JP2006349841A - プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構成により、筐体に対して端子部材を精度よく組み付けることのできるプロセスカートリッジ、および、そのプロセスカートリッジを備える画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 クリーニング端子67の外側部123を、クリーニング側開口部105に、上側筐体78内から上側筐体78外へ挿入した後、クリーニング側開口部105に対してスライドさせることにより、戻り規制部125を、幅方向外側から戻り規制爪110に当接させるとともに、突出規制部128を、幅方向内側からクリーニング側突出当接部108に当接可能に対向配置する。これにより、接点部127を、クリーニング側開口部105から露出させて、上側筐体78の幅方向(内外方向)において、簡易な構成によって、精度よく位置決めして、確実に固定することができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、レーザプリンタなどの画像形成装置、および、その画像形成装置に装備されるプロセスカートリッジに関する。
レーザプリンタなどの画像形成装置では、静電潜像が形成される感光ドラムを備えるプロセスカートリッジが、本体ケーシングに着脱自在に装着されている。
このようなプロセスカートリッジには、感光ドラムを帯電させるための帯電器や、静電潜像の現像により形成される可視像を用紙に転写するための転写ローラや、転写後に感光ドラムに付着する紙粉を除去するためのクリーニング部材などが設けられており、これら各種の部材には、帯電器には帯電バイアス、転写ローラには転写バイアス、クリーニング部材にはクリーニングバイアスというように、それぞれバイアスが印加されている。
そのため、プロセスカートリッジには、これら各種の部材に、本体ケーシングに設けられる電源から、バイアスを印加するための端子部材が設けられている。
このような端子部材は、プロセスカートリッジの本体ケーシングに対する装着時において、本体ケーシングに設けられる電源に接続されている固定接点と、接離可能に接触するように設けられており、その固定接点から端子部材を介して各種の部材にバイアスを印加している。
たとえば、プロセスカートリッジの外部側面に、カートリッジ側接点を設けて、プロセスカートリッジが装置本体に装着されたときに、装置本体側に設けられた本体側接点と電気的に接続することが知られている(たとえば、特許文献1参照。)。
特開2001−265196号公報
しかるに、上記したような端子部材は、プロセスカートリッジの本体ケーシングに対する着脱に対応して、本体ケーシングに設けられる固定接点と接離させるため、プロセスカートリッジの本体ケーシングに対する装着時において、固定接点との確実な接触を確保するためには、固定接点からの押圧力に抗することができるように、精度よく配置することが重要となる。
一方、端子部材を精度よく配置するには、端子部材を正確に位置決めする必要があり、そのために、格別の位置決め部材を要したり、あるいは、組み付け作業が煩雑となる場合があり、その結果、コストの上昇や生産性の低下を招くという不具合がある。
本発明の目的は、簡易な構成により、筐体に対して端子部材を精度よく組み付けることのできるプロセスカートリッジ、および、そのプロセスカートリッジを備える画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、画像形成装置に着脱自在に装着されるプロセスカートリッジであって、前記画像形成装置に設けられる電源からバイアスが供給されるバイアス被供給部材と、前記バイアス被供給部材を収容し、開口部が形成される筐体と、前記筐体に収容され、前記開口部から前記筐体外に露出するように、前記開口部に対してスライドさせることによって固定され、前記電源と前記バイアス被供給部材とを電気的に接続するための端子部材とを備え、前記端子部材は、前記筐体内への戻りを規制する戻り規制部と、前記筐体外への突出を規制する突出規制部と、前記筐体外に位置し、前記電源と電気的に接続される接点部とを備えていることを特徴としている。
このような構成によると、端子部材は、筐体の開口部から筐体外に露出するように、開口部に対してスライドさせることによって固定され、戻り規制部によって筐体内への戻りが規制されるとともに、突出規制部によって筐体外への突出が規制される。そのため、筐体外に位置している接点部を、筐体の内外方向において、簡易な構成によって、精度よく位置決めして、確実に固定することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記端子部材は、前記戻り規制部と、前記突出規制部と、前記接点部とが、連続して一体的に形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、戻り規制部、突出規制部および接点部が、連続して一体的に形成されているので、部品点数の低減を図りつつ、格別の位置決め部材を設けなくとも、接点部を精度よく位置決めすることができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記端子部材は、鉤状に形成されており、前記戻り規制部が一端部に設けられ、前記突出規制部が他端部に設けられ、前記接点部が前記戻り規制部と前記突出規制部との間に設けられ、前記戻り規制部と前記突出規制部とが、互いに反対方向から前記筐体に当接可能に配置されることを特徴としている。
