JP2007017629A - ブザー駆動回路及び線量計 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 モード切換制御部15にて調整モードに切り換えると、発振部11からブザー72を発音させる周波数信号が発振され、この周波数信号に応じた音量でブザー72から音が発音される。この音がマイク4で検知され、周波数可変部12で、その音圧レベルが検出され、この音圧レベルが最大となるように発振部11の周波数が上下に可変制御される。最大音圧周波数計算部13では、周波数可変部12にて検出される音圧レベルが最大の場合の周波数が計算される。この最大音圧周波数が周波数記憶部14に記憶される。そして通常モード時に、周波数記憶部14に記憶された最大音圧周波数が発振部11へ読み出され、発振部11から最大音圧周波数信号が発振され、ブザー72から最大音圧の警報音が発音される。
【選択図】 図3
Description
信号処理回路基板50は、図6に示すように、逆バイアス印加部61と、半導体検出部62と、アンプ63と、コンパレータ64と、CPU65と、ブザー部66と、通信部67とを備えて構成されている。但し、信号処理回路基板50の制御を司るCPU65とブザー部66とで後述で説明するようにブザー駆動回路53が構成されている。
このような空乏層領域に放射線が入射されると、空乏層内で共有結合されている電子が弾き飛ばされ、電子と正孔のペア(電子正孔対)ができる。そして、逆バイアスされている電界に向かって電子は+方向へ、正孔は−方向へ移動する。この電子と正孔との流れが電流となり、この微小電流が、放射線の被爆の結果として半導体検出部62から出力される。
CPU65は、その被爆放射線量を液晶ディスプレイ41に表示し、これを放射線作業従事者が見て被爆量をリアルタイムに確認することができる。また、被爆量は、CPU65から通信部67を介して図示せぬ被爆量集中管理システムへ送信される。これによって、放射線作業従事者の被爆量の推移や累積値を統計的に管理することができるようになっている。
ブザー部66の構成を、図7に示す。この(a)は線量計40におけるブザー部66の部分の外観斜視図、(b)は(a)に示すA1−A2断面図である。ブザー部66は、指入れ防止網42と、防護シート70と、共鳴管71と、ブザー72とを備えて構成されている。
ブザー72は、図8の断面図に示すように、平板状の圧電素子81と金属板82とを接着した振動板85と、この振動板85を筐体86に取り付ける取付部83とを備えて構成されており、振動板85の振動によって音波を発する。
ブザー部66から外部へ向かって最も高い音圧を得るためには、共鳴管71の共振周波数をブザー72単体の最大音圧が得られる周波数と同じとすればよく、この周波数でブザー72を駆動させる必要がある。ここで、ヘルムホルツ型共鳴間の共振周波数は、共鳴管71内の体積V、開口部の厚みL、開口部の面積Sによって決定される。
この種の従来のブザー駆動回路及びこれが搭載された線量計として、例えば特許文献1及び2に記載のものがある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、経年変化でブザーの最大音圧が低下することを防止することができ、また、線量計の製造コストを下げることができるブザー駆動回路及び線量計を提供することを目的としている。
この構成によれば、ブザーに最大音圧で発音させるための最大音圧周波数を得て記憶することができるので、経年変化でブザーの最大音圧周波数が変化していたとしても、現時点でのブザーの最大音圧周波数を得ることができる。これによってブザーの最大音圧が低下することを防止することができる。
この構成によれば、スイッチによって必要時にブザー駆動回路を調整モードとして、現時点で必要な最大音圧周波数で発音が行われるように調整することができる。これによってブザーの最大音圧が低下することを防止することができる。
この構成によれば、利用者が調整モード切り換え操作後に通常モードに戻す操作を忘れるといったことがなくなる。
また、本発明の請求項4による線量計は、請求項1から3の何れか1項に記載のブザー駆動回路を搭載したことを特徴とする。
この構成によれば、放射線用の線量計において上記請求項1から3に記載したと同様の作用効果を得る事ができる。
この構成によれば、線量計を充電する際に、自動的にブザー駆動回路を調整モードとして、現時点で必要な最大音圧周波数で発音が行われるように調整することができる。これによってブザーの最大音圧が低下することを防止することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るブザー駆動回路を用いた線量計の構成を示す斜視図である。
