JP2007028303A - 周波数変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 既存の周波数帯域とミリ波帯とを効率よく相互に変換する周波数変換装置であって実用に供することができるものを提供することである。
【解決手段】 周波数f1(2.4GHz)の送信信号Txは、周波数をf2(60.2GHz)に周波数変換するアップコンバージョンミキサ22aによってミリ波帯である60.2GHzに変換される。変換後の信号はパワーアンプ24aによって増幅され、フィルタ26aを介して送信アンテナ14に供給される。アップコンバージョンミキサ22aは、第2の局部周波数54.4GHzの信号を16分周した第1の局部周波数flo1(3.4GHz)と入力信号を乗算する。そこから、フィルタによって取り出された5.8GHzの信号は、第2の局部周波数flo2(54.4GHz)と乗算され、60.2GHzの信号が得られ送信アンテナ14を介して放射される。既存の通信機器を何ら変更せずにミリ波帯の通信を行える。
【選択図】 図3
【解決手段】 周波数f1(2.4GHz)の送信信号Txは、周波数をf2(60.2GHz)に周波数変換するアップコンバージョンミキサ22aによってミリ波帯である60.2GHzに変換される。変換後の信号はパワーアンプ24aによって増幅され、フィルタ26aを介して送信アンテナ14に供給される。アップコンバージョンミキサ22aは、第2の局部周波数54.4GHzの信号を16分周した第1の局部周波数flo1(3.4GHz)と入力信号を乗算する。そこから、フィルタによって取り出された5.8GHzの信号は、第2の局部周波数flo2(54.4GHz)と乗算され、60.2GHzの信号が得られ送信アンテナ14を介して放射される。既存の通信機器を何ら変更せずにミリ波帯の通信を行える。
【選択図】 図3
Description
本発明は、無線通信の周波数を変換する周波数変換装置(周波数コンバータとも呼ばれる)に関する。特にミリ波帯の通信に用いる周波数変換装置に関する。
現在、電波を用いた無線通信は広く利用されている。一般に無線通信で使用されている周波数帯域は、10GHz以下の場合が多い。この10GHz以下の帯域では伝播する電波は広く拡散する。この性質があるからこそ、遠距離の通信が可能となる。
この10GHz帯の電波は広く拡散するので、通信機器の個数が増えると、電波を一度に利用可能な通信機器の個数が減ってしまう。そのため、通信端末一台あたり通信速度は低下してしまう。この様子が図6に示されている。図6(1)に示すように、通信機器の個数が少なければ、電波を占有して利用できるので、高い通信速度を達成することができる。これに対して、図6(2)に示すように、通信機器の個数が増えると、使用する電波を、時間、又は周波数等で分けて使用することになり、1台あたりの通信機器が実現できる通信速度は低下してしまう。
一方、近年、ミリ波帯(30GHz〜300GHz)の電波の利用が種々提案されている。このミリ波帯の電波は、波長が短いので光のように直進する性質が強い。したがって、ミリ波帯の電波同士は互いに干渉しにくく、隣接する通信機器同士で同一の周波数帯域を使用することも現実的に可能である。したがって、通信機器の個数が増えても、通信速度の低下を招くことが少ないと考えられている。この様子が図7に示されている。
このようにミリ波帯の通信は、近接通信の用途には大変好ましい性質を有しており、その利用が種々提案されている。
従来の技術の例
たとえば、下記特許文献1には、ミリ波帯の電波を利用した通信装置において、2段階の変調を行うことを特徴とする通信装置が開示されている。また、下記特許文献2には、複数の局部発信周波数を用いてミリ波帯の電波を変換する技術が開示されている。
たとえば、下記特許文献1には、ミリ波帯の電波を利用した通信装置において、2段階の変調を行うことを特徴とする通信装置が開示されている。また、下記特許文献2には、複数の局部発信周波数を用いてミリ波帯の電波を変換する技術が開示されている。
また、ミリ波帯を用いて放送信号を送受信する技術が下記特許文献3に記載されている。異なる偏波を用いたミリ波通信の例が下記特許文献4に記載されている。
また、局部発信周波数の発信を所定の基準に同期させるための工夫が下記特許文献5に記載されている。
ところで、ミリ波帯の通信を行おうとした場合、その通信システム・通信装置を全て0から構築するのは非常に労力が必要であるので、なるべく既存の通信環境・通信システムをそのまま利用してミリ波帯の通信を行えるようにできれば好ましいと考えられる。
そのための一つの手段として、既存の周波数帯域とミリ波帯とを相互に変換する周波数変換装置(周波数コンバータ)の利用が考えられる。
しかし、既存の周波数帯域の電波をミリ波帯に効率よく変換する周波数変換装置は未だ知られていない。上記特許文献1等、周波数の変換に関する考え方は種々存在するが、回路規模が大きくなってしまう場合や、高度なフィルタを必要とす場合など、実現に至るまでにはまだ乗り越えなければならない数多くの問題が存在する。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、既存の周波数帯域とミリ波帯とを効率よく相互に変換する周波数変換装置であって実用に供することができるものを提供することである。
