JP2006518916A - 偏向用の加速/減速ギャップ - Google Patents

偏向用の加速/減速ギャップ Download PDF

Info

Publication number
JP2006518916A
JP2006518916A JP2006503781A JP2006503781A JP2006518916A JP 2006518916 A JP2006518916 A JP 2006518916A JP 2006503781 A JP2006503781 A JP 2006503781A JP 2006503781 A JP2006503781 A JP 2006503781A JP 2006518916 A JP2006518916 A JP 2006518916A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion beam
electrodes
ions
gap
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006503781A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5120598B2 (ja
Inventor
ロバート ラスメル、
ボー ヴァンデルベルク、
Original Assignee
アクセリス テクノロジーズ インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アクセリス テクノロジーズ インコーポレーテッド filed Critical アクセリス テクノロジーズ インコーポレーテッド
Publication of JP2006518916A publication Critical patent/JP2006518916A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5120598B2 publication Critical patent/JP5120598B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic System or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/26Bombardment with radiation
    • H01L21/263Bombardment with radiation with high-energy radiation
    • H01L21/265Bombardment with radiation with high-energy radiation producing ion implantation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/317Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation
    • H01J37/3171Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation for ion implantation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/04Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the discharge, e.g. electron-optical arrangement, ion-optical arrangement
    • H01J37/147Arrangements for directing or deflecting the discharge along a desired path
    • H01J37/1472Deflecting along given lines
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects

Abstract

【課題】イオンビームのイオンを加速/減速させる加速構造体及びその方法を提供する。
【解決手段】イオンビームのイオンを加速/減速させる加速構造体及びその方法を開示する。この構造体及び方法は、半導体の製造中にウエハの領域を選択的にドープするために加工物またはウエハ内にイオンを注入する際の使用に適している。イオンを加速/減速する際に、本発明の構成は、イオンビームのイオンを偏向させると共に集束させるのに役立つ。これは、電位を生じた電極間にイオンビームを通過させ、ビーム内の電気的に中性な汚染粒子だけを電位に影響されずにほぼイオンビームの基準経路に沿って進ませるので、イオンビームを浄化させることができる。電極は、ビームの移動距離が最小となるように配置し、これにより、ビームが発散するのを緩和する。

