JP2007004045A - カラオケ装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】カラオケ装置における歌唱採点に関し、複数の歌唱者がある場合、より適切な採点結果を得ることができるようにする。
【解決手段】マイク25a〜25cに対応するカラオケ歌唱の各音声信号から抽出された各音声信号の音高データと、楽曲デ−タから読み出された主旋律パートと1つ以上ハモリパートの音高データと、の音高差をそれぞれ算出し、算出された音高差に基づいてそれぞれの歌唱を採点する。そして、主旋律パートと各ハモリパートの採点結果から、それら各パート毎に1つの採点データを、それら各採点結果に対応する音声信号が全て異なるように選択し、その選択された採点結果の全ての組み合せの総合点のうち最も高い点数に基づいて総合点の採点をする(S268)。
【選択図】図10

Description

本発明は、カラオケ装置における歌唱採点に関し、複数の歌唱者がある場合、より適切な採点結果を得ることができるようにする技術に関する。
従来、カラオケ装置の付帯機能として採点機能が良く知られている。この採点機能は、マイクロフォンから入力された歌唱者の音声信号をサンプリングすることで歌唱者が発声した音高や声量あるいはテンポなどの歌唱状態を示す歌唱データを生成する。この歌唱データとカラオケデータ中の主旋律パートデータなどの採点基準データとを比較し、その比較結果に基づいて所定の得点を付与して採点データを生成する。そして、歌唱パートが終了するとこの採点データ中の得点を集計して総合得点を算出する。総合得点はそのままの得点をスコアボードやディスプレイに表示したり、所定のメッセージや所定の表現内容を含む映像など総合得点を反映した映像をディスプレイに出力したりする。(例えば特許文献1参照)。
また採点パートを複数パートの一つを選択して採点するカラオケ装置(例えば特許文献2参照)やデュエット曲など複数人が歌唱する場合に、各人の歌唱音声について採点するカラオケ装置(例えば特許文献3参照)がある。これら従来技術は、主旋律パートとハモリパートとに対応してそれぞれのマイクロフォンを予め設定し、それぞれのマイクロフォンから入力された歌唱者の音声信号より生成された歌唱データと、カラオケデータ中の主旋律パートとハモリパートとの採点基準データと、を比較し、その比較結果に基づいて主旋律パートの採点とハモリパートの採点を行った。なお、次には主旋律パートとハモリパートとに対応してそれぞれのマイクロフォンを予め設定するのではなく、マイクロフォンから入力された歌唱者の音声信号より主旋律パートのマイクロフォンとハモリパートのマイクロフォンとが自動的に決定され採点される方式が考えられる。
特許第3261990号公報 特開2004−109260号公報 特開2000−330580号公報
このような従来手法では、マイクロフォンの本数は主旋律パート用の1本とハモリパート用の1本との合計2本であった。したがって、主旋律パートとハモリパートとに対応してそれぞれのマイクロフォンを予め設定するのではなく、マイクロフォンから入力された歌唱者の音声信号より主旋律パートのマイクロフォンとハモリパートのマイクロフォンとを自動的に決定する場合、一方を主旋律パートのマイクロフォンと特定できれば、他方は一義的にハモリパートのマイクロフォンと決定できる。
しかしながら、カラオケ分野の場合、グループで歌唱すれば、歌唱者数は2人を超えることがあり、歌唱者数が2人を超えれば歌唱者数に対応してマイクロフォンの本数も2本を超える。マイクロフォンの本数が3本以上であり、且つハモリパートのパート数が2種類以上の場合には、たとえ主旋律パートのマイクロフォンを特定できたとしても残りのマイクロフォンの本数が2本以上あり、且つハモリパートのパート数が2種以上ある。
したがって、2本以上のマイクロフォンから入力された歌唱者の音声信号より生成された歌唱データと、カラオケデータ中の2種以上のハモリパートの採点基準データとの対応付けができない。そして、採点手段が2本以上のマイクロフォンから入力された歌唱者の音声信号より生成された歌唱データと、カラオケデータ中の2種以上のハモリパートの採点基準データとを間違えて対応付けて比較し、その比較結果に基づいて主旋律パートの採点とハモリパートの採点を行った結果、採点結果の総合点が悪くなる可能性があった。
ここで、ハモリパートとは、主旋律パートに対して例えば協和音程3度(もしくは5度など)で歌唱するパートのことである。
そこで、本発明は、カラオケ装置における歌唱採点に関し、複数人の歌唱者がある場合、娯楽として歌唱者又は傍聴者に喜んでもらうために自動的に歌唱者の歌唱パートの認識を行ない、且つカラオケ分野固有の採点として点数が高くなるような採点結果を得ることができるようにすることを目的とする。
上述した問題点を解決するためになされた本発明のカラオケ装置(1:なお、この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための最良の形態」欄において説明した構成要素を括弧内に示すが、この記載によって特許請求の範囲を限定することを意味するものではない。)は、「カラオケ歌唱の各音声信号から抽出された各音声信号の音高データと、楽曲デ−タから読み出された主旋律パートとハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの音高データと、の音高差を各音声信号毎に算出する。そして、それぞれの音高差に基づいて主旋律パートの採点データと、ハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの採点データと、を生成する。次に、生成された主旋律パートの採点データと、前記生成されたハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの採点データとから、それら各パート毎に1つの採点データを、それら各採点データに対応する音声信号が全て異なるように選択し、その選択された採点データの全ての組み合せにおいて、それらの採点データに基づいて総合点データを生成する。そして、生成された総合点データを比較し、比較の結果、最も高い点数に基づいて総合点の採点を行う。」ことを特徴とする。
具体的には、楽曲データ記憶手段(16)がカラオケ演奏用データと、カラオケ曲の歌唱旋律の音高データとを含む楽曲データを記憶する。そして、複数の音声信号入力手段(26a〜26c)がカラオケ歌唱の音声信号を入力し、音声信号記憶手段(16)が複数の音声信号入力手段(26a〜26c)によって入力された各音声信号を記憶する。
なお、音声信号記憶・読出制御手段(24)が音声信号記憶手段(16)への各音声信号の記憶・読出制御を実施する。また、音高抽出手段(24)が各音声信号からカラオケ歌唱の音高データをそれぞれ抽出する。また、複数の音声信号入力検出手段(27a〜27c)が複数の音声信号入力手段(26a〜26c)それぞれに対応して設けられ、複数の音声信号入力手段(26a〜26c)からの各音声信号入力が可能か否かを検出する。さらに、ハモリ種類対応関係記憶手段(12)がハモリパートのパート数とハモリパートの種類情報との対応関係を記憶する。また、楽曲データ記憶手段(16)から読み出されたカラオケ曲の歌唱旋律の音高データと音高抽出手段(24)によって抽出されたカラオケ歌唱の各音高データとに基づいて採点手段(12)が採点する。
そして、採点手段(12)は、楽曲データが主旋律パートと1つ以上のハモリパートの音高データを有している場合には、ハモリ採点処理を実行するか否かを判断し、ハモリ採点処理を実行すると判断した場合には、以下(A)〜(D)に示すハモリ採点処理を実行する。
(A)音声信号入力が可能な複数の音声信号入力手段(27a〜27c)を複数の音声信号入力検出手段(27a〜27c)を介して検出し、その検出された複数の音声信号入力手段(27a〜27c)の数量に基づきハモリパートのパート数を決定し、その決定されたハモリパートのパート数に対応したハモリパートの種類情報をハモリ種類対応関係記憶手段(12)から読み出す。
(B)音声信号記憶手段(16)に記憶されている各音声信号を音声信号記憶・読出制御手段(24)によって読み出し、音高抽出手段(24)によって各音声信号からそれぞれ音高データを抽出する。そして、楽曲データ記憶手段(16)から主旋律パートとハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの音高データを有する楽曲デ−タを読み出し、楽曲デ−タから主旋律パートとハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの音高データを読み出し、各音声信号からFFT演算によって音声信号から音高データを抽出し、主旋律パートとハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの音高データと各音声信号の音高データとにそれぞれ対応した音高差を各音声信号毎に算出して、それぞれの音高差に基づいて主旋律パートの採点データと、ハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの採点データと、を生成する。
ここで、主旋律パートとハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの音高データと各音声信号の音高データとにそれぞれ対応した音高差を算出して、それぞれの音高差に基づいて主旋律パートとハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの採点データを生成する場合、各音高差を算出するための楽曲の区間は、楽曲1曲全体の区間とすることができる。また、予め楽曲データに記録を開始するフラグと記録を終了するフラグを組み込んでおけば、1曲全体ではなく、1曲の中でフラグ群によって指定した1曲全体より短い区間とすることもできる。
(C)生成された主旋律パートの採点データと、前記生成されたハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの採点データとから、それら各パート毎に1つの採点データを、それら各採点データに対応する音声信号が全て異なるように選択し、その選択された採点データの全ての組み合せにおいて、それらの採点データに基づいて総合点データを生成する。
(D)生成された主旋律パートの採点データと、前記生成されたハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの採点データとから、それら各パート毎に1つの採点データを、それら各採点データに対応する音声信号が全て異なるように選択し、その選択された採点データの全ての組み合せにおける総合点データを比較し、比較の結果、最も高い点数に基づいて総合点の採点を行う。
