以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の情報処理装置は、複数のコンテンツを表示画面(例えば、図4の表示画面201)に表示させる処理を行う情報処理装置(例えば、コンテンツ提示制御装置31−1)において、ユーザの操作に応じた要求情報に基づいて、ユーザの操作に応じた要求情報に基づいて、前記表示画面を隙間なく構成する複数の分割画面(例えば、図7の分割画面211−1乃至211−N)にそれぞれ表示される複数のコンテンツの提示優先度を算出する優先度算出手段(例えば、図4の提示優先度算出部102)と、前記優先度算出手段により算出された前記複数のコンテンツの提示優先度に応じて、前記複数の分割画面のサイズをそれぞれ設定する提示情報設定手段(例えば、図4の提示バランス設定部103)と、前記提示情報設定手段によりサイズが設定された分割画面に応じて、前記分割画面に表示されるコンテンツの映像データを調整する映像調整手段(例えば、図5の映像調整部121−1)と、前記映像調整手段により調整された複数のコンテンツの映像データを重畳して、前記表示画面に対応する映像データを出力する映像重畳手段(例えば、図3の映像ミキサ部56)とを備える。
本発明の一側面の情報処理装置では、前記提示情報設定手段により設定されたサイズが変更された場合、変更前のサイズの分割画面(例えば、図9の表示状態SS1の分割画面211−3)の位置から、変更後のサイズの分割画面(例えば、図9の表示状態SS3の分割画面211−3)の位置までに移動する間の分割画面(例えば、図9の表示状態SS2の分割画面211−3)の枠の一方の端部は、移動する方向とは逆方向になびくように、他方の端部より遅れて、前記変更後のサイズの分割画面の位置に移動する
本発明の一側面の情報処理装置では、前記提示設定手段は、さらに、ユーザに対して、前記分割画面に表示するコンテンツの内容を特定させるための特定情報を設定し、前記映像調整手段は、さらに、前記提示設定手段により設定された特定情報に対応する映像データ(例えば、図7のOSD映像t1の映像データ)を、前記コンテンツの映像データに重畳することができる。
本発明の一側面の情報処理装置は、前記提示設定手段によりサイズが設定された分割画面の位置から、前記分割画面に表示するコンテンツの音声が聞こえるように、前記分割画面に表示するコンテンツの音声データの調整を行う音声調整手段(例えば、図5の音声調整部122−1)をさらに備えることができる。
本発明の一側面の情報処理装置は、ネットワーク(例えば、図3のネットワーク32)を介して、相互に通信を行う他の情報処理装置(例えば、コンテンツ提示制御装置31−2)から、通信相手のコンテンツを受信するコンテンツ受信手段(例えば、図3のコミュニケーション部73)をさらに備えることができる。この場合、前記複数のコンテンツには、前記コンテンツ受信手段により受信された通信相手のコンテンツが含まれ、前記メタデータには、前記通信相手のコンテンツのメタデータとして、前記通信相手の操作に基づく要求情報が含まれる。
本発明の一側面の情報処理装置は、放送信号を受信する信号受信手段(例えば、図3のチューナ51)をさらに備えることができる。この場合、前記複数のコンテンツには、前記信号受信手段により受信された放送信号に対応するコンテンツが含まれる。
本発明の一側面の情報処理装置は、ネットワーク(例えば、図3のネットワーク32)に接続される情報提供装置(例えば、図3の提供サーバ33)から、コンテンツを取得するコンテンツ取得手段(例えば、コンテンツ取得部71)をさらに備えることができる。この場合、前記複数のコンテンツには、前記コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツが含まれる。
本発明の一側面の情報処理方法、またはプログラムは、複数のコンテンツを表示画面に表示させる処理を行う情報処理装置の情報処理方法、または複数のコンテンツを表示画面に表示させる処理をコンピュータに行わせるプログラムにおいて、ユーザの操作に応じた要求情報に基づいて、前記表示画面を隙間なく構成する複数の分割画面にそれぞれ表示される複数のコンテンツの提示優先度を算出する優先度算出ステップ(例えば、図15のステップS15)と、前記優先度算出ステップの処理により算出された前記複数のコンテンツの提示優先度に応じて、前記複数の分割画面のサイズをそれぞれ設定する提示情報設定ステップ(例えば、図15のステップS18)と、前記提示情報設定ステップの処理によりサイズが設定された分割画面に応じて、前記分割画面に表示されるコンテンツの映像データを調整する映像調整ステップ(例えば、図17のステップS31乃至S34)と、前記映像調整ステップの処理により調整された複数のコンテンツの映像データを重畳して、前記表示画面に対応する映像データを出力する映像重畳ステップ(例えば、図17のステップS35)とを含む。
以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図3は、本発明を適用した情報処理システムの構成例を示している。
図3の例において、ユーザAが操作するコンテンツ提示制御装置31−1、およびユーザBが操作するコンテンツ提示制御装置31−2は、インターネットに代表されるネットワーク32に接続されている。
なお、以下、コンテンツ提示制御装置31−1および31−2を個々に区別する必要がない場合、まとめてコンテンツ提示制御装置31とも称する。また、この例においては、コンテンツ提示制御装置31が2台のみ示されているが、ネットワーク32には、任意の台数のコンテンツ提示制御装置31が接続される。
このネットワーク32は、有線に限らず、無線で構成されてもよい。ネットワーク32には、また、アクセスしてきたコンテンツ提示制御装置31に対して、コンテンツの映像(静止画像、動画像)データ、音声データなどを提供する配信サーバ33が接続されている。この配信サーバ33も、任意の台数、ネットワーク32に接続される。なお、以下、映像データおよび音声データをまとめてコンテンツデータとも称する。
さらに、この情報処理システムには、デジタルの地上波によってコンテンツの放送を行う地上波放送局34、およびBS(Broadcasting Satellite)デジタル放送(通信)衛星35を介して、BSデジタル衛星放送波によってコンテンツの放送を行う図示せぬ衛星放送局などが構成されている。
コンテンツ提示制御装置31−1は、ネットワーク32を介して、通信相手のコンテンツ提示制御装置31(図3の例の場合、コンテンツ提示制御装置31−2)や配信サーバ33からコンテンツを受信したり、地上波放送局34やBSデジタル放送衛星35から受信した放送信号に含まれるコンテンツを取得したり、あるいは、蓄積されるコンテンツを読み出し、それらのコンテンツを各チャンネルとして、表示画面のすべての有効表示領域を分割して構成される複数の表示領域(以下、分割画面と称する)にそれぞれ表示させる。すなわち、表示画面のすべての有効表示領域は、複数の分割画面で隙間なく構成されている。
このとき、コンテンツ提示制御装置31−1は、複数のチャンネルの提示優先度に応じて、各チャンネルのコンテンツを表示する分割画面のサイズを変更して、変更したサイズの分割画面に、対応するコンテンツをそれぞれ表示させる。
ここで、図3の例におけるチャンネルは、表示対象のコンテンツを表しており、例えば、ネットワーク32を介して配信サーバ33から受信したコンテンツ(以下、配信コンテンツと称する)、地上波放送局34やBSデジタル放送(通信)衛星35から受信した放送信号に含まれるコンテンツ(以下、放送コンテンツと称する)、ネットワーク32を介して、通信相手のコンテンツ提示制御装置31−2から受信されるコンテンツ(以下、通信相手のコンテンツと称する)、または、蓄積される静止画、動画、ゲームなどのコンテンツ(以下、蓄積コンテンツと称する)、映像音声入力部64などから入力されるリアルタイムコンテンツなどから、ユーザの操作に応じて選択される。
なお、ネットワーク32に接続される図示せぬ他の装置(例えば、録画記録装置など)から取得されるコンテンツや、図示されないドライブに装着されるパッケージメディア(記録媒体)に記録されている静止画像、動画像、ゲームなどのコンテンツも選択可能である。
コンテンツ提示制御装置31−1は、チューナ51、チャンネルデータ供給部53、提示バランス制御部54、提示バランス調整部55、映像ミキサ部56、音声ミキサ部57、入出力インタフェース58、ユーザ情報入力部61、映像出力部62、音声出力部63、並びに映像音声入力部64により構成されている。
チャンネルデータ供給部53、提示バランス制御部54、映像ミキサ部56、および音声ミキサ部57は、入出力インタフェース58を介して、入出力インタフェース58に適宜装着されるユーザ情報入力部61、映像出力部62、音声出力部63、および映像音声入力部64と接続されている。
チューナ51は、アンテナ52を介して、地上波放送局34またはBSデジタル放送衛星35からの放送信号を受信し、放送信号から選局した放送信号をチャンネルデータ供給部53のコンテンツ取得部71に出力する。なお、チューナ51は、複数のチューナで構成されており、複数局の放送信号を同時に受信することも可能である。また、チューナ51は、デジタルの地上波やBSデジタル放送波に限らず、アナログの地上波やCS(Communication Satellite)デジタル放送波を受信するように構成されてもよい。
チャンネルデータ供給部53は、コンテンツ取得部71、コンテンツ記憶部72、およびコミュニケーション部73により構成されており、提示バランス制御部54の制御のもと、ユーザが所望する複数のコンテンツのコンテンツデータ(映像データ、音声データ)を、所定のチャンネルのデータとして、提示バランス調整部55にそれぞれ供給する。また、チャンネルデータ供給部53は、対応するコンテンツのメタデータを、所定のチャンネルのメタデータとして、提示バランス制御部54にそれぞれ供給する。
コンテンツ取得部71は、チューナ51からの放送信号に含まれる放送コンテンツのコンテンツデータ、および放送コンテンツの、コンテンツに関する情報であるメタデータ(例えば、EPG(Electronic Program Guide)情報など)を取得する。また、コンテンツ取得部71は、ネットワーク32を介して、配信サーバ33から、配信コンテンツのコンテンツデータおよび配信コンテンツのメタデータを取得する。
コンテンツ取得部71は、取得した放送コンテンツおよび配信コンテンツのコンテンツデータを、所定のチャンネルのデータとして、提示バランス調整部55にそれぞれ出力するとともに、取得した放送コンテンツおよび配信コンテンツに対応するメタデータを、所定のチャンネルのメタデータとして、提示バランス制御部54にそれぞれ供給する。なお、これらのコンテンツデータおよびメタデータは、必要に応じて、コンテンツ記憶部72に記憶される。
コンテンツ記憶部72には、コンテンツ取得部71により、放送または配信コンテンツのコンテンツデータおよびそのメタデータが記録されたり、コミュニケーション部73により、他のコンテンツ提示制御装置31−2から受信されたコンテンツデータおよびそのメタデータが記録されたり、または、映像音声入力部64から入力されるユーザAの映像や音声で構成されるコンテンツデータおよびそのメタデータなどが記録されることで、音楽、静止画、動画、ゲームなどの蓄積コンテンツのコンテンツデータおよびそのメタデータが記憶されている。
コンテンツ記憶部72は、ユーザ所望の蓄積コンテンツのコンテンツデータを読み出し、所定のチャンネルのデータとして、提示バランス調整部55に供給するとともに、そのコンテンツに対応するメタデータを読み出し、所定のチャンネルのメタデータとして、提示バランス制御部54に供給する。
コミュニケーション部73は、ネットワーク32を介して、他のコンテンツ提示制御装置31(例えば、コンテンツ提示制御装置31−2)と通信を行い、他のコンテンツ提示制御装置31からの通信相手のコンテンツのコンテンツデータおよびそのメタデータを受信し、通信相手のコンテンツデータを、所定のチャンネルのデータとして、提示バランス調整部55に供給するとともに、そのコンテンツに対応するメタデータを、所定のチャンネルのメタデータとして、提示バランス制御部54に供給する。
通信相手のコンテンツのメタデータには、例えば、ユーザBの操作に応じてコンテンツ提示制御装置31−2に入力される、ユーザAのコンテンツを表示するチャンネルに対する視聴の要求度合いを表す通信相手(例えば、ユーザB)の要求情報も含まれる。
また、コミュニケーション部73は、ネットワーク32に接続されるコンテンツ提示制御装置31−2に対して、映像音声入力部64から入力されるユーザAのコンテンツデータと、そのメタデータとして、提示バランス制御部54からのユーザBのコンテンツを表示するチャンネルに対するユーザ(ユーザA)の要求情報などを送信する。
なお、通信相手は、1台に限らず、コミュニケーション部73は、ネットワーク32に接続される複数の他のコンテンツ提示制御装置31と通信し、複数の通信相手のコンテンツを表示することもできる。
提示バランス制御部54には、ユーザ情報入力部61から、ユーザAの操作に基づく、チャンネルとして表示するコンテンツを選択する情報であるコンテンツ選択情報が入力される。
提示バランス制御部54は、コンテンツ選択情報に基づいて、チャンネルデータ供給部53の各部を制御し、ユーザの所望のコンテンツのコンテンツデータ(映像データ、音声データ)およびメタデータを取得させ、ユーザの所望のコンテンツのコンテンツデータを、所定のチャンネルのデータとして、提示バランス調整部55に供給させ、ユーザの所望のコンテンツのメタデータを、所定のチャンネルのメタデータとして、提示バランス制御部54に供給させる。
