JP2007021476A - ガス浄化装置及び排ガス処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】排ガス中の煤塵及びミスト等の微粒子を効率良く除去することができるガス浄化装置及び排ガス処理方法を提供する。
【解決手段】ガス浄化装置10は、排ガス11中の煤塵又はミスト等の微粒子12を捕集するフィルタ13を有するガス浄化装置であって、前記フィルタ13が複数の両端開放通路14からなると共に、前記両端開放通路14のガス導入側の一部を閉塞部15で閉塞してなり、排ガス中の煤塵及びミスト等の微粒子を効率良く除去することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、排ガス中の煤塵、ミスト等の微粒子を効率的に除去するガス浄化装置及び排ガス処理方法に関する。
例えば石炭、重油、コークス等の硫黄含有燃料をボイラ、焼却炉、焼成炉等の燃焼炉で燃焼することにより発生する排ガス中には硫黄酸化物が含まれ、SO2は石灰石膏法等の脱硫装置により除去されるが、SO3は硫酸ミストとして煙突から紫煙として排出される。
近年の環境保護対策からこの紫煙除去が講じられており、種々のSO3除去方法が提案されており、例えば排ガス中にアンモニアを供給して硫酸アンモニウムとして除去している(特許文献1)。
特開平07−308540号公報
しかしながら、アンモニアを供給することで、未反応のアンモニアが排水中に混入することとなり、その除去がさらに問題となる。
本発明は、前記問題に鑑み、排ガス中の煤塵及びミスト等の微粒子を効率良く除去することができるガス浄化装置及び排ガス処理方法を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、排ガス中の煤塵又はミストを捕集する繊維状フィルタを有するガス浄化装置であって、前記繊維状フィルタが複数の両端開放通路からなると共に、前記両端開放通路のガス導入側又はガス排出側の少なくとも一部を閉塞部で閉塞してなることを特徴とするガス浄化装置にある。
第2の発明は、第1の発明において、前記閉塞部を有する閉塞通路のいずれかの側壁面が両端開口通路に接していることを特徴とするガス浄化装置にある。
第3の発明は、第1又は2の発明において、前記閉塞部の閉塞率が20〜95%であることを特徴とするガス浄化装置にある。
第4の発明は、第1乃至3のいずれか一つの発明において、通路の断面形状が矩形状、波板状、半円形状、ハニカム状のいずれか一つ又はこれらの組み合わせであることを特徴とするガス浄化装置にある。
第5の発明は、第1乃至4のいずれか一つの発明において、前記繊維状フィルタが湿潤状態であることを特徴とするガス浄化装置にある。
第6の発明は、第1乃至5のいずれか一つにおいて、前記繊維状フィルタの坪量が80〜200g/m2であることを特徴とするガス浄化装置にある。
第7の発明は、第1乃至6のいずれか一つにおいて、前記繊維状フィルタの厚さが0.5〜5.0mmであることを特徴とするガス浄化装置にある。
第8の発明は、第1乃至7のいずれか一つの発明において、前記繊維状フィルタが、平板状のシートと略波板状のシートとからなることを特徴とするガス浄化装置にある。
第9の発明は、第8において、繊維状フィルタが、前記平板状のシートと波板状のシートとからなると共に、その通路の下端部又は上端部のいずれか一方を閉塞した片方閉塞通路と、前記平板状のシートと波板状のシートとからなる両端開放通路とを、両者の波板状シートの少なくとも一部又は全部が相対向して一体としてなることを特徴とするガス浄化装置にある。
第10の発明は、第8の発明において、前記繊維状フィルタが、前記平板状のシートと波板状のシートとからなると共に、その通路の下端部を閉塞した下端閉塞通路と、前記平板状のシートと波板状のシートとからなると共に、その通路の上端部を閉塞した上端閉塞通路とを、両者の波板状シートの少なくとも一部又は全部が相対向して一体としてなることを特徴とするガス浄化装置にある。
第11の発明は、第1乃至10のいずれか一つの発明において、前記繊維状フィルタが活性炭素繊維であることを特徴とするガス浄化装置にある。
第12の発明は、排ガス中の煤塵又はミストを捕集する繊維状フィルタをガス浄化塔内に有するガス浄化装置であって、前記ガス浄化塔内に、前記両端開放通路のガス導入側又はガス排出側の少なくとも一部を閉塞部で閉塞してなる両端開放通路を複数積層してなる繊維状フィルタをパッケージに収納したケースを少なくとも1段以上配設してなることを特徴とするガス浄化装置にある。
第13の発明は、排ガス中の煤塵又はミストを捕集する繊維状フィルタをガス浄化塔内に有するガス浄化装置であって、平板状のシートと波板状のシートとからなると共にその通路の下端部を閉塞した下端閉塞通路と、平板状のシートと波板状のシートとからなると共に、その通路の上端部を閉塞した上端閉塞通路とを、両者の波板状シートの少なくとも一部又は全部が相対向して一体としてなる両端閉塞捕集部と、平板状のシートと波板状のシートとからなると共にその通路の下端部又は上端部のいずれか一方を閉塞した片方閉塞通路と、平板状のシートと波板状のシートとからなる両端開放通路とを、両者の波板状シートの少なくとも一部又は全部が相対向して一体としてなる一部閉塞捕集部とをパッケージ内に交互に配設してなることを特徴とするガス浄化装置にある。
