JP2006513540A - 負荷、特に高輝度放電ランプに電力を供給する回路および方法 - Google Patents

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Abstract

所定の仕様を有する負荷に電力を供給する回路を提供する。この回路は、1次巻線と、共振回路の一部である2次巻線とを有する変圧器と、負荷を2次巻線に直列に結合する第1および第2の負荷接続ノードと、1次巻線に直列に結合され、1次巻線に電圧パルスを発生させるスイッチとを備え、スイッチのオン時間およびオフ時間は、制御素子によって制御でき、1次巻線に並列にダイオードを結合して、スイッチのオフ時間の間、変圧器を減磁させ、オン時間およびオフ時間は、予め定められている。ダイオードは、スイッチがオフのとき、変圧器を減磁するフリーランニング・パスを与える。変圧器のコアの飽和を防止するためには、ダイオードを流れるフリーランニング電流がほぼ0になるときに、次の電圧パルスを、回路に供給する。(図2)

Description

本発明は、所定の仕様を有する負荷に、電力を供給する回路であって、
1次巻線と、共振回路の一部である2次巻線とを有する変圧器と、
前記負荷を前記2次巻線に直列に結合する第1および第2の負荷接続ノードと、
前記1次巻線に直列に結合され、前記1次巻線に電圧パルスを発生させるスイッチとを備え、前記スイッチのオン時間およびオフ時間は、制御素子によって制御できる、電力供給回路に関する。
米国特許第6144171号公報は、高輝度放電ランプを点灯させる点灯回路を開示している。この回路は、1次巻線と2次巻線とを有する変圧器を備えており、この変圧器は、飽和を避けるように定格されている。2次巻線には並列にキャパシタが結合されて、共振回路を形成している。1次巻線に直列に結合されたスイッチング素子は、制御素子によって制御できる。点灯回路の或る点で、一定の電流(図1のSIDACを流れる電流)または一定の電圧(図7のドレイン−ソース電圧)に達すると、スイッチのオン・オフ切換えが行われ、閉ループ系を形成する。
この点灯回路は、閉ループ系の故に、制御素子が複雑であるという欠点を有している。
本発明の一般的な目的は、制限された数の構成要素を有し、エネルギーの消失の低い、HIDランプのような所定の仕様を有する負荷に電力を供給する回路を提供することにある。
この目的は、ダイオードを1次巻線に並列に結合して、スイッチのオフ時間の間、変圧器を減磁させることにより実現される。なお、スイッチのオン時間およびオフ時間は、予め定められている。
ダイオードは、スイッチがオフのとき、変圧器を減磁するフリーランニング・パスを与える。変圧器のコアの飽和を防止するためには、ダイオードを流れるフリーランニング電流がほぼ0になるときに、次の電圧パルスを回路に供給する。これらの考慮の基づいて、これらの条件を満たすのに必要なオフ時間を、回路について計算でき、したがってスイッチを予め定めたオン時間およびオフ時間で制御することができる。このことは、フィードバックが必要でなく、限定された数の構成要素を有する簡単な開ループ系を提供することを意味している。
さらに、スイッチが閉じたときに開始する発振は、スイッチが開いたときに中断されず、変圧器が少なくとも部分的に減磁されるまで続くことがわかる。
本発明の第1の実施例によれば、キャパシタを2次巻線に並列に付加し、共振回路の共振周期を調整する。
電力をランプに供給するケーブルのキャパシタンスを含む寄生キャパシタンスは、2次巻線にキャパシタンスを生じさせ、共振回路を形成する。共振回路は、2次側の漂遊インダクタンスとこのキャパシタンスの値とによって、典型的に決定される。共振周波数の値を変更したい場合、1つの可能性は、2次巻線に並列に外部キャパシタンスを付加することである。
本発明の好適な実施例によれば、変圧器は、1より小さい結合係数を有している。
これは、フリーランニング・ダイオードの存在の故に可能であり、以下にさらに説明するように、短絡電流について利点を有している。
本発明のさらに他の態様によれば、制御素子を付加して、スイッチを制御する。制御素子は、スイッチのオン時間を、共振周期の少なくとも1/2にするように選択される。
このようにして、出力キャパシタの値とは無関係に、最大出力電圧に達する。
本発明のさらに他の態様によれば、制御素子は、スイッチのオフ時間が、変圧器の減磁の間に、ダイオードの電流がほぼ0に低減するのに充分なものとなるように選択される。
