JP2006509535A - 液体洗剤組成物用分配装置 - Google Patents

液体洗剤組成物用分配装置 Download PDF

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Abstract

自動食器洗浄機の洗浄サイクルの作動まで、液体洗剤組成物を実質的に保有するための、中空の本体(12)、基部(15)、及び液体透過性側壁(16)を有する液体透過性分配装置(10)。

Description

自動食器洗浄機に配置されるように設計された、液体洗剤組成物を収容するための液体透過性分配装置が提供される。
高まった審美的基準及び衛生的基準と、より短い洗浄時間への要求とによって部分的に促された高性能食器洗浄製品の出現は、一般に、消費者により危険で、より安定性のない、及び充分に均一な方法で溶解するのがより困難である、より複雑な洗剤組成物の開発を特徴とする。高性能製品の有用性は、洗剤組成物を分配するための多くの様々な方法につながった。
従来の家庭用、工業用、及び企業用自動食器洗浄機において洗剤組成物を分配する一方法は、自動ディスペンサーシステムによって洗浄タンクに洗剤組成物を添加することである。自動食器洗浄機に関する用語「自動ディスペンサー」は、自動食器洗浄機の洗浄サイクル中の又は洗浄サイクル前の予洗サイクル中の予め設定した時間に、洗剤組成物を貯蔵及び放出するために使用される内蔵式装置を説明するために一般に使用されている。自動分配装置は一般に、洗剤組成物の測定された量又は用量を保持するように設計される。自動分配システムは一般に、あらゆる形態の洗剤組成物を分配するように設計できる。
自動食器洗浄機において洗剤組成物を分配する別の方法は、液体洗剤組成物が、固結できる型に鋳造される固体鋳造洗剤を含む物品を提供することである。固体鋳造洗剤を含む物品は、自動食器洗浄機に配置され、ぶつかる液体の噴霧が固体鋳造洗剤を溶解して、液体水性洗剤組成物を形成し、それが、分配物品において形成されると同時にそこから洗浄タンクに放出される。
液体洗剤組成物又はケーキ洗剤組成物を分配する別の方法は、水が、固体洗剤ケーキが貯蔵されているハウジングを通過し、ハウジングが、水が開口を通って分配装置の出口まで排出させるように向いている、シャワーヘッドなどの液体ディスペンサーによる。
自動食器洗浄機において液体洗剤組成物を分配するための別の方法は、作動中に洗浄機の内側に配置される、取り付けていない自立型分配装置を提供することである。
より複雑な洗剤組成物の分配に関する1つの問題は、洗剤構成成分の特異な溶解度に関する。液体洗剤又はジェル洗剤の構成成分の全てが、同じ速度で溶解する、すなわち釣り合った溶解度を有するのではない。これは、洗浄タンクへの洗剤組成物の不完全な送達につながることが多く、可溶性の低い残査を分配装置自体に残す一方、可溶性の高い構成成分を洗浄タンクに送達する。
非常に粘稠な液体、液体ジェル、又はジェルの形態の濃厚な液体洗剤組成物は、自動食器洗浄の用途における相の安定度及び溶解度を高める。それらの組成物によって、その容器から分配装置までの、製品の分配も改善される。自動であっても自立型であっても、現行の分配装置に伴う問題は、分配装置の設計が、自動食器洗浄機の洗浄サイクル中に、洗浄タンクまで、非常に粘稠な液体、液体ジェル、又はジェルの洗剤組成物を最適に送達させないことである。そのような分配装置において使用される時、非常に粘稠な液体、液体ジェル、又はジェルの洗剤組成物は、最適な送達時間をかなり過ぎてから、分配装置に残査として残る傾向が多く、また残査が洗浄タンクに全く送達されないことが多い。この残査の問題は、非効率的で、清掃妨害物であり、洗剤の残査を不完全な洗浄サイクルのしるしと見る消費者に負の審美的効果を与える。
あるいは、そのような分配装置において使用される時、より粘稠でない液体又はジェルの洗剤組成物又は製品は、ほとんどの自動食器洗浄機において洗浄サイクルより短く冷たいことが多い予洗サイクル中に、時期尚早に溶解することが多い。故に、予洗サイクルにおいて分配される、より粘稠でない液体又はジェルの洗剤組成物又は製品は、作用する機会を有する前に自動食器洗浄機から汲み出される。
分配装置には時折、自動食器洗浄機の洗浄サイクル中に、その機械の内部から分離してその中で倒れるものがある。これは、分配装置に作用する外力のために、洗浄サイクル中に発生することがある。これらの力は、例えば、洗浄サイクル中の自動食器洗浄機の内側の水及び/又は空気の循環によることがある。皿類及び/又はカトラリーも、洗浄サイクル中に自動食器洗浄機の内側で不注意に動き、分配装置の分離を引き起こすことがある。分配装置がその直立の姿勢から実質的に偏向する場合、分配装置の内容物が漏れ、非常に粘稠な液体、液体ジェル、又はジェルの洗剤組成物の送達のタイミングが非効率的になる。その上、分配装置が、その取り付け箇所から分離するか又ははずれると、自動食器洗浄機の作動中に同装置が加熱要素の上に落ちた場合、溶けることがある。
(参照)
背景となる参考資料には、米国再発行特許第32,763号、米国特許第2,920,417号、同特許第3,323,543号、同特許第3,399,813号、同特許第3,980,206号、同特許第3,426,688号、同特許第4,190,181号、同特許第4,294,280号、同特許第4,350,666号、同特許第4,545,917号、同特許第5,186,912号、同特許第6,048,501号、PCT国際公開特許WO02/068352A2及びWO02/076278A2、並びに米国特許出願2002/0108969A1が挙げられる。
