JP2006352218A - ターボ等化システム及び受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 干渉波が多い場合、或いは多値の変調を使った場合に、簡単な構成で簡単な処理により誤り伝播を抑えることができるターボ等化システム(復号システム)及び受信機を提供する。
【解決手段】 受信信号のデータについて最初の等化処理をする等化器2asと、誤り訂正復号を行う復号化器3と、誤り訂正復号した結果を用いて受信信号のデータにおける2回目以降の等化処理をする等化器2bと、最初の等化については等化器2aの出力を選択し、2回目以降の等化については等化器2bの出力を選択するスイッチ6bと、等化器2bからの出力とスイッチ6bからの出力を予め定められた割合で加算してスイッチ6bの入力側に出力する平滑化手段とを有するターボ等化システム及び受信機である。
【選択図】 図6
【解決手段】 受信信号のデータについて最初の等化処理をする等化器2asと、誤り訂正復号を行う復号化器3と、誤り訂正復号した結果を用いて受信信号のデータにおける2回目以降の等化処理をする等化器2bと、最初の等化については等化器2aの出力を選択し、2回目以降の等化については等化器2bの出力を選択するスイッチ6bと、等化器2bからの出力とスイッチ6bからの出力を予め定められた割合で加算してスイッチ6bの入力側に出力する平滑化手段とを有するターボ等化システム及び受信機である。
【選択図】 図6
Description
本発明は、ターボ等化システム及び受信機に係り、特に、処理量を少なくして誤り伝播を抑えることができるターボ等化システム及び受信機に関する。
ターボ符号で使われている繰り返し復号の手法を、等化・復号に適用したターボ等化(TE)が提案されている。
このターボ等化は、干渉なしの特性に近い優れた特性を示している。
そして、このターボ等化には、2種類のタイプがあり、一つは、等化器で、干渉のトレリスを利用して事後値(又は外部値)を求めるタイプ(Trellis Based Turbo Equalizer:TRB-TE)があり(非特許文献1参照)、もう一つは、誤り訂正復号器の軟出力復号結果を使って干渉キャンセルを行うタイプ(ISI Canceling Turbo Equalizer:ISIC-TE)がある(非特許文献2,3参照)。
このターボ等化は、干渉なしの特性に近い優れた特性を示している。
そして、このターボ等化には、2種類のタイプがあり、一つは、等化器で、干渉のトレリスを利用して事後値(又は外部値)を求めるタイプ(Trellis Based Turbo Equalizer:TRB-TE)があり(非特許文献1参照)、もう一つは、誤り訂正復号器の軟出力復号結果を使って干渉キャンセルを行うタイプ(ISI Canceling Turbo Equalizer:ISIC-TE)がある(非特許文献2,3参照)。
TRB-TEは、干渉波が多い場合には、処理量が多くなって適用に困難であるが、ISIC-TEは、干渉波の数が多い場合にも処理量が少なく、適用可能である。
尚、ISIC-TEは、処理量が少ないものの、誤り訂正復号器の軟出力復号結果が誤っていた場合に、干渉キャンセル処理により、誤りの範囲を広げてしまう現象(誤り伝播)が生じる場合がある(非特許文献3参照)。誤り伝播が起こると、特性は大きく劣化してしまう。
尚、ISIC-TEは、処理量が少ないものの、誤り訂正復号器の軟出力復号結果が誤っていた場合に、干渉キャンセル処理により、誤りの範囲を広げてしまう現象(誤り伝播)が生じる場合がある(非特許文献3参照)。誤り伝播が起こると、特性は大きく劣化してしまう。
そこで、誤り伝播を抑圧するために、誤り訂正復号器の軟出力復号結果の信頼度が低い部分に対して、部分的にTRB-TEによる等化を行うことが提案されている。具体的には、軟出力復号結果を設定したしきい値と比較し、当該しきい値より軟出力復号結果の値が低い場合に、TRB-TEの等化を行うものである。
尚、ターボ等化に関連する先行公開特許出願には、特開2005−065197号公報(特許文献1)と、特開2004−221702号公報(特許文献2)と、特開2004−166218号公報(特許文献3)と、特開2002−359563号公報(特許文献4)と、特開2002−330115号公報(特許文献5)と、特開2002−208881号公報(特許文献6)とがある。
但し、上記特許文献に記載された発明は、いずれもターボ等化による誤り伝播を抑えることに関するものではない。
但し、上記特許文献に記載された発明は、いずれもターボ等化による誤り伝播を抑えることに関するものではない。
しかしながら、上記従来のISIC-TEを用いて、誤り伝播が発生した場合に、信頼度が低い部分について部分的にTRB-TEによる等化を行う方式では、非特許文献3においては干渉波数が5の2値伝送の場合であったので、当該方法が適用可能であったが、干渉波が多い場合、或いは、多値の変調を行った場合には、処理量が膨大となって受信機には適用できないという問題点があった。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、干渉波が多い場合、或いは多値の変調を使った場合に、簡単な構成で簡単な処理により誤り伝播を抑えることができるターボ等化システム及び受信機を提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、ターボ等化システムにおいて、受信信号に対して最初の等化処理をする第1の等化器と、誤り訂正復号を行う復号化器と、誤り訂正復号した結果を用いて受信信号のデータに対する2回目以降の等化処理をする第2の等化器と、最初の等化については第1の等化器の出力を選択し、2回目以降の等化については第2の等化器の出力を選択するスイッチと、第2の等化器からの出力とスイッチからの出力を予め定められた割合で加算してスイッチの入力側に出力する平滑化手段とを有することを特徴とする。
本発明は、受信機において、上記ターボ等化システムを備えたことを特徴とする。
本発明は、ターボ等化システムにおいて、受信信号に対して最初の等化処理をする第1の等化器と、受信信号を記憶するメモリと、誤り訂正復号を行うと共に、誤り訂正の事後値又は外部値を出力する復号化器と、復号化器からの事後値又は外部値を入力し、当該値に対応した期待値を出力する信号生成器と、信号生成器からの期待値を用いてメモリから出力される受信信号に対して2回目以降の等化処理をする第2の等化器と、最初の等化については第1の等化器の出力を選択し、2回目以降の等化については第2の等化器の出力を選択するスイッチと、第2の等化器からの出力に特定の係数を乗算する第1の乗算器と、スイッチからの出力を遅延させる遅延回路と、遅延回路からの出力に特定の係数を乗算する第2の乗算器と、第1の乗算器の出力と第2の乗算器の出力を加算してスイッチの入力側に出力する加算器とを有することを特徴とする。
本発明は、ターボ等化システムにおいて、受信信号に対して最初の等化処理をする第1の等化器と、受信信号を記憶するメモリと、誤り訂正復号を行うと共に、誤り訂正の事後値又は外部値を出力する復号化器と、復号化器からの事後値又は外部値を入力し、当該値に対応した期待値を出力する信号生成器と、特定の係数を乗算する第1の乗算器と、信号生成器からの期待値に特定の係数を乗算する第2の乗算器と、第1の乗算器の出力と第2の乗算器の出力を加算する加算器と、加算器からの出力を用いてメモリから出力される受信信号に対する2回目以降の等化処理をする第2の等化器と、最初の等化については第1の等化器の出力を選択し、2回目以降の等化については第2の等化器の出力を選択する第1のスイッチと、第1の等化器からの出力を遅延させる第1の遅延回路と、加算器からの出力を遅延させる第2の遅延回路と、最初の等化については第1の遅延回路の出力を選択し、2回目以降の等化については第2の遅延回路の出力を選択する第2のスイッチとを有することを特徴とする。
