JP2006519065A - ダクタイル鋳鉄製又はねずみ鋳鉄製のゴルフクラブヘッド - Google Patents
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Abstract
密度が約5〜約6.8g/cm3及び約7.0g/cm3〜約7.4g/cm3の範囲である鉄含有金属により製作されるゴルフクラブヘッド、並びに、密度が約5g/cm3〜約7.4g/cm3の範囲である鋳造された鉄含有金属により製作されるゴルフクラブヘッド。ゴルフクラブヘッド全体が、このような鉄含有金属により製作可能とされる。或いは、鉄含有金属をダクタイル鋳鉄又はねずみ鋳鉄とすることが好ましい。鉄含有金属は、クラブヘッドのボール打撃面のインサートとして存在してよく、クラブヘッドの本体を鉄含有金属と異なる材料のものとすることも可能である。或いは、クラブヘッドの本体を鉄含有金属により製作し、クラブヘッドのボール打撃面を異なる材料により製作することも可能である。
Description
ダクタイル鋳鉄製又はねずみ鋳鉄製のゴルフクラブヘッドに関する。
本出願は、2003年2月27日出願の米国仮特許出願第60/449832号、及び2003年10月1日出願の米国仮特許出願第60/507084号の優先権を主張し、両仮出願の全ての開示内容を本願に援用するものである。
従来のゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブヘッドに使用する打撃面インサートは、多くが鋼、非鉄金属合金、チタン、アルミニウム、複合材、プラスチック、ゴム等の各種材料により製作される。ゴルフクラブ製造分野で従来から利用される材料により製作されるゴルフクラブヘッド及びインサートにしばしば関係する欠点は、ゴルフクラブヘッドとゴルフボール間の衝撃中及びその直後にゴルファーに与えられる粗い感触、耐久性不良、機械加工性不良、耐摩耗性不良、特定の重量制約内でクラブを設計の際に高密度材料を使用することに関係する不十分な重量計画、鋳造工程からマスターモデルと実体部分の間に生じる著しい寸法差、及び高い製造コスト等である。
したがって、上述の欠点を最小限に留め、材料減衰能力、可鋳性、耐摩耗性の改善、強度対重量比の増大、他の鉄含有材料に比して低密度、充分な伸び、表面処理及びメッキの受容性、機械的性質操作の広範な可能性、低い材料コスト、小さい収縮率、及び実体形状に近い鋳造等の有益な特徴を示すゴルフクラブ材料及び設計に対する需要が依然として存在する。
本発明は、前述した従来技術のゴルフクラブ材料及び設計の短所及び欠点を克服するように設計された材料から製作されたゴルフクラブヘッドである。本発明の有利なゴルフクラブヘッドは、一般的に、特定所望密度の鉄含有金属もしくは鋳造された鉄含有金属により製作される。より具体的には、その鉄含有金属は、ダクタイル鋳鉄又はねずみ鋳鉄とされる。好都合な鉄含有材料は、クラブヘッドの至る所、もしくはボール打撃面のインサート等、クラブヘッドの一部に存在してよく、クラブヘッドの残部は同様の材料又は別材料とすることが可能である。
本発明の前述の長所及び更に別の特徴は、本発明の有利なシステムの好ましい実施形態となり得るゴルフクラブヘッドの図解を含む図面から一層よく理解されよう。
本発明は、鉄含有金属、特にダクタイル鋳鉄又はねずみ鋳鉄からなる、アイアンタイプ、ウエッジタイプ、メタルウッドタイプ又はパタータイプのゴルフクラブヘッド、或いはこのようなヘッド用のインサートに関する。このような金属には、高ニッケルダクタイル鋳鉄、高シリコンダクタイル鋳鉄、焼なましダクタイル鋳鉄、オーステンパードダクタイル鋳鉄、及びねずみ鋳鉄が含まれよう。
ダクタイル鋳鉄は、鋳造工程中にマグネシウム、セリウム、或いは希土類合金(原子番号57−71)を含むように処理された鋳鉄であり、その処理によって黒鉛としての炭素がほぼ全て、鋳造状態で鉄−シリコンを主とするマトリックス内で球状又は団塊状となる。鋳造状態で、球状黒鉛が、時折カーバイドの存在するフェライト及びパーライトのマトリックスに分散される。冶金分野の当業者に一般に知られている焼なまし工程を使用することにより、パーライト及びカーバイドが大部分フェライト微細構造に変態する。この新たに形成されたフェライトが、鋳造工程中に形成された球状黒鉛を囲繞し、延性が高く、減衰能力の向上した、且つ通常の鋼より約10%低密度の、適度に強い合金を産出する。
