JP2006349912A - 直流点灯の高圧放電灯による投射型システムとその作動方法 - Google Patents

直流点灯の高圧放電灯による投射型システムとその作動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006349912A
JP2006349912A JP2005174907A JP2005174907A JP2006349912A JP 2006349912 A JP2006349912 A JP 2006349912A JP 2005174907 A JP2005174907 A JP 2005174907A JP 2005174907 A JP2005174907 A JP 2005174907A JP 2006349912 A JP2006349912 A JP 2006349912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
current
segment
red
blue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005174907A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshitaka Fujii
敏孝 藤井
Atsuji Nakagawa
敦二 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Phoenix Electric Co Ltd
Original Assignee
Phoenix Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Phoenix Electric Co Ltd filed Critical Phoenix Electric Co Ltd
Priority to JP2005174907A priority Critical patent/JP2006349912A/ja
Publication of JP2006349912A publication Critical patent/JP2006349912A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

【課題】直流電流で点灯する投射型システムにおいて、異なる複数のパターンのパルス電流の組み合わせにより、従来よりも一層画質を向上させる投射型システムの作動方法を提供する。
【解決手段】赤・緑・青又は青、緑、赤を含む複数のカラーセグメントに分割され前記光源から照射された光束を時分割する回転式のカラーフィルタ等を含む投射型システムにおいて、カラーフィルタの回転及び前記光学素子と同期して所定時刻毎に複数のオンオフパターンの同期信号(S)を発生させ、そのオンオフパターンに応じて、
1)第1のネガティブパルス
2)第2のネガティブパルス
3)パルスなし
のいずれかの電流強度をもつ電流を、赤セグメント又は青セグメントの立ち下がりの時刻を基準として一定時間(T0)経過した後に、前記直流電流に重畳して印加するように構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、DMD(ディジタル・マイクロミラー・デバイス)とカラーフィルタを搭載した投射型システム(投射型画像表示システム)とその作動方法に関する。
投射型システムは高速で回転するカラーフィルタに光を照射して三原色(すなわち、R(赤)・G(緑)・B(青))を時分割に取り出し、DMDと呼ばれる反射型の光学素子を用いて画像パターンを作り、投影レンズ系を介してスクリーン上にカラー画像を投射するシステムであり、ホームシアターやRPTV(リヤープロジェクションテレビ)などに利用されている(特許文献1、図1参照)。
カラーフィルタは3色(RGB)のカラーセグメントが同一円周上に適宜配置(例えばR・G・B・R・G・Bの6つのセグメント)されてなるものが一般的である。DMDはカラーフィルタを通過した赤・緑・青の光に明度を与えて階調付けを行うと共に映像信号による変調を行うための光学素子(光変調素子)であり、例えば半導体メモリーセル上に多数のミラーエレメントが取付けられたものである。その1つ1つのミラーエレメントの傾きは光学素子駆動装置により制御することができ、各ミラーの光の透過と遮断または偏向をスイッチングすることにより所定のパターンを作り出すことができる。
