JP2006517688A - 投写型ディスプレイにおけるマイクロミラーアレイ用のマイクロミラーおよび非対角上ヒンジ構造 - Google Patents

投写型ディスプレイにおけるマイクロミラーアレイ用のマイクロミラーおよび非対角上ヒンジ構造 Download PDF

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Abstract

空間光変調器が、そのような変調器を作製するための方法とともに開示される。空間光変調器はマイクロミラーのアレイを備え、各マイクロミラーは、ヒンジと、基板上に前記ヒンジを介して保持されたマイクロミラープレートであって、前記ヒンジから離れた平面に配置され、前記マイクロミラープレートを横切る対角線を有し、前記マイクロミラープレートの対角線に対し平行だがオフセットされた回転軸に沿って前記マイクロミラープレートがピボット可能であるようにヒンジに対して取り付けられたマイクロミラープレートとを備える。また、そのような空間光変調器ならびに、光源と、前記光源からの光が前記マイクロミラーのアレイに集束される集光光学系と、前記マイクロミラーのアレイから選択的に反射された光を投写する投写光学系と、前記アレイ中のマイクロミラーを選択的に作動させるコントローラとを備える投写システムが開示される。

Description

本発明は概して空間光変調器に関し、特にヒンジ構造を有する空間光変調器の製造に関する。
空間光変調器(SLM)は、光学的または電気的入力に応じて入射光線を空間的パターンに変調する、変換器である。入射光線は、位相、強度、偏光、または方向について変調され得る。この変調は、光磁気、電気光学、または弾性的特性を示す様々な材料を用いて達成し得る。SLMは、光情報処理、ディスプレイシステム、および静電印刷を含む、多くの用途を有する。
投写型ディスプレイシステムにおける使用のために設計された初期のSLMが、Nathansonの米国特許第3,746,911号に記載されている。このSLMの個々の画素は、従来の直視型陰極線管(CRT)のように、走査電子ビームによってアドレスされる。蛍光体を励起する代わりに、電子ビームが、石英の面板上に並べられた偏向可能な反射性素子を帯電させる。帯電した素子は、静電力のために、面板に向かって屈曲する。屈曲した素子と屈曲していない素子とは、平行な入射光線を異なる方向に反射する。屈曲していない素子から反射された光は、1群のシュリーレンストップ(Schlieren stops)によって遮ぎられ、一方、屈曲した素子からの光は投写光学系を通過し、スクリーン上にイメージを形成する。別の電子ビームアドレス型のSLMは、E.Baumann,"The Fischer large−screen projection system(Eidophor)"20 J.SMPTE 351 (1953)に記載されている、アイドホール(Eidophor)である。このシステムにおいて、アクティブな光学素子は、入射光を回折するように電子ビームによって周期的に凹部を設けられた油膜である。アイドホールシステムの欠点は、絶え間ない電子の衝突によって油膜が重合し、また油蒸気のためカソード寿命が短いことである。これらの両システムの欠点は、かさばりかつ高価な真空管を用いる点である。
可動素子がシリコン基板上の電気回路を介してアドレスされるSLMが、K.Peterson,"Micromechanical Light Modulator Array Fabricated on Silicon"31 Appl.Phys.Let.521(1977)に記載されている。このSLMは、シリコン基板の上方に16×1個のカンチレバーミラーのアレイを含んでいる。ミラーは二酸化シリコンから形成され、反射性の金属コーティングを有している。ミラー下部の空間は、KOHエッチによってシリコンをエッチング除去することにより形成される。ミラーは静電引力により偏向される。すなわち、反射性素子と基板との間に電圧バイアスがかけられ、静電力を発生する。2次元アレイを備えた同様なSLMが、HartsteinおよびPetersonの米国特許第4,229,732号に記載されている。このSLMのスイッチング電圧は、偏向可能なミラー素子を1つの角部のみで接続することによって低減されているが、断片的な有効領域の小ささのため、この装置は低い効率を有する。加えて、アドレス回路からの回折のため、ディスプレイのコントラスト比(変調深さ)が低下する。
別のSLM設計として、Bloomらの米国特許第5,311,360号に記載されたグレーティングライトバリュー(GLV)がある。このGLVの偏向可能な機械的素子は、反射性の平坦な梁部またはリボンである。リボンと基板との両方から光が反射する。もし反射性リボンおよび反射性基板の表面間の距離が波長の2分の1であれば、2つの表面から反射された光は強め合うように合算され、当該装置はミラーとして作用する。もしこの波長が波長の4分の1であれば、2つの表面から直接反射された光は弱め合うように干渉し、当該装置は回折格子として作用することにより、光を回折状態で送り出す。各画素位置でアクティブ半導体回路を用いる代わりに、'360号特許におけるアプローチは、固有の電気機械的双安定性を利用してパッシブアドレス法を実現している。この双安定性は、偏向のために必要となる機械的な力がおおよそリニアである一方で、静電力は逆二乗則に従うために存在する。電圧バイアスが印加されると、リボンが偏向する。リボンがある点を超えて偏向されると、復元しようとする機械的力は静電力とバランスが取れなくなり、リボンは基板の方に折れる(スナップする)。リボンが非偏向位置に戻るためには、電圧はスナップ電圧よりも実質的に低く下げられなければならない。LPCVD(低圧化学蒸着:low pressure chemical vapor deposition)窒化シリコンなどの機械的質の高いセラミック膜を用いてリボンを形成することができる。しかし、GLVにはいくつかの困難性が存在する。1つの問題は、パッシブアドレス法では、高いフレームレート(SLMフィールド全体が更新されるレート)を得られないかも知れないことである。また、パッシブアドレス法では、リボンはオフ時においてもわずかに若干偏向する。これにより、達成可能なコントラスト比が低減する。また、装置は実質的に平坦であるが、DMDと同様に画素間の領域から光が散乱し、コントラスト比がさらに下がる。
別の回折型SLMとして、P.Alvelda,"High−Efficiency Color Microdisplays"307 SID 95 Digestに記載されたマイクロディスプレイがある。このSLMは、格子パターンに並べられた電極の上に液晶層を用いる。画素は、適切な電圧を交互の電極に印加することにより、オンオフされ得る。この装置はアクティブアドレスされ、GLVよりも良好なコントラスト比を有し得る。しかしこの装置は、液晶の複屈折性に基づいており、偏光を必要とするため、光効率が低下する。さらに、液晶の応答時間は遅い。従って、カラーを達成するためには3つの装置(すなわち各原色用に1つずつ)がパラレルに用いられなければならない。この構成は高価な光学系につながる。
大きな断片的な光学的有効領域を持つシリコン系のマイクロメカニカルSLMとしては、Texas Instrumentsにより開発されHornbeckの米国特許第5,216,537号およびその他の文献に記載されたデジタルミラーデバイス(DMD)がある。
従って、高解像度、高充填比(high fill factor)、および高コントラスト比を有する、空間光変調器が必要である。
さらに、偏光を必要とせず、従って光学的に効率的かつ機械的に丈夫な(robust)空間光変調器が必要である。
本発明の一実施形態では、反射性マイクロミラーが開示される。マイクロミラーは、ヒンジと;対角線を有するマイクロミラープレートであって、マイクロミラープレートの対角線に対し平行だがオフセットされた回転軸に沿ってピボット可能であるようにヒンジに取り付けられたマイクロプレートとを備える。
本発明の別の実施形態において、マイクロミラー装置を作製する方法が提供される。本方法は、基板を提供することと;第1の犠牲層を堆積することと;対角線を有するマイクロミラープレートを形成することと;第2の犠牲層を堆積することと;マイクロミラープレートの対角線に対し平行だがオフセットされた回転軸に沿ってマイクロミラープレートがピボット可能なように、マイクロミラープレートを基板上方に保持するためのヒンジ構造を、基板上に形成することと;第1および第2の犠牲層を除去することとを包含する。
本発明のさらに別の実施形態において、反射性マイクロミラー装置がここに開示される。本マイクロミラー装置は、基板と;対角線を有するマイクロミラープレートであって、基板上方に形成され入射光を反射するマイクロミラープレートと;マイクロミラープレートを保持するために基板上に形成されたヒンジ構造であって、マイクロミラープレートの対角線に対し平行だがオフセットされた回転軸に沿ってマイクロミラープレートがピボット可能なようにマイクロミラープレートに取り付けられたヒンジをさらに備える、ヒンジ構造と;ヒンジを保持するヒンジサポートであって、自然な休止状態において湾曲しているヒンジサポートとを備える。
