JP2006517823A - ヘリカル相対移動とコーンビームを用いたコンピュータトモグラフィ方法 - Google Patents

ヘリカル相対移動とコーンビームを用いたコンピュータトモグラフィ方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、検査区域をヘリカル(螺旋)軌道に沿ってコーンビームでx線走査するコンピュータトモグラフィ方法に関する。検査区域を透過した放射を検出器装置で測定し、得られた測定値から検索域内の吸収分布を正確にまたは少なくともほぼ正確に再構成する。この再構成は冗長測定値を使用し、種々の投影の平行放射線からの測定値の導出、これらの値のκラインに沿う積分、これらの値の重み付け及び逆投影を具える。

Description

本発明は、検査区域をヘリカル(螺旋)軌道に沿ってコーンビームでx線走査するコンピュータトモグラフィ方法に関する。更に、本発明はコンピュータトモグラフィ装置及びコンピュータトモグラフィ装置を制御するコンピュータプログラムにも関する。
上述したタイプの既知の方法では、検査区域における放射の吸収又は減衰の空間プロファイルを検出装置により収集した測定値から再構成することができる。この点に関しては、通常ラドン逆変換に基づく厳密再構成方法が使用できる。ラドン逆変換に基づく再構成方法は高い計算能力を必要とし、再構成画像に打切り誤差をもたらす。
上述の方法より低い計算能力を必要とし僅かな打切り誤差を生ずる他の厳密再構成方法は、”Analysis of an Exact Inversion Algorithm for Spiral Cone-Beam CT”, Physics Medicine and Biology, vol. 47, pp. 2583-2597(E1)により知られている。この方法は、フィルタ補正逆投影に基づくものであり、所謂PI(π)収集を用いて検出された測定値を使用するものである。PI収集では、放射源をヘリカル軌道上を移動させて、検索区域内の再構成すべき各位置を180°の角度範囲に亘って照明する。このような検索域内位置が180°より大きい角度範囲に亘って照明される場合、余分の冗長測定値は再構成に考慮されない。これは悪い信号対雑音比をもたらす。更に、PI収集はヘリカル軌道の2つの隣接するターンの間隔を制限する。小さすぎる間隔の場合には、必要以上に多量の測定値が収集される。これは検査中に必要以上に多量の放射を患者に照射することになる。他方、間隔が大きすぎる場合には、検索域内の再構成すべきすべての位置が180°の角度範囲に亘って照射されるわけではない。従って、ヘリカル軌道の2つの隣接するターンの間隔を変えることは、特に医療検査においてしばしば必要とされるにもかかわらず、達成が難しい。
従って、本発明の目的は、フィルタ補正逆投影によって検査区域内の吸収分布の厳密又は少なくとも準厳密再構成を上述した欠点を生ずることなく可能とする方法を提供することにある。「準厳密」については式(24)と関連して後に説明する。
本発明は、この目的を達成するために、
(a)放射源によって検索区域及びその中に位置する物体を通過するコーンビームを発生させるステップと、
(b)前記放射源と前記検査区域との相対的な移動であって、回転軸を中心とする回転と回転軸に平行な移動とによる螺旋の形の移動をなし、該螺旋上の前記放射源の位置が角度位置で決定される相対移動を生成するステップと、
(c)検出器表面を具える検出器装置を用いて前記相対移動中に、前記検索区域の反対側でビームの強度に依存する測定値を収集するステップと、
(d)前記測定値から前記検査区域のCT像を再構成するステップとを具え、該再構成ステップにおいて、冗長測定値を用いた厳密又は準厳密フィルタ補正3D逆投影を次のステップ:
・螺旋上の放射源の角度位置に依存する種々の放射源位置における平行放射線からの測定値の偏導関数を決定するステップ、
・導出された測定値を、少なくともいくつかの測定値に複数のフィルタラインを割り当ててこれらの測定値が数回フィルタされるようにフィルタリングするステップ、
・検査区域内の再構成すべき位置の吸収分布を前記測定値の逆投影により再構成するステップ、
に従って実行することを特徴とする。
フィルタ補正逆投影を用いる既知の厳密方法と異なり、本発明の場合には冗長測定値も再構成に使用する。その結果として再構成CT像の信号対雑音比が良くなる。更に、冗長データの使用は、高い信号対雑音比のために同じ画質のCT像を維持しながら小ドーズの放射の使用を可能にするため、検査する患者に同じもしくは少なくとも僅かに高いレベルの放射を照射しながら螺旋軌道の2つの隣接ターン間の間隔を小さくすることができる。
請求項2、4、5及び6は好ましいタイプの測定値フィルタリングを記載し、このタイプのフィルタリングでは、測定値にκ角の正弦値の逆数に相当する重み係数を乗算する。即ち測定値にκ角の正弦値の逆数値またはこの重み係数の近似値を乗算することができる。この近似値は例えばテイラー展開または他の既知の方法で生成することができる。この測定値と重み係数の乗算は高い品質の再構成像を生ずる。
請求項3は良好な再構成結果をもたらす好ましいフィルタラインの決定方法を記載している。
請求項7は逆投影の直前に測定値に他の重み係数を乗算する好ましい方法を記載している。この方法は画像品質の更なる改善をもたらす。
本発明の方法を実行するコンピュータトモグラフィ装置は請求項8に記載されている。請求項9は請求項8に記載されたコンピュータトモグラフィ装置を制御するコンピュータプログラムを特定している。
以下、本発明を図に示す種々の実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
図1に示すコンピュータトモグラフィ装置は、図1に示す座標系のz軸方向に平行に延在する回転軸14を中心に回転し得るガントリ1を具える。この目的のために、ガントリ1はモータ2により、好ましくは一定であるが調整可能な角速度で駆動される。放射源S、例えばX線管、がガントリ1に取り付けられる。放射源Sにはコリメータ装置3が設けられ、コリメータ装置3は放射源Sにより発生された放射からコーンビーム4、即ちz方向とこの方向に直角の方向(即ち回転軸に直角の平面内)の両方向に零以外の有限の寸法を有するビームを抽出する。
