JP2007011252A - 大画面ディスプレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】大画面ディスプレイとして最適な方式を見い出し、長時間見ていても目が疲れることが少なく、部屋を暗くしなくても見やすい大画面ディスプレイを提供する。
【解決手段】透明な前面基板と背面基板との間に表示媒体を封入し、前面基板及び背面基板のそれぞれに設けたライン電極から表示媒体に電界を付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する単純マトリックス駆動方式の情報表示用パネルから大画面ディスプレイを構成する。また、好ましい態様として、単純マトリックス駆動方式の情報表示用パネルを複数枚繋ぎ合わせたり、複数枚の情報表示用パネルを繋ぎ合わせるにあたり、前面基板に形成したライン同士、及び、背面基板に形成したライン同士を接続したりする。
【選択図】図3

Description

本発明は、主に会議時に黒板代わり、スクリーン代わりに用いることができ、パソコンに接続してパソコン画面をそのまま表示することができる大画面ディスプレイに関するものである。
従来、会議時に黒板代わり、スクリーン代わりに用いることができる大画面ディスプレイとして、パソコンを接続してパソコンの画面をスクリーンに映し出すプロジェクターシステムが使用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−356877号公報
しかしながら、従来のプロジェクターシステムでは、スクリーンに映し出される画像は光が映し出す画像であるため、長時間見ていると目が疲れるという問題があった。また、部屋が明るいと見づらいという問題もあった。一方、通常のディスプレイとして、液晶方式を始めとして、電気泳動方式、エレクトロクロミック方式、サーマル方式、2色粒子回転方式、粒子移動方式等の技術を用いた情報表示用パネルが提案されているが、これらの方式を用いたディスプレイのうち大画面ディスプレイとした場合どの方式が最適かはわからなかった。
本発明の目的は上述した問題点を解消して、大画面ディスプレイとして最適な方式を見い出し、長時間見ていても目が疲れることが少なく、部屋を暗くしなくても見やすい大画面ディスプレイを提供しようとするものである。
本発明の大画面ディスプレイは、透明な前面基板と背面基板との間に表示媒体を封入し、前面基板及び背面基板のそれぞれに設けたライン電極から表示媒体に電界を付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する単純マトリックス駆動方式の情報表示用パネルを用いたことを特徴とするものである。
なお、本発明の大画面ディスプレイの好適例としては、単純マトリックス駆動方式の情報表示用パネルを複数枚繋ぎ合わせたこと、複数枚の情報表示用パネルを繋ぎ合わせるにあたり、前面基板に形成したライン同士、及び、背面基板に形成したライン同士を接続する構成としたこと、情報表示用パネルの透明な前面パネルが、インクを用いて情報を書き込むことができ、かつ、イレーザによって書き込んだ情報を消去できる構成を有すること、前面パネルが前面基板とトップコート層とからなること、トップコート層が、透明樹脂層を前面基板の表面に蒸着、塗膜等の方法を用いて形成したもの、あるいは、透明樹脂フィルムを前面基板の表面に貼り付けて形成したもの、であること、トップコート層の厚さが2〜20μmの範囲であること、がある。
本発明では、スクリーンの代わりとなる画面として、透明な前面基板と背面基板との間に表示媒体を封入し、前面基板及び背面基板のそれぞれに設けたライン電極から表示媒体に電界を付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する単純マトリックス駆動方式の情報表示用パネル(粒子移動式の反射型ディスプレイ)を用いているため、大画面ディスプレイを構成しても、長時間見ていても疲れることが少なく、部屋を暗くしなくても見やすい大画面ディスプレイを得ることができる。また、大画面ディスプレイの好適例として、情報表示用パネルの透明な前面パネルが、インクを用いて情報を書き込むことができ、かつ、イレーザによって書き込んだ情報を消去できる構成を有するよう構成した場合は、表示面となる前面パネルに画像等の情報を表示する機能に加えて書き込みボードの機能をも持たせることができ、情報が表示されている前面パネルに対し、市販のホワイトボード用インキペンで書き込むことができ、さらに、市販のホワイトボード用イレーザで書込を消去することができる。その結果、後からメモを書き入れたり、より説得力のあるプレゼンテーションを行ったりすることができる。
まず、本発明の大画面ディスプレイに用いる情報表示用パネルの基本的な構成について説明する。本発明に用いる情報表示用パネルでは、対向する基板間に封入された表示媒体に電界が付与される。付与された電界方向に沿って、帯電した表示媒体が電界の力やクーロン力などによって引き寄せられ、それら表示媒体が電位の切り替えによる電界方向の変化によって移動方向を変えることにより、画像等の情報表示がなされる。従って、表示媒体が、均一に移動し、かつ、表示情報の書換え安定性あるいは表示情報の継続表示安定性を維持できるように、情報表示用パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
