JP2007006631A - 圧電アクチュエータ,電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 圧電素子と補強板とが剥離するのを防止することができる圧電アクチュエータを提供すること。
【解決手段】 圧電素子51の外周辺51Aと外周辺51Bとが面取り部511の滑らかな曲線状の輪郭線によって互いに接続されており、尖端部が形成されない。このため、圧電素子51と補強板52とを剥離させようとする剥離力が1点に集中的に加わるのを防止することができ、面取り部511の大きさに応じて剥離力を分散させることができるから、圧電素子51と補強板52との剥離を効果的に防止することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、圧電アクチュエータ,電子機器に関する。
従来、印加電圧に応じて伸縮可能な板状の圧電素子と、当該圧電素子の厚さ方向に沿って積層されて当該圧電素子に接着される補強板とを備える圧電アクチュエータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
圧電素子は、所定符号(正または負)の電圧を印加すると伸張し、当該所定符号と逆符号の電圧を印加すると収縮する性質を有する素子である。このような圧電素子の性質を利用して被駆動体を駆動するために、特許文献1に記載の圧電アクチュエータでは、圧電素子を平面視矩形形状の板状に形成し、かつ、圧電素子に電圧を印加するための電極を当該圧電素子の中央部分および前記平面視矩形形状における対角線の両端部分に形成している。そして、符号が正負交互に変化する交流駆動電圧を、電極を介して圧電素子に印加すると、圧電素子は厚さ方向に略垂直な伸縮面内において伸縮し、当該圧電素子に接着されている補強板も厚さ方向に略垂直な振動面(前記伸縮面と略平行な面)内において振動する。ここで、補強板には、被駆動体と当接される当接部が形成されている。当接部は、圧電素子の伸縮に伴って振動面内において楕円軌道を描いて振動するようになっており、当該当接部に当接された被駆動体は所定方向に駆動される。
特開2004−159403号公報
ところで、圧電素子と補強板とは厚さ方向に沿って積層するように接着剤で互いに接着されて略一体的に伸縮・振動可能であるが、電極を介した電圧印加によって圧電素子の伸縮が繰り返されると、伸縮に伴って圧電素子と補強板との間に生じる力によって圧電素子と補強板とが剥離してしまうことがある。特に、特許文献1に記載の圧電アクチュエータにおける圧電素子のように平面視矩形形状の圧電素子では、角部が尖っているために、圧電素子と補強板とを剥離させようとする力(以下、剥離力と略すことがある)は角部の尖端に集中的に加わってしまい、当該尖端から剥離が進行しやすいという問題があった。
本発明の目的は、圧電素子と補強板とが剥離するのを防止することができる圧電アクチュエータ,電子機器を提供することである。
本発明の圧電アクチュエータは、印加電圧に応じて伸縮可能な板状の圧電素子と、当該圧電素子の厚さ方向に沿って積層されて当該圧電素子に接着される補強板とを備える圧電アクチュエータであって、前記圧電素子の少なくとも1つの角部には、当該角部を面取り形状に形成する面取り部が形成されている、ことを特徴とする。
このような構成の本発明の圧電アクチュエータでは、圧電素子の角部(面取り部が形成されている角部)に加わる剥離力の大部分は面取り部に加わるようになっており、従来の圧電アクチュエータのように、圧電素子の角部の尖端に剥離力が集中的に加わるようなことがないから、圧電素子と補強板とが、圧電素子の角部から剥離するのを防止することができる。
また、本発明の圧電アクチュエータでは、前記補強板には、圧電アクチュエータによって駆動される被駆動体に向かって突出されて、当該被駆動体に当接される当接部が形成され、前記面取り部は、少なくとも、前記補強板の当接部に最も近い前記圧電素子の角部に形成されている、ことが好ましい。
被駆動体を駆動する圧電アクチュエータにおいては、駆動効率を向上させるために、補強板において、被駆動体に当接される当接部を最も大きく振動させるようにするのが通常である。この場合、圧電素子と補強板とを剥離させようとする剥離力は、補強板の当接部付近において最大になる。以上のような構成の本発明の圧電アクチュエータでは、剥離力が最大になる当接部に最も近い圧電素子の角部に圧電素子と補強板とが剥離するのを防止するための面取り部を形成しているので、効率的に剥離を防止することができる。
また、本発明の圧電アクチュエータでは、前記当接部は、前記圧電素子の一の角部の位置において前記補強板から突出形成され、前記圧電素子の面取り部は、少なくとも、前記一の角部に形成されている、ことが好ましい。
このような構成の圧電アクチュエータによれば、補強板の当接部が突出形成されている位置に圧電素子の面取り部を形成しており、剥離力が最大になる当接部の位置と、圧電素子と補強板とが剥離するのを防止するための面取り部の位置とがほとんど一致しているので、より効果的に剥離を防止することができる。
また、本発明の圧電アクチュエータでは、前記当接部は、前記一の角部を構成する一方の外周辺の形成方向と略同一の突出方向に沿って突出形成され、前記一の角部を構成する他方の外周辺の少なくとも一部分が、前記厚さ方向に沿って前記当接部に重なっている、ことが好ましい。
本発明の圧電アクチュエータでは、圧電素子の角部に面取り部が形成されているので、従来の圧電アクチュエータと比較して見れば、当該従来の圧電アクチュエータにおいて圧電素子の角部に形成されていた尖端を面取り部によって切り落としたと見ることができる。この見方の下で、面取り部を大きくして当該面取り部によって圧電素子を切り落とす部分(尖端を含む)を大きくすればするほど、剥離力は面取り部の大きさに応じて分散されるので、剥離を起こりにくくすることができる。
しかしながら、補強板に対して厚さ方向に沿って積層するように接着された圧電素子は、補強板を厚さ方向に沿って支えて当接部が厚さ方向に振動するのを抑制し、厚さ方向に略垂直な振動面内において当接部を振動させる役割も果たしている。そのため、当接部近傍において圧電素子を面取り部によって大きく切り落としすぎてしまうと、当接部の振動が振動面から見て厚さ方向にぶれてしまい、所期の駆動効率を実現できなくなってしまう。
以上のような構成の本発明の圧電アクチュエータでは、補強板の当接部が、面取り部が形成されている圧電素子の一の角部を構成する一方の外周辺の形成方向と略同一の突出方向に沿って突出形成されている。そして、圧電素子の一の角部を構成する他方の外周辺の少なくとも一部分が、厚さ方向に沿って補強板の当接部に重なっている。このような構成によれば、厚さ方向に沿って当接部に重なっている他方の外周辺の部分によって、当接部が厚さ方向に振動するのが抑制されるので、厚さ方向に略垂直な振動面内において当接部を振動させることができ、所期の駆動効率を実現することができる。
また、本発明の圧電アクチュエータでは、前記圧電素子において、前記一の角部を構成する一方の外周辺および他方の外周辺は互いに略垂直な方向に形成され、前記当接部は、前記一方の外周辺の形成方向と略同一の突出方向に沿って突出形成され、前記突出方向に対して略垂直な幅方向に沿って、前記一の角部に形成されている前記面取り部は幅Bを有し、前記当接部は幅bを有し、前記幅Bおよび前記幅bについて、0.01×b<Bが成立している、ことが好ましい。