Description

本発明は、一般的に、イオン注入システムに関し、特に、イオン注入システムにおいて適用可能な加速ギャップに関する。
イオン注入システムは、集積回路製造において、半導体に不純物を添加するのに使用される。このようなイオン注入システムでは、イオン源は、所望のドーパント要素をイオン化し、イオン源から抽出されたドーパント要素が所望エネルギーのイオンビーム形式で引き出される。このイオンビームは、半導体ウエハの表面へと指向され、ドーパント要素がウエハに注入される。イオンビームのイオンは、ウエハ内にトランジスタ素子を製造する場合のように、ウエハの表面を貫通して所望の導電率の領域を形成する。一般的なイオン注入装置は、イオンビームを発生させるためのイオン源、磁界を用いてイオンビームを質量分析するための質量分析器を含むビームアセンブリ、およびイオンビームによって注入されるべき半導体ウエハすなわち加工物を含むターゲット室を有している。
所定の応用例として所望のイオン注入を達成するために、注入されたイオンのドーズ量およびエネルギーを変えることができる。イオンのドーズ量は、所定の半導体材料に対して注入されるイオンの濃度を制御する。一般的に、高電流イオン注入装置は、高いドーズ量を注入するために使用され、一方、中電流イオン注入装置は、低いドーズ量を用いる場合に使用される。イオンエネルギーは、半導体素子における接合部の深さを制御するのに用いられる。このためのイオンビームのエネルギーレベルは、イオンが注入される程度、または注入されたイオンの深さを決定する。益々小さくなる半導体素子の傾向により、低エネルギーで高電流を与えるような機構が必要とされる。高ビーム電流は、必要なドーズ量レベルを与えるとともに、低エネルギーによって浅い注入を可能にする。
更に、半導体ウエハ上の素子の高密度化の傾向に伴って、加工物を横切って走査されるイオンビームの均一性を制御することが要求される。また、別の傾向は、半導体ウエハの寸法が、例えば、ウエハ径が300mmとなるように、益々大きくなっていることである。より高い素子密度に加えて、より大きなウエハ寸法は、個々のウエハのコストを押し上げる。その結果、イオン注入の均一性および他のパラメータにわたる制御は、スクラップ化するウエハに関連した費用を避けることまたは低減する場合よりもより重要である。
本発明の1つまたは他の構成を基本的に理解するために、以下において、本発明を単純化して要約する。
この要約は、本発明の外延的範囲を示すものではなく、また本発明の要部すなわち主要な構成を識別することを意図するものでもないし、また本発明の範囲を正確に規定するものでもない。さらに、この要約の主たる目的は、後でより詳細に説明する記述の序文となるように、単純化した形で本発明の概念を明らかにすることである。
本発明は、イオンビームのイオンを加速/減速させるための加速器または加速構造およびそれに関連する方法を提供することを目的としている。
この加速器およびその方法は、半導体製造中、ウエハの領域を選択的にドープするために、ウエハ内にイオンを選択的に注入するときに用いる場合に最適である。さらに、イオンを加速および/または減速する場合、本発明の構成は、イオンビームのイオンを偏向するとともに集束させるのに役立つ。これは、電極間に電位を有する複数の電極を介してイオンビームの経路を決めることによって達成される。このビーム内の電気的に中性の汚染物質は、電位によって影響を受けることなく、イオンビームの通常の経路に沿って進み続けるので、このイオンビームは汚染の影響が少ない。また、電極は、加速器を介して移動するビームの距離が最小化されるように、配置されている。これにより、ビームが広がる性質を低減させる。
本発明の1つの構成によれば、加工物内にイオンを注入する際の使用に適した加速器は、第1開口を有する第1電極と、第2開口を有する第2電極を含んでいる。第1、第2電極は、互いにほぼ平行となるように指向され、かつ第1、第2開口は、第1、第2電極にほぼ直交する軸線が、前記第1、第2開口間に形成されるギャップ、および第1、第2開口内の一致した点を通過するように整合している。
イオンビームが第1開口を通過し第2開口から出て行くとき、第1、第2電極間に生じた電位により、イオンビームのイオンは、電位のバイアスに従って加速または減速されるように、軸線に沿って移動する。また、加速器は、第1、第2電極の間に配置され、かつこのギャップの上方に位置した第1中間ギャップ電極と、前記第1、第2電極の間に配置され、かつこのギャップの下方に位置した第2中間ギャップ電極とを含んでいる。第1、第2中間ギャップ電極間に生じた電位により、イオンビーム内のイオンが軸線から離れて偏向する。
本発明の他の構成によれば、加工物内にイオンを注入するのに用いるのに適した加速器は、イオンビームのイオンを加速/減速する手段と、イオンブーム内のイオンを偏向させ、イオンビームの軌道に沿う中心軸線から離れるようにイオンビームを曲げる手段とを含む。この加速/減速する手段とイオンビームを曲げる手段は、互いに独立してイオンビームをそれぞれ加速/減速及び曲げるように作動する。
本発明のまた別の構成によれば、加工物内にイオンを注入するのに適したイオンの加速/減速方法は、イオンビームのイオンを加速/減速するために、第1対の電極間に電位を与え、かつ前記イオンビームのイオンを偏向するために、第2対の電極間に電位を与える、各ステップを含んでいる。上述の及び関連した目的を達成するために、本発明の詳細な例示的構成を示す記載及びこれに添付する図面が与えられている。これらは、種々の方法のうちの僅かであるが、これらは、本発明の原理を用いるものである。本発明の他の構成、利点、及び新規な構成が明らかになり、図面を参照して本発明の詳細な記述から明らかになるであろう。
本発明は、図面を参照して記載され、全体を通して同一の参照番号は、同等の要素に対して用いられる。図面および以下の記載は、例示的なものであって、限定するものではない。それゆえ、上述したシステムおよび方法、さらに上記したものとは異なる他の構成も、本発明の範囲および請求項に記載の構成に包含されるものと見なされるであろう。
本発明は、イオンビームのイオンを加速/減速するための加速器およびその方法に関係する。この加速器およびその方法は、半導体の製造中に、ウエハの領域に選択的にドーピングするために、加工物すなわちウエハにイオンを選択的に注入する場合に適している。
更に、本発明の構成によれば、イオンを加速および/または減速することは、イオンビームのイオンを偏向すると共に集束させるのに役立つ。
これは、電極間に生じる電位を有する電極を介してイオンビームのイオンを移動させることによって達成される。また、イオンビーム内部に電気的な中性粒子である汚染物質が電位によって影響を受けないで、ほぼイオンビームの通常経路に沿って直線的に移動し続けるとき、イオンビームは浄化される。また、電極は、イオンビームが移動しなければならない距離を最小にするように配置され、これにより、イオンビームが拡散する機会を少なくする。
最初に、図1を参照すると、本発明の1つ以上の実施形態で実現できるイオン注入システム100が、ブロック図で示されている。このシステム100は、ビーム経路に沿ってイオンビーム104を生じさせるためのイオン源102を含む。イオン源102は、例えば、関連した電源108を有するプラズマ源106を含む。このプラズマ源106は、例えば、イオンビームが引き出される、比較的長いプラズマ閉じ込め室からなっている。
イオン源102の下流には、イオンビーム104を受け入れるためのビームラインアセンブリ110が設けられる。ビームラインアセンブリ110は、加速構造体114と共に質量分析器112を含み、加速構造体114は、例えば、本発明の1つ以上の実施形態によれば、1つまたはそれ以上のギャップを含む。ビームラインアセンブリ110は、イオンビーム104を受け入れるための経路に沿って配置される。質量分析器112は、磁石(図示略)等の磁界発生要素を含み、ビーム経路間に磁界を与えるように作動して、イオンビーム104からのイオンを質量(例えば、電荷質量比)に従って変化する軌道において偏向させる。磁界を通って移動するイオンは力を受け、所望質量の個々のイオンが、ビーム経路に沿って方向付けられ、不必要な質量のイオンをビーム経路から引き離す。
加速ギャップすなわちギャップ114は、加工物における所望の注入深さを達成するために、イオンビーム内のイオンを加速および/または減速するように操作可能であり、さらに、イオンビームを曲げ、そして、以下で詳述するように、イオンビームから汚染している中性粒子を分離することによってイオンビームの汚染を低下させるように操作可能である。さらに、加速ギャップ114は、イオンビームを集束させるように操作可能である。
従って、用語「加速器および/または加速ギャップ」は、本発明の1つ以上の実施形態の記載において利用できることが理解されるであろう。このような用語は、「加速」についての文言上の解釈に限定されるように狭く解釈されることを意図するものではなく、他の事柄として方向を変えることと共に減速をも含むものである。更に、加速/減速手段114は、質量分析器112によって磁気的な分析の戦後に提供し得るものであることが理解できる。
エンドステーション116は、質量分析されて浄化されたイオンビーム104をビームラインアセンブリ110から受け入れるために、システム100に設けられている。このエンドステーション116は、半導体ウエハ(図示略)等の1つ以上の加工物を支持し、質量分析されて浄化されたイオンビーム104を用いてイオン注入するためのビーム経路上に配置される。エンドステーション116は、互いに対して、1つ以上の目標加工物を転回し、かつイオンビームを走査させるためのターゲット走査システム118を含む。このターゲット走査システム118は、例えば、望ましい一定の環境、作動パラメータ、および/または対象物が得られるように、バッチまたはシリアル式のイオン注入に対して設けられている。
図2Aにおいて、例示するイオン注入システム200は、本発明の1つ以上の実施形態を実現するために適当なものであり、より詳細に示されている。このシステム200は、イオン源202、ビームラインアセンブリ204、およびターゲットまたはエンドステーション206を含む。拡張可能なステンレス鋼のベローズアセンブリ208は、ビームラインアセンブリ204に対してエンドステーション206の動きを可能にするもので、エンドステーション206およびビームラインアセンブリ204に連結されている。
