JP2006352988A - インバータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 建物等の空調システムに備えるポンプを駆動する交流電動機に所望の交流電圧を供給するのに好適なインバータ装置を提供する。
【解決手段】 前記空調システムにおけるシステムコントローラ20を該空調システム全体の動作状態の制御を行う上位コントローラ21、図示しないそれぞれの検出器から入力される負荷水量の検出値および送水圧力の検出値と、コントローラ21から発せられる運転指令とに基づいて所望の交流電圧を供給するインバータ装置22、図示しない検出器から入力される出口温度の検出値と、上位コントローラ21から発せられる運転指令とに基づいて所望の交流電圧を供給するインバータ装置23などで構成することにより、インバータ装置22,23ではノイズ誤動作を防止できるとともに、上位コントローラ21の演算量も軽減することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、流体搬送システムに備えるポンプやファンなどの流体搬送装置を駆動する交流電動機に所望の交流電圧を供給するインバータ装置に関し、特に、建物等の空調システムに備えるポンプを駆動する交流電動機に所望の交流電圧を供給するインバータ装置に関する。
以下では、流体搬送システムとして建物等の一次ポンプ方式の空調システムを具体例に挙げて説明する。
図4は、この種の空調システムの代表的な構成例を示し、1は空調負荷を処理する空調機、2は冷温水を空調機1に供給するポンプ、3は前記冷温水を発生させる冷凍機、4は冷凍機3への冷却水を供給するポンプ、5は前記冷却水を発生させる冷却塔、10,20は空調機1,ポンプ2,冷凍機3,ポンプ4,冷却塔5などを所望の状態に制御するシステムコントローラである。また、6は負荷流量を測定する流量計、7は送水圧力を測定する圧力計、8は冷凍機3の冷却水の出口側温度を測定する出口側温度検出器、9は冷凍機3の冷却水の入口側温度を測定する入口側温度検出器、12はポンプ2を駆動する交流電動機に所望の交流電圧を供給するインバータ装置、14はポンプ4を駆動する交流電動機に所望の交流電圧を供給するインバータ装置である。
図5は、図4に示した空調システムにおけるシステムコントローラ10がポンプ2およびポンプ4を所望の状態に制御するのに関係する部分の回路構成図を示し、11は前記空調システム全体の動作状態の制御を行う上位コントローラである。インバータ装置12は流量計6および圧力計7から上位コントローラ11に入力される空調機1の冷温水の出口側水量すなわち負荷水量の検出値および前記冷温水の入口側圧力すなわち送水圧力の検出値に基づいてコントローラ11から発せられる周波数指令または切替指令と、コントローラ11からの運転指令とに基づいてポンプ2を駆動する交流電動機(以下、単にモータとも称する)13に所望の交流電圧を供給し、また、インバータ装置14は出口側温度検出器8から上位コントローラ11に入力される冷凍機3への冷却水の出口側温度すなわち出口温度の検出値に基づいて上位コントローラ11から発せられる周波数指令または切替指令と、コントローラ11からの運転指令とに基づいてポンプ4を駆動するモータ15に所望の交流電圧を供給する。
このシステムコントローラ10では、通常時は、上位コントローラ11からインバータ装置12およびインバータ装置14それぞれへ発せられた前記周波数指令と運転指令とに基づいてモータ13およびモータ15それぞれへ所望の交流電圧を供給しているが、この通常運転中に、フィードバック制御回路に故障が発生すると、上位コントローラ11を中心としたフィードバック制御を停止してポンプの運転を停止させた後、上位コントローラ11からの最高周波数固定で運転する周波数指令をインバータ装置12またはインバータ装置14に出力し、インバータ装置12またはインバータ装置14では前記最高周波数でこの周波数に対応した振幅を有する交流電圧をモータ13またはモータ15に供給するようにしている(例えば下記特許文献1)。
特開平11−117874号公報、段落0021。
図5に示した従来のシステムコントローラ10において、上位コントローラ11からインバータ装置12やインバータ装置14への信号線には図4に示した空調システムの構成機器それぞれから発するノイズ成分が重畳し易く、特に、前記ノイズ成分としてはインバータ装置12,インバータ装置14を構成する電力用半導体素子のスイッチングに伴うノイズが大きなウェイトを占めている。