本発明の大画面ディスプレイに用いる情報表示用パネルの例を、図1(a)、(b)に基づき説明する。
図1(a)、(b)に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の表示媒体3(ここでは白色表示媒体用粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと黒色表示媒体用粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、基板1に設けた電極5と基板2に設けた電極6との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させ、黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を行うか、あるいは、白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を行っている。なお、図1(b)に示す例では、図1(a)に示す例に加えて、基板1、2との間に例えば格子状に隔壁4を設けセルを形成している。また、図1(b)において、手前にある隔壁は省略している。
以上の説明は、粒子群からなる白色表示媒体3Wを粉流体からなる白色表示媒体に、粒子群からなる黒色表示媒体3Bを粉流体からなる黒色表示媒体に、それぞれ置き換えた場合も同様に適用することが出来る。
本発明の大画面ディスプレイの特徴は、上述した構成の表示媒体を利用した単純マトリックス駆動方式の情報表示用パネルを、大画面ディスプレイとして用いた点にある。本発明では、上述した構成の情報表示用パネルを1枚単独で使用することで大画面ディスプレイを構成することができるが、実際に大画面ディスプレイを製造する際の容易さや製造コストを考慮すると、単純マトリックス駆動方式の情報表示用パネルを複数枚繋ぎ合わせて大画面ディスプレイを構成することが好ましい。また、その際、複数枚の情報表示用パネルを繋ぎ合わせるにあたり、前面基板に形成したライン同士、及び、背面基板に形成したライン同士を接続する構成とすることが好ましい。
以下、これらの好適例について説明する。
図2(a)、(b)はそれぞれ本発明の大画面ディスプレイの一例を説明するための正面図及び側面図である。図2(a)、(b)に示す例では、16枚の1枚がA3サイズの情報表示用パネル11を縦方向に4枚で横方向に4枚となるように繋ぎ合わせて、大画面ディスプレイ12を構成している。16枚の情報表示用パネル11は、基台13上で繋ぎ合わされており、基台13の側面に、パソコン画面表示用のパネル画面切換ユニット14を内蔵している。
図3は本発明の大画面ディスプレイにおけるライン電極の接続の一例を説明するための図である。図3に示す例では、16枚の情報表示用パネル11にて、カラム電極21同士、ロウ電極22同士を接続して1枚の大画面ディスプレイ12とした様子を示している。なお本例では、説明を簡略にするため、各パネル11間も実際よりも大きく空けて示している。
図4は本発明の大画面ディスプレイにパソコンを接続してパソコン表示画面を表示させた様子を説明するための図である。図4に示す例では、大画面ディスプレイ12のパネル画面切換ユニット14にパソコン31をケーブル32を介して接続し、パソコン31の表示画面と同じ画面を大画面ディスプレイ12に表示させている。
次に、本発明の大画面ディスプレイに用いる情報表示用パネルの好適例について説明する。図5(a)、(b)はそれぞれ本発明の大画面ディスプレイに用いる情報表示用パネルの一例の構成を説明するための図であり、図5(a)はその平面図を示し、図5(b)は図5(a)におけるA−A線に沿った断面図を示している。図5(a)、(b)に示す例では、情報表示用パネル11を、前面基板2とトップコート層43とからなる前面パネル42と背面基板1との間に、表示媒体3(ここでは白色表示媒体3Wと黒色表示媒体3B)を封入して構成している。これにより、透明な前面パネル42に、情報ここでは三角形の図形と数式を表示媒体3を用いて表示させることに加えて、図5(a)に示すように、インク52を用いて情報ここではアンダーライン51を書き込むことができ、かつ、このアンダーライン51を図示しないイレーザによって消去できる構成を付加している。
上述した情報表示用パネル11を用いることで、プレゼンテータはプレゼンテーション中自分自身で前面パネル42にアンダーライン41や文字等を書き込むことができ、また、イレーザにより書き込んだ文字等を簡単に消去することができ、より説得力のあるプレゼンテーションを行うことが可能となる。
なお、図5(a)、(b)に示す例において、前面パネル42は以下に示す構成を満たすことが好ましい。
・前面パネル42は、その前面に、インクを用いて何らかの情報を表示する(書く、描く)ことが可能である。
・前面パネル42は、その前面に付着しているインクをイレーザで拭き取る(表示された情報を消す)ことが可能である。
・前面パネル42は、その前面に、ホワイトボードマーカを筆記具に使用して、文字、絵、図、線、表などを、手書きで記入することが可能である。