イオン源202は、プラズマ室210とイオン引出しアセンブリ212を有する。プラズマ室210内にイオンを発生させるために、イオン化可能なドーパントガスにエネルギーが与えられる。一般的に、正のイオンが発生するが、本発明は、イオン源202によって負のイオンが発生するシステムにおいても適用可能である。正のイオンは、複数の電極214を含むイオン引出しアセンブリ212によって、プラズマ室210に設けたスリットを介して引き出される。従って、イオン引出しアセンブリ212は、プラズマ室210から正のイオンのビーム216を引き出す機能を有し、さらに、引き出されたイオンをビームラインアセンブリ204内で加速させる。この加速は、特に、ビームラインアセンブリ204内の質量分析磁石において行われる。
質量分析磁石218は、金属(例えば、アルミニウム)ビームガイドで定められる通路222内の湾曲したビーム経路220を含む。通路222は、側壁224を有し、このビームガイド内の排気は、真空ポンプ226によって与えられる。このビーム経路220に沿って伝達されるイオンビーム216は、質量分析磁石218によって発生される磁界に影響され、不適当な電荷質量比のイオンを排除する。この双極子磁界の強さと方向は、磁石コネクタ230を介して磁石218の界磁巻線を流れる電流を調整する電子制御装置228によって制御される。
双極子磁界により、イオン源202近くの第1すなわち入口軌道232から、通路222の出口近くの第2すなわち出口軌道234へ通じる湾曲したビーム経路220に沿って、イオンビーム216を移動させる。不適当な電荷質量比を有するイオンを含むイオンビーム216の部分236,238は、湾曲した軌道から離れて偏向され、ビームガイドの側壁224に向かう。このように、磁石218は、所望の電荷質量比を有するイオンビーム220内のイオンのみが通路222を通って移動できるようにする。
ビームラインアセンブリ204は、本発明の1つ以上の実施形態に従う加速器240を含んでいるということができる。この加速器240は、以下で詳細に説明するように、イオンビームを集束、曲げ、および浄化させるとともに、イオンを加速および/または減速するように配置されかつバイアスされた複数の電極を含んでいる。
ファラデーフラグ244等のドーズ量指示器は、イオンビームのサンプル電流を検出するために備えることもできる。また、プラズマ源246は、正の電荷を中性化するためのプラズマシャワー248を備えることができ、もし、プラズマシャワーがなければ、目標加工物は、正に帯電したイオンビーム216によって注入されるので、目標加工物上に正の電荷が蓄積されることになる。更に加速器240内を排気するために真空ポンプ250を設けることもできる。
加速器240の下流にはエンドステーション206があり、このエンドステーションは、1つ以上のウエハ254または他の処理されるべき加工物が取り付けられる支持体252を有する。このウエハ支持体252は、図示および記載されたものとは異なる角度に指向することができるけれども、注入されるイオンビームの方向にほぼ垂直に向けられたターゲット平面内にある。また、ウエハ支持体は、例えば、イオンビームが通過するウエハまたは回転ディスクを移動できる機械式アームの形式を採用することもできる。図2Aは、エンドステーション206において、モータ256によって回転するディスク形状のウエハ支持体252を示している。ウエハが円形経路内を移動するとき、イオンビームは、支持体に取り付けられたウエハに衝突する。エンドステーション206は、イオンビームの経路260とウエハ254とが交差する点258の回りに旋回する。その結果、ターゲット平面は、この点258に関して調整可能である。
中性の汚染粒子は、加速器の上流領域において、イオン間、および背景粒子すなわち残留粒子間の衝突によって、生じるであろうことが理解できる。このような状況下では、いくらかのイオンは、背景粒子すなわち他の粒子との間で電荷の交換を生じさせて、中性粒子即ち、汚染物質となる。この中性粒子は、イオンを用いてドーピングされる領域のウエハ上に注入されることにより、意図したドーピングのレベルを減じ、また、ドーピング工程に悪影響を与える。更に重要なことは、これらの中性粒子は、電気的に中性であるため、加速器を通過でき、特に電極によって発生した静電界に影響されない(例えば、加速され、減速され、集束され、屈曲されることもなく、また、速度および/または方向を変えることもない。)。
このようにして、(影響されない)中性粒子のエネルギーレベルは、加速器によって調整され、そこを通過したイオンビームの中で、屈曲され、集束され、加速され、および/または減速されたイオンのエネルギーレベルと異なるので、これらの粒子は、望まない深さでウエハ内に注入される。この中性粒子の汚染は、半導体素子に生じる所望の性能を大いに減退させることになる。
本発明の1つ以上の実施形態において、少なくとも、加速器の1つ以上の電極242を用いてイオンのビームを曲げることによって、イオンをビーム内の中性汚染物質から離す方向に偏向させる。浄化されたイオンビームは、例えば、汚染物質の経路から約5〜25度の間の角度に偏向されることになる。一方、汚染物質の経路は、汚染物質が電気的に中性であるので、電極によって汚染物質は影響を受けずに、汚染されたイオンビームの基準経路のままである。イオンのビームは、加工物上に向けられ、加工物の選択された領域に侵入してドーピングされる。ある形式の障壁は、例えば、中性粒子の流れの前側に配置されるので、汚染物質が加工物またはウエハに遭遇するのを防止する。
本発明の1つ以上の構成によれば、イオンビームの発散に関係した問題を提起することになるであろう。イオンビームの発散は、荷電された粒子の面倒な特性の結果として生じる。正に荷電したイオンは、いわゆる空間電荷力により互いに反発し合うイオンビームを形成する。空間電荷作用は、イオンビームエネルギーの二乗に逆比例し、その結果、イオンビーム内のイオンが減速され、分散または発散する傾向を更に助長する。空間電荷力のために、イオンビームの横方向への広がりは、
(√m/√q)×(Iz2/U3/2
に比例する。ここで、mはイオンの質量、qはイオンの電荷、Iはビーム電流、Uはビームエネルギー、zはイオンビームの移動距離であり、イオンビームは均一でかつ円形の断面積を有するものとする。
イオンビームの発散の可能性は、ビームが移動する距離が増加すればそれだけ大きくなることは理解できるであろう。従って、イオンビームのウエハまでの移動距離が長いと、全てのイオンがウエハに到達することが難しくなる。特に、イオンビームが減速する場合には、そうであり、また、ビーム電流が大きく、あるいはイオンビーム内のイオンの集中が起こる。本発明の1つ以上の構成によれば、ビームの発散が生じ、少なくとも、加速器内の電極を配置により、イオンビームは、目標ウエハに到達する距離を最小にすると共にイオンビームを集束させて、空間電荷に対抗して誘導されるビームの分散を抑える。
図2Bは、本発明の1つ以上の実施形態を実現するのに適した別のイオン注入システム262を示している。このシステム262は、モジュール式のガスボックス264、補助的なガスボックス266、及びガスボックス遠隔操作用のパージ制御パネル268を含んでいる。ガスボックス264,268は、他の物質の中でドーパント物質を含む1つ以上のガスを含み、ガスボックス264、268は、システム262内に設けた長寿命のイオン源内に複数のガスを選択的に配給するのを容易にする。このシステム内の複数のガスは、システム262内に選択的に運ばれるウエハ又は加工物内に注入するために適当なイオンを発生させるためにイオン化することができる。ガスボックスの遠隔制御パネル268は、換気用または洗浄用ガス或いは他の物質を、必要とされる程度又は所望の基準において、システムから外部に排出するのを容易にする。
他の構成として、高電圧の終端出力の分配器272及び高電圧絶縁変圧器274が含まれ、これらのものは、ドーパントガスを電気的に活性化させてエネルギーを与えて、このドーパントガスからイオンを発生させる。イオンビーム引出アセンブリ276は、イオン源282からイオンを引き出し、さらに質量分析磁石280を含むビームライン278内でイオンを加速する。質量分析磁石280は、不適当な電荷質量比のイオンを分離、すなわち排除するように操作可能である。特に、質量分析磁石280は、湾曲した側壁を有するビームガイドを含み、この側壁に不要な電荷質量比のイオンを衝突させ、質量分析磁石280の磁石によって発生した1つ以上の磁界によってビームガイドを通過してイオンが伝播される。
本発明の1つ以上の実施形態によれば、コンポーネント284が、走査されたイオンビームの角度制御を補助するために設けられている。このコンポーネントは、他のもの、即ち、走査角度補正レンズを含む。加速/減速コラム286が、イオンビーム内のイオンの速度を制御しかつ調整し、さらにイオンの集束を容易にする。コンポーネント288は、本発明の1つ以上の実施形態に従って、ウエハまたは加工物への汚染物質の進入を少なくするために、最終のエネルギーフィルタ等の汚染物質を取り除くように動作する。
本発明の例示は、1つの構造の中に加速/減速コラム286及びコンポーネント288の効果を包含させるものである。
ウエハまたは加工物290は、複数のイオンを選択的に注入するためにエンドステーション室292に配置される。機械的な走査駆動装置284が室292内のウエハを動かしてイオンビームが選択的にウエハに容易に進入できるようにする。ウエハまたは加工物290は、ウエハハンドリング装置296によってエンドステーション室292内に移動される。このウエハハンドリング装置は、たとえば、1つ以上の機械式アームまたはロボットアーム297を備えている。オペレータは、オペレータ操作盤298により、このシステム262の1つ以上のコンポーネントを選択的に制御してイオン注入処理を調整することができる。最後に、全体のシステム262に出力を供給するために、出力分配ボックス299が設けられている。
図3を参照して論じられかつ図示されている加速器300は、本発明の1つ以上の実施形態に従って、イオンビームを集束させる特性を備えている。この加速器は、第1電極302及び第2電極304を備えており、それぞれの電極に対応した第1開口306及び第2開口308が形成されている。第1電極302及び第2電極304は、ほぼ互いに平行に配置され、かつ第1、第2開口は、第1、第2電極302,304の間にギャップ310を形成し、ギャップを通る軸線312は、ほぼ電極302,304に直交しており、第1開口306及び第2開口308を横切って通過する。ギャップ310は、第1電極及302及び第2電極304の間の距離にほぼ等しい幅314と、第1開口306と第2開口308との間の距離に等しい高さ316とを有する。