面取り部の幅Bについては、大きくしすぎると、補強板の当接部と、面取り部が形成されている圧電素子の一の角部を構成する他方の外周辺とが、厚さ方向に沿って全く重ならなくなってしまうので、前述のように、当接部の振動が厚さ方向に沿ってぶれてしまって所期の駆動効率を実現することができないという問題があった。しかしながら、逆に、面取り部の幅Bを小さくしすぎても、面取り部が小さくなって剥離力が分散されにくくなるので、圧電素子および補強板の剥離防止効果が十分に発揮されなくなるという問題がある。本発明の発明者は、以上のような構成の本発明の圧電アクチュエータのように、面取り部が形成される圧電素子の一の角部を構成する一方の外周辺および他方の外周辺が略垂直な方向に形成される圧電素子において、面取り部の幅Bが、補強板の当接部の幅bの100分の1よりも大きければ(0.01×b<B)、面取り部を形成したことによる剥離防止効果が十分に発揮され、面取り部が形成されない従来の圧電アクチュエータに比べて駆動可能時間が約1.2倍になることを見出した。なお、さらに面取り部の幅Bを当接部の幅bに対して大きくして、幅Bを幅bの50分の1よりも大きくすれば(0.02×b<B)、より一層の剥離防止効果が発揮され、面取り部が形成されない従来の圧電アクチュエータに比べて駆動可能時間が約2倍になることを本発明の発明者は見出した。
また、本発明の圧電アクチュエータでは、前記当接部は、前記一の角部を構成する一方の外周辺の形成方向と略同一の突出方向に沿って突出形成され、前記一の角部に形成されている前記面取り部は、前記突出方向に沿って長さLを有し、前記突出方向に対して略垂直な幅方向に沿って幅Bを有し、前記長さLおよび前記幅Bについて、L>Bが成立している、ことが好ましい。
以上で説明したように、圧電素子の面取り部の幅Bを大きくしすぎると、補強板の当接部の振動が厚さ方向に沿ってぶれてしまうので、これを防止するために幅Bの大きさについては必然的に制約(上限)があった。これに対して、面取り部の突出方向に沿った長さLについてはこのような制約がほとんどなく、比較的大きくしても支障は少ない。そこで、以上のような構成の本発明の圧電アクチュエータでは、面取り部の長さLを幅Bよりも大きくしている(L>B)。ここで、面取り部の突出方向に沿った長さLを大きくすれば、面取り部自体が大きくなって、剥離力が面取り部の大きさに応じて分散されるので、圧電素子と補強板との剥離を起こりにくくすることができる。
また、本発明の圧電アクチュエータでは、前記圧電素子は、略矩形形状に形成され、前記圧電素子の略矩形形状において前記一の角部と対角関係にある他の角部の位置には、前記当接部との平衡をとるためのカウンターバランス部が前記補強板から突出形成され、前記圧電素子の面取り部は、少なくとも、前記他の角部に形成されている、ことが好ましい。
このような構成の圧電アクチュエータのように、当接部に対するカウンターバランス部を補強板に形成する場合、カウンターバランス部は当接部と同様に大きく振動する。したがって、圧電素子と補強板とを剥離させようとする剥離力は、補強板のカウンターバランス部付近においても最大になる。以上のような構成の本発明の圧電アクチュエータでは、剥離力が最大になるカウンターバランス部に最も近い圧電素子の他の角部に圧電素子と補強板とが剥離するのを防止するための面取り部を形成しているので、効率的に剥離を防止することができる。
また、本発明の圧電アクチュエータでは、前記当接部は、前記圧電素子において互いに隣り合う所定の2つの角部の略中間位置において前記補強板から突出形成され、前記圧電素子の面取り部は、少なくとも、前記2つの角部にそれぞれ形成されている、ことが好ましい。
このような構成の圧電アクチュエータでは、圧電素子における所定の2つの角部の略中間位置に、大きく振動する補強板の当接部が突出形成されているので、圧電素子における角部のうち、前記2つの角部における剥離力が最大になっている。以上のような構成の本発明の圧電アクチュエータでは、剥離力が最大になる前記2つの角部に圧電素子と補強板とが剥離するのを防止するための面取り部をそれぞれ形成しているので、効率的に剥離を防止することができる。
また、本発明の圧電アクチュエータでは、前記圧電素子の面取り部は、輪郭線が曲線状に形成されている、ことが好ましい。
このような構成の圧電アクチュエータでは、面取り部の輪郭線を曲線状に形成しているので、直線状に形成する場合に比べて輪郭線を長くすることができる。ここで、面取り部の輪郭線を長くすれば、面取り部自体が大きくなって、剥離力が面取り部の大きさに応じて分散されるので、圧電素子と補強板との剥離を起こりにくくすることができる。
また、本発明の圧電アクチュエータでは、前記圧電素子の面取り部は、輪郭線が、前記角部を構成する一方の外周辺および他方の外周辺と滑らかに接続される曲線状の両端部と、当該両端部を滑らかに接続する直線状の中間部とによって構成されている、ことが好ましい。
本発明では、面取り部の輪郭線を直線状に形成することもできる。しかしながら、この場合、面取り部が形成される圧電素子の角部を構成する一方の外周辺および他方の外周辺、当該両外周辺を互いに接続する面取り部の輪郭線のいずれもが直線状になっているので、一方の外周辺と面取り部の輪郭線との交点部分、および、他方の外周辺と面取り部の輪郭線との交点部分において尖端部が形成されてしまい、当該尖端部に剥離力が集中的に加わってしまう可能性がある。そこで、以上のような構成の本発明の圧電アクチュエータでは、面取り部の輪郭線の両端部を曲線状として、一方の外周辺および他方の外周辺と滑らかに接続されるようにしている。このような構成によれば、面取り部の輪郭線と、一方の外周辺および他方の外周辺との接続部分において尖端部が形成されず、この部分においても剥離力が1点に集中的に加わるようなことがないから、圧電素子と補強板とが剥離するのをより効果的に防止することができる。
また、本発明の圧電アクチュエータでは、前記補強板には、前記圧電素子の面取り部よりも外側に延出された延出部が形成され、前記圧電素子の面取り部と、前記補強板の延出部とは、当該両者をまたぐように塗布された弾性を有する弾性接着剤によって接着されている、ことが好ましい。
このような構成の圧電アクチュエータによれば、面取り部に加わる剥離力が弾性接着剤の弾性によって緩和されるので、圧電素子と補強板との剥離を効果的に防止することができる。
また、圧電素子と補強板とが積層される圧電アクチュエータにおいては、通常、圧電素子および補強板の対向面間に弾性を有しない非弾性接着剤を塗布して両者を接着し、圧電素子の伸縮が非弾性接着剤を介してほとんど減衰されることなく補強板に伝達されるようにしている。以上のような構成の本発明の圧電アクチュエータでは、非弾性接着剤が通常塗布されている圧電素子および補強板の対向面間ではなく、圧電素子の面取り部と補強板の延出部との間に弾性接着剤を塗布しているので、弾性接着剤と非弾性接着剤とが混ざることなく適切に圧電素子および補強板を接着することができる。
また、本発明の圧電アクチュエータでは、前記弾性接着剤において、前記圧電素子の面取り部および前記補強板の延出部に密着されない側の表面は曲面状に形成されている、ことが好ましい。
このような構成の圧電アクチュエータによれば、弾性接着剤の曲面状の表面によって圧電素子の面取り部に加わる剥離力が緩和されるので、圧電素子と補強板との剥離を効果的に防止することができる。
また、本発明の電子機器は、前記圧電アクチュエータを備えている、ことを特徴とする。
また、本発明では、前記電子機器は時計であって、計時部と、当該計時部によって計時された計時情報を表示する計時情報表示部とを備えている、ことが好ましい。
このような構成の電子機器によれば、前述した本発明の圧電アクチュエータを備えているので、本発明の圧電アクチュエータについて前述した各作用・効果を奏することができる。
本発明によれば、圧電アクチュエータにおいて、圧電素子と補強板とが剥離するのを防止することができる。
〔1.第1実施形態〕
続いて、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)時計1の概略構成
図1は、電子機器としての時計1を示す平面図である。
時計1は、駆動装置としてのムーブメント2と、ムーブメント2を収納するケース3とを備えるアナログ表示式の腕時計(クォーツ時計)である。