第14の発明は、排ガス中の煤塵又はミストを捕集する繊維状フィルタをガス浄化塔内に有するガス浄化装置であって、両端開放通路からなる繊維状フィルタと、平板状のシートと波板状のシートとからなると共にその通路の下端部を閉塞した下端閉塞通路と、平板状のシートと波板状のシートとからなると共に、その通路の上端部を閉塞した上端閉塞通路とを、両者の波板状シートの少なくとも一部又は全部が相対向して一体としてなる両端閉塞捕集部とをパッケージ内に交互に配設してなることを特徴とするガス浄化装置にある。
第15の発明は、第1乃至14のいずれか一つのガス浄化装置を用いて、排ガス中の煤塵又はミストを捕集することを特徴とする排ガス処理方法にある。
第16の発明は、第15の発明において、ガス浄化装置を湿潤状態下で用いて、排ガス中の煤塵、SO3ミストを捕集すると共に、SO2を除去することを特徴とする排ガス処理方法にある。
本発明によれば、排ガス中の煤塵、ミストを除去することができるので、特に排ガス中の紫煙対策が良好なものとなる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本発明による実施例に係るガス浄化装置について、図面を参照して説明する。
図1は、実施例に係るガス浄化装置を示す概念図である。
図1に示すように、本実施例に係るガス浄化装置10は、排ガス11中の煤塵又はミスト等の微粒子12を捕集する繊維状フィルタ(以下、「フィルタ」という)13を有するガス浄化装置であって、前記フィルタ13が複数の両端開放通路14からなると共に、前記両端開放通路14のガス導入側の一部を閉塞部15で閉塞してなるものである。
図1においては、フィルタ13の上方から水17を例えばシャワー状に散水するノズル19が設けられており、フィルタ13を湿潤状態としている。
前記フィルタ13は例えば活性炭素繊維を用いてなり、その繊維層において、排ガス11中に含まれるSO2を亜硫酸とし、散水された水により希硫酸18として装置本体21の下方側へ洗い流すようにしている。
図2はフィルタ13を装置本体21内に配設してなるガス浄化装置20の断面図である。
図2に示すように、ガス浄化装置20Aの装置本体21内には2段のフィルタ13が配設されており、各段のフィルタ13はそれぞれガス導入口側に閉塞部15を設けており、閉塞部15が設けられていない両端開放通路14と、閉塞部15が設けられたガス導入側閉塞通路16Aとを形成してなるものである。
前記装置本体21の側壁下端側には、排ガス11のガス入口部21aが設けられている。また、フィルタ13により浄化された浄化ガス22を排出するガス出口部21bが装置本体21の頂部に設けられている。
また、前記ノズル19から散水された希硫酸18を循環させるための水循環ライン23と循環ポンプ24とが設けられている。また、水循環ライン23には必要に応じて別途図示しない水供給装置により水17を添加するようにしている。
前述したように、排ガス11が通過する両端解放通路14のガス導入側の一部を閉塞部15で閉塞することにより、両端開放通路14とガス導入側閉塞通路16Aとの間で圧力差が生じることになる。そして、両端開放通路14内を通過する排ガス11の内、ガス導入側閉塞通路16Aに移行するガス量が増加し、該ガスの移行の際におけるフィルタ効果により、排ガス11中の例えば微粒子12であるSO3ミストの除去効率が飛躍的に向上する。
この結果、例えばボイラ排ガス中の微粒子(煤塵、SO3ミスト)12の除去率が安定すると共にその除去率が向上し、煙突出口から排出される排煙からの紫煙の低減又は消滅を図ることができる。
また、図3に示すように、前記フィルタ13の通路の鉛直軸方向の下端部側に水捕集部25を設けるようにしてもよい。
前記水捕集部25は例えばシート又はマット状、網目構造のいずれかとすればよく、排ガスの流れには影響を与えることがなく、水の捕集性が良好なものを用いることができる。このような水捕集性が良好なものとしては、例えばポリ塩化ヴィニリデン系合成繊維を例えばスプリング状等にカール加工し、かさ高に配列して三次元的な網目構造としたものを例示することができる。
この水捕集部25は、排ガス中の粗大化した水分子やSO3ミストを捕集して、フィルタ13での本来のSOxの除去作用の低下を防止するようにしている。また、フィルタ13の下端部近傍に膨潤した水を積極的に排出することができるので、フィルタ13における水膜の発生を防止することができる。これにより、フィルタ表面での水膜や水壁によるガス通過阻害がないので、長期間に亙って、安定して排ガスの浄化を行うことができる。
図4はフィルタ13を横置き型とした他のガス浄化装置30の一例を示すものである。図3に示すように、ガス浄化装置30の装置本体31内のフィルタ13はガス導入側を閉塞部15で閉塞したガス導入側閉塞通路16と両端開放通路14とから構成されている。