しかし、図3(ここに示す他の全ての図面と同様に)に示した、構成要素、特徴、コンポーネント、および/または項目は、互いに関して正しい比率で寸法付けられているものではない。例えば、ギャップ310及び開口306,308は、実際の寸法に対して図3では、かなり拡大されている。
動作において、異なるバイアス320,322を第1電極及び第2電極に加えることによって、静電界318が電極302,304間に発生する。内部電界が開口306,308を通って漏れるので、開口306,308は、電界分布の影響を受ける。このように、開口306,308を形成する電極302,304の端部326の周りで静電界が湾曲するので、電気力線324はギャップ310内で曲がっている。
図3に示す例では、電気力線324の矢印の方向が示すように、第2電極304から第1電極302へ電気力線が指向するので、電極302,304は、ギャップ310を通過するイオンは減速するようにバイアスされる。
ギャップを通過するイオンビーム内のイオンの2つの軌跡328,330は、集束効果を説明するために図3に示されている。これらの軌跡は説明的なものであり、実際のイオンの軌跡は、軌跡328,330とは幾分異なるかもしれない。減速中、イオンは、第1開口306を通ってギャップ310内に入るので、電気力線324は、ギャップ310を貫通する軸線312から離れるようにイオンに作用する。しかし、イオンが最初にギャップ310に入るとき、イオンは、大きなエネルギーと運動量を有しており、簡単には減速されない。
電気力線324は、イオンの軌跡にわずかの影響を与え、イオンは、電気力線332,334に示すように軸線312からわずかに離れる。しかし、イオンはギャップを通過し続けるので、イオンはだんだん大きな角度で減速され、電気力線324は、それぞれのイオンの軌跡に沿って大きく影響を受ける。イオンがギャップ310の半分の距離までいくと、電気力線324は、イオンを、電気力線336,338に示すように、軸線312の方向に押し出す。イオンが第2開口308に接近すると、イオンは、かなり減速され、運動量も大いに減少される。その結果、電気力線324イオンが線340で示すように軸線310の方に集束させるように、より大きくイオンの軌跡に影響を与える。全体の作用として、イオンブームを集中させ、即ち集束させることになる。図3において説明したように、集中度の程度は、説明のために誇張されている点を理解してほしい。
このイオンビーム集束の全体の作用は、イオンビームが加速される場合も同様に維持される。これは、図4に示されており、第1、第2電極302,304は、電気力線324が第1電極302から第2電極304の方向に向かい、ギャップ310の全体においてイオンを加速するようにバイアスされる。イオンが第1開口を通ってギャップ310に入ると、イオンは、線342,344に示すように、軸線312の方に電気力線324によって押し出される。この場所では、イオンは、初期的な動きよりもゆっくりかつ小さな運動量なので僅かに押し出される。しかし、このギャップをイオンが通過し続けると、イオンの速度がギャップ310を通って第2開口に達するまで上昇するので、イオンの軌跡に対して電気力線の影響は少ない。その結果、全体の作用は、線346で示すように説明の目的で誇張されているが、イオンビームの集中がもう一度起こる。
次に、図5を参照すると、本発明の1つ以上の実施形態に従う加速器500が詳細に示されている。この加速器500は、第1電極502、第2電極504、及び一対の中間電極プレートを有する。第1、第2電極502,504は、互いにほぼ平行に配置され、それぞれ第1、第2開口506,508を含んでいる。第1、第2開口506,508間に形成されるギャップ510は、第1、第2電極502,504にほぼ直交する軸線512が通るように配置され、この軸線は、ギャップ510と第1、第2開口506,508を通過している。
中間電極プレートは、上側中間ギャップ電極514と下側中間ギャップ電極516を含む。第1の上側サブギャップ領域518は、第1電極502と上側中間ギャップ電極514の間に形成される。第1の下側サブギャップ領域520は、第1電極502と下側中間ギャップ電極516の間に形成される。同様に、第2の上側サブギャップ領域522は、第2電極504と上側中間ギャップ電極514の間に形成される。第2の下側サブギャップ領域524は、第2電極504と下側中間ギャップ電極516の間に形成される。イオンビーム526は、ギャップ510を通過し、約12度で軸線51から偏向する。そして、例えば、ギャップ510から下流の点528に集束する。
例示した例では、加速器500の動作を理解しやすくするために、特定のバイアスが示されている。しかし、これは、本発明の目的のため、他の適当なバイアス値が電極間に適用され、これにより、所望の結果が達成される(例えば、加速、減速、および/または偏向の程度)。しかし、図5において、このバイアス値は、イオンビーム526の減速を説明するのに効果的である。
イオンビーム526、より詳しくは、この中に含まれる特定のイオンが、第1開口506を通って、初期エネルギーレベル(例えば、図示の例では、6KeV)を有してギャップ510内に入る。イオンビーム内のこれらのイオンを加速または減速するために、第1、第2電極502,504は、異なる電位にバイアスされ、その結果、電極間に異なる電位が存在するので、イオンは、第1、第2電極502,504巻のギャップ510を通過するとき、対応するエネルギーの増加または減少を呈する。
例えば、図5に示す例では、−4KVの電位を有する第1電極502から0電位(例えば、アースに接続されている)を有する第2電極504にイオンが進む時は、イオンは、−4KVのエネルギー降下を生じる。ギャップ510内をイオンが通過するときは、4KeVのエネルギー降下を生じるので、6KeVの元のエネルギーが、2KeVに減少される。それゆえ、ギャップ510からイオンが排出され、そして、ギャップ510から下流の中性領域530に入るとき、イオンビーム526は、特定のエネルギーレベルを有することになる(例えば、図示した例では、2KeV)。
これは、経路に関わらず、イオンは、ギャップ510を通過することを必要とする。例えば、図示の例では、第1電極502と下側中間ギャップ電極516との間の下側サブギャップ520に入るイオンは、第1電極502と上側中間ギャップ電極514との間の上側サブギャップ518に入るイオンが加速される場合よりも、早い速度で加速されることになる。これは、第1電極502と下側中間ギャップ電極516との間の電位差が、第1電極502と上側中間ギャップ電極514との間の電位差よりも大きいからである。(即ち、下側サブギャップ520対して−2.5KV(−4kVマイナス−6.5kV)と、上側サブギャップ518に対して−0.5KV(−4kVマイナス−4.5kV)だからである)。
しかし、この加速における差は、上側中間ギャップ電極520と下側中間ギャップ電極516との電位差、及び第2電極504間の電位差によって埋め合わされる。例えば、図示の例では、第2電極504は、ゼロ電位(例えば、アースに接地される)にバイアスされる。その結果、第1の下側サブギャップ電極520から入来するイオンは、第1の上側サブギャップ電極518から入来するイオンよりもより大きく減速される。
これにより、イオンがギャップ内に入るとき、イオンの加速における電位差を補い合って。全てのイオンは、ほぼ同一のエネルギー(例えば、2KeV)を有するようになる。
第1の下側サブギャップ電極520に入来するイオンは、より大きな角度で第2の下側サブギャップ電極524を横切りながら減速する。この理由は、イオンが、−6.5KVの電位において、第2の下側サブギャップ電極524を横切るからである(例えば、下側中間ギャップ電極516の電位が−6.5KVであり、第2電極504の電位が0Vであり、その差は−6.5KVとなる。)。
対照的に、第1の上側サブギャップ電極518から入来するイオンは、より小さな角度で減速される。これは、イオンが、−4.5KVの電位において、第2の上側サブギャップ電極522を横切るからである。(例えば、上側中間ギャップ電極514の電位が−4.5KVであり、第2電極504の電位が0Vであり、その差は−4.5KVとなる。)。
従って、イオンは、イオンが通過する経路が異っていても、ギャップの作用により、ほぼ同一のエネルギーレベル(例えば、2KeV)で出現する。
上側中間ギャップ電極514と下側中間ギャップ電極516は、少なくとも2つの目的、即ち、ビームを曲げること、及びビームをギャップ510内に引き込みビームの発散を緩和することのために役立つものである。この中間ギャップ電極プレート514,516は、互いに異なる電位にバイアスされ、その間に広がる電界は、バイアス電位に従ってイオンビームを上方又は下方に曲げる。例えば、図示の例では、上側及び下側の中間ギャップ電極514,516は、それぞれ、−4.5kVおよび−6.5KVにバイアスされる。イオンビームが正電荷のイオンからなるとすると、この電位差により、静電界のイオンは、負に荷電した下側中間ギャップ電極516に向けて下方に曲げられるように進み、最終的に、イオンビーム526は、下方に曲げられて偏向する(例えば、約12度の角度で)。
上側及び下側の中間ギャップ電極514,516間及び第1、第2電極502,504間の電位差は、ギャップ510に進入するイオンビーム526内のイオンにどのように影響するかによってビームの発散を和らげる。入来するイオンビームは、最大のビーム電流(例えば、イオンの集中)またはそれに近い値であることが必要であり、その結果、特に空間電荷が増加する静電界の領域に入ると、半径方向外側に分散、即ち発散する性質が大きくなる。
例えば、図5に図示する例では、上側及び下側の中間ギャップ電極514,516が、第1電極502の電圧対して負の電位にバイアスされる(例えば、=4KVに対してそれぞれ、−4.5KVおよび=6.5KV)。この電位差は、イオンビーム526内のイオンをギャップ510内に引き寄せる。このように、イオンビーム526は、第1の上側及び下側のサブギャップ電極518,520内で加速され、これによりイオンビームの発散が緩和される。これは、ビーム集束作用(図3及び図4)と結合して、イオンビーム526が汚染されることなく、イオンビーム526が加速器構造500内のギャップ510を通過しやすくする。