ビーム4は円筒検査区域13を貫通し、検査区域13内には物体、即ち患者支持テーブル上の患者又は工業的物体を置くことができる。ビーム4は、検索区域13を通過した後、ガントリ1に取り付けられた検出器表面を有する検出器装置16に衝突する。検出器表面は複数の検出器素子を具え、本例では行及び列からなるマトリクスに配列されている。検出器列は回転軸14に平行に延在する。検出器行は回転軸14に直角の平面内に位置し、本例では放射源Sを中心とする円弧上に位置する(焦点中心検出器(focus-centered detector))。しかし、他の実施例では、検出器配列は他の形態にすることができ、例えば回転軸14を中心とする円弧又は直線にすることもできる。ビーム4が衝突した各検出器素子は放射源の各位置におけるビーム4からの放射線に対する測定値を供給する。
ビーム4のアパーチャ角αmaxは測定値の収集中検査すべき物体が位置する物体円筒の直径を決定する。このアパーチャ角は、回転軸14に直角の平面内にあるビーム4のエッジに位置する放射線が放射源Sと回転軸14とにより決まる平面となす角と定義される。検査区域13又は物体又は患者指示テーブルはモータ5によって回転軸14又はz軸に平行に移動させることができる。しかし、これと等価な例として、ガントリをこの方向に移動可能にしてもよい。物体が工業的物体で、患者でない場合には、物体を検査中回転させ、放射源S及び検出器装置16を静止させてもよい。
モータ2及び5が同時に動作すると、放射源S及び検出器装置16は検査区域13に対してヘリカル(螺旋)軌道を描く。他方、回転軸14方向の移動用モータ5が静止し、モータ2がガントリを回転させる場合、放射源S及び検出器装置16は検索区域13に対して円軌道を描く。以下では螺旋軌道についてのみ考察する。
検出器装置16により収集された測定値は、例えば非接触動作データ伝送(図示せず)により検出器装置16に接続された画像処理コンピュータ10に供給される。画像処理コンピュータ10は検索区域13内の吸収分布を再構成し、例えばモニタ11上に表示する。2つのモータ2及び5、画像処理コンピュータ10、放射源S及び検出器装置16から画像処理コンピュータ10への測定値の転送は制御装置7により制御される。
他の実施例では、収集した測定値は再構成のために最初に1以上の再構成コンピュータに供給し、該コンピュータから再構成データを例えば光ファイバケーブルを経て画像処理コンピュータに転送してもよい。
図1のコンピュータトモグラフィによって実行し得る測定及び再構成方法の手順を示す前に、理解を助けるために、測定値の厳密又は準厳密逆方向投影について数学的に説明する。
データ収集中、放射源は螺旋軌道に沿って移動する。この螺旋軌道上の放射源の位置y(s)は次式で表すことができる。
Figure 2006517823
ここで、sは任意所望の固定の基準角度位置に対する螺旋上の角度位置を示し、Rは放射源Sと回転軸14との間の距離を示し、hはピッチを示す。ピッチはここでは螺旋軌道の2つの隣接するターンの間隔、例えば放射源の1回転当たりのテーブル送り量と定義する。
各放射源位置y(s)において、測定値は物体関数f(x)の線積分に相当する。ここで、物体関数とは検査区域内の位置xにおける吸収値を示す。線積分は次の方程式で表すことができる。
Figure 2006517823
ここで、Θは同一の放射源位置から出た放射線が異なる検出器素子に衝突することにより生ずる測定値を区別する単位ベクトルである。従って、単位ベクトルΘは測定値と関連する放射線の方向を示す。
すべての再構成方法の目的は測定値f(x)から物体関数Df(y(s), Θ)を得ることにある。
PI収集に対して、フィルタ補正逆投影による物体関数の再構成のための数学的に厳密な方程式が前記文献E1から知られている。
Figure 2006517823
図2及び図3において、IPI (x)はPI境界線31により囲まれる螺旋軌道の部分を示す。検査区域内の位置xのPI境界線31及び螺旋部分IPI(x)は次のように説明される。放射源Sは螺旋軌道17上を位置xを中心に検査区域に対して移動する。PI境界線31は螺旋軌道17と2つの点で交差するとともに位置xと交差する線であり、この線で囲まれる螺旋部分IPI(x)は2πより小さい角度を占める。
PI収集により設定されるピッチは螺旋部分IPI(x)を用いて決定することができる。PI収集中、ピッチは、放射源が検索区域内の再構成すべき各位置xから螺旋の対応する部分IPI(x)に沿って見えるように選択する必要がある。
放射線の方向Θは、式(3)において、角度位置s、検索区域内の再構成すべき位置x及び積分変数γ (以後κ角という) に依存し、次のように表すことができる。
Figure 2006517823
ここで、β(s,x)は放射源位置から検索区域内の再構成すべき位置を指す単位ベクトルであり、
Figure 2006517823
である。
更に、単位ベクトルe(s,x)はβ(s,x)に対し直角の方向をなし、所謂κ面内に位置する。このベクトルはκベクトルといい、κ面の法線ベクトルu(s,x)を用いて次のように表すことができる。
Figure 2006517823
表面法線u(s,x)、従ってκ面は次の方程式:
Figure 2006517823
で与えられる。
ここで、
Figure 2006517823
及び
Figure 2006517823
ここで、ψは次の関係を満たす関数である。
Figure 2006517823
ベクトルy’(s)及びy”(s)は角度位置sに基づく放射源位置y(s)の一次及び二次導関数を示す。
上述した種々の方程式の詳細な説明は前記文献E1に見られ、これを参照されたい。
方程式(3)に基づく再構成の欠点は、逆投影、即ち角度位置sを通る積分が、放射源位置が区間IPI (x)内に位置する場合の測定値に限定される点にある。螺旋軌道17のこの部分の外側で収集された測定値(冗長データ)は考慮されない。そのため、冗長測定値も再構成に使用できるように方程式(3)を以下のように変更する。
最初に、物体関数f(x)をそのフーリエ変換Ff(ξ)で表す。
Figure 2006517823
次に、式(2)を式(3)に挿入し、物体関数を式(11)のそのフーリエ変換表現に置き換え、積分変数ι及びγを次式に従って変換する。
Figure 2006517823
その結果、次式が得られる。
Figure 2006517823
ベクトルξは球座標で次のように表される。
Figure 2006517823
更に、フーリエスライス理論が「The Mathematics of Computerized Tomography」F. Natterer, Wiley, New York, USA, 1986から知られている。
Figure 2006517823