(1)本発明は、上記課題を解決するために、10GHz以下の周波数f1の入力信号を、ミリ波帯の周波数f2の出力信号に変換する周波数変換装置において、前記入力信号と、所定の第1の局部周波数flo1の信号とを乗算し、所定の周波数の信号を得る第1のミキサと、前記第1のミキサの出力信号から、周波数f1−周波数flo1の周波数成分を減衰させ、周波数f1+周波数flo1の周波数成分の信号を取り出すフィルタと、前記フィルタの出力信号と、所定の第2の局部周波数flo2の信号とを乗算し、ミリ波帯の周波数であるf2の信号を得る第2のミキサと、を含むことを特徴とする周波数変換装置である。
(2)また、本発明は、上記(1)記載の周波数変換装置において、前記第1の局部周波数flo1の信号を生成する第1の局部発信器と、前記第2の局部周波数flo2の信号を生成する第2の局部発信器と、を含むことを特徴とする周波数変換装置である。
(3)また、本発明は、上記(1)又は(2)記載の周波数変換装置において、前記第1の局部発信器は、前記第2の局部発信器の出力信号である局部周波数flo2の信号を所定の分周比で分周して前記局部周波数flo1の信号を生成することを特徴とする周波数変換装置である。
分周によれば、簡易な構成で局部周波数flo1を生成することができると共に、位相が合致した正確な信号を得ることができる。
(4)また、本発明は、上記(1)(2)又は(3)のいずれかに記載の周波数変換装置において、前記第2の局部周波数flo2の信号であって、I相とQ相の信号を生成する第2の局部発信器と、前記第1の局部周波数flo1の信号であって、I相とQ相の信号を生成する第1の局部発信器と、を含み、前記第1のミキサは、前記入力信号と前記I相の局部周波数flo2の信号とを乗算する第1のI相側ミキサと、前記入力信号と前記Q相の局部周波数flo2の信号とを乗算する第1のQ相側ミキサと、を含み、前記フィルタは、前記第1のI相側ミキサの出力信号をフィルタリングするI相側フィルタと、前記第1のQ相側ミキサの出力信号をフィルタリングするQ相側フィルタと、を含み、前記第2のミキサは、前記I相側フィルタの出力信号と前記I相の局部周波数flo2の信号とを乗算する第2のI相側ミキサと、前記Q相側フィルタの出力信号と前記Q相の局部周波数flo2の信号とを乗算する第2のQ相側ミキサと、を含むことを特徴とする周波数変換装置である。
(5)また、本発明は、上記(1)、(2)又は(3)記載の周波数変換装置であって、前記入力信号の周波数f1が2GHz以上6GHz以下の帯域であり、周波数変換後の出力信号の周波数f2が59GHz以上66GHz以下の場合に用いられる周波数変換装置において、前記第1の局部周波数flo1は、入力信号の周波数f1の2倍以下であり、かつ、この周波数f1以上であることを特徴とする周波数変換装置である。
このような構成によれば、第1のミキサで得られた信号中の和の成分と差の成分の周波数の差を十分に大きくすることができ、両者を分離するためのフィルタの設計が容易となる。
(6)また、本発明は、上記(1)、(2)又は(3)記載の周波数変換装置であって、前記入力信号の周波数f1が2GHz以上6GHz以下の帯域であり、周波数変換後の出力信号の周波数f2が59GHz以上66GHz以下の場合に用いられる周波数変換装置において、前記第1の局部発信器は、前記第2の局部発信器の出力信号である第2の局部発信周波数flo2の信号を2n分周して前記第1の局部周波数flo1の信号を出力することを特徴とする周波数変換装置である。ここで前記nは1以上の整数である。
このような構成によれば、2のべき乗による分周を行うので、分周器の構成が簡単になると共に、消費電力も低減されることが期待される。
(7)また、本発明は、上記(6)記載の周波数変換装置において、前記nは4であり、前記第1の局部発信器は16分周することを特徴とする周波数変換装置である。
特に、上記の入力・出力の周波数範囲において、16分周を採用した場合、第1の局部周波数の値を入力周波数f1の2倍以下に抑えることができ、後続するフィルタの設計が容易となる。詳しくは、後述する実施の形態を参照されたい。
(8)また、本発明は、ミリ波帯の周波数f2の入力信号を、10GHz以下の周波数f1の出力信号に変換する周波数変換装置において、前記入力信号と、所定の第2の局部周波数flo2の信号とを乗算し、所定の周波数の信号を得る第2のミキサと、前記第2のミキサの出力信号から、周波数f2+周波数flo2の周波数成分を減衰させ、周波数f2−周波数flo2の周波数成分の信号を取り出すフィルタと、前記フィルタの出力信号と、所定の第1の局部周波数flo1の信号とを乗算し、10GHz以下の周波数であるf1の信号を得る第1のミキサと、前記第2の局部周波数flo2の信号を生成する第2の局部発信器と、前記第2の局部発信器の出力信号である局部周波数flo2の信号を所定の分周比で分周して前記局部周波数flo1の信号を生成する第1の局部発信器と、を含むことを特徴とする周波数変換装置である。
この発明は、いわゆるダウンコンバージョン側の動作を示す発明であり、上記(1)−(7)のアップコンバージョン側の動作と同様の特徴を有する。
以上述べたように、本発明によれば、既存の通信端末の構成を維持したまま、ミリ波帯の通信を容易に実現することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づき説明する。
