JP2006352824A - スピーカ用ボイスコイル及びこのスピーカ用ボイスコイルを用いたスピーカ装置 - Google Patents

スピーカ用ボイスコイル及びこのスピーカ用ボイスコイルを用いたスピーカ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ボイスコイルボビンに巻装された電線の樹脂皮膜が大入力に伴うボイスコイルの発熱によって熱的に破壊されて電線結合が緩んだとしても、電線巻線部が断線したりボイスコイルボビンから脱落する虞が大幅に低減されたボイスコイルを提供する。
【解決手段】ボイスコイルボビン21の電線巻線部22のコイル両端部、或いは磁気回路側とされるコイル端部に接合して耐熱繊維糸23A或いは補強電線24Aを巻装して糸巻部23,231或いは補強電線巻線部24,241を形成する。さらに、ボイスコイルボビン21の磁気回路側とされる下端部に外側に折り曲げられた折り曲げ部24Aを形成する。これにより、電線巻線部22は取付位置からの移動が阻止されうえに下方側への抜け止めが行われる結果、ジュール熱やスピーカ振動等により電線巻線部22の電線結合が緩んだとしても、電線巻線部22が断線したりボイスコイルボビン21からほとんど脱落することがないボイスコイル210,211が得られる。
【選択図】図11

Description

この発明は、スピーカ用ボイスコイル及びこのスピーカ用ボイスコイルを用いたスピーカ装置に関するものである。
図1に示されるように、従来、スピーカ用のボイスコイル10は、クラフト紙、チタンやアルミニウム等の金属フィルム、ポリイミドフィルム等の耐熱性シート等をフィルム状或いは円筒状に成型したボイスコイルボビン11に、銅、アルミニウム、銅クラッドアルミ等の導体に樹脂皮膜(絶縁皮膜及び接着皮膜)が被覆された電線12Aを、単層或いは複数層巻き付けることによって電線巻線部12が形成されていた。
しかしながら、上記した従来のスピーカ用のボイスコイルにあっては、次のような問題があった。すなわち、ボイスコイル10は、その構造上、入力された電気信号を音響信号に変換する効率が低い。そのため、ボイスコイル10に大きなパワーが入力された状態にあっては、電線12Aに流れる電流により発生するジュール熱が高温となり、電線12Aを被覆していた樹脂皮膜が徐々に熱熔解或いは熱分解してしまい、ボイスコイルボビン11と電線巻線部12との結合や電線12A同士の結合が緩んでしまうという問題があった。
そして、ボイスコイルボビン11との結合や電線12A同士の結合が緩んだ電線巻線部12が、スピーカの振幅動作によって予め設定された所定の取付位置から移動してしまうと、断線やボイスコイルボビン11からの脱落といった不具合が生じてしまう。
そこで、このような問題を解決するために、図2(a)に示されるように、ボイスコイルボビン11と電線巻線部12の上下両端部(コイル端部)とを接着剤13で固定する方法、図2(b)に示されるように、ボイスコイルボビン11の図中下方側とされる端部を外側に予め折り曲げておく方法、或いは、図2(c)に示されるように、ボイスコイルボビン11の図中下方側とされる端部を外側に折り曲げて形成した断面U字状の収納部14内に電線巻線部12を収納した状態で接着剤13を充填して封止する方法(例えば、特許文献1参照)が提案されている。
しかしながら、第1の方法にあっては、電線12Aに流れる電流により発生するジュール熱によって接着剤13が熱熔解、熱分解、変性といったダメージを受け、高温環境下では補強効果がなくなってしまう。
第2の方法にあっては、ボイスコイルボビン11に導電性材料が用いられている場合には、発生する渦電流による機械抵抗増加が問題となってしまう。
第3の方法にあっては、接着剤13によって電線巻線部12全体を固定するため、接着剤13の使用量が多いという問題がある。
また、電線巻線部12全体を収容するようにボイスコイルボビン11の端部を外側に折り曲げるのは難しいという問題もある。特に、ボイスコイルボビン11にチタン等の硬い金属ボビンが用いられている場合は、ボイスコイルボビン11の折り曲げによって電線巻線部12を傷つけてショートさせてしまうという問題がある。
特開平08−168095号公報
そこで、本発明が解決しようとする課題は、上述した従来技術において生じるボイスコイルに形成された電線巻線部がジュール熱やスピーカ振動に耐えきれずに移動して、断線やボイスコイルボビンから脱落するという問題が一例として挙げられる。
上記目的を達成するため本発明によるスピーカ用ボイスコイルは、以下の独立請求項に係る構成を少なくとも具備するものである。
請求項1に記載の発明は、ボイスコイルボビンに、樹脂皮膜が被覆された電線を巻装することによって電線巻線部が形成されたスピーカ用ボイスコイルにおいて、
前記電線巻線部の一端部或いは両端部に接合して耐熱繊維糸が前記ボイスコイルボビンに巻装され、且つ前記耐熱繊維糸が巻装された部分が樹脂材或いはコーティング剤により固定された糸巻部を有することを特徴とする。
上記目的を達成するため請求項2に記載の発明は、ボイスコイルボビンに、樹脂皮膜が被覆された電線を巻装することによって電線巻線部が形成されたスピーカ用ボイスコイルにおいて、
前記電線巻線部の一端部に接合して耐熱繊維糸が前記ボイスコイルボビンに巻装され、且つ前記耐熱繊維糸によって前記電線巻線部を被覆した糸巻部を有することを特徴とする。
上記目的を達成するため請求項4に記載の発明は、ボイスコイルボビンに、樹脂皮膜が被覆された電線を巻装することによって電線巻線部が形成されたスピーカ用ボイスコイルにおいて、
前記電線巻線部の一端部或いは両端部に接合して、前記電線とは非導通の補強電線が前記ボイスコイルボビンに巻装され、且つ前記補強電線が巻装された部分が、加熱処理、溶剤処理或いは接着剤の何れかにより固定された補強電線巻線部を有することを特徴とする。
上記目的を達成するため請求項5に記載の発明は、ボイスコイルボビンに、樹脂皮膜が被覆された電線を巻装することによって電線巻線部が形成されたスピーカ用ボイスコイルにおいて、
前記電線巻線部の一端部に接合して、前記電線とは非導通の補強電線が前記ボイスコイルボビンに巻装され、且つ前記補強電線が巻装された部分が、加熱処理、溶剤処理或いは接着剤の何れかにより固定されると共に、前記補強電線によって前記電線巻線部を被覆した補強電線巻線部を有することを特徴とする。
上記目的を達成するため請求項11に記載の発明は、ボイスコイルボビンに、樹脂皮膜が被覆された電線を巻装することによって電線巻線部が形成されたスピーカ用ボイスコイルにおいて、
前記電線巻線部の一端部に接合して耐熱繊維糸が前記ボイスコイルボビンに巻装され、且つ前記耐熱繊維糸が巻装された部分が樹脂材或いはコーティング剤により固定された糸巻部を有すると共に、前記ボイスコイルボビンの他端部が外側に折り曲げられていることを特徴とする。
