JP2006525532A - アコースティックギターの組み立て方法及び組み立て装置 - Google Patents

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Abstract

【発明の要約】
本発明は、アコースティック・ギターなどの楽器、及びかかる楽器の組み立て方法および装置に関する。楽器は、前面板や共鳴板などの少なくとも一の主面板(パネル)と、側壁とを含む。主面板は、予め定義されたパターンに従って切削され、該パネルの周囲の近傍で実質的に伸びる溝または実矧ぎ(さねはぎ)を有する。前記パネルを支持するために第1の組立治具が使用される。また、溝または実矧ぎの予め定義されたパターンに対応する構造形内に、前記側壁を保持するために、第2の組立治具が使用される。側壁は、その自由端が予め定義したパターンに実質的に従うように、第2の治具に入れられる。そして、接着剤が塗布され、また、側壁の自由端が溝または実矧ぎに挿入されるように治具らが付けられる。溝または実矧ぎへ側壁を付勢するために、治具らの相対する方向に圧縮力が加えられる。第1の組立治具はまた、前記パネルに接着されるべき前記楽器のネック部材を、パネルと関連した予め定義された方向、かつ側壁に対して正確な方向に支持するように適合されることができる。その後、裏板などの第2の主面板を固定するのを支援するために、第3の組立治具が、側壁の端部に使用され得る。CNC装置等のコンピューター制御されるルータ機を使用して、楽器用のパネルを正確に製作する方法も開示される。本発明によれば、従来の技術を使用する場合と比較して、遙かに少ない時間で優れた楽器が製作される。

Description

本発明は、楽器に関する。また、本発明は、楽器を製作する方法及び装置に関し、楽器の組み立てを支援するための装置及び方法に関する。特に、本発明は、共鳴体と突出する首部(ネック)を構成要素とするアコースティック・ギターの製造に特に適している。したがって、説明の便宜上、本発明を上記楽器に適用した例を説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、ベース、ラップ(lap)スチールギター、クラシック・ギター、マンドリン、バイオリン、バンジョー、ウクレレ、あるいはドブロ(dobro)にも適用でき、さらにこれらに限定されることなく、本発明がより広い適用および使用のために意図されていることが理解されるであろう。
1850年代に米国のマーティン・ギターが、スチール弦のアコースティック・ギターを最初に構築して以来、アコースティック・ギターの製作方法についての幾つかの大きな変化が起きている。
これら種々の出来事の中でも、スチール弦のアコースティック・ギターは、スチール弦を使用するという点で、スペインの「古典的」(classical)なガット弦を使用するアコースティック・ギターについての、アメリカ人による改作と言えるであろう。
このスチール弦ギターの出現は、製作方法におけるさらなる本質的な変化の先駆けとなった。
一般に、スペインの構築されたギターは、「全体として」組み立てられるものであり、換言すれば、ネックとなる部材は、共振する穴(resonant cavity)の部品に含まれていた。
対照的に、マーティン社は、楽器の本体や共振する穴を構築し、くさび留め接続(wedged dovetail joint)と呼ばれる方法によってネックを取り付けることを決定した。
アコースティック・ギターの本体(胴)や共振する穴の主な要素としては、前面板と、裏板と、側板と、が含まれる。このうち前面板は、しばしば表面、正面(face)あるいは共鳴板と呼ばれている。また、側板は、前面板と裏板との周囲の間に伸びる側壁を形成する。
ネック部材の表側(すなわちギターの棹部)には、演奏者に「フレット」すなわち音の高さを与えるための「指板」が取付けられる。
ギターの「ヘッドストック(headstock)」或いは「ペグヘッド」は、本体に接続される端部とは反対側のネック部材の端部に設けられ、弦の張り具合(張力)を調節する装置を取付けるためのエリアを提供する。これらの装置は「チューニング・キー」或いは「ねじ式糸巻き」として知られている。
上記ヘッドストックと指板の終端との間には「ナット」が設けられる。ここで、弦は、ギターのペグヘッドの終端のナット上に置かれ、かつ、「ブリッジ」によって、ギターの正面板(face)すなわち表側に取付けられる。
ここで、ブリッジは、木製の部材であって、楽器の正面板(face)または共鳴板に取付け/接着され、弦の端部に固定点を提供するものである。
ブリッジ中の細長い溝(スロット)には「サドル」が取付けられる。このサドルは、通常は弦の圧力によって適所に保持される。サドルは、各弦が意図された周波数で「歌う」すなわち鳴り響くことができるように、適切な弦長を与えるために位置する。各弦は、「ナット」と「サドル」との間で弾かれる或いはかき鳴らされる際に、振動する。