1.原理
本実施の形態における周波数変換装置の概念図が図1に示されている。
本実施の形態における周波数変換装置の概念図が図1に示されている。
この図1においては、上記周波数変換装置は、ミリ波コンバートモジュール10と呼ぶ。図1に示すように、このミリ波コンバートモジュール10は既存の従来のトランシーバ12の送信信号Txをミリ波帯の電波に変換して、送信アンテナ14に供給する。また、このミリ波コンバートモジュール10は、受信アンテナ16が受信したミリ波帯の電波を既存の周波数帯に変換して、受信信号Rxを作り、この受信信号Rxを従来のトランシーバ12に供給する。このような構成によって、既存の従来のトランシーバの構成を変更せずにミリ波帯の電波を用いた通信を実現することができる。
この図1の例では、従来のトランシーバ12は2.4GHz帯、又は、5GHz帯の電波を用いたトランシーバ(送受信機)であり、ミリ波コンバートモジュール10は、その2.4GHz帯又は5GHz帯の周波数の信号と、ミリ波帯である59〜66GHz帯の周波数の信号とを相互に変換する。
なお、ここでは、既存の周波数帯の一例として、無線LAN等に用いられるたとえば2.4GHz帯や5GHz帯の例を示す。また、ミリ波帯の一例としてたとえば59〜66GHz帯を挙げる。
2.周波数の関係
まず、本実施の形態における基本的な周波数の変換動作を説明する。2.4GHz帯から、60.2GHz帯に周波数変換(Up-Conversion)する場合の動作の説明するグラフが図2に示されている。
まず、本実施の形態における基本的な周波数の変換動作を説明する。2.4GHz帯から、60.2GHz帯に周波数変換(Up-Conversion)する場合の動作の説明するグラフが図2に示されている。
よく知られているように、周波数の変換を行うためにはある周波数の信号と他の周波数の信号とを乗算する。すると乗算結果には三角関数の公式通り、両周波数の和の周波数成分と、佐野周波数成分とが表れる。
したがって、2.4GHz帯の周波数の信号を60.2GHz帯の周波数の信号に変換するには、57.8GHzの信号を元の2.4GHz帯の信号に乗算すればよいとも考えられる。この結果、60.2GHzの信号(和の周波数)と、55.4GHzの信号(差の周波数)が得られ、55.4GHzの信号をフィルタで除去すれば、所望の60.2GHzの信号が得られると考えられる。図2(1)にはこの動作の様子を示す説明図が示されている。このグラフは縦軸が信号強度(dBm)を表し、横軸が周波数(GHz)を表すグラフである。
しかし、このように57.8GHzの信号を元の2.4GHz帯の信号に乗算する手法では、55.4GHzの信号が欲しい信号である60.2GHzの信号と極めて近いため、フィルタで除去することがかなり困難である。60.2GHzの信号のみを取り出すためには非常に急峻な特性を有するフィルタが必要であるが、非常に高い周波数で精度の高いフィルタを構成することはかなり困難であり、コストの増大も予想される。
そこで、本実施の形態では、2段階で周波数を変換する動作を採用している。この場合の動作を説明するグラフが図2(2)に示されている。このグラフも縦軸が信号強度(dBm)を表し、横軸が周波数(GHz)を表すグラフである。
この図2(2)のグラフに示すように、2.4GHz帯の信号をまず、5.8GHz帯の信号に変換する。この変換をするためには、3.4GHzの信号を2.4GHz帯の信号に乗算すればよい。そして、得られた5.8GHzの信号(和)と1GHzの信号(差)とから、1GHzの信号をフィルタで除去すれば、5.8GHzの信号が得られる。5.8GHzの信号と1GHzの信号とは、5.8倍も異なる周波数であるので、フィルタで両者を分離することは容易である。
次に、このようにして得られた5.8GHzの信号を60.2GHzの信号に変換する。この変換のためには、54.4GHzの信号を2.4GHz帯の信号に乗算すればよい。そして、得られた60.2GHzの信号(和)と48.6GHzの信号(差)とから、48.6GHzの信号をフィルタで除去すれば、60.2GHzの信号が得られる。60.2GHzの信号と48.6GHzの信号とは、十分に離れている周波数であるので、フィルタで両者を分離することは容易である。
3.概念ブロック図
このような動作を行うミリ波コンバートモジュール10の概念ブロック図が図3に示されている。この図3に示すように、ミリ波コンバートモジュール10は、送信側の構成と受信側の構成とに概ね分けられる。
このような動作を行うミリ波コンバートモジュール10の概念ブロック図が図3に示されている。この図3に示すように、ミリ波コンバートモジュール10は、送信側の構成と受信側の構成とに概ね分けられる。
送信側は、送信信号Txの実部Txiと虚部Txqを受信し、所望の成分のみを取り出すバンドパスフィルタ20aと、実部Txiと虚部Txqを周波数変換するアップコンバージョンミキサ22aと、を備えている。さらに、送信側は、周波数変換後の信号を電波の送信のために電力増幅するパワーアンプ24aと、電力増幅後の信号から余分な信号成分を除去するフィルタ26a、を含んでいる。このフィルタ26aは図3に示すように送信アンテナ14に接続している。