このようなカラオケ装置によれば、カラオケ装置における歌唱採点に関し、複数人の歌唱者がある場合、娯楽として歌唱者又は傍聴者に喜んでもらうために自動的に歌唱者の歌唱パートの認識を行ない、且つカラオケ分野固有の採点として点数が高くなるような採点結果を得ることができる。
また、上述した請求項1に記載のカラオケ装置においては、楽曲データが主旋律パートと1つ以上のハモリパートの音高データを有している場合のハモリ採点処理であるが、楽曲データが主旋律パートの音高データを有し、ハモリパートの音高データを有していない場合には、請求項2に記載のカラオケ装置のようにすることが望ましい。
つまり、請求項2に記載のカラオケ装置は、請求項1と同じ構成要素を備え、採点手段は、楽曲データが主旋律パートの音高データを有し、ハモリパ−トの音高デ−タを有していない場合には、ハモリ採点処理を実行するか否かを判断し、ハモリ採点処理を実行すると判断した場合には、以下(E)〜(H)に示すハモリ採点処理を実行する。
(E)音声信号入力が可能な複数の音声信号入力手段(27a〜27c)を複数の音声信号入力検出手段(27a〜27c)を介して検出し、その検出された複数の音声信号入力手段(27a〜27c)の数に基づきハモリパートのパート数を決定し、その決定されたハモリパートのパート数に対応したハモリパートの種類情報をハモリ種類対応関係記憶手段(12)から読み出す。
(F)音声信号記憶手段(16)に記憶されている各音声信号を音声信号記憶・読出制御手段(24)によって読み出し、音高抽出手段(24)によって各音声信号からそれぞれ音高データを抽出する。そして、楽曲データ記憶手段(16)から主旋律パートの音高データを有する楽曲デ−タを読み出し、楽曲デ−タから主旋律パートの音高データを読み出し、ハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの音高データを主旋律パートの音高データから生成し、各音声信号からFFT演算によって音声信号から音高データを抽出し、主旋律パートと生成されたハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの音高データと各音声信号の音高データとにそれぞれ対応した音高差を各音声信号毎に算出して、それぞれの音高差に基づいて主旋律パートの採点データと、ハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの採点データと、を生成する。
(G)生成された主旋律パートの採点データと、前記生成されたハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの採点データとから、それら各パート毎に1つの採点データを、それら各採点データに対応する音声信号が全て異なるように選択し、その選択された採点データの全ての組み合せにおいて、それらの採点データに基づいて総合点データを生成する。
(H)生成された主旋律パートの採点データと、前記生成されたハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの採点データとから、それら各パート毎に1つの採点データを、それら各採点データに対応する音声信号が全て異なるように選択し、その選択された採点データの全ての組み合せにおける総合点データを比較し、比較の結果、最も高い点数に基づいて総合点の採点を行う。
このようなカラオケ装置によれば、主旋律パートのみしかない楽曲を、複数人で主旋律パートのみならず、ハモリパート(主旋律パートに対して、例えば3度(5度)上下)も歌唱したい場合、自動的に主旋律パートのみでなく、ハモリパートの認識を行ない、かつ高い採点結果を得ることができる。よって、ハモリパートを歌唱したい歌唱者にとっては、ハモリパートを採点できる曲数を増やすことができる。また、複数の音声信号入力手段(26a〜26c)を設けたので主旋律パートのみしかない楽曲を、ハモリパートを加えて歌唱しても主旋律パートとハモリパートに分けて音声信号を入力することができ、主旋律パートの歌唱音声にハモリパートの歌唱音声も加わった音声で採点されることを防止できる。特に、主旋律パートの歌唱者とハモリパートの歌唱者とが使用するマイクロフォンを予め設定せず、予め主旋律パートの音声信号、ハモリパートの音声信号が特定できない状態で主旋律パートの歌唱者の声量よりもハモリパートの歌唱者の声量が大きい場合でも、声量の大きいハモリパートの音声で採点され悪い採点結果になることを防止できる。
なお、最も高い点数に基づいた総合点を表示するばかりでなく、主旋律パートの採点データと、前記生成されたハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの採点データとから、それら各パート毎に1つの採点データを、それら各採点データに対応する音声信号が全て異なるように選択し、その選択された採点データの全ての組み合せにおける総合点を表示することもできる。
すなわち、請求項1または請求項2に記載のカラオケ装置において、請求項3に記載のカラオケ装置のように、採点結果を表示する表示手段(36)と、表示手段(36)によって表示される採点結果の表示の切替え指示を受け付ける表示切替受付手段(18)と、を備えているとよい。このようなカラオケ装置によれば、採点手段(12)は、表示切替受付手段(18)を介して採点結果の表示の切替え指示を受け付けたか否かにより、表示手段(36)によって表示される採点結果の表示の切替えを実行するか否かを判断することができる。したがって、歌唱者自身が歌唱したつもりのパートと総合点の基になった採点データのパートが異なっている場合でも、歌唱者自身が歌唱したつもりのパートに対する採点データを組み合せた総合点を表示することもできる。
また、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のカラオケ装置において、使用者が早見本の楽曲メニューを見てその楽曲がハモリパートを採点する楽曲と分かる場合、または使用者がカラオケ装置のディスプレイに表示された楽曲メニューを見てハモリパートを採点する楽曲と分かる場合には、請求項4に記載のカラオケ装置のように、対応関係記憶手段(16)がカラオケ曲に対応した選曲番号とハモリパートを採点するか否かを示すハモリ採点情報との対応関係を記憶しておき、選曲番号受付手段(18)が選曲番号を受け付けるようにするとよい。つまり、採点手段(12)は、選曲番号受付手段(18)を介して受け付けた選曲番号に対応するハモリ採点情報を対応関係記憶手段(16)から読み出し、そのハモリ採点情報に基づいてハモリ採点処理を実行するか否かを判断することができる。
そして、読み出されたハモリ採点情報がハモリパートを採点する楽曲の場合には、請求項1に示すハモリ採点処理を実行する。
一方、読み出されたハモリ採点情報がハモリパートを採点しない楽曲の場合には、請求項2〜請求項4のいずれかに記載のカラオケ装置において、請求項5に記載のカラオケ装置のように、ハモリ採点受付手段(18)がハモリパートを採点する指示を受け付けるとよい。つまり、採点手段(12)は、ハモリ採点受付手段(18)を介してハモリパートを採点する指示を受け付けたか否かにより、ハモリ採点処理を実行するか否かを判断することができる。
そして、ハモリ採点受付手段(18)を介してハモリパートを採点する指示を受け付けた場合には、請求項2に示すハモリ採点処理を実行する。
一方、ハモリ採点受付手段(18)を介してハモリパートを採点する指示を受け付けない場合には、ハモリ採点処理を実行しない。
また、請求項6に示すように、請求項1〜請求項5の何れかに記載のカラオケ装置における採点手段をコンピュータにて実現する場合、例えばコンピュータで実行するプログラムとして備えることができる。このようなプログラムは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク、ROM、RAM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータにロードして実行したり、ネットワークを介してロードして実行することにより、採点手段としての機能を実現できる。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
図1は、カラオケ装置の構成を示すブロック図である。
[カラオケ装置1の構成の説明]
カラオケ装置1は、図1に示すように、カラオケ装置1全体の動作を制御する制御部12、カラオケ装置1をネットワーク100に接続するためのインタフェース部14、演奏楽曲の伴奏内容および歌詞を示す楽曲データや映像データなどを記憶するハードディスク(HDD)16、複数のキー・スイッチからなる操作部18、リモコン端末2や携帯電話からの赤外線信号を赤外線通信によって受信するための赤外線通信部20、操作部18からの信号を処理する操作処理部22、ハードディスク16に記憶された楽曲データから演奏楽曲のオーディオ信号(音響,音声に関する信号)を生成し、生成されたオーディオ信号およびマイクロフォン(以下、マイクという)25a〜25cによって歌唱音声を入力し、A/Dコンバータ26a〜26cへ出力してA/Dコンバータ26a〜26cによってディジタル化されたそれぞれの音声信号を増幅してスピーカ28へ出力する音声制御部24、A/Dコンバータ26a〜26cによってディジタル化されたそれぞれの音声信号が入力状態か切断状態かを検出する音声入力スイッチ27a〜27c、MIDI音源30、映像情報を一時的に記憶するビデオRAM32、映像データに基づく映像の再生を制御する映像再生部34、ビデオRAM32に記憶された映像情報および映像再生部34により再生される映像の表示部36での表示を制御する映像制御部38などを備えている。
そして、制御部12、インタフェース部14、HDD16、赤外線通信部20、操作処理部22、ビデオRAM32、映像再生部34、映像制御部38は、各々バス39によって接続されている。また、制御部12と音声制御部24とはUSB40によって接続されている。なお、制御部12及び音声制御部24は、後述する各種処理を実行する。
このうち、HDD16には、図2(a)に例示するように、楽曲データベースを記憶する楽曲データベースメモリ領域50、音声信号と採点データとを記憶する音声信号・採点データメモリ領域(メモリA、メモリB、メモリC)52、総合点データを記憶する総合点データメモリ領域(メモリD)54、ディジタル化される周期を記憶する周期メモリ領域(メモリE)56、及び音高差のデータに応じた採点情報を記憶する採点情報メモリ領域58が設けられている。以下にそれぞれのメモリ領域に記憶されるデータについて順に説明する。
