JP2006502678A

JP2006502678A - 携帯用装置のスマート接続の管理

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Publication number: JP2006502678A
Application number: JP2005500073A
Authority: JP
Inventors: チウ，トム; メルピニャーノ，ディエゴ
Original assignee: Koninklijke Philips Electronics NV
Current assignee: Koninklijke Philips NV
Priority date: 2002-10-02
Filing date: 2003-10-02
Publication date: 2006-01-19
Also published as: WO2004031488A3; AU2003263545A8; WO2004031488A8; AU2003263545A1; WO2004031488A2; KR20050070152A

Abstract

携帯用装置１１０のスマート接続の管理は、ユーザの好みに従って複数の利用可能なコネクションの中から選択するため、携帯用装置１１０内にカスタマイズ可能なプロファイル２４５を記憶することで達成される場合がある。プロファイル２４５は、携帯用装置１１０によりサポートされるそれぞれのネットワークコネクションタイプ（たとえば、Ethernet(登録商標), WWAN, WLAN, Wi-Fi, Bluetooth及びGPRS）についてコンフォギュレーションパラメータ、複数のネットワークコネクションタイプ間での選択するためのユーザ定義可能な選択基準２４７を記憶するために構成される場合がある。携帯用装置１１０がアクチベートされたとき、携帯用装置１１０内のコネクション検出器２７０は、携帯用装置１１０にとって利用可能なネットワークコネクションを検出する。コネクションマネージャ２４０は、プロファイル２４５及びコネクション検出器２７０に結合され、ユーザ定義可能な選択基準２４７及び利用可能なネットワークコネクションのそれぞれのコネクションタイプに基づいて利用可能なコネクションのうちの特定の１つを選択し、選択されたネットワークコンフィギュレーションのコネクションタイプに関連する記憶されているコンフィギュレーションパラメータ２４３を使用して選択されたネットワークコネクションをアクチベートする。

Description

本発明は、ネットワーク通信システム全般に関し、より詳細には、たとえばカスタマイズ可能なコネクションプロファイルに基づくネットワーク通信システム内の携帯用装置のスマート接続（smart connection）の管理を提供するためのシステム及び方法に関する。

Ethernet(登録商標), WWAN, WLAN, Wi-Fi, Bluetooth, GPRSのような、多様な異なる有線及び無線技術に関する最近の急増により、事実上如何なる時間で、事実上如何なるロケーションから携帯用装置がインターネットに接続されるのを可能にしている。異質のネットワークにわたるシームレスローミング（Seamless Roaming）は一般的ではないが、802.11a/b, WLAN/GPRS及びWLAN/Bluetoothカードのようなコンボ−プロダクトの増加される可用性により、携帯用装置は、複数の利用可能なネットワークコネクションから選択することができる。これらネットワークコネクションは、アクセス料金、帯域幅、信号品質、電力消費量等の観点で異なる利点及び不利な点を有するので、携帯用装置にとって、最も望まれる接続特性の組み合わせを使用して、インターネットに「常時最良に接続される」必要がある。

コネクションをセットアップするプロセスが大部分は手動的であって、エンドユーザにより実行されるべき複雑な手順を必要としている。エンドユーザが技術的な専門知識がないことがあるので、エンドユーザは、携帯用装置に対して利用可能なコネクションを十分に利用すること、及び／又はユーザの好みに従う「最良の」コネクションを提供するコネクションを選択することが不可能な場合がある。ＩＴ管理者及びＩＳＰプロバイダは、この大部分が手動的なコネクションのセットアッププロセスによる、ユーザグループにわたって一貫した通信ポリシーを実施する問題を経験する。たとえば、ネットワークリソースに関する最も低いコスト、最も高いセキュリティ、又は最も低いひずみを有するネットワークコネクションをそれぞれのユーザの携帯用装置に自動的に選択させるポリシーを実現することは困難又は不可能なことがある。結果として、これらの問題は、準最適なユーザ経験又は利用可能なネットワークコネクションの中から望まれない選択のいずれかを提供する。

既存のアプローチは、コネクション選択プロセスを自動化するためのメカニズムを提供することで、これらの問題を回避することが試みられている。しかし、これらの自動化メカニズムは、典型的に、コネクションの可用性のみに基づいたコネクションの中から選択する固定された選択ロジックを利用している。たとえば、これらのメカニズムは、デフォルトのコネクション（たとえばＷＬＡＮ）が利用可能でない場合にのみ、第二のコネクション（たとえば、Bluetooth）に切替えるために携帯用装置を構成する場合がある。この固定された過度にシンプルなアプローチは、典型的に、個々のユーザ又はＩＴマネージャの実際の好みを考慮することができない。この状況で、ユーザは、特定のロケーション又は所定の日時で異なるデフォルトコネクションを使用するか、及び／又は所定の制限を超えるアクセス料金又は所定の閾値を下回る携帯用装置の残りのバッテリ容量に応答して第二のコネクションに切替えることを実際に好む場合がある。