ここで、Rf(ρ,ω)を物体関数f(x)のラドン変換とし、FRf(ξ,ω)をこのラドン変換のフーリエ変換とする。これらは次式で表される。
Figure 2006517823
Figure 2006517823
最後に、対称関係FRf(ξ,ω)=FRf(−ξ,−ω)を用いて式(15)を式(13)に挿入すると、次式になる。
Figure 2006517823
ここで、R”f(ρ,ω)は物体関数のラドン変換のρに基づく二次導関数であり、σ(x,ω)は次の和を表す。
Figure 2006517823
変数sj=sj(x,ω)は次式を満足する角度位置を示す。
Figure 2006517823
前記文献E1には、PI収集及び式(6)〜(10)で定義されるベクトルe(s,x)に対して、
Figure 2006517823
が当てはまることが示されている。
これまでは、すべてPI収集に関連する方程式である。特に、既に述べたように、方程式(3)から、実際の逆投影、即ち角度位置sを通る積分はPI区間IPI(x)に制限されることが明らかである。以下では、角度位置sを通る積分を螺旋軌道の任意所望の区間IBP(x)に亘って実行し得るように方程式(3)を変更する。この場合、区間IBP(x)はIPI(x)より大きい螺旋軌道の範囲、即ちIPI(x)⊆IBP(x)をカバーする必要がある。方程式(3)のこのような変更は、冗長測定値、即ちそれらの収集中に放射源が区間IPI(x)内に位置しないで区間IBP(x)に位置するときの測定値、を物点f(x)の再構成中に考慮することを可能にする。
PI(x)からIBP(x)への積分区間の変更は式(18)において関数σ(x,ω)を次式に変更することにすぎない。
Figure 2006517823
区間IBP(x)は区間IPI(x)より大きいため、より多くの角度位置sjが式(20)を満すことが可能になるため、σ(x,ω)はもはや一定ではなくなる。しかし、式(18)による再構成のためには、式(21)から明らかなように、これは必要条件である。
従って、新しい関数:
Figure 2006517823
を新しいベクトル、κベクトルek(sj,x)(k=1,...,ne)で定義する。ここで、新しいベクトルek(sj,x)は、関数σ(x,ω)が、ωと無関係であるがxに依存する値:
Figure 2006517823
を供給するように選択される。
このようなベクトルの選択により、式(18)内のσ(x,ω)を、式(18)の正確さを損なうことなくσ/N(x)と置換することができる。
式(18)内のσ(x,ω)をσ/N(x)と置換すると、式(18)を導いた演算ステップの反復は逆の順序で次の方程式になる。
Figure 2006517823
ここで、
Figure 2006517823
が当てはまる。
式(3)に基づく既知の厳密フィルタ補正逆投影と相違して、逆投影、即ち角度位置sを通る積分が式(25)に従って区間IBP(x)に亘って行われる。従って、冗長測定値も逆投影される。
本発明では、κベクトルek(s,x)を、所定の区間IBP(x)の場合に式(24)が検査区域内におけるベクトルωと位置xの可能な組合せのすべて又は少なくとも大部分に対して満足されるように選択する。式(24)がすべての可能な組合せに対して満足されるなら、σ(x,ω)がσ/N(x)と置換された後でも式(18)は正確に適合する。従って、この場合における式(25)に基づく逆投影を「厳密」と指定する。他方、式(24)が可能な組合せの大部分に対してのみ満足される場合には、式(25)に基づくフィルタ補正逆投影を本発明の目的のために「準厳密」と指定する。従って、式(24)が検索区域内におけるベクトルωと位置xの組合せの50%以上、即ち例えば60%、70%、80%又は90%、に対して満足される場合、フィルタ補正逆投影は準厳密である。
厳密再構成のこの数学的記述に続いて、図1のコンピュータトモグラフィで実行し得る測定及び再構成方法の実施例の手順を以下に説明する。ここで、方程式(25)は本発明方法が従う標準仕様である。本発明の測定及び再構成方法の個々のステップは図4に示されている。
ステップ101で初期化後、ガントリを本例では一定である角速度で回転させる。しかし、回転速度は、例えば時間の関数又は放射源位置の関数として変化させてもよい。
ステップ103において、検査区域又は物体又は患者テーブルを回転軸に平行に移動させるとともに放射源Sをスイッチオンして検出器装置16が複数の角度位置からの放射を検出し得るようにする。本例では、ピッチを、検査区域内の各位置xから放射源Sが少なくとも540°の角度範囲に亘って見えるように選択する。区間IBP(x)は分割することができ、即ち位置xから放射源が見える螺旋軌道の部分を位置xから放射源が見えない部分と交互にすることができる。放射源が見えるすべての部分が相俟って540°以上の角度をカバーすることが重要である。テーブル送りをこのように選択した収集は3−PI(3π)収集として既知である。例えば、収集構成が52.1°の扇角により特徴づけられる場合には、3π収集を可能にするためには、検出器のz方向延長を175.1mm、放射源と回転軸との間の距離を570mm、放射源と検出器中心との間の距離を1040mm、ピッチを57.6mmに選択することができる。他の実施例では、異なるピッチも可能である。
ステップ105において、測定値を方程式(25)に従って部分的にq、即ち放射源の角度位置に基づいて(偏導関数)導出する。この場合には、yはqに依存するのみで、[]に依存しないため、導出のために、いずれの場合にも平行放射線の測定値を考慮する必要がある点に注意されたい。平行放射線は同一の錐角を有するため、ここで使用する焦点中心検出器16の場合には、図5に示すように、平行放射線51は同じ検出器行53に衝突する。この場合には、放射線の錐角は、この放射線が回転軸に直角の平面となす角度である。部分導出のために、測定値を最初に再分類することができる。この目的のために、平行放射線51に属する測定値、即ち同じ検出器行53に属するが異なる角度位置Sa,Sb,Scに属する測定値はその都度一つの量に合成する。各量の測定値は、既知の有限要素法を用いて、放射源の角度位置に基づいて例えば数値で導出し、ここでは平滑化法を用いることができる。
ステップ107において、導出された測定値をそれらの放射線に沿って概念的な平面検出器60上に投影する(図6参照)。平面検出器60は矩形であり且つ回転軸14を含む。この検出器は放射源から発して実際の焦点中心検出器16の4隅に衝突する放射線62,64,66,68により画定される。