しかしながら、前記信号線を介して送出される前記周波数指令や切替指令に重畳した前記ノイズ成分によるインバータ装置12,インバータ装置14の誤動作を防止するためには、前記ノイズ成分を十分に除去できる大きな減衰特性を有するフィルタを前記インバータ装置側それぞれに備えると、このフィルタによりインバータ装置12,インバータ装置14それぞれの入力−出力間の応答特性を損なう恐れがあった。
この発明の目的は、上記問題点を解決したインバータ装置を提供することにある。
この発明は、流体搬送システムに備える流体搬送装置を駆動する交流電動機に所望の交流電圧を供給するインバータ装置において、
前記流体搬送システムの各部の動作状態を検出する検出器それぞれからの検出値に含まれるノイズ成分を除去するそれぞれのフィルタと、前記それぞれのフィルタの出力値に基づく調節演算を行う調節演算部と、前記それぞれのフィルタの出力値から前記検出器のそれぞれの内のいずれかに異常が検出されたときに切替指令を出力する異常検出部と、通常時は前記調節演算結果である周波数指令値に基づいた周波数でこの周波数に対応した振幅を有する前記交流電圧を発生させ、前記切替指令が発せられたときには所定の周波数設定値に基づいた周波数でこの周波数に対応した振幅を有する前記交流電圧を発生するインバータ部とを備えたことを特徴とする。
この発明のインバータ装置によれば、インバータ装置の入力−出力間の応答特性を損なうこと無く、ノイズ成分を除去できるフィルタを該インバータ装置に備えることができると共に、前記インバータ装置の上位コントローラにおける高速処理を要する演算量も軽減することができ、その結果、流体搬送システムに備えるシステムコントローラを安価に具現することができる。
図1はこの発明の実施の形態を示す回路構成図であり、この図において、図5に示した従来例回路と同一機能を有するものには同一符号を付している。
すなわち図1は、図4に示した空調システムにおけるシステムコントローラ20がポンプ2およびポンプ4を所望の状態に制御するのに関係する部分の回路構成図を示し、21は前記空調システム全体の動作状態の制御を行う上位コントローラ、22は図4示した流量計6および圧力計7それぞれの検出器から入力される空調機1の冷温水の出口側水量すなわち負荷水量の検出値および前記冷温水の入口側圧力すなわち送水圧力の検出値と、コントローラ21から発せられる運転指令とに基づいてポンプ2を駆動するモータ13に所望の交流電圧を供給するインバータ装置、23は図4で示した出口側温度検出器8から入力される冷凍機3への冷却水の出口側温度すなわち出口温度の検出値と、上位コントローラ21から発せられる運転指令とに基づいてポンプ4を駆動するモータ15に所望の交流電圧を供給するインバータ装置である。
なお、上記実施の形態では、流体搬送システムとして、図4で示した一次ポンプ方式の空調システムを具体例として説明したが、他の方式の空調システム,プラント等の熱源機器の冷却システム、給水設備等の可変給水システム、あるいは建物の換気を行う換気システム等であっても適用可能である。
例えば、図6は、生産設備の冷却システムを示すものであり、生産設備(例えば発電機等の熱負荷)を熱交換器に冷水を通流して冷却するシステムである。
図において、81は熱負荷を処理する熱交換器、82は冷水を熱交換器81に供給するポンプ、83はポンプ82を駆動する交流電動機に所望の交流電圧を供給するインバータ装置、86は負荷流量を測定する流量計、87は送水圧力を測定する圧力計である。
また、図7は、給水設備を示すものであり、配管末端において所要の圧力,流量を得るために、ポンプの吐出圧力が一定圧力になるように制御するシステムである。
図において、91は水源となる液体槽、92は液体槽91から水を各水栓に供給するポンプ、93はポンプ92の吐出圧力が一定になるようにポンプ92を駆動する交流電動機に所望の交流電圧を供給するインバータ装置、96は負荷流量を測定する流量計、97は送水圧力を測定する圧力計である。
また、図8は、室内温度に応じて風量の調整を行なう可変風量空調システムを示し、