・使用されるインクは、アルコール系インク、水性インク、油性インク等である。
・ホワイトボードマーカおよびイレーザは、ごくふつうの事務用品店で入手できる、市販の製品を用いることができる。
・前面パネル42は、可視光を透過する。
・前面基板2は、ホワイトボードマーカの先で押圧された時に、容易に変形(陥没)しない程度の堅さを有している。
・前面パネル42の一例として、PET(ポリエチレンテレフタレート)からなる透明樹脂製パネルやガラス製パネルが挙げられる。
また、図5(a)、(b)に示す例において、トップコート層43は以下に示す構成を満たすことが好ましい。
・トップコート層43は、透明樹脂層を前面基板2の表面に蒸着、塗膜等の方法を用いて形成したり、透明樹脂フィルムを前面基板2の表面に貼り付けて形成したりすることができる。
・トップコート層43は、樹脂バインダ100重量部にフッ化アルキル基を有するブロックコポリマーを5重量部〜10重量部程度配合した樹脂組成物に硬化剤等の添加剤が配合された透明樹脂組成物や、シリコン系又はフッ素系を主とした透明樹脂組成物で形成される。
・トップコート層43は、塗工等で2μm〜20μm程度の厚みに形成される。
・トップコート層43の樹脂バインダにはアクリルウレタン系樹脂などの熱硬化性樹脂のうち透明なものが用いられ、また、ブロックコポリマーにはモディパーF(日本油脂(株)製商品名)やアロンG(東亜合成化学工業(株)製商品名)等が用いられる
以下、本発明の大画面ディスプレイをなす情報表示用パネルを構成する各部材について説明する。
基板については、前面基板は情報表示用パネル外側から表示媒体の色が確認できる透明な基板2(以下、場合により前面基板を符号2と記す)であり、可視光の透過率が高くかつ耐熱性の良い材料が好適である。背面基板1は透明でも不透明でもかまわない。前面基板材料を例示すると、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリイミド、アクリルなどのポリマーシートのように透明で可とう性のあるもの、および、ガラス、石英などの透明で可とう性のない無機シートが挙げられる。背面基板材料を例示すると、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリイミド、アクリルなどのポリマーシートや、金属シートのように可とう性のあるもの他、繊維補強された樹脂シートおよびガラス、石英などの可とう性のない無機シートが挙げられる。基板の厚みは、2〜5000μmが好ましく、さらに5〜2000μmが好適であり、薄すぎると、強度、基板間の間隔均一性を保ちにくくなり、5000μmより厚いと、薄型情報表示用パネルとする場合に不都合がある。
情報表示用パネルの基板に設ける電極材料としては、ITO(酸化インジウム錫)、酸化インジウム、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン等の導電性高分子類が例示され適宜選択して用いられる。この場合の電極の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状に形成する方法や、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布したりする方法が用いられる。いずれの場合もパターン形成可能で導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、前面基板2に設ける電極は、導電性が確保でき光透過性に支障がなければ良く、厚みは3〜1000nm、好ましくは5〜400nmが好適である。背面基板1に設ける電極は、導電性が確保でき基板との密着性に支障がなければ透明である必要はなく、厚みは0.01〜1μmが好適である。なお、この場合の外部電圧入力は、直流あるいは交流を重畳しても良い。
基板に設ける隔壁の高さや幅は表示にかかわる表示媒体の種類により適宜最適設定され、一概には限定されないが、隔壁の幅は2〜100μm、好ましくは3〜50μmに、隔壁の高さは10〜500μm、好ましくは10〜200μmに調整される。表示側基板と背面側基板とを重ね合わせて得られる情報表示用パネルにおけるセル形状は隔壁形状によって図6に例示するような様々な形状のものが用いられる。表示面側から見える隔壁断面部分に相当する部分(隔壁の幅によって形成されるセルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、表示状態の鮮明さが増す。
次に、本発明の情報表示用パネルで表示媒体として例えば用いる粉流体について説明する。なお、本発明の情報表示用パネルで用いる粉流体の名称については、本出願人が「電子粉流体(登録商標):登録番号4636931」の権利を得ている。
