JP2006525373A - プロテオソームを用いた感染性疾患に対する予防接種 - Google Patents
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Abstract
Description
有効な免疫応答は、生来の免疫系(侵襲性病原体に対する防御の第1ライン)と適応(特異)免疫応答との間の連絡に依存する(一般的に、Kleinら、Immunology(第2版),Blackwell Science Inc.、Boston、1997を参照のこと)。Tリンパ球は、エフェクター分子の放出を制御することによって上記適応免疫応答を協同して働かせるために、重要である。例えば、Tヘルパー(Th)1細胞は、インターロイキン−2(IL−2)、腫瘍壊死因子α(TNF−α)およびインターフェロンγ(IFN−γ)を生成し、これらは、細胞媒介性免疫の発達のために重要である(Mosmannら、J.Immunol.136:2348、1986;StreetおよびMosmann、FASEB J.5:171、1991)。対照的に、Th2細胞は、IL−4、IL−13、IL−5、IL−9、IL−6およびIL−10を生成し、これらは、IgE生成の刺激、粘膜肥満細胞症および好酸球増加症のために重要である(Mosmannら;SrteetおよびMosmann)。Th1(1型応答)表現型またはTh2(2型応答)表現型へのシフトは、病原体に対する防御のために重要でありながら、1つの方向または別の方向のシフトはまた、自己免疫疾患(Th1)または炎症性疾患(Th2)の誘導と関連し得る。
本開示は、抗原のためのアジュバント処方物を提供し、特に、例えば、感染性疾患もしくは毒性因子の作用の処置または予防のような種々の治療設定における使用のための、種々の抗原を有する処方物のためのプロテオソームベースのアジュバントを提供する。
本発明を記述する前に、本明細書中の以下で使用される特定の用語の定義を記述することは、その理解に対する補助となり得る。
て、リポサッカリドは、無毒化される必要はなく、好ましくは、無毒化されない。上記リポサッカリドは、例えば、米国特許出願公開番号2003/0044425に記載されるように調製され得る。
本発明は、免疫応答を誘導可能な1つ以上の抗原を含有する免疫原性組成物に関する。上述のように、多くの抗原は、アジュバントを用いて処方されなければ、免疫原性が乏しい。ヒトにおける用途のために承認されている唯一のアジュバントは、ミョウバンであるが、このアジュバントは、上記に記載のような制限を有する。代替的なアジュバントを同定するための多様な努力にも関わらず、(特に、感染性疾患および毒性因子に対する)免疫を必要としている個体を免疫するための有効な組成物に対する必要性が、いまだ存在している。
本発明は、1つ以上の抗原を含有する免疫原性組成物に関し、この抗原は、使用されて、免疫応答(例えば、防御免疫応答)を誘導し得る。本発明は、本明細書中に記載されるように、被験体に、1つ以上の抗原またはそのフラグメントもしくは改変体、融合タンパク質、多価免疫原またはこのような免疫原の混合物を、上記抗原に対して特異的な免疫応答(細胞性または体液性)(これは、防御免疫であり得る)を誘導するために充分な用量で投与することによって、微生物感染を処置および予防するための方法にさらに関する。上記抗原は、好ましくは、臨床的に関連する微生物(例えば、細菌、ウイルス(例えば、インフルエンザ、麻疹、コロナウイルス)、寄生生物(例えば、Trypansome、Plasmodium、Leishmania、病原性微生物)、真菌(例えば、Aspergillus、Candida、Coccidioides、Cryptococcus)など)由来である。