また、提示バランス制御部54には、ユーザ情報入力部61から、ユーザAの操作に基づく、所定のチャンネルに対する視聴の要求度合いを示すユーザの要求情報が入力され、コンテンツ取得部71、コンテンツ記憶部72、およびコミュニケーション部73などから、各コンテンツのメタデータが入力される。
提示バランス制御部54は、ユーザAの操作に基づくユーザの要求情報、各コンテンツのメタデータを取得し、取得したユーザの要求情報およびメタデータなどに基づいて、複数のチャンネルの提示優先度をそれぞれ算出し、算出した提示優先度に応じて、各チャンネルの分割画面のサイズ、表示画面における分割画面の位置、分割画面に表示するコンテンツの位置、透明度、倍率、対応する音声の音量、並びに音質など、提示バランス調整部55を制御するための制御情報を設定し、設定した制御情報を提示バランス調整部55に供給する。
なお、提示バランス制御部54は、通信相手のコンテンツを表示するチャンネルに対するユーザの要求情報が入力された場合、ユーザの要求情報を、コミュニケーション部73に供給する。
提示バランス調整部55には、コンテンツ取得部71、コンテンツ記憶部72、およびコミュニケーション部73などから複数のチャンネル(図3の例においては、チャンネル(ch)1乃至チャンネル(ch)N)の映像データおよび音声データが入力される。提示バランス調整部55は、入力された複数のチャンネルの映像データおよび音声データを、提示バランス制御部54から供給された制御情報に応じて調整し、調整した映像データを、映像ミキサ部56に出力し、調整した音声データを、音声ミキサ部57に出力する。
なお、図3の例においては、図示しないが、映像音声入力部64から入力されるリアルタイムコンテンツの映像データおよび音声データもチャンネルのデータとして直接入力し、調整し、出力するようにしてもよい。
映像ミキサ部56は、調整された複数のチャンネルの映像データを重畳し、入出力インタフェース58を介して、複数のチャンネルの分割画面で構成される表示画面を、映像出力部62に表示させる。音声ミキサ部57は、調整された複数のチャンネルの音声データを合成し、少なくとも1のチャンネルの音声からなる音声を、入出力インタフェース58を介して、音声出力部63から出力させる。
ユーザ情報入力部61は、例えば、リモートコントローラ、マウス、またはタッチパネルなどで構成され、ユーザの操作に対応する操作信号を、入出力インタフェース58を介して、提示バランス制御部54に供給する。
具体的には、ユーザは、ユーザ情報入力部61を操作して、放送コンテンツ、配信コンテンツ、通信相手のコンテンツ、および蓄積コンテンツの中から、チャンネルとして表示するコンテンツを選択する。ユーザ情報入力部61は、このユーザの操作に対応して、コンテンツ選択情報を提示バランス制御部54に供給する。また、ユーザ情報入力部61は、ユーザの操作に対応して、所定のチャンネルに対してのユーザの要求情報を提示バランス制御部54に供給する。
映像出力部62は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、やPDP(Plasma Display Panel)などの表示デバイス(ディスプレイ)で構成され、入出力インタフェース58を介して、映像ミキサ部56から入力された映像データに対応する表示画面(すなわち、複数のチャンネルの分割画面で構成される表示画面)を表示する。
音声出力部63は、例えば、ステレオスピーカや、ヘッドフォンステレオなどで構成され、入出力インタフェース58を介して、提示バランス調整部55から入力されたステレオの音声データに対応する音声を出力する。
映像音声入力部64は、例えば、ビデオカメラなどで構成され、ユーザAの映像を撮像するとともに、ユーザAの周囲の音声を集音し、撮像した映像に対応する映像データと集音した音声に対応する音声データ(すなわち、ユーザAのコンテンツデータ)を、入出力インタフェース58を介して、チャンネルデータ供給部53のコンテンツ記憶部72またはコミュニケーション部73に出力する。
なお、コンテンツ提示制御装置31−2の構成例については、コンテンツ提示制御装置31−1の構成例と同様であるので、その説明は省略する。
また、図3の例のコンテンツ提示制御装置31は、例えば、テレビジョン受像機、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、その他のPDA(Personal Digital Assistant)機器や、AV(Audio Visual)機器や家庭用電化製品などのCE(Consumer Electronics)機器などで構成することもできる。
図4は、図3の提示バランス制御部54の構成例を示している。なお、図4の例において、コミュニケーション部73は、ネットワーク32に接続される他のコンテンツ提示制御装置31から、通信相手のコンテンツデータおよびそのメタデータを受信するユーザコンテンツ受信部91、および、ネットワーク32に接続される他のコンテンツ提示制御装置31に対して、ユーザAのコンテンツデータおよびそのメタデータを送信するユーザコンテンツ送信部92により構成されている。
提示バランス制御部54は、情報取得部101、提示優先度算出部102、および提示バランス設定部103により構成される。
情報取得部101は、ユーザ情報入力部61からのコンテンツ選択情報に基づいて、チャンネルデータ供給部53の各部を制御し、ユーザの所望のコンテンツのコンテンツデータ(映像データ、音声データ)およびメタデータを取得させ、ユーザの所望のコンテンツのコンテンツデータを、所定のチャンネルのデータとして、提示バランス調整部55に供給させ、ユーザの所望のコンテンツのメタデータを、所定のチャンネルのメタデータとして、情報取得部101に供給させる。
情報取得部101は、ユーザ情報入力部61から入力される所定のチャンネルに対するユーザの要求情報や、各チャンネルのメタデータとして、コンテンツ取得部71から入力される放送または配信コンテンツのメタデータ、コンテンツ記憶部72から入力される蓄積コンテンツのメタデータ、並びに、ユーザコンテンツ受信部91から入力される通信相手コンテンツのメタデータである通信相手の要求情報などを取得し、取得した情報を、提示優先度算出部102に供給する。
なお、情報取得部101は、通信相手のコンテンツを表示するチャンネルに対するユーザの要求情報が入力された場合、ユーザの要求情報を、ユーザAのコンテンツに対応するメタデータとして、ユーザコンテンツ送信部92に供給する。
提示優先度算出部102には、情報取得部101から、所定のチャンネルに対するユーザの要求情報、および各チャンネルのメタデータのうちの少なくとも1つが供給される。提示優先度算出部102は、情報取得部101から供給された要求情報およびメタデータなどに基づいて、複数のチャンネルの提示優先度を算出し、算出した提示優先度を提示バランス設定部103に供給する。なお、このとき、提示優先度算出部102は、提示優先度を、チャンネル数に応じて正規化して算出する(例えば、合計で100%になるように算出する)。
具体的には、提示優先度算出部102には、例えば、ユーザAの興味、嗜好などのユーザ嗜好情報、または、メタデータに含まれる単語のうち、「緊急」や「速報」など優先とする単語の情報である優先単語情報などが予め記憶されている。
チャンネルとして表示するコンテンツとして、放送、配信、および蓄積コンテンツのみが選択されている場合、提示優先度算出部102は、情報取得部101から供給される各チャンネル(放送、配信、および蓄積コンテンツ)のメタデータと、記憶しているユーザ嗜好情報または優先単語情報に基づいて、複数のチャンネルの提示優先度を算出する。また、チャンネルとして表示するコンテンツとして、通信相手コンテンツのみが選択されている場合、提示優先度算出部102は、情報取得部101から供給される通信相手コンテンツのメタデータである、各通信相手の要求情報に基づいて、複数のチャンネルの提示優先度を算出する。
また、チャンネルとして表示するコンテンツとして、放送、配信、および蓄積コンテンツ、並びに、通信相手コンテンツが選択されている場合、提示優先度算出部102は、情報取得部101から供給される通信相手の要求情報に応じて、通信相手の要求度合いが高いときには、通信相手コンテンツを表示するチャンネルの方が、放送、配信、および蓄積コンテンツを表示する各チャンネルよりも高くするように提示優先度を算出し、通信相手の要求が低いときには、通信相手コンテンツを表示するチャンネルの方が、放送、配信、および蓄積コンテンツを表示するチャンネルよりも低くなるように提示優先度を算出する。
なお、情報取得部101から所定のチャンネルに対するユーザの要求情報が供給された場合には、どの種のコンテンツがチャンネルとして表示されていたとしても、提示優先度算出部102は、ユーザの要求情報が対象とするチャンネルの提示優先度が、他のどのコンテンツが表示されるチャンネルよりも最大になるように、提示優先度を算出する。
提示バランス設定部103は、提示優先度算出部102により算出された複数のチャンネルの提示優先度に応じて、各チャンネルの分割画面のサイズ(すなわち、面積)、表示画面における分割画面の位置、分割画面に表示するコンテンツの位置、透明度、倍率、対応する音声の音量、音質など、各チャンネルの映像データおよび音声データを調整するためのチャンネル毎の制御情報を設定し、設定したチャンネル毎の制御情報を提示バランス調整部55に供給する。
また、提示バランス設定部103は、分割画面の一部の領域に表示して、ユーザに対して、各チャンネルの内容(コンテンツ)を特定させるための特定情報も、制御情報として、提示バランス調整部55に供給する。この特定情報は、例えば、放送番組のチャンネル番号、コンテンツ名、放送局名、または通信相手名など、ユーザが、チャンネルに表示されるコンテンツの内容を特定(把握)するための情報である。
図5は、図3の提示バランス調整部55の構成例を示している。
図5の例においては、提示バランス調整部55には、コンテンツ取得部71、コンテンツ記憶部72、およびコミュニケーション部73のいずれかから、チャンネル(ch)1乃至チャンネル(ch)N(N≧1)の映像データおよび音声データがそれぞれ入力されている。
提示バランス調整部55は、提示バランス調整部55−1乃至55−Nにより構成されており、提示バランス制御部54(提示バランス設定部103)からの対応するチャンネルの制御情報に応じて、コンテンツ取得部71、コンテンツ記憶部72、およびコミュニケーション部73のいずれかから入力される各チャンネルの映像データおよび音声データを調整する。
なお、図5の例においては、提示バランス調整部55−4乃至55−N−1は、提示バランス調整部55−1乃至55−3、および提示バランス調整部55−Nと基本的に同様の構成であるため、その図示及び説明を省略する。
提示バランス調整部55−1は、チャンネル1の映像データを、チャンネル1の制御情報に応じて調整し、調整した映像データを、映像ミキサ部56に出力する映像調整部121−1と、チャンネル1の音声データを、チャンネル1の制御情報に応じて調整し、調整した音声データを、音声ミキサ部57に出力する音声調整部122−1で構成される。
提示バランス調整部55−2は、チャンネル2の映像データを、チャンネル2の制御情報に応じて調整し、調整した映像データを、映像ミキサ部56に出力する映像調整部121−2と、チャンネル2の音声データを、チャンネル2の制御情報に応じて調整し、調整した音声データを、音声ミキサ部57に出力する音声調整部122−2で構成される。
提示バランス調整部55−3は、チャンネル3の映像データを、チャンネル3の制御情報に応じて調整し、調整した映像データを、映像ミキサ部56に出力する映像調整部121−3と、チャンネル3の音声データを、チャンネル3の制御情報に応じて調整し、調整した音声データを、音声ミキサ部57に出力する音声調整部122−3で構成される。
提示バランス調整部55−Nは、チャンネルNの映像データを、チャンネルNの制御情報に応じて調整し、調整した映像データを、映像ミキサ部56に出力する映像調整部121−Nと、チャンネルNの音声データを、チャンネルNの制御情報に応じて調整し、調整した音声データを、音声ミキサ部57に出力する音声調整部122−Nで構成される。
映像ミキサ部56は、映像調整部121−1乃至121−Nからの調整されたN個のチャンネルの映像データを重畳し、入出力インタフェース58を介して、重畳した映像データを、映像出力部62に出力する。これにより、映像出力部62からは、N個のチャンネルの分割画面で構成される表示画面が表示される。
音声ミキサ部57は、音声調整部122−1乃至122−Nからの調整されたN個のチャンネルの音声データを合成し、合成した音声データを、入出力インタフェース58を介して、音声出力部63に出力する。これにより、少なくとも1のチャンネルの音声からなる音声が、音声出力部63から出力される。
なお、以下、映像調整部121−1乃至121−N、および音声調整部122−1乃至122−Nを個々に区別する必要がない場合、それぞれ、単に、映像調整部121、および音声調整部122と称する。
図6は、図5の映像調整部121および音声調整部122の構成例を示している。
図6の例においては、提示バランス制御部54(提示バランス設定部103)から、対象チャンネルの分割画面のサイズ、表示画面における分割画面の位置、分割画面に表示するコンテンツの位置、透明度、倍率、特定情報などが、対象チャンネルの制御情報として、映像調整部121および音声調整部122に供給されている。
映像調整部121は、透明度調整部141、サイズ調整部142、OSD(On Screen Display)調整部143、および位置調整部144により構成されている。
