JP2006515577A - イオンチャネル活性を阻害するためのイミノ糖誘導体の使用 - Google Patents

イオンチャネル活性を阻害するためのイミノ糖誘導体の使用 Download PDF

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Abstract

HCV p7タンパク質の活性を阻害するのに有効であるイミノ糖誘導体化合物を投与することによってHCV感染を処置する方法およびキット、ならびにp7タンパク質またはその変異体の活性を阻害する化合物をスクリーニングするための方法を開示する。開示したN置換イミノ化合物、およびその薬学的組成物は、HCV p7が膜を透過する能力を阻害する。特に有効な化合物は、N−アルキル化ピペリジンに由来するイミノ糖である。潜在的なHCV抗ウイルス剤をスクリーニングするための方法も開示する。

Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、引用することにより本明細書の一部をなすものとする2002年9月23日に提出された米国仮出願第60/412,560号の優先権を主張する。
C型肝炎ウイルス(HCV)は、末期肝硬変および肝細胞癌の著しい危険を伴う慢性肝炎の主な原因である(Di Bisceglie,A.M.,(1997)Hepatology 26(3 Suppi.1):345−385を参照)。HCVは、3つの属:フラビウイルス、ぺスチウイルス、およびヘパシウイルスよりなるフラビウイルス科に属する。適切な小動物モデルおよびHCVに対する信頼できるインビトロ感染性アッセイの両方がない場合、有望な抗ウイルス薬は最初に、関連するぺスチウイルスである、ウシウイルス性下痢ウイルス(BVDV)を用いて試験する。BVDVインビトロ感染性アッセイは、デオキシノジリマイシンすなわち「DNJ」とも呼ばれるグルコース類似体、1,5−ジデオキシ−1,5−イミノ−D−グルシトール、あるいはデオキシガラクトノジリマイシンすなわち「DGJ」とも呼ばれるガラクトース類似体、1,5−ジデオキシ−1,5−イミノ−D−ガラクチトールのどちらかを含有するアルキル化イミノ糖誘導体が強力な抗ウイルスインヒビターであることを証明するのに使用されてきた(Durantel,D.,et al.,(2001)J.Virol.75(19):8987−98を参照)。
DNJ誘導体は、ERα−グルコシダーゼIおよびIIを阻害するので、少なくとも部分的に抗ウイルスインヒビターである。これらの酵素は、N−グリカン前駆体の一部を形成する3つのグルコース残基を除去し、それらは揃ってER中の初期糖タンパク質に運搬される。ERα−グルコシダーゼ阻害は、モノグリコシル化、N結合オリゴ糖含有糖タンパク質の形成ならびに、それに続くER内在シャペロンのカルネキシンおよびカルレチクリンとの相互作用を防止する(Bergeron,J.J.,et al.,(1994)Trends Biochem.Sci.19(3):p.124−8;Peterson,JR.,et al.,(1995)Mol.Biol.Cell 6(9):1173−84を参照)。カルネキシン相互作用は、BVDVおよびHCVのエンベロープ糖タンパク質を含む、多くの宿主およびウイルスにコードされた糖タンパク質の適正なフォールディングにとって重要である(Branza−Nichita,N.,et al.,(2001)J Virol.75(8):3527−36;Choukhi,A.,et al.,(1998)J.Virol.,1998 72(5):3851−8を参照)。BVDVエンベロープ糖タンパク質のミスフォールディングは、感染細胞からのビリオンの分泌障害を引き起こすことがある。
以前の実験は、長鎖アルキル誘導体N−ノニル−DNJ(NN−DNJ)の抗ウイルス効果が、短鎖アルキル誘導体N−ブチル−DNJ(NB−DNJ)の抗ウイルス効果よりも顕著であるが、後者は細胞内でさらに効果的なERα−グルコシダーゼ阻害を達成することを示した(Durantel,D.,et al.,(2001)J.Virol.75(19):8987−98を参照)。加えて、ERα−グルコシダーゼによって認識されず、ERα−グルコシダーゼを阻害しない長鎖アルキルDGJ誘導体も、強力な抗ウイルス活性を示す。したがってERα−グルコシダーゼ阻害は、観察された抗ウイルス効果と直接相関せず、唯一の抗ウイルス機構として除外される。
短鎖N−ブチル−DGJ(NB−DGJ)が抗ウイルス活性を示さないのに対して、長鎖アルキル誘導体NN−DGJは強力なインヒビターであるため、さらなる作用機構は、アルキル側鎖の長さと明らかに関連している。しかしながら、構造的に類似した洗浄剤、n−オクチルグルコシド(n−OG)およびN−ノニルグルコシドはインビトロBVDV感染性アッセイにおいて抗ウイルス性でないため、それは両親媒性のアルキル化イミノ糖誘導体の洗浄剤様効果と関連していない(Durantel,D.,et al.,(2001)J.Virol.75(19):8987−98を参照)。薬物処置は、ウイルス膜糖タンパク質の二量化に影響を及ぼし、分泌されたBVDVビリオンの膜糖タンパク質組成を変化させるが、ウイルスのRNA複製またはタンパク質合成のどちらにも影響しない。
長鎖および短鎖アルキルDNJ誘導体はどちらも、そのERα−グルコシダーゼ阻害活性により、デングウイルス(DENV)および日本脳炎ウイルス(JEV)などのフラビウイルスに対して抗ウイルス性である(Courageot,M.P.,et al.,(2000)J Virol.74(1):564−72;Wu,S.F.,et al.,(2002)J.Virol.,76(8):3596−604を参照)。これに対して、DGJ誘導体はフラビウイルスに対して抗ウイルス活性を示さないが、長鎖アルキルDGJ誘導体は、ぺスチウイルスの強力なインヒビターである。密接に関連したペスチウイルスおよびヘパシウイルスとは異なり、フラビウイルスは、p7または同等の小さい膜貫通タンパク質を含有しない。そのためDNJおよびDGJ誘導体は、p7または同等のタンパク質を阻害することによって、ウイルス複製を阻害する。
HCV陽性鎖RNAゲノムは、約3000個のアミノ酸残基の単一ポリタンパク質前駆体をコードする。ポリタンパク質は、ウイルスプロテアーゼおよび細胞プロテアーゼによって翻訳と同時に、および翻訳後に処理されて、成熟した構造性タンパク質および非構造性タンパク質C、E1、E2、p7、NS2、NS3、NS4A、NS4B、NS5AおよびNS5Bを生成して(Reed,K.E.およびC.M.Rice,(2000に概説されている)Curr.Top.MicrobioL ImmunoL 242:p.55−84)、潜在的なさらなるFタンパク質がポリタンパク質のN末端領域におけるリボソームのフレームシフトから生じる(Xu,Z.,et al.,(2001)EMBO J.20(14):p.3840−8を参照)。ポリタンパク質前駆体における大半の開裂は翻訳中または翻訳直後に効率的に完了するが、開裂はE2/p7およびp7/NS2部位にて遅延され、E2−p7−NS2前駆体の生成を引き起こす。さらにE2とp7の間の処理が不完全であり、E2およびp7と同様に、E2−p7の生成も引き起こす(Lin,C.,et al.,(1994)J.Virol.68(8):p.5063−73;Mizushima,H.,et al.,(1994)J.Virol.68(10):p.6215−22を参照)。
HCV複製用の細胞培養モデルが利用できないため、HCV複製に関する情報は、BVDV細胞培養モデルを使用して得られる。そのため大半の実用的なデータは、非常にHCV p7に類似した、アミノ酸70個のタンパク質であるBVDV p7の研究から得られる。BVDV p7に関する実用的なデータは、BVDVの感染性cDNAクローン内に変異を導入することによって得られてきた。p7遺伝子全体のフレーム内欠失は、BVDV RNA複製に影響を及ぼさないが、非感染性ビリオンの生成を引き起こす。しかしながら感染性ウイルス粒子は、トランスのp7を補完することによって産生可能であり(Harada,T.,N.Tautz,and H.J.Thiel,(2000)J.Virol.74(20):9498−506を参照)、このことはぺスチウイルスp7が感染性子孫ウイルスの生成に不可欠であることを示唆している。
HCV p7タンパク質は、膜を2回通過し、細胞外環境に向けられたN末端およびC末端を有するポリトピック膜タンパク質であることが示されている、アミノ酸63個のペプチドである(Carrere−Kremer,S.,et al.,(2002)J.Virol.76(8):3720−30を参照)。そのためp7タンパク質は、2つの膜貫通ドメインを含むことが示されている。N末端膜貫通ドメインは、ほぼ位置10からほぼ位置32までのアミノ酸を含み、C末端膜貫通ドメインは、ほぼ位置36からほぼ位置58までのアミノ酸を含む。2つの膜貫通ドメイン内のアミノ酸は、すべてのHCV系統間で多少変化するが、報告された系統では、膜貫通ドメイン内のアミノ酸の大部分(通例、約70%超)が、F、I、W、Y、L、V、M、P、C、およびAとして特徴付けられる疎水性基の構成要素である。2つの膜貫通ドメインは非疎水性アミノ酸(KまたはR、G、RまたはK)によって連結され、p7のコンセンサス配列は、ALENLVVLNAASAAGTHGILWFLVFFCAAWYVKGRLVPGATYSLLGLWPLLLLLLALPQRAYA(配列番号1)である(Carrere−Kremer,S.,et al.,(2002)J.Virol.76(8):3720−30を参照)。
サブゲノムレプリコンの研究は、HCVのp7がゲノム複製に必要でないことを示しているが(Lohmann,V.,et al.,(1999)Science 285(5424):p.110−3;Pietschmann,T.,et al.,(2001)J.Virol.75(3):p.1252−64を参照)、感染性ウイルス生成におけるその役割は未知である。HCV p7は、膜のカチオン透過率を左右し、ビリオンの放出または成熟にとって重要であるビロポリン(viroporin)として既知である、小タンパク質の群の推定構成要素であることが示唆されている。一部のビロポリンでは、膜貫通ドメインが、膜チャネルを形成するのに十分であることが示されている(Duff,K.C.and R.H.Ashley,(1992)Virology 190(1):p.485−9;Fischer,W.B.,et al.,(2001)Eur.Biophys.J.30(6):p.416−20を参照)。
1つの実施形態は、HCV p7タンパク質の活性をその必要のある対象者、特にヒトにおいて阻害するのに有効なイミノ糖誘導体化合物を投与することによって、HCV感染を処置する方法に関する。説明した方法で利用した化合物は、HCV p7タンパク質が膜を透過する能力を阻害するのに有効である。最も広い態様において、化合物は以下の式IまたはIIによって表される:
Figure 2006515577