例えば、上記抗原は、炭疽(Bacillus arthracis)、ペスト(Yersinia pestis)、胃癌(Helicobacter pylori)、Q熱(Coxiella burnetii)、百日咳(Bordetella pertussis、例えば、FHA)、ボツリヌス症(Clostridium botulinum、A型、B型、C型、D型およびE型)、ガス壊疽(Clostridium perfringens)、野兎病(Francisella tularensis)、類鼻疽(Pseudomonas pseudomallei)、ブルセラ症(Brucella suis、B.abortus、B.canis、B.melitensis)、性感染症(Chlamydia trachomatisまたはNeisseria gonorrhea)の原因因子のような微生物、Clostridium perfringensのようなトキシン産生生物(イプシロントキシン、これらのグラム陽性嫌気性芽胞形成微生物によって産生される12のタンパク質トキシンのうちの1つ)由来であり得る。
ペストは、黒死病としてもまた公知であり、長い歴史を有する疾患である。中世のペストの流行は、ヨーロッパにおいて3千万人までもの人々を死に追いやった。天然の発症は、風土病性地域において世界中でなお生じているが、抗生物質処置の有用性に起因して、上記疾患は、病的状態をほとんど引き起こさず、そして死亡は、稀にしか生じない。しかし、ペストを取り巻く恐怖は、それが生物戦闘兵器として使用され得る可能性によって、近年増大している。
1つの実施形態において、例えば、ヒトにおいて天然痘疾患を引き起こす痘瘡ウイルスによる感染に対して防御免疫応答を引き起こすウイルス抗原を含有するProtollin処方物は、本明細書中で企図される。痘瘡ウイルスは、ポックスウイルス科と呼ばれるウイルスファミリーの最も有名なメンバーであり、そして歴史的に、ヒトの文明に対して重要かつ劇的な効果を有してきた。上記ポックスウイルス科は、DNAウイルスの大きなファミリーであり、感染宿主細胞の細胞質において複製する。痘瘡ウイルスの感染は、感染したもののうちの20%〜30%を死に追いやり、そして高度に感染性である。20年の牛痘ウイルスワクチンおよびワクシニアウイルスワクチンを用いた予防免疫は、1970年代後半までに、ヒトにおける天然痘疾患の発症を効果的に撲滅してきたものの、天然痘ウイルスが、天然に存在するウイルス集団からかまたは生物学的戦闘兵器としての予測されない集団への意図的な導入の結果としてのいずれかで、重要かつ致命的な疾患として再興し得るという懸念は、残ったままである。
本発明のさらに別の局面において、非感染性の毒性因子または有毒因子に対して免疫応答を引き起こし得るプロテオソームベースのワクチン組成物は、本明細書中で企図される。このような非感染性因子としては、例えば、豆植物Ricinus communisから産生されるリシントキシンが挙げられ、このリシントキシンは、ヒト、動物および昆虫に対して有毒である。リシンは、トウゴマによって産生される細胞毒であり、吸入または摂取による中毒は、リシンによって引き起こされる。リシン中毒は、用量に依存して、摂取の2時間〜3時間以内に開始して、腹痛、嘔吐、下痢を引き起こし得る。リシン中毒は、阻止されない場合、数日以内に重篤な脱水症へと進行し、そして血圧を低下させて、摂取(または吸入)後3日〜5日以内に死に至る。リシンは、実に容易に産生され、そして、小さい粒子としての吸入またはその後の摂取によって中毒(毒性)を引き起こし得る、強力なトキシンである。リシンはまた、かなり安定である。リシン中毒の症状としては、衰弱、発熱、咳および肺水腫、その後の重篤な呼吸窮迫症および低酸素血症による死が挙げられる。げっ歯動物においては、エアロゾル曝露の組織病理は、脈管水腫および肺胞水腫(aleveolar edema)を伴う気管炎、気管支炎および間質性肺炎を引き起こす壊死性気道損傷によって特徴付けられる。げっ歯動物において、リシンは、他の曝露経路によるよりも吸入によってより有毒である。地理的に集中した個体の有意な数におけるリシン中毒の症状は、エアロゾル化リシンに対する曝露を示唆し得る。
