JP2007026503A - 光学的情報記録媒体及び光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録媒体及び光学的情報記録再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007026503A
JP2007026503A JP2005204682A JP2005204682A JP2007026503A JP 2007026503 A JP2007026503 A JP 2007026503A JP 2005204682 A JP2005204682 A JP 2005204682A JP 2005204682 A JP2005204682 A JP 2005204682A JP 2007026503 A JP2007026503 A JP 2007026503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
optical information
information recording
recording medium
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005204682A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4462431B2 (ja
Inventor
Shuichi Okubo
修一 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2005204682A priority Critical patent/JP4462431B2/ja
Publication of JP2007026503A publication Critical patent/JP2007026503A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4462431B2 publication Critical patent/JP4462431B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract


【課題】 片面多層光学的情報記録媒体の信号品質を改善するとともに記録パワを低減する。
【解決手段】 本発明による光学的情報記録媒体100は、同一方向から入射され、波長が400nm以上450nm以下のレーザ光の照射によって、情報が記録又は再生される少なくとも2つの光学的情報記録層L0、L1を具備する。レーザ光の入射面側に最も近い光学的情報記録層L0は、レーザ光の入射面側から第1の誘電体層12、情報が記録される記録膜13、第2の誘電体層14、入射される前記レーザ光を前記入射面側に反射する反射膜15の順に積層されて配置される。この際、第1の誘電体層12の膜厚T1は、25nm以上70nm以下である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光学的情報記録媒体及び光学的情報記録再生装置に関し、特に、同一方向から入射されるレーザ光によって、情報が記録又は再生される2層以上の光学的情報記録層を有する光学的情報記録媒体及び光学的情報記録再生装置に関する。
光磁気ディスク、相変化光ディスクなどの書き換え可能な光学的情報記録媒体では、記録膜にレーザ光を照射し、記録膜の光学特性(磁気光学特性、反射率、光学的位相等)を変化させることにより情報の記録再生が行われる。
相変化光ディスクは、記録膜に高パワの光を照射してその光照射部を非晶質とすることによって情報を記録し、記録した情報の消去は、中パワの光を照射して非晶質部を結晶化することによって行われる。又、記録した情報の再生は、非晶質部の結晶化が生じない程度の低パワの光を照射することによって行われる。
相変化光ディスクは、書き込み、消去が容易であり、繰り返し記録に対する耐性が高い。又、記録再生装置の光学系の構成が比較的簡易であるため、低価格の装置を製造することができる。このため、相変化光ディスクは、CD−RW、DVD−RAM、及びDVD−RW等として実用化されている。
光ディスクの記録容量改善手法として、近年、信号処理技術の適用や、基板のトラッキング用の案内溝内及び案内溝間の両方に記録を行うランド・グルーブ記録、あるいは、光学的な回折限界よりも微小なマークの再生を可能とする超解像再生などが試みられている。それらの技術の中で、レーザ光の入射面を同一としたまま、記録層の数を増やす片面多層ディスク、特に、記録膜を2層用いる片面2層ディスクは、ディスクあたりの容量を大幅に増大させることができることから、精力的に研究開発が進められている。例えば、片面2層ディスクでは、単純には単層ディスクに比べて容量を最大2倍にまで増大できる可能性がある。実際、赤色の半導体レーザを用いたDVD−ROMでは、単層4.7GB、2層では約2倍の9GBのディスクが商品化されている。
図1に示すように、2層の記録層に対するレーザ光の入射方向が同一である片面2層ディスクにおいて、入射面に近い側の記録層を第1記録層L0、入射面から遠い側の記録層を第2記録層L1と定義すると、第2記録層L1に記録された情報を再生するためには、第1記録層L0がこの再生に用いるレーザ光に対する一定の透過率を有する必要がある。ここで、第1記録層L0の透過率をT0、第2記録層L1単体での反射率をR1とすると、2層ディスクにおいて第2記録層L1状の情報を再生する際の第2記録層L1の実効的な反射率はT0×R1に低下してしまう。仮に、第1記録層L0の透過率T0が0.3(30%)である場合、第2記録層L1の実効的な反射率は第2記録層L1単体での反射率の9%にまで低下してしまう。このため、第2記録層L1の実効的な反射率を確保するために、第1記録層L0の透過率は0.5(50%)程度必要である。又、第1記録層L0の透過率を高めすぎると、第1記録層L0の反射率が低下し、第1記録層L0に記録された信号の品質が劣化するので、第1記録層L0と第2記録層L1の両方について十分な記録・再生特性を確保するには、第1記録層L0の透過率として0.5程度が望ましい。従って、第1記録層L0には5〜20nm程度の非常に薄い反射膜が形成されることになる。反射膜材料としては、Ag、Au、Cu、Al、Ti等の金属が一般的である。