透明度調整部141は、コンテンツ取得部71、コンテンツ記憶部72、およびコミュニケーション部73のいずれかから入力される所定のチャンネルの映像データの透明度を、提示バランス設定部103により設定された対応するチャンネルの制御情報(例えば、分割画面に表示するコンテンツの透明度)に応じて調整し、透明度を調整した映像データを、サイズ調整部142に出力する。
サイズ調整部142は、透明度調整部141からの映像データのサイズを、提示バランス設定部103により設定された対応するチャンネルの制御情報(例えば、分割画面のサイズ、分割画面に表示するコンテンツの中央位置、倍率など)に応じて、変倍したり、マスクをかけたりして、映像データのうち、表示対象のサイズを調整し、サイズを調整した映像データを、OSD調整部143に出力する。
OSD調整部143は、提示バランス設定部103により設定された対応するチャンネルの制御情報(例えば、分割画面に表示するコンテンツの中央位置とコンテンツを特定するための特定情報)に応じて、サイズ調整部142からの映像データに、OSD映像データを付加するための調整を行う。すなわち、OSD調整部143は、対応するチャンネルの制御情報に応じて、OSD映像データを生成し、生成したOSD映像データをサイズ調整部142からの映像データの所定領域に付加(重畳)し、OSD映像データが付加された映像データを位置調整部144に出力する。この重畳の割合(透過度)は、変更可能である。
位置調整部144は、提示バランス設定部103により設定された対応するチャンネルの制御情報(例えば、分割画面のサイズ、表示画面における分割画面の位置、分割画面に表示するコンテンツの位置)に応じて、OSD調整部143からの映像データの位置を移動させたり、マスクをかけるなどして、提示(表示)位置の調整を行い、提示位置が調整された映像データを、映像ミキサ部56に出力する。
一方、音声調整部122は、音量調整部151、音質調整部152、および音源位置調整部153により構成されている。
音量調整部151は、コンテンツ取得部71、コンテンツ記憶部72、およびコミュニケーション部73のいずれかから入力される所定のチャンネルの音声データの音量を、提示バランス設定部103により設定された対応するチャンネルの制御情報に応じて調整し、音量を調整した音声データを、音質調整部152に出力する。すなわち、音量調整部151は、提示バランス設定部103により提示優先度に応じて設定された大きさの音量になるように音量を調整する。
音質調整部152は、音量調整部151からの音声データの音質を、提示バランス設定部103により設定された対応するチャンネルの制御情報に応じて調整し、音質を調整した音声データを、音源位置調整部153に出力する。すなわち、音質調整部152は、提示バランス設定部103により提示優先度に応じて設定された明瞭度になるように音質を調整する。
音源位置調整部153は、音質調整部152からの音声データの音源位置が、提示バランス設定部103により設定された対応するチャンネルの制御情報に応じて、表示画面における分割画面の位置が音源位置となるように調整し、音源位置を調整した音声データを、音源位置調整部153に出力する。
なお、図6の例においては、透明度調整、サイズ調整、OSD調整、および位置調整の順に処理を行うようにしたが、映像調整処理の順番はそれに限定されない。また、出力映像調整部121の構成は、図6の例に限定されない。すなわち、透明度調整部141、サイズ調整部142、OSD調整部143、および位置調整部144のうちのどれかだけで構成されていてもよいし、さらに、ぼかしやノイズフィルタなどの他の映像データの調整を行うものが追加されていてもよい。
音声調整部122の場合も同様であり、音量調整部151、音質調整部152、および音源位置調整部153の順やその構成は限定されない。
次に、図7を参照して、映像調整部121および音声調整部122の映像データおよび音声データの調整方法を詳しく説明する。なお、以下、すべての有効表示領域を横N個に分割して構成される分割画面211−1乃至211−Nからなる表示画面201を用いて説明する。すなわち、表示画面(の有効表示領域)201は、分割画面(表示領域)211−1乃至211−Nにより隙間なく(無駄な有効表示領域がないように)構成されている。
図7の例においては、上から順に、N個のチャンネル1乃至Nの映像データv1乃至vNに対応する映像、映像データv1乃至vNが映像調整部121により調整された調整後映像データv1−1乃至vN−1に対応する映像、調整後映像データv1−1乃至vN−1に対応する映像がそれぞれ表示される分割画面211−1乃至211−Nからなる表示画面201、音声データa1乃至aNが音声調整部122により調整された調整後音声データa1−1乃至aN−1に対応する音声、並びに、N個のチャンネル1乃至Nの音声データa1乃至aNに対応する音声が示されている。
また、図7の例の場合、N個の各チャンネルには、均等な提示優先度が算出されており、提示バランス設定部103は、均等な提示優先度に応じて、各チャンネルを表示する分割画面211−1乃至211−Nのサイズ(横のサイズ)を均等に設定し、さらに、設定したサイズの各分割画面に最適に映像データが提示されるように、そのほかの制御情報(表示画面201における対応する分割画面の位置、チャンネルの特定情報(いまの場合、チャンネル番号など)も設定し、対応する映像調整部121に供給している。
したがって、映像調整部121−1は、提示バランス設定部103からの制御情報に応じて、チャンネル1に対応する映像データv1を、表示画面201の左端に位置する分割画面211−1に表示させるための調整を行う。例えば、映像調整部121−1は、映像データv1における分割画面211−1に表示される領域が中心となるように、その領域の下部にチャンネル番号「1」を示すOSD映像t1に対応する映像データを付加(重畳)し、その後、映像データv1において、分割画面211−1に表示される領域以外の領域にマスクをかけて、映像データv1を調整し、調整後の映像データv1−1を映像ミキサ部56に出力する。
同様に、映像調整部121−2は、提示バランス設定部103からの制御情報に応じて、チャンネル2の映像データv2を、表示画面201の分割画面211−1の右隣に位置する分割画面211−2に表示させるための調整を行う。例えば、映像調整部121−2は、映像データv2における分割画面211−2に表示される領域が中心となるように、その領域の下部にチャンネル番号「2」を示すOSD映像t2に対応する映像データを付加し、その後、映像データv2において、分割画面211−2に表示される領域以外の領域にマスクをかけて、映像データv2を調整し、調整後の映像データv2−1を映像ミキサ部56に出力する。
映像調整部121−3は、提示バランス設定部103からの制御情報に応じて、チャンネル3の映像データv3を、表示画面201の分割画面211−2の右隣に位置する分割画面211−3に表示させるための調整を行う。例えば、映像調整部121−3は、映像データv3における分割画面211−3に表示される領域が中心となるように、その領域の下部にチャンネル番号「3」を示すOSD映像t3に対応する映像データを付加し、その後、映像データv3において、分割画面211−3に表示される領域以外の領域にマスクをかけて、映像データv3を調整し、調整後の映像データv3−1を映像ミキサ部56に出力する。
映像調整部121−Nは、提示バランス設定部103からの制御情報に応じて、チャンネルNの映像データvNを、表示画面201の右端に位置する分割画面211−Nに表示させるための調整を行う。例えば、映像調整部121−3は、映像データvNにおける分割画面211−Nに表示される領域が中心となるように、その領域の下部にチャンネル番号「N」を示すOSD映像tNに対応する映像データを付加し、その後、映像データvNにおける分割画面211−Nに表示される領域以外の領域にマスクをかけて、映像データvNを調整し、調整後の映像データvN−1を映像ミキサ部56に出力する。
映像ミキサ部56は、映像調整部121−1乃至121−Nから出力される各映像データv1−1乃至vN−1を重畳し、重畳した映像データに対応する表示画面201を映像出力部62に表示させる。
これにより、映像出力部62には、均等なサイズの各分割画面211−1乃至211−Nで構成される表示画面201が表示される。各分割画面211−1乃至211−Nには、それぞれ、複数チャンネルの調整後の映像データv1−1乃至vN−1に対応する映像が表示される。
なお、図7の表示画面201の各分割画面211−1乃至211−Nにおいては、映像データv1−1乃至vN−1自体の表示は説明の便宜上省略されているが、各映像調整部121によりチャンネルの特定情報に応じて付加されたOSD映像t1乃至tNがそれぞれ表示されている。
また、図7の例においては、提示バランス設定部103は、均等な提示優先度に応じて、各チャンネルの音量も均等に設定し、各音声調整部122にも、制御情報として、表示画面201内の対応する分割画面の位置、音量などを供給している。すなわち、提示優先度に応じて設定された音量は、各分割画面のサイズと対応している。
したがって、音声調整部122−1は、提示バランス設定部103からの制御情報に応じて、チャンネル1の音声が、設定された音量(すなわち、分割画面211−1のサイズ)に応じた大きさで、かつ、表示画面201における分割画面211−1の位置から聞こえるように、チャンネル1の音声データa1の音量および音源位置を調整し、調整後の音声データa1−1を音声ミキサ部57に出力する。
同様に、音声調整部122−2は、提示バランス設定部103からの制御情報に応じて、チャンネル2の音声が、設定された音量(すなわち、分割画面211−2のサイズ)に応じた大きさで、かつ、表示画面201における分割画面211−2の位置から聞こえるように、チャンネル2の音声データa2の音量および音源位置を調整し、調整後の音声データa2−1を音声ミキサ部57に出力する。
音声調整部122−3は、提示バランス設定部103からの制御情報に応じて、チャンネル3の音声が、設定された音量(すなわち、分割画面211−3のサイズ)に応じた大きさで、かつ、表示画面201における分割画面211−3の位置から聞こえるように、チャンネル3の音声データa3の音量および音源位置を調整し、調整後の音声データa3−1を音声ミキサ部57に出力する。
音声調整部122−Nは、提示バランス設定部103からの制御情報に応じて、チャンネルNの音声が、設定された音量(すなわち、分割画面211−Nのサイズ)に応じた大きさで、かつ、表示画面201における分割画面211−Nの位置から聞こえるように、チャンネルNの音声データaNの音量および音源位置を調整し、調整後の音声データaN−1を音声ミキサ部57に出力する。
音声ミキサ部57は、音声調整部122−1乃至122−Nから出力される各音声データa1−1乃至aN−1を合成し、合成した音声データに対応する音声を音声出力部63から出力させる。
これにより、音声出力部63からは、複数チャンネルの調整後の音声データa1−1乃至aN−1に対応する音声が、各分割画面211−1乃至211−Nのサイズに応じた大きさで、各分割画面211−1乃至211−Nの位置から聞こえるように出力される。
図8は、図7の表示画面201の他の例を示している。
図8の例においては、上から順に、N個のチャンネル1乃至Nの映像データv1乃至vNに対応する映像、映像データv1乃至vNが映像調整部121により調整された調整後映像データv1−2乃至vN−2に対応する映像、調整後映像データv1−2乃至vN−2に対応する映像がそれぞれ表示される分割画面211−1乃至211−Nからなる表示画面201、音声データa1乃至aNが音声調整部122により調整された調整後音声データa1−2乃至aN−2に対応する音声、並びに、N個のチャンネル1乃至Nの音声データa1乃至aNに対応する音声が示されている。
また、図8の例の場合、図7の例において均等であった提示優先度に分布が生じ、図7の例よりも、チャンネル1の提示優先度が低くなり、チャンネル3の提示優先度が高くなり、チャンネルNの提示優先度が多少高くなった場合における表示画面201が示されている。
ここで、提示優先度は、図4を参照して上述したようにチャンネル数に応じて正規化されている(例えば、合計で100%になるように設定されている)ため、チャンネル1、チャンネル3、およびチャンネルN以外のチャンネルの提示優先度も、チャンネル1、チャンネル3、およびチャンネルNの提示優先度の変更に応じて多少変更される。例えば、チャンネル2は、図7の例よりも少し高くなっている。
したがって、提示バランス設定部103は、変更された提示優先度に応じて、すべての分割画面のサイズ、サイズに応じて変化した分割画面の提示位置、および音量などの制御情報を変更し、映像調整部121および音声調整部122に供給する。
具体的には、提示バランス設定部103は、チャンネル1の分割画面211−1のサイズ(横サイズ、すなわち面積)が、図7の例の場合よりも狭く、チャンネル1の音量がより小さくなるように、チャンネル3の分割画面211−3のサイズが図7の例の場合よりも広く、チャンネル3の音量がより大きくなるように、チャンネルNの分割画面211−Nのサイズが図7の例の場合よりも少し広く、チャンネルNの音量がより少し大きくなるように制御情報を変更し、映像調整部121および音声調整部122に供給する。
これに対応して、映像調整部121−1乃至121−Nは、提示バランス設定部103からの制御情報に応じて、図7の例と同様に、対応するチャンネルの映像データv1乃至vNを、提示優先度に応じてサイズが変更された分割画面211−1乃至211−Nに表示させるための調整をそれぞれ行い、調整後の映像データv1−2乃至vN−2を映像ミキサ部56にそれぞれ出力する。
