JP2006513097A - 自動車との正面衝突での人身保護のための装置 - Google Patents

自動車との正面衝突での人身保護のための装置 Download PDF

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アイエスイー・インノモーティブ・システムズ・ヨーロップ・ゲーエムベーハー
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Abstract

本発明は、車両前部を覆い、ウインドシールド側が車両の両側でそれぞれヒンジ機構を介して車両前部の車体に回動可能に連結されたフロントフードを有する自動車から出発する。本発明に基づく保護装置は、車両前部の車体に上昇可能に取り付けられ、ヒンジ機構を車体側に間接的に連結するヒンジ支持体(5)、ヒンジ支持体(5)に作用するばね蓄勢装置(9、10)及びセンサ制御式ロッキング装置(13、14)からなり、ロッキング装置(13、14)はヒンジ支持体(5)の2つの対称に相対する側に、車に固設したロック受座(16)とのロッキングのための少なくとも1個のロックピン(15)及び2つの相対するロックピン(15)を引外し可能に支持するための中心支持部材(18)を有する。

Description

本発明は請求項1の上位概念に基づく装置に関する。
歩行者、スケーター又は自転車運転者が自動車に衝突し、フロント又はエンジンフードの上やウインドシールドに向かってはね飛ばされて、少なくとも重傷を負う事故が毎年多数発生する。その場合成人被害者の特に頭部と上体が危険にさらされる。自動車と衝突したときに頭部と上体は−衝突試験と実際経験が示したところでは−エンジンフードのほぼ後部の比較的硬い区域とウインドシールドとの中間部にぶつかって、大きな損傷を受けるからである。
自動車産業はしかるべき要求に基づき、この点で人身保護を改善する問題に鋭意取り組んでいる。
ウインドシールドの前にあるネット状の受け止め部材又はウインドシールドと前面ガラスの中間区域にあって衝突の際にセンサの制御に基づき膨張するエアバッグといった、この問題の解決のための一連の方策が知られている。
ドイツ特許第2841315号に関連するドイツ特許公開第2814107号は、走行方向の反対側のエンジンフード後部区域にある比較的硬く剛直な衝突区域を大幅に和らげるという考え方に基づき、エンジンフードに人が衝突したときの負傷の危険を減少するための別の解決方式を示す。これは、衝突センサによって作動され、エンジンフードを定位置から、これに対して持ち上げられた柔軟な衝突位置に変位させる装置、即ちいわゆる「アクティブ・エンジンフード」によって行われる。衝突センサが人との衝突を検知すると、エンジンフードを定位置即ち正常位置に対して持ち上げられた衝突位置に柔軟に変位させることによって、エンジンフードが自動車の剛直な下部構造(エンジン等)から引き離され、即ち人の胸部又は頭部の衝突の場合に有利なエネルギー解消効果がある車体変形距離が生じ、それが頭部及び胸部の減速を緩和し、ひいては負傷の危険を減少するのである。
エンジンフードの「アクティブ」な上昇のために、種々の駆動方式による一連の設計方式が知られている。
ドイツ特許公開第19712961号はウインドシールド側がヒンジ機構によって回転可能に装着された「アクティブ・エンジンフード」による衝突保護を示す。このヒンジ機構は旋回又は垂直移動可能に支承されたヒンジ支持体を介して間接的に車両前部の車体の支持けたに固定され、衝突の場合にエンジンフードはヒンジ支持体に作用するエネルギー蓄積装置、とりわけばね蓄勢装置によって上へ旋回又は並進移動され、即ち持ち上げられるようになっている。
この公知の構造の根底にあるのは、衝突の場合にヒンジ機構とエンジンフードの間に複雑な遮断装置を設けないでよいように、ヒンジ機構自体といわばヒンジ機構の台板をなす連結されたヒンジ支持体を車体に対して上昇させるという思想である。
この構造原理は、基準状態でヒンジ支持体が、センサの制御により引外し可能なロッキング装置により上記のばね蓄勢装置の力に抗して押さえ込まれることを前提とする。公知の場合はセンサ制御式ロッキング装置によって、ヒンジ支持体は偏心支承されたロッキングバーで係止される。このロッキング装置はヒンジ支持体と並んで支持けたに取り付けられ、旋回可能なロッキングバーはヒンジ支持体の後縁に係合する。衝突の場合にロッキング装置はロッキングバーの旋回によって引外され、ヒンジ支持体が釈放される。またこの文書では、ヒンジ支持体の上昇経路に電磁操作式ロッキングバーを備えたロッキング装置が示されている。
