JP2007026429A - 誘導装置 - Google Patents

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圭司 杉山
Tadaya Yamamoto
格也 山本
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Abstract

【課題】ユーザを計画的段階的に誘導していくことによって、中長期に亘ってユーザの心理を誘導し得る誘導装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る誘導装置は、ユーザの誘導目標を設定する目標設定部230と、ユーザの状況を認識する認識部210と、ユーザの誘導方法を取得する誘導方法取得部220と、誘導方法を2つ以上組み合わせることによって誘導計画を立案する誘導計画立案部240と、誘導計画を実行する実行部250と、実行された結果をユーザに提示する提示部260とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、ユーザの心理を誘導する誘導装置に関する。
図42は、従来の誘導装置の構成図である。この誘導装置は、ユーザの状況や状態の変化に対して反射的に解決案を提示する装置であり、機能的には、認識部110と誘導方法取得部120と誘導方法適応選択部150と提示部160とを備えている。
認識部110は、ユーザの状況や状態を認識する。認識結果には、ユーザ周辺の状況の現状や将来予測、ユーザの心理状態、ユーザが視聴している情報などが含まれる。
誘導方法取得部120は、複数の誘導方法を取得する。誘導方法は、ユーザが直面する課題を解決する方法であり、誘導方法取得部120の内部に予め保持されている場合もある。
誘導方法適応選択部150は、誘導方法取得部120によって取得された誘導方法から、認識部101によって認識された結果に適した誘導方法を選択する。提示部160は、誘導方法適応選択部150によって選択された誘導方法によってユーザに情報を提示する。
従来の誘導装置は、以上の認識・選択・提示という手順を反射的に繰り返すことによって、ユーザの状況や状態の変化に対して反射的に解決案を提示する。
例えば、ドライバーが忙しそうな場合、メールの内容を要約して通知するカーナビゲーションシステムがある(例えば、特許文献1参照)。このカーナビゲーションシステムによれば、ドライバーの忙しさに適さない方法でメールが通知されるという不具合を軽減することができる。
また、センサーを利用することによってユーザのストレスを検知し、適当なストレス対処手段(深呼吸やドリンク購入のアドバイスなど)を自動的に提示するストレス対処装置がある(例えば、特許文献2参照)。このストレス対処装置によれば、ユーザの状況に適さないストレス対処手段を提示するという不具合を軽減することができる。
特開2004−80066号公報 特開2001−344352号公報
しかしながら、従来の誘導装置によれば、状況反射的に解決案を提示することになるが、このような誘導方法が適さない分野がある。例えば、通勤中のユーザの英語学習意欲を高めようとする場合、ユーザが学習できる状況になったとたんに学習開始を促す方法を採用するのは妥当でない。このような誘導はユーザにとって強引で不快なものになることが多く、誘導に失敗する可能性が高いからである。
このように、分野によっては、状況反射的な解決案が有効であるとは限らない。すなわち、数十分や数時間や数日といった中長期に亘ってユーザの心理を誘導しなければならない場合がある。しかしながら、従来の誘導装置では、状況反射的に解決案を提示するアプローチしかできず、適切にユーザの心理を誘導することができない。
本発明は前記課題を解決するものであって、ユーザを計画的段階的に誘導していくことによって、中長期に亘ってユーザの心理を誘導し得る誘導装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る誘導装置は、ユーザの誘導目標を設定する目標設定手段と、ユーザの状況を認識する認識手段と、ユーザの誘導方法を取得する誘導方法取得手段と、前記誘導方法取得手段によって取得された誘導方法を2つ以上組み合わせることによって、前記認識手段によって認識された状況と、前記目標設定手段によって設定された誘導目標とに合致する誘導計画を少なくとも1つ立案する誘導計画立案手段と、前記誘導計画立案手段によって立案された誘導計画を実行する実行手段と、前記実行手段によって実行された結果をユーザに提示する提示手段とを備える。
これによって、複数の誘導方法から成る誘導計画が立案される結果、ユーザを計画的段階的に誘導することができる。従って、短期的には目標から離れても中長期的にはより目標に近づける誘導を行うことが可能となる。
ここで、前記誘導計画立案手段は、前記誘導計画を少なくとも1つ生成する誘導計画生成手段と、前記誘導計画を実行した際に生じるユーザの心理変化を予測する心理変化予測手段とを有し、前記実行手段は、前記心理変化予測手段によって予測された心理変化のうち所定の条件を満たす心理変化に係る誘導計画のみ実行してもよい。
これによって、複数生成した誘導計画に対するそれぞれの心理変化が予測され、その予測が所定の条件を満たす場合のみ、誘導計画が実行されることになる。これによって、例えば、誘導方法の効果の限界を考慮して、誘導目標から離れすぎないよう事前に誘導しておくことができる。
また、前記誘導装置はさらに、ユーザの心理変化法則を取得する心理変化法則取得手段を備え、前記心理変化予測手段は、前記心理変化法則取得手段によって取得された心理変化法則に基づいてユーザの心理変化を予測してもよい。
これによって、外界状況や誘導方法に対するユーザ心理の様々な反応予測を合成して生成するだけでなく、心理学の学説や経験則などの法則に基づいてユーザの心理変化を予測することになるので、予測の質を向上させることができる。また、心理変化法則を外部から取得するようにしているので、心理変化法則と誘導装置とを分離することができる。
前記心理変化法則は、心理予測値の変化速度に上限を設ける式によって記述される。
これによって、急激でユーザに対する心理抵抗の大きい誘導を避けることが可能となる。
また、前記心理変化法則は、一定時間内における心理予測値の合計に上限を設ける式によって記述されてもよい。
これによって、ユーザに対する時間的負担の大きい誘導を避けることが可能となる。
また、前記心理変化法則は、第一の心理についての心理予測値が一定値以上の場合、第二の心理についての心理予測値の増加を制約する式によって記述されてもよい。
これによって、効果の低い無駄な誘導を避けることが可能となる。
以上の説明から明らかなように、本発明に係る誘導装置によれば、複数の誘導方法から成る誘導計画が立案される結果、ユーザを計画的段階的に誘導することができる。従って、短期的には目標から離れても中長期的にはより目標に近づける誘導を行うことが可能となる。
また、前記誘導装置はさらに、前記心理変化予測手段によって予測された心理変化に基づいて、前記誘導計画生成手段によって生成された誘導計画を評価する評価手段を備えてもよい。
これによって、複数の誘導方法から成る誘導計画が立案される結果、ユーザを計画的段階的に誘導することができる。従って、短期的には目標から離れても中長期的にはより目標に近づける誘導を行うことが可能となる。しかも、予測された心理変化に基づいて誘導計画が評価されるので、一定以上の質の誘導計画のみをユーザに提供することが可能となる。
また、前記評価手段は、前記目標設定手段によって設定された誘導目標に基づいて、前記心理変化予測手段によって予測された心理変化を評価する目標達成評価手段を有してもよい。
これによって、誘導目標に合致した誘導計画を実行することが可能となる。
また、前記誘導装置はさらに、ユーザの心理変化法則を取得する心理変化法則取得手段を備え、前記評価手段は、前記心理変化法則取得手段によって取得された心理変化法則に基づいて、前記心理変化予測手段によって予測された心理変化から生じる心理抵抗を評価する心理抵抗評価手段を有してもよい。
これによって、ユーザが心理抵抗を感じにくい誘導計画を実行することが可能となる。しかも、心理変化法則を外部から取得するようにしているので、心理変化法則と誘導装置とを分離することができる。
また、前記誘導装置はさらに、ユーザの心理変化の法則を示す心理変化法則を取得する心理変化法則取得手段を備え、前記評価手段は、前記目標設定手段によって設定された誘導目標に基づいて、前記心理変化予測手段によって予測された心理変化を評価する目標達成評価手段と、前記心理変化法則取得手段によって取得された心理変化法則に基づいて、前記心理変化予測手段によって予測された心理変化から生じる心理抵抗を評価する心理抵抗評価手段と、前記目標達成評価手段によって評価された結果と、前記心理抵抗評価手段によって評価された結果とに基づいて総合的な評価をする総合評価手段とを有してもよい。
これによって、ユーザの誘導目標に対する効率の良さだけを重視するのではなく、ユーザが感じる心理抵抗との間でバランスをとりながら、ユーザの心理を誘導することが可能になる。
また、前記目標達成評価手段は、理想的な心理変化との乖離度合いに基づいて、前記心理変化予測手段によって予測された心理変化を評価してもよい。
これによって、ある誘導計画を実行した際に生じる心理状態の変化が誘導目標にどの程度合致しているのかを把握することができる。
また、前記心理変化法則は、ユーザの心理変化の法則を示す関数として記述される。
具体的には、前記心理変化法則は、心理状態の高さを示す値が一定の速度を超えて増加している間はユーザの心理抵抗が高まることを示す変化速度法則である。
これによって、ユーザの心理状態の変化度合いが一定の値を超えている場合、例えば集中力が急激に高まる場合はユーザが心理抵抗を感じることを予測することができる。
あるいは、前記心理変化法則は、心理状態の高さを示す値が一定値を超えているとユーザに心理抵抗が生じることを示す緊張持続法則でもよい。
これによって、ユーザの心理状態の高さを示す値が一定の値を超えている場合、例えば高い集中が続く場合はユーザが心理抵抗を感じることを予測することができる。
前記総合評価手段は、前記目標達成評価手段によって評価された結果と、前記心理抵抗評価手段によって評価された結果とに対して、ユーザの誘導目標に応じて異なる重み付け係数を与え、その結果に基づいて総合的な評価をしてもよい。
これによって、ユーザの誘導目標に貢献することと、ユーザの心理抵抗を軽減させることのどちらを重視すべきか、その指針を変更することが可能になる。
