JP2006351137A - アクセス制御装置,磁気ディスク装置及びアクセス制御方法 - Google Patents

アクセス制御装置,磁気ディスク装置及びアクセス制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
磁気ディスク装置の磁気ヘッドからの漏れ磁場の影響に起因する障害発生を抑制し、
RAIDのようなディスクアレイ装置の信頼性を向上させた磁気ディスク装置及びそのアクセス制御方法を提供する。
【解決手段】
2台以上の磁気ディスク装置について例えばRAIDでディスクアレイを構成し、磁気ディスクの外周部に先頭論理アドレスを与え、外周部から内周部へ向けて論理アドレスを順次割り当てるグループと磁気ディスクの内周部に先頭論理アドレスを与え、内周部から外周部へ向けて論理アドレスを順次割り当てるグループに分け、アクセス制御プログラムにより、ディスクアレイを構成する磁気ディスク装置の障害を検出し、障害発生時に正常の磁気ディスクの論理アドレスのデータを障害の発生した磁気ディスクの論理アドレスのデータとして書き込むことで正常状態への回復させ、磁気ディスク装置の信頼性を向上させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、記憶装置として用いられるディスクアレイ構成の磁気ディスク装置及びそのアクセス制御方法に係り、特に障害発生時の回復処理,復旧に好適なアクセス制御装置,磁気ディスク装置及びそのアクセス制御方法に関する。
大容量かつ記録密度が高い磁気ディスクにデータを記録する時、記録データサイズがディスク容量に対し小さい場合、同一トラックへのライトが頻発することがある。同一トラックへのライト回数が多い場合は、磁気ディスクの磁気ヘッドからの漏れ磁場が隣接するトラックのデータ(磁化の状態)を乱し、エラー発生の要因となるという問題がある。
近年の磁気ディスク装置の記憶容量の大容量化に伴い、磁気ディスクの外周から内周に向かって同心円状に設けられたトラックは高密度化しており、漏れ磁場の影響は以前より顕著になっている。特に制御分野で用いられる計算機では、数ヶ月を超えて連続稼動され、頻繁にデータの書換えが行われる上、一部の記憶容量しか使用しない場合が多くある。従来使用していた小容量の磁気ディスク装置を大容量の磁気ディスク装置に交換し、使用するプログラムあるいはデータは従来のものをそのまま移植して使い続けるような場合は特にこの傾向が強い。このため、磁気ヘッドからの漏れ磁場の影響に起因する障害発生確率も高くなるという問題がある。
〔特許文献1〕には、第4頁〜第5頁及び図2に、磁気ディスクのトラックを一つおきにデータ記憶領域として用いて、磁気ヘッドの漏れ磁場に起因する障害発生を抑制する技術が記載されている。又、一般に知られている磁気ディスク装置の障害を防止する方法に、複数台の磁気ディスク装置を組み合わせたRAID(Redundant Array of Independent Disks の略)がある。通常は2台の磁気ディスク装置からなるRAIDが用いられ、RAIDの機能の一つに、同一のデータを複数の磁気ディスク装置にライトし、何れかの磁気ディスク装置においても障害が発生しても、他の磁気ディスク装置で処理を継続することで耐障害性を高めるものがある。
特開2003−296904号公報
〔特許文献1〕に記載の従来の技術のように、同心円状に設けられたトラックを一つおきにデータ記憶領域として用いても、上述したように、従来使用していた小容量の磁気ディスク装置を大容量の磁気ディスク装置に交換し、使用するプログラムあるいはデータは従来のものをそのまま移植して使い続けるような場合は、磁気ヘッドからの漏れ磁場の影響を受けて障害の発生を抑制できないことがある。例えば磁気ディスクの外側の数本程度のトラックしか使用しない場合は、磁気ディスク装置の大容量化でトラックの密度が高くトラック間の距離が小さくなっているので、一つおきにデータ記憶領域としていても、磁気ヘッドからの漏れ磁場の影響を受けて障害の発生を抑制できないことがある。
又、RAIDを用いた場合、同一トラックへ繰り返しライトが行われると、RAIDを構成する全ての磁気ディスクに対して同様のライトが発生する。このため、上述したような磁気ディスク装置の磁気ヘッドからの漏れ磁場の影響による障害発生は、RAIDを構成する全ての磁気ディスクに対して起こりうるものであり、RAIDを構成する全ての磁気ディスクにおいて同時期に発生するとRAIDの処理継続が不可能となってしまう危険性がある。