さらに、携帯用装置が通信セッションの間にあるコネクションから別のコネクションに切替える場合、これらの既存のアプローチは、たとえば、ユーザ名及びパスワードを提供すること、又は１以上のコネクション認証アプリケーションを実行することで、新たなコネクションをユーザが認証するのを必要とする。携帯用装置が異なるネットワークに（たとえば、プライベートＷＬＡＮネットワークからパブリックＧＰＲＳセルラ式ネットワークに）切替える場合、ユーザは、携帯用装置と意図された目的地との間で新たなＩＰトンネリングスキームを取り決めるため、特定のコンフィギュレーションパラメータを手動で入力すること、又は１以上のアプリケーションを実行するのを要求される場合がある。これらの処理は、ユーザの実行している通信セッションを中断することができ、最適なソリューションよりも低くなる。

したがって、既存のアプローチの問題点に鑑みて、携帯用装置のスマートコネクションの管理を提供するためのシステム及び方法について必要が存在する。これらのシステム及び方法は、ユーザの好み及び／又は会社規模の通信ポリシーを考慮することが好ましい。

本発明の実施の形態は、携帯用装置のスマート接続の管理のためのシステム及び方法を提供することで、上述した問題の多くを軽減する。１実施の形態では、Ethernet(登録商標), WWAN, WLAN, Wi-Fi, Bluetooth及びGPRSのような複数の異なるネットワークコネクションタイプをサポートするために構成される携帯用装置は、複数のネットワークコネクションのタイプを管理して、ユーザの好みに従ってそれらの中から自動的に選択するため、ユーザ設定可能なコネクションプロファイルを記憶する。プロファイルは、複数のネットワークコネクションのタイプのそれぞれのコンフィギュレーションパラメータ、及び複数のネットワークコネクションタイプの間で選択するためのユーザ定義可能な基準を記憶するために構成される場合がある。携帯用装置がアクチベートされたとき、又は通信ネットワーク内で徘徊するとき、携帯用装置内のコネクション検出器は、該携帯用装置にとって利用可能なネットワークコネクションを検出する。コネクションマネージャは、プロファイル及びコネクション検出器に結合されており、ユーザ定義可能な選択基準及び検出されたネットワークコネクションのそれぞれのコネクションタイプに基づいて複数のネットワークコネクションのうちの特定の１つを選択し、選択されたネットワークコネクションのネットワークコネクションタイプに関連する記憶されているコンフィギュレーションパラメータを使用して選択されたネットワークコネクションをアクチベートする。

それぞれのプロファイル内に記憶されるコンフィギュレーションパラメータは、携帯用装置のネットワークアドレス、コネクションタイプのデフォルトモード、あるコネクションタイプのための携帯用装置の装置名等のような、それぞれのネットワークコネクションタイプについて各種のネットワーク設定及びユーザの好みを含んでいる場合がある。コンフィギュレーションパラメータは、ユーザ名及びパスワードのようなパラメータ、並びに携帯用装置が同じ通信セッションの間に異なるコネクションタイプの新たなコネクションを自動的に認証及び確立するか、異なるネットワークとの新たなコネクションを自動的に認証及び確立することができるように、ユーザ選択されたトネリングネゴシエーションスキーム（tunneling negotiation scheme）に従うＩＰトンネリングネゴシエーションを自動的に実行するためのパラメータのような、コネクションの認証を自動制御するためのパラメータを含んでいる場合がある。また、コンフィギュレーションパラメータは、コネクションのアクチベーションに応答して携帯用装置により自動的に実行されて、これによりユーザの介入の必要を回避することができるコネクションコンフィギュレーション、コネクション認証、又はＩＰトンネリングネゴシエーションを実行するための１以上のソフトウェアアプリケーションを参照する場合がある。

ユーザ定義可能な選択基準は、コネクションタイプ間の選択においてユーザの好みを定義するルール又はパラメータを含んでいる場合がある。これらのパラメータは、たとえば、曜日パラメータ、日付パラメータ、位置パラメータ、リンク品質閾値パラメータ、アクセス料金制限パラメータ、使用時間制限パラメータ、利用可能なバッテリ容量パラメータ、又は上述されたものの組み合わせを含む場合がある。これらの選択基準パラメータにより、携帯用装置は、たとえば、ユーザが家にいるときに第一のタイプのコネクションを選択し、ユーザがオフィスにいるとき及び携帯用装置の残りのバッテリ容量が予め決定された閾値を超えたときに第二のタイプのコネクションを選択し、ユーザ／会社に課されたアクセス料金の制限又はアクセス時間の制限を超えた場合に第三のコネクションタイプを選択することができる。また、選択基準は、同じコネクションタイプを有する異なるコネクションコンフィギュレーションの間で選択するためのルール又はパラメータを含んでいる場合がある。たとえば、選択基準は、たとえば、適用可能なアクセス料金のチャージ、キャリアのＩＤ、若しくは先に述べた１以上の他のパラメータに基づいて複数のＧＰＲＳコネクションコンフィギュレーションの間で選択するためのルールを含んでいる場合がある。