本発明は、ターボ等化システムにおいて、受信信号に対して最初の等化処理をする第1の等化器と、受信信号を記憶するメモリと、誤り訂正復号を行うと共に、誤り訂正の事後値又は外部値を出力する復号化器と、復号化器からの事後値又は外部値を入力し、当該値に対応した期待値を出力する信号生成器と、信号生成器からの期待値を用いてメモリから出力される受信信号に対して2回目以降の等化処理をする第2の等化器と、復号化器に入力される信号を順次遅延させる複数の第1の遅延回路と、第2の等化器からの出力を順次遅延させる複数の第2の遅延回路と、第2の等化器及び該複数の第2の遅延回路からの出力に特定の係数を乗算する第1の乗算器と、復号化器に入力される信号及び該複数の第1の遅延回路からの出力に特定の係数を乗算する第2の乗算器と、第1の乗算器の出力と第2の乗算器の出力を加算して出力する加算器と、最初の等化については第1の等化器の出力を選択し、2回目以降の等化については加算器からの出力を選択するスイッチとを有することを特徴とする。
本発明は、ターボ等化システムにおいて、受信信号に対して最初の等化処理をする第1の等化器と、受信信号を記憶するメモリと、誤り訂正復号を行うと共に、誤り訂正の事後値又は外部値を出力する復号化器と、復号化器からの事後値又は外部値を入力し、当該値に対応した期待値を出力する信号生成器と、信号生成器からの期待値を用いてメモリから出力される受信信号に対して2回目以降の等化処理をする第2の等化器と、最初の等化については第1の等化器の出力を選択し、2回目以降の等化については第2の等化器の出力を選択するスイッチと、スイッチからの出力を遅延させる遅延回路と、第2の等化器からの出力と遅延回路からの出力を加算する加算器と、加算器からの出力に特定の係数を乗算してスイッチの入力側に出力する乗算器とを有することを特徴とする。
本発明は、上記ターボ等化システムにおいて、スイッチと復号化器との間に、データを元の順序に並び直す処理を行うディインタリーバと、信号生成器と第2の等化器との間に、データの並び替えを行うインタリーバとを設けたことを特徴とする。
本発明は、受信機において、上記ターボ等化システムを備えることを特徴とする。
本発明は、復号システムにおいて、1段目モジュールとして、受信信号を等化処理する第1の等化器と、等化処理された信号を誤り訂正復号する第1の復号化器と、第1の復号化器からの事後値又は外部値を入力し、当該値に対応した期待値を出力する第1の信号生成器と、第1の等化器からの信号を遅延させる第1の遅延回路と、受信信号を遅延させる第2の遅延回路とを有し、2段目モジュールとして、第1の信号生成器からの期待値と第2の遅延回路からの信号を入力して等化処理を行う第2の等化器と、第2の等化器の出力に特定の係数を乗算する第1の乗算器と、第1の遅延回路の出力に特定の係数を乗算する第2の乗算器と、第1の乗算器からの出力と第2の乗算器からの出力とを加算する第1の加算器と、第1の加算器からの出力を誤り訂正復号する第2の復号化器と、第2の復号化器からの事後値又は外部値を入力し、当該値に対応した期待値を出力する第2の信号生成器と、第2の遅延回路からの出力を遅延させる第3の遅延回路とを有し、最終段モジュールとして、前段の信号生成器からの期待値と前段の遅延回路からの信号を入力して等化処理を行う第3の等化器と、第3の等化器からの出力に特定の係数を乗算する第3の乗算器と、前段の加算器からの出力を遅延させた信号に特定の係数を乗算する第4の乗算器と、第3の乗算器からの出力と第4の乗算器からの出力とを加算する第2の加算器と、第2の加算器からの出力を誤り訂正復号する第3の復号化器とを有することを特徴とする。
本発明は、受信機において、上記復号システムを備えることを特徴とする。
本発明によれば、受信信号に対して最初の等化処理をする第1の等化器と、誤り訂正復号を行う復号化器と、誤り訂正復号した結果を用いて受信信号のデータに対する2回目以降の等化処理をする第2の等化器と、最初の等化については第1の等化器の出力を選択し、2回目以降の等化については第2の等化器の出力を選択するスイッチと、第2の等化器からの出力とスイッチからの出力を予め定められた割合で加算してスイッチの入力側に出力する平滑化手段とを有するターボ等化システムとしているので、干渉波が多い場合、或いは、多値の変調を行った場合でも、誤り伝播を抑制できる効果がある。
本発明によれば、受信信号に対して最初の等化処理をする第1の等化器と、受信信号を記憶するメモリと、誤り訂正復号を行うと共に、誤り訂正の事後値又は外部値を出力する復号化器と、復号化器からの事後値又は外部値を入力し、当該値に対応した期待値を出力する信号生成器と、信号生成器からの期待値を用いてメモリから出力される受信信号のデータに対して2回目以降の等化処理をする第2の等化器と、最初の等化については第1の等化器の出力を選択し、2回目以降の等化については第2の等化器の出力を選択するスイッチと、第2の等化器からの出力に特定の係数を乗算する第1の乗算器と、スイッチからの出力を遅延させる遅延回路と、遅延回路からの出力に特定の係数を乗算する第2の乗算器と、第1の乗算器の出力と第2の乗算器の出力を加算してスイッチの入力側に出力する加算器とを有するターボ等化システムとしているので、干渉波が多い場合、或いは、多値の変調を行った場合でも、誤り伝播を抑制できる効果がある。
本発明によれば、受信信号に対して最初の等化処理をする第1の等化器と、受信信号を記憶するメモリと、誤り訂正復号を行うと共に、誤り訂正の事後値又は外部値を出力する復号化器と、復号化器からの事後値又は外部値を入力し、当該値に対応した期待値を出力する信号生成器と、特定の係数を乗算する第1の乗算器と、信号生成器からの期待値に特定の係数を乗算する第2の乗算器と、第1の乗算器の出力と第2の乗算器の出力を加算する加算器と、加算器からの出力を用いてメモリから出力される受信信号に対する2回目以降の等化処理をする第2の等化器と、最初の等化については第1の等化器の出力を選択し、2回目以降の等化については第2の等化器の出力を選択する第1のスイッチと、第1の等化器からの出力を遅延させる第1の遅延回路と、加算器からの出力を遅延させる第2の遅延回路と、最初の等化については第1の遅延回路の出力を選択し、2回目以降の等化については第2の遅延回路の出力を選択する第2のスイッチとを有するターボ等化システムとしているので、干渉波が多い場合、或いは、多値の変調を行った場合でも、誤り伝播を抑制できる効果がある。
本発明によれば、受信信号に対して最初の等化処理をする第1の等化器と、受信信号を記憶するメモリと、誤り訂正復号を行うと共に、誤り訂正の事後値又は外部値を出力する復号化器と、復号化器からの事後値又は外部値を入力し、当該値に対応した期待値を出力する信号生成器と、信号生成器からの期待値を用いてメモリから出力される受信信号に対して2回目以降の等化処理をする第2の等化器と、復号化器に入力される信号を順次遅延させる複数の第1の遅延回路と、第2の等化器からの出力を順次遅延させる複数の第2の遅延回路と、第2の等化器及び該複数の第2の遅延回路からの出力に特定の係数を乗算する第1の乗算器と、復号化器に入力される信号及び該複数の第1の遅延回路からの出力に特定の係数を乗算する第2の乗算器と、第1の乗算器の出力と第2の乗算器の出力を加算して出力する加算器と、最初の等化については第1の等化器の出力を選択し、2回目以降の等化については加算器からの出力を選択するスイッチとを有するターボ等化システムとしているので、干渉波が多い場合、或いは、多値の変調を行った場合でも、誤り伝播を抑制できる効果がある。