オーステンパードダクタイル鋳鉄は、知られている制御された熱処理によって生産されたダクタイル鋳鉄であり、熱処理の結果、主として針状フェライト及び高炭素オーステナイトに分散した球状黒鉛からなるマトリックス微細構造となる。この微細構造により、鋳造状態或いは焼なましされたダクタイル鋳鉄より強度が増し、同時に充分な伸びも保たれる。
ねずみ鋳鉄は、黒鉛球状化接種剤で処理されない鋳鉄であり、黒鉛としての炭素がほぼ全て、鋳造状態で鉄−シリコンを主とするマトリックス内で片状に形成される。この鉄含有マトリックス内の片状黒鉛構造により、他の鉄含有材料に対して低密度であるとともに、抜群の減衰能力、優れた耐摩耗性と機械加工性をはじめとして、この材料の多くの有益な特性が得られる。ねずみ鋳鉄の減衰能力は、一般の鋼の125倍に及ぶとされる。
本発明のゴルフクラブヘッドは、重量パーセントを以下の範囲内、すなわち、
炭素:2.8重量%〜4.3重量%、
シリコン:1.5重量%〜5.5重量%、
銅:0〜1重量%、
マグネシウム:0.1重量%未満、
リン:0.15重量%未満とし、
その残部の大部分を鉄とする組成を有するダクタイル鋳鉄からなるとすることが好ましい。
炭素:2.8重量%〜4.3重量%、
シリコン:1.5重量%〜5.5重量%、
銅:0〜1重量%、
マグネシウム:0.1重量%未満、
リン:0.15重量%未満とし、
その残部の大部分を鉄とする組成を有するダクタイル鋳鉄からなるとすることが好ましい。
本発明のゴルフクラブヘッドは、重量パーセントを以下の範囲内、すなわち、
炭素:2.8重量%〜4.3重量%、
シリコン:1.5重量%〜3.5重量%、
銅:1重量%未満、
マンガン:2重量%未満、
ニッケル:2.5重量%未満とし、
その残部の大半を鉄とする組成を有するねずみ鋳鉄からなるとすることも好ましかろう。
炭素:2.8重量%〜4.3重量%、
シリコン:1.5重量%〜3.5重量%、
銅:1重量%未満、
マンガン:2重量%未満、
ニッケル:2.5重量%未満とし、
その残部の大半を鉄とする組成を有するねずみ鋳鉄からなるとすることも好ましかろう。
本発明のゴルフクラブヘッドは、図1A〜図4Bに概略例示する形態のいずれをとってもよい。図1A、図2A、図3A、及び図4Aは、それぞれ、アイアンタイプ10、ウエッジタイプ20、メタルウッドタイプ30、及びパタータイプ40の実質的に一体のクラブヘッドの各概略を示す。図1B、図2B、図3B、及び図4Bは、それぞれボール打撃面インサート14、24、34、44を含む、アイアンタイプ12、ウエッジタイプ22、メタルウッドタイプ32、及びパタータイプ42のクラブヘッドの各概略を示す。
クラブヘッド本体12、22、32、42がダクタイル鋳鉄からなる場合には、打撃面インサート14、24、34、44は、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の非鉄金属合金、セラミック材料、ステンレススチール、硬化鋼等、別の材料からなるとしてもよい。インサートの材料組成により、インサートはクラブヘッド本体に圧入し、溶接、接着剤接着又は他の方法にて本体に固着されよう。
更に別の実施形態においては、クラブヘッド本体全体10、20、30、40をダクタイル鋳鉄又はねずみ鋳鉄からなるとし、但し、ホーゼル16、26、36、46及び/又はホーゼルとクラブヘッド本体の継合区域17、27、37、47は、ホーゼルを曲がりやすくして特定プレーヤへのクラブ適合性を許容するために、曲げ加工可能な、高伸長ステンレススチールもしくは低密度ステンレススチール又は炭素鋼からなるとすることも可能とされる。
打撃面インサート14、24、34、44がダクタイル鋳鉄又はねずみ鋳鉄からなる場合には、クラブヘッド本体12、22、32、42は、ステンレススチール、炭素鋼、炭素繊維補強複合材等の複合材、アルミニウム合金、銅合金、マンガン合金等の非鉄金属合金等、別の材料からなるとすることも可能とされる。
本発明のゴルフクラブヘッドがダクタイル鋳鉄からなる場合には、鋳造状態又は熱処理されたダクタイル鋳鉄は、グレード125/80/10、150/100/07、175/125/04、200/155/01、及び230/185/00を含むグループから選択されるASTM 897グレードとされよう。同様に、ダクタイル鋳鉄は、グレード60−40−18、65−45−12、80−55−06、100−70−03、及び120−90−02を含むグループから選択されるASTM A536グレードとされよう。
本発明のゴルフクラブヘッドがねずみ鋳鉄からなる場合には、ねずみ鋳鉄は、グレード20、30、40、50及び60を含むグループから選択されるASTM張力グレードとされよう。