好ましくは、プロファイル（及び関連するコンフィギュレーションパラメータ及びコネクション選択基準）は、手動的なコンフィギュレーションの必要を低減又は回避する。リモートサーバ又はリモートプロファイルデータベースから携帯用装置にダウンロードされる。望まれる場合、ユーザは、比較的シンプルなコンフィギュレーションツールを使用して、ダウンロードされたプロファイルを微調整する。プロファイルが携帯用装置にダウンロードするのを可能にすること、及び／又は選択されたコンフィギュレーションパラメータ又は選択基準のユーザ変更を制限することで、会社は、そのユーザ局にわたって幾つかのレベルの制御を維持し、会社規模の通信ポリシーを実現することができる。たとえば、更新されたプロファイルは、会社の通信ポリシーにおける変化に応答して携帯用装置に周期的に送られ、これにより携帯用装置に異なるコンフィギュレーションパラメータ又は異なる選択基準を使用させることができる。

別の実施の形態では、コネクションマネージャは、複数のネットワークコネクション及び／又は携帯用装置の状態を監視して、選択されたネットワークコネクションは選択基準を満足し続けるかを判定するために更に構成される。たとえば、コネクションマネージャは、選択されたネットワークコネクションのリンク品質、選択されたネットワークコネクションに関連する累積アクセス料金、選択されたネットワークコネクションがアクチベートされていた時間、携帯用装置の位置、又は携帯用装置の残りのバッテリ容量を監視するために更に構成される。選択されたネットワークコネクションが選択基準を満足するために停止した場合、コネクションマネージャは、残りの利用可能なネットワークコネクションのそれぞれのユーザ定義可能な選択基準及びコネクションタイプに基づいて、選択されたネットワークコネクションをデアクチベートし、残りの利用可能なネットワークコネクションのうちの第二のネットワークコネクションをアクチベートするために構成される場合がある。さらに、実行中の通信セッションを中断することに関連する問題を回避するため、コネクションマネージャは、プロファイルに記憶されるコンフィギュレーションパラメータに従って、自動トンネルネゴシエーション及びコネクション認証を実行するために更に構成される。

リモートサーバ又はリモートプロファイルデータベースからダウンロードされる場合があるカスタマイズ可能なプロファイル、及び自動的なコネクション認証及びトンネリングネゴシエーションのためのメカニズムを提供することで、本発明の実施の形態は、携帯用装置に対して、ユーザの好み又は会社の通信ポリシーに従って、「最良の」利用可能なコネクションを自動的に選択し、通信セッションの間に異なるコネクションタイプ又は異なるネットワーク間の切り替えに関する問題を低減又は回避するのを可能にする。

本発明のこれらの特徴及び利点、並びに他の特徴及び利点は、添付図面と共に以下の詳細な説明から当業者にとって更に明らかとなるであろう。

本発明の実施の形態は、携帯用装置のスマート接続管理のためのシステム及び方法を提供する。以下の説明は、当業者が本発明を作製して使用するのを可能にするために与えられる。特定のアプリケーションの説明は、例示としてのみ与えられる。好適な実施の形態に関する様々な変更、置き換え及び変形は、当業者にとって容易に明らかであって、本明細書で定義される一般的な原理は、本発明の範囲から逸脱することなしに、他の実施の形態及びアプリケーションに適用される場合がある。したがって、本発明は、記載及び例示される実施の形態に限定されることを意図するものではなく、本明細書に開示される原理及び特徴に準じて最も広く考慮されるべきである。

図１を参照して、本発明の原理が有利に実施される場合がある例示的なシステムのブロック図が参照符号１００で一般的に例示されている。例示されるように、例示的なシステムは、Ethernet(登録商標), WWAN, WLAN, Wi-Fi, Bluetooth及びGPRSのような様々なネットワークコネクションタイプを介して、インターネット１３０でのサービスに接続するために構成されるＰＤＡ、ノートブックコンピュータ又は携帯用のインターネット機器のような携帯用装置１１０を含んでいる。これらの異なるコネクションタイプを管理し、ユーザの好みに従って「最良の」利用可能なネットワークコネクションを自動的に選択するため、本発明の実施の形態は、携帯用装置１１０内の（図２に例示される）カスタマイズ可能なプロファイルを取り入れる。このプロファイルは、ネットワークコネクションを構成するためのコンフィギュレーションパラメータ、及び利用可能なネットワークコネクション間で選択するためのユーザ定義可能な選択基準を記憶するＸＭＬファイルとして構成される場合がある。

