現する高信頼性の電力システムを提供することができる。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、図1は請求項1,5に対応する本発明の第1実施形態を示す構成図であり、図7と同一の構成要素には同一の参照符号を付して説明を省略し、以下では異なる部分を中心に説明する。
図1において、ダイオード70P,70Nの各両端はリード線等の適宜な配線によって電力システム本体100の外部にそれぞれ引き出されており、ダイオード両端部80P,80Nを形成している。
この実施形態の通常時の動作は図7と同様であり、発電機10及びコンバータ20を駆動して得られる直流電力をダイオード70P,70N及び直流電圧部40を介して負荷30に供給する。また、発電機10及びコンバータ20と直流電源50との並行運転により、負荷30の消費電力を発電機10及びコンバータ20と直流電源50とによって分担することもできる。
加えて、コンバータ20がその直流出力端子を短絡させるようなモードで故障した場合には、ダイオード70P,70Nの作用によりコンバータ20の短絡故障が直流電源50側に波及することがなく、負荷30への電力を直流電源50のみから供給することが可能である。
更に、発電機10を電動機として利用したい時には、ダイオード両端部80P,80Nをそれぞれ短絡することにより、電力システム本体100からダイオード70P,70Nを除去したのと等価な回路を構成することができる。これにより、直流電源50から直流電圧部40を介してコンバータ20へ直流電力を供給し、コンバータ20をインバータ運転して発電機10を電動機運転することが可能になる。
従って、発電機10をスタータモータとして機能させることができ、別個にスタータモータを設けなくても、発電機10を駆動する内燃機関を起動することができる。
また、本実施形態は、コンバータ20の動作試験の簡便化にも寄与するものである。
すなわち、コンバータ20の動作試験を行う場合に、外力によって発電機10を駆動するという煩雑な作業を行う代わりに、電力システム本体100から引き出したコンバータ20の交流端子に例えば誘導電動機を接続し、ダイオード70P,70Nをそれぞれ短絡してコンバータ20をインバータ運転すれば、直流電源50からの直流電力を交流電力に変換して誘導電動機を駆動することができる。
コンバータ20の動作試験、特に出荷試験としては、コンバータ20により誘導機を駆動すれば十分な場合が多いため、このような方法で動作試験を行うことにより、数多くの動作試験の簡便化が図れると共に、誘導電動機を使用した通常のインバータの試験設備との共有化、試験効率の向上を図ることが可能になる。
次に、図2は請求項2,5に対応する本発明の第2実施形態を示す構成図である。
この実施形態では、ダイオード70P,70Nの両端部を、電力システム本体100の筐体等に配置した端子台81P,82Nにそれぞれ接続して短絡可能な構成としている。
このような構成により、電力システム本体100の外部からのダイオード70P,70Nの短絡操作が容易となり、発電機10の発電及び駆動(電動機運転)の切替や、誘導電動機を接続した状態でのコンバータ20の動作試験等を容易に行うことができる。
図3は、請求項3,5に対応する本発明の第3実施形態を示す構成図である。
この実施形態は、ダイオード70P,70Nの両端を短絡する手段を具体化したものであり、ダイオード70P,70Nの両端には、短絡用スイッチ82P,82Nがそれぞれ接続されている。これらスイッチ82P,82Nは、電気的スイッチ、機械的スイッチ等により構成することができる。
本実施形態においても、必要に応じてスイッチ82P,82Nにてダイオード70P,70Nを短絡することにより、直流電源50からコンバータ20へ直流電力を供給し、コンバータ20をインバータ運転して発電機10を電動機運転することができる。従って、内燃機関の起動やコンバータ20の動作試験を行う際の発電機/電動機の運転切替を、単純なスイッチ操作によって実現可能である。
図4は、請求項4,5に対応する本発明の第4実施形態を示す構成図である。
この実施形態は、図3におけるスイッチ82P,82Nとして、例えばIGBT等の半導体スイッチング素子83P,83Nを使用したものである。半導体スイッチング素子としては、通常のバイポーラトランジスタやFET、サイリスタ等を使用しても良く、これらの半導体スイッチング素子83P,83Nは、コンバータ20等の制御回路に設けた演算処理部からの信号を利用してオン、オフすればよい。
本実施形態においても、半導体スイッチング素子83P,83Nをオンさせてダイオード70P,70Nを短絡することにより、コンバータ20をインバータ運転して発電機10を電動機運転することができ、内燃機関の起動やコンバータ20の動作試験を行う際の発電機/電動機の運転切替が容易になる。
なお、上記各実施形態では、ダイオード70P,70N及びこれらを短絡させるための関連部品を正負の直流母線60P,60Nにそれぞれ配置してあるが、先願発明と同様に、ダイオード70P,70N(及びその関連部品)は少なくとも一方の直流母線側に接続すればよい。
また、直流電圧部40の電圧を常に安定させるため、図示されていないコンデンサを直流電圧部40や負荷30の入力側に並列接続することも有効である。
次に、図5は請求項6に対応する本発明の第5実施形態を示す構成図である。
この実施形態に係る電力システム本体110は、図4と同様に直流電源50及びコンバータ20を備えているほか、電圧平滑用コンデンサ42を有する直流電圧部41と、コンバータ20側の電圧を安定させるためのスナバコンデンサ43とを備えている。なお、直流遮断用ダイオードとしては、正側直流母線60P側のダイオード70Pのみが接続されており、その両端にダイオード短絡用の半導体スイッチング素子83Pが接続されている。
図5に示すように直流遮断用ダイオードの短絡用スイッチとして半導体スイッチング素子83Pを用いる場合、その動作の高速性や制御の容易性から、発電機10及びコンバータ20による発電動作中には基本的にオフ状態とするものの、必要に応じて直ちにオン状態とすることが可能となる。これにより、発電機10が発電機運転状態から電動機運転状態に変化した場合のシステムの特性を改善することができる。これはすなわち、次のようなことである。
発電機10が発電機運転状態にある場合には、スイッチング素子83Pをオフ状態としておくべきである。
発電機運転状態ではコンバータ20から直流電圧部41に電力が供給されるため、ダイオード70Pは順バイアスすなわち導通状態にあり、スイッチング素子83Pには電流が通流しない。このとき、スイッチング素子83Pをオフ状態にしても回路動作上、何ら問題なく、前述のようにコンバータ20のスイッチング素子が故障した場合に直流遮断用のダイオード70Pによって過大な電流の通流を阻止する必要があるので、上述の如くスイッチング素子83Pをオフ状態とすることが必要である。