また、フィルタ13の最上段側の通路は水通路33として、繊維からなるフィルタ13が湿潤状態となるように、水17を供給するようにしている。なお、水17は、図2の装置と同様に、前記水17を循環させるための水循環ライン23と循環ポンプ24とが設けられており、適宜供給されるようにしている。
次に、図5−1、図5−2、図6−1、図6−2、図7−1及び図7−2を用いて、両端開放通路14を閉塞部15で閉塞した場合のフィルタの圧力分布について説明する。
図5−1は両端開放通路14、14同士が隣接されている場合を示し、図5−2はその通路における高さ方向の圧力分布図である。
図6−1は両端開放通路14と閉塞通路16同士が隣接されている場合を示し、図6−2は、排ガス11を導入した際におけるその瞬間の各通路における高さ方向の圧力分布図である。
図7−1は両端開放通路14と閉塞通路16同士が隣接されている場合を示し、図7−2は、排ガス11を導入しつづけた場合における夫々の通路での高さ方向の圧力分布図である。
図6−2に示すように、排ガス11を導入した際において、両端開放通路14とガス導入側閉塞通路16との圧力分布に相違があり、排ガスを導入しつづけた場合に、それを解消しようとして両端開放通路14を通過する排ガス11がガス導入側閉塞通路16A内に侵入する。
これにより、排ガス11中に含まれる微粒子12がフィルタ13の側壁13aを通過する際に、該フィルタ側壁13aの繊維層にて捕集されることとなる。
ここで、排ガス11中の微粒子12の一種であるSO3ミストの除去メカニズムについて更に詳述する。
1) まず、両端開放通路14の一部を閉塞部15で閉塞(プラッギング)すると、閉塞されたガス導入側閉塞通路16A内は、圧力が両端開放通路側の出口圧となる。
この際、排ガス11は、閉塞されていない両端開放流路14を通過する。
2) 排ガス11が通過する両端開放通路14では、繊維層表面の摩擦損失で流れ方向に圧力分布が発生する。
3) 排ガス11が通過する両端開放通路14と隣接するガス導入側閉塞通路16Aとの間では、通路側壁13aを介して圧力差が発生する。
4) この圧力差が駆動力となり、排ガス11が通過する両端開放通路14から閉塞通路16へ側壁13aを介して排ガス11が流れる。
5) 排ガス11が側壁13aを通過する際に、側壁13aを構成する繊維層において、ろ過作用によりSO3ミストが除去される。
この結果、排ガス11中の微粒子12の一種であるSO3ミストが効率的に除去される結果、煙突からのSO3ミスト排出量が低減し、紫煙の発生が低減することとなる。
このように、ガス導入側を閉塞した閉塞通路16のいずれかの側壁面は両端開放開口通路14に接していることにより、圧力差が必ず発生するようにし、これによりフィルトレイション効果により微粒子の捕集を確実なものとしている。
前記閉塞部15は、後述するような幾何学的パターンで、閉塞率が増大するほど側壁13aを通過するガス量が増加するため、SO3ミストの除去率が向上する。
以上のことより、フィルタの条件としては、以下のような閉塞条件にすることが微粒子の除去効率向上の点から好ましい。
前記閉塞部15による通路の閉塞率は20〜95%、好ましくは、30〜80%、より好ましくは40〜70%、更に好ましくは50〜70%とするのがよい。
また前記繊維状フィルタの坪量としては、例えば80〜200g/m2、好ましくは100〜150g/m2とするのがよい。
また、前記繊維状フィルタの厚さとしては、0.5〜5.0mm、好ましくは1.0〜1.5mmとするのがよい。
一例として、坪量が120g/m2で、フィルタの厚さを0.8mmとした場合に、閉塞部15を設けた場合には、SO3ミストの除去率が60%となり、閉塞部を設けない場合の40%に較べて1.5倍の除去性能を発揮することができた。
また、坪量の調整に、数μm、或いは1μm以下の極細繊維を所定量配合するようにして、微粒子の捕集効率を向上させるようにしてもよい。
次に、フィルタ13を構成する繊維層における排ガス11中の微粒子の捕集のメカニズムについて図8を参照して説明する。
ここで、前記排ガス11中の微粒子の内、例えば1m/s程度のガス流速に対し、約0.2μm以下の微粒子はブラウン捕集にて繊維層に捕集されるが、約0.2μm以上の微粒子については慣性衝突、遮り衝突、重力捕集等により繊維層に捕集されることになる。
図8は繊維層におけるサブミクロンの微粒子のブラウン拡散捕集の模式図である。図8に示すように、微粒子を含む排ガス11がフィルタ繊維の側壁を通過する際に、繊維層61を構成する単一繊維61aそれぞれに対し、限界粒子軌跡62が決定され、前記限界粒子軌跡62の内側に含まれるサブミクロン微粒子が単一繊維表面にブラウン拡散で捕集される。
よって、坪量及びフィルタ厚さ、繊維径を適宜調整することにより、捕集効率の向上を図ることができる。
ここで、フィルタ13の構成について説明する。ここで、フィルタ13としては、図9に示すように、平板状フィルタ13−1と完全な三角形状の波板状フィルタ13−2とを組み合せて一枚のシート状フィルタとしたものを例示することができ、これにより形成される三角通路のガス投入側を閉塞部15で閉塞している。
なお、フィルタ通路は、例えばパターン(コルゲート形状)とし、フィルタ高さの最適化を図るようにすればよい。