本発明によれば、受信信号に対して最初の等化処理をする第1の等化器と、受信信号を記憶するメモリと、誤り訂正復号を行うと共に、誤り訂正の事後値又は外部値を出力する復号化器と、復号化器からの事後値又は外部値を入力し、当該値に対応した期待値を出力する信号生成器と、信号生成器からの期待値を用いてメモリから出力される受信信号に対する2回目以降の等化処理をする第2の等化器と、最初の等化については第1の等化器の出力を選択し、2回目以降の等化については第2の等化器の出力を選択するスイッチと、スイッチからの出力を遅延させる遅延回路と、第2の等化器からの出力と遅延回路からの出力を加算する加算器と、加算器からの出力に特定の係数を乗算してスイッチの入力側に出力する乗算器とを有するターボ等化システムとしているので、干渉波が多い場合、或いは、多値の変調を行った場合でも、誤り伝播を抑制できる効果がある。
本発明によれば、1段目モジュールとして、受信信号を等化処理する第1の等化器と、等化処理された信号を誤り訂正復号する第1の復号化器と、第1の復号化器からの事後値又は外部値を入力し、当該値に対応した期待値を出力する第1の信号生成器と、第1の等化器からの信号を遅延させる第1の遅延回路と、受信信号を遅延させる第2の遅延回路とを有し、2段目モジュールとして、第1の信号生成器からの期待値と第2の遅延回路からの信号を入力して等化処理を行う第2の等化器と、第2の等化器の出力に特定の係数を乗算する第1の乗算器と、第1の遅延回路の出力に特定の係数を乗算する第2の乗算器と、第1の乗算器からの出力と第2の乗算器からの出力とを加算する第1の加算器と、第1の加算器からの出力を誤り訂正復号する第2の復号化器と、第2の復号化器からの事後値又は外部値を入力し、当該値に対応した期待値を出力する第2の信号生成器と、第2の遅延回路からの出力を遅延させる第3の遅延回路とを有し、最終段モジュールとして、前段の信号生成器からの期待値と前段の遅延回路からの信号を入力して等化処理を行う第3の等化器と、第3の等化器からの出力に特定の係数を乗算する第3の乗算器と、前段の加算器からの出力を遅延させた信号に特定の係数を乗算する第4の乗算器と、第3の乗算器からの出力と第4の乗算器からの出力とを加算する第2の加算器と、第2の加算器からの出力を誤り訂正復号する第3の復号化器とを有するターボ等化システムとしているので、干渉波が多い場合、或いは、多値の変調を行った場合でも、誤り伝播を抑制できる効果がある。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[発明の概要]
本発明の実施の形態に係るターボ等化システムは、現在の繰り返し処理における干渉キャンセルのターボ等化器の出力信号を、過去の繰り返し処理における等化出力信号で平滑化する平滑化器を設けたことにより、ターボ等化器による誤り伝播を抑えることができるものである。
また、本発明の実施の形態に係る受信機は、上記ターボ等化システムを組み込んだものである。
[発明の概要]
本発明の実施の形態に係るターボ等化システムは、現在の繰り返し処理における干渉キャンセルのターボ等化器の出力信号を、過去の繰り返し処理における等化出力信号で平滑化する平滑化器を設けたことにより、ターボ等化器による誤り伝播を抑えることができるものである。
また、本発明の実施の形態に係る受信機は、上記ターボ等化システムを組み込んだものである。
[ターボ等化システムの全体構成]
本発明の実施の形態に係るターボ等化システムについて図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るターボ等化システムの構成ブロック図である。
本発明の実施の形態に係るターボ等化システム(本システム)は、図1に示すように、送信機における符号化器(Encoder)1と、受信機における等化器(Equalizer)2と、復号化器(Decoder)3とを基本的に有している。
尚、送信機と受信機との間は、通信路(ISI Channel with AWGN)で接続される。ここで、ISIは、符号間干渉(InterSymbol Interference)のことであり、AWGNは、加法的白色ガウス雑音(Additive White Gaussian Noise)のことである。
本発明の実施の形態に係るターボ等化システムについて図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るターボ等化システムの構成ブロック図である。
本発明の実施の形態に係るターボ等化システム(本システム)は、図1に示すように、送信機における符号化器(Encoder)1と、受信機における等化器(Equalizer)2と、復号化器(Decoder)3とを基本的に有している。
尚、送信機と受信機との間は、通信路(ISI Channel with AWGN)で接続される。ここで、ISIは、符号間干渉(InterSymbol Interference)のことであり、AWGNは、加法的白色ガウス雑音(Additive White Gaussian Noise)のことである。
[各部]
本システムの各部について具体的に説明する。
符号化器(Encoder)1は、送信機において、情報系列(Information Stream)を入力し、誤り訂正符号化する。
この誤り訂正符号化された系列は、通信路を介して受信機に送信される。
本システムの各部について具体的に説明する。
符号化器(Encoder)1は、送信機において、情報系列(Information Stream)を入力し、誤り訂正符号化する。
この誤り訂正符号化された系列は、通信路を介して受信機に送信される。
等化器(Equalizer)2は、復号化器3からの復号結果をフィードバック情報(Feedback Information)として入力し、その情報を利用して等化を行う。
復号化器(Decoder)3は、等化器2からの出力を誤り訂正復号化して、復号化された情報系列を出力すると共に、誤り訂正復号の結果を等化器2にフィードバック情報として出力する。
尚、上記システムにおいてインタリーバ、ディインタリーバを設けるようにしてもよい。図2は、本システムにインタリーバ、ディインタリーバを設けた構成を示す構成ブロック図である。
図2のシステムは、送信側の符号化器1の後段に、符号系列を並び替えるインタリーバ(π)4aを設け、受信側の等化器2と復号化器3との間に符号系列を元に戻すよう並び替えるディンタリーハ゛(π−1)5を設け、復号化器3から等化器2へのフィードバック経路にインタリーバ(π)4bを設けるようにしたものである。
図2のシステムは、送信側の符号化器1の後段に、符号系列を並び替えるインタリーバ(π)4aを設け、受信側の等化器2と復号化器3との間に符号系列を元に戻すよう並び替えるディンタリーハ゛(π−1)5を設け、復号化器3から等化器2へのフィードバック経路にインタリーバ(π)4bを設けるようにしたものである。
[受信機のターボ等化システムの全体構成]
次に、受信機におけるターボ等化システムの構成について図3を参照しながら説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る受信機のターボ等化システムの構成ブロック図である。
ターボ等化システムは、図3に示すように、初回に用いる等化器(EQ0)2aと、誤り訂正復号結果を用いる等化器(ISIC-TE)2bと、復号化器(Decoder)3と、受信信号をメモリ8a又はメモリ8bに入力するスイッチ6aと、メモリ8a又はメモリ8bの出力を選択するスイッチ6bと、スイッチ6bからの信号を等化器2a又は等化器2bを出力するスイッチ6cと、等化器2a又は等化器2bと復号化器3を接続するスイッチ6dと、フィードバック信号生成器(Feedback Signal Generator)7と、メモリ(1)8aと、メモリ(2)8bとを基本的に有している。