本発明のさらに別の実施形態において、マイクロミラー装置を作製する方法がここに提供される。本方法は、基板を提供することと;第1の犠牲層を堆積することと;入射光を反射するマイクロミラープレートを第1の犠牲層上に形成することと;マイクロミラープレート上に第2の犠牲層を堆積することと;マイクロミラープレートの対角線に対し平行だがオフセットされた軸に沿ってマイクロミラープレートがピボット可能なように、マイクロミラープレートを保持するためのヒンジ構造を第2の犠牲層上に形成することであって、固有の正の引っ張り歪みを有する第1のヒンジ構造層を堆積することをさらに包含することと;固有の負の圧縮歪みを有する第2のヒンジ構造層を第1の層上に堆積することと;第1および第2のヒンジ構造層が自然な休止状態において湾曲しており、ヒンジ構造によって保持されたマイクロミラープレートが自然な休止状態において基板に対して平行でないように、第1および第2の犠牲層を除去することとを包含する。
本発明のまたさらに別の実施形態において、反射性マイクロミラー装置がここに開示される。本装置は、基板と;入射光を反射するマイクロミラープレートと;マイクロミラープレートを保持するために基板上に形成されたヒンジ構造であって、マイクロミラープレートの対角線に対し平行だがオフセットされた軸に沿ってマイクロミラーがピボット可能なようにマイクロミラープレートに取り付けられたヒンジと、上記軸に沿ったマイクロミラープレートの回転を停止させる1つ以上のミラーストップとをさらに備えるヒンジ構造とを備える。
本発明のさらに別の実施形態において、マイクロミラーアレイがここに開示される。本装置は、基板と;基板上に形成された複数のマイクロミラーとを備え、各マイクロミラーはさらに、入射光を反射するマイクロミラープレートと;マイクロミラープレートを保持するために基板上に形成されたヒンジ構造であって、マイクロミラープレートの対角線に対し平行だがオフセットされた軸に沿ってマイクロミラーがピボット可能なようにマイクロミラープレートに取り付けられたヒンジと、上記軸に沿ったマイクロミラープレートの回転を停止させる1つ以上のミラーストップとをさらに備えるヒンジ構造とを備える。
本発明のさらに別の実施形態において、プロジェクタがここに開示される。本プロジェクタは、入射光を提供する光源と;マイクロミラーアレイとを備え、マイクロミラーアレイはさらに、基板と;基板上に形成された複数のマイクロミラーとを備え、各マイクロミラーはさらに、入射光を反射するマイクロミラープレートと;マイクロミラープレートを保持するために基板上に形成されたヒンジ構造であって、マイクロミラープレートの対角線に対し平行だがオフセットされた軸に沿ってマイクロミラーがピボット可能なようにマイクロミラープレートに取り付けられたヒンジと、上記軸に沿ったマイクロミラープレートの回転を停止させる1つ以上のミラーストップとをさらに備えるヒンジ構造とを備える。
本発明のまたさらに別の実施形態において、反射性マイクロミラー装置がここに開示される。本装置は、基板と;基板上に形成された2つ以上のポストによって基板上方に保持されたヒンジと;2つのポストの間を結ぶ直線上にないポイントにおいてヒンジに取り付けられたマイクロミラープレートとを備える。
本発明のさらに別の実施形態において、反射性マイクロミラー装置が開示される。本装置は、基板と;基板上に形成されたヒンジ構造であって、基板上に形成された2つ以上のポストと、上記2つ以上のポストによって基板上方に保持され、自然な休止状態において湾曲しているヒンジサポートと、ヒンジサポートによって基板上方に保持されたヒンジとをさらに備えるヒンジ構造と;2つのポストの間を結ぶ直線上にない点においてヒンジに取り付けられた、入射光を反射するマイクロミラープレートであって,規定された対角線を有するマイクロミラープレートとを備える。
本発明の別の実施形態において、反射性マイクロミラー装置がここに開示される。本装置は、基板と;入射光を反射するマイクロミラープレートと;マイクロミラープレートを保持するために基板上に形成されたヒンジ構造であって、基板上に形成された2つ以上のポストと;ポストによって基板上方に保持され、2つのポストの間を結ぶ直線上にない点においてマイクロミラープレートに取り付けられたヒンジと;上記軸に沿ったマイクロミラープレートの回転を停止させる1つ以上のミラーストップとをさらに備えるヒンジ構造とを備える。
本発明のさらに別の実施形態において、マイクロミラーアレイがここに開示される。本マイクロミラーアレイは、基板と;基板上に形成された複数のマイクロミラーとを備え、各マイクロミラーはさらに、入射光を反射するマイクロミラープレートと;マイクロミラープレートを保持するために基板上に形成されたヒンジ構造であって、基板上に形成された2つ以上のポストと;ポストによって基板上方に保持され、2つのポストの間を結ぶ直線上にない点においてマイクロミラープレートに取り付けられたヒンジと;上記軸に沿ったマイクロミラープレートの回転を停止させる1つ以上のミラーストップとをさらに備えるヒンジ構造とを備える。
本発明のまたさらに別の実施形態において、プロジェクタがここに開示される。本プロジェクタは、入射光を提供する光源と;マイクロミラーアレイとを備え、マイクロミラーアレイはさらに、基板と;基板上に形成された複数のマイクロミラーとを備え、各マイクロミラーはさらに、入射光を反射するマイクロミラープレートと;マイクロミラープレートを保持するために基板上に形成されたヒンジ構造であって、基板上に形成された2つ以上のポストと;ポストによって基板上方に保持され、2つのポストの間を結ぶ直線上にない点においてマイクロミラープレートに取り付けられたヒンジと;上記軸に沿ったマイクロミラープレートの回転を停止させる1つ以上のミラーストップとをさらに備えるヒンジ構造とを備える。本発明の一局面において、ヒンジは、マイクロミラープレートの、基板とは反対側に配置される。基板は好ましくは可視光線に対して透過性である。
本発明の一局面において、マイクロミラーを静電的に偏向させるために、電極およびその上の回路を有する第2の基板が、可視光線に対して透過性である上記基板に近く位置される。マイクロミラープレートは、正方形、または実質的に菱形形状、または実質的に台形形状、または実質的に矩形形状であり得る。
本発明の一局面において、回転の軸は、マイクロミラープレートの対角線から0.5マイクロメートル以上、好ましくは1.0マイクロメートル以上、最も好ましくは2.0マイクロメートル以上離れて位置している。
本発明の一局面において、マイクロミラープレートの端辺が、光吸収材料により覆われている。基板は、ガラスまたは石英基板であり、反射防止膜で覆われていてもよい。
本発明の一局面において、マイクロミラープレートは、ON状態に達したときストップ機構に当接する。マイクロミラーのOFF状態は、基板に対して少なくとも−2度、好ましくは少なくとも−3度の角度である。
本発明の一局面において、ヒンジは、マイクロミラープレートから少なくとも0.1マイクロメートルの空隙をおいて離れた平面に配置され、かつ/あるいはマイクロミラープレートは25ミクロン以下の対角線長を有する。
本発明の一局面において、ヒンジがマイクロミラープレートに取り付けられる点は、マイクロミラープレートの対角線から、対角線の長さの1/40から1/3、好ましくは1/20から1/4の距離離れた点に位置する。
本発明の一局面において、各マイクロミラーは、ヒンジを基板に接続するための支持ポストと、マイクロミラープレートの回転に対抗するための、支持ポストによって保持され、突出してなるストップ機構とを備え、マイクロミラーはON状態においてストップ機構に衝突し、マイクロミラープレートは対角線を有する、実質的に四辺を持ったプレートであり、ヒンジは対角線から少なくとも0.5μm離れた点においてマイクロミラープレートに取り付けられ、かつヒンジはミラープレートから少なくとも0.1μmの空隙をおいて離れた平面に配置される。
本発明の一局面において、ヒンジはチタンおよび/またはシリコンの窒化物を有してなり、犠牲層はアモルファスシリコンを有してなり、犠牲層は自発的気相化学エッチャント(spontaneous gas phase chemical etchant)を用いて除去される。エッチャントは、希ガスフッ化物またはハロゲン間化合物であり得る。犠牲層は、ポリマーを有してなり得る。
本発明の一局面において、第1のヒンジ構造層は化学蒸着法により堆積され、第2のヒンジ構造層は物理蒸着法により堆積され、あるいは、第2のヒンジ構造層は反応性スパッタリングされたセラミック層であり、第1のヒンジ構造層は化学蒸着法により堆積されたセラミック層である。
添付の特許請求の範囲は、本発明の特徴を特定的に記載するが、本発明ならびにその目的および利点は、以下の詳細な説明を添付の図面とともに参照することによって最もよく理解され得る。