式中、R11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R14、R14'、R15、R15'、R31、R31'、R32、R32'、R33、R33'、R34、およびR34'はそれぞれ相互から独立して、−H;−OH;−F;−Cl;−Br;−I;−NH2;アルキル−およびジアルキルアミノ;直鎖または分岐C1-6アルキル、C2-6アルケニルおよびアルキニル;アラルキル;直鎖または分岐C1-6アルコキシ;アリールオキシ;アラルコキシ;−(アルキレン)オキシ(アルキル);−CN;−NO2;−COOH;−COO(アルキル);−COO(アリール);−C(O)NH(C1-6アルキル);−C(O)NH(アリール);スルホニル;(C1-6アルキル)スルホニル;アリールスルホニル;スルファモイル、(C1-6アルキル)スルファモイル;(C1-6アルキル)チオ;(C1-6アルキル)スルホンアミド;アリールスルホンアミド;−NHNH2;−NHOH;アリール;ならびにヘテロアリールからなる群より選択され、置換基はそれぞれ同じでも異なっていてもよい。
2およびR4は、直鎖C7-18アルキル、置換C1-18アルキル、分岐C3-18アルキル、C2-18アルケニルおよびアルキニル、ならびにアラルキルからなる群より相互に独立して選択された置換基である。各直鎖C7-18アルキル、分岐C3-18アルキル、C2-18アルケニルおよびアルキニル、ならびにアラルキルは任意選択的に置換され、置換C1-18アルキルは、−OH;−F;−Cl;−Br;−I;−NH2;アルキル−およびジアルキルアミノ;直鎖または分岐C1-6アルキル、C2-6アルケニルおよびアルキニル;アラルキル;直鎖または分岐C1-6アルコキシ、アリールオキシ;アラルコキシ;−CN;−NO2;−COOH;−COO(アルキル);−COO(アリール);−C(O)NH(C1-6アルキル);−C(O)NH(アリール);スルホニル;(C1-6アルキル)スルホニル;アリールスルホニル;スルファモイル、(C1-6アルキル)スルファモイル;(C1-6アルキル)チオ;(C1-6アルキル)スルホンアミド;アリールスルホンアミド;−NHNH2;および−NHOHからなる群より独立して選択された1つ以上の置換基によって置換され、選択された置換基は、同じでも異なっていてもよい。特に適切な置換基は、ノニル、7−オキサノニル、および10−オキサウンデシルを含み、そして特に望ましい化合物は、N−ノニルデオキシノジリマイシン(NN−DNJ)、N−ノニルデオキシガラクトノジリマイシン(NN−DGJ)、N−7−オキサノニル−6−メチルデオキシガラクトノジリマイシン(すなわちN−7−オキサノニル−6−デオキシ−DGJ、N−7−オキサノニル−1,6−ジデオキシガラクトノジリマイシン、またはN−7−オキサノニル−メチル−DGJ)、およびN−10−オキサウンデシル−1,6−ジデオキシガラクトノジリマイシン(すなわちN−10−オキサウンデシル−6−メチルデオキシガラクトノジリマイシン、N−10−オキサウンデシル−メチル−DGJ、N−10−オキサウンデシル−6−デオキシ−DGJ、(2R,3S,4R,5S)−1−(9−メトキシノニル)−2−メチル−3,4,5−ピペリジントリオール、(2R,3R)−2,3−ジヒドロキシブタンジオアート(1:1)、またはSP240)を含む。
化合物の1つ以上を、HCV感染を処置するためのキットとしてパッケージすることができる。キットは、化合物を投与するための手段と同様に、HCV感染を処置するための説明書を含むことができる。
別の実施形態は、化合物がHCV p7活性を阻害する能力をスクリーニングする方法に関する。特に化合物は、p7またはp7変異体が膜を透過する能力を化合物が阻害するかどうかに基づいてスクリーニングできる。そのような方法では、人工膜システムまたは細菌システムを利用することが望ましい。
定義
別途規定しない限り、「a」または「an」という用語は、「1以上」を意味する。
別途規定しない限り、「アルキル」という用語は、本明細書で使用するように、1つ以上の炭素原子を含有する直鎖および分岐鎖アルキルラジカルを指し、例えば、メチル、エチル、ブチル、およびノニルを含む。
「アリール」という用語は、本明細書で使用するように、単環芳香族基、例えばインダニル、ナフチル、またはフルオレニルなどのフェニルまたはベンゾ縮合芳香族基を指す。
「ヘテロアリール」という用語は、1つ以上のヘテロ原子を含有する芳香族化合物を指す。例は、ピリジル、フリル、およびチエニル、あるいはインドリルまたはキノリルなどの、1つ以上のヘテロ原子を含有するベンゾ縮合芳香族(bezofused aromatic)を含む。
「ヘテロ原子」という用語は、本明細書で使用するように、N、O、およびSなどの非炭素原子を指す。
「シクロアルキル」という用語は、本明細書で使用するように、3、4、5、6、7、または8個の炭素を含有する炭素環を指し、例えば、シクロプロピルおよびシクロヘキシルを含む。
別途規定しない限り、「アルコキシ」という用語は、本明細書で使用するように、1つ以上の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖アルコキシを指し、例えば、メトキシおよびエトキシを含む。
「アルケニル」という用語は、本明細書で使用するように、エテニルおよびプロペニルなどの、1つ以上の二重結合を含有する直鎖または分岐鎖アルキルを指す。
「アラルキル」という用語は、本明細書で使用するように、ベンジルおよびフェネチルなどの、アリールによって置換されたアルキルを指す。
「アルキニル」という用語は、本明細書で使用するように、エチニルおよびプロピニルなどの、1つ以上の三重結合を含有する直鎖または分岐鎖アルキルを指す。
「アリールオキシ」という用語は、本明細書で使用するように、−OH基内の水素原子をアリール基と置換することによって作成された置換基を指し、例えばフェノキシを含む。
「アラルコキシ」という用語は、本明細書で使用するように、2−フェニルエトキシなどの、アリール基によって置換されたアルコキシ基を指す。
「アルキルアミノ」という用語は、本明細書で使用するように、メチルアミノ(−NHCH3)およびエチルアミノ(−NHCH2CH3)などの、1個のアルキル基と置換されたアミノ基を指す。
「ジアルキルアミノ」という用語は、本明細書で使用するように、ジメチルアミノ(−N(CH32)およびジエチルアミノ(−N(CH2CH32)などの、2個のアルキル基と置換されたアミノ基を指す。
「DNG」という用語は、本明細書で使用するように、1,5−ジデオキシ−1,5−イミノ−D−グルシトールすなわち「デオキシノジリマイシン」を意味する。
「DGJ」という用語は、本明細書で使用するように、1,5−ジデオキシ−1,5−イミノ−D−ガラクチトールすなわち「デオキシガラクトノジリマイシン」を意味する。
「BLM」という用語は、本明細書で使用するように「脂質黒膜(black lipid membrane)」を意味する。
開示された方法で利用された化合物は、HCV p7のインヒビターとして有効である。最も広範な態様において、化合物は、式IまたはIIによって示される:
Figure 2006515577
1つの態様において、方法は、式Iの化合物を投与することを考慮している。R11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R14、R14'、R15、およびR15'はそれぞれ相互から独立して、−H;−OH;−F;−Cl;−Br;−I;−NH2;アルキル−およびジアルキルアミノ;直鎖または分岐C1-6アルキル、C2-6アルケニルおよびアルキニル;アラルキル;直鎖または分岐C1-6アルコキシ;アリールオキシ;アラルコキシ;−(アルキレン)オキシ(アルキル);−CN;−NO2;−COOH;−COO(アルキル);−C(O)NH(C1-6アルキル);−C(O)NH(アリール);スルホニル;(C1-6アルキル)スルホニル;アリールスルホニル;スルファモイル、(C1-6アルキル)スルファモイル;(C1-6アルキル)チオ;(C1-6アルキル)スルホンアミド;アリールスルホンアミド;−NHNH2;−NHOH;アリール;ならびにヘテロアリールからなる群より選択される。各置換基は同じでも異なっていてもよい。
好ましい実施形態において、R11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R14、R14'、R15、およびR15'の少なくとも1つは、ヒドロキシメチル基(−CH2OH)である。あるいはR11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R14、R14'、R15、およびR15'はの少なくとも1つは、ヒドロキシ基(−OH)である。最も好ましい実施形態は、R11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R14、R14'、R15、およびR15'の少なくとも2つが−CH3、−CH2OH、および−OHから選択されることを考慮する。
2は、直鎖C7-18アルキル、置換C1-18アルキル、分岐C3-18アルキル、C2-18アルケニルおよびアルキニル、ならびにアラルキルから選択される置換基である。直鎖C7-18アルキル、分岐C3-18アルキル、C2-18アルケニルおよびアルキニル、ならびにアラルキルはそれぞれ任意選択的に置換され、置換C1-18アルキルは、−OH;−F;−Cl;−Br;−I;−NH2;アルキル−およびジアルキルアミノ;直鎖または分岐C1-6アルキル、C2-6アルケニルおよびアルキニル;アラルキル;直鎖または分岐C1-6アルコキシ、アリールオキシ;アラルコキシ;−CN;−NO2;−COOH;−COO(アルキル);−COO(アリール);−C(O)NH(C1-6アルキル);−C(O)NH(アリール);スルホニル;(C1-6アルキル)スルホニル;アリールスルホニル;スルファモイル、(C1-6アルキル)スルファモイル;(C1-6アルキル)チオ;(C1-6アルキル)スルホンアミド;アリールスルホンアミド;−NHNH2;ならびに−NHOHから独立して選択される1つ以上の基によって置換される。
2は好ましくは、直鎖C7-18アルキル、分岐C3-18アルキル、または置換C1-18アルキル基である。R2はさらに好ましくは、直鎖C7-11アルキル、分岐C7-11アルキル、置換C7-11アルキル、あるいはC1-6アルコキシによって置換された直鎖または分岐C1-18アルキルである。直鎖C7-11アルキル置換基であるR2の例は、ヘプチル、オクチル、およびノニルを含む。置換アルキル基であるR2の例は、7−オキサノニル(−CH2(CH25−O−CH2CH3)である。R2は最も好ましくは、N−ノニル、7−オキサノニル、または10−オキサウンデシルである。
式Iのある実施形態において、化合物は、以下の式の1つとして表される:
Figure 2006515577
上の式の各環炭素原子における空間的配置は、他の環炭素原子における空間的配置と独立して変化する。さらに好ましくは、化合物は、表Iに示す式の1つを有する:
[表I]
Figure 2006515577
さらに好ましくは、化合物は式の1つを有する:
Figure 2006515577