次に、受信機におけるターボ等化システムの構成について図3を参照しながら説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る受信機のターボ等化システムの構成ブロック図である。
ターボ等化システムは、図3に示すように、初回に用いる等化器(EQ0)2aと、誤り訂正復号結果を用いる等化器(ISIC-TE)2bと、復号化器(Decoder)3と、受信信号をメモリ8a又はメモリ8bに入力するスイッチ6aと、メモリ8a又はメモリ8bの出力を選択するスイッチ6bと、スイッチ6bからの信号を等化器2a又は等化器2bを出力するスイッチ6cと、等化器2a又は等化器2bと復号化器3を接続するスイッチ6dと、フィードバック信号生成器(Feedback Signal Generator)7と、メモリ(1)8aと、メモリ(2)8bとを基本的に有している。
[受信機のターボ等化システムの各部]
等化器(EQ0)2aは、初回に用いる等化器であって、復号化器3からのフィードバックがなくても等化できるものを用いている。例えば、線形等化器、TRB-TB等が考えられる。
等化器(ISIC-TE)2bは、復号化器3からフィードバックされた誤り訂正復号結果を用いる等化器である。等化器2bの具体的構成については後述する。
等化器(EQ0)2aは、初回に用いる等化器であって、復号化器3からのフィードバックがなくても等化できるものを用いている。例えば、線形等化器、TRB-TB等が考えられる。
等化器(ISIC-TE)2bは、復号化器3からフィードバックされた誤り訂正復号結果を用いる等化器である。等化器2bの具体的構成については後述する。
復号化器(Decoder)3は、スイッチ6bを介して等化器2a又は等化器2bから入力される信号について誤り訂正復号を行い、硬判定(Hard Decision)を出力すると共に、誤り訂正復号の事後値又は外部値(増分の値)をフィードバック信号生成器7に出力する。
フィードバック信号生成器(Feedback Signal Generator)7は、復号化器3からの事後値又は外部値を入力し、それら値に対応した期待値を等化器2bに出力する。
メモリ8a,8bは、受信信号のデータブロックを交互に記憶するものである。
具体的には、メモリ8aが受信信号の最初のデータブロックを記憶すると、メモリ8bが受信信号の2番目のデータブロックを記憶し、更に、メモリ8aが受信信号の3番目のデータブロックを記憶し、メモリ8bが受信信号の4番目のデータブロックを記憶するようになる。
具体的には、メモリ8aが受信信号の最初のデータブロックを記憶すると、メモリ8bが受信信号の2番目のデータブロックを記憶し、更に、メモリ8aが受信信号の3番目のデータブロックを記憶し、メモリ8bが受信信号の4番目のデータブロックを記憶するようになる。
スイッチ6aは、入力される受信信号について、メモリ8a又はメモリ8bに交互にデータブロックを記憶させるよう切り替わる。
スイッチ6bは、最初の等化処理を行うデータブロック又は2回目以降の等化処理を行うデータブロックを選択するよう切り替わる。
スイッチ6bは、最初の等化処理を行うデータブロック又は2回目以降の等化処理を行うデータブロックを選択するよう切り替わる。
スイッチ6cは、メモリ8a,8bと等化器2a又は等化器2bを接続するもので、切り替えのタイミングは、受信信号のデータに対する最初の等化については等化器2aに接続し、2回目以降の等化については等化器2bに接続する。
スイッチ6dは、等化器2a又は等化器2bと復号化器3を接続するもので、切り替えのタイミングは、受信信号のデータについて1番目の等化については等化器2aと復号化器3とを接続し、2回目以降の等化については等化器2bと復号化器3とを接続する。
尚、スイッチ6a,6b,6c,6dの切り替えタイミング、等化器2a,2b、復号化器3、フィードバック信号生成器7及びメモリ8a,8bの動作タイミングについては、図3では図示していないが、制御部が別個に設けられ、当該制御部によって制御されるようになっている。
つまり、図3に示すシステムでは、最初の受信ブロックに対しても2番目以降の受信ブロックに対しても同じように、1つの受信ブロックに対して何度も等化・復号処理を繰り返し行うものである。このとき、初回は等化器2aを使った等化を行い、2回目以降は第2の等化器2bを使った等化を行うものである。
尚、上記ターボ等化システムにおいてインタリーバ、ディインタリーバを設けるようにしてもよい。図4は、図3のターボ等化システムにインタリーバ、ディインタリーバを設けた構成を示す構成ブロック図である。
図4のターボ等化システムは、スイッチ6dと復号化器3との間に、符号系列を元に戻すよう並び替えるディンタリーハ゛(π−1)5を設け、フィードバック信号生成器7と等化器2bとの間に、符号系列を並び替えるインタリーバ(π)4を設けるようにしたものである。
図4のターボ等化システムは、スイッチ6dと復号化器3との間に、符号系列を元に戻すよう並び替えるディンタリーハ゛(π−1)5を設け、フィードバック信号生成器7と等化器2bとの間に、符号系列を並び替えるインタリーバ(π)4を設けるようにしたものである。
[ISIC-TEの構成]
次に、ISIC-TE2bの構成について図5を参照しながら説明する。図5は、ISIC-TE2bの構成ブロック図である。
ISIC-TE2bは、整合フィルタ21と、干渉成分生成フィルタ22と、減算器23とを基本的に有している。
整合フィルタ21は、ISI Channelの伝達関数H(z)に対するH*(z-1)を用いる。
干渉成分生成フィルタ22は、後述するG(z)を用いる。
次に、ISIC-TE2bの構成について図5を参照しながら説明する。図5は、ISIC-TE2bの構成ブロック図である。
ISIC-TE2bは、整合フィルタ21と、干渉成分生成フィルタ22と、減算器23とを基本的に有している。
整合フィルタ21は、ISI Channelの伝達関数H(z)に対するH*(z-1)を用いる。
干渉成分生成フィルタ22は、後述するG(z)を用いる。
尚、G(z)は以下の式で表される。
G(z) =H(z)H*(z-1)−H(z)H*(z-1)|z=0
つまり、フィードバック信号生成器7からの期待値を入力したとき、G(z)の出力は、整合フィルタ21を通過後の干渉成分の推定値となっている。
減算器23は、整合フィルタ21からの出力から干渉成分生成フィルタ22からの出力を引くものであり、これにより、干渉分を抑えることができるものである。
G(z) =H(z)H*(z-1)−H(z)H*(z-1)|z=0
つまり、フィードバック信号生成器7からの期待値を入力したとき、G(z)の出力は、整合フィルタ21を通過後の干渉成分の推定値となっている。
減算器23は、整合フィルタ21からの出力から干渉成分生成フィルタ22からの出力を引くものであり、これにより、干渉分を抑えることができるものである。
[復号システム1]
次に、本発明の第1の実施の形態に係る平滑化器を用いたターボ等化システムについて図6を参照しながら説明する。図6は、本発明の第1の実施の形態に係る平滑化器を用いたターボ等化システムの構成ブロック図である。
第1の実施の形態に係る平滑化器を用いたターボ等化システム(復号システム1)は、図6に示すように、図3のターボ等化システムに平滑化器10を設けた構成となっている。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る平滑化器を用いたターボ等化システムについて図6を参照しながら説明する。図6は、本発明の第1の実施の形態に係る平滑化器を用いたターボ等化システムの構成ブロック図である。