101は給気口101aおよび還気口101bを有する空調対象である室、102は冷却コイル102a,給気用ファン102b等から構成される空調機、103は給気用ファン102bを駆動する交流電動機に所望の交流電圧を供給するインバータ装置、104は室内温度検出器108の計測値により室101が要求する風量と一致するように図示しないモータダンパを開閉駆動する可変風量装置(VAV)、105は還気用ファン、106は還気用ファン105を駆動する交流電動機に所望の交流電圧を供給するインバータ装置、107は空調機出口温度検出器、108は室内温度検出器、109aは外気を取り入れるための外気モータダンパ、109bは排気モータダンパ、109cは還気モータダンパである。
以下に、上記システムの空気の流れを説明する。
空調機102内の冷却コイル102aで温度および湿度が調整され、冷却された空気は、給気ファン102bを介して可変風量装置104に搬送され、可変風量装置104により風量が調節された空気を給気口101aを介して室内に供給する。室101に供給された空気は、室内で熱負荷を処理し、熱負荷の処理を終えた空気は還気口101bから吸い込まれ、還気ファン105を介して搬送され、モータダンパ109b,109cが開閉制御されて排気空気と戻り空気とに振り分けられる。戻り空気は外気と混合され再び空調機102内の冷却コイル102aに導かれる。以上の循環を繰り返し室内温度を所定値に制御している。
このような空調システムでは、空調機出口温度検出器107および室内温度検出器108の検出値に基づき、室内温度が所定の値となるようにPID演算により当該室101の要求風量を決定する。ここで、インバータ装置103は、可変風量装置104の図示しないダンパが全開となるまで給気ファン102bの回転数を減少させる。
また、図9は、CO濃度またはCO濃度に応じてファンの制御を行う室内換気システムを示すものであり、室内のCO濃度またはCO濃度を予め定めた一定値以下となるように制御する換気システムである。
図において、111は給気口111aおよび還気口111bを有する換気対象である室、112は給気用ファン、113は給気用ファン112を駆動する交流電動機に所望の交流電圧を供給するインバータ装置、114は排気用ファン、115は排気用ファン114を駆動する交流電動機に所望の交流電圧を供給するインバータ装置、116は空気搬送路内のCOの濃度を検出するCO濃度検出器である。
また、図10は、室内圧力に応じてファンの制御を行う室圧制御システムを示すものであり、互いに隣接する室の室圧を同一にし、隣接する室同士で圧力差がなくなるように制御するシステムである。
図において、121は給気口121aおよび還気口121bを有する圧力制御対象である室、122は室121に隣接し、室121に連通するドア122aを有する室、123は給気用ファン、124は給気用ファン123を駆動する交流電動機に所望の交流電圧を供給するインバータ装置、125は図示しない風速検出器とモータダンパとを有し、風速検出器により検出された風速が予め定められた風速になるようにモータダンパの開度を調整する定風量装置、126は室圧制御用のモータダンパ、127は排気用ファン、128は排気用ファン127を駆動する交流電動機に所望の交流電圧を供給するインバータ装置、129aは室121内の圧力を検出する圧力検出器、129bは室122内の圧力を検出する圧力検出器である。
図2はこの発明の第1の実施例の回路構成を示し、図1に示したインバータ装置22の詳細回路構成図である。
すなわち図2において、22aは前記負荷水量の検出値に重畳したノイズ成分を除去するフィルタ、22bはノイズ成分が除去された前記負荷水量の検出値から目標圧力の設定値を導出するために前記水量に基づく周知の二次関数式を演算して前記設定値を求めるための変換演算部、22cは前記送水圧力の検出値に重畳したノイズ成分を除去するフィルタ、22dは前記設定値とノイズ成分が除去された前記送水圧力の検出値との偏差を求める加減算演算部、22eは前記偏差が零になるような調節演算値を出力する調節部、22fは後述の異常検出部22hから切替指令が発せられていないとき、すなわち、通常時には前記調節演算値をインバータ部22gに伝達する切替器、このときのインバータ部22gは前記調節演算値を周波数指令とし、この周波数指令に基づいた周波数と該周波数に対応した振幅の交流電圧を発生してモータ13に供給する。