また、フィルタの断面形状としては、図9に示した完全な三角形状の波形フィルタ以外に、図10−1に示す波板状フィルタ、図10−2に示す矩形状フィルタ、図10−3に示す三角形状と矩形状との組合せたフィルタ、図10−4に示すハニカム状のフィルタ等のいずれか一つ又はこれらの組み合わせたフィルタとすることができる。
また、図11に示すように、半円形状の閉塞部15としてもよい。この半円形状とする場合には、その閉塞部15の閉塞面積が増大するので、閉塞率が向上することとなる。
なお、圧損は、ガスが通過する両端開放通路14の繊維表面の摩擦損失と閉塞通路16の閉塞率で決まるので、装置構成により適宜最適化を図るようにすればよい。
繊維表面の摩擦損失は、フィルタを構成する繊維の圧力損失で決まり、フィルタの圧力損失は、繊維充填率とフィルタ吸水状況で決まることとなるので、フィルタ形状及び高さの最適化を図るようにすればよい。
なお、現状のフィルタの高さは限定されるものではなく、処理するガス量により適宜変更すればよく、例えば100mm〜1000mm程度とするようにすればよい。
フィルタは繊維状フィルタの他に、不織布状フィルタも含まれる。また、その材質は有機系繊維、無機系繊維のいずれであってもよい。また、フィルタの材質として、活性炭素繊維を用いることにより、煤塵及びミスト等の微粒子以外に更に、SO2も除去することができる。
すなわち活性炭素繊維を用いる場合には、その表面では、例えば、以下の反応により脱硫反応が生じる。
即ち、(1)活性炭素繊維層への排ガス中の二酸化硫黄(SO2)の吸着がなされる。(2)次いで、吸着した二酸化硫黄(SO2)と排ガス中の酸素(O2)(別途供給することも可である)との反応による三酸化硫黄SO3への酸化がなされる。(3)その後、酸化した三酸化硫黄(SO3)が水(H2O)へ溶解され、硫酸(H2SO4)の生成がなされる。(4)生成された硫酸(H2SO4)が活性炭素繊維層から離脱される。
この時の反応式は以下の通りである。
SO2+1/2O2+H2O→H2SO4
この結果、排ガス11中の微粒子(SO3ミスト)12以外に、さらに二酸化硫黄(SO2)を吸着して酸化し、水(H2O)と反応させて硫酸(H2SO4)を生成して離脱除去し、排ガス中の脱硫を行うことができる。
次に、本発明にかかる閉塞部を備えたフィルタの閉塞パターンの一例について説明する。
図12−1乃至図12−10はフィルタ13のガス導入側を閉塞部15で閉塞するパターンの一例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、閉塞部15による両端開放通路14を閉塞するには、図13−1〜図18−2に示すような閉塞構造を例示することができるが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、フィルタ13は図9に示した三角形状の波形フィルタである。
図13−1はその正面図であり、図13−2はその断面図である。これらに示すように、極細繊維を用いて閉塞部15−1により両端開放通路14のガス導入側を閉塞している。
図14−1はその正面図であり、図14−2はその断面図である。これらに示すように、細孔15−2aを有する閉塞部15−2により両端開放通路14のガス導入側を閉塞し
ている。
図15−1はその正面図であり、図15−2はその断面図である。これらに示すように、閉塞部15−3により両端開放通路14のガス導入側を閉塞している。
図16−1はその正面図であり、図16−2はその断面図である。これらに示すように、スリット15−4aを有する閉塞部15−4により両端開放通路14のガス導入側を閉塞している。
図17−1はその正面図であり、図17−2はその断面図である。これらに示すように、平板シート13−1の端部を折り曲げた閉塞部15−5により両端開放通路14のガス導入側を閉塞している。
図18−1はその正面図であり、図18−2はその断面図である。これらに示すように、板状フィルタ13−1と三角波板状フィルタ13−2とを重ね合わせた閉塞部15−5により両端開放通路14のガス導入側を閉塞している。なお、重ね合わせた接合には溶着や縫合せ41により行うようにすればよい。
また、両端開放通路の閉塞はガス排出側に限定されるものではなく、ガス排出側に設けるようにしてもよい。
このガス排出側に閉塞部を設けた装置の一例を図19に示す。
図19に示すように、ガス浄化装置20Bの装置本体21内には、2段のフィルタ13が配設されており、各段のフィルタ13はそれぞれガス排出側に閉塞部15を設けており、閉塞部15が設けられていない両端開放通路14と、閉塞部15が設けられたガス排出側閉塞通路16Bとを形成してなるものである。
前述したように、排ガス11が通過する両端解放通路14のガス排出側の一部を閉塞部15で閉塞することにより、両端開放通路14とガス排出側閉塞通路16Bとの間で圧力差が生じることになる。そして、両端開放通路14内を通過する排ガス11の内、ガス導入側閉塞通路16Aに移行するガス量が増加し、該ガスの移行の際におけるフィルタ効果により、排ガス11中の例えば微粒子12であるSO3ミストの除去効率が飛躍的に向上する。
次に、図20−1、図20−2、図21−1及び図21−2を用いて、両端開放通路14のガス排出側を閉塞部15で閉塞した場合のフィルタの圧力分布について説明する。