第1の実施の形態に係る平滑化器を用いたターボ等化システム(復号システム1)は、図6に示すように、図3のターボ等化システムに平滑化器10を設けた構成となっている。
平滑化器10は、係数(適当な実数)WFを乗算する乗算器(第1の乗算器)11と、スイッチ(第4のスイッチ)6dからの出力を遅延させる遅延回路(D)12と、係数(適当な実数)WBを乗算する乗算器(第2の乗算器)13と、乗算器11からの出力と乗算器13からの出力とを加算する加算器14とを備え、スイッチ6dが、等化器2aからの出力又は加算器14からの出力を選択する。
ここで、遅延回路は、データを一時的に記憶するメモリで、例えば、シフトレジスタ等を用いている。
ここで、遅延回路は、データを一時的に記憶するメモリで、例えば、シフトレジスタ等を用いている。
図6のターボ等化システムは、現在の繰り返し時点の等化器(ISIC-TE)2bの等化結果と1回前の繰り返し時点の等化結果を適当な比率(WF,WB)で加算することで平滑化を行い、等化器(ISIC-TE)2bでの誤り伝播を抑えることができるようになっている。
尚、WFとWBの値について、例えば、WF=1/2,WB=1/2が考えられる。
尚、WFとWBの値について、例えば、WF=1/2,WB=1/2が考えられる。
具体的には、受信信号はスイッチ6a、メモリ8、スイッチ6b,6cを介して最初に等化器2aで等化処理され、スイッチ2dによって遅延回路12と復号化器3に出力される。
そして、復号化器3で誤り訂正復号化され、誤り訂正復号の事後値又は外部値をフィードバック信号生成器7に出力する。
そして、復号化器3で誤り訂正復号化され、誤り訂正復号の事後値又は外部値をフィードバック信号生成器7に出力する。
フィードバック信号生成器7では、誤り訂正復号の事後値又は外部値に対応する期待値を生成して、等化器2bに出力する。
等化器2bでは、受信信号が記憶されたメモリ8から2回目の等化を行う受信信号を読み込み、フィードバック信号生成器7から入力された期待値に基づいて等化処理を行い、乗算器11に出力する。
等化器2bでは、受信信号が記憶されたメモリ8から2回目の等化を行う受信信号を読み込み、フィードバック信号生成器7から入力された期待値に基づいて等化処理を行い、乗算器11に出力する。
乗算器11は、等化器2bからの出力に係数WFを乗算し、加算器14に出力する。
また、遅延回路12に蓄えられたデータは乗算器13で係数WBが乗算され、加算器14に出力される。
加算器14では、乗算器11からの出力と乗算器13からの出力との加算し、スイッチ6dに出力し、スイッチ6dが加算器14からのデータを復号化器3と遅延回路12に出力する。
上記の処理を特定のブロックについて複数回繰り返して行い、復号化器3から硬判定を得ることができる。
図6のシステムにおいても、スイッチの切り替えタイミング、各部の動作タイミングは、図示していない制御部によって制御されるものである。
また、遅延回路12に蓄えられたデータは乗算器13で係数WBが乗算され、加算器14に出力される。
加算器14では、乗算器11からの出力と乗算器13からの出力との加算し、スイッチ6dに出力し、スイッチ6dが加算器14からのデータを復号化器3と遅延回路12に出力する。
上記の処理を特定のブロックについて複数回繰り返して行い、復号化器3から硬判定を得ることができる。
図6のシステムにおいても、スイッチの切り替えタイミング、各部の動作タイミングは、図示していない制御部によって制御されるものである。
[復号システム2]
また、図4のターボ等化システムに平滑化器10を設けた構成(復号システム)を図7に示す。図7は、本発明の第2の実施の形態に係る平滑化器を用いたターボ等化システムの構成ブロック図である。
図7のターボ等化システムにおける構成及び動作は、図6における構成及び動作と基本的に同じであるが、インタリーバ4、ディインタリーバ5が設けられて動作する点で相違する。
また、図4のターボ等化システムに平滑化器10を設けた構成(復号システム)を図7に示す。図7は、本発明の第2の実施の形態に係る平滑化器を用いたターボ等化システムの構成ブロック図である。
図7のターボ等化システムにおける構成及び動作は、図6における構成及び動作と基本的に同じであるが、インタリーバ4、ディインタリーバ5が設けられて動作する点で相違する。
次に、デコーダ3の構成の一例について図8を参照しながら説明する。図8は、デコーダの概略構成ブロック図である。
デコーダ3は、図8に示すように、内部デコーダ(Inner Decoder)31と、ディインタリーバ(π−1)32と、外部デコーダ(Outer Decoder)33と、インタリーバ(π)34とを備えている。
後述のSCTCMでは、このような構成をとるが、もっと簡単な構成とすることができる。それは、単に内部デコーダ(内復号器)のみを用いるものである。この場合、「内」を付さずに、「復号器」と表す。
デコーダ3は、図8に示すように、内部デコーダ(Inner Decoder)31と、ディインタリーバ(π−1)32と、外部デコーダ(Outer Decoder)33と、インタリーバ(π)34とを備えている。
後述のSCTCMでは、このような構成をとるが、もっと簡単な構成とすることができる。それは、単に内部デコーダ(内復号器)のみを用いるものである。この場合、「内」を付さずに、「復号器」と表す。
内部デコーダ31は、例えば、BCJR(Bahl-Cocke-Jelinek-Raviv)復号器が用いられる。
ディインタリーバ32は、符号系列が並び替えられていれば、元の順序に並び直す処理を行う。
外部デコーダ33は、例えば、BCJR復号器が用いられる。
ディインタリーバ32は、符号系列が並び替えられていれば、元の順序に並び直す処理を行う。
外部デコーダ33は、例えば、BCJR復号器が用いられる。
[復号システム3]
次に、第3の実施の形態に係るターボ等化システムについて図9を参照しながら説明する。図9は、第3の実施の形態に係るターボ等化システムの構成ブロック図である。
第3の実施の形態に係るターボ等化システム(復号システム3)は、図9に示すように、図6又は図7のシステムとは平滑化器10の構成が異なっている。
次に、第3の実施の形態に係るターボ等化システムについて図9を参照しながら説明する。図9は、第3の実施の形態に係るターボ等化システムの構成ブロック図である。
第3の実施の形態に係るターボ等化システム(復号システム3)は、図9に示すように、図6又は図7のシステムとは平滑化器10の構成が異なっている。
図9における平滑化器10は、フィードバック信号生成器7からの出力に係数WFを乗算する乗算器(第1の乗算器)11と、等化器(第1の等化器)2aからの出力を遅延させる遅延回路(D:第1の遅延回路)12と、係数WBを乗算する乗算器(第2の乗算器)13と、乗算器11の出力と乗算器13の出力とを加算して等化器2bに出力する加算器14と、加算器14からの出力を遅延させる遅延回路(D:第2の遅延回路)15と、遅延回路12からの出力又は遅延回路15からの出力のいずれかを選択するスイッチ(第5のスイッチ)16とを有している。
尚、図9においても、スイッチの切り替え制御、各部の動作タイミングを図示していないが制御部により制御するものである。
尚、図9においても、スイッチの切り替え制御、各部の動作タイミングを図示していないが制御部により制御するものである。
図9のターボ等化システムにおける動作は、受信信号を最初に等化器2aで等化処理し、平滑化器10の遅延回路12に出力されると共に、スイッチ6dが等化器2aからの出力を復号化器3に出力する。
復号化器3で誤り訂正復号が為され、誤り訂正の事後値又は外部値がフィードバック信号生成器7に出力する。フィードバック信号生成器7は、復号化器3からの事後値又は外部値に基づいて期待値を平滑化器10の乗算器11に出力する。