上記目的を達成するため請求項12に記載の発明は、ボイスコイルボビンに、樹脂皮膜が被覆された電線を巻装することによって電線巻線部が形成されたスピーカ用ボイスコイルにおいて、
前記電線巻線部の一端部に接合して、前記電線とは非導通の補強電線が前記ボイスコイルボビンに巻装され、且つ前記補強電線が巻装された部分が、加熱処理、溶剤処理或いは接着剤の何れかにより固定された補強電線巻線部を有すると共に、前記ボイスコイルボビンの他端部が外側に折り曲げられていることを特徴とする。
電線巻線部のコイル端部に接合して耐熱繊維糸或いは補強電線をボイスコイルボビンに巻装することによって、ジュール熱やスピーカ振動等により電線巻線部が初期の取付位置から移動しにくいスピーカ用ボイスコイルが実現した。
また、電線巻線部のコイル端部に接合して耐熱繊維糸或いは補強電線をボイスコイルに巻装し、且つボイスコイルボビンの磁気回路側のコイル端部を外側に折り曲げることによって、電線巻線部の脱落がほとんどないスピーカ用ボイスコイルが実現した。
以下、本発明の最も好適と思われる実施形態について図面を参照して詳細に説明を行う。図3は、本発明のボイスコイルを具備したコーンスピーカの断面図、図4は、同例におけるボイスコイルの断面図、図5は、同例とは異なるスピーカ用ボイスコイルの断面図、図6は、電線巻線部の電線から熱分解ガスが発生した状態を示した状態図、図7は、同例とは異なるスピーカ用ボイスコイルの断面図、図8は、同例とは異なるスピーカ用ボイスコイルの断面図、図9(a)〜(c)は、下端部がほぼ真横に向くように折り曲げられたスピーカ用ボイスコイルの断面図、図10(a)は、下端部が補強電線部に接合するように折り返されたスピーカ用ボイスコイルの断面図、(b)は、下端部が補強電線部を収容するように折り返されたスピーカ用ボイスコイルの断面図、図11(a)は、補強電線部を収容するように折り返されたスピーカ用ボイスコイルの折り返し部の側面図、(b)は、三角状のスリットが入ったスピーカ用ボイスコイルの折り返し部の側面図、(c)は、線状のスリットが入ったスピーカ用ボイスコイルの折り返し部の側面図である。
まず、図4,5,7〜11に示されるように、本発明の実施形態は、ボイスコイルボビン21に、樹脂皮膜が被覆された電線22Aを巻装することによって電線巻線部22が形成されたボイスコイル本体20を有するスピーカ用ボイスコイルを前提とするものである。
そして、第1の実施形態としては、電線巻線部22の一端部或いは両端部に接合して耐熱繊維糸23Aがボイスコイルボビン21に巻装され、且つ耐熱繊維糸23Aが巻装された部分が樹脂材或いはコーティング剤により固定された糸巻部23を有することを特徴とする。
第2には、電線巻線部22の一端部に接合して耐熱繊維糸23Aがボイスコイルボビン21に巻装され、且つ耐熱繊維糸23Aによって電線巻線部22を被覆した糸巻部231を有することを特徴する。
第3には、第2の実施形態の構成に加えて、耐熱繊維糸23Aが電線巻線部22の他端部に接合してボイスコイルボビン21に巻装されていることを特徴する。
第4には、電線巻線部22の一端部或いは両端部に接合して、電線22Aとは非導通の補強電線24Aがボイスコイルボビン21に巻装され、且つ補強電線24Aが巻装された部分が、加熱処理、溶剤処理或いは接着剤の何れかにより固定された補強電線巻線部24を有することを特徴とする。
第5には、電線巻線部22の一端部に接合して、電線22Aとは非導通の補強電線24Aがボイスコイルボビン21に巻装され、且つ補強電線22Aが巻装された部分が、加熱処理、溶剤処理或いは接着剤の何れかにより固定されると共に、補強電線22Aによって電線巻線部22を被覆した補強電線巻線部241を有することを特徴とする。
第6には、第5の実施形態の構成に加えて、補強電線24Aが電線巻線部22の他端部に接合してボイスコイルボビン21に巻装され、且つ補強電線22Aが巻装された部分が、加熱処理、溶剤処理或いは接着剤の何れかにより固定されていることを特徴とする。
第7には、第4又は第5の実施形態の構成に加えて、補強電線24Aは、外周に融着層を備えた自己融着性電線であることを特徴とする。
第8には、第4又は第5の実施形態の構成に加えて、補強電線24Aは、裸電線或いは絶縁電線の何れかであることを特徴とする。
第9には、第1乃至第8の実施形態の構成に加えて、ボイスコイルボビン21の一端部には、外側に折り曲げられた折り曲げ部21Aが形成されていることを特徴とする。
第10には、第9の実施形態の構成に加えて、ボイスコイルボビン21の折り曲げ部21Aは、ほぼ真横を向くように折り曲げられているか、電線巻線部22の一端部に接合して巻装された巻線部分としての糸巻部23,231、或いは補強電線巻線部24,241に接合するように折り返されているか、或いは電線巻線部22の一端部に接合して巻装された巻線部分としての糸巻部23,231、或いは補強電線巻線部24,241を収容するように折り返されているかのうち何れかであることを特徴とする。
第11には、電線巻線部22の一端部に接合して耐熱繊維糸23Aがボイスコイルボビン21に巻装され、且つ耐熱繊維糸23Aが巻装された部分が樹脂材或いはコーティング剤により固定された糸巻部23を有すると共に、ボイスコイルボビン21の他端部には、外側に折り曲げられた折り曲げ部21Aが形成されていることを特徴とする。
第12には、電線巻線部22の一端部に接合して、電線22Aとは非導通の補強電線24Aがボイスコイルボビン21に巻装され、且つ補強電線24Aが巻装された部分が、加熱処理、溶剤処理或いは接着剤の何れかにより固定された補強電線巻線部24を有すると共に、ボイスコイルボビン21の他端部には、外側に折り曲げられた折り曲げ部21Aが形成されていることを特徴とする。
第13には、第12の実施形態の構成に加えて、補強電線24Aは、外周に融着層を備えた自己融着性電線であることを特徴とする。
第14には、第12の実施形態の構成に加えて、補強電線24Aは、裸電線或いは絶縁電線の何れかであることを特徴とする。
第15には、第11乃至第14の何れか1つの実施形態の構成に加えて、ボイスコイルボビン21の他端部の折り曲げ部21Aは、ほぼ真横を向くように折り曲げられているか、前記電線巻線部22の一端部に接合して巻装された巻線部分としての糸巻部23,231、或いは補強電線巻線部24,241に接合するように折り返されているか、或いは電線巻線部22の一端部に接合して巻装された巻線部分としての糸巻部23,231、或いは補強電線巻線部24,241を収容するように折り返されているかのうち何れかであることを特徴とする。
第16には、第9乃至第15の何れか1つの実施形態の構成に加えて、ボイスコイルボビン21の折り曲げ部21Aには、スリット21A1が入っていることを特徴とする。