なお、アップコンバージョンミキサ22aが、実部と虚部に分かれていない入力信号から実部と虚部を取り出すような構成にすることが実際には好ましい。そのように構成すれば、既存の通信装置の(実部と虚部に分かれていない)信号をそのまま利用することができるからである。
また、受信側は、受信アンテナ16が受信した信号をフィルタリングするフィルタ26bと、フィルタリングした信号を増幅する増幅器24bと、を備えている。さらに、受信側は、増幅した信号を周波数変換し、受信信号の実部Rxiと虚部Rxqとを得るダウンコンバージョンミキサ22bと、この実部Rxiと虚部Rxqとから所望の成分のみを取り出すバンドパスフィルタ20bとを含んでいる。
なお、ダウンコンバージョンミキサ22bが、実部Rxiと虚部Rxqとをそのまま出力するのではなく、加算して1個の信号にしてから外部に出力する構成にすることが実際には好ましい。そのように構成すれば、その1個の受信信号を既存の通信装置にそのまま供給することができるからである。信号を加算する加算回路や加算器は既存の種々のものが利用可能である。
さらに、ミリ波コンバートモジュール10は、アップコンバージョンミキサ22と、ダウンコンバージョンミキサ22bと、に所定の局部発信周波数を供給する第1の局部発信器30、及び第2の局部発信器32とを備えている。第1の局部発信器30は第1の局部発信周波数flo1を発信し、第2の局部発信器32は、第2の局部発信周波数flo2を発信する。
上述したように、本実施の形態では、2段階の乗算処理によって周波数変換をしている。そのため、周波数変換のための2種の局部周波数を作り出すために局部発信器も2個備えられているのである。但し、一方の局部発信器(たとえば32)の出力信号を、他方の局部発信器(たとえば30)が分周して他の周波数の信号を作り出すように構成することも好ましい。この場合、他方の局部発信器(たとえば30)は、分周器となる。
このような構成によって本実施の形態によれば、ミリ波帯(特に59〜66GHz帯)と、2.7GHz帯や5GHz帯との相互変換を円滑に実行することが可能である。
4.アップコンバージョンミキサの詳細
アップコンバージョンミキサ22aの詳細な構成ブロック図が図4に示されている。
アップコンバージョンミキサ22aの詳細な構成ブロック図が図4に示されている。
この図に示すように、送信したい信号(入力信号と呼ぶ)が第1のI相ミキサ40a及び第1のQ相ミキサ40bに入力されている。
なお、I相とQ相に分けて周波数変換をする技術は直交変換などと呼ばれ、古くから行われている技術である。ここで、I相(In-phase)とは実部という意味であり、Q相(Quadrature)とは、虚部という意味である。
第1のI相ミキサ40aには、第1の局部周波数flo1=3.4GHzが供給され、第1のI相ミキサ40aは、この3.4GHzと入力信号とを乗算する。その結果、I相の信号成分が得られる
この第1の局部周波数flo1=3.4GHzは、第1の局部発信器30(図3参照)が作成すればよいが、本実施の形態では第2の局部発信器32が発信した信号を分周して所望の3.4GHzの信号を作成している。
この第1の局部周波数flo1=3.4GHzは、第1の局部発信器30(図3参照)が作成すればよいが、本実施の形態では第2の局部発信器32が発信した信号を分周して所望の3.4GHzの信号を作成している。
図4には、このような分周動作を実行する分周器40が示されている。この分周器40は、互いに90度位相が異なる局部周波数信号(3.4GHz)を作成し、I相側、Q相側にそれぞれ供給している。この分周器40は、図3における第1の局部発信器と同様の役割を果たしている。
本実施の形態では、この分周器40は、24(=16)の分周率を有しており、第2の局部発信器32の出力する信号(54.4GHz)を分周し、3.4GHzの信号を得ている。
本実施の形態では、第2の局部周波数flo2を分周して、第1の局部周波数flo1を作成している。このような構成によって、発信器の構成を簡易にすると共に、第1と第2で位相が揃った信号を作成することができる。
また、この分周比は、基本的にはどのような分周比でもかまわないが、2のべき乗の分周比とすれば、分周器の構成が簡単になり、消費電力を減少させる観点からは有利である。多少、構成は複雑になり消費電力も増えるが3の倍数の分周比や、5の倍数の分周比、等の分周器を利用することももちろん好ましい。
好ましい分周比
また、本実施の形態では、入力信号の周波数f1が2.4GHzであり、変換したい出力信号の周波数f2が60.2GHzの場合の例を示しており、好ましい分周比として16を採用している。この分周比を採用することによって、第1の局部周波数flo1を入力信号の周波数f1の2倍弱に設定することができ、第1のI相ミキサ40aや第1のQ相ミキサ40bの出力信号中に含まれる和の周波数と差の周波数とを十分に離間させることが可能である。その結果、フィルタ42aやフィルタ42bの設計が容易となるものである。
また、本実施の形態では、入力信号の周波数f1が2.4GHzであり、変換したい出力信号の周波数f2が60.2GHzの場合の例を示しており、好ましい分周比として16を採用している。この分周比を採用することによって、第1の局部周波数flo1を入力信号の周波数f1の2倍弱に設定することができ、第1のI相ミキサ40aや第1のQ相ミキサ40bの出力信号中に含まれる和の周波数と差の周波数とを十分に離間させることが可能である。その結果、フィルタ42aやフィルタ42bの設計が容易となるものである。