プロファイル内のコンフィギュレーションパラメータは、携帯用装置１１０のネットワークアドレス、コネクションタイプのデフォルトモード、携帯用装置１１０の装置名等のような、それぞれのネットワークコネクションタイプのためのネットワーク設定に関する情報を含む場合がある。他の実施の形態では、コンフィギュレーションパラメータは、接続のアクチベーションに関してユーザの介入を低減することに有効である場合があるユーザ名及びパスワードのような接続の認証を自動制御するためのパラメータを含む場合もある。異なるコネクションタイプ又は異なるネットワーク間のハンドオフに関する更なる利点は、プロファイル内にコンフィギュレーションパラメータを更に含むことで達成される場合があり、このコンフィギュレーションパラメータは、より有効なＧＲＥ，ＥＳＰ又はＩＰ−ｉｎ−ＩＰトンネリングを使用することを始めに試み、不成功である場合には有効さはないがより広く受け入れられているＨＴＴＰトンネリングを使用するのを試みるような、ユーザ選択されたトンネリングネゴシエーションスキームに従い、ファイアウォール１６５ａ，１６５ｂのようなファイアウォールを通してＩＰトンネリングネゴシエーションを自動的に実行するためのパラメータである。コンフィギュレーションパラメータは、異なるコネクションタイプ又は異なるネットワーク間のシームレスな遷移を提供するため、コネクションコンフィギュレーション、コネクションの認証又はＩＰトンネリングネゴシエーションを実行するための１以上のアプリケーションを携帯用装置１１０に自動的に実行させるパラメータを更に含んでいる場合がある。

それぞれのプロファイル内のユーザ定義可能な選択基準は、選択基準により定義される好みに従い利用可能なネットワークコネクション間で携帯用装置１１０が選択するのを可能にするルール又はパラメータを含んでいる場合がある。たとえば、これらのルールは、週の曜日、日付、携帯用装置１１０の位置、利用可能なコネクションのリンク品質、請求書情報（たとえば、日付、＄／ユニット、＄リミット、時間制限）、残りのバッテリ容量、又は上述された点の組み合わせに基づいて別のコネクションに対するあるコネクションタイプのための好みを提供する場合がある。これらの選択基準は、同じコネクションタイプを有する異なるコネクションコンフィギュレーション間の選択のためのルール又はパラメータを含んでいる場合がある。たとえば、選択基準は、たとえば、適用可能なアクセス料金チャージ、キャリアのＩＤ、又は先に述べた１以上の他のパラメータに基づく複数のＧＰＲＳコネクションコンフィギュレーション間での選択のためのルールを含んでいる。先に述べたルール及びパラメータは、例としてのみ提供され、更なるルール及びパラメータは、本発明の実施の形態に従って選択基準を定義するために使用されることが理解される。

携帯用装置１１０内のプロファイル（及び関連するコンフィギュレーションパラメータ及びコネクション選択基準）を手動的に構成するための必要を低減又は回避するため、本発明の実施の形態は、移動サーバ１６０又はインターネット１３０に接続されるウェブサーバのようなリモートサーバに位置されるプロファイルデータベース１７０を提供する。好ましくは、携帯用装置１１０は、携帯用装置１１０がデフォルトコネクションを通して予め決定されたリモートサーバに自動的に接続するのを可能にするソフトウェア（たとえば、インスタレーションディスク）を含んでおり、このソフトウェアにより、ユーザは、プロファイルデータベース１７０内の利用可能なプロファイルをブラウジングすることができる。次いで、ユーザは、選択されたプロファイルを携帯用装置１１０にダウンロードすることができる。望まれる場合、ユーザは、比較的シンプルなコンフィギュレーションツールを使用して、ダウンロードされたプロファイルを微調整することができる。プロファイルが携帯用装置１１０にダウンロードするのを可能にすること（又は必要とすること）及び／又は選択されたコンフィギュレーションパラメータ又は選択基準のユーザ変更を制限することで、会社は、そのユーザベースを通してある制御レベルを維持することができ、会社規模の通信ポリシーを実現することができる。たとえば、更新されたプロファイルは、会社の通信ポリシーにおける変化に応答して携帯用装置１１０に周期的に送られる。本発明のこれらの態様により、最も低いコスト、最も高いセキュリティ、ネットワークリソースに関する最も低いひずみを有するネットワークコネクションをそれぞれのユーザの携帯用装置１１０に自動的に選択させるポリシーを会社が実現及び実施するのを可能にする。