単動式ロッキングバーを有するこの公知のロッキング装置は比較的高いロック解除力を必要とし、ヒンジ支持体の上昇の際に傾斜又は引掛りの危険を伴う。
ドイツ特許公開第19922454号はヒンジ機構のつめ形ロッキング装置を有する上記の種類の上昇式保護装置を記載するが、構造自体については詳しい指示がない。
ドイツ実用新案第20013256号は相互に相対変位可能な2個の円筒形の差込式ケース部分からなり、危険な事故で乗用車のエンジンフードを上昇させるセンサ制御式上昇装置を示す。円錐台状のロック部材により操作されるボールロックによって、ケース部分の相対運動が引外し可能にロックされている。この公知の上昇装置は、通常細長い長方形に形成されるヒンジ支持体の上昇には適さない。
本発明の根底にあるのは、正面衝突での人身保護のための冒頭に示した装置から出発して、確実かつ迅速で微力によるロック解除が保証されるように、ロッキング装置を形成する課題である。
車両前部を覆い、ウインドシールド側が車両の両側でそれぞれヒンジ機構を介して車両前部の車体に回動可能に連結されたエンジンフードを有する自動車との正面衝突での人身保護のための、
車両前部の車体に上昇可能に取り付けられ、ヒンジ機構を車体側に間接的に連結するヒンジ支持体と、
このヒンジ支持体に作用するばね蓄勢装置と、
前記ヒンジ支持体が正常状態では押さえ込まれ、衝突の場合はセンサに操作されて限られた上昇運動のために釈放されるように、ヒンジ支持体に作用するセンサ制御式ロッキング装置とを具備する装置において、
本発明に基づきロッキング装置がヒンジ支持体の2つの対称に相対する側に、車に固設したロック受座とのロッキングのための少なくとも1個の指状のロック部材及び2つの相対する指状ロック部材を引外しは可能に支持するための中心支持部材を有することによってこの問題を解決することができる。
ロックピンと呼ぶこともできる指状のロック部材による、本発明に基づき対称に配置されたロッキングによって、細長いヒンジ支持体の、無傾斜の故に確実な上昇が保証される。その場合中心支持部材は微力によるロック解除を可能にする。またロック解除はばね蓄勢装置の高い上昇力によって起こるから、極めて迅速である。さらに加えて、車に固定されたロック受座の中でロックピンは常に自動的に定心され、それとともにヒンジ支持体も引掛りや傾きのない上昇のために定心される。その場合ロックピンと中心支持装置の組合せは、一方では高い負荷が可能であり、他方では迅速に上昇し得る保持装置をもたらす。
本発明の実施態様が従属請求項で特徴づけられており、さらに図の説明で明らかになる。
図面に種々の図と状態で示した実施例に基づき、発明を詳述する。
図は、車両前部を覆い、ウインドシールド側が車両の両側でそれぞれヒンジ機構を介して車両前部の車体に回動可能に連結されたエンジンフードを有する自動車との正面衝突での人身保護のための特殊な装置の本発明に基づくロッキング装置の好ましい実施形態を示す。この保護装置はヒンジ機構を車体側に間接的に連結するためのヒンジ支持体を有する。ヒンジ支持体は入れ子式構造によりセンサの制御のもとで上昇することができる。なおエンジンフードとヒンジ機構の構造は、簡素化のために図示しない。この構造は先行技術の構造に従う。
本発明に基づくロッキング装置は他の上昇機構を有する装置、例えば直線移動可能な上昇ピラー又ははさみ形上昇装置にももちろん応用することができる。
入れ子式上昇装置を有する図示の装置は、一体に成形した底部1aを有する細長いおおむね長方形のケース1を有する。ケースは適当に成形された形材からなることもでき、底部1aがこれに固定される。このようなケース1は車両前部のそれぞれ両側で車体(支持けた)のヒンジ区域に固定される。
ケースの両端に配置され、上昇可能に案内された2個の形材2、3からなる第1の入れ子段が、ケース1の中に保持されている。ケースのストップ1bと成形体2、3のストップ2a、3aが第1の入れ子段の上昇行程を制限する。
上昇可能に案内された成形体4からなる第2の入れ子段が、2つの成形体2、3の間に保持される。第1の成形体2、3のストップ2b及び3bと成形体4のストップ4a、4bが第2の入れ子段の上昇行程を制限する。