本発明における「粉流体」は、気体の力も液体の力も借りずに、自ら流動性を示す、流体と粒子の特性を兼ね備えた両者の中間状態の物質である。例えば、液晶は液体と固体の中間的な相と定義され、液体の特徴である流動性と固体の特徴である異方性(光学的性質)を有するものである(平凡社:大百科事典)。一方、粒子の定義は、無視できるほどの大きさであっても有限の質量をもった物体であり、重力の影響を受けるとされている(丸善:物理学事典)。ここで、粒子でも、気固流動層体、液固流動体という特殊状態があり、粒子に底板から気体を流すと、粒子には気体の速度に対応して上向きの力が作用し、この力が重力とつりあう際に、流体のように容易に流動できる状態になるものを気固流動層体と呼び、同じく、流体により流動化させた状態を液固流動体と呼ぶとされている(平凡社:大百科事典)。このように気固流動層体や液固流動体は、気体や液体の流れを利用した状態である。本発明では、このような気体の力も、液体の力も借りずに、自ら流動性を示す状態の物質を、特異的に作り出せることが判明し、これを粉流体と定義した。
すなわち、本発明における粉流体は、液晶(液体と固体の中間相)の定義と同様に、粒子と液体の両特性を兼ね備えた中間的な状態で、先に述べた粒子の特徴である重力の影響を極めて受け難く、高流動性を示す特異な状態を示す物質である。このような物質はエアロゾル状態、すなわち気体中に固体状もしくは液体状の物質が分散質として安定に浮遊する分散系で得ることができ、本発明の情報表示用パネルで固体状物質を分散質とするものである。
本発明の情報表示用パネルは、少なくとも一方が透明な、対向する基板間に、例えば気体中に固体粒子が分散質として安定に浮遊するエアロゾル状態で高流動性を示す粉流体を封入するものであり、このような粉流体は、低電圧の印加でクーロン力などにより容易に安定して移動させることができる。
本発明に表示媒体として例えば用いる粉流体とは、先に述べたように、気体の力も液体の力も借りずに、自ら流動性を示す、流体と粒子の特性を兼ね備えた両者の中間状態の物質である。この粉流体は、特にエアロゾル状態とすることができ、本発明の情報表示用パネルでは、気体中に固体状の物質が分散質として比較的安定に浮遊する状態で表示媒体として用いられる。
次に、本発明の情報表示用パネルにおいて表示媒体を構成する表示媒体用粒子(以下、粒子ともいう)について説明する。表示媒体用粒子は、そのまま該表示媒体用粒子だけで構成して表示媒体としたり、その他の粒子と合わせて構成して表示媒体としたり、粉流体となるように調整、構成して表示媒体としたりして用いられる。
粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、従来と同様に、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
樹脂の例としては、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、アクリルフッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられ、2種以上混合することもできる。特に、基板との付着力を制御する観点から、アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、アクリルフッ素樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂が好適である。
荷電制御剤としては、特に制限はないが、負荷電制御剤としては例えば、サリチル酸金属錯体、含金属アゾ染料、含金属(金属イオンや金属原子を含む)の油溶性染料、4級アンモニウム塩系化合物、カリックスアレン化合物、含ホウ素化合物(ベンジル酸ホウ素錯体)、ニトロイミダゾール誘導体等が挙げられる。正荷電制御剤としては例えば、ニグロシン染料、トリフェニルメタン系化合物、4級アンモニウム塩系化合物、ポリアミン樹脂、イミダゾール誘導体等が挙げられる。その他、超微粒子シリカ、超微粒子酸化チタン、超微粒子アルミナ等の金属酸化物、ピリジン等の含窒素環状化合物及びその誘導体や塩、各種有機顔料、フッ素、塩素、窒素等を含んだ樹脂等も荷電制御剤として用いることもできる。
着色剤としては、以下に例示するような、有機または無機の各種、各色の顔料、染料が使用可能である。
黒色着色剤としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭等がある。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
黄色着色剤としては、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファーストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ、C.I.ピグメントイエロー12等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
体質顔料としては、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、
タルク、アルミナホワイト等がある。また、塩基性、酸性、分散、直接染料等の各種染料として、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルー等がある。