上側及び下側の中間ギャップ電極514,516の配置、外形および/または形状は、イオンビームのレンズ作用全体にわたる制御を容易にするように調整することができる。例えば、図5に示す例示では、下側中間ギャップ電極516は、上側中間ギャップ電極514の幅よりもわずかに減じた幅を有しており、また、わずかに傾斜した角部532を有している。これらの調整は、より強いレンズ作用によって起こるもので、印加された電位差によって、下側中間ギャップ電極516に近いイオンが、より強い加速および/または原則を引き起こすことになる。
しかし、本発明の目的は、これらの電極514,516が同一形状を含む、適当な外形状とすることが可能である。イオンビームは、加速、減速および/またはドリフトモード(例えば、ゼロ加速/ゼロ減速)で曲げられ、ビームの偏向に対して主に関係する上側及び下側の中間ギャップ電極514,516が、イオンビーム526の加速/減速に主に関係する第1、第2電極502,504に対して独立に作動する。
電位差の全体のうち、真に影響を与える点は、イオンビーム526内のイオンの集束と偏向である。イオンビームの浄化は、電極の作用を受けないイオンビーム内の中性粒子が、軸線512に平行な基準ビーム経路に沿って進む場合に起こる。それゆえ、汚染物質が、例えば、いくつかの形式のバリアまたは吸収構造体(図示略)に衝突して、その前進を阻まれ、また、汚染物質から加工物を遮蔽することができる。対照的に、偏向したイオンビーム526の軌道は、加工物(図示略)の選択された領域にイオンを衝突させてドーピングさせる。この形状は、ウエハに衝突する前に移動しなければならないイオンビーム526の距離を最小にさせるので、これらの電極の配置(例えば、上側及び下側の中間ギャップ電極514,516が第1、第2電極502,504を介在させる)は、イオンビームの発散を和らげるのに役立つ。
偏向されるイオンビーム526(例えば、上側及び下側中間ギャップ電極514,516によって)とともに、同時に集束されるイオンビーム(例えば、第1、第2電極502,504によって)を有することによって、これらの偏向段階及び集束段階を直列に配置した場合よりも、エンドステーションは、加速器により近くに配置することができる。
本発明の1つ以上の構成によれば、加速器500は、上側及び下側の抑制電極534,536を含むことができる。この抑制電極は、ウエハ間に電位障壁および中性領域530の上流側電位を作り出すのに役立つ。
本発明では、如何なる電位も考えられるが、例えば、イオンビームの加速を示す図6を見ると、抑制電極534,536は、−4KVに各々バイアスされる。このバイアス電位を有する配置は、中性領域530内に広がる負の電位障壁538を作り出す。このような抑制電極534,536及び電位障壁538がないと、他の電極から正の電位540は、エンドステーション(図示略)に隣接する中性領域を貫き、ウエハ上又はウエハの近くに存在する電子及びイオンビーム526から電子を引き出す。
これは、エンドステーションの近くのビーム内に電子を供給するプラズマフラッドによって影響される空間電荷制御を妨げる。この目的は、ウエハ内に正電荷のイオンを注入する結果として起こるであろうウエハの電荷を減少または中和させることである。エンドステーションの上流側の正の電位540は、ウエハから離れた電子を中和するプラズマを引き寄せることができる。その結果、電位ビームを発散させ、ウエハの荷電を増加させる。抑制電極534,536によって作られる負電位の障壁538は、電位540によってエンドステーションから離れるように引き出される電子の回りに形成される。
第3の電極542は、本発明の他の構成に従う装置500内に含まれる。図5と図6の両方に示された例では、第3の電極は、ゼロ電位を有する(例えば、アースに接続される。)。この電極の電位は、抑制電極534,536からの電界538を終端させる効果がある。抑制電極は、曲げられたイオンビーム526のいずれかの側からもほぼ等距離にあり、本発明によって考えられるどの配置においても、対称的な障壁構造を作り出す。
さらに、図6は、抑制電極534,536を記述するために参照してきたが、この装置の作動は、図5で説明されるものと同様であるが、イオンビーム526は、減速よりも加速され、このイオンビーム526の焦点は、図面の外にあることを理解してほしい。図6に記載の数値は、イオンビームエネルギーを80KeVから120KeVに増加させる役目を果たし、イオンビームを1.5倍だけ加速する。イオンビーム526内の正電荷は、イオンが第2の上側サブギャップ領域522と下側サブギャップ領域524を横切るとき加速されることになる。
図7において、本発明の1つ以上の実施形態に従う例示の加速器700の断面斜視図が示されている。この加速器は、互いにほぼ平行に配置された第1、第2、第3電極702,704,706を有する。電極702,704,706の各々は、それぞれ開口708,710,712を形成している。開口708,710,712は、加速器700を貫くギャップ714を形成し、このギャップ714を通過する軸線716は、開口708,710,712の中心点を横切る。
上側及び下側の中間ギャップ電極718,720は、ギャップ714の上側及び下側に位置する第1、第2電極702,704の間に並置される。同様に、上側及び下側の良く絵師電極722,724は、ギャップの上下に位置する第2、第3電極間にそれぞれ並置される。図示する例では、下側中間ギャップ電極720は、傾斜した角部726、即ち、異常な集束を低減するように形状が調整されている。
次に図8において、本発明の1つ以上の実施形態に従うイオンビームのイオンを加速/減速するための例示的な方法が示されている。このような加速/減速は、例えば、半導体製造中に、ウエハの領域に不純物を添加するために、加工物またはウエハ内にイオンを選択的に注入するために用いるのに適している。
この方法300は、一連の動作または事象として以下で説明されるが、本発明は、このような動作または事象の例示された順序に限定されるものではない。例えば、いくつかの動作は、本発明の1つ以上の実施形態に従って、ここ図示されかつ記載されたのものとは別の動作または事象で、異なる順序および/または同時に起こるかもしれない。さらに、例示された以外のステップが、本発明に従う方法を実行するために、必要となる場合もある。さらに、本発明に従う方法が、ここに図示されかつ記載された形態および/または処理に関連して実行することができ、また、図示されない他の構造と関連されて実行することもできる。
この方法は、先ず、ステップ802から始まり、ここで、イオンビームのイオンを加速/減速させるために第1対の電極間に電位が印加される。イオンビームのイオンは、この加速/減速するための電位によって集束することが理解できるであろう。ステップ804において、さらに、イオンビームのイオンを偏向させるために、第2対の電極間に電位が印加される。
ステップ806では、第1、第2電極対から下流側の第3対の電極間に電位が印加され、第1、第2対の電極からの電位が中性領域内に広がらないように抑制する。そして、この方向が終了する。
イオンビームは、印加された電位によって影響を受けない中性粒子を含んでいることを理解してほしい。従って、この中性粒子は、イオンビームの基準軌道から離れて偏向しないし、また電位によって集束または加速/減速されないので、イオンビームのイオンから分離されることになる。さらに、理解してほしいのは、イオンビームは、第1、第2電極内にそれぞれ形成された第1、第2開口管に形成されるギャップを通して移動することである。第1対の電極及び第2対の電極を形成する開口は、ギャップの上方に第1対の電極間に位置する第1電極を含み、ギャップの下方に第1対の電極間に位置する第2電極を含んでいる。この配置は、電極の構造をコンパクトにし、移動しなければならないイオンビームの距離を最小化するので、イオンビームの発散を緩和させることができる。
本発明を或る用途及び実施に対して図示して説明してきたが、この明細書と添付された図面とを読んで理解すると他の同業者にも同等の変更や修正ができるものと認識することができる。特に上述の構成要素(アセンブリ、装置、回路、システム等)によって実行される種々の機能に関して、そのような構成要素を説明するために使用される用語(「手段」に対する参照を含めて)は、他に表示されていなければ、たとえ開示された構成に構造的に同等でなくても本発明のここで図示された例示的実施においてその機能を果たすものであれば、説明された構成要素の特定された機能を実行する(即ち、機能的に同等である)いずれかの構成要素に相当するものと意図されている。この点に関し、本発明は、コンピュータで読出し可能な媒体を含み、この媒体は、本発明の種々の方法の各ステップを実行するためにコンピュータから引出し可能な命令を有する。
さらに、本発明の特定の特徴が幾つかの実施の内のただ一つに対して開示され得てきたようであるが、そのような特徴は、いずれかの或る又は特定の用途にとって望ましくかつ有利な他の実施形態における一つ以上の特徴と組み合わされ得るものである。更に、「含む」、「含んでいる」、「有する」、「有している」及びそれらの変形が詳細な説明か特許請求の範囲のいずれかで使用されている限り、これらの用語は、用語の『構成されている』と同様に包含されるものであると理解すべきである。また、個々で用いられる『典型的な』は、
最も良い従来例というよりも単なる手段としての例示を意味している。
本発明の1つ以上の実施形態に従うイオン注入システムの構成要素を示す概略ブロック図である。 本発明の1つ以上の実施形態に従うイオン注入システムを示す側方断面図である。 本発明の1つ以上の実施形態に従うイオン注入システムの概略図である。 本発明の1つ以上の実施形態に従う減速モードにおける電極の集束効果を示す図である。 本発明の1つ以上の実施形態に従う加速モードにおける電極の集束効果を示す図である。 本発明の1つ以上の実施形態に従う減速モードにおける電極の屈曲効果を示す図である。 本発明の1つ以上の実施形態に従う加速モードにおける電極の屈曲効果を示す図である。 本発明の1つ以上の実施形態に従う加速器の一例を示す斜視的に透視断面図である。 本発明の1つ以上の実施形態に従うイオンビームのイオンを加速/減速するための方法を説明する流れ図である。
符号の説明
100、200、262 イオン注入システム
102、202 イオン源
104、216、526 イオンビーム
106 プラズマ源
108 電源
110、204 ビームラインアセンブリ
114 加速構造体
220 ビーム経路
240、300、500、700 加速器
290 ウエハ
302、502 第1電極
304、504 第2電極
306、506 第1開口
308、508 第2開口
310、510 ギャップ
312 軸線