なおさらに好ましくは、R2はノニル、7−オキサノニル、または10−オキサウンデシルであり、最も好ましい化合物は、N−ノニルデオキシノジリマイシン(NN−DNJ)、N−ノニルデオキシガラクトノジリマイシン(NN−DGJ)、N−7−オキサノニル−6−メチルデオキシガラクトノジリマイシン(すなわちN−7−オキサノニル−6−デオキシ−DGJ、N−7−オキサノニル−1,6−ジデオキシガラクトノジリマイシン、またはN−7−オキサノニル−メチル−DGJ)、およびN−10−オキサウンデシル−1,6−ジデオキシガラクトノジリマイシン(すなわちN−10−オキサウンデシル−6−メチルデオキシガラクトノジリマイシン、N−10−オキサウンデシル−メチル−DGJ、N−10−オキサウンデシル−6−デオキシ−DGJ、(2R,3S,4R,5S)−1−(9−メトキシノニル)−2−メチル−3,4,5−ピペリジントリオール、(2R,3R)−2,3−ジヒドロキシブタンジオアート(1:1)、またはSP240)およびその異性体、例えば:
Figure 2006515577
を含む。
開示した方法の別の態様は、式IIの化合物を投与することを考慮する。R31、R31'、R32、R32'、R33、R33'、R34、およびR34'はそれぞれ相互から独立して、−H;−OH;−F;−Cl;−Br;−I;−NH2;アルキル−およびジアルキルアミノ;直鎖または分岐C1-6アルキル、C2-6アルケニルおよびアルキニル;アラルキル;直鎖または分岐C1-6アルコキシ;アリールオキシ;アラルコキシ;−(アルキレン)オキシ(アルキル)−CN;−NO2;−COOH;−COO(アルキル);−COO(アリール);−C(O)NH(C1-6アルキル);−C(O)NH(アリール);スルホニル;(C1-6アルキル)スルホニル;アリールスルホニル;スルファモイル、(C1-6アルキル)スルファモイル;(C1-6アルキル)チオ;(C1-6アルキル)スルホンアミド;アリールスルホンアミド;−NHNH2;−NHOH;アリール;およびヘテロアリールからなる群より選択される。各置換基は同じでも異なっていてもよい。
好ましい実施形態において、R31、R31'、R32、R32'、R33、R33'、R34、およびR34'の少なくとも1つは、ヒドロキシメチル基(−CH2OH)である。あるいはR11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R14、R14'、R15、およびR15'の少なくとも1つは、ヒドロキシ基(−OH)である。最も好ましい実施形態は、R11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R14、R14'、R15、およびR15'の少なくとも2つが−CH3、−CH2OH、および−OHから選択されることを考慮する。
式IIにおいて、R4は、直鎖C7-18アルキル、置換C1-18アルキル、分岐C3-18アルキル、C2-18アルケニルおよびアルキニル、ならびにアラルキルから選択される置換基である。直鎖C7-18アルキル、分岐C3-18アルキル、C2-18アルケニルおよびアルキニル、ならびにアラルキルはそれぞれ任意選択的に置換され、各置換C1-18アルキルは、−OH;−F;−Cl;−Br;−I;−NH2;アルキル−およびジアルキルアミノ;直鎖または分岐C1-6アルキル、C2-6アルケニルおよびアルキニル;アラルキル;直鎖または分岐C1-6アルコキシ、アリールオキシ;アラルコキシ;−CN;−NO2;−COOH;−COO(アルキル);−COO(アリール);−C(O)NH(C1-6アルキル);−C(O)NH(アリール);スルホニル;(C1-6アルキル)スルホニル;アリールスルホニル;スルファモイル、(C1-6アルキル)スルファモイル;(C1-6アルキル)チオ;(C1-6アルキル)スルホンアミド;アリールスルホンアミド;−NHNH2;ならびに−NHOHから独立して選択される1つ以上の基によって置換される。
4は好ましくは、直鎖C7-18アルキル、分岐C3-18アルキル、または置換されたC1-18アルキル基である。R4はさらに好ましくは、直鎖C7-11直鎖1アルキル、分岐C7-11アルキル、置換されたC7-11アルキル、あるいはC1-6アルコキシによって置換された直鎖または分岐C1-18アルキルである。直鎖C7-11アルキル置換基であるR4の例は、ヘプチル、オクチル、およびノニルを含む。置換アルキル基であるR4の例は、7−オキサノニル(−CH2(CH25−O−CH2CH3)である。R4は最も好ましくは、N−ノニル、7−オキサノニル、または10−ウンデシルである。
1つの実施形態において、HCV p7タンパク質またはp7タンパク質を含む膜の成分のどちらかを、p7タンパク質の活性を阻害する1つ以上の化合物と接触させることを含む、HCV感染を処置する方法が開示される。発明者らは、p7タンパク質がおそらく膜チャネルタンパク質として作用することによって、膜の透過性を上昇させることを示した。加えて発明者らは、特定の化合物がp7の膜を透過する能力を阻害することを示した。しかしながら開示した方法は、本明細書で開示した化合物がp7タンパク質の他の活性も阻害することを考慮している。
選択した化合物は、p7タンパク質の1つ以上の活性を、タンパク質と相互作用することによって阻害する。この例では、詳細な結合アッセイで示すように、p7タンパク質と、ほぼ、Kapp=130μM(すなわちKapp=114.2(±18.3)μM)を超えない見かけの結合定数で結合する化合物を選択することが望ましい。あるいは、詳細な透過性アッセイで示すように、化合物が約180μMを超えない濃度で存在する場合に、p7タンパク質が膜を透過する能力を遮断する化合物を選択することが望ましい。
選択した化合物がp7の膜を透過する能力を阻害する場合、化合物はp7がチャネルを形成するのを防止するか、または化合物はチャネルが形成された後にチャネルを遮断する(すなわちチャネルブロッカーとして)。あるいは化合物は、リン脂質などの膜の1つ以上の成分と相互作用して、それにより膜の流動性または局所特性を変化させることによって、p7タンパク質を阻害する。そのため化合物は、p7が機能性膜チャネルを形成する能力を阻害できる。
なお別の実施形態において、HCV p7の活性を阻害するために有効な、潜在的な抗ウイルス剤をスクリーニングする方法が提供される。通例、方法は、p7またはp7変異体を膜システムに包含させることと、例えば標準方法を用いて、膜に通じる電流を記録することによって、透過性の上昇を観察することと、を含む。次に試験化合物を膜システムに添加して、p7が膜を透過する能力を、化合物が阻害するかどうかを判定する。理想的な化合物は、約180μMを超えない濃度にて、p7が膜を透過する能力を完全に遮断する。
脂質黒膜(「BLM」)は、本発明の方法で使用されるが、他の膜システムも同様に利用できる。脂質黒膜は当分野で周知であり、BLMは、例えばチャネル形成タンパク質によって仲介されるような膜透過性を研究するために一般に使用される(Duff,K.C.and R.H.Ashley,(1992)Virology 190(1):p.485−9を参照)。
p7活性を観察するための適切な膜システムを選択した後、p7含有膜を形成するためにp7を膜に包含させることができる。p7タンパク質は、p7タンパク質が選択した膜の透過性の向上を示すことができるどのHCV系統から選択してもよい。例えば、HCV−H系統からのp7タンパク質が選択可能であり(すなわちALENLVILNAASLAGTHGLVSFLVFFCFAWYLKGRWVPGAVYALYGMWPLLLLLLALPQRAYA(配列番号:1))、または別の系統からのp7タンパク質が選択できる。報告されたp7タンパク質のアミノ酸配列を比較することによって得られるp7コンセンサス配列を使用することが望ましく、または特定のHCVクレード(例えばクレード1)からのp7タンパク質を選択することが望ましい。
スクリーニング方法の別の実施形態において、変異体(variant)が機能性である(例えば変異体が当分野で既知の方法によって判定されるように、選択した膜を透過することが示される)という条件で、選択したp7タンパク質の変異体を使用することが望ましい。考えられる変異体は、融合、欠失、および/または変異あるいは置換を含む。例えば、上述の方法での使用のために、ビオチン化p7タンパク質を作成することが望ましい。別の例において、選択した膜を透過することを示すことができる、(例えば選択したp7タンパク質または変異体が、BLMにおいて約60pS(すなわち86±22pS)以上の伝導度レベルを示す)p7またはp7の誘導体の少なくとも部分を使用することが望ましい。選択したp7アミノ酸配列内に変異を作成することも望ましい。変異を作成する場合、HCV系統間の比較に基づく、所与の位置におけるアミノ酸の決定的特徴を維持することが望ましい。例えば、異なるHCV系統からのp7配列の比較は、あるアミノ酸位置が「疎水性」、「中性」、または「親水性」として特徴付けられることを示している(Carrere−Kremer,S.,et al.,(2002)J.Virol.76(8):3720−30を参照)。「疎水性アミノ酸」は、群F、I、W、Y、L、V、M、P、C、およびAに属するとして特徴付けられる。
選択したp7タンパク質または変異体は、人工的に合成するか、あるいは細菌細胞または真核細胞などの適切な生体系で発現させることができる。タンパク質が選択した膜システムに包含された後、膜の透過性を測定してタンパク質が(例えば透過性の上昇または細胞生存性の低下を引き起こす)活性を示すかどうかを判定することができる。試験化合物をタンパク質および/またはp7含有膜の成分と接触させて、化合物がタンパク質の活性を阻害するかどうかを判定することができる。上述の方法において、試験化合物は、p7を膜に含有させる前および/または後に、p7および/またはp7含有膜の成分に接触させることができる。
1つの実施形態において、スクリーニング方法でイミノ糖誘導体を試験化合物として使用することが望ましい。特にDGJまたはDNJのアルキル化誘導体を、本明細書で述べられているように試験化合物として使用することが望ましい。アルキル化イミノ糖の誘導体N−ノニルデオキシノジリマイシン(NN−DNJ)、N−ノニルデオキシガラクトノジリマイシン(NN−DGJ)、N−7−オキサノニル−6−メチルデオキシガラクトノジリマイシン(すなわちN−7−オキサノニル−6−デオキシ−DGJ、N−7−オキサノニル−1,6−ジデオキシガラクトノジリマイシン、またはN−7−オキサノニル−メチル−DGJ)、およびN−10−オキサウンデシル−1,6−ジデオキシガラクトノジリマイシン(すなわちN−10−オキサウンデシル−6−メチルデオキシガラクトノジリマイシン、N−10−オキサウンデシル−メチル−DGJ、N−10−オキサウンデシル−6−デオキシ−DGJ、(2R,3S,4R,5S)−1−(9−メトキシノニル)−2−メチル−3,4,5−ピペリジントリオール、(2R,3R)−2,3−ジヒドロキシブタンジオアート(1:1)、またはSP240)および/またはその異性体が特に望ましい。