なお、入力信号の周波数f1が2GHzから6GHz程度の範囲であって、出力信号の周波数f2が59GHz〜66GHzの場合は、この分周比16という値が好ましい。この数字は2のべき乗であり、分周器の構成が簡単になると共に、第1の局部周波数を入力周波数の2倍弱程度に設定することができるので、フィルタの設計等が容易になるというメリットがある。これが、本実施の形態において特徴的な事項であり、従来の技術には見られない特徴である。さらに、第1の局部周波数flo1を入力周波数の2倍弱程度に設定すれば、和と差の周波数を十分に離間させることができるという事項も、本実施の形態において特徴的な事項であり、従来知られていない事項である。
また、第1の局部周波数flo1は、入力周波数f1の2倍以下であって、かつ、f1以上の周波数に設定すれば、乗算の結果得られる「和」の信号の周波数は、2×f1以上となり、また、乗算の結果得られる「差」の信号の周波数は、f1以下となる。したがって、「和」と「差」の信号を、2倍以上の周波数差に設定することができるので、フィルタの設計が容易になるというメリットがある。したがって、この範囲から、第1の局部周波数flo1を選択できることが望ましい。
さて、第1のI相ミキサ40aの出力信号は、上述したように、5.8GHzの信号と1GHzの信号とを含んでいるので、フィルタ42aによって5.8GHzのみが取り出される。
さて、Q相側においてもI相と同様の動作が行われる。第1のQ相ミキサ40bは入力信号とQ相の3.4GHzの信号を乗算し、Q相の信号を出力する。この出力信号も、フィルタ42bによって5.8GHzのみが取り出される。この動作は、既に図2で説明したとおりである。
I相側に話を戻すと、フィルタ42aの出力信号は、第2のI相ミキサ44aに供給される。第2のI相ミキサ44aには、第2の局部周波数flo2=54.4GHzが供給され、第2のI相ミキサ44aは、この54.4GHzとフィルタ42aの出力信号である5.4GHzの信号とを乗算する。この際の局部周波数54.4GHzの信号の位相はI相である。
なお、「局部周波数」は、周波数変換のために、被変換信号に乗算される信号の周波数であるが、局部発信周波数、中間周波数などと呼ばれることもある。
Q相側も同様の動作を実行する。フィルタ42bの出力信号が、第2のQ相ミキサ44bに供給される。第2のQ相ミキサ44bには、第2の局部周波数flo2=54.4GHzが供給され、第2のQ相ミキサ44bは、この54.4GHzとフィルタ42bの出力信号である5.4GHzの信号とを乗算する。この際の第2の局部周波数flo2=54.4GHzの信号の位相はQ相であり、上記I相とは90度ずれている。
第2の局部発信器32は、互いに位相が90度ずれた上記第2の局部周波数flo2=54.4GHzを作成している。そして、第2のI相ミキサ44a及び第2のQ相ミキサ44bに、互いに位相が90度ずれた54.4GHzをそれぞれ供給する。なお、第2の局部発信器32は、54.4GHz信号を分周器40にも供給している。分周器40はこの信号を16分周し、3.4GHz(=第1の局部周波数flo1)の信号を得ていることは上述のとおりである。
さて、第2のI相ミキサ44aの出力信号と、第2のQ相ミキサ44bの出力信号と、は加算器46によって加算される。加算後の信号が、ミリ波帯に変換された所望の信号である。加算器46は加算後の信号を整合器48に供給する。加算器46は、種々の構成は従来から種々のものが知られており、本実施の形態でも従来から知られている種々の構成を採用することができる。本実施の形態において好ましい構成の一例を図5において後述するのでそちらを適宜参照されたい。
次に、整合器48は、後続するバッファー回路50とのインピーダンスマッチングを取る役割を果たしている。また、整合器48はフィルタの機能を備えさせておくことが一般的には好ましい。本実施の形態のように、I相とQ相に分けて周波数変換を行う乗算器においては、原理的には、最後の加算器36の出力信号には、イメージ周波数(図2(2)におけるイメージ周波数48.6GHz)が表れず、フィルタが本来は不要であるが、実際には多少の漏れもあるのでフィルタの機能をいずれかの場所に設けておくことが好ましい。ここで、整合器48はマイクロストリップを用いて構成されているので、フィルタの機能を搭載しやすい。そこで、本実施の形態では整合器48に、イメージ周波数48.6GHzを減衰させるためのフィルタの機能を設けている。
バッファー回路50によって増幅された信号は、整合器52を介して送信アンテナ14に送られる。このようにして、所定の信号をミリ波帯に変換して送信することができる。なお、送信アンテナ14との間にTxフィルタと呼ばれるフィルタが設けられることもある。
ダウンコンバージョンミキサ
ここでは、アップコンバージョンミキサ22aの説明をしたが、ダウンコンバージョンミキサ22bの動作は、アップコンバージョンミキサ22aの逆の動作であり、基本原理は同様である。なお、第1の局部発信器30や、第2の局部発信器32は、アップコンバージョンミキサ22aだけでなく、ダウンコンバージョンミキサ22bに対しても所定の信号を供給することは言うまでもない。また、第1の局部発信器30の代わりに、第2の局部発信器の信号を分周する分周器40を設けてもよいことは既に述べたとおりである。