また、異常検出部22hはフィルタ22aを介した前記負荷水量の検出値とフィルタ22cを介した前記送水圧力の検出値とが入力され、何れかの検出値がそれぞれの定格検出値の例えば5%以下になったときには、対応する検出器が故障などの異常状態になったと判断して切替信号を発し、この切替指令により切替器22fでは周波数設定器22jが出力する所望の周波数設定値がインバータ部22gに入力され、インバータ部22gでは前記周波数設定値に基づいた周波数でこの周波数に対応した振幅を有する交流電圧をモータ13に供給するようにしている。
ここで、空調システムによっては、検出器の異常時にこのモータ13を停止するほうが安全なものもあれば、所定の回転数でモータ13を運転するほうが安全なものもある。この発明では、周波数設定器22jにより検出器異常時の周波数を設定することができるので、モータ13を停止する場合と、任意の回転数でモータ13を運転する場合とのどちらにも対応可能である。
このインバータ装置22によれば、従来のインバータ装置にいわゆる送水圧制御の機能を付加することにより、比較的高速な動作を行う周波数指令はインバータ装置22の内部演算値となるので、この周波数指令が図6に示した空調システムの構成機器それぞれから発する前記ノイズ成分の影響を受けることが防止できると共に、比較的低速な動作を行うそれぞれの検出値に対しては前記ノイズ成分を除去するのに十分なフィルタ22a,フィルタ22cを設置することができ、従って、前記検出器に故障などの異常が発生したことを確実に検知でき、この検知に伴って、インバータ部22gの動作状態を速やかに切り替えることができる。また、上位コントローラ21では従来の上位コントローラ11に比して、高速処理を要する調節部22eなどの機能を削除することができ、その結果、該コントローラの演算量も軽減することができる。
なお、図6で示した生産設備の冷却システムおいては、流量計86からの負荷水量の検出値が図2のフィルタ22aに入力されて負荷水量の検出値に重畳したノイズ成分が除去され、変換演算部22bにより目標圧力の設定値が演算される。一方、圧力計87からの送水圧力の検出値がフィルタ22cに入力され、送水圧力の検出値に重畳したノイズ成分が除去される。
そして、上述と同様に、前記設定値と送水圧力の検出値との偏差を求め、この偏差が零になるように調節演算を行ない、周波数指令に基づいた周波数と該周波数に対応した振幅の交流電圧を発生してモータ13に供給する。
ここで、異常検出部22hはフィルタ22aを介した負荷水量の検出値とフィルタ22cを介した目標圧力の検出値とが入力され、何れかの検出値がそれぞれの定格検出値の例えば5%以下になったときには、対応する検出器が故障などの異常状態になったと判断して切替信号を発し、この切替指令により切替器22fでは周波数設定器22jが出力する所望の周波数設定値がインバータ部22gに入力され、インバータ部22gでは前記周波数設定値に基づいた周波数でこの周波数に対応した振幅を有する交流電圧をモータ13に供給するようにしている。
また、図7で示した給水設備においては、流量計96からの負荷水量の検出値が図2のフィルタ22aに入力されて負荷水量の検出値に重畳したノイズ成分が除去され、変換演算部22bにより目標圧力の設定値が演算される。一方、圧力計97からの送水圧力の検出値がフィルタ22cに入力され、送水圧力の検出値に重畳したノイズ成分が除去される。
そして、上述と同様に、前記設定値と送水圧力の検出値との偏差を求め、この偏差が零になるように調節演算を行ない、周波数指令に基づいた周波数と該周波数に対応した振幅の交流電圧を発生してモータ13に供給する。
ここで、異常検出部22hはフィルタ22aを介した負荷水量の検出値とフィルタ22cを介した目標圧力の検出値とが入力され、何れかの検出値がそれぞれの定格検出値の例えば5%以下になったときには、対応する検出器が故障などの異常状態になったと判断して切替信号を発し、この切替指令により切替器22fでは周波数設定器22jが出力する所望の周波数設定値がインバータ部22gに入力され、インバータ部22gでは前記周波数設定値に基づいた周波数でこの周波数に対応した振幅を有する交流電圧をモータ13に供給するようにしている。