ここで、発電機10であっても、前述したように一時的に電動機運転させることがあり、例えば、直流電圧部41から電力を得ている負荷30の使用電力が急減した場合である。この場合、一般的には制御遅れによって、負荷30の電力の急減に対して発電機10の発電電力を絞る動作が追いつかないことが多い。その結果、直流電圧部41の電圧が上昇することになるが、制御性及び安全性の観点から、直流電圧部41の電圧は所定値に維持することが望ましいため、この電圧上昇を速やかに回避する必要がある。
このとき、スイッチング素子83Pをオンすることによって直流電圧部41からコンバータ20への電流流入が可能となり、コンバータ20を介して直流電圧部41の電気エネルギーを発電機10の軸トルクに変換して発電機10を電動機運転することが可能になる。これによって直流電圧部41の電圧上昇を速やかに解消することができる。
直流電圧部41の電圧上昇が解消した後は、スイッチング素子83Pを再びオフ状態として、コンバータ20の短絡故障等に対する安全性を高く確保することが可能となる。
以上に述べた動作を実現するためには、スイッチング素子83Pを適切なタイミングでオン状態とすることが必要になる。ここで、適切なタイミングとは、ダイオード70Pが逆バイアスとなった時点、あるいはその時点に対して僅かに前後する時点と言い換えることができる。
すなわち、ダイオード70Pが逆バイアスになる直前にスイッチング素子83Pをオン状態にすれば、ダイオード70Pが実際に逆バイアス状態となったときには既にスイッチング素子83Pがオン状態となっているため、直流母線60P,60Nの電流が連続的に変化することが可能となり、動作を安定させることができる。一方、ダイオード70Pが逆バイアスになった直後にスイッチング素子83Pをオン状態としても、その遅れが僅かであれば実質的に問題はない。
ダイオード70Pの逆バイアス状態は、直流母線電流またはダイオード70Pの両端電圧から検出することができる。また、図5における直流電圧部41及びスナバコンデンサ43の電圧を検出し、その差によってダイオード70Pの両端電圧を求めることにより逆バイアス状態を検出してもよい。
上記の着想は、請求項7の発明の実施形態に相当するものである。
次に、図6を参照しつつ請求項8の発明の実施形態を説明する。
図6は、コンバータ20の制御系の構成例であり、発電機10及びコンバータ20による発電量の制御手段の機能ブロック図を示している。
図6において、図5の直流電圧部41から検出した電圧の指令値に対する偏差を加算器44により求め、この偏差を調節器45に入力すると共に、調節器45の出力を発電量指令値としてコンバータ20に与える。コンバータ20はこの指令値に従って発電機10を制御し、コンバータ20の出力端子に直流電流を発生させる。
更に、加算器46により上記直流電流から直流負荷電流を差し引いた電流が電圧平滑用コンデンサ42に流入し、その電圧を変化させる。なお、47は直流電圧部41の電圧検出値からノイズ成分を除去するノイズ除去フィルタであり、このフィルタ47を介した電圧検出値が前記加算器44に図示の符号で入力されている。
上記調節器45としては、例えば比例積分(PI)や比例微分積分(PID)のように、積分項を含むものを用いるのが一般的である。これにより、よく知られているように直流電圧部41の電圧の定常偏差をゼロとすることができるため、負荷30の条件によらず直流電圧検出値が指令値に一致するので、システムの動作が安定する。
さて、発電中に負荷が急減するなどの理由により、直流電圧部41の電圧検出値が指令値よりも高くなると、図6における調節器45の出力として負の値、すなわち発電ではなくコンバータ20が発電機10に電力を供給する状態が指令される。この場合、図5に示す方向でダイオード70Pが接続されていると、直流電圧部41から発電機10への電力供給は不可能であるから、結果としてコンバータ20の直流側に接続されている小容量のスナバコンデンサ43が急速に放電され、動作が不安定になる恐れがある。このような現象を回避するため、発電機10の発電量が常に非負(負でない値)になるように、調節器45の出力側には発電量下限値リミッタ48が設けられている。
しかしながら、発電機10による実際の発電量は、通常、指令値に対して誤差を有するため、例えば発電量下限値リミッタ48による発電量指令値の下限値をゼロに設定したとしても、実際の発電量が負の値をとることがある。このような発電量指令値と実際の発電量との間の誤差の大きさは、発電機10の温度や回転速度、更には、発電機10の電気定数のばらつきによって変化するため、この誤差をゼロにすることは事実上不可能といえる。
上記のような理由により、コンバータ20から発電機10に電力が供給されてスナバコンデンサ43が急速に放電するモードが発生するおそれがある。
上記の問題は、図5に示したように電力システム本体110がダイオード70Pの短絡用のスイッチング素子83Pを備えている場合には容易に解決可能である。
すなわち、図6の制御系において、発電機電流または発電量指令値の規定値を設けておき、実際の発電機電流または発電量指令値がこの規定値を下回ったならば、ダイオード70が逆バイアスとなった、あるいは直後に逆バイアスになるものと判断し、スイッチング素子83Pをオンさせる。これにより、実際にコンバータ20から発電機10へ電力を供給する状態となっても、直流電圧部41からコンバータ20への電流流入が可能となるため、スナバコンデンサ43の電圧が急低下する事態を防ぐことが可能となる。
なお、オン状態にした短絡用のスイッチング素子83Pをオフ状態に戻すタイミングは、ダイオード70Pが順バイアスになった後ということになるが、上述したような方法でダイオード70Pの逆バイアス状態を検出できるのであれば、順バイアスとなった状態も同様に検出することができ、その検出後にスイッチング素子83Pをオフ状態に戻せばよい。
また、スイッチング素子83Pがオン状態であっても、システムが故障状態でなければ回路動作に何ら影響がないため、スイッチング素子83Pをオフ状態に戻す処理は急を要さない。
以上説明した各実施形態の電力システムにおける回転機やコンバータの相数並びに構成は、特に限定されるものではない。
本発明の第1実施形態を示す構成図である。 本発明の第2実施形態を示す構成図である。 本発明の第3実施形態を示す構成図である。 本発明の第4実施形態を示す構成図である。 本発明の第5実施形態を示す構成図である。 図5におけるコンバータの制御系の主要部の構成図である。 従来技術を示す構成図である。
符号の説明
10:発電機
20:コンバータ
30:負荷
40,41:直流電圧部
42:電圧平滑用コンデンサ
43:スナバコンデンサ
44,46:加算器
45:調節器
47:フィルタ
48:発電量下限値リミッタ
50:直流電源
60P,60N:直流母線
70P,70N:ダイオード
80P,80N:ダイオード両端部
81P,81N:端子台
82P,82N:スイッチ
83P,83N:半導体スイッチング素子
100,110:電力システム本体