〔現在の組み立て方法〕
木材は、のこぎりで切られ、かつ、やすりで磨かれることにより、その断面が薄く加工され、背面(裏面)板及び表板が概ね2.8〜3.2mmに、および側板が概ね1.8〜2.2mmの厚さとされる。
表板または共鳴板は、このように薄いものであり、かつ、A弦が440kHzに調弦される場合には、通常のアコースティック・ギターに適した全6本の弦により約70kgの張力が生じ、この弦の張力に耐えることが出来ないので、補強材(brace)または力木(strut)を必要とする。
このため、強度を加えるために、木材による縦長の部材(longitudinal section)が接着される。これら木材片(響棒)は、通常、幅が約6〜8mm、高さが10〜15mmであり、共鳴板の内部表面に「X」字状の形状で接着されることから、しばしばX補強材('X'braces)と呼ばれる。
ギターの後部は、通常、相互に類似した、或いは表面に接着した部材よりも大きい4個の木材が、楽器の一端から他端に架け渡されることによって、強度が与えられる。これらの木材片は、後部補強材(back braces)と呼ばれる。
側板は、1.8乃至2.2mmの厚さであり、かつ、表板及び裏板に接着される必要があるので、その接着面を増加させる必要が生じる。これについては、カーフィング(kerfing)を加えることによって達成される。このカーフィング(kerfing)は、高さ5〜10mm、幅5〜10mmの略三角形の断面形状を呈し、側板の長さと等しい長さの木材からなっている。カーフィングは、側板の曲線美の形状と一致させるために、約10〜15mmの規則的な間隔で、のこぎりによって、ほとんど断面を通り抜ける程度にまで切削される。のこぎり刃によって材木に残された空間がカーフ(kerf:切り口)と呼ばれるので、この部材はカーフィング(kerfing)を有するものとして知られている。
カーフィングは、表板と裏板の接着の見込まれる表面積を増加させるために、各側板の表側と底側に留められ(clamp)て、接着される。
カーフィングは、ギターの側板の同一平面上に正確に接着されることが非常に困難であり、それゆえに、一般には、ミル或いはやすりによってカーフィングの側部及び表面を同一レベルに削る、という付加的な作業が必要となる。
アコースティック・ギターの側板は、水と共に、(ギターの完成した形をエミュレートする)熱プレス機またはアイロンの使用による蒸気曲げ法(steam bent)により、要求される典型的な形状に曲げられる。側板を含む木材は、いくつかの実例では風呂内に浸され、また、他の実例では、スポンジを用いて単に濡れた状態とされる。
側板は、カーフィングに沿って、ギターの表板の輪郭や平面の図あるいは形状と一致する治具あるいは「型」内に留められる。
側板がミル或いはやすりによって正確な形状とされて、側板の上部及び底部がカーフィングと同一平面になった時点で、表板と裏板は接着される。表板及び裏板上の補強材(brace)または力木(strut)は、カーフィング(kerfing)に対して適合(fit in)し、または収容され、或いは同一平面になるように、手作業によって微調整される。
表板及び裏板の部材は、本体の表板の輪郭または平面図と概ね同様の形状に切削されるが、適合を保証するために、周囲が2〜5mmほど大きく或いは重複するように切削される。その後、裏板及び表板は、側板と同一平面になるように微調整される。この作業は、一時的に適合された、側板を含む木材の薄い部材が、治具あるいは「型」に正確に一致することが難しいことから、行われるものである。
表板と裏板が接着されると、本体の治具あるいは「型」が除去され、これにより本体または共鳴穴は、その固有の構造上の強度を有するようになる。
本体の内部及び前方には、ネック又は棹の部材の取り付けを受容するために、木材のブロックが接着される。
ここで、ネック取付けのための方法は、以下のように種々のやり方がある。すなわち、いくつかのメーカーおよび製作家は、木工業において良く知られている蟻継ぎ(ありつぎ)接続(dovetail joint)の方法を使用し、また他のメーカー等は、やはり木工業において良く知られている木製の合い釘を使用して取付けを行っており、さらに他のメーカー等は、ナットとボルトを用いてネックを取付けている。
ネックは、極めて高い精度で取付ける必要があり、さもなくば当該楽器は容易に演奏することが出来なくなる。
共鳴穴や本体の正確性を維持するに当たっては、以下のような障害が発生する。
すなわち、本体は、薄いセクション(1.8〜2.2mm)の木材で構成されるので、完全な構造上の強度を有していない。
また、カーフィングは、側板の上部及び底部に一致するように機械加工する必要がある。しかしながら、側板は、留める或いは固定することが困難であり、また、それらを機械加工することができる明確な基準を定めるのは容易ではない。
さらに、木材の薄い部材及び構築方法は、その木材が気候の変化しがちな環境に置かれることにより、正確な組み立てが脅かされることになる。