図1は、空間光変調器を用いた一例としてのディスプレイシステムを図示する;
図2は、図1のディスプレイシステムにおいて用いられる空間光変調器の上面図である;
図3Aは、本発明の一実施形態におけるマイクロミラー群の背面図である;
図3Bは、図3Aのマイクロミラーのヒンジ構造を示す;
図3Cは、本発明の別の実施形態におけるマイクロミラー群の背面図である;
図3Dは、図3Cのマイクロミラーのヒンジ構造を示す;
図3Eは、本発明のさらに別の実施形態におけるヒンジ構造を示す;
図3Fは、本発明のさらに別の実施形態におけるヒンジ構造を示す;
図3Gは、本発明の別の実施形態におけるヒンジ構造を示す;
図4Aは、「OFF」状態におけるマイクロミラー装置の断面図である;
図4Bは、別の「OFF」状態におけるマイクロミラー装置の断面図である;
図4Cは、「ON」状態におけるマイクロミラー装置の断面図である;
図4Dは、さらに別の「OFF」状態におけるマイクロミラー装置の断面図であり、ヒンジ構造は2組のミラーストップを有している;
図4Eは、マイクロミラー装置の別の実施形態の断面図であり、ミラーが「ON」状態である;
図5Aは自然な休止状態において湾曲するヒンジサポートを有する、マイクロミラー装置の断面図である;
図5Bは、本発明の一実施形態における、一例としてのヒンジサポートの離型前の断面図である;
図5Cは、図5Bのヒンジサポートの離型後の断面図である;
図6Aから図6Hは、本発明の一実施形態におけるマイクロミラー装置を形成するための方法を示す、構造断面図である;
図7Aから図7Bは、本発明の別の実施形態におけるマイクロミラー装置を形成する別の方法を示す、構造断面図である;
図8は、犠牲層を除去することにより解放後の、マイクロミラー装置の断面図を示す。
可動マイクロミラーおよびミラーアレイなどのMEMSデバイスを微細製造するためのプロセスが、米国特許第5,835,256号および第6,046,840号(いずれもHuibers)に記載されている。これら各々の主題(subject matter)を本願において援用する。MEMS可動素子(例えばミラー)をウェハ基板(例えば透光性基板、または、CMOSまたはその他の回路を備える基板)上に形成するための同様なプロセスが、本願において説明される。「光透過性」とは、少なくとも装置の動作中において材料が光を透過することを意味する(当該材料は、製造中における基板の取り扱い性を改善するためにその上に一時的に遮光層を有していてもよく、あるいは使用中における光散乱を減少させるための部分的な遮光層を有してもよい。いずれにせよ、可視光用途については、基板の一部は使用中において好ましくは可視光線に対して透過性であることにより、光は装置内に入射し、ミラーによって反射され、装置から再び出射することができる。もちろん、すべての実施形態が透光性基板を用いるわけではない)。「ウェハ」とは、多数のマイクロミラーまたはマイクロ構造アレイが形成され、ダイスに分割され得る(各ダイスがその上に1つ以上のマイクロミラーを有する)ような、任意の基板を意味する。すべての状況においてではないが、各ダイスが、個々にパッケージングされて販売される1つのデバイスまたは製品であることが多い。多数の「製品」またはダイスをより大きな基板またはウェハ上に形成することにより、各ダイスを別々に形成することに比べ、より低く高速な製造コストが可能になる。もちろんウェハは任意のサイズまたは形状であり得るが、標準的な鋳造工場における製造を可能にするために、ウェハは従来の円いあるいは実質的に円いウェハ(例えば直径4インチ、6インチまたは12インチ)であることが好ましい。
2001年7月20日出願の米国特許出願第09/910,537号および2001年6月22日出願の第60/300,533号(いずれもReid)は、本発明の様々な部材に用いられ得る材料の例を含んでいる。これらの出願を、本願において援用する。
本発明は、画像の表示に際して、より高い解像度、より増大した充填比(フィルファクター)、およびより増大したコントラスト比を有する、空間光変調器を提供する。本空間光変調器は、偏光が無くとも動作し得る。また、本空間光変調器は、電気機械的性能および製造に関するロバスト性(robustness)が向上している。
本発明の空間光変調器は、様々な用途(例えばマスクレスリソグラフィー、原子分光分析、マイクロミラーアレイのマスクレス製造、信号処理、顕微鏡分析など)を有し、そのうちの1つがディスプレイシステムである。空間光変調器を用いた典型的なディスプレイシステムを図1に示す。非常に基本的な構成において、このディスプレイシステムは、光源120、光学デバイス(例えばライトパイプ150、集光光学系160および投写光学系190)、表示ターゲット210および空間光変調器200を備えている。光源120(例えばアーク燈)は、光を光積分器/パイプ150および集光光学系160を通じて、空間光変調器200上に導く。空間光変調器200のマイクロミラーは、コントローラによって(例えば2002年5月14日に発行され本願において援用する米国特許第6,388,661号に開示)、「ON」位置において入射光を投写光学系190内に反射するように選択的に作動され、この結果、表示ターゲット210(スクリーン、観察者の目、感光性材料など)上に画像が得られる。もちろん、より複雑な光学系がしばしば用いられ、図1のディスプレイシステムは、典型的な投写型ディスプレイ光学系を単純化したものである。
空間光変調器は一般に、何千個あるいは何百万個のマイクロミラーのアレイを備えている。図2は、一例としてのマイクロミラーアレイの一部を示している。図2を参照すると、本図には、ガラスを通して見える一例としての空間光変調器200の一部の上面図が示されている。図示されるように、空間光変調器は、可視光透過性であるガラスなどの基板202上に形成されたマイクロミラーアレイ201を備えている。あるいは、基板202は、マイクロミラーの挙動を静電的に制御するための電極のアレイおよび回路がその上に形成された(図2には図示せず)、典型的な半導体ウェハである。マイクロミラーアレイ201は、マイクロミラー装置215などの複数のマイクロミラー装置を備える。また、各マイクロミラー装置はさらに、マイクロミラープレート210などの、入射光を反射するための反射性マイクロミラープレートを備える。動作中において、各マイクロミラーは1つ以上の電極および回路の制御下で所望に偏向されることができることにより、基板202を通過してマイクロミラーの表面に入射する入射光の空間的変調(この場合、基板はガラスである)が達成され得る。マイクロミラープレートが基板上方で(あるいは視点によっては下方)回転して入射光を反射することを容易にするために、マイクロミラープレートを基板上方で保持してマイクロミラープレートの回転軸を提供するためのヒンジ構造が必要である。
図3Aを参照すると、本図には、図2に示したマイクロミラーアレイ(例えば201)の背面図が示されている。各マイクロミラープレート(例えばマイクロミラー210)は、基板(例えば図2の基板202)上方にてマイクロミラープレートがヒンジ構造に沿ってピボット可能であるように、ヒンジ構造(例えばヒンジ構造230)に取り付けられている。表示画像の品質を向上するために、ヒンジ構造は、好ましくは図示のようにマイクロミラープレート下に形成される。具体的には、ヒンジ構造と入射光を反射する面とは、マイクロミラープレートの反対側に存在する。
本発明の一実施形態によると、マイクロミラープレートは、マイクロミラープレートの対角線に対し平行だがオフセットされた軸に沿ってマイクロミラープレートがピボット可能なように、ヒンジ構造に取り付けられている。例えば、マイクロミラープレート210は、明確に定義された幾何学上の対角線211を有している。ただし、マイクロミラープレートの回転軸は、対角線211に対し平行だがオフセットされた方向213に沿っている。このような回転軸は、ミラープレートの対角線211上にないポイントでヒンジ構造をミラープレートに取り付けることによって、実現することができる。取り付けポイントは、対角線211から少なくとも0.5μm、少なくとも1μm、あるいは少なくとも2μm離すことができる。一実施形態において、取り付けポイントは対角線211から、対角線の長さの1/40から1/3、あるいは所望であれば1/20から1/4離すことができるが、本発明において所望であれば、対角線から任意の所望の距離だけ離すことが可能である。本発明において、マイクロミラーは好ましくは実質的に四辺形状を有する。マイクロミラーが矩形、正方形、菱形または台形であろうと、また角部が丸められていたり「切り取られて(clipped)」いたり、あるいはマイクロミラーの1つ以上の辺上に開口部や突起が位置していても、やはりマイクロミラー形状の4つの主要な辺を概念的に接続して、マイクロミラーの中央を横切る対角線を取ることが可能である。このように、マイクロミラープレートが実質的だが完全ではない菱形、台形、矩形、正方形などであったとしても、中央対角線を定義することができる。ただし、マイクロミラープレートの回転軸は中央対角線に沿っているのではなく、図3Aにおいて対角線211に対し平行だがオフセットされた方向213に沿っている。「対角線に対し平行だがオフセットされた」とは、回転の軸がマイクロミラーの対角線に対して厳密に平行、あるいは実質的に平行(±19度)であってよいことを意味している。このタイプの設計は、多くの面でマイクロミラー装置の性能に利点を与える。この非対称オフセット構成の1つの利点は、マイクロミラープレートが、対称構成で達成し得る回転角よりも大きな角度で回転できることである(同じミラープレート−基板間の空隙に対して)。ミラープレートの対角線の長さは、好ましくは25ミクロン以下である。