第2の入れ子段の成形体4に長方形の上昇板5がねじ6により固定されている。上昇装置の収縮状態でこの上昇板5は、実際にはケースの側壁に対し僅かなあそびでケース1を密封するケースカバーをなす。このあそびがゆるい、即ち引掛りのない、しかもがたつきのないカバーの取付けを保証する。
この上昇板5はそのままヒンジ支持体となることができる。即ちその上に当該のヒンジ機構の車体側端部を直接装着することができる。また上昇板5の上に別個のヒンジ支持体を例えばシーソー状に偏心に連結することもできる。
第2の入れ子段の成形体4の内側では、2本のばねガイドピン7がねじ8によりケース底部1aに固定されている。ばねガイドピン7は案内される2個の上昇ばね9を受ける。上昇ばね9はそれぞれ一方ではケース底部1aに、他方では上昇板5にささえられる。これらの上昇ばね9は装置のロック状態で予圧されており、後述のロッキングの解除の後に第2の入れ子段を上昇板5と共に上昇させる。その場合上昇ばね9はストップ4a、2b及び4b、3bを介して第1の入れ子式上昇段の成形体2、3も駆動することになるが、図示の実施例ではこれらの成形体2、3は上昇運動を速めるために独自の上昇ばね10を有する。上昇ばね10は、同じくねじ12でケース底部1aに固定された所属のばねガイドピン11に納められ、予圧されてケース底部1aと成形体2、3の頭部側の間に伸張する。
ヒンジ支持体のためのこのような入れ子式上昇装置は先行出願第10314433.1−42号の主題であり、その開示内容は本願の主題に包含される。
次に本発明に基づくいわゆるピンロッキング装置及びこれに適応するセンサ制御式引外し装置を以下で説明することにする。図示の実施例で、本発明に基づくピンロッキング装置は上昇板5の中に格納されている。特に図5が示すように、ピンロック装置は両側に、即ち上昇方向に対してそれぞれ90°の角でそれぞれ2本のロッキングロッド13を有する。ロッキングロッド13は圧縮ばね14で伸出方向に予圧されたロックピン15を、外側に向いた端部に移動可能にささえている。図示の実施例では、ロックピン15のロック作用面は球形に形成されている。しかし円錐形等に形成することもできる。
ロックピン15はケース1の横に取り付けられた球形カップ16にロックされる。球形カップ16はロックピン15のロック面の球形に対して相補形に凹設されている。上昇板5に取り付けられた予圧圧縮ばね14によって、ロックピン15と所属の球形カップ16の間に確実かつ摩擦結合が生じる。球形カップ16又は円錐形カップ(円錐形ロックピンの場合)は、現れる製造許容差を補正するために、ねじ継手(図7)により軸方向に調整することができる。それによってロッキングのほぼあそびのない取付けが常に保証される。
ところが圧縮ばね14の予圧は、上昇板5の十分な保持を単独で生じるには十分でない。上昇ばね9、10の上昇力はピン圧縮ばね14の保持力より何倍も大きく、ロックピン15を球形カップ16から押し出すことになるからである。
上昇ばね9、10の予圧力に対して上昇板5の十分な保持を得るために、ロッキングロッド13は中央に取り付けられた保持(支持)・引外し部材によって後退を阻止され、確保される。
図1ないし12の実施形態では上昇板5の適当なスペースに2個の板状のスライド17と、とりわけ円筒形支持面及びそれに続く円錐形すべり面を有する中心支持部材18が設けられている。この支持部材18を実現するために、幾つかのやり方がある。図4B及び7、8は支持の概要図として、円筒形支持面を有する円錐台状の支持部材18を示す。支持部材18は上昇板5に収容され、中心ロッド19によって案内される(図7)。スライド17の一方の端部はロッキングロッド13の自由端に当接し、スライド17の他方の端部は基準位置で、圧縮ばね20(図7)により上昇方向に予圧された中心支持部材18の段状の面にささえられる。基準位置でロッキングロッド13とロックピン15が上昇ばね9,10の予圧力によりロッキング位置から内側へ後退させられ、ロッキングを解除することを、支持部材18が阻止する。
図4Bが示すように円錐台状の支持部材18は、略示したあそびを持たせてロッド19に浮支することが好ましい。こうして支持部材18に作用する横力を、後述の引外し装置により排除することができる。即ち保持の解除が不都合に妨げられることはない。