別の実施形態において、方法における試験化合物としてのp7または他の膜成分と相互作用することが示された化合物またはその誘導体を使用することが望ましい(例えばp7とインビトロで相互作用することが示された化合物)。なお別の実施形態において、p7または他のタンパク質のどちらかによるチャネル形成を妨害することが示された化合物、および/またはp7または他のタンパク質によって形成されたチャネルの既知のブロッカーである化合物、またはその誘導体を方法における試験化合物として使用することが望ましい。例えばアマンタジンは、インフルエンザA型ウイルスM2チャネルの既知のチャネルブロッカーである(Hay,A.J.,et al.,(1985)EMBO J.4(11):p.3021−4;Duff,K.C.and R.H.Ashley,(1992)Virology 190(1):p.485−9;Sunstrom、N.A.,et al.,(1996)J.Membr.Biol.150(2):p.127−32;Fischer,W.B.,et al.,(2001)Eur.Biophys.J.30(6):p.416−20を参照)。近年、他者は、p7が、アマンタジンによって遮断されるイオンチャネルを形成することを示唆している(Griffin et al.,FEBS Letters,2003,Jan.20;535(1−3):34−8)。そのため、アマンタジンまたはその誘導体を方法における試験化合物として使用することが望ましい。
1つの実施形態において、誘導型細菌システムを利用して透過性を観察することが可能であり、細菌細胞膜の透過性の上昇は、細胞増殖の停止を引き起こす。例えばp7またはその変異体が、適切な細菌システムから誘導型プロモーターから発現されて、細胞が細胞増殖の停止を示すかどうかを判定することができる。あるいは透過性の上昇は、p7発現の誘導前に[3H]−ウリジンなどの放射性分子で細胞を標識することによって確認できる。p7発現の誘導後に、[3H]−ウリジンの培地への放出を測定することによって透過性を評価できる。試験化合物を細菌に投与して、化合物が細胞増殖を停止させるかどうか、および/または化合物が[3H]−ウリジンの培地への放出を防止するかどうかを判定することができる。
化合物の調製
本明細書で述べた方法の使用のための化合物は、開始物質として使用した市販のイミノ化合物から調製できる。市販元は、ミズーリ州セントルイスのSigma;英国チェシア州ノリッジのCambridge Research Biochemicals;およびカナダオンタリオ州のToronto Research Chemicalsを含む。
あるいは本化合物は、当業者に既知の合成方法によって調製できる。例えば、各種のデオキシノジリマイシン(DNJ)誘導体の合成は、米国特許第5,622,972号、米国特許第5,200,523号、米国特許第5,043,273号、米国特許第4,944,572号、米国特許第4,246,345号、米国特許第4,266,025号、米国特許第4,405,714号、および米国特許第4,806,650号ならびに米国特許出願第10/031,145号に述べられている。本明細書で述べる他のイミノ糖化合物が既知であり、米国特許第4,861,892号、米国特許第4,894,388号、米国特許第4,910,310号、米国特許第4,996,329号、米国特許第5,011,929号、米国特許第5,013,842号、米国特許第5,017,704号、米国特許第5,580,884号、米国特許第5,286,877号、米国特許第5,100,797号、および米国特許第6,291,657号に示されている方法によって調製できる。
薬学的組成物
化合物を薬学的組成物または医薬品として投与することが望ましい場合、本明細書で開示した化合物は、各種の投与方式のために処方することができる。技法および処方は一般に、REMINGTON’S PHARMACEUTICAL SCIENCES(18th ed.),Mack Publishing Co.(1990)に見出される。
医薬品は、いずれかの適切な経路による、例えば経口(頬側または舌下を含む)、直腸、経鼻、局所(頬側、舌下または経皮を含む)、あるいは非経口(皮下、筋肉内、静脈内または皮内を含む)経路による投与に適しているが、経口投与が好ましい。そのような組成物は、製薬業界で既知のいずれかの方法によって、例えば滅菌条件下で活性成分を担体と混合することによって調製できる。
薬学的に許容される塩は当業者に一般に周知であり、一例としてこれに限定されるわけではないが、アセテート、ベンゼンスルホナート、ベシラート、ベンゾアート、バイカーボネート、バイタートラート、ブロミド、カルシウムエデタート、カムシラート、カーボネート、シトレート、エデタート、エディシラート、エストラート、エシラート、フマレート、グルセプタート、グルコナート、グルタメート、グリコリルアルサニラート、ヘキシルレソルシナート、ヒドラバミン、ヒドロブロミド、ヒドロクロライド、ヒドロキシナフトアート、ヨージド、イセチオナート、ラクテート、ラクトビオナート、マラート、マレアート、マンデラート、メシラート、ムカート、ナプシラート、ニトレート、パモアート(エンボナート)、パントテナート、ホスフェート/ジホスフェート、ポリガラクツロナート、サリチラート、ステアラート、サブアセテート、スクシナート、サルフェート、タンナート、タートラート、またはテオクラートを含む。他の薬学的に許容される塩は、例えば、前記REMINGTON’S PHARMACEUTICAL SCIENCES(18th ed.)に見出される。
好ましい薬学的に許容される塩は例えば、アセテート、ベンゾアート、ブロミド、カーボネート、シトレート、グルコナート、ヒドロブロミド、ヒドロクロライド、マレアート、メシラート、ナプシラート、パモアート(エンボナート)、ホスフェート、サリチラート、スクシナート、サルフェート、またはタルトラートを含む。
注射の場合、化合物および薬剤は、水溶液中で、好ましくはハンクス液、リンゲル液、または生理的食塩緩衝液などの、生理学的に適合性の緩衝液中で調合できる。そのような経粘膜の場合、透過されるバリアに適した浸透剤を調合物中で使用する。そのような浸透剤は一般に当分野で既知である。
方法の実施のために本明細書で開示した化合物を全身投与に適切な投薬形に調合するための、薬学的に許容される担体の使用は、本発明の方法の範囲内である。担体および適切な製造慣行の適正な選択によって、本発明の方法の組成物、溶液として調合される組成物は、例えば静脈内注射によって非経口的に投与できる。化合物は、当分野で周知の薬学的に許容される担体を使用して、経口投薬に適切な投薬形にただちに調合できる。そのような担体は、処置される患者による経口摂取のために、方法の化合物が錠剤、丸薬、カプセル、液体、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁物などとして調合できるようにする。
本方法での使用に適切な薬学的組成物は、その意図する目的を達成するために、活性成分が有効量で含有される組成物を含む。有効量の決定は、特に本明細書で提供された詳細な開示に照らして、当業者の能力の十分範囲内である。
活性成分に加えて、これらの薬学的組成物は、薬学的に使用できる調製物への活性化合物の加工を促進する賦形剤および助剤を含む、薬学的に許容される適切な担体を含有する。経口投与用に調合された調製物は、錠剤、糖衣錠、カプセル、または溶液の形である。
本明細書で述べ、本明細書で提供する方法でも使用される医薬品は、以下の1つ以上:保存料、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、着臭剤、塩、緩衝剤、コーティング剤または抗酸化剤を含むことができる。それらは、本明細書で述べた化合物および/または薬剤に加えて、治療的に活性な薬剤も含有できる。経口用の薬学的調製物は、錠剤または糖衣錠の核を得るために、化合物を固体賦形剤と組合せることと、任意選択的に、得られた混合物を粉砕することと、望ましい場合には適切な助剤を添加した後に細粒の混合物を加工することによって得られる。適切な賦形剤は、特にラクトース、スクロース、マンニトール、またはソルビトールを含む糖などの充填剤;セルロース調製物、例えばトウモロコシデンプン、コムギデンプン、コメデンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、トラガカントゴム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、および/またはポリビニルピロリドン(PVP:ポビドン)である。望ましい場合、崩壊剤、例えば架橋ポリビニルピロリドン、寒天、あるいはアルギン酸またはアルギン酸ナトリウムなどのその塩を添加できる。
経口的に使用できる薬学的調製物は、ゼラチンよりなるプッシュフィット型カプセルはもちろんのこと、ゼラチンおよびグリセロールまたはソルビトールなどの可塑剤よりなる軟質の密封カプセルも含む。プッシュフィット型カプセルは、活性成分を、ラクトースなどの充填剤、デンプンなどのバインダー、および/またはタルクまたはステアリル酸マグネシウムなどの潤滑剤、および任意選択的に、安定剤などと混合して含有できる。軟質カプセルでは、活性化合物は、脂肪油、流動パラフィン、または液体ポリエチレングリコール(PEG)などの適切な液体に溶解または懸濁させることができる。加えて、安定剤を添加できる。
投与経路
ここで各種の投与経路を詳細に検討する。
a.経口投与
経口投与に適した医薬品は、カプセルまたは錠剤として、粉末または細粒として、(水性または非水性液体中の)溶液、シロップまたは懸濁物として、食用フォームまたはホイップとして、あるいはエマルジョンとして提供される。
錠剤または硬質ゼラチンカプセルは、ラクトース、トウモロコシデンプンまたはその誘導体、ステアリル酸またはその塩を含む。
軟質ゼラチンカプセルは、植物油、ワックス、脂質、半固体または液体ポリオールなどを含む。
溶液およびシロップは、水、ポリオールおよび糖を含む。懸濁物の調製の場合、油(例えば植物油)を用いて、水中油型懸濁物または油中水型懸濁物を提供できる。
b.経皮投与
経皮投与に適した医薬品は、長期間に渡ってレシピエントの表皮との密接接触を維持することを目的とした個別パッチとして提供できる。例えば活性成分は、イオン導入によってパッチから送達できる(イオン導入は、Pharmaceutical Research,3(6):318(1986)に述べられている)。
c.局所投与
局所投与に適した医薬品は、軟膏、クリーム、懸濁ローション、粉末、溶液、ペースト、ゲル、スプレー、エアゾールまたはオイルとして提供できる。
目または他の外部組織、例えば口および皮膚の感染では、好ましくは局所軟膏またはクリームが使用される。軟膏を調合する場合、活性成分は、パラフィン性または水混和性軟膏ベースのどちらかと共に利用できる。あるいは活性成分は、水中油型または油中水型ベースを用いてクリームに調合できる。
目への局所投与に適した医薬品は、点眼液を含む。ここで活性成分は、適切な担体、例えば水溶液に溶解または懸濁させることができる。
口での局所投与に適した医薬品は、トローチ剤、ドロップ、およびマウスウォッシュを含む。