一方、第2ディスクL1には、透過率に関する制約は課せられないので、通常の書き換え型の光ディスクと同様に、厚さ100〜200nm程度の十分に厚い反射膜を形成することが可能である。
従来、相変化光ディスクの保護膜として、高い屈折率を有しているZnS−SiOが用いられることが多い。誘電体層として良く用いられているZnS−SiOは、波長660nm近傍の光に対しては透明であるが、しかしながら本願発明者は、ZnS−SiOは波長400nm前後の光に対してわずかながら吸収があり、光ディスクに記録される信号品質の低下や、記録に要するのパワの増大などの問題が生じることを見いだした。又、この吸収の影響のため、第1記録層L0における記録再生特性は、ZnS−SiO膜厚に大きく依存して悪化することを本願発明者は見いだした。ZnS−SiO膜で光が吸収されると、(1)信号振幅が減少する、(2)記録パワが増加する、という2つの問題が生じてしまう。記録パワの増大は、ZnS−SiO膜の光吸収により記録膜で吸収される光が減少するために生じると考えられる。
信号振幅の減少は、ZnS−SiO膜がレーザ光を吸収し温度が上昇するために、記録膜から基板への熱拡散が緩やかになり冷却速度が低下するためと考えられる。相変化光ディスクの記録動作において、記録マークが形成されるかどうかは記録膜溶融後の冷却速度に依存しており、十分に速い冷却速度が得られなければ溶融した記録膜は部分的あるいは完全に結晶化してしまい、良好な記録マークが形成できないこととなる。100nm程度の金属反射膜を有する場合には、反射膜への熱拡散が非常に大きく十分に速い冷却速度が確保されるので、ZnS−SiO膜に吸収があり基板への熱拡散が緩やかになったとしても、記録動作時に記録膜が結晶化してしまうという問題は生じない。しかしながら、第1記録層L0では透過率確保のために10nm前後の非常に薄い反射膜しか付加することができないため、基板への熱拡散減少の影響が大きく出てしまう。従って、ZnS−SiO膜による信号振幅減少の影響は、波長400nm前後のレーザ光を用いた第1記録層L0の記録再生に固有の問題であると言える。
従来技術として、特開2000−339748号公報には、低パワーのレーザー光を用いた場合でも透過率を高くしたために、透過光でさらに奥の記録層における情報の再生や記録消去が容易に行うことができる、かつ記録再生特性に優れていることを特徴とするランド・グルーブ記録用多層記録書き換え可能な相変化型光記録媒体が開示されている(特許文献1参照)。
特許文献1では、基板上に少なくとも無機保護層1、少なくともSbおよびTeを含む記録層、無機物保護層2の順で有し、前記無機保護層1、2の記録再生波長における屈折率n1、n2と前記無機保護層の厚さd1、d2、記録層の厚さdrが下記の式を満たし、かつ記録層の透過率が35%以上であることを特徴とするランド・グルーブ記録用多層記録光記録媒体が記載されている。
0.38≧n1×d1/λ≧0.24、0.38 ≧n2×d2/λ≧0.27、9nm≧dr≧5 nm、n1≧1.7n2≧1.7(上記式中、λは記録再生に用いる光の波長を示す。)
しかし、特許文献1では、無機保護層1および無機保護層2の屈折率と層厚さの積である光学厚さと、記録層の厚さを設定しなければ、ランド・グルーブ記録用多層記録に適した光記録媒体を作成することができない。
特開2000−339748号公報
本発明の目的は、光学的情報記録媒体において、記録に要する電力を抑制する技術を提供することができる。
本発明の他の目的は、良好な品質の記録再生特性を示し、記録による信号品質の劣化が抑制された光学的情報記録媒体及び光学的情報記録再生装置を提供することができる。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を括弧付きで用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。この番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
以上のような課題を解決するため、本発明による光学的情報記録媒体(100、100’)は、基板(11)と、基板(11)上に形成された少なくとも2つの光学的情報記録層(L0、L1)とを具備する。少なくとも2つの光学的情報記録媒層(L0、L1)は、基板(11)側から入射され、波長が400nm以上450nm以下のレーザ光によって、情報が記録又は再生される。前記基板側に最も近い光学的情報記録層(L0)は、前記基板側から第1の誘電体層(12)、情報が記録される記録膜(13)、第2の誘電体層(14)、入射される前記レーザ光を前記基板(11)側に反射する反射膜(15)の順に積層されて配置される。この際、第1の誘電体層(12)の膜厚(T1)は、25nm以上70nm以下である。
基板(11)に最も近い第1の誘電体層(12)の膜厚(T1)を、このように設定することにより、第1の誘電体層(12)における波長400nm〜450nmのレーザ光に対する透過率を50%程度にできる。このため、第1の誘電体層(12)におけるレーザ光の吸収に起因した、光学的情報記録層(L0)における記録再生特性の劣化を抑制することができる。すなわち、レーザ光の入射面側に最も近い光学的情報記録層(L0)に記録された信号振幅が減少、及び記録時の電力の増加を抑制することができる。
又、基板(11)側に最も近い光学的情報記録層(L0)における反射層(15)の膜厚(T2)は、5nm以上15nm以下であることが好適である。反射膜(15)の膜厚(T2)をこのように設定することで、記録膜(13)からの熱拡散による冷却速度を維持しつつ光学的情報記録層(L0)全体としての透過率を40%以上確保することができる。
更に、第2の誘電体層(14)の膜厚は、5nm以上30nm以下であることが好適である。これにより、記録膜(13)から反射膜(15)への熱拡散が良好となり、保存安定性が高い特性を得ることができる。