以上の説明から明らかなように、本発明に係る誘導装置によれば、複数の誘導方法から成る誘導計画が立案される結果、ユーザを計画的段階的に誘導することができる。従って、短期的には目標から離れても中長期的にはより目標に近づける誘導を行うことが可能となる。しかも、予測された心理変化に基づいて誘導計画が評価されるので、一定以上の質の誘導計画のみをユーザに提供することが可能となる。
なお、具体的には、前記認識手段は、カメラ、GPS(Global Positioning System)、加速度センサー、傾きセンサー、磁気センサー、又は電子タグセンサーによって、ユーザの状況を認識する。また、前記誘導計画立案手段は、前記誘導方法取得手段によって取得された誘導方法の中から複数の誘導方法を選択し、選択した誘導方法を実行する期間を決定することによって、前記誘導計画を立案する。さらに、前記実行手段は、映像又は音声を再生することによって、前記誘導計画を実行する。
なお、本発明は、このような誘導装置として実現することができるだけでなく、このような誘導装置が備える特徴的な手段をステップとする誘導方法として実現したり、それらのステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。
以上の説明から明らかなように、本発明に係る誘導装置によれば、複数の誘導方法から成る誘導計画が立案される結果、ユーザを計画的段階的に誘導することができる。従って、短期的には目標から離れても中長期的にはより目標に近づける誘導を行うことが可能となる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係るHMD(Head Mounted Display)をユーザが装着している状態を示す図である。このHMDは、ゴーグルやヘルメットのような形状の誘導装置であって、ユーザに情報を提示するための各種制御をする計算機11と、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置12と、ユーザの眼前に配置される光学素子(提示幕)13と、音声案内用のヘッドホン14と、当該HMDをユーザ1の頭部に装着するための装着部材15と、インターネット等から提示情報を受信するための受信機16とを備える。
光学素子13の一方の面は凹状の非球面であり、その上にハーフミラー膜が塗布されて、表示装置12に表示された情報を反射して虚像を形成する。また、光学素子13の他方の面は凸状の非球面であり、外界を観察できるようになっているため、ユーザは、外界とオーバラップして表示装置12に表示された情報を視認することになる。
図2は、本発明に係る別のHMDをユーザが装着している状態を示す図である。このHMDは、図1に示す受信機16に代えて、提示情報を予め格納した格納部18と、格納部18を計算機11と接続するケーブル17とを備える。格納部18は例えばパーソナルコンピュータにより実現されてもよく、また、このパーソナルコンピュータはLAN(Local Area Network)やインターネット等に接続されていてもよい。
図3は、本発明の実施の形態1における誘導装置の構成図である。この誘導装置は、ユーザの心理を誘導する装置であって、機能的には、認識部210と誘導方法取得部220と目標設定部230と誘導計画立案部240と誘導計画実行部250と提示部260とを備えている。
認識部210は、ユーザの状況や状態(以下、単に「ユーザの状況」という)を認識するカメラ、GPS(Global Positioning System)、加速度センサー、傾きセンサー、磁気センサー、電子タグセンサー等である。この認識部210には、以下に説明する外界状況認識・予測部、心理状態認識部、視聴情報認識部が含まれる。
外界状況認識・予測部は、ユーザ周辺の外界状況を認識する。ユーザ周辺の外界状況とは、ユーザ周辺の場所や物体や人や出来事を特徴付ける情報であって、例えば、ユーザの位置、現在時刻、着席中や歩行中や歩行速度や歩行方向などの行動状況、視線の向きや手の位置や体温や発汗状況などの身体状況、ユーザから見える物体や光景や聞こえる声や音などのユーザが感じる五感情報、ユーザ周辺にある物体や人の存在やその属性、商品販売や隣家の火事などのユーザ周辺で起きている事象、HMDやヘッドホンなどユーザが装着または携帯している機器やその機器の状態や属性、気温や陽射しや雨などの気象状況などである。現在の外界状況だけでなく、過去の外界状況を示す履歴データや、将来の外界状況を示すスケジュールデータを含めてもよい。これらの外界状況は、GPSやカメラやマイク、加速度センサーや傾きセンサーや電子タグセンサーなどの各種センサーから取得してもよいし、インターネット上の情報提供装置から取得してもよい。
心理状態認識部は、ユーザの心理状態を認識する。ユーザの心理状態とは、ユーザの心理状態を示す情報であって、例えば、英語に対する学習意欲や、何らかの行動や目標に対する意欲、動機、ストレス、いらいら、喜怒哀楽、不安や安心、好き嫌い、興味、好奇心、飽き、満足、感動、注意、没入や没頭、快不快、落ち着き、不安定、興奮、安静、冷静、尊敬、軽蔑、感謝、優越、恥、眠気、躁鬱、緊張、恋心などである。現在の心理状態だけでなく、過去の心理状態や将来の心理状態を含めてもよい。これらの心理状態は、生体センサーから取得してもよいし、ユーザに対するアンケート結果や、何らかの情報や出来事や物体や人に対するユーザの反応や、前記外界状況から推測してもよい。
視聴情報認識部は、ユーザが視聴している情報を認識する。視聴情報には、テレビ番組や音楽、受信メール、ニュース、写真や映像、文字や記号や信号、キャラクターや掛け声やBGMなどが含まれる。現在視聴している情報だけでなく、過去に視聴した情報や、将来視聴する情報を含めてもよいし、さらに、視覚や聴覚以外の触覚や嗅覚や味覚の情報を含めてもよい。これらの視聴情報は、視聴情報を提示している機器から取得してもよいし、視聴情報に付与されたメタデータから抽出してもよいし、視聴情報を解析して推測してもよい。
誘導方法取得部220は、誘導方法を取得する。誘導方法は、ユーザの心理状態を変化させる方法であって、ユーザの心理を誘導するための情報である誘導情報と、誘導情報の提示手法である誘導手法とからなる。誘導情報には、テレビ番組や掛け声やBGMやメッセージや忠告やCMや効果音やキャラクターや音楽や色などの映像音声情報や、振動や圧力などの触覚情報や、味覚嗅覚情報が含まれる。誘導手法には、一時停止や再生や早送りやスロー再生などの再生状態の変更、再生回数、再生頻度、再生時間、再生時刻、提示の大きさや位置や色や透明度や奥行き、提示する情報の詳細度や要約度や情報量、時間的や内容的に関連させた提示、外界や心理と対応付けた提示などが含まれる。
目標設定部230は、ユーザの誘導目標を設定する。誘導目標は、ユーザの行動に関する目標でもよいし、外界状況に関する目標でもよいし、心理状態に関する目標でもよいし、それらの組み合わせでもよい。目標の対象は、ある物理地点への到達でもよいし、体重や体形の変更でもよいし、英語の試験の点数でもよいし、英語に対する学習意欲でもよいし、通勤中の電車内における学習意欲でもよい。誘導目標の設定は、ユーザ自身が行ってもよいし、家族や知人や誘導サービス提供者などユーザ以外の人が設定してもよいし、誘導装置が自動的に目標を推測して設定してもよいし、それらの組み合わせでもよい。
誘導計画立案部240は、誘導方法取得部220によって取得された誘導方法を2つ以上組み合わせることによって、認識部210によって認識されたユーザの状況と、目標設定部230によって設定された誘導目標とに合致する誘導計画を立案する。誘導計画には、実行するタイミングを示す時刻、実行する際の条件、外界状況、心理状態、視聴情報を含めてもよいし、「誘導計画を20%の確率で実行する」などのように確率を含めてもよい。誘導計画を構成する誘導方法を指定する方法は特に限定されるものではない。すなわち、個別の誘導方法を直接指定しなくてもよいし、あるいは、誘導方法の集合を指定するととともに「その集合に属する何れかの誘導方法が含まれる」という方法で指定してもよい。この誘導計画立案部240には、以下に説明する誘導計画生成部241と、心理変化予測部242と、評価部246とが含まれる。
誘導計画生成部241は、誘導方法取得部220によって取得された誘導方法を2つ以上組み合わせることによって誘導計画を生成する。誘導計画の具体例については後述する。
心理変化予測部242は、認識部210からの認識結果に基づいて、誘導計画生成部241によって生成された誘導計画を実行した際にユーザに生じる心理変化を予測する。予測方法の具体例については後述する。
評価部246は、心理変化予測部242によって予測された心理変化(以下「心理変化予測」という)と、目標設定部230によって設定された誘導目標とに基づいて、誘導計画生成部241によって生成された誘導計画を評価する。評価方法の具体例については後述する。
誘導計画実行部250は、誘導計画生成部241によって立案された誘導計画を実行する。誘導計画を実行する際は、認識部210からの認識結果を考慮する。
提示部260は、誘導計画実行部250によって実行された結果をユーザに提示する。誘導方法が映像音声から構成されている場合は、HMDやプロジェクターなど、映像音声の提示装置を提示部260として採用することができる。HMDに代えて、透過型ディスプレイ、フェイスマウントディスプレイ、眼鏡型ディスプレイ、網膜走査型ディスプレイなどを採用することもできる。また、本誘導装置とは別の装置に対して指示を送出する構成部を提示部260としてもよい。提示部260は、映像音声の提示装置に限定されず、例えば、ユーザに対して風を送風するエアコンでもよいし、ユーザの友人に対して励ましを依頼する装置でもよい。
図4は、図3の構成図を詳細化した構成図である。
心理変化法則取得部270は、ユーザの心理予測の変化を制約する心理変化法則を取得する。ユーザの心理予測とは、前記心理状態認識部によって認識された将来予測である。予測の変化の制約には、予測値の増減や維持の自由度の減少や、予測値の変化パターンからの乖離の制限、過去の予測値の分布に応じた将来の予測値の変化の制約や、複数の心理予測の値またはその増減に関する優先関係が含まれる。制約を表す法則は、心理予測値を変数として含む式によって記述することができる。具体例については後述する。
心理変化予測部242には、以下に説明する心理反応予測部243と、心理予測管理部244と、心理変化法則適用部245とが含まれる。
心理反応予測部243は、認識部210からの認識結果に基づいて、誘導計画生成部241によって生成された誘導計画を実行した際に生じるユーザの心理の反応を予測する。予測は、1分後の予測と2分後の予測と3分後の予測など、将来に亘る複数の予測の集合でもよい。また、予測には、「心理状態がAまたはBとなる」のように複数の候補が含まれてもよいし、「30%の確率でAとなる」のように確率が含まれてもよいし、「電車に乗ったらAとなる」のように条件が含まれてもよい。
