JP2007027544A - 放熱フィン - Google Patents
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Abstract
【課題】 放熱性能を高めると共に、製造コストの低減化を図る。
【解決手段】 本発明は、金属薄板を曲成することにより形成され、熱源に装着可能な受熱板2に設けられる放熱フィン1であって、受熱板2に接触可能なように形成された谷部4と、谷部4から起立姿勢を成すように形成された立ち上がり部5と、立ち上がり部5の頂部において折り返すように折曲されて形成された山部6とを備え、立ち上がり部5は、対向する金属薄板同士を密着させることにより形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明は、金属薄板を曲成することにより形成され、熱源に装着可能な受熱板2に設けられる放熱フィン1であって、受熱板2に接触可能なように形成された谷部4と、谷部4から起立姿勢を成すように形成された立ち上がり部5と、立ち上がり部5の頂部において折り返すように折曲されて形成された山部6とを備え、立ち上がり部5は、対向する金属薄板同士を密着させることにより形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、放熱フィンに関し、特に、パソコンのCPU(Central Processing Unit)や、サイリスタや電力用コンデンサ等の電子部品を冷却するために空冷ヒートシンクに設けられる放熱フィンに関する。
従来、上記したような電子部品等の熱源には、該熱源から発生した熱を放出させるため、空冷ヒートシンクが設けられている。この空冷ヒートシンクには、熱源に接触可能な受熱板が設けられており、該受熱板には、放熱性能を向上させるため、放熱フィンが設置されることがある。
この種の従来の放熱フィンとしては、金属薄板を波形に曲成したコルゲートフィンが多く使用されているが、このようにコルゲートフィンを使用した場合、空冷ヒートシンクの上方に取り付けた冷却ファンから放熱フィンに向かって冷却空気を送風した時に、コルゲートフィンの山部が冷却空気の流れを遮り、山部とその両側の立ち上がり部分に囲まれた内側の領域に冷却空気が流入せず、放熱フィンの放熱性能を十分に発揮させることができないといった問題があった。
そこで、近年では、放熱フィンの風抜性を改善し、放熱性能の向上を図るため、放熱フィンの山部に通孔を形成させたり、或いは、立ち上がり部に傾斜ルーバを切り起こし、多数のスリット孔を形成させたりすることも行われている(例えば、特許文献1、2参照)。
実開平06−46180号公報
登録実用新案第3010603号公報
しかしながら、上記したように山部に通孔を形成させたり、或いは、立ち上がり部にスリット孔を形成させたりする従来の放熱フィンでは、その通孔やスリット孔を形成させるための加工作業に非常に手間が掛かり、工数が増大し、製造コストの低減化が図り難いといった問題があった。
さらに、冷却空気が通孔やスリット孔を通過する時の通風抵抗のため、円滑な空気流れを形成することが難しく、送風動力の低減化及び小型化を図り難いといった問題もあった。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、空気流れを円滑にし、放熱性能を高めることができると共に、製造コストの低減化を図ることができる放熱フィンを提供しようとするものである。
本発明は、金属薄板を曲成することにより形成され、熱源に装着可能な受熱板に設けられる放熱フィンであって、前記受熱板に接触可能なように形成された谷部と、該谷部から起立姿勢を成すように形成された立ち上がり部と、該立ち上がり部の頂部において折り返すように折曲されて形成された山部とを備え、前記立ち上がり部は、対向する金属薄板同士を密着させることにより形成されていることを特徴とする。
また、前記谷部は、前記金属薄板を矩形状に曲成することにより形成され、前記受熱板に接触可能な底面部を備えていてもよい。
本発明によれば、冷却空気は、各立ち上がり部の間を全体に渡って流通するようになるため、放熱フィンの放熱性能の向上を図ることが可能となる。
また、冷却空気は、放熱フィンにその流れを遮られることなく、円滑に流通するようになるため、通風抵抗の低減化を図ることができ、送風動力の低減化及び小型化を図ることができる。
さらに、各立ち上がり部同士が互いに接する程度まで、フィンピッチを詰めることができるため、放熱に寄与するフィン面積の増大を容易に図ることができ、放熱フィンの放熱性能のさらなる向上を図ることができる。
さらにまた、立ち上がり部は、頂部において折り返すように折曲され、対向する金属薄板同士を密着させることにより形成されるようになっているため、放熱フィンの成形、加工作業が容易となり、生産性の向上及び製造コストの低減化を図ることができる等、種々の優れた効果を得ることができる。
以下、図1を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る放熱フィンについて説明する。ここで、図1は本実施の形態に係る放熱フィンを示す正面図である。
本実施の形態に係る放熱フィン1は、金属薄板を曲成することにより形成され、熱源となるCPUやサイリスタや電力用コンデンサ等の電子部品に密着した状態で装着される受熱板2上に固着され、この受熱板2と共に空冷ヒートシンク3を構成するようになっている。