ムーブメント2には、文字板11および竜頭12が取り付けられている。文字板11の略中央には、秒針121、分針122、時針123が取り付けられている。また、文字板11の3時位置には、平面視略矩形状の窓部34が形成されている。窓部34には、文字板11の背面側に設けられた日車33に印字されたいずれか1の日が表示される。日車33は1日に1日分回転されるように構成されており、窓部34に表示される日が実際の日に合わせて順次切り替わるようになっている。
秒針121,分針122,時針123の駆動機構はムーブメント2に格納されており、通常のアナログ表示式クォーツ時計と同様に、水晶振動子が組み込まれた回路基板と、コイル,ステータ,ロータを有するステッピングモータ(図示省略)と、駆動輪列(図示省略)と、動力源としての電池24(図2)とを備えて構成されている。この駆動機構では、水晶振動子にて発振され回路ブロックを経て分周されたパルス信号によりステッピングモータが駆動される。そして、ステッピングモータの駆動力が駆動輪列によって伝達されることにより、秒針121,分針122,および時針123が駆動される。
なお、ステッピングモータの数は問わない。したがって、例えば、秒針121の駆動用に1つ、分針122および時針123の駆動用に1つ、の計2つのステッピングモータを設けるようにしてもよい。
なお、以上の構成において、ムーブメント2は計時を行う本発明における計時部を構成しており、文字板11,秒針121,分針122,時針123,日車33,窓部34はムーブメント2によって計時された計時情報を表示する本発明における計時情報表示部を構成している。
(2)日表示装置30の構造
図2は、ムーブメント2に組み込まれた日表示装置30を文字板11の正面側から見た平面図である。
日表示装置30は、前記の日車33と、前記の窓部34(図1)と、日車駆動部40とを備えて構成されている。
日車駆動部40は、減速輪列としての日回し中間車31,日回し車32を介して日車33を駆動する。なお、日車駆動部40,日回し中間車31,日回し車32,日車33は、地板23に取り付けられている。
また、詳しい図示は省略するが、地板23の背面側には、ステッピングモータに接続されて指針を駆動する駆動輪列(図示省略)や電池24などが設けられている。なお、電池24は、ステッピングモータ,日車駆動部40,電圧印加装置(図示省略)などに電力を供給する。
日回し中間車31は、大径部311と小径部312とによって構成されている。
小径部312は、大径部311よりも若干小径の円筒形状を有し、その外周面には、平面視略正方形状の切欠部312Aが形成されている。なお、小径部312は、大径部311と同心になるように、当該大径部311に固着されている。
大径部311は、日車駆動部40におけるロータ41正面側の歯車411と噛合されており、ロータ41が回転すると大径部311も連動して回転する。したがって、大径部311を含む日回し中間車31は、ロータ41の回転に連動して回転するようになっている。
日回し中間車31の側方部分(図2における下方部分)において、地板23には板ばね313が設けられている。
板ばね313は、基端部が地板23に固定され、先端部が平面視略V字形状に折り曲げられている。板ばね313の先端部は、その平面視略V字形状における屈曲部分が日回し中間車31の切欠部312Aに出入可能になっている。なお、板ばね313に近接した位置において、地板23には接触子314が設けられている。
接触子314は、日回し中間車31が回転し、板ばね313の先端部(平面視略V字形状における屈曲部分)が切欠部312Aに入り込んだときに、板ばね313と接触する。ここで、板ばね313には所定の電圧が印加されており、板ばね313が接触子314に接触すると、板ばね313に印加されている電圧が接触子314にも印加される。したがって、接触子314に印加される電圧の検出を通じて、板ばね313と接触子314との接触回数を検出することができる。ここで、日回し中間車31が1回転すると、板ばね313と接触子314とが1回接触するが、この間に日車33は1日分回転するようになっているので、接触子314に印加される電圧の検出を通じて、日車33の1日分の回転量を検出することができ、日送り状態を検出することができる。
なお、日車33の回転量の検出には、板ばね313および接触子314を用いた機構に限らず、ロータ41や日回し中間車31の回転状態を直接検出するフォトリフレクタ,フォトインタラプタ,MRセンサなどの回転エンコーダなどを用いることができる。
日回し車32は、五歯を有する歯車であり、日車33の内歯車331に噛合されている。日回し車32の中心には、シャフト321が設けられている。シャフト321は、地板23に形成された孔25に遊挿されている。孔25は、日車33の周回方向に沿って長孔状に形成されている。そして、日回し車32およびシャフト321は、地板23に固定されている板ばね322によって図2における右上方向に付勢されている。この板ばね322の付勢作用によって日車33の揺動も防止されるようになっている。
日車33は、ムーブメント2の外周部に配置されるリング状の歯車であって、内周に内歯車331が形成され、31日で1回転するようになっている。日車33には、円周方向に沿って「1」〜「31」の数字が順番に印字されている。
図3は、図2の部分拡大図であり、日車駆動部40を示す平面図である。
日車駆動部40は、日回し中間車31に駆動力を伝達するロータ41と、当該ロータ41を回転運動させる圧電アクチュエータ50とを備えて構成されている。
ロータ41は、日回し中間車31と圧電アクチュエータ50との間に配置され、圧電アクチュエータ50によって日の変わり目に送られる円板状の回転体である。ロータ41の外周には、圧電アクチュエータ50の当接部522が当接され、当該当接部522の振動が伝達される。
なお、ロータ41は、板ばね412によって圧電アクチュエータ50の当接部522に対して付勢されている。付勢された状態で当接された圧電アクチュエータ50の当接部522とロータ41の外周側面との間には適度な摩擦力が生じるので、当接部522の振動がロータ41へと良好に伝達されるようになっている。
(3)圧電アクチュエータ50の構造
図4は、圧電アクチュエータ50の外観を示す平面図である。図5は、圧電アクチュエータ50に形成されている電極515を模式的に示す平面図である。図6は、圧電アクチュエータ50における積層構造を模式的に示す断面図である。
圧電アクチュエータ50は、図6に示されるように、電極515(図6においては図示略。図5参照)によって印加される電圧に応じて厚さ方向(図6においては上下方向)に垂直な面内で伸縮可能な板状の圧電素子51と、圧電素子51の厚さ方向に沿って積層されて圧電素子51に接着される補強板52とを備えて構成されている。ここで、図6に示されるように、圧電素子51は同じものが2つ設けられて補強板52の上下両面に接着されており、補強板52が2つの板状圧電素子51によって挟まれたサンドイッチ状の積層構造が形成されている。詳しくは後述するが、圧電素子51と補強板52とは、2種類の接着剤、すなわち、非弾性接着剤53および弾性接着剤54によって互いに接着されている。
圧電素子51は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT(登録商標)),水晶,ニオブ酸リチウム,チタン酸バリウム,チタン酸鉛,メタニオブ酸鉛,ポリフッ化ビニリデン,亜鉛ニオブ酸鉛,スカンジウムニオブ酸鉛などの圧電材料によって形成されている板状の素子である。
図4に示されるように、圧電素子51の平面形状においては、主として、4つの直線状の外周辺51A,51B,51C,51Dによって外周が構成されている。ここで、4つの外周辺51A〜51Dにおいて、対向する2つの外周辺(例えば、51Aおよび51C)は互いに平行に形成され、隣接する2つの外周辺(例えば、51Aおよび51B)は互いに垂直に形成されており、これら4つの外周辺51A〜51Dを含む外周によって略矩形状の平面形状が形成されている。以下、外周辺51Aおよび外周辺51Cの形成方向を長さ方向と称し、外周辺51Bおよび外周辺51Dの形成方向を幅方向と称して、説明を簡略化することがある。