携帯用装置１１０がプロファイルに含まれる情報に基づいてコネクションをひとたび選択すると、携帯用装置１１０は、全ての利用可能なコネクション及び／又は携帯用装置の状態を監視して、選択されたコネクションが選択基準を満たすかを判定するために構成される。たとえば、携帯用装置１１０は、選択されたコネクションのリンク品質、選択されたネットワークコネクションに関連する累積アクセス料金、選択されたネットワークコネクションがアクチベートされていた時間量、携帯用装置の位置、又は携帯用装置の残りのバッテリキャパシティをモニタするために構成される場合がある。選択されたコネクションが選択基準を満たすために停止した場合、携帯用装置１１０は、プロファイルを使用して、選択されたコネクションをデアクチベートし、残りの利用可能なコネクションのうちの１つをアクチベートする。さらに、実行中の通信セッションを中断することに関連する問題を回避するため、携帯用装置１１０は、プロファイルに記憶されているコンフィギュレーションパラメータに従って、自動トンネルネゴシエーション及び接続の認証を実行するために更に構成する場合がある。

図１の実施の形態では、たとえば、携帯用装置１１０と関連するプロファイルは、コンフィギュレーションパラメータ及び選択基準を含む場合があり、これらのコンフィギュレーションパラメータ及び選択基準は、携帯用装置１１０がユーザのコーポレートネットワーク１２０内に位置し、携帯用装置の残りのバッテリ容量が予め決定された閾値を超える場合に、（Bluetoothアクセスポイント１８５との更に低いパワーのBluetoothコネクションの代わりに）ＷＬＡＮアクセスポイント１８０との更に高い帯域幅のＷＬＡＮコネクションを携帯用装置１１０に自動的に選択及び構成させる。携帯用装置１１０がコーポレートネットワーク１１０の外に移動し、ＷＬＡＮコネクションのリンク品質が予め決定された閾値を下回る場合、携帯用装置１１０は、携帯用装置１１０がモバイルフォン１１５、ＧＰＲＳネットワーク１４０及びセルラベースステーション１９０を介してインターネット１３０に接続されたままとすることができるように、プロファイルを使用してＷＬＡＮコネクションを自動的にデアクチベートし、ユーザのBluetoothイネーブルモバイルフォン１１５とのBluetoothコネクションをアクチベートする。携帯用装置１１０は、ユーザのホームネットワーク又はネットワークホットスポット１５０に入った場合、携帯用装置１１０は、プロファイルを再び使用して、モバイルフォン１１５との更に高価なBluetoothコネクションを自動的にデアクチベートし、Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイント１９５との安価な高い帯域幅のＷｉ−Ｆｉコネクションをアクチベートする。携帯用装置１１０は、コネクションプロファイルに記憶されているユーザ定義可能な選択基準及びコンフィギュレーションパラメータに基づいて利用可能なコネクションを自動的に選択及び構成するので、携帯用装置１１０は、ユーザの好みに従って最良の利用可能なコネクションを常に使用するために構成することができる。

図２を参照して、本発明の実施の形態に従って使用される場合がある携帯用装置の例示的な機能ブロック図は、参照符号２００で一般に例示されている。例示されるように、例示的な携帯用装置は、ネットワークコントロールレイヤ２２０及びデータリンクコントロールレイヤ２３０を通してインターネット上のサービスに接続する１以上のアプリケーション２１０を含んでいる。また、例示的な携帯用装置は、利用可能なネットワークコネクションをスキャニングし、コネクションプロファイル２４５で記憶されているコンフィギュレーションパラメータ２４３及び選択基準２４７に基づいて最良に利用可能なコネクションをアクチベートし、ネットワークコントロールレイヤ２２０及びデータリンクレイヤ２３０との接続制御を調整する。

コネクションマネージャ２４０に結合されるコンフィギュレーションツール２６０は、たとえば、ユーザが必要な情報に容易に入るのを可能にするプロファイルウィザードをもつグラフィカルユーザインタフェースを使用してプロファイル２６０をユーザが作成するのを可能にする。代替的に、初期のプロファイル２４０は、プロファイルデータベースを記憶するリモートサーバからダウンロードすることができ、コンフィギュレーションツール２６０は、（たとえば、ＩＴマネージャがユーザにより変えることができるプロファイル情報の幾つかを制限するのを望む場合）全て又は許容されたサブセットのコンフィギュレーションパラメータ２４３及び選択基準２４７を微調整するために使用することができる。いずれの場合であっても、プロファイル２４５は、コンフィギュレーションツール２６０がＸＭＬファイルに変更をなすことでプロファイル２４５を変更するために構成されるように、ＸＭＬファイルとして記憶される。

なお、異なるコネクションタイプ及び同じコネクションタイプの異なるコンフィギュレーションについて、コンフィギュレーションパラメータ２４３及び選択基準２４７を記憶するためにプロファイル２４５を使用することができる。たとえば、プロファイル２４５は、たとえば、適用可能なアクセス料金チャージ、キャリアのＩＤ等に基づいて複数の異なるＧＰＲＳコンフィギュレーション間での選択のためのコンフィギュレーションパラメータ及びルールを記憶する場合がある。本発明の実施の形態に係る例示的なプロファイルは、以下に示されている。なお、表1と表2の内容は時間的に連続している。