本発明のゴルフクラブヘッドは、約5g/cm3〜約6.8g/cm3の範囲及び約7.0g/cm3〜約7.4g/cm3の範囲の密度を有する鉄含有金属からなることが可能とされる。このようなゴルフクラブヘッドの密度は、約7.0g/cm3〜約7.4g/cm3を超える範囲とするのが好ましく、約7.0g/cm3〜約7.2g/cm3を超える範囲とすることが更に好ましい。更に好ましくは、このようなゴルフクラブヘッドの密度は、約7.0g/cm3〜約7.2g/cm3の範囲とされ、最も好ましくは、密度は約7.06g/cm3〜約7.1g/cm3の範囲とされる。
本発明のゴルフクラブヘッドが鋳造された鉄含有金属からなるとき、その密度は約5g/cm3〜約7.4g/cm3の範囲とされよう。より好ましくは、その密度は約6.5g/cm3〜約7.4g/cm3の範囲し、更に好ましくは、約6.8g/cm3〜約7.2g/cm3の範囲とされる。更に好ましくは、本発明のこのようなゴルフクラブヘッドの密度は、約7.0g/cm3〜約7.2g/cm3の範囲とされ、且つ最も好ましくは、密度は約7.06g/cm3〜約7.1g/cm3の範囲とされる。
本発明のゴルフクラブヘッドがダクタイル鋳鉄からなる場合には、ダクタイル鋳鉄の引張強度は、約240ksiまでの範囲となろう。好ましくは、その引張強度は約30ksi〜240ksiの範囲とされ、より好ましくは、約30ksi〜約140ksiの範囲とし、更に好ましくは、約30ksi〜約100ksiの範囲とされ、更に好ましくは、約50ksi〜約85ksiの範囲とされよう。ダクタイル鋳鉄の引張強度はまた、約100ksi〜約165ksiが好ましい範囲ともされよう。
更に、本発明のゴルフクラブヘッドがダクタイル鋳鉄からなるとき、0.2%オフセット耐力の範囲を約30ksi〜210ksiとすることが好ましい。より好ましくは、その0.2%オフセット耐力は、約30ksi〜70ksiとされよう。この0.2%オフセット耐力は、更に尚好ましくは、約40ksi〜約130ksiの範囲とされ、更に好ましくは約40ksi〜約65ksiの範囲とされよう。また、0.2%オフセット耐力は、約80ksi〜185ksiが好ましい範囲ともされる。
本発明のゴルフクラブヘッドがダクタイル鋳鉄からなるとき、ダクタイル鋳鉄の伸びは、約28%までの範囲となろう。好ましくは、その伸びは、約4%〜25%の範囲とされ、より好ましくは、約7%〜約25%の範囲とし、更に好ましくは、約12%〜約25%の範囲とされ、且つ最も好ましくは、約15%〜25%の範囲とされよう。
本発明のゴルフクラブヘッドがダクタイル鋳鉄からなる場合には、ダクタイル鋳鉄の密度は、約7.0g/cm3〜7.2g/cm3の範囲とするのが好ましく、且つ最も好ましくは、約7.06g/cm3〜約7.1g/cm3の範囲とされよう。
本発明のゴルフクラブヘッドがダクタイル鋳鉄材の鋳造によって形成されるとき、そのダクタイル鋳鉄の鋳造収縮率は、約0.5%と約1%の間の範囲とすべきとされ、且つその鋳造収縮率が約0.7%とするのが好ましい。
本発明のゴルフクラブヘッドがダクタイル鋳鉄からなる場合には、ダクタイル鋳鉄の弾性係数は、約20msi〜約25msiの範囲とすべきとされる。その弾性係数は、約22msi〜約23.5msiの範囲とするのが好ましい。
本発明のゴルフクラブヘッドがダクタイル鋳鉄からなる場合には、ダクタイル鋳鉄のポアソン比は、約0.23〜約0.27の範囲とすべきとされる。
本発明のゴルフクラブヘッドがダクタイル鋳鉄からなる場合には、ダクタイル鋳鉄のブリネル硬度数(Brinell Hardness Number)は、約120〜約810の範囲とすべきとされる。その硬度数は、より好ましくは、約300〜約460の範囲とされよう。また、約120〜約300の範囲が好ましいとされる。
本発明のゴルフクラブヘッドがダクタイル鋳鉄からなる場合には、ダクタイル鋳鉄の振動崩壊時間は、一般的なステンレススチールのそれの90%以下とすべきとされる。
本発明のゴルフクラブヘッドがねずみ鋳鉄からなる場合には、ねずみ鋳鉄の密度は、約7.0g/cm3〜7.3g/cm3の範囲とすべきとされ、且つ約7.1g/cm3〜約7.2g/cm3の範囲とするのが好ましいとされる。
本発明のゴルフクラブヘッドがねずみ鋳鉄からなる場合には、ねずみ鋳鉄の引張強度は、80ksiまでの範囲とすべきとされ、好ましくは、約15ksi〜60ksiの範囲とし、更に好ましくは、約20ksi〜約40ksiの範囲とされる。
本発明のゴルフクラブヘッドがねずみ鋳鉄からなる場合には、ねずみ鋳鉄の弾性係数は、約10msi〜約25msiの範囲とすべきとされる。