心理反応予測部243には、外界反応予測部と、自発変化予測部と、情報反応予測部とが含まれる。外界反応予測部は、外界状況に対する心理変化を予測する。自発変化予測部は、過去や現在の心理状態から将来の心理状態の変化を予測する。情報反応予測部は、ユーザが視聴している情報に対する心理変化や、ユーザに提示する誘導方法に対する心理変化を予測する。それぞれの構成部における予測の方法は特に限定されるものではない。例えば、所定のルールを適応する方法(後述する)を採用してもよいし、心理変化の傾向を学習するニューラルネットワーク等を採用してもよい。
心理予測管理部244は、心理反応予測部243によって予測された結果を管理する。心理変化法則適用部245は、心理変化法則取得部270によって取得された心理変化法則を適応することによって、心理予測管理部244によって管理されている予測結果を修正する。
かかる構成によれば、複数の誘導方法から成る誘導計画を立案できる結果、ユーザを計画的段階的に誘導することができる。また、複数生成した誘導計画を実行した際に生じるそれぞれの心理変化が予測され、その予測が誘導目標に基づいて評価・比較される結果、予測的な誘導をすることが可能となる。
なお、図3や図4における各部は、1台のコンピュータ上にあってもよいし、1台のコンピュータ上になくてもよい。例えば、図3における各部の全てが1台のHMDにあってもよいし、認識部210が別の機器にあってもよいし、誘導計画立案部240がインターネット上のサーバ機器でもよい。また、図3や図4における各部は複数存在してもよい。例えば、提示部260が2つあってもよい。複数ユーザで図3や図4における各部を共有してもよい。
図5は、具体的誘導例を示す図である。ここでは、通勤中のユーザに装着された透過型HMDがユーザの英語学習意欲を向上させるための誘導計画を立案する場面を想定している。すなわち、透過型HMDを装着した通勤中のユーザが駅前に着くと、図5(A)に示すように、「世界が舞台」などのメッセージを含んだ映像が自動的に提示される。その後、ユーザが電車に乗る際には、図5(B)に示すように、「英語はじめっ」などのメッセージを含んだ映像が自動的に提示される。その後、ユーザが電車内で英語の勉強をしている際には、図5(C)に示すように、勉強しているユーザを応援する映像が自動的に提示される。
図6は、本発明の実施の形態1における誘導装置の動作を示す図である。ここでは、図5に示す誘導例を実現するために誘導装置が将来の提示動作を事前に計画する動作を示す。
誘導計画立案処理を開始する(S100)。
誘導計画生成部241は、誘導方法取得部220から誘導方法を取得する(S101)。
図7は、誘導方法取得部220によって取得された誘導方法のリストの例である。ここでは、誘導方法Aと誘導方法Bの2種の誘導方法がリストによって管理されている。誘導方法Aは、英語に対する印象付けをすることを目的とする誘導方法であり、「世界が舞台!」などのメッセージを含んだ映像や、英語について好印象を与えるBGMを含む。誘導方法Bは、英語学習の開始を促すことを目的とする誘導方法であり、「英語はじめっ」などのメッセージを含んだ映像や、同様の掛け声を含む。
誘導計画生成部241は、誘導計画を生成する(S102)。誘導計画は、2つ以上の誘導方法を組み合わせることによって生成することができる。
図8は、誘導計画生成部241によって生成された誘導計画の例である。誘導計画Aは、図8(A)に示すように、5分後に誘導方法Aと誘導方法Bとを提示する計画である。誘導計画Bは、図8(B)に示すように、直後に誘導方法Aを提示し、5分後に誘導方法Bを提示する計画である。なお、ここでいう直後とは、誘導計画生成部241によって誘導計画が生成された直後を意味する。
心理反応予測部243は、認識部210から認識結果を取得する(S103)。既に説明したように、認識結果には、外界状況の現状や予測、心理状態、視聴情報が含まれる。ここでは、駅前にいるユーザが5分後に乗車するという現状の外界状況が取得されたものと仮定して説明する。ユーザが駅前にいることは、ユーザが事前に入力した通勤経路情報や、HMDに搭載されたGPSからの位置情報などに基づいて判定することができる。また、現在ユーザの学習意欲はレベル0であるという心理状態が取得されたと仮定する。学習意欲のレベルが0であることは、ユーザがこの日起床してから一度も英語に関する情報を見聞きしていないという情報に基づいて判定することができる。また、ここでは、現在ユーザが視聴している情報はないという視聴情報が取得されたと仮定する。視聴情報がないことは、HMDが何の情報も提示していないことから判定することができる。
図9は、心理反応予測に用いるルールを示す図である。各ルールは、外界状況や心理状態や視聴情報がユーザに及ぼす心理反応を予測して、この予測結果をルールとして定めている。予測ルールAは、ユーザに誘導方法Aを提示することによってユーザの学習意欲が向上することを定めている。予測ルールBも、ユーザに誘導方法Bを提示することによってユーザの学習意欲が向上することを定めている。予測ルールCは、ユーザが会社にいる時は、学習意欲が低下することを定めている。予測ルールDは、ユーザが眠気を感じる時は、学習意欲が低下することを定めている。
心理反応予測部243は、誘導計画Aと誘導計画Bとについて、それぞれに対応する予測ルールと、認識部210からの認識結果とを用いて、心理予測を生成する(S104)。
図10は、心理予測の例を示す図である。
図10(A)は、誘導計画Aに対する心理予測A(修正前)を示す図である。ここでは、現在の学習意欲予想値はレベル0、直後の学習意欲予想値はレベル0、5分後の学習意欲予想値はレベル2、10分後の学習意欲予想値はレベル2である状態を示している。現在の学習意欲予想値は、認識部210からの認識結果に基づいて予測することができる。直後は誘導が開始されていないので、直後の学習意欲予想値もレベル0であると予測している。5分後は誘導方法Aと誘導方法Bとが提示されるので、予測ルールAと予測ルールBとに基づいて、5分後の学習意欲予想値はレベル2であると予測している。10分後は特に変化がないので、10分後の学習意欲予想値もレベル2であると予測している。
図10(B)は、誘導計画Bに対する心理予測B(修正前)を示す図である。ここでは、現在の学習意欲予想値はレベル0、直後の学習意欲予想値はレベル1、5分後の学習意欲予想値はレベル2、10分後の学習意欲予想値はレベル2である状態を示している。現在の学習意欲予想値は、認識部210からの認識結果に基づいて予測することができる。直後は誘導方法Aが提示されるので、予測ルールAに基づいて、直後の学習意欲予想値はレベル1であると予測している。5分後は誘導方法Bが提示されるので、予測ルールBに基づいて、5分後の学習意欲予想値はレベル2であると予測している。10分後は特に変化がないので、10分後の学習意欲予想値もレベル2であると予測している。
心理変化法則適用部245は、心理変化法則取得部270から心理変化法則を取得する(S105)。図11は、心理変化法則のひとつである慣性法則を示す図である。慣性法則は、心理変化速度には上限があることを示し、急激な心理変化を制約する。
心理変化法則適用部245は、心理予測に対して心理変化法則を適用することによって、心理予測を修正する(S106)。具体的には、図10に示す心理予測Aと心理予測Bのそれぞれに対して図11に示す慣性法則を適用することによって、心理予測Aと心理予測Bとを修正する。慣性法則の式に含まれるfは、各心理変化要因が一定時間内に心理予測値を変化させうる最大値(最大変化量)を示す。ここでは、誘導方法Aによる学習意欲の向上量と誘導方法Bによる学習意欲の向上量とをそれぞれ1としているので、その合計である2を最大変化量fとする。また、同式に含まれるmは、心理予測値の変化のしにくさを表す係数である。ここでは、英語の学習意欲は心理感度係数2という値を持つと仮定する。その結果、同式に含まれる心理変化速度aは1以下であるという制約が求められる。
図12は、心理予測を修正した後の状態を示す図である。すなわち、前記のように求めた制約を図10に示す心理予測Aと心理予測Bのそれぞれに対して適用する。ここでは、心理変化速度aが1以下であるところ、心理予測Aでは、直後から5分後にかけて学習意欲予想値が0から2へ変化している。従って、心理予測Aにおける5分後の学習意欲予想値を2から1へ修正する。また、このように5分後の学習意欲予想値を2から1へ修正したことに伴って、10分後の学習意欲予想値も2から1へ修正する。他方、心理予測Bにおける学習意欲予想値は、0から1、1から2へと1ずつ変化しているため修正しない。
評価部246は、心理予測を評価する(S107)。ここでは、通勤中のユーザの英語学習意欲を向上させる目標が設定されているので、ユーザが電車内にいると予測される10分後における学習意欲予測値について評価する。すなわち、図12に示すように、心理予測Aにおける10分後の学習意欲予想値は1であるため、心理予測Aについての評価値は1となる。他方、心理予測Bにおける10分後の学習意欲予想値は2であるため、心理予測Bについての評価値は2となる。
誘導計画生成部241は、別の誘導計画を生成するか判定する(S108)。これによって、生成すると判定された場合はS102へ移行し、生成しないと判定された場合はS109へ移行する。ここでは、誘導計画Aと誘導計画Bの2計画を生成しているため、別の誘導計画を生成しないと判定されたと仮定する。もっとも、別の誘導計画を生成するかしないかを判定する基準は、誘導計画の数に限定されるものではない。例えば、評価値が2以上の誘導計画が存在しない場合は、別の誘導計画を生成するようにしてもかまわない。
誘導計画生成部241は、評価結果を比較する(S109)。ここでは、誘導計画Aに対応する心理予測Aについての評価値は1であり、誘導計画Bに対応する心理予測Bについての評価値は2であるので、これらを比較する。
誘導計画生成部241は、高評価の誘導計画を求める(S110)。ここでは、評価値の高い誘導計画として誘導計画Bが求まる。
誘導計画生成部241は、求めた誘導計画を誘導計画実行部250へ渡す(S111)。ここでは、誘導計画Bが誘導計画実行部250へ渡される。
誘導計画立案処理を終了する(S112)。
以上の動作によって誘導計画Bが立案され、その結果、直後に誘導方法Aが提示され、5分後に誘導方法Bが提示されることになるので、ユーザを計画的段階的に誘導することができる。すなわち、本実施の形態1によれば、複数の誘導方法から成る誘導計画を立案することができ、立案された複数の誘導計画に対するそれぞれの心理変化が予測され、その予測が誘導目標に基づいて評価・比較される。そして、最も評価の高い誘導計画が実行される結果、英語の学習意欲が向上するようにユーザの心理を誘導することが可能となる。しかも、心理変化予測に対して慣性法則を適用するようにしているので、急激で不快な誘導を避けることができる。