マイクロミラープレートを保持しながら一方でマイクロミラープレートが基板上方で回転するための回転軸を提供するために、各ヒンジ構造(ヒンジ構造230など)は、図3Bに示すようなヒンジサポート250およびヒンジ240をさらに備える。ヒンジ240は、コンタクト257を介してマイクロミラープレートに取り付けられている。ヒンジサポート250はさらに、2つのポスト251を備えている。「ヒンジ」とは、装置のうち曲がることによって装置の動きを可能にする部分を規定する、層または積層である(下記に詳述)。マイクロミラープレートの性能を向上するために、さらなる微細構造もまたこの上に設けられる。具体的には、ヒンジサポート250の端辺上に、マイクロミラープレートが或る角度を達成したときにマイクロミラープレートの回転を止めるための、2つのミラーストップ255が形成されている。ヒンジプレートからのミラーストップの長さおよび位置などの幾何学構成は、マイクロミラープレートとヒンジとの間の距離とともに、マイクロミラーが接触する前に達成することができる最大回転角を決定する。マイクロミラーアレイ中のすべてのマイクロミラープレートに対してミラーストップを適切に設定することにより、全マイクロミラーに対して最大回転角が均一に規定される。そしてこの均一に規定された回転角は、動作中における全マイクロミラーについての「ON」状態として規定することができる。この場合、動作中において、空間光変調器中の全マイクロミラーが「ON」状態での均一に規定された角度に回転する。こうして入射光は、所望の方向に向けて均一に反射されて表示される。明らかにこれによって、表示画像の品質は大いに向上する。好ましくはであるが、ミラーストップの数は任意の所望の数(1以上)であるか、あるいは、まったく設けられなくてもよい。また、各ミラーストップは任意の所望の形状であり得るが、好ましくはミラーストップとマイクロミラープレートとの接触量を最小にする形状である。
本発明の実施形態において、2つのポストは基板上に形成されている。ヒンジサポート250は、これら2つのポストによって基板上方で支持されている。ヒンジ(例えばヒンジ240)は、ヒンジサポートに固定されており、コンタクト(例えばコンタクト255)を介してマイクロミラープレートに取り付けられている。この構成において、マイクロミラープレートは、基板上方のヒンジに沿ってピボットすることができる。
ヒンジ構造は、所望に応じてその他の適切な形態を取り得る。図3Cは、本発明の別の実施形態における別のヒンジ構造設計を示している。図3Aと同様に、ヒンジ構造260は、マイクロミラープレート210を支持するために基板上に形成されており、かつマイクロミラープレートのための回転軸214を提供している。回転軸214は、マイクロミラープレート212の対角線に対して平行であるが、オフセットしている。図3Bのヒンジサポート250と同様に、図3Dのヒンジサポート263もまた、その上に複数のミラーストップが形成されており、マイクロミラープレートが或る角度を達成したときにマイクロミラープレートの回転を止める。ヒンジサポートについての長さ及び位置などの幾何学構成は、マイクロミラープレートとヒンジとの間の距離とともに、マイクロミラーが接触する前に達成することができる最大回転角を決定する。好ましくはであるが、ミラーストップの数は任意の所望の数であり得る。また、各ミラーストップは任意の所望の形状であり得る。
このヒンジ構造もまたその他の適切な形態を取り得る。例えば図3Eに示すように、ヒンジサポート261は、ヒンジサポートが隣接するマイクロミラー装置のポストを通るように、マイクロミラープレートの一部の端辺に沿って形成されてもよい。この場合、すべてのマイクロミラー装置のヒンジサポートが、全マイクロミラープレートのための連続的なヒンジサポートフレームを形成する。これにより、アレイ中のマイクロミラーの2次元的な電気的接続が可能になる。
あるいは、各ヒンジ構造のポストは、マイクロミラープレートの対角線に沿って形成されている必要はない。図3Fを参照すると、ヒンジ構造の2つのポスト251は、マイクロミラープレートの角部ではなく、マイクロミラープレートの端辺に沿って形成されている。さらに、ヒンジは、図に示すように、ヒンジおよびヒンジと交差する2つのアーム部が二等辺三角形を形成するように位置される必要はない。代わりに、図3Gに示すように、ヒンジは、図3Fにおけるヒンジ位置に対して実質的に平行であるが小さな角度(±19度)を形成するように位置されてもよい。
動作中において、マイクロミラープレートは、マイクロミラープレートの対角線に対し平行だがオフセットされたヒンジに沿って回転する。回転角に基づいて、「ON」および「OFF」状態が規定される。「ON」状態において、マイクロミラープレートは、入射光が視野方向へ(例えば、光をターゲットに向けて導くための1群の予め構成された光学デバイスへ)反射され得るような予め規定された角度まで回転される。「OFF」状態においては、マイクロミラープレートは、平らなままか、入射光が表示ターゲットから離れるように反射されるような別の角度にある。図4Aから図4Dは、動作中におけるマイクロミラー装置の断面図を示す。
図4Aを参照して説明すると、「OFF」状態とは、マイクロミラープレート210がガラス基板280に対して平行な自然な休止状態にあることと定義される。ヒンジサポート263は、マイクロミラープレートを支持するために基板上に形成されている。ヒンジ(例えば図3B中のヒンジ240)は、ヒンジサポート263に固定されており、マイクロミラープレート用の回転軸を提供するための浅いコンタクト241(以下「コンタクト」)を介してマイクロミラープレート210に取り付けられている。この「OFF」状態においては、入射光はガラス基板を通過し、特定の入射角でマイクロミラープレートの1つの表面を照射し、マイクロミラープレートによってターゲットから離れるように反射される。マイクロミラープレートの回転は、電極282および電極に接続された回路(図示せず)によって静電的に制御され得る。本発明の一実施形態において、電極および回路は、ウェハ281中に形成され、ウェハ281は典型的にはシリコンウェハであり得る。マイクロミラープレートの回転を効率的に制御するために、マイクロミラーと対応する電極との間に静電界が形成され得るように、ウェハ281はマイクロミラープレート近くに位置される。あるいは、マイクロミラープレートの回転の制御のために、1つより多くの電極を用いることができる。具体的には、電極283(および電極に接続された図示しない回路)は、図4Bに示すような「OFF」状態におけるマイクロミラープレートを制御するためにマイクロミラープレートの他の部分の下に形成および位置され得る。本発明の別の実施形態において、電極、回路およびマイクロミラーは、基板280などの同一基板上に形成され得る。この場合、基板280は標準的なシリコンウェハであり得る。また入射光はマイクロミラープレートの反対側の表面を照射する。表示画像の品質、特にコントラスト比を向上するために、「OFF」状態における反射光は、集光光学系またはターゲットからなるべく離れて反射されることが望ましい。これを達成するために、図4Bに示す別の「OFF」状態が規定される。図4Bを参照すると、マイクロミラープレート210は「OFF」状態で或る角度で回転している。任意の特徴であるが、この「OFF」状態に対応する角度は、マイクロミラープレートがこの角度まで回転されたときにマイクロミラープレートの一端が基板に接触して止められるように規定される。この規定により、マイクロミラーアレイ中のすべてのマイクロミラープレートについて均一な「OFF」状態が保証される。もちろん他の方法を用いて「OFF」状態角度を規定することもできる。例えば、マイクロミラープレートとマイクロミラープレートに関連した電極(単数または複数)および回路との間に印加される電界を適切に制御することにより、「OFF」状態に対応する所望の角度が達成され得る。反射光を表示のためにターゲット中に導くために、マイクロミラープレートは、「ON」状態に対応するある角度に回転される必要がある。図4Cは、本発明の一実施形態における、一例としての「ON」状態におけるマイクロミラー装置の断面図を示す。この「ON」状態では、マイクロミラープレートの回転はミラーストップ270によって止められる。ミラーストップの構成(例えばヒンジ構造についての長さおよび位置)を調整することにより、マイクロミラープレートの他端が自由に動き得る限り、「ON」状態に対応する角度をこのように調節することが可能である。ミラーストップが存在することにより、空間光変調器中のすべてのマイクロミラープレートが均一な「ON」状態になるという利点が得られ、従って、表示画像の品質が大いに向上する。本実施形態の任意の特徴として、ミラーストップは、図4Cに示すように、マイクロミラープレートの回転がミラーストップに接触して止められるときに、マイクロミラープレートの他端が基板に接触して止められるように設計および形成され得る。この二重ストップ機構は、すべてのマイクロミラープレートについて、「ON」状態に対応する均一な回転角をさらに保証する。さらなる任意の特徴として、図4Dに示すように、「ON」状態用のミラーストップ群に加えて、「OFF」状態用の別のミラーストップ群を設けてもよい。