d.直腸投与
直腸投与に適した医薬品は、坐薬または浣腸剤として提供できる。
e.経鼻投与
固体担体を使用する経鼻投与に適した医薬品は、粗粉末を含む(20〜500ミクロンの範囲の粒子を有する)。これは、嗅剤が摂取される方法、すなわち鼻付近に保持された粉末容器から鼻を通じた迅速な吸引によって投与することができる。
液体担体を使用する経鼻投与に適した組成物は、鼻用スプレーまたは点鼻剤を含む。これらは活性成分の水性または油性溶液を含むことができる。
吸入による投与に適した医薬品は、各種の器具、例えば加圧エアゾール、噴霧器または吸入器によって生成される、微粒子粉末またはミストを含む。そのような器具は、活性成分の規定投薬量を提供するように構成できる。
f.非経口投与
非経口投与に適した医薬品は、水性および非水性滅菌注射用溶液または懸濁物を含む。これらは、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤および組成物を対象となるレシピエントの血液と実質的に等張にする溶質を含有できる。そのような組成物中に存在する他の成分は、例えば水、アルコール、ポリオール、グリセリンおよび植物油を含む。非経口投与に適した組成物は、単位用量または複数回用量の容器、例えば密封アンプルおよびバイアルで提供可能であり、使用直前に滅菌液体担体、例えば注射用滅菌水の添加のみを必要とするフリーズドライ(凍結乾燥)状態で貯蔵できる。即時使用のための注射溶液および懸濁物は、滅菌粉末、細粒および錠剤から調製できる。
g.投薬量
投薬量は、通常の試験によってただちに決定でき、医師または臨床医の管理下に置かれるであろう。適切な用量を決定するための指針は、適切に有効であるが非毒性の、または許容される毒性の、物質の量の送達であろう(例えばFingl et al.,(1975)The Pharmacological Basis of Therapeutics,Ch.1 p.1を参照)。NN−DNJまたは同様の化合物の場合、成人の1日投薬量は、活性剤0.1mgから5gまでの範囲であると予想され、3から2400mgまで、好ましくは5から800mgまで、さらに好ましくは15から400mgまで、そして最も好ましくは15から100mgまでの範囲である。投薬量は、単一の1日用量あるいは1日に2、3回またはそれ以上の用量で投与できる。
以下の実施例は、上述の方法を説明するためにだけ提供する。それらは本明細書で述べた発明の範囲を決して制限するものではない。
細菌における誘導型p7発現
以下の一連の実験は、p7が細菌中で誘導的に発現できることを証明する。実験を利用して、p7またはp7変異体が膜を透過できるかどうかを判断できる。実験は、p7発現が細胞増殖の停止をもたらし、さらにp7発現が放射性標識ウリジンの放出をもたらすことも示している。
実施例1.1 物質及び方法
p7発現プラスミドの作成
DNA操作による組換えプラスミドの作成には、標準クローニング手順を使用した。HCV p7のコード領域は、J.Dubuissonが快く提供してくれたHCV 1a系統cDNAをコードするプラスミドpTM1/CE1E2p7(AF009606)をテンプレートとして使用して、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって増幅した。PCR反応は、2つのオリゴヌクレオチドプライマー1,AAGCGCCCATGGCTTTGGAGAACCTCGTAATAC(配列番号2)およびオリゴヌクレオチドプライマー2、ATTGAATTCTTAGTGATGGTGATGGTGATGGTGGTGGTATGCCCGCTGAGGCAAC(配列番号3)を使用して実施した。プライマー1および2は、p7の5’および3’末端領域をそれぞれコードする。5’末端のNcoI制限部位および3’末端のEcoRI制限部位を作成するために、下線配列をプライマー内に導入した。得られたPCR生成物を精製し、NcoIおよびEcoRI制限酵素(Roche)で消化し、NcoIおよびEcoRIによって事前に消化したpTriEx1.1発現ベクター(Novagen)と連結させた。連結混合物を使用して、コンピテントE.coli R.gami(DE3)pLacI細胞(CN Biosciences)を形質転換した。組換えプラスミドを含有する細菌性クローンを50μg/mlカルベニシリン(Sigma)含有培地で培養した。PCR反応中に変異が導入された可能性を排除するために、プラスミドDNAを単離して、制限分析を受けさせ、T7プロモーターのプライマーおよびプライマー2を使用して配列決定した。単離したp7含有プラスミドをpTriEx1.1p7と命名した。
細菌におけるp7発現の誘導
pTriEx1.1またはpTriEx1.1p7プラスミドのどちらかを含有するE.coli R.gami(DE3)pLacI細胞のコロニー1個をLB培地中、50μg/mlのカルベニシリンの存在下で、OD600nmが0.5に達するまで、37℃にて振とうすることによって培養した。これらのスターター培地3mlを50μg/mlのカルベニシリンおよび0.4%のグルコースを含有するLB培地100mlに添加し、同じ条件下で細胞を増殖させた。細胞が0.5〜0.7のOD600nmに達したときに、1mMのイソプロピルチオガラクトピラノシド(IPTG)(Roche)を添加してp7発現を誘導し、OD600nmを監視することによって、そのさらなる増殖を追跡した。非形質転換細菌(pTriEx1.1プラスミドなし)をカルベニシリンの存在下で培養した。
細菌細胞からの[3H]−ウリジンの放出
細菌は上述のように、しかし今回は、2μCi/mlの[3H]−ウリジン(Amersham,英国)の存在下で、OD600nmが0.5に達するまで増殖させた。次に細胞をペレット化し、PBSによって3回洗浄し、25mlの培地中で再懸濁させた。15分後、1mMのIPTGの添加によりp7発現を誘導した。各種の誘導後時間に分割量0.5mlを取出し、遠心分離によって細胞をペレット化して、上澄みをUltima Goldシンチレーションカクテル(Packard,英国)3.5mlと混合し、培地中に放出された放射能を、Beckman LS 3801シンチレーションカウンタを用いてシンチレーション計数によって定量した。
実施例1.1 結果
細菌における誘導型p7発現
膜透過性に対するHCV p7の効果を評価するために、厳密に制御されたT7lacプロモーターによって調節されたIPTG誘導系を使用して、p7をE.coli Rosetta gami(DE3)pLacI細胞にて発現させた(Dubendorff,J.W.and F.W.Studier,(1991)J.Mol.Biol.219(1):p.45−59を参照)。Rosetta gami(DE3)pLacI細胞は、lacUV5プロモーターの制御下でT7 RNAポリメラーゼの染色体コピーを有し、十分なlacリプレッサーをpLacIプラスミドから供給して、非誘導状態における厳密な抑制を確保する(Studier,F.W.and B.A.Moffatt,(1986)J.Mol.Biol.189(1):p.113−30を参照)。宿主細胞に対するp7発現の効果は、IPTGによる誘導後の各種時間における細胞密度を監視することによって追跡した。IPTG添加は、非形質転換細胞(図1A、上パネル)およびpTriEx1.1によって形質転換された細胞(図1B、上パネル)に対して効果を持たなかったのに対して、p7の発現は、たいてい大腸菌細胞膜での孔形成のために、細胞数増殖の停止を引き起こした(図1C、上パネル)。
HCV p7を発現する細菌からの化合物の流出を分析するために、組換えクローンに放射性標識ウリジンを装填して、放射能の放出を誘導後の各種の時点で測定した(図1、下パネル)。[3H]−ウリジンの著しい流出は、非形質転換細胞または親プラスミドを有するクローンによっては観察されなかった(図1AおよびB、下パネル)。p7を発現する細胞は、p7合成の誘導の2時間後に、培地中に[3H]−ウリジンの放出を開始した。[3H]−ウリジンの放出は、4時間の監視期間中に上昇し(図1C)、p7が外部細胞膜の透過性を誘導したことを示す。
合成p7のBLMへの取り込み
以下の一連の実験は、チャネル記録によって測定されたように、合成p7がBLMの透過性を上昇できることを証明する。実験は、長鎖アルキルイミノ糖誘導体がp7活性を阻害することも示す。
実施例2.1 物質および方法
ペプチド合成および生成物の品質管理
N末端にビオチンタグが添加されたp7(HCV H系統)に該当するペプチド(ビオチン−ALENLVILNAASLAGTHGLVSFLVFFCFAWYLKGRWVPGAVYALYGMWPLLLLLLALPQRAYA(配列番号4))50mgは、英国のAlbachemが合成した。p7ペプチドは、マトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析法(MALDI−MS)によって分析した。p7タンパク質を40%のアセトニトリルに溶解して、1mg/mlのペプチドを含有する溶液を与えた。この溶液の分割量1μlを、16mMのオクチル−グルコシド溶液を含有する飽和α−シアノ−4−ヒドロキシ桂皮酸の95:5アセトニトリル/水(v/v)溶液1μlと混合した。この混合物の分割量(1μl)を質量分析計ターゲットに置き、空気乾燥させた。検出した質量は、トリプシン自家消化を使用して外部校正した。質量スペクトルは、リフレクトロンモードで動作しているTofSpec 2E質量分析計(英国、マンチェスター、ウィゼンショー、Micromass)を用いて記録した。ソース電圧、抽出電圧および焦点電圧はそれぞれ、20000、19950および16000Vであった。すべてのデータは、Mass Lynx version 3.2ソフトウェアを用いて解析した。MALDI質量分析法解析の後、全長p7ペプチドに相当する、すなわちm/z 7247.8におけるピークを観測した。
全長ペプチドの純度を測定するために、ペプチドは、Schagger and von Jagow(1987)Anal.Biochem.,166(2):p.368−79が開発した方法の改訂版を使用してトリス−トリシンゲル電気泳動をさらに受けさせた。簡単には、40%のアセトニトリル/水(500μg/ml)に溶解させたp7(5μg)をトリシンサンプル緩衝液中で、分離ゲル(20.18%のT、0.83%のC)、スペーサーゲル(11.44%のT、0.34%のC)、およびスタックゲル(10.9%のT、0.32%のC)よりなるゲル(8×10cm2)に付着させ、Tは両方のモノマー(アクリルアミドおよびビスアクリルアミド)の総パーセンテージ濃度であり、Cは、Tに対する架橋剤のパーセンテージ濃度である。ゲルは、サンプルがスタックゲルに完全に入るまで30Vの一定電圧で泳動させ、その後、電圧を110Vまで上昇させた。
ゲルは、銀染色法およびウェスタンブロッティングの両方によって分析した。銀染色法では、ゲルを50%メタノール中で10分間、5%メタノール中で10分間洗浄した。次にゲルを40μMのDTT溶液で10分間インキュベートしてから水ですすぎ、0.1%AgNO3水溶液で10分間インキュベートした。次に水で10秒間、3回洗浄してから、展開溶液(水250ml中に7.5gのNaCO3、ホルムアルデヒド125μl)を添加した。展開プロセスは固体クエン酸1水和物の添加によって停止させた。ゲルを水ですすいで、乾燥前に35%エタノール/2%グリセロールに浸漬した。