このような構成によると、戻り規制部と突出規制部とを、互いに反対方向から筐体に当接可能に配置するのみで、それらの間に設けられている接点部を、筐体の内外方向において精度よく位置決めしつつ、端子部材を筐体に簡易に組み付けることができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記端子部材は、板ばねから形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、端子部材が板ばねから形成されているので、部品点数およびコストの低減を図りつつ、筐体の内外方向において接点部を精度よく位置決めすることができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記端子部材は、前記戻り規制部と前記突出規制部との間の距離が拡がる方向に、前記開口部の周縁部に弾性的に接触していることを特徴としている。
このような構成によると、端子部材が、戻り規制部と突出規制部との間の距離が拡がる方向に、開口部の周縁部に弾接している。そのため、筐体の内外方向において接点部を精度よく位置決めしつつ、端子部材を筐体に簡易かつ確実に組み付けることができる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の発明において、現像剤像を担持する像担持体と、放電ワイヤおよび前記放電ワイヤから前記像担持体に供給される電荷量を制御するためのグリッドを有する帯電手段を備え、前記バイアス被供給部材が、前記グリッドであることを特徴としている。
このような構成によると、バイアス被供給部材がグリッドであるので、グリッドにバイアスを印加するための端子部材を、簡易な構成によって、精度よく位置決めして、確実に固定することができる。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記グリッドと前記端子部材とは、一体で形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、グリッドと端子部材とが一体で形成されているので、部品点数のさらなる低減を図ることができる。また、グリッドおよび端子部材を、筐体に一度に組み付けることができるので、組み付け効率の向上を図ることができる。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記グリッドは、前記端子部材を前記開口部から前記筐体外に露出するように配置したときに、前記筐体に嵌合する嵌合部を備えていることを特徴としている。
このような構成によると、グリッドおよび端子部材を筐体に組み付けるときに、端子部材を開口部から筐体外に露出するように配置すれば、グリッドの嵌合部が筐体に嵌合して、グリッドを筐体に固定することができる。そのため、簡易かつ確実に、グリッドおよび端子部材を一度に組み付けることができ、組み付け効率のさらなる向上を図ることができる。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の発明において、現像剤像を担持する像担持体と、前記像担持体に付着した異物を除去するためのクリーニング部材とを備え、前記バイアス被供給部材が、前記クリーニング部材であることを特徴としている。
このような構成によると、バイアス被供給部材がクリーニング部材であるので、クリーニング部材にバイアスを印加するための端子部材を、簡易な構成によって、精度よく位置決めして、確実に固定することができる。
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記クリーニング部材と前記端子部材とは、別体で形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、クリーニング部材と端子部材とが別体で形成されているので、クリーニング部材の組み付けにかかわらず、端子部材を精度よく組み付けることができる。
また、請求項11に記載の発明は、請求項9または10に記載の発明において、前記端子部材は、前記クリーニング部材に対して、前記像担持体の反対側から弾性的に接触される弾接部を備えていることを特徴としている。
このような構成によると、端子部材の弾接部を、像担持体の反対側からクリーニング部材に弾接させることができる。そのため、クリーニング部材と端子部材との確実な接続を図ることができる。
また、請求項12に記載の発明は、画像形成装置であって、請求項6ないし11のいずれかに記載のプロセスカートリッジと、前記プロセスカートリッジにおいて、記録媒体に転写された可視像を定着させるための定着手段とを備えていることを特徴としている。