(イ)楽曲データベース
楽曲データベースメモリ領域50に記憶される楽曲データベースは、図2(b)に例示するように、ハモリ採点情報、選曲番号、及びファイル名を関連付けたデータ構造を有している。一例を挙げると、選曲番号としての「90001」に対して、ハモリ採点情報としての「ハモリ採点曲」及びファイル名としての「CA090001.MIDI」を関連付けている。その他の選曲番号に対してもハモリ採点情報及びファイル名を関連付けている。
ここでハモリとは、主旋律パートを歌唱する第1の人の歌唱音声に、第2の人による別の歌唱音声を重畳させ、協和音程で第1の人と第2の人とが歌唱することによって、第1の人と第2の人によるハーモニー(和音)状態を作り出すことである。
一般的には、音高でいうと主旋律パートに対して3度上を歌唱することである。3度上というのは、3度高い音高の意味で、例えば、第1の人が発した主音が「ド」であれば、第2の人が発した主音は「ミ」で歌唱することである。
つまり、ハモリパートとは、主旋律パートに対して、協和音程3度(もしくは5度など)で歌唱するパートのことである。
そこで、ハモリパートを採点する音高基準は、図3に例示するように主旋律パートの音高に対して3度上、3度下、5度上、5度下の音高を設定する。また例えば2人〜5人で歌う場合の主旋律パートに対する組み合わせについては、図3に例示するような組み合わせを設定可能とする。
そして、採点の基礎となる音高差については、図4に例示するように歌唱者の主旋律パートの音高データと、楽曲データの主旋律パートの音高データと、から音高差分を算出する。また、歌唱者のハモリパートの音高データと、楽曲データのハモリパートの音高データと、から音高差分を算出する。また、図4に示す楽曲データの音高データは、説明を容易化するために主旋律パートとハモリパートともに、音高データの値が一定だと仮定した特別な場合を示す。
(ロ)音声信号
音声信号とは、マイク25a〜25cに入力された歌唱音声をマイク25a〜25cによってアナログ形式の信号に変換してそれぞれに対応したA/Dコンバータ26a〜26cへ出力し、出力されたアナログ式の信号をA/Dコンバータ26a〜26cによってディジタル形式に変換された信号を指す。
なお、以下の説明において、単に「音声信号」という場合はディジタル形式の音声信号を指すこととし、アナログ・ディジタル形式の区別を付ける必要がある場合は、それぞれアナログ形式の音声信号、ディジタル形式の音声信号と記載する。
さて、各音声信号は、図6(a)に例示するようにマイク番号(マイク25a〜25c)に対応して設けられているメモリA、メモリB、メモリC内の音声信号メモリ領域A(n)、B(n)、C(n)へ制御部12によってそれぞれ記憶される。
一例を挙げると、マイク25aのマイク番号に対応する音声信号は、メモリA内の音声信号メモリ領域A(n)へ制御部12によって記憶される。他のマイクのマイク番号に対応する音声信号についても同様にメモリB、メモリC内の音声信号メモリ領域B(n)、C(n)へ制御部12によってそれぞれ記憶される。
なお、各音声信号は、図6(b)に例示するようにディジタル化される周期(1〜n)毎にディジタル化される周期(1〜n)の数値「1〜n」と、マイク番号とともに関連付けられてメモリ領域A(n)、B(n)、C(n)へ制御部12によってそれぞれ記憶される。一例を挙げるとマイク25aのマイク番号、ディジタル化される周期(1)に対応する音声信号は、ディジタル化される周期の数値「1」と、マイク25aのマイク番号とともに、制御部12によってメモリ領域A(1)へ記憶される。
ここで、ディジタル化される周期とは、サンプリング周波数の逆数であるサンプリング周期(秒)に等しく、例えばサンプリング周波数が48KHzの場合、ディジタル化される周期は、20.83マイクロ秒となる。
(ハ)採点データ
採点データとは、カラオケ歌唱の各音声信号から抽出された各音声信号の音高データと、楽曲デ−タから読み出された歌唱旋律の音高データとの音高差を各音声信号毎に算出し、それぞれの音高差に基づいて採点されるデータを指す。
さて、各採点データは、図6(a)に例示するようにマイク番号(マイク25a〜25c)に対応して設けられているメモリA、メモリB、メモリC内の+3音高採点データのメモリ領域A(n+1)、B(n+1)、C(n+1)、主旋律高採点データのメモリ領域A(n+2)、B(n+2)、C(n+2)、及び−3音高採点データのメモリ領域A(n+3)、B(n+3)、C(n+3)、へ制御部12によってそれぞれ記憶される。
一例を挙げると、マイク25aのマイク番号に対応する+3音高採点データは、メモリA内の+3音高採点データのメモリ領域A(n+1)へ制御部12によって記憶される。マイク25b、25cのマイク番号に対応する+3音高採点データについても同様にメモリB、メモリC内の+3音高採点データのメモリ領域B(n+1)、C(n+1)へ制御部12によってそれぞれ記憶される。また、主旋律高採点データ、−3音高採点データにつても同様である。
なお、+3音高採点データ、主旋律高採点データ、及び−3音高採点データは、図6(b)に例示するようにディジタル化された最終周期nの数値「n」に数値「1」、数値「2」、数値「3」を加えた数値「n+1」、「n+2」、「n+3」と、マイク番号とともに関連付けられてメモリ領域A(n+1)、B(n+1)、C(n+1)、A(n+2)、B(n+2)、C(n+2)、A(n+3)、B(n+3)、C(n+3)へ制御部12によってそれぞれ記憶される。一例を挙げると、マイク25aのマイク番号に対応する+3音高採点データは、数値「n+1」と、マイク25aのマイク番号とともに、メモリ領域A(n+1)へ制御部12によって記憶される。
(ニ)総合点データ
総合点データとは、主旋律パートとハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの各採点データの中から全てのパートより1つ、且つそれらの採点データに対応する音声信号が全て異なるように選択された採点データの全ての組み合せにおいて、それらの採点データに基づいて採点されるデータを指す。
さて、各総合点データは、図7(a)に例示するようにメモリD内の採点結果1〜7に対応して設けられているメモリ領域D(1)〜D(7)へ制御部12によってそれぞれ記憶される。一例を挙げると、採点結果1に対応する総合点データは、メモリ領域D(1)へ制御部12によって記憶される。同様に、採点結果2〜7に対応する総合点データも、メモリ領域D(2)〜D(7)へ制御部12によってそれぞれ記憶される。
なお、総合点データは、図7(b)に例示するように採点結果1〜7に対応する数値「m」、+3音高パートの採点データとそのマイク番号、主旋律の採点データとそのマイク番号、及び−3音高パートの採点データとそのマイク番号とともに関連付けられてメモリ領域D(1)〜D(7)へ制御部12によってそれぞれ記憶される。一例を挙げると、採点結果1に対応する総合点データは、採点結果1に対応する数値「1」、+3音高パートの採点データとそのマイク番号、主旋律の採点データとそのマイク番号、及び−3音高パートの採点データとそのマイク番号とともにメモリ領域D(1)へ制御部12によって記憶される。
(ホ)ディジタル化される周期
ディジタル化される周期とは、(ロ)音声信号にて上述したが、サンプリング周波数の逆数であるサンプリング周期(秒)を指す。
さて、ディジタル化される周期は、図6(c)に例示するようにメモリ領域Eへ制御部12によって記憶される。一例を挙げると、ディジタル化される周期(1)の数値「1」が、メモリ領域Eへ制御部12によって記憶される。
(ヘ)音高差のデータに応じた採点情報
音高差のデータに応じた採点情報は、図14に例示するように音高差のデータと採点とを関連付けたデータ構造を有している。一例を挙げると、音高差のデータとしての「0セミトーン」に対して、採点としての「100点」を関連付けている。
また、制御部12が内蔵するROM(図示なし)は、ハモリパートの種類情報を記憶している。このハモリパートの種類情報は、図5に例示するように、ハモリパートのパート数とハモリパートの種類とを関連付けたデータ構造を有している。一例を挙げるとハモリパートのパート数としての数値「1」に対して、ハモリパートの種類としての「ハモリ3度上」を関連付けている。
なお、本実施形態においては、HDD16が「楽曲データ記憶手段」、「音声信号記憶手段」、「対応関係記憶手段」に相当し、制御部12が内蔵するROM(図示なし)が「ハモリ種類対応関係記憶手段」に相当し、A/Dコンバータ26a〜26cが「音声信号入力手段」に相当する。また、音声制御部24が「音声信号記憶・読出制御手段」、「音高抽出手段」に相当し、制御部12が「採点手段」に相当する。また、操作部18が「選曲番号受付手段」、「ハモリ採点受付手段」、「表示切替受付手段」に相当し、表示部36が「表示手段」に相当し、音声入力スイッチ27a〜27cが「音声信号入力検出手段」に相当する。
[ハモリ採点処理の概要の説明]
以下に、カラオケ装置1のハモリ採点処理の詳細を説明する前に、ハモリ採点処理の概要を図17に基づいて説明する。
まず、マイクA、B、Cに対応するカラオケ歌唱の各音声信号から抽出された各音声信号の音高データと、楽曲デ−タから読み出された主旋律パートの音高データ、主旋律に対して協和音程3度上の+3音高パートの音高データ、及び主旋律に対して協和音程3度下の−3音高パートの音高データと、の音高差を算出する。図17に例示する組番毎の各パートの音高差ブロック60は、算出された音高差を組番1〜6毎に配列して示したものである。ここで、組番1〜6とは、主旋律パートの音高差と、+3音高パートの音高差と、−3音高パートの音高差と、からそれぞれ1つ、且つそれらの音高差に対応するマイクA、B、Cが全て異なるように選択された音高差の全ての組み合せに番号を付したものである。なお、組番毎の各パートの音高差ブロック60においては、主旋律パートを「主旋律」、主旋律に対して協和音程3度上の+3音高パートを「+3音高」、及び主旋律に対して協和音程3度下の−3音高パートを「−3音高」と称する。
そして、算出された音高差に基づいて上述したHDD16に記憶されている図14に例示する音高差のデータに応じた採点情報から採点する。図17に例示する組番毎の各パートの採点ブロック62は、組番毎の各パートの音高差ブロック60で配列された音高差に対応して、採点された採点結果を示したものである。
次に、組番毎の各パートの採点ブロック62の組番に対応して、マイクA、B、Cそれぞれの採点結果を加重平均して総合点が採点される。図17に例示する組番毎の総合点ブロック64は、組番毎の各パートの採点ブロック62の組番に対応して採点された総合点を示したものである。