DMDの解像度は通常8ビット(すなわち256階調)であり更に多くの階調数を表現する場合は「ディザ処理」とよばれる画像処理(画素データにディザ係数とよばれる計算値を加算する方法)を行って見かけ上の階調数を増加させる。しかし、ディザ処理の結果、元の画素データとは無関係の疑似模様が予期せず現れて階調が乱れることがある(これを「ディザノイズ(震動ノイズ)」という。)
そこで、光源に直流電流で点灯された高圧放電灯を用いると共に、所定のセグメントに同期して正の矩形パルス電流(以下、本明細書では「ポジティブパルス」という。)を重畳印加することにより第1の目的はアークジャンプに起因するフリッカの抑圧であり、同時に直流電流の階調乱れ等を低減する方法が提案されている(特許文献1)。
例えば図3は直流のランプ電流波形とカラーフィルタの状態及びその同期信号Sを表しており、赤セグメント(R)に同期して直流のランプ電流にポジティブパルスを重畳した様子を表している。一般に、高圧放電灯の分光特性は赤成分が不足気味になるので、赤セグメントを通過する光束にポジティブパルスを重畳印加することで赤色を強調しバランスのよい色調整を行うことができる(同文献第23段落等参照)。
特開2004−212890
このようにポジティブパルスは特定のセグメントの明度を増加させ、階調数を増加させて画像処理を行いやすくするが、逆に暗い色の階調数を増加することはできない。例えば暗い緑色は階調数が不足しがちであるといわれる。そこで、負の矩形パルス電流(以下、本明細書では「ネガティブパルス」という。)を重畳するという方法が考えられる。
例えば緑セグメント(G)の後半のタイミングで電流強度を前半(定常値)の概ね50%に低減するネガティブパルスを重畳印加すれば、等価的にDMDのビット数を1ビット増やすことができる。
しかし、セグメントの途中でネガティブパルスを印加すると、その副作用として電流過渡特性により画質が乱れてしまうという問題が発生する。この問題は、ポジティブパルスを印加する場合でも同様である。このように、画質を向上させるために異なる複数のパターンのパルス電流を組み合わせるとタイミングによっては過渡電流特性によって画質が乱れるといった問題を生ずる。また、ネガティブパルスを印加する従来の作動方法は、1種類のパターンに限定されていたため、より多くの階調数を必要とする場合に対応することができなかった。
本発明は、上記に鑑みなされたものであり、直流電流で点灯する投射型システムにおいて、異なる複数のパターンのパルス電流の組み合わせにより、全階調領域においてすぐれた階調表現を実現させることができる、従来よりも一層画質を向上させた投射型システムの作動方法を提供することを技術的課題とする。
本発明に係る投射型システムの作動方法は、光源(E)と、前記光源から照射された光束(φ1)を赤、緑、青に時分割する複数のカラーセグメントに分割された回転式のカラーフィルタ(3)と、このカラーフィルタを通過した光束(φ2)に階調付けと映像信号による変調とを行う反射型の光学素子(4)と、前記光源を駆動する直流電流を発生させる直流電源回路及び前記直流回路に重畳してパルス電流を印加するパルス回路を含む直流点灯手段(5)と、この光学素子によって反射され光束(φ3)をスクリーン上に投影する投影レンズ系(6)とを含む投射型システムにおいて、
前記パルス回路により、前記カラーフィルタの回転速度及び前記光学素子と同期する複数のオンオフパターンからなる同期信号(S)を発生させ、そのオンオフパターンに応じて、
1)第1のネガティブパルス
2)第2のネガティブパルス
3)パルスなし
のいずれか1つの電流強度をもつ電流を、赤セグメント又は青セグメントの立ち下がりの時刻を基準として一定時間(T0)経過した後に、前記直流電流に重畳して印加することにより、前記直流電流を緑セグメントの一定時間(ハ、ヘ)、定常値以下に制御することを特徴とする。
なお、第1及び第2のネガティブパルスは、大きさの異なる2種類のネガティブパルスであって、例えば、第1のネガティブパルスを重畳印加すると電流値は一定時間定常値の概ね50%に低減し、第2のネガティブパルスを重畳印加すると電流値は一定時間定常値の概ね25%に低減する。なお、光源に用いられる放電ランプの光強度は電流値に対し通常は非線形の関係にあるので、光出力を考慮してネガティブパルスの大きさを定めてもよい。