ウェスタンブロット分析では、ゲルからのタンパク質を、セミドライ電気ブロッター(40mAにて2時間)(Merck)を用いて、トランスファー緩衝液(24mM Tris塩基、192mMグリシン、20%メタノール)中で、Immobilon P膜(Amersham、英国)に移した。3%のミルクを含有するPBS−0.1% Tween中で膜を一晩ブロッキングして、ホースラディッシュペルオキシダーゼ結合ストレプトアビジン(PBS−0.1%Tween、1%ミルク中に1μg/ml)を用いて室温にて3時間インキュベートした。次にPBS−0.1%Tween、1%ミルクで洗浄し、メーカーの説明書に従ってECL検出システム(Amersham、英国)を用いて展開した。
銀染色したゲルおよびウェスタンブロットの両方が、予想された分子量の1つの主要な種を明らかにし(図2)、ロードしたタンパク質の少なくとも一部が全長のビオチン化p7タンパク質を含有することを示した。しかし、尿素を含むゲルと含まないゲルとの分離の差は、以前に観察されているため、尿素の非存在下で化学合成p7を再分析した。ストレプトアビジンプローブ化ウェスタンブロットは、全長ビオチン化p7の存在を明らかにしたが、銀染色したゲルでは、全p7の50〜60%を構成する、見かけの分子量のほぼ半分のさらなる広いバンドが観察された。この広いバンドは、質量分析法によって観察された種に由来する、より小さい非ビオチン化p7に該当し、その質量は理論的に、N末端膜貫通ドメインを含有するp7の断片に一致する。p7の切断形からの全長p7の分離が困難であることが判明したため、次に、脂質黒膜でのチャネル記録では混合物を使用した。
脂質黒膜(BLM)でのチャネル記録
膜力学を調査するためのBLMの作成は、当分野で周知である。BLMは、テフロン(登録商標)薄膜(厚さ約25μm、Yellow Springs Instruments、米国、オハイオ州)の縦軸の直径約100μmの楕円形開口に渡って作成した(Montal,M.and P.Mueller,(1972)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 69(12):p.3561−6を参照)。脂質(1−パルミトイル−2−オレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン(POPE):1パルミトイル−2−オレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(POPC)(4:1(w/w))の混合物40μlをペンタン(5mg/ml)に溶解させ、水副相(0.5M KCl、5mM HEPES、1mMのCaCl2、pH7.4)の上に広げた。これにより、脂質約0.2mgがテフロン(登録商標)薄膜の各側に被着した。溶媒が蒸発する10分間の期間の後、チャンバ内の緩衝液レベルをテフロン(登録商標)膜の穴より上に上昇させて、BLMを形成させた。安定なBLMの形成の後、最終濃度約50μMを達成するために、(エタノールに溶解させた)HCV p7タンパク質を200倍過剰のストック溶液から接地したトランス側チャンバの水副相に添加した(二層の両側の各チャンバの体積:2ml)。記録は、約10分間の時間遅延の後に出現した。電流は、Axopatch 1D増幅器を用いて、5kHzの割合で記録した。データは、50Hzのカットオフ周波数を用いてフィルタリングして、ソフトウェアOrigin 5.0を使用してさらに解析した。NN−DNJ(Synergy Pharmaceuticals)、NN−DGJ(Toronto Research Chemicals)およびN7−オキサノニル−6−デオキシ−DGJ(United Therapeutics Inc.)の10mMストック溶液からの、ならびにNB−DNJ(Sigma)およびNB−DGJの100mMストック溶液からの薬剤を、シス側またはトランス側のどちらかに添加した。薬剤濃度の上昇は、測定チャンバへの等量の連続添加によって実施した。データは、薬剤添加の約1分後に、100mVにて約3分間記録した。
実施例2.2. 結果
BLMへのp7の取り込み
p7の緩衝液チャンバへの添加は、BLMに渡るチャネルシグナルを記録することによって決定されたように、BLMの透過性を向上させる。チャネルは、−100mVにて最大2nSの伝導度レベルを有していた(図3A)。検出された最小平均伝導度レベルは、+50mVにおいて約86±22pSであった(表1)。
Figure 2006515577
定義した伝導度レベルの継続期間は、数百ミリ秒から数秒までの範囲である。安定した長期継続する伝導状態は、約100pS(およびその倍数)だけ異なり、伝導度が約100psの、かなり安定したチャネルの形成を示唆している。記録の変動は、サブ伝導状態の存在を示す。+100mVにて得たヒストグラム例を、図3Bに示す。同じサンプルを用いた長期測定は、ノイズレベルの上昇を生じさせ、これは定義された伝導度レベルの割当を最終的に除外した(図3C)。一部の実験では、BLMへのp7の挿入は、爆発様活性を生じさせた(例えば図4、左上パネル)。
ビオチン−p7タンパク質を含有する膜のストレプトアビジン金染色および続いての透過電子顕微鏡法による複合体の検出は、生合成によって合成されたHCV p7で報告されたように、ビオチン−p7タンパク質がチャネルのように見えることを示している(データは示さず)(Griffin et al.,FEBS Letters,2003,Jan.20;535(1−3):34−8を参照)。(Pavlovic et al.,PNAS 2003,May 13;100(10):6104−8も参照)。
BLMに添加された膜貫通ドメインI(「TMD I」)、(例えばALENLVILNAASLAGTHGLVSFLVFFCFAWYLK(配列番号5))を含むペプチドも、膜貫通ドメインII(「TMD II」)、(例えばGRWVPGAVYALYGMWPLLLLLLALPQRAYA(配列番号6))を含むペプチドも、チャネルシグナルの欠如によって判断されるように、それ自体でチャネルを形成することができなかった(データは示さず)。両方のドメインをBLMに添加しても、チャネルは形成されなかった(データは示さず)。
上昇する薬剤濃度のイミノ糖誘導体を膜の片側で緩衝液に添加して、p7誘導チャネル活性に対するその効果を追跡した。短鎖アルキル誘導体NB−DGJおよびNB−DNJでは、p7チャネル活性は不変のままである(図4、上パネル)。同様に、N−オクチルグルコシドは3.0mMまで、チャネル活性に対する効果を持たなかった(データは示さず)。しかしながら、増加する量の長鎖アルキル誘導体NN−DGJ、NN−DNJおよびN7−オキサノニル−6−デオキシ−DGJの添加は、p7チャネルシグナルの用量依存性阻害を引き起こした(図4、下パネル、および図5)。得られた積分正規化電流トレースのグラフ表示およびそれぞれのS字形適合(図6)から、おおよその結合定数を導出した。NN−DGJでは、Kapp=110.4(±19.9)μM、NN−DNJでは、Kapp=45.2(±10.7)μM、およびN7−オキサノニル−6−デオキシ−DGJでは、Kapp=114.2(±18.3)μM。チャネル活性の完全な遮断は、NN−DGJでは約140μMで、NN−DNJでは105μMで、N7−オキサノニル−6−デオキシ−DGJでは180μMで観察された。漏れ電流は、いずれの薬剤の上昇濃度でも観察されなかった。
同様に、増加する量の長鎖アルキル誘導体、SP240(すなわちN−10−オキサウンデシル−1,6−ジデオキシガラクトノジリマイシン)の添加は、p7チャネルシグナルの用量依存性阻害を引き起こした(図7)。チャネル活性の完全な遮断は、SP240では約100μMで観察される。
明細書で引用したすべての特許および他の参考文献は、本発明が関連する当業者の技能のレベルを示し、まるで各参考文献が参照によりその全体が個別に組み入れられているのと同程度に、すべての表および図を含めて、引用することにより本明細書の一部をなすものとする。
当業者は、本発明がその固有の目的および利点と同様に、目的および利点を達成するのに非常に適していることをただちに認識するであろう。好ましい実施形態の現在の代表として、本明細書で述べた方法、変化、および化合物/組成物は、例であり、本発明の範囲への制限ではない。当業者は、その中での変更および他の用途を思いつくであろうし、それらは本発明に含まれる。
本明細書で開示した発明には、本発明の範囲および精神を逸脱することなく、様々な代用および変更を行えることは、ただちに当業者に明らかとなるであろう。例えば、各種の結合対は、多種多様の各種の治療剤および診断剤と同様に利用することができる。それゆえ、そのような追加の実施形態は、本発明の範囲内である。
本明細書で適切に説明的に述べた本発明は、本明細書で特に開示されたいずれかの要素または複数の要素、制限または複数の制限なしに実施できる。それゆえ例えば、本明細書の各例において、「comprising(含む)」、「consisting essentially of(から実質的になる)」および「consisting of(からなる)」という用語のいずれも、他の2つの用語のどちらかと置き換えることができる。利用した用語および表現は、制限の用語ではなく、説明の用語として使用され、そのような用語および表現の使用において、提示および説明した特徴の等価物またはその一部を除外する意図はないが、本発明の範囲内で多様な変更が可能であることが認識される。それゆえ、本発明が好ましい実施形態および場合による特徴によって特に開示されていても、本明細書で開示した概念の変更および変形が当業者によって用いられることと、そのような変更および変形が本発明の範囲内であると見なされることを理解すべきである。
加えて、本発明の特徴または態様が、マーカッシュ群または選択肢の他のグループ化によって述べられている場合、当業者は、本発明もそのため、マーカッシュ群または他の群の個々の構成要素または構成要素の下位群によって述べられることを認識するであろう。
また別途明示しない限り、実施形態に各種の数値が与えられている場合、追加の実施形態は、範囲の終点として2つの異なる値を取ることによって説明される。そのような範囲も、説明した発明の範囲内である。