本発明のゴルフクラブヘッドがねずみ鋳鉄からなる場合には、ねずみ鋳鉄のブリネル硬度数は、約100〜約350の範囲とすべきとされ、且つ約100〜約250の範囲とするのが好ましいとされる。
本発明のゴルフクラブヘッドがねずみ鋳鉄からなる場合には、ねずみ鋳鉄の振動減衰能力は、一般的なステンレススチールのそれの2倍〜125倍とすべきとされる。
本発明の有利とする材料は、他のクラブヘッド材料と対比して、強度対重量比が大きく、密度が比較的に低く、伸び特性が充分であって、且つ比較的に低コストとされる。所望のクラブヘッド製造技術において使用されるとき、これらの材料は、収縮が最小限の優れた可鋳性を示し、これによって、クラブヘッドマスターモデルと鋳造工程による実体部分との間の実体寸法差が最小限となる。これらの材料はまた、機械加工性が良好で、最終成形及び仕上げがし易く、且つ組成変更及び熱処理技術により機械的特性を操作できる可能性の幅が広い。また、これらの製造上の長所をより低い製造コストで達成可能とする。
このように、ダクタイル鋳鉄又はねずみ鋳鉄材から製造された本発明のクラブヘッドは、これらの材料が示す優れた耐久性及び耐摩耗性の長所を享受する。更に、本発明によるゴルフクラブは、焼なましダクタイル鋳鉄、オーステンパードダクタイル鋳鉄、及びねずみ鋳鉄の硬度値が比較的に高いことと関係して、耐摩耗性特徴が改善され、その測定硬度は、一般の炭素鋼或いはステンレススチールと同等とされ、且つ多くの場合に、より高いとされる。
結局、これらの材料の優れた減衰能力及び他の特徴により、これらの材料から製作された進歩性のあるクラブヘッドは、このようなクラブを使用するゴルファーに、このような進歩性のあるクラブヘッドでゴルフボールを打つ瞬間及びその直後に、優れた感触を示す能力を与えられる。従来のゴルフクラブ製造分野においては、ボールを打つときに受けるソフトな感触は、概ねクラブヘッド材料の測定硬度に関係し、材料が硬ければそれなりに感触も粗くなり、その逆もまた真なりと理解され且つ予期されている。しかし、硬度値が比較的に高いにも拘わらず、ダクタイル鋳鉄又はねずみ鋳鉄の材料減衰能力の増大及び密度の減少(質量の有利な局在化を可能とする)によって、意外な、注目に値する感触の改善がボールを打つときにゴルファーに与えられる。この感触の改善は、ゴルフクラブ製造当業者が予期する通常の測定硬度との相関を超えるものである。
ゴルフクラブ製造当業者には、本発明の詳細に些少の変更を加えても、請求項に定義した本発明の範囲と精神から離れることはないことが理解されよう。
10、20、30、40 ゴルフクラブヘッド
12、22、32、42 クラブヘッド本体
14、24、34、44 インサート
16、26、36、46 ホーゼル
17、27、37、47 継合区域
12、22、32、42 クラブヘッド本体
14、24、34、44 インサート
16、26、36、46 ホーゼル
17、27、37、47 継合区域
Claims (62)
- 約5g/cm3〜約7.4g/cm3の範囲の密度を有する鋳造された鉄含有金属を含んでなることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
- 鉄含有金属を含んでなり、且つ、約5g/cm3〜約6.8g/cm3及び約7.0g/cm3〜約7.4g/cm3の範囲の密度を有することを特徴とするゴルフクラブヘッド。
- 鉄含有金属が該クラブヘッドのボール打撃面のインサートとして存在することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 該ゴルフクラブヘッドの本体が、鉄含有金属と異なる材料を含んでなることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 該クラブヘッドの本体が鉄含有金属を含んでなり、該クラブヘッドのボール打撃面が異なる材料を含んでなることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ボール打撃面に、非鉄金属合金、アルミニウム合金、マグネシウム合金、銅合金、マンガン合金、セラミック材料、ステンレススチール、炭素鋼、硬化鋼、非金属複合材料、及び炭素繊維補強材料からなるグループから選択された材料を含んでなるインサートを含むことを特徴とする請求項5に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ボール打撃面に異なる材料を含んでなるインサートを含み、該クラブヘッドのホーゼル部及びクラブヘッド本体/ホーゼル継合部の少なくとも一方が該クラブヘッド本体の残部より一層曲りやすい材料を含んでなることを特徴とする請求項5に記載のゴルフクラブヘッド。