このように制御すると、等価的にDMDのビット数を1ビット乃至2ビット増加することができると共に、印加するパルスの大きさが異なっていてもパルスの印加開始時刻を一致させることができる。従って、異なる大きさのネガティブパルスを印加しても電流過渡特性により画質が乱れにくい。
この場合、前記青セグメント又は赤セグメントに対応する電流強度は、ポジティブパルスを印加することにより、アークジャンプに起因するフリッカを抑圧すると共に、前記直流電流を青セグメント及び赤セグメントを含む一定時間(イ、ニ、ト、リ)、前記直流電流を定常値よりも大きくなるように制御することが好ましい。このように制御すると、赤成分と青成分を強調してよりクリアーな映像を表示することができる。
この場合、前記ポジティブパルスの終了のタイミングは、前記青セグメント又は赤セグメントの立ち下がりの時刻と同期させるようにすることが好ましい。セグメントの境界では色が混合するので、ここに配置すれば画質が乱れにくいためである。
なお、以上のような投射型システムは、具体的には、予め必要な電流波形パターン(例えば、図2に示すような電流波形パターン)が得られるようなパルス回路によって実現することができる。
本発明に係る投射型システムの作動方法では、ネガティブパルスの印加のタイミングは緑セグメントの所定の位置において発生する同期信号(すなわち、Ts1乃至Ts3経過後)と同期させ、且つ前記同期信号と光学素子とが同期するように構成しているため、ネガティブパルスと光学素子とが確実に同期する。そのため、正確なタイミングでネガティブパルスの開始に合わせて光学素子の駆動装置のDMDビットをデジタル処理することができ、画質が乱れやすいネガティブパルスの立ち下がり途中の過渡状態において、最適な画像処理ができる。
換言すれば、画質の乱れを最小化して暗部(特に緑成分)を表現するときに、階調力不足により発生する微細なディザノイズを改善することができる。
また同期信号のオンオフ比を可変してそのオンオフパターンに応じて電流強度を制御して、第1のネガティブパルス(例えば、電流値を定常値の概ね50%に減ずる矩形パルス)、第2のネガティブパルス(例えば、電流値を定常値の概ね25%に減ずる矩形パルス)、パルスなし(印加しても電流値は定常値と変わらない)の3通りを自由に組み合わせた電流波形パターンを供給することにより、ビット数が等価的に増大し一層自由度の高い画像処理ができる。
また、ネガティブパルスの終了時刻と同期してポジティブパルスを正確に後続する青セグメント又は赤セグメントに発すると、前記緑セグメントの場合も含め、全階調領域においてすぐれた階調表現を実現させることができる。また、緑セグメントに継続する青セグメントと赤セグメントに対応する電流強度を緑セグメントの前半の電流強度より増加させるポジティブパルスとなるよう直流電流を制御することは、デューティ比の大きい直流パルス電流が重畳されたのと等価なパルス重畳電流波形になっていることから、アークジャンプに起因するフリッカ(画面のちらつき)に対してランプ内のアーク安定化を図ることができる。
更に、ポジティブパルスの終了のタイミングは青セグメント又は赤セグメント終了付近の所定の位置に同期させる(換言すれば、ポジティブパルスの立ち下がりを、例えば赤と緑セグメントの境界の休止期間に配置する)ことで、画質の乱れを最小化できる。これにより、正確なタイミングで青セグメント及び赤セグメントのポジティブパルスの平坦部に合わせて光学素子駆動装置のDMDビットをデジタル処理することができる。
(システム構成について)
図1は本発明に係る投射型システムのシステム構成図を表すブロック図の一例を示している。本システムは高圧放電灯1及びリフレクタ2より構成される光源Eと、カラーフィルタ3と光学素子4と投影レンズ系6とから構成される。高圧放電灯1から照射された光束φ1は直接に又はリフレクタ2に反射されてカラーフィルタ3に照射され、光学素子4によって光変調された後、所定の画像パターンが投影レンズ系6を介してスクリーン7に投射される。
カラーフィルタ3は可視光の波長を選択的に通過させる性質をもつダイクロイックフィルタによりなる複数のカラーセグメント(例えばR(赤)G(緑)、B(青)、R(赤)G(緑)、B(青)の6色のカラーセグメント(3a乃至3f))に分割構成された回転円盤よりなる。
光学素子4はDMD(ディジタル・ミラー・デバイス)のような反射型の光変調素子よりなり、カラーセグメント(3a乃至3f)を通過してそれぞれの色に分解された赤、緑、青の色光φ2を反射し、光学素子駆動装置14より供給される映像信号(例えばビデオ信号など)により光変調を行う。