基板(11)は案内溝を有し、波長が400nm以上450nm以下のレーザ光によって、情報が、記録膜(13)における案内溝に対応する溝部に記録されることが好ましい。この際、案内溝のピッチ(P)は、0.38μm以上0.42μm以下であり、案内溝の深さ(D)は、25nm以上35nm以下であることが好ましい。ピッチ(P)及び深さ(D)をこのように設定することにより、安定したトラッキングサーボをかけることができ、C/Nを高くすることができる。
又、他の観点において、基板(11)は案内溝を有し、波長が400nm以上450nm以下のレーザ光によって、情報が、記録膜(13)における案内溝に対応する溝部及び案内溝間に対応する平坦部に記録(L/G記録)されることが好ましい。この際、案内溝のピッチ(P)は、0.68μm以上0.76μm以下であり、案内溝の深さ(D)は、35nm以上45nm以下であることが好ましい。ピッチ(P)及び深さ(D)をこのように設定することにより、L/G記録を行う場合、高密度記録が可能で良好な記録再生特性が得られる。
又、本発明による光学的情報記録媒体(100、100’)における記録膜(13)は、相変化記録により情報が記録されることが好ましい。すなわち、相変化記録方式を採用した多層記録媒体において、上記の構成の光学的情報記録層(L0)により、レーザ光の入射面に対し第2層目以降の光学的情報記録層(L1)に対する記録再生特性が向上する。
本発明による光学的情報記録再生装置は、波長が400nm以上450nm以下のレーザ光を光学的情報記録媒体(100、100’)に照射する光ヘッド(200)と、上記の光学的情報記録媒体(100、100’)とを具備し、光ヘッド(200)は、開口数が0.6以上0.7以下の対物レンズを備え、対物レンズを介してレーザ光を基板(11)側から入射して、少なくとも2つの光学的情報記録媒層のいずれかに対し、情報を記録し、又は情報を取得する。
以上のように、本発明による光学的情報記録媒体及び光学的情報記録再生装置によれば、記録に要する電力を抑制することができる。
又、良好な品質の記録再生特性を示し、記録による信号品質の劣化を抑制することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明による光学的情報記録媒体の実施の形態が説明される。以下では、同一及び相当部分には同一符号を付して説明される。
(構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る光学的情報記録再生装置の構成を概略的に示すブロック図である。この光学的情報記録再生装置は、光学的情報記録媒体100に対し同一方向(片面側)からレーザ光を照射することによって情報の記録・再生を行う。光学的情報記録媒体100としては、CD−RWやDVD−RWといった相変化多層光ディスクが例示される。本実施の形態においては、記憶層を2層有する相変化2層光ディスクが例示される。この光学的情報記録再生装置は、光ヘッド200、レーザ駆動装置300、CPU400、及びデータ識別器500を備えている。
光ヘッド200は、対物レンズ、光学情報記録媒体100にレーザ光(レーザパルス)を照射する半導体レーザ等のレーザ光源、光学情報記録媒体100からの反射光を受光する受光素子等を含んでいる。ここで、対物レンズの開口数NAは0.6〜0.7であり、レーザ光の波長は、400〜450nmの青色レーザが用いられる。レーザ駆動装置300は、CPU400からの指示に応じて、半導体レーザ等のレーザ光源を駆動する。これら光ヘッド200及びレーザ駆動装置300は、光学情報記録媒体100にレーザ光を照射するレーザ照射部を構成している。データ識別器500は、光ヘッド200の受光素子によって検出された再生信号を受け取り、再生データに加工する。
CPU4(コントローラ)は、上記レーザ照射部によるレーザ照射や、スピンドルモータ(図示されない)によるディスク回転を制御する。具体的には、CPU4は、記録すべきディスク上のアドレスや記録時のディスク回転数に関する情報に基づいてディスクの線速を算出し、また、記録情報を生成する。記録情報は、記録パワ、消去パワ、ボトムパワ、パルス幅などを含んでいる。それら記録情報はレーザ駆動装置3に送られ、レーザ駆動装置3は、記録情報に応じてレーザパルスを駆動する。図示されないスピンドルモータは、CPU4から指示されるディスク回転数に応じた回転速度で、ディスクを回転させる。例えば、光学的情報記録媒体1は、CAV(Constant Angular Velocity)方式で駆動される。
相変化型の光学的情報記録媒体100に対する情報の記録は、記録膜を非晶質化(アモルファス化)することによって行われる。アモルファス化された部分は、「マーク(アモルファスマーク)」と呼ばれている。あるマークに対応する記録データの長さは、「マークデータ長」と呼ばれている。基準クロック周期(チャネル周期)がTである場合、nT(nは自然数)のマークデータ長に対応するマークは、以下「nTマーク」と参照される。例えば、8Tマークは、マークデータ長が8Tであることを意味する。
図2は、本実施の形態に係る光学的情報記録媒体100の構造を示す断面図である。図2を参照して、本発明による光学的情報記録媒体100は、レーザ光によって情報が記録又は再生される第1ディスク10と、第2ディスクとを具備し、レーザ光の入射面側から第1ディスク10、中間層30、第2ディスク20の順で積層されている。第1ディスク10は、レーザ光の入射面側から順に積層された、支持体である基板11と、記憶層である第1記録層L0とを有している。又、第2ディスクは、中間層30側から順に積層された、支持体である基板25と、記憶層である第2記憶層L1を有している。基板11及び基板25には、情報の記録・再生を行うレーザ光のトラッキング用の案内溝が形成されている。以下、案内溝の深さをD、ピッチ幅をPとして説明される。本発明に係る第1ディスクの案内溝の深さDは、20nm以上35nm以下であり、ピッチPは、0.38μm以上0.42μm以下である。尚、以下の説明で案内溝内(案内溝間)に情報を記録・再生するとは、基板上の案内溝内(案内溝間)に対応する記録膜の溝部(平坦部)に情報を記録・再生することである。