Claims (8)

  1. 交流側に接続された回転機の発電機動作により直流側に直流電力を発生させるコンバータであって、そのインバータ動作時に前記回転機を電動機動作させるコンバータと、
    前記コンバータの直流側に直流電圧部を介して接続された直流電源と、
    前記直流電圧部に接続された負荷と、
    前記コンバータと直流電圧部との間に正側直流母線または負側直流母線の少なくとも一方に、前記コンバータから前記直流電圧部に電力を供給する方向に接続されたダイオードと、
    を備えた電力システムにおいて、
    前記ダイオードの両端部を電力システム本体の外部に引き出した短絡可能に構成したことを特徴とする電力システム。
  2. 請求項1に記載した電力システムにおいて、
    前記ダイオードの両端部を端子台に接続したことを特徴とする電力システム。
  3. 交流側に接続された回転機の発電機動作により直流側に直流電力を発生させるコンバータであって、そのインバータ動作時に前記回転機を電動機動作させるコンバータと、
    前記コンバータの直流側に直流電圧部を介して接続された直流電源と、
    前記直流電圧部に接続された負荷と、
    前記コンバータと直流電圧部との間の正側直流母線または負側直流母線の少なくとも一方に、前記コンバータから前記直流電圧部に電力を供給する方向に接続されたダイオードと、
    を備えた電力システムにおいて、
    前記ダイオードの両端部を、スイッチにより短絡可能に構成したことを特徴とする電力システム。
  4. 請求項3に記載した電力システムにおいて、
    前記スイッチを半導体スイッチング素子により構成したことを特徴とする電力システム。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載した電力システムにおいて、
    前記電力システム本体が、前記コンバータ、前記直流電源、もしくは交流電源を整流して得た直流電源を得る整流器、前記直流電圧部、前記直流母線及び前記ダイオードを有することを特徴とする電力システム。
  6. 請求項4または5に記載した電力システムにおいて、
    前記回転機が発電機運転状態にある場合に前記半導体スイッチング素子をオフ状態とし、電動機運転状態となった場合に前記半導体スイッチング素子を一時的にオン状態とすることを特徴とする電力システム。
  7. 請求項4または5に記載した電力システムにおいて、
    前記直流電圧部に接続された前記ダイオードが逆バイアスとなったことを検出して前記半導体スイッチング素子をオン状態とすることを特徴とする電力システム。
  8. 請求項4または5に記載した電力システムにおいて、
    前記コンバータに与える発電機電流指令値または発電量指令値が所定値を下回った場合に前記半導体スイッチング素子をオン状態とすることを特徴とする電力システム。
JP2006113975A 2005-06-15 2006-04-18 電力システム Pending JP2007028882A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006113975A JP2007028882A (ja) 2005-06-15 2006-04-18 電力システム