必要とされるオフ時間を低減するためには、ダイオードに直列に抵抗を接続して、スイッチの必要なオフ時間を低減することができる。
スイッチが開くと、電流が、スイッチからダイオードへ転流する。この電流は、負のe−電力に従って減少する1次インダクタを流れる電流と、1次巻線に誘起される2次巻線を流れる発振電流との和によってほぼ与えられる。e−電力の時定数(Tc=L/R、Lは変圧器の1次巻線のインダクタンスであり、Rはダイオード分枝における抵抗である)は、ダイオードに直列に抵抗Rを付加することによって変更できる。したがって、全抵抗はR=Rdiode+Rで与えられる。ここに、Rdiodeは、ダイオードの内部抵抗である。
本発明は、さらに、負荷に電力を供給する方法に関する。この方法は、
変圧器の1次巻線に多数の電圧パルスを供給して、前記変圧器の2次巻線に高電圧パルスをその都度発生させるステップを含み、高電圧パルスは、2次側の変圧器インダクタンスおよびキャパシタンスによって成形されて、負荷パルスを生成し、
負荷パルスを負荷に供給するステップを含む。
この方法は、各電圧パルスの供給の間に、1次電流のための電流パスを与えて、変圧器を減磁し、変圧器の飽和を阻止する点において特徴がある。
この電流パスは、次の電圧パルスが供給される前に、電流がほぼ0になることを可能にする。
本発明の方法の第1の態様によれば、負荷を高輝度放電ランプとすることができる。この場合、第1の一連のランプパルスを供給して、ランプを点灯し、次に第2の一連のパルスを供給して、電極加熱フェーズの間、ランプを動作させる。
第1の一連のランプパルスは、3kVと4kVとの間の電圧レベルを典型的に有し、一方、電極のウォームアップ・フェーズの間のランプ電圧は、非常に低い電圧と250Vとの間を典型的に変化できる。電極のウォームアップ・フェーズの間に、十分なエネルギーを供給するためには、小さいオフ時間を有する回路を用いることが有益である。このことは、1次側の電流パスを流れる電流は、かなり急速に減少しなければならない。上述したように、前記ダイオードに抵抗を直列に付加して、このような効果を得ることができる。
本発明は、また、本発明の電力供給回路のパラメータを最適化する方法に関する。この方法は、
共振回路の最大発振周期を、負荷が接続されたときに、2次側のキャパシタンスの最大値に基づいて決定し、
スイッチのオン時間を、発振周期の1/2よりも大きくなるように選ぶ。
出力電圧の最小発振周波数ωO,MINは、漂遊インダクタンスL2Xと、最大の特定出力キャパシタンスCOUT,MAXとによって決定され、次式によって与えられる。
Figure 2006513540

出力キャパシタの値とは無関係に、最大出力電圧に達するには、電圧パルスの期間TONは、最大発振周期T=2π/ωO,MINの少なくとも1/2でなければならない。
電力供給回路のパラメータを最適化する方法の他の態様によれば、スイッチのオフ時間を、ダイオードを流れる電流をほぼ0に低減させるのに必要な時間よりも大きくなるように選ぶ。
本発明の他の目的は、回路内の損失を最小にすることにある。
電力供給回路のパラメータを最適化する本発明の方法の他の態様によれば、スイッチのオン時間およびオフ時間にわたって、短絡電流の平均値を、結合係数の範囲に対して計算し、次に平均値が最小となる結合係数を選ぶ。
2種類の損失、すなわちスイッチがオンのときの伝導損失と、スイッチがターンオフするときの損失とを、回路内で区別することができる。出力での2つの理論的な動作状況、すなわち開路(負荷が存在しない)の状況と短絡の状況とを考察することができる。ランプの始動フェーズ中に、または出力が誤って短絡されるときに、短絡電流が発生する。実際には、短絡の場合は、損失に対する決定要因を通常は形成し、最小の短絡電流を得るように、kを選ぶ。
本発明のこれらおよび他の態様は、限定されることのない説明により、および図面に基づいて後述する説明的な実施例により明らかになるであろう。
図1は、HIDランプ4を点灯し動作させるのに適した安定化回路を示す。整流器およびアップ・コンバータを典型的に有する第1の回路ブロック1は、AC入力電圧を高DC出力電圧VSUPに変換する。この高DC電圧は、点灯回路2と、1つの集積段でダウン・コンバータと転流器との機能を実現するフォワード・コミュテーティング(インバーティング)段3との電源電圧VSUPとして用いられる。
キャパシタ8,9は、分圧器の機能を有するバッファ・キャパシタであるので、接続点13における電圧は、VSUP/2にほぼ等しい。この接続点13は、ケーブル5を経てランプ4の1つの巻線に接続される。