- 約7.0g/cm3〜約7.4g/cm3より大きな範囲の密度を有することを特徴とする請求項2に記載のゴルフクラブヘッド。
- 約7.0g/cm3〜約7.2g/cm3の範囲の密度を有することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 約7.06g/cm3〜約7.1g/cm3の範囲の密度を有することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- ダクタイル鋳鉄を含んでなることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
- 前記ダクタイル鋳鉄が、高ニッケルダクタイル鋳鉄、高シリコンダクタイル鋳鉄、焼なましダクタイル鋳鉄、及びオーステンパードダクタイル鋳鉄からなるグループから選択されることを特徴とする請求項11に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ダクタイル鋳鉄が該クラブヘッドのボール打撃面のインサートとして存在することを特徴とする請求項11又は12のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 該クラブヘッドの本体が、ダクタイル鋳鉄と異なる材料を含んでなることを特徴とする請求項13に記載のゴルフクラブヘッド。
- 該クラブヘッドの本体がダクタイル鋳鉄を含んでなり、該クラブヘッドのボール打撃面が異なる材料を含んでなることを特徴とする請求項11又は12のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ダクタイル鋳鉄が、約240ksi(約1655MPa)までの範囲の引張強度を有することを特徴とする請求項11又は12のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記引張強度が、約30ksi(約207MPa)〜約240ksi(約1655MPa)の範囲であることを特徴とする請求項16に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記引張強度が、約30ksi(約207MPa)〜約140ksi(約965MPa)の範囲であることを特徴とする請求項17に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記引張強度が、約30ksi(約207MPa)〜約100ksi(約690MPa)の範囲であることを特徴とする請求項17に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記引張強度が、約50ksi(約345MPa)〜約85ksi(約586MPa)の範囲であることを特徴とする請求項17に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記引張強度が、約100ksi(約690MPa)〜約165ksi(約1138MPa)の範囲であることを特徴とする請求項17に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ダクタイル鋳鉄が、約30ksi(約207MPa)〜約210ksi(約1448MPa)の範囲の0.2%オフセット耐力を有することを特徴とする請求項11又は12のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記0.2%オフセット耐力が、約30ksi(約207MPa)〜約70ksi(約483MPa)の範囲であることを特徴とする請求項22に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記0.2%オフセット耐力が、約40ksi(約276MPa)〜約65ksi(約448MPa)の範囲であることを特徴とする請求項22に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記0.2%オフセット耐力が、約40ksi(約276MPa)〜約130ksi(約896MPa)の範囲であることを特徴とする請求項22に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