本発明は第1の目的は、磁気ディスク装置の磁気ヘッドからの漏れ磁場の影響に起因する障害発生を抑制し、RAIDのようなディスクアレイ装置の信頼性を向上させたアクセス制御装置,磁気ディスク装置及びそのアクセス制御方法を提供することにある。
本発明の第2の目的は、磁気ディスクの磁気ヘッドの漏れ磁場の影響による障害のように、正常状態に回復可能な障害が発生した場合に回復処理を行うのに好適なアクセス制御装置,磁気ディスク装置及びそのアクセス制御方法を提供することにある。
本発明の第3の目的は、同一の記録領域に対するライトアクセス状況を監視し、ライトアクセスの頻度が高い記憶領域における磁気ディスク上の異常を検出でき、速やかな回復処理を行うのに好適なアクセス制御装置,磁気ディスク装置及びそのアクセス制御方法を提供することにある。
本発明の第4の目的は、ライトアクセスの累積回数により処理を行うことで、磁気ヘッドの漏れ磁場の影響による磁気ディスクの障害発生を抑止することができるアクセス制御装置,磁気ディスク装置及びそのアクセス制御方法を提供することにある。
上記第1の目的を達成するために、複数の磁気ディスク装置を2つのグループに分け、一方のグループについては磁気ディスクの外周部にデータ記録領域への先頭論理アドレスを与え、外周部から内周部へ向かって論理アドレスが順次割り当て、他方のグループについては磁気ディスクの内周部にデータ記録領域への先頭論理アドレスを与え、内周部から外周部に向かって論理アドレスが順次割り当て、コントローラがホスト計算機からのリード/ライトアクセスコマンドを受信すると、受信した論理アドレスから変換論理アドレスを算出して変換論理アドレスにて複数の磁気ディスクにコマンドを発行するものである。
又、上記第2から第4の目的を達成するために、複数の磁気ディスク装置に対して磁気ディスク上のエラー状態にある記録領域の検出を行うエラーパトロール処理を行い、検出されたエラー状態にある記録領域の論理アドレスを障害情報管理テーブルに登録し、該障害情報管理テーブルに登録されたエラー状態にある記録領域の回復処理を行うものである。又、磁気ディスク上の同一の記録領域に対して設定された時間内に規定回数以上のライトアクセスが行われたことを検出すると、検出された記録領域に記録するデータをデータ格納メモリに格納し、データ格納メモリに格納したデータを一括して磁気ディスクへライトするものである。又、障害情報管理テーブルに記録された回復処理の実効回数が規定値に達した場合は、正常側の磁気ディスク装置のデータ記録領域のうち未使用の部分も含めてデータ記録領域全体を一括して異常側の磁気ディスク装置のデータ記録領域に転送するものである。又、磁気ディスク上の同一のデータ記録領域へのライトアクセスの累積回数が規定値に達したことを検出すると、ライトアクセスの累積回数が規定値に達したデータ記録領域に対するエラーパトロールを優先的に実行するものである。又、磁気ディスク上の同一のデータ記録領域へのライトアクセスの累積回数が上限値に達したこと検出すると、ライトアクセスの累積回数が上限値に達したデータ記録領域に対して回復処理を行うものである。
複数台の磁気ディスク装置にてRAIDを構成し、外周から内周に向かってリード/ライトアクセスを行う磁気ディスク装置のグループと内周から外周に向かってリード/ライトアクセスをするグループに分けることにより、磁気ヘッドからの漏れ磁場の影響等によるデータ異常がRAIDを構成する複数の磁気ディスクで同時的に発生あるいは短期間に多発することを抑止できる効果がある。
本発明の一実施例である磁気ディスク装置及びそのアクセス制御プログラム、このアクセス制御プログラムを用いたアクセス制御方法について図1から図7により説明する。
図1は、本実施例のアクセス制御装置のブロック図である。図1に示すように、磁気ディスク装置12と磁気ディスク装置13は、制御用コンピュータ等の記憶装置として用いられる。磁気ディスク装置12,13には、それぞれアクセス制御するための磁気ディスク制御装置12a,12bが設けられており、磁気ディスク制御装置12a,13aを介してRAIDコントローラ11に接続されている。RAIDコントローラ11は、SCSI
(Small Computer System Interfaceの略)コントローラ11bを経由してホスト計算機10に接続される。