ボツリヌス中毒は、バシラス属のClostridium botulinumによって産生される7つの異なる神経毒のうちのいずれかによる中毒によって引き起こされる。上記ボツリヌストキシンは、約150,000KDaの分子量を有するタンパク質であり、末梢コリン作動性シナプスでニューロンのシナプス前膜に結合して、アセチルコリンの放出を阻害し、そして神経伝達を遮断する。上記遮断は、上記コリン作動性自律神経系および神経筋接合部において、臨床的に最も明らかである。吸入ボツリヌス中毒の症状は、曝露後24時間〜36時間の早さで開始し得るかまたは数日の遅さで開始し得る。初期の徴候および症状としては、下垂、全身性衰弱、倦怠および眩暈感が挙げられる。呼吸不全の発症は、突然にあり得る。
本発明はまた、1つ以上の抗原を含有する免疫原性組成物に関し、この組成物は、免疫応答(例えば、防御免疫応答)を誘導するために使用され得る。本発明は、本明細書中で記載されるように、1つ以上の抗原もしくはそのフラグメント、融合タンパク質、多価免疫原またはこのような抗原の混合物を、上記抗原に対して特異的な免疫応答(細胞性または体液性)(この免疫応答は、防御免疫応答であり得る)を誘導するために充分な用量で被験体に投与することによって、微生物感染もしくは毒性因子の影響を処置または予防するための方法にさらに関する。抗原およびその改変体、またはこのような免疫原のカクテルは、好ましくは、本発明の方法において使用される場合、アジュバント(例えば、ProjuvantまたはProtollin)を含有する組成物の一部である。1つの実施形態において、本発明の免疫原性組成物は、1つ以上のさらなる微生物抗原(例えば、ウイルス抗原、微生物抗原、寄生生物抗原またはそれらの組み合わせ)をさらに含有し得る。例えば、ペストまたは炭疽に対する免疫原性はまた、風疹抗原およびムンプス抗原に対する抗原を含み得る。
(血清免疫応答および粘膜免疫応答を評価するためのELISAアッセイ)
ELISAを、本用途に従う試験免疫刺激因子または試験免疫原性処方物およびコントロールで免疫した動物から得られた生物の全体ならびに抗原特異的なIgG力価、IgA力価およびIgM力価を決定するために使用した。サンプルは、マウスおよびウサギにおける血清、鼻洗浄物および肺粘膜洗浄物を含んだ。標準的なELISAプロトコールを使用して、直線性、特異性、感受性および再現性を決定した。簡単に言えば、試験サンプル(血清および洗浄流体)の連続希釈液を、精製した抗原またはその誘導体でコーティングしたELISAプレートのウェルに添加した。固定化抗原に結合する抗原特異的抗体を、動物および抗体サブタイプに特異的な西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)結合抗体で検出した。HRP抗体の相互作用および洗浄の後、HRP基質(TMB)とともにインキュベーションした後に結合したHRP抗体の量を検出し、そして490nmの吸光度を測定した。上記試験サンプルの抗体濃度を、IgA、IgM、IgG、IgG1およびIgG2aに対する精製した標準抗体を用いて(これらは並行して実施された)標準曲線から計算した。別個のアッセイにおいて測定したので、必要に応じて、粘膜洗浄流体サンプルにおける特異的抗体レベルを、上記サンプル中のIgA総量またはIgG総量と比較して検出した特異的抗体を表すことによって標準化および正規化した。この技術は、ヒト臨床試験において収集した鼻洗浄流体に対して実施したアッセイにおいて、優れた再現性および一貫性をもたらした。ELISAデータを、長期変形(long−transformed)データを用いた統計的分析により、95%信頼レベルでの幾何学的平均として表す。
(粘膜抗体産生の分析)