自動食器洗浄機において非常に粘稠な液体、液体ジェル、又はジェルの洗剤組成物を分配する時、製品の時期尚早な溶解、製品の残査、及び分離問題は、洗浄サイクル中に、測定した1回用量を収容する及び実質的に放出するための液体透過性分配装置を使用することによって低減又は除去できる。本明細書において提供される液体透過性分配装置は、基部、側壁、保持要素、及び任意に固定要素を有する中空の本体の容器であってもよい。
自動食器洗浄機に配置するために設計された、液体洗剤組成物を収容するための液体透過性分配装置が提供される。分配装置の一実施形態は、中空の本体、基部、側壁、保持要素、及び任意に固定要素を備え、側壁は液体透過性であり、1回用量の非常に粘稠な液体、液体ジェル、又はジェルの洗剤組成物が洗浄サイクル中に分配される。
液体透過性分配装置は、予洗サイクル全体を通して1回用量の非常に粘稠な液体、液体ジェル、又はジェルの洗剤組成物を保有し、自動食器洗浄機の洗浄サイクル中に同組成物を分配するように適合することができる。分配装置は、分配装置内への液体洗剤組成物の導入を可能にする少なくとも1つの開口部を有する中空の本体、液体洗剤組成物を収容する基部、及び分配装置から液体洗剤組成物を排出するのを可能にする液体透過性側壁を備える硬い構造であってもよい。分配装置は、分配装置が洗浄サイクル全体にわたって直立の姿勢を実質的に維持するのを確実にするために、消費者が自動食器洗浄機の内部に分配装置を取り付けるのを可能にする少なくとも1つの保持要素を備えてもよい。分配装置は、洗浄及び/又はすすぎサイクル中に分配装置が分離するのを防ぐことができる任意の固定要素を更に備えてもよい。
液体透過性分配装置と液体洗剤組成物との組み合わせが、本明細書において開示される。更に、方法及び道具一式も本明細書において開示される。
(定義)
本明細書において使用される時、用語「液体洗剤組成物」は、非常に粘稠な液体、液体ジェル、ジェル、及びこれらの混合物が挙げられるがそれらに限定されない、いかなる形態の液体洗剤組成物をも指す。液体洗剤組成物は、当該技術分野において既知のいかなる方法によっても調製されることができ、また自動食器洗浄洗剤の技術分野において既知のありとあらゆる成分を含んでもよい。そのような成分には、界面活性剤、泡抑制剤、漂白剤、キレート剤、ビルダー、酵素、充填剤、及び香料を挙げてもよいが、それらに限定されない。本明細書で説明される分配装置と共に使用できる液体洗剤組成物は、いかなる製剤を含んでもよく、また高性能製剤又は食器洗浄製品の複合製剤を有するものに限定されない。
本明細書で使用する時、用語「予洗サイクル」とは、自動食器洗浄機の温水洗浄前に発生する冷水洗浄を指し、洗浄サイクルと同等と考えられるべきでない。いくつかの自動食器洗浄機において、予洗サイクルは、初めの洗浄サイクルの一部として提供されてもよいが、本明細書で開示される、予洗サイクルと洗浄サイクルとの識別は、2つの洗浄の水温(すなわち、冷たい対温かい)と、予洗サイクルが洗浄サイクル前に発生する事実とに関する。
本明細書で使用する時、用語「実質的損失」とは、重力流れによって又は冷水の予洗サイクルの力による溶解によって、分配装置からの液体洗剤組成物の時期尚早な損失を指し、1回用量の液体洗剤組成物のかなりの部分が、洗浄サイクル前に送達される。換言すれば、「実質的損失」は、有効量の液体洗剤組成物が、重力流れによって又は冷水の予洗サイクルの力による溶解によって、分配装置から「実質的に漏れる」ことがあり、洗浄サイクルにおける自動食器洗浄機の作動中の溶解によって送達される量が、汚れた食器を効率的に処置するのにそれほど有効でないことを意味する。用語「実質的に漏れる」とは、一旦液体洗剤組成物が分配装置に配置されて、以下に開示される適切な1回用量レベルまで充填されると、液体洗剤組成物の約50重量%が失われることを意味する。いくつかの実施形態では、一旦1回用量の液体洗剤組成物が特定時間、分配装置に配置されると、液体洗剤組成物の約40重量%を超えて、約30重量%を超えて、約20重量%を超えて、約10重量%を超えて、約1重量%を超えて、又は約0重量%を超えて実質的に漏れないのが望ましいことがある。
逆に、本明細書で説明される分配装置は、冷水の予洗サイクル中ではなく、洗浄サイクル中に実質的に送達されるように、1回用量の液体洗剤組成物を「実質的に保有する」ように設計される。用語「実質的に保有する」とは、本明細書において説明される分配装置が、自動食器洗浄機の洗浄サイクル開始前に、そこに含有される液体洗浄組成物の少なくとも約50重量%を収容する又は保持するように設計されることを意味する。分配装置はまた、自動食器洗浄機の洗浄サイクル開始前に、そこに含有される液体洗剤組成物の少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約99重量%、又は約100重量%を保持するように設計されてもよい。
図1は、分配装置10が中空の本体12を備えてもよい実施形態を示している。分配装置10の中空の本体12は、液体洗剤組成物を容易に収容できるいかなる形であってもよい。中空の本体12は、いかなる好適な断面形を有してもよい。そのような形には、台形、正方形、楕円形、長方形、円形、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、それらに限定されない。例えば、別の実施形態は、典型的な自動食器洗浄機のラック又はカトラリー用バスケットに適合するように形成された中空の本体12を提供してもよい。
分配装置10は、いかなる好適な方法によっていかなる好適な材料から作製されてもよい。分配装置10は、自動食器洗浄機が到達する温度、例えば、約65℃などの適度な高温に相対的に長時間(約3時間)耐えることができ、また所望の形に形成できるいかなる耐水性材料から形成されてもよい。一実施形態では、分配装置10は、ポリプロピレンなどの安価な熱可塑性材料から作製され、射出成形によって形成されてもよい。