RAIDコントローラ11は、MPU11aと接続されるアクセス制御プログラム格納用メモリ11e及びデータ格納用メモリ11d,MPU11aとバスを介して接続されるSCSIコントローラ11b及びSCSIコントローラ11cで構成される。RAIDコントローラ11は、磁気ディスク装置12,13へのデータのリード/ライト及びRAIDの構成制御を行う。すなわち、MPU11aは、アクセス制御プログラム格納用メモリ11eに記憶されているアクセス制御プログラムに従って、磁気ディスク装置12,13に対するデータのリード/ライトの制御を実行する。データ格納用メモリ11dは、ホスト計算機10から受信したライトデータや、磁気ディスク装置12,13からリードされたデータ等を一時的に記憶する。このデータ格納用メモリ11d上に後述する障害情報管理テーブルが作成される。
磁気ディスク装置12は、磁気ディスク制御装置12aと磁気ディスク12bで構成され、磁気ディスク制御装置12aはSCSIケーブル15を介してSCSIコントローラ11cと接続されている。磁気ディスク装置13は、磁気ディスク制御装置13aと磁気ディスク13bで構成され、磁気ディスク制御装置13aはSCSIケーブル16を介してSCSIコントローラ11cと接続されている。このように、磁気ディスク制御装置
12a,13aは、それぞれ磁気ディスク装置12,13に内蔵されるSCSIコントローラを介してRAIDコントローラ11に接続されており、各種コマンド(リードコマンド,ライトコマンド等),ライトデータやリードデータ等の送受信を行う。
RAIDコントローラ11は、各種コマンドやライトデータを磁気ディスク制御装置
12a,13aへ送信する機能や、磁気ディスク12b,13bからリードされたリードデータをSCSIコントローラ11cより受信する機能を備えている。又、RAIDコントローラ11は、磁気ディスク装置12,13に対し、同一のデータをライトする。これによって磁気ディスク12b,13bが共に正常であれば同じ内容のデータを保持することになる。
RAIDコントローラ11が磁気ディスク装置12,13からデータをリードする時は、磁気ディスク装置12,13のうち一方からリードする。リードする側に設定した磁気ディスク装置が故障した場合は、RAIDコントローラ11は、リードする磁気ディスク装置を切換えてデータをリードしホスト計算機10の処理継続を可能とする。
一般に磁気ディスク装置は、装置内に磁性体円板が一枚または複数枚設置されている。各磁性体円板はトラックと呼ばれる同心円に分割され、通常は外側に位置するトラックから順にトラック番号が与えられる。トラックはさらにセクタと呼ばれる小領域に分割される。これら全てのセクタに論理的にアドレス(LBA:Logical Block Adressの略)を割り当ててデータ記録領域を管理している。
MPU11aは、RAIDコントローラ11並びに磁気ディスク装置12,13の初期化時に磁気ディスク装置からLBA情報を取得し、データ格納用メモリ11d上にLBA変換テーブルを作成する。その後、ホスト計算機10からのリード/ライトコマンドを受信する毎に、作成したLBA変換テーブルに基づいてLBAを読み替えて、磁気ディスク装置12,13へのリード/ライトコマンドを発行する。このように、割り当て処理は全てRAIDコントローラ11内でなされるので、ホスト計算機10および磁気ディスク装置12,13は、LBAの割り当て処理を行う必要がなく、割り当て処理がなされたことも認識しない。
SCSIコントローラ11bが、ホスト計算機10から送信されるリード/ライトコマンドを受信すると、MPU11aは、受信したリード/ライトコマンドのLBAを変換した後、SCSIコントローラ11cを経由して磁気ディスク装置12,13にアクセス先のLBAを変換したリード/ライトコマンドをLBAを含んで発行して送信する。
ここで、磁気ディスク12bでは、外周部にLBAの先頭アドレスを与え、外周部から内周部へ向かってLBAが全セクタに順次割り当てられる。一方、磁気ディスク13bでは、内周部にLBAの先頭アドレスを与え、内周部から外周部へ向かってLBAが全セクタに順次割り当てられる。
上述したように、一般に磁気ディスク装置は外周部に先頭LBAが与えられるので、磁気ディスク12b,13b双方について特別なLBA変換を行う必要は無く、何れか一方の磁気ディスクについて逆方向のLBA変換を行えばよい。この例では磁気ディスク13bについて逆方向のLBA変換、すなわち内周部にLBAの先頭アドレスを与え、内周部から外周部へ向かってLBAが全セクタに順次割り当てられている。