映像ミキサ部56は、映像調整部121−1乃至121−Nから出力される各映像データv1−2乃至vN−2を重畳し、重畳した映像データに対応する表示画面201を映像出力部62に表示させる。
これにより、映像出力部62には、複数チャンネルの調整後の映像データv1−2乃至vN−2に対応する映像が表示される、提示優先度に応じて横サイズ(面積)が変更された各分割画面211−1乃至211−Nで構成される表示画面201が表示される。
一方、音声調整部122−1乃至122−Nは、提示バランス設定部103からの制御情報に応じて、図7の例と同様に、対応するチャンネルの音声が、変更された音量の大きさで、かつ、横サイズが変更された分割画面の位置から聞こえるように、音声データの音量および音源位置をそれぞれ調整し、調整後の音声データa1−2乃至aN−2を音声ミキサ部57にそれぞれ出力する。
音声ミキサ部57は、音声調整部122−1乃至122−Nから出力される各音声データa1−2乃至aN−2を合成し、合成した音声データに対応する音声を音声出力部63から出力させる。
これにより、音声出力部63からは、複数チャンネルの調整後の音声データa1−2乃至aN−2に対応する音声が、提示優先度に応じて横サイズが変更され、サイズの変更に伴い変更された各分割画面211−1乃至211−Nの位置から聞こえるように出力される。
すなわち、図8の例においては、図7の各分割画面211−1乃至211−Nと比較して、低くなった提示優先度に応じて横サイズが小さくなった分割画面211−1、少し高くなった提示優先度に応じて、横サイズが少し大きくなった分割画面211−2、高くなった提示優先度に応じて、横サイズが大きくなった分割画面211−3、…、および少し高くなった提示優先度に応じて、横サイズが少し大きくなった分割画面211−Nで構成される表示画面201が表示されている。
そして、図8の表示画面201を見ているユーザには、低くなった提示優先度に応じて横サイズが小さくなった分割画面211−1の位置から、低くなった提示優先度に応じて音量が小さくなった音声データa1−2に対応する音声が聞こえ、少し高くなった提示優先度に応じて、横サイズが少し大きくなった分割画面211−2の位置から、少し高くなった提示優先度に応じて音量が少し大きくなった音声データa2−2に対応する音声が聞こえてくる。
同様に、ユーザには、高くなった提示優先度に応じて横サイズが大きくなった分割画面211−3の位置から、高くなった提示優先度に応じて音量が大きくなった音声データa3−2に対応する音声が聞こえ、少し高くなった提示優先度に応じて、横サイズが少し大きくなった分割画面211−Nの位置から、少し高くなった提示優先度に応じて音量が少し大きくなった音声データaN−2に対応する音声が聞こえてくる。
以上のように、各チャンネルに対する提示優先度に応じて、そのチャンネルを表示する分割画面の表示サイズ(すなわち、表示面積)を変更して表示させるようにしたので、ユーザに対して、ユーザの目的に応じた見やすい表示画面を提供することができる。
さらに、分割画面の表示面積に対応させる提示優先度として、正規化された(例えば、合計で100%になるように設定された)各チャンネルに対する提示優先度を用いることにより、任意のチャンネル数であっても、多様な表示バランスでの表示を実現することができる。
また、図7および図8の分割画面211−1乃至211−Nは、表示画面201の有効表示領域をすべて用いて構成されている。これにより、有効表示領域を無駄にすることなく、効率的な映像データ提示が可能になる。
なお、上述した提示優先度の変化に応じて、分割画面211−1乃至211−Nのサイズ(すなわち、表示面積)を変化させる際に、その遷移を効果的に表現する視聴覚的特殊効果(エフェクト)を付加することもできる。
次に、図9および図10を参照して、表示画面201における分割画面211−1乃至211−Nのサイズの遷移を表現する視聴覚的特殊効果の例を説明する。
図9の例においては、表示画面201における分割画面211−1乃至211−Nの3つの表示状態SS1乃至表示状態SS3が示されており、図10の例においては、表示画面201における分割画面211−1乃至211−Nの3つの表示状態SS4乃至表示状態SS6が示されている。
表示状態SS1は、図7を参照して上述したように、各チャンネルに対して均等に提示優先度が算出され、各分割画面に均等なサイズが設定されている場合の表示画面201の表示状態を表している。表示状態SS1の表示画面201において、各分割画面211−1乃至211−Nは、それぞれ均等なサイズで構成されている。
表示状態SS2は、表示状態SS1の分割画面211−1乃至211−Nから、表示状態SS3の分割画面211−1乃至211−Nに遷移する間の表示画面201の表示状態を表している。
表示状態SS2の表示画面201において、分割画面211−3の左枠を含めて、分割画面211−3の左枠よりも左側に配置される各分割画面の枠は、均等なサイズが設定されている表示状態SS1における各分割画面の枠の位置から、チャンネル3に対して最も高い提示優先度が算出されている(すなわち、チャンネル3の分割画面に最も大きいサイズが設定されている)表示状態SS3における各分割画面の枠の位置まで、矢印L1(図中左)方向に移動している。
ここで、表示画面201内の点線は、各分割画面211−1乃至211−Nの枠の上端部も下端部も同時に移動方向に移動した場合の下端部を表している。
すなわち、表示状態SS2において、各分割画面の枠の上端部と下端部は移動方向に同時には移動しておらず、点線に示されるように、分割画面211−3の左枠の下端部は、移動方向である矢印L1とは逆方向になびくように、その上端部より遅れて移動しており、同様に、分割画面211−3の左側において、分割画面211−3の左枠とともに矢印L1方向に移動する分割画面211−2の左枠の下端部も、矢印L1とは逆方向になびくように、その上端部より遅れて移動している。
また、表示状態SS2の表示画面201において、分割画面211−3の右枠を含めて、分割画面211−3の右枠よりも右側に配置される各分割画面の枠は、表示状態SS1における各分割画面の枠の位置から、表示状態SS3の各分割画面の枠の位置まで、矢印R1(図中右)方向に移動している。
このとき、点線に示されるように、分割画面211−3の右枠の下端部は、移動方向である矢印R1とは逆方向になびくように、その上端部より遅れて移動しており、同様に、分割画面211−3の右側において、分割画面211−3の右枠とともに矢印R1方向に移動する各分割画面の右枠の下端部も、矢印R1とは逆方向になびくように、その上端部より遅れて移動している。
なお、表示状態SS2において、各分割画面の枠の下端部の、上端部からの遅れの程度は、その移動量が大きいほど大きくなっている。
表示状態SS3は、チャンネル3に対する提示優先度が最も高くなるように、各チャンネルに対して提示優先度が算出され、チャンネル3の分割画面に最も大きいサイズが設定されている場合の表示画面201の表示状態を表している。すなわち、表示状態SS3の表示画面201においては、分割画面211−3が最も大きい横サイズで表示されている。
表示状態SS4は、表示状態SS3の分割画面211−1乃至211−Nから、表示状態SS5の分割画面211−1乃至211−Nに遷移する間の表示画面201の表示状態を表している。
状態SS4の表示画面201において、各分割画面211の各枠は、チャンネル3の分割画面に最も大きいサイズが設定されている表示状態SS3の位置から、チャンネルNの分割画面に最も大きいサイズが設定されている表示状態SS5の位置まで、矢印L2(図中左)方向に移動している。
このとき、点線に示されるように、分割画面211−Nの左枠の下端部は、矢印L2とは逆方向になびくように、その上端部より遅れて移動しており、同様に、分割画面211−Nの左側において分割画面211−Nの左枠とともに矢印L2方向に移動する各分割画面211の左枠の下端部も、矢印L2とは逆方向になびくように、その上端部より遅れて移動している。
なお、表示状態SS4における各分割画面の枠の下端部の、上端部からの遅れの程度も、表示状態SS2と同様に、その移動量が大きいほど大きくなっている。
表示状態SS5は、チャンネルNに対する提示優先度が最も高くなるように、各チャンネルに対して提示優先度が算出され、チャンネルNの分割画面に最も大きいサイズが設定されている場合の表示画面201の表示状態を表している。すなわち、表示状態SS5の表示画面201においては、分割画面211−Nが最も大きい横サイズで表示されている。
表示状態SS6は、表示状態SS5の分割画面211−1乃至211−Nから、表示状態SS1の分割画面211−1乃至211−Nに遷移する間の表示画面201の表示状態を表している。
状態SS6の表示画面201において、各分割画面211の各枠は、チャンネルNの分割画面に最も大きいサイズが設定されている表示状態SS5の位置から、すべての分割画面に均等なサイズが設定されている表示状態SS1の位置まで、矢印R2(図中右)方向に移動している。
このとき、点線に示されるように、分割画面211−Nの左枠の下端部は、矢印R2とは逆方向になびくように、その上端部より遅れて移動しており、同様に、分割画面211−Nの左側において分割画面211−Nの左枠とともに矢印R2方向に移動する各分割画面211の左枠の下端部も、矢印L2とは逆方向になびくように、その上端部より遅れて移動している。
なお、表示状態SS6における各分割画面の枠の下端部の、上端部からの遅れの程度も、表示状態SS2と同様に、その移動量が大きいほど大きくなっている。
以上の、表示状態SS2、表示状態SS4、および表示状態SS6に示されるように、分割画面211−1乃至211−Nのサイズ(面積)の変化の遷移も表示させるようにすることにより、分割画面のサイズを突然変化させるのではなく、ゆるやかに変化させることができ、ユーザに対して、心地よい視聴環境を提供することができる。
また、表示状態SS2、表示状態SS4、および表示状態SS6における各分割画面の移動中の枠の下端部は、その上端部に対して、移動方向とは逆方向に遅れて移動している。すなわち、表示状態SS2、表示状態SS4、および表示状態SS6における各分割画面の移動中の枠は、あたかも、実際の窓にかけられているカーテンがユーザの手により開閉される際に、そのカーテンの下端部が移動方向とは逆方向になびくように移動している。
このように、表示状態SS2、表示状態SS4、および表示状態SS6における各分割画面の枠をカーテンがなびくように移動させることで、例えば、その性質上機能的であることから、ブラインドが、ユーザにビジネス要素を感じさせるものであることに対して、カーテンの場合には、ユーザに、家庭的な印象や親近感を提供することができる。
なお、この視聴覚的特殊効果は、例えば、表示状態SS1から表示状態SS3までの遷移中の時間情報と、時間情報に対応した分割画面のサイズ、位置、および枠形状などを、制御情報として、位置調整部144に供給させ、これに対応して、位置調整部144は、例えば、供給された時間情報毎に、制御情報に応じた分割画面に応じて、映像データを調整することにより実現される。
図11は、表示画面を構成する各分割画面に映像データを最適に表示させるための調整方法を説明する図である。
図11の上段には、調整前の映像データに対応する元映像251a乃至253aが示されている。すなわち、調整前の映像データをそのまま映像出力部62に表示させると、表示画面として、ユーザAが中央に位置する映像251a、ユーザBが中央よりも右寄りに位置する元映像252a、および、ユーザCおよびユーザDが中央に位置する元映像253aが表示される。
しかしながら、表示画面を構成する複数の分割画面に表示させる場合、映像データのうち、各元映像251a乃至253aの一部しか表示されない。
例えば、元映像251aを表示する分割画面が、複数の分割画面で構成される表示画面の一番左端に位置する場合、この分割画面に表示させる領域として、映像データにおける対応領域(すなわち、元映像251aの一番左端の領域)を表示させるようにしてもよいが、映像内の被写体の位置によっては、例えば、元映像251aのように、中央に位置するユーザAがほとんど表示されない場合もある。
このような場合、映像調整部121は、図11の元映像251a乃至元253aに表示される各ユーザが、対応する分割画面にそれぞれ最適に表示されるように、元映像251a乃至253aに対して次のような調整を行う。
すなわち、元映像251aの場合、映像調整部121は、元映像251aの中央位置C1を中心として、分割画面のサイズの領域E1以外の領域M1−1およびM1−2をマスクするように、元映像251aに対応する映像データを最適に調整する。これにより、最適化映像251bに対応する映像データが得られる。
同様に、元映像252aの場合、映像調整部121は、元映像252aの中央位置から右に寄りの、ユーザBが表示される位置C2を中心として、分割画面のサイズの領域E2以外の領域M2−1およびM2−2をマスクするように、元映像252aに対応する映像データを最適に調整する。これにより、最適化映像252bに対応する映像データが得られる。
一方、元映像253aの場合、分割画面のサイズの領域E3に、ユーザCおよびユーザDが納まりきらない。したがって、元映像253aの場合、映像調整部121は、元映像253aの中央位置C3を中心として、左右方向に縮小を行い、その後、分割画面のサイズの領域E3以外の領域M3−1およびM3−2をマスクするように、元映像253aに対応する映像データを最適に調整する。これにより、最適化映像253bに対応する映像データが得られる。