第17には、第1乃至第16の実施形態のうち何れか1つの構成に加えて、ボイスコイル200〜211のうち何れかを用いたスピーカ装置であることを特徴とする。
第1の実施形態の特徴によれば、ボイスコイルボビン21の電線巻線部22の一端部或いは両端部に接合して耐熱繊維糸23Aがボイスコイルボビン21に巻装されていると共に、その巻装された部分を樹脂材或いはコーティング剤により固定した糸巻部23が設けられている。これにより、電線巻線部22は、初期の取付位置、すなわち予め設定された所定の取付位置からの移動が阻止されるため、例え、大入力に伴うボイスコイル200の発熱によって電線22Aにコーティングした樹脂皮膜が熱的に破壊されて電線巻線部22の電線結合が緩んだとしても、電線巻線部22が断線したりボイスコイルボビン21から脱落する虞が大幅に低減されたボイスコイル200を得ることができる。
また、耐熱繊維糸23Aをボイスコイルボビン21に巻装するので、ボイスコイル200の剛性が強化され、分割共振を抑えることができると共に、ボイスコイルボビン21の下方とされる端部を外側に折り曲げ加工等をする必要がなく、製造コストを低減化することができる。
さらにまた、接着剤の使用量を大幅に削減することができ、コストの低減化を図ることができる。
第2又は第3の実施形態の特徴によれば、ボイスコイルボビン21の電線巻線部22の一端部、或いは両端部に接合して耐熱繊維糸23Aがボイスコイルボビン21に巻装されていると共に、そのボイスコイルボビン21を巻装した耐熱繊維糸によって電線巻線部22を被覆した糸巻部231が設けられている。これにより、電線巻線部22は、その一端部、或いは両端部が糸巻部231によってしっかりと保持されているため初期の取付位置からの移動が阻止され、例え、大入力に伴うボイスコイル201の発熱によって電線巻線部22の電線結合が緩んだとしても、電線巻線部22が断線したりボイスコイルボビン21から脱落する虞が大幅に低減されたボイスコイル201を得ることができる。
しかも、ジュール熱によって電線巻線部22の電線22Aの樹脂皮膜が発熱した際、電線22Aから発生する熱分解ガスは、糸巻部231の耐熱繊維糸23Aと耐熱繊維糸23Aとの隙間から大気に放出されるので、糸巻部231に膨れが生じることはない。
また、耐熱繊維糸23Aを用いて電線巻線部22を被覆するため、電線巻線部22の外周面の凹凸を吸収してぴったりと密着した立体的な補強が可能になる。そのうえ、いかなる形状のボイスコイル201にも対応することができる。
さらにまた、耐熱繊維糸23Aをボイスコイルボビン21に巻装するので、ボイスコイル201の剛性が強化され、分割共振を抑えることができると共に、ボイスコイルボビン21の下方とされる端部を外側に折り曲げ加工等をする必要がなく、製造コストを低減化することができる。また、ボビン加工に伴うボイスコイル変形等の不具合を未然に防止することができる。
さらにまた、接着剤の使用量を大幅に削減することができ、コストの低減化を図ることができる。
第4の実施形態の特徴によれば、ボイスコイルボビン21の電線巻線部22の一端部或いは両端部に接合して電線22Aとは非導通の補強電線24Aがボイスコイルボビン21に巻装されていると共に、この補強電線24Aが巻装された部分が加熱処理、溶剤処理或いは接着剤の何れかにより固定された補強電線巻線部24が設けられている。これにより、電線巻線部22は、その一端部或いは両端部が補強電線巻線部24によってしっかりと保持されているため初期の取付位置からの移動が阻止され、例え、大入力に伴うボイスコイル202の発熱によって電線巻線部22の電線結合が緩んだとしても、電線巻線部22が断線したりボイスコイルボビン21から脱落する虞が大幅に低減されたボイスコイル202を得ることができる。
また、補強電線24Aをボイスコイルボビン21に巻装するので、ボイスコイル202の剛性が強化され、分割共振を抑えることができると共に、ボイスコイルボビン21の下方とされる端部を外側に折り曲げ加工等をする必要がなく、製造コストを低減化することができる。
さらにまた、接着剤の使用量を大幅に削減することができ、コストの低減化を図ることができる。
第5乃至第7の実施形態の特徴によれば、ボイスコイルボビン21の電線巻線部22の一端部、或いは両端部に接合して電線22Aとは非導通の補強電線24Aとしての自己融着電線がボイスコイルボビン21に巻装されていると共に、その自己融着電線が巻装された部分が、加熱処理或いは溶剤処理の何れかにより固定され、さらに、そのボイスコイルボビン21を巻装した自己融着電線によって電線巻線部22を被覆した補強電線巻線部241が設けられている。これにより、電線巻線部22は、その一端部、或いは両端部が自己融着電線によってしっかりと保持されているため初期の取付位置からの移動が阻止され、例え、大入力に伴うボイスコイル203の発熱によって電線巻線部22の電線結合が緩んだとしても、電線巻線部22が断線したりボイスコイルボビン21から脱落する虞が大幅に低減されたボイスコイル203を得ることができる。
また、自己融着電線をボイスコイルボビン21に巻装するので、ボイスコイル203の剛性が強化され、分割共振を抑えることができると共に、ボイスコイルボビン21の下方とされる端部を外側に折り曲げ加工等をする必要がなく、製造コストを低減化することができる。
さらにまた、接着剤の使用量を大幅に削減することができ、コストの低減化を図ることができる。
第8の実施形態の特徴によれば、ボイスコイルボビン21の電線巻線部22の一端部、或いは両端部に接合して電線22Aとは非導通の補強電線24Aとしての裸電線或いは絶縁電線がボイスコイルボビン21に巻装されていると共に、その補強電線24Aが巻装された部分が接着剤により固定され、さらに、そのボイスコイルボビン21を巻装した裸電線或いは絶縁電線によって電線巻線部22を被覆した補強電線巻線部241が設けられている。これにより、電線巻線部22は、その一端部、或いは両端部が裸電線或いは絶縁電線によってしっかりと保持されているため初期の取付位置からの移動が阻止され、例え、大入力に伴うボイスコイル203の発熱によって電線巻線部22の電線結合が緩んだとしても、電線巻線部22が断線したりボイスコイルボビン21から脱落すること虞が大幅に低減されたボイスコイル203を得ることができる。
また、裸電線或いは絶縁電線をボイスコイルボビン21に巻装するので、ボイスコイル203の剛性が強化され、分割共振を抑えることができると共に、ボイスコイルボビン21の下方とされる端部を外側に折り曲げ加工等をする必要がなく、製造コストを低減化することができる。
さらにまた、接着剤の使用量を大幅に削減することができ、コストの低減化を図ることができる。