中空の本体12は、少なくとも1つの開口部14、基部15、及び液体透過性側壁16を備えてもよい。分配装置10は、1又はそれ以上の中空の本体12、開口部14、基部15、液体透過性側壁16、及びこれらの組み合わせを備えてもよい。実際に、分配装置は、液体透過性であっても又はなくてもよいが、液体洗剤装置の分配を助ける、審美性を改善する、子供に扱えないようにし安全性を提供する、又は他の目的のための、上部又はカバー要素を備えてもよい。
中空本体12の開口部14は、消費者による分配装置10の充填及び/又は再充填を可能にしてもよく、従って、充填手段を備えてもよい。充填手段は、液体洗剤組成物が開口部14を通して分配装置10内に容易に注がれると同時に、自動食器洗浄機の外側又は内側のどちらにも配置され得るいかなる形、デザイン、及び/又は寸法の開口部14を備えてもよい。分配装置10の形、デザイン形体、及び寸法は、特定の時間間隔若しくは時間、又は例えば、洗浄サイクル中の、適切な送達時間に達するまで、液体洗剤組成物を保有するのに適合することができる。
ある実施形態では、分配装置10に含有される液体洗剤組成物は、洗浄サイクル中に、例えば水によって溶解し得る。溶解した液体洗剤組成物は、側壁16又は基部15に位置する少なくとも1つのオリフィス18を介して液体透過性分配装置10に入る及び/又は出ることができる。溶解した液体洗剤組成物が、食器を処置するために自動食器洗浄機の洗浄サイクル中に放出される量及び/又は速度は、分配装置10、開口部14、基部15、側壁16、及び/又は少なくとも1つのオリフィス18のサイズ及び形によって決定される。故に、分配装置10、開口部14、基部15、側壁16、及び/又は少なくとも1つのオリフィス18のサイズ、形及び寸法は、洗浄サイクル中に液体洗剤組成物が溶解し、溶解した液体洗剤組成物として分配されるように、分配装置10に水を入れる及び/又は出すことを可能にする分配手段を備える。
故に、分配手段は、前記洗浄機の予洗サイクル中のかわりに洗浄サイクル中に前記液体洗剤組成物を溶解するために、また前記溶解した液体洗剤組成物を送達するために、水を入れる及び出すのを可能にする。しかし、分配装置10はまた、液体洗剤組成物が、予洗サイクル又は洗浄サイクルのどちらかにおいて分配される前に、溶解する必要がないように設計されてもよい。
図1及び図2の実施形態は、分配装置10の中空の本体12が、基部15及び穿孔した側壁16を有する硬い枠を備えてもよいことを示している。中空の本体12は、液体洗剤組成物を保持できると同時に、自動食器洗浄機の内側の洗浄環境の力に抵抗できる構造を有してもよい。側壁16は、基部にほぼ垂直であっても又は基部15に対して傾斜した向きであってもよい。開口部14は、基部15に対向していてもよい。実際に、各々が互いに関して任意に異なる配向の、分配装置10における1又はそれ以上の開口部14があってもよい。
図1の平面図である図2は、食器洗浄機のラックの垂直なラック部材が配置され得る少なくとも1つの穴23を任意に有する保持要素20を示している。多くの自動食器洗浄機は、垂直なラック部材が一側面でのみ取り付けられたラックを提供する(すなわち、垂直なラック部材は、ラック自体の水平な底部のラック部材に取り付けられている)。垂直なラック部材を受けるために、少なくとも1つの穴23が、保持要素20のどこに位置してもよい。分配装置10の水平な動きが最小化される方法で、分配装置10をラックに取り付けるために、例えば、垂直なラック部材の上部部分が、保持要素20の少なくとも1つの穴23を通して配置されてもよい。すなわち、垂直なラック部材は、分配装置10を直立に保持するための差し込みピンとして作用してもよい。実際に、少なくとも1つの穴23は、保持要素20に提供されることに限定されず、むしろ少なくとも1つの穴23は、分配装置10自体のいかなる表面又は構成要素に提供されてもよい。故に、上記で開示されるように、垂直なラック部材に嵌め込んだ少なくとも1つの穴23も、取り付け手段として作用してもよい。
基部15は、閉じていてもよく、又はその中に1若しくはそれ以上の開口部を有してもよい。ある実施形態では、基部15は、適切な送達時間に達するまで液体洗剤組成物を保有するのを助けるために、閉じている。すなわち、閉じた基部15は、液体不透過性である。従って、穿孔のない基部15は、液体洗剤組成物を収容することによって自動食器洗浄機の洗浄サイクルを開始する前に分配装置10から液体洗剤組成物が重力送達されるのを妨げるように作用し、充填後に液体洗剤組成物の実質的な損失又は漏れがない。その上、閉じた基部15は、予洗サイクル中の冷水の噴霧力によって液体洗剤組成物が溶解するのを最小化するようにも作用できる。あるいは、基部15は、充填後の特定時間の間、分配装置10において1回用量の液体洗剤組成物を実質的に保有するのに充分小さいが、自動食器洗浄機の洗浄サイクル中に分配するために液体洗剤組成物を溶解してもよいように、又は別の方法では、洗浄サイクル中に、溶解した液体洗剤組成物を分配するための出口の導管として作用するように、温かい洗浄水が入るのを可能にする1又はそれ以上の開口部で穿孔できる。