図4Dを参照すると、すべてのマイクロミラープレートに均一な「ON」状態を提供するために、第1のミラーストップ群270がヒンジ構造上に形成されている。また、すべてのマイクロミラープレートが均一な「OFF」状態になることを確実にするために、第2のミラーストップ群275がさらに設けられている。第2のミラーストップ群275の物理的特性(例えば長さおよび位置)によって、「OFF」状態の回転位置は決定される。あるいは、マイクロミラープレートが第2のミラーストップ群に接触して止められたときに、マイクロミラープレートの他端がガラス基板に接触して止められるように第2のミラーストップを設計し形成することもできる。
動作中において、マイクロミラープレート(例えば図3Cの210)がヒンジに沿ってピボットし、入射光を反射する。このタイプの動作メカニズムは、マイクロミラープレート、ヒンジ構造およびコンタクト255の光学的、機械的および電気的特性に対し、特定の要件を課する。特に、マイクロミラープレートは、例えば前記遷移金属、金属または金属合金の材料などの、対象となる光に対して高い反射性を有する材料を有してなることが望ましい。加えて、マイクロミラープレートの材料は、またマイクロミラープレートの機械的性質を高めるための適切な機械的特性(例えば低クリープ速度および高弾性係数など)も示すことが望ましい。さらに、マイクロミラープレートの材料は、電圧が印加可能であるように導電性であることが望ましい。
ヒンジサポート(例えば図3Cの260)は、マイクロミラープレート(例えばマイクロミラープレート210)が回転できる軸を提供する。ヒンジサポートは入射光を散乱し得、そして、その散乱光は反射光と混ざることがあるため、それによりコントラスト比が劣化し得る。この種の散乱を抑制するために、ヒンジ構造は好ましくはマイクロミラープレートの下に「隠れて」いる。例えばヒンジ構造は、入射光を反射する側とは反対側のマイクロミラープレートの上に形成されている。このマイクロミラープレートの動作メカニズムおよび構造設計に従って、ポストは、装置の動作中に弾性変形(例えば疲労、クリープおよび転移運動)に対して強い材料を有してなることが望ましい。また、そのような材料は、大きな弾性係数を有し、高い剛性を示すことが好ましい。ポストのそれとは逆に、ヒンジ(例えば図3Dのヒンジ240)の材料は、より柔軟(compliant)であることが期待される。なぜなら、マイクロミラープレートがピボットする間にヒンジは変形するからである。また、ヒンジは、マイクロミラープレートが特定の電圧レベルに保持され得るような導電性であることが望ましい。
図4Bおよび図4Dにおける規定された「OFF」状態を達成するために、マイクロミラープレートを回転させるための外力(例えば電界)を要求してもよい。例えば、マイクロミラープレートのうち、基板から離れるように回転される部分の下に、電極283および回路を配置してもよい。そして、電極と、マイクロミラープレートを「OFF」状態に回転させるためのマイクロミラープレートの部分との間に、電界を印加することができる。この設計はしかし、余分の電極および回路を必要とする。
本発明の一局面によれば、図5Aに示すように、自然な休止状態において基板から離れるように湾曲した部分を有するヒンジサポートが提案される。図5Aを参照して説明すると、ヒンジサポート部250は、その自然な休止状態において基板から離れるように湾曲している。また、湾曲したヒンジサポートに取り付けられているマイクロミラープレート210は、外力(例えば外部電界)なしで、基板に対してある制約を受けた角度を呈する。ヒンジサポート部の曲率を調整することにより、マイクロミラープレートと基板との間に所望の角度を達成することができる。
湾曲したヒンジサポートは、多くの異なる方法で形成することができる。以下に、図5bおよび図5Cを参照して一方法例を説明する。図5Bを参照すると、ヒンジサポート250は、2つの層、層251および層253を有している。層251は、堆積状態において(例えば層251が犠牲層上に堆積されるとき)、外向きの圧縮歪みを示す。本発明の好ましい実施形態において、層251は80Åの好ましい厚さを有するTiNである。これが好ましいが、層251は、外向きの圧縮歪みを示す限り任意の適切な材料からなり得る。層251の厚さもまた、任意の適切な範囲であり得、例えば10Åから1500Åの厚さである。層253は、層251上に堆積され、その堆積状態において内向きの引っ張り歪みを示す。本発明の好ましい実施形態において、層253は400Åの好ましい厚さを有するSiNである。これが好ましいが、層253は内向きの引っ張り歪みを示す限り、任意の適切な材料からなり得る。層253の厚さもまた、任意の適切な範囲であり得、例えば10Åから2000Åの厚さである。PVD(物理蒸着法またはスパッタリング)は、特に高融点金属に対しては圧縮膜を生成する傾向があり、一方、CVD(化学蒸着法)は引っ張り膜を生成する傾向がある。従って、一実施形態において、層251はPVDによって堆積された層であり、層253はCVDによって堆積される。一具体例として、層251は反応性スパッタリングされたセラミック層であり、層253は化学蒸着法によって堆積されたセラミック層である。
離型後(例えば、上に層251が堆積されている犠牲層を除去することにより)、層253および251が層253に対して湾曲し、層253は内向きの引っ張り歪みを示す。この2層の湾曲は、自発的な現象であり、材料応力の存在下において起こる。曲率は、内向きの引っ張り歪みと外向きの圧縮歪みとの相対的な強さによって決定される。図5Cを参照すると、ここでは、湾曲した2層を示す概略図が示されている。ただし、ミラープレートに対するヒンジ接続の位置によっては、「OFF」状態のために同一方向にミラープレートを回転させながらヒンジ構造を逆方向に湾曲させるために、層の順序を逆にしてもよい。
上述のマイクロミラー装置を構築する方法は様々である。以下に、図6Aから図6Hを参照しながら、プロセス例を説明する。本プロセス例は例示目的のみであり、限定として解釈されるべきではないことが、当業者には理解される。
図6Aを参照して説明すると、基板280が用意される。第1の犠牲層290を基板上に堆積し、その後マイクロミラープレート層300を堆積する。基板はガラス(例えば1737F,Eagle2000)、石英、パイレックス(登録商標)、サファイアであり得る。基板はまた、1つ以上の作動電極および/または制御回路(例えばCMOS型DRAM)がその上に形成された半導体基板(例えばシリコン基板)であってもよい。
第1の犠牲層290は、基板280上に堆積される。第1の犠牲層290は、アモルファスシリコンなどの任意の適切な材料であり得、あるいは、犠牲材料の選択およびエッチャントの選択によっては、ポリマーまたはポリイミド、もしくはポリシリコン、窒化シリコン、二酸化シリコンなどであってもよい。第1の犠牲層がアモルファスシリコンである場合、300〜350℃で堆積され得る。第1の犠牲層の厚さは、マイクロミラーサイズおよびマイクロマイクロミラーの所望の主題角度(title angle)に応じて、様々であり得るが、500Åから50,000Åの厚さ、好適には約10,000Åが好ましい。第1の犠牲層は、LPCVDまたはPECVDなどの任意の適切な方法を用いて基板上に堆積され得る。
本実施形態の任意の特徴として、反射防止層285を基板表面上に堆積してもよい。反射防止層は、入射光の基板表面からの反射を減少させるために堆積される。あるいは、所望に応じてその他の光学的向上層をガラス基板のいずれかの面に堆積してもよい。