無機系添加剤の例としては、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、鉛白、タルク、シリカ、ケイ酸カルシウム、アルミナホワイト、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、カドミウムオレンジ、チタンイエロー、紺青、群青、コバルトブルー、コバルトグリーン、コバルトバイオレット、酸化鉄、カーボンブラック、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライトブラック、銅粉、アルミニウム粉などが挙げられる。
これらの顔料および無機系添加剤は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。このうち特に黒色顔料としてカーボンブラックが、白色顔料として酸化チタンが好ましい。
また、本発明の粒子は平均粒子径d(0.5)が、0.1〜20μmの範囲であり、均一で揃っていることが好ましい。平均粒子径d(0.5)がこの範囲より大きいと表示上の鮮明さに欠け、この範囲より小さいと粒子同士の凝集力が大きくなりすぎるために表示媒体としての移動に支障をきたすようになる。
更に本発明では、各粒子の粒子径分布に関して、下記式に示される粒子径分布Spanを5未満、好ましくは3未満とする。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、各粒子のサイズが揃い、表示媒体の均一な移動が可能となる。
さらにまた、各粒子の相関について、使用した粒子の内、最大径を有する粒子のd(0.5)に対する最小径を有する粒子のd(0.5)の比を50以下、好ましくは10以下とすることが肝要である。たとえ粒子径分布Spanを小さくしたとしても、互いに帯電特性の異なる粒子が互いに反対方向に動くので、互いの粒子サイズが近く、互いの粒子が当量ずつ反対方向に容易に移動できるようにするのが好適であり、それがこの範囲となる。
なお、上記の粒子径分布および粒子径は、レーザー回折/散乱法などから求めることができる。測定対象となる粒子にレーザー光を照射すると空間的に回折/散乱光の光強度分布パターンが生じ、この光強度パターンは粒子径と対応関係があることから、粒子径および粒子径分布が測定できる。
ここで、本発明における粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
表示媒体用粒子の帯電量は当然その測定条件に依存するが、情報表示用パネルにおける表示媒体用粒子の帯電量はほぼ、初期帯電量、隔壁との接触、基板との接触、経過時間に伴う電荷減衰に依存し、特に表示媒体用粒子の帯電挙動の飽和値が支配因子となっているということが分かった。
本発明者らは鋭意検討の結果、ブローオフ法において同一のキャリア粒子を用いて、表示媒体用粒子の帯電量測定を行うことにより、表示媒体用粒子の適正な帯電特性値の範囲を評価できることを見出した。
更に、本発明において情報表示用パネルを乾式の情報表示用パネルとする場合には、表示媒体を取り巻く空隙部分の気体の管理が重要であり、表示安定性向上に寄与する。具体的には、空隙部分の気体の湿度について、25℃における相対湿度を60%RH以下、好ましくは50%RH以下とすることが重要である。
この空隙部分とは、図1(a)、(b)において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(電極を基板内側に設けた場合)、表示媒体3(粒子群あるいは粉流体)の占有部分、隔壁4の占有部分(隔壁を設けた場合)、情報表示用パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるように情報表示用パネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、情報表示用パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
本発明における情報表示用パネルの基板と基板との間隔は、表示媒体が移動できて、コントラストを維持できればよいが、通常10〜500μm、好ましくは10〜200μmに調整される。
乾式の情報表示用パネルとする場合、対向する基板間の空間における表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体の移動の支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
以下、本発明の実施例を示して、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記に限定されるものではない。
情報表示用パネルの前面側および背面側にライン電極を形成して、単純マトリックス画素を形成するようにパネルを重ね合わせ、パネルの間に表示媒体として粒子群または粉流体を封入した構成の乾式の大画面ディスプレイを準備した。パソコン側出力端子とディスプレイ側入力端子とを、ケーブルで接続し、パソコンで作成したパソコンの画面情報を本発明の大画面ディスプレイに表示させた。
<実施例1>
A3サイズのパネル1枚でディスプレイを作製し、通常照明にて部屋を明るくした状況でパソコン画面に形成した画像情報をディスプレイに表示させたところ、視認性の良い画像表示ができた。少人数で行う会議用のディスプレイとしては十分な視認性があった。なお、会議で作成した表示画面はパソコンに保存し、後でプリンタに印刷して議事録として保管することもできる。