第9の実施形態の特徴によれば、ボイスコイルボビン21の一端部には、外側に折り曲げられた折り曲げ部21Aが形成されており、この折り曲げ部21Aによって電線巻線部22の一端部側への抜け止めがなされている。これにより、第1乃至第8の実施形態の作用効果に加えて、ボイスコイルボビン21は、電線巻線部22の脱落に対してより強固な構造となるので、例え、大入力に伴うボイスコイル204〜206の発熱によって電線巻線部22の電線結合が緩んだとしても、電線巻線部22が断線したりボイスコイルボビン21からほとんど脱落することがないボイスコイル204〜206を得ることができる。
第10の実施形態の特徴によれば、折り曲げ部21Aは、ほぼ真横を向くように折り曲げられているか、電線巻線部22の一端部に接合して巻装された巻線部分としての糸巻部23,231、或いは補強電線巻線部24,241に接合するように折り返されているか、或いは電線巻線部22の一端部に接合して巻装された巻線部分としての糸巻部23,231、或いは補強電線巻線部24,241を収容するように折り返されているかのうち何れかである。これにより、第10の実施形態の作用効果に加えて、電線巻線部22全体を収容するようにボイスコイルボビン21に折り曲げ加工を施す必要はないので、ボイスコイルボビン21の一端部を外側に折り曲げても製造コストの上昇を抑えることができる。
さらに、ボイスコイルボビン21が、例えば、チタン等の硬い金属ボビンであったとしても、ボイスコイルボビン21の折り曲げによって電線巻線部22に傷がつくようなことはない。
第11の実施形態の特徴によれば、ボイスコイルボビン21の電線巻線部22の一端部に接合して耐熱繊維糸23Aがボイスコイルボビン21に巻装されていると共に、その巻装された部分を樹脂材或いはコーティング剤により固定した糸巻部23が設けられている。さらに、このボイスコイルボビン21の他端部には、外側に折り曲げられた折り曲げ部21Aが形成されており、この折り曲げ部21Aによって電線巻線部22の他端部側への抜け止めがなされている。これにより、ボイスコイルボビン21は、電線巻線部22の脱落に対してより強固な構造となるので、例え、大入力に伴うボイスコイルの発熱によって電線巻線部22の電線結合が緩んだとしても、電線巻線部22が断線したりボイスコイルボビン21からほとんど脱落することがないボイスコイルを得ることができる。
第12の実施形態の特徴によれば、ボイスコイルボビン21の電線巻線部22の一端部に接合して、電線22Aとは非導通の補強電線24Aがボイスコイルボビン21に巻装されていると共に、補強電線24Aが巻装された部分が、加熱処理、溶剤処理或いは接着剤の何れかにより固定された補強電線巻線部24が設けられている。さらに、このボイスコイルボビン21の他端部には、外側に折り曲げれた折り曲げ部21Aが形成されており、この折り曲げ部21Aによって電線巻線部22の他端部側への抜け止めがなされている。これにより、ボイスコイルボビン21は、電線巻線部22の脱落に対してより強固な構造となるので、例え、大入力に伴うボイスコイルの発熱によって電線巻線部22の電線結合が緩んだとしても、電線巻線部22が断線したりボイスコイルボビン21からほとんど脱落することがないボイスコイルを得ることができる。
第13の実施形態の特徴によれば、補強電線24Aとしての自己融着電線が巻装された部分が加熱処理或いは溶剤処理の何れかにより固定される。これにより、第12の実施形態の作用効果に加えて、ボイスコイルの剛性が強化されるので、分割共振を抑えることができると共に、接着剤の使用量を大幅に削減することができ、コストの低減化を図ることができる。
第14の実施形態の特徴によれば、補強電線24Aとしての裸電線或いは絶縁電線が巻装された部分が接着剤により固定される。これにより、第12の実施形態の作用効果に加えて、ボイスコイルの剛性が強化されるので、分割共振を抑えることができると共に、接着剤の使用量を大幅に削減することができ、コストの低減化を図ることができる。
第15の実施形態の特徴によれば、折り曲げ部21Aは、ほぼ真横を向くように折り曲げられているか、電線巻線部22の他端部に接合するように折り返されているか、或いは電線巻線部22の他端部を収容するように折り返されているかのうち何れかである。これにより、第11乃至第14の実施形態の作用効果に加えて、電線巻線部22全体を収容するようにボイスコイルボビン21に折り曲げ加工を施す必要はないので、ボイスコイルボビン21の他端部を外側に折り曲げても製造コストの上昇を抑えることが可能なボイスコイル204〜209を提供することができる。
また、ボイスコイル204〜209のボイスコイルボビン21が、例えば、チタン等の硬い金属ボビンであったとしても、ボイスコイルボビン21の折り曲げによって電線巻線部22が傷つくようなことはない。
第16の実施形態の特徴によれば、折り曲げ部21Aには、スリット21A1が入っている。これにより、第9乃至第15の実施形態の作用効果に加えて、ボイスコイルボビン21に導電性材料を用いた場合における渦電流の発生が防止され、機械抵抗を大幅に低減化させることによって、動作が極めてスムーズなボイスコイル210,211を提供することができる。
さらに、折り曲げ部21Aとなるボイスコイルボビン21の他端部に予めスリット21A1を入れておくことで、ボイスコイルボビン21にチタン等の硬い金属を用いたとしても、ボイスコイルボビン21の他端部の折り返しを容易に行うことができるようになる。そのうえ、ボイスコイルボビン21の他端部に折り曲げ部21Aを形成しても、スリット21A1によってボイスコイルボビン21の重量の低減化を図ることができる。
第17の実施形態の特徴によれば、電線巻線部22が断線したりボイスコイルボビン21から脱落する虞が極めて低減化されたボイスコイル200〜211を用いたスピーカ装置であるため、長期間にわたり安定した音質を得ることができると共に、優れた耐久力、大きな耐入力を得ることができる。さらに、ボイスコイル200〜211の剛性が強化されるので、分割共振が抑えられた歪みの少ない再生音を得ることができる。
以下、本発明の実施例1について図3、4を参照しながら詳細に説明を行う。
図3に示されるように、本ボイスコイル200は、コーンスピーカ100の磁気回路30を構成するリング状のプレート31、マグネット32、ヨーク33及びこのヨーク33の中心部に形成された凸状のセンタコア34によって形成される磁気ギャップ35内に配置されているものであって、このボイスコイル200の図中上方とされる側部には、コーン状の振動板40の付け根(コーンネック)及びリング状のダンパ41の内周縁が結合固定されている。振動板40は、その外周縁に一体的に設けられたドーム状のエッジ42を介して、プレート31に取り付けられたフレーム43の開口縁に接合した状態で結合固定されていると共に、ダンパ41の外周縁は、フレーム43の中央段部に接合した状態で結合固定されている。