次に図8に基づき円錐台状の引外し部材が、例えば作動状態でロッド19を引っ込めるセンサ制御式引き外し磁石によりロッド19を介して下向きの矢印方向へ引張られると、スライド17、ロッキングロッド13及びロックピン15は内向きの矢印方向に偏ることができる。その時ロックピン15だけは依然として小さな圧縮ばね14の予圧により2つの球形カップの中に保持される。ところが上昇ばね9、10の上昇力はピン保持力よりはるかに大きいから、ロックピン15は上昇ばね9、10の上昇力によって球形カップ16から脱出させられ(ボールスナップ方式)、そこで上昇板5は図11及び12によりロックピン15を後退させて進出することができる。なお図11は上昇運動の開始、図12は完全に上昇した状態を示す。
図4B、7及び8の実施形態では中実の、但し穴が貫通した円錐台状支持部材18が設けられている。原則として支持部材は一貫しておおむね円筒形に形成することもでき、その場合約8°以下の僅かなテーパは摩擦を減少することにより、必要な引外し力に関して有効な効果を有する。また支持部材は必ずしも2つのスライド17の間の支持位置から下へ引き出さなくてもよい。それぞれ設けられるアクチュエータがピンを突き出すことによって、当該のアクチュエータにより支持位置から下へ押しやることもできる。
図1ないし12の実施例では支持部材18がスライド17とロッキングロッド13によりロックピン15に直接作用する。ところが図13ないし15は、支持部材が後述のようにてこシステムを介してロックピンに間接的に作用する実施形態を示す。この実施例の第1のグループでは特に円形又は円錐形の支持面が使用されるが、間接的作用の場合は僅かにテーパのある支持面も考えられる。
図1、2及び3並びに図4Aの部分図には火工式アクチュエータを備えた支持・引外しシステムが示されており、図9ないし12は上昇の際の当該の経過を示す。
特に図1と図4Aの組合せが示すように、ケース1の中央円筒形内側ケース21の中にピストン21aが移動可能に配置され、その上部区域は中空ピストンとして形成されている。特に図9が示すように、中空ピストン区域の上端は外側にロックピン15の支持のための環状円錐形支持面18’を有する。内側ケース21の円筒形スペースに火工式引外し装置22が取り付けられ、中空ピストン区域の中に突出する。本例では引き外し装置22はガス射出式に形成されている。しかしピストン射出式に形成することもできる。
ピストン21aはピン23(図2)により拘束されるが、限られた上昇行程24(図2)だけ行うようにして、中央円筒形内側ケース21の隔壁の中に収容される。ばね25とストップ26の組合せは引外しの後のピストンの衝突を緩和し、その際ばね25はピストンを再び初期位置に押し戻す。
基準状態(図9)でスライド17は円錐形支持面18に接している。支持面18は図7の構成の場合のように、ロックピン15が内側に移動するのを阻止する。
火工式引外し装置22の推進装薬が点火されると、ピストン21aの中空ピストン区域にガス圧力が生じ、ピストンとその上に一体に成形された円錐形支持面18’を押し下げる。それによって図10及び図11が示すように、ロックピン15の支持が脱落し、ロックピン15は図8について説明したように、当該の球形カップから押し出され、上昇板5を上昇させる。
これまでの実施例では、中心支持部材18へのピン端の直接支持を説明した。
特に電磁式引外し装置(引外し磁石)を使用する場合に極めて重要なことだが、中心支持部材の引外し力を小さくするために、図13、14及び15に基づき間接支持が設けられる。この間接支持では中心支持部材へのピン端の押圧力を助ける中間部材が中心支持部材18’とピン又はスライド端部の間に挿入される。
中間部材は、例えば図13により、左右対称のやっと状に軸27aの周りに回動可能に配置された2個のレバー27からなる。レバー27はばね27bによって閉鎖方向に予圧されている。また部分図Aの概要図が示すように、引外し力はてこ比に基づき(取付け場所に応じて)中心引外し部材(円錐体)で最小になる。さらに部分図Bが示すように、基準状態でやっとこの端部は中心支持部材18の環状段部に接する。従って2つのレバー27はスライド17によって圧縮されない。
次に支持部材18が下へ引き出されると、やっとこの端部27は環状段部の上を滑脱し、ばね9、10の上昇力により圧縮される。また部分図Cはやっとこの釈放の開始を、部分図Dは、上昇板5が進出することができる最終的な釈放を示す。