図3は、本発明による光学的情報記録媒体100の詳細な構造を示す断面図である。図3を参照して、第1記録層L0は、レーザ光の入射面(基板11)側から順に積層される第1入射側誘電対層12、第1記録膜13、第1出射側誘電体層14、第1反射膜15、透過率調整層16を具備している。又、第2記録層L1は、中間層30側から順に積層される第2入射側誘電対層21、第2記録膜22、第2出射側誘電体層23、第2反射膜24を具備している。中間層30と、第1ディスク10及び第2ディスク20とは紫外線硬化樹脂等で接着されている。又、第1記録膜14と第1入射側誘電体層12又は第1出射側誘電体層15と間、あるいは、第2記録膜22と第2入射側誘電体層21又は第2出射側誘電体層23と間に界面層が付加されても良い。
基板11、17としては、ポリカーボネート(PC)のようなプラスチック基板、あるいは、ガラス基板などを用いることができる。各誘電体層12、14、21、23としては、ZnS−SiO、Ta、SiN、SiO等の絶縁膜やそれらの積層膜を用いることができる。屈折率及び繰り返し特性の観点からZnS−SiOが好適である。ZnS−SiOの組成は(ZnS)x(SiO)1−xの組成表現において、0.5≦x≦0.9の範囲が特に好適である。尚、ZnS−SiOにSiNやTiOなどを混合することもできるが主成分であるZnS−SiOを90at%以上含有することが望ましい。各記録膜13、22としては、GeSbTe、AgInSbTeなどの相変化記録膜を用いることができる。消去性能向上のために、必要に応じて、記録層13、22と各誘電体層12、14、21、23との間に結晶化促進層を付加しても良い。一般に良く用いられている結晶化促進層は、Geを主成分とする窒化物材料、あるいは、Crを主成分とする酸化物材料、あるいは、それらの混合物などである。反射膜13、24としては、高熱伝導率と高透過率の両立の観点からAgを主成分とする材料が好適である。Ag反射膜の耐候性向上のために、Pd、Cu、Ge、In、Ndなどの元素を添加しても良い。第1反射膜15としてのAg反射膜上には、第1記録層L0の透過率確保のために、高い屈折率を有する誘電体を用いた透過率調整層16が設けられることが好適である。透過率調整層16としては、ZnS−SiO、ZrO、SiN、Ta、TiO及びそれらの混合物などを用いることができる。
本発明に係るレーザ入射面に最も近い第1入射側誘電体層12の膜厚T1は25nm以上70nm以下である。又、第1反射膜15の膜厚T2は、5nm以上、15nm以下である。更に、基板11には案内溝が形成されており、案内溝の深さDは20nm以上35nm以下、ピッチPは0.38μm以上0.42μm以下である。このため、入射される波長400nm近傍のレーザ光に対する吸収を軽減し、レーザ光による記録において良好な信号特性及び繰り返し特性を得ることができる。更に、第1出射側誘電体層14の膜厚は、5nm以上30nm以下であることが、好適である。これにより、第1記録膜13から第1反射膜15への熱拡散が良好となり、保存安定性が高い特性を得ることができる。
このように、本発明に係る光学的情報記録媒体100は、同一方向から入射される400nm近傍の波長を持つレーザ光により記録・再生され、上記のような構成を持つ2層のディスクから構成される相変化2層光ディスクである。本実施の形態では、レーザ光の入射面側の第1記録層L0における第1入射側誘電対層12の膜厚及び第1反射膜15の膜厚を上記のように設定することで、良好な信号品質と繰り返し特性の確保が可能となる。このような構成による効果を実証するため、本願発明者により行われた実験の結果が以下に示される。
(実験)
本願発明者が行った実験は、本願発明に係る第1ディスクの特性を調べるため、第1ディスクの構成に対応した実験用ディスク10’及び10”を作成し、その特性を評価した。本実験では、第1ディスクのみの特性を評価するため、実験用ディスク10’及び10”のそれぞれは、第2ディスク20に換えて、図示しないダミー基板に貼り付けられて作成された。図4は、本発明による光学的情報記録媒体100の効果を実証するための実験に用いられた実験用ディスク10’の構成を示す断面図である。図5は、本発明による光学情報記録媒体100の効果を実証するための実験に用いられた実験用ディスク10”の構成を示す断面図である。
図4を参照して、実験に使用した実験用光ディスク10’は、レーザ光の入射面側から案内溝が設けられた基板1、下部誘電体層2、記録膜3、上部誘電体層4、反射膜5、透過率調整層6、中間層30が積層されている。又、図5を参照して、実験用光ディスク10”は、レーザ光の入射面側から、光透過層31、上部誘電体層2、記録膜3、下部誘電体層4、反射膜5、透過率調整層6、基板1の順に積層されている。ここで、実験用光ディスク10’、10”と本発明に係る第1ディスクとの構成の対応関係は、基板1と基板11とが対応し、下部誘電体層2と第1入射側誘電体層12とが対応し、記録膜3と第1記録膜13とが対応し、上部誘電体層4と第1出射側誘電体層14とが対応し、反射膜5と第1反射膜15とが対応する。
本実験では、対物レンズの開口数(NA)=0.65の光ヘッドを用いて、波長405nmのレーザ光を実験用ディスク10’又は10”に照射して、その案内溝内部(グルーブ)に対し記録再生を行った。又、記録時の線速は6.6m/s、クロック周波数64.8MHzとして、8T信号記録時の最適記録パワとキャリア、C/N、あるいは記録可能な繰り返し回数を調べた。
(実験1)
実験1では、実験用ディスク10’の記録再生特性に対する下部誘電体層2の膜厚T1の影響を検証した。本実験では、実験用ディスク10’を用いてレーザ光を基板1側から記録膜3に向かう方向に照射し、案内溝内部(グルーブ)に対する記録再生を行い、下部誘電体層2の膜厚T1を変化させた時の実験用ディスク10’の反射率、8T信号記録時の最適記録パワ、キャリア、及びC/Nを調査した。尚、反射率は、成膜直後(Raで定義:記録膜3は非晶質状態)、及び初期化装置により初期化(Rcで定義:記録膜3は結晶状態)後、それぞれについて測定された。