このボイスコイル200は、図3、4に示されるように、円筒状のボイスコイルボビン21と、このボイスコイルボビン21の図中上下端部とされる側部と適宜距離をあけた位置に、樹脂皮膜(絶縁皮膜及び接着皮膜)が被覆された電線22Aが複数層(或いは単層)となるように整列巻き(以下、巻装という)された電線巻線部22とを備えたボイスコイル本体20を有している。なお、この電線巻線部22には、それぞれ図示しないリード線(錦糸線)を介して正負の入力端子に電気的に接続されている。
さらに、このボイスコイル200は、その電線巻線部22のコイル両端部、すなわち図中上側及び下側(振動板側及び磁気回路側)とされるコイル両端部に接合した状態で、電線巻線部22の抜け止めを行うように、耐熱繊維糸23Aがボイスコイルボビン21に複数層となるように巻装されたのち、その耐熱繊維糸23Aが巻装された部分を図示しない樹脂材或いはコーティング剤により固定することによって図中上下方向に離間して形成された糸巻部23,23が備えられている。
なお、糸巻部23,23は、電線巻線部22のコイル両端部に形成される構成のみに限定されるのではなく、例えば、図中下方側(磁気回路側)とされるコイル端部にのみ糸巻部23を設けることが可能である。
なお、上述した糸巻部23,23に用いられる耐熱繊維糸としては、例えば、液晶ポリマー繊維糸、アラミド繊維糸、炭素繊維糸、金属繊維糸、ガラス繊維糸、セラミックス繊維糸、炭化ケイ素繊維糸、ボロン繊維糸、アモルファス繊維糸等が挙げられる。さらには、後述する糸巻部23,231に用いられる耐熱繊維糸もほぼ同様な繊維糸が挙げられる。
また、樹脂材としては、ポリアミド樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、PP樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテル樹脂、並びにこれらを複数組み合わせて作られた接着剤或いはワニス等が挙げられる。
また、コーティング剤としては、常温乾燥或いは低温加熱によりセラミック化するコーティング剤が好適とされ、例えば、金属アルコキシド系ポリマーと無機フィラーとを用いて構成されたセラミック系コーティング剤が挙げられる。
そして、上述したボイスコイル200を具備したコーンスピーカ100に電気信号を入力すると、ボイスコイル200が磁気ギャップ35内で振動し、その振動が振動板40に伝達されることによって電気信号が音響信号に変換される。この変換時にあっては、例えば、大入力に伴うボイスコイル200の発熱によって、電線22Aにコーティングされている樹脂皮膜が熱的に破壊されて電線巻線部22の電線結合、或いはボイスコイルボビン21との結合が緩んだとしても、糸巻部23,23によって電線巻線部22は、初期の取付位置、すなわち予め設定された所定の取付位置からの移動が阻止される。その結果、電線巻線部22が断線したりボイスコイルボビン21から脱落する虞が大幅に低減されたボイスコイル200を得ることができる。
また、耐熱繊維糸23Aをボイスコイルボビン21に巻装するので、ボイスコイル200の剛性が強化され、分割共振を抑えることができると共に、ボイスコイルボビン21の下端部(磁気回路側の端部のこと)を外側に折り曲げ加工等をする必要がなく、製造コストを低減化することができる。
次に、本発明の実施例2について図5を参照しながら詳細に説明を行う。図5は、同例とは異なるボイスコイルの断面図である。
このボイスコイル201にあっては、ボイスコイルボビン21の電線巻線部22のコイル両端部に接合するように耐熱繊維糸23Aがボイスコイルボビン21に巻装され、且つそのボイスコイルボビン21を巻装した耐熱繊維糸23Aによって電線巻線部22を被覆した糸巻部231が設けられている。
なお、糸巻部231は、電線巻線部22のコイル両端部及び電線巻線部22を被覆する構成のみに限定されるのではなく、例えば、電線巻線部22の図中下方側(磁気回路側)とされるコイル端部に接合してボイスコイルボビン21に巻装され、且つ電線巻線部22を被覆するように構成することが可能である。
上述した構成によれば、電線巻線部22は、そのコイル両端部、或いは下端部が糸巻部231によってしっかりと保持されているため初期の取付位置からの移動が阻止されると共に、例え、大入力に伴うボイスコイル201の発熱によって電線22Aにコーティングされている樹脂皮膜が熱的に破壊されて電線巻線部22の電線結合、或いはボイスコイルボビン21との結合が緩んだとしても、電線巻線部22が断線したりボイスコイルボビン21から脱落する虞が大幅に低減される。しかも、ジュール熱によって糸巻部231に被覆された電線22Aの樹脂皮膜が発熱した際、電線22Aから発生する熱分解ガスは、図6(a)、(b)に示されるように、電線巻線部22を樹脂フィルム50で被覆した場合には膨れが生じるのに対し、図6(c)に示された矢印のように、糸巻部231の耐熱繊維糸23Aと耐熱繊維糸23Aとの隙間から大気に放出されるので、糸巻部231に膨れが生じることはない。
また、耐熱繊維糸23Aを用いて電線巻線部22を被覆するため、電線巻線部22の外周面の凹凸を吸収してぴったりと密着した立体的な補強が可能になる。そのうえ、いかなる形状のボイスコイル201にも対応することができる。
さらにまた、耐熱繊維糸23Aをボイスコイルボビン21に巻装するので、ボイスコイル201の剛性が強化され、分割共振を抑えることができると共に、ボイスコイルボビン21の下端部を外側に折り曲げ加工等をする必要がなく、製造コストを低減化することができる。また、ボビン加工に伴うボイスコイル変形等の不具合を未然に防止することができる。
次に、本発明の実施例3について図7を参照しながら詳細に説明を行う。図7は、同例とは異なるボイスコイルの断面図である。
このボイスコイル202にあっては、電線巻線部22のコイル両端部に接合して、電線22Aとは非導通とされた補強電線24Aがボイスコイルボビン21に巻装され、且つ補強電線24Aに巻装された部分が、通電加熱、加熱炉、熱風融着及びアルコール融着等の加熱処理、溶剤処理或いは接着剤によって固定された補強電線巻線部24が形成されている。
なお、補強電線巻線部24,24は、電線巻線部22のコイル両端部に形成される構成のみに限定されるのではなく、例えば、図中下方側(磁気回路側)とされるコイル端部に補強電線巻線部24を設けることが可能である。
また、上述した補強電線巻線部24に用いられる補強電線24Aとしては、例えば、外周に融着層を備えた自己融着性電線、導体がそのまま剥きだしになっている裸電線或いは導体が絶縁皮膜によって被覆された絶縁電線等が挙げられる。 自己融着性電線を用いて巻装した場合、その巻装した部分には加熱処理或いは溶剤処理がなされて固定され、裸電線或いは絶縁電線が用いられた場合には、その巻装した部分には接着剤が用いられて固定される。
また、導体の断面は、円形状、楕円状、正方形及び長方形(矩形状)の何れでもよい。