記0.2%オフセット耐力が、約80ksi(約552MPa)〜約185ksi(約1276MPa)の範囲であることを特徴とする請求項22に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ダクタイル鋳鉄が、28%までの範囲の伸びを有することを特徴とする請求項11又は12のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記伸びが、約4%〜約28%の範囲であることを特徴とする請求項27に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記伸びが、約7%〜約25%の範囲であることを特徴とする請求項28に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記伸びが、約12%〜約25%の範囲であることを特徴とする請求項27に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記伸びが、約15%〜25%の範囲であることを特徴とする請求項28に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ダクタイル鋳鉄が、125/80/10、150/100/07、175/125/04、200/155/01、及び230/185/00からなるグループから選択されるASTM 897グレードを有することを特徴とする請求項11又は12のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ダクタイル鋳鉄が、60−40−18、65−45−12、80−55−06、100−70−03、及び120−90−02からなるグループから選択されるASTM A536グレードを有することを特徴とする請求項11又は12のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ダクタイル鋳鉄が、約7.0g/cm3〜約7.2g/cm3の範囲の密度を有することを特徴とする請求項11又は12のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記密度が、約7.06g/cm3〜約7.1g/cm3の範囲であることを特徴とする請求項34に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ダクタイル鋳鉄が、ステンレススチールの振動崩壊時間の90%以下である振動崩壊時間を有することを特徴とする請求項11又は12のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ダクタイル鋳鉄が、約0.5%〜約1%の間の鋳造収縮率を有することを特徴とする請求項11又は12のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記鋳造収縮率が、約0.7%であることを特徴とする請求項37に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ダクタイル鋳鉄が、約20msi〜約28msiの範囲の弾性係数を有することを特徴とする請求項11又は12のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記弾性係数が、約22msi〜約26msiの範囲であることを特徴とする請求項39に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ダクタイル鋳鉄が、約0.23〜約0.27の範囲のポアソン比を有することを特徴とする請求項11又は12のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ダクタイル鋳鉄が、約120〜約810の範囲のブリネル硬度数を有することを特徴とする請求項11又は12のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ブリネル硬度数が、約300〜約460の範囲であることを特徴とする請求項42に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ブリネル硬度数が、約120〜約300の範囲であることを特徴とする請求項42に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ダクタイル鋳鉄が、