図20−1は両端開放通路14とガス排出側閉塞通路16B同士が隣接されている場合を示し、図20−2は、排ガス11を導入した際におけるその瞬間の各通路における高さ方向の圧力分布図である。
図21−1は両端開放通路14とガス排出側閉塞通路16同士が隣接されている場合を示し、図21−2は、排ガス11を導入しつづけた場合における夫々の通路での高さ方向の圧力分布図である。
図21−2に示すように、排ガス11を導入した際において、両端開放通路14とガス導入側閉塞通路16との圧力分布に相違があり、排ガスを導入しつづけた場合に、それを解消しようとしてガス排出側閉塞通路16Bを通過する排ガス11が両端開放塞通路14内に侵入する。
これにより、排ガス11中に含まれる微粒子12がフィルタ13の側壁13aを通過する際に、該フィルタ側壁13aの繊維層にて捕集されることとなる。
このように、ガス導入側を閉塞したガス排出部側閉塞通路16Bのいずれかの側壁面は両端開放開口通路14に接していることにより、圧力差が必ず発生するようにし、これによりフィルトレイション効果により微粒子の捕集を確実なものとしている。
さらに、SO3ミストの捕集効率を増大させるために、図22−1に示すように、板状フィルタ13−1と三角波板状フィルタ13−2とからなると共に、下端部に閉塞部15を有するガス導入側閉塞通路16Aと、板状フィルタ13−1と三角波板状フィルタ13−2とからなる両端開放通路14とをその凸部同士が相対向するようにして一体化してなり、フィルタ40を形成するようにしてもよい。なお、一体化する場合にはガスリークを防止するために、接着剤等で接着するようにしている。
このようなフィルタ40とすることにより、開口部分の面積が減少する。また、図23−2に示すように、各通路を構成する側壁13a、13aを排ガス11が2回通過することとなるので、SO3ミストの捕集効率が向上する。
すなわち、閉塞部15の閉塞率の増加により、導入される排ガス11の圧損を増大させ、排ガス11の壁面13aに対する貫通量を増大させることとなると共に、SO3ミストの捕集効率を向上させるようにしている。
さらに、図23に示すように、板状フィルタ13−1と三角波板状フィルタ13−2とからなると共に、下端部に閉塞部15を有するガス導入側閉塞通路36Aと、板状フィルタ13−1と三角波板状フィルタ13−2とからなると共に、上端端部に閉塞部15を有するガス排出側閉塞通路36Bとを、一方のフィルタの凸部と他方のフィルタの凹部が相対向するようにして一体化して両端閉塞捕集部42Aを形成するようにしてもよい。
このような両端閉塞捕集部42Aとすることにより、図24に示すように、ガス排出側閉塞通路36B内に導入された排ガス11は、該ガス排出側閉塞通路36Bの側壁13bと、ガス排出側閉塞通路36Bの側壁13aとを2回通過することとなり、SO3ミストの捕集効率を向上させるようにしている。
本実施例に係る両端閉塞捕集部42Aは、下端端部側と上端端部側とに交互に閉塞部15を形成することとなるので、捕集効率が増大することとなる。
また、図25に示すように、第1の通路であるガス導入側閉塞通路36Aと、板状フィルタ13−1と三角波板状フィルタ13−2とからなると共に、上端端部に閉塞部15を有する第2の通路であるガス排出側閉塞通路36Bとが、その対向部分の一部だけを接触させて両端閉塞捕集部42Aを構成するようにしてもよい。
この場合には、前述した対向する部分の全部を接触させる場合に較べて、通路の長さを長くすることができる。この結果、通路内のガス通過面積が大きくなり、側壁繊維層を通過するガスの平均流速が遅くなる。これによりフィルトレイション効果が増大するので、煤塵ミストの捕集効率が向上する。なお、図中、符号45はケースの壁である。
また、図26に示すように、スペーサ46を挿入して第2の通路であるガス排出側閉塞通路36Bを支えるようにしてもよい。このスペーサ46はガス透過性が良好なものとするのが好ましい。
さらに、図27に示すように、板状フィルタ13−1と三角波板状フィルタ13−2とからなると共に、下端部に閉塞部15を有するガス導入側閉塞通路36Aと、板状フィルタ13−1と三角波板状フィルタ13−2とからなると共に、両端開放通路36Cとを、一方のフィルタの凸部と他方のフィルタの凹部が相対向するようにして一体化して一部解放捕集部42Bを形成している。そして、図28に示すように、この一部解放捕集部42Bと前述した両端閉塞捕集部42Aとを図示しないパッケージ内に交互に配置してミスト捕集フィルタ47を構成するようにしてもよい。
そして、このミスト捕集フィルタ47は両端開放通路36Cを有しているので、圧力損失を低減させ、長時間操業した際における煤塵の堆積による閉塞を防止することができる。
また、前記一部解放捕集部としては、図29に示すように、板状フィルタ13−1と三角波板状フィルタ13−2とからなると共に、上端部に閉塞部15を有するガス排出側閉塞通路36Bと、板状フィルタ13−1と三角波板状フィルタ13−2とからなると共に、両端開放通路36Cとを、一方のフィルタの凸部と他方のフィルタの凹部が相対向するようにして一体化した一部解放捕集部42Cとしてもよい。