そして、組番毎の総合点ブロック64で採点された総合点を比較して、最も点数の高い総合点を決定する。図17に例示する最も高い総合点ブロック66は、決定された最も高い点数の総合点を示したものである。
さらに、最も高い総合点ブロック66にて決定された最も高い点数を有する総合点を最高総合点とする。図17に例示する最高総合点ブロック68は、最も高い点数を有する最高総合点を示したものである。次に、カラオケ装置1のハモリ採点処理の詳細を説明する。
[ハモリ採点処理の実行判断処理の説明]
以下に、カラオケ装置1の制御部12が実行する「ハモリ採点処理の実行判断処理」の手順を図8のフローチャートに基づいて説明する。
操作部18で受け付けたカラオケ演奏楽曲の選曲番号のデータは操作処理部22によって制御部12へ送信されるのであるが、制御部12は、選曲番号のデータを受信したか否かを判断する(S110)。そして、操作処理部22から送信された選曲番号のデータを受信すると(S110:YES)、その選曲番号に対応したハモリ採点情報をHDD16に記憶された図2に例示する楽曲データベースから読み出す(S115)。
読み出されたハモリ採点情報がハモリ採点曲か否かを判断する(S120)。そして、読み出されたハモリ採点情報が「ハモリ採点曲」の場合には(S120:YES)、その選曲番号に対応したカラオケ演奏楽曲のファイル名をHDD16に記憶された楽曲データベースから読み出す(S125)。
次に、そのファイル名のデータに対応したカラオケ演奏楽曲の楽曲データをHDD16に記憶された楽曲データから読み出し、カラオケ演奏を制御する(S130)。そして、音声入力スイッチ27a〜27cを介して音声信号が入力状態か切断状態かを検出し、音声信号が入力状態である音声入力スイッチの数量を計数する(S135)。また、計数された音声入力スイッチ27a〜27cの数量の値から主旋律のパート数である数値「1」を差し引いた数をハモリパートのパート数と決定する(S140)。そして、決定されたハモリパートのパート数に対応したハモリパートの種類をHDD16に記憶された図5に例示するハモリパートの種類情報から読み出す(S145)。また、音声制御部24へハモリ採点処理(1)の開始信号及びハモリパートの種類情報を送信する(S150)。なお、ハモリ採点処理(1)(図9、図10参照)については項目[ハモリ採点処理(1)]にて後述する。
一方、先のS120にて読み出されたハモリ採点情報が「非ハモリ採点曲」の場合には(S120:NO)、その選曲番号に対応したカラオケ演奏楽曲のファイル名のデータをHDD16に記憶された楽曲データベースから読み出す(S155)。そして、そのファイル名のデータに対応したカラオケ演奏楽曲の楽曲データをHDD16に記憶された楽曲データから読み出し、カラオケ演奏を制御する(S160)。
次に、操作部18で受け付けた「ハモリ採点」を指示するデータは操作処理部22によって制御部12へ送信されるのであるが、制御部12は「ハモリ採点」を指示するデータを受信したか否かを判断する(S165)。そして、操作処理部22から送信した「ハモリ採点」を指示するデータを受信した場合には(S165:YES)、音声入力スイッチ27a〜27cを介して音声信号が入力状態か切断状態かを検出し、音声信号が入力状態である音声入力スイッチの数量を計数する(S170)。また、計数された音声入力スイッチ27a〜27cの数量の値から主旋律のパート数である数値「1」を差し引いた数をハモリパートのパート数と決定する(S175)。そして、決定されたハモリパートのパート数に対応したハモリパートの種類をHDD16に記憶された図5に例示するハモリパートの種類情報から読み出す(S180)。また、音声制御部24へハモリ採点処理(2)の開始信号及びハモリパートの種類情報を送信する(S185)。なお、ハモリ採点処理(2)(図11、図12参照)については項目[ハモリ採点処理(2)]にて後述する。
そして、S150もしくはS185の処理が終了したら、本「ハモリ採点処理の実行判断処理」は終了する。
[ハモリ採点処理(1)の説明]
次に、カラオケ装置1の音声制御部24が実行する「ハモリ採点処理(1)」の手順を図9、図10のフローチャートに基づいて説明する。なお、本説明においては、図8のS135において計数した音声信号が入力状態である音声入力スイッチの数は3つであることを前提とする。
まず、音声制御部24は制御部12から送信されたハモリ採点処理(1)の開始信号を受信したか否かを判断する(S210)。そして、ハモリ採点処理(1)の開始信号を受信すると(S210:YES)、音声制御部24が有するメモリ(図示なし)へ数式「n=1」を記憶する(S212)。次に、ディジタル化される周期が経過したか否かを判断する(S214)。ここで、ディジタル化される周期とは、上述の項目[カラオケ装置1の構成の説明]で説明したように例えばサンプリング周波数が48KHzの場合、20.83マイクロ秒となる。また、ディジタル化される周期の計測は、音声制御部24が有する時間を計測するタイマ(図示なし)によって行なわれる。
そして、ディジタル化される周期が経過すると(S214:YES)、マイク25aによって歌唱音声を入力し、A/Dコンバータ26aへ出力してA/Dコンバータ26aによってディジタル化された音声信号を現在の変数nの値と、マイク25aのマイク番号とともに、図6(a)、(b)に例示するHDD16のメモリ領域A(1)へ記憶する(S216)。
また、マイク25bによって歌唱音声を入力し、A/Dコンバータ26bへ出力してA/Dコンバータ26bによってディジタル化された音声信号を現在の変数nの値と、マイク25bのマイク番号とともに、図6(a)、(b)に例示するHDD16のメモリ領域B(1)へ記憶する(S218)。
さらに、マイク25cによって歌唱音声を入力し、A/Dコンバータ26cへ出力してA/Dコンバータ26cによってディジタル化された音声信号を現在の変数nの値と、マイク25cのマイク番号とともに、図6(a)、(b)に例示するHDD16のメモリ領域C(1)へ記憶する(S220)。
そして、音声制御部24が有するメモリ(図示なし)が記憶する数式「n=1」に数値「1」を加算して数式「n=2」とし、音声制御部24が有するメモリ(図示なし)へ数式「n=2」を記憶する(S222)。
次に、カラオケ演奏が終了すると制御部12はカラオケ演奏の終了信号を音声制御部24へ送信するのであるが、音声制御部24は、制御部12から送信されたカラオケ演奏の終了信号を受信したか否かを判断する(S224)。カラオケ演奏の終了信号を受信しない場合には(S224:NO)、S214へ戻り上述した処理を行なう。一方、カラオケ演奏の終了信号を受信した場合には(S224:YES)、音声制御部24が有するメモリ(図示なし)へ記憶された数値「n」を図6(c)に例示するHDD16のメモリ領域Eに記憶する(S226)。
続いて、音声制御部24は、図6(c)に例示するHDD16のメモリ領域Eへ記憶された数値「n」を読み出す(S228)。そして、図6(a)、(b)に例示するHDD16のメモリ領域A(1)〜A(n)へ記憶された音声信号を読み出す(S230)。また、HDD16のメモリ領域B(1)〜B(n)へ記憶された音声信号を読み出す(S232)。さらに、HDD16のメモリ領域C(1)〜C(n)へ記憶された音声信号を読み出す(S234)。そして、読み出された音声信号に基づいてそれぞれの歌唱を採点する。次に、それぞれの歌唱の採点処理(S236〜S252)について説明する。
(1)採点A1(S236)
HDD16のメモリ領域A(1)〜A(n)から読み出された各音声信号に基づく各音高デ−タとHDD16から読み出された+3音高パートの音高データからそれぞれに対応した音高差を算出し、算出された音高差に基づいて採点する。そして、採点された採点データをS228で読み出された数値「n」に数値「1」を加えた数値「n+1」と、マイク25aのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域A(n+1)へ記憶する(S236)。この採点結果を採点A1と称する。この処理を詳しく説明すると、次のようになる。
まず、HDD16のメモリ領域A(1)〜A(n)から読み出された各音声信号からFFT演算によってそれぞれの音声信号に対応した各音高データを抽出する。また、HDD16に記憶されたカラオケ演奏楽曲の楽曲データを読み出し、その楽曲データから+3音高パートの音高データを読み出す。そして、HDD16から読み出された+3音高パートの音高データと歌唱音声に基づく各音高デ−タとからそれぞれに対応した音高差を算出する。続いて、算出された各音高差に基づいて上述したHDD16に記憶されている図14に例示する音高差のデータに応じた採点情報から+3音高パートの採点をする。そして、採点された採点データをS228で読み出された数値「n」に数値「1」を加えた数値「n+1」と、マイク25aのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域A(n+1)へ記憶する(S236)。
なお、以下の各採点処理の説明では、採点処理の詳しい説明については省略する。
(2)採点B1(S238)
HDD16のメモリ領域B(1)〜B(n)から読み出された各音声信号に基づく各音高デ−タとHDD16から読み出された+3音高パートの音高データからそれぞれに対応した音高差を算出し、算出された音高差に基づいて採点する。そして、採点された採点データをS228で読み出された数値「n」に数値「1」を加えた数値「n+1」と、マイク25bのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域B(n+1)へ記憶する(S238)。この採点結果を採点B1と称する。
(3)採点C1(S240)
HDD16のメモリ領域C(1)〜C(n)から読み出された各音声信号に基づく各音高デ−タとHDD16から読み出された+3音高パートの音高データからそれぞれに対応した音高差を算出し、算出された音高差に基づいて採点する。そして、採点された採点データをS228で読み出された数値「n」に数値「1」を加えた数値「n+1」と、マイク25cのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域C(n+1)へ記憶する(S240)。この採点結果を採点C1と称する。
(4)採点A2(S242)
HDD16のメモリ領域A(1)〜A(n)から読み出された各音声信号に基づく各音高デ−タとHDD16から読み出された主旋律パートの音高データからそれぞれに対応した音高差を算出し、算出された音高差に基づいて採点する。そして、採点された採点データをS228で読み出された数値「n」に数値「2」を加えた数値「n+2」と、マイク25aのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域A(n+2)へ記憶する(S242)。この採点結果を採点A2と称する。