ここでは、アップコンバージョンミキサ22aの説明をしたが、ダウンコンバージョンミキサ22bの動作は、アップコンバージョンミキサ22aの逆の動作であり、基本原理は同様である。なお、第1の局部発信器30や、第2の局部発信器32は、アップコンバージョンミキサ22aだけでなく、ダウンコンバージョンミキサ22bに対しても所定の信号を供給することは言うまでもない。また、第1の局部発信器30の代わりに、第2の局部発信器の信号を分周する分周器40を設けてもよいことは既に述べたとおりである。
ダウンコンバージョンミキサ22bの動作は、アップコンバージョンミキサ22aの完全に逆の動作であるので、ここでは、簡単に説明する。
(a)まず、受信アンテナ16で受信した信号(たとえば60.2GHz)は、所定のフィルタ26b(図3参照)、増幅器24bを通過してからダウンコンバージョンミキサ22bに供給される。
(b)ダウンコンバージョンミキサ22bは、受信した信号を第2の局部周波数flo2(=54.4GHz)の信号で乗算し、5.8GHzの信号と114.6GHzの信号を得、フィルタリングして5.8GHzの信号を取り出す。
(c)5.8GHzの信号を、第1の局部周波数flo1=3.4GHzの信号で乗算し、2.4GHzの信号と9.2GHzの信号を得、フィルタリングして2.4GHzの信号を取り出す。
以上のような動作によって、ミリ波帯の信号を10GHz以下の周波数の信号に変換することができる。
したがって、本実施の形態の周波数変換装置を用いれば、既存の通信機器に変更を加えずに、ミリ波帯の通信を容易に行うことができる。
5.回路の具体例
図4で説明したアップコンバージョンミキサ22aの具体的な回路の例が図5に示されている。図5に示すように、第1のI相ミキサ40aは、所定のトランジスタ(FET)を6個組み合わせた一般的な乗算回路から構成されている。第1のQ相ミキサ40bも同様である。第1のI相ミキサ40aには、周波数変換の対象である信号、及び、周波数変換のための第1の局部周波数flo1(=3.4GHz)が供給され、第1のQ相ミキサ40bにも、周波数変換の対象である信号、及び、周波数変換のための第1の局部周波数flo1(=3.4GHz)が供給されている。
図4で説明したアップコンバージョンミキサ22aの具体的な回路の例が図5に示されている。図5に示すように、第1のI相ミキサ40aは、所定のトランジスタ(FET)を6個組み合わせた一般的な乗算回路から構成されている。第1のQ相ミキサ40bも同様である。第1のI相ミキサ40aには、周波数変換の対象である信号、及び、周波数変換のための第1の局部周波数flo1(=3.4GHz)が供給され、第1のQ相ミキサ40bにも、周波数変換の対象である信号、及び、周波数変換のための第1の局部周波数flo1(=3.4GHz)が供給されている。
図4におけるフィルタ42aは、第1のI相ミキサ40aを構成するトランジスタのドレイン端子側に設けられた5.8GHzのバンドパスフィルタ42aである。同様図4におけるフィルタ42bは、第1のQ相ミキサ40bを構成するトランジスタのドレイン端子側に設けられた5.8GHzのバンドパスフィルタ42bである。
フィルタ42aから出力されるI相の5.8GHzの信号は、第2のI相ミキサ44aに供給される。この第2のI相ミキサ44aも第1のI相ミキサ40aと同様の回路構成をしている。第2のI相ミキサ44aには、I相の5.8GHzの信号と、周波数変換のための54.4GHzの信号が供給される。この第2のI相ミキサ44aには、負荷として誘導性の伝送線路が設けられ、負荷の端部に表れる信号が出力信号となる。出力された信号は、Q相側の第2のQ相ミキサ44bの出力信号44bと「和」が求められ、外部に出力される。図5においては、I相側とQ相側の出力信号を接続することによって、電流加算が行われている。すなわちこの結線が加算器46に相当することになる。加算の手段は他の手段でももちろんかまわない。
まとめ
以上述べたように、本実施の形態では、以下のような作用・効果を奏する。
以上述べたように、本実施の形態では、以下のような作用・効果を奏する。
・10GHz以下の周波数帯と、ミリ波帯の周波数の信号とを相互に変換したので、既存の通信システムに本実施の形態のミリ波コンバートモジュール10を付加するだけで、容易にミリ波帯の電波を使用した通信を行えるという効果を奏する。
・この周波数変換を容易にするために本実施の形態では2段階に周波数変換処理を行っている。この処理はヘテロダイン方式の一種と考えられる。
・特に、本実施の形態において特徴的なことは、第1段目の周波数変換に用いる第1の局部周波数flo1を入力信号の周波数f1に近い値にしたことである。より具体的には、flo1を、f1の2倍以下にしたのである。この結果、第1段目の乗算で生じる差の周波数の値を小さく抑えることができるので、第1段目の出力信号をフィルタリングするフィルタの設計が楽になるのである。このことは、第1段目の出力信号用のフィルタを集積回路内に納めることができ、装置の小型化に寄与するという意義を有している。
変形例