様々なメーカーおよび製作家は、ネックに適した様々な設備および方法を有している。それは、一般に、設備の主要な要素であり、そのプロセスを行うためには、多くの場合、相当な専門知識が要求され、時間が消費される。
ギターの構成部品であるブリッジ及びサドルは、各弦が表板上で十分な圧力を働かせて、音の良好な移動を確保し、かつ、その楽器の演奏を可能にすべく各弦が表板から十分な距離であることを確保するために、10〜15mmの高さとする必要がある。
この高さ要求手段は、ネックが設定(set)され、当該楽器の側板の輪郭内で観察される程度の後側に、ある角度で取付けられ或いは固定される。
その鈍角(obtuse angle)は、製造工程を複雑化させ、さらには手作業での重要な調節の必要を生じさせる。このような調節は、通常、多くの生産段階で生じる。
CNCルータが出現して以来、楽器用の部材をより正確に生産することができるようになったが、一方で、個々の構成要素の製造効率以外の、楽器組み立ての品質や効率の改善については、極くわずかしかなされていなかった。したがって、従来の技術を改良する方法および装置の必要性が残っている。
従って、本発明の一の態様は、楽器の組み立て方法を提供することにある。すなわち、本発明は、予め定義されたパターンに従って切削形成された溝(groove)または実矧ぎ(さねはぎ:rebate)を含む第1の主面板(パネル)と、側壁と、を有する楽器を組み立てる方法であって、
前記パネルを支持するように適合された第1の組立治具を提供するステップと、
前記パネルを前記第1の治具上に置くステップと、
前記溝または実矧ぎの予め定義されたパターンに対応する構造形内に、前記側壁を保持するように適合された第2の組立治具を提供するステップと、
前記側壁の自由端(遊離縁)が、前記予め定義されたパターンに従うように、第2の治具に側壁を入れるステップと、
溝または実矧ぎに接着剤を塗布するステップと、
前記側壁の前記自由端が前記溝または実矧ぎに挿入されるように治具らを付けて、第1及び第2の治具の相対する方向に圧縮力を加えて、前記溝または実矧ぎへ側壁を付勢させるステップと、を含む。
好ましくは、前記溝または実矧ぎの予め定義されたパターンは、前記溝または実矧ぎが前記パネルの周囲の近傍で実質的に伸びるように構成される。
側壁の自由端を溝または実矧ぎに接着するために、適切なあらゆる接着剤が使用され得る。
主面板(パネル)は、楽器の前面(あるいは表面あるいは正面)板とすることができ、これはアコースティック・ギターでは共鳴板と呼ばれる。あるいは、主面板(パネル)は、楽器の裏板とすることもできる。
楽器は、側壁から離れる方向に突出し、かつ実質的に主面板と平行に伸びるネック部材を含むことができる。ここで、第1の組立治具は、主面板に関連して予め定義した方向にネックを支持するように適合され得る。本発明方法は、その後、ネックの基端部が主面板の一部に重なり、主面板に接着できるように、第1の治具上にネックを置くステップを含むことができる。さらに、本発明方法は、側壁をネックの側部へ接着するステップを含むことができる。
楽器は、第2の主面板(パネル)を含むことができる。この第2のパネルは、該パネルに切削形成された溝または実矧ぎを含むことができ、好ましくは、この溝または実矧ぎは、第1の主面板の溝または実矧ぎと同様の予め定義されたパターンを有する。さらに、本発明方法は、
側壁から第2の治具を取り除くステップと、
第2の主面板の溝または実矧ぎに接着剤を塗布するステップと、
側壁の端部の上に第2の主面板を取付けるステップと、
第2の主面板に係合するように適合された第3の組立治具を提供するステップと、
第2の主面板の全体に亘って第3の治具を取付けるステップと、
第1の主面板、側壁および第2の主面板をともに付勢するように、第1及び第3の治具の相対する方向に圧縮力を加えるステップと、
を含むことができる。
第1の主面板が楽器の前面パネルである場合には、第2のパネルは裏板とすることができる。
上記方法では、各ステップを記述した順に行なう必要はない。実際には、第2のパネルは、側壁の端部に渡される前に第3の治具に入れられるかもしれない。さらに、上述の組み立てステップが開始される前に、部材の各々を製作しておくことが好ましい。
上記方法は、側壁を接着した後に第1及び/又は第2の主面板から余剰部材を取り除くステップをさらに含めることができる。
本発明のさらなる態様は、主面板及び側壁を含む楽器であって、主面板は、予め定義されたパターンに従って切削形成された溝または実矧ぎを有し、側壁の端部は、前記溝または実矧ぎ内に固定されている楽器を提供することにある。
本発明のさらなる態様は、主面板及び側壁を含む楽器であって、主面板は、その周囲の近傍で実質的に伸びる溝または実矧ぎを有し、側壁の端部が溝または実矧ぎ内に固定されている楽器を提供することにある。