液体透過性側壁16は、いかなる好適なタイプの構造を備えてもよく、例えば、リブ(肋骨状)ケージ又はメッシュ又は穿孔シート構造であってもよい。液体透過性側壁16は、少なくとも1つのオリフィス18を有してもよく、実際、複数のオリフィス18を有してもよい。1より多いオリフィス18を有する液体透過性分配装置10では、複数のオリフィス18が、いかなる方法又は空間的配置で分配装置10の中空の本体12全体にわたって配置されてもよい。少なくとも1つのオリフィス18の寸法は、自動食器洗浄機が作動する前、約1分〜約30分の間、約1分〜約1時間の間、約1分〜約4時間の間、又は約1分〜約24時間の間、分配装置10に配置される時、液体洗剤組成物の少なくとも約50重量%が、分配装置10の少なくとも1つのオリフィス18を通して実質的に漏れないように提供されてもよい。特定の他の実施形態では、同じ時間間隔で分配装置10に配置される時、液体洗剤組成物の少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約99重量%、又は約100重量%が、分配装置10の少なくとも1つのオリフィス18を通して実質的に漏れない。
開口部14、及び/又は側壁16における少なくとも1つのオリフィス18は、水を分配装置10に入れる及び/又は出すのを可能にするのに有効ないかなる形であってもよい。例えば、開口部14及び/又は少なくとも1つのオリフィス18の個々の形は、台形、正方形、楕円形、長方形、円形、及びこれらの組み合わせであってもよい。少なくとも1つのオリフィス18は、分配装置10の側壁16のどこに位置してもよい。別の実施形態では、少なくとも1つのオリフィス18は、側壁16の1回用量の充填線40の辺り若しくは真上、又はそれより高いところまで上がってもよい。更に別の実施形態では、少なくとも1つのオリフィス18は、基部15から、側壁16の全長辺りまで上がってもよい。
液体洗剤組成物が分配されるように設計された時点より前に1回用量の充填線40まで充填される時、開口部14及び/又は側壁16における少なくとも1つのオリフィス18の形はまた、液体洗剤組成物が、分配装置10から漏れる又は放出するのを最小化するように設計される。ある実施形態では、自動食器洗浄機の作動中に重力又は冷水の予洗サイクルの力を受ける時、液体洗剤組成物の少なくとも約50重量%が分配装置10に残る。特定の他の実施形態では、自動食器洗浄機の作動中に重力又は冷水の予洗サイクルの力を受ける時、液体洗剤組成物の少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約99重量%、又は約100重量%が、分配装置10に残る。しかし、他の実施形態では、分配装置10は、液体洗剤組成物が冷水の予洗サイクル中に分配されてもよいように設計できる。
にもかかわらず、ある実施形態では、開口部14及び/又は少なくとも1つのオリフィス18の形及び寸法は、自動食器洗浄機の洗浄サイクル中に液体洗剤組成物の少なくとも約50重量%を実質的に溶解する目的で、水を分配装置10に入れる及び/又は出すことが可能であるように設計され、その結果、分配装置10を液体透過性にして、分配手段を機能的に提供する。他の実施形態では、開口部14及び/又は側壁16における少なくとも1つのオリフィス18の形は、自動食器洗浄機の洗浄サイクル中に、液体洗剤組成物の少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約99重量%、又は約100重量%が、実質的に溶解するのを可能にするように設計される。
その上、開口部14及び/又は少なくとも1つのオリフィス18の形は、非溶解液体洗剤組成物の残査が洗浄サイクル後に分配装置10に残るのを最小化するようにも設計される。洗浄サイクル後のある実施形態では、自動食器洗浄機の作動前に適切なレベルまで充填される時、洗浄サイクル終了後、液体洗剤組成物の残査の約10重量%未満が液体透過性分配装置10に残る。特定の他の実施形態では、自動食器洗浄機の作動前に適切なレベルまで充填される時、洗浄サイクル終了後、液体洗剤組成物の残査の約5重量%未満、約3重量%未満、約1重量%未満、又は約0重量%未満が、液体透過性分配装置10に残る。
図3は、分配装置10に設けたマーキング、盛り上がった線、くぼんだ線、及びこれらの組み合わせを含むが、それらに限定されないいかなる好適な方法で描かれてもよい充填線40を含む分配装置10の別の実施形態を示している。1回用量の充填線40は、側壁16の外側面、側壁16自体の内側である場合、中空の本体12内の側壁16の内側面、又は上記の組み合わせに位置してもよい。例えば、1回用量の充填線40の位置で線の形態の盛り上がった表面を有する色の変化は、消費者に1回用量の適切な充填レベルを示すことができる。
開口部14の形及びサイズと少なくとも1つのオリフィス18の数は、分配装置10の形、側壁16の有効区域、自動食器洗浄機の内側に入ると液体洗剤組成物がどの位、水に露出してもよいか、溶解した液体洗剤組成物が洗浄サイクル中にどの位、少なくとも1つのオリフィス18から排出されるか、液体洗剤組成物の粘度、液体洗剤組成物の放出及び食器の有効な処置に関する任意の他の機能又は関係、並びにこれらの組み合わせよって決定されることができる。
少なくとも1つのオリフィス18は、いかなる好適な寸法又は大きさであってもよい。円形である場合、少なくとも1つのオリフィス18の直径は、例えば、約0.5mm〜約10mmの間、約1mm〜約8mmの間、又は約2mm〜約6mmの間で変化してもよい。正方形又は長方形のオリフィス18の寸法は、例えば、幅が約0.5mm〜約10mmの間、約1mm〜約8mmの間、又は約2mm〜約6mmの間、及び長さが約0.5mm〜側壁16のほぼ全長の間で変化してもよい。
