JP2006516885A - 糖ペプチド抗生物質a40926を生合成する遺伝子およびタンパク質 - Google Patents
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Abstract
Description
放線菌は、構造上異なりかつ生物学的に活性な二次代謝産物(多くが、商業用用途(例えば、抗生物質)を見出されている)を産生する能力についてよく知られている。重要な代謝産物は、ストレプトマイセス亜種(Streptomyces spp.)(最も詳細に研究されている)だけでなく、あまり知られていない放線菌属によっても産生される:例えば、現在、リファマイシン、テイコプラニン、およびエリスロマイシンが、それぞれアミコラトプシス(Amycolatopsis)種、アクチノプラネス(Actinoplanes)種、およびサッカロポリスポラ(Saccharopolyspora)種により産業上製造されている。二次代謝産物の生合成を支配している遺伝因子は、代謝産物の合成、調節、および抵抗性に必要な遺伝子全てを含有する遺伝子群に組織化されている。
本発明は、微生物での糖ペプチドA40926の生合成に必要な単離ポリヌクレオチドのセットを提供する。本発明の1つの態様において、ポリヌクレオチド分子は、ノノムリア種(ATCC39727)から単離されたdbv遺伝子群を表し、A40926生成に必要なポリペプチドをコードする37個のORFからなる、連続DNA配列(配列番号:1)から選択される。該37個のORFによりコードされるポリペプチドのアミノ酸配列は、配列番号2から38において提供される。
a)A40926の合成に必要なポリペプチドをコードするdbv遺伝子群(配列番号:1);
b)dbv遺伝子群自体のヌクレオチド配列以外であって、dbv遺伝子群(配列番号:1)によりコードされるのと同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;
c)配列番号:2から38のポリペプチドをコードする、dbv ORF1から37の任意のヌクレオチド配列;
d)該ORF以外のヌクレオチド配列以外であって、dbvの ORF1から37のいずれかによりコードされるのと同じポリペプチド(配列番号:2から38)をコードするヌクレオチド配列;
からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む単離核酸を提供する。
e)配列番号:4から5、7から11、19から21、23から24、30から31、および37で特定されるポリペプチドをコードする、dbv ORF3から4、6から10、18から20、22から23、29から30、および36のいずれかのヌクレオチド配列;
f)該dbv ORFのヌクレオチド配列以外であって、dbv ORF3から4、6から10、18から20、22から23、29から30、および36のいずれかによりコードされるのと同じポリペプチド(配列番号:4から5、7から11、19から21、23から24、30から31、および37)をコードするヌクレオチド配列;
g)dbv ORF3、6から9、18から20、22から23、29から30、および36のいずれかによりコードされるポリペプチド(配列番号:4、7から10、19から21、23から24、30から31、および37)とアミノ酸配列が、少なくとも80%、好ましくは、86%、より好ましくは、90%、最も好ましくは、95%またはそれ以上同一のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;
h)dbv ORF4および10のいずれかによりコードされるポリペプチド(配列番号:5および11)とアミノ酸配列が、少なくとも87%、好ましくは、90%、より好ましくは、95%またはそれ以上同一のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;
からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む単離核酸を提供することである。
a)dbv ORF1から37(配列番号:2ないし38)のいずれかによりコードされるORFポリペプチド、またはdbv ORF1から37(配列番号:2ないし38)のいずれか、好ましくは、dbv ORF3から4、6から10、18から20、22から23、29から30(配列番号:4から5、7から11、19から21、23から24、30から31、および37)のいずれか1つによりコードされるポリペプチドとアミノ酸配列が同一のポリペプチド;
b)dbv ORF3、6から9、18から20、22から23、29から30、および36(配列番号:4、7から10、19から21、23から24、30から31、および37)のいずれかによりコードされるポリペプチドとアミノ酸配列が、少なくとも80%、好ましくは、86%、より好ましくは、90%、最も好ましくは、95%またはそれ以上同一のポリペプチド;
c)dbv ORF4から10(配列番号:5から11)のいずれかによりコードされるポリペプチドとアミノ酸配列が、少なくとも87%、好ましくは、90%、より好ましくは、95%またはそれ以上同一のポリペプチド、
から選択されるA40926の生合成経路に関与するポリペプチド配列を含む単離ポリペプチドを含む。
用語「単離核酸」は、ゲノムDNAまたは相補DNA(cDNA)のいずれかとしてのDNA分子を意味し、これは、天然および合成起源の1本鎖または2本鎖であり得る。この用語はまた、天然または合成起源のRNA分子を意味する。