1トラックあたりのセクタ数は磁性体円板の外周に近づくほど多くなる。外周部と内周部で約2倍程度の差があり、外周部と内周部でトラック配置を変えることができる。例えば外周部のセクタが1トラックにつき1000である場合、内周部のセクタは1トラックにつき500程度になる。このため、1000セクタ分のデータのライトが行われると、外周部では1トラックのライトとなるが、内周部では2トラックにライトされる。
このように、磁気ディスク上の1トラックあたりのセクタ数が異なる領域を使用することで、頻繁にライトされるセクタ数が少ない場合には、外周部のトラックに隣接するトラックのセクタのLBAと、内周部のトラックと隣接するトラックのセクタのLBAは異なり、LBAが同一となるのを避けることができるので、磁気ヘッドからの漏れ磁場の影響により異常状態となるセクタに対応するLBAが同一となることを回避できる。
図2にLBA割り当て処理の詳細を示す。ステップ20で、磁気ディスク装置12,
13の電源が投入されると磁気ディスク12b,13bのLBA情報を取得し、ステップ21で、アクセス制御プログラム内に定義される変換式に従ってLBA変換テーブルをデータ格納用メモリ11d上に作成する。ステップ22で、ホスト計算機10からのリード/ライトアクセスコマンドを受信すると、ステップ23で、受信したLBA、すなわち受信論理アドレスを読み込み、ステップ24で、LBA変換テーブルに基づき変換LBAを算出する。ステップ25で、変換LBAにて磁気ディスク装置12,13にコマンドを発行する。ステップ22からステップ25は、ホスト計算機10からリード/ライトコマンドを受信する毎に処理が繰り返される。
アクセス制御プログラムは、ホスト計算機10上に格納されるその他のプログラムの動作を妨げない周期でエラーパトロール処理を行う。図3にエラーパトロール処理の詳細を示す。
ステップ30で、RAIDコントローラ11および磁気ディスク装置12,13の電源が投入されると、ステップ31で、先頭LBAよりパトロールを開始する。ステップ32で、次のLBAに対しパトロール実行する。異常状態にあるセクタは、磁気ヘッドからの漏れ磁場の影響で正常の読み取りができないため、異常であることを検出できる。ステップ33で、異常状態にあるセクタを検出すると、ステップ34で、データ格納メモリ11d上に作成された障害情報管理テーブルに対応するLBAを登録し、ステップ35で、アクセス制御プログラムは障害情報管理テーブルに登録されたLBAのセクタに対して回復処理を実行する。ステップ36で、回復処理が終了するとステップ32に戻り、以降の処理を繰り返す。ステップ37の全記憶領域のパトロール処理が終了すると、ステップ31に戻り以降の処理を繰り返す。
図3のステップ35の登録されたLBAに対する回復処理起動について、磁気ディスク13bに磁気ヘッドからの漏れ磁場の影響に起因する障害が発生した場合を例として説明する。磁気ディスク13bの異常状態にあるセクタに対応する正常な磁気ディスク12bのセクタから正常データをリードし、磁気ディスク13bの異常状態にあるセクタに上書きする。これによって磁気ディスク13bは磁気ディスク12bと同一かつ正常なデータを保持することになり、正常状態に復帰する。このように、異常となったセクタに対して回復処理起動を行い、一連の回復処理により正常状態に復帰させるので、正常なデータのリード/ライトが可能となる。又、逆に磁気ディスク装置13にて異常状態にあるセクタを検出した場合は、磁気ディスク装置12より正常データをリードし、同様の回復処理を行うことで、正常状態に復帰させることができる。
このように、磁気ヘッドからの漏れ磁場の影響によって異常となったセクタは、再度正常なデータを書き込むことで正常な状態に復帰させることができるため、異常となった磁気ディスクのグループに対し、正常なグループから異常個所に該当する正常データを書き込むことで正常状態に復旧することができる。
異常状態にあるセクタ検出後に行われる回復処理を、異常状態にあるセクタに、正常側の磁気ディスクからの正常データを部分的にライトする例を説明したが、異常状態にあるセクタが多数発生し、各異常状態にあるセクタのLBAが連続ではなく分散している場合は、正常側の磁気ディスク装置のデータ記録領域のうち未使用の部分も含めて、データ記録領域全体を一括して転送した方が確実かつ効率よい場合がある。アクセス制御プログラムはこの転送モードも有している。