Claims (20)

  1. 加工物内にイオンを注入する際の使用に適した加速構造体であって、
    第1開口を有する第1電極と、
    第2開口を有する第2電極とを含み、
    前記第1、第2電極は互いにほぼ平行であり、かつ前記第1、第2電極にほぼ直交する軸線が、前記第1、第2開口間に形成されるギャップ及び前記第1、第2開口を通過するように、前記第1、第2開口が整合しており、
    イオンビームが前記第1開口を通過して第2開口から出るとき、前記第1、第2電極間に生じた電位によって前記軸線に沿って移動するイオンビームのイオンが、前記電位のバイアスにより加速または減速され、
    さらに、前記第1、第2電極間にあって、前記軸線の上方に位置する第1中間ギャップ電極と、
    前記第1、第2電極間にあって、前記軸線の下方に位置する第2中間ギャップ電極とを含み、
    前記第1、第2中間ギャップ電極間に生じる電位によって、イオンビーム内のイオンが前記軸線から離れて偏向することを特徴とする加速構造体。
  2. 前記イオンビームは、電気的に中性な粒子を含んでおり、前記第1、第2中間ギャップ電極間に生じる電位が前記中性粒子に影響を与えることなく、前記中性粒子が前記ギャップを通過して前記軸線にほぼ平行な方向に進み、これにより、偏向したイオンビームから分離されることを特徴とする請求項1記載の加速構造体。
  3. 前記第1、第2中間ギャップ電極間に生じる電位が前記中性粒子に影響を与えることなく、その結果、前記中性粒子が加速器によって加速も減速もされないことを特徴とする請求項2記載の加速構造体。
  4. 前記第1、第2電極間に生じる電位によって、前記イオンビーム内のイオンを集束させることを特徴とする請求項3記載の加速構造体。
  5. 前記中性粒子が、偏向して集束するイオンビームから分離されるように、集束しないで前記軸線にほぼ平行な方向に進むことを特徴とする請求項4記載の加速構造体。
  6. 前記第1、第2中間ギャップ電極は、互いにほぼ平行であることを特徴とする請求項1記載の加速構造体。
  7. 前記第1、第2中間ギャップ電極の一方は、傾斜した角部を有することを特徴とする請求項1記載の加速構造体。
  8. 前記第1、第2中間ギャップ電極は、異なる幅を有することを特徴とする請求項1記載の加速構造体。
  9. 前記第1中間ギャップ電極の下流で前記ギャップの上方に配置された第1抑制電極と、
    前記第2中間ギャップ電極の下流で前記ギャップの下方に配置された第2抑制電極とを更に含み、
    前記第1、第2抑制電極間に生じた電位は、前記ギャップ内の電位が前記加速器の下流の中性領域内に広がることを防止する障壁を形成することを特徴とする請求項5記載の加速構造体。
  10. 内部に第3開口を有する第3電極を更に含み、
    該第3電極は、前記第1、第2電極にほぼ平行であり、かつ前記第3開口は、前記軸線が前記第1、第2および第3開口における一致点を通過するように、前記第1、第2開口に整合し、
    前記第3電極に印加される電位は、前記第1、第2抑制電極によって形成される障壁を終了させる働きをすることを特徴とする請求項9記載の加速構造体。
  11. 加工物にイオン注入する場合に適した加速構造体であって、
    イオンビームのイオンを加速/減速するための手段と、
    イオンビームの通常進路に沿う軸線から離れる方向に、イオンビーム内のイオンを偏向させることによって、前記イオンビームを曲げるための手段とを含み、
    前記加速/減速するための手段と前記イオンビームを曲げるための手段は、それぞれ、イオンビームを加速/減速および曲げるために、互いに独立して作動することを特徴とする加速構造体。
  12. 前記加速/減速するための手段は、前記イオンビームのイオンを集束させることを特徴とする請求項11記載の加速構造体。
  13. 前記イオンビームは、さらに、中性粒子を含み、該中性粒子は、前記加速/減速のための手段および前記イオンビームを曲げるための手段により影響を受けることなく、前記中性粒子が、前記軸線に沿ってほぼ真直ぐに進み、これにより、イオンビーム内のイオンから分離されることを特徴とする請求項12記載の加速構造体。
  14. 前記イオンビームを曲げるための手段は、加速/減速するための手段の構成要素間に配置されていることを特徴とする請求項11記載の加速構造体。
  15. 加工物にイオン注入する場合に適するイオンを加速/減速するための方法であって、
    イオンビームのイオンを加速/減速させるために、第1組の電極間に電位を生じさせ、
    前記イオンビームのイオンを偏向させるために、第2組の電極間に電位を生じさせる、各工程を含むことを特徴とする方法。
  16. 電位が中性領域内に広がらないように前記第1、第2組の電極からの電位を抑制するために、第3組の電極間に電位を生じさせる工程を更に含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 前記第1組の電極間に生じる電位は、また、前記イオンビームのイオンを集束させることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  18. 前記イオンビームは、さらに中性粒子を含み、該中性粒子は、前記第1、第2組の電極から生じる電位により影響を受けることなく、前記中性粒子が、前記イオンビームの基準経路に沿ってほぼ真直ぐに進み、これにより、イオンビーム内のイオンから分離されることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  19. 第2組の電極は、前記第1組の電極における第1、第2電極間に配置されることを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 前記イオンビームは、それぞれ前記第1、第2電極内に形成された第1、第2開口間に形成されるギャップを通過し、第2組の第1電極は、前記ギャップの上方に配置され、かつ第2組の第2電極は、前記ギャップの下方に配置されることを特徴とする請求項19に記載の方法。
JP2006503781A 2003-02-21 2004-02-20 偏向用の加速/減速ギャップ Expired - Lifetime JP5120598B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/370,952 US6777696B1 (en) 2003-02-21 2003-02-21 Deflecting acceleration/deceleration gap
US10/370,952 2003-02-21
PCT/US2004/005200 WO2004077479A2 (en) 2003-02-21 2004-02-20 Deflecting acceleration/deceleration gap