分配装置10は、少なくとも1つの保持要素20を備えてもよい。本明細書で使用する時、用語「保持要素」は、消費者が必要とする時、接近できる及び/又はそこから取り出せるように、分配装置を自動食器洗浄機の内部に取り付ける及び/又は保持することに適合できるいかなる要素も指す。保持要素20は、いかなる好適な材料から作製されてもよい。保持要素20は、分配要素10自体のものと類似の又は同一の材料から作製されてもよい。保持要素20は、分配装置10の側壁16又は基部15を含むがそれらに限定されない、分配装置10のどこに位置してもよい。保持要素20は、分配装置10を自動食器洗浄機の内側に取り付け得るいかなる形で提供されてもよい。
保持要素20は、分配装置10が自動食器洗浄機の内側に取り付けられるか又は保持されるのを可能にしてもよく、故に、取り付け手段を備えてもよい。取り付け手段は、消費者が、自動食器洗浄機の内側に分配装置10をほぼ直立に配置するのを可能にし、1回用量の充填線40まで充填される時、装置10はほぼ垂直なままで、液体洗剤組成物の損失又は漏れを防ぐ。取り付け手段は、例えば、フックの使用などによる構造的手段、分配装置10の形、及びこれらの組み合わせを含むいかなる妥当な手段によっても達成される。保持要素20は、液体洗剤組成物が1回用量の充填線40まで充填される時、その保持を助けるように、フックを使用することによって分配装置10が自動食器洗浄機内部のラック又はカトラリー用バスケットに直立の姿勢でほぼ垂直に取り付けられるのを可能にするように適合されてもよい。
図1は、少なくとも1つの遠位部分又はレッグ21に取り付けられた少なくとも1つの近位部分又はレッグ22を備える保持要素20の実施形態を示し、少なくとも1つの近位レッグ22は側壁16に取り付けられ、そこから延びている。保持要素20のレッグはいかなる好適な形又は寸法を有してもよい。少なくとも1つの遠位レッグ21及びより短い近位レッグ22の長さ及び幅は、分配装置10が自動食器洗浄機の内側に取り付けられるのを可能にするように設計される。保持要素20は、基部15及び側壁16を含む、分配装置10のどこに位置してもよい。例えば、保持要素20は、例えば図1に説明されるように、開口部14、及び/又は側壁16の基部15から約0mm〜約15mmに位置してもよい。
図4は、保持要素20が、好適なサイズ又は寸法を有するフックの形を取ってもよいことを示す。すなわち、少なくとも1つの遠位レッグ21は、側壁16の面に関していかなる角度で向いてもよく、例えば、遠位レッグは、側壁16の面にほぼ平行、ほぼ垂直、及びこれらの組み合わせであることができる。少なくとも1つの近位レッグ22は、側壁16の面に同様に取り付けられることができる。例えば、少なくとも1つの近位レッグ22は、側壁16の面にほぼ平行に、ほぼ垂直に、及びこれらの組み合わせで取り付けられてもよい。
一実施形態では、保持要素20は、基部15に向かって下を向いてもよい。少なくとも1つの近位レッグ22の寸法は、例えば、長さが約3mm〜50mmの間、幅が約1mm〜約25mmの間で変化してもよい。例えば、少なくとも1つの遠位レッグも、長さが約5mm〜200mmの間、幅が約1mm〜約25mmの間で変化してもよい。別の例では、保持要素20の少なくとも1つの遠位レッグ22の寸法は、長さ約20mm以上及び幅約5mm以上であってもよいと同時に、少なくとも1つの近位レッグ22は、長さ及び幅共に、約5mm以上であってもよい。
図5a及び図5eでは、ある実施形態は、保持要素20が、上部若しくは底部の、水平な若しくは垂直なラック部材又はカトラリー用バスケットなどの、自動食器洗浄機のラック又はカトラリー用バスケットへの取り付けに適合してもよいことを示す。ある実施形態では、液体透過性分配装置10は、例えば、反対方向を向くか、又はラックの隅に配置するために互いに90°で配置された2又はそれ以上の保持要素を備えてもよい。
図3、図4、及び図6は、保持要素20に加えて、任意の固定要素30を提供する一実施形態を示す。固定要素30は、分配装置10を自動食器洗浄機のラック又はカトラリー用バスケットに固定する(すなわち、締着する又はクリップ留めする)ように適合してもよい。この場合、固定要素30は、側壁16から外側に延び、保持要素20のすぐ下に位置する2つのアーム33を備えてもよい。本明細書で使用する時、消費者が自動食器洗浄機の内部に分配装置10を取り付けるのを可能にする「保持要素」と異なり、用語「固定要素」は、消費者が意図的に取り外すことなしに、自動食器洗浄機の洗浄サイクル中に、分配装置が自動食器洗浄機の内部からはずれないように、分配装置を同内部に固定するように適合できるいかなる要素も指す。
固定要素30は、分配装置10を自動食器洗浄機のラック又はカトラリー用バスケットに固定してもよく、故に、固定手段を備えてもよい。固定手段は、摩擦、締結具、クリップによって、ロック・キータイプの機構、同装置を固定する任意の他の手段、又はこれらの組み合わせによって、分配装置10を自動食器洗浄機の内側(すなわち、ラック及び/又はカトラリー用バスケット)に拘束する。固定要素30は、子供のいたずら、及び/若しくは充填しすぎによる力、ラックの動きによる力、並びに/又は水及び/若しくは空気の循環によってはたらく力など、作動中に自動食器洗浄機の内側で発生する力のために、分配装置10がはずれるのを防ぐように適合することができる。固定要素30は、例えば、成人が同伴しない時、分配装置10を子供がいたずらできないようにするのを助けることができる。分配装置10、特に液体洗剤組成物を充填した装置の、子供による好ましくない取り外しを防ぐために、固定要素30は、いたずらを防ぐと同時に、必要な時又は必要とされる時、消費者が接近及び取り外し(すなわち、ゆるめる、クリップを外すなど)できるように設計されてもよい。