第1の犠牲層の堆積後、複数の構造層が堆積され、適切にパターニングされる。本発明によれば、構造層とは、犠牲層の除去後に除去されない層である。第1の犠牲層上に堆積される第1の構造層は、マイクロミラーを形成するためのマイクロミラープレート層300である。マイクロミラーは対象となるスペクトル(例えば可視光スペクトル)の入射光を反射するように指定されているため、マイクロミラープレート層は、入射光に対して高い反射性(好ましくは90%以上)を示す1つ以上の材料を有してなることが好ましい。本発明の実施形態によると、マイクロミラープレート層300は図6Bに示すような多層構造である。図6Bを参照して説明すると、ヒンジプレート層300は、層307、305、303および301を備えている。層307および301は内部層(例えば層303および305)を保護するための保護層である。本発明の好ましい実施形態において、層307および301は、400Åの好ましい厚さを有するSiOである。もちろん、その他の適切な材料を用いてもよい。層305は、高い光反射性を示す1つまたはそれ以上の材料を有してなる光反射層である。そのような材料の例は、Al、Ti、AlSiCuまたはTiAlである。本発明の好ましい実施形態において、層305は、2500Åの厚さを有するアルミニウムである。このアルミニウム層は、150℃、あるいは好ましくは400℃未満である他の温度で堆積されることが好ましい。層303は、マイクロミラープレートの電気的および機械的特性を向上させるための金属または金属合金を有してなる、向上層である。そのような向上層の一例は80Åの厚さを有するチタンである。もちろん、対象となる入射光に対して高い反射性を有する他の適切な材料もまた、マイクロミラープレートのために採用され得る。マイクロミラープレート層を堆積する際、PVDは好ましくは150°Cで用いられる。マイクロミラープレート層の厚さは、マイクロミラープレートの所望の可動部分(例えば弾性要素(elastic module))、マイクロミラーのサイズ、所望の主題角度および電子的(例えば導電性)特性、ならびにマイクロミラープレートを形成するために選択された材料の特性に応じて、様々であり得る。本発明において、500Åから50,000Å、好ましくは約2500Åの厚さが好ましい。
本発明の別の実施形態によると、光反射層305は、10,000μΩ°cm未満の比抵抗を有する材料を有してなる導電性層である。層301および307は、10,000μΩ°cmよりも大きい比抵抗を有する絶縁体である。また層303も、10,000μΩ°cm未満の比抵抗を有する導電性層である。
好ましいものであるが、図6Bに示す積層構造は4層からなる。積層構造の数は限定として解釈されるべきでないことが当業者には理解される。それより、むしろ、本発明の趣旨から逸脱することなく任意の数の層(単層を含む)を用いることができるものである。
マイクロミラープレート層300は次に、図6Cに示すような所望の形状にパターニングされる。マイクロミラーは、所望に応じた任意の形状であり得る。マイクロミラーのパターニングは、標準的なフォトレジストパターニングを用いた後、マイクロミラープレート層の特定の材料に応じて例えばCF4、Cl2その他の適切なエッチャントを用いてエッチングすることにより、達成され得る。
マイクロミラープレートの形成後、さらなる構造層が堆積およびパターニングされる。具体的には、ヒンジ構造の複数の層が堆積され、ヒンジ構造を形成するためにパターニングされる。図6Dを参照して、さらなる構造層を堆積する前に、第2の犠牲層310がマイクロミラープレート300および第1の犠牲層290の上に堆積される。第2の犠牲層310は、アモルファスシリコンを有してなり得、あるいは、第1の犠牲層290に関して上述した様々な材料のうち1つ又はそれ以上を有してなっていてもよい。第1および第2の犠牲層は同一でなくてもよいが、好ましい実施形態においては、後でこれらの犠牲層を除去するためのエッチングプロセスが簡素化されるように、同一である。第1の犠牲層と同様に、第2の犠牲層310はLPCVDまたはPECVDなどの任意の適切な方法を用いて堆積され得る。第2の犠牲層がアモルファスシリコンを有してなる場合、この層は350°Cで堆積され得る。第2の犠牲層の厚さは9000Å程度であり得るが、マイクロミラープレートとヒンジとの間の所望の距離(マイクロミラープレートと基板とに垂直な方向)に応じて、例えば2000Åから20,000Åの任意の合理的な厚さに調節され得る。ヒンジとミラープレートとは、離型後、少なくとも0.5μm(これは少なくとも1μm、あるいは所望であれば2μm以上であってもよい)の空隙によって隔てられていることが好ましい。第2の犠牲層310はまた、マイクロミラープレートのパターニングによって残される溝を埋めてもよい。
本発明の好ましい実施形態において、マイクロミラープレート層はアルミニウム層(例えば図6Bの層305)を備え、第2の犠牲層はシリコンである。しかしこの設計は、マイクロミラープレートの端辺(ここは、アルミニウムがシリコンに曝される部位)におけるアルミニウおよびシリコンの拡散のため、ヒンジ構造中に欠陥をおこし得る。この問題を解決するため、第2の犠牲シリコン層の堆積前に、アルミニウム層がシリコン犠牲層から隔離されるように、パターニングされたマイクロミラープレート上に保護層(図示せず)を堆積してもよい。そして、保護層をマイクロミラープレートの形状に従ってパターニングする。パターニング後、保護層の一部が(例えば図6Cの部分211)マイクロミラープレートの端辺を覆うことにより、アルミニウムとシリコン犠牲層とを隔離する。
堆積された第2の犠牲層は、その後、標準的なリソグラフィー技術の後にエッチングを用いて、図6Eのように2つの深ビア領域320と浅ビア領域330とを形成するためにパターニングされる。エッチング工程は、第2の犠牲層の特定の材料(一種または複数種)に応じて、Cl、BClまたはその他の適切なエッチャントを用いて行われ得る。2つの深ビア領域320をまたがる距離は、マイクロミラープレートの規定された対角線の長さに依存する。本発明の一実施形態において、パターニング後における2つの深ビア領域をまたがる距離は、好ましくは約10μmであるが、所望に応じて任意の適切な距離であり得る。浅ビア領域330を形成するために、CFまたはその他の適切なエッチャントを用いたエッチング工程が実施され得る。浅ビア領域は、任意の適切なサイズであり得るが、好ましくは一辺が2.2μm程度である。
図6Fを参照すると、ヒンジサポート層340および350は、パターニングされた第2の犠牲層310上に堆積される。ヒンジサポート層(層340および350)は、ヒンジ(例えば図3Dの240)と、マイクロミラープレートがヒンジに沿ってピボットできるようにこれに取り付けられたマイクロミラープレート(例えば図3Cの210)とを保持するように指定されたものであるため、ヒンジサポート層は、少なくとも大きな弾性係数を有する材料を有してなることが望ましい。本発明の一実施形態において、層340は、PVDによって堆積された厚さ400ÅのTiN(TiNを含むものであってもよく、100Åから2000Åの厚さを有していてもよい)層と、PECVDによって堆積された厚さ3500ÅのSiN(SiN層の厚さは2000Åから10,000Åであってもよい)層350とを備える。もちろんその他の適切な材料および堆積方法(例えばLPCVDまたはスパッタリングなどの方法)を用いてもよい。TiN層は本発明に必要ではないが、少なくとも電荷に起因する静止摩擦を減少させるために、マイクロミラーとヒンジとの間に導電性コンタクト面を提供する。本発明の実施形態において、層340および350は、図5Cに示すように、湾曲したヒンジサポート(例えば図5Aの250)を形成するために内向きの圧縮歪みおよび外向きの引っ張り歪みが内在するように、堆積される。あるいは、TiNおよびSiNx層は、平らなヒンジサポートを形成するために固有の応力がなるべく低くなるように、好ましくは250MPa未満であるように、堆積され得る。いずれの場合においても、SiN層は400℃で堆積され得る。
堆積後、層340および350は、図6Gに示すように所望の構成(例えば図3Dのヒンジサポート275)にパターニングされる。ポスト260は、任意の所望の形態を取り得るが、その1つを図3Dに示す。あるいは、2つのポストの各々を、図3Fにおけるポスト251のように、ダイヤモンド型として形成してもよい。「ON」状態に対応するミラーストップ(例えば図3Dのミラーストップ270)および/または「OFF」状態に対応するミラーストップ(図示せず)などのミラーストップを構成してもよい。そしてその後、1つ以上の適正なエッチャントを用いたエッチング工程を行う。特に、これらの層は、塩素の化学的作用またはフッ素の化学的作用を用いてエッチングされ得る。ここで、エッチャントは、ヒンジサポート層を化学的にも物理的にも選択的にエッチングするようにエネルギーを与えられたペルフルオロカーボンまたはハイドロフルオロカーボン(またはSF)である(例えばCF、CHF、C、CH、C、SFなど、あるいはより現実的には上記の組み合わせまたは追加的なガスとの組み合わせ(CF/H、SF/Clなど)、またはCFClなどの1つより多くのエッチング種を用いたガスを用いたプラズマ/RIEエッチング、いずれもオプションとしての1つ以上の不活性希釈剤とともに用いてもよい)。もちろん、各ヒンジサポート層のエッチングに異なるエッチャントを用いてもよい(例えば塩素化学を金属層に、ハイドロカーボンまたはフルオロカーボン(またはSF)プラズマをシリコンまたはシリコン化合物層になど)。あるいは、エッチング工程は、各ヒンジサポート層の堆積後に行ってもよい。例えば、層340は、層340の堆積後かつ層350の堆積前にエッチングおよびパターニングされ得る。