このような構成によると、精度よく位置決めすることができる端子部材が設けられているプロセスカートリッジを備えているので、画像形成装置に設けられている電源から、端子部材を介してバイアス被供給部材へ確実にバイアスを印加することができる。そのため、確実な画像形成を達成することができる。
請求項1に記載の発明によれば、筐体外に位置している接点部を、筐体の内外方向において、簡易な構成によって、精度よく位置決めして、確実に固定することができる。
請求項2に記載の発明によれば、部品点数の低減を図りつつ、格別の位置決め部材を設けなくとも、接点部を精度よく位置決めすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、接点部を、筐体の内外方向において精度よく位置決めしつつ、端子部材を筐体に簡易に組み付けることができる。
請求項4に記載の発明によれば、部品点数およびコストの低減を図りつつ、筐体の内外方向において接点部を精度よく位置決めすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、筐体の内外方向において接点部を精度よく位置決めしつつ、端子部材を筐体に簡易かつ確実に組み付けることができる。
請求項6に記載の発明によれば、グリッドにバイアスを印加するための端子部材を、簡易な構成によって、精度よく位置決めして、確実に固定することができる。
請求項7に記載の発明によれば、部品点数のさらなる低減を図ることができる。また、組み付け効率の向上を図ることができる。
請求項8に記載の発明によれば、簡易かつ確実に、グリッドおよび端子部材を一度に組み付けることができ、組み付け効率のさらなる向上を図ることができる。
請求項9に記載の発明によれば、クリーニング部材にバイアスを印加するための端子部材を、簡易な構成によって、精度よく位置決めして、確実に固定することができる。
請求項10に記載の発明によれば、クリーニング部材の組み付けにかかわらず、端子部材を精度よく組み付けることができる。
請求項11に記載の発明によれば、クリーニング部材と端子部材との確実な接続を図ることができる。
請求項12に記載の発明によれば、確実な画像形成を達成することができる。
1.レーザプリンタの全体構成
図1は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す側断面図であり、図2は、図1に示すレーザプリンタのドラムカートリッジの側断面図、図3は、図1に示すレーザプリンタのプロセスカートリッジの側断面図である。
このレーザプリンタ1は、図1に示すように、本体ケーシング2と、その本体ケーシング2内に収容される用紙3を給紙するためのフィーダ部4と、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5とを備えている。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2の一方側の側壁には、後述するプロセスカートリッジ20を着脱するための着脱口6が形成されており、その着脱口6を開閉するためのフロントカバー7が設けられている。このフロントカバー7は、その下端部に挿通されたカバー軸8に回動自在に支持されている。これによって、フロントカバー7を、カバー軸8を支点として閉じると、フロントカバー7によって着脱口6が閉鎖され、フロントカバー7を、カバー軸8を支点として開くと、着脱口6が開放され、この着脱口6を介して、プロセスカートリッジ20を本体ケーシング2に対して着脱させることができる。
なお、以下の説明では、プロセスカートリッジ20が本体ケーシング2に装着された状態において、フロントカバー7が設けられる側を「前側」とし、その反対側を「後側」とする。
(2)フィーダ部
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、前後方向に沿って着脱自在に装着される給紙トレイ9と、給紙トレイ9の前端部の上方に設けられる分離ローラ10および分離パッド11と、分離ローラ10の後側(分離パッド11に対して用紙3の搬送方向上流側)に設けられる給紙ローラ12とを備えている。また、フィーダ部4は、分離ローラ10の前側上方(分離ローラ10に対して用紙3の搬送方向下流側)に設けられる紙粉取りローラ13と、その紙粉取りローラ13に対向配置されるピンチローラ14とを備えている。
また、用紙3の給紙側搬送経路は、紙粉取りローラ13の近傍から略U字形状に後側へ折り返され、さらに搬送方向下流側であって、プロセスカートリッジ20の下方において、フィーダ部4には、1対のローラからなるレジストローラ15が備えられている。
給紙トレイ9の内部には、用紙3を積層状に載置可能な用紙押圧板16が設けられている。この用紙押圧板16は、後端部において揺動可能に支持されることによって、前端部が下方に配置され、給紙トレイ9の底板に沿う載置位置と、前端部が上方に配置され、傾斜する供給位置との間で揺動可能とされている。
