JP2006524887A - 発火機械式切断装置のハウジング構造 - Google Patents

Abstract

本発明は、とくに自動車においてバッテリ電源を切るための発火機械式切断装置に関するものである。この装置は、電流伝導体レールが内部に配設されているハウジング（１）を備えている。このレールは、切断点で切断のみ（６）によって切断することができるように形成されている。ここで、切断のみ（６）は、発火要素（５）の推進ガスによって加速することができ、発火要素（５）は電気接続ピン（９）を有している。この発火要素は、ハウジング（１）内の配置領域（７）に配置され、この配置領域（７）内の支持床（２）の上に支持されている。支持床（２）は、接続ピン（９）のための貫通穴（３）を有している。切断装置内に、発火要素を、取扱が容易で安全な態様で搭載するために、発火要素（５）と支持床（２）との間に、弾性を有するシール要素（４）が配設されている。

Description

本発明は、切断点で切断具によって切断されることができるように形成された電流伝導体レールが内部に配設されているハウジングを備えている、とくに自動車においてバッテリ電源を切るための発火機械式切断装置に関するものである。ここで、切断具は発火要素の推進ガスによって加速されることができる。発火要素は、電気接続ピンを有し、ハウジング内の収容スペースに挿入され、かつ、この収容スペースの支持床によって支持されている。支持床は、接続ピンのための貫通穴を有している、

この種の切断装置においては、発火要素の起動時に背圧を吸収するための支持機能を有する支持要素を、ハウジング内に挿入するといったことも知られている。この支持要素は、通常、金属で構成されている。

従来技術によれば、この支持要素は、挿入部材としてハウジング用の射出成形材時に挿入され、ハウジングとともに射出成形される。このプロセスは、通常は挿入工程を人手で行うので、コストが高くつく。さらに、挿入部材自体のコストもかかる。

本発明の目的は、発火要素を発火機械式切断装置に簡単かつ安全に搭載することを可能にすることである。

本発明によれば、この目的は、発火要素（ignition element）と支持床（supporting floor）との間に弾性シール要素（elastic sealing element）を配設することにより達成される。このシール要素は、発火要素に対する軸方向の公差（axial tolerance）の補償手段として機能し、同時に水分の侵入（penetration）に対するシール機能を発揮する。

１つの実施態様においては、支持要素はＯリングである。これに代えて、シール要素は、支持床の上に配置され、接続ピンが通り抜けて突出する平坦なシール（flat seal）であってもよい。

もう１つの実施態様においては、シール要素は、支持床の上に注入された（injected）弾性を有する補償要素（elastic compensation element）である。

ハウジングは、高強度の絶縁材料、好ましくは機械的剛性を高めるためのガラス繊維又は炭素繊維が混合されたプラスチック材料で形成される。

以下、３つの図面を用いて、本発明をより詳細に説明する。
図１は、自動車におけるバッテリ電源を切断するために用いることができる発火機械式切断装置を詳細に示している。

剛性を高めるためのガラス繊維又は炭素繊維が混合された高強度の絶縁材料でつくられたハウジング１内には、収容スペース７（receiving space）が設けられている。この収容スペース７内には、発火時に推進ガス（propellant）を生成する発火要素５が収容されている。この推進ガスは、切断具６を加速する。この切断具６は、切断点で、ハウジング１内又は収容スペース７内に配設された電流伝導体レール（図示せず）を順に切断する。

発火要素５は、収容スペース７の支持床２の上に支持されている。発火要素５は、２つの貫通穴３の部位で、支持床２を通り抜けて突出する２つの接続ピン９を有している。これらの接続ピン９は、外側からプラグ１０に接続されている。

発火要素５と支持床２との間に、弾性を有するシール要素４が配設されている。この弾性を有するシール要素は、挿入された発火要素５のための軸方向の公差の補償手段として機能する。同時に、このシール要素４は、水分の侵入に対するシール機能を発揮する。

図１に示すように、このシール要素４はＯリングである。このＯリングは、発火要素５の円錐形側面及び支持床２の上に支持されている。

図２中には、弾性を有するシール要素４の１つの実施の形態が示されている。この実施の形態では、シール要素４は、支持床２の上に注入された弾性を有する補償要素である。この弾性を有する補償要素は、図１に示すＯリングと同様に、発火要素５の円錐形側面８の上に支持されている。

図３は、シール要素４の１つの実施の形態を示している。この実施の形態では、シール要素４は、支持床２の上に配設され、発火要素５の接続ピン９が通り抜けて突出する平坦なシールである。

発火機械式切断装置を詳細に示す図である。 弾性を有するシール要素の１つの実施の形態を示す図である。 弾性を有するシール要素のもう１つの実施の形態を示す図である。

符号の説明

１ ハウジング、２ 支持床、３ 貫通穴、４ 弾性を有するシール要素、５ 発火要素、６ 切断具、７ 収容スペース、８ 円錐形側面、９ 接続ピン、１０ プラグ。

Claims (5)

1. 切断点で切断具（６）によって切断されることができるように形成された電流伝導体レールが内部に配設されているハウジング（１）を備えていて、
   上記切断具（６）が発火要素（５）の推進ガスによって加速されることができ、
   上記発火要素（５）が、電気接続ピン（９）を有し、ハウジング（１）内の収容スペース（７）に挿入され、かつ、該収容スペース（７）の支持床（２）によって支持され、
   上記支持床（２）が、接続ピン（９）のための貫通穴（３）を有している、とくに自動車においてバッテリ電源を切るための発火機械式切断装置であって、
   上記発火要素（５）と上記支持床（２）との間に、弾性を有するシール要素（４）が配設されていることを特徴とする発火機械式切断装置。
2. 上記シール要素（４）がＯリングであることを特徴とする、請求項１に記載の発火機械式切断装置。
3. 上記シール要素（４）が、支持床（２）の上に配設され、接続ピン（９）が通り抜けて突出する平坦なシールであることを特徴とする、請求項１に記載の発火機械式切断装置。
4. 上記シール要素（４）が、支持床（２）の上に注入された弾性を有する補償要素であることを特徴とする、請求項１に記載の発火機械式切断装置。
5. 上記ハウジング（１）が、機械的剛性を高めるためのガラス繊維又は炭素繊維が混合されたプラスチック材料からなることを特徴とする、請求項１〜４のいずれか１つに記載の発火機械式切断装置。

Images