用語「dbv ORF」は、dbv遺伝子群内に含まれるORFを意味する。
用語「NRPS遺伝子」は、NRPSをコードする遺伝子を意味する。
図1 ノノムリア種(ATCC39727)の染色体に由来する単離DNAセグメント
太線は、配列番号:1において記載されるセグメントを示す。該単離DNAセグメントを有するコスミドを、11A5、7F3、7E9、1B1、7A2、11B9、および7C7と命名する。
それぞれのORFは、矢印および表1の番号で示されている。向きは、図1と同じである。目盛りの数字は、配列座標(kb)を示す。
A.ノノムリア由来のdbv遺伝子
A40926は、ノノムリア種(ATCC39727)により産生される、密接に関連する糖ペプチド抗生物質の複合体である。本発明は、A40926の生合成のための遺伝子群の核酸配列および特徴決定を提供する。A40926遺伝子群の物理的な組織化は、フランキングDNA配列と共に図1(ノノムリア種(ATCC39727)のゲノム由来の90kbゲノムセグメントの物理的なマップをかかるセグメントを定義するコスミドのセットと共に示す)で報告されている。dbv群と呼ばれる、A40926生合成を支配するDNAセグメントの遺伝子の組織化は、図2において示され、そしてそのヌクレオチド配列は配列番号:1として報告されている。
a+記号は、他の記載の糖ペプチド遺伝子群におけるオルソログの存在を示す。
bオルソログが他の糖ペプチド遺伝子群において存在しない場合、GeneBankでのBlast検索の結果を報告する。
c他の糖ペプチド群の存在、およびGeneBankでのBlast検索の結果の組合せに基づき推定したdbv ORFの機能。
dこの列は、他の糖ペプチド遺伝子群、およびそれが源を発する群由来の配列同一性のパーセンテージを報告する。
e最高値を有するGeneBankエントリーの受託番号
fBlast検索から得た確率の値
g前の列に由来するGeneBankエントリーの生物および推定機能。略語は、S.,ストレプトマイセス;M.,メソリゾビウム(Mesorhizobium);A.,アミコラプトシス。
hBlast検索により報告される保存ドメイン
*他の糖ペプチド群に存在するが、高い同一性を有する配列がデータベース上の別の箇所に存在する。
本発明は、特に、A40926のヘプタペプチド前駆体の合成に関与するNRPSをコードするDNA配列を開示する。dbv NRPSは4つのポリペプチドからなり、それぞれが1から3個のモジュールを含有している。これらは、dbv ORF16、ORF17、ORF25、そしてORF26(配列番号:17、18、26、そして27)と呼ばれている。NRPSによるペプチド合成は、モジュラーシステムにより行われ、ここで、ローディングモジュールが、一連の伸長モジュールに続いている。NRPSにおいて、それぞれの伸長モジュールは、少なくとも3個のドメイン:基質認識および活性化に関与する、アデニル化(A)ドメイン;チオエステルアミノ酸および伸長ペプチドとして共有結合する、チオール化(T)ドメイン;およびペプチド結合形成を触媒する、縮合(C)ドメインの存在により特徴付けられる。最後のモジュールは、これらのコアドメインに加え、完成したペプチドのNRPSとのエステル結合を加水分解する、チオエステラーゼ(Te)ドメインを含有する。いくつかのモジュールは、D型にエピマー化(E)ドメインの作用により、L−アミノ酸を転換する。dbv NRPSは、7個のモジュール、計7個のAドメイン、7個のTドメイン、6個のCドメイン、3個のEドメイン、および1個のTeドメインからなる。特に、dbv ORF26(配列番号:27)は、NRPSモジュール1および2をコードし、ドメインA−T−C−A−E−Tの配列を特定し、A40926のヘプタペプチドコアでのHPGおよびTyr残基(最初の2つのアミノ酸)の取込みに必要とされ;dbv ORF25(配列番号:26)は、NRPSモジュール3をコードし、ドメインC−A−Tの配列を特定し、DPG残基の取込みに関与し;dbv ORF17(配列番号:18)は、NRPSモジュール4ないし6をコードし、ドメインC−A−E−T−C−A−E−T−C−A−Tの配列を特定し、A40926ヘプタペプチドコアでの2個のHPGおよびTyr残基の取込みに関与し;そしてdbv ORF16(配列番号:17)は、NRPSモジュール7をコードし、ドメインC−A−T−C*−T−Te(C*は、機能未知の非典型的な凝結を示す)の配列を特定し、最後のDPG残基の取込み、およびA40926のヘプタペプチド前駆体の放出に必要とされる。
本発明はまた、完全なA40926分子、その前駆体のいずれか、またはその誘導体の発現のための核酸を提供する。かかる核酸は、A40926のアセンブリを指揮するのに十分なポリペプチドをコードするORFを含む、単離遺伝子群を含む。1例として、完全なdbv群(配列番号:1)は、適当なベクターに導入され、これを用いて、所望の産生宿主が形質導入される。1つの態様において、このDNAセグメントは、長いDNAセグメントを有することができる適当なベクターに導入される。かかるベクターの例は、細菌人工染色体(BAC)ベクターまたはESACベクターの様な特定の誘導体を含むが、これらに限らない(Shizuya et al. 1992; Ioannou et al. 1994; Sosio et al. 2000b)。別の態様において、dbv群は、2つの別々のセグメントとして2つの異なるベクターにクローニングされ、所望の産生宿主において適合可能になる。なお別の態様において、dbv群は、3つのセグメントに再分割され、それぞれが、別々の適合ベクターにクローニングされる。1、2、または3つのベクターシステムの使用例が、文献(例えば、Xue et al. 1999)に記載されている。