E.coli Rosetta gami(DE3)pLacI細胞の増殖曲線を示す。非形質転換細胞(A)、pTriEx1.1によって形質転換した細胞(B)、およびpTiEx1.1p7によって形質転換した細胞(C)の光学密度(OD600nm)を、表示時間に監視した(誘導後の時間)。非誘導細胞(白丸)および1mMのIPTGの添加によって誘導された細胞(白四角)の増殖曲線を示す。 非形質転換E.coli Rosetta gami(DE3)pLacI細胞(A)、pTriEx1.1によって形質転換した細胞(B)、およびpTiEx1.1p7によって形質転換した細胞(C)による、表示時間における[3H]−ウリジンの放出を示す。非誘導細胞(白丸)および1mMのIPTGの添加によって誘導された細胞(白四角)の増殖曲線を示す。 合成HCV p7のトリス−トリシンゲル電気泳動分析を示す。ゲルは、銀染色した(左パネル)か、膜に移して、続いてストレプトアビジンによってプローブ化した(右パネル)。 BLM中に再構成された合成HCV p7のチャネル記録を示す。直線は閉止状態を示す。 データ収集の約30分後に記録した電流トレースを示す。 図3Aに示すような+100mV膜電位で記録されたトレースの電流ヒストグラムを示す。 BLMでのp7チャネルシグナルに対する、短鎖(NB−DNJ、NB−DGJ)および長鎖(NN−DNJ、NN−DGJ)アルキルイミノ糖誘導体の効果を示す。保持電位は、+100mVで一定に保持して、イミノ糖誘導体を表示した最終濃度まで添加した。 BLMでのp7チャネルシグナルに対する、N7−オキサノニル−6−デオキシ−DGJ(あるいはN7−オキサノニル−メチル−DGJと呼ばれる)の効果を示す。保持電位は、+100mVで一定に保持して、N7−オキサノニル−6−デオキシ−DGJを表示した最終濃度まで添加した。 正規化した積分電流トレースおよび標準偏差対薬剤濃度のグラフ表示を示す。データは、NN−DNJ(四角)およびNN−DGJ(菱形)の4秒間の代表的なトレーススライス3つと、N7−オキサノニル−6−デオキシ−DGJ(三角)の30秒間の代表的なトレーススライス3つの平均を表す。式「積分電流」=1/(1+([薬剤]/Kapp))によるデータのS字形適合によって導出された、おおよその結合定数(Kapp)は:NN−DNJでは、Kapp=45.2(±10.7)μM;NN−DGJでは、Kapp=110.4(±19.9)μM;N7−オキサノニル−6−デオキシ−DGJでは、Kapp=114.2(±18.3)μM。 BLMでのp7チャネルシグナルに対する、SP240(すなわちN−10−オキサウンデシル−1,6−ジデオキシガラクトノジリマイシン)の効果を示す。

Claims (53)

  1. C型肝炎ウイルス(HCV)感染を処置する方法であって、
    式IまたはII:
    Figure 2006515577
    (式中、各置換基R11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R14、R14'、R15、R15'、R31、R31'、R32、R32'、R33、R33'、R34、およびR34'はそれぞれ相互から独立して、−H;−OH;−F;−Cl;−Br;−I;−NH2;アルキル−およびジアルキルアミノ;直鎖または分岐C1-6アルキル、C2-6アルケニルおよびアルキニル;アラルキル;直鎖または分岐C1-6アルコキシ;アリールオキシ;アラルコキシ;−(アルキレン)オキシ(アルキル);−CN;−NO2;−COOH;−COO(アルキル);−COO(アリール);−C(O)NH(C1-6アルキル);−C(O)NH(アリール);スルホニル;(C1-6アルキル)スルホニル;アリールスルホニル;スルファモイル、(C1-6アルキル)スルファモイル;(C1-6アルキル)チオ;(C1-6アルキル)スルホンアミド;アリールスルホンアミド;−NHNH2;−NHOH;アリール;ならびにヘテロアリールからなる群より選択され、置換基はそれぞれ同じでも異なっていてもよく;
    ここで各アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、およびヘテロアリール基は、−OH;−F;−Cl;−Br;−I;−NH2;アルキル−およびジアルキルアミノ;直鎖または分岐C1-6アルキル、C2-6アルケニルおよびアルキニル;アラルキル;直鎖または分岐C1-6アルコキシ、アリールオキシ;アラルコキシ;−(アルキレン)オキシ(アルキル);−CN、−NO2、−COOH、−COO(アルキル);−COO(アリール);−C(O)NH(C1-6アルキル);−C(O)NH(アリール);スルホニル;(C1-6アルキル)スルホニル;アリールスルホニル;スルファモイル、(C1-6アルキル)スルファモイル;(C1-6アルキル)チオ;(C1-6アルキル)スルホンアミド;アリールスルホンアミド;−NHNH2;および−NHOHから独立して選択される1つ以上の基によって任意選択的に置換され;
    2およびR4は、直鎖C7-18アルキル、置換C1-18アルキル、分岐C3-18アルキル、C2-18アルケニルおよびアルキニル、ならびにアラルキルからなる群より相互に独立して選択された置換基であり;
    ここで各直鎖C7-18アルキル、分岐C3-18アルキル、C2-18アルケニルおよびアルキニル、ならびにアラルキルは任意選択的に置換され、各置換C1-18アルキルは、−OH;−F;−Cl;−Br;−I;−NH2;アルキル−およびジアルキルアミノ;直鎖または分岐C1-6アルキル、C2-6アルケニルおよびアルキニル;アラルキル;直鎖または分岐C1-6アルコキシ、アリールオキシ;アラルコキシ;−CN;−NO2;−COOH;−COO(アルキル);−COO(アリール);−C(O)NH(C1-6アルキル);−C(O)NH(アリール);スルホニル;(C1-6アルキル)スルホニル;アリールスルホニル;スルファモイル、(C1-6アルキル)スルファモイル;(C1-6アルキル)チオ;(C1-6アルキル)スルホンアミド;アリールスルホンアミド;−NHNH2;および−NHOHからなる群より独立して選択された1つ以上の基によって置換される)
    の化合物、関連異性体、その薬学的に許容される塩および溶媒和物からなる群より選択される化合物を、その必要のある対象者に投与することを含む方法。
  2. HCV p7タンパク質およびp7タンパク質を含有する膜の成分のうち一方または両方を化合物に接触させることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 化合物が式Iの化合物である、請求項1に記載の方法。
  4. 11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R14、R14'、R15、およびR15'の少なくとも1つが−CH2OHである、請求項3に記載の方法。
  5. 11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R14、R14'、R15、およびR15'の少なくとも1つが−OHである、請求項3に記載の方法。
  6. 2が直鎖C7-18アルキル基、分岐C3-18アルキル基、または置換C1-18アルキル基である、請求項3に記載の方法。
  7. 2が直鎖C7-11アルキル基、分岐C7-11アルキル基、または置換C7-11アルキル基である、請求項6に記載の方法。
  8. 11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R14、R14'、R15、およびR15'の少なくとも2つが−CH3、−CH2OH、および−OHからなる群より選択される、請求項3に記載の方法。
  9. 化合物が、
    Figure 2006515577
    それらの関連異性体、およびそれらの混合物からなる群より選択される化合物である、請求項8に記載の方法。
  10. 前記化合物が以下の表:
    Figure 2006515577
    に示す化合物からなる群より選択される化合物である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記化合物が、
    Figure 2006515577
    およびそれらの混合物からなる群より選択される化合物である、請求項1に記載の方法。
  12. 2が直鎖C7-18アルキル基、分岐C3-18アルキル基、または置換C1-18アルキル基である、請求項11に記載の方法。
  13. 2が直鎖C7-11アルキル基、分岐C7-11アルキル基、または置換C7-11アルキル基である、請求項11に記載の方法。
  14. 2が直鎖C7-18アルキルである、請求項11に記載の方法。
  15. 2が直鎖C7-11アルキルである、請求項14に記載の方法。
  16. 2がn−ノニルである、請求項15に記載の方法。
  17. 2が、C1-6アルコキシ基によって置換された直鎖または分岐C1-18アルキル基である、請求項11に記載の方法。
  18. 2が7−オキサノニルである、請求項17に記載の方法。
  19. 2が10−ウンデシルである、請求項17に記載の方法。
  20. 前記化合物がN−ノニル−DNJである、請求項1に記載の方法。
  21. 前記化合物がN−ノニル−DGJである、請求項1に記載の方法。
  22. 前記化合物がN−7−オキサノニル−6−デオキシ−DGJである、請求項1に記載の方法。
  23. 前記化合物がN−10−オキサウンデシル−メチル−DGJである、請求項1に記載の方法。
  24. 前記化合物が式IIの化合物である、請求項1に記載の方法。
  25. 31、R31'、R32、R32'、R33、R33'、R34、およびR34'の少なくとも1つが−CH2OHである、請求項24に記載の方法。
  26. 31、R31'、R32、R32'、R33、R33'、R34、およびR34'の少なくとも1つが−OHである、請求項24に記載の方法。
  27. 31、R31'、R32、R32'、R33、R33'、R34、およびR34'の少なくとも2つが−CH3、−CH2OH、および−OHからなる群より選択される、請求項24に記載の方法。
  28. 4が直鎖C7-18アルキル基、分岐C3-18アルキル基、または置換C1-18アルキル基である、請求項27に記載の方法。
  29. 4が直鎖C7-11アルキル基、分岐C7-11アルキル基、または置換C7-11アルキル基である、請求項27に記載の方法。
  30. 4が、C1-6アルコキシ基によって置換された直鎖または分岐C1-18アルキル基である、請求項27に記載の方法。
  31. 4がn−ノニルである、請求項27に記載の方法。
  32. 4が7−オキサノニルである、請求項27に記載の方法。
  33. 4が10−オキサウンデシルである、請求項27に記載の方法。
  34. 前記p7タンパク質を含有する膜が、p7タンパク質を含有しない膜と比べて上昇した透過性を有し、前記化合物が上昇した透過性を低下させる、請求項2に記載の方法。
  35. 前記化合物がチャネル形成を阻害する、請求項34に記載の方法。
  36. 前記化合物がチャネルブロッカーである、請求項34に記載の方法。
  37. 前記対象者がヒトである、請求項1に記載の方法。
  38. 潜在的なHCV抗ウイルス剤をスクリーニングする方法であって、
    p7を含有しない膜と比べて上昇した透過性を有するp7含有膜を作成するために、p7タンパク質および変異体の少なくとも1つを膜に包含させるステップと、
    該p7含有膜の1つ以上の成分に試験化合物を接触させるステップと、
    1つ以上の成分を試験化合物と接触させたp7含有膜の透過性を、いずれの成分も試験化合物と接触させていないp7含有膜の透過性と比較するステップと