より詳しく見れば、圧電素子51の平面視略矩形形状において互いに対角関係にある2つの角部(図4においては左下および右上の角部)には、当該各角部を面取り形状に形成する面取り部511,512が形成されている。より具体的には、外周辺51Aおよび外周辺51Bによって構成される角部において面取り部511が形成され、外周辺51Cおよび外周辺51Dによって構成される角部において面取り部512が形成されている。なお、圧電素子51は種々の形成方法によって形成することができる。例えば、平面視矩形形状の圧電素子板を形成した後、当該圧電素子板の尖った角部を削り落とすことによって面取り部511,512を有する圧電素子51を形成することもできるし、また、初めから面取り部511,512が角部に形成されている圧電素子51を形成することもできる。
以上のように、圧電素子51の平面形状の外周は、4つの外周辺51A〜51Dと、2つの面取り部511,512とによって構成されている。ここで、圧電素子51の平面形状は、当該平面形状における中心点Oに関して点対称である。したがって、面取り部511と面取り部512とは互いに同一形状である。そこで、以下では、主として面取り部511について説明を行うことにし、面取り部512につての説明は適宜省略する。なお、面取り部511について行う説明のほとんど全てが面取り部512について当てはまることは当然である。
図4に示されるように、面取り部511の輪郭線は、滑らかな曲線状に形成され、外周辺51Aの延長線51A’と外周辺51Bの延長線51B’とによって形成される直角Rの内側において当該外周辺51A,51Bを互いに接続する。面取り部511の輪郭線は、両端5111,5112において、外周辺51Aおよび外周辺51Bと滑らかに接続されており、当該各接続部分において尖端部が生じないようになっている。また、面取り部511の輪郭線は、外周辺51Aと接続される端5111において曲率が最小になっており、徐々に曲率が大きくなって、外周辺51Bと接続される端5112において曲率が最大になっている。これにより、面取り部511において、外周辺51Aの形成方向(図4においては左右方向)に沿った長さLが、外周辺51Bの形成方向(図4においては上下方向)に沿った幅Bよりも大きくなっており、L>Bが成立している。
なお、以上の圧電素子51の構成において、外周辺51Aは、面取り部511が形成されている圧電素子51の角部(図4においては左下の角部)を構成する本発明における一方の外周辺に相当し、当該一方の外周辺51Aとともに当該角部を構成する外周辺51Bは、本発明における他方の外周辺に相当している。同様に、外周辺51Cは、面取り部512が形成されている圧電素子51の角部(図4においては右上の角部)を構成する本発明における一方の外周辺に相当し、当該一方の外周辺51Cとともに当該角部を構成する外周辺51Dは、本発明における他方の外周辺に相当している。
また、圧電素子51には、図5に模式的に示される電極515が形成されている。電極515は、ニッケルや金などを材料とし、めっき,スパッタ,蒸着などの方法によって薄板上に形成されている。ここで、電極515は、図6に示される2つの圧電素子51のそれぞれの表裏両面に形成されている(図示略)。そして、各圧電素子51における表裏各面に形成された各電極515は互いに導通されており、当該圧電素子51の表裏各面には互いに等しい電圧が印加されるようになっている。このように、圧電素子51の表裏各面から電圧を印加することにより、圧電素子51に全体として所期の伸縮を行わせることが容易になる。また、圧電素子51の表裏各面に等しい電圧が印加されるので、圧電素子51は、表面側と裏面側とで略同様の伸縮を行うことができ、圧電素子51内部の伸縮状態に差があることに基づく無理な力が生じにくいから、圧電素子51の破損を防止して寿命を長くすることができる。
電極515は、エッチングなどによって形成されたL字状の溝5153によって区画されており、圧電素子51の平面視略矩形形状において面取り部511,512が形成されている1組の対角部(図5においては左下および右上の角部)とは異なる1組の対角部(図5においては左上および右下の角部)に形成される平面視略矩形形状の2つの検出用電極5151と、圧電素子51の中央部分、および、圧電素子51の平面視略矩形形状において面取り部511,512が形成されている1組の対角部(図5においては左下および右上の角部)に形成される駆動用電極5152との2種類の電極によって構成されている。
検出用電極5151は、リード線(図示略)を介して変位検出装置(図示略)と接続されている。変位検出装置は、圧電素子51の伸縮に応じて当該圧電素子51において生じる電圧を検出用電極5151およびリード線を通じて検出し、当該検出電圧に基づいて圧電素子51の伸縮量を検出する。
駆動用電極5152は、リード線(図示略)を介して交流電圧印加装置(図示略)と接続されている。交流電圧印加装置は、リード線および駆動用電極5152を通じて圧電素子51に符号が正負交互に変化する交流電圧を印加し、圧電素子51を伸縮させる。なお、概括的に言えば、圧電素子51は、所定符号(正または負)の電圧を印加すると伸張し、当該所定符号と逆符号の電圧を印加すると収縮するようになっている。
補強板52は、ステンレス鋼などの材料を圧延するなどして形成された板状の部材である。図4に示されるように、補強板52は、圧電素子51と厚さ方向に沿って重なる平面視略矩形形状の補強板本体521(図4では、圧電素子51の後ろ側に隠れている部分)と、補強板52の厚さ方向に垂直な方向に補強板本体521から突出形成される当接部522,カウンターバランス部523,固定部524とを備えて構成される。
当接部522は、圧電アクチュエータ50によって駆動される被駆動体としてのロータ41(図3)に向かって、補強板本体521の平面視略矩形形状における角部(図4においては左下の角部)から突出形成されている。これを圧電素子51との関係において見れば、当接部522は、面取り部511が形成されている圧電素子51の角部(本発明における一の角部に相当)の位置において当該角部を構成する一方の外周辺51Aの形成方向(図4においては左右方向)と同一の突出方向に沿って突出形成されている。このように、圧電素子51の面取り部511と補強板52の当接部522とは互いに隣接しているので、補強板52の当接部522に最も近い圧電素子51の角部に面取り部511が形成されていることになる。また、当接部522は、外周辺51Aの延長線51A’に接するように形成されている。そして、当接部522は、自身の突出方向に対して垂直な幅方向(図4においては上下方向)に沿って幅bを有している。なお、前述したように、当接部522は、ロータ41(図3)に当接され、圧電素子51の伸縮に応じて当該ロータ41を回転駆動することができる。
圧電素子51の面取り部511と、補強板52の当接部522との関係について見れば、面取り部511の幅Bは、当接部522の幅bよりも小さく、幅bの50分の1よりも大きくなっており、0.02×b<B<bが成立している。ここで、B<bが成立することによって、図4に示されるように、面取り部511が形成されている圧電素子51の角部を構成する他方の外周辺51Bの一部分が、厚さ方向に沿って当接部522に重なっている。また、当接部522は、面取り部511よりも外側に延出されている。このため、当接部522は、本発明における当接部を構成していると同時に、本発明における延出部も構成している。このような延出部としての当接部522と、面取り部511とによって、図6に示されるような段部525が形成される。