又、図3に示したようにパトロール処理を実施し、異常状態にあるセクタを発見するとその回復処理を行うが、回復処理の実行回数をデータ格納用メモリ11dに作成した障害情報管理テーブルに記録する。障害情報管理テーブルに記録された回復処理の実行回数が規定値に達すると、正常側の磁気ディスクのデータ記録領域のうち未使用の部分も含めてデータ記録領域全体を一括して、異常側磁気ディスクに転送する。
この処理の詳細を図4に示す。ステップ40からステップ43までは、図3に示す処理と同一の処理を行う。ステップ44で、回復処理実行回数を障害情報管理テーブルに記録し、ステップ45で回復処理実行回数が規定値を超えたかどうかを判定し、規定値を超えたと判定された場合は、ステップ47で、正常側の磁気ディスクの全データ記録領域を異常側の磁気ディスクに転送する。
アクセス制御プログラムは、ホスト計算機10からのライトコマンドを監視し、設定された時間内に同一のLBAに対して規定値を超える回数のライトアクセスが行われた場合は、それ以降にホスト計算機10より送信されてくるライトデータをデータ格納用メモリ11dに格納し、その後一括して書き込むことで同一のLBAへの連続ライト数を低減する。ただし、設定された時間内に同一のLBAに対するライトアクセス数が規定値を下回った場合は、上記したデータ格納用メモリ11dへの格納を中止する。
図5はこの処理の詳細を示す。ステップ50で、ホスト計算機10からライトコマンドを受信すると、ステップ51で、ライトコマンド中からLBAを読み出し、ステップ52で、データ格納用メモリ11d上に作成したライトアクセスカウントテーブルに、LBAとそのLBAに対するライトアクセス数を記録する。ステップ53で、設定された時間内に同一のLBAへのライトアクセス数が規定値を超えたと判定されると、ステップ54で、それ以降にホスト計算機10から送信されるデータのうち、ライトアクセス数が規定数を超えたLBAにライトされるデータをバッファに格納し、一括して磁気ディスクに書き込むまでの間は、バッファ上でデータのリード/ライトを行う。ステップ55で、設定された時間経過後にバッファに格納されたデータをまとめて磁気ディスクに書き込み、ステップ56でライトアクセスカウントテーブルをクリアする。
ただし、バッファの容量の制限を超えてバッファに格納しきれなくなった場合は、設定時間が経過していなくても先に格納されたデータから順に磁気ディスクへ書き出す。
このように、同一セクタまたはトラックへの高頻度のライトアクセス(データの書換え)を、同一セクタまたはトラックへの高頻度のライトアクセスを検出する機能により検出した場合は、高頻度でライトされるデータをバッファに格納し、設定された期間はバッファ上で該当データのリード/ライトを行い、磁気ディスクへのライト回数を低減することで異常セクタの発生を抑止できる。
同一のLBAに対しての累積ライトアクセス回数が規定値を超えた場合は、磁気ヘッドの漏れ磁場による影響のため異常状態となるセクタが発生しやすいため、規定値を超えたLBAに対してエラーパトロールを優先的に実施する。
図6にこの処理の詳細を示す。図6に示すステップ60とステップ61は、図5に示すステップ50とステップ51と同じ処理である。ステップ62で、データ格納用メモリ
11d上に作成した累積ライトアクセスカウントテーブルにLBAとそのLBAに対するライトアクセス数を記録する。ステップ63で、累積ライトアクセス数が規定値を超えたと判定されると、ステップ64で該当するLBAに対し図3に示したエラーパトロールを1回実施する。
ただし、全てのLBAに対して累積ライトアクセス数を記録しようとすると累積ライトアクセスカウントテーブルが巨大となってしまうことから、図5に示すステップ52においてライトアクセスカウントテーブルに記録されたことがあるLBAを累積ライトアクセスカウントテーブルに記録する。
また、累積ライトアクセスカウントテーブルに記録された累積ライトアクセス回数に上限値を設け、累積ライトアクセス上限値に達したLBAについては異常状態の有無に関わらず、図3のステップ34に示すように障害情報管理テーブルにエラーセクタのLBAを登録する処理を行う。ここで、上限値は、磁気ヘッドからの漏れ磁場の影響に起因する磁気ディスク装置の障害が発生すると予測されるライトアクセス回数で決められる。