ステップ109において、フィルタライン及びフィルタ方向を決定する。ここではフィルタラインは、フィルタ方向とともに、測定値がどの順序でフィルタされるか、即ち積分が式(25)のκ角γに亘ってどの順序で行われるかを示す。この目的のために、最初にフィルタライン又はフィルタ方向とκベクトルek(s,x)との間にどのような関係があるのかについて説明する。
各ek(s,x)は、ベクトルβ(s,x)とともに、κ面を生成する。κ角γの変化は、式(26)に従って、κ面内の放射線方向Θk(s,x,γ)の変化を生ずる。従って、γ積分の場合には、測定値が、所定の角度位置s、所定の位置x及びベクトルek(s,x)に対して、測定値に対応する放射線が(γが変化する場合に)放射線方向Θk(s,x,γ)とともに変化する順序で検出器上で処理される。即ち、測定値は検出器表面とκ面(所定のs及びxの場合にベクトルek(s,x)で定まる)との交差線に沿ってフィルタリングする。
その一例が図7に示されている。検索区域内の位置x及び角度位置s又は放射源位置y(s)に対して、ベクトルβ(s,x)73とκベクトルe(s,x)72が示されている。ベクトルβ(s,x)とe(s,x)はκ面70を生成し、この面は検出器74と交線76で交差する。検出器74は螺旋軌道17の2つの順次のターンで限界され、螺旋の曲率半径を示す。この検出器はここでは説明のための一例にすぎない。他の検出器、例えば焦点中心検出器又は平面検出器、に対しても、対応する交線76を決定することができる。交線76上に位置する測定値は行でフィルタリングされる。従って、ベクトルe(s,x)は所定の放射源位置s及び検索域内の所定の位置xの場合におけるフィルタライン76を決定する。本発明の方法を実現するための重要なファクタはこの場合κベクトルe(s,x)ではなく、κベクトルから得られるフィルタラインである。
上述したように、本発明ではκベクトルe(s,x)を、式(24)が所定の区間IBP(x)の場合に監査区域内の位置xとベクトルωの可能な組合せのすべてまたは少なくとも大部分に対して満足されるように選択する。式(24)がこれらのすべての組合せに対して満足される場合には、σ(x,ω)がσ/N(x)と置換された後でも式(18)が正確に当てはまる。それゆえ、この場合には式(25)に基づく逆投影は「厳密」と指定される。式(24)がこれらの組合せの大部分に対してのみ満足される場合には、式(25)に基づくフィルタ逆投影は本発明の目的のために「準厳密」と指定される。
本発明によれば、式(24)を厳密にまたは準厳密に満足するκベクトルe(s,x)から得ることができる各品質のフィルタラインを使用することができる。
本実施例において式(24)を準厳密に満足するκベクトルe(s,x)をもたらす各ステップを以下に説明するとともに図8に示す。
最初に、ステップ200において、σ及びneの値を定める。σ及びnの種々の値を用いた実験の結果、ここで使用する3−PI収集の場合には、σ=3及びne=3に対して比較的低い計算能力で再構成を達成することができることが判明した。従って、κベクトルの決定のためにはこれらの値を選択した。しかし、σ及びneに対して他の値を指定することもできる。再構成すべき各位置xに対して、その都度neの値を指定することもできる。
ステップ202において、検査区域内の各位置xごとに区間IBP(x)を決定する。これは、例えば収集、特に螺旋軌道17上の放射源Sの移動をシミュレーションすることにより数値的に行うことができる。
ステップ204において、検査区域内の位置xを選択し、ステップ206においてベクトルωをプリセット量のベクトルωから選択する。一つのベクトルを選択する好適量のベクトルωは次のように形成することができる。最初に、空間内に均一に分布され且つステップ204で選択された位置xを含む平面を決定する。これらの平面は100〜1000とするのが好ましい。次に、一定量のベクトルωを、それぞれの平面に垂直に延在するとともに基準座標系の原点からそれぞれの平面に向かうベクトルにより形成する。基準座標系は原点が回転軸14上の点であるカーテシアン座標系とすることができる。
次に、ステップ208において、方程式(20)を満足する区間IBP(x)内のすべての角度位置sまたはすべての放射源位置y(s)を検索区域内の選択された位置x及び選択されたベクトルωに対して計算する。こうして、角度位置sは放射源y(s)を位置xと結ぶ線がベクトルωに対し直角方向になるように選択される。
ステップ210において、ステップ208で決定された角度位置sにおいて導関数y’(s)を決定し、x,ω及びy’(s)の値を方程式(23)に挿入する。ステップ200でσ=3を選択したので、方程式(23)はベクトルe(s,x),e(s,x),e(s,x)に対する条件付方程式を表す。
ステップ214において、所定量のすべてのベクトルがステップ210で条件付方程式の決定に既に使用されたか検査する。そうであれば、ステップ216に進むことができる。そうでなければ、ステップ206に戻る。
ステップ216において、検査区域内のすべての位置xが条件付方程式の決定に既に使用されたか検査する。そうであればステップ218に進む。そうでなければステップ204が実行される。
ステップ218において、ステップ210で決定された連立条件付方程式を、ベクトルe(s,x),e(s,x),e(s,x)が方程式σ(x,ω)=3をベクトルωと位置xの組合せの少なくとも大部分に対して満足するように数値的に解く。
κベクトルe(s,x)の量を決定する上述したこの方法は一例にすぎないものと理解されたい。本発明によれば、κベクトルを決定する任意の方法を、所定のタイプの収集、例えば所定のピッチに対して、方程式(24)をベクトルωと検索区域内の位置xの組合せの少なくとも大部分に対して満足するκベクトルe(s,x)を決定するために使用することができる。
次に、フィルタラインをベクトルe(s,x)によって決定する。この目的のために、放射源の各角度位置sと検索区域内の位置xに対して、方程式(5)に基づいて放射源から位置xを指すベクトルβ(s,x)を形成する。次に、ベクトルe(s,x)とβ(s,x)により生成されるκ面を決定する。このようにして、放射源位置及び検索域内位置の各位置ごと、即ち各測定値ごと及び各ベクトルe(s,x)ごとにκ面を決定する。κ面と検出器との間の交線がフィルタラインを構成する。こうして少なくとも1つのフィルタラインが各測定値に割り当てられる。