図4に示されるように、カウンターバランス部523は、補強板52の平面形状における中心点O(圧電素子51の平面形状における中心点Oと同一)に関して当接部522との点対称に補強板本体521から突出形成されている。また、圧電素子51との関係で見れば、カウンターバランス部523は、圧電素子51の平面視略矩形形状において面取り部511が形成されている角部(本発明における一の角部に相当)と対角関係にあって面取り部512が形成されている角部(本発明における他の角部に相当)の位置において補強板本体521から突出形成されている。カウンターバランス部523と当接部522とは中心点Oに関して点対称であるので、形状が互いに完全に同一になっている。そのため、カウンターバランス部523は、当接部522との平衡をとって補強板52のバランスを良好に維持し、当接部522を所望の振動状態に保って所期の駆動効率を実現するための役割を果たすことができる。
固定部524は、圧電アクチュエータ50を時計1の地板23(図2)に固定するための部分である。固定部524には、ねじ(図示略)を挿通するための挿通孔5241が形成されており、この挿通孔5241を挿通されたねじを地板23に形成されているねじ穴(図示略)に螺合することにより、圧電アクチュエータ50を地板23に固定することができる。なお、固定部524は、図4に示されるように、補強板本体521の長さ方向(図4においては左右方向)に沿った中心部分において幅方向(図4においては上下方向)に沿って突出形成されている。言い換えれば、固定部524は、補強板本体521の中心点Oを通り、外周辺51Bおよび51Dの形成方向(あるいは、外周辺51Aおよび51Cの形成方向に垂直な方向)に沿う中心軸Sに沿って突出形成されている。
続いて、図6を参照しながら圧電素子51と補強板52との接着について説明する。
図6は、圧電素子51の面取り部511と、補強板52の当接部522を含む断面図である。この図に示されるように、圧電素子51および補強板本体521の対向面間には、弾性を有しない非弾性接着剤53が塗布されて、圧電素子51と補強板本体521とを接着している。ここで、非弾性接着剤53としては、例えば、エポキシ系,シアノアクリレート系,セラミック系などの硬度の高い接着剤を用いることができる。
また、圧電素子51の面取り部511と、補強板52の当接部522(本発明における延出部に相当)とによって形成される段部525には、弾性を有する弾性接着剤54が面取り部511および当接部522をまたぐように塗布されて、面取り部511と当接部522とを接着している。図6に示されているように、段部525に塗布された弾性接着剤54において、面取り部511および当接部522に密着されない側の表面は曲面状に形成されている。ここで、弾性接着剤54としては、例えば、シリコン変性ポリマー系,ポリスチレン系,ゴム系などの硬度の低い接着剤や、エポキシ系の中でも硬度の低い接着剤を用いることができる。
以上のような2種類の接着剤53,54を用いて圧電素子51および補強板52を接着するためには、まず、圧電素子51および補強板本体521の対向面間に非弾性接着剤53を塗布する。そして、非弾性接着剤53が乾いた後に、弾性接着剤54を段部525に塗布して乾かせば、両接着剤53,54が互いに混ざることなく、圧電素子51および補強板52を接着することができる。
なお、以上では、図6を参照して、圧電素子51の面取り部511と、補強板52の当接部522とを含む断面における圧電素子51および補強板52の接着について説明していたが、図4において面取り部511および当接部522と中心点Oに関して点対称な面取り部512およびカウンターバランス部523についても図6と同様の接着が行われている。
(4)圧電アクチュエータ50の振動動作
続いて、以上のような構成を備える圧電アクチュエータ50の振動動作について概説する。
駆動用電極5152に接続された交流電圧印加装置によって、符号が正負交互に変化する所定周波数の交流駆動電圧を、駆動用電極5152を介して圧電素子51に印加すると、圧電素子51は厚さ方向に垂直な伸縮面(図4においては紙面に平行な面)内において伸縮し、圧電素子51に接着されている補強板52も厚さ方向に略垂直な振動面(前記伸縮面と平行な面)内において振動する。このとき、補強板52における当接部522は、圧電素子51の伸縮に伴って振動面内において楕円軌道を描いて振動するようになっている。この楕円振動は、当接部522の突出方向(図4においては左右方向)に沿ういわゆる縦振動(縦一次振動)と、当該縦一次振動に直交する方向に沿ういわゆる屈曲振動(屈曲二次振動)との合成振動である。ここで、縦一次振動および屈曲二次振動を同時に起こして所期の楕円振動を当接部522に行わせることができるように、圧電アクチュエータ50を構成する各構成要素、特に、圧電素子51,駆動用電極5152,補強板52の形状,寸法などが予め適切に設定されているとともに、駆動用電極5152を通じて圧電素子51に印加される交流電圧の周波数,波形なども予め適切に設定されている。そして、以上のように楕円振動を行っている当接部522に当接されるロータ41(図3)は所定方向(図3においては反時計回り方向)に回転駆動される。
(5)第1実施形態の効果
以上のような第1実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
圧電アクチュエータ50の圧電素子51における角部(面取り部511,512が形成されている角部)に加わる剥離力(圧電素子51と補強板52とを剥離させようとする力)の大部分は面取り部511,512に加わるようになっており、従来の圧電アクチュエータのように、圧電素子における角部の尖端に剥離力が集中的に加わるようなことがないから、圧電素子51と補強板52とが、圧電素子51の角部から剥離するのを防止することができる。
面取り部511,512によって従来の圧電アクチュエータに比べて圧電素子51と補強板52との剥離を起こりにくくすることができるから、本実施形態の圧電アクチュエータ50には、従来の圧電アクチュエータよりも激しい振動を行わせることができ、大きな駆動力を発生させることができる。
面取り部511の輪郭線が、両端5111,5112において、外周辺51Aおよび外周辺51Bと滑らかに接続されて尖端部が形成されず、当該各接続部分においても剥離力が1点に集中的に加わるようなことがないから、圧電素子51と補強板52とが剥離するのをより効果的に防止することができる。同様に、面取り部512の輪郭線が、両端5121,5122において外周辺51Cおよび外周辺51Dと滑らかに接続されて尖端部が形成されず、当該各接続部分においても剥離力が1点に集中的に加わるようなことがないから、圧電素子51と補強板52とが剥離するのをより効果的に防止することができる。
圧電アクチュエータ50においては、駆動効率を向上させるために、補強板52において、被駆動体としてのロータ41に当接される当接部522を最も大きく振動させており、圧電素子51と補強板52とを剥離させようとする剥離力が、補強板52の当接部522近傍において最大になっているが、剥離力が最大になる当接部522に最も近い圧電素子51の角部(図4においては左下の角部)に圧電素子51と補強板52とが剥離するのを防止するための面取り部511を形成しているので、効率的に剥離を防止することができる。
特に、補強板52の当接部522が突出形成されている位置に圧電素子51の面取り部511を形成しており、剥離力が最大になる当接部522の位置と、圧電素子51と補強板52とが剥離するのを防止するための面取り部511の位置とがほとんど一致しているので、より効果的に剥離を防止することができる。