なお、図6に示したS102の動作とS103の動作は、どちらが先に行われてもよい。すなわち、S104の動作までにS102の動作とS103の動作が完了していればよい。同様に、S104の動作とS105の動作も、どちらが先に行われてもよい。さらに、図6に示した各動作は、即時に次々と行われてもよいし、時間をおいて行われてもよいし、平行して行われてもよい。
なお、図11に示した心理変化法則は式によって記述されているが、式以外の情報が付加されていてもよい。例えば、心理変化法則についてユーザに説明するキャラクターやエージェントなどに関する情報が付加されていてもよいし、心理変化法則の購入金額や利用条件などが付加されていてもよい。
なお、誘導計画生成部241は、誘導計画を生成する際に、誘導方法以外の情報を用いてもよい。例えば、認識部210からの認識結果や心理変化予測部242からの予測や評価部246からの評価を用いて誘導計画を生成してもよい。同様に、心理変化予測部242が評価部246からの評価を用いて予測してもよいし、評価部246が誘導計画生成部241からの誘導計画や認識部210からの認識結果を用いて評価してもよい。
なお、誘導計画生成部241は、2つ以上の誘導方法から成る誘導計画を生成するが、その生成方法は特に限定されるものではない。すなわち、テンプレートに対して具体的な誘導方法を当てはめていく方法によって誘導計画を生成してもよいし、他の誘導計画の全部や一部を再利用したり組み合わせることによって誘導計画を生成してもよいし、元となる誘導計画を修正したり変更したりすることによって誘導計画を生成してもよい。
なお、適用する心理変化法則の数は1つでもよいし、複数でもよい。どの法則を適用するかをユーザが個別に指定するようにしてもよい。法則を適用するためにはユーザが法則を購入しなければならないようにしてもよい。認識部210からの認識結果に応じて自動的に適用する法則が決まってもよい。法則は、自動的に取得されてもよいし、ユーザが指示した場合だけ取得されてもよい。法則の修正や更新や追加や削除やアップロードも、自動的にされてもよいし、ユーザが指示した場合だけされてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態2では、実施の形態1とは別の心理変化法則を用いて誘導計画を立案する動作について説明する。構成図と動作の概要は実施の形態1と同様であるので、ここでは相違点を中心に説明する。
誘導計画生成部241は、2つ以上の誘導方法を組み合わせることによって誘導計画を生成する(S102)。図13は、実施の形態2における誘導計画の例である。誘導計画Cは、図13(A)に示すように、直後と5分後と10分後に誘導方法Aを提示する計画である。誘導計画Dは、図13(B)に示すように、5分後と10分後に誘導方法Aを提示する計画である。心理反応予測部243は、誘導計画Cと誘導計画Dとについて、それぞれに対応する予測ルールと、認識部210からの認識結果とを用いて、心理予測を生成する(S104)。
図14は、心理予測の例を示す図である。
図14(A)は、誘導計画Cに対する心理予測C(修正前)を示す図である。ここでは、現在の学習意欲予想値はレベル0、直後の学習意欲予想値はレベル1、5分後の学習意欲予想値はレベル2、10分後の学習意欲予想値はレベル3である状態を示している。現在の学習意欲予想値は、認識部210からの認識結果に基づいて予測することができる。直後は誘導方法Aが提示されるので、予測ルールAに基づいて、直後の学習意欲予想値はレベル1であると予測している。5分後も誘導方法Aが提示されるので、予測ルールAに基づいて、5分後の学習意欲予想値はレベル2であると予測している。10分後も誘導方法Aが提示されるので、予測ルールAに基づいて、10分後の学習意欲予想値はレベル1であると予測している。
図14(B)は、誘導計画Dに対する心理予測D(修正前)を示す図である。ここでは、現在の学習意欲予想値はレベル0、直後の学習意欲予想値はレベル0、5分後の学習意欲予想値はレベル1、10分後の学習意欲予想値はレベル2である状態を示している。現在の学習意欲予想値は、認識部210からの認識結果に基づいて予測することができる。直後は誘導が開始されていないので、直後の学習意欲予想値もレベル0であると予測している。5分後は誘導方法Aが提示されるので、予測ルールAに基づいて、5分後の学習意欲予想値はレベル1であると予測している。10分後も誘導方法Aが提示されるので、予測ルールAに基づいて、10分後の学習意欲予想値はレベル2であると予測している。
心理変化法則適用部245は、心理変化法則取得部270から心理変化法則を取得する(S105)。図15は、心理変化法則のひとつである保存法則を示す図である。保存法則は、一定時間内における心理予測値の合計には上限があることを示し、高い予測値が継続することを制約する。
心理変化法則適用部245は、心理予測に対して心理変化法則を適用することによって、心理予測を修正する(S106)。具体的には、図14に示す心理予測Cと心理予測Dのそれぞれに対して図15に示す保存法則を適用することによって、心理予測Cと心理予測Dとを修正する。保存法則の式に含まれるRは、一定時間内における心理予測値の合計の上限(心理総量上限)を示し、ここでは、10分間における心理総量上限が4であると仮定する。すなわち、10分間における心理予測値の合計の上限が4を超えることを制約することになる。
図16は、心理予測を修正した後の状態を示す図である。すなわち、前記のように求めた制約を図14に示す心理予測Cと心理予測Dのそれぞれに対して適用する。ここでは、10分間における心理総量上限Rが4であるところ、心理予測Cでは、直後から10分後までの学習意欲予想値の合計は6である。従って、心理予測Cにおける10分後の学習意欲予想値を3から1へ修正する。他方、心理予測Dでは、直後から10分後までの学習意欲予想値の合計は3であるので、心理予測Dにおける学習意欲予想値は修正しない。
評価部246は、心理予測を評価する(S107)。ここでは、通勤中のユーザの英語学習意欲を向上させる目標が設定されているので、ユーザが電車内にいると予測される10分後における学習意欲予測値について評価する。すなわち、図16に示すように、心理予測Cにおける10分後の学習意欲予想値は1であるため、心理予測Cについての評価値は1となる。他方、心理予測Dにおける10分後の学習意欲予想値は2であるため、心理予測Dについての評価値は2となる。
誘導計画生成部241は、評価結果を比較し(S109)、高評価の誘導計画を求め(S110)、求めた誘導計画を誘導計画実行部250へ渡す(S111)。ここでは、誘導計画Dが誘導計画実行部250へ渡されることになる。
誘導計画立案処理を終了する(S112)。
以上の動作によって誘導計画Dが立案され、その結果、直後は誘導せず、5分後と10分後に誘導方法Aが提示されることになる。しかも、本実施の形態2によれば、心理変化予測に対して保存法則を適用するようにしているので、過激な誘導を避けることでき、ユーザの学習意欲を適切に誘導することが可能となる。
(実施の形態3)
実施の形態3では、実施の形態1や2とは別の心理変化法則を用いて誘導計画を立案する動作について説明する。構成図と動作の概要は実施の形態1と同様であるので、ここでは相違点を中心に説明する。
誘導計画生成部241は、2つ以上の誘導方法を組み合わせることによって誘導計画を生成する(S102)。図17は、実施の形態3における誘導計画の例である。誘導計画Eは、図17(A)に示すように、直後に誘導方法Aを提示し、5分後に誘導方法Bを提示する計画である。誘導計画Fは、図17(B)に示すように、直後に誘導方法Cを提示し、5分後に誘導方法Bを提示し、10分後に誘導計画Aを提示する計画である。心理反応予測部243は、誘導計画Eと誘導計画Fとについて、それぞれに対応する予測ルールと、認識部210からの認識結果とを用いて、心理予測を生成する(S104)。
図18は、心理予測の例を示す図である。
図18(A)は、誘導計画Eに対する心理予測E(修正前)を示す図である。ここでは、現在の学習意欲予想値はレベル0、直後の学習意欲予想値はレベル1、5分後の学習意欲予想値はレベル2、10分後の学習意欲予想値はレベル2である状態を示している。現在の学習意欲予想値は、認識部210からの認識結果に基づいて予測することができる。直後は誘導方法Aが提示されるので、予測ルールAに基づいて、直後の学習意欲予想値はレベル1であると予測している。5分後は誘導方法Bが提示されるので、予測ルールBに基づいて、5分後の学習意欲予想値はレベル2であると予測している。10分後は特に変化がないので、10分後の学習意欲予想値もレベル2であると予測している。
また、現在のストレス予想値はレベル2、直後のストレス予想値はレベル2、5分後のストレス予想値はレベル2、10分後のストレス予想値はレベル2である状態を示している。現在のストレス予測値は、認識部210からの認識結果に基づいて予測することができる。ここでは、応援しているスポーツチームが負けたニュースを見たことによるストレスの増加を認識して、現在のストレス予想値はレベル2であると予測している。直後も5分後も10分後も特に変化なく、ストレス予想値はレベル2であると予測している。
図18(B)は、誘導計画Fに対する心理予測F(修正前)を示す図である。ここでは、現在の学習意欲予想値はレベル0、直後の学習意欲予想値はレベル0、5分後の学習意欲予想値はレベル1、10分後の学習意欲予想値はレベル2である状態を示している。現在の学習意欲予想値は、認識部210からの認識結果に基づいて予測することができる。直後は誘導方法Cが提示されるので、予測ルールCに基づいて、直後の学習意欲予想値はレベル0であると予測している。5分後は誘導方法Aが提示されるので、予測ルールAに基づいて、5分後の学習意欲予想値はレベル1であると予測している。10分後は誘導方法Bが提示されるので、10分後の学習意欲予想値はレベル2であると予測している。
また、現在のストレス予想値はレベル2、直後のストレス予想値はレベル1、5分後のストレス予想値はレベル1、10分後のストレス予想値はレベル1である状態を示している。ここでも、応援しているスポーツチームが負けたニュースを見たことによるストレスの増加を予想した場面を想定している。直後は誘導方法Cが提示されるので、ストレスの減少を考慮して、直後のストレス予想値はレベル1であると予測している。5分後と10分後は特に変化なく、それぞれのストレス予想値はレベル1であると予測している。
心理変化法則適用部245は、心理変化法則取得部270から心理変化法則を取得する(S105)。図19は、心理変化法則のひとつである阻害要因法則を示す図である。阻害要因法則は、第一の心理についての心理予測値が一定値以上の場合、第二の心理についての心理予測値の増加が妨げられることを示し、第二の心理についての心理予測値の増加を制約する。