データリンクコントロールレイヤ２３０に関して、このレイヤ２３０の主要な機能は、コネクションマネージャ２４０の方向の下で、ワイヤレスアダプテーションレイヤ２３５により実行される。ワイヤレスアダプテーションレイヤ２３５は、ネットワークドライバ２７０（たとえば、Ethernet(登録商標), WLAN, Bluetooth, GPRS又はPSTNモデムで実行するWi-Fi又はPPPリンク等）を制御し、一般の無線機能のためにコネクションマネージャ２４０に一様なＡＰＩを提供するソフトウェアモジュールであることが好ましい。コネクションマネージャ２４０の制御下で、ワイヤレスアダプテーションレイヤ２３５は、ネットワークドライバ２７０間で切り替えを行い、アプリケーション２１０に露出されるトンネリングインタフェース２３７のマッピングを制御することができ、これによりアプリケーション２１０に悪影響を与えることなしにネットワークドライバ２７０が動的に変化されるのを可能にする。

ネットワークコントロールレイヤ２２０に関して、コネクションマネージャ２４０は、コネクションマネージャ２４０が２つの異なるネットワーク間で切り替わるのを決定するときは何時でもルーティングマネージャ２２３と連係する。この状況で、コネクションマネージャ２４０が異なるネットワークに切り替わるとき（これにより新たなネットワークに関連するＩＰアドレスへの変化を要求する）、コネクションマネージャ２４０は、ルーティングマネージャ２２３に対し、プロファイル２４５に記憶されているコンフィギュレーションパラメータ２４３に従ってＩＰトンネリングを交渉する。さらに、携帯用装置が図１に例示されるコーポレートネットワークのようなインターネットにアクセスしようとした場合、ネットワークマネージャ２４０は、ネットワークコントロールレイヤ２２０内のＶＰＮクライアント２２７をも始動し、ＶＰＮクライアント２２７は、ユーザの介入を必要とすることなしにユーザ認証を続けることができるように、ユーザ名及びパスワードのようなコンフィギュレーションパラメータ２４３を提供する場合がある。この本発明の態様により、携帯用装置は、ユーザの通信セッションを中断することなしに不均質のネットワークにわたりシームレスに徘徊することが可能である。

動作において、携帯用装置がアクチベートされたとき、コネクションマネージャ２４０は、利用可能なネットワークコネクションをサーチスルタンに利用可能なネットワークインタフェース２７０を走査する。唯一のネットワークコネクションが発見された場合、コネクションマネージャ２４０は、その記憶されたプロファイルを使用して、利用可能なネットワークコネクションのコネクションタイプに関連するネットワークコンフィギュレーション情報を使用して検出されたコネクションをアクチベートする。１以上の利用可能なネットワークコネクションが発見された場合、他方で、コネクションマネージャ２４０は、選択基準２４７及びそれぞれの利用可能なコネクションのコネクションタイプに関連する他の情報を使用して、最良の利用可能なコネクションを選択する。選択がひとたび行われると、コネクションマネージャ２４０は、この情報をワイヤレスアダプテーションレイヤに伝達し、このレイヤは、データの流れを適切なネットワークドライバ２７０に切替える。また、コネクションマネージャ２４０は、現在のネットワーク、ネットワーク設定又は利用可能な帯域幅のような状態情報を、該状態情報をユーザに表示する可視化ツール２５０に出力する場合もある。

コネクションマネージャ２４０が利用可能なコネクションを選択したのち、コネクションマネージャ２４０は、全ての利用可能なコネクションをモニタして、選択されたコネクションが選択基準を満たし続けるかを判定する。選択された接続の状態の品質が悪化した場合、又は良好なコネクションが利用可能となった場合、コネクションマネージャ２４０は、新たに選択されたコネクションをワイヤレスアダプテーションレイヤ２３５に伝達し、必要であれば、ルーティングマネージャ２２３及びＶＰＮクライアント２２７に伝達する。ワイヤレスアダプテーションレイヤ２３５は、新たに選択されたコネクションに関連するネットワークドライバ２７０に切り替え、コンフィギュレーションパラメータ２４３を使用してネットワークドライバのセッティングを設定し、必要であれば、ＩＰアドレスのマッピングを更新するためにトンネリングインタフェース２３７を調整し、これにより異なるコネクションタイプのネットワークコネクション間のシームレスな遷移が提供され、ユーザ定義可能な選択基準に従う携帯用装置が「常時最良に接続されている」ことが保証される。

図３を参照して、本発明の実施の形態に係る携帯用装置のスマート接続の管理を実行するためのフローチャート形式での例示的な方法が参照符号３００で一般的に示されている。例示されるように、携帯用装置がスイッチオンにされたとき、例示的な方法はステップ３１０に進み、携帯用装置は利用可能なネットワークコネクションをサーチする。利用可能なネットワークコネクションがステップ３２０で発見されない場合、例示的な方法はステップ３１０に進み、携帯用装置は利用可能なネットワークコネクションのついて別のサーチを実行する。１以上の利用可能なネットワークコネクションがステップ３２０で発見された場合、例示的な方法はステップ３３０に進み、携帯用装置は、利用可能なネットワークコネクションのいずれかがコネクションプロファイルに記憶されているコネクションタイプのいずれかと整合するかを判定する。