また、補強板52において当接部522との対角位置に形成されるカウンターバランス部523は、当接部522と同様に大きく振動するため、圧電素子51と補強板52とを剥離させようとする剥離力は、補強板52のカウンターバランス部523近傍においても最大になる。本実施形態の圧電アクチュエータ50では、剥離力が最大になるカウンターバランス部523に最も近い圧電素子51の角部(図4においては右上の角部)に圧電素子51と補強板52とが剥離するのを防止するための面取り部512を形成しているので、効率的に剥離を防止することができる。
特に、補強板52のカウンターバランス部523が突出形成されている位置に圧電素子51の面取り部512を形成しており、剥離力が最大になるカウンターバランス部523の位置と、圧電素子51と補強板52とが剥離するのを防止するための面取り部512の位置とがほとんど一致しているので、より効果的に剥離を防止することができる。
図4に示されるように、圧電素子51の外周辺51Bの一部分が、厚さ方向(図4においては紙面に垂直な方向)に沿って補強板52の当接部522に重なっているので、当接部522が厚さ方向に振動するのが抑制され、厚さ方向に略垂直な振動面(図4においては紙面に平行な面)内において当接部522を振動させることができ、所期の駆動効率を実現することができる。同様に、圧電素子51の外周辺51Dの一部分が、厚さ方向に沿って補強板52のカウンターバランス部523に重なっているので、カウンターバランス部523が厚さ方向に振動するのが抑制され、厚さ方向に略垂直な振動面内において当接部522と同様の振動をカウンターバランス部523に行わせることができる。したがって、当接部522とカウンターバランス部523との平衡を良好にとることができ、当接部522を所望の振動状態に保って所期の駆動効率を実現することができる。
圧電素子51の面取り部511の幅Bが、補強板52の当接部522の幅bの50分の1よりも大きいので(0.02×b<B)、面取り部511を形成したことによる剥離防止効果を十分に発揮することができ、面取り部511が形成されていない従来の圧電アクチュエータに比べて駆動可能時間を約2倍とすることができる。同様に、圧電素子51の面取り部512の幅Bが、補強板52のカウンターバランス部523の幅bの50分の1よりも大きいので(0.02×b<B)、面取り部512を形成したことによる剥離防止効果を十分に発揮することができ、面取り部512が形成されていない従来の圧電アクチュエータに比べて駆動可能時間を約2倍とすることができる。
面取り部511,512の長さ方向(図4においては左右方向)に沿った長さLを大きくして(長さL>幅B)、面取り部511,512自体を大きくしているので、剥離力を面取り部511,512の大きさに応じて分散させることができ、圧電素子51と補強板52との剥離を起こりにくくすることができる。
面取り部511,512に加わる剥離力が弾性接着剤54(図6)の弾性によって緩和されるので、圧電素子51と補強板52との剥離を効果的に防止することができる。
圧電素子51および補強板52(補強板本体521)の対向面間に弾性を有しない非弾性接着剤53(図6)を塗布して両者を接着し、圧電素子51の伸縮が非弾性接着剤53を介してほとんど減衰されることなく補強板52に伝達されるようにしているので、補強板52を効率良く振動させることができる。
弾性接着剤54を、非弾性接着剤53が塗布されている圧電素子51および補強板52(補強板本体521)の対向面間に塗布するのではなく、圧電素子51の面取り部511,512よりも外側に延出されている補強板52の当接部522,カウンターバランス部523によって形成される段部525(図6)に塗布しているので、弾性接着剤54と非弾性接着剤53とが混ざることなく適切に圧電素子51および補強板52を接着することができる。
弾性接着剤54の曲面状の表面によって圧電素子51の面取り部511,512に加わる剥離力が緩和されるので、圧電素子51と補強板52との剥離を効果的に防止することができる。
圧電素子51の面取り部511,512の輪郭線を曲線状に形成しているので、直線状に形成する場合に比べて輪郭線を長くすることができ、面取り部511,512自体を大きくすることができるから、剥離力を面取り部511,512の大きさに応じて分散させることができ、圧電素子51と補強板52との剥離を起こりにくくすることができる。
〔2.第2実施形態〕
続いて、図7を用いて本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態では、圧電アクチュエータ50における圧電素子51の面取り部511,512のみが第1実施形態と相違する。図7に、第2実施形態における面取り部511を示す。面取り部511の輪郭線は、外周辺51Aおよび外周辺51Bと滑らかに接続される曲線状の両端部5113,5114と、両端部5113,5114を滑らかに接続する直線状の中間部5115とによって構成されている。なお、面取り部512については、図示を省略するが、図7に示される面取り部511と同様の構成を有している。
このような第2実施形態によれば、面取り部511の両端部5113,5114が外周辺51Aおよび外周辺51Bと滑らかに接続されて尖端部が形成されず、当該各接続部分において剥離力が1点に集中的に加わるようなことがないから、圧電素子51と補強板52とが剥離するのをより効果的に防止することができる。
〔3.第3実施形態〕
続いて、図8を用いて本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態における圧電アクチュエータ50では、図8に示されるように、補強板52における当接部522およびカウンターバランス部523が、それぞれ、補強板52の幅方向(図8においては上下方向)に沿った中間位置から、長さ方向(図8においては左右方向)に沿って突出形成されている。具体的には、当接部522は、外周辺51Bの中間位置から当該外周辺51Bに対して垂直な方向に沿って突出形成され、カウンターバランス部523は、外周辺51Dの中間位置から当該外周辺51Dに対して垂直な方向に沿って突出形成されている。このような構成では、当接部522を時計回り方向に楕円振動させるときの駆動効率と、当接部522を反時計回り方向に楕円振動させるときの駆動効率とが等しいので、状況に応じて当接部522の振動回転方向を選択すればよく、便宜性を向上させることができる。
また、補強板52における当接部522およびカウンターバランス部523の付け根部分全体に、それぞれ、圧電素子51における外周辺51Bおよび外周辺51Dが厚さ方向(図8においては紙面に垂直な方向)に沿って重なっており、当接部522およびカウンターバランス部523が厚さ方向に振動するのが抑制されるので、厚さ方向に略垂直な振動面(図8においては紙面に平行な面)内において当接部522およびカウンターバランス部523を振動させることができ、所期の駆動効率を実現することができる。
また、圧電アクチュエータ50を時計1の地板23(図2)に固定するための2つの固定部524が、それぞれ、外周辺51Aおよび外周辺51Cの中間位置(圧電素子51または補強板52の長さ方向に沿った中間位置)から当該外周辺51A,51Cに対して垂直な幅方向に突出形成されている。なお、ここで、2つの固定部524は、第1実施形態における1つの固定部524(図4)と同一の構成を有している。
圧電素子51は、平面視略矩形形状を有しており、当該平面視略矩形状の4つの角部には、当該各角部を面取り形状に形成する4つの面取り部511,512,513,514がそれぞれ形成されている。ここで、4つの面取り部511〜514は、第1実施形態における面取り部511,512(図4)と同一の形状を有している。