復号化器3で誤り訂正復号が為され、誤り訂正の事後値又は外部値がフィードバック信号生成器7に出力する。フィードバック信号生成器7は、復号化器3からの事後値又は外部値に基づいて期待値を平滑化器10の乗算器11に出力する。
平滑化器10では、フィードバック信号生成器7からの期待値に乗算器11が係数WFを乗算する。スイッチ16では、遅延回路12に蓄えられたデータを選択して乗算器13に出力し、乗算器13で係数WBを乗算する。
加算器14では、乗算器11からの出力と乗算器13からの出力とを加算して、等化器2bと遅延回路15に出力する。
加算器14では、乗算器11からの出力と乗算器13からの出力とを加算して、等化器2bと遅延回路15に出力する。
等化器2bでは、メモリ8a又はメモリ8bから読み込んだ2回目の等化を行う受信信号について加算器14からの期待値に従って等化処理を行い、スイッチ6dに出力する。
スイッチ6dは、等化器2bの出力を復号化器3に出力し、復号化器3からの誤り訂正復号の事後値又は外部値をフィードバック信号生成器7に出力し、フィードバック信号生成器7で期待値を生成して平滑化器10に出力する。
スイッチ6dは、等化器2bの出力を復号化器3に出力し、復号化器3からの誤り訂正復号の事後値又は外部値をフィードバック信号生成器7に出力し、フィードバック信号生成器7で期待値を生成して平滑化器10に出力する。
平滑化器10では、1回前の等化器への入力が、遅延回路15にデータが蓄積されているので、スイッチ16は遅延回路15のデータを乗算器13に出力し、乗算器13で係数WBを乗算して、加算器14で乗算器11からの出力と加算し、加算器14からの出力が等化器2bと遅延回路15に出力される。上記処理を複数回繰り返し行う。
尚、3回目以降の等化については、2回目の等化処理と同様の処理が為されるものである。
尚、3回目以降の等化については、2回目の等化処理と同様の処理が為されるものである。
[復号システム4]
次に、第4の実施の形態に係るターボ等化システムについて図10を参照しながら説明する。図10は、第4の実施の形態に係るターボ等化システムの構成ブロック図である。
第4の実施の形態に係るターボ等化システム(復号システム4)は、図10に示すように、図6,7,9に示した平滑化器とは相違している。
次に、第4の実施の形態に係るターボ等化システムについて図10を参照しながら説明する。図10は、第4の実施の形態に係るターボ等化システムの構成ブロック図である。
第4の実施の形態に係るターボ等化システム(復号システム4)は、図10に示すように、図6,7,9に示した平滑化器とは相違している。
図10に示す平滑化器10は、スイッチ(第4のスイッチ)6dと、複数の乗算器(第1の乗算器)11-0〜11-mと、複数の遅延回路(第1の遅延回路)12-1〜12-nと、複数の乗算器(第2の乗算器)13-0〜11-nと、加算器14と、複数の遅延回路(第2の遅延回路)15-1〜15-mとを有している。
図10のターボ等化システムでの動作は、受信データの最初の等化は等化器2aに等化処理を行わせ、スイッチ6dが最初のデータブロックをディインタリーバ5と乗算器13-0、遅延回路12-1に出力する。
ディインタリーバ5は、並び直しを行い復号化器3に出力し、復号化器3は誤り訂正復号を行い、誤り訂正の事後値又は外部値をフィードバック信号生成器7に出力する。フィードバック信号生成器7は、期待値をインタリーバ4に出力し、インタリーバ4で並び替えを行い、等化器2bに期待値を出力する。
ディインタリーバ5は、並び直しを行い復号化器3に出力し、復号化器3は誤り訂正復号を行い、誤り訂正の事後値又は外部値をフィードバック信号生成器7に出力する。フィードバック信号生成器7は、期待値をインタリーバ4に出力し、インタリーバ4で並び替えを行い、等化器2bに期待値を出力する。
等化器2bは、メモリ8a,8bから2回目の等化を行う受信信号を読み込み、インタリーバ4から入力される期待値に基づいて等化処理を行い、その処理結果を乗算器11-0と遅延回路15-1に出力する。加算器14は、乗算器13-0からの出力と乗算器11-0からの出力を加算してスイッチ6dに出力し、スイッチ6dは、加算器14からの出力をディインタリーバ5と乗算器13-0、遅延回路12-1に出力する。また、等化器2bもフィードバック信号生成器7からの2番目のデータブロックに関する期待値が入力されて等化結果を乗算器11-0と遅延回路15-1に出力する。
このようにして、遅延回路12及び遅延回路15にはデータがシフトされて行き、複数の乗算器11からの出力と複数の乗算器13からの出力が加算器14で加算され、スイッチ6bに出力される処理を繰り返すことになる。
[復号システム5]
次に、第5の実施の形態に係る復号システム(復号システム5)について図11を参照しながら説明する。図11は、第5の実施の形態に係る復号システムの構成ブロック図である。
図11の復号システムは、第1〜4の実施の形態において、循環的に繰り返し処理を行っていたものを1段目から最終段までをモジュール化したものである。
次に、第5の実施の形態に係る復号システム(復号システム5)について図11を参照しながら説明する。図11は、第5の実施の形態に係る復号システムの構成ブロック図である。
図11の復号システムは、第1〜4の実施の形態において、循環的に繰り返し処理を行っていたものを1段目から最終段までをモジュール化したものである。
図11の復号システムは、1段目モジュールとして、受信信号が入力される等化器(EQ0)2aと、復号化器(Decoder)3-0と、信号生成器(Signal Generator)7-0と、モジュール外に遅延回路(第2の遅延回路)15-1と、遅延回路(第1の遅延回路)12-1とを有し、2段目モジュールとして、信号生成器7-0からの期待値と遅延回路15-1からの信号を入力して等化処理を行う等化器(ISIC-TE)2b-1と、等化器2b-1の出力に係数WF0を乗算する乗算器11-0と、遅延回路12-1の出力に係数WB0を乗算する乗算器13-0と、乗算器11-0からの出力と乗算器13-0からの出力とを加算する加算器14-1と、復号化器3-1と、信号生成器7-1と、モジュール外に遅延回路(第3の遅延回路)15-2を有し、最終段モジュールとして、等化器2b-nと、等化器2b-nからの出力に係数WFmを乗算する乗算器11-mと、遅延回路12-nからの信号に係数WBnを乗算する乗算器13-nと、乗算器11-mからの出力と乗算器13-nからの出力とを加算する加算器14-nと、復号化器3-nとを有している。
尚、1段目モジュールと最終段モジュールは特殊な構成であるが、2段目以降のモジュールは2段目モジュールと同様の構成のモジュールとなる。
図11の復号システムでは、1段目モジュールから順に信号処理が為され、最終段モジュールの復号化器3-nから誤り伝播を抑えることができる硬判定を出力できるものである。
図11の復号システムでは、1段目モジュールから順に信号処理が為され、最終段モジュールの復号化器3-nから誤り伝播を抑えることができる硬判定を出力できるものである。
本発明の実施の形態によれば、一つ前の等化出力と現在の等化(ISIC-TE)出力の平均を等化出力とすることで、誤り伝播を抑えることができるターボ等化システム(復号システム)及び受信機を提供できる効果がある。
以下、本発明の一実施例を説明する。
実施例では、符号器の一例として直列連接トレリス符号化変調(SCTCM)を用いている。まず、単純にSCTCMと符号間干渉キャンセル形ターボ等化器(ISIC-TE)を組み合わせたシステム(従来システム)について、ISIC-TEの誤り伝播によって大きな特性劣化が生じることを示し、本実施例の効果について説明する。