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005175101 2005-06-15
JP2006113975A JP2007028882A (ja) 2005-06-15 2006-04-18 電力システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007028882A true JP2007028882A (ja) 2007-02-01

Family

ID=37788891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006113975A Pending JP2007028882A (ja) 2005-06-15 2006-04-18 電力システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007028882A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5840323B1 (ja) * 2014-09-16 2016-01-06 三菱電機株式会社 風力発電システムおよび直流送電システム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002130093A (ja) * 2000-10-19 2002-05-09 Kokusan Denki Co Ltd 内燃機関始動用電動機兼用発電機

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002130093A (ja) * 2000-10-19 2002-05-09 Kokusan Denki Co Ltd 内燃機関始動用電動機兼用発電機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5840323B1 (ja) * 2014-09-16 2016-01-06 三菱電機株式会社 風力発電システムおよび直流送電システム
WO2016042601A1 (ja) * 2014-09-16 2016-03-24 三菱電機株式会社 風力発電システムおよび直流送電システム
US10184452B2 (en) 2014-09-16 2019-01-22 Mitsubishi Electric Corporation Wind power generation system and DC power transmission system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6418252B2 (ja) 回転電機制御装置
JP6296169B2 (ja) インバータ制御装置及び車両用制御装置
US10608565B2 (en) Systems and methods for rotating a crankshaft to start an engine
EP2031749B1 (en) On-vehicle rotary electric machine operating on two modes of rectification
JP6291899B2 (ja) 回転電機制御装置
JP2005287137A (ja) 平滑コンデンサの放電装置
JP5855128B2 (ja) 電力変換装置および電力変換装置の制御方法
CN111108681A (zh) 逆变器控制装置
JP2011078216A (ja) 車両用電力変換器の制御装置
JP3333814B2 (ja) ハイブリッド自動車の制御装置
US9300231B2 (en) Output control apparatus of a motor and method for controlling a controller of the same
JP4365010B2 (ja) 動力出力装置
JP6972248B1 (ja) 車両用回転電機の制御装置
JP6307983B2 (ja) インバータ制御装置
JP2008109759A (ja) 回転電機の制御装置
CN108291940B (zh) 用于检测发电机单元中的故障的方法
JP2006340599A (ja) 車両用回転電機の制御装置
JP6162445B2 (ja) 電力変換装置
CN113169679B (zh) 电力转换装置
JP6252362B2 (ja) 駆動システム
JP2007028882A (ja) 電力システム
JP3975126B2 (ja) 車両用回転電機の制御装置
JP6285290B2 (ja) 電力変換装置
JP7185480B2 (ja) 電力変換装置
JP6500751B2 (ja) エンジン始動システム

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080919

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080919

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080919

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090313

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111101

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120306