そして、図30に示すように、この一部解放捕集部42Cと前述した両端開放捕集部42Aとを図示しないパッケージ内に交互に配置してミスト捕集フィルタ47Bを構成するようにして、圧力損失を低減させ、長時間操業した際における煤塵の堆積による閉塞を防止するようにしてもよい。
さらに、図31に示すように、両端閉塞捕集部42Aと両端開放通路36Cとからミスト捕集フィルタ47Cを構成するようにして、圧力損失を低減させ、長時間操業した際における煤塵の堆積による閉塞を防止するようにしてもよい。
また、図32−1及び図32−2に示すように、フィルタ13の軸方向の略中心部分で折り目Xをつけて二つに折り曲げて折り曲げ部分を閉塞部15として、閉塞通路を形成するようにして閉塞部15を有するフィルタ42Dとし、図33に示すように、これらを入口部が交互になるようにして積層してミスト捕集部47Dとしてもよい。
このようなフィルタをガス浄化装置に設置する場合について説明する。
図34は前記ミスト捕集部47A〜47Dを枠体43内に挿入した状態を示している。
ここで、前記枠体43はその幅(a)が例えば200〜1000mm、奥行き(b)が例えば200〜1000mm、高さ(h)が例えば200〜3000mmとしている。
そして、この際のフィルタ42Bを構成する開口の幅は2〜35mm、好適には3〜15mmとしている。
このような枠体43を3〜5m×3〜5mのケース(図示せず)内に挿入したものをガス浄化装置内部に複数段設置するようにしている。設置する段数としては、2〜15段程度とし、浄化する排ガス中のミストの量及び処理ガス量に応じて適宜変更するようにしている。
また、ガス浄化装置を連続して使用していくと、排ガスの導入側の開口部に水滴が付着する傾向がある。
このような水滴が付着した場合には、上端が閉塞されたガス排出側閉塞通路36Bの内部に排ガスが導入されず、性能低下域52を形成するおそれがある。
よって、図35−1〜35−3に示すように、フィルタ全体を斜めに傾けて、ミスト捕集部48−1〜48−3を構成し、ガス導入側に付着する水滴の除去の効率化を図るようにしてもよい。
また、図36−1〜図36−3に示すように、フィルタの下端部側の辺を鉛直軸方向と直交させずに、左右のいずれかの辺が高くなるようにして、ミスト捕集部48−4〜48−6を構成し、水滴の除去の効率化を図るようにしてもよい。
また、図37−1〜図37−2に示すように、フィルタの下端部をジクザグ状として、ミスト捕集部48−7〜48−8を構成し、水滴の除去の効率化を図るようにしてもよい。
ここで、本発明による実施例に係るガス浄化装置を用いた排ガスを処理する排煙脱硫システムについて、図38を参照して説明する。
図38に示すように、本実施例にかかる排煙脱硫システムは、蒸気タービンを駆動する蒸気を発生させるボイラ100と、該ボイラ100からの排ガス11中の煤塵を除去する除塵機101と、除塵された排ガスをガス浄化装置20内に供給する押込みファン102と、浄化装置20に供給する前に排ガス11を冷却すると共に増湿を行う増湿冷却装置103と、前記フィルタが挿入された枠体43を複数収納したパッケージ47−1、47−2を2段内部に配設し、塔下部側壁の導入口112aから排ガス11を供給すると共に、上方から水15を供給して、排ガス11中のSOxを希硫酸(H2SO4)へ脱硫反応させると共にSO3ミストを捕集するガス浄化装置20と、頂部の排出口112bから脱硫された浄化ガス22を外部へ排出する煙突104と、ガス浄化装置20からポンプ110を介して希硫酸(H2SO4)121を貯蔵すると共に石灰スラリー111を供給して石膏を析出させる石膏反応槽112と、石膏を沈降させる沈降槽(シックナー)113と、石膏スラリー114から水分を排水(濾液)117として除去して石膏115を得る脱水器116とを備えてなる。なお、浄化塔12から排出される浄化された浄化ガス22を排出するラインには必要に応じてミストエリミネータ105を介装し、ガス中の水分を分離するようにしてもよい。
ここで、上記ボイラ100では、例えば、火力発電設備の図示しない蒸気タービンを駆動するための蒸気を発生させるために、石炭や重油等の燃料fが炉で燃焼されるようになっている。ボイラ100の排ガスには硫黄酸化物(SOx)が含有され、排ガスは図示しない脱硝装置で脱硝されてガスガスヒータで冷却された後に集塵機101で除塵されている。
そして、ガス浄化装置20において所定量の水15を供給しつつ排ガス11中の脱硫を効率良く行うことができる。
この排ガス浄化システムでは、ガス浄化装置20で得られた希硫酸121に石灰スラリー111を供給して石膏スラリー114を得た後、脱水して石膏115として利用するものであるが、脱硫して得られた希硫酸121をそのまま硫酸として使用するようにしてもよい。
その場合には、希硫酸121を濃縮する濃縮槽を設けるようにしてもよい。
また、本実施例ではボイラ100からの排ガス11を例示したが本発明の浄化対象となる排ガスはこれに限定されるものではなく、ガスタービン、エンジン、ガス化炉及び各種焼却炉から排出されものとしてもよい。