マウスおよびウサギにおける肺洗浄物および鼻洗浄物を収集して、本用途に従う免疫刺激因子または免疫原性処方物に対する免疫応答を分析した。マウスにおいて、鼻洗浄物および肺洗浄物を、気管にカニューレ挿入することによって実施し、そして0.1%ウシ血清アルブミンおよびプロテアーゼインヒビター(0.2mM AEBSR、1μg/mL アプロチニン、3.25μM ベスタチン、10μM ロイペプチンを含有するGeneral Use Protease Inhibitor Cocktail;Sigma Chemicals)を補充した1ml PBSを、気管を通して上方へポンプした。外鼻孔から出てきた流体を収集し、ボルテックスし、そして次いで、遠心して組織および細胞の残骸を除去した。その上清を−70℃でアッセイまで保存した。カニューレを気管に再び挿入し、そしてそのカニューレを肺へと向けて維持することにより、肺流体を収集した。肺を、PBSを補充した1.0mL プロテアーゼで2回洗浄し、その流体を収集し、そしてボルテックスし、そして遠心によってその細胞の残骸を除去した。肺洗浄物および鼻洗浄物を、−70℃でアッセイするまで保存した。ウサギ粘膜流体を同様に収集し、必要に応じてその容量を調節した。特定の実施形態において、粘膜サンプルを収集した後、頚部および縦隔のリンパ節を外科手術的に除去し、そして単球細胞を単離し、そして本明細書中で記載されるようなELISPOT抗体アッセイ、サイトカインアッセイおよびCMIアッセイのために培養した。
(ペスト抗原F1−Vを用いて処方したProtollinによる免疫)
例えば、Yersinia pestisを用いた致死的な攻撃に対して防御可能な免疫応答を誘発するペスト抗原(F1−V)を用いて処方した、プロテオソーム:LPS(Protollin)組成物の性能を試験する。上記F1−V免疫応答を、0日目および21日目に、20匹の6週齢〜8週齢の雌Swiss−Websterマウス(Charles River、St−Constant、Quebec)群を免疫することによって評価した。免疫のために、Protollinの新しく解凍したアリコートおよびF1−Vの溶液を、免疫前に16時間より短い時間混合した。鼻内(i.n.)投与のために、マウスを、イソフルラン吸入によってまず軽く麻酔し、次いで25μlのワクチンサンプルまたは適切なコントロールサンプル(ProtollinまたはF1−Vのみ)を、各マウスの外鼻孔(外鼻孔あたり12.5μl)に適用した。並行した実験において、マウスを、後足に注射した、500mgのAlhydrogel(登録商標)に吸着された25μlのF1−Vで、筋内(i.m.)に免疫した。コントロールi.m.注射をまた、実施した。その後、35日目および55日目に、各群からの10匹のマウスをCO2による窒息および瀉血によって安楽死させた。血清を得て、アッセイまで−80℃で保存した。鼻洗浄物サンプルおよび肺洗浄物サンプルを得て、アッセイまで−80℃で保存した。脾臓を、インビトロ再刺激および放出サイトカインの評価のために処理した。各群からの残りの10匹のマウスを、エアロゾル化Y.pestis(Colorado 92株)の170〜250LD50の吸入によって、35日目または55日目に攻撃して、防御を評価した。マウスを、罹患率および死亡率の決定のために、攻撃後28日間モニタリングした。
(エアロゾル化Y.pestisで免疫したマウスの攻撃)
これらの実験を、Protollinを用いて処方されたF1−Vによる鼻内免疫によって誘導される、免疫防御レベルを評価するために設計した。マウスを、生存エアロゾル化Y.pestisに対する全身曝露によって攻撃し、そして攻撃からの防御レベルを、Alhydrogel上に吸着されたF1−Vの注射によって誘導される防御レベル、およびF1−VのみまたはProtollinのみを鼻内に投与したコントロールマウスと比較した。これらの実験において、20μg用量のF1−Vで免疫したマウスに対する結果のみを、図4および5に示す。35日目、そして170 LD50 Y.pestisの攻撃用量において、1μgまたは2.5μgのProtollinを添加した5μg、20μgまたは50μgのF1−Vで鼻内に免疫したマウスは、死に対して100%防御し、Alhydrogel上に吸着されたF1−Vによって注射したマウスも同様であった。5μg、20μgまたは50μgのF1−Vおよび0.25μgのProtollinで鼻内に免疫したマウスは、それぞれ、90%、100%、そして90%防御され、他方、Protollinを含まない同じ用量のF1−Vで鼻内に免疫したマウスは、それぞれ、30%、40%、そして40%防御されたにすぎなかった。