固定要素30は、いかなる好適なサイズ、形、寸法のものであってもよい。例えば、長方形の固定要素30の寸法は、長さが約1mm〜100mmの間、幅が約1mm〜20mmの間であってもよい。別の例では、長方形の固定要素30の寸法は、長さが約1mm〜20mmの間、幅が約1mm〜15mmの間であってもよい。ロッド形の固定要素の例は、長さが約3〜約30mmの間、直径が約1mm〜約10mmの間であってもよい。
図5b、図5c、図5d、及び図5fは、少なくとも1つのアーム33を備えてもよい固定要素30の、ある実施形態を示す。1又はそれ以上のアーム33は共に、同一方向、上向き若しくは下向き、反対方向、又は垂直方向を向いてもよい。例えば、固定要素30は、まっすぐな、傾斜した、湾曲した、及びこれらの組み合わせから成る群から選択されるアーム33を備えるクリップの形体であってもよい。にもかかわらず、固定要素30は、自動食器洗浄機の内部に配置される時、分配装置10から液体洗剤組成物が放出されるのを妨げない。固定要素30は、分配要素10と類似の又は同一の材料から作製されてもよく、また必要性次第で、任意に、分配装置10自体より硬い又は可撓性であってもよい。金属及び/又は他の材料から形成された他の可撓性材料も、別の実施形態の目的のために検討されてもよい。
固定要素30は、洗浄水の力によって分配装置10がはずれるのを防いでもよく、また側壁16、基部15、保持要素20、及びこれらの組み合わせを含むがそれらに限定されない、分配装置10のどの表面に位置してもよい。故に、固定要素30は、分配装置10の任意の構成要素の配向に関するどの方向で分配装置10を固定してもよい。例えば、固定要素30は、保持要素20が位置する、分配装置10の側壁16と同じ又は対向する側壁16に位置してもよい。別の例では、固定要素30は、分配装置10が保持要素20で取り付けられる方向と反対の方向で分配装置10を固定するように設計されてもよい。本明細書で定義される「上方」は、分配装置10の上部部分の方を向くと定義され、上部部分は開口部12によって画定される。一方、次の「下方」は、「上方」に関して反対の方向、すなわち開口部に対向する基部15の方を向くと定義される。
図5b、図5c、及び図5dは、上方を向く固定要素30を示すが、他の実施形態では、固定要素30は下方を向いてもよい。
構造的一体性という理由で、一実施形態では、側壁16には、保持要素20及び/又は固定要素30が位置する区域においてオリフィス18の存在がなくてもよい。例えば、図1は、液体洗剤組成物の充填中、液体洗剤組成物の分配中に、分配装置10より大きい安定性の改善された剛性及び強度を提供するために、並びに/又は自動食器洗浄機内への分配装置10の配置を容易にするために、保持要素20の至近区域では、分配装置10の側壁16は、液体不透過性(すなわち、非穿孔)に作製されてもよいことを示す。
別の実施形態では、上述のように、自動食器洗浄機において使用するための液体透過性分配装置は、(a)充填手段、(b)分配手段、(c)取り付け手段、(d)任意に固定手段、及び(e)これらの組み合わせを備えてもよい。
別の実施形態では、液体透過性分配装置は、洗濯目的用自動洗浄機において使用されてもよい。
(使用方法)
一実施形態では、食器を処置する方法が開示され、同方法は、(a)中空の本体12、基部15、側壁16、保持要素20、及び任意に固定要素30を含む、自動食器洗浄機において使用するための液体透過性分配装置10であって、中空の本体12が少なくとも1つの開口部14を有し、側壁16及び/又は基部15が少なくとも1つのオリフィス18を有し、洗浄サイクル中に装置が、溶解した液体洗剤組成物を洗浄機内に分配できる液体透過性分配装置を提供する工程、(b)同装置を洗浄機の内部に配置し、取り付け、及び任意に固定する工程、(c)液体透過性分配装置10を1回用量の充填線40まで充填することによって、1回用量の液体洗剤組成物を装置10に添加する工程、並びに洗浄機の洗浄サイクル中に食器を処置する工程を含む。
別の実施形態では、(a)液体透過性分配装置10が、(i)液体透過性分配装置10内への液体洗剤組成物の導入を可能にするための少なくとも1つの開口部14、(ii)溶解した液体洗剤組成物を、液体透過性装置10から出すのを可能にする液体透過性側壁16、(iii)消費者が液体透過性分配装置を自動食器洗浄機の内部に取り付けるのを可能にする保持要素20、及び(iv)消費者が液体透過性分配装置を自動食器洗浄機の内部に固定するのを可能にする固定要素30を有する、中空の本体12を備える液体透過性分配装置10を提供する工程、(b)液体透過性分配装置10を、処置が必要な食器を収容する自動食器洗浄機の内部に取り付け及び固定する工程、(c)液体洗剤組成物を液体透過性分配装置10に添加する工程、並びに(d)自動食器洗浄機の洗浄サイクル中に食器を処置する工程を含む、食器を処置する方法が提供される。
別の実施形態では、同方法は、食器からいかなるタイプの汚れも取り除く方法を含んでもよい。同方法の一実施形態では、汚れはトマトの汚れであってもよく、食器はプラスチックから作製されてもよい。
別の実施形態では、液体透過性装置10には、自動食器洗浄機のラック又はカトラリー用バスケットに配置される前に、液体洗剤組成物又は製品を予め充填しておいてもよい。逆に、別の実施形態は、液体透過性装置10が、消費者によって適所において、すなわち、ラックにある時に充填されるのを可能にする。
(道具一式)