また、給紙トレイ9の前端部には、用紙押圧板16の前端部を上方に持ち上げるためのレバー17が設けられている。このレバー17は、用紙押圧板16の前端部下方位置において、後端部がレバー軸18にて揺動自在に支持され、前端部が給紙トレイ9の底板に伏した伏臥姿勢と、前端部が用紙押圧板16を持ち上げた傾斜姿勢との間で揺動可能とされている。そして、レバー軸18に駆動力が入力されると、レバー17がレバー軸18を支点として回転し、レバー17の前端部が用紙押圧板16の前端部を持ち上げ、用紙押圧板16を供給位置に移動させる。
用紙押圧板16が供給位置に位置されると、用紙押圧板16上の最上位の用紙3は、給紙ローラ12に押圧され、給紙ローラ12の回転によって、分離ローラ10と分離パッド11との間の分離位置に向けて給紙が開始される。
なお、給紙トレイ9を本体ケーシング2から離脱させると、用紙押圧板16が載置位置に位置される。用紙押圧板16が載置位置に位置されると、用紙押圧板16上に用紙3を積層状に載置することができる。
給紙ローラ12によって分離位置に向けて送り出された用紙3は、分離ローラ10の回転によって、分離ローラ10と分離パッド11との間に挟まれたときに、1枚ごとに捌かれて給紙される。給紙された用紙3は、紙粉取りローラ13とピンチローラ14との間を通過し、そこで紙粉が取り除かれた後、U字状の給紙側搬送経路に沿って折り返され、レジストローラ15に向けて搬送される。
レジストローラ15は、用紙3を、レジスト後に、像担持体としての感光ドラム28と転写ローラ31との間であって、感光ドラム28上のトナー像を用紙に転写する転写位置に搬送する。
(3)画像形成部
画像形成部5は、スキャナ部19、プロセスカートリッジ20および定着手段としての定着部21を備えている。
(a)スキャナ部
スキャナ部19は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、図示しないレーザ光源、回転駆動されるポリゴンミラー22、fθレンズ23、反射鏡24、レンズ25および反射鏡26を備えている。レーザ光源から発光される画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー22で偏向されてfθレンズ23を通過した後、反射鏡24によって光路が折り返され、さらにレンズ25を通過した後、反射鏡26によってさらに光路が下方に屈曲されることにより、プロセスカートリッジ20の感光ドラム28の表面上に照射される。
(b)プロセスカートリッジ
プロセスカートリッジ20は、本体ケーシング2内におけるスキャナ部19の下方に設けられ、本体ケーシング2に対して着脱口6を介して着脱自在に装着されている。
このプロセスカートリッジ20は、図3に示すように、ドラムカートリッジ27と、そのドラムカートリッジ27に着脱自在に装着される現像カートリッジ30とを備えている。なお、本発明における「プロセスカートリッジ」は、本実施形態において、ドラムカートリッジ27に現像カートリッジ30が装着された態様(すなわち、実施形態で例示する狭義のプロセスカートリッジ20)と、現像カートリッジ30が装着されていないドラムカートリッジ27のみの態様の両方を含む概念である。
ドラムカートリッジ27は、図2に示すように、後で詳述するドラム側筐体76と、そのドラム側筐体76内に設けられる、像担持体としての感光ドラム28、帯電手段としてのスコロトロン型帯電器29、転写ローラ31およびバイアス被供給部材としてのクリーニング部材32とを備えている。
感光ドラム28は、円筒形状をなし、最表層がポリカーボネートなどからなる正帯電性の感光層により形成されるドラム本体33と、このドラム本体33の軸心において、ドラム本体33の軸方向に沿って延びる金属製のドラム軸34とを備えている。ドラム軸34がドラム側筐体76に支持され、このドラム軸34に対してドラム本体33が回転自在に支持されることにより、感光ドラム28は、ドラム側筐体76において、ドラム軸34を中心に回転自在に設けられている。また、感光ドラム28は、図示しないモータからの駆動力が入力されることにより、回転駆動される。
スコロトロン型帯電器29は、感光ドラム28の後側斜め上方において、ドラム側筐体76に支持されており、感光ドラム28と接触しないように間隔を隔てて、感光ドラム28と対向配置されている。このスコロトロン型帯電器29は、感光ドラム28と間隔を隔てて対向配置された放電ワイヤ71と、放電ワイヤ71と感光ドラム28との間に設けられるバイアス被供給部材としてのグリッド72とを備えている。
このスコロトロン型帯電器29では、放電ワイヤ71に高電圧を印加して、放電ワイヤ71をコロナ放電させるとともに、後述する端子部材としてのグリッド端子73(図18参照)からグリッド72にグリッドバイアスを印加して、感光ドラム28に供給される電荷量を制御しつつ、感光ドラム28の表面を一様に正極性に帯電させる。