ここで、補強板52の当接部522は、面取り部511,513がそれぞれ形成された互いに隣り合う圧電素子51の2つの角部(図8においては左下および左上の角部)の中間位置において補強板本体521から長さ方向に沿って突出形成されており、補強板52のカウンターバランス部523は、面取り部512,514がそれぞれ形成された互いに隣り合う圧電素子51の2つの角部(図8においては右上および右下の角部)の中間位置において補強板本体521から長さ方向に沿って突出形成されている。なお、圧電素子51における左下および左上の角部(図8中)は、補強板52の当接部522に最も近い角部であり、本発明にしたがって当該両角部には面取り部511,513がそれぞれ形成されている。同様に、圧電素子51における右上および右下の角部(図8中)は、補強板52に最も近い角部であり、当該両角部には面取り部512,514がそれぞれ形成されている。
以上のような構成では、圧電素子51において互いに隣り合う2つの角部の中間位置に、補強板52の当接部522およびカウンターバランス部523がそれぞれ突出形成されている。ここで、当接部522およびカウンターバランス部523は互いに略同様の振動を行うので、圧電素子51における4つの角部には略均等な剥離力が加わる。そして、これら4つの角部には、剥離力を緩和するための互いに等しい形状の面取り部511〜514が形成されているので、効果的に剥離力を緩和することができ、圧電素子51と補強板52とが剥離するのを効果的に防止することができる。
また、圧電素子51の平面視略矩形形状において、4つの外周辺51A〜51Dおよび4つの面取り部511〜514の輪郭線が滑らかに接続されて、尖端部のない外周が形成されており、圧電素子51と補強板52とを剥離させようとする剥離力が1点に集中的に加わるようなことがないから、圧電素子51と補強板52とが剥離するのを効果的に防止することができる。
また、図8において、補強板本体521は平面視矩形形状を有している。これに対して、圧電素子51は、4つの角部に面取り部511〜514が形成されているから、平面視矩形形状の補強板本体521の4つの角部は、面取り部511〜514よりも外側に延出された本発明における延出部526〜529となっている。そして、第1実施形態に係る図6において面取り部511と当接部522とによって形成される段部525と同様の段部が、面取り部511〜514と延出部526〜529とによって形成される。これら4つの段部には、図6と同様に、弾性接着剤54が塗布されて、面取り部511〜514と延出部526〜529とを接着する。この弾性接着剤54は、弾性によって面取り部511〜514に加わる剥離力を緩和する役割を果たす。
〔4.実施形態の変形例〕
本発明は、以上で説明した各実施形態によって限定されるものではなく、これらの各実施形態を、本発明の目的を達成できる範囲内において変形したものであれば、本発明の技術的範囲に含まれる。
前記各実施形態では、圧電素子51が平面視略矩形形状に形成され、角部が互いに直交する方向に形成される一方および他方の外周辺(例えば、外周辺51Aおよび51B)によって構成されていたが、角部を構成する一方および他方の外周辺は互いに交差する方向に形成されていればよく、必ずしも直交する方向に形成されていなくてもよい。そして、圧電素子51における少なくとも1つの角部に面取り部を形成すれば本発明の技術的範囲に属する圧電アクチュエータを構成することができる。
前記各実施形態では、面取り部511〜514の輪郭線の少なくとも一部分が曲線状に形成されていたが、面取り部511〜514の輪郭線全体を直線状に形成してもよい。要するに、面取り部511〜514の輪郭線は、尖端部のない滑らかな線によって形成されていればよい。
前記各実施形態では、補強板52における当接部522またはカウンターバランス部523に最も近い圧電素子51の角部に面取り部511〜514を形成していたが、当接部522またはカウンターバランス部523に最も近い角部以外の圧電素子51の角部にも面取り部を形成してもよい。例えば、図4の圧電素子51の平面視略矩形形状における左上および右下の角部にも面取り部を形成してもよい。この場合、図8における補強板52の延出部528,529と同様の延出部が当該面取り部よりも外側に延出形成されるので、図6と同様に、面取り部と延出部とによって形成される段部に弾性接着剤を塗布して面取り部と延出部とを接着することができる。
前記各実施形態では、圧電素子51の面取り部511〜514と、補強板52の当接部522,カウンターバランス部523,延出部526〜529とによって形成される段部525に弾性接着剤54を塗布していたが、補強板52が圧電素子51よりも外側に延出されずに段部が形成されない場合は、圧電素子51および補強板52の対向面間のうち、圧電素子51の面取り部に近い側に弾性接着剤を塗布すれば、当該面取り部に加わる剥離力を弾性接着剤の弾性によって緩和することができ、圧電素子51と補強板52とが剥離するのを防止することができる。なお、非弾性接着剤は、圧電素子51および補強板52の対向面間のうち、弾性接着剤が塗布されていない部分に塗布すればよい。
前記各実施形態では、補強板52の当接部522に被駆動体としてのロータ41が当接され、カウンターバランス部523には被駆動体は当接されていなかったが、カウンターバランス部523も当接部として、ロータ41とは別の被駆動体を当接させて当該被駆動体を駆動させるようにしてもよい。
前記各実施形態では、圧電アクチュエータ50を、時計1の日車33を回転駆動させるために設けていたが、日車33に限らず、秒針121,分針122,時針123,ストップウォッチ機能を有するクロノグラフにおける計測用の秒針等,からくり時計における回転人形等を駆動するために圧電アクチュエータ50を設けてもよい。
前記各実施形態では、圧電アクチュエータ50が時計1に設けられていたが、時計以外の電子機器(例えば、カメラ)に設けてもよい。
前記第1および第2実施形態(図4〜図7)では、補強板52の当接部522が圧電素子51の外周辺51Aの延長線51A’に接するように形成されており、また、補強板52のカウンターバランス部523が圧電素子51の外周辺51Cの延長線51C’に接するように形成されていたが、当接部522およびカウンターバランス部523は、必ずしも、延長線51A’および延長線51C’に接するように形成されていなくてもよい。例えば、当接部522が図4に示される位置よりも幅方向(図4においては上下方向)に沿ってずれた位置に形成されていてもよい。ここで、当接部522の幅方向に沿った位置を図4の位置からずらした場合であっても、外周辺51Bの少なくとも一部分が、厚さ方向(図4においては紙面に垂直な方向)に沿って当接部522に重なるようにしておく限りは、当接部522の厚さ方向に沿った振動が抑制され、当接部522を所期の振動状態に保つことができる。また、当接部522の幅方向に沿った位置を図4の位置からずらした場合には、当接部522の幅bと面取り部511の幅Bとの関係式B<bが成立しなくなってもよい。なぜなら、B<bという関係式は、当接部522が外周辺51Aの延長線51A’に接するという前提の下で、外周辺51Bの一部が厚さ方向に沿って当接部522に重なるための関係式だからである。なお、当接部522の幅方向に沿った位置をずらした場合には、補強板52の平衡バランスをとるために、補強板52の中心点Oに関して当接部522と点対称になるようにカウンターバランス部523も幅方向に沿って位置をずらすことが好ましい。
前記第3実施形態(図8)では、当接部522に対するカウンターバランス部523を補強板52に設けていたが、当接部522が補強板52の幅方向(図8においては上下方向)に沿った中間位置に形成されており、例えカウンターバランス部523を設けなくても、補強板52全体の平衡バランスを比較的良好に維持することができる。このように、カウンターバランス部523を形成しない場合には、図8においてカウンターバランス部523に最も近い2つの角部(図8においては右上および右下の角部)に加わっていた剥離力がカウンターバランス部523を形成しない分だけ弱くなるので、当該2つの角部に形成されていた面取り部512,514を形成しなくても、圧電素子51および補強板52の剥離を防止することができる場合がある。