本発明の他の態様は、楽器の組み立て方法であって、該楽器は、前面板と、裏板と、これらの間で伸びる側壁と、を有し、前記前面板及び裏板は、それぞれ、側壁の端部を受容するために、該板の周囲の近傍で実質的に伸びるように形成された溝または実矧ぎを有し、
各溝または実矧ぎに接着剤を入れるステップと、
前面及び裏板の溝または実矧ぎに、側壁の互いに反対側にある端部を挿入するステップと、
前記各板及び側壁を一緒に付勢するように、圧縮力を加えるステップと、
を含む楽器の組み立て方法を提供することにある。
本発明の他の態様は、主面板および側壁を有する楽器の組み立てを容易にするための組立治具であって、前記主面板は、該板に予め定義されたパターンに従って切削形成された溝または実矧ぎを有し、前記治具は、前記側壁の自由端が前記溝または実矧ぎ内への挿入を容易に行えるように、予め定義されたパターンに実質的に対応する構造形内に前記側壁を保持するように適合されている組立治具を提供することにある。
溝または実矧ぎの予め定義したパターンは、好ましくは、該溝または実矧ぎが前記板の周囲の近傍で実質的に伸びるように構成される。
好ましくは、組立治具は、前記板の方向に垂直な方向で側壁を保持するための手段を含む。この保持するための手段は、側壁を固定する方向に保持するために、側壁に平行に伸びるように形成された一対(ペア)のピンを含むことができる。
本発明の他の態様は、第1の主面板およびネック部材を有する楽器の組み立てを容易にするための組立治具であって、ネック部材が前記主面板との関係で確実に配置されるようにするために、前記主面板を前記治具上に確実に配置させるための第1の位置決め手段と、前記ネックを前記治具上に確実に配置させるための第2の位置決め手段と、を含む組立治具を提供することにある。
ここで、楽器の側壁および第2の主面板は、第1の主面板が治具内に位置している間に、前記第1の主面板に固定される構成とする。組立治具は、第2の主面板、前記側壁、および前記第1の主面板を一緒に付勢するように圧縮力を加えるための、弾力性のある留め装置をさらに含むことができる。
本発明の他の態様は、楽器用のパネルを作成する方法を提供することにあり、該方法は、素材のシートを提供するステップと、前記楽器の側壁の端部を受容するために、前記シートの周囲の近傍で、溝または実矧ぎを実質的に切削するステップと、を含む。
本発明のさらなる態様は、楽器用のパネルを提供することにあり、該パネルは、楽器の側壁の端部を受容するために、その周囲の近傍で実質的に伸びる溝または実矧ぎを有する。
本発明の別の態様は、楽器用のパネルを作成する方法を提供することにあり、該方法は、実質的に一様の厚さを有する素材のシートを提供するステップと、コンピューターに制御される機械を使用して、中央部よりも厚い端部を有するパネルを生成するように、前記シートから余剰の素材を切除するステップと、を含む。
素材は、典型的には木材になるが、他の材料が使用されてもよい場合も有り得る。
上記方法では、楽器の側壁の端部を受容するための端部に、溝または実矧ぎを切削形成するステップを含むことができる。
上記方法では、パネルの聴覚上の特性を調節するために、前記シートの少なくとも1つの部分の厚さを切除(routing)するステップをさらに含むことができる。また、パネルは、所望の演奏(performance)特性を達成するために、CNC装置のようなコンピュータ制御される機械を使用して、正確かつ反復的に彫刻されることができる。さらに、シートは、従来のアコースティック・ギターの共鳴板および裏板の内側面に加えられる強化補強材(bstrengthening brace)に相当する、パネル内の強化部を残すような方法で切削(彫刻)されることができる。一方で、本発明のかかる態様を使用して、幾らかの或いは全ての強化補強材が、パネルと一体的に形成されることができる。これは、必要な時間がはるかにより少なくて済む、という点で、生産上の利点のみならず、聴覚上の利点をも得ることができる。
本発明のさらなる態様は、楽器用のパネルであって、中央部よりも厚く、かつ、楽器の側壁の端部を受容するために、該パネルの周囲の近傍で実質的に伸びる溝または実矧ぎを有する端部を備えたパネルを提供することにある。
本発明の他の態様は、主面板および側壁を含む楽器であって、主面板は、中央部よりも厚く、かつ、該板の周囲の近傍で実質的に伸びる溝または実矧ぎを有する端部を備え、前記側壁の端部が前記溝または実矧ぎ内に挿入される楽器を提供することにある。
本発明の上述した各態様では、楽器の組み立て時間と、構造の強度とを大幅に改善する方法論を共に提供し、したがって演奏(performance)または音響効果を改善することが理解されるであろう。ここで、音響効果とは、楽器が大気中へ音を送信する能力である。
本発明の実施形態は、一体的に留める治具を提供するものであり、以下の要素を含む:
・正面板(face)の配置および位置、
・「組み立て治具」上でのネックの配置および位置
・容易に除去できるバネ付き留め金(spring loaded clamps)である「タップ・ハンドル」