表1は、実験1で使用する実験用ディスク10’における各構成の組成及び膜厚を示す表である。実験1では、表1に示す2種類のディスク(構成1、構成2)を作成し、厚さ0.6mmのポリカーボネート(PC)性の基板1上に成膜する。構成1及び構成2における各層の組成は、表1を参照して、下部誘電体層2、上部誘電体層4及び透過率調整層6はZnS−SiOで構成され、記録膜3は、GeCrN膜の間にGeSbTe膜を挟んで積層した薄膜が用いられ、反射膜5は、Ag薄膜が用いられる。尚、本実験におけるZnS−SiOは、(ZnS)0.8−(SiO)0.2の組成が用いられる。又、構成1及び構成2の実験用ディスク10’のそれぞれは、紫外線硬化樹脂層を介して厚さ0.6mmの図示しないダミーPC基板と貼り合わせられる。又、実験1で用いられるPC基板1にはピッチPが0.4μm、深さDが25nmのトラッキング用の案内溝が形成されている。
Figure 2007026503
表1を参照して、構成1と構成2における各層の膜厚は下部誘電体層2の膜厚T1を除き、同じ膜厚である。下部誘電体層2の膜厚T1は、構成1が45nm、構成2が133nmである。ここで、波長405nmに対するZnS−SiOの屈折率は約2.3であり、光学的特性はλ/2/n=405/2/2.3=88(nm)を周期として変化する。従って、表1における構成1と構成2はZnS−SiOの光吸収がなければ光学的に等価な構成である。
表2に実験1における記録再生特性の評価結果を示す。表2を参照して、反射率Ra及びRbはともに構成1、構成2の実験用ディスク10’ともほぼ同じ値を示す。
Figure 2007026503
相変化光ディスクでは、|Ra−Rc|が信号振幅と相関のある指標であり、構成1及び構成2では|Ra−Rc|がほぼ同じ値であるので、信号振幅あるいは信号品質(C/N)が同等であることが期待されるが、表2に示したように、膜厚T1が光学的に1周期厚い構成2では、信号振幅が小さく、かつ、信号品質も悪くなっていることがわかる。又、構成2の方が構成1よりも記録パワも高くなっている。これらの劣化は、上記のように、下部誘電体層2(ZnS−SiO)の膜厚T1の増加に起因する光吸収の影響と考えることができる。
又、下部誘電体層2の光吸収によるキャリアの低下は、案内溝の幅が、記録に用いるレーザ光のビーム径のおよそ半分以下となる場合に顕著である。レーザ光の波長405nmを出力する開口数NA=0.65の光ヘッドでは、ビーム径が0.54μm程度となる。このため、案内溝幅が0.27μm以下の場合には下部誘電体層2(ZnS−SiO)の膜厚を制限することでより顕著にC/Nを改善することができる。
(実験2)
実験2では、記録再生特性に対し、レーザ光の入射方向の違いによる下部誘電体層2(ZnS−SiO)の膜厚T1の影響を検証した。本実験では、実験用ディスク10”を用いてレーザ光を光透過層31側から記録膜3に向かう方向に照射し、案内溝内部(グルーブ)に対する記録再生を行い、実験1と同様に下部誘電体層2の膜厚T1を変化させた時の実験用ディスク10”の反射率、8T信号記録時の最適記録パワ、キャリア、及びC/Nを調査した。
ここで、検証に用いられる実験用ディスク10”は、各層の組成及び膜厚が表1に示すように構成1及び構成2の組成、膜厚であり、厚さ1.1mmのポリカーボネート(PC)性の基板1上に成膜される。又、光透過層31の厚さは0.1mmである。基板1に形成された案内溝のピッチP及び深さDは実験1と同一とし、実験1と同一の光ヘッドを用いて、実験1と同様に案内溝内(グルーブ)で記録再生を行った。尚、光透過層31側からレーザ光を入射する際、光ヘッドの球面収差を補正するために、光路中に厚さ0.5mmのガラスを挿入した(図示しない)。
表3に実験3における記録再生特性の評価結果を示す。表3を参照して、実験1と異なり、信号振幅、信号品質に大きな差は見られなかった。従って、これは、図5に示すように、光透過層側からレーザ光を入射する場合には、記録層に隣接して反射層が位置することになり、十分な冷却速度が確保されるためと考えられる。
Figure 2007026503
実験2より、下部誘電体層2の膜厚T1による記録再生特性の劣化は、基板1側から記録膜3方向にレーザ光が入射した場合に顕著となることがわかる。
(実験3)
実験3では、下部誘電体層2の膜厚T1と反射膜5の膜厚T2をそれぞれ変化させ、実験用ディスク10’の記録再生特性を検証した。本実験では、実験用ディスク10’を用いてレーザ光を基板1側から記録膜3に向かう方向に照射し、案内溝内部(グルーブ)に対する記録再生を行い、実験用ディスク10’に対する8T信号記録時のC/N及び繰り返し回数(C/Nが初期値から3dB劣化するまでの繰り返し回数)を調査した。又、この結果から、下部誘電体層2(ZnS−SiO)の好適な膜厚範囲及びAg反射膜の好適な膜厚範囲を検討した。
表4は、本実験に使用する実験用ディスク10’の下部誘電体層2の膜厚1及び反射膜5の膜厚2に対応する8T信号記録時のC/N(8T C/N)、繰り返し回数の測定結果を示す表である。
Figure 2007026503
表4を参照して、実験3では、反射膜5の膜厚T2を10nmに固定して、下部誘電体層2の膜厚T1を20nm〜75nmに変化させて構成される実験揚用ディスク10’と、下部誘電体層2の膜厚T1を70nmに固定し、反射膜5の膜厚T2を0〜15nmに変化させて構成される実験用ディスク10’とが用いられる。
表4を参照して、反射膜5の膜厚T2が10nmで固定されている実験用ディスク10’に注目すると、下部誘電体層2(ZnS−SiO)の膜厚T1が範囲25nm〜70nmにおいて、8T C/Nは51dB以上と顕著に高く、膜厚T1が範囲65nm〜70nmにおいて、1000回以上の繰り返し回数が確保できる。これは、膜厚T1が25nmより薄い場合、記録時に基板1の熱変形が生じてしまうために、繰り返し回数が制限されてしまうと考えられる。一方、膜厚T1が70nmより厚い場合には、下部誘電体層2(ZnS−SiO)での光吸収により冷却速度が低減しキャリアが低減してしまうためにC/Nが劣化すると考えられる。