さらに、導体の素材としては、銅、アルミ、銅クラッドアルミ、鉄及びステンレス等が挙げられるが、導通体であればこれに限定されるものではない。
また、線材は、一本の導体を用いた単線、或いは複数の細い導体を撚り合わせた撚り線の何れかでもよい。
さらにまた、補強電線24Aは、電線22Aとほぼ同一の線径、形状及び材質である必要はない。
上述した構成によれば、電線巻線部22は、コイル両端部、或いは下方側のコイル端部が補強電線巻線部24によってしっかりと保持されているため初期の取付位置からの移動が阻止され、例え、大入力に伴うボイスコイル202の発熱によって電線巻線部22の電線結合、或いはボイスコイルボビン21との結合が緩んだとしても、電線巻線部22が断線したりボイスコイルボビン21から脱落する虞が大幅に低減されたボイスコイル202を得ることができる。
また、補強電線24Aとしての自己融着性電線、裸電線或いは絶縁電線の何れかをボイスコイルボビン21に巻装するので、ボイスコイル202の剛性が強化され、分割共振を抑えることができると共に、ボイスコイルボビン21の下端部を外側に折り曲げ加工等をする必要がなく、製造コストを低減化することができる。
次に、本発明の実施例4について図8を参照しながら詳細に説明を行う。図8は、同例とは異なるボイスコイルの断面図である。
このボイスコイル203にあっては、ボイスコイルボビン21の電線巻線部22のコイル両端部に接合するように補強電線24Aがボイスコイルボビン21に巻装され、且つそのボイスコイルボビン21を巻装した補強電線24Aによって電線巻線部22を被覆した補強電線巻線部241が設けられている。
なお、補強電線巻線部241は、電線巻線部22のコイル両端部及び電線巻線部22を被覆する構成のみに限定されるのではなく、例えば、電線巻線部22の図中下方側(磁気回路側)とされるコイル端部に接合してボイスコイルボビン21に巻装され、且つ電線巻線部22を被覆するように構成することが可能である。なお、電線巻線部22を被覆した部分の補強電線24Aに対しては、加熱、溶剤処理或いは接着処理を行わないようにして、電線22Aから発生する熱分解ガスを補強電線24Aと補強電線24Aとの隙間から大気に放出させるように構成するのが望ましい。
上述した構成によれば、電線巻線部22は、そのコイル両端部、或いは下端部が補強電線巻線部241によってしっかりと保持されているため初期の取付位置からの移動が阻止されると共に、例え、大入力に伴うボイスコイル203の発熱によって電線22Aにコーティングされている樹脂皮膜が熱的に破壊されて電線巻線部22の電線結合、或いはボイスコイルボビン21との結合が緩んだとしても、電線巻線部22が断線したりボイスコイルボビン21から脱落する虞が大幅に低減される。しかも、ジュール熱によって補強電線巻線部241に被覆された電線22Aの樹脂皮膜が発熱した際、電線22Aから発生する熱分解ガスは、補強電線巻線部241の補強電線24Aと補強電線24Aとの隙間から大気に放出されるので、補強電線巻線部241に膨れが生じることはない。
さらにまた、補強電線24Aを用いてボイスコイルボビン21に巻装するので、ボイスコイル203の剛性が強化され、分割共振を抑えることができると共に、ボイスコイルボビン21の下端部を外側に折り曲げ加工等をする必要がなく、製造コストを低減化することができる。
次に、本発明の実施例5について図9(a)〜(c)を参照しながら詳細に説明を行う。図9は、同例とは異なるボイスコイルの断面図である。
まず、図9(a)に示されるように、ボイスコイル204にあっては、ボイスコイル21の電線巻線部22の下方側(磁気回路側)のコイル端部に接合して、電線22Aとは非導通とされた補強電線24Aが巻装され、且つ補強電線24Aに巻装された部分が、通電加熱、加熱炉、熱風融着及びアルコール融着等の加熱処理、溶剤処理或いは接着剤によって固定された補強電線巻線部24を有している。
また、図9(b)に示されるように、ボイスコイル205にあっては、ボイスコイル21の電線巻線部22のコイル両端部に補強電線巻線部24が設けられている。
さらにまた、図9(c)に示されたように、ボイスコイル206にあっては、ボイスコイルボビン21の電線巻線部22のコイル両端部、或いは下方側のコイル端部に接合するように補強電線巻線部241が巻装された状態で固定されていると共に、その補強電線巻線部241によって電線巻線部22が被覆されている。
そして、これらボイスコイル204〜206のボイスコイルボビン21の下端部には、ほぼ真横を向くように外側に折り曲げられた折り曲げ部24Aが一体的に形成されている。
上述した構成によれば、電線巻線部22のコイル両端部、或いは下方側のコイル端部が補強電線巻線部24,241によってしっかりと保持されているため初期の取付位置からの移動が阻止されている。しかも、ボイスコイル204〜206のボイスコイルボビン21の下端部には、ほぼ真横を向くように外側に折り曲げられた折り曲げ部21Aが形成されており、この折り曲げ部21Aによって電線巻線部22の磁気回路側への抜け止めがなされている。これにより、ボイスコイルボビン21は、電線巻線部22の脱落に対してより強固な構造となるので、例え、大入力に伴うボイスコイル204〜206の発熱によって電線巻線部22の電線結合が緩んだとしても、電線巻線部22が断線したりボイスコイルボビン21からほとんど脱落することがないボイスコイル204〜206を得ることができる。また、電線巻線部22全体を収容するようにボイスコイルボビン21に折り曲げ加工を施す必要はないので、ボイスコイルボビン21の他端部を外側に折り曲げても製造コストの上昇を抑えることができる。
次に、本発明の実施例6について図10(a),(b)を参照しながら詳細に説明を行う。図10(a),(b)は、同例とは異なるボイスコイルの断面図である。
図10(a),(b)に示されるように、ボイスコイル207,208にあっては、ボイスコイルボビン21の電線巻線部22の磁気回路側のコイル端部に接合して、電線22Aとは非導通とされた補強電線24Aが巻装され、且つ補強電線24Aに巻装された部分が、通電加熱、加熱炉、熱風融着及びアルコール融着等の加熱処理、溶剤処理或いは接着剤によって固定された補強電線巻線部24を有している。なお、補強電線巻線部24は、電線巻線部22の両端部に巻装されていてもよい(図11(a)参照)。また、補強電線巻線部24の代わりに電線巻線部22を被覆した補強電線巻線部241であってもよい。
そして、図10(a)に示されるように、ボイスコイル207の磁気回路側とされる端部にあっては、電線巻線部22の下端部に巻装された補強電線巻線部24に接合するように折り返された折り曲げ部24Aが一体的に形成されている。
また、図10(b)に示されるように、ボイスコイル208の磁気回路側とされる端部にあっては、電線巻線部22の下端部に巻装された補強電線巻線部24を収容するように折り返された折り曲げ部24Aが一体的に形成されている。