本発明にかかる排ガス浄化装置は、例えば石炭等の硫黄分を含む排ガスのみならず、その他の有害煤塵や有害ミストを含む排ガスを浄化することができる。
また、フィルタとして活性炭素繊維を用いることにより、その化学的な触媒酸化作用により、SO2や重金属(水銀、砒素等)等の有害成分の吸着除去を効率良く行うことができる。
以上のように、本発明に係る排ガス浄化装置は、ガス導入側を閉塞部で閉塞したガス導入側閉塞通路と両端開放通路とから構成し、両者の通路の圧力差により排ガスを閉塞通路側にその側壁を介して通過させることになるので、微粒子の効率的な除去に用いて適している。
実施例に係る排ガス浄化装置の概略図である。 実施例に係る排ガス導入側を閉塞した通路を有する他の排ガス浄化装置の概略図である。 実施例に係る他の排ガス浄化装置の概略図である。 実施例に係る他の排ガス浄化装置の概略図である。 両端開放通路同士が隣接されている場合の概略図である。 その通路における高さ方向の圧力分布図である。 両端開放通路と排ガス導入側を閉塞した閉塞通路同士が隣接されている場合の概略図である。 排ガスを導入した際におけるその瞬間の各通路における高さ方向の圧力分布図である。 両端開放通路と排ガス導入側を閉塞した閉塞通路同士が隣接されている場合の概略図である。 排ガスを導入しつづけた場合における夫々の通路での高さ方向の圧力分布図である。 繊維層での微粒子の捕集の模式図である。 フィルタの構成図である。 フィルタの他の構成図である。 フィルタの他の構成図である。 フィルタの他の構成図である。 フィルタの他の構成図である。 フィルタのガス導入側を半円形状の閉塞部で閉塞するパターン図である。 フィルタのガス導入側を閉塞部で閉塞するパターン図である。 フィルタのガス導入側を閉塞部で閉塞するパターン図である。 フィルタのガス導入側を閉塞部で閉塞するパターン図である。 フィルタのガス導入側を閉塞部で閉塞するパターン図である。 フィルタのガス導入側を閉塞部で閉塞するパターン図である。 フィルタのガス導入側を閉塞部で閉塞するパターン図である。 フィルタのガス導入側を閉塞部で閉塞するパターン図である。 フィルタのガス導入側を閉塞部で閉塞するパターン図である。 フィルタのガス導入側を閉塞部で閉塞するパターン図である。 フィルタのガス導入側を閉塞部で閉塞するパターン図である。 フィルタのガス導入側を閉塞部で閉塞する構造図である。 図13−1の断面図である。 フィルタのガス導入側を閉塞部で閉塞する構造図である。 図14−1の断面図である。 フィルタのガス導入側を閉塞部で閉塞する構造図である。 図15−1の断面図である。 フィルタのガス導入側を閉塞部で閉塞する構造図である。 図16−1の断面図である。 フィルタのガス導入側を閉塞部で閉塞する構造図である。 図17−1の断面図である。 フィルタのガス導入側を閉塞部で閉塞する構造図である。 図18−1の断面図である。 実施例に係る排ガス排出側を閉塞した通路を有する排ガス浄化装置の概略図である。 両端開放通路と排ガス排出側を閉塞した閉塞通路同士が隣接されている場合の概略図である。 排ガスを導入した際におけるその瞬間の各通路における高さ方向の圧力分布図である。 両端開放通路と排ガス排出側を閉塞した閉塞通路同士が隣接されている場合の概略図である。 排ガスを導入しつづけた場合における夫々の通路での高さ方向の圧力分布図である。 閉塞部を有する通路と両端開放通路とが一体としたフィルタの構造図である。 図21−1の部分拡大図である。 閉塞部を有する通路同士を一体としたフィルタの構造図である。 図23のフィルタの断面図である。 閉塞部を有する通路同士を一体とした他のフィルタの構造図である。 閉塞部を有する通路同士を一体とした他のフィルタの構造図である。 両端開放通路とガス導入側閉塞通路同士を一体とした他のフィルタの構造図である。 図27のフィルタからなるミスト捕集フィルタの構成図である。 両端開放通路とガス排出が閉塞通路同士を一体とした他のフィルタの構造図である。 図29のフィルタからなるミスト捕集フィルタの構成図である。 他のミスト捕集フィルタの構成図である。 両端開放フィルタの斜視図である。 両端開放フィルタを折りたたむ様の模式図である。 両端開放フィルタを折りたたんだフィルタからなる閉塞部を有する通路の概略図である。 フィルタをパッケージ化状態の斜視図である。 全体を斜めに傾けたミスト捕集部の構成図である。 全体を斜めに傾けたミスト捕集部の構成図である。 全体を斜めに傾けたミスト捕集部の構成図である。 フィルタの下端部を斜めに傾けてなるミスト捕集部の構成図である。 フィルタの下端部を斜めに傾けてなるミスト捕集部の構成図である。 フィルタの下端部を斜めに傾けてなるミスト捕集部の構成図である。 フィルタの下端部を斜めに傾けてなるミスト捕集部の構成図である。 フィルタの下端部を斜めに傾けてなるミスト捕集部の構成図である。 排煙脱硫システムの概略図である。
符号の説明
10、20、30 ガス浄化装置
11 排ガス
12 微粒子
13 フィルタ
14 両端開放通路
15 閉塞部
16A ガス導入側閉塞通路
16B ガス排出側閉塞通路

Claims (16)

  1. 排ガス中の煤塵又はミストを捕集する繊維状フィルタを有するガス浄化装置であって、