(5)採点B2(S244)
HDD16のメモリ領域B(1)〜B(n)から読み出された各音声信号に基づく各音高デ−タとHDD16から読み出された主旋律パートの音高データからそれぞれに対応した音高差を算出し、算出された音高差に基づいて採点する。そして、採点された採点データをS228で読み出された数値「n」に数値「2」を加えた数値「n+2」と、マイク25bのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域B(n+2)へ記憶する(S244)。この採点結果を採点B2と称する。
(6)採点C2(S246)
HDD16のメモリ領域C(1)〜C(n)から読み出された各音声信号に基づく各音高デ−タとHDD16から読み出された主旋律パートの音高データからそれぞれに対応した音高差を算出し、算出された音高差に基づいて採点する。そして、採点された採点データをS228で読み出された数値「n」に数値「2」を加えた数値「n+2」と、マイク25cのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域C(n+2)へ記憶する(S246)。この採点結果を採点C2と称する。
(7)採点A3(S248)
HDD16のメモリ領域A(1)〜A(n)から読み出された各音声信号に基づく各音高デ−タとHDD16から読み出された−3音高パートの音高データからそれぞれに対応した音高差を算出し、算出された音高差に基づいて採点する。そして、採点された採点データをS228で読み出された数値「n」に数値「3」を加えた数値「n+3」と、マイク25aのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域A(n+3)へ記憶する(S248)。この採点結果を採点A3と称する。
(8)採点B3(S250)
HDD16のメモリ領域B(1)〜B(n)から読み出された各音声信号に基づく各音高デ−タとHDD16から読み出された−3音高パートの音高データからそれぞれに対応した音高差を算出し、算出された音高差に基づいて採点する。そして、採点された採点データをS228で読み出された数値「n」に数値「3」を加えた数値「n+3」と、マイク25bのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域B(n+3)へ記憶する(S250)。この採点結果を採点B3と称する。
(9)採点C3(S252)
HDD16のメモリ領域C(1)〜C(n)から読み出された各音声信号に基づく各音高デ−タとHDD16から読み出された−3音高パートの音高データからそれぞれに対応した音高差を算出し、算出された音高差に基づいて採点する。そして、採点された採点データをS228で読み出された数値「n」に数値「3」を加えた数値「n+3」と、マイク25cのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域C(n+3)へ記憶する(S252)。この採点結果を採点C3と称する。
次に、各総合点処理について説明する。総合点処理は、+3音高パートの採点A1,B1,C1から1つを選択し(例えば採点A1)、選択された+3音高パートの採点に対応するメモリ領域A(n+1)を除いたメモリ領域B(n+1)、メモリ領域C(n+1)に対応する主旋律パートの採点から1つを選択し(例えば採点B2)、選択された+3音高パートと主旋律パートの採点に対応するメモリ領域A(n+1)、メモリ領域B(n+2)を除いたメモリ領域C(n+3)に対応する−3音高パートの採点から1つを選択し(採点C3)し、選択された+3音高パートの採点(採点A1)と、選択された主旋律パートの採点(採点B2)と、選択された−3音高パートの採点(採点C3)と、を加重平均して採点される。
(10)総合点D1(S254)
上記の総合点処理の説明中、括弧内に(例えば・・・)と記載したように、+3音高パートの採点はA1を選択し、主旋律パートの採点はB2を選択し、−3音高パートの採点はC3を選択して加重平均する。そして、加重平均された総合点データを、採点結果1に対応する数値「1」、採点A1の採点データとそのマイク25aのマイク番号、採点B2の採点データとそのマイク25bのマイク番号、及び採点C3の採点データとそのマイク25cのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域D(1)へ記憶する(S254)。この採点結果を総合点D1と称する。
(11)総合点D2(S256)
+3音高パートの採点はA1を選択し、主旋律パートの採点はC2を選択し、−3音高パートの採点はB3を選択して加重平均する。そして、加重平均された総合点データを、採点結果2に対応する数値「2」、採点A1の採点データとそのマイク25aのマイク番号、採点C2の採点データとそのマイク25cのマイク番号、及び採点B3の採点データとそのマイク25bのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域D(2)へ記憶する(S256)。この採点結果を総合点D2と称する。
(12)総合点D3(S258)
+3音高パートの採点はB1を選択し、主旋律パートの採点はA2を選択し、−3音高パートの採点はC3を選択して加重平均する。そして、加重平均された総合点データを、採点結果3に対応する数値「3」、採点B1の採点データとそのマイク25bのマイク番号、採点A2の採点データとそのマイク25aのマイク番号、及び採点C3の採点データとそのマイク25cのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域D(3)へ記憶する(S258)。この採点結果を総合点D3と称する。
(13)総合点D4(S260)
+3音高パートの採点はB1を選択し、主旋律パートの採点はC2を選択し、−3音高パートの採点はA3を選択して加重平均する。そして、加重平均された総合点データを、採点結果4に対応する数値「4」、採点B1の採点データとそのマイク25bのマイク番号、採点C2の採点データとそのマイク25cのマイク番号、及び採点A3の採点データとそのマイク25aのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域D(4)へ記憶する(S260)。この採点結果を総合点D4と称する。
(14)総合点D5(S262)
+3音高パートの採点はC1を選択し、主旋律パートの採点はA2を選択し、−3音高パートの採点はB3を選択して加重平均する。そして、加重平均された総合点データを、採点結果5に対応する数値「5」、採点C1の採点データとそのマイク25cのマイク番号、採点A2の採点データとそのマイク25aのマイク番号、及び採点B3の採点データとそのマイク25bのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域D(5)へ記憶する(S262)。この採点結果を総合点D5と称する。
(15)総合点D6(S264)
+3音高パートの採点はC1を選択し、主旋律パートの採点はB2を選択し、−3音高パートの採点はA3を選択して加重平均する。そして、加重平均された総合点データを、採点結果6に対応する数値「6」、採点C1の採点データとそのマイク25cのマイク番号、採点B2の採点データとそのマイク25bのマイク番号、及び採点A3の採点データとそのマイク25aのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域D(6)へ記憶する(S264)。この採点結果を総合点D6と称する。
次に、最高総合点の採点処理について説明する。最高総合点の採点処理は、上記各総合点処理による採点結果の点数を比較し、最も高い点数を有する総合点を決定する(S266)。そして、決定された最も高い点数を有する総合点を最高総合点とし、その総合点データを、採点結果7に対応する数値「7」、+3音高パートの採点データとそのマイクの番号、主旋律パートの採点データとそのマイクの番号、及び−3音高パートの採点データとそのマイクの番号とともにHDD16のメモリ領域D(7)へ記憶する(S268)。この採点結果を総合点D7と称する。
次に、以上の採点処理(S210〜S268)を実行した後にハモリ採点処理(1)の終了信号を制御部12へ送信する(S270)。
このS270のハモリ採点処理(1)の終了信号を制御部12へ送信したら、本「ハモリ採点処理(1)」は終了する。
[ハモリ採点処理(2)の説明]
次に、カラオケ装置1の音声制御部24が実行する「ハモリ採点処理(2)」の手順を図11、図12のフローチャートに基づいて説明する。なお、本説明においては、図8のS170において計数した音声信号が入力状態である音声入力スイッチの数は3つであることを前提とする。
まず、音声制御部24は制御部12から送信されたハモリ採点処理(2)の開始信号を受信したか否かを判断する(S310)。そして、ハモリ採点処理(2)の開始信号を受信すると(S310:YES)、音声制御部24が有するメモリ(図示なし)へ数式「n=1」を記憶する(S312)。次に、ディジタル化される周期が経過したか否かを判断する(S314)。ここで、ディジタル化される周期とは、上述の項目[カラオケ装置1の構成の説明]で説明したように例えばサンプリング周波数が48KHzの場合、20.83マイクロ秒となる。また、ディジタル化される周期の計測は、音声制御部24が有する時間を計測するタイマ(図示なし)によって行なわれる。
そして、ディジタル化される周期が経過すると(S314:YES)、マイク25aによって歌唱音声を入力し、A/Dコンバータ26aへ出力してA/Dコンバータ26aによってディジタル化された音声信号を数式「n=1」の数値「1」と、マイク25aのマイク番号とともに、図6(a)、(b)に例示するHDD16のメモリ領域A(1)へ記憶する(S316)。
また、マイク25bによって歌唱音声を入力し、A/Dコンバータ26bへ出力してA/Dコンバータ26bによってディジタル化された音声信号を数式「n=1」の数値「1」と、マイク25bのマイク番号とともに、図6(a)、(b)に例示するHDD16のメモリ領域B(1)へ記憶する(S318)。
さらに、マイク25cによって歌唱音声を入力し、A/Dコンバータ26cへ出力してA/Dコンバータ26cによってディジタル化された音声信号を数式「n=1」の数値「1」と、マイク25cのマイク番号とともに、図6(a)、(b)に例示するHDD16のメモリ領域C(1)へ記憶する(S320)。