実施例では、符号器の一例として直列連接トレリス符号化変調(SCTCM)を用いている。まず、単純にSCTCMと符号間干渉キャンセル形ターボ等化器(ISIC-TE)を組み合わせたシステム(従来システム)について、ISIC-TEの誤り伝播によって大きな特性劣化が生じることを示し、本実施例の効果について説明する。
上記従来システムで、送信側では、8PSK変調のSCTCMで、符号化変調し送信している。通信路は、準静的レイリーフェージング通信路で、M波の干渉を受けるものとする。
従来システムのシミュレーション結果を図12に示す。図12は、従来システムにおけるビット誤り率(BER)特性を示す図である。ここで、通信路は、M=9波の干渉を受ける準静的レイリーフェージング通信路であり、SCTCMに用いた符号器は、外符号器の遅延器数4,内符号器の遅延器数1(最上位ビットは無符号化)の場合の最適符号を用いたものである。SCTCMのインタリーバサイズは1023シンボル、線形等化器のタップ数は29、タップ係数は、トレーニング長116シンボルのRLSアルゴリズムで決定した。
図12を参照すると、繰り返し2回目以降、繰り返し等化・復号するたびに、誤りが増加していることがわかる。
従来システムのシミュレーション結果を図12に示す。図12は、従来システムにおけるビット誤り率(BER)特性を示す図である。ここで、通信路は、M=9波の干渉を受ける準静的レイリーフェージング通信路であり、SCTCMに用いた符号器は、外符号器の遅延器数4,内符号器の遅延器数1(最上位ビットは無符号化)の場合の最適符号を用いたものである。SCTCMのインタリーバサイズは1023シンボル、線形等化器のタップ数は29、タップ係数は、トレーニング長116シンボルのRLSアルゴリズムで決定した。
図12を参照すると、繰り返し2回目以降、繰り返し等化・復号するたびに、誤りが増加していることがわかる。
また、ある送信ブロック内で、繰り返すたびに誤りが増加していく現象が、どのように起こっているかを調べてみたのが図13である。図13は、ISIC-TEによる誤り伝播を示す図である。
図13は、ある送信ブロック内で、等化出力の硬判定結果が誤りとなった位置を示しており、図の横軸が送信ブロック中のシンボルの位置(100から900シンボルの位置を示している)、縦軸が繰り返し回数を表している。
図13は、ある送信ブロック内で、等化出力の硬判定結果が誤りとなった位置を示しており、図の横軸が送信ブロック中のシンボルの位置(100から900シンボルの位置を示している)、縦軸が繰り返し回数を表している。
図13で、縦線が引いてある部分は、等化出力の硬判定結果が誤りとなっている部分である。図13を参照すると、誤りの増加はある位置の周りに広がっていることが分かる。これは、デコーダからの誤った判定シンボルがISIC-TEを介して、前後Mシンボルに影響し、前後Mシンボルが誤った等化結果を出力する現象が起こっているためと考えられる。すなわち、ISIC-TEによる誤り伝播のためと考えられる。
上記のISIC-TEによる誤り伝播が起こった送信ブロックについて、特定のシンボルの等化出力が繰り返しと共にどのように変化するかを調べてみた。これを図14に示す。図14は、繰り返しに対する等化信号の位相の変化を示した図である。
図5における横軸が繰り返し回数、縦軸が等化出力信号の位相を表している。図中のCorrect Phaseは正しい送信信号の位相を、ISIC-TE PhaseはISIC-TE出力信号の位相を示している(但し、1回目は線形等化器の出力信号の位相)。
図5における横軸が繰り返し回数、縦軸が等化出力信号の位相を表している。図中のCorrect Phaseは正しい送信信号の位相を、ISIC-TE PhaseはISIC-TE出力信号の位相を示している(但し、1回目は線形等化器の出力信号の位相)。
これを見ると、ISIC-TE出力信号の位相は、正しい送信信号の位相を挟んで振動していることが分かる。これは、一つ前の繰り返し時点の等化出力に対する現在のISIC-TE出力の変化分が大きすぎるためと考えられる。
そこで、この変化の大きさを小さくすれば、この現象を抑えられる考え、一つ前の等化出力と現在のISIC-TE出力の平均を現在の等化出力とすることにした。
そこで、この変化の大きさを小さくすれば、この現象を抑えられる考え、一つ前の等化出力と現在のISIC-TE出力の平均を現在の等化出力とすることにした。
上記の考えを実現するターボ等化システム(復号システム/平滑化システム)を図15に示す。図15は、実施例の復号システムの構成ブロック図である。
図15のシステムは、基本的には、図6のシステムと同様であり、相違する点は、復号化器3がSCTCMの復号化器であり、図6において2つの乗算器11,13を一つの乗算器13で実現している点である。乗算器13の係数は1/2としている。
図15のシステムは、基本的には、図6のシステムと同様であり、相違する点は、復号化器3がSCTCMの復号化器であり、図6において2つの乗算器11,13を一つの乗算器13で実現している点である。乗算器13の係数は1/2としている。
図15のシステムによる出力結果は、図14のSmoothed Phaseで示した通り、繰り返しと共に振動する現象がなくなり、正しい送信信号の位相に近付いて行くことが分かる。
そして、図15のシステムによる等化出力信号の硬判定結果の誤り位置を図16に示す。図16は、平滑化により誤り伝播の抑制効果を示す図である。これは、図13と同じ送信ブロックに平滑化を適用した場合の結果である。図13と図16を比較すると、図15のシステムにより、ISIC-TEによる誤り伝播が抑えられていることが分かる。
そして、図15のシステムによる等化出力信号の硬判定結果の誤り位置を図16に示す。図16は、平滑化により誤り伝播の抑制効果を示す図である。これは、図13と同じ送信ブロックに平滑化を適用した場合の結果である。図13と図16を比較すると、図15のシステムにより、ISIC-TEによる誤り伝播が抑えられていることが分かる。
図15のシステムのBER特性を図17に示す。図17は、平滑化によるBER特性の改善効果を示す図である。図中ISIC-TE+Smoothingは図15の平滑化システムを利用した場合、ISIC-TEはISIC-TEを用いた場合、Uncodedは無符号化QPSKで線形等化のみを行った場合を示している。
また、ISIC-TEは、最も特性の良かった繰り返し2回目の特性を示している。
平滑化システムの場合、繰り返すたびに誤りが増える現象は起こらなかったので、繰り返し10回の特性を示している(これ以上、繰り返しても大きな改善は得られなかった)。
また、ISIC-TEは、最も特性の良かった繰り返し2回目の特性を示している。
平滑化システムの場合、繰り返すたびに誤りが増える現象は起こらなかったので、繰り返し10回の特性を示している(これ以上、繰り返しても大きな改善は得られなかった)。
図17の範囲内では、平滑化なしのISIC−TEでは、BER=10−4以下を実現できていないが、図15の平滑化システムでは、BER=10−6でもエラーフロアが観測されていないことが分かる。BER=10−3で、TEと平滑化システムを比較すると、平滑化システムは、7.2[dB]の改善が見られる。
また、無符号化システムは、BER=10−3を実現できなかったので、BER=10−2で比較すると、平滑化システムは、5.2[dB]の符号化利得が得られていることが分かる。
また、無符号化システムは、BER=10−3を実現できなかったので、BER=10−2で比較すると、平滑化システムは、5.2[dB]の符号化利得が得られていることが分かる。
干渉波数の多い符号間干渉通信路において、ISIC−TEによる等化を行うと、ISIC-TEの誤り伝播により、特性が大きく劣化することは明らかである。その対策として、等化信号の平滑化システムを提案した。これは、1回前の繰り返し時点の等化信号と現在のISIC-TE出力の平均を現在の等化出力とするものである。