心理変化法則適用部245は、心理予測に対して心理変化法則を適用することによって、心理予測を修正する(S106)。具体的には、図18に示す心理予測Eと心理予測Fのそれぞれに対して図19に示す阻害要因法則を適用することによって、心理予測Eと心理予測Fとを修正する。阻害要因法則の式に含まれるr1は心理1の予測値であり、ここでは学習意欲予測値を示す。阻害要因法則の式に含まれるr1maxは心理1の最大予測値であり、ここでは学習意欲の最大予測値を示す。この最大予測値は2であると仮定する。阻害要因法則の式に含まれるr1disは心理1の最大予測値の減少値であり、ここではストレスによる学習意欲の最大値の減少量を示す。この減少量は1であると仮定する。阻害要因法則に含まれるr2は心理2の予測値であり、ここではストレス予測値を示す。阻害要因法則に含まれるr2hは心理2の中間予測値であり、ここではストレスの中間予測値を示す。この中間予想値は2であると仮定する。これらの結果、ストレス予測値が2以上である場合に学習意欲予測値が1から2へ増加することを制約することとなる。
図20は、心理予測を修正した後の状態を示す図である。すなわち、前記のように求めた制約を図18に示す心理予測Eと心理予測Fのそれぞれに対して適用する。ここでは、ストレス予測値が2以上である場合に学習意欲予測値が1から2へ増加することを制約するところ、心理予測Eでは、直後から5分後にかけて学習意欲予想値が1から2へ増加しているので、5分後の学習意欲予想値を2から1へ修正する。他方、心理予測Fでは、直後以降のストレス予測値は1であるため、学習意欲予想値は修正しない。
評価部246は、心理予測を評価する(S107)。ここでは、通勤中のユーザの英語学習意欲を向上させる目標が設定されているので、ユーザが電車内にいると予測される10分後における学習意欲予測値について評価する。すなわち、図20に示すように、心理予測Eにおける10分後の学習意欲予想値は1であるため、心理予測Eについての評価値は1となる。他方、心理予測Fにおける10分後の学習意欲予想値は2であるため、心理予測Fについての評価値は2となる。
誘導計画生成部241は、評価結果を比較し(S109)、高評価の誘導計画を求め(S110)、求めた誘導計画を誘導計画実行部250へ渡す(S111)。ここでは、誘導計画Fが誘導計画実行部250へ渡されることになる。
誘導計画立案処理を終了する(S112)。
以上の動作によって誘導計画Fが立案され、その結果、直後に誘導方法Cが提示され、5分後に誘導方法Aが提示され、10分後に誘導方法Bが提示されることになる。しかも、本実施の形態3によれば、心理変化予測に対して阻害要因法則を適用するようにしているので、ユーザの学習意欲の妨げとなる要因を取り除き、効果のない無駄な誘導を避けることが可能となる結果、ユーザの学習意欲を適切に誘導することができる。
(実施の形態4)
実施の形態1から3では、ユーザの心理変化を予測する際、その予測の質を向上させるために心理変化法則を用いる構成について説明した。本実施の形態4では、予測された心理変化に基づいて誘導計画を評価する際、その評価の質を向上させるために心理変化法則を用いる構成について説明する。
図21は、本発明の実施の形態4における誘導装置300の全体構成図である。
誘導装置300は、ユーザの心理を誘導する装置であって、機能的には、認識部301と誘導方法取得部302と誘導計画生成部303と心理変化予測部304と目標達成評価部305と心理抵抗評価部306と総合評価部307と誘導計画実行部308と提示部309と目標設定評価部310と心理変化法則取得部311とを備えている。
認識部301は、ユーザ312の状況を認識する。ユーザ312の状況には、ユーザ312の周辺情報、ユーザ312の生体情報、ユーザ312の行動予定、ユーザ312の心理状態が含まれる。ユーザ312の状況を認識するための手段は様々あり、特に限定されない。例えば、ユーザ312が携帯する端末(以下「携帯端末」という)に搭載されたマイクやカメラなどに音声認識・画像認識技術を適用すれば、ユーザ312の周辺情報を取得することができる。また、携帯端末に備え付けられた無線タグリーダによってユーザ312の周辺にある無線タグから情報を読み取れば、ユーザ312の周辺にある商品などのオブジェクトを認識することができる。また、携帯端末に搭載されている生体センサーを利用すれば、心拍数・発汗量・体温変化など、ユーザ312の生体情報を取得することができる。また、このように取得した生体情報に基づいて、ストレスや集中力、不安といった抽象的なユーザの心理状態を表現する情報を生成してもよい。また、携帯端末やネットワーク上のサーバに保存されたユーザ312の予定表やメールなどから、ユーザ312の行動予定を予測あるいは取得してもよい。行動履歴の取得方法は様々ある。例えば、携帯端末に搭載されているGPSを利用すれば、ユーザ312の移動履歴を取得することができる。また、携帯端末に搭載されているFelicaなどの電子決済機能を利用すれば、商品の購入履歴を取得することができる。また、携帯端末上あるいはネットワーク上のサーバに保存されている予定表やToDoリストなどから過去の予定を取得して、現在までの行動を推測してもよい。
誘導方法取得部302は、誘導方法を取得する。誘導方法は、ユーザ312の心理状態を変化させることによってユーザ312の心理を誘導する方法であり、音声・映像・テキストメッセージなどを含む。例えば、携帯端末においてヒーリングミュージックを再生すれば、ストレスが緩和されるようにユーザ312の心理を誘導することができる。ユーザ312が好きなアニメのキャラクターによる応援メッセージをHMD上に表示するなど、映像やテキストを組み合わせた方法を誘導方法として採用してもよい。また、音声や映像など視聴覚による情報だけではなく、振動デバイスや香りデバイスなどを利用してユーザ312の心理を誘導してもよい。
誘導計画生成部303は、複数の誘導方法から成る誘導計画を生成する。具体的には、誘導方法取得部302によって取得された誘導方法の中から複数の誘導方法を選択し、選択した誘導方法をユーザ312に対して実行する期間(順序)や実行する際の条件などを決定する。このように決定された実行期間や実行条件も誘導計画の一部であることを前提に説明する。誘導計画は、「ヒーリングミュージックの後にアニメキャラクターによる応援メッセージを表示する」など、誘導方法間の実行順序を定めただけのものでもよい。また、「会社に着いた時点でアニメキャラクターによる応援メッセージを表示する」など、各誘導方法が実行されるための条件(この例では「会社についた」というユーザ312の状況)が定められたものでもよい。無論、実行期間と実行条件の両方が定められたものでもかまわない。
心理変化予測部304は、認識部301によって認識されたユーザ312の状況に基づいて、誘導計画生成部303によって生成された誘導計画を実行した際に生じるユーザ312の心理変化を予測する。ユーザ312の心理は、ストレスや集中力など、脈拍数・心拍数・発汗量などの生体情報から推測される心理でもよい。また、ユーザ312の行動予定や行動履歴からユーザモデルを構築し、構築したユーザモデルを利用することによって推測される「やる気」などの高度な心理でもよい。心理変化予測部304は、推測した心理の変化を数値化することによって、心理変化予測を生成する。
心理変化を予測する具体的な方法は特定の方法に限定されないが、過去に特定の誘導方法を実行しているときは、そのときの心理変化の履歴に基づいて予測してもよい。あるいは、各誘導方法によって与えられる刺激(音や映像など)に対する心理変化をニューラルネットワークやベイジアンネットワークなどによって予測してもよい。
評価部313は、心理変化予測部304によって生成された心理変化予測に基づいて、各誘導計画を評価する。評価部313は、目標達成評価部305と心理抵抗評価部306と総合評価部307とを有する。
目標達成評価部305は、心理変化予測部304によって生成された心理変化予測を誘導目標に基づいて評価する。心理変化予測を評価することは、その心理変化予測に係る誘導目標を評価することに等しい。誘導目標とは、「リラックスする」や「自己研鑽に励む」など、ユーザ312が本誘導装置300を利用することによって実現しようとしている目標のことを指す。目標達成評価部305は、誘導目標に応じた理想的な心理変化を「理想心理変化」として算出し、算出した理想心理変化と、心理変化予測部304によって生成された心理変化予測とを比較することによって、誘導計画を評価する。例えば、誘導目標が「リラックスする」ことであった場合、目的達成評価部305は、理想心理変化として低いストレスの値を算出する。そして、高いストレスを示す心理変化が予測される誘導計画に対しては低い評価を与え、低いストレスを示す心理変化が予測される誘導計画に対しては高い評価を与える。なお、誘導目標は、後述する目標設定部310によってユーザ312自身が設定してもよいし、目標達成評価部305が初期値として保持しておいてもよい。また、理想心理変化の具体的な決定方法については特定の方法に限定されないが、ユーザ312の誘導目標とユーザ312の状況との組に対して、望ましい心理の値を格納したデータベースをあらかじめ目的達成評価部305が保持しておく方法が考えられる。
心理抵抗評価部306は、心理変化予測部304によって予測された心理変化から生じる心理抵抗を評価する。心理抵抗を評価することは、その心理抵抗に係る誘導計画を評価することに等しい。心理抵抗は、ユーザ312の心理の変化によって生じる不快感・嫌悪感・抵抗感といった好ましくない心理的な感情・感覚であり、例えば、ユーザ312の心理が急激に変化するような場合(ユーザ312のストレスが急激に増加するような場合など)に生じる。心理抵抗評価部306は、ユーザ312が感じる心理抵抗が低いほど、優れた誘導方法であると評価する。心理抵抗を評価する具体的な方法は特定の方法に限定されないが、後述するように、ユーザ312の心理変化の特性を記述した心理変化法則を用いるのが望ましい。
総合評価部307は、目的達成評価部305によって評価された結果と、心理抵抗評価部307によって評価された結果とに基づいて、誘導計画に対する総合的な評価値を生成する。
誘導計画実行部308は、認識部301によって認識されたユーザ312の状況に基づいて、与えられた誘導計画に含まれる誘導方法を逐次実行する。
提示部309は、誘導計画実行部308によって実行された結果をデバイスに出力する。提示部309が情報を出力するデバイスは特定のデバイスに限定されないが、例えば、携帯端末の音声再生デバイスや、映像や文字情報を提示するためのディスプレイを採用することができる。また、熱・振動・香りなど、ユーザ312の五感に対して刺激を与える機能を保持しるデバイスを採用してもよい。また、提示部309は、情報を出力するデバイスと有線で通信してもよいし、無線で通信してもよい。