そして、音声制御部24が有するメモリ(図示なし)が記憶する数式「n=1」に数値「1」を加算して数式「n=2」とし、音声制御部24が有するメモリ(図示なし)へ数式「n=2」を記憶する(S322)。
次に、カラオケ演奏が終了すると制御部12はカラオケ演奏の終了信号を音声制御部24へ送信するのであるが、音声制御部24は、制御部12から送信されたカラオケ演奏の終了信号を受信したか否かを判断する(S324)。カラオケ演奏の終了信号を受信しない場合には(S324:NO)、S314へ戻り上述した処理を行なう。一方、カラオケ演奏の終了信号を受信した場合には(S324:YES)、音声制御部24が有するメモリ(図示なし)へ記憶された数値「n」を図6(c)に例示するHDD16のメモリ領域Eに記憶する(S326)。
続いて、音声制御部24は、図6(c)に例示するHDD16のメモリ領域Eへ記憶された数値「n」を読み出す(S328)。そして、図6(a)、(b)に例示するHDD16のメモリ領域A(1)〜A(n)へ記憶された音声信号を読み出す(S330)。また、HDD16のメモリ領域B(1)〜B(n)へ記憶された音声信号を読み出す(S332)。さらに、HDD16のメモリ領域C(1)〜C(n)へ記憶された音声信号を読み出す(S334)。そして、読み出された音声信号に基づいてそれぞれの歌唱を採点する。次に、それぞれの採点処理(S336〜S352)について説明する。
(1)採点A1(S336)
HDD16のメモリ領域A(1)〜A(n)から読み出された各音声信号に基づく各音高デ−タとHDD16から読み出された主旋律パートの音高データに基づいて生成された+3音高パートの音高データからそれぞれに対応した音高差を算出し、算出された音高差に基づいて採点する。そして、採点された採点データをS328で読み出された数値「n」に数値「1」を加えた数値「n+1」と、マイク25aのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域A(n+1)へ記憶する(S336)。この採点結果を採点A1と称する。この処理を詳しく説明すると、次のようになる。
まず、HDD16のメモリ領域A(1)〜A(n)から読み出された各音声信号からFFT演算によってそれぞれの音声信号に対応した各音高データを抽出する。また、HDD16に記憶されたカラオケ演奏楽曲の楽曲データを読み出し、その楽曲データから主旋律パートの音高データを読み出し、+3音高パートの音高データを生成する。そして、生成された+3音高パートの音高データと歌唱音声に基づく各音高デ−タとからそれぞれに対応した音高差を算出する。続いて、算出された各音高差に基づいて上述したHDD16に記憶されている図14に例示する音高差のデータに応じた採点情報から+3音高パートの採点をする。そして、採点された採点データをS328で読み出された数値「n」に数値「1」を加えた数値「n+1」と、マイク25aのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域A(n+1)へ記憶する(S236)。なお、以下の各採点処理の説明では、採点処理の詳しい説明については省略する。
(2)採点B1(S338)
HDD16のメモリ領域B(1)〜B(n)から読み出された各音声信号に基づく各音高デ−タとHDD16から読み出された主旋律パートの音高データに基づいて生成された+3音高パートの音高データからそれぞれに対応した音高差を算出し、算出された音高差に基づいて採点する。そして、採点された採点データをS328で読み出された数値「n」に数値「1」を加えた数値「n+1」と、マイク25bのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域B(n+1)へ記憶する(S338)。この採点結果を採点B1と称する。
(3)採点C1(S340)
HDD16のメモリ領域C(1)〜C(n)から読み出された各音声信号に基づく各音高デ−タとHDD16から読み出された主旋律パートの音高データに基づいて生成された+3音高パートの音高データからそれぞれに対応した音高差を算出し、算出された音高差に基づいて採点する。そして、採点された採点データをS328で読み出された数値「n」に数値「1」を加えた数値「n+1」と、マイク25cのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域C(n+1)へ記憶する(S340)。この採点結果を採点C1と称する。
(4)採点A2(S342)
HDD16のメモリ領域A(1)〜A(n)から読み出された各音声信号に基づく各音高デ−タとHDD16から読み出された主旋律パートの音高データからそれぞれに対応した音高差を算出し、算出された音高差に基づいて採点する。そして、採点された採点データをS328で読み出された数値「n」に数値「2」を加えた数値「n+2」と、マイク25aのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域A(n+2)へ記憶する(S342)。この採点結果を採点A2と称する。
(5)採点B2(S344)
HDD16のメモリ領域B(1)〜B(n)から読み出された各音声信号に基づく各音高デ−タとHDD16から読み出された主旋律パートの音高データからそれぞれに対応した音高差を算出し、算出された音高差に基づいて採点する。そして、採点された採点データをS328で読み出された数値「n」に数値「2」を加えた数値「n+2」と、マイク25bのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域B(n+2)へ記憶する(S344)。この採点結果を採点B2と称する。
(6)採点C2(S346)
HDD16のメモリ領域C(1)〜C(n)から読み出された各音声信号に基づく各音高デ−タとHDD16から読み出された主旋律パートの音高データからそれぞれに対応した音高差を算出し、算出された音高差に基づいて採点する。そして、採点された採点データをS328で読み出された数値「n」に数値「2」を加えた数値「n+2」と、マイク25cのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域C(n+2)へ記憶する(S346)。この採点結果を採点C2と称する。
(7)採点A3(S348)
HDD16のメモリ領域A(1)〜A(n)から読み出された各音声信号に基づく各音高デ−タとHDD16から読み出された主旋律パートの音高データに基づいて生成された−3音高パートの音高データからそれぞれに対応した音高差を算出し、算出された音高差に基づいて採点する。そして、採点された採点データをS328で読み出された数値「n」に数値「3」を加えた数値「n+3」と、マイク25aのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域A(n+3)へ記憶する(S348)。この採点結果を採点A3と称する。
(8)採点B3(S350)
HDD16のメモリ領域B(1)〜B(n)から読み出された各音声信号に基づく各音高デ−タとHDD16から読み出された主旋律パートの音高データに基づいて生成された−3音高パートの音高データからそれぞれに対応した音高差を算出し、算出された音高差に基づいて採点する。そして、採点された採点データをS328で読み出された数値「n」に数値「3」を加えた数値「n+3」と、マイク25bのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域B(n+3)へ記憶する(S350)。この採点結果を採点B3と称する。
(9)採点C3(S352)
HDD16のメモリ領域C(1)〜C(n)から読み出された各音声信号に基づく各音高デ−タとHDD16から読み出された主旋律パートの音高データに基づいて生成された−3音高パートの音高データからそれぞれに対応した音高差を算出し、算出された音高差に基づいて採点する。そして、採点された採点データをS328で読み出された数値「n」に数値「3」を加えた数値「n+3」と、マイク25cのマイク番号とともにHDD16のメモリ領域C(n+3)へ記憶する(S352)。この採点結果を採点C3と称する。
次に、各総合点処理について説明する。総合点処理は、上述の項目[ハモリ採点処理(1)]にて説明したような手順で行なわれるので説明は省略する。
なお、上述の項目[ハモリ採点処理(1)]のS254〜S264が、項目[ハモリ採点処理(2)]のS354〜S364に相当する。
次に、最高総合点の採点処理について説明する。最高総合点の採点処理は、上記各総合点処理による採点結果の点数を比較し、最も高い点数を有する総合点を決定する(S366)。そして、決定された最も高い点数を有する総合点を最高総合点とし、その総合点データを、採点結果7に対応する数値「7」、+3音高パートの採点データとそのマイクの番号、主旋律パートの採点データとそのマイクの番号、−3音高パートの採点データとそのマイクの番号、とともにHDD16のメモリ領域D(7)へ記憶する(S368)。この採点結果を総合点D7と称する。
次に、以上の採点処理(S310〜S368)を実行した後にハモリ採点処理(2)の終了信号を制御部12へ送信する(S370)。
このS370のハモリ採点処理(2)の終了信号を制御部12へ送信したら、本「ハモリ採点処理(2)」は終了する。
[ハモリ採点処理と総合点表示切替処理]
以下に、カラオケ装置1の制御部12が実行する「ハモリ採点処理と総合点表示切替処理」の手順を図13のフローチャートに基づいて説明する。
まず、制御部12は音声制御部24が送信したハモリ採点処理(1)の終了信号を受信したか否かを判断する(S410)。そして、音声制御部24が送信した主ハモリ採点処理(1)の終了信号を受信しない場合(S410:NO)、制御部12は音声制御部24が送信したハモリ採点処理(2)の終了信号を受信したか否かを判断する(S412)。そして音声制御部24が送信した主ハモリ採点処理(1)の終了信号を受信した場合(S410:YES)、もしくは音声制御部24が送信した主ハモリ採点処理(2)の終了信号を受信した場合(S412:YES)、HDD16のメモリ領域D(7)へ記憶されている総合点データを読み出し、総合点D7を表示部36に表示するよう制御する(S414)。
そして、HDD16のメモリ領域D(7)へ記憶されている+3音高パートの採点データ、主旋律パートの採点データ及び−3音高パートの採点データを読み出し、総合点D7に対応する+3音高パート、主旋律パート及び−3音高パートの採点結果を表示部36に表示するよう制御する(S416)。
また、HDD16のメモリ領域D(7)へ記憶されている+3音高パートの採点データに対応するマイクのマイク番号、主旋律パートの採点データに対応するマイクのマイク番号、及び−3音高パートの採点データに対応するマイクのマイク番号を読み出し、それぞれの採点結果に対応するマイクのマイク番号を表示部36に表示するよう制御する(S418)。