直流点灯手段5は直流電源回路とパルス回路とを内蔵しており、高圧放電灯1を点灯させるためのランプ電流を供給する装置である。この装置は、直流電源に所定のパルスを所定のタイミングで重畳印加することができ、適切なパルスを印加することにより光学素子の分解能(ビット数)を等価的に増加させる作用がある。ランプ電流の駆動パターンの詳細については後述する。
投影レンズ系6は光学素子4の表面で反射された光(φ3)をスクリーン7上に投射するための光学レンズである。
カラーフィルタ駆動装置8はカラーフィルタ3を回転させるための駆動装置であり、カラーフィルタ3を一定速度で回転させる働きをする。
例えば1フレームの周波数50Hz(1画面が毎秒50回で変化すること)のビデオ信号を投射する場合、カラーフィルタ3は例えば3倍の速度で回転(即ち周波数150Hz)する。光源Eからの照射された光束φ1は定速回転しているカラーフィルタ3の各セグメント3a乃至3fを透過したときに時分割で赤・緑・青の色分解が行われ、それぞれの色に分解された赤、緑、青の色光φ2は、集光レンズやプリズム(これらは任意でありいずれも図示を省略する)などを介して光学素子4に入射される。
(ランプ電流駆動パターンについて)
図2は、本発明に係る投射型システムにおけるカラーフィルタのセグメントの状態と直流ランプ電流波形Aと同期信号Sの波形の一例を示している。
同図のランプ電流波形Aにおける100%のラインは、パルスを印加していない状態の直流電流の大きさを表している(この電流値を便宜上、「定常値」という。)。ここに、ポジティブパルスを印加すると、一定時間ランプ電流波形Aの電流値は定常値よりも大きくなり、ネガティブパルスを加えると、一定時間ランプ電流波形Aの電流値は定常値よりも小さくなる。
一般に高圧放電灯の放射スペクトラムは、赤成分と青成分が出にくく、緑成分は階調不足になりやすい。図2の例では、このような高圧放電灯の分光特性を考慮して、赤セグメント(R)と青セグメント(B)を通過する光束をポジティブパルスによって強調し(イ・ニ・ト・リ)、一方、緑セグメント(G)を通過する光束を大きさの異なる2種類のネガティブパルスによって弱めている(ハ・ヘ)。
図2におけるタイミング−1は、緑セグメント(G)の途中(後半のタイミング)で電流強度を定常値の概ね50%に低減するネガティブパルス(第1のネガティブパルス)を、タイミング−2は、電流強度を定常値の概ね25%に低減するネガティブパルス(第2のネガティブパルス)をそれぞれ重畳印加した様子を、タイミング3はパルスなしの様子を示している。
すなわち、ネガティブパルスの印加による電流波形Aの大きさの変化は、次のとおりである:
(1)第1のネガティブパルスを印加・・・定常値の概ね50%に減少
(2)第2のネガティブパルスを印加・・・定常値の概ね25%に減少
(3)パルスなし・・・定常値を維持
なお、電流強度と放電灯の光強度は必ずしも比例せず、電流値を50%にしても、光強度は50%にならない。「概ね50%」、「概ね25%」と表記したのはこのためである。両者の相関はランプ特性に依存するが、高圧放電灯の場合、電流強度を約40%に設定すると概ね50%の光出力、電流強度を約20%に設定すると概ね25%の光出力を得ることができる。
−パルスのタイミング制御について−
以上のように2種類のネガティブパルスを使い分けるときは、電流の過渡特性により画質が乱れるおそれがある。そこで、ネガティブパルスの大きさが異なっていても同じタイミングでネガティブパルスが印加されるようにタイミング制御を行うことが必要となる。
ネガティブパルスの印加開始(立ち下がり)のタイミングは、特定のセグメント(例えば赤セグメント)の立ち下がりのタイミングを基準としてLowレベルの信号を一定時間(Ts)経過したのち、再びHighレベルに戻して一定時間(Td)経過後にネガティブパルスを印加することとして、
Ts1+Td1=Ts2+Td2(=T0)・・・・・・・(1)
となるようにタイミング制御する。このようにすると、印加するネガティブパルスの大きさが異なっていてもネガティブパルスの印加開始時刻を赤セグメントの立ち下がりの時刻を基準として一定時間(T0)経過した時刻に一致させることができる。