各測定値のフィルタラインのフィルタ方向を決定するために、方程式(26)を用いて、方向ベクトルΘ(s,x,γ)がフィルタライン上をκ角γの増大につれて移動する方向について検査を行う。所定のフィルタラインに対してベクトルΘ(s,x,γ)の移動の方向がフィルタ方向である。
フィルタライン及びフィルタ方向のこの数値決定の結果の例を図9〜図13に示し、以下に説明する。
この目的のために、平面検出器を最初に複数のエリアに分割する。エリア92はPIウィンドウと呼び、2つのPIライン80及び84により画定される。PIライン80及び84は数学的に次の式:
Figure 2006517823
及び
Figure 2006517823
で表させる。
ここで、uPI及びvPIは図9の座標系に従う平面検出器60上の座標である。この座標系は、明瞭のために、平面検出器60の下に示されている。しかし、この座標系の原点は検出器の中心にある。更に、2つの3−PIライン100及び102が導入されており、これらのラインは次の式:
Figure 2006517823
及び
Figure 2006517823
で表せる。
2つの3−PIライン100,102で囲まれる検出器のエリアは3−PIウィンドウとして知られている。
各場合に、3つのフィルタラインがPIウィンドウ内に位置する各測定値に割り当てられる。
PIウィンドウ内に位置する測定値に対する第1のフィルタラインはκベクトルe(s,x)から決定される。これらのフィルタラインの一部分が図9に平面検出器60上に示され、PIライン80に対して接線方向に延在する(破線で示すフィルタライン88)か、PIライン84に対して接線方向に延在する(破線で示すフィルタライン89)。フィルタライン88の部分はPIライン80の接線の、図9において接触点から出発して左方向に延在する部分である。他方、フィルタライン89の部分はPIライン84の接線の、図9において接触点から出発して右方向に延在する部分である。フィルタライン88の部分はPIライン80の接線の、図9において接触点から左方向に延在してもよいとともに、フィルタライン89の部分は接触点から右方向に延在してもよい。ここで唯一の重要なことは、フィルタライン88,89の部分がそれぞれの接触点から出発して互いに反対方向に延在することである。図9に示すPIウィンドウは2つのエリアに分けることができる。一方のエリアはフィルタライン88の図示の部分でカバーされ、他方のエリアはフィルタライン89の図示の部分でカバーされる。これらのエリアの間の境界は図9においてPIライン80の左側からPIライン84の右側へPIライン80,84に漸近して延在するラインである。フィルタすべき測定値が位置する検出器上のエリアに依存して、対応するフィルタラインが測定値に割り当てられる。測定値が例えば検出器60の点85に位置する場合、この測定値にはこの測定値と接触する第1のフィルタライン88が割り当てられる。フィルタライン88,89に沿うフィルタ方向は本例では方向82、即ち図9の左から右の方向に相当する。他の例では、この方向82は反対方向にしてもよい。
フィルタライン88,89は検出器全体に亘って延在するものとして示されていないが、次のステップ111においてフィルタラインに沿うフィルタリングは当然検出器全体に亘って行われる。この図解は、例えば図9においてフィルタライン88によりカバーされたエリアに位置する測定値にはフィルタライン89は割り当てられないことを明瞭にするために選択した。ライン88,89が完全に引かれるならば、両フィルタライン88,89が存在するエリアが図9の検出器上に存在する。同じことが図10及び図13にもいえる。
PIウィンドウ内に位置する測定値に対する第2のフィルタラインはκベクトルe(s,x)から決定される。これらのフィルタラインは図10に平面検出器60の上に示され、同様にPIライン80に対して接線方向に延在する(破線で示すフィルタライン90)か、PIライン84に対して接線方向に延在する(破線で示すフィルタライン91)。フィルタライン90の部分はPIライン80とのそれぞれの接触点から出発して、図9に示すフィルタライン88の部分と反対方向に延在する接線の部分である。同様に、フィルタライン91の部分はPIライン84とのそれぞれの接触点から出発して、図9に示すフィルタライン89の部分と反対方向に延在する接線の部分である。図10でも、検出器表面は2つのエリアに分けられる。一方のエリアはフィルタライン90の部分でカバーされ、他方のエリアはフィルタライン91の部分でカバーされる。これらの両エリア間の境界は図10においてPIライン80の左側からPIライン84の右側へ両PIライン80,84に対して接線方向に延在するラインである。フィルタすべき測定値が位置する検出器上のエリアに依存して、対応するフィルタラインが測定値に割り当てられる。例えば検出器60上の点85に位置する測定値には、この測定値と接触する第2のフィルタライン91が割り当てられる。フィルタ方向86は第1のフィルタラインのフィルタ方向82とほぼ反対方向に向いている。従って、図10ではフィルタ方向は右から左に向いている。
PIウィンドウ92内に位置する値測定値に対する第3のフィルタライン94は、κベクトルe(s,x)から決定され、これらのフィルタラインは平面検出器60上へのベクトルy’の投影に平行に延在する。従って、これらのフィルタラインは、平面検出器60上に投影された螺旋軌道上の放射源位置y(s)の角度位置sに基づく導関数の方向96に延在する。これらのフィルタライン94及び関連するフィルタ方向96を図11に示す。
PIウィンドウ内に位置しないが3−PIウィンドウ内に位置する測定値はフィルタライン94に沿ってのみフィルタ方向96にフィルタされる。即ち、これらの測定値の各々には1つのフィルタ94が割り当てられる。このため、図11には3−PIウィンドウ内にもフィルタライン94が示されている。図9及び図10と異なり、図11内のフィルタラインは検出器全体を延在する。
「The n-PI-Method for Helical Cone- Beam CT」IEEE Transactions on Medical Imaging, Vol.19, No.9, pp.848-863, 2000,から、それらの収集中に放射源が区間IBP(x)内に位置しなかった測定値は3−PIジオメトリにおける3−PIウィンドウの外側に位置することが知られている。これらの測定値は逆投影、即ち方程式(25)における角度位置sによる積分に考慮されない。このため、これらの測定値に対して何のフィルタラインも決定されない。