そして、この後、さらに、最適化映像251b乃至253bにおける位置C1乃至C3を、表示画面における各分割画面の中心位置に合わせるように、映像データの提示(表示)位置が調整され、調整後の映像データが映像ミキサ56により重畳される。
これにより、映像出力部62には、図12および図13に示されるように、調整後の映像データに対応する調整後映像251c乃至253cが表示される各分割画面からなる表示画面271乃至274が表示される。
図12および図13は、調整後の映像データに対応する映像が表示される分割画面からなる表示画面の例を示している。
図12および図13の例の表示画面271乃至274は、すべての有効表示領域が横8個に分割されて、8個のチャンネル1乃至8がそれぞれ表示される分割画面281−1乃至281−8で構成されており、例えば、チャンネル2,3,および6として、それぞれ、図11の元映像253a、251a、および252aに対応する映像データのコンテンツが選択されている。
したがって、以下、チャンネル2,3,6を用いて、表示画面271乃至274について順に説明する。なお、図示および説明は省略するが、チャンネル1,4,5,7,8としても、他の所定のコンテンツが選択されているものとする。また、説明の便宜上、その説明を省略するが、これらの表示画面271乃至274においても、各分割画面281−1乃至281−8の下部には、各映像データに重畳された特性情報としてのチャンネル番号のOSD映像が表示されている。
図12の例においては、表示画面271および272における各分割画面281−1乃至281−8は、予め設定された順に並んで構成されている。
表示画面271においては、8個のチャンネルには、均等な提示優先度が算出されており、提示優先度に応じて均等なサイズに設定された各分割画面281−1乃至281−8には、それぞれ、均等なサイズの分割画面281−1乃至281−8に応じて最適に調整された映像データに対応するコンテンツの映像が表示されている。
具体的には、均等なサイズの分割画面281−2には、チャンネル2として、分割画面281−2にユーザDが少しでも表示されるように、元映像253aの映像データが最適に調整され、さらに位置が調整された映像データに対応する調整後映像253cが表示されている。なお、この場合、左右方向の縮小は行われず、最適化映像253bにおける右端位置と、分割画面281−2の右端位置とが一致するように映像データの提示位置が調整されている。
均等なサイズの分割画面281−3には、チャンネル3として、分割画面281−3にユーザAが中央に表示されるように、元映像251aの映像データが最適に調整され、さらに位置が調整された映像データに対応する調整後映像251cが表示されている。なお、この場合、左右方向の縮小は行われず、最適化映像251bにおける位置C1と、分割画面281−3の中央位置とが一致するように映像データの提示位置が調整されている。
均等なサイズの分割画面281−6には、チャンネル6として、分割画面281−6にユーザAが中央に表示されるように、元映像252aの映像データが最適に調整され、さらに位置が調整された映像データに対応する調整後映像252cが表示されている。なお、この場合、左右方向の縮小は行われず、最適化映像252bにおける位置C2と、分割画面281−6の中央位置とか合わさるように映像データの提示位置が調整されている。
以上のように構成される表示画面271が表示されているときに、例えば、ユーザの操作により、チャンネル3の要求情報がユーザ情報入力部61より入力されると、チャンネル3に対する提示優先度が最大となるようにチャンネル1乃至8の提示優先度が算出される。この結果、映像出力部62には、最大に算出されたチャンネル3に対する提示優先度に応じた表示画面272が表示される。
表示画面272においては、8個のチャンネルのうち、チャンネル3の提示優先度が最大に算出されており、提示優先度に応じたサイズに設定された各分割画面281−1乃至281−8には、それぞれ、設定されたサイズの分割画面281−1乃至281−8に応じて最適に調整された映像データに対応するコンテンツの映像が表示されている。
具体的には、表示画面271の場合よりサイズが小さくなった分割画面281−2には、分割画面281−2の小ささから、その表示を省略するが、チャンネル2として、元映像253aの映像データが最適に調整され、さらに位置が調整された映像データに対応する調整後映像253cが表示されている。また、表示画面271よりサイズが小さくなった分割画面281−6には、分割画面281−6の小ささから、その表示を省略するが、チャンネル6として、元映像252aの映像データが最適に調整され、さらに位置が調整された映像データに対応する調整後映像252cが表示されている。
提示優先度に応じて最大のサイズに設定された分割画面281−3には、チャンネル3として、最大のサイズの分割画面281−3にユーザAが中央に表示されるように、元映像251aの映像データが最適に調整され、さらに位置が調整された映像データに対応する調整後映像251cが表示されている。なお、この場合、調整時におけるマスクの領域は最小限とされ、最適化映像251bにおける位置C1と、分割画面281−3の中央位置とが一致するように映像データの提示位置が調整されている。
以上のように構成される表示画面272が表示されているときに、例えば、ユーザの操作により、チャンネル6の要求情報がユーザ情報入力部61より入力されると、チャンネル3および6に対する提示優先度が共に大きくなるようにチャンネル1乃至8の提示優先度が算出される。この結果、映像出力部62には、共に大きくなるように算出されたチャンネル3および6に対する提示優先度に応じた表示画面273が表示される。
ここで、図13の例の表示画面273および274においては、分割画面281−1乃至281−8のうち、ユーザの操作により要求情報が入力される頻度が多いチャンネルの分割画面同士が、表示画面において隣接して位置するように予め設定されている。
表示画面273においては、8個のチャンネルのうち、チャンネル3とチャンネル6の提示優先度が共に大きく算出されており、提示優先度に応じたサイズに設定された各分割画面281−1乃至281−8には、それぞれ、設定されたサイズの分割画面281−1乃至281−8に応じて最適に調整された映像データに対応するコンテンツの映像が表示されている。
また、表示画面273においては、チャンネル3およびチャンネル6の要求情報が入力される頻度が、チャンネル4や5よりも多いため、チャンネル4および5が表示される分割画面281−4および281−5ではなくて、チャンネル6を表示する分割画面281−6の位置が、チャンネル3を表示する分割画面281−3と並ぶように隣接して表示されている。
具体的には、表示画面272の場合と略同サイズの分割画面281−2には、分割画面281−2の小ささから、その表示を省略するが、チャンネル2として、元映像253aの映像データが最適に調整され、さらに位置が調整された映像データに対応する調整後映像253cが表示されている。
チャンネル6の分割画面281−6と共に大きくなるように、すなわち、最大サイズであった表示画面272の場合より小さいサイズに設定された分割画面281−3には、チャンネル3として、分割画面281−3にユーザAが中央に表示されるように、映像251aの映像データが最適に調整され、さらに位置が調整された映像データに対応する調整後映像251cが表示されている。
チャンネル3の分割画面281−3と共に大きくなるように、すなわち、表示画面272の場合より大きいサイズに設定され、さらに、分割画面281−3に隣接する位置に移動された分割画面281−6には、チャンネル6として、分割画面281−6にユーザBが中央に表示されるように、元映像252aの映像データが最適に調整され、さらに位置が調整された映像データに対応する調整後映像252cが表示されている。
以上のように構成される表示画面273が表示されているときに、例えば、ユーザの操作により、チャンネル2の高めの要求情報がユーザ情報入力部61より入力されると、チャンネル2の提示優先度が、チャンネル3および6に対する提示優先度よりも少し大きくなるようにチャンネル1乃至8の提示優先度が算出される。この結果、映像出力部62には、チャンネル3および6よりも大きくなるように算出されたチャンネル2に対する提示優先度に応じた表示画面274が表示される。
表示画面274においては、8個のチャンネルのうち、チャンネル2、3、および6の提示優先度が大きく、その中でも、チャンネル2の提示優先度がチャンネル3および6よりも少し大きく算出されており、提示優先度に応じたサイズに設定された各分割画面281−1乃至281−8には、それぞれ、設定されたサイズの分割画面281−1乃至281−8に応じて最適に調整された映像データに対応するコンテンツの映像が表示されている。
具体的には、表示画面273の場合よりサイズが大きくなった分割画面281−2には、チャンネル2として、分割画面281−2にユーザCおよびDが中央に表示されるように、元映像253aの映像データが最適に調整され、さらに位置が調整された映像データに対応する調整後映像253cが表示されている。なお、この場合、図11を参照して上述したように、左右方向の縮小が行われ、最適化映像253bにおける位置C3と、分割画面281−2の中央位置とが一致するように映像データの提示位置が調整されている。
提示優先度に応じて、表示画面273におけるサイズよりも小さく設定された分割画面281−3には、チャンネル3として、分割画面281−3にユーザAが中央に表示されるように、元映像251aの映像データが最適に調整され、さらに位置が調整された映像データに対応する調整後映像251cが表示されている。なお、この場合、左右方向の縮小は行われず、最適化映像251bにおける位置C1と、分割画面281−3の中央位置とが一致するように映像データの提示位置が調整されている。
提示優先度に応じて、表示画面273におけるサイズよりも小さく設定された分割画面281−6には、チャンネル6として、分割画面281−6にユーザBが中央に表示されるように、元映像252aの映像データが最適に調整され、さらに位置が調整された映像データに対応する調整後映像252cが表示されている。なお、この場合、左右方向の縮小は行われず、最適化映像252bにおける位置C2と、分割画面281−6の中央位置とが一致するように映像データの提示位置が調整されている。
なお、表示画面274においては、チャンネル2、3、および6の要求情報が入力される頻度が、チャンネル1よりも多いが、表示画面273においては、チャンネル2を表示する分割画面281−2の位置が、チャンネル3を表示する分割画面281−3と並んで表示していたため、分割画面の並び順の変更は行われていない。
以上のように、提示優先度に応じて、分割画面のサイズを変更するだけでなく、サイズが変更された分割画面内において最適になるように、表示対象の映像データを調整することもできるので、1つのチャンネルを表示画面全体に表示される場合より、表示領域がせまくなってしまう分割画面において、何が表示されているのかわからないといった状況を抑制することができる。
すなわち、例えば、通信相手のコンテンツにおいては、通信相手が映像データの中央に表示されることが多いなどの傾向から、例えば、予め表示の中心を中央に設定しておけば、どんなに分割画面のサイズが小さくなったとしても、その分割画面に表示される情報(通信相手)を把握しておくことができるので、ユーザに快適な表示を提供することができる。
また、上述したように、分割画面自体の表示順も変えることが可能であるので、例えば、提示優先度が高くなり、サイズが大きくなった2つのチャンネルに対応する2つの分割画面の間に存在する提示優先度が低く、サイズの小さいチャンネルに対応する分割画面が、提示優先度の高い分割画面の快適な視聴を阻んでしまうことを抑制することができる。
以上により、ユーザに快適なコンテンツの視聴環境を提供することができる。
さらに、図14を参照して、映像データの調整方法と、調整後の映像データが表示される表示画面の他の例を説明する。
図14の上段には、調整前の映像データに対応する元映像301aが示されている。すなわち、調整前の映像データをそのまま表示画面に表示させると、表示画面には、風景が描かれている元映像301aが表示される。
元映像301aの場合、映像調整部121は、表示画面における分割画面の位置に対応する、元映像301aの領域E4以外の領域M4をマスクするように、元映像301aに対応する映像データを最適に調整する。これにより、最適化映像301bに対応する映像データが得られる。
なお、最適化映像301bの場合、最適化映像251b乃至253bのように、提示位置の調整は行われず、最適化映像301bの映像データが他の映像データと重畳される。これにより、最適化映像301bの領域E4がそのままの位置で、表示画面311を構成する分割画面321−1に表示される。
表示画面311は、すべての有効表示領域が横3個に分割され、3個のチャンネル1乃至3がそれぞれ表示される分割画面321−1乃至321−3で構成されている。この場合、チャンネル1として、元映像301aのコンテンツが選択され、チャンネル2として、図11の元映像251aのコンテンツが選択され、チャンネル3として、図11の元映像252aのコンテンツが選択されている。
表示画面311においては、提示優先度がチャンネル1>チャンネル2>チャンネル3として算出されており、これらの提示優先度に応じて、分割画面321−1のサイズ>分割画面321−2のサイズ>分割画面321−3のサイズに設定されている。