上述した構成によれば、電線巻線部22のコイル両端部、或いは下方側のコイル端部が補強電線巻線部24によってしっかりと保持されているため初期の取付位置からの移動が阻止されている。しかも、電線巻線部22の下端部に巻装された補強電線巻線部24に接合するように折り返された折り曲げ部24A、或いは電線巻線部22の下端部に巻装された補強電線巻線部24を収容するように折り返された折り曲げ部24Aが形成されており、これら折り曲げ部21Aによって電線巻線部22の磁気回路側への抜け止めがなされている。これにより、ボイスコイルボビン21は、電線巻線部22の脱落に対してより強固な構造となるので、例え、大入力に伴うボイスコイル207,208の発熱によって電線巻線部22の電線結合が緩んだとしても、電線巻線部22が断線したりボイスコイルボビン21からほとんど脱落することがないボイスコイル207,208を得ることができる。
また、電線巻線部22全体を収容するようにボイスコイルボビン21に折り曲げ加工を施す必要はないので、ボイスコイルボビン21の他端部を外側に折り曲げても製造コストの上昇を抑えることが可能なボイスコイル207,208を提供することができる。
また、ボイスコイル207,208のボイスコイルボビン21が、例えば、チタン等の硬い金属ボビンであったとしても、ボイスコイルボビン21の折り曲げによって補強電線巻線部24に傷がついても電線巻線部22が傷つくようなことはない。
次に、本発明の実施例7について図11(a)〜(c)を参照しながら詳細に説明を行う。図11(a)〜(c)は、同例とは異なるボイスコイルの断面図である。
図11(a)に示されるように、ボイスコイル209にあっては、ボイスコイルボビン21の電線巻線部22のコイル両端部に接合して、電線22Aとは非導通とされた補強電線24Aが巻装され、且つ補強電線24Aに巻装された部分が、通電加熱、加熱炉、熱風融着及びアルコール融着等の加熱処理、溶剤処理或いは接着剤によって固定された補強電線巻線部24を有している。なお、補強電線巻線部24は、電線巻線部22の磁気回路側の端部に巻装されていてもよい(図9(a)参照)。また、補強電線巻線部24の代わりに電線巻線部22を被覆した補強電線巻線部241であってもよい(図9(c)参照)。
さらに、このボイスコイルボビン21の磁気回路側の端部に折り曲げ形成された折り曲げ部24Aは、電線巻線部22の下端部に接合して巻装された巻線部分としての補強電線巻線部24を収容するように折り返されている。さらに、この折り曲げ部24Aには、図11(b)に示されたボイスコイル210のように、三角状のスリット24A1が入れられている。また、折り曲げ部24Aに線状のスリット24A1を放射状に入れたのが、図11(c)に示されたボイスコイル211である。
なお、スリット24A1が入れられる折り曲げ部24Aは、電線巻線部22の下端部に巻装された補強電線巻線部24を収容するように折り返された折り曲げ部24Aのみに限られたものではなく、ほぼ真横に向かうように折り曲げられた折り曲げ部24A、或いは電線巻線部22の下端部に巻装された補強電線巻線部24に接合するように折り返された折り曲げ部24Aであってもよい。
上述した構成によれば、電線巻線部22のコイル両端部、或いは下方側のコイル端部が補強電線巻線部24によってしっかりと保持されているため初期の取付位置からの移動が阻止されている。しかも、電線巻線部22の下端部に巻装された補強電線巻線部24を収容するように折り返された折り曲げ部24Aがボイスコイルボビン21の下端部に形成されており、これら折り曲げ部21Aによって電線巻線部22の磁気回路側への抜け止めがなされている。これにより、ボイスコイルボビン21は、電線巻線部22の脱落に対してより強固な構造となるので、例え、大入力に伴うボイスコイル210,211の発熱によって電線巻線部22の電線結合が緩んだとしても、電線巻線部22が断線したりボイスコイルボビン21からほとんど脱落することがないボイスコイル210,211を得ることができる。
さらに、折り曲げ部21Aには、三角状、或いは線状のスリット21A1が入っている。これにより、ボイスコイルボビン21に導電性材料を用いた場合における渦電流の発生が防止され、機械抵抗を大幅に低減化させることによって、動作が極めてスムーズなボイスコイル210,211を提供することができる。
さらに、折り曲げ部21Aとなるボイスコイルボビン21の他端部に予めスリット21A1を入れておくことで、ボイスコイルボビン21にチタン等の硬い金属を用いたとしても、ボイスコイルボビン21の他端部の折り返しを容易に行うことができるようになる。そのうえ、ボイスコイルボビン21の他端部に折り曲げ部21Aを形成しても、スリット21A1によってボイスコイルボビン21の重量の低減化を図ることができる。
なお、上述した実施例5〜7におけるボイスコイル204〜211にあっては、補強電線24Aの代わりに耐熱繊維糸23A等の巻装線材を用いることが可能である。
さらには、補強電線巻線部24、或いは糸巻部23をボイスコイルボビン21の磁気回路側端部とは異なる端部、つまり振動板側とされる端部のみに設けることが可能である。この場合、チタン等の硬い金属ボビンがボイスコイルボビン21に用いられると、折り返し部21Aを折り曲げ形成する際に電線巻線部22を傷つけてしまう虞があるが、傷がつきやすい電線巻線部22の箇所に補強電線24A、或いは耐熱繊維糸23Aを予め巻装しておけば、傷がつくのは補強電線24A、或いは耐熱繊維糸23Aのみで、電線巻線部22に傷がつかないというメリットがある。
なお、上述した材料、材質は代表的なものであり、これらに限定されるものではない。すなわち、本発明にあっては、上述した材料、材質以外のものを用いてもよく、例えば、複数の材料、糸を組み合わせたり、撚りあわせたりして用いてもよい。また、上述した糸の種類、太さ、巻数、巻き方、樹脂材については、スピーカの要求性能、音質などに応じて設定されるのが好ましい。
さらにまた、本発明は実施例1乃至7に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
さらにまた、本発明のボイスコイル200〜211の何れかを用いたコーンスピーカ100によれば、電線巻線部22が断線したりボイスコイルボビン21から脱落する虞が低減化されるので、長期間にわたり安定した音質を得ることができると共に、優れた耐久力、大きな耐入力を得ることができる。さらに、ボイスコイル200〜211の剛性が強化されるので、分割共振が抑えられた歪みの少ない再生音を得ることができる。
なお、本発明は、コーンスピーカにのみ適用されるものではなく、例えば、ドームスピーカ、ボイスコイルモータ、ピックアップコイル等にも適用することが可能である。