以下の実施例は、A40926遺伝子群が同定された原理および方法論、および全dbv遺伝子が同定され、分析された原理および方法論を説明するものである。これらの実施例は、本発明の原理および方法論を説明するものであって、その範囲を制限することを意味するものではない。
特に示さない限り、細菌株およびクローニングベクターは全て、公的なコレクションまたは商業用供給源から得ることができる。分子生物学の標準的方法を用いている(例えば、Sambrook et al. 1989;Kieser et al. 2000)。ノノムリアをHTアガー(Kieser et al. 2000)、およびRare3培地(10g/l グルコース、4g/l 酵母エキス、10g/l 麦芽エキス、2g/l ペプトン、2g/l MgCl2、0.5% グリセロール)にて増殖させた。糖ペプチドを公開された方法(Lancini and Cavalleri, 1997)に従い単離する。配列分析を、Wisconsinパッケージ(バージョン9.1)(Accelrys)のプログラムを用いて行う。データベース検索を、公開サイト(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/blast/index.htmlおよびhttp://www.ebi.ac.uk/fasta33)のBlastまたはFastaプログラムにより行う。
ゲノムライブラリーを、コスミドベクターSupercos(Stratagene, La Jolla, CA 92037)においてノノムリア(ATCC39727)由来のDNAにより作成する。ノノムリア(ATCC39727)由来の全DNAを、フラグメントサイズを40kbの範囲に最適化するためにSau3AIで部分的に切断した。部分的に切断したDNAを、アルカリホスファターゼ処理し、BamHIであらかじめ切断したSupercosにライゲーションした。ライゲーション混合物を、インビトロでパッケージングし、これを用いて、エシェリキア・コリXL1Blue細胞にトランスフェクションした。得られたコスミドライブラリーを、アミコラトプシス・メディテッラネイDSM5908ゲノムDNAを鋳型として用いた、bal群由来セグメントのPCR増幅から得た2つのプローブでのハイブリダイゼーションにより、スクリーニングした。これらのプローブは、オリゴ5’−ATGCGCGTGTTGATCTCG−3’(配列番号:39)および5’−CGGCTGACCGCGGCGAAC−3’(配列番号:40)での増幅から得た、bgtfA;およびオリゴ5’−CGTGGGGGTG GATGTATCGA−3’(配列番号:41)および5’−TCACCATTGGATCAGCG−3’(配列番号:42)での増幅から得た、dpgAであった。全てのオリゴを、受託番号Y16952でGenBankに蓄積された配列から設計した。さらなるハイブリダイゼーションを、オリゴヌクレオチドPep8(Sosio et al. 2000a)により行った。これらのプローブのうち1つ以上にポジティブなコスミドを単離し、制限酵素で物理的に位置決定した。かかる実験より、図1で報告したコスミドを同定した。従って、ノノムリア種(ATCC39727)のゲノムから同定したセグメントは、抗生物質A40926の合成に関与するdbv遺伝子群を含有している。
実施例1で記載のように同定したdbv群を、ショットガンアプローチにより配列決定した。dbv群の配列を配列番号:1として本明細書において提供する。得られたDNA配列を、Codonpreference[GCG,(Genetic Computer group, Madison, WI 53711)バージョン9.1]により分析し、適当なコード配列を同定した。次に、この方法で同定したそれぞれのコード配列を、プログラムTfasta(GCG,バージョン9.1)を用いてbal、cep、com、およびsta群との比較により分析した。これらの群のいずれにおいても一致を同定しないコード配列を、次に、プログラムBlastを利用してGenBankに対して、またはFastaを用いてSwissProtに対して検索した。最後に、それぞれのORFの正確な開始コドンを、プログラムPileup(GCG,バージョン9.1)による関連配列の複数アラインメントにより、あるいは上流のリボソーム結合部位の検索により、確立した。合計37個のORF(dbv ORF1ないしdbv ORF37と呼ぶ)を同定する。これらの分析の結果を表1で概説し、配列番号:2ないし配列番号:38として配列表において本明細書で提供している。詳細は、以下に示す。