・(a)側壁を、受け入れられる正面板の溝または実矧ぎ及びネックの溝に留めて保持することができる単純な構造体(フレーム)。「側部保持治具」
・前記構造体は、組み立て作業者が、取り付け(fitment)に注意して、過剰な接着剤を除去するために、ギターの内部に接近することを許容するように「開かれた(open)」ものであること。
・そして、(b)接着剤が乾いたとき、或いは側壁がネック及び正面板(前面板)への取付けが完了(flashed off)したときに、裏板を適所で留めることが可能となり、側壁への接着を許容する構造体。これは「裏側圧盤(Back Platen)」と呼ぶことができる。
本発明についての一層の理解を支援するために、好ましい実施形態を例証する添付図面を参照して説明する。なお、これらの実施形態は一例を示したに過ぎず、本発明は、この実例によって制限されるものではない。
添付図面を参照すると、図1は第1の組立治具を示す斜視図であり、この治具は、アコースティック・ギターのような楽器を組み立てる目的のために使用される、主組立治具10である。
この主組立治具10は、実質的には平面的形状を呈しているが、組み立てられたギターの前面に曲げ(bend)を提供するために、該治具の底部端側に傾斜する表面部12を有している。これは、必要な「アクション」を提供するために要求されるものである。このアクションとは、指板に沿って与えられた地点での弦と複数のフレットとの間の距離である。さらに、主組立治具10は、伸縮性のある(elasticate)クランプ装置(明瞭のために図示しない)を取付けるための、複数の取付部14を含んでいる。
図2は、主組立治具10にギターの共鳴板16とネック部材18が適所に配置された状態を示す。共鳴板16は、(その表側を下向きにして)治具に載置される第1の部材であり、図示しない4本のピンによって位置される。これら各ピンは、最終的にブリッジが固定される箇所に、およびネック部材18の基端側が共鳴板16上に座る箇所に、それぞれ位置している。
ネック部材18は、同様に、主組立治具10上で位置決めピン(図示せず)を使用することで、位置決めされる。初期の段階では、ネックは、楽器の共鳴板に適合するために、ミル(mill)にかけられ、あるいは「保管(housed)」される。ネックが配置される際には、上記ミルにかけられたエリアと、共鳴板16の内側と、に接着剤が付着される。ネックは、2つの機械的なトグル・クランプにより、ネックと共鳴板とを接続する領域に圧力が加えられることによって、その位置を保持される。
共鳴板16およびネック18の両方が、主組立治具10に関係付けられた位置に固定されるので、それらの位置も相互に関係付けられて固定される。これにより、楽器本体へのネック18の正確な取り付け(fitment)が保証される。これは、楽器本体にネックを固定するための従来技術とは著しく対照的である。
図3および図4は、第2の組立治具としての、側部保持治具20を示す図である。この治具は、楽器の側面の端部を保持するように適合された溝部22を含んでいる。側壁の「垂直性(plumb)」、すなわち、側部保持治具20の主面に対する垂直度を維持するために、一対の支持(support )ピン24,26が複数供給される。但し、側壁を支持するために、他の代替手段が使用されてもよい。
図5は、側部保持治具20内に位置された側壁部材(side wall)28を示す。図5に示すように、内側に位置するピン26と外側に位置するピン24との間で壁部30が保持されることが分かる。
溝22および側壁部材を支持する複数の支持ピン24,26の位置は、完成した楽器の所望の形状に対応した、予め定義された形状と一致する。
このような形状は、2つの別個の側面部30および32を有するアコースティック・ギターの側壁部材28としては通常のものである。すなわち、側面部30,32は、先の段階で、(伝統的方法と同様の方法で)蒸気により曲げられた(steam bent)形状とされる。その後、それらは、本体ブロック(図示せず)に接着されることによって、側部保持治具20内で接合される。
接着剤は、共鳴板16の周囲に、およびネック18の横に切られた実矧ぎ(rebates)または溝(grooves)に塗布される。その後、側部保持治具20はひっくり返され、また、側面部30,32の端部は、図6に示されるような溝または実矧ぎに位置する。側部保持治具20は、その周囲に沿って、伸縮性のある(elasticated)クランプ36が、接着剤が固着する程度の時間まで、位置決めされた側面部30,32および共鳴板16に圧力を加えることを可能にするスロット34(図5参照)を含んでいる。
溝(grooves)は、側面部30,32が適合するように、(より初期の段階で、)ネック18の側部をミルにかける或いは切削することにより形成される。側面部30,32は共鳴板16に固定され、また、側面部30,32の端部は、ネック18の側部を切削した溝(grooves)内に滑り落ちる。