放熱フィン1は、正面視で半円形状に曲成して形成された谷部4と、起立姿勢を成すように谷部4から所定ピッチで形成された立ち上がり部5と、立ち上がり部5の頂部において折り返すように折曲された山部6とを備え、谷部4を介して受熱板2に接触可能なように形成されている。立ち上がり部5は、対向する金属薄板同士を密着させ、あたかも一枚のフィンかのように一体化されており、各立ち上がり部5同士は所定の流通空間7を介してそれぞれ平行を成している。
そして、このような放熱フィン1を備えた空冷ヒートシンク3において、空冷ヒートシンク3の上方に取り付けた冷却ファン(図示せず)から放熱フィン1に向かって冷却空気を送風すると、その冷却空気は、各立ち上がり部5の間の各流通空間7内に流入し、放熱フィン1に接触しながら各流通空間7内全体に渡って流通する。これにより、前記熱源から発生し、受熱板2を介して放熱フィン1に伝達された熱は外部に放出され、前記熱源は確実に冷却される。
このように、冷却空気は、放熱フィン1の形成方向に沿って、各流通空間7内全体に渡って均等に流通するようになるため、放熱フィン1の放熱性能の向上を図ることができる。また、冷却空気は、放熱フィン1にその流れを遮られることなく、各流通空間7内を円滑に流通するようになるため、通風抵抗の低減化を図ることができ、送風動力の低減化及び小型化を図ることができる。
また、上記した実施の形態に係る放熱フィン1によれば、各立ち上がり部5同士が互いに接する程度まで、フィンピッチを詰めることができるため、放熱に寄与するフィン面積の増大を容易に図ることができ、放熱フィン1の放熱性能のさらなる向上を図ることができる。さらにまた、立ち上がり部5は、頂部において折り返すように折曲され、対向する金属薄板同士を密着させることにより形成されるようになっているため、成形作業が容易となり、成形速度の高速化が図れ、生産性の向上及び製造コストの低減化を図ることができる。
なお、上記した実施の形態において、放熱フィン1の谷部4は半円形状に曲成して形成されているが、谷部4は他の形状を成していてもよく、例えば、図2に示すように、矩形状に曲成され、底面部8を介して放熱フィン1が受熱板2に接触するように構成することもできる。そして、この場合には、放熱フィン1と受熱板2との接触面積が増加するため、放熱フィン1と受熱板2との間の熱伝達効率をさらに高めることができる。
また、立ち上がり部5の表面にウェーブ成形等を行い、冷却空気と放熱フィン1との接触面積をさらに増加させることもでき、これにより、放熱フィン1の放熱性能をさらに高めることができる。
1 放熱フィン
2 受熱板
4 谷部
5 立ち上がり部
6 山部
8 底面部
2 受熱板
4 谷部
5 立ち上がり部
6 山部
8 底面部
Claims (2)
- 金属薄板を曲成することにより形成され、熱源に装着可能な受熱板に設けられる放熱フィンであって、
前記受熱板に接触可能なように形成された谷部と、
該谷部から起立姿勢を成すように形成された立ち上がり部と、
該立ち上がり部の頂部において折り返すように折曲されて形成された山部と、
を備え、前記立ち上がり部は、対向する金属薄板同士を密着させることにより形成されていることを特徴とする放熱フィン。 - 前記谷部は、前記金属薄板を矩形状に曲成することにより形成され、前記受熱板に接触可能な底面部を備えている請求項1に記載の放熱フィン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005209852A JP2007027544A (ja) | 2005-07-20 | 2005-07-20 | 放熱フィン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005209852A JP2007027544A (ja) | 2005-07-20 | 2005-07-20 | 放熱フィン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007027544A true JP2007027544A (ja) | 2007-02-01 |
Family
ID=37787886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005209852A Pending JP2007027544A (ja) | 2005-07-20 | 2005-07-20 | 放熱フィン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007027544A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100864569B1 (ko) * | 2007-04-17 | 2008-10-20 | 이중재 | 히트싱크 |
EP2809134A3 (en) * | 2013-05-29 | 2015-05-06 | Funai Electric Co., Ltd. | Electronic device |
-
2005
- 2005-07-20 JP JP2005209852A patent/JP2007027544A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100864569B1 (ko) * | 2007-04-17 | 2008-10-20 | 이중재 | 히트싱크 |
EP2809134A3 (en) * | 2013-05-29 | 2015-05-06 | Funai Electric Co., Ltd. | Electronic device |
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