図14は増力のためのやっとこ状中間部材を有するロッキングの変型、即ち部分図Bにはロックされた基準位置、部分図Aにはロック解除位置を示す。その場合各やっとこレバーは個別に回転可能に支承される(軸27c、d)。これまでの実施形態と異なり、予圧されたロックピン15、ロッキングロッド13及びスライド17といった間接的な力の連鎖を設けないで、やっとこがロックピンに直結されている。そのためにやっとこの各レバーアーム27に操作ロッド28が回動可能に連結され、操作ロッド28の他方の端部は小さなレバー29に連結され、レバー29は球形カップ16に係止するための半球体15’を有する。
支持部材18の環状段部がやっとこレバー27の端部に取り囲まれている限り(部分図B)、レバー29の半球形張出し部15’は当該の球形カップ16に摩擦かつ確実結合される。ところが支持部材が引き出されると(部分図A)、半球体15’が係合から離脱し、即ちロッキングが解除され、上昇板は進出することができる。
最後に、図15はトグルレバー29による増力を示す。トグルレバー29は同時に円錐体に代わって支持部材の役割をする。そのためにレバーの端部はスライド17と係合する。トグルレバーの回転中心29aに操作ロッド19が連結されている。トグルレバー29が緊張されると(図部分A)、両方のレバーはスライド17から出る力の方向に一直線をなし、即ちスライド17はトグルレバー29によって支持される。上昇板5は確実にロックされる。
ロッド19が下へ引張られると、トグルレバーはゆるんだ状態(図部分B)に飛躍する。即ちレバーが折り畳まれ、ロックピンの離脱のためのスペースを与える。上昇板はロックを解除される。
走行運転中に安全のために引外した場合もしくは試験又は検査のために引外した場合は、上昇システムを基準位置にもどし、即ち逆動しなければならない。
そのために手操作で、例えばドイツ特許公開第10111096号の原理に基づきエンジンフードを利用して、上から上昇板5に力を掛け、上昇ばね9、10を予圧しつつ上昇板5をケース下部の方へ動かす。
ばね仕掛のロックピン15は球形カップ16の前面に接する。しかし逆動力はピン圧縮ばね14の力よりはるかに大きいから、小さな圧縮ばね14の予圧に抗して上昇板をさらに押してゆくと、ロックピンが押しもどされ、次に球形カップ16にロックされる。こうして逆動の第1段階が達成される。
この第1のロッキング段階の直後に中心支持部材は、支承から中央に張り出すピン端の間に送り込まれ、こうして支持することによってピン頭部15が相手16と確実に結合することを保証する。
こうして上昇システムは再び基準位置にある。
本発明に基づくピンロッキングと入れ子式上昇装置の組合せの好ましい実施例を含む保護装置の半截切欠き等角図に示す。 一方では入れ子式上昇装置と所属の上昇ばね、他方ではピンロッキングと円錐形環状面の形の中心支持・引外し部材及び火工式アクチュエータの組合せの内部構造の、片側ずつ異なる切断線による縦断面図に示す。 おおむね入れ子式上昇装置と中心支持・引外し装置の構造を示す、図2と同様の、但し連続する切断線による断面図に示す。 部分図Aに円錐形支持面を有する図2の装置の、切断線C−Cに沿った横断面図を示す。 部分図Bに円筒形支持部分及び円錐形案内斜面を有する浮支された支持体を示す図7の部分拡大図を示す。 4個のロックピンと中心支持体に通じる所属のリンク機構とを有する図1の本発明ピンロッキングの内部構造の水平縦断面図を示す。 図5の部分拡大図を示す。 入れ子式上昇装置の上昇板の中のピンロッキング及び円錐台状の支持部材の構造の、ロックした基準状態の垂直従断面概略図を示す。 ロック解除状態の図7と同様の図を示す。 図7と同様の、但し火工式アクチュエータのピストンに環状円錐形支持面を有するロック状態の図を示す。 ロック解除状態の図9と同様の図を示す。 ロック解除状態の図2と同様の図を示す。 入れ子式上昇装置の上昇した状態を示す。 ロックピンと中心支持部材の間にやっとこ状の増力中間部材を有する、本発明に基づくピンロック解除の構造とロック解除の経過を4つの縦断面部分図AないしDに示す。 やっとこ状中間部材にロックピンを直結した図13の構造の変型を2つの部分図A、Bに示す。 中心支持部材としてトグルレバーを有するピンロッキングの実施形態の構造を2つの部分図A、Bに示す。