    前記繊維状フィルタが複数の両端開放通路からなると共に、
    前記両端開放通路のガス導入側又はガス排出側の少なくとも一部を閉塞部で閉塞してなることを特徴とするガス浄化装置。
  2. 請求項1において、
    前記閉塞部を有する閉塞通路のいずれかの側壁面が両端開口通路に接していることを特徴とするガス浄化装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記閉塞部の閉塞率が20〜95%であることを特徴とするガス浄化装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つにおいて、
    通路の断面形状が矩形状、波板状、半円形状、ハニカム状のいずれか一つ又はこれらの組み合わせであることを特徴とするガス浄化装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一つにおいて、
    前記繊維状フィルタが湿潤状態であることを特徴とするガス浄化装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一つにおいて、
    前記繊維状フィルタの坪量が80〜200g/m2であることを特徴とするガス浄化装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一つにおいて、
    前記繊維状フィルタの厚さが0.5〜5.0mmであることを特徴とするガス浄化装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一つにおいて、
    前記繊維状フィルタが、平板状のシートと略波板状のシートとからなることを特徴とするガス浄化装置。
  9. 請求項8において、
    繊維状フィルタが、
    前記平板状のシートと波板状のシートとからなると共に、その通路の下端部又は上端部のいずれか一方を閉塞した片方閉塞通路と、
    前記平板状のシートと波板状のシートとからなる両端開放通路とを、
    両者の波板状シートの少なくとも一部又は全部が相対向して一体としてなることを特徴とするガス浄化装置。
  10. 請求項8において、
    前記繊維状フィルタが、
    前記平板状のシートと波板状のシートとからなると共に、その通路の下端部を閉塞した下端閉塞通路と、
    前記平板状のシートと波板状のシートとからなると共に、その通路の上端部を閉塞した上端閉塞通路とを、
    両者の波板状シートの少なくとも一部又は全部が相対向して一体としてなることを特徴とするガス浄化装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一つにおいて、
    前記繊維状フィルタが活性炭素繊維であることを特徴とするガス浄化装置。
  12. 排ガス中の煤塵又はミストを捕集する繊維状フィルタをガス浄化塔内に有するガス浄化装置であって、
    前記ガス浄化塔内に、前記両端開放通路のガス導入側又はガス排出側の少なくとも一部を閉塞部で閉塞してなる両端開放通路を複数積層してなる繊維状フィルタをパッケージに収納したケースを少なくとも1段以上配設してなることを特徴とするガス浄化装置。
  13. 排ガス中の煤塵又はミストを捕集する繊維状フィルタをガス浄化塔内に有するガス浄化装置であって、
    平板状のシートと波板状のシートとからなると共にその通路の下端部を閉塞した下端閉塞通路と、平板状のシートと波板状のシートとからなると共に、その通路の上端部を閉塞した上端閉塞通路とを、両者の波板状シートの少なくとも一部又は全部が相対向して一体としてなる両端閉塞捕集部と、
    平板状のシートと波板状のシートとからなると共にその通路の下端部又は上端部のいずれか一方を閉塞した片方閉塞通路と、平板状のシートと波板状のシートとからなる両端開放通路とを、両者の波板状シートの少なくとも一部又は全部が相対向して一体としてなる一部閉塞捕集部とをパッケージ内に交互に配設してなることを特徴とするガス浄化装置。
  14. 排ガス中の煤塵又はミストを捕集する繊維状フィルタをガス浄化塔内に有するガス浄化装置であって、
    両端開放通路からなる繊維状フィルタと、
    平板状のシートと波板状のシートとからなると共にその通路の下端部を閉塞した下端閉塞通路と、平板状のシートと波板状のシートとからなると共に、その通路の上端部を閉塞した上端閉塞通路とを、両者の波板状シートの少なくとも一部又は全部が相対向して一体としてなる両端閉塞捕集部とをパッケージ内に交互に配設してなることを特徴とするガス浄化装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれか一つのガス浄化装置を用いて、排ガス中の煤塵又はミストを捕集することを特徴とする排ガス処理方法。
  16. 請求項15の発明において、
    ガス浄化装置を湿潤状態下で用いて、排ガス中の煤塵、SO3ミストを捕集すると共に、SO2を除去することを特徴とする排ガス処理方法。
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