転写ローラ31は、ドラム側筐体76において、感光ドラム28の下方に設けられ、感光ドラム28と上下方向において対向して接触し、感光ドラム28との間にニップを形成するように配置されている。この転写ローラ31は、金属製の転写ローラ軸56と、その転写ローラ軸56を被覆する導電性のゴム材料からなるゴムローラ57とを備えている。転写ローラ軸56は、ドラム側筐体76に、回転自在に支持されている。転写ローラ31は、図示しないモータからの駆動力が入力されることにより、回転駆動される。また、転写ローラ31には、転写時に転写バイアスが印加される。
クリーニング部材32は、ドラム側筐体76に組み付けられ、感光ドラム28の後側において、感光ドラム28と対向配置されている。クリーニング部材32は、感光ドラム28に付着した異物である紙粉を捕捉するためのクリーニングブラシ65と、そのクリーニングブラシ65を、クリーニングブラシ65に対して感光ドラム28の反対側(後側)で支持する支持プレート66とを備えている。
クリーニングブラシ65は、導電性を有する繊維状の多数のブラシ毛が植設された不織布からなり、支持プレート66に両面テープにより貼着されている。このクリーニングブラシ65は、感光ドラム28と対向して接触するように配置されている。
支持プレート66は、ドラム側筐体76に支持された状態で、後述する端子部材としてのクリーニング端子67(図9参照)が、クリーニングブラシ65の反対側から弾性的に接触されており、クリーニング時には、クリーニング端子67からクリーニングバイアスが印加される。
現像カートリッジ30は、図3に示すように、ドラム側筐体76に着脱自在に装着される。そのため、この現像カートリッジ30は、図1に示すように、プロセスカートリッジ20が本体ケーシング2に装着された状態で、フロントカバー7の開閉により着脱口6を介してプロセスカートリッジ20に対して着脱させることで、本体ケーシング2に対して着脱させることができる。
現像カートリッジ30は、図3に示すように、現像側筐体36と、その現像側筐体36内に設けられる、供給ローラ37、現像ローラ38および層厚規制ブレード39とを備えている。
現像側筐体36は、後側が開放されるボックス状に形成されている。現像側筐体36内には、隔壁40と、その隔壁40によって仕切られるトナー収容室41および現像室42とが設けられている。
隔壁40は、現像側筐体36の前後方向途中に配置され、上下方向途中に開口部43が形成され、現像側筐体36内を前後方向に仕切っている。
トナー収容室41は、隔壁40によって仕切られた現像側筐体36の前側の内部空間として区画されている。トナー収容室41内には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分のトナーが収容されている。トナーには、重合性単量体、たとえば、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などによって共重合させることにより得られる重合トナーが用いられる。この重合トナーは、略球状をなし、流動性が極めて良好であり、高画質の画像形成を達成することができる。
なお、このようなトナーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックスなどが配合され、また、流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加されている。トナーの平均粒径は、約6〜10μmである。
また、トナー収容室41には、このトナー収容室41における現像側筐体36の側壁に、トナーを充填するためのトナー供給口が形成されており、そのトナー供給口がトナーキャップ35によって閉鎖されている。
また、トナー収容室41には、現像側筐体36の両側壁に、トナーの残量を検知するためのトナー検知用窓44が形成されている。このトナー検知用窓44は、隔壁40の近傍において、現像側筐体36の両側壁に、幅方向(前後方向および上下方向に直交する方向。以下同じ。)に沿って対向するように形成されている。各トナー検知用窓44は、現像側筐体36の側壁に透明な円板を埋設することにより形成されている。
また、トナー収容室41内には、トナーを攪拌するためのアジテータ45が設けられている。このアジテータ45は、アジテータ回転軸46と、攪拌部材47とを備えている。
アジテータ回転軸46には、トナー収容室41のほぼ中央において、現像側筐体36の両側壁に回転自在に支持されており、攪拌部材47は、アジテータ回転軸46に設けられている。図示しないモータからの駆動力が、アジテータ回転軸46に入力されると、アジテータ回転軸46が回転され、攪拌部材47が、アジテータ回転軸46を中心として、トナー収容室41を周方向に移動する。そうすると、トナー収容室41内のトナーが、攪拌部材47によって攪拌され、隔壁40の上下方向途中において前後方向に連通する開口部43から、現像室42に向かって放出される。
また、アジテータ45には、ワイパ48が設けられている。このワイパ48は、アジテータ回転軸46の軸方向両端部に取り付けられている。各ワイパ48は、アジテータ回転軸46が回転すると、アジテータ回転軸46を中心として、トナー収容室41を周方向に移動して、現像側筐体36の両側壁に設けられている各トナー検知窓44を払拭する。これによって、各トナー検知窓44が、ワイパ48によって清掃される。