Protollinのみを受けたコントロールマウスは、攻撃後4日目より長く生存しなかった。処方されたF1−Vで免疫した全てのマウス群に対する生存率は、コントロールマウスまたは処方されないF1−Vで免疫したマウスにおける生存率と比較して、有意に高かった(フィッシャーの正確確率検定により、P≦0.05またはそれより良い)。攻撃後55日目の生存率は、35日目のデータと非常に類似していた。F1−Vを用いて処方された2.5μgのProtollinで免疫した全てのマウスは、攻撃に対して完全に防御され、Alhydrogel(登録商標)上に吸着されたF1−Vの注射によって免疫したマウスも同様であった。50μgまたは20μgのF1−Vを用いて処方された1μgのProtollinで免疫したマウスはまた、100%防御され、ProtollinとF1−Vとの全ての他の組み合わせは、90%の防御を誘導した。処方されたF1−Vで免疫した全てのマウスにおいて、上記観察された防御は、アジュバント未添加F1−Vで免疫したマウス(10%〜30%の防御)、または生存動物が存在しなかったマウスのコントロール群と比較して、有意に高かった(P≦0.01またはそれより良い)。1μgのProtollinを含むかもしくは含まない50μgのF1−Vで鼻内に免疫したマウス、またはAlhydrogel(登録商標)上に吸着された20μgのF1−Vを注射したマウスを、255 LD50のエアロゾル化生存Y.pestisに対する全身曝露によって55日目に攻撃した。それぞれ、80%、20%および60%のマウスが、高用量の致死的攻撃に対して生存し、他方、Protollinのみを与えられたコントロールマウスは、全て死亡した。処方されたF1−Vによる免疫は、コントロールマウスと比較して、死に対して有意な防御を誘導した(鼻へのProtollin添加F1−Vについて、P≦0.001;注射F1−Vについて、P≦0.01)。Protollin添加F1−Vでの鼻免疫はまた、F1−Vのみでの免疫よりも、死に対するマウスの防御において有意に良好であったが(P≦0.05)、これは、上記誘導された防御が、Protollinを含まない鼻内へのF1−Vによって誘導されるよりも有意に良好ではない場合の注射F1−Vに対する事実ではなかった(P=0.95)。
(Protollin:ペスト抗原で免疫後のサイトカインプロファイルの決定)
鼻内投与Protollinまたは注射Alhydrogel(登録商標)アジュバント添加F1−Vワクチンによって誘導される適応免疫応答の表現型(1型または2型)を比較するために、免疫したマウスの選択された群からの脾臓細胞を、F1−Vを用いて、インビトロで再刺激し、そして培養上清中に放出されたIFN−γ、TNF−αおよびIL−5サイトカインの量を、測定した(図6)。Protollin(1μg)と混合されたF1−V(50μg)で鼻内に免疫したマウスからの脾臓細胞は、高レベルのIFN−γおよびTNF−αの両方を分泌することによって、インビトロ再刺激に応答し、そして非常に低い量のIL−5がまた、検出された。対照的に、Alhydrogel上に吸着されたF1−V(20μg)の注射によって免疫したマウスからの脾臓細胞は、比較的少量のIFN−γおよびTNF−αを分泌することによって応答したが、かなりの量のIL−5が検出された。従って、F1−V抗原を用いて処方された(アジュバント添加された)Protollinの鼻内投与によって誘導されるサイトカインプロファイルは、1型免疫応答を誘導することが確かであり、一方、Alhydrogel(登録商標)を用いて処方されたF1−V抗原の筋内注射によって誘導されたサイトカインプロファイルは、2型応答であることが、かなり確かである。
(Protollin:炭疽免疫原性処方物は、免疫応答の中和を引き起こす)