dbv群によりコードされる7つのタンパク質が、特定したアミノ酸HPGおよびDPGの合成に関与する。すなわち、ORF1およびORF2(配列番号:2および3)は、A40926生成に必要なHPG残基の合成に関与し、これらは、それぞれp−ヒドロキシマンデル酸オキシダーゼ、およびp−ヒドロキシマンデル酸合成酵素をコードしている。これらのORFの相同体を、他の糖ペプチド群(表1)において見出し、その役割を実験で確立した(Li et al. 2001; Hubbard et al. 2000)。ORF31から34(配列番号:32から35)は、A40926生成に必要なDPG残基の合成に関与している。これらのORFの相同体を、DPG残基を含有するヘプタペプチドの合成を指揮する他の糖ペプチド(表1)において見出し、対応する遺伝子産物の関与を、実験で決定した(Pfeifer et al. 2001; Chen et al. 2001)。ORF37(配列番号:38)は、それぞれ、HPGおよびDPGを生じるために、p−ヒドロキシフェニルグリオキシレートおよび3,5−ジヒドロキシフェニルグリオキシレートの両方のアミノ基転移に必要なアミノトランスフェラーゼをコードする。この役割を実験で確立(Pfeifer et al. 2001; Hubbard et al. 2000)し、これは、アミノドナーとして好ましくはチロシンを利用する(Hubbard et al. 2000)。この反応は、p−ヒドロキシフェニルピルビン酸塩を生成し、次に、ORF2(配列番号:2)の遺伝子産物の作用により、p−ヒドロキシマンデル酸塩に転換できる。
ORF16、17、25、および26(配列番号:17、18、26、および27)によりコードされる4つのタンパク質は、A40926のヘプタペプチドコアの合成に関与する。これらの全てが、他のNRPSとの有意な類似性を示す。他のNRPS系でのアラインメントに基づき、これら4個のORFによりコードされるタンパク質の推定ドメイン組成および特異性を表2において報告する。
i)ORF16(配列番号:17)により特定されるタンパク質のドメイン組成、およびそれがチオエステラーゼドメインで終結するという事実が、DPG残基およびヘプタペプチドの最後のペプチド結合の形成の認識、次に、酵素結合チオエステルの分解(表2)における役割と最も一致すること;
ii)ORF17(配列番号:18)のモジュール組織化およびドメイン組成は、ヘプタペプチドのアミノ酸4から6の認識、そしてその取込みに必要とされるモジュール4から6を含有するポリペプチドと最も一致すること(これは、他の糖ペプチドNRPS系(van Wageningen et al 1998; Pelzer et al. 1999; Chiu et al. 2001; Pootoolal et al. 2002)で見られる);
iii)ORF25(配列番号:26)産物のドメイン認識は、このORFが2つのモジュールだがたった1つのCドメインをコードする(表2)ので、ヘプタペプチド合成の開始、および第1のペプチド結合形成の触媒でのその役割と一致すること;
iv)ORF26(配列番号:27)のドメインの組織化は、このモジュールがEドメイン(モジュール2、4、および5の役割により必要とされる)を含有せず、かつそれぞれCドメインおよびTeドメインの存在または不存在(表2)が、このORFがそれぞれモジュール1および7をコードすることを除外するので、ヘプタペプチドの第3のアミノ酸の認識および取込みに関与するモジュール3を含有するこのポリペプチドと一致すること、
に基づき推定できる。
ORF11ないし14(配列番号:12ないし15)によりコードされる4つのタンパク質は、A40926ヘプタペプチド前駆体の芳香族残基と共に結合する、架橋結合反応に関与する。これらの4つのタンパク質は、P450モノオキシゲナーゼとの有意な相同性を示す(表1)。他の糖ペプチド群で見られるP450モノオキシゲナーゼとの同一性のレベル、およびbal群に存在する遺伝子によりコードされるP450モノオキシゲナーゼの推定される役割(Bischoff et al. 2001)に基づき、次の予測をすることができる。すなわち、ORF14(配列番号:15)産物は、アミノ酸2および4の芳香族残基の架橋結合に関与するようであり;ORF12(配列番号:13)産物は、アミノ酸4および6の芳香族残基の架橋結合に関与するようであり;そしてORF11(配列番号:12)産物は、アミノ酸5および7の芳香族残基の架橋結合に関与するようである。ORF13(配列番号:14)のオルソログは、bal、cep、およびcom群には存在しないが、sta群では見られる(表1)。A40926様のA47934構造は、アミノ酸1および3の芳香族残基間にさらなる架橋結合を含有するので、ORF13(配列番号:14)産物は、この架橋結合反応に関与するようである。
ORF10およびORF28(配列番号:11および29)によりコードされる2つのタンパク質は、ヘプタペプチドにおいてアミノ酸6として存在するチロシン残基へのβ−ヒドロキシ基の付加、およびアミノ酸2および6の芳香族残基の塩素化に関与する。他の糖ペプチド群において見られるハロゲン化酵素をコードする遺伝子との同一性のレベル、およびbal群に存在するハロゲン化酵素遺伝子の予測される役割(Puk et al. 2002)に基づき、ORF10(配列番号:11)産物は、アミノ酸3および6の芳香族残基への塩素原子の導入に関与するようである。ORF28(配列番号:29)産物は、非ヘム鉄ジオキシゲナーゼの典型的なモチーフを含有するタンパク質ファミリーと非常に関連する。かかるタンパク質の1つは、sta群から推定され(Pootoolal et al. 2002)、チロシンのβ−ヒドロキシル化に関与すると示唆される。このヒドロキシ化反応の正確なタイミングは、現在分かっていない。それは、ヘプタペプチドへのアミノ酸6の取込み(これは、バンヒマイシンの合成において起こる)前に生じ得る(Bischoff et al. 2001);それは、ヘプタペプチド合成中、あるいはヘプタペプチド骨格の完成後生じ得る。