    を含む方法。
  39. 前記p7タンパク質がHCVクレード1の構成要素から選択される、請求項38に記載の方法。
  40. 前記p7タンパク質が、アミノ酸配列ALENLVILNAASLAGTHGLVSFLVFFCFAWYLKGRWVPGAVYALYGMWPLLLLLLALPQRAYA(配列番号1)を含む、請求項38に記載の方法。
  41. 前記p7変異体が少なくとも1つの膜貫通ドメインを含む、請求項38に記載の方法。
  42. 前記p7変異体が、選択されたp7タンパク質のほぼ位置10からほぼ位置32までのアミノ酸の配列、およびほぼ位置36からほぼ位置58までのアミノ酸の配列のうち、少なくとも1つを含む、請求項41に記載の方法。
  43. 膜貫通ドメインのアミノ酸の約70%超がF、I、W、Y、L、V、M、P、C、およびAよりなる群の構成要素である、請求項41に記載の方法。
  44. 前記p7変異体がビオチン化p7タンパク質を含む、請求項38に記載の方法。
  45. 前記p7タンパク質に試験化合物を接触させる、請求項38に記載の方法。
  46. 前記透過性が前記膜を通じる電流を記録することによって比較される、請求項38に記載の方法。
  47. 前記膜が脂質黒膜を含む、請求項38に記載の方法。
  48. 前記試験化合物がチャネル形成を阻害する、請求項38に記載の方法。
  49. 前記試験化合物がチャネルブロッカーである、請求項38に記載の方法。
  50. 前記試験化合物が式IまたはII:
    Figure 2006515577
    (式中、各置換基R11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R14、R14'、R15、R15'、R31、R31'、R32、R32'、R33、R33'、R34、およびR34'はそれぞれ相互に独立して、−H;−OH;−F;−Cl;−Br;−I;−NH2;アルキル−およびジアルキルアミノ;直鎖または分岐C1-6アルキル、C2-6アルケニルおよびアルキニル;アラルキル;直鎖または分岐C1-6アルコキシ;アリールオキシ;アラルコキシ;−(アルキレン)オキシ(アルキル);−CN;−NO2;−COOH;−COO(アルキル);−COO(アリール);−C(O)NH(C1-6アルキル);−C(O)NH(アリール);スルホニル;(C1-6アルキル)スルホニル;アリールスルホニル;スルファモイル、(C1-6アルキル)スルファモイル;(C1-6アルキル)チオ;(C1-6アルキル)スルホンアミド;アリールスルホンアミド;−NHNH2;−NHOH;アリール;ならびにヘテロアリールからなる群より選択され、各置換基はそれぞれ同じでも異なっていてもよく;
    ここで各アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、およびヘテロアリール基は、−OH;−F;−Cl;−Br;−I;−NH2;アルキル−およびジアルキルアミノ;直鎖または分岐C1-6アルキル、C2-6アルケニルおよびアルキニル;アラルキル;直鎖または分岐C1-6アルコキシ、アリールオキシ;アラルコキシ;−(アルキレン)オキシ(アルキル);−CN、−NO2、−COOH、−COO(アルキル);−COO(アリール);−C(O)NH(C1-6アルキル);−C(O)NH(アリール);スルホニル;(C1-6アルキル)スルホニル;アリールスルホニル;スルファモイル、(C1-6アルキル)スルファモイル;(C1-6アルキル)チオ;(C1-6アルキル)スルホンアミド;アリールスルホンアミド;−NHNH2;および−NHOHからなる群から独立して選択される1つ以上の基によって任意選択的に置換され;
    2およびR4は、直鎖C7-18アルキル、置換C1-18アルキル、分岐C3-18アルキル、C2-18アルケニルおよびアルキニル、ならびにアラルキルからなる群より相互に独立して選択された置換基であり;
    ここで各直鎖C7-18アルキル、分岐C3-18アルキル、C2-18アルケニルおよびアルキニル、ならびにアラルキルは任意選択的に置換されていてもよく、各置換C1-18アルキルは、−OH;−F;−Cl;−Br;−I;−NH2;アルキル−およびジアルキルアミノ;直鎖または分岐C1-6アルキル、C2-6アルケニルおよびアルキニル;アラルキル;直鎖または分岐C1-6アルコキシ、アリールオキシ;アラルコキシ;−CN;−NO2;−COOH;−COO(アルキル);−COO(アリール);−C(O)NH(C1-6アルキル);−C(O)NH(アリール);スルホニル;(C1-6アルキル)スルホニル;アリールスルホニル;スルファモイル、(C1-6アルキル)スルファモイル;(C1-6アルキル)チオ;(C1-6アルキル)スルホンアミド;アリールスルホンアミド;−NHNH2;および−NHOHからなる群より独立して選択された1つ以上の基によって置換される)の化合物、関連異性体、その薬学的に許容される塩および溶媒和物からなる群より選択される、請求項38に記載の方法。
  51. 前記試験化合物がアマンタジンまたはその誘導体である、請求項38に記載の方法。
  52. C型肝炎ウイルス(HCV)感染を処置するためのキットであって、
    (A)式IまたはII:
    Figure 2006515577
    (式中、各置換基R11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R14、R14'、R15、R15'、R31、R31'、R32、R32'、R33、R33'、R34、およびR34'はそれぞれ相互に独立して、−H;−OH;−F;−Cl;−Br;−I;−NH2;アルキル−およびジアルキルアミノ;直鎖または分岐C1-6アルキル、C2-6アルケニルおよびアルキニル;アラルキル;直鎖または分岐C1-6アルコキシ;アリールオキシ;アラルコキシ;−(アルキレン)オキシ(アルキル);−CN;−NO2;−COOH;−COO(アルキル);−COO(アリール);−C(O)NH(C1-6アルキル);−C(O)NH(アリール);スルホニル;(C1-6アルキル)スルホニル;アリールスルホニル;スルファモイル、(C1-6アルキル)スルファモイル;(C1-6アルキル)チオ;(C1-6アルキル)スルホンアミド;アリールスルホンアミド;−NHNH2;−NHOH;アリール;ならびにヘテロアリールからなる群より選択され、各置換基はそれぞれ同じでも異なっていてもよく;
    ここで各アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、およびヘテロアリール基は、−OH;−F;−Cl;−Br;−I;−NH2;アルキル−およびジアルキルアミノ;直鎖または分岐C1-6アルキル、C2-6アルケニルおよびアルキニル;アラルキル;直鎖または分岐C1-6アルコキシ、アリールオキシ;アラルコキシ;−(アルキレン)オキシ(アルキル);−CN、−NO2、−COOH、−COO(アルキル);−COO(アリール);−C(O)NH(C1-6アルキル);−C(O)NH(アリール);スルホニル;(C1-6アルキル)スルホニル;アリールスルホニル;スルファモイル、(C1-6アルキル)スルファモイル;(C1-6アルキル)チオ;(C1-6アルキル)スルホンアミド;アリールスルホンアミド;−NHNH2;および−NHOHから独立して選択される1つ以上の基によって任意選択的に置換され;
    2およびR4は、直鎖C7-18アルキル、置換C1-18アルキル、分岐C3-18アルキル、C2-18アルケニルおよびアルキニル、ならびにアラルキルからなる群より相互に独立して選択された置換基であり;
    ここで各直鎖C7-18アルキル、分岐C3-18アルキル、C2-18アルケニルおよびアルキニル、ならびにアラルキルは任意選択的に置換されていてもよく、各置換C1-18アルキルは、−OH;−F;−Cl;−Br;−I;−NH2;アルキル−およびジアルキルアミノ;直鎖または分岐C1-6アルキル、C2-6アルケニルおよびアルキニル;アラルキル;直鎖または分岐C1-6アルコキシ、アリールオキシ;アラルコキシ;−CN;−NO2;−COOH;−COO(アルキル);−COO(アリール);−C(O)NH(C1-6アルキル);−C(O)NH(アリール);スルホニル;(C1-6アルキル)スルホニル;アリールスルホニル;スルファモイル、(C1-6アルキル)スルファモイル;(C1-6アルキル)チオ;(C1-6アルキル)スルホンアミド;アリールスルホンアミド;−NHNH2;および−NHOHからなる群より独立して選択された1つ以上の基によって置換される)の化合物、関連異性体、その薬学的に許容される塩および溶媒和物と、
    (B)HCV感染を処置するための説明書と
    を含むキット。
  53. 式IまたはII:
    Figure 2006515577
    (式中、各置換基R11、R11'、R12、R12'、R13、R13'、R14、R14'、R15、R15'、R31、R31'、R32、R32'、R33、R33'、R34、およびR34'はそれぞれ相互に独立して、−H;−OH;−F;−Cl;−Br;−I;−NH2;アルキル−およびジアルキルアミノ;直鎖または分岐C1-6アルキル、C2-6アルケニルおよびアルキニル;アラルキル;直鎖または分岐C1-6アルコキシ;アリールオキシ;アラルコキシ;−(アルキレン)オキシ(アルキル);−CN;−NO2;−COOH;−COO(アルキル);−COO(アリール);−C(O)NH(C1-6アルキル);−C(O)NH(アリール);スルホニル;(C1-6アルキル)スルホニル;アリールスルホニル;スルファモイル、(C1-6アルキル)スルファモイル;(C1-6アルキル)チオ;(C1-6アルキル)スルホンアミド;アリールスルホンアミド;−NHNH2;−NHOH;アリール;ならびにヘテロアリールからなる群より選択され、各置換基はそれぞれ同じでも異なっていてもよく;
    ここで各アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、およびヘテロアリール基は、−OH;−F;−Cl;−Br;−I;−NH2;アルキル−およびジアルキルアミノ;直鎖または分岐C1-6アルキル、C2-6アルケニルおよびアルキニル;アラルキル;直鎖または分岐C1-6アルコキシ、アリールオキシ;アラルコキシ;−(アルキレン)オキシ(アルキル);−CN、−NO2、−COOH、−COO(アルキル);−COO(アリール);−C(O)NH(C1-6アルキル);−C(O)NH(アリール);スルホニル;(C1-6アルキル)スルホニル;アリールスルホニル;スルファモイル、(C1-6アルキル)スルファモイル;(C1-6アルキル)チオ;(C1-6アルキル)スルホンアミド;アリールスルホンアミド;−NHNH2;および−NHOHから独立して選択される1つ以上の基によって任意選択的に置換されていてもよく
    2およびR4は10−オキサウンデシルである)の組成物、関連異性体、その薬学的に許容される塩または溶媒和物。
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