Bacillus anthracisの組み換え防御抗原(rPA)を用いたProtollin処方物を、細胞培養物アッセイ系を用いて、PA媒介性マクロファージ殺傷の統計学的に有意な減少を誘導可能な免疫応答を誘導する能力に対して評価した。1μgのProtollinと混合した5μgまたは25μgのrPA(List Laboratories)で鼻内に免疫したマウス(0日目、14日目)は、5μgまたは25μgのrPAのみで鼻内に免疫したマウスの特異的抗rPA血清IgGレベルおよび特異的抗rPA肺IgAよりも、有意に高い特異的抗rPA血清IgGレベルおよび特異的抗rPA肺IgAレベルを示し(P<0.05)(図7)、このことは、低レベルのProtollinのアジュバント化(adjuvanticity)はまた、rPA抗原を用いても有効であることを示す。上記ProtollinのみおよびrPAのみのコントロール群における粘膜IgAレベルは、このアッセイの検出レベルよりも低かった。
(さらなる炭疽ワクチン処方物の調製)
鼻Protollin炭疽ワクチンを、免疫の前に、上記炭疽PA抗原と、LPSを添加した可溶性の事前に形成したプロテオソーム(すなわち、Protollin)とを混合することによって作製した。rPAおよびrPAアンカー抗原の両方を、いくつかのProtollinの様式で評価して、最適なProtollin:免疫抗原の比を有する処方物を決定した。例えば、コントロール処方物としては、Protollinのみまたは(必要に応じて)1つ以上のコントロール抗原(例えば、組み換え連鎖球菌性タンパク質)と混合したProtollinが挙げられ、このコントロール抗原は、疎水性アンカー配列を含むかまたは欠いている。従って、種々の供給源からのLPSを含有するProtollinの処方物、種々のProtollin:LPSの比および種々のProtollin:rPA抗原の比を評価する。rPAアンカーは、非常に低いレベルのLPS(2重量%未満)を有するプロテオソームを用いて処方する。特定の実施形態において、上記プロテオソームアジュバント調製物は、添加された外因性LPSを有しない。これまで、プロテオソームは、それ自体が、前臨床毒性研究において、ならびに第1相および第2相の安全なプロテオソーム鼻インフルエンザワクチンの免疫原性実験的攻撃試験で、500人近くにおいて使用されている。
(炭疽に対する免疫を評価するための細胞媒介性免疫アッセイ)
プロテオソームベースのPAワクチンでの免疫後に誘導される細胞性免疫応答を、種々の方法を用いて研究する。例えば、T細胞由来のサイトカインを、マウスの脾臓および/またはリンパ節から単離された、PA再刺激した精製T細胞または濃縮T細胞において評価する。1型(例えば、IFN−γ)サイトカインおよび2型(例えば、IL−4およびIL−5)サイトカインを、ELISA、ELISPOTを含む1つ以上の方法によって決定し、そして細胞内サイトカインを、フローサイトメトリーによって決定した。PBMC由来のPA再刺激したPBMC T細胞の増殖を使用して、ウサギサイトカインに特異的な試薬の欠如に起因するウサギにおけるCMI応答を評価する。Tリンパ球増殖アッセイを使用して、種々の動物モデルにおいて、クローン性増殖に対する免疫の効果および記憶リンパ球の存在を測定する。動物を犠牲にした後、縦隔リンパ節および頚リンパ節を、標準的な技術を用いて外科的に取り出し、上記リンパ球を単離し、培養して、そしてその単離細胞にPAを添加する。増殖を、H3−チミジンの取り込みによって測定する。偽ワクチンで免疫した動物由来の細胞を、ネガティブコントロールとして使用する。アッセイ結果を、粘膜免疫に関与し、そして炭疽攻撃研究において決定されるように免疫の効力に関連する、リンパ節におけるT細胞分化に対する免疫の効果を決定するために使用する。
Claims (43)
- 抗原に対して免疫応答を誘導するための方法であって、該方法は、抗原に対する免疫応答の誘導を必要としている被験体に、治療有効量の免疫原性組成物を投与する工程を包含し、該免疫原性組成物は、プロテオソーム、リポサッカリドおよび抗原を含有し、該抗原は、Bacillus anthracis、Chlamydia trachomatis、Staphylococcus aureus、Clostridium perfringensまたはYersinia pestis由来であり、それにより、該抗原に対して免疫応答が誘導される、方法。