一実施形態は、(a)パッケージ、(b)中空の本体を含む液体透過性分配装置10であって、中空の本体が、(i)液体透過性分配装置10内への液体洗剤組成物の導入を可能にする少なくとも1つの開口部14、(ii)溶解した液体洗剤組成物を、同装置から出すのを可能にする液体透過性側壁16、及び(iii)基部15を有する液体透過性分配装置10、(c)任意に、取り換え用液体透過性分配装置10、(d)任意に、分配するための液体洗剤組成物を含む製品であって、小袋、瓶、又は他の好適な容器に入れられた製品、並びに(e)パッケージに関する情報であって、(i)液体透過性分配装置10を任意の製品で充填する方法、(ii)液体透過性分配装置10を洗浄機に挿入する方法、(iii)液体透過性分配装置10を洗浄機から取り出す方法、及びこれらの組み合わせに関する指示を含むパッケージに関する情報を含む自動食器洗浄機用道具一式に関し、液体透過性分配装置は任意に、充填手段、分配手段、取り付け手段、固定手段、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される手段を更に備える。
別の実施形態では、道具一式は、食器洗浄機の内側に一旦配置されると、自動食器洗浄機の洗浄サイクル中に、製品の制御放出を提供するような形態であり得る取り換え用液体透過性分配装置10を提供する。
上述の説明は、当業者が本発明を作製及び使用するのを可能にするために提供でき、また特定の用途及びその要件の関連で提供できる。実施形態の種々の改良は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般的原則は、本発明の主旨及び範囲を逸脱することなく他の実施形態及び応用に適用され得る。本発明の可能な実施形態は、示された実施形態に限定されることを意図するものではない。故に、次の特定の実施形態は、本発明の実施を例示することのみを意図し、限定するものではないので、本発明は、本明細書に開示された原理、特徴、及び教示と矛盾のない最も広い範囲と一致するものである。
本明細書全体にわたって記載されるあらゆる最大数値限定は、それよりも低いあらゆる数値限定も本明細書に明確に記載されたものとして含むことを理解されたい。本明細書全体にわたって記載されるあらゆる最小数値限定は、それより大きいあらゆる数値限定も本明細書に明確に記載されたものとして含む。本明細書全体にわたって記載されるあらゆる数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内にあるあらゆるより狭い数値範囲も、すべて本明細書に明確に記載されたものとして含む。
引用されたすべての文書は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるものの、いずれの文書の引用も、本発明に関する先行技術となり得ると認めるものとして解釈されるべきではない。
分配装置の実施形態の斜視図。 図1における分配装置に類似しているが、保持要素に穴を有する分配装置の、別の実施形態の平面図。 装置の分配装置の別の実施形態の正面図。 保持要素及び任意の固定要素を有する、図3における分配装置の実施形態の斜視図。 図2に示される分配装置の実施形態の、線5a−5aに沿って取った断面図。 分配装置の別の実施形態の、図5aのものに類似する断面図。 分配装置の別の実施形態の断面図。 分配装置の別の実施形態の断面図。 分配装置の別の実施形態の断面図。 分配装置の別の実施形態の断面図。 図3における分配装置の実施形態の、線6−6に沿って取った断面図。

Claims (10)

  1. 自動食器洗浄機の洗浄サイクルの作動まで液体洗剤組成物を実質的に保有するための、中空の本体、基部、及び側壁を備える分配装置であって、
    前記中空の本体が、前記分配装置内への前記液体洗剤組成物の導入を可能にする少なくとも1つの開口部を有し、
    前記分配装置が液体透過性である、分配装置。
  2. 前記分配装置が、
    a)前記基部が閉じられて、前記側壁が前記基部にほぼ垂直であり、また前記少なくとも1つの開口部が前記基部にほぼ対向する構成、又は
    b)前記中空の本体が、前記洗浄機の内側の洗浄環境の力に抵抗しつつ前記液体洗剤組成物を保持できる硬い構造を含む構成
    のうち、1又はそれ以上を示す、請求項1に記載の液体透過性分配装置。
  3. 前記分配装置が、
    a)前記装置が1回用量の前記液体洗剤組成物を保有できるように、前記洗浄機の内部で前記装置を直立の姿勢でほぼ垂直に取り付けるための保持要素、
    b)前記側壁及び/若しくは前記基部のどこかに位置する少なくとも1つのオリフィス、又は
    c)前記洗浄機の作動中に、前記装置が分離する及び/若しくははずれるのを防ぐ固定要素
    のうち、1又はそれ以上を更に含む、請求項1に記載の液体透過性分配装置。
  4. 前記分配装置が、
    a)充填後、前記液体洗剤組成物の少なくとも約50重量%が前記装置に保有されるように、前記洗浄機の作動前約1分〜約24時間の間、前記液体洗剤組成物が前記装置内に配置される時、1回用量の前記液体洗剤組成物が、前記少なくとも1つのオリフィスを通って実質的に漏れないように、前記少なくとも1つのオリフィスの寸法が提供される特性、
    b)充填後、前記洗浄機の作動前約1分〜約4時間の間、好ましくは約1分〜約1時間の間、前記液体洗剤組成物が前記少なくとも1つのオリフィスを通って実質的に漏れないように、前記少なくとも1つのオリフィスの寸法が提供される特性、
    c)前記液体洗剤組成物の約10重量%未満が、前記洗浄サイクル後に残査として前記装置に保有されるように、前記洗浄機の前記洗浄サイクル中に前記液体洗剤組成物を実質的に溶解及び放出する目的のために、前記少なくとも1つのオリフィスの形が、水を前記装置に入れる及び/若しくは出すことを可能にするのに少なくとも部分的に有効である特性、
    d)前記少なくとも1つのオリフィスの形が、台形、正方形、楕円形、長方形、円形、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される特性、