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006518916A true JP2006518916A (ja) 2006-08-17
JP5120598B2 JP5120598B2 (ja) 2013-01-16

Family

ID=32850440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006503781A Expired - Lifetime JP5120598B2 (ja) 2003-02-21 2004-02-20 偏向用の加速/減速ギャップ

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6777696B1 (ja)
EP (1) EP1597748A2 (ja)
JP (1) JP5120598B2 (ja)
KR (1) KR101130411B1 (ja)
CN (1) CN1777972B (ja)
TW (1) TWI327335B (ja)
WO (1) WO2004077479A2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012514836A (ja) * 2009-01-02 2012-06-28 ヴァリアン セミコンダクター イクイップメント アソシエイツ インコーポレイテッド イオンビームの偏向、減速、及びフォーカスを独立して制御する技術
US9293295B2 (en) 2014-03-27 2016-03-22 Sumitomo Heavy Industries Ion Technology Co., Ltd. Ion implantation apparatus, final energy filter, and ion implantation method
JP2017510023A (ja) * 2014-01-15 2017-04-06 アクセリス テクノロジーズ, インコーポレイテッド 可変エネルギー制御を伴うイオン注入システムおよび方法
JP2020533733A (ja) * 2017-09-08 2020-11-19 ヴァリアン セミコンダクター イクイップメント アソシエイツ インコーポレイテッド イオン注入のための装置、システムおよび方法

Families Citing this family (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7112809B2 (en) 2003-06-26 2006-09-26 Axcelis Technologies, Inc. Electrostatic lens for ion beams
US20080073559A1 (en) * 2003-12-12 2008-03-27 Horsky Thomas N Controlling the flow of vapors sublimated from solids
WO2005060602A2 (en) * 2003-12-12 2005-07-07 Semequip, Inc. Controlling the flow of vapors sublimated from solids
US7102146B2 (en) * 2004-06-03 2006-09-05 Axcelis Technologies, Inc. Dose cup located near bend in final energy filter of serial implanter for closed loop dose control
JP5214090B2 (ja) * 2004-11-30 2013-06-19 株式会社Sen ビーム偏向走査方法及びビーム偏向走査装置並びにイオン注入方法及びイオン注入装置
KR101306541B1 (ko) * 2005-06-03 2013-09-17 액셀리스 테크놀로지스, 인크. 빔 정지 및 빔 조정 방법
US7339179B2 (en) * 2005-11-15 2008-03-04 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Technique for providing a segmented electrostatic lens in an ion implanter
US7675047B2 (en) 2005-11-15 2010-03-09 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Technique for shaping a ribbon-shaped ion beam
TWI435378B (zh) * 2006-04-26 2014-04-21 Axcelis Tech Inc 劑量均勻性校正方法
US7507978B2 (en) * 2006-09-29 2009-03-24 Axcelis Technologies, Inc. Beam line architecture for ion implanter
US7619228B2 (en) * 2006-09-29 2009-11-17 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Technique for improved ion beam transport
US7750320B2 (en) * 2006-12-22 2010-07-06 Axcelis Technologies, Inc. System and method for two-dimensional beam scan across a workpiece of an ion implanter
US7586111B2 (en) * 2007-07-31 2009-09-08 Axcelis Technologies, Inc. Ion implanter having combined hybrid and double mechanical scan architecture
US7875125B2 (en) * 2007-09-21 2011-01-25 Semequip, Inc. Method for extending equipment uptime in ion implantation
US7994488B2 (en) * 2008-04-24 2011-08-09 Axcelis Technologies, Inc. Low contamination, low energy beamline architecture for high current ion implantation
US20100065761A1 (en) * 2008-09-17 2010-03-18 Axcelis Technologies, Inc. Adjustable deflection optics for ion implantation
US8237135B2 (en) 2009-01-22 2012-08-07 Axcelis Technologies, Inc. Enhanced low energy ion beam transport in ion implantation
US8466431B2 (en) * 2009-02-12 2013-06-18 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Techniques for improving extracted ion beam quality using high-transparency electrodes
JP5606793B2 (ja) * 2010-05-26 2014-10-15 住友重機械工業株式会社 加速器及びサイクロトロン
TWI452595B (zh) * 2010-10-22 2014-09-11 Advanced Ion Beam Tech Inc 用於加速或減速離子束之電極組、離子植入系統及減速點狀或帶狀離子束之方法
JP2014137901A (ja) * 2013-01-16 2014-07-28 Nissin Ion Equipment Co Ltd イオン注入装置およびイオン注入装置の運転方法
CN103779164B (zh) * 2013-11-08 2015-12-02 北京中科信电子装备有限公司 一种离子束减速装置
US9455116B2 (en) 2014-04-30 2016-09-27 Axcells Technologies, Inc. Angular scanning using angular energy filter
TW201635326A (zh) 2014-12-26 2016-10-01 艾克塞利斯科技公司 在具有射束減速的離子植入器中用於射束角度調整的系統及方法
US9620327B2 (en) 2014-12-26 2017-04-11 Axcelis Technologies, Inc. Combined multipole magnet and dipole scanning magnet
TWI686838B (zh) 2014-12-26 2020-03-01 美商艾克塞利斯科技公司 改善混合式掃描離子束植入機之生產力的系統及方法
TWI714074B (zh) * 2015-01-16 2020-12-21 美商艾克塞利斯科技公司 離子植入系統及具有可變能量控制的方法
US9978556B2 (en) 2015-12-11 2018-05-22 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Parallelizing electrostatic acceleration/deceleration optical element
US9953801B1 (en) 2016-11-29 2018-04-24 Axcelis Technologies, Inc. Two-axis variable width mass resolving aperture with fast acting shutter motion
US10037877B1 (en) 2017-06-29 2018-07-31 Axcelis Technologies, Inc Ion implantation system having beam angle control in drift and deceleration modes
US10580616B2 (en) 2017-10-09 2020-03-03 Axcelis Technologies, Inc. System and method for in-situ beamline film stabilization or removal in the AEF region
US10573485B1 (en) 2018-12-20 2020-02-25 Axcelis Technologies, Inc. Tetrode extraction apparatus for ion source
US20210090845A1 (en) * 2019-09-19 2021-03-25 Applied Materials, Inc. Electrostatic filter with shaped electrodes
USD956005S1 (en) 2019-09-19 2022-06-28 Applied Materials, Inc. Shaped electrode
KR20240043766A (ko) 2021-08-05 2024-04-03 액셀리스 테크놀러지스, 인크. 혼합형 에너지 이온 주입
CN117941024A (zh) 2021-08-05 2024-04-26 艾克塞利斯科技公司 混合能量离子注入
CN117438265B (zh) * 2023-11-27 2024-05-07 青岛四方思锐智能技术有限公司 调速偏转组件及离子注入机