一旦接着剤が側面部30,32と共鳴板16との間で、およびネック18との間で固着されたならば、側部保持治具20は、図7(明瞭のためにクランプ36が省略されている。)に示されるように、部分的に組み立てられた楽器を残して、取り外される。
図8および図9は第3の組立治具を示す図である。第3の組立治具は、側部保持治具20と同様の形を有するが、図3および図4中に示した側部保持治具のように溝22を有しておらず、楽器の裏板39の保持のために実矧ぎ(rebate)40を備えた裏側圧盤(platen)38の形態であり、また、側部保持治具のように側部を支持するピンも有していない。
その後、裏板39が裏側圧盤38内に置かれ、また、接着剤は、側面部30,32が位置する裏板39の周囲上で提供される溝または実矧ぎに塗布される。その後、裏側圧盤38は、主組立治具10上に位置決めくぎ41(図10)を設けることで位置決めされる。その後、裏側圧盤38は、図10に示すような伸縮性のある(elasticated)クランプ36によって、裏板39と一緒に、側面部30,32の適所へ留められる。このとき、アコースティック・ギターの主な組み立ては完了する。
図11a及び図11bは、共鳴板又は裏板のような主面板(パネル)42,44の端部を示す。該パネル42,44の各々は、単一の1片の木材から、あるいは合成木材シートから機械加工されることができる。側壁部材46,48も示される。
パネル42,44の特徴は、CNCルーター上で正確にミルにかけられることである。パネル42,44は、それらの従来の相当物よりもわずかに厚くなるように形成され、木材のうちの一部分43,45が残るように形成される。この部分は、従来のカーフィング(kerfing)の役割を担い、固着させる表面を増加させるものである。
溝(groove)50は、パネル42(図11a)に切削形成される。あるいは、実矧ぎ(rebate)52は、パネル44(図11b)に切削形成される。側壁部材46,48は、後に固定され、これらの溝/実矧ぎに接着される。実矧ぎ52の場合には、側壁48で作られた継ぎ目は、ハーフ・ハウズド・ジョイント(half housed joint)と呼ばれる。
本発明の利点は、従来の方法を使用した構造体と比較して、より強度が高く、また、より軽くなり得る構造体を提供できることにある。この改善された強度は、また、音響効果をも改善する。
本発明の他の利点は、機械加工されている間、共鳴板と裏板の重要な内部の形成および最適化を最小の時間かつ最小のコストで達成するような方法で、楽器の共鳴板および裏板が、当該CNC機械のツールに提示される、ということである。これにより、音質と音響効果における重要かつ制御可能な改善を図ることが可能となる。
全ての部材は、機械の上に置くことができ、また、順々に、すなわち、共鳴板、ネック、側壁部材、および裏板の順で形成することができる。各部材は、それぞれ、当該部材が他の部材に関連して、あるいは上述した組立治具の1つ以上に関連して位置することを許可する位置決め穴の範囲内で、機械加工される。
この「次のプロセス」では、作業者が、工作機のツール半径とツール長さの補正(オフセット)を遂行することで、楽器が正確になることを保証するための許容誤差(tolerances)の調整が行われる。
部材の正確な製造は、楽器の組み立てを、伝統的な製造方法を使用した場合に可能であった製造時間に対して、約2分の1ないし3分の1の時間で、迅速かつ流暢に行うことを可能にする。例えば、従来技術を使用した場合には、等価なギターの製造に5〜7時間を費やすことが知られているが、本発明によれば、完全に完成したギターが2時間乃至2時間半で製作することが可能になる。発明のさらなる利点は、従来の技術を使用した場合よりも、はるかに均一な(consistent)製品を生産することが可能になることである。
以上、発明の好ましい実施形態を詳細に説明したが、請求項により規定されるような変更が、発明の精神や範囲から逸脱せずに成し得ることは、技術に熟練している人々によって理解されるであろう。
主組立治具を示す斜視図である。 図1の主組立治具に重ねられたギターの前面板(共鳴板)とネック部材を示す図である。 ギターの各側壁を保持するための「側部保持治具」を示す斜視図である。 図3の側部保持治具を示す平面図である。 図3の側部保持治具内に保持されたギターの側壁を示す斜視図である。 主組立治具及び側部保持治具の相対する方向に加えられた圧縮力によって、側壁が前面板及びネック部材に固定された状態を示す斜視図である。 側部保持治具が除去された状態の、ネック及び前面板に固定された側壁を示す斜視図である。 ギターの裏板を保持するための裏側圧盤を示す斜視図である。 図8の裏側圧盤を示す平面図である。 裏側圧盤および主組立治具の相対する方向に加えられた圧縮力によって、側壁に固定されている裏板を示す図である。 図11aは、ギターの正面板あるいは裏板などの、主面板の端部および側壁を示す断面図であり、図11bは、ギターの他の主面板の端部および側壁を示す断面図である。