又、下部誘電体層2の膜厚T1が70nmで固定されている実験用ディスク10’に注目すると、反射膜5(Ag)の膜厚T2が、5nmより薄い場合には8T C/N及び繰り返し回数は顕著に劣化する。これは、反射膜5(Ag)が薄い場合には、記録膜3から反射膜2への熱拡散が大幅に低減し冷却速度が低下するためと考えられる。C/N、繰り返し回数の観点からは、反射膜5(Ag)の膜厚は厚いほど良いが、実験用ディスク10’全体としての透過率を少なくとも40%以上確保するためには15nm以下でなければならない。
実験1から実験3までの結果をまとめると、レーザ光の入射面側の基板11上に形成される第1記録層における第1入射側誘電体層12(ZnS−SiO)の好適な膜厚範囲は25nm以上70nm以下、第1反射膜(Ag)の好適な膜厚範囲は5nm以上15nm以下、ということになる。
又、同様な実験により、第1出射側誘電体層14についても好適な膜厚が示される。これは、第1出射側誘電体層14での光吸収が大きくなると、第1記録膜13から第1反射膜15への熱拡散が妨げられて良好な記録を行うことができなくなるためである。多層記録媒体では反射膜の膜厚が薄いので、第1出射側誘電体層14での光吸収もできるだけ抑制する必要がある。実験1から実験3では、第1出射側誘電体層14に対応する上部誘電体層4の膜厚を15nmとして実験用ディスクの記録再生特性が実験された。実験1から実験3と同様な実験により、ここで、第1出射側誘電体層14の膜厚が、30nmより厚い場合、記録膜から反射膜への熱拡散が著しく良好な記録を行うことができなかった。又、第1出射側誘電体層14の膜厚が、5nmより薄い場合、保存安定性が著しく低くなった。このため、第1出射側誘電体層14の膜厚は、5nm以上30nm以下であることが、好適であることがわかった。
(実験4)
実験4では、下部誘電体層2の膜厚T1と反射膜5の膜厚T2をそれぞれ変化させ、実験用ディスク10’の記録再生特性を検証した。本実験では、実験用ディスク10’を用いてレーザ光を基板1側から記録膜3に向かう方向に照射し、案内溝内部(グルーブ)に対する記録再生を行い、実験用ディスク10’に対する8T信号記録時のC/N及び繰り返し回数(C/Nが初期値から3dB劣化するまでの繰り返し回数)を調査した。又、この結果から、下部誘電体層2(ZnS−SiO)の好適な膜厚範囲及びAg反射膜の好適な膜厚範囲を検討した。
実験4では、基板1上の案内溝の深さDのみ、又はピッチPのみを変化させて案内溝の深さDとピッチPの好適範囲を検討した。本実験では、先ず、実験1で用いた構成1の実験用ディスク10’において、基板1上の案内溝の深さDを20nm〜40nmの範囲で5nmごとに変化させた場合の実験用ディスク10’の記録再生特性を評価した。この際、案内溝の深さD以外の、基板1のパラメータ(基板1の厚さ、案内溝のピッチPなど)は実験1と同一とし、実験1で用いた光ヘッドを用いて、基板1側から記録膜3側にレーザ光を入射して案内溝内(グルーブ)に対する記録再生特性を評価した。
案内溝の深さDが20nmでは、安定してトラッキングサーボをかけることが困難であった。一方、案内溝の深さDが40nmでは、ノイズが高くC/Nが低かった。従って、トラッキングの安定性及びC/Nの観点から25nmから35nmの溝深さが好適であった。
次に、実験1で用いた構成1の実験用ディスク10’においピッチP以外の基板のパラメータ(基板1の厚さ、案内溝の深さDなど)は実験1と同一とし、実験1で用いた光ヘッドを用いて、基板1側から記録膜3側にレーザ光を入射して案内溝内(グルーブ)に対する記録再生特性を評価した。
実験の結果、記録時に安定なトラッキングサーボが可能であったのはトラックピッチ0.38μm以上であった。従って、案内溝内(グルーブ)にのみ記録を行う場合の好適なトラックピッチPは0.38μm以上であり、一方でピッチPを大きくすると記録容量も減ってしまうので、0.38μm〜0.42μmの範囲に設定することが望ましい。
実験1〜4では、光ヘッドの開口数NAとして0.65についてのみ記述したが、開口数NAが0.6〜0.7の範囲の光ヘッドを用いることが可能である。理由としては、0.6より小さい開口数NAの光ヘッドではビーム径を小さくすることができないので、高密度記録を行うことが困難となってしまう。又、0.7より大きい開口数NAの光ヘッドでは、基板11側からレーザ光を入射して記録再生を行う場合のディスクの傾き(チルト)に対する許容マージンが極端に狭くなってしまい実用的ではないからである。
以上のように、本発明による光学的情報記録媒体及び光学的情報記録再生装置によれば、多層光ディスクにおけるレーザ光の入射側に最も近い第1ディスクL0の信号品質を改善するとともに記録パワを低減することができる。このため、安定して2層ディスク、あるいは多層ディスクを作成することができ、大容量の光学情報記録媒体を提供することができる。
以上、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があっても本発明に含まれる。本実施の形態では、案内溝内にのみ記録を行う場合についてのみ記述したが、案内溝内(グルーブ)と案内溝間(ランド)の両方に記録(L/G記録)を行う光学的情報記録媒体100’に適用することも可能である。L/G記録においては案内溝のピッチPが広くなるので、案内溝内の記録膜と隣接する案内溝間の第1入射側誘電体層12との距離が遠くなり、ZnS−SiOの光吸収に起因する冷却速度の減少はやや穏やかとなる。従って、第1入射側誘電体層12での光吸収に起因する記録動作時の結晶化の問題は、狭いトラックピッチP(上記したように0.38μm〜0.42μm)で案内溝内のみに記録を行う場合に比べてやや軽減される。しかし、第1入射側誘電体層12の膜厚T1を25nm以上70nm以下の範囲に設定した方が、記録再生特性を改善することには変わりがない。以上のことから、波長400〜450nmのレーザ光を照射する、開口数NA=0.6〜0.7の光ヘッド200を用いてL/G記録を行う場合、高密度記録が可能で良好な記録再生特性が得られるのは、案内溝のピッチPが0.68μm以上0.76μm以下であり、かつ、案内溝の深さDが35nm以上45nm以下の場合である。