また、図10の室圧制御システムにおいては、フィルタ22aには、図2に示した負荷水量に代えて圧力検出器129bで検出した圧力の検出値が入力され、フィルタ22cには、図2に示した送水圧力に代えて圧力検出器129aで検出した圧力の検出値が入力されて、室121と室122との圧力が同じになるように制御される。なお、この室圧制御システムの場合は、図2の変換演算部22bは不要である。
すなわち、室121の圧力センサ129aからの圧力の検出値が図2のフィルタ22cに入力されて圧力の検出値に重畳したノイズ成分が除去される。一方、室122の圧力センサ129bからの圧力の検出値が図2のフィルタ22aに入力されて圧力の検出値に重畳したノイズ成分が除去される。そして、加減算演算部22dではフィルタ22aの出力とフィルタ22cの出力との偏差を求め、調節部22eではこの偏差が零になるように調節演算を行ない、周波数指令に基づいた周波数と該周波数に対応した振幅の交流電圧を発生してモータ13に供給する。
ここで、異常検出部22hはフィルタ22aを介した圧力の検出値とフィルタ22cを介した圧力の検出値とが入力され、何れかの検出値がそれぞれの定格検出値の例えば5%以下になったときには、対応する検出器が故障などの異常状態になったと判断して切替信号を発し、この切替指令により切替器22fでは周波数設定器22jが出力する所望の周波数設定値がインバータ部22gに入力され、インバータ部22gでは前記周波数設定値に基づいた周波数でこの周波数に対応した振幅を有する交流電圧をモータ13に供給するようにしている。
図3はこの発明の第2の実施例の回路構成を示し、図1に示したインバータ装置23の詳細回路構成図である。
すなわち図3において、23aは前記出口温度の検出値に重畳したノイズ成分を除去するフィルタ、23bは前記出口温度の設定値を送出する設定器、23cは前記設定値とノイズ成分が除去された出口温度の検出値との偏差を求める加減算演算部、23dは前記偏差が零になるような調節演算値を出力する調節部、23eは後述の異常検出部23gから切替指令が発せられていないとき、すなわち、通常時には前記調節演算値をインバータ部23fに伝達する切替器、このときのインバータ部23fは前記調節演算値を周波数指令とし、この周波数指令に基づいた周波数と該周波数に対応した振幅の交流電圧を発生してモータ15に供給する。
また、異常検出部23gはフィルタ23aを介した前記出口温度の検出値が入力され、この検出値が定格検出値の例えば5%以下になったときには、対応する検出器が故障などの異常状態になったと判断して切替信号を発し、この切替指令により切替器23eでは周波数設定器23hが出力する所望の周波数設定値がインバータ部23fに入力され、インバータ部23fでは前記周波数設定値に基づいた周波数でこの周波数に対応した振幅を有する交流電圧をモータ15に供給するようにしている。
ここで、空調システムによっては、検出器の異常時にこのモータ15を停止するほうが安全なものもあれば、所定の回転数でモータ15を運転するほうが安全なものもある。この発明では、周波数設定器23hにより検出器異常時の周波数を設定することができるので、モータ15を停止する場合と、任意の回転数でモータ15を運転する場合とのどちらにも対応可能である。
このインバータ装置23によれば、従来のインバータ装置にいわゆる出口温度一定制御の機能を付加することにより、比較的高速な動作を行う周波数指令はインバータ装置23の内部演算値となるので、この周波数指令が図4に示した空調システムの構成機器それぞれから発する前記ノイズ成分の影響を受けることが防止されると共に、比較的低速な動作を行う検出値に対しては前記ノイズ成分を除去するのに十分なフィルタ23aを設置することができ、従って、前記検出器に故障などの異常が発生したことを確実に検知でき、この検知に伴って、インバータ部23fの動作状態を速やかに切り替えることができる。また、上位コントローラ21では従来の上位コントローラ11に比して、高速処理を要する調節部23dなどの機能を削除することができ、その結果、該コントローラの演算量も軽減することができる。
さらに上位コントローラ21とインバータ装置22,23との間の配線を少なくすることができ、設置工事の簡素化が図れる。
なお、図6で示した生産設備の冷却システムおいては、流量計86あるいは圧力計87の検出値が図3のフィルタ23aに入力されて流量あるいは圧力の検出値に重畳したノイズ成分が除去され、調節部23dは前記設定値と流量あるいは圧力の検出値との偏差が零になるように調節演算を行ない、周波数指令に基づいた周波数と該周波数に対応した振幅の交流電圧を発生してモータ13に供給する。