他の例では、PIウィンドウ内に位置する測定値に対するフィルタラインは変化させないで延在させる。しかし、PIウィンドウ内に位置しないが3−PIウィンドウ内に位置する測定値に対するフィルタラインは変化させる。外側3−PIウィンドウとして知られているこのエリアは複数のエリアに分けられる。エリア103はy’の平行線により形成され、このエリアではこれらの平行線のすべてが3−PIウィンドウ内に完全に位置する(図12参照)。平面検出器60上へのy’の投影の方向110を指すフィルタライン104が、平行線でカバーされるエリア103内の外側3−PIウィンドウ内に位置する測定値に割り当てられる。図12では、これらのフィルタラインが同様に検出器全体に亘って示されている。しかし、これらのフィルタラインはエリア103内に位置する測定値にのみ割り当てられる。
外側3−PIウィンドウ内のフィルタライン104で満たされてないエリア106内に位置する測定値は3−PIライン100に対して接線方向に延在するフィルタライン112に割り当てられる。この場合には、このような測定値に割り当てるフィルタライン112としては、この測定値を通る接線であってその接触点が測定値自体より検出器の中心に近いものとする。3−PIウィンドウ内のエリア108に位置する測定値に対しては、本例では3−PIライン102に対して接線方向に延在するフィルタライン114を決定し、この測定値を通るとともにその接触点が測定値自体より検出器の中心に近い接線をフィルタライン114としてこの測定値に割り当てる。フィルタライン112及び114及びそれらのフィルタ方向116及び118は図13に示されている。
提示したこれらのフィルタライン及びフィルタ方向は例示にすぎないものと理解されたい。本発明によれば、それらのκベクトルが方程式(24)を少なくともxとωの組合せの大部分に対して満足するすべてのフィルタライン及びフィルタ方向を使用することができる。
フィルタラインとフィルタ方向が特定のタイプの収集、例えば3−PI収集に対して決定されている場合には、これらのフィルタライン及びフィルタ方向をこのようにして収集された測定値の次の再構成のためにすべて使用することができる。これらのフィルタライン及びフィルタ方向が分かっている場合には、ステップ109は省略することができる。
次に、ステップ111において、平面検出器60の上に投影された測定値をステップ109で決定されたフィルタラインに沿って、方程式(25)に従ってフィルタリングする。
この目的のために、最初に、測定値と該測定値と関連するフィルタラインを選択する。このフィルタラインに沿って、フィルタ方向に順に各測定値に重み係数を乗算し加算する。重み係数はκ角の正弦値の増大につれて減少する。これは特にκ角の正弦値の逆数値に等しい。この累積和の結果はフィルタリングされた測定値である。これをこの測定値のすべてのフィルタラインに対して繰り返して、1つの測定値に対してフィルタラインの数に等しい数のフィルタリングされた測定値を決定する。これらのフィルタリングされた測定値を加算して1つの測定値を生成する。次に、まだフィルタリングされてない測定値を選択し、フィルタリングを該測定値のフィルタラインに沿って繰り返す。すべての測定値がフィルタリングされたとき、フィルタリングは完了する。
フィルタライン上のフィルタリングされた測定値を決定するためには、測定値を平面検出器60上で再補間して、これらの測定値がこのフィルタライン上にκ角に対して等間隔に位置するようにするのが好ましい。この場合、補間測定値にフィルタラインに沿って方程式(25)に従う重み係数を乗算し積分する。この重み係数の乗算と積分はフーリエ変換により既知の方法で実行することができる。
測定値は図9−13に示すフィルタラインを用いて次のようにフィルタリングすることができる。
PIウィンドウ内に位置する各測定値は、ステップ109で割り当てられた3つのフィルタラインに沿って3回フィルタリングされる。まだフィルタリングされてない各測定値に対して3つのフィルタリングされた測定値が得られ、これらが加算されて1つの測定値を生成する。
3−PIウィンドウ内に位置する各測定値はステップ109で割り当てられたフィルタラインに沿って1回フィルタリングされる。
ここではフィルタリングは平面検出器について行った。しかし、これは任意所望の検出器について行うこともできる。この場合、測定値及びフィルタラインはこの検出器の上に随意に投影されなけばならない。特に、焦点中心検出器上の測定値をフィルタリングするのが好ましい。この場合、ステップ107で行われる平面検出器への測定値の投影は省略することができ、ステップ109でκ面と焦点中心検出器との交線を決定してフィルタラインを決定する必要がある。
次に、フィルタリングされた測定値を用いて、本例では方程式(25)に従って、逆投影による検索区域内の吸収分布を再構成する
この目的のために、ステップ113において、1つのボクセルV(x)を検査区域内の予め決定可能なエリア(視野:FOV)内に決定する。次に、ステップ115において、角度位置sを区間IBP(x)内にプリセットする。ステップ117において、測定値がボクセルV(x)の中心を通って延在する放射線の角度位置sに対して存在するか検査する。このような放射線が見つからない場合、中心放射線が検出器表面にどの点で衝突するか決定する。次に、関連する測定値を隣接放射線からの測定値の補間により計算する。ボクセルを通る放射線に指定される測定値または補間により得られた測定値に、ステップ119において、放射源y(s)と再構成すべき位置xとの間の距離が大きくなるにつれて小さくなる重み係数を乗算する。本例では、重み係数は、方程式(25)に従って、1/|x−y(s)|に等しい。ステップ120において、重み付け測定値をボクセルV(x)について累積する。ステップ121において、区間IBP(x)内のすべての角度位置sが観察されたか検査される。そうでなければ、フローはステップ115へ分岐する。そうであれば、ステップ123において、FOV内のすべてのボクセルV(x)が終了したか検査される。そうでなければ、ステップ113へ戻る。他方、FOV内のすべてのボクセルV(x)が終了した場合には、全FOV内で吸収分布が決定され、再構成プロシージャは終了する(ステップ125)。