本発明の第1実施形態に係る時計を示す平面図である。 前記第1実施形態に係る時計のムーブメントに組み込まれた日表示装置を示す平面図である。 図2の部分拡大図であり、日表示装置における日車駆動部を示す平面図である。 前記第1実施形態に係る時計に設けられている圧電アクチュエータの外観を示す平面図である。 前記第1実施形態に係る時計に設けられている圧電アクチュエータに形成されている電極を模式的に示す平面図である。 前記第1実施形態に係る時計に設けられている圧電アクチュエータにおける積層構造を模式的に示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る圧電アクチュエータを示す部分拡大平面図である。 本発明の第3実施形態に係る圧電アクチュエータを示す平面図である。
符号の説明
1…時計,2…ムーブメント,3…ケース,11…文字板,12…竜頭,30…日表示装置,31…日回し中間車,32…日回し車,33…日車,40…日車駆動部,41…ロータ,50…圧電アクチュエータ,51…圧電素子,51A、51B、51C、51D…外周辺,52…補強板,53…非弾性接着剤,54…弾性接着剤,121…秒針,122…分針,123…時針,511、512、513、514…面取り部,515…電極,521…補強板本体,522…当接部,523…カウンターバランス部,524…固定部,525…段部,526、527、528、529…延出部,5113、5114…両端部,5115…中間部,5151…検出用電極,5152…駆動用電極。

Claims (14)

  1. 印加電圧に応じて伸縮可能な板状の圧電素子と、当該圧電素子の厚さ方向に沿って積層されて当該圧電素子に接着される補強板とを備える圧電アクチュエータであって、
    前記圧電素子の少なくとも1つの角部には、当該角部を面取り形状に形成する面取り部が形成されている、
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 請求項1に記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記補強板には、圧電アクチュエータによって駆動される被駆動体に向かって突出されて、当該被駆動体に当接される当接部が形成され、
    前記面取り部は、少なくとも、前記補強板の当接部に最も近い前記圧電素子の角部に形成されている、
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  3. 請求項2に記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記当接部は、前記圧電素子の一の角部の位置において前記補強板から突出形成され、
    前記圧電素子の面取り部は、少なくとも、前記一の角部に形成されている、
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  4. 請求項3に記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記当接部は、前記一の角部を構成する一方の外周辺の形成方向と略同一の突出方向に沿って突出形成され、
    前記一の角部を構成する他方の外周辺の少なくとも一部分が、前記厚さ方向に沿って前記当接部に重なっている、
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  5. 請求項3または請求項4に記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記圧電素子において、前記一の角部を構成する一方の外周辺および他方の外周辺は互いに略垂直な方向に形成され、
    前記当接部は、前記一方の外周辺の形成方向と略同一の突出方向に沿って突出形成され、
    前記突出方向に対して略垂直な幅方向に沿って、前記一の角部に形成されている前記面取り部は幅Bを有し、前記当接部は幅bを有し、
    前記幅Bおよび前記幅bについて、0.01×b<Bが成立している、
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  6. 請求項3から請求項5のいずれかに記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記当接部は、前記一の角部を構成する一方の外周辺の形成方向と略同一の突出方向に沿って突出形成され、
    前記一の角部に形成されている前記面取り部は、前記突出方向に沿って長さLを有し、前記突出方向に対して略垂直な幅方向に沿って幅Bを有し、
    前記長さLおよび前記幅Bについて、L>Bが成立している、
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  7. 請求項3から請求項6のいずれかに記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記圧電素子は、略矩形形状に形成され、
    前記圧電素子の略矩形形状において前記一の角部と対角関係にある他の角部の位置には、前記当接部との平衡をとるためのカウンターバランス部が前記補強板から突出形成され、
    前記圧電素子の面取り部は、少なくとも、前記他の角部に形成されている、
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  8. 請求項2に記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記当接部は、前記圧電素子において互いに隣り合う所定の2つの角部の略中間位置において前記補強板から突出形成され、
    前記圧電素子の面取り部は、少なくとも、前記2つの角部にそれぞれ形成されている、
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記圧電素子の面取り部は、輪郭線が曲線状に形成されている、
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  10. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記圧電素子の面取り部は、輪郭線が、前記角部を構成する一方の外周辺および他方の外周辺と滑らかに接続される曲線状の両端部と、当該両端部を滑らかに接続する直線状の中間部とによって構成されている、
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記補強板には、前記圧電素子の面取り部よりも外側に延出された延出部が形成され、
    前記圧電素子の面取り部と、前記補強板の延出部とは、当該両者をまたぐように塗布された弾性を有する弾性接着剤によって接着されている、
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  12. 請求項11に記載の圧電アクチュエータにおいて、
    前記弾性接着剤において、前記圧電素子の面取り部および前記補強板の延出部に密着されない側の表面は曲面状に形成されている、
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  13. 請求項1から請求項12のいずれかに記載の圧電アクチュエータを備えている、
    ことを特徴とする電子機器。
  14. 請求項13に記載の電子機器は時計であって、
    計時部と、当該計時部によって計時された計時情報を表示する計時情報表示部とを備えている、
    ことを特徴とする電子機器。
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