炭素:2.8重量%〜4.3重量%の範囲内、
シリコン:1.5重量%〜5.5重量%の範囲内、
銅:0〜1重量%の範囲内、
マグネシウム:0.1重量%未満の範囲内、
リン:0.15重量%未満の範囲内とし、
その残部の大部分が鉄である重量化学組成を有することを特徴とする請求項11又は12のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。 - ねずみ鋳鉄を含んでなることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
- ねずみ鋳鉄が該クラブヘッドのボール打撃面のインサートとして存在することを特徴とする請求項46に記載のゴルフクラブヘッド。
- ねずみ鋳鉄を含んでなる前記ボール打撃面インサートが、該ゴルフクラブヘッドの凹部又は開口部に取り付けられていることを特徴とする請求項47に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記打撃面インサートが、該クラブヘッドに溶接、機械的固定嵌め、接着剤接合、粘着テープ接合、及びそれらの併用からなるグループから選択される手段により取り付けられていることを特徴とする請求項48に記載のゴルフクラブヘッド。
- 該クラブヘッドの本体が、ねずみ鋳鉄と異なる材料を含んでなることを特徴とする請求項47に記載のゴルフクラブヘッド。
- 該クラブヘッドの本体がねずみ鋳鉄を含んでなり、該クラブヘッドのボール打撃面が異なる材料を含んでなることを特徴とする請求項46に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ねずみ鋳鉄が、80ksi(約552MPa)までの範囲の引張強度を有することを特徴とする請求項46に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ねずみ鋳鉄が、約15ksi(約103MPa)〜約60ksi(約414MPa)までの範囲の引張強度を有することを特徴とする請求項52に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ねずみ鋳鉄が、約20ksi(約138MPa)〜約40ksi(約276MPa)までの範囲の引張強度を有することを特徴とする請求項52に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ねずみ鋳鉄が、20、30、40、50、及び60からなるグループから選択されるASTM張力グレードを有することを特徴とする請求項46に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ねずみ鋳鉄が、約7.0g/cm3〜約7.3g/cm3の範囲の密度を有することを特徴とする請求項46に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記密度が約7.1g/cm3〜約7.2g/cm3の範囲であることを特徴とする請求項49に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ねずみ鋳鉄が、ステンレススチールの減衰能力の2倍〜125倍の減衰能力を有することを特徴とする請求項46に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ねずみ鋳鉄が、約10msi〜約25msiの範囲の弾性係数を有することを特徴とする請求項46に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ねずみ鋳鉄が、約100〜約350の範囲のブリネル硬度数を有することを特徴とする請求項46に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ブリネル硬度数が、約100〜約250の範囲であることを特徴とする請求項60に記載のゴルフクラブヘッド。
- 前記ねずみ鋳鉄が、
炭素:2.8重量%〜4.3重量%の範囲内、
シリコン:1.5重量%〜3.5重量%の範囲内、
銅:1重量%未満の範囲内、
マンガン:2重量%未満の範囲内、
ニッケル:2.5重量%未満の範囲内とし、
その残部の大部分が鉄である重量化学組成を有することを特徴とする請求項46に記載のゴルフクラブヘッド。
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