ORF9、20、23、27、および29(配列番号:10、21、24、18、および30)によりコードされる5つのタンパク質は、A40926合成の後期段階のいくつかに関与する。これらの推定される役割は次のとおりである。ORF9(配列番号:10)は、他の糖ペプチド群によりコードされるタンパク質と非常に関連し、これは、位置4に存在するアミノ酸残基の芳香環のp−ヒドロキシル基への糖の結合に関与する(Solenberg et al. 1997)。特に、ORF9(配列番号:10)は、A40926アグリコンへのN−アシル−グルコサミン残基の結合に関与する糖転移酵素をコードする。かかる特異性を有する他の糖転移酵素のうち、記載の他の糖ペプチド群によりコードされるものはない。
ORF7、18、19、24、および35(配列番号:8、19、20、25、および36)によりコードされる5つのタンパク質は、A40926、またはその前駆体のいくつかの細胞質外への輸送、および産生株への抵抗性の付与に関与する。その推定される役割は次のとおりである。
ORF3、4、および22(配列番号:4、5、7、および23)によりコードされる4つのタンパク質は、1またはそれ以上のdbv遺伝子の発現の調節に関与する。ORF3(配列番号:4)の相同体は、他の記載の糖ペプチド群において見られない。このタンパク質は、LuxRファミリーのポジティブレギュレーターの典型的なモチーフを含有し、ストレプトマイセス・ヒグロスコピカス由来のPKS群において見られる1つのポジティブレギュレーターと最も関連する(Ruan et al. 1997)。ORF4(配列番号:5)の相同体は、他の糖ペプチド群において存在(表1)し、ポジティブ転写レギュレーターのLysR型ファミリーに属する。それゆえ、ORF3および4(配列番号:4および5)は、1またはそれ以上のdbv遺伝子の発現に必要とされるようである。ORF6およびORF22(配列番号:7および23)は、細菌の2成分のシグナル伝達系の2つのメンバーをコードする。前者のタンパク質は、ストレプトマイセス・コエリカラーCutRタンパク質で見出された最も一致する応答レギュレーターであるようである(表1)。後者のタンパク質は、ストレプトマイセス・ヒグロスコピカス由来の推定センサータンパク質キナーゼと最も関連する膜貫通型ヒスチジンキナーゼであるようである(表1)。それゆえ、ORF6および22(配列番号:23)は、dbv群での1またはそれ以上の遺伝子の発現の引き金となるシグナルの検出に関与するようである。
実施例2で提供の情報を用いて、dbv群を、次の様にESACベクターにおいて単離した。ゲノムライブラリーを、pPAC−S1ベクター(Sosio et al. 2000b)においてノノムリア(ATCC39727)由来DNAにより作成した。ノノムリア(ATCC39727)由来DNAを、アガロースプラグ(Sosio et al. 2000b;WO99/67374記載)に埋め込んで調製し、100〜200kbの範囲にフラグメントサイズを最適化するためにSau3AIで部分的に切断した。生じたDNAフラグメントを、PFGEゲルにて簡単に泳動し、アガロースゲルから回収し、遊離させた(Sosio et al. 2000b;WO99/67374に記載)。ベクター調製、ライゲーション、およびエシェリキア・コリDH10Bコンピテント細胞のエレクトロポレーションを含む次の工程を、記載(Sosio et al. 2000b;WO99/67374)のように行った。得られたコロニーをナイロンフィルターに移して分析し、ノノムリア(ATCC39727)ゲノムDNAからPCR増幅した2つのプローブでのハイブリダイゼーションによりスクリーニングした。プローブAを、オリゴ5’−TCAGGAGACGAACCCCGC−3’(配列番号:43)および5’−GTGCACGAAAGTCCCGTC−3’(配列番号:44)を用いて;そしてプローブBを、5’−ATGGACTCCCACGTTCTC−3’(配列番号:45)および5’−TCAGGGGAGACATGCGGT−3’(配列番号:46)を用いて得た。これらの配列は全て、配列番号:1に由来するものである。次に、これらのプローブ全てに対してポジティブのESACクローンを単離し、EcoRIおよびEcoRVでの切断により物理的に位置決定した。かかる実験の1つから、約84kbのインサートを含有するESACクローンNmES1を単離し、NmES1は、完全なdbv群(配列番号:1)を含み、これを約5kb、配列番号:1のヌクレオチド1の5’方向、そして約8kb、配列番号:1のヌクレオチド71138の3’方向に拡大する。
実施例2において提供した情報を用いて、ORF20のインフレーム欠失を、次の様に行った。フラグメントAを、オリゴ5’−TTTTGAATTCTCAGGCGATCCGTCCGTCT−3’(配列番号:47)および5’−TTTTCTAGAGCCCGGACACCCGGGGGCTGA−3’(配列番号:48)による;そしてフラグメントBを、オリゴ5’−TTTTCTAGAAGTCATGGTGATGTGCGACAT−3’(配列番号:49)および5’−TTTTAAGCTTATGTTGCAGGACGCCGACCG−3’(配列番号:50)による増幅により得た。次に、フラグメントAをEcoRIおよびXbaIで、フラグメントBをXbaIおよびHindIIIで切断し、両者を、あらかじめEcoRIおよびHindIIIで切断したpSET152(Bierman et al. 1992)にライゲーションした。