目標設定評価部310は、誘導目標を誘導装置300に設定する。誘導目標を設定するための手段は特定の方法に限定されないが、目標を設定するためのGUIを利用する方法や、音声入力による方法などが考えられる。
心理変化法則取得部311は、心理変化法則を取得する。心理変化法則は、ユーザ312が感じる心理抵抗を推測するための法則であって、心理学的・生理学的な見地から導出された法則である。この法則には、ユーザ312が感じる心的負荷を心理変化予測の変化の割合などに基づいて予測するための情報が含まれる。
なお、誘導装置300は、HMD・携帯電話・パーソナルコンピュータなど、ユーザが保持する端末上に構成されてもよいし、ネットワーク上のサーバに構築されてもよい。また、誘導装置300は、単一の端末あるいはサーバ上に構成されるのではなく、複数の端末やサーバを利用して構成されてもよい。
次に、本実施の形態における誘導装置300の動作を説明する。本誘導装置300は、以下に示す三つの処理を行うことによってユーザ312を計画的段階的に誘導する。
1.誘導計画の生成
2.誘導計画の実行
3.誘導目標の設定
まず、「1.誘導計画の生成」について説明する。
図22は、誘導計画を生成する動作を示すフローチャートである。本実施の形態における誘導装置は、ステップ201から212を実行することによって誘導計画を生成する。
[ステップ201]
認識部301は、ユーザ312の状況を認識し、その認識結果を心理変化予測部304に通知する。既に説明したように、ユーザ312の状況には、ユーザ312の周辺情報、ユーザ312の生体情報、ユーザ312の行動予定、ユーザ312の心理状態が含まれる。ユーザ312の状況を認識するための方法は特に限定されないが、ここでは、以下の方法を採用している。
(1)ユーザの周辺情報
認識部301は、携帯端末に搭載されているGPSを利用することによって、ユーザ312の現在位置を認識する。また、携帯端末に備え付けられた無線タグリーダでユーザ312の周辺にある無線タグから情報を読み取ることによって、ユーザ312の周辺にある商品などのオブジェクトを認識する。
(2)ユーザの行動予定
認識部301は、携帯端末やネットワーク上のサーバなどからユーザ312の行動履歴や行動予定表を取得し、現在時刻からのユーザ312の行動予定を推測する。このように推測されたユーザ312の行動予定の例を図23に示す。
(3)ユーザの心理状態
認識部301は、携帯端末に備え付けられた各種センサーやアイカメラなどを利用することによって、心拍数・発汗量・呼吸・瞳孔の状態など、ユーザ312の生体情報を取得する。そして、取得した生体情報に基づいて、ストレスや集中力、行動意欲といったユーザ312の現在の心理状態を推測する。なお、各種生体情報に基づいてユーザ312の心理状態を推測するための方法は特に限定されず、一般的な方法を採用してかまわない。
(4)ユーザの視聴情報
認識部301は、ユーザ312が現在利用している端末を特定し、特定した端末上に表示されている情報をユーザ312の視聴情報として認識する。
[ステップ202]
誘導計画生成部303は、誘導方法取得部302によって取得された誘導方法から、ユーザ312の心理を誘導するための誘導計画を生成する。そして、生成した誘導計画を心理変化予測部304に通知する。
図24は、誘導方法取得部302によって取得された誘導方法の例を示す図である。図24に示すように、誘導方法は、音楽や映像などをユーザ312に対して提示するための方法である。例えば、誘導方法IDが「001」の誘導方法(以下「誘導方法1」という)は、BGMによる心理誘導を実現するための方法であって、具体的には、ヒーリングミュージックを5分間、ヘッドホンを用いてユーザ312に提示する方法である。なお、ユーザ312に提示する情報(ここではBGM)も誘導方法に含まれる。
図25は、誘導計画生成部303によって生成された誘導計画の例を示す図である。図25に示すように、誘導計画には、誘導方法を実行する期間や実行する際の条件なども含まれる。誘導計画Aは、誘導方法1〜3をそれぞれ19時00分から20時45分まで実行するための計画である。誘導計画Bは、誘導方法1を19時00分から19時45分まで実行し、誘導方法2を19時30分から20時00分まで実行し、誘導方法3を19時45分から20時15分まで実行するための計画である。
なお、図25に示す例では、誘導方法を実行する期間を決定することとしているが、本発明はこれに限定されない。例えば「駅に着いたら誘導方法1を実行する」など、誘導方法を実行する期間ではなく、誘導方法を実行する際の条件を決定するようにしても、同様の効果を得ることができる。
図26は、誘導計画が実行される様子を示す図である。すなわち、図26(A)に示すように、誘導計画Aでは、複数の誘導方法を同時に実行することによって、ユーザ312の心理を誘導するようにしている。また、図26(B)に示すように、誘導計画Bでは、実行する誘導方法を逐次切り替えることによって、ユーザ312の心理を誘導するようにしている。
[ステップ203]
心理変化予測部304は、誘導計画生成部303によって生成された各誘導計画を実行した際に生じるユーザ312の心理状態の変化を予測する。心理状態には、集中力・ストレス・行動意欲など、人間の持つ多様な心理状態が含まれるが、ここでは、集中力を例示して説明する。
まず、心理変化予測部304は、心理影響データをあらかじめ保持している。心理影響データとは、各誘導方法を実行した際にユーザ312の心理に与える影響を示すデータをいう。心理影響データを生成する方法は特に限定されないが、既に誘導方法を実行している場合は、その際に生じたユーザ312の反応履歴などに基づいて生成することができる。
図27は、心理変化予測部304によって保持されている各誘導方法の心理影響データを示す図である。図27(A)は、誘導方法1に係る心理影響データを示し、図27(B)は、誘導方法2に係る心理影響データを示し、図27(C)は、誘導方法3に係る心理影響データを示す。これら心理影響データは、各誘導方法を実行した際に生じるユーザ312の集中力の増減の予測値であり、時間tによる関数(H1(t),H2(t),H3(t))として表現される。
次に、心理変化予測部304は、各誘導計画を実行した際に生じるユーザ312の心理状態の変化を心理影響データに基づいて予測し、予測した値を数値化することによって心理変化予測を生成する。
図28は、心理変化予測の例を示す図である。
図28(A)では、誘導計画Aを実行した際に生じるユーザ312の集中力の増減を時間tの関数F1(t)として表現している。誘導計画Aは、図26(A)に示したように、誘導方法1〜3を同時に実行する計画であるため、関数F1(t)は、誘導方法1〜3に係る心理影響データH1(t),H2(t),H3(t)を足し合わせたものとして表現される。関数F1(t)をグラフ化して図28(B)に示す。
図28(C)では、誘導計画Bを実行した際に生じるユーザ312の集中力の増減を時間tの関数F2(t)として表現している。誘導計画Bは、実行する誘導方法を逐次切り替える計画であるため、関数F2(t)は、誘導方法1〜3に係る心理影響データH1(t),H2(t),H3(t)をその実行期間に従って足し合わせたものとして表現される。関数F2(t)をグラフ化して図28(D)に示す。
最後に、心理変化予測部304は、関数F1(t)及びF2(t)として表現された心理変化予測を目標達成評価部305と心理抵抗評価部306とに通知する。
なお、ここで例示した心理変化の予測手法はあくまで一例である。すなわち、このような予測方法ではなく、ニューラルネットワークやベイジアンネットワークなどを用いてユーザ312の心理変化を予測してもよい。
[ステップ204]
目標達成評価部305は、各誘導計画に対する評価値を生成するために、ユーザ312の状況および誘導目標に基づいて、「誘導目標を達成するための理想的な心理状態の変化」を算出する。誘導目標とは、「英語学習」「仕事」「リラックス」など、ユーザ312が本誘導装置300を利用して達成しようとする目標である。
目標達成評価部305は、誘導目標を内部に保持している。また、各誘導目標を達成するための望ましい心理状態を計算するための情報を保持しており、この情報を用いることによって、ユーザ312が目標を達成する上で理想的な心理状態を推測する。
図29は、理想心理値表の一例を示す図である。理想心理値表は、誘導目標を達成するためには、どのような状況(場所や時間帯)においてどのような心理状態になっていることが望ましいかを示す表であり、具体的には、誘導目標とユーザ312の状況との組に対して、望ましい心理状態の値(理想値)を保持している。図29では、誘導目標が「英語学習」である場合を例示している。この場合、「電車」に乗っているユーザ312は、英語学習をするに適した状況であるため、高い集中力を保持していることが望ましい。他方、「徒歩」で移動しているユーザ312は、英語学習をするに適した状況でないため、高い集中力を保持していることは要求されていない。
図30は、目標達成評価部305によって生成された理想心理変化の例を示す図である。すなわち、目標達成度評価部305は、ユーザ312の行動予定および理想心理値表に基づいて、誘導目標に最も合致した心理状態の変化を理想心理変化として生成する。
[ステップ205]
目標達成評価部305は、心理変化予測部304によって生成された心理変化予測と、前記ステップ205において生成された理想心理変化とを比較することによって、各誘導計画に対する評価値を算出する。ここでは、各誘導計画による心理変化予測が理想心理変化に近いほど、その誘導計画について高い評価をする。
図31は、目標達成評価部305が評価値を算出する際に用いる式を示す図である。不足区間Tとは、理想心理変化K(t)の値が心理変化予測F(t)の値を上回っている時間軸方向の区間である。また、不足心理値とは、不足区間Tにおける理想心理変化K(t)の積分値から不足区間Tにおける心理変化予測F(t)の積分値を引いた値である。この不足心理値が小さいほど、誘導計画に対する評価値は高くなる。
図32(A)は、誘導計画Aに係る不足心理値の具体例を示す図であり、図32(B)は、誘導計画Bに係る不足心理値の具体例を示す図である。これらの図に示される斜線部は不足心理値に相当する。誘導計画Aに係る不足心理値は誘導計画Bに係る不足心理値より小さいので、誘導計画Aについての評価値は誘導計画Bについての評価値より高くなる。この例では、図31に示した計算式によって、誘導計画Aについては評価値70が与えられ、誘導計画Bについては評価値60が与えられている。