- 微生物感染を処置または予防するための方法であって、該方法は、微生物感染の処置または予防を必要としている被験体に、治療有効量の免疫原性組成物を投与する工程を包含し、該免疫原性組成物は、プロテオソーム、リポサッカリドおよび抗原を含有し、該抗原は、Bacillus anthracis、Chlamydia trachomatis、Staphylococcus aureus、Clostridium perfringensまたはYersinia pestis由来であり、それにより、微生物感染が処置または予防される、方法。
- 前記抗原は、組み換え抗原である、請求項1または2に記載の方法。
- 前記抗原は、Bacillus anthracis由来の防御抗原である、請求項1または2に記載の方法。
- 前記抗原は、Yersinia pestis由来のF1抗原もしくはV抗原、またはそれらの組み合わせである、請求項1または2に記載の方法。
- 前記F1抗原およびV抗原は、F1−V抗原融合タンパク質である、請求項6に記載の方法。
- 前記免疫原性組成物は、複数の異なる抗原を含有する、請求項1または2に記載の方法。
- 前記複数の抗原は、ウイルス、微生物、寄生生物、トキシンまたはそれらの組み合わせを含む、請求項8に記載の方法。
- 前記免疫原性組成物は、粘膜、経腸、非経口、経皮、経粘膜、鼻および吸入からなる群より選択される経路によって投与される、請求項1または2に記載の方法。
- 前記免疫原性組成物は、鼻に投与される、請求項10に記載の方法。
- プロテオソームタンパク質の百分率としての前記リポサッカリド最終重量含量は、約1%〜約500%の範囲にある、請求項1または2に記載の方法。
- 前記プロテオソームおよびリポサッカリドは、同じ微生物から得られる、請求項1または2に記載の方法。
- 前記プロテオソームおよびリポサッカリドは、異なる微生物由来である、請求項1または2に記載の方法。
- 前記リポサッカリドは、グラム陰性細菌由来である、請求項1または2に記載の方法。
- 前記リポサッカリドは、Shigella種、Chlamydia種、Yersinia種、Pseudomonas種、Plesiomonas種、Escherichia種、Salmonella種およびそれらの組み合わせからなる群より選択されるグラム陰性細菌由来である、請求項15に記載の方法。
- 前記プロテオソームは、Neisseria種由来である、請求項1または2に記載の方法。
- 前記プロテオソームは、Neisseria meningitides由来であり、そして前記リポサッカリドは、Shigella flexneri由来である、請求項1または2に記載の方法。
- 前記免疫原性組成物のプロテオソーム:抗原の比は、約5:1〜約1:500の範囲にある、請求項1または2に記載の方法。
- 前記免疫原性組成物のプロテオソーム:抗原の比は、少なくとも1:2である、請求項19に記載の方法。
- 前記免疫原性組成物のプロテオソーム:抗原の比は、少なくとも1:10である、請求項19に記載の方法。
- 前記免疫原性組成物は、防御免疫応答を誘導する、請求項1に記載の方法。
- 前記免疫原性組成物は、薬学的に受容可能なキャリア、賦形剤または希釈剤をさらに含有する、請求項1または2に記載の方法。
- プロテオソーム、リポサッカリドおよび抗原を含有する組成物であって、該抗原は、F1−V抗原融合タンパク質である、組成物。
- プロテオソーム、リポサッカリドおよび抗原を含有する組成物であって、該抗原は、Bacillus anthracis由来の防御抗原である、組成物。
- 前記組成物は、薬学的に受容可能なキャリア、賦形剤または希釈剤をさらに含有する、請求項24または25に記載の組成物。