EcoRIおよびHindIIIエシェリキア・コリDH5a細胞の形質導入後、得られたプラスミド(pSM4と命名)を、EcoRIおよびHindIIIでの切断後の4kbおよび1.5kbのフラグメントの存在により認識した。アリコートのpSM4を、エシェリキア・コリET12567(pUB307)(Kieser et al. 2000)細胞に移行し、SM4株を得た。次に、LBで一晩培養したものからの約108CFUのSM4細胞を、約80時間Rare3培地で増殖させた、約107CFUのノノムリア(ATCC39727)と混合した。得られた混合物をHTプレートに広げ、次に、28℃で約20時間インキュベーションした。軽く水で洗浄し、過剰なエシェリキア・コリ細胞を除去した後、プレートを、ナリジクス酸 200mgおよび15mg/ml アプラマイシン含有ソフトアガー 3mlで覆った。28℃で3〜5週間さらにインキュベーションした後、ノノムリア外結合体を、新しいアプラマイシン含有培地に画線した。かかる外結合体(ex-conjugate)の1つ(SS18株と命名)をさらに処理した。次に、SS18株をアプラマイシンを含まないHT培地にて何度か継代して増殖させ、適当な希釈物をアプラマイシンを含まないHTアガーに蒔いた。次に、個々のクローンを、オリゴ5’−TTTTGAATTCTCAGGCGATCCGTCCGTCT−3’(配列番号:47)および5’−TTTTAAGCTTATGTTGCAGGACGCCGACCG−3’(配列番号:50)を用いて、PCRにて分析した。ORF20欠失対立遺伝子を含有するコロニーを、1.5kbのバンドの存在により認識した。かかるコロニーの1つ(SSM18と命名)をHT培地にて増殖させ、脱マンノシルA40926の生成を、信頼できるスタンダード(Malabarba and Ciabatti 2001)との比較により確認した。
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Claims (29)
- a)A40926(配列番号:1)の合成に必要なポリペプチドをコードするdbv遺伝子群;
b)dbv遺伝子群のヌクレオチド配列以外であって、dbv遺伝子群(配列番号:1)によりコードされるのと同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;
c)配列番号:2から38のポリペプチドをコードする、dbv ORF1から37の任意のヌクレオチド配列;
d)該ORFのヌクレオチド配列以外であって、dbv ORF1から37(配列番号;2から38)のいずれかによりコードされるのと同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列、
からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む、単離核酸。 - e)dbv ORF3から4、6から10、18から20、22から23、29から30、および36(配列番号:4から5、7から11、19から21、23から24、30から31、および37)のいずれかのヌクレオチド配列;
f)該ORFのヌクレオチド配列以外であって、dbv ORF3から4、6から10、18から20、22から23、29から30、および36(配列番号:4から5、7から11、19から21、23から24、30から31、および37)のいずれかによりコードされるのと同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;
g)dbv ORF3、6から9、18から20、22から23、29から30、および36(配列番号:4、7から10、19から21、23から24、30から31、および37)のいずれかによりコードされるポリペプチドとアミノ酸配列が、少なくとも80%、好ましくは、86%、より好ましくは、90%、最も好ましくは、95%またはそれ以上同一のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;
h)dbv ORF4および10(配列番号:5および11)のいずれかによりコードされるポリペプチドとアミノ酸配列が、少なくとも87%、好ましくは、90%、より好ましくは、95%またはそれ以上同一のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;
からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む、請求項1記載の単離核酸。 - dbv ORF1、2、5、および37(配列番号:2、3、6、および38)、または該ORFのヌクレオチド配列以外であって、同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列からなる、A40926の4−ヒドロキシ−フェニルグリシン残基の合成に必要とされるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列の組合せを含む、請求項2記載の単離核酸。
- dbv ORF30から34、および37(配列番号:31から35、および38)、または該ORFのヌクレオチド配列以外であって、同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列から、なるA40926の3,5−ジヒドロキシ−フェニルグリシン残基の合成に必要とされるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列の組合せを含む、請求項2記載の単離核酸。