<実施例2>
実施例1のA3サイズのパネルのライン電極数の1/4(カラム電極、ロウ電極ともに)のライン電極本数で構成したA3サイズのパネルを16枚(4×4)連結した大画面ディスプレイを作製し、通常照明にて部屋を明るくした状況でパソコン画面に形成した画像情報をディスプレイに表示させたところ、視認性の良い画像表示ができた。
<実施例3>
A3サイズのパネルの前面基板の外側表面に、熱硬化性アクリルウレタン系樹脂100重量部に、ブロックコポリマーとしてモディパーF(日本油脂(株)製)を7重量部配合した樹脂組成物からなるトップコート層を10μm厚で設けた前面基板を用いた以外は、実施例2と同様にして大画面ディスプレイを作製した。通常照明にて部屋を明るくした状況でパソコン画面に形成した画像情報を、作製した大画面ディスプレイに表示させたところ、視認性の良い画像表示を行うことができた。
また、表示情報の余白にその表示情報を補足する説明を、市販のホワイトボード用のペンを用いて前面パネルの上に書き込んだり、赤色インクで強調表示を書き込んだりしてプレゼンテーションを行った。
パソコン画面の書き換えに対応して大画面ディスプレイに表示された画像情報が書き換わったので、ホワイトボード用のペンで書き込んだ補足説明を市販のホワイトボード用イレーサで拭き取ったところ、きれいに消去することができた。
本発明の大画面ディスプレイは、例えば会議時に黒板やスクリーンの代わりのディスプレイとして好適に用いられるものであるが、その他、看板、ポスター等の掲示板、電子広告等の表示部などにも好適に用いられる。
(a)、(b)はそれぞれ本発明の大画面ディスプレイを構成する情報表示用パネルにおける一例の構成を示す図である。 (a)、(b)はそれぞれ本発明の大画面ディスプレイの一例を説明するための正面図及び側面図である。 本発明の大画面ディスプレイにおけるライン電極の接続の一例を説明するための図である。 本発明の大画面ディスプレイにパソコンを接続してパソコン表示画面を表示させた様子を説明するための図である。 (a)、(b)はそれぞれ本発明の大画面ディスプレに用いる情報表示用パネルの一例を説明するための図である。 本発明の大画面ディスプレイを構成する情報表示用パネルにおける隔壁の形状の一例を示す図である。
符号の説明
1 背面基板
2 前面基板
3 表示媒体
3W 白色表示媒体
3Wa 白色表示媒体用粒子
3B 黒色表示媒体
3Ba 黒色表示媒体用粒子
4 隔壁
5、6 電極
11 情報表示用パネル
12 大画面ディスプレイ
13 基台
14 パネル画面切換ユニット
21 カラム電極
22 ロウ電極
31 パソコン
32 ケーブル
42 前面パネル
43 トップコート層
51 アンダーライン
52 インク

Claims (7)

  1. 透明な前面基板と背面基板との間に表示媒体を封入し、前面基板及び背面基板のそれぞれに設けたライン電極から表示媒体に電界を付与することによって、表示媒体を移動させて画像等の情報を表示する単純マトリックス駆動方式の情報表示用パネルを用いたことを特徴とする大画面ディスプレイ。
  2. 単純マトリックス駆動方式の情報表示用パネルを複数枚繋ぎ合わせたことを特徴とする請求項1に記載の大画面ディスプレイ。
  3. 複数枚の情報表示用パネルを繋ぎ合わせるにあたり、前面基板に形成したライン同士、及び、背面基板に形成したライン同士を接続する構成としたことを特徴とする請求項2に記載の大画面ディスプレイ。
  4. 情報表示用パネルの透明な前面パネルが、インクを用いて情報を書き込むことができ、かつ、イレーザによって書き込んだ情報を消去できる構成を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の大画面ディスプレイ。
  5. 前面パネルが前面基板とトップコート層とからなることを特徴とする請求項4に記載の大画面ディスプレイ。
  6. トップコート層が、透明樹脂層を前面基板の表面に蒸着、塗膜等の方法を用いて形成したもの、あるいは、透明樹脂フィルムを前面基板の表面に貼り付けて形成したもの、であることを特徴とする請求項5に記載の大画面ディスプレイ。
  7. トップコート層の厚さが2〜20μmの範囲であることを特徴とする請求項5または6に記載の大画面ディスプレイ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011111951A2 (ko) * 2010-03-10 2011-09-15 오리온피디피 주식회사 디스플레이 패널 글래스 파손 방지용 마스터 프레임

Cited By (2)

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WO2011111951A2 (ko) * 2010-03-10 2011-09-15 오리온피디피 주식회사 디스플레이 패널 글래스 파손 방지용 마스터 프레임
WO2011111951A3 (ko) * 2010-03-10 2011-11-10 오리온피디피 주식회사 디스플레이 패널 글래스 파손 방지용 마스터 프레임

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