目標達成評価部305は、生成した評価値を総合評価部307に通知する。
[ステップ206]
心理抵抗評価部306は、誘導計画を実行した際にユーザ312が感じる不快感・抵抗感・嫌悪感などといった心理抵抗を予測する。ここでは、心理変化予測に対して後述する心理変化法則を適用することによって、ユーザ312に生じる心理抵抗を予測する。
図33は、心理変化法則の例を示す図である。ここでは、心理変化法則として、変化速度法則と緊張持続法則の二つを例示している。変化速度法則は、集中力あるいはストレスが一定の速度を超えて増加している間はユーザ312の心理抵抗が高まることを示す法則である。緊張持続法則は、集中力あるいはストレスの値が一定値を超えているとユーザ312に心理抵抗が生じることを示す法則である。心理変化法則取得部311は、このような心理変化法則を多数管理しており、必要に応じて心理抵抗評価部304に心理変化法則を提供する。
心理変化予測と同じく、ユーザ312の心理抵抗も時間tによる関数として表現される。この時間tによる関数がG(t)と表現される場合、図33に示した心理変化法則は、関数G(t)の変化に関する法則として表現される。
図34は、数式によって表現された変化速度法則を示す図である。この数式は、ある誘導計画の心理変化予測を表現する関数F(t)の微分値が一定値aを越えている区間では関数G(t)は一定の割合cで増加し、それ以外の区間では関数G(t)は増加しないことを示している。同様に、図33における緊張持続法則の内容を数式によって表現したものを図35に示す。心理抵抗予測部306は、これら数式と心理変化予測とに基づいて、各誘導計画を実行した際にユーザ312に生じる心理抵抗を予測する。
図36は、変化速度法則に基づいた心理抵抗予測の例を示す図である。
図36(A)は、誘導計画Aによって生じるユーザ312の心理変化予測F1(t)を示す図である。図36(A)に示される点線の区間は、F1(t)に対する微分値F1´(t)が定数aの値を越える区間を示している。そのため、ユーザ312の心理抵抗G1(t)は、図36(B)に示すように、図33に示す変化速度法則に従って点線の区間(α≦t≦β)において定数cの割合で増加する。
図36(C)は、誘導計画Bによって生じるユーザ312の心理変化予測F2(t)を示す図である。ここでは、F2´(t)≦aが常に成り立っているため、誘導計画Bを実行した際にユーザ312に生じる心理抵抗G2(t)は、図36(D)に示すように、初期値pのまま増加しないと予測される。
なお、F(t)が微分不可能な場合など、ある心理変化法則による評価が不可能な場合は、その心理変化法則による評価値は生成されない。この例では、F(t)が微分不可能な場合は、図34に示す変化速度法則ではなく、図35に示す緊張持続法則に基づいて心理抵抗が予測される。
[ステップ207]
心理抵抗評価部306は、前記ステップ206において生成した心理抵抗の予測値に基づいて、各誘導計画についての評価値を算出する。ここでは、各誘導計画についての心理抵抗の予測値G(t)の積分値が小さいほど、ユーザ312に与える心理抵抗は少ないものと判断する。具体的には、図37に示す式に基づいて、各誘導計画についての評価値を決定する。最大心理抵抗とは、ユーザ312の心理抵抗の予測値G(t)がとりうる最大値である。図37に示す式を用いることによって、予測値G(t)の積分値が低い誘導計画ほど高い評価値を得ることができる。
図38(A)は、誘導計画Aを評価した結果を示す図であり、図38(B)は、誘導計画Bを評価した結果を示す図である。斜線部は、各誘導計画による心理抵抗の予測値G1(t)、G2(t)の積分値であり、この斜線部の面積が小さいほど各誘導計画に与えられる評価値は高くなる。ここでは、誘導計画Aについては評価値30が与えられ、誘導計画Bについては評価値90が与えられている。
心理抵抗評価部306は、生成した評価値を総合評価部307に通知する。
[ステップ208]
総合評価部307は、目標達成評価部305から受け取った評価値と、心理抵抗評価部306から受け取った評価値とに基づいて、各誘導計画に対する総合的な評価値を決定する。
図39は、重要度判定表を示す図である。具体的には、図39(A)は、目標達成評価部305による評価値に対する重み付け係数を決定するための表であり、図39(B)は、心理抵抗評価部306による評価値に対する重み付け係数を決定するための表である。
総合評価部307は、重要度判定表を用いて、各誘導計画に対する総合的な評価を計算する。すなわち、各評価値に掛け合わせる重み付け係数を誘導目標に応じて決定し、決定した重み付け係数を各評価値に乗じた結果を足し合わせた値を総合的な評価値とする。
図40(A)は、誘導目標が「英語学習」である場合の誘導方法Aに対する総合的な評価値の算出例を示す図であり、図40(B)は、誘導目標が「英語学習」である場合の誘導方法Bに対する総合的な評価値の算出例を示す図である。
図39(A)に示すように、目標達成評価部305による評価値に対する係数は1であり、図39(B)に示すように、心理抵抗評価部306による評価値に対する係数も1である。従って、図40(A)に示すように、誘導計画Aに対する総合的な評価値は、理想心理変化に基づく評価値70に1を乗じた値と心理抵抗に基づく評価値30に1を乗じた値との合計値100になる。他方、図40(B)に示すように、誘導計画Bに対する総合的な評価値は、理想心理変化に基づく評価値60に1を乗じた値と心理抵抗に基づく評価値90に1を乗じた値との合計値150になる。この場合、誘導計画Bの方が誘導計画Aよりも評価値が高くなり、優れた誘導方法であると判断される。
図40(C)は、誘導目標が「仕事」である場合の誘導方法Aに対する総合的な評価値の算出例を示す図であり、図40(D)は、誘導目標が「仕事」である場合の誘導方法Bに対する総合的な評価値の算出例を示す図である。
図39(A)に示すように、目標達成評価部305による評価値に対する係数は2であり、図39(B)に示すように、心理抵抗評価部306による評価値に対する係数は0.1である。従って、図40(C)に示すように、誘導計画Aに対する総合的な評価値は、理想心理変化に基づく評価値70に2を乗じた値と心理抵抗に基づく評価値30に0.1を乗じた値との合計値143になる。他方、図40(D)に示すように、誘導計画Bに対する総合的な評価値は、理想心理変化に基づく評価値60に2を乗じた値と心理抵抗に基づく評価値90に0.1を乗じた値との合計値129になる。この場合、誘導計画Aの方が誘導計画Bよりも評価値が高くなり、優れた誘導方法であると判断される。
総合評価部307は、生成した総合的な評価値を誘導計画生成部303に通知する。
[ステップ209]
誘導計画生成部303は、総合評価部307から通知された評価値に基づいて各誘導計画について修正の要否を判定する。修正の要否を判定する方法は特に限定されないが、総合的な評価値が50を下回っている誘導計画については修正を行うのが望ましい。このようにすれば、一定以上の質の誘導計画のみをユーザに提供することが可能となる。もっとも、総合的な評価値が50を下回っている場合は、その誘導計画を修正するのではなく、新たに別の誘導計画を生成するようにしてもかまわない。
[ステップ210]
誘導計画を修正する場合は、ステップ211の処理を実行する。
誘導計画を修正しない場合は、ステップ212の処理を実行する。
[ステップ211]
誘導計画生成部303は、修正が必要であると判定した誘導計画を修正する。具体的には、実行する誘導方法の変更や、実行期間・実行条件の変更を行う。修正後の誘導計画は心理変化予測部304に通知され(ステップ203へ)、前記と同様の処理が実行される。
[ステップ212]
誘導計画生成部303は、現時点で最も評価値の高い誘導計画を選択し、選択した誘導計画を誘導計画実行部308に通知する。これによって、誘導装置300が実行すべき誘導計画が決定されたことになる。
次に、「2.誘導計画の実行」について説明する。
誘導計画実行部308は、認識部301から与えられるユーザ312の状況に従って、誘導計画中に含まれる誘導方法を実行する。誘導方法の実行結果は、提示部309によって情報表示デバイスに提示される。例えば、図1に示すHMDを装着しているユーザに対して図25に示す誘導計画Bを実行する場合、まずはBGMがヘッドホン14に提示され、次いでキャラクターによる応援映像が表示装置12に提示され、最後に試験日日程が表示装置12に提示されることになる。
次に、「3.誘導目標の設定」について説明する。
ユーザ312は、自身の心理を誘導する目的を目標設定部310を用いて設定する。その設定態様は特に限定されないが、Webページを生成・表示することによって誘導目標の設定を促してもよいし、また、誘導目標は音声入力によって設定されてもよい。
図41は、目標設定部310が提示するGUIの例を示す図である。ユーザ312は、このようなGUIから自身の誘導目標を選択することができる。
以上のように、本実施の形態4における誘導装置によれば、ユーザを計画的段階的に誘導することができる。すなわち、複数の誘導方法から成る誘導計画を立案することができ、立案された複数の誘導計画に対するそれぞれの心理変化が予測され、その予測が誘導目標と心理変化法則とに基づいて評価・比較される。そして、最も評価の高い誘導計画が実行される結果、英語の学習意欲が向上するようにユーザの心理を誘導することが可能となる。
なお、前記した1〜3の処理は必ずしも順番に行われる必要はなく、同時に行われてもよい。例えば、誘導計画を実行している途中に新たな誘導計画を生成して評価してもかまわない。同様に、誘導計画を実行している途中にユーザ312が新たな誘導目標を設定してもかまわない。
また、前記の説明では、心理変化予測部304によって予測された心理変化を理想心理変化との乖離度合いに基づいて評価することとしているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、理想心理変化グラフを用いることなく、心理変化予測部304によって予測された心理変化を評価してもかまわない。
例えば、心理リソースに対する合格点を誘導目標毎に用意しておく。そして、予想された心理変化の最高値がこの合格点を超える場合は一律で100点の評価を与え、それ以外は0点の評価を与えてもよい。このようにすれば、例えば誘導目標が「学習」である場合は、集中力の最高値が50を超えると、その評価値を100とすることができる。
あるいは、必要な心理リソースの種類を設定し、設定された心理について心理変化予測部304が予測した結果の積分値が大きいほど、高い評価を与えてもよい。このようにすれば、例えば誘導目標が「学習」の場合において、心理変化予測部304が「集中力」と「ストレス」とを予測することができるとき、「集中力」の予測グラフの積分値を評価値として採用することができる。