現像室42は、隔壁40によって仕切られた現像側筐体36の後側の内部空間として区画されている。
供給ローラ37は、現像室42において、開口部43の後側に配置されている。この供給ローラ37は、金属製の供給ローラ軸50と、その供給ローラ軸50を被覆する導電性の発泡材料からなるスポンジローラ51とを備えている。供給ローラ軸50は、現像室42における現像側筐体36の両側壁に、回転自在に支持されている。供給ローラ37は、図示しないモータからの駆動力が、供給ローラ軸50に入力されることにより回転駆動される。
現像ローラ38は、現像室42において、供給ローラ37の後側に配置され、供給ローラ37と互いに圧縮されるように接触した状態で設けられている。この現像ローラ38は、金属製の現像ローラ軸52と、その現像ローラ軸52を被覆する導電性のゴム材料からなるゴムローラ53とを備えている。現像ローラ軸52は、現像室42における現像側筐体36の両側壁に、回転自在に支持されている。ゴムローラ53は、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴムから形成され、その表面に、フッ素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆されている。現像ローラ38は、図示しないモータからの駆動力が、現像ローラ軸52に入力されることにより回転駆動される。また、現像ローラ38には、現像時に現像バイアスが印加される。
層厚規制ブレード39は、金属製の板ばね材からなるブレード本体54と、そのブレード本体54の遊端部に設けられる絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部55とを備えている。この層厚規制ブレード39は、ブレード本体54の基端部が現像ローラ38の上方において現像側筐体36に支持されることにより、押圧部55がブレード本体54の弾性力によって現像ローラ38上に圧接されている。
開口部43から放出されたトナーは、供給ローラ37の回転により、現像ローラ38に供給され、このとき、供給ローラ37と現像ローラ38との間で正極性に摩擦帯電される。現像ローラ38上に供給されたトナーは、現像ローラ38の回転に伴って、層厚規制ブレード39の押圧部55と現像ローラ38のゴムローラ53との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ38上に担持される。
一方、ドラムカートリッジ27において、感光ドラム28の表面は、その感光ドラム28の回転に伴って、まず、スコロトロン型帯電器29により一様に正極性に帯電された後、スキャナ部19からのレーザビームの高速走査により露光され、用紙3に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ38の回転により、現像ローラ38上に担持されかつ正極性に帯電されているトナーが、感光ドラム28に対向して接触するときに、感光ドラム28の表面上に形成されている静電潜像、すなわち、一様に正極性に帯電されている感光ドラム28の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給される。これにより、感光ドラム28の静電潜像は、可視像化され、感光ドラム28の表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
その後、感光ドラム28の表面上に担持されたトナー像は、レジストローラ15によって搬送されてくる用紙3が、感光ドラム28と転写ローラ31との間の転写位置を通過する間に、転写ローラ31に印加される転写バイアスによって、用紙3に転写される。トナー像が転写された用紙3は、定着部21に搬送される。
なお、転写後に感光ドラム28の表面に残存する転写残トナーは、現像ローラ38で回収される。また、転写後に感光ドラム28の表面に付着する用紙3からの紙粉は、クリーニング部材32のクリーニングブラシ65によって、物理的に絡め取られるとともに、クリーニング端子67からのクリーニングバイアスによって、電気的に吸着され、感光ドラム28の表面から除去される。
(c)定着部
定着部21は、図1に示すように、プロセスカートリッジ20の後側に設けられ、プロセスカートリッジ20の感光ドラム28と前後方向に間隔を隔てて配置されている。この定着部21は、定着フレーム59と、その定着フレーム59内に、加熱ローラ60および加圧ローラ61とを備えている。
加熱ローラ60は、表面がフッ素樹脂によってコーティングされている金属管と、その金属管内に挿入されている加熱のためのハロゲンランプとを備えている。この加熱ローラ60は、図示しないモータからの駆動力が入力されることによって回転駆動される。
加圧ローラ61は、加熱ローラ60の下方において、加熱ローラ60を押圧するように対向配置されている。この加圧ローラ61は、金属製のローラ軸と、そのローラ軸を被覆するゴム材料からなるゴムローラとを備えている。加圧ローラ61は、加熱ローラ60の回転駆動に従って従動される。