図7にこの処理の詳細を示す。ステップ70からステップ72までは図6に示すステップ60からステップ62までの処理と同一である。ステップ73で、累積ライトアクセス数が上限値を超えたかどうかを判定し、上限値を超えたと判定されると、ステップ74で、図3のステップ35に示すと同様の回復処理を実行し、ステップ75で、累積ライトアクセスカウントテーブルからステップ74で回復処理を行ったLBAについての記録を削除する。
以上説明した一連の処理により、RAIDコントローラの制御下にある磁気ディスク装置において、磁気ディスクの磁気ヘッドのクラッシュ等による磁気ディスクの磁性面の物理的な破損に起因する障害については復旧できないが、磁気ヘッドの漏れ磁場の影響によるデータ異常等のソフト的な障害が発生した場合、障害により故障が発生した磁気ディスク装置を正常な状態に復帰させることができる。
なお、本実施例においては磁気ディスク装置とRAIDコントローラ、RAIDコントローラとホスト計算機のインターフェースにSCSIを用いる場合を説明したが、インターフェースはSCSIでなくても、例えばIDEインターフェース等を用いても良い。又、RAIDコントローラの代わりに、ホスト計算機上で動作するソフトウェアによって
RAID機能を実現してもよい。
本実施例では、磁気ディスク装置2台でRAIDを構成した例を説明したが、磁気ディスク装置の台数を増やした場合にも適用できる。又、ディスクアレイの形態としては、
RAIDでなくとも同等の機能を有しているディスクアレイシステムであれば、同様の効果を得ることができる。
又、本実施例では、データ記録領域の管理方法をLBA方式で説明したが、LBA方式でなくともトラックおよびセクタを論理的に特定できれば良く、それに適合するようにアクセス制御プログラム格納用メモリ11e内のプログラムを改造したものを適用できる。
又、本実施例では、データ格納用メモリ11dをRAIDコントローラ内に実装したが、他の部位に実装してもよく、特にデータ格納用メモリ内に格納されるデータ量が大きくなる場合は磁気ディスク12b,13b内に専用領域を設け、その領域をデータ格納用メモリとして割り当てても良い。
本実施例によれば、複数台の磁気ディスク装置にてRAIDを構成し、外周から内周に向かってリード/ライトアクセスを行う磁気ディスク装置のグループと内周から外周に向かってリード/ライトアクセスをするグループに分けることにより、磁気ヘッドからの漏れ磁場の影響等によるデータ異常がRAIDを構成する複数の磁気ディスクで同時的に発生あるいは短期間に多発することを抑止できる効果がある。
また、RAID構成であるため、いずれかの磁気ディスクが異常状態になっても、他の磁気ディスクで処理を継続できる。又、RAIDを構成する全ての磁気ディスク装置に対して、エラーパトロール処理により検出されたエラー記録領域の論理アドレスを障害情報管理テーブルに登録し、障害情報管理テーブルに登録された個所を自動的に回復する処理を行う機能を持つことで磁気ディスク装置の耐障害性を向上できる効果がある。
又、同一の記録領域に対して設定された時間内に規定回数以上更新されるデータをバッファに格納し、格納したバッファの内容を一定期間毎にまとめて磁気ディスクへライトすることで、同一の記録領域へのライト回数を減らし、磁気ディスクにおける障害発生率を低減できる効果がある。
本発明の一実施例であるアクセス制御装置のブロック図である。 本実施例の磁気ディスク装置の論理アドレス(LBA)の変換動作を示すフロー図である。 本実施例の磁気ディスク装置のエラーパトロール処理と回復処理を示すフロー図である。 本実施例の磁気ディスク装置のエラーパトロール処理とデータ転送処理を示すフロー図である。 本実施例の磁気ディスク装置の同一のLBAに対する規定回数を超えるライトアクセスを検出した時の動作を示すフロー図である。 本実施例の磁気ディスク装置の同一のLBAに対する規定回数を超える累積ライトアクセスを検出した時の動作を示すフロー図である。 本実施例の磁気ディスク装置の同一のLBAに対する規定回数を超える累積ライトアクセスを検出した時の動作を示すフロー図である。
符号の説明
10…ホスト計算機、11…RAIDコントローラ、12,13…磁気ディスク装置、14…ケーブル、15,16…SCSIケーブル。

Claims (9)