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002052609A2 (en) * 2000-12-27 2002-07-04 Proteros, Llc Compact beamline and ion implanter system using same
JP2002525820A (ja) * 1998-09-24 2002-08-13 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ イオンビームから中性イオンを選択するために配設されたイオン注入装置
JP2003234081A (ja) * 2002-02-06 2003-08-22 Nissin Electric Co Ltd 静電加速管およびそれを備えるイオン注入装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3566829A (en) * 1969-03-06 1971-03-02 Bryan H Hill Ion implantation means including a variable ration ion source
JPS60249318A (ja) * 1984-05-25 1985-12-10 Hitachi Ltd イオンマイクロビ−ム注入法
EP0405855A3 (en) * 1989-06-30 1991-10-16 Hitachi, Ltd. Ion implanting apparatus and process for fabricating semiconductor integrated circuit device by using the same apparatus
GB2344214B (en) 1995-11-08 2000-08-09 Applied Materials Inc An ion implanter with improved beam definition
US5693939A (en) * 1996-07-03 1997-12-02 Purser; Kenneth H. MeV neutral beam ion implanter
US5780863A (en) * 1997-04-29 1998-07-14 Eaton Corporation Accelerator-decelerator electrostatic lens for variably focusing and mass resolving an ion beam in an ion implanter
US6060715A (en) * 1997-10-31 2000-05-09 Applied Materials, Inc. Method and apparatus for ion beam scanning in an ion implanter
JP4103016B2 (ja) 1998-05-21 2008-06-18 株式会社 Sen−Shi・アクセリス カンパニー 傾斜ディセル装置とそのイオンビームの形成方法
US6441382B1 (en) 1999-05-21 2002-08-27 Axcelis Technologies, Inc. Deceleration electrode configuration for ultra-low energy ion implanter
EP1105908B1 (en) * 1999-06-23 2005-03-02 Applied Materials, Inc. Ion beam generation apparatus
US6635880B1 (en) * 1999-10-05 2003-10-21 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. High transmission, low energy beamline architecture for ion implanter
US6946667B2 (en) 2000-03-01 2005-09-20 Advanced Ion Beam Technology, Inc. Apparatus to decelerate and control ion beams to improve the total quality of ion implantation
US6489622B1 (en) 2000-03-01 2002-12-03 Advanced Ion Beam Technology, Inc. Apparatus for decelerating ion beams with minimal energy contamination

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002525820A (ja) * 1998-09-24 2002-08-13 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ イオンビームから中性イオンを選択するために配設されたイオン注入装置
WO2002052609A2 (en) * 2000-12-27 2002-07-04 Proteros, Llc Compact beamline and ion implanter system using same
JP2003234081A (ja) * 2002-02-06 2003-08-22 Nissin Electric Co Ltd 静電加速管およびそれを備えるイオン注入装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012514836A (ja) * 2009-01-02 2012-06-28 ヴァリアン セミコンダクター イクイップメント アソシエイツ インコーポレイテッド イオンビームの偏向、減速、及びフォーカスを独立して制御する技術
KR101426282B1 (ko) 2009-01-02 2014-08-05 베리안 세미콘덕터 이큅먼트 어소시에이츠, 인크. 이온 빔의 굴절, 감속 및 포커스를 독립적으로 제어하는 기술
JP2017510023A (ja) * 2014-01-15 2017-04-06 アクセリス テクノロジーズ, インコーポレイテッド 可変エネルギー制御を伴うイオン注入システムおよび方法
US9293295B2 (en) 2014-03-27 2016-03-22 Sumitomo Heavy Industries Ion Technology Co., Ltd. Ion implantation apparatus, final energy filter, and ion implantation method
JP2020533733A (ja) * 2017-09-08 2020-11-19 ヴァリアン セミコンダクター イクイップメント アソシエイツ インコーポレイテッド イオン注入のための装置、システムおよび方法
JP7268003B2 (ja) 2017-09-08 2023-05-02 ヴァリアン セミコンダクター イクイップメント アソシエイツ インコーポレイテッド イオン注入のための装置、システムおよび方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6777696B1 (en) 2004-08-17
CN1777972B (zh) 2010-06-09
KR20060007002A (ko) 2006-01-23
WO2004077479A2 (en) 2004-09-10
WO2004077479A3 (en) 2005-06-30
TWI327335B (en) 2010-07-11
KR101130411B1 (ko) 2012-03-27
EP1597748A2 (en) 2005-11-23
JP5120598B2 (ja) 2013-01-16
TW200416769A (en) 2004-09-01
CN1777972A (zh) 2006-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5120598B2 (ja) 偏向用の加速/減速ギャップ
JP4645965B2 (ja) イオン注入システムのための磁気/静電式ハイブリッド偏向器およびイオンビームの偏向方法
JP5689415B2 (ja) イオン注入システムにおけるディセル後の磁気エネルギーフィルター
US7022984B1 (en) Biased electrostatic deflector
KR101236563B1 (ko) 하전된 빔 덤프 및 입자 어트랙터
JP6699974B2 (ja) イオン注入用の複合静電レンズシステム
KR100855135B1 (ko) 이온빔 내에 유입된 입자에 대한 정전기 트랩
US6998625B1 (en) Ion implanter having two-stage deceleration beamline
WO2005098894A1 (en) Method and apparatus for selective pre-dispersion of extracted ion beams in ion implantation systems
JP2002525820A (ja) イオンビームから中性イオンを選択するために配設されたイオン注入装置
EP1314180A2 (en) System and method for removing contaminant particles relative to an ion beam
EP1314182A2 (en) System and method for removing particles entrained in an ion beam
KR20120049883A (ko) 조절 가능한 루버드된 플라즈마 일렉트론 플루드 외피
JP2007507077A (ja) 質量分離を伴うイオンビームスリットの引き出し法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090729

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20091028

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20091105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101117

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110216

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120912

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121010

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5120598

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term