ここで、異常検出部23gはフィルタ23aを介した流量あるいは圧力の検出値が入力され、この検出値がそれぞれの定格検出値の例えば5%以下になったときには、対応する検出器が故障などの異常状態になったと判断して切替信号を発し、この切替指令により切替器23eでは周波数設定器23hが出力する所望の周波数設定値がインバータ部23fに入力され、インバータ部23fでは前記周波数設定値に基づいた周波数でこの周波数に対応した振幅を有する交流電圧をモータ13に供給するようにしている。
また、図8の可変風量空調システムにおいては、室内温度検出器108からの温度の検出値が図3のフィルタ23aに入力されて室内温度の検出値に重畳したノイズ成分が除去され、調節部23dは前記設定値と室内温度の検出値との偏差が零になるように調節演算を行ない、周波数指令に基づいた周波数と該周波数に対応した振幅の交流電圧を発生してモータ13に供給する。
ここで、異常検出部23gはフィルタ23aを介した室内温度の検出値が入力され、この検出値がそれぞれの定格検出値の例えば5%以下になったときには、対応する検出器が故障などの異常状態になったと判断して切替信号を発し、この切替指令により切替器23eでは周波数設定器23hが出力する所望の周波数設定値がインバータ部23fに入力され、インバータ部23fでは前記周波数設定値に基づいた周波数でこの周波数に対応した振幅を有する交流電圧をモータ13に供給するようにしている。
また、図9の室内換気システムにおいては、フィルタ23aには、図3に示した出口温度に代えてCO濃度の検出値が入力され、設定器23bで設定したCO濃度の設定値との比較が行なわれる。
すなわち、CO濃度検出器116からのCO濃度の検出値が図3のフィルタ23aに入力されてCO濃度の検出値に重畳したノイズ成分が除去され、調節部23dは前記設定値とCO濃度の検出値との偏差が零になるように調節演算を行ない、周波数指令に基づいた周波数と該周波数に対応した振幅の交流電圧を発生してモータ13に供給する。
ここで、異常検出部23gはフィルタ23aを介したCO濃度の検出値が入力され、この検出値がそれぞれの定格検出値の例えば5%以下になったときには、対応する検出器が故障などの異常状態になったと判断して切替信号を発し、この切替指令により切替器23eでは周波数設定器23hが出力する所望の周波数設定値がインバータ部23fに入力され、インバータ部23fでは前記周波数設定値に基づいた周波数でこの周波数に対応した振幅を有する交流電圧をモータ13に供給するようにしている。
この発明の実施の形態を示す回路構成図 この発明の第1の実施例を示す回路構成図 この発明の第2の実施例を示す回路構成図 空調システムの構成図 従来例を示す回路構成図 生産設備の冷却システムの構成図 給水設備の構成図 可変風量空調システムの構成図 室内換気システムの構成図 室圧制御システムの構成図
符号の説明
1…空調機、2…ポンプ、3…冷凍機、4…ポンプ、5…冷却塔、10,20…システムコントローラ、11…上位コントローラ、12,14…インバータ装置、13,15…モータ、21…上位コントローラ、22,23…インバータ装置。

Claims (1)

  1. 流体搬送システムに備える流体搬送装置を駆動する交流電動機に所望の交流電圧を供給するインバータ装置において、
    前記流体搬送システムの各部の動作状態を検出する検出器それぞれからの検出値に含まれるノイズ成分を除去するそれぞれのフィルタと、
    前記それぞれのフィルタの出力値に基づく調節演算を行う調節演算部と、
    前記それぞれのフィルタの出力値から前記検出器のそれぞれの内のいずれかに異常が検出されたときに切替指令を出力する異常検出部と、
    通常時は前記調節演算結果である周波数指令値に基づいた周波数でこの周波数に対応した振幅を有する前記交流電圧を発生させ、前記切替指令が発せられたときには所定の周波数設定値に基づいた周波数でこの周波数に対応した振幅を有する前記交流電圧を発生するインバータ部と
    を備えたことを特徴とするインバータ装置。
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