  1. 複数の磁気ディスク装置で構成されるディスクアレイであって、前記複数の磁気ディスク装置が2つのグループに分けられ、一方のグループについては磁気ディスクの外周部にデータ記録領域への先頭論理アドレスを与え、外周部から内周部へ向かって論理アドレスが順次割り当てられ、他方のグループについては磁気ディスクの内周部にデータ記録領域への先頭論理アドレスを与え、内周部から外周部に向かって論理アドレスが順次割り当てられ、ホスト計算機からのリード/ライトアクセスコマンドを受信すると、受信した論理アドレスから変換論理アドレスを算出して該変換論理アドレスにて前記複数の磁気ディスクにコマンドを発行するコントローラを有するアクセス制御装置。
  2. ディスクアレイを構成する複数の磁気ディスク装置と、該複数の磁気ディスク装置と接続され磁気ディスク装置へのデータのリード/ライトの制御を実行するコントローラと、該コントローラに接続され前記コントローラにリード/ライトアクセスコマンドを送信するホスト計算機とを備え、前記コントローラは、前記複数の磁気ディスクの一方のグループについては磁気ディスクの外周部にデータ記録領域への先頭論理アドレスを与え、外周部から内周部へ向かって論理アドレスを割り当て、他方のグループについては磁気ディスクの内周部にデータ記録領域への先頭論理アドレスを与え、内周部から外周部に向かって論理アドレスを割り当てた論理アドレス変換テーブルを有し、前記ホスト計算機からのリード/ライトアクセスコマンドを受信すると、受信した論理アドレスから前記論理アドレス変換テーブルにより変換論理アドレスを算出して該変換論理アドレスにて前記複数の磁気ディスクにコマンドを発行するアクセス制御装置。
  3. 磁気ディスク制御装置と磁気ディスクを備え、前記磁気ディスクの内周部にデータ記録領域への先頭論理アドレスを与え、内周部から外周部に向かって論理アドレスが順次割り当てられた磁気ディスク装置。
  4. 複数の磁気ディスク装置を2つのグループに分け、一方のグループについては磁気ディスクの外周部にデータ記録領域への先頭論理アドレスを与え、外周部から内周部へ向かって論理アドレスが順次割り当て、他方のグループについては磁気ディスクの内周部にデータ記録領域への先頭論理アドレスを与え、内周部から外周部に向かって論理アドレスが順次割り当て、コントローラがホスト計算機からのリード/ライトアクセスコマンドを受信すると、受信した論理アドレスから変換論理アドレスを算出して該変換論理アドレスにて前記複数の磁気ディスクにコマンドを発行するアクセス制御方法。
  5. 前記複数の磁気ディスク装置に対して磁気ディスク上のエラー状態にある記録領域の検出を行うエラーパトロール処理を行い、検出されたエラー状態にある記録領域の論理アドレスを障害情報管理テーブルに登録し、該障害情報管理テーブルに登録されたエラー状態にある記録領域の回復処理を行う請求項4に記載のアクセス制御方法。
  6. 前記磁気ディスク上の同一の記録領域に対して設定された時間内に規定回数以上のライトアクセスが行われたことを検出すると、該検出された記録領域に記録するデータをデータ格納メモリに格納し、該データ格納メモリに格納したデータを一括して磁気ディスクへライトする請求項5に記載のアクセス制御方法。
  7. 前記障害情報管理テーブルに記録された回復処理の実効回数が規定値に達した場合は、正常側の磁気ディスク装置のデータ記録領域のうち未使用の部分も含めてデータ記録領域全体を一括して異常側の磁気ディスク装置のデータ記録領域に転送する請求項5に記載のアクセス制御方法。
  8. 前記磁気ディスク上の同一のデータ記録領域へのライトアクセスの累積回数が規定値に達したことを検出すると、ライトアクセスの累積回数が規定値に達したデータ記録領域に対するエラーパトロールを優先的に実行する請求項4に記載のアクセス制御方法。
  9. 前記磁気ディスク上の同一のデータ記録領域へのライトアクセスの累積回数が上限値に達したこと検出すると、ライトアクセスの累積回数が上限値に達したデータ記録領域に対して回復処理を行う請求項4に記載のアクセス制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014170573A (ja) * 2014-04-25 2014-09-18 Hitachi Ltd メッセージシステムおよびデータストアサーバ

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JP2014170573A (ja) * 2014-04-25 2014-09-18 Hitachi Ltd メッセージシステムおよびデータストアサーバ

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