- dbv ORF16、17、25、26,および36(配列番号:17から18、26から27、および37)、または該ORFのヌクレオチド配列以外であって、同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列からなる、A40926のヘプタペプチド骨格の合成に必要とされるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列の組合せを含む、請求項2記載の単離核酸。
- dbv ORF10(配列番号:11)、または該ORFのヌクレオチド配列以外であって、同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列からなる、A40926のアミノ酸3および6の芳香族残基の塩素化に必要とされるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、請求項2記載の単離核酸。
- dbv ORF28(配列番号:29)、または該ORFのヌクレオチド配列以外であって、同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列からなる、A40926のアミノ酸6のチロシン残基のβ−ヒドロキシル化に必要とされるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、請求項2記載の単離核酸。
- dbv ORF11から14(配列番号:12から15)、または該ORFのヌクレオチド配列以外であって、同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列からなる、A40926の位置2および4、4および6、1および3、および5および7のアミノ酸の芳香族残基の架橋結合に必要とされるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列の組合せを含む、請求項2記載の単離核酸。
- ORF9、23、および29(配列番号:10、24、および30)、または該ORFのヌクレオチド配列以外であって、同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列からなる、A40926のN−アシルグルクロンアミン残基の付加および生成に必要とされるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列の組合せを含む、請求項2記載の単離核酸。
- dbv ORF20(配列番号:21)、または該ORFのヌクレオチド配列以外であって、同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列からなる、A40926のマンノシル残基の結合に必要とされるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、請求項2記載の単離核酸。
- dbv ORF27(配列番号:28)、または該ORFのヌクレオチド配列以外であって、同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列からなる、A40926のN−メチル化に必要とされるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、請求項2記載の単離核酸。
- A40926またはその前駆体のいくつかの細胞質外への輸送、およびA40926に抵抗性を、dbv ORF7、18、19、24、および35(配列番号:8、19から20、25、および36)、または該ORFのヌクレオチド配列以外であって、同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列からなる、産生株に付与するのに必要とされるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列の組合せを含む、請求項2記載の単離核酸。
- dbv ORF3、4、6、および22(配列番号:4、5、7、および23)、または該ORFのヌクレオチド配列以外であって、同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列からなる、dbv遺伝子群のうち1またはそれ以上の遺伝子の発現の調節に必要とされるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列の組合せを含む、請求項2記載の単離核酸。
- インフレームの欠失が、マンノシル残基の結合に必要とされるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列に導入されている、A40926の合成に必要とされるポリペプチドをコードするdbv遺伝子群からなるヌクレオチド配列を含む、請求項1記載の単離核酸。
- dbv ORF1から37(配列番号:2から38)、または該dbv ORFのヌクレオチド配列以外であって、該dbv ORFによりコードされるのと同じポリペプチドをコードするヌクレオチド配列のうち少なくとも1つの少なくとも1個の追加コピーを有するヌクレオチド配列を含む、請求項1記載の単離核酸。
- ヌクレオチド配列がDNA配列である、請求項1から15のいずれか記載の単離核酸。