定着部21では、転写位置において用紙3上に転写されたトナー像を、用紙3が加熱ローラ60と加圧ローラ61との間を通過する間に熱定着させる。トナー像が定着した用紙3は、本体ケーシング2の上面に形成された排紙トレイ62に向かって搬送される。
定着部21から排紙トレイ62までの用紙3の排紙側搬送経路は、定着部21から略U字状に前側へ折り返されている。この排紙側搬送経路において、途中には搬送ローラ63が、下流側端部には排紙ローラ64が、それぞれ設けられている。
定着部21において熱定着された用紙3は、排紙側搬送経路に搬送され、搬送ローラ63によって排紙ローラ64に搬送された後、排紙ローラ64によって、排紙トレイ62上に排紙される。
2.ドラム側筐体、クリーニング部材およびグリッドの構成
図4は、ドラムカートリッジの平面側後方から見たときの斜視図、図5は、図4に示すドラムカートリッジの上側筐体(クリーニング端子、クリーニング部材の取付前)の底面側側方から見たときの斜視図、図6は、図5に示す上側筐体(クリーニング端子の取付後、クリーニング部材の取付前)の底面側側方から見たときの要部斜視図、図7は、図6に対応する部分断面底面図、図8は、図5に示す上側筐体(クリーニング端子、クリーニング部材の取付後)の底面側側方から見たときの要部斜視図、図9は、図8に対応する一部切欠要部斜視図、図10は、図4に示すドラムカートリッジの上側筐体をグリッドの組み付け前の底面側側方から見たときの斜視図、図11は、上側筐体にグリッドを組み付ける途中状態を示す底面図、図12は、図11に対応する平断面図、図13は、図11に対応する縦断面図、図14は、上側筐体にグリッドを組み付けた状態を示す底面図、図15は、図14に対応する平断面図、図16は、図14に対応する縦断面図、図17は、図4に示すドラムカートリッジの上側筐体の平面側側方から見たときの斜視図、図18は、図17に示す上側筐体おいて、グリッド端子カバーが装着された状態の平面側側方から見たときの斜視図である。
次に、図1ないし図18を参照して、ドラムカートリッジ27のドラム側筐体76と、そのドラム側筐体76に対するクリーニング部材32およびグリッド72の組み付けを、詳細に説明する。
(1)ドラム側筐体の構成
(a)下側筐体
筐体としてのドラム側筐体76は、図2に示すように、下側筐体77と、その下側筐体77に上方から組み合わされる上側筐体78とを備えている。
下側筐体77は、図4に示すように、略矩形平板状の底壁81と、その底壁81の幅方向両端部において互いに対向配置される両下側側壁82と、底壁81の前端部に配置される下側前壁83と、底壁81の後端部に配置される後壁84とを一体的に備え、上方が開放される略有底矩形枠状に形成されている。
各下側側壁82には、後側において、感光ドラム28のドラム軸34を挿通するための下側ドラム挿通孔(図示せず。)が、幅方向に対向するように形成されている。
また、下側前壁83の幅方向中央部には、ドラムカートリッジ27の着脱時に把持するための取っ手85が形成されている。
そして、このドラム側筐体76の前側が、現像カートリッジ30が装着される現像カートリッジ装着部79とされ、その後側が、上側筐体78が上下方向において対向配置されるドラム支持部80とされている。現像カートリッジ装着部79には、図3に示すように、現像カートリッジ30が着脱自在に装着される。また、ドラム支持部80には、転写ローラ31が回転自在に支持されている。
(b)上側筐体
上側筐体78は、図2および図5に示すように、幅方向に延びる略矩形平板状の上壁91と、その上壁91の幅方向両端部において互いに対向配置される両上側側壁92と、上壁91の後端部に配置される上側後壁93とを一体的に備え、下方および前後方向が開放される正面視略コ字状に形成されている。
両上側側壁92は、上壁91の幅方向両端部から下方に向かって屈曲するように形成されている。各上側側壁92には、感光ドラム28のドラム軸34を挿通するための上側ドラム挿通孔94が、幅方向に対向するように形成されている。
また、一方の上側側壁92は、図5および図17に示すように、上側内側壁88と下側外側壁89とが、段差壁90を介して連続するように形成されている。
上側内側壁88は、その上端が上壁91に連続するように、上下方向に沿って延びる板状をなし、上側側壁92の上側半分部分(前側部分を除く。)を形成している。
下側外側壁89は、上側内側壁88よりも幅方向外側に配置され、上下方向に沿って延びる板状をなし、上側側壁92の下側半分部分および上側半分部分の前側部分を形成している。
段差壁90は、幅方向に沿って延び、上側内側壁88の下端と、上側側壁92の下側半分部分を形成する下側外側壁89の上端との間、および、上側内側壁88の前端と、上側側壁92の上側半分部分を形成する下側外側壁89の後端との間を連結している。
なお、一方の上側側壁92において、上側ドラム挿通孔94は、下側外側壁89の前後方向中央に形成されている。
また、上側後壁93は、図2に示すように、上壁91の後端部から、斜め後方下側に向かって屈曲するように形成されている。上側後壁93は、上壁91に対して鈍角となるように屈曲されている。