符号の説明
10 第1の組立治具(主組立治具)
12 表面部
14 取付部
16 共鳴板(表板)
18 ネック部材(ネック)
20 第2の組立治具(側部保持治具)
22 溝部
24,26 支持ピン
28 側壁部材(側壁)
30,32 側面部
34 スロット
36 クランプ
38 裏側圧盤(第3の組立治具)
39 裏板
40 実矧ぎ
42,44 主面板(パネル)
46,48 側壁部材(側壁)
43,45 一部分(端部)
50 溝(groove)
52 実矧ぎ(さねはぎ:rebate)

Claims (28)

  1. 予め定義されたパターンに従って切削形成された溝(groove)または実矧ぎ(rebate)を含む第1の主面板(パネル)と、側壁と、を有する楽器を組み立てる方法であって、
    前記パネルを支持するように適合された第1の組立治具を提供するステップと、
    前記パネルを前記第1の治具上に置くステップと、
    前記溝または実矧ぎの予め定義されたパターンに対応する構造形内に、前記側壁を保持するように適合された第2の組立治具を提供するステップと、
    前記側壁の自由端が、前記予め定義されたパターンに実質的に従うように、第2の治具に側壁を入れるステップと、
    溝または実矧ぎに接着剤を塗布するステップと、
    前記側壁の前記自由端が前記溝または実矧ぎに挿入されるように治具らを付けて、第1及び第2の治具の相対する方向に圧縮力を加えて、前記溝または実矧ぎへ側壁を付勢させるステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記溝または実矧ぎの予め定義されたパターンは、前記溝または実矧ぎが前記パネルの周囲の近傍で実質的に伸びるように構成された
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記第1の主面板は、楽器の前面板であることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
  4. 前記楽器は、側壁から離れる方向かつ第1の主面板に関連して予め定義された方向に突出するネック部材を含み、
    前記第1の組立治具は、前記ネック部材を前記予め定義された方向に支持するように適合され、
    前記ネック部材を、該ネック部材の基端部が前記第1の主面板の一部に重なるように前記第1の組立治具上に置くステップと、
    前記ネック部材を前記第1の主面板に接着するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記側壁を前記ネック部材に接着するステップをさらに含むことを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 前記楽器は、溝または実矧ぎが切削形成された第2の主面板を含み、
    該溝または実矧ぎは、前記第1の主面板内の溝または実矧ぎと同様の予め定義されたパターンを有し、
    側壁から第2の治具を取り除くステップと、
    第2の主面板の溝または実矧ぎに接着剤を塗布するステップと、
    側壁の端部の上に第2の主面板を取付けるステップと、
    第2の主面板に係合するように適合された第3の組立治具を提供するステップと、
    第2の主面板の全体に亘って第3の治具を取付けるステップと、
    第1の主面板、側壁および第2の主面板をともに付勢するように、第1及び第3の治具の相対する方向に圧縮力を加えるステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記第2の主面板は、楽器の裏板であることを特徴とする請求項6記載の方法。
  8. 前記側壁を接着した後に、第1及び/又は第2の主面板から余剰部材を取り除くステップをさらに含む
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 主面板及び側壁を含む楽器であって、
    前記主面板は、予め定義されたパターンに従って切削形成された溝または実矧ぎを有し、
    前記側壁の端部は、前記溝または実矧ぎ内に固定されている
    ことを特徴とする楽器。
  10. 前記溝または実矧ぎの予め定義されたパターンは、前記溝または実矧ぎが前記パネルの周囲の近傍で実質的に伸びるように構成された
    ことを特徴とする請求項9記載の楽器。
  11. 楽器の組み立て方法であって、
    該楽器は、前面板と、裏板と、これらの間で伸びる側壁と、を有し、
    前記前面板及び裏板は、それぞれ、側壁の端部を受容するために、該板の周囲の近傍で実質的に伸びるように構成された溝または実矧ぎを有し、
    各溝または実矧ぎに接着剤を入れるステップと、
    前面及び裏板の溝または実矧ぎに、側壁の互いに反対側にある端部を挿入するステップと、