上で述べた実施の形態では、入力信号の周波数f1が2.4GHz、出力信号の周波数f2が60.2GHzの例を説明したが、このf1は10GHz以下の周波数であれば本実施の形態を好ましく適用すること可能である。特に、いわゆる無線LANの規格では、2.4GHz帯と5.0GHz帯が使用されているので、この周波数帯を対象とした周波数変換コンバータを構成すれば、従来から使用されている無線LANの装置をそのままの構成にしたまま、ミリ波帯の電波を用いた通信を行うことが可能である。
上で述べた実施の形態では、入力信号の周波数f1が2.4GHz、出力信号の周波数f2が60.2GHzの例を説明したが、このf1は10GHz以下の周波数であれば本実施の形態を好ましく適用すること可能である。特に、いわゆる無線LANの規格では、2.4GHz帯と5.0GHz帯が使用されているので、この周波数帯を対象とした周波数変換コンバータを構成すれば、従来から使用されている無線LANの装置をそのままの構成にしたまま、ミリ波帯の電波を用いた通信を行うことが可能である。
既に述べたように、ミリ波帯の電波は直進性が強く、隣接する場所で同一周波数帯を使用しても混信する可能性が低いという特質を有している。したがって、ミリ波帯を用いた無線LANによって、通信速度が一層向上したLANシステムを実現することが可能である。
また、f2は、いわゆるミリ波帯の周波数である30GHz〜300GHzの範囲であれば、本実施の形態のアイデアを十分に生かすことが可能である。
また、ミリ波帯の周波数の中でも、我が国では59GHz〜66GHzの範囲の周波数が自由に使用できる周波数帯であるため、この周波数帯を利用できることが好ましい。特に、この周波数帯を利用する場合であって、かつ、入力信号の周波数が既存の無線LANの利用周波数である2.4GHzや5GHzの場合は、第2の局部発信器の出力信号を16分周した信号を第1の局部周波数信号として用いることが好ましい。
16分周を採用した場合、第1の局部周波数flo1や第2の局部周波数flo2は以下のように計算される。
入力信号の周波数f1が2.4GHz〜5GHzであり、出力信号の周波数f2が59GHz〜66GHzという範囲である場合、両信号の周波数の差を17で除した値が第1の局部周波数flo1となり、第1の局部周波数flo1の16倍が第2の局部周波数flo2となる。したがって、この条件の下、第1の局部周波数flo1を求めると、約3.17GHz〜3.7GHz程度となり、入力信号の周波数f1の2倍以下に抑えることができる。その結果、第1の局部周波数flo1を入力信号の周波数f1に十分近くすることができる。
第1の局部周波数flo1を入力信号の周波数f1に十分近くすることができれば、第1のミキサの出力信号中に表れる「差」の周波数成分を小さくすることができ、一方、「和」の周波数成分を十分に高くすることができ、両者の比を大きくとることが可能である(図2参照)。もちろん、他の周波数帯の場合は、他の分周比を採用することが好ましい。
10 ミリ波コンバートモジュール
12 トランシーバ
14 送信アンテナ
16 受信アンテナ
20a、20b バンドパスフィルタ
22a アップコンバージョンミキサ
22b ダウンコンバージョンミキサ
24a パワーアンプ
24b 増幅器
26a、26b フィルタ
30 第1の局部発信器
32 第2の局部発信器
40a 第1のI相ミキサ
40b 第1のQ相ミキサ
42a フィルタ
42b フィルタ
44a 第2のI相ミキサ
44b 第2のQ相ミキサ
46 加算器
48 整合器
50 バッファー回路
52 整合器
12 トランシーバ
14 送信アンテナ
16 受信アンテナ
20a、20b バンドパスフィルタ
22a アップコンバージョンミキサ
22b ダウンコンバージョンミキサ
24a パワーアンプ
24b 増幅器
26a、26b フィルタ
30 第1の局部発信器
32 第2の局部発信器
40a 第1のI相ミキサ
40b 第1のQ相ミキサ
42a フィルタ
42b フィルタ
44a 第2のI相ミキサ
44b 第2のQ相ミキサ
46 加算器
48 整合器
50 バッファー回路
52 整合器
Claims (8)
- 10GHz以下の周波数f1の入力信号を、ミリ波帯の周波数f2の出力信号に変換する周波数変換装置において、
前記入力信号と、所定の第1の局部周波数flo1の信号とを乗算し、所定の周波数の信号を得る第1のミキサと、
前記第1のミキサの出力信号から、周波数f1−周波数flo1の周波数成分を減衰させ、周波数f1+周波数flo1の周波数成分の信号を取り出すフィルタと、
前記フィルタの出力信号と、所定の第2の局部周波数flo2の信号とを乗算し、ミリ波帯の周波数であるf2の信号を得る第2のミキサと、
を含むことを特徴とする周波数変換装置。 - 請求項1記載の周波数変換装置において、
前記第1の局部周波数flo1の信号を生成する第1の局部発信器と、
前記第2の局部周波数flo2の信号を生成する第2の局部発信器と、
を含むことを特徴とする周波数変換装置。 - 請求項1又は2記載の周波数変換装置において、
前記第1の局部発信器は、前記第2の局部発信器の出力信号である局部周波数flo2の信号を所定の分周比で分周して前記局部周波数flo1の信号を生成することを特徴とする周波数変換装置。 - 請求項1、2又は3のいずれかに記載の周波数変換装置において、