本発明の方法を実行し得るコンピュータトモグラフィを示す図である。 PI境界線及び螺旋軌道の一部分を示し、該部分から検索域内の1つの位置が照射される。 PI境界線及び螺旋軌道の一部分を示し、該部分から検索域内の1つの位置が照射され、回転軸に直角の平面上に投影される。 本発明の方法のフローチャートである。 検出器行に衝突する種々の放射源位置からの平行放射線を示す斜視図である。 螺旋軌道と焦点中心検出器と平面検出器を示す斜視図である。 螺旋軌道、検出器、κ−面及びフィルタラインを示す斜視図である。 再構成のために好適なκ−ベクトルを決定するフローチャートである。 平面検出器上のフィルタライン及びフィルタ方向の一例を示す図である。 平面検出器上のフィルタライン及びフィルタ方向の他の例を示す図である。 平面検出器上のフィルタライン及びフィルタ方向の他の例を示す図である。 平面検出器上のフィルタライン及びフィルタ方向の他の例を示す図である。 平面検出器上のフィルタライン及びフィルタ方向の他の例を示す図である。
符号の説明
αmax アパーチャ角
S 放射源
sa,sb,sc 放射源の角度位置
x 検索域内位置
PI(x) 螺旋部分
1 ガントリ
2,5 モータ
3 コリメータ装置
4 ビーム
7 制御装置
10 画像処理コンピュータ
11 モニタ
13 検査区域
14 回転軸
16 検出器装置
17 螺旋軌道
31 PI境界線
51 平行放射線
53 検出器行
60 平面検出器
62,64,66,68 ビーム放射線
70 κ面
72 κベクトル
73 []ベクトル
74 検出器
76 交線
80,84 PIライン
82 フィルタライン88,89のフィルタ方向
85 検出器表面上の点
86 フィルタライン90,91のフィルタ方向
88,89,90,91 PIウィンドウ内の測定値に対するフィルタライン
92 PIウィンドウ
94 3−PIウィンドウ内に位置する測定値に対するフィルタライン
96 フィルタライン94のフィルタ方向
100,102 3−PIライン
103,106,108 外側3−PIウィンドウ内の検出器エリア
104 検出器エリア103内の測定値に対するフィルタライン
110 フィルタライン104のフィルタ方向
112 検出器エリア106内の測定値に対するフィルタライン
114 検出器エリア108内の測定値に対するフィルタライン
116 フィルタライン112のフィルタ方向
118 フィルタライン114のフィルタ方向

Claims (9)

  1. (a)放射源によって検索区域及びその中に位置する物体を通過するコーンビームを発生させるステップと、
    (b)前記放射源と前記検査区域との相対移動であって、回転軸を中心とする回転と回転軸に平行な移動とによる螺旋の形をなし、該螺旋上の前記放射源の位置が角度位置で決定される相対移動を生成するステップと、
    (c)検出器表面を具えた検出器装置を用いて前記相対移動中に、前記検索区域の反対側でビームの強度に依存する測定値を収集するステップと、
    (d)前記測定値から前記検査区域のCT像を再構成するステップとを具え、該再構成ステップにおいて、冗長測定値を用いた厳密又は準厳密フィルタ補正3D逆投影を次のステップ:
    ・螺旋上の放射源の角度位置に依存する種々の放射源位置における平行放射線からの測定値の偏導関数を決定するステップ、
    ・導出された測定値を、少なくともいくつかの測定値に複数のフィルタラインを割り当ててこれらの測定値が数回フィルタされるようにフィルタリングするステップ、
    ・検査区域内の再構成すべき位置の吸収分布を前記測定値の逆投影により再構成するステップ、
    に従って実行することを特徴とするコンピュータトモグラフィ方法。
  2. 前記導出測定値のフィルタリングは次のステップ:
    ・各測定値に少なくとも1つのフィルタラインを割り当てるとともに、各フィルタラインに一つのフィルタ方向を割り当てる複数フィルタラインの付与ステップ、
    ・各測定値に割り当てられた各フィルタラインに沿う測定値にκ角の正弦値の逆数に相当する重み係数を乗算するステップ、
    ・各測定値の各フィルタラインに沿う重み付けされた測定値を該フィルタラインに割り当てられたフィルタ方向に加算してフィルタライン毎の和を生成するステップ、
    ・これらの和を加算してフィルタされた測定値を生成するステップ、
    を具えることを特徴とする請求項1記載のコンピュータトモグラフィ方法。
  3. 前記複数フィルタラインの付与ステップは、
    ・厳密または準厳密再構成を可能にするκベクトルであって、放射源位置と検索区域内の再構成すべき位置の各組合せに少なくとも1つが割り当てられるκベクトルを決定するステップ、
    ・放射源位置と検索区域内の再構成すべき位置の各組合せ及びそれぞれの組合せに割り当てられた各κベクトルごとに1つのκ面を決定するステップ、
    ・κ面ごとに、それぞれのκ面と検出器表面との交線をフィルタラインとして決定するステップと、
    ・各フィルタラインごとに1つのフィルタ方向を決定し、各フィルタ方向を対応するフィルタラインに割り当てるステップ、
    ・各フィルタラインを、該フィルタラインと関連する、検索区域内の再構成すべき位置と放射源位置の組合せに対応する測定値に割り当てるステップ、
    を具えることを特徴とする請求項2記載のコンピュータトモグラフィ方法。
  4. 前記導出測定値のフィルタリングステップは、3−PI収集の場合には次のステップ:
    ・測定値がPIウィンドウ内の検出器表面に位置する場合には、該測定値に3つのフィルタラインを割り当てるとともに該フィルタラインに1つのフィルタ方向を割り当てるステップ、
    ・測定値が外側3−PIウィンドウ内の検出器表面に位置する場合には、該測定値に1つのフィルタラインを割り当てるとともに該フィルタラインに1つのフィルタ方向を割り当てるステップ、
    ・前記測定値に割り当てられた各フィルタラインに沿う測定値にκ角の正弦値の逆数に相当する重み係数を乗算するステップ、
    ・前記測定値の各フィルタラインに沿うすべての重み付けされた測定値をそれぞれのフィルタラインに割り当てられたフィルタ方向に加算してフィルタライン毎の和を生成するステップ、
    を具えることを特徴とする請求項1記載のコンピュータトモグラフィ方法。
  5. 前記導出測定値のフィルタリングステップは、3−PI収集の場合には次のステップ:
    ・測定値がPIウィンドウ内の検出器表面に位置する場合には、該測定値に3つのフィルタラインを割り当てるとともに該フィルタラインに1つのフィルタ方向を割り当て、このフィルタラインの割り当てにおいては、第1のフィルタラインが第1のPIラインに対して接線方向に延在し、第2のフィルタラインが第2のPIラインに対して接線方向に延在し、第3のフィルタラインが検出器表面に投影された放射源位置のその角度位置における導関数の方向に平行に延在するように行うステップ、