    前記各板及び側壁を一緒に付勢するように、圧縮力を加えるステップと、
    を含むことを特徴とする楽器の組み立て方法。
  12. 前面板と、裏板と、これらの間で伸びる側壁と、を含む楽器であって、
    前記前面板及び裏板は、それぞれ、側壁の端部を受容するために、該板の周囲の近傍で実質的に伸びるように構成された溝または実矧ぎを有し、
    前記側壁の互いに反対側にある端部は、前記溝または実矧ぎ内に固定されている
    ことを特徴とする楽器。
  13. 主面板および側壁を有する楽器の組み立てを容易にするための組立治具であって、
    前記主面板は、該板に予め定義されたパターンに従って切削形成された溝または実矧ぎを有し、
    前記治具は、前記側壁の自由端が前記溝または実矧ぎ内への挿入を容易に行えるように、予め定義されたパターンに実質的に対応する構造形内に前記側壁を保持するように適合されている
    ことを特徴とする組立治具。
  14. 前記溝または実矧ぎの予め定義されたパターンは、該溝または実矧ぎが前記板の周囲の近傍で実質的に伸びるように構成された
    ことを特徴とする請求項13記載の組立治具。
  15. 前記板の方向に対して実質的に垂直な方向に側壁を保持するための手段をさらに含む
    ことを特徴とする請求項15記載の組立治具。
  16. 前記保持するための手段は、前記側壁を固定する方向に保持するために、前記側壁に平行に伸びるような形状を有する一対のピンを含む
    ことを特徴とする請求項15記載の組立治具。
  17. 第1の主面板およびネック部材を有する楽器の組み立てを容易にするための組立治具であって、
    前記ネック部材が前記板との関係で確実に配置されるようにするために、前記板を前記治具上に確実に配置させるための第1の位置決め手段と、前記ネックを前記治具上に確実に配置させるための第2の位置決め手段と、
    を含むことを特徴とする組立治具。
  18. 前記第1の主面板と関連した予め定義された角度でネック部材を支持するような形状を有する
    ことを特徴とする請求項17記載の組立治具。
  19. 前記第1の主面板が治具内に位置している間に、前記楽器の側壁および第2の主面板が前記第1の主面板に固定されることを可能にするような形状を有する
    ことを特徴とする請求項17又は18記載の組立治具。
  20. 前記第2の主面板、前記側壁、および前記第1の主面板を一緒に付勢するように圧縮力を加えるための、弾力性のある留め装置をさらに含む
    ことを特徴とする請求項19記載の組立治具。
  21. 楽器用のパネルを作成する方法であって、
    素材のシートを提供するステップと、
    前記楽器の側壁の端部を受容するために、前記シートの周囲の近傍で、溝または実矧ぎを実質的に切削するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  22. 楽器用のパネルであって、
    前記楽器の側壁の端部を受容するために、その周囲の近傍で実質的に伸びる溝または実矧ぎを有する
    ことを特徴とする楽器用パネル。
  23. 楽器用のパネルを作成する方法であって、
    実質的に一様の厚さを有する素材のシートを提供するステップと、
    コンピューターに制御される機械を使用して、中央部よりも厚い端部を有するパネルを生成するように、前記シートから余剰の素材を切除するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  24. 楽器の側壁の端部を受容するための端部に、溝または実矧ぎを切削形成するステップを含む
    ことを特徴とする請求項23記載の方法。
  25. 前記パネルの聴覚上の特性を調節するために、前記シートの少なくとも1つの部分の厚さを切除するステップをさらに含む
    ことを特徴とする請求項23又は24記載の方法。
  26. 一体的に形成された強化補強材(strengthening brace)を作成するために、前記パネルの少なくとも1つの部分を横切って伸び、少なくともパネルのより厚い部分を残すような方法で、前記シートが切除される
    ことを特徴とする請求項23乃至25のいずれか1項に記載の方法。
  27. 楽器用のパネルであって、
    中央部よりも厚く、かつ、楽器の側壁の端部を受容するために、該パネルの周囲の近傍で実質的に伸びる溝または実矧ぎを有する端部を備えた
    ことを特徴とするパネル。
  28. 主面板および側壁を含む楽器であって、
    前記主面板は、中央部よりも厚く、かつ、該板の周囲の近傍で実質的に伸びる溝または実矧ぎを有する端部を備え、前記側壁の端部が前記溝または実矧ぎ内に挿入されている
    ことを特徴とする楽器。
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