１以上の利用可能なネットワークコネクションがコネクションタイプのいずれかとも整合しない場合、例示的な方法はステップ３３５に進み、ユーザは、利用可能なネットワークコネクションのうちの１つを選択し、いずれか必要なコンフィギュレーションパラメータを提供するように促される。ユーザが要求された情報をひとたび入力すると、例示的な方法は、次いでこの情報を使用して、コネクションプロファイルのためのコンフィギュレーションパラメータ及び選択基準を更新する。これにより、携帯用装置は、将来的に同じ環境で提供されたときに同じ選択を自動的に行い、同じコンフィギュレーションパラメータを使用する。例示的な方法は、ステップ３５０に進み、選択されたコネクションは、選択されたコネクションのコネクションタイプに関連するコンフィギュレーションパラメータを使用してアクチベートされる。

ステップ３３０を再び参照して、全ての利用可能なコネクションがコネクションプロファイルに記憶されているコネクションタイプに整合する場合、例示的な方法はステップ３３０に進み、携帯用装置は、利用可能なネットワークコネクションのそれぞれの選択基準及びコネクションタイプに基づいて、利用可能なネットワークコネクションのうちの１つを選択する。例示的な方法は、次いでステップ３５０に進み、選択されたコネクションは、選択されたコネクションのコネクションタイプの関連するコンフィギュレーションパラメータを使用してアクチベートされる。

選択されたコネクションがステップ３５０でひとたびアクチベートされると、例示的な方法は、ステップ３６０に進み、携帯用装置は、利用可能なネットワークコネクションの状態をモニタし、選択されたコネクションが選択基準を満たし続けるかを判定する。選択されたネットワークコネクションが選択基準を満足するのを停止した場合、例示的な方法は、ステップ３１０に戻り、携帯用装置は、例示的な方法を再び実行し、選択されたネットワークコネクションをデアクチベートし、先に説明されたように新たなネットワークコネクションをアクチベートする。代替的に、例示的な方法は、ステップ３６０からステップ３７０に進むことができ、携帯用装置は、残りのネットワークコネクションのそれぞれの選択基準及びコネクションタイプに基づいて、選択されたネットワークコネクションをデアクチベートし、残りの利用可能なネットワークコネクションのうちの１つをアクチベートする。

例示的な実施の形態を参照して本発明が記載されたが、本発明は開示及び例示される実施の形態に限定されるものではなく、対照的に特許請求の範囲に含まれる様々な他の変更、置換及び変形及び広義の等価な構成をカバーすることが意図されることは当業者にとって容易に明らかであろう。

本発明の原理が有利に実施される場合がある例示的なシステムのブロック図を例示する図である。本発明の実施の形態に従って使用される携帯用装置の例示的な機能ブロック図を例示する図である。本発明の実施の形態に係る携帯用装置のスマート接続の管理を実行するため例示的な方法に関するフローチャートである。