- 請求項1から15のいずれかで定義されたDNA配列を含む、組換えDNAベクター。
- ESACベクターである、請求項17に記載の組換えベクター。
- 請求項17または18のいずれか記載のベクターで形質導入された宿主細胞。
- アクチノマイセス(Actinomycetales)目、好ましくは、ストレプトスポランギアセア(Streptosporangiaceae)科、ミクロモノスポラセア(Micromonosporaceae)科、シュードノカルディアセア(Pseudonocardiaceae)科、またはストレプトマイセス(Streptomycetaceae)科、より好ましくは、ノノムリア(Nonomureae)属、アクチノプラネス(Actinoplanes)属、アミコラトプシス(Amycolatopsis)属、ストレプトマイセス(Streptomyces)属などに属する、請求項19に記載の形質導入された宿主細胞。
- 生合成経路によりA40926またはその前駆体を産生する能力のある微生物によるA40926の産生を増加させる方法であって、
a)請求項17記載の組換えDNAベクターで、生合成経路によりA40926またはA40926前駆体を産生する微生物を形質導入すること、ここで、該DNAベクターは該経路の律速である活性の発現をコードする;
b)該ベクターで形質導入された該微生物を、細胞増殖、該遺伝子の発現、および該抗生物質または抗生物質前駆体の産生に適した条件下で培養すること、
を含む方法。 - ゲノムのA40926合成遺伝子が、請求項15記載のヌクレオチド配列の挿入により修飾されている、A40926または前駆体、またはそれらの誘導体を産生する形質導入された微生物。
- 請求項22記載の形質導入されたA40926産生微生物を培養することを含む、A40926または前駆体、またはそれらの誘導体を産生する方法。
- dbv ORF1から37(配列番号:2から38)から選択されるA40926生合成遺伝子の少なくとも1つが破壊されている、ゲノムにA40926生合成遺伝子を有する、形質導入されたA40926産生微生物。
- 破壊されている生合成遺伝子が、マンノシル残基の結合に関与する遺伝子である、請求項24記載の形質導入された微生物。
- 請求項24記載の形質導入されたA40926産生微生物を含む、A40926前駆体または誘導体を産生する方法。
- A40926またはその前駆体とは異なる糖ペプチドを産生する方法であって、
a)(i)組換えDNAベクターで、生合成経路によりA40926またはその前駆体と異なる糖ペプチドまたは糖ペプチド前駆体を産生する微生物を形質導入すること、該ベクターまたはその一部分質は、該糖ペプチドまたは糖ペプチド前駆体を修飾する1またはそれ以上のポリペプチドの発現をコードする、請求項1から13のいずれか記載の1またはそれ以上のヌクレオチド配列を含み;次に
(ii)該ベクターで形質導入された該微生物を、細胞増殖、該遺伝子の発現、および該抗生物質または抗生物質前駆体の産生に適した条件下で培養すること;
あるいは、
b)(i)組換えDNAベクターで微生物を形質導入すること、該ベクターは、糖ペプチドまたは糖ペプチド前駆体を修飾する1またはそれ以上のポリペプチドをコードする、請求項1から13のいずれか記載の1またはそれ以上のヌクレオチド配列を含み、該微生物は、糖ペプチドまたは糖ペプチド前駆体を産生せず、かつ導入されたヌクレオチド配列を効率的に発現できるものから選択され;
(ii)該微生物の細胞抽出物または細胞分画を、活性なポリペプチドの存在に適した条件下で調製すること、該細胞抽出物または細胞分画は、少なくとも該活性なポリペプチドを含有する;次に、
(iii)糖ペプチドまたは糖ペプチド前駆体を該細胞抽出物または細胞分画に添加し、次に該混合物を該活性なポリペプチドが糖ペプチドまたは糖ペプチド前駆体を修飾できる条件下でインキュベーションすること、
を含む方法。 - a)dbv ORF1から37(配列番号:2ないし38)のいずれかによりコードされるORFポリペプチド、またはdbv ORF1から37(配列番号:2ないし38)のいずれか、好ましくは、dbv ORF3から4、6から10、18から20、22から23、29から30(配列番号:4から5、7から11、19から21、23から24、30から31、および37)のいずれか1個によりコードされるORFポリペプチドとアミノ酸配列が同一のポリペプチド;
b)dbv ORF3、6から9、18から20、22から23、29から30、および36(配列番号:4、7から10、19から21、23から24、30から31、および37)のいずれかによりコードされるポリペプチドとアミノ酸配列が、少なくとも80%、好ましくは、86%、より好ましくは、90%、最も好ましくは、95%またはそれ以上同一のポリペプチド;および
c)dbv ORF4および10(配列番号:5および11)のいずれかによりコードされるポリペプチドとアミノ酸配列が、少なくとも87%、好ましくは、90%、より好ましくは、95%またはそれ以上同一のポリペプチド、
から選択されるA40926の生合成経路に関与するポリペプチド配列を含む、単離ポリペプチド。 - 請求項3から16のいずれか記載の核酸のいずれかによりコードされるポリペプチドから選択されるA40926の生合成経路に関与するポリペプチドを含む、単離ポリペプチド。
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