例えば図15(a)に示すように総合点データ、+3音高パートの採点データとそのマイクの番号、主旋律パートの採点データとそのマイクの番号、−3音高パートの採点データとそのマイクの番号、を表示部36に表示させる。本例では、総合的な採点結果「70」、+3音高パートの採点結果「65」とマイク番号「A」、主旋律パートの採点結果「90」とマイク番号「C」、及び−3音高パートの採点結果「55」とマイク番号「B」を表示している。なお、総合点の採点結果「70」は、+3音高パートと主旋律パートと−3音高パートとの採点結果の加重平均から求められている。
次に、例えば図15(c)に示すように、操作部18に有するキー入力手段に設けられた「総合点表示切替スイッチ」によって受け付けた「総合点表示切替」を指示するデータは操作処理部22によって制御部12へ送信されるのであるが、制御部12は「総合点表示切替」を指示するデータを受信したか否かを判断する(S420)。
そして、操作処理部22から送信した「総合点表示切替」を指示するデータを受信した場合には(S420:YES)、制御部12が有するメモリ(図示なし)に数式「x=1」を書き込む(S422)。続いて、HDD16のメモリ領域D(1)に記憶されている総合点データを読み出し、総合点Dxに相当する総合点D1を表示部36に表示するよう制御する(S424)。そして、HDD16のメモリ領域D(1)に記憶されている+3音高パートの採点データ、主旋律パートの採点データ及び−3音高パートの採点データを読み出し、総合点D1に対応する+3音高パート、主旋律パート及び−3音高パートの採点結果を表示部36に表示するよう制御する(S416)。
また、HDD16のメモリ領域D(1)に記憶されている+3音高パートの採点データに対応するマイクの番号、主旋律パートの採点データに対応するマイクの番号、及び−3音高パートの採点データに対応するマイクの番号を読み出し、それぞれの採点結果に対応するマイク25a〜25cの番号を表示部36に表示するよう制御する(S418)。
例えば図15(b)に示すように総合点データ、+3音高パートの採点データとそのマイクの番号、主旋律パートの採点データとそのマイクの番号、−3音高パートの採点データとそのマイクの番号、を表示部36に表示させる。本例では、総合的な採点結果「50」、+3音高パートの採点結果「65」とマイク番号「A」、主旋律パートの採点結果「45」とマイク番号「B」、及び−3音高パートの採点結果「40」とマイク番号「C」を表示している。なお、総合点の採点結果「50」は、+3音高パートと主旋律パートと−3音高パートとの採点結果の加重平均から求められている。
そして、制御部12が有するメモリ(図示なし)が記憶する数式「x=1」に数値「1」を加算して数式「x=2」とし、制御部12が有するメモリ(図示なし)へ数式「x=2」を記憶する(S430)。また、制御部12が有する時間を計測するタイマ(図示なし)によって1秒間経過するのを待つ(S432)。1秒間経過すると、数値「x」が数値「7」を越えたか否かを判断する(S434)。そして、数値「x」が数値「7」を越えていない場合には(S434:NO)、S424へ戻り上述した処理を行なう。一方、数値「x」が数値「7」を越えた場合には(S434:YES)、本「ハモリ採点処理」は終了する。
[効果の説明]
(1)従来の複数人の歌唱採点方式では、マイクロフォンの本数が3本以上であり、且つハモリパートのパート数が2種類以上の場合にはマイクロフォンから入力された歌唱者の音声信号より生成された歌唱データと、カラオケデータ中のハモリパートの採点基準データとを間違えて対応付けて比較し、その比較結果に基づいて主旋律パートの採点とハモリパートの採点を行った結果、採点結果の総合点が悪くなる可能性があった。
それに対して本実施形態のカラオケ装置1によれば、音声制御部24がマイク25a〜25cに対応するカラオケ歌唱の各音声信号から抽出された各音声信号の音高データと、楽曲デ−タから読み出された主旋律パートの音高データ、+3音高パートの音高データ、及び−3音高パートの音高データと、の音高差をそれぞれ算出し、算出された音高差に基づいてそれぞれ採点する。そして、音声制御部24が主旋律パート、+3音高パート、及び−3音高パートの採点結果から、それら各パート毎に1つの採点データを、それら各採点結果に対応する音声信号が全て異なるように選択し、その選択された採点結果の全ての組み合せの総合点のうち最も高い点数に基づいて総合点の採点をする。
したがって、カラオケ装置1における歌唱採点に関し、2人以上の歌唱者がある場合、娯楽として歌唱者又は傍聴者に喜んでもらうために自動的に歌唱者の歌唱パートの認識を行ない、且つカラオケ分野固有の採点として点数が高くなるような採点結果を得ることができる。
(2)また、本実施形態のカラオケ装置1によれば、操作部18で受け付けた「総合点表示切替」を指示するデータが操作処理部22によって制御部12へ送信されると、制御部12が上記全ての組み合わせにおける総合点を表示部36に表示するよう制御する。したがって、例えば歌唱者自身が歌唱したつもりのパートと総合点の基になった採点データのパートが異なっている場合には、歌唱者自身が歌唱したつもりのパートに対する採点データを組み合せた総合点を表示することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
(1)上記実施形態では、楽曲デ−タはMIDIデータであったが、これには限らない。楽曲データには大きく分けるとMIDIデータとMIDIデータ以外のデータがある。MIDIデータ以外のデータには図16に例示するように一般的にPCMや生音と呼ばれるPCM楽曲データがある。このようなPCM楽曲データでハモリ採点曲の場合には予めPCMデータ以外の採点データを付与することでPCM楽曲データであってもハモリ採点処理することができる。
(2)上記実施形態では、主旋律パートと1つ以上のハモリパートを決定する場合、各音高差を算出するための楽曲の区間は、楽曲1曲全体の区間としたが、これには限らない。予め楽曲データに記録を開始するフラグと記録を終了するフラグを組み込んでおけば、1曲全体ではなく、1曲の中で前記フラグ群によって指定した1曲全体より短い区間の時間だけの音高差を算出してもよい。
具体的には、例えば歌詞が3番までで構成されている楽曲中の1番の区間(1コーラス区間)だけを使用する。1コーラス区間を特定するために、従来カラオケ装置の技術である1コーラス機能(例えばジョイサウンドJS70(商標)の1コーラスカット)を実施する構成の、以下に示す一部を使用する。
なお、1コーラス機能とは、カラオケ歌唱を行う場合、楽曲の冒頭から1コーラス区間のみを演奏する機能であり、MIDIデータに予め1コーラス区間を特定するフラグが組み込まれており、カラオケ装置1の音声制御部24が前記MIDIデータから前記フラグを抽出することによって1コーラス区間のカラオケ演奏を行う機能である。
したがって、楽曲の1番、2番、3番などで同じ旋律を繰返す必要がなくなるので、主旋律パートと1つ以上のハモリパートの音声信号を記録するHDD(16)の容量が節約でき、各音高差の算出時間も短くなる。
(3)上記実施形態では、ハモリパートは主旋律パートの3度上下としたが、これには限らない。図3に例示したように5度上下でも良いし、様々なハモリパートを任意に設定してもよい。
(4)上記実施形態では、3本のマイクであったが、これには限らない。例えば、5本のマイクでもよい。そして、主旋律パート及びハモリパート合わせた歌唱パートが5種類の場合には、採点の全ての組み合わせが120種類存在し、総合点も120個となる。なお、それぞれの総合点に5種類の音高パートの採点データが与えられことになるが、種類と計算時間、メモリ容量が増加するだけで、上記実施形態と同様な手順で実施できる。
(5)上記実施形態では、音声入力スイッチ27a〜27cがA/Dコンバータ26a〜26cによってディジタル化されたそれぞれの音声信号が入力状態か切断状態かを検出したが、これには限らない。音声制御部24がA/Dコンバータ26a〜26cから出力されるディジタル化されたそれぞれの音声信号の信号レベルに基づいてA/Dコンバータ26a〜26cからの音声信号が入力可能か否かを個別に判断する方式でもよい。
(6)上記実施形態では、総合的な採点を主旋律パートと1つ以上のハモリパートの採点を加重平均することで実施したが、これには限らない。例えば主旋律パートの採点に重み付けを高く設定することもできるし、逆にハモリパートの採点に重み付けを高く設定することもできる。また、ハモリパートは1つ以上のハモリパートの加重平均として求め、これに主旋律パートの採点を1対1の重み付けで設定してもよい。
(7)上記実施形態では採点の基準に音高を使用したが、採点の基準は音高単独には限らない。例えば、音量やリズムや歌唱率など複数の要素を音高に加えて採点の基準とするようにしてもよい。
(8)上記実施形態では主旋律パートと1つ以上のハモリパートの採点としたが、これには限らない。デュエット曲に対しても当然に適用できる。
(9)上記実施形態では、カラオケ演奏楽曲の選曲番号や「ハモリ採点」の受け付けをカラオケ装置1の操作部18を介して受け付けるようにしたが、リモコン端末2の操作部(図示せず)から受け付けてもよい。
(10)上記実施形態では、また、操作部18で「総合点表示切替」の受け付けをカラオケ装置1の操作部18を介して受け付けるようにしたが、リモコン端末2の操作部(図示せず)から受け付けてもよい。
カラオケ装置1の構成を示すブロック図である。 (a)はHDD16に設けられたメモリ領域を示す説明図であり、(b)は楽曲データベースの構造を示す説明図である。 採点するハモリパートと主旋律パートに対する組み合わせを示す説明図である。 主旋律パート、ハモリパートについて、歌唱者と楽曲データの音高データを示す説明図である。 ハモリパートのパート数とハモリパートの種類情報に対する組み合わせを示す説明図である。 (a)は音声信号と採点データのメモリ領域を示す説明図であり、(b)は音声信号と採点データのデータ構造を示す説明図であり、(c)はメモリEのメモリ領域とデータ構造を示す説明図である。 (a)は総合点データのメモリ領域を示す説明図であり、(b)は総合点データのデータ構造を示す説明図である。 制御部12が実行する「ハモリ採点処理の実行判断処理」の手順を示すフローチャートである。 音声制御部24が実行する「ハモリ採点処理(1)」の前半の手順を示すフローチャートである。 音声制御部24が実行する「ハモリ採点処理(1)」の後半の手順を示すフローチャートである。 音声制御部24が実行する「ハモリ採点処理(2)」の前半の手順を示すフローチャートである。 音声制御部24が実行する「ハモリ採点処理(2)」の後半の手順を示すフローチャートである。 制御部12が実行する「ハモリ採点処理と総合点表示切替処理」の手順を示すフローチャートである。 音高差のデータに応じた採点情報を示す説明図である。 (a)は最高総合的の採点結果を表示部36に表示させた例を示す説明図であり、(b)は総合点表示切替による総合点の採点結果を表示部36に表示させた例を示す説明図であり、(c)は操作部18に有するキー入力手段に設けられた総合点表示切替スイッチを示す説明図である。 MIDIデータ以外の楽曲データ構造を示す説明図である。 ハモリ採点処理の概要を示す説明図である。