    e)前記少なくとも1つのオリフィスの形が、幅約0.5mm〜約10mmの間、長さ約0.5mm〜前記側壁のほぼ全長の間の寸法を有する正方形若しくは長方形である特性、又は
    f)前記装置が射出成型した合成プラスチック材料で形成される特性
    のうち、1又はそれ以上を有する、請求項3に記載の液体透過性分配装置。
  5. 前記分配装置が、
    a)前記保持要素が前記側壁の一部分に取り付けられて、それに沿って延びる構成、
    b)前記保持要素が、少なくとも1つの遠位レッグに取り付けた少なくとも1つの近位レッグを含むフックの形体であり、前記近位レッグが前記側壁に取り付けられ、そこから延びる構成、
    c)前記固定要素が、前記装置の構成要素の一体部分であり、前記構成要素が、前記基部、前記側壁、前記保持要素、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される構成、又は
    d)前記固定要素が、前記構成要素の面から外側に延び、前記固定要素が、まっすぐな、傾斜した、湾曲した、及びこれらの組み合わせから成る群から選択されるアームを含むクリップの形体である構成
    のうち、1又はそれ以上を示す、請求項3に記載の液体透過性分配装置。
  6. 前記分配装置が1回用量の充填線まで充填される時、前記洗浄サイクル前に前記液体洗剤組成物の少なくとも約50重量%が、前記装置に保有されているように、前記液体洗剤組成物が前記洗浄機の予洗サイクル中に実質的に漏れず、
    前記洗浄サイクル中に、前記液体洗剤組成物の少なくとも約50重量%が分配されるように、前記液体洗剤組成物が溶解して、前記装置から実質的に放出され、
    前記洗浄サイクルの終了時に、前記装置に前記液体洗浄組成物から残査が実質的になくなり、前記液体洗剤組成物の約10重量%未満が前記装置に残る、請求項1に記載の液体透過性分配装置。
  7. 自動食器洗浄機において使用するための液体透過性分配装置であって、
    a)液体洗剤組成物が前記装置に配置されるのを可能にする充填手段、
    b)前記洗浄機の予洗サイクル中のかわりに洗浄サイクル中に前記液体洗剤組成物を溶解するために、また前記溶解した液体洗剤組成物を送達するために、水を入れる及び出すのを可能にするための分配手段、
    c)前記洗浄機の内側に配置される時、前記分配装置がほぼ垂直に立つように、同装置を直立に保持するための取り付け手段、
    d)任意に、前記洗浄機の作動前及び/又は作動中に、分配装置が転倒しない又ははずれないように同装置を拘束するための固定手段、並びに
    e)これらの組み合わせ
    を備えることを特徴とする、液体透過性分配装置。
  8. a)中空の本体、基部、側壁、保持要素、及び任意に固定要素を含む、自動食器洗浄機において使用するための液体透過性分配装置であって、前記中空の本体が少なくとも1つの開口部を有し、前記側壁及び/又は前記基部が少なくとも1つのオリフィスを有し、洗浄サイクル中に前記装置が、溶解した液体洗剤組成物を前記洗浄機内に分配できる液体透過性分配装置を提供する工程、
    b)前記装置を前記洗浄機の前記内部に配置し、取り付け、及び任意に固定する工程、
    c)前記装置を1回用量の充填線まで充填することによって、1回用量の前記液体洗剤組成物を前記装置に添加する工程、並びに
    d)前記自動食器洗浄機の洗浄サイクル中に前記食器を処置する工程
    を含むことを特徴とする食器の処置方法。
  9. 前記装置が1回用量の充填線まで充填される時、前記洗浄サイクル前に前記液体洗剤組成物の少なくとも約50重量%が、前記装置に保有されているように、前記液体洗剤組成物が前記洗浄機の予洗サイクル中に実質的に漏れず、
    前記洗浄サイクル中に、前記液体洗剤組成物の少なくとも約50重量%が分配されるように、前記液体洗剤組成物が溶解して、前記装置から実質的に放出され、
    前記洗浄サイクルの終了時に、前記装置に前記液体洗剤組成物からの残査が実質的になくなり、前記液体洗剤組成物の約10重量%未満が前記装置に残る、請求項8に記載の方法。
  10. 自動食器洗浄機用道具一式であって
    a)パッケージ、
    b)中空の本体を含む液体透過性分配装置であって、前記中空の本体が、
    (i)前記液体透過性分配装置内への前記液体洗剤組成物の導入を可能にする少なくとも1つの開口部、
    (ii)前記溶解した液体洗剤組成物を、前記液体透過性装置から出すのを可能にする液体透過性側壁、及び
    (iii)基部
    を有する装置、
    c)任意に、取り換え用液体透過性分配装置、
    d)任意に、分配するための液体洗剤組成物を含む製品であって、小袋、瓶、又は他の好適な容器に入れられた製品、並びに
    e)前記パッケージに関する情報であって、
    (i)液体透過性分配装置を前記任意の製品で充填する方法、
    (ii)液体透過性分配装置を前記洗浄機に挿入する方法、
    (iii)液体透過性分配装置を前記洗浄機から取り出す方法、及び
    (iv)これらの組み合わせ
    に関する指示を含む、前記パッケージに関する情報
    を含むことを特徴とする自動食器洗浄機用道具一式であって、
    前記装置が任意に、充填手段、分配手段、取り付け手段、固定手段、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される手段を更に含む、自動食器洗浄機用道具一式。
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