図1は、本発明による光学的情報記録再生装置の実施の形態におけるブロック図である。 図2は、本発明による光学的情報記録媒体の実施の形態における構成を示す断面図である。 図3は、本発明による光学的情報記録媒体の実施の形態における構成を示す断面図である。 図4は、本発明による第1ディスクの記録再生特性を評価するための実験に使用される実験用ディスクの構成を示す断面図である。 図5は、本発明による第1ディスクのレーザ光の照射方向による記録再生特性の変化を調査するための実験に使用される実験用ディスクの構成を示す断面図である。
符号の説明
1、11、25:基板
2:下部誘電体層
3:記録膜
4:上部誘電体層
5:反射膜
6:透過率調整層
10:第1ディスク
20:第2ディスク
30:中間層
12:第1入射側誘電体層
13:第1記録膜
14:第1出射側誘電体層
15:第1反射膜
16:透過率調整層
21:第2入射側誘電体層
22:第2記録膜
23:第2出射側誘電体層
24:第2反射膜
100、100’:光学的情報記録媒体
200:光ヘッド
300:レーザ駆動装置
400:CPU
500:データ識別器
L0:第1記録層
L1:第2記録層
D:案内溝の深さ
P:案内溝のピッチ
T1:下部誘電体層の膜厚
T1:反射膜の膜厚

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成された少なくとも2つの光学的情報記録層とを具備し、
    前記少なくとも2つの光学的情報記録媒層は、前記基板側から入射され、波長が400nm以上450nm以下のレーザ光によって、情報が記録又は再生され、
    前記基板側に最も近い光学的情報記録層は、前記基板側から第1の誘電体層、前記情報が記録される記録膜、第2の誘電体層、入射される前記レーザ光を前記基板側に反射する反射膜の順に積層されて配置され、
    前記第1の誘電体層の膜厚は、25nm以上70nm以下である
    光学的情報記録媒体。
  2. 請求項1に記載の光学的情報記録媒体において、
    前記反射層の膜厚は、5nm以上15nm以下である
    光学的情報記録媒体。
  3. 請求項1又は2に記載の光学的情報記録媒体において、
    前記第2の誘電体層の膜厚は、5nm以上30nm以下である
    光学的情報記録媒体。
  4. 請求項1から3いずれか1項に記載の光学的記録媒体において、
    前記基板は、案内溝を有し、
    前記レーザ光によって前記情報は、前記記録膜における前記案内溝に対応する溝部に記録され、
    前記案内溝のピッチは、0.38μm以上0.42μm以下であり、
    前記案内溝の深さは、25nm以上35nm以下である
    光学的情報記録媒体。
  5. 請求項1から3いずれか1項に記載の光学的情報記録媒体において、
    前記基板は、案内溝を有し、
    前記レーザ光によって前記情報は、前記記録膜における前記案内溝に対応する溝部及び案内溝間に対応する平坦部に記録され、
    前記案内溝のピッチは、0.68μm以上0.76μm以下であり、
    前記案内溝の深さは、35nm以上45nm以下である
    光学的情報記録媒体。
  6. 請求項1から5に記載の光学的情報記録媒体において、
    前記記録膜は、相変化記録により情報が記録される
    光学的情報記録媒体。
  7. 請求項1から6いずれか1項に記載の光学的記録媒体において、
    前記第1の誘電体層は、ZnS−SiOである
    光学的情報記録媒体。
  8. 請求項1から7いずれか1項に記載の光学的情報記録媒体と、
    波長が400nm以上、450nm以下のレーザ光を前記光学的情報記録媒体に照射する光ヘッドとを具備し、
    前記光ヘッドは、開口数が0.6以上0.7以下の対物レンズを備え、前記対物レンズを介して前記レーザ光を前記基板側から入射して、前記少なくとも2つの光学的情報記録媒層のいずれかに対し、情報を記録し、又は情報を取得する
    光学的情報記録再生装置。
JP2005204682A 2005-07-13 2005-07-13 光学的情報記録媒体及び光学的情報記録再生装置 Expired - Fee Related JP4462431B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005204682A JP4462431B2 (ja) 2005-07-13 2005-07-13 光学的情報記録媒体及び光学的情報記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005204682A JP4462431B2 (ja) 2005-07-13 2005-07-13 光学的情報記録媒体及び光学的情報記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007026503A true JP2007026503A (ja) 2007-02-01
JP4462431B2 JP4462431B2 (ja) 2010-05-12

Family

ID=37787100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005204682A Expired - Fee Related JP4462431B2 (ja) 2005-07-13 2005-07-13 光学的情報記録媒体及び光学的情報記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4462431B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009301622A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Sony Corp 光情報記録媒体
US8411538B2 (en) 2007-10-19 2013-04-02 Sharp Kabushiki Kaisha Optical information storage medium reproduction apparatus and control method of the same