符号の説明
1…カラオケ装置、2…リモコン端末、12…制御部、14…インタフェース部、16…ハードディスク(HDD)、18…操作部、20…赤外線通信部、22…操作処理部、24…音声制御部、25a,25b,25c…マイクロフォン、26a,26b,26c…A/Dコンバータ、27a,27b,27c…音声入力スイッチ、28…スピーカ、30…MIDI音源、32…ビデオRAM、34…映像再生部、36…表示部、38…映像制御部、39…バス、40…USB、50…楽曲データベースメモリ領域、52…音声信号・採点データメモリ領域(メモリA、メモリB、メモリC)、54…総合点データメモリ領域(メモリD)、56…周期メモリ領域(メモリE)、58採点情報メモリ領域、60…組番毎の各パートの音高差ブロック、62…組番毎の各パートの採点ブロク、64…組番毎の総合点ブロック、66…最も高い点数の総合点ブロック、68…最高総合点ブロック、100…ネットワーク。

Claims (6)

  1. カラオケ演奏用データと、カラオケ曲の歌唱旋律の音高データとを含む楽曲データを記憶する楽曲データ記憶手段と、
    カラオケ歌唱の音声信号を入力するための複数の音声信号入力手段と、
    前記複数の音声信号入力手段によって入力された各音声信号を記憶するための音声信号記憶手段と、
    前記音声信号記憶手段への前記各音声信号の記憶・読出制御を実行する音声信号記憶・読出制御手段と、
    前記各音声信号からカラオケ歌唱の音高データをそれぞれ抽出する音高抽出手段と、
    前記複数の音声信号入力手段それぞれに対応して設けられ、前記複数の音声信号入力手段からの各音声信号入力が可能か否かを検出する複数の音声信号入力検出手段と、
    ハモリパートのパート数とハモリパートの種類情報との対応関係を記憶するハモリ種類対応関係記憶手段と、
    前記楽曲データ記憶手段から読み出されたカラオケ曲の歌唱旋律の音高データと前記音高抽出手段によって抽出されたカラオケ歌唱の前記各音高データとに基づいて採点する採点手段と、
    を備え、
    前記採点手段は、楽曲データが主旋律パートと1つ以上のハモリパートの音高データを有している場合には、ハモリ採点処理を実行するか否かを判断し、ハモリ採点処理を実行すると判断した場合には、以下に示すハモリ採点処理を実行することを特徴とするカラオケ装置。
    (1)音声信号入力が可能な前記複数の音声信号入力手段を前記複数の音声信号入力検出手段を介して検出し、その検出された前記複数の音声信号入力手段の数量に基づきハモリパートのパート数を決定し、その決定されたハモリパートのパート数に対応したハモリパートの種類情報を前記ハモリ種類対応関係記憶手段から読み出す。
    (2)前記音声信号記憶手段に記憶されている前記各音声信号を前記音声信号記憶・読出制御手段によって読み出し、前記音高抽出手段によって前記各音声信号からそれぞれ音高データを抽出する。
    そして、楽曲データ記憶手段から主旋律パートと前記ハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの音高データを読み出し、前記各音声信号の音高データと、前記主旋律パートと前記ハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの音高データと、の音高差を各音声信号毎に算出して、それぞれの音高差に基づいて主旋律パートの採点データと、前記ハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの採点データと、を生成する。
    (3)前記生成された主旋律パートの採点データと、前記生成されたハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの採点データとから、それら各パート毎に1つの採点データを、それら各採点データに対応する音声信号が全て異なるように選択し、その選択された採点データの全ての組み合せにおいて、それらの採点データに基づいて総合点データを生成する。
    (4)前記生成された主旋律パートの採点データと、前記生成されたハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの採点データとから、それら各パート毎に1つの採点データを、それら各採点データに対応する音声信号が全て異なるように選択し、その選択された採点データの全ての組み合せにおける総合点データを比較し、比較の結果、最も高い点数に基づいて総合点の採点を行う。
  2. カラオケ演奏用データと、カラオケ曲の歌唱旋律の音高データとを含む楽曲データを記憶する楽曲データ記憶手段と、
    カラオケ歌唱の音声信号を入力するための複数の音声信号入力手段と、
    前記複数の音声信号入力手段によって入力された各音声信号を記憶するための音声信号記憶手段と、
    前記音声信号記憶手段への前記各音声信号の記憶・読出制御を実行する音声信号記憶・読出制御手段と、
    前記各音声信号からカラオケ歌唱の音高データをそれぞれ抽出する音高抽出手段と、
    前記複数の音声信号入力手段それぞれに対応して設けられ、前記複数の音声信号入力手段からの各音声信号入力が可能か否かを検出する複数の音声信号入力検出手段と、
    ハモリパートのパート数とハモリパートの種類情報との対応関係を記憶するハモリ種類対応関係記憶手段と、
    前記楽曲データ記憶手段から読み出されたカラオケ曲の歌唱旋律の音高データと前記音高抽出手段によって抽出されたカラオケ歌唱の前記各音高データとに基づいて採点する採点手段と、
    を備え、
    前記採点手段は、楽曲データが主旋律パートの音高データを有し、ハモリパ−トの音高デ−タを有していない場合には、ハモリ採点処理を実行するか否かを判断し、ハモリ採点処理を実行すると判断した場合には、以下に示すハモリ採点処理を実行することを特徴とするカラオケ装置。
    (1)音声信号入力が可能な前記複数の音声信号入力手段を前記複数の音声信号入力検出手段を介して検出し、その検出された前記複数の音声信号入力手段の数量に基づきハモリパートのパート数を決定し、その決定されたハモリパートのパート数に対応したハモリパートの種類情報を前記ハモリ種類対応関係記憶手段から読み出す。
    (2)前記音声信号記憶手段に記憶されている前記各音声信号を前記音声信号記憶・読出制御手段によって読み出し、前記音高抽出手段によって前記各音声信号からそれぞれ音高データを抽出する。
    そして、楽曲データ記憶手段から主旋律パートの音高データを読み出すとともに、前記ハモリパートの種類情報に対応する音高データを前記主旋律パートの音高データから生成し、前記各音声信号の音高データと、前記主旋律パートと前記生成されたハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの音高データと、の音高差を各音声信号毎に算出して、それぞれの音高差に基づいて主旋律パートの採点データと、前記ハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの採点データと、を生成する。
    (3)前記生成された主旋律パートの採点データと、前記生成されたハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの採点データとから、それら各パート毎に1つの採点データを、それら各採点データに対応する音声信号が全て異なるように選択し、その選択された採点データの全ての組み合せにおいて、それらの採点データに基づいて総合点データを生成する。
    (4)前記生成された主旋律パートの採点データと、前記生成されたハモリパートの種類情報に対応するハモリパートの採点データとから、それら各パート毎に1つの採点データを、それら各採点データに対応する音声信号が全て異なるように選択し、その選択された採点データの全ての組み合せにおける総合点データを比較し、比較の結果、最も高い点数に基づいて総合点の採点を行う。
  3. 請求項1または請求項2に記載のカラオケ装置において、
    採点結果を表示する表示手段と、
    前記表示手段によって表示される採点結果の表示の切替え指示を受け付ける表示切替受付手段と、
    を備え、
    前記採点手段は、前記表示切替受付手段を介して採点結果の表示の切替え指示を受け付けたか否かにより、前記表示手段によって表示される前記採点結果の表示の切替えを実行するか否かを判断することを特徴とするカラオケ装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のカラオケ装置において、
    カラオケ曲に対応した選曲番号とハモリパートを採点するか否かを示すハモリ採点情報との対応関係を記憶しておく対応関係記憶手段と、
    前記選曲番号を受け付ける選曲番号受付手段と、
    を有し、
    前記採点手段は、前記選曲番号受付手段を介して受け付けた選曲番号に対応する前記ハモリ採点情報を前記対応関係記憶手段から読み出し、そのハモリ採点情報に基づいて前記ハモリパートの採点処理を実行するか否かを判断することを特徴とするカラオケ装置。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれかに記載のカラオケ装置において、
    ハモリパートを採点する指示を受け付けるハモリ採点受付手段を有し、
    前記採点手段は、前記ハモリ採点受付手段を介してハモリパートを採点する指示を受け付けたか否かにより、前記ハモリパートの採点処理を実行するか否かを判断することを特徴とするカラオケ装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のカラオケ装置における前記採点手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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