具体的には、分割画面321−1には、チャンネル1として、画像301aの映像データが最適に調整された最適化映像301bが表示されている。この場合、最適化映像301bの提示位置は調整されることなく、最適化映像301の領域E4がそのままの位置で、分割画面321−1に表示されている。
分割画面321−2には、チャンネル2として、分割画面321−2にユーザAが中央に表示されるように、映像251aの映像データが最適に調整され、さらに位置が調整された映像データに対応する調整後映像251cが表示されている。なお、この場合、左右方向の縮小は行われず、最適化映像251bにおける位置C1と、分割画面321−2の中央位置とが一致するように映像データの提示位置が調整されている。
分割画面321−3には、チャンネル3として、分割画面321−3にユーザBが中央に表示されるように、映像252aの映像データが最適に調整され、さらに位置が調整された映像データに対応する調整後映像252cが表示されている。なお、この場合、左右方向の縮小が行われ、最適化映像252bにおける位置C2と、分割画面321−3の中央位置とが一致するように映像データの提示位置が調整されている。
以上のように、分割画面内における映像データの位置を調整することなく、表示画面における分割画面の位置に対応する映像データの領域を、そのまま表示させるようにしてもよい。
また、元映像301aの場合の他の例として、映像調整部121は、表示画面における分割画面の位置に対応する、元映像301aの領域E5−1およびE5−2以外の領域M5をマスクするように、元映像301aに対応する映像データを最適に調整する。これにより、最適化映像301cに対応する映像データが得られる。
なお、最適化映像301cの場合、最適化映像301bの場合と同様に、提示位置調整を行うことなく、最適化映像301cの映像データが他の映像データと重畳される。これにより、最適化映像301cの領域E5−1および領域E5−2がそのままの位置で、表示画面312を構成する分割画面331−1と331−2に表示される。
表示画面312は、すべての有効表示領域が横3個に分割され、チャンネル1が表示される分割画面331−1、チャンネル2が表示される分割画面332、およびチャンネル1が表示される分割画面331−2で構成されており、チャンネル1として、映像301aのコンテンツが選択され、チャンネル2として、図11の元映像251aのコンテンツが選択されている。
また、表示画面312においては、チャンネル1および2には、均等な提示優先度が算出されており、提示優先度に応じて均等なサイズの分割画面331−1、332、および331−2が設定されている。
すなわち、表示画面312においては、左端の分割画面331−1と右端の分割画面331−2の両方の表示領域に、チャンネル1として、画像301aの映像データが最適に調整された映像データに対応する最適化映像301cが表示されている。この場合、最適化映像301cの提示位置は調整されることなく、最適化映像301cの領域E5−1およびE5−2がそのままの位置で、分割画面331−1および331−2に表示されている。
一方、分割画面321−2には、チャンネル2として、分割画面321−2にユーザAが中央に表示されるように、映像251aの映像データが最適に調整され、さらに位置が調整された映像データに対応する調整後映像251cが表示されている。なお、この場合、左右方向の縮小は行われず、最適化映像251bにおける位置C1と、分割画面321−2の中央位置とが一致するように映像データの提示位置が調整されている。
以上のように、複数の分割画面に、1つのチャンネルのコンテンツを表示させるようにすることも可能である。
なお、上記説明においては、各分割画面は、相互に重ならないように、表示画面を分割して構成されているが、分割画面同士を重なるように構成してもよい。この場合、両方を透過をさせずに、提示優先度の高いチャンネルの分割画面を、提示優先度の低いチャンネルの分割画面の上に重ねて表示させてもよいし、どちらか一方、あるいは、両方を提示優先度に応じて透過させることもできる。
次に、図15のフローチャートを参照して、コンテンツ提示制御装置31のコンテンツ提示制御処理を説明する。
ユーザは、ユーザ情報入力部61を操作して、放送コンテンツ、配信コンテンツ、通信相手のコンテンツ、および蓄積コンテンツの中から、チャンネルとして表示するコンテンツを1以上選択する。ユーザ情報入力部61は、このユーザの操作に対応して、コンテンツ選択情報を提示バランス制御部54の情報取得部101に供給する。
情報取得部101は、ユーザ情報入力部61からのコンテンツ選択情報に基づいて、チャンネルデータ供給部53の対応する各部(コンテンツ取得部71、コンテンツ記憶部72、およびコミュニケーション部73のユーザコンテンツ受信部91)に対して、ユーザの所望のコンテンツの取得を指示する。
例えば、チャンネル4として、ユーザによりBSデジタル衛星放送波のコンテンツが選択された場合、情報取得部101からの指示に応じて、コンテンツ取得部71は、ステップS11において、チューナ51を制御し、アンテナ52を介して、BSデジタル放送衛星35からの所望のコンテンツの放送信号を取得し、チューナ51からの放送信号に含まれる放送コンテンツのコンテンツデータを、チャンネル4のデータとして、提示バランス調整部55に供給する。
このとき、コンテンツ取得部71は、チューナ51からの放送信号に含まれる放送コンテンツのメタデータを、チャンネル4のメタデータとして、情報取得部101に供給する。
また、例えば、チャンネル2として、ユーザにより所望の蓄積コンテンツが選択された場合、情報取得部101からの指示に応じて、コンテンツ記憶部72は、ステップS11において、ユーザ所望の蓄積コンテンツのコンテンツデータを読み出し、チャンネル2のデータとして、提示バランス調整部55に供給するとともに、そのコンテンツに対応するメタデータを読み出し、チャンネル2のメタデータとして、情報取得部101に供給する。
さらに、例えば、チャンネル3として、ユーザにより通信相手(ユーザB)のコンテンツが選択された場合、情報取得部101からの指示に応じて、ユーザコンテンツ受信部91は、ネットワーク32を介して、他のコンテンツ提示制御装置31(例えば、コンテンツ提示制御装置31−2)と通信を行い、ステップS11において、他のコンテンツ提示制御装置31からの通信相手のコンテンツのコンテンツデータおよびそのメタデータを受信し、通信相手のコンテンツデータを、チャンネル3のデータとして、提示バランス調整部55に供給するとともに、そのコンテンツに対応するメタデータを、チャンネル3のメタデータとして、情報取得部101に供給する。
情報取得部101は、ステップS12において、コンテンツ取得部71、コンテンツ記憶部72、およびユーザコンテンツ受信部91の少なくとも1からの各チャンネルのメタデータを取得し、取得した各チャンネルのメタデータを、提示優先度算出部102に供給する。
提示優先度算出部102は、ステップS13において、通信相手の要求情報を取得したか否かを判定する。すなわち、提示優先度算出部102は、所定のチャンネルのメタデータに、ユーザコンテンツ受信部91からメタデータとしての通信相手の要求情報が含まれているか否かを判定する。提示優先度算出部102は、ステップS13において、通信相手の要求情報を取得したと判定した場合、ステップS14に進み、ユーザの要求情報を取得したか否かを判定する。
例えば、ユーザは、ユーザ情報入力部61を操作して、複数のチャンネルのうち、強い視聴要求のある所定のチャンネルを指示する。ユーザ情報入力部61は、ユーザの操作に対応して、所定のチャンネルに対するユーザの要求情報を情報取得部101に供給し、情報取得部101は、所定のチャンネルに対するユーザの要求情報を提示優先度算出部102に供給してくる。
これに対応して、提示優先度算出部102は、ステップS14において、所定のチャンネルに対するユーザの要求情報を取得したと判定し、ステップS15に進み、ユーザおよび通信相手の要求情報、並びにメタデータに基づいて、複数のチャンネルの提示優先度を算出し、算出した複数のチャンネルの提示優先度を、提示バランス制御部103に供給する。
提示優先度算出部102は、ステップS14において、ユーザの要求情報を取得していないと判定した場合、ステップS16に進み、通信相手の要求情報、およびメタデータに基づいて、複数のチャンネルの提示優先度を算出し、算出した複数のチャンネルの提示優先度を、提示バランス制御部103に供給する。
一方、ステップS13において、通信相手の要求情報を取得していないと判定された場合、提示優先度算出部102は、ステップS17に進み、各チャンネルのメタデータ(のみ)に基づいて、複数のチャンネルの提示優先度を算出し、算出した複数のチャンネルの提示優先度を、提示バランス制御部103に供給する。
提示バランス制御部103は、ステップS18において、提示優先度算出部102により算出された複数のチャンネルの提示優先度に応じて、各チャンネルの分割画面のサイズ(すなわち、面積)、表示画面における分割画面の位置、分割画面に表示するコンテンツの位置、透明度、倍率、対応する音声の音量、音質など、各チャンネルの映像データおよび音声データを調整するためのチャンネル毎の制御情報を設定し、設定したチャンネル毎の制御情報を、対応するチャンネルの映像調整部121および音声調整部122に供給する。
映像調整部121は、提示バランス制御部103からの制御情報が入力されると、ステップS19において、映像調整出力処理を実行する。この映像調整出力処理は、図17を参照して詳しく後述する。
ステップS19の映像調整出力処理により、提示バランス制御部103からの各チャンネルの制御情報に応じて、設定されたサイズの分割画面に最適に表示されるように、分割画面に表示させる映像データのサイズや透明度、提示位置、特定情報の付加などがそれぞれ調整され、調整された各チャンネルの映像データが、映像ミキサ部56に供給される。そして、複数のチャンネルの映像データは、映像ミキサ部56により重畳されて、映像出力部62に出力される。
これにより、映像出力部62には、後述する図16に示されるように、各チャンネルの分割画面で構成される表示画面が表示される。すなわち、表示画面において、各チャンネルの分割画面には、各チャンネルの提示優先度に応じたサイズの分割画面に適するように調整された各チャンネルの映像データに対応する映像が表示されている。
一方、音声調整部122は、提示バランス制御部103からの制御情報が入力されると、ステップS20において、音声調整出力処理を実行する。この音声調整出力処理は、図18を参照して詳しく後述する。
ステップS20の映像調整処理により、提示バランス制御部103からの各チャンネルの制御情報に応じて、設定されたサイズの分割画面の位置から聞こえるように、音声データの音量、音質、および音源位置などがそれぞれ調整され、調整された各チャンネルの音声データが、音声ミキサ部57に供給される。そして、複数のチャンネルの音声データが音声ミキサ部57により合成されて、音声出力部63に出力される。
これにより、音声出力部63からは、図7を参照して上述したように、各チャンネルの提示優先度に応じたサイズの分割画面の位置から、対応するチャンネルの音声が聞こえるように、複数のチャンネルの音声が出力される。
ステップS20の後、処理は、ステップS11に戻り、それ以降の処理を繰り返す。すなわち、図15のコンテンツ提示制御処理は、ユーザによりコンテンツ提示制御装置31の電源のOFFの指示がなされるまで繰り返し続けられる。
次に、図16および図17のフローチャートを参照して、図15のステップS19の映像調整出力処理を説明する。
図16は、映像出力部62に表示される表示画面の例を示している。図16に示される表示画面351乃至353は、その全有効表示領域を用いて構成される8個の分割画面361−1乃至361−8からなる。
表示画面351においては、8個のチャンネルには、均等な提示優先度が算出されており、提示優先度に応じて均等なサイズに設定された各分割画面361−1乃至361−8には、それぞれ、均等なサイズの分割画面361−1乃至361−8に応じて最適に調整された映像データに対応するコンテンツの映像が表示されている。
具体的には、均等なサイズの分割画面361−2には、チャンネル2として、例えば、蓄積コンテンツの映像データのサイズなどが最適に調整され、チャンネル2の内容(すなわち、「ドラマ」のコンテンツであること)をユーザに特定させるための「ドラマ」と示されたOSD映像に対応する映像データが重畳され、さらに、位置が調整された映像データに対応する蓄積コンテンツが表示されている。
均等なサイズの分割画面361−3には、チャンネル3として、例えば、通信相手のコンテンツの映像データのサイズなどが最適に調整され、チャンネル3の内容(すなわち、通信相手としての「ユーザB」のコンテンツであること)をユーザに特定させるための「ユーザB」と示されたOSD映像の映像データが重畳され、さらに、位置が調整された映像データに対応する通信相手のコンテンツが表示されている。
均等なサイズの分割画面361−4には、チャンネル4として、例えば、(BS)放送コンテンツの映像データのサイズなどが最適に調整され、チャンネル4の内容(すなわち、「BS」の放送コンテンツであること)をユーザに特定させるための「BS」と示されたOSD映像の映像データが重畳され、さらに、位置が調整された映像データに対応する放送コンテンツが表示されている。
なお、図示および説明は省略するが、チャンネル1,5乃至8としても、それぞれ、「AA」と示されるOSD映像、「CC」と示されるOSD映像、「EE」と示されるOSD映像、「DD」と示されるOSD映像、「BB」と示されるOSD映像で特定される、他の所定のコンテンツが選択されている。