図2の例では、タイミング−1において同期信号SがLowレベルの時間Ts1が最も短く設定され、Td1[秒]経過後に第2のネガティブパルスを印加する。タイミング−2において同期信号SがLowレベルの時間Ts2がTs1より長く設定され、Td2[秒]経過後に第2のネガティブパルスを印加している。タイミング−3において、同期信号SのLowレベルの時間Ts3が最も長く設定されており、この場合はパルスは印加しない。
一方、ネガティブパルスの終了(立ち上がり)のタイミングは、セグメントの境界に配置するとよい。セグメントの境界では色が混合するので、ここに配置すれば画質が乱れる影響を最小限に抑えられるためである。
図2の例では、図2の例では緑と青セグメントとの境界の休止期間にネガティブパルスの立ち上がり(ネガティブパルス印加終了時刻)を配置し、後続する青セグメントと赤セグメントの立ち上がりはネガティブパルスの立ち上がりをそのまま利用して、今度はポジティブパルスを印加している。
そして同期信号の立ち下がりにタイミングを一致させてポジティブパルスを終了し、電流強度を定常値(100%)にもどしている。
同期信号Sは赤セグメント終了付近の所定のタイミングに同期信号の立ち下がりのタイミングを一致させ、ポジティブパルスの立ち下がりは赤と緑セグメントの境界の休止期間に配置する。これにより、正確なタイミングで青セグメント及び赤セグメントのポジティブパルスの平坦部(イ・ニ・ト・リ)に合わせて光学素子駆動装置のDMDビットをデジタル処理することができる。また、同期信号の立ち下がりのタイミングで後続の緑セグメントに正確に定常値(電流強度100%)をわたすことができる。
−まとめ−
このように上述した式(1)に示す関係を満たしながら同期信号Sのオンオフパターン(TsとTdの組み合わせパターン)に応じて電流強度を制御(選択)することで、ネガティブパルスを用いてDMDのビット数を等価的に増加させても立ち下がり途中の過度領域の画質が乱れることを最小限に抑え、最適な画像処理ができる(ここでいう、画像処理とは例えばDMDビットのレベル補正などを指し、ネガティブパルスの立ち下がりにタイミングを一致させることで、レベル補正を正確に行うことなどを指す。)。
第1のネガティブパルス1つでDMDの分解能を1ビット増加させることができ、第1及び第2のネガティブパルスを両方用いるとDMDの分解能を2ビット増加させることができる。
なお、ネガティブパルスを繰り返し印加すると高圧放電灯に含まれるタングステンイオンのハロゲンサイクルを乱すおそれもあるので、ランプの寿命を損なわないために、ネガティブパルスなしの場合を組み合わせてパルス印加パターンを決定するとよい。
その場合、なるべく第2のネガティブパルス(定常値の概ね25%に減少させるパルス)の発生回数を減らし、パルスなし又は第1のネガティブパルスを適用するパルス印加パターンを用いることが好ましい。第2のネガティブパルスは第1のネガティブパルスよりもパルスが深いため、放電灯のタングステン電極を変形させるおそれがあるからである。
ところで、図2の青セグメントと赤セグメントにおける長いポジティブパルスのランプ電流波形は画像処理における白バランスの点で有利であると共に、デューティ比の大きい直流パルス電流が重畳されたのと等価なパルス重畳電流波形になっており、これが結果的に前述のアークジャンプに起因するフリッカ(画面のちらつき)を防止することにも役立っている。
なお、ポジティブパルスの配置はこれに限る訳ではない。例えば青セグメントのみをポジティブパルスとすることもでき、画質作りによっては有効である。さらには赤セグメントのみポジティブパルスとすることもできる。この場合カラーフィルタは、順次青(B)→緑(G)→赤(R)の順に構成するとよい。
本発明に係る投射型システムの作動方法はパルス電流の印加パターンによって従来鮮明な色を出すことが困難であった特定の色を強調して鮮明に表示したり、従来困難であった特定の色のビット数を等価的に増やして微妙な色合いを表現できるなど、プロジェクタやリヤープロジェクションテレビ等の画質を飛躍的に高めることができる技術として、産業上の利用可能性は極めて大きい。
本発明のブロック図 本発明のランプ電流波形と同期信号の関係を示す図 従来例のランプ電流波形と同期信号の関係を示す図
符号の説明
A 直流ランプ電流
E 光源
S 同期信号
φ 光(光束)
1 高圧放電灯
2 リフレクタ
3 カラーフィルタ
3a〜3f カラーセグメント
4 光学素子
5 直流点灯手段
6 投影レンズ系
7 スクリーン
8 カラーフィルタ駆動装置
13 ビデオ入力部
14 光学素子駆動装置