ランプ4を点灯させる点灯電圧パルスを発生する点灯回路2は、2個の結合インダクタを有する。これら2個の結合インダクタは、2次巻線6と、1次回路12に接続された1次巻線7とである。1次回路12は、2次巻線6に高電圧パルスを発生させるために、1次巻線7に電流ピークを発生させる。
本発明の点灯回路の第1の実施例を、図2に示す。1次巻線の一端は、電源電圧VSUPに接続され、1次巻線の他端はスイッチング・デバイス15に接続される。このスイッチング・デバイス15は、好ましくは、絶縁ゲートバイポーラ・トランジスタ(IGBT)、または高電圧電界効果トランジスタ(FET)であるが、例えばバイポーラ・トランジスタとすることもできる。スイッチング・デバイス15は、制御回路16の命令により、開閉される。
ダイオード18は、スイッチング・デバイス15の内部ダイオードを示しており、スイッチ15が例えばIGBTの場合には、存在しない。他のダイオード17が、1次巻線7に並列に設けられており、その導通方向はスイッチから電源電圧へ向かっている。スイッチ15が開くと、スイッチング・デバイス15からダイオード17へ電流が転流する。言い換えれば、ダイオード17は、変圧器の漂遊インダクタンスを流れる電流のためのフリーランニング・パスを与え、最終的に、19における電圧を電源電圧にクランプする。
点灯回路の動作原理を、図3に基づいて詳細に説明する。所定幅TONを有する電圧パルスが、電子スイッチング・デバイス15の入力端子20、すなわちIGBTの場合にはゲートに与えられると、スイッチング・デバイス15は、図3に30で示されるように、ターンオンする。これは、スイッチング・デバイス15のドレイン/コレクタ19で、かなりの瞬時電圧降下を生じさせる。したがって、1次巻線の電圧VINは、参照数字31で示すように、VSUPにほぼ等しくなる。増加電流が、32で示すように、1次巻線7を経てスイッチング・デバイス15に(IGBTの場合にはコレクタに、およびパワーMOSFETの場合には、ドレインに)流れる。
1次巻線7に与えられた電圧ステップ31は、出力キャパシタ14と変圧器21とによって形成される共振回路に発振を生じさせる。出力キャパシタ14の値は、電力をランプへ供給するケーブル5のキャパシタンスを含む、すべての寄生キャパシタンスの和である。この値を変更したい場合には、外部キャパシタンスを、加えることもできる。
スイッチ15がオンすると、1次巻線を流れる電流の波形は、32で示すように、インダクタ7を流れる直線的に増大する電流と、2次漂遊インダクタンスおよび出力キャパシタを流れる1次巻線に誘起された発振電流との和である。
スイッチ15が開くと、電流は、IGBTからダイオード17へ転流する。対応する電流波形は、33で示され、負のe−電力に従って減少するインダクタ7を流れる電流と、1次巻線に誘起された2次巻線を流れる発振電流との和として観察することができる。e−電力の時定数(Tc=L/R、Lは変圧器の1次巻線に現われるインダクタンスであり、Rはダイオード分枝における抵抗である)は、ダイオード17に直列に抵抗Rを付加することによって変更できる。したがって、R=Rdiode+Rであり、ここにRdiodeはダイオード17の内部抵抗である。しかし、これは、余分なエネルギーを抵抗Rで消失させる。この電流を最小にするためには、1次インダクタンスは、できるだけ大きくなければならない。このことは、変圧器の結合係数が1でなければならないことを意味している。しかし、短絡電流を検討する際に説明されるように、短絡電流および回路での損失を制限するためには、結合係数は1より小さいことが必要とされる。
点灯回路の動作を説明するためには、図2の変圧器21に対し、図4の回路モデルを用いて、動作原理を数学的に解析する。LおよびLは、それぞれ、全1次インダクタンスおよび全2次インダクタンスであり、L1XおよびL2Xは、それぞれ、漂遊インダクタンスである。L2Xは、L*(1−k2)で与えられる。ここに、kは変圧器の結合係数である。
計算を簡単にするために、1次漂遊インダクタンスは、0であると仮定すると、2次巻線の最大電圧VOUT,MAXは、
Figure 2006513540

で与えられる。ここに、VINは図4に示される1次電圧であり、nは、次式によって与えられる。
Figure 2006513540
出力電圧の最小発振周波数ωO,MINは、漂遊インダクタンスL2Xと最大の特定出力キャパシタンスCOUT,MAXとによって決定され、次式で与えられる。
Figure 2006513540
出力キャパシタの値とは無関係に、最大出力電圧に達するには、電圧パルスの期間TONは、最大発振周期T=2π/ωO,MINの少なくとも1/2でなければならない。このことは、変圧器のインダクタンスを一定であると仮定すると、最小オン時間TONは、用いられるケーブルに長さに依存する出力キャパシタの値によって決定されることを意味している。
点灯回路における損失を最小にするために、どのように結合係数を最適化できるかについて、以下に説明する。2種類の損失、すなわちスイッチがオンのときの伝導損失と、スイッチがターンオフするときの損失とを、点灯回路内で区別することができる。出力での2つの理論的な動作状況、すなわち開路(負荷が存在しない)の状況と短絡の状況とを、ここでは考察する。実際には、ランプの始動フェーズ中に、または出力が誤って短絡されるときに、短絡電流が発生する。まず、短絡電流の解析を行う。出力が短絡されると、2次側での負荷は、1次側から見て、L2X’=L2X/nである。
したがって、次式が成立することがわかる。
Figure 2006513540
ONにわたる積分は、次式で示される短絡電流の平均値を与える。
Figure 2006513540
インダクタンスLおよびL2X’のkへの依存性と、TONのkへの間接的依存性とを考慮すると、TONは次式で示すように発振周期の1/2よりも大きくなければならない。kは、短絡電流を最小にするように、選ぶことができる。
Figure 2006513540
変圧器モデルに対して同じ仮定を用いて、開路電流を計算し、TONにわたって平均化できる。その結果を、次式で示す。
Figure 2006513540
図10において、短絡電流ishortおよび開路電流inormalが、結合係数kに対してプロットされている。このプロットは、約0.8のkの値が、典型的なパラメータで最小の短絡電流ishortを与えることを示している。
他の平均化方法を用いることができるが、結果はほぼ同じであることがわかる。
ここでは行わないが、同様の解析を、スイッチのオフ時間中の短絡電流および開路電流に対して、繰り返すことができる。
HV MOSFETであるスイッチング・デバイス15を命令する制御回路16の好適な実施例を、図5に示す。MOSFET制御信号は、タイマ40によって発生される。タイマは、当業者に良く知られているように接続される。
典型的にはハロゲン化金属ランプであるHIDランプを駆動するように構成された点灯回路の種々の構成要素に対する適切な値は、次のとおりである。インダクタ6:1.8μH、インダクタ7:300μH、結合係数k:0.8、ダイオード17:MUR160、タイマ40:LMC555、抵抗43:560kΩ、抵抗44:2.2kΩ、ツエナーダイオード45:BAS85、キャパシタ46:220pF、キャパシタ47:10nF、PNP49および51:BC369、NPN50:BC368、抵抗52:100kΩ、抵抗57:33Ω、ダイオード56:IN4148。
点灯回路の種々の構成要素に対して与えられた上記値は、単なる例示であって、回路設計者の特定の基準および選択に基づく他の値および構成も適切であることがわかる。
いくつかの場合には、点灯回路を一定期間、停止させることも有益である。これは、例えば、ランプが加熱しているが、まだ点灯していない場合である。暖まったランプは、冷たいランプよりも、点灯するのが困難であるので、点灯回路を数分間、典型的に停止させて、ランプを冷却することができる。これは、他のタイマ(図示せず)を、ピン41に接続することによって、行うことができる。このタイマは、点灯回路の損失を低減するために、バースト方式を与える。
点灯回路は、図6に示されるように、RC緩衝器を用いて、されに改善できる。この緩衝器は、スイッチング・デバイス15がオフに切換えられたときの、デバイス15のコレクタ/ドレイン19上の電圧スパイクを抑制する。キャパシタ42および抵抗58は、同調されて、切換え中におけるスイッチング・デバイス15のドレイン/コレクタ19上のオーバーシュートを低下させる。緩衝器回路の構成要素に対する典型的な値は、キャパシタ42:560pF、抵抗58:5.6Ωである。
“70Wシングルエンド型HIDランプ”を動作させる電気的データを定めるアメリカ標準規格ANSI M98によれば、最小パルス幅は、2.7kVで1μsである。これは、本出願人によって用いられる規格ではない。提案の点灯回路は、2.7kVで100μs/sを与えることができる。すなわち、点灯回路が1s間用いられると、2.7kVでランプに供給される電圧の全パルス幅は、100μsでなければならない。典型的に、TONは、例えば400nsとなるように選ばれ、スイッチング・デバイスを駆動する信号の全周期は、例えばT=100μsとなるように選ばれる。
図7,図8,図9は、それぞれ22pFおよび100pFの容量性負荷に対し、TON=400nsの場合に、図5の点灯回路について測定された多数の波形を示す。100pFの負荷は、ランプ4への3メートルのケーブルに対して、典型的なものである。図7において、変圧器21における電圧が時間に対してプロットされている。y軸のスケールは、1kV/目盛である。時間は、x軸に沿って、1μs/目盛で示されている。2.7kVでのパルス幅は、COUT=100pFおよびCOUT=22pFに対して、それぞれ60,61で示されている。COUTの両方の値に対して、最大出力電圧VOUTは、ほとんど同じであることを、観察することができる。
図8において、スイッチを流れる電流が、時間に対してプロットされている。y軸のスケールは、2A/目盛である。時間は、200ns/目盛でx軸に沿って示されている。電流波形によって表される面積(消失するエネルギーに比例する)は、出力キャパシタンスCOUTの2つの値に対して、ほぼ同じであり、従来の回路では、消失するエネルギーは、出力キャパシタンス値に比例することに留意すべきである。
図9において、ダイオード17を流れる電流が、時間に対してプロットされている。y軸のスケールは、2A/目盛である。時間は、2μs/目盛でx軸に沿って示されている。ダイオード電流は、負のe−電力に従って減少するインダクタ7を流れる電流と、1次巻線に誘起される2次巻線を流れる電流との和である。
図11は、本発明による点灯回路のシンメトリカル変形例を示す。ランプは、典型的なフォワード・インバーティング段3によって駆動されるが、原理的には、いかなるインバーティング段をも、図11に示した点灯回路に組合わせることができる。図2の点灯回路との差異は、2次側のシンメトリカル構造に関係している。
第1の2次巻線6aは、第1のランプ接続ノード68と、フォワード・インバーティング段3の出力ノード70との間に接続される。2個のフィルタ・キャパシタ66および67は、ランプ電流中の高周波数成分をフィルタリングするために、付加される。2個のフィルタ・キャパシタ66および68は、電源電圧とノード70との間に、およびノード70とグランドとの間に、それぞれ接続されている。第2の2次巻線6bは、第2のランプ接続ノード69とノード71との間に接続されている。このノードは、電源電圧VSUPとグランドとの間に直列に接続される2個のバッファ・キャパシタ8と9との間にある。
グランドに対する低電圧レベルを考慮すると、このシンメトリカル変形例は、分離要件の点で、一定の利点を有する。
図12において、最大出力電圧VOUT,MAXが、時間に対してプロットされている。本発明の点灯回路は、以下の2つのフェーズのランプ動作において用いることができる。2つのランプ動作は、最大出力電圧が2*VSUP*nによって与えられる(典型的には3〜4kVである)点灯フェーズと、ランプ電極のウォームアップ・フェーズとである。出力電圧は、図12に63で示すように、非常に低い電圧と200〜250Vとの間で、典型的に変動する。図12に示される第3の期間64は、立上りフェーズと、正常動作フェーズとを表している。この第3の期間では、フォワード・インバーティング段3によって、ランプに電圧が供給される。ランプのウォームアップ・フェーズの間に、本発明の点灯回路を用いることは、フォワード・インバーティング段の開路電圧を、低減できるという利点を有している。フォワード・インバーティング段の電力構成要素の選択は、この低電源電圧により利益を得ることが明らかである。
本発明は、上述した好適な実施例に限定されるものではなく、多くの変形例を予測できる。本発明の範囲および趣旨は、以下の請求項において、述べられる。
従来技術の安定化回路の略回路図である。 本発明の点灯回路の第1の実施例の略回路図である。 図2の回路の種々の点における電流および/または電圧の波形を示す略図である。 実際の変圧器を表わす回路モデルであり、本発明の点灯回路の電力回路を解析するために用いられる。 特定の制御回路を用いる、図2の点灯回路の他の実施例の略回路図である。 図2の実施例の改良バージョンを示す図である。 図5の点灯回路の動作中の変圧器21での点灯電圧を示す波形図であり、(a)COUT=100pF、(b)COUT=22pFのそれぞれの場合について示す。 図5の点灯回路の動作中にIGBTを流れる電流を示す波形図であり、(a)COUT=100pF、(b)COUT=22pFのそれぞれの場合について示す。 図5の点灯回路の動作中にダイオード17を流れる電流を示す波形図であり、COUT=100pFの場合について示す。 本発明の点灯回路における短絡電流を、変圧器の結合係数の関数としてプロットして示す。 本発明の点灯回路のシンメトリカル実施例の略回路図である。 点灯フェーズの間、およびランプの引継ぎまたはウォームアップ・フェーズの間の、2次側の出力電圧VOUTを示す略図である。

Claims (11)

  1. 所定の仕様を有する負荷に電力を供給する回路であって、
    1次巻線と、共振回路の一部である2次巻線とを有する変圧器と、
    前記負荷を前記2次巻線に直列に結合する第1および第2の負荷接続ノードと、
    前記1次巻線に直列に結合され、前記1次巻線に電圧パルスを発生させるスイッチとを備え、前記スイッチのオン時間およびオフ時間は、制御素子によって制御できる、電力供給回路において、
    前記1次巻線に並列にダイオードを結合して、前記スイッチのオフ時間の間、前記変圧器を減磁させ、前記オン時間およびオフ時間は予め定められている、ことを特徴とする電力供給回路。
  2. 請求項1に記載の電力供給回路において、前記2次巻線に並列にキャパシタを付加し、前記共振回路の共振周期を調整することを特徴とする電力供給回路。
  3. 請求項1または2に記載の電力供給回路において、前記変圧器は、1より小さい結合係数を有することを特徴とする電力供給回路。
  4. 制御素子を付加して前記スイッチを制御する、請求項1,2または3に記載の電力供給回路において、前記制御素子を、前記スイッチのオン時間が、前記共振周期の少なくとも1/2となるように選択することを特徴とする電力供給回路。
  5. 制御素子を付加して前記スイッチを制御する、請求項1〜4のいずれかに記載の電力供給回路において、前記制御素子を、前記スイッチのオフ時間が、前記変圧器の減磁の間に、前記ダイオードの電流をほぼ0に低減するのに充分なものとなるように選択することを特徴とする電力供給回路。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の電力供給回路に於いて、前記ダイオードに直列に抵抗を接続し、前記スイッチの必要なオフ時間を低減することを特徴とする電力供給回路。
  7. 負荷に電力を供給する方法であって、
    変圧器の1次巻線に多数の電圧パルスを供給して、前記変圧器の2次巻線に高電圧パルスをその都度発生させるステップを含み、前記高電圧パルスは、2次側の変圧器インダクタンスおよびキャパシタンスによって成形されて、負荷パルスを生成し、
    前記負荷パルスを前記負荷に供給するステップを含む、電力供給方法において、
    各電圧パルスの供給の間に、1次電流のための電流パスを与えて、前記変圧器を減磁し、前記変圧器の飽和を阻止することを特徴とする電力供給方法。
  8. 前記負荷が高輝度放電ランプである、請求項7に記載の電力供給方法において、第1の一連のパルスを供給して、前記ランプを点灯し、次に第2の一連のパルスを供給して、前記ランプの電極加熱フェーズの間、前記ランプを動作させることを特徴とする電力供給方法。
  9. 請求項1〜6のいずれかに記載の電力供給回路のパラメータを最適化する方法において、
    前記共振回路の最大共振周期を、負荷が接続されたときに、2次側のキャパシタンスの最大値に基づいて決定し、
    前記スイッチのオン時間を、前記最大共振周期の1/2よりも大きくなるように選ぶことを特徴とするパラメータ最適化方法。
  10. 請求項1〜6のいずれかに記載の電力供給回路のパラメータを最適化する方法において、前記スイッチのオフ時間を、前記ダイオードを流れる電流をほぼ0に低減させるのに必要な時間よりも大きくなるように選ぶことを特徴とするパラメータ最適化方法。
  11. 請求項1〜6のいずれかに記載の電力供給回路のパラメータを最適化する方法において、前記スイッチのオン時間およびオフ時間にわたって、短絡電流の平均値を、結合係数の範囲に対して計算し、次に前記平均値が最小となる前記結合係数を選ぶことを特徴とするパラメータ最適化方法。
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