- プロテオソームタンパク質の百分率としての前記リポサッカリド最終重量含量は、約1%〜約500%の範囲にある、請求項24または25に記載の組成物。
- 前記プロテオソームおよびリポサッカリドは、同じ微生物から得られる、請求項24または25に記載の組成物。
- 前記プロテオソームおよびリポサッカリドは、異なる微生物由来である、請求項24または25に記載の組成物。
- 前記プロテオソームは、Neisseria meningitides由来であり、そして前記リポサッカリドは、Shigella flexneri由来である、請求項24または25に記載の組成物。
- 前記免疫原性組成物のプロテオソーム:抗原の比は、約5:1〜約1:500の範囲にある、請求項24または25に記載の組成物。
- 前記免疫原性組成物のプロテオソーム:抗原の比は、少なくとも1:2である、請求項31に記載の組成物。
- 前記免疫原性組成物のプロテオソーム:抗原の比は、少なくとも1:10である、請求項31に記載の組成物。
- 抗原に対して免疫応答を誘導するための方法であって、該方法は、抗原に対する免疫応答の誘導を必要としている被験体に、治療有効量の免疫原性組成物を投与する工程を包含し、該免疫原性組成物は、プロテオソーム、リポサッカリドおよび抗原を含有し、該抗原は、ポックスウイルス、アルファウイルス、フラビウイルス、アレナウイルス、ブンヤウイルス、フィロウイルスまたはピコルナウイルス由来であり、それにより、該抗原に対して免疫応答が誘導される、方法。
- 微生物感染を処置または予防するための方法であって、該方法は、微生物感染の処置または予防を必要としている被験体に、治療有効量の免疫原性組成物を投与する工程を包含し、該免疫原性組成物は、プロテオソーム、リポサッカリドおよび抗原を含有し、該抗原は、ポックスウイルス、アルファウイルス、フラビウイルス、アレナウイルス、ブンヤウイルス、フィロウイルスまたはピコルナウイルス由来であり、それにより、微生物感染が処置または予防される、方法。
- 前記抗原は、痘瘡ウイルス由来である、請求項34または35に記載の方法。
- 前記抗原は、ワクシニアウイルス由来である、請求項34または35に記載の方法。
- 抗原に対して免疫応答を誘導するための方法であって、該方法は、抗原に対する免疫応答の誘導を必要としている被験体に、治療有効量の免疫原性組成物を投与する工程を包含し、該免疫原性組成物は、プロテオソーム、リポサッカリドおよび抗原を含有し、該抗原は、トキシンであり、それにより、該トキシンに対して免疫応答が誘導される、方法。
- 前記抗原は、ボツリヌストキシンまたはそのフラグメントである、請求項38に記載の方法。
- 前記抗原は、リシントキシンまたはそのフラグメントである、請求項38に記載の方法。
- 前記抗原は、StaphylococcusエンテロトキシンBまたはそのフラグメントである、請求項38に記載の方法。
- 抗原に対して免疫応答を誘導するための方法であって、該方法は、抗原に対する免疫応答の誘導を必要としている被験体に、治療有効量の免疫原性組成物を投与する工程を包含し、該免疫原性組成物は、アジュバントおよび抗原を含有し、該アジュバントは、プロテオソームおよびリポサッカリドを含み、そして該アジュバント:抗原の比は、約1:5〜約1:500の範囲にあり、それにより、該抗原に対して免疫応答が誘導される、方法。
- 微生物感染を処置または予防するための方法であって、該方法は、微生物感染の処置または予防を必要としている被験体に、治療有効量の免疫原性組成物を投与する工程を包含し、該免疫原性組成物は、アジュバントおよび抗原を含有し、該アジュバントは、プロテオソームおよびリポサッカリドを含み、そして該アジュバント:抗原の比は、約1:5〜約1:500の範囲にあり、それにより、微生物感染が処置または予防される、方法。
- 前記抗原は、微生物抗原、ウイルス抗原またはトキシン抗原のうちの少なくとも1つである、請求項42または43に記載の方法。
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