以上のように構成される表示画面351が表示されているときに、例えば、ユーザの操作により、チャンネル3の要求情報がユーザ情報入力部61および情報取得部101を介して入力される。提示優先度算出部102は、図15のステップS14において、ユーザの要求情報を取得したと判定し、ステップS15において、ユーザおよび通信相手の要求情報、並びにメタデータに基づいて、チャンネル3に対する提示優先度が最大となるようにチャンネル1乃至8の提示優先度を算出し、算出した提示優先度を、提示バランス設定部103に供給する。
提示バランス設定部103は、ステップS16において、チャンネル3に対する提示優先度が最大となるように算出されたチャンネル1乃至8の提示優先度に応じて、分割画面361−3のサイズが他の分割画面よりも大きくなるように、かつ、提示位置が表示画面351の中央になるように、分割画面361−1乃至361−8のサイズ、提示位置などを制御情報として設定する。
また、このとき、提示バランス設定部103は、図9および図10を参照して上述したように、均等なサイズの分割画面361−3から、他の分割画面より大きくなるように設定された分割画面361−3までの遷移中の時間情報と、時間情報に対応した分割画面のサイズ、位置、枠形状なども制御情報として設定し、設定した制御情報を、映像調整部121に供給する。
映像調整部121は、提示バランス設定部103から制御情報が供給されると、図17の映像調整出力処理を開始する。なお、図17においては、チャンネル3の映像データを調整する映像調整部121−3の場合を説明する。
映像調整部121−3の透明度調整部141には、コミュニケーション部73から入力されるチャンネル3として、通信相手のコンテンツの映像データが入力されている。
透明度調整部141は、ステップS31において、提示バランス設定部103により設定されたチャンネル3の制御情報に応じて、チャンネル3の映像データの透明度を調整する。なお、いまの場合、透明度に関する制御情報は、設定されていないので、そのまま映像データは、サイズ調整部142に出力される。
サイズ調整部142は、ステップS32において、チャンネル3の制御情報に応じて、チャンネル3の映像データのサイズなどを調整する。すなわち、サイズ調整部142は、映像データの所定の位置を中心として、分割画面361−3のサイズの領域を求め、その領域以外にマスクをかけて、映像データのサイズを調整し、調整した映像データを、OSD調整部143に出力する。
OSD調整部143は、ステップS33において、チャンネル3の制御情報に応じて、チャンネル3の通信相手のコンテンツの特定情報である「ユーザB」が示されるOSD映像に対応する映像データを生成し、サイズ調整部142からの映像データに付加(重畳)し、重畳された結果の映像データを、位置調整部144に出力する。すなわち、OSD調整部143は、サイズ調整部142からの映像データにおける所定の位置を中心として、OSD映像情報を、所定の重畳割合で映像データに付加する。なお、この重畳割合は、OSD映像情報の透明度を高くするように設定することも可能である。
位置調整部144は、ステップS34において、チャンネル3の制御情報に応じて、チャンネル3の映像データの提示位置を調整し、提示位置を調整した映像データを、映像ミキサ部56に出力する。すなわち、位置調整部144は、分割画面361−3の中央の位置に、映像データにおいて中心とされている所定の位置が合わさるように、映像データの提示位置を調整する。
なお、このとき、図16の例においては、位置調整部144は、さらに、遷移中の時間情報毎に、映像データに対して、時間情報に対応した分割画面のサイズ、位置、枠形状などに応じたマスクをかけて、映像データを調整し、調整した映像データを映像ミキサ部56に出力する。実際には、この調整処理は、遷移が完了するまでの間実行される。
上述したステップS31乃至S34の処理は、チャンネル1,2,4乃至8の映像データを調整する映像調整部121−1,121−2,121−4乃至121−8においても実行される。その結果、各分割画面361−1乃至361−8のサイズに表示するのに最適に調整された各チャンネル1乃至8の映像データが、映像ミキサ部56に入力される。
映像ミキサ部56は、ステップS35において、各チャンネル1乃至8の映像データを重畳し、重畳した映像データを映像出力部62に出力し、映像調整出力処理を終了する。
これにより、映像出力部62には、遷移が完了するまでの間、表示画面352が表示される。
表示画面352には、均等なサイズであった表示画面351の分割画面361−3のサイズから、他の分割画面よりも大きく設定された、表示画面353の分割画面361−3のサイズまで、分割画面361−3のサイズを大きくする遷移(すなわち、表示画面351の分割画面361−3の位置から、表示画面353の分割画面361−3の位置まで分割画面361−3が移動する遷移)が表示されている。
表示画面352において、分割画面361−3の左枠を含め、分割画面361−3の左枠よりも左側に配置される各分割画面の枠は、すべてのチャンネルに対して均等なサイズが設定されていた表示画面351における各分割画面の枠の位置から、チャンネル3に対して大きいサイズが設定されている表示画面353における各分割画面の枠の位置まで、矢印L3(図中左)方向に移動している。
このとき、上述した図9の例と同様に、点線に示されるように、分割画面361−3の左枠の下端部は、移動方向である矢印L3とは逆方向になびくように、その上端部より遅れて移動しており、同様に、分割画面361−3の左側において、分割画面361−3の左枠とともに矢印L3方向に移動する分割画面361−3の左枠の下端部も、矢印L3とは逆方向になびくように、その上端部より遅れて移動している。
また、表示画面352において、分割画面361−3の右枠を含め、分割画面361−3の右枠よりも右側に配置される各分割画面の枠は、表示画面351における各分割画面の枠の位置から、表示画面353の各分割画面の枠の位置まで、矢印R3(図中右)方向に移動している。
このとき、点線に示されるように、分割画面361−3の右枠の下端部は、移動方向である矢印R3とは逆方向になびくように、その上端部より遅れて移動しており、同様に、分割画面361−3の右側において分割画面361−3の右枠とともに矢印R3方向に移動する各分割画面の右枠の下端部も、矢印R3とは逆方向になびくように、その上端部より遅れて移動している。
以上のように、分割画面のサイズの変化の遷移が表示され、所定の時間の経過後、すなわち、その遷移表示の完了後には、映像出力部62には、表示画面353が表示される。
表示画面353における、チャンネル3に対する提示優先度が最も高くなるように算出された8個のチャンネルの提示優先度に応じてサイズが設定された各分割画面361−1乃至361−8には、それぞれのサイズの分割画面361−1乃至361−8に応じて最適に調整された映像データに対応するコンテンツ(画像)が表示されている。
すなわち、分割画面361−2は、表示画面351の場合と比較して略同サイズであるが、チャンネル3に対する提示優先度の高さに応じて、表示画面353における提示位置が、左寄りに設定されており、分割画面361−2には、表示画面353において左寄りに設定された提示位置に適するように調整された映像データに対応する蓄積コンテンツが表示される。
分割画面361−3は、チャンネル3に対する提示優先度の高さに応じて、表示画面351の場合よりも大きいサイズで、表示画面353における提示位置が中央に位置するように設定されており、分割画面361−3には、分割画面361−3のサイズおよび提示位置に適するように調整された映像データに対応する通信相手のコンテンツが表示される。
分割画面361−4は、チャンネル3に対する提示優先度の高さに応じて、表示画面351の場合よりも小さいサイズで、表示画面353における提示位置が右寄りに設定されており、分割画面361−4には、表示画面353のサイズおよび右寄りに設定された提示位置に適するように調整された映像データに対応する放送コンテンツが表示される。
以上のように、ユーザの要求情報またはコンテンツのメタデータに基づいて、提示優先度を算出し、算出した提示優先度に応じて、表示画面における分割画面のサイズや提示位置を変更して表示するようにしたので、ユーザは、リモートコントローラやタッチパネルなどを操作して、所定のチャンネルの視聴を強く要求するだけで、所望のバランスで複数のコンテンツを視聴することができる。
また、分割画面のサイズ変更された場合に、分割画面の位置の遷移を、あたかもカーテンがなびくように表示するようにしたので、ユーザに、家庭的な印象や親近感などを提供することができる。
以上のように、ユーザに、快適な視聴環境を提供することができる。
次に、図18のフローチャートを参照して、図15のステップS20の音声調整出力処理を説明する。
音声調整部122は、提示バランス設定部103から制御情報が供給されると、図18の音声調整出力処理を開始する。なお、図18においては、チャンネル3の音声データを調整する音声調整部122−3の場合を説明する。
音声調整部122−3の音量調整部151には、コミュニケーション部73から入力されるチャンネル3として、通信相手のコンテンツの音声データが入力されている。
音量調整部151は、ステップS51において、提示バランス設定部103により設定されたチャンネル3の制御情報に応じて、チャンネル3の音声データの音量を調整し、音量を調整した音声データを、音質調整部152に出力する。すなわち、音量調整部151は、提示バランス設定部103により提示優先度に応じて設定された大きさの音量になるように音量を調整する。
音質調整部152は、ステップS52において、提示バランス設定部103により設定されたチャンネル3の制御情報に応じて、音量調整部151からの音声データの音質を調整し、音質を調整した音声データを音源位置調整部153に出力する。すなわち、音質調整部152は、提示バランス設定部103により提示優先度に応じて設定された明瞭度になるように音質を調整する。
音源位置調整部153は、ステップS53において、提示バランス設定部103により設定されたチャンネル3の制御情報に応じて、音質調整部152からの音声データの音源位置を調整し、音源位置を調整した音声データを、音声ミキサ部57に出力する。すなわち、音源位置調整部153は、チャンネル3の音声データを、表示画面における分割画面の位置が音源位置となるように調整する。
上述したステップS51乃至S53の処理は、チャンネル1,2,4乃至8の音声データを調整する音声調整部122−1,122−2,122−4乃至122−8においても実行される。その結果、最適に調整された各チャンネル1乃至8の音声データが、音声ミキサ部57に入力される。
音声ミキサ部57は、ステップS54において、各チャンネル1乃至8の音声データを合成し、合成した映像データを音声出力部63に出力する。
これにより、音声出力部63からは、図7および図8を参照して上述したように、表示画面における分割画面の位置から対応するチャンネルの音声が聞こえるように調整された音声が出力される。
なお、図18の例においては、チャンネル1乃至8の音声データを、対応する分割画面の位置から聞こえるように調整して合成し、出力する例を説明したが、音声データの調整出力方法は、上述した例に限定されず、例えば、提示優先度の最も高いチャンネルの音声データだけを調整して出力するようにしてもよいし、提示優先度が所定のしきい値よりも大きいチャンネルの音声データだけを調整して出力するようにしてもよい。
以上のように、映像データだけでなく、音声データも、提示優先度、あるいは、提示優先度に応じてサイズが設定された分割画面の位置に応じて調整することができる。
これにより、ユーザは、所望のコンテンツの音声を、コンテンツが表示される分割画面の位置から聞くことができる。すなわち、快適な音声環境を提供することができる。
なお、上述した説明においては、有効表示領域を横に分割した複数の分割画面で構成される表示画面の例を説明したが、画面の分割方法は、横分割に限定されない。
図19は、映像出力部62から出力される表示画面の他の例を示す図である。図19の例においては、表示画面401乃至403が示されている。なお、表示画面401乃至403は、その分割画面の枠の移動する方向が異なるだけであり、したがって、図9および図10を参照して上述した表示画面201と同様の視聴覚的特殊効果などを付加することもできる。
表示画面401は、その有効表示領域を縦N個に分割した、N個のチャンネルを表示するための分割画面411−1乃至411−Nで構成されている。分割画面411−1乃至411−Nに表示される映像の右側には、チャンネルの内容(いまの場合、チャンネル番号)を特定するためOSD映像が含まれている。
例えば、チャンネル3の提示優先度が高くなり、チャンネル3の分割画面411−3のサイズが大きく設定されると、矢印U1および矢印D1に示されるように、分割画面411−3の枠は、上下に広くなり、それに応じて、他の分割画面の枠や位置も上または下に移動する。
表示画面402は、その有効表示領域を右下がりの斜めN個に分割した、N個のチャンネルを表示するための分割画面421−1乃至421−Nで構成されている。分割画面421−1乃至421−Nに表示される映像の中央には、チャンネルの内容(いまの場合、チャンネル番号)を特定するためOSD映像が含まれている。
例えば、チャンネル3の提示優先度が高くなり、チャンネル3の分割画面421−3のサイズが大きく設定されると、矢印U2および矢印D2に示されるように、分割画面411−3の枠は、左上と右下方向に広がり、それに応じて、他の分割画面の枠や位置も左上または右下方向に移動する。
表示画面403の場合、映像出力部62は、例えば、円形のテーブル上に形成されたディスプレイからなり、表示画面403は、円形のディスプレイの中心を軸として、その表示領域を扇形にN個に分割した、N個のチャンネルを表示するための分割画面431−1乃至431−Nで構成されている。