    ・測定値が外側3−PIウィンドウ内の検出器表面に位置する場合には、該測定値に1つのフィルタラインを割り当てるとともに該フィルタラインに検出器表面に投影された放射源位置のその角度位置における導関数の方向に平行に延在するフィルタ方向を割り当てるステップ、
    ・前記測定値に割り当てられた各フィルタラインに沿う測定値にκ角の正弦値の逆数に相当する重み係数を乗算するステップ、
    ・前記測定値の各フィルタラインに沿うすべての重み付けされた測定値をそれぞれのフィルタラインに割り当てられたフィルタ方向に加算してフィルタライン毎の和を生成するステップ、
    ・これらの和を加算してフィルタされた測定値を生成するステップ、
    を具えることを特徴とする請求項1記載のコンピュータトモグラフィ方法。
  6. 前記導出測定値のフィルタリングステップは、3−PI収集の場合には次のステップ:
    ・測定値がPIウィンドウ内の検出器表面に位置する場合には、該測定値に3つのフィルタラインを割り当てるとともに該フィルタラインに1つのフィルタ方向を割り当て、このフィルタラインの割り当てにおいては、第1のフィルタラインが第1のPIラインに対して接線方向に延在し、第2のフィルタラインが第2のPIラインに対して接線方向に延在し、第3のフィルタラインが検出器表面に投影された放射源位置のその角度位置における導関数の方向に平行に延在するように行うステップ、
    ・測定値が、外側3−PIウィンドウ内であって、検出器表面に投影された放射源位置のその角度位置における導関数の方向に平行に延在する平行線でカバーされるエリア内の検出器表面に位置する場合には、該測定値に前記平行線に平行に延在する1つのフィルタラインを割り当てるとともに該フィルタラインに1つのフィルタ方向を割り当てるステップ、
    ・測定値が、外側3−PIウィンドウ内であって、前記平行線と3−PIラインとで画定されるエリア内の検出器表面に位置する場合には、前記3−PIラインに対して接線方向に延在する1つのフィルタラインを割り当てるとともに該フィルタラインに1つのフィルタ方向を割り当てるステップ、
    ・前記測定値に割り当てられた各フィルタラインに沿う測定値にκ角の正弦値の逆数に相当する重み係数を乗算するステップ、
    ・前記測定値の各フィルタラインに沿うすべての重み付けされた測定値をそれぞれのフィルタラインに割り当てられたフィルタ方向に加算してフィルタライン毎の和を生成するステップ、
    ・これらの和を加算してフィルタされた測定値を生成するステップ、
    を具えることを特徴とする請求項1記載のコンピュータトモグラフィ方法。
  7. 前記ステップ(d)において、測定値の逆投影中に、各測定値に、検索区域内の再構成すべき位置と放射源との間の距離が大きくなるにつれて小さくなる重み係数を乗算することを特徴とする請求項1記載のコンピュータトモグラフィ方法。
  8. ・検索区域または該検査区域内に位置する物体を通過するコーンビームを発生する放射源と、
    ・前記検索域内に位置する物体と前記放射源とを互いに相対的に回転軸を中心に回転し得るとともに回転軸に平行に移動し得る駆動装置と、
    ・前記放射源に結合され、測定値を収集する検出器表面を具えた検出器装置と、
    ・前記検出気相値により収集された測定値から前記検査区域内の吸収分布を再構成する再構成装置と、
    ・前記放射源、前記検出器装置、前記駆動装置及び前記再構成装置を次のステップ:
    (a)前記放射源によって検索区域及びその中に位置する物体を通過するコーンビームを発生させるステップ、
    (b)前記放射源と前記検査区域との相対的な移動であって、回転軸を中心とする回転と回転軸に平行な移動とによる螺旋の形の移動をなし、該螺旋上の前記放射源の位置が角度位置で決定される相対移動を生成するステップ、
    (c)前記検出器表面を具えた検出器装置によって、前記相対移動中に、前記検索区域の反対側でビームの強度に依存する測定値を収集するステップ、
    (d)前記測定値から前記検査区域のCT像を再構成するステップ、
    に従って制御する制御装置とを具え、該制御装置は前記再構成ステップにおいて:
    ・螺旋上の放射源の角度位置に依存する種々の放射源位置からの平行放射線からの測定値の偏導関数を決定するステップ、
    ・導出された測定値を、少なくともいくつかの測定値に複数のフィルタラインを割り当ててこれらの測定値が数回フィルタされるようにフィルタリングするステップ、
    ・検査区域内の再構成すべき位置の吸収分布を前記測定値の逆投影により再構成するステップ、
    を実行して冗長測定値を用いた厳密又は準厳密フィルタ補正3D逆投影を達成することを特徴とする請求項1に記載の方法を実行するコンピュータトモグラフィ装置。
  9. 請求項1記載の方法を実行するコンピュータトモグラフィの放射源、アパーチャ装置、検出器装置、駆動装置及び再構成装置を制御する制御装置のためのコンピュータプログラムであって、次のステップ:
    (a)前記放射源によって検索区域及びその中に位置する物体を通過するコーンビームを発生させるステップ、
    (b)前記放射源と前記検査区域との相対的な移動であって、回転軸を中心とする回転と回転軸に平行な移動とによる螺旋の形の移動をなし、該螺旋上の前記放射源の位置が角度位置で決定される相対移動を生成するステップ、
    (c)前記検出器表面を具えた検出器装置によって、前記相対移動中に、前記検索区域の反対側でビームの強度に依存する測定値を収集するステップ、
    (d)前記測定値から前記検査区域のCT像を再構成するステップ、
    を具え、該再構成ステップにおいて、冗長測定値を用いた厳密又は準厳密フィルタ補正3D逆投影を次のステップ:
    ・螺旋上の放射源の角度位置に依存する種々の放射源位置からの平行放射線からの測定値の偏導関数を決定するステップ、
    ・導出された測定値を、少なくともいくつかの測定値に複数のフィルタラインを割り当ててこれらの測定値が数回フィルタされるようにフィルタリングするステップ、
    ・検査区域内の再構成すべき位置の吸収分布を前記測定値の逆投影により再構成するステップ、
    に従って実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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