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8411538B2 (en) 2007-10-19 2013-04-02 Sharp Kabushiki Kaisha Optical information storage medium reproduction apparatus and control method of the same
US8422345B2 (en) 2007-10-19 2013-04-16 Sharp Kabushiki Kaisha Optical information storage medium reproduction apparatus and control method of the same
US8422344B2 (en) 2007-10-19 2013-04-16 Sharp Kabushiki Kaisha Optical information storage medium reproduction apparatus and control method of the same
US8625397B2 (en) 2007-10-19 2014-01-07 Sharp Kabushiki Kaisha Optical information storage medium reproduction apparatus and control method of the same
US8767516B2 (en) 2007-10-19 2014-07-01 Sharp Kabushiki Kaisha Optical information storage medium reproduction apparatus and control method of the same
US8976637B2 (en) 2007-10-19 2015-03-10 Sharp Kabushiki Kaisha Optical information storage medium reproduction apparatus and control method of the same
JP2009301622A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Sony Corp 光情報記録媒体
JP4605257B2 (ja) * 2008-06-11 2011-01-05 ソニー株式会社 光情報記録媒体
US8216655B2 (en) 2008-06-11 2012-07-10 Sony Corporation Optical information recording medium

Also Published As

Publication number Publication date
JP4462431B2 (ja) 2010-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100506553B1 (ko) 광정보 기록매체, 그 기록 및 재생방법, 및 광정보 기록 및 재생장치
KR100381852B1 (ko) 광학정보 기록매체
JP4339999B2 (ja) 光学的情報記録媒体とその製造方法、記録再生方法及び記録再生装置
JPH11203725A (ja) 相変化光ディスク
TWI273579B (en) Method for reproducing information from optical recording medium, information reproducer, and optical recording medium
JP4462431B2 (ja) 光学的情報記録媒体及び光学的情報記録再生装置
US20050259552A1 (en) Method and apparatus for initializing recording films of optical recording medium and optical recording medium
JP5437793B2 (ja) 情報記録媒体及びその製造方法
KR20040105241A (ko) 광기록 매체
WO2010061557A1 (ja) 情報記録媒体、記録装置、再生装置および再生方法
US20060280111A1 (en) Optical storage medium and optical recording method
TW200834571A (en) Optical recording medium and optical recording and reproducing apparatus
JP2002260283A (ja) 相変化光記録媒体
JP3830045B2 (ja) 光学的情報記録媒体および光学的情報記録再生装置
JP3912517B2 (ja) 相変化型記録媒体および記録装置
JP4368586B2 (ja) 光記録媒体
JP2005209247A (ja) 光記録媒体
JP2007237437A (ja) 光記録媒体
JP2007164896A (ja) 光学情報記録媒体
KR20100043761A (ko) 광기록매체
JP2000285511A (ja) 光記録媒体
JP2005149588A (ja) 情報記録媒体およびその製造方法
JP2000105946A (ja) 相変化光ディスク
JP2005289044A (ja) 光学的情報記録媒体とその製造方法、記録方法及び記録装置
WO2010064372A1 (ja) 情報記録媒体、記録装置、再生装置および再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071010

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090701

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100127

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100209

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees