JP2006513229A - 睡眠時無呼吸におけるソマトスタチンアナログの使用 - Google Patents

睡眠時無呼吸におけるソマトスタチンアナログの使用 Download PDF

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Abstract

例えば、式−(D/L)Trp−Lys−X−X−(式中、XおよびXの各々は明細書に記載の通りのアミノ酸残基である)のアミノ酸配列を含むソマトスタチンアナログは、睡眠時無呼吸の処置に興味深い特性を有する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、ソマトスタチンアナログの新規使用に関する。
ソマトスタチンは、構造式
Figure 2006513229
を有する、テトラデカペプチドである。
特に興味深いソマトスタチンアナログは、例えばWO97/01579に記載されている。
該ソマトスタチンアナログは、遊離形もしくは塩形または保護された形の、式I
Figure 2006513229
〔式中、
は式(a)または(b)
Figure 2006513229
(式中、Rは所望により置換されているフェニルであり、ここで、該置換基はハロゲン、メチル、エチル、メトキシまたはエトキシであってよく、
は−Z−CH−R、−CH−CO−O−CH−R
Figure 2006513229
であり、ここでZはOまたはSである)
のラジカルであり、
は、Cα側鎖に芳香族性残基を有するα−アミノ酸、またはDab、Dpr、Dpm、His、(Bzl)HyPro、チエニル−Ala、シクロヘキシル−Alaおよびt−ブチル−Alaから選択されるアミノ酸単位であり、該配列の残基Lysは、天然ソマトスタチン−14の残基Lysに対応する。〕
のアミノ酸配列を含む。
本明細書で使用するソマトスタチンアナログは、式Iの配列を有し、そしてさらに1個またはそれ以上のアミノ酸単位が削除されているおよび/もしくは1個またはそれ以上の他のアミノ酸残基で置換されているならびに/または1個またはそれ以上の官能基が1個またはそれ以上の他の官能基で置換されているおよび/または1個またはそれ以上の基が1個または数個の他の等配電子基で置換されている天然に存在するソマトスタチン−14に由来する直鎖または環状ペプチドを意味する。一般に、この用語は、下記に示すような、少なくとも1つのソマトスタチン受容体サブタイプにnM範囲の結合親和性を有する、上記式Iの配列を含む、天然ソマトスタチン−14の全ての誘導体をカバーする。
本発明で使用するためのソマトスタチンアナログの他の例は、例えば、下記のような、KE108の名称でも知られている、遊離形または塩形、例えば、薬学的に許容される塩形の
Figure 2006513229
である。
これらの化合物は、以下、本発明の化合物と呼ぶ。
好ましくは、本ソマトスタチンアナログは、ソマトスタチン−14の8位から11位の残基が、上記で定義の式Iの配列で表される、アナログである。
より好ましくは、本ソマトスタチンアナログが、ヘキサペプチド単位を有し、該ヘキサペプチド単位の3位から6位の残基が式Iの配列を含むものである、上記のアナログである。特に好ましいのは、本ヘキサペプチド単位の1位および2位が、当分野で既知のいずれかのもの、例えば、A. S. Dutta in Small Peptides, Vol. 19, 292-354, Elsevier, 1993に記載のもの、または、ソマトスタチン−14のPheおよび/またはPheの置換基によって置換されている、ソマトスタチンヘキサペプチドである。
より特には、ソマトスタチンアナログは、ヘキサペプチド単位が環状であり、例えば残基の6位のα−カルボニル基と、残基の1位のα−アミノ基の間に直接ペプチド結合を有するものである、アナログである。
式Iの配列におけるLys、XおよびXはL−配置を有するが、TrpはD−またはL−配置を有し得る。好ましくは、TrpはD−配置を有する。
は、好ましくは式(a)または(b)の残基であり、Rは好ましくは
Figure 2006513229
である。
がCα側鎖上に芳香族性残基を有するとき、それは適当には天然または非天然α−アミノ酸、例えばPhe、Tyr、Trp、Nal、Pal、ベンゾチエニル−Ala、Ticおよびチロニン(thyronin)、好ましくはPheまたはNal、より好ましくはPheである。Xは好ましくはCα側鎖上に芳香族性残基を有するα−アミノ酸である。
が置換フェニルであるとき、それはハロゲン、メチル、エチル、メトキシまたはエトキシで、例えばオルトおよび/またはパラ位を適当に置換されていてよい。より好ましくはRは非置換フェニルである。
は好ましくはOである。
本発明の代表的化合物は、例えば式(II)
Figure 2006513229
〔式中、
およびXは上記の通りであり、AはPro、
Figure 2006513229
(式中、RはNR−C2−6アルキレン、グアニジノ−C2−6アルキレンまたはC2−6アルキレン−COOHであり、R3aはH、C1−4アルキルまたはRに関して定義の意味の1つを独立して有し、R3bはHまたはC1−4アルキルであり、RはOHまたはNRであり、Rは−(CH)1−3−または−CH(CH)−であり、RはHまたはCHであり、R4aは所望により環置換されているベンジルであり、RおよびRの各々は独立してH、C1−4アルキル、ω−アミノ−C1−4アルキレン、ω−ヒドロキシ−C1−4アルキレンまたはアシルであり、Rは直接結合またはC1−6アルキレンであり、RおよびRの各々は独立してH、C1−4アルキル、ω−ヒドロキシ−C2−4アルキレン、アシルまたはCHOH−(CHOH)−CH−であり、ここでcは0、1、2、3または4であるか、またはRおよびRは、それらが結合している窒素原子と共にヘテロ環式基を形成し、これはさらなるヘテロ原子を含んでいてもよく、そしてR11は、所望により置換されているベンジル、−(CH)1−3−OH、CH−CH(OH)−または−(CH)1−5−NRである)
から選択される2価残基であり、そして、
ZZは天然または非天然α−アミノ酸単位である。〕
の化合物である。
ZZは、D−またはL−配置を有し得る。ZZが天然または非天然α−アミノ酸単位であるとき、それらは適当には例えばThr、Ser、Ala、Val、lle、Leu、Nle、His、Arg、Lys、Nal、Pal、Tyr、Trp、所望により環置換されているPheまたはN−ベンジル−Glyであり得る。ZZがPheであるとき、そのベンゼン環は、例えばNH、NO、CH、OCHまたはハロゲンで、好ましくはパラ位を置換されていてもよい。ZZがPheであるとき、そのベンゼン環は好ましくは非置換である。
AがProアミノ酸残基を含むとき、プロリン環上に存在する任意の置換基、例えばR−NH−CO−O−などは好ましくは4位である。このような置換プロリン残基は、cis形、例えば
Figure 2006513229
で、ならびにtrans形で存在し得る。各幾何学異性体ならびにそれらの混合物は、本発明の化合物である。
Aが
Figure 2006513229
(式中、NRはヘテロ環式基を形成する)
であるとき、このような基は芳香族性または飽和されていてよく、そして、1個の窒素または1個の窒素と窒素および酸素から選択される2個目のヘテロ原子を含み得る。
好ましくは本ヘテロ環式基は、例えばピリジルまたはモルホリノである。この残基中のC2−6アルキレンは、好ましくは−CH−CH−である。
A中のR、R、RおよびRとしての全てのアシルは、例えば、R12CO−(式中、R12はH、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C3−6シクロアルキルまたはベンジル、好ましくはメチルまたはエチルである。A中のR4aまたはR11が環置換されているベンジルであるとき、このベンゼン環は上記ZZに関して記載のように置換されていてよい。
特に好ましいのは、遊離形、塩形または保護された形の式III
Figure 2006513229
〔式中、
RはNR1011−C2−6アルキレンまたはグアニジン−C2−6アルキレンであり、そしてR10およびR11の各々は独立してHまたはC1−4アルキルである。〕
の化合物である。
好ましくはRはNR1011−C2−6アルキレンである。好ましい式IIIの化合物は、式中、Rが2−アミノ−エチルである化合物、すなわち、遊離形、塩形または保護された形のシクロ[{4−(NH−C−NH−CO−O−)Pro}−Phg−DTrp−Lys−Tyr(4−Bzl)−Phe](本明細書では化合物Aと呼ぶ)である。
Phgは−HN−CH(C)−CO−を意味し、そしてBzlはベンジルを意味する。
保護された形の本発明の化合物は、少なくとも1つのアミノ基が置換され、その脱保護により、式IIの化合物をもたらす、ソマトスタチンアナログに対応し、好ましくは生理学的に除去可能である。適当なアミノ保護基は、例えば“Protective Groups in Organic Synthesis”, T. W. Greene, J. Wiley & Sons NY (1981), 219-287に記載されており、その内容を本明細書に出典明示により包含させる。このようなアミノ保護基の例は、アセチルである。
本発明の化合物、例えば化合物Aは、例えば遊離形または塩形で存在し得る。塩は、例えば、無機酸、重合化酸(polymeric acid)との、または有機酸、例えば塩酸、酢酸、乳酸、アスパラギン酸、安息香酸、コハク酸またはパモン酸との酸付加塩を含む。酸付加塩は、例えば1価または2価のいずれを遊離塩基形の本発明の化合物に添加したかに依存して、1価または2価塩として存在し得る。好ましい塩は、一および二塩を含む、乳酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、コハク酸塩およびパモン酸塩であり、より好ましくは、例えば、化合物Aの二アスパラギン酸塩および一パモン酸塩である。
化合物Aおよびその塩は、例えばWO02/10192に記載されており、その内容を出典明示により本明細書に包含させる。
本発明の化合物は、観察された活性、例えば生長ホルモンの阻害に基づき、例えば先端巨大症の処置に有用であることが判明している。
本発明により、本発明の化合物、例えば化合物Aが、睡眠時無呼吸の優れた軽減作用を有し、逆説睡眠を促進することが判明した。
睡眠時無呼吸は、罹病および致死の著名な原因として認識されている。10秒を超える気流の停止と定義され、3つのタイプ:閉塞型、中枢型、および混合型に分類できる。中枢型無呼吸において、気流および呼吸運動が一時的に停止し、呼吸の中枢制御の乱れに責がある。閉塞型無呼吸において、胸部および腹部は呼吸しようとし続けるが、有効な気流がない。ある無呼吸期間は中枢型のプロセスで開始し、次いで閉塞型となり、したがって混合型無呼吸である。睡眠時無呼吸の多くのヒトは、閉塞型、中枢型および混合型事象を有する。一部の患者はまた、酸素脱飽和が伴う一回換気量低下である呼吸低下も発症する。無呼吸終了は通常睡眠時EEG上の覚醒の事象が付随し、これはしばしば患者には意識して認められない。無呼吸の頻度および時間は患者毎に変わるが、典型的な患者は、一晩に300回もの無呼吸を有し得る。閉塞型形態が中枢型形態よりも一般的である。
症状は無呼吸または呼吸低下事象の長さおよび頻度、酸素脱飽和、および、症状が主に閉塞型であるか中枢型であるかに関連する。閉塞型睡眠時無呼吸は通常過剰な眠気により特徴付けられる。傾眠が時期を失して、例えば、会話中、食事中、仕事中、または運転中に起こることがある。過剰な傾眠は最も不変の症状であるが、鬱、知的低下、人格の変化、不安、記憶障害、早朝混乱、判断力の低下、気分の爆発(temper outburst)および朝の頭痛が種々の組合せで起こる患者がいる。夜間の症状は寝言、夢遊、遺尿、奇妙な寝相、鼻を鳴らすことおよびいびきを含むことがある。大きないびき、浅い眠り、性欲の減退、性的不能および夜尿のために、結婚不適応が不満として出現する可能性がある。
いびきと睡眠時無呼吸の最も高い頻度が0−10歳および40−70歳の年齢間で報告され、この状態は、男性で約10倍発生することが多い。
異なる処置、例えば口蓋垂咽頭肥大的手術、通気ポンプの使用、または、種々の薬剤処置が使用されているが、多くの欠点を有する。睡眠時無呼吸の有効な改善された処置の必要性がまだ存在する。睡眠に関して、睡眠時間は若者から老人に向かって徐々にそして実質的に減少する。これらの年齢に関連する睡眠変化は逆説睡眠の減少、睡眠事象の長さの減少および睡眠の日周リズムの強度の減少である。老人集団において睡眠の質を改善する必要性もある。
本発明の特定の発見により、以下のものが提供される:
1.1 必要とする対象における睡眠時無呼吸の処置法であり、該対象に治療的有効量の前記で定義のソマトスタチンアナログまたは薬学的に許容されるその塩、例えば化合物Aを投与することを含む、方法;
1.2 必要とする対象における、特に睡眠中の特に心肺機能の改善法であり、該対象に治療的有効量の前記で定義のソマトスタチンアナログまたは薬学的に許容されるその塩、例えば化合物Aを投与することを含む、方法;
1.3 必要とする対象における、特に睡眠中の、上気道における気流の改善法であり、該対象に治療的有効量の前記で定義のソマトスタチンアナログまたは薬学的に許容されるその塩、例えば化合物Aを投与することを含む、方法;
1.4 必要とする対象、例えば、年配の対象における、逆説睡眠の促進法であり、該対象に治療的有効量の前記で定義のソマトスタチンアナログまたは薬学的に許容されるその塩、例えば化合物Aを投与することを含む、方法;
2. 上記1.1から1.4で定義の方法において使用するための、前記で定義のソマトスタチンアナログまたは薬学的に許容されるその塩、例えば化合物A;
3. 上記1.1から1.4で定義の方法において使用するための医薬組成物の製造のための、前記で定義のソマトスタチンアナログまたは薬学的に許容されるその塩、例えば化合物A;
4. 前記で定義のソマトスタチンアナログまたは薬学的に許容されるその塩、例えば化合物Aを、薬学的に許容される希釈剤または担体と共に含む、上記1.1から1.4で定義の方法において使用するための医薬組成物。
上記に示す障害、状態および疾患の処置における本発明の化合物、例えば、化合物Aの有用性は、例えば、下記の方法にしたがい証明できる。
A.インビボ試験
体重670−750gの、800から840日齢の雄Wistarラット(Iffa Credo)に、麻酔下、塩素化された銀ワイヤーで作られた2つの皮質電極と1つの接地電極を埋め込む。手術後、ラットを個々に、無制限の水と標準実験動物餌で飼育する。手術1週間後、ラットを記録ケーブルに繋ぎ、2日間順応させる。睡眠記録を、7日間0900から1700時に行い、それぞれ処置をせず、記録しない中断日により次ぎと分かれている。全てのラットに0900時に、無作為に生理食塩水または本発明の化合物のいずれかを投与する。徐波睡眠(SWS)および逆説睡眠(PS)の全ての測定を、二人の無関係の観察者による、ポリグラフ記録の目視評価により行う。EEGパターンに関しては、以下の基準を採用する:覚醒期間中の20秒より少ないSWSの時間は、覚醒と区別しない。逆説睡眠は、事象が10秒以上続く場合のみ同定する。
本発明の化合物の、ラットへの0.1から0.6mg/kgの用量での腹腔内投与は、PSの選択的増加をもたらす。
B.臨床試験
中枢型睡眠時無呼吸:二酸化炭素に対する高換気応答を伴う中枢型睡眠時無呼吸の10名の患者を、本発明の化合物で2ヶ月処置する。睡眠の記録、喚起コントロール試験(血中ガス)および内分泌学的コントロールを本治療の前、最初の夜、2週目および2ヶ月目に行う。本試験において、本発明の化合物、例えば化合物Aは、100−600μgの投与量でs.c.投与したとき、異常に高い喚起応答および中枢型睡眠時無呼吸事象の数を減少する。
閉塞型睡眠時無呼吸:主に閉塞型の睡眠時無呼吸の10名の患者を、化合物Aで2ヶ月処置する。睡眠の記録、血中ガス評価および内分泌学的コントロールを、本治療の前、最初の夜および2ヶ月目に行う。本試験において、本発明の化合物、例えば化合物Aは、100−600μgの投与量でs.c.投与したとき、閉塞型睡眠時無呼吸事象の数を減少させる。
上記の全ての適応に関して、必要な投与量はもちろん、例えば使用する化合物、宿主、投与の形態および処置すべき状態の重症度に依存して変化する。一般に、しかしながら、本発明の化合物、例えば化合物Aの0.1μgから0.7mg/kg/日の程度の投与で十分な結果が得られる。患者に指示される一日投与量は、本発明の化合物、例えば化合物Aの、約2μgから約50mg、好ましくは約0.01から約40mg、例えば約0.01から約3mg s.c.であり、簡便には1日3回までの分割投与量で、例えば、約0.5μgから約25mg、例えば約2μgから20mg、例えば2μgから1.5mgの活性物質を含む単位投与形で投与する。
本発明の化合物、例えば化合物Aは、遊離形または薬学的に許容される塩形で投与し得る。このような塩は慣用法で製造でき、遊離化合物と同程度の活性を示す。
本発明の化合物、例えば化合物Aは、任意の慣用の経路で、例えば、非経腸的に、例えば、注射用溶液または懸濁液の形で、慣用の吸着促進剤を使用して経口で、経鼻または坐薬形で投与できる。本発明の化合物、例えば、化合物Aはまた持続放出形で、例えば、生物分解性ポリマーまたはコポリマーを含む、例えば、インプラント、マイクロカプセル、マイクロスフェアまたはナノスフェアの形で、リポソーム製剤の形で、または、autogelの形、例えば、患者の体液と相互作用後にゲルを形成できる固体または半固体組成物で投与できる。
医薬組成物は慣用法で製剤できる。
遊離形または薬学的に許容される塩形の本発明の化合物、例えば化合物Aは、本発明にしたがい使用するために必要な投与量で十分に耐容性である。

Claims (10)

  1. KE108および式I
    Figure 2006513229
    〔式中、
    は式(a)または(b)
    Figure 2006513229
    (式中、Rは所望により置換されているフェニルであり、ここで、該置換基はハロゲン、メチル、エチル、メトキシまたはエトキシであってよく、
    は−Z−CH−R、−CH−CO−O−CH−R
    Figure 2006513229
    であり、ここでZはOまたはSである)
    のラジカルであり、
    は、Cα側鎖に芳香族性残基を有するα−アミノ酸、またはDab、Dpr、Dpm、His、(Bzl)HyPro、チエニル−Ala、シクロヘキシル−Alaおよびt−ブチル−Alaから選択されるアミノ酸単位であり、該配列の残基Lysは、天然ソマトスタチン−14の残基Lysに対応する。〕
    のアミノ酸配列を含むソマトスタチンアナログまたは、薬学的に許容されるその塩から選択される、ソマトスタチンアナログの、睡眠時無呼吸の処置用医薬組成物の製造における、使用。
  2. 心肺機能改善用医薬組成物の製造における、請求項1記載のソマトスタチンアナログまたは薬学的に許容されるその塩の使用。
  3. 上気道における気流改善用医薬組成物の製造における、請求項1記載のソマトスタチンアナログまたは薬学的に許容されるその塩の使用。
  4. 逆説睡眠促進用医薬組成物の製造における、請求項1記載のソマトスタチンアナログまたは薬学的に許容されるその塩の使用。
  5. 必要とする対象における睡眠時無呼吸の処置法であり、該対象にKE108および式I
    Figure 2006513229
    〔式中、
    は式(a)または(b)
    Figure 2006513229
    (式中、Rは所望により置換されているフェニルであり、ここで、該置換基はハロゲン、メチル、エチル、メトキシまたはエトキシであってよく、
    は−Z−CH−R、−CH−CO−O−CH−R
    Figure 2006513229
    であり、ここでZはOまたはSである)
    のラジカルであり、
    は、Cα側鎖に芳香族性残基を有するα−アミノ酸、またはDab、Dpr、Dpm、His、(Bzl)HyPro、チエニル−Ala、シクロヘキシル−Alaおよびt−ブチル−Alaから選択されるアミノ酸単位であり、該配列の残基Lysは、天然ソマトスタチン−14の残基Lysに対応する。〕
    のアミノ酸配列を含むソマトスタチンアナログまたは、薬学的に許容されるその塩から選択される、ソマトスタチンアナログの治療的有効量を投与することを含む、方法。
  6. 必要とする対象における、特に睡眠中の、心肺機能の改善法であり、該対象に、請求項5記載のソマトスタチンアナログまたは薬学的に許容されるその塩の治療的有効量を投与することを含む、方法。
  7. 必要とする対象における、特に睡眠中の、上気道における気流の改善法であり、該対象に、請求項5記載のソマトスタチンアナログまたは薬学的に許容されるその塩の治療的有効量を投与することを含む、方法。
  8. 必要とする対象、例えば、年配の対象における、逆説睡眠の促進法であり、該対象に、請求項5記載のソマトスタチンアナログまたは薬学的に許容されるその塩の治療的有効量を投与することを含む、方法。
  9. 請求項5に記載のソマトスタチンアナログまたは薬学的に許容されるその塩を、一種またはそれ以上の薬学的に許容される希釈剤または担体と共に含む、請求項5から8のいずれかの方法に使用するための医薬組成物。
  10. 式Iのアミノ酸配列を有するソマトスタチンアナログが、シクロ[{4−(NH−C−NH−CO−O−)Pro}−Phg−DTrp−Lys−Tyr(4−Bzl)−Phe]または薬学的に許容されるその塩である、請求項1から9のいずれかに記載の使用、方法、または組成物。

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