このような簡単な処理で、ISIC-TEの誤り伝播を抑えることができたものである。本実施の形態に係る平滑化システムは、BER=10−3において、ISIC-TEのみのシステムよりも7.2[dB]の改善が得られ、BER=10−2において5.2[dB]の符号化利得が得られたものである。
このような簡単な処理で、ISIC-TEの誤り伝播を抑えることができたものである。本実施の形態に係る平滑化システムは、BER=10−3において、ISIC-TEのみのシステムよりも7.2[dB]の改善が得られ、BER=10−2において5.2[dB]の符号化利得が得られたものである。
本発明は、干渉波が多い場合、或いは多値の変調を使った場合に、簡単な構成で簡単な処理により誤り伝播を抑えることができるターボ等化システム(復号システム)及び受信機に好適である。
1…符号化器、 2…等化器、 3…復号化器、 4…インタリーバ、 5…ディインタリーバ、 6…スイッチ、 7…フィードバック信号生成器、 8…メモリ、 10…平滑化器、 11…乗算器、 12…遅延回路、 13…乗算器、 14…加算器、 15…遅延回路、 16…スイッチ、 21…整合フィルタ、 22…干渉成分生成フィルタ、 23…加算器、 31…内部デコーダ、 32…ディインタリーバ、 33…外部デコーダ
Claims (10)
- 受信信号に対して最初の等化処理をする第1の等化器と、
誤り訂正復号を行う復号化器と、
誤り訂正復号した結果を用いて受信信号に対する2回目以降の等化処理をする第2の等化器と、
最初の等化については第1の等化器の出力を選択し、2回目以降の等化については第2の等化器の出力を選択するスイッチと、
第2の等化器からの出力とスイッチからの出力を予め定められた割合で加算してスイッチの入力側に出力する平滑化手段とを有することを特徴とするターボ等化システム。 - 請求項1記載のターボ等化システムを備えたことを特徴とする受信機。
- 受信信号に対して最初の等化処理をする第1の等化器と、
受信信号を記憶するメモリと、
誤り訂正復号を行うと共に、誤り訂正の事後値又は外部値を出力する復号化器と、
復号化器からの事後値又は外部値を入力し、当該値に対応した期待値を出力する信号生成器と、
信号生成器からの期待値を用いてメモリから出力される受信信号に対して2回目以降の等化処理をする第2の等化器と、
最初の等化については第1の等化器の出力を選択し、2回目以降の等化については第2の等化器の出力を選択するスイッチと、
第2の等化器からの出力に特定の係数を乗算する第1の乗算器と、
スイッチからの出力を遅延させる遅延回路と、
遅延回路からの出力に特定の係数を乗算する第2の乗算器と、
第1の乗算器の出力と第2の乗算器の出力を加算してスイッチの入力側に出力する加算器とを有することを特徴とするターボ等化システム。 - 受信信号に対して最初の等化処理をする第1の等化器と、
受信信号を記憶するメモリと、
誤り訂正復号を行うと共に、誤り訂正の事後値又は外部値を出力する復号化器と、
復号化器からの事後値又は外部値を入力し、当該値に対応した期待値を出力する信号生成器と、
特定の係数を乗算する第1の乗算器と、
信号生成器からの期待値に特定の係数を乗算する第2の乗算器と、
第1の乗算器の出力と第2の乗算器の出力を加算する加算器と、
加算器からの出力を用いてメモリから出力される受信信号に対する2回目以降の等化処理をする第2の等化器と、
最初の等化については第1の等化器の出力を選択し、2回目以降の等化については第2の等化器の出力を選択する第1のスイッチと、
第1の等化器からの出力を遅延させる第1の遅延回路と、
加算器からの出力を遅延させる第2の遅延回路と、
最初の等化については第1の遅延回路の出力を選択し、2回目以降の等化については第2の遅延回路の出力を選択する第2のスイッチとを有することを特徴とするターボ等化システム。 - 受信信号に対して最初の等化処理をする第1の等化器と、
受信信号を記憶するメモリと、
誤り訂正復号を行うと共に、誤り訂正の事後値又は外部値を出力する復号化器と、
復号化器からの事後値又は外部値を入力し、当該値に対応した期待値を出力する信号生成器と、
信号生成器からの期待値を用いてメモリから出力される受信信号に対して2回目以降の等化処理をする第2の等化器と、
復号化器に入力される信号を順次遅延させる複数の第1の遅延回路と、
第2の等化器からの出力を順次遅延させる複数の第2の遅延回路と、
第2の等化器及び該複数の第2の遅延回路からの出力に特定の係数を乗算する第1の乗算器と、
復号化器に入力される信号及び該複数の第1の遅延回路からの出力に特定の係数を乗算する第2の乗算器と、
第1の乗算器の出力と第2の乗算器の出力を加算して出力する加算器と、
最初の等化については第1の等化器の出力を選択し、2回目以降の等化については加算器からの出力を選択するスイッチとを有することを特徴とするターボ等化システム。 - 受信信号に対して最初の等化処理をする第1の等化器と、
受信信号を記憶するメモリと、
誤り訂正復号を行うと共に、誤り訂正の事後値又は外部値を出力する復号化器と、
復号化器からの事後値又は外部値を入力し、当該値に対応した期待値を出力する信号生成器と、
信号生成器からの期待値を用いてメモリから出力される受信信号に対して2回目以降の等化処理をする第2の等化器と、
最初の等化については第1の等化器の出力を選択し、2回目以降の等化については第2の等化器の出力を選択するスイッチと、
スイッチからの出力を遅延させる遅延回路と、
第2の等化器からの出力と遅延回路からの出力を加算する加算器と、
加算器からの出力に特定の係数を乗算してスイッチの入力側に出力する乗算器とを有することを特徴とするターボ等化システム。 - スイッチと復号化器との間に、データを元の順序に並び直す処理を行うディインタリーバと、
信号生成器と第2の等化器との間に、データの並び替えを行うインタリーバとを設けたことを特徴とする請求項3、5又は6記載のターボ等化システム。 - 請求項2乃至7のいずれか記載のターボ等化システムを備えることを特徴とする受信機。
- 1段目モジュールとして、受信信号を等化処理する第1の等化器と、等化処理された信号を誤り訂正復号する第1の復号化器と、第1の復号化器からの事後値又は外部値を入力し、当該値に対応した期待値を出力する第1の信号生成器と、第1の等化器からの信号を遅延させる第1の遅延回路と、受信信号を遅延させる第2の遅延回路とを有し、
2段目モジュールとして、第1の信号生成器からの期待値と第2の遅延回路からの信号を入力して等化処理を行う第2の等化器と、第2の等化器の出力に特定の係数を乗算する第1の乗算器と、第1の遅延回路の出力に特定の係数を乗算する第2の乗算器と、第1の乗算器からの出力と第2の乗算器からの出力とを加算する第1の加算器と、第1の加算器からの出力を誤り訂正復号する第2の復号化器と、第2の復号化器からの事後値又は外部値を入力し、当該値に対応した期待値を出力する第2の信号生成器と、第2の遅延回路からの出力を遅延させる第3の遅延回路とを有し、
最終段モジュールとして、前段の信号生成器からの期待値と前段の遅延回路からの信号を入力して等化処理を行う第3の等化器と、第3の等化器からの出力に特定の係数を乗算する第3の乗算器と、前段の加算器からの出力を遅延させた信号に特定の係数を乗算する第4の乗算器と、第3の乗算器からの出力と第4の乗算器からの出力とを加算する第2の加算器と、第2の加算器からの出力を誤り訂正復号する第3の復号化器とを有することを特徴とする復号システム。 - 請求項9記載の復号システムを備えることを特徴とする受信機。
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