層340および350のエッチング後、2つのポスト260およびコンタクト領域330を形成する。コンタクト領域330の底部分をエッチングにより除去することにより、マイクロミラープレートのコンタクト領域下部分を露出する。マイクロミラー210の露出した部分は、外部電源との電気的接点を形成するために用いられる。エッチング後、層340および350の残滓とともに、コンタクト領域330の側壁(例えば335)が残されている。残滓335は、約75度である角度θによって測られるスロープを有するが、0から89度の間で変化し得る。側壁上の残滓は、後に形成されるヒンジの機械的および電気的特性を向上する助けとなる。ミラーの各側における2つのポスト260のそれぞれは、図2に示すようなアレイ中の隣接するマイクロミラーに対応するポストとともに、連続的な部材を形成することができる。
層340および350のパターニングおよびエッチングの完了後、図6Hに示すようにヒンジ層360を堆積し、そしてパターニングする。ヒンジはマイクロミラープレートに回転軸を提供するため、ヒンジ層は少なくとも塑性変形(例えば疲労、クリープおよび転移運動)が可能な材料を有してなることが当然期待される。さらに、ヒンジ層がマイクロミラープレートの電気的接点としても用いられる場合は、ヒンジ層の材料は導電性であることが望ましい。ヒンジ層の適切な材料の例は、窒化シリコン、酸化シリコン、炭化シリコン、ポリシリコン、Al、Ir、チタン、窒化チタン、酸化チタン(単数または複数の酸化物数)、炭化チタン、CoSiN、TiSiN、TaSiN、またはその他の三元以上の化合物である。チタンがヒンジ層に選択される場合、100℃で堆積され得る。あるいは、ヒンジ層は、100ÅのTiNおよび400ÅのSiNなどの積層からなっていてもよい。
堆積後、ヒンジ層はエッチングを用いて所望にパターニングされる。ヒンジ層(層340および350)と同様に、ヒンジ層は、塩素の化学作用またはフッ素の化学作用を用いてエッチングされ得る。ここで、エッチャントは、ヒンジ層を化学的にも物理的にも選択的にエッチングするようにエネルギーを与えられたペルフルオロカーボンあるいはハイドロフルオロカーボン(またはSF)である(例えばCF、CHF、C、CH、C、SFなど、あるいはより現実的には上記の組み合わせまたは追加的なガスとの組み合わせ(CF/H、SF/Clなど)、またはCFClなどの1つより多くのエッチング種を用いたガスを用いたプラズマ/RIEエッチング、いずれもオプションとしての1つ以上の不活性希釈剤とともに用いてもよい)。もちろん、各ヒンジ層のエッチングに異なるエッチャントを用いてもよい(例えば塩素化学を金属層に、ハイドロカーボンまたはフルオロカーボン(またはSF)プラズマをシリコンまたはシリコン化合物層になど)。
ヒンジに沿ってピボットするためのマイクロミラープレートを解放するため、犠牲層(例えば層290および310)を後述するようにエッチングによって除去する。離型されたマイクロミラー装置の断面図を図8に示す。
上述の製造プロセス例において、ヒンジサポートを形成するプロセス(例えば図6Aから図6Gに記載したプロセス)およびヒンジを形成するプロセス(例えば図6Hに記載したプロセス)は連続して行われる。特に、ヒンジサポートのパターニングおよびエッチングの後に、ヒンジの堆積、パターニングおよびエッチングを行う。本発明の別の実施形態においては、ヒンジおよびヒンジサポートは同時に形成され得る。これを以下に図7Aおよび図7Bを参照して説明する。
図7Aを参照して説明すると、ヒンジサポート(例えば図3Dの275)のための堆積されたヒンジ層340および350をまず、ヒンジの所望の構成に従ってパターニングおよびエッチングする。従って、エッチング後、後のヒンジ(例えば図3Dのヒンジ240)の位置に対応する窓370が形成される。窓370は、マイクロミラープレートの対角線に対し平行だがオフセットされて配置される。窓は、窓の底からマイクロミラープレートの一部が露出されるように、第2の犠牲層(例えば図6Dの310)および/またはマイクロミラープレートの上面までエッチングされる。
パターニングの完了後、パターニングされたヒンジサポート層(例えば350)上にヒンジ層360が堆積されて、窓370を埋める。堆積後、層340、350および360が同時にパターニングおよびエッチングされる。本発明の好ましい実施形態では、図6Gに説明したのと同じ方法を用いて、層340および350が同時にパターニングおよびエッチングされる。層340および350のパターニングおよびエッチング後、マイクロミラー装置を解放するために、エッチングによって犠牲層を除去する。
この解放エッチングは、犠牲材料の自発的な化学的エッチング、好ましくは犠牲材料を化学的に(物理的ではなく)除去する等方性エッチングが可能な、エッチャントガスを用いる。そのような化学的エッチングおよびそのような化学的エッチングを行うための装置は、Patelらの1999年10月26日出願の米国特許出願第09/427,841号、およびPatelらの2000年8月28日出願の米国特許出願第09/649,569号に開示されている。これら各々の内容を本願において援用する。解放エッチングための好適なエッチャントは、オプションとして温度を加える以外にはエネルギーを与えられない、気相フッ化物エッチャントである。例として、HFガス、二フッ化キセノンなどの希ガスハロゲン化物、ならびにIF、BrCl、BrF、IFおよびClFなどのハロゲン間化合物である。解放エッチングは、Nまたは不活性ガス(Ar、Xe、Heなど)などの更なるガス成分を含んでいてもよい。このようにして、残存する犠牲材料を除去し、マイクロメカニカル構造が解放される。このような実施形態の一局面において、エッチングチャンバ中にXeFが希釈剤(例えばNおよびHe)とともに供給される。XeFの濃度は好ましくは8Torrであるが、濃度は1Torrから30Torr以上まで変化させることができる。この非プラズマエッチングは好ましくは900秒用いられるが、温度、エッチャント濃度、圧力、除去すべき犠牲材料の量、またはその他の要素に依存して、時間は60から5000秒まで変化され得る。エッチングレートは18Å/s/Torrで一定に保たれ得るが、エッチングレートは1Å/s/Torrから100Å/s/Torrまで変化されてもよい。解放プロセスの各工程は、室温で行い得る。
最終解放または中間のエッチング工程における使用について述べた上記のエッチャントおよびエッチング方法に加えて、単独または組み合わせで用いられ得る他のものが存在する。これらのうちいくつかとして、ACT、KOH、TMAH、HF(液体)などのウェットエッチング;酸素プラズマ、SCCO、あるいは超臨界CO(エッチャントとしての超臨界COの使用は、米国特許出願第10/167,272号に記載されている。これを本願において援用する)が含まれる。もちろん選択されるエッチャントおよび方法は、除去される犠牲材料および残される所望の材料に合わせられなければならない。
本明細書において新規で有用な空間光変調器を説明したことが、当業者には理解される。ただし、本発明の原理が適用可能である多くの可能な実施形態に鑑みて、本明細書において図面を参照して記載した実施形態は例示目的のみであり、発明の範囲を限定するものとしては解釈されるべきでないことが、理解される。例えば、発明の趣旨から逸脱することなく、例示した実施形態を構成および詳細について改変することが可能なことを、当業者は理解する。特に、構造層の各層、例えばマイクロミラープレート層300(これは図6Bに示すように層301、303、305および307を備え得る)、ヒンジサポート層340および350、およびヒンジ層360などは、少なくともこれら層のうちの1つが導電性でありマイクロミラーに対する電子的接点を提供する限り、導電性または電気絶縁性である多数の適切な材料のうちの1つ以上を有してなり得る。別の例において、Sandia SUMMiTプロセス(構造層にポリシリコンを用いる)あるいはCronos MUMPSプロセス(やはり構造層にポリシリコン)を本発明に用い得る。また、MOSISプロセス(AMI ABN−1.5μm CMOSプロセス)を本発明に適応し得る。例えばMehreganyら、Thin Solid Films,v.355−356,pp.518−524,1999に開示されるMUSiCプロセス(構造層に多結晶SiCを用いる)もまた同様である。また、ここに開示される犠牲層およびエッチャントは一例でしかない。例えば、二酸化シリコン犠牲層を用いて、HF(またはHF/HCl)によって除去されてもよく、あるいはシリコン犠牲体をClFまたはBrFで除去してもよい。また、PSG犠牲層を緩衝化したHFで除去してもよく、あるいはポリイミドなどの有機犠牲をドライプラズマ酸素離型工程で除去してもよい。もちろん、エッチャントおよび犠牲材料は、用いられる構造材料に応じて選択されるべきである。また、上記ではPVDおよびCVDに言及したが、層の堆積に、スピンオン(spin−on)、スパッタリング、陽極酸化、酸化、電気めっきおよび蒸発を含むその他の膜堆積方法を用い得る。従って、本明細書に記載した発明は、以下の特許請求の範囲およびその均等物の範囲にあるそのようなすべての実施形態を想定したものである。