図1に示す線量計1が、図5に示した従来の線量計40と異なる点は、図2にも示すように、信号処理回路基板10に、ブザー72の近傍に配置されると共にCPU65に接続されたマイク4を有するブザー駆動回路5を搭載したことにある。マイク4は、ブザー72からの音を検知するものである。
発振部11は、ブザー72を発音させる周波数信号を発振するものである。
周波数可変部12は、マイク4で検知された音圧レベルを検出し、この検出される音圧レベルが最大となるように発振部11の周波数を上下に可変制御するものである。
最大音圧周波数計算部13は、周波数可変部12にて検出される音圧レベルが最大の場合の周波数を計算し、この最大音圧周波数を周波数記憶部14に記憶するものである。
ブザー駆動回路5は、初期状態としては通常モードとなっているので、利用者が線量計1を携帯する際に、操作スイッチ16によって調整モードとする操作を行う。この操作に応じたモード切換制御部15の切換制御によって、マイク4、周波数可変部12、最大音圧周波数計算部13及び周波数記憶部14のデータ書込み動作のみが有効とされる。
この可変制御が実行されている際に、最大音圧周波数計算部13では、周波数可変部12にて検出される音圧レベルが最大の場合の周波数が計算される。そして、その最大音圧周波数が周波数記憶部14に記憶される。この記憶までの時間は大凡決まっているので利用者は、その時間を越えた頃に操作スイッチ16にて通常モードとする操作を行う。
この後、例えば利用者が放射線作業領域にて作業中に所定の被爆量を超えた場合、線量計1において、周波数記憶部14に記憶された最大音圧周波数が読み出されて発振部11へ出力され、発振部11から最大音圧周波数信号がブザー72へ発振されることによって、ブザー72から最大音圧の警報音が発音される。
また、操作スイッチ16にて調整モードの操作を行った際に、モード切換制御部15が最大音圧とする調整に必要な時間経過後、自動的に通常モードに戻す制御を行うようにしてもよい。この場合、利用者が調整モード切り換え操作後に通常モードに戻す操作を忘れるといったことがなくなる。
4 マイク
5,53 ブザー駆動回路
11 発振部
12 周波数可変部
13 最大音圧周波数計算部
14 周波数記憶部
15 モード切換制御部
16 操作スイッチ
41 液晶ディスプレイ
42 指入れ防止網
50 信号処理回路基板
61 逆バイアス印加部
62 半導体検出部
63 アンプ
64 コンパレータ
65 CPU
66 ブザー部
67 通信部
70 防護シート
71 共鳴管
72 ブザー
81 圧電素子
82 金属板
83 取付部
85 振動板
86 筐体
Claims (5)
- 共鳴管で音を共振させて出力するブザーに、発振手段から発振された周波数信号を印加することにより音を発音させるブザー駆動回路において、
前記ブザーの音を検知するマイクと、
前記マイクで検知された音圧レベルを検出し、この検出された音圧レベルが最大となるように前記発振手段の周波数を上下に可変制御する周波数可変手段と、
前記周波数可変手段で検出された音圧レベルが最大の場合の周波数である最大音圧周波数を計算する計算手段と、
前記計算手段で計算された最大音圧周波数を記憶する記憶手段と
を備えたことを特徴とするブザー駆動回路。 - 前記最大音圧周波数を計算して記憶するための調整モードと、前記記憶手段に記憶された最大音圧周波数を読み出し、この最大音圧周波数に応じた前記発振手段からの周波数信号にて前記ブザーを発音させるための通常モードに切り換える制御を行う制御手段と、
前記調整モード及び前記通常モードの選択操作を行うスイッチと
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のブザー駆動回路。 - 前記制御手段は、調整モード時に前記最大音圧周波数を記憶するに必要な時間経過後、前記通常モードに戻す制御を行う
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のブザー駆動回路。 - 請求項1から3の何れか1項に記載のブザー駆動回路を搭載した
ことを特徴とする線量計。 - 前記ブザー駆動回路のマイクを、そのブザー駆動回路の代わりに線量計用の充電器に設け、この充電器への線量計装着時にマイクがブザー駆動回路の前記周波数可変手段に電気的に接続されると共に、前記制御手段が前記調整モード後、自動的に通常モードに復帰する制御を行うようにした
ことを特徴とする請求項4に記載の線量計。
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