Claims

複数のネットワークコネクションのタイプをサポートするために構成される携帯用装置のスマート接続の管理方法であって、
該複数のネットワークコネクションタイプのそれぞれのコンフィギュレーションパラメータと、該複数のネットワークコネクション間で選択するための選択基準とを記憶する少なくとも１つのプロファイルを該携帯用装置に記憶するステップと、
該携帯用装置で利用可能であって、異なるコネクションタイプをそれぞれ有する複数のネットワークコネクションを検出するステップと、
該ユーザ定義可能な選択基準及び該複数のネットワークコネクションのそれぞれのコネクションタイプに基づいて該複数のネットワークコネクションのうちの特定の１つを選択するステップと、
選択されたネットワークコネクションのネットワークコネクションタイプに関連する記憶されているコンフィギュレーションパラメータを使用して該選択されたネットワークコネクションをアクチベートするステップと、
を有することを特徴とする方法。
該記憶するステップは、該携帯用装置のアクチベーションに応答してリモートサーバから少なくとも１つのプロファイルをダウンロードするステップを含む、
請求項１記載の方法。
該記憶するステップは、リモートプロファイルデータベースから少なくとも１つのプロファイルをダウンロードするステップを含む、
請求項１記載の方法。
該コンフィギュレーションパラメータは、接続の認証を自動制御するためのパラメータを含む、
請求項１記載の方法。
該接続の認証を自動制御するためのパラメータは、ユーザ名及びパスワードを含む、
請求項４記載の方法。
該コンフィギュレーションパラメータは、ＩＰトンネリングを自動制御するためのパラメータを含む、
請求項１記載の方法。
該選択基準は、曜日パラメータ、日付パラメータ、位置パラメータ、リンク品質閾値パラメータ、アクセス料金制限パラメータ、使用時間の制限パラメータ、利用可能なバッテリ容量パラメータのうちの少なくとも１つを含む、
請求項１記載の方法。
該選択されたネットワークコネクションが該ユーザ定義可能な選択基準を満たし続けるかを判定するために該複数のネットワークコネクションをモニタするステップと、該選択されたネットワークコネクションが該ユーザ定義可能な選択基準を満たすのを終えた場合に、該選択されたネットワークコネクションをデアクチベートするステップと、該ユーザ定義可能な選択基準及び該複数のネットワークコネクションのそれぞれのコネクションタイプに基づいて該複数のネットワークコネクションのうちの第二のコネクションをアクチベートするステップとを更に有する、
請求項１記載の方法。
該モニタするステップは、該選択されたネットワークコネクションのリンク品質、該選択されたネットワークコネクションに適用可能なアクセス料金、該選択されたネットワークコネクションがアクチベートされていた時間、及び該携帯用装置の位置のうちの少なくとも１つを監視するステップを含む、
請求項８記載の方法。
該複数のネットワークコネクションのうちの第二のネットワークコネクションをアクチベートするステップは、該少なくとも１つのプロファイルに記憶されている該コンフィギュレーションパラメータに従って該第二のコネクションの自動トンネルネゴシエーション及び接続の認証を実行するステップを含む、
請求項８記載の方法。
複数のネットワークコネクションタイプをサポートするために構成される携帯用装置のスメート接続の管理システムであって、
該携帯用装置に記憶され、該複数のネットワークコネクションタイプのそれぞれのコンフィギュレーションパラメータと、該複数のネットワークコネクションタイプ間で選択するためのユーザ定義可能な選択基準を記憶する少なくとも１つのプロファイルと、
該携帯用装置で利用可能なネットワークコネクションを検出するために構成され、該複数のネットワークコネクションタイプのそれぞれのネットワークコネクションを検出するために構成されるコネクション検出器と、
該プロファイル及びコネクション検出器に結合され、該ユーザ定義可能な選択基準及び該複数のネットワークコネクションのそれぞれのコネクションタイプに基づいて該複数のネットワークコネクションのうちの特定のコネクションを選択し、該選択されたネットワークコネクションのネットワークコネクションタイプに関連する記憶されているコンフィギュレーションパラメータを使用して該選択されたネットワークコネクションをアクチベートするために構成されるコネクションマネージャと、
を有することを特徴とするシステム。
該コンフィギュレーションパラメータ及びユーザ定義可能な選択基準は、該携帯用装置によりリモートサーバからダウンロードされ、該携帯用装置のアクチベーションに応答して少なくとも１つのプロファイルに記憶される、
請求項１１記載のシステム。
該少なくとも１つのプロファイルに記憶される該コンフィギュレーションパラメータ及びユーザ定義可能な選択基準は、リモートプロファイルデータベースから該携帯用装置によりダウンロードされる、
請求項１１記載のシステム。
該コンフィギュレーションパラメータは、接続の認証を自動制御するためのパラメータを含む、
請求項１１記載のシステム。
該接続の認証を自動制御するためのパラメータは、ユーザ名及びパスワードを含む、
請求項１４記載のシステム。
該コンフィギュレーションパラメータは、ＩＰトンネリングを自動制御するためのパラメータを含む、
請求項１１記載のシステム。
該選択基準は、曜日パラメータ、日付パラメータ、位置パラメータ、リンク品質閾値パラメータ、アクセス料金制限パラメータ、使用時間制限パラメータ、及び利用可能なバッテリ容量パラメータの少なくとも１つを含む、
請求項１１記載のシステム。
該コネクションマネージャは、該選択されたネットワークコネクションが該ユーザ定義可能な選択基準を満たし続けるかを判定するために該複数のネットワークコネクションをモニタし、該選択されたネットワークコネクションが該ユーザ定義可能な選択基準を満たすのを終えた場合、該ユーザ定義可能な選択基準及び該複数のネットワークコネクションのそれぞれのコネクションタイプに基づいて該複数のネットワークコネクションのうちの第二のコネクションをアクチベートするために更に構成される、
請求項１１記載のシステム。
該コネクションマネージャは、該選択されたネットワークコネクションのリンク品質、該選択されたネットワークコネクションに適用可能なアクセス料金、該選択されたネットワークコネクションがアクチベートされていた時間、及び該携帯用装置の位置のうちの少なくとも１つをモニタするために構成される、
請求項１８記載のシステム。
該コネクションマネージャは、該少なくとも１つのプロファイルに記憶されているコンフィギュレーションパラメータに従って自動トンネルネゴシエーション及び接続の認証を実行することで、該複数のネットワークコネクションのうちの第二のコネクションをアクチベートするために構成される、
請求項１８記載のシステム。