Claims (6)

  1. 光源(E)と、前記光源から照射された光束(φ1)を赤、緑、青に時分割する複数のカラーセグメントに分割された回転式のカラーフィルタ(3)と、このカラーフィルタを通過した光束(φ2)に階調付けと映像信号による変調とを行う反射型の光学素子(4)と、前記光源を駆動する直流電流を発生させる直流電源回路及び前記直流回路に重畳してパルス電流を印加するパルス回路を含む直流点灯手段(5)と、この光学素子によって反射され光束(φ3)をスクリーン上に投影する投影レンズ系(6)とを含む投射型システムにおいて、
    前記パルス回路により、前記カラーフィルタの回転速度及び前記光学素子と同期する複数のオンオフパターンからなる同期信号(S)を発生させ、そのオンオフパターンに応じて、
    1)第1のネガティブパルス
    2)第2のネガティブパルス
    3)パルスなし
    のいずれか1つの電流強度をもつ電流を、赤セグメント又は青セグメントの立ち下がりの時刻を基準として一定時間(T0)経過した後に、前記直流電流に重畳して印加することにより、前記直流電流を緑セグメントの一定時間(ハ、ヘ)、定常値以下に制御することを特徴とする投射型システムの作動方法。
  2. 前記青セグメント又は赤セグメントに対応する電流強度は、ポジティブパルスを印加することにより、前記直流電流を青セグメント及び赤セグメントを含む一定時間(イ、ニ、ト、リ)、前記直流電流を定常値よりも大きくなるように制御することを特徴とする請求項1記載の投射型システムの作動方法。
  3. 前記ポジティブパルスの終了のタイミングは、前記青セグメント又は赤セグメントの立ち下がりの時刻と同期させることを特徴とする請求項2記載の投射型システムの作動方法。
  4. 光源(E)と、前記光源から照射された光束(φ1)を赤、緑、青に時分割する複数のカラーセグメントに分割された回転式のカラーフィルタ(3)と、このカラーフィルタを通過した光束(φ2)に階調付けと映像信号による変調とを行う反射型の光学素子(4)と、前記光源を駆動する直流電流を発生させる直流電源回路及び前記直流回路に重畳してパルス電流を印加するパルス回路を含む直流点灯手段(5)と、この光学素子によって反射され光束(φ3)をスクリーン上に投影する投影レンズ系(6)とを含む投射型システムであって、
    前記パルス回路は、前記カラーフィルタの回転速度及び前記光学素子と同期する複数のオンオフパターンからなる同期信号(S)を発生させ、そのオンオフパターンに応じて、
    1)第1のネガティブパルス
    2)第2のネガティブパルス
    3)パルスなし
    のいずれか1つの電流強度をもつ電流を、赤セグメント又は青セグメントの立ち下がりの時刻を基準として一定時間(T0)経過した後に、前記直流電流に重畳して印加することにより、前記直流電流を緑セグメントの一定時間(ハ、ヘ)、定常値以下に制御することを特徴とする投射型システム。
  5. 前記直流点灯手段(5)は、前記青セグメント又は赤セグメントに対応する電流強度は、ポジティブパルスを印加することにより、前記直流電流を青セグメント及び赤セグメントを含む一定時間(イ、ニ、ト、リ)、前記直流電流を定常値よりも大きくするポジティブパルス回路を更に含むことを特徴とする請求項4記載の投射型システム。
  6. 前記ポジティブパルス回路は、ポジティブパルスの終了のタイミングを前記青セグメント又は赤セグメントの立ち下がり時刻と同期させることを特徴とする請求項5記載の投射型システム。
JP2005174907A 2005-06-15 2005-06-15 直流点灯の高圧放電灯による投射型システムとその作動方法 Pending JP2006349912A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005174907A JP2006349912A (ja) 2005-06-15 2005-06-15 直流点灯の高圧放電灯による投射型システムとその作動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005174907A JP2006349912A (ja) 2005-06-15 2005-06-15 直流点灯の高圧放電灯による投射型システムとその作動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006349912A true JP2006349912A (ja) 2006-12-28