従来のスピーカ用ボイスコイルの断面図である。 (a)〜(c)は、従来の巻線部の移動を防止する手段が施されたボイスコイルの断面図である。 本発明のボイスコイルを具備したコーンスピーカの断面図である。 同例におけるボイスコイルの断面図である。 同例とは異なるスピーカ用ボイスコイルの断面図である。 (a)〜(c)は、電線巻線部の電線から熱分解ガスが発生した状態を示した状態図である。 同例とは異なるスピーカ用ボイスコイルの断面図である。 同例とは異なるスピーカ用ボイスコイルの断面図である。 (a)〜(c)は、下端部がほぼ真横に向くように折り曲げられたスピーカ用ボイスコイルの断面図である。 (a)は、下端部が補強電線部に接合するように折り返されたスピーカ用ボイスコイルの断面図、(b)は、下端部が補強電線部を収容するように折り返されたスピーカ用ボイスコイルの断面図である。 (a)は、補強電線部を収容するように折り返されたスピーカ用ボイスコイルの折り返し部の側面図、(b)は、三角状のスリットが入ったスピーカ用ボイスコイルの折り返し部の側面図、(c)は、線状のスリットが入ったスピーカ用ボイスコイルの断面図である。
符号の説明
100 コーンスピーカ
20 ボイスコイル本体
200〜211 ボイスコイル
21 ボイスコイルボビン
21A 折り曲げ部
21A1 スリット
22 電線巻線部
22A 電線
23,231 糸巻部
23A 耐熱繊維糸
24,241 補強電線巻線部
24A 補強電線

Claims (17)

  1. ボイスコイルボビンに、樹脂皮膜が被覆された電線を巻装することによって電線巻線部が形成されたスピーカ用ボイスコイルにおいて、
    前記電線巻線部の一端部或いは両端部に接合して耐熱繊維糸が前記ボイスコイルボビンに巻装され、且つ前記耐熱繊維糸が巻装された部分が樹脂材或いはコーティング剤により固定された糸巻部を有することを特徴とするスピーカ用ボイスコイル。
  2. ボイスコイルボビンに、樹脂皮膜が被覆された電線を巻装することによって電線巻線部が形成されたスピーカ用ボイスコイルにおいて、
    前記電線巻線部の一端部に接合して耐熱繊維糸が前記ボイスコイルボビンに巻装され、且つ前記耐熱繊維糸によって前記電線巻線部を被覆した糸巻部を有することを特徴とするスピーカ用ボイスコイル。
  3. 前記耐熱繊維糸が前記電線巻線部の他端部に接合して前記ボイスコイルボビンに巻装されていることを特徴する請求項2に記載のスピーカ用ボイスコイル。
  4. ボイスコイルボビンに、樹脂皮膜が被覆された電線を巻装することによって電線巻線部が形成されたスピーカ用ボイスコイルにおいて、
    前記電線巻線部の一端部或いは両端部に接合して、前記電線とは非導通の補強電線が前記ボイスコイルボビンに巻装され、且つ前記補強電線が巻装された部分が、加熱処理、溶剤処理或いは接着剤の何れかにより固定された補強電線巻線部を有することを特徴とするスピーカ用ボイスコイル。
  5. ボイスコイルボビンに、樹脂皮膜が被覆された電線を巻装することによって電線巻線部が形成されたスピーカ用ボイスコイルにおいて、
    前記電線巻線部の一端部に接合して、前記電線とは非導通の補強電線が前記ボイスコイルボビンに巻装され、且つ前記補強電線が巻装された部分が、加熱処理、溶剤処理或いは接着剤の何れかにより固定されると共に、前記補強電線によって前記電線巻線部を被覆した補強電線巻線部を有することを特徴とするスピーカ用ボイスコイル。
  6. 前記補強電線が前記電線巻線部の他端部に接合して前記ボイスコイルボビンに巻装され、且つ前記補強電線が巻装された部分が、加熱処理、溶剤処理或いは接着剤の何れかにより固定されていることを特徴とする請求項5に記載のスピーカ用ボイスコイル。
  7. 前記補強電線は、外周に融着層を備えた自己融着性電線であることを特徴とする請求項4乃至6の何れか1つに記載のスピーカ用ボイスコイル。
  8. 前記補強電線は、裸電線或いは絶縁電線の何れかであることを特徴とする請求項4乃至6の何れか1つに記載のスピーカ用ボイスコイル。
  9. 前記ボイスコイルボビンの一端部には、外側に折り曲げられた折り曲げ部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1つに記載のスピーカ用ボイスコイル。
  10. 前記ボイスコイルボビンの一端部の折り曲げ部は、ほぼ真横を向くように折り曲げられているか、前記電線巻線部の一端部に接合して巻装された巻線部分に接合するように折り返されているか、或いは前記電線巻線部の一端部に接合して巻装された巻線部分を収容するように折り返されているかのうち何れかであることを特徴とする請求項9に記載のスピーカ用ボイスコイル。
  11. ボイスコイルボビンに、樹脂皮膜が被覆された電線を巻装することによって電線巻線部が形成されたスピーカ用ボイスコイルにおいて、
    前記電線巻線部の一端部に接合して耐熱繊維糸が前記ボイスコイルボビンに巻装され、且つ前記耐熱繊維糸が巻装された部分が樹脂材或いはコーティング剤により固定された糸巻部を有すると共に、前記ボイスコイルボビンの他端部には、外側に折り曲げられた折り曲げ部が形成されていることを特徴とするスピーカ用ボイスコイル。
  12. ボイスコイルボビンに、樹脂皮膜が被覆された電線を巻装することによって電線巻線部が形成されたスピーカ用ボイスコイルにおいて、
    前記電線巻線部の一端部に接合して、前記電線とは非導通の補強電線が前記ボイスコイルボビンに巻装され、且つ前記補強電線が巻装された部分が、加熱処理、溶剤処理或いは接着剤の何れかにより固定された補強電線巻線部を有すると共に、前記ボイスコイルボビンの他端部には、外側に折り曲げられた折り曲げ部が形成されていることを特徴とするスピーカ用ボイスコイル。
  13. 前記補強電線は、外周に融着層を備えた自己融着性電線であることを特徴とする請求項12に記載のスピーカ用ボイスコイル。
  14. 前記補強電線は、裸電線或いは絶縁電線の何れかであることを特徴とする請求項12に記載のスピーカ用ボイスコイル。
  15. 前記ボイスコイルボビンの他端部の折り曲げ部は、ほぼ真横を向くように折り曲げられているか、前記電線巻線部の他端部に接合するように折り返されているか、或いは前記電線巻線部の他端部を収容するように折り返されているかのうち何れかであることを特徴とする請求項11乃至14の何れか1つに記載のスピーカ用ボイスコイル。
  16. 前記ボイスコイルボビンの折り曲げ部には、スリットが入っていることを特徴とする請求項9乃至15の何れか1つに記載のスピーカ用ボイスコイル。
  17. 請求項1乃至16の何れか1つに記載のスピーカ用ボイスコイルを用いたことを特徴とするスピーカ装置。
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