図19の例においては、ユーザAにより、表示画面403の各分割画面のうち、自分の前に位置する分割画面(図19の例においては、分割画面431−3)に表示されている通信相手の映像を見ながら、通信相手と会話などが行われる。
分割画面431−1乃至431−Nに表示される映像の中心側には、チャンネルの内容(いまの場合、チャンネル番号)を特定するためOSD映像が含まれている。
例えば、チャンネル3の提示優先度が高くなり、チャンネル3の分割画面431−3のサイズが大きく設定されると、矢印U3および矢印D3に示されるように、分割画面431−3の枠は、円周に沿って左右方向に広がり、それに応じて、他の分割画面の枠や位置も円周に沿って左右方向に移動する。
以上のように、表示画面を横分割以外の方法で分割された分割画面を用いるようにすることにより、例えば、文字が横に並ぶコンテンツのように、コンテンツの映像を横分割した分割画面に表示する場合よりも縦分割した分割画面に表示する場合の方が、表示されている内容がわかりやすいコンテンツを表示するときに、ユーザに対して、視認性の高い表示画面を提供することができるというように、さまざまなコンテンツの表示に対応することが可能になる。
また、上記説明においては、映像出力部62に2次元の表示画面が表示される例を説明したが、図20に示されるように、映像出力部62を、全方位の映像を表示する全方位型映像出力装置441や半球型映像出力装置442で構成するようにしてもよい。
図20は、映像出力部62の他の構成例を示す図である。図20の例においては、例えば、全方位の映像を、全方位に渡るスクリーン451に出力させる全方位型映像出力装置441と、半球型に形成されるスクリーン452に映像を出力する半球型映像出力装置442が示されている。
全方位型映像出力装置441は、例えば、円柱の内面一周に渡って形成されたスクリーン451に、全方位カメラなどで撮像されたり、あるいは、仮想的に作成された全方位の映像を表示させて、円柱の内の中心に位置するユーザAの周囲を映像で覆うことにより、ユーザAに高い臨場感(没入感)を提供するものである。
このスクリーン451を、その有効表示領域を円周に沿ってN分割した分割画面461−1乃至461−Nで構成し、上述した2次元の表示画面の例と同様に、その分割画面461−1乃至461−Nにそれぞれ各チャンネルのコンテンツを表示させるようにすることも可能である。
なお、図20の例においては、円柱内に形成される全方位型映像出力装置441が示されているが、球面内に形成されるように構成してもよい。
半球型映像出力装置442は、球を半分に割った形である半球状の内面に形成されたスクリーン452に、映像を表示させるものであり、全方位型映像出力装置441と同様に、その半球の中心から映像を視聴するユーザAに、スクリーン452に表示される映像で覆われるような高い臨場感(没入感)を提供することができるものである。
このスクリーン452を、その有効表示領域をN(いまの場合、4)分割した分割画面471−1乃至471−4で構成し、上述した2次元の表示画面の例と同様に、その分割画面471−1乃至471−4にそれぞれ各チャンネルのコンテンツを表示させるようにすることも可能である。
すなわち、本発明は、2次元の表示画面だけでなく、全方位型映像出力装置441や半球型映像出力装置442などにも適用することができる。
したがって、全方位型映像出力装置441や半球型映像出力装置442においても、快適なコンテンツの視聴が提供される。
以上のように、複数のチャンネルのコンテンツを提示する場合に、各チャンネルに対する提示優先度に応じて、そのチャンネルを表示する分割画面の表示サイズ(すなわち、表示面積)を変更して表示させるようにしたので、ユーザに対して、ユーザの目的に応じた見やすい表示画面を提供することができる。
なお、上記説明においては、放送コンテンツ、配信コンテンツ、蓄積コンテンツ、および通信相手のコンテンツなどさまざまな種類のコンテンツを取得可能なコンテンツ提示制御装置31を用いて、さまざまな種類のコンテンツの中から、複数のコンテンツを提示させる例を説明したが、コンテンツの種類は、これらに限定されず、また、これらの複数種類のコンテンツが必ずしもすべて取得可能でなくてもよい。
したがって、本発明は、ネットワークへの通信機能を有せず、放送信号を受信する機能を有する装置や、録画機能および放送信号受信機能付きの装置、または、通信相手とネットワークを介してお互いのコンテンツを送受信する通信機能を有する装置などにも適用される。
すなわち、放送信号を受信する映像受信機能を有する装置の場合には、複数の放送コンテンツ(テレビジョン放送番組)を、ユーザの要求度合いやメタデータなどに応じて最適に表示させることができる。また、例えば、録画機能および放送信号受信機能付きの装置の場合には、複数の放送コンテンツだけでなく、さらに録画されたコンテンツも、ユーザの要求度合いやメタデータなどに応じて最適に表示させることができる。
さらに、通信相手とネットワークを介してお互いのコンテンツを送受信する通信機能を有する装置の場合には、複数の通信相手のコンテンツを、ユーザの要求度合いに応じて最適に表示させることができる。
以上のように、本発明は、コンテンツを提示することが可能な、テレビジョン受像機、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、その他のPDA機器や、AV機器や家庭用電化製品などのCE機器に適用することができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図21は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータ501の構成の例を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)511は、ROM(Read Only Memory)512、または記憶部518に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)513には、CPU511が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU511、ROM512、およびRAM513は、バス514により相互に接続されている。
CPU511にはまた、バス514を介して入出力インタフェース515が接続されている。入出力インタフェース515には、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる入力部516、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部517が接続されている。CPU511は、入力部516から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU511は、処理の結果を出力部517に出力する。
入出力インタフェース515に接続されている記憶部518は、例えばハードディスクからなり、CPU511が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部519は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
また、通信部519を介してプログラムを取得し、記憶部518に記憶してもよい。
入出力インタフェース515に接続されているドライブ520は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア521が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部518に転送され、記憶される。
なお、このプログラムは、全体として上述した一連の処理を実行できれば、その形態は特に限定されない。例えば、上述した各ブロックのそれぞれに対応するモジュールのそれぞれからなるモジュール構成とされてもよいし、幾つかのブロックの機能の一部または全部が組み合わされたモジュール、若しくは、ブロックの機能が分割されたモジュールからなるモジュール構成とされてもよい。或いは、単に1つのアルゴリズムを有するプログラムでもよい。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図21に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア521、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM512や、記憶部518を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースである通信部519を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであってもよい。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであってもよい。
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
図22乃至図33は、本発明の一実施の形態の表示画面を表示するモニターテレビ受像機の例を示す図である。すなわち、モニターテレビ受像機は、図3の映像表示部62の一構成例であり、例えば、LCDやPDPなどのフラットディスプレイを用いて構成される。
図22は、正面図である。図22においては、通電状態の表示画面が示されている。図23は、背面図である。図24は、平面図である。底面図は、平面図と同一なので省略する。図25は、右側面図である。左側面図は、右側面図と同一なので省略する。
図26は、変化中の状態を示す第1正面図である。図27は、変化した状態を示す第2正面図である。図28は、変化中の状態を示す第3正面図である。図29は、変化した状態を示す第4正面図である。図30は、変化中の状態を示す第5正面図である。
すなわち、正面図に表されるように、通常の表示状態においては、複数の分割画面が均等に表示されている。複数の分割画面には、複数のコンテンツの映像が表示され、各分割画面の下部には、ユーザに対して、複数のコンテンツの内容を特定させるための特定情報(例えば、チャンネル番号、コンテンツ名など)が表示される。
通常の表示状態において、ユーザにより左から3番目の分割画面が選択された場合には、第1および第2正面図に表されるように、ユーザの選択に応じて、変化中の状態を遷移して、変化した状態へと画面表示が変化する。また、第2正面図の変化した状態において、ユーザにより一番右の分割画面が選択された場合には、第3および第4正面図に表されるように、ユーザの選択に応じて、変化中の状態を遷移して、変化した状態へと画面表示が変化する。
さらに、第4正面図の変化した状態において、ユーザにより均等表示が指示された場合には、第5正面図および正面図に表されるように、ユーザの選択に応じて、変化中の状態を遷移して、変化した状態へと画面表示が変化する。
図31は、表示例を示す第1参照図である。図32は、変化中の状態の表示例を示す第2参照図である。図33は、変化した状態の表示例を示す第3参照図である。
すなわち、第1参照図に表されるように、表示画面は、N個の分割画面で隙間なく構成されており、各分割画面には、それぞれ異なるコンテンツの映像が表示されている。また、コンテンツの映像の下には、ユーザに対して、それぞれ対応するコンテンツを特定させるためのチャンネル番号が表示されている。
第1参照図の状態において、ユーザにより左から3番目の分割画面が選択された場合、表示画面は、第2参照図の状態を遷移して、第3参照図の状態に変化する。すなわち、第2参照図に表されるように、左から3番目の分割画面の左枠が左方向に移動し、右枠が右方向に移動する際に、左枠および右枠の下端部は、移動方向とは反対方向になびくように、それぞれ、点線で示されるように、左枠および右枠の上端部の移動より遅れて移動し、最終的に、第3参照図に表されるように、左から3番目の分割画面の領域が広くなるように変化する。
また、このとき、第2参照図に表されるように、左から3番目の分割画面の変化に応じて、左から3番目以外の分割画面の枠も移動し、枠が移動する際に、枠の下端部は、移動方向とは反対方向になびくように、それぞれ、点線で示されるように、枠の上端部の移動より遅れて移動し、最終的に、第3参照図に表されるように、左から3番目の分割画面の領域の変化に応じて、左から3番目以外の分割画面の領域も変化する。
なお、上記説明においては、モニターテレビ受像機を用いて説明したが、コンテンツの映像を複数表示させるものであれば、パーソナルコンピュータや携帯型端末などが有するモニターにも適用される。
31−1,31−2 コンテンツ提示制御装置,32 ネットワーク,33 配信サーバ,34 地上波放送局,35 BSデジタル放送衛星,51 チューナ,53 チャンネルデータ供給部,54 提示バランス制御部,55 提示バランス調整部,56 映像ミキサ部,57 音声ミキサ部,58 入出力インタフェース,61 ユーザ情報入力部,62 映像出力部,63 音声出力部,64 映像音声入力部,71 コンテンツ取得部,72 コンテンツ記憶部,73 コミュニケーション部,101 情報取得部,102 提示優先度算出部,103 提示バランス設定部,121,121−1乃至121−N 映像調整部,122,122−1乃至122−N 音声調整部,141 透明度調整部,142 サイズ調整部,143 OSD調整部,144 位置調整部,151 音量調整部,152 音質調整部,153 音源位置調整部