本発明に係る誘導装置は、中長期に亘ってユーザの心理を誘導することが必要なヘッドマウントディスプレイ、フェイスマウントディスプレイ、眼鏡型ディスプレイ等の用途にも適用することができる。
本発明に係るHMDをユーザが装着している状態を示す図である。 本発明に係る別のHMDをユーザが装着している状態を示す図である。 本発明の実施の形態1における誘導装置の構成図である。 本発明の実施の形態1における誘導装置の構成図である。 本発明の実施の形態1における誘導方法の提示例を示す図である。 本発明の実施の形態1における誘導装置の動作図である。 本発明の実施の形態1における誘導方法リストを示す図である。 本発明の実施の形態1における誘導計画を示す図である。 本発明の実施の形態1における心理反応予測ルールリストを示す図である。 本発明の実施の形態1における心理予測を示す図である。 本発明の実施の形態1における心理変化法則を示す図である。 本発明の実施の形態1における心理予測を示す図である。 本発明の実施の形態2における誘導計画を示す図である。 本発明の実施の形態2における心理予測を示す図である。 本発明の実施の形態2における心理変化法則を示す図である。 本発明の実施の形態2における心理予測を示す図である。 本発明の実施の形態3における誘導計画を示す図である。 本発明の実施の形態3における心理予測を示す図である。 本発明の実施の形態3における心理変化法則を示す図である。 本発明の実施の形態3における心理予測を示す図である。 本発明の実施の形態4における誘導装置の全体構成図である。 本発明の実施の形態4における誘導装置の動作図である。 ユーザの行動予定表を示す図である。 誘導方法の具体例を示す図である。 誘導計画の構成表を示す図である。 誘導計画の実行例を示す図である。 心理影響データの例を示す図である。 誘導計画に対する心理変化予測の例を示す図である。 誘導目標に応じた理想心理値表を示す図である。 理想心理変化の例を示す図である。 理想心理変化を用いた誘導計画に対する評価の手段を示す図である。 理想心理変化を用いた誘導計画に対する評価の例を示す図である。 心理変化法則の例を示す図である。 数式によって表現された心理変化法則を示す図である。 数式によって表現された心理変化法則を示す図である。 心理変化法則に基づいた心理抵抗予測の例を示す図である。 心理抵抗に基づいた誘導計画に対する評価の手段を示す図である。 心理抵抗に基づいた誘導計画に対する評価の例を示す図である。 重要度判定表を示す図である。 総合的な評価の算出例を示す図である。 誘導目標を設定するためのGUIを示す図である。 従来の誘導装置の構成図である。
符号の説明
110 認識部
111 外界状況認識・予測部
112 心理状態認識部
113 視聴情報認識部
120 誘導方法取得部
150 誘導方法適応選択部
160 提示部
210 認識部
220 誘導方法取得部
230 目標設定部
240 誘導計画立案部
241 誘導計画生成部
242 心理変化予測部
243 心理反応予測部
244 心理予測管理部
245 心理変化法則適用部
246 評価部
250 誘導計画実行部
260 提示部
270 心理変化法則取得部
300 誘導装置
301 認識部
302 誘導方法取得部
303 誘導計画生成部
304 心理変化予測部
305 目標設定評価部
306 心理抵抗評価部
307 総合評価部
308 誘導計画実行部
309 提示部
310 目標設定部
311 心理変化法則取得部
312 ユーザ
313 評価部

Claims (20)

  1. ユーザの心理を誘導する装置であって、
    ユーザの誘導目標を設定する目標設定手段と、
    ユーザの状況を認識する認識手段と、
    ユーザの誘導方法を取得する誘導方法取得手段と、
    前記誘導方法取得手段によって取得された誘導方法を2つ以上組み合わせることによって、前記認識手段によって認識された状況と、前記目標設定手段によって設定された誘導目標とに合致する誘導計画を少なくとも1つ立案する誘導計画立案手段と、
    前記誘導計画立案手段によって立案された誘導計画を実行する実行手段と、
    前記実行手段によって実行された結果をユーザに提示する提示手段と
    を備えることを特徴とする誘導装置。
  2. 前記誘導計画立案手段は、
    前記誘導計画を少なくとも1つ生成する誘導計画生成手段と、
    前記誘導計画を実行した際に生じるユーザの心理変化を予測する心理変化予測手段とを有し、
    前記実行手段は、前記心理変化予測手段によって予測された心理変化のうち所定の条件を満たす心理変化に係る誘導計画のみ実行する
    ことを特徴とする請求項1記載の誘導装置。
  3. 前記誘導装置はさらに、
    ユーザの心理変化法則を取得する心理変化法則取得手段を備え、
    前記心理変化予測手段は、前記心理変化法則取得手段によって取得された心理変化法則に基づいてユーザの心理変化を予測する
    ことを特徴とする請求項2記載の誘導装置。
  4. 前記心理変化法則は、心理予測値の変化速度に上限を設ける式によって記述される
    ことを特徴とする請求項3記載の誘導装置。
  5. 前記心理変化法則は、一定時間内における心理予測値の合計に上限を設ける式によって記述される
    ことを特徴とする請求項3記載の誘導装置。
  6. 前記心理変化法則は、第一の心理についての心理予測値が一定値以上の場合、第二の心理についての心理予測値の増加を制約する式によって記述される
    ことを特徴とする請求項3記載の誘導装置。
  7. 前記誘導装置はさらに、
    前記心理変化予測手段によって予測された心理変化に基づいて、前記誘導計画生成手段によって生成された誘導計画を評価する評価手段
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の誘導装置。
  8. 前記評価手段は、前記目標設定手段によって設定された誘導目標に基づいて、前記心理変化予測手段によって予測された心理変化を評価する目標達成評価手段を有する
    ことを特徴とする請求項7記載の誘導装置。
  9. 前記誘導装置はさらに、
    ユーザの心理変化法則を取得する心理変化法則取得手段を備え、
    前記評価手段は、前記心理変化法則取得手段によって取得された心理変化法則に基づいて、前記心理変化予測手段によって予測された心理変化から生じる心理抵抗を評価する心理抵抗評価手段を有する
    ことを特徴とする請求項7記載の誘導装置。
  10. 前記誘導装置はさらに、
    ユーザの心理変化法則を取得する心理変化法則取得手段を備え、
    前記評価手段は、
    前記目標設定手段によって設定された誘導目標に基づいて、前記心理変化予測手段によって予測された心理変化を評価する目標達成評価手段と、
    前記心理変化法則取得手段によって取得された心理変化法則に基づいて、前記心理変化予測手段によって予測された心理変化から生じる心理抵抗を評価する心理抵抗評価手段と、
    前記目標達成評価手段によって評価された結果と、前記心理抵抗評価手段によって評価された結果とに基づいて総合的な評価をする総合評価手段とを有する
    ことを特徴とする請求項7記載の誘導装置。
  11. 前記目標達成評価手段は、理想的な心理変化との乖離度合いに基づいて、前記心理変化予測手段によって予測された心理変化を評価する
    ことを特徴とする請求項8記載の誘導装置。
  12. 前記心理変化法則は、ユーザの心理変化の法則を示す関数として記述される
    ことを特徴とする請求項9記載の誘導装置。
  13. 前記心理変化法則は、心理状態の高さを示す値が一定の速度を超えて増加している間はユーザの心理抵抗が高まることを示す変化速度法則である
    ことを特徴とする請求項9記載の誘導装置。
  14. 前記心理変化法則は、心理状態の高さを示す値が一定値を超えているとユーザに心理抵抗が生じることを示す緊張持続法則である
    ことを特徴とする請求項9記載の誘導装置。
  15. 前記総合評価手段は、前記目標達成評価手段によって評価された結果と、前記心理抵抗評価手段によって評価された結果とに対して、ユーザの誘導目標に応じて異なる重み付け係数を与え、その結果に基づいて総合的な評価をする
    ことを特徴とする請求項10記載の誘導装置。
  16. 前記認識手段は、カメラ、GPS(Global Positioning System)、加速度センサー、傾きセンサー、磁気センサー、又は電子タグセンサーによって、ユーザの状況を認識する
    ことを特徴とする請求項1記載の誘導装置。
  17. 前記誘導計画立案手段は、前記誘導方法取得手段によって取得された誘導方法の中から複数の誘導方法を選択し、選択した誘導方法を実行する期間を決定することによって、前記誘導計画を立案する
    ことを特徴とする請求項1記載の誘導装置。
  18. 前記実行手段は、映像又は音声を再生することによって、前記誘導計画を実行する
    ことを特徴とする請求項1記載の誘導装置。
  19. ユーザの心理を誘導する方法であって、
    ユーザの誘導目標を設定する目標設定ステップと、
    ユーザの状況を認識する認識ステップと、
    ユーザの誘導方法を取得する誘導方法取得ステップと、
    前記誘導方法取得ステップにおいて取得された誘導方法を2つ以上組み合わせることによって、前記認識ステップにおいて認識された状況と、前記目標設定ステップにおいて設定された誘導目標とに合致する誘導計画を少なくとも1つ立案する誘導計画立案ステップと、
    前記誘導計画立案ステップにおいて立案された誘導計画を実行する実行ステップと、
    前記実行ステップにおいて実行された結果をユーザに提示する提示ステップと
    を含むことを特徴とする誘導方法。
  20. ユーザの心理を誘導するためのプログラムであって、
    ユーザの誘導目標を設定する目標設定ステップと、
    ユーザの状況を認識する認識ステップと、
    ユーザの誘導方法を取得する誘導方法取得ステップと、
    前記誘導方法取得ステップにおいて取得された誘導方法を2つ以上組み合わせることによって、前記認識ステップにおいて認識された状況と、前記目標設定ステップにおいて設定された誘導目標とに合致する誘導計画を少なくとも1つ立案する誘導計画立案ステップと、
    前記誘導計画立案ステップにおいて立案された誘導計画を実行する実行ステップと、
    前記実行ステップにおいて実行された結果をユーザに提示する提示ステップと
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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