前記第2の局部周波数flo2の信号であって、I相とQ相の信号を生成する第2の局部発信器と、
前記第1の局部周波数flo1の信号であって、I相とQ相の信号を生成する第1の局部発信器と、
を含み、
前記第1のミキサは、
前記入力信号と前記I相の局部周波数flo2の信号とを乗算する第1のI相側ミキサと、
前記入力信号と前記Q相の局部周波数flo2の信号とを乗算する第1のQ相側ミキサと、
を含み、
前記フィルタは、
前記第1のI相側ミキサの出力信号をフィルタリングするI相側フィルタと、
前記第1のQ相側ミキサの出力信号をフィルタリングするQ相側フィルタと、
を含み、
前記第2のミキサは、
前記I相側フィルタの出力信号と前記I相の局部周波数flo2の信号とを乗算する第2のI相側ミキサと、
前記Q相側フィルタの出力信号と前記Q相の局部周波数flo2の信号とを乗算する第2のQ相側ミキサと、
を含むことを特徴とする周波数変換装置。 - 請求項1、2又は3記載の周波数変換装置であって、
前記入力信号の周波数f1が2GHz以上6GHz以下の帯域であり、周波数変換後の出力信号の周波数f2が59GHz以上66GHz以下の場合に用いられる周波数変換装置において、
前記第1の局部周波数flo1は、入力信号の周波数f1の2倍以下であり、かつ、この周波数f1以上であることを特徴とする周波数変換装置。 - 請求項1、2又は3記載の周波数変換装置であって、
前記入力信号の周波数f1が2GHz以上6GHz以下の帯域であり、周波数変換後の出力信号の周波数f2が59GHz以上66GHz以下の場合に用いられる周波数変換装置において、
前記第1の局部発信器は、前記第2の局部発信器の出力信号である第2の局部発信周波数flo2の信号を2n分周して前記第1の局部周波数flo1の信号を出力することを特徴とする周波数変換装置。ここで前記nは1以上の整数である。 - 請求項6記載の周波数変換装置において、
前記nは4であり、前記第1の局部発信器は16分周することを特徴とする周波数変換装置。 - ミリ波帯の周波数f2の入力信号を、10GHz以下の周波数f1の出力信号に変換する周波数変換装置において、
前記入力信号と、所定の第2の局部周波数flo2の信号とを乗算し、所定の周波数の信号を得る第2のミキサと、
前記第2のミキサの出力信号から、周波数f2+周波数flo2の周波数成分を減衰させ、周波数f2−周波数flo2の周波数成分の信号を取り出すフィルタと、
前記フィルタの出力信号と、所定の第1の局部周波数flo1の信号とを乗算し、10GHz以下の周波数であるf1の信号を得る第1のミキサと、
前記第2の局部周波数flo2の信号を生成する第2の局部発信器と、
前記第2の局部発信器の出力信号である局部周波数flo2の信号を所定の分周比で分周して前記局部周波数flo1の信号を生成する第1の局部発信器と、
を含むことを特徴とする周波数変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005208777A JP2007028303A (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 周波数変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005208777A Pending JP2007028303A (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 周波数変換装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011517235A (ja) * | 2008-04-07 | 2011-05-26 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | 高度に線形な埋込みフィルタリングパッシブミキサ |
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JPH11504193A (ja) * | 1996-09-03 | 1999-04-06 | エイチイー・ホールディングス・インコーポレーテッド・ドゥーイング・ビジネス・アズ・ヒューズ・エレクトロニクス | ミリメータ波無線用の周波数変換回路および周波数変換方法 |
JP2000196484A (ja) * | 1998-12-24 | 2000-07-14 | Sharp Corp | ダブルコンバージョン型の送信装置及び受信装置 |
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-
2005
- 2005-07-19 JP JP2005208777A patent/JP2007028303A/ja active Pending
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US8331897B2 (en) | 2008-04-07 | 2012-12-11 | Qualcomm Incorporated | Highly linear embedded filtering passive mixer |
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