Claims (14)

  1. 車両前部を覆い、ウインドシールド側が車両の両側でそれぞれヒンジ機構を介して車両前部の車体に回動可能に連結されたエンジンフードを有する自動車との正面衝突での人身保護のための、
    車両前部の車体に上昇可能に取り付けられ、ヒンジ機構を車体側に間接的に連結するヒンジ支持体と、
    このヒンジ支持体に作用するばね蓄勢装置と、
    前記ヒンジ支持体が正常状態では押さえ込まれ、衝突の場合はセンサに操作される限られた上昇運動のために釈放されように、ヒンジ支持体に作用するセンサ制御式ロッキング装置とを具備する装置において、
    前記ロッキング装置は、前記ヒンジ支持体(5)の2つの対称に相対する側に、車に固設するロック受座(16)とのロッキングのための少なくとも1個の指状のロック部材(15)と、2つの相対する指状ロック部材(15)を引外し可能に支持するための中心支持部材(18)を有することを特徴とする装置。
  2. 指状ロック部材は、ロックピン(15)として形成され、また、前記ロック受座(16)は、球状構造を有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記ロック部材とロック受座が円錐構造を有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 前記支持部材は、直線運動可能に配置され、おおむね円筒形の支持面(18)を有し、円筒面(18)が選択に応じて約8°以下の範囲内の僅かなテーパを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の装置。
  5. 前記支持部材は、やっとこ状の中間部材(27)からなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の装置。
  6. 前記支持部材は、トグルレバー(28)からなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の装置。
  7. 前記ロックピン(15)は、圧縮ばね(14)に予圧されてロッキングロッド(13)の上に配置され、このロッキングロッド(13)は、直接的に又はスライド部材(17)を介して間接的に中心支持部材と連動し、支持部材の運動によって支持が解除されると、ロッキングロッドとロックピンが中心寄りに偏るとともに、ばね蓄勢装置(9、10)の上昇力に基づきロッキングが解除されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の装置。
  8. 前記中間部材のやっとこ(27)は、ロックピン(15’)に直結されていることを特徴とする請求項5に記載の装置。
  9. 前記支持部材は、引外し引張棒(19)を受けるための中心穴を有する円筒形支持段部を備えた円錐台状体(18)からなることを特徴とする請求項4及び/又は7に記載の装置。
  10. 前記円錐台状体は、浮支されることを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 前記支持部材は、火工式アクチュエータのピストン(21a)の円錐形環状面(18’)からなることを特徴とする請求項4及び/又は7に記載の装置。
  12. 前記ヒンジ支持体の両側には、2個のロックピン(15)と2個の所属のロック受座(16)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の装置。
  13. 前記ヒンジ支持体として又はヒンジ支持体を受けるために長方形上昇板(5)が設けられ、正常状態でこの上昇板(5)は、車両に固設され、ばね蓄勢装置(9、10)を収容する長方形ケース(1)の上側カバープレートをなし、長辺側に延びるロックピン(15)と中心部の中心支持部材が上昇板(5)に、またロッキングのためのロック受座(16)がケース(1)の短辺側に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載の装置。
  14. 前記ロック受座(16)は、奥行を調整し得るように取り付けられていることを特徴とする請求項13に記載の装置。
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