Family

ID=37645863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005174907A Pending JP2006349912A (ja) 2005-06-15 2005-06-15 直流点灯の高圧放電灯による投射型システムとその作動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006349912A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007133094A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Sharp Corp プロジェクタ及び光調整方法
WO2008078695A1 (ja) 2006-12-26 2008-07-03 Mitsubishi Chemical Corporation リチウム遷移金属系化合物粉体、その製造方法、及びその焼成前駆体となる噴霧乾燥体、並びにそれを用いたリチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池
US7504780B2 (en) 2007-01-30 2009-03-17 Rubycon Corporation Power supply unit for light source and method of controlling the same
CN102650813A (zh) * 2011-11-28 2012-08-29 深圳市光峰光电技术有限公司 光源系统、投影装置及其色平衡调整方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08505031A (ja) * 1993-10-21 1996-05-28 フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ 画像投射装置及びこれに用いる光源制御装置
JP2003102030A (ja) * 2001-09-19 2003-04-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 色順次表示装置とこれに用いる光源駆動制御装置
JP2004212890A (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Phoenix Denki Kk 投射型システムとその作動方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08505031A (ja) * 1993-10-21 1996-05-28 フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ 画像投射装置及びこれに用いる光源制御装置
JP2003102030A (ja) * 2001-09-19 2003-04-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 色順次表示装置とこれに用いる光源駆動制御装置
JP2004212890A (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Phoenix Denki Kk 投射型システムとその作動方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007133094A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Sharp Corp プロジェクタ及び光調整方法
WO2008078695A1 (ja) 2006-12-26 2008-07-03 Mitsubishi Chemical Corporation リチウム遷移金属系化合物粉体、その製造方法、及びその焼成前駆体となる噴霧乾燥体、並びにそれを用いたリチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池
EP2337125A1 (en) 2006-12-26 2011-06-22 Mitsubishi Chemical Corporation Lithium transition metal based compound powder and method for manufacturing the same
EP2341570A1 (en) 2006-12-26 2011-07-06 Mitsubishi Chemical Corporation Lithium transition metal based compound powder and method for manufacturing the same
US7504780B2 (en) 2007-01-30 2009-03-17 Rubycon Corporation Power supply unit for light source and method of controlling the same
CN102650813A (zh) * 2011-11-28 2012-08-29 深圳市光峰光电技术有限公司 光源系统、投影装置及其色平衡调整方法
CN102650813B (zh) * 2011-11-28 2015-02-04 深圳市光峰光电技术有限公司 光源系统、投影装置及其色平衡调整方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7083284B2 (en) Method and apparatus for sequencing light emitting devices in projection systems
TWI396927B (zh) 發光二極體照明控制系統及方法
JP4649056B2 (ja) 投写型システム及び投写型システムを動作する方法
JP4210554B2 (ja) デュアル空間光変調器を用いて色域を拡張するイメージング装置
JP4552986B2 (ja) 画像表示装置
ATE501462T1 (de) Lampenleistungsimpulsmodulation in sequentiellen farbprojektionsanzeigen
JP4633057B2 (ja) プロジェクタ
JP2006301649A (ja) 画像を投影する方法およびシステム
JP2007171364A (ja) 可視光led光源装置、それを用いた画像投影システムおよび可視光ledの駆動方法
JP2007121971A (ja) 投射型画像表示装置及びランプ点灯回路制御方法
JP2009237302A (ja) 画像投影装置、プロジェクタ用の光源点灯装置
JP2008292607A (ja) 映像投射装置及びその作動方法
JP2007187750A (ja) 投影装置及び投影方法
JP2008164749A (ja) 画像表示装置および画像表示方法
JP2004212890A (ja) 投射型システムとその作動方法
JP2011070193A (ja) 投影システムにおける交流水銀ランプおよびdmdの動作方法および装置
JP2006189485A (ja) 直流点灯の高圧放電灯による投射型システムとその作動方法
JP5446721B2 (ja) 放電ランプ点灯装置および投射型映像表示装置
JP2005181528A (ja) 発光ダイオード式投写装置
JP2006349912A (ja) 直流点灯の高圧放電灯による投射型システムとその作動方法
JP2009085977A (ja) プロジェクタ
JP2006189824A (ja) 画像表示方法及び装置、並びにプロジェクタ
JP5556287B2 (ja) 投射型表示装置
JP2007133094A (ja) プロジェクタ及び光調整方法
JP2010164645A (ja) 画像投写装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20071203

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100621

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100621

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20100817

A977 Report on retrieval

Effective date: 20110217

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110720

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02