Claims (31)

  1. マイクロミラーのアレイを備えた空間光変調器であって、各マイクロミラーは、
    ヒンジと;
    基板上に前記ヒンジを介して保持されたマイクロミラープレートであって、前記ヒンジから離れた平面に配置され、前記マイクロミラープレートを横切る対角線を有し、前記マイクロミラープレートの対角線に対し平行だがオフセットされた回転軸に沿って前記マイクロミラープレートが回転可能であるように前記ヒンジに取り付けられたマイクロミラープレートと
    を備えた空間光変調器。
  2. 基板上のマイクロミラーのアレイを備えた空間光変調器であって、各マイクロミラーは、
    2つのポストと;
    ヒンジと;
    前記基板上に前記ヒンジおよび2つのポストを介して保持されたマイクロミラープレートであって、前記ヒンジから離れた平面に配置され、前記マイクロミラープレートを横切る対角線を有し、前記2つのポストの間を結ぶ直線上にないポイントにおいて前記ヒンジに取り付けられたマイクロミラープレートと
    を備えた空間光変調器。
  3. 前記ヒンジはねじりヒンジであり、前記ミラープレートは前記ねじりヒンジの位置に対応する回転の軸に沿って回転する、請求項1または2に記載の空間光変調器。
  4. 前記マイクロミラープレートは、前記ヒンジを前記基板に接続する1つ以上のポストによって前記基板上に保持される、請求項1または2に記載の空間光変調器。
  5. 前記ヒンジが前記マイクロミラープレートに取り付けられるポイントは、前記マイクロミラープレートの前記対角線上にない、請求項4に記載の空間光変調器。
  6. 前記ヒンジは、前記マイクロミラープレートと前記基板との間に配置されている、請求項1または2の空間光変調器。
  7. マイクロミラーのON状態は、前記マイクロミラーからの光が、ターゲット上に投写された画像中の画素として視認されるように、前記マイクロミラーの回転が止められたポイントとして規定される、請求項1または2に記載の空間光変調器。
  8. 前記ON状態において、前記マイクロミラーは、前記基板または前記基板上にパターニングされた構造に当接することにより、前記マイクロミラープレートのさらなる回転が防がれる、請求項7に記載の空間光変調器。
  9. 各マイクロミラーは、前記ヒンジを前記基板に接続するための支持ポストと、前記マイクロミラープレートの回転に対抗するための、前記支持ポストによって保持され、突出してなるストップ機構とを備える、請求項7に記載の空間光変調器。
  10. 前記ヒンジは、前記マイクロミラープレートを前記基板上に回転可能に保持するヒンジサポート構造の一部であり、前記ヒンジサポート構造は、前記マイクロミラープレートが静電的に偏向されていないときに、前記層間の応力差により湾曲状態を有する積層構造である、請求項9に記載の空間光変調器。
  11. 各マイクロミラーは、前記ヒンジを前記基板に接続するための支持ポストと、前記マイクロミラープレートの回転に対抗するための、前記支持ポストによって保持され、突出してなるストップ機構とを備え、前記マイクロミラーはON状態において前記ストップ機構に衝突し、前記マイクロミラープレートは対角線を有する、実質的に四辺を持ったプレートであり、前記ヒンジは対角線から少なくとも0.5μm離れた点において前記マイクロミラープレートに取り付けられ、かつ前記ヒンジは前記ミラープレートから少なくとも0.1μmの空隙をおいて離れた平面に配置される、請求項1または2に記載の空間光変調器。
  12. 前記基板は可視光線に対して透過性の基板である、請求項1または2に記載の空間光変調器。
  13. 前記基板はガラスまたは石英である、請求項1または2に記載の空間光変調器。
  14. 前記マイクロミラーを静電的に偏向させるために、電極およびその上の回路を有する第2の基板が、可視光線に対して透過性である前記基板に近く位置される、請求項12に記載の空間光変調器。
  15. 前記マイクロミラープレートは実質的に正方形である、請求項1または2に記載の空間光変調器。
  16. 前記マイクロミラープレートは実質的に菱形形状を有する、請求項1または2に記載の空間光変調器。
  17. 前記マイクロミラープレートは実質的に台形形状を有する、請求項1または2に記載の空間光変調器。
  18. 前記マイクロミラープレートは実質的に矩形形状を有する、請求項1または2に記載の空間光変調器。
  19. 前記ヒンジはねじりヒンジであり、前記ミラープレートは前記ねじりヒンジの位置に対応する回転の軸に沿って回転する、請求項1または2に記載の空間光変調器。
  20. 回転の軸は前記マイクロミラープレートの対角線から0.5マイクロメートル以上離れている、請求項1または2に記載の空間光変調器。
  21. 前記回転の軸は前記マイクロミラープレートの対角線から1.0マイクロメートル以上離れている、請求項20に記載の空間光変調器。
  22. 前記回転の軸は前記マイクロミラープレートの対角線から2.0マイクロメートル以上離れている、請求項21に記載の空間光変調器。
  23. 前記基板の表面は反射防止膜で覆われている、請求項13に記載の空間光変調器。
  24. 前記ヒンジが前記マイクロミラープレートに取り付けられるポイントは、前記マイクロミラープレートの対角線から、前記対角線の長さの1/40から1/3の距離離れた点に位置する、請求項1または2に記載の空間光変調器。
  25. 前記ヒンジが前記マイクロミラープレートに取り付けられるポイントは、前記マイクロミラープレートの対角線から、前記対角線の長さの1/20から1/4の距離離れた点に位置する、請求項1または2に記載の空間光変調器。
  26. 各マイクロミラーは、前記ヒンジを前記基板に接続するための支持ポストと、前記マイクロミラープレートの回転に対抗するための、前記支持ポストによって保持され、突出してなるストップ機構とを備え、前記マイクロミラーはON状態において前記ストップ機構に衝突し、前記マイクロミラープレートは対角線を有する実質的に四辺を持ったプレートであり、前記ヒンジは対角線から少なくとも0.5μm離れた点において前記マイクロミラープレートに取り付けられ、かつ前記ヒンジは前記ミラープレートから少なくとも0.1μmの空隙をおいて離れた平面に配置される、請求項1または2に記載の空間光変調器。
  27. 光源と;
    上記請求項のうちいずれか一つに記載の空間光変調器と;
    前記光源からの光が前記マイクロミラーのアレイに集束される、集光光学系と;
    前記マイクロミラーのアレイから選択的に反射された光を投写する投写光学系と;
    前記マイクロミラーのアレイ中のマイクロミラーを選択的に作動させるコントローラと
    を備える投写システム。
  28. 基板を用意することと;
    第1の犠牲層を堆積することと;
    入射光を反射するマイクロミラープレートを形成することと;
    第2の犠牲層を堆積することと;
    前記マイクロミラープレートを前記基板に接続するヒンジ構造を形成することと;
    前記犠牲層を除去することと
    を包含する、方法。
  29. 前記マイクロミラープレートは対角線を有しており;
    前記ヒンジ構造は、前記対角線上にないポイントにおいて前記マイクロミラープレートに取り付けられた前記基板上に形成され、上記ヒンジ構造は、前記マイクロミラープレートの対角線に対し平行だがオフセットされた回転軸によって前記マイクロミラープレートが回転可能であるように前記マイクロミラープレートを保持する、
    請求項28に記載の方法。
  30. 前記犠牲層をパターニングすることにより、前記基板に達する2つのビアおよび前記マイクロミラープレートに達する1つのビアを、上記3つのビアが三角形を形成するように形成することと;前記3つのビア中のポストと、前記マイクロミラープレートを前記基板に接続するためのその間のヒンジ構造とを備える前記ヒンジ構造を形成することと
    を包含する請求項28に記載の方法。
  31. 前記マイクロミラープレートを前記基板に接続するためのヒンジ構造を前記第2の犠牲層上に形成することであって、前記ヒンジ構造の形成は、固有の正の引っ張り歪みを有する第1のヒンジ構造層を堆積することと、前記第1の層上に第2のヒンジ構造層を堆積することとを包含しており、ここで前記第2の層は固有の負の圧縮歪みを有し;
    前記第1および第2のヒンジ構造層が、固有応力の差のためにその自然な休止状態において湾曲しており、前記マイクロミラープレートが、前記基板に平行でない位置で前記ヒンジ構造に保持されるように、前記第1および第2の犠牲層を除去することと
    を包含する請求項28に記載の方法。
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