また、この上側筐体78には、図5および図10に示すように、その後側に、クリーニング部材32を支持するためのクリーニング支持部95が設けられ、そのクリーニング支持部95の前側に、スコロトロン型帯電器29を支持するための帯電器支持部96が設けられ、その帯電器支持部96の前側に、スキャナ部19からのレーザビームを入射させるための入射部97が設けられている。
クリーニング支持部95は、図5に示すように、上壁91および上側後壁93の幅方向両端部に設けられ、クリーニング部材32の支持プレート66を係止する係止部98と、上側後壁93に設けられ、各係止部98の間に設けられる支持片99と、一方の上側側壁92に設けられるクリーニング端子支持部100とを備えている。
各係止部98は、上側後壁93に設けられ、前側が開放され、底面視略コ字状に形成される台座部101と、上壁91に設けられ、台座部101に前後方向において対向配置される前爪102とを備えている。
各台座部101は、互いに対向する側壁および両側壁の後端部を連結する連結壁を備えており、それら両側壁および連結壁の下端部が、支持プレート66を載置できるように、上側後壁93が傾斜する方向に沿うように、突出して形成されている。また、各台座部101には、その連結壁の幅方向中央に、前爪102と前後方向において対向配置される後爪103が形成されている。
また、一方の台座部101の幅方向外側の側壁には、後述するクリーニング端子67を係止するための切欠部104が形成されている。
支持片99は、各係止部98の間において、互いに等間隔を隔てて複数設けられ、上側後壁93の内壁面から、その下端部が、上側後壁93が傾斜する方向に沿うように、突出して形成されている。
クリーニング端子支持部100は、切欠部104と幅方向において対向する一方の上側側壁92に形成されている。このクリーニング端子支持部100は、開口部としてのクリーニング側開口部105と、ガイド板106と、クリーニング側戻り当接部107と、クリーニング側突出当接部108とを備えている。
クリーニング側開口部105は、下側外側壁89において、上側ドラム挿通孔94の後方に形成されている。このクリーニング側開口部105は、下側外側壁89を厚さ方向に貫通する上下方向に沿った細長矩形状に形成されている。
なお、下側外側壁89の外壁面には、図18に示すように、クリーニング側開口部105の上端縁および下端縁に、クリーニング端子67を上下方向から被覆できるように、クリーニングカバー109が、それぞれ設けられている。
ガイド板106は、図5および図7に示すように、略矩形板状をなし、下側外側壁89の内壁面において、クリーニング側開口部105の後側端縁から幅方向内側に突出するように形成されている。このガイド板106は、その幅方向外側端面が、下側外側壁89の内壁面に連結され、その上端面が段差壁90の内壁面に連結され、上側内側壁88の内壁面と面一となるまで、下側外側壁89の内壁面から幅方向に沿って延びるように形成されている。
クリーニング側戻り当接部107は、略矩形板状をなし、下側外側壁89の内壁面において、クリーニング側開口部105の前側端縁から幅方向内側に突出するように形成されており、クリーニング側開口部105を挟んで、ガイド板106と前後方向に対向配置されている。このクリーニング側戻り当接部107は、その幅方向外側端面が、下側外側壁89の内壁面に連結され、その上端面が段差壁90の内壁面に連結され、上側内側壁88の内壁面と面一となるまで、下側外側壁89の内壁面から幅方向に沿って延びるように形成されている。また、このクリーニング側戻り当接部107は、その幅方向内側端部に、ガイド板106に向かって鉤状に膨出する戻り規制爪110が形成されている。
クリーニング側突出当接部108は、上側内側壁88の内壁面から、幅方向内側に向かって突出する突条をなし、ガイド板106とクリーニング側戻り当接部107との間において、上側内側壁88の内壁面に、上下方向に沿って形成されている。このクリーニング側突出当接部108は、幅方向において、台座部101の切欠部104と、後述するクリーニング端子67の突出規制部128と端子係止部129とを挟む間隔を隔てて、対向配置されている。
帯電器支持部96は、図5および図10に示すように、グリッド72を挟持する隙間を隔てて前後方向に対向配置される前側挟持板111および後側挟持板112と、これら前側挟持板111および後側挟持板112の幅方向一方側に配置されるグリッド外嵌部113と、一方の上側側壁92に設けられるグリッド端子支持部114とを備えている。
前側挟持板111は、グリッド72に対して前側に配置され、上壁91の内壁面から下方に向かって突出し、上壁91の幅方向にわたって形成されている。
後側挟持板112は、グリッド72に対して後側に配置され、上壁91の内壁面から下方に向かって突出し、上壁91の幅方向にわたって前側挟持板111と平行するように設けられている。
なお、前側挟持板111と後側挟持板112との間の中央には、上壁91が幅方向にわたって開口されるクリーナスライド部115が形成されている。このクリーナスライド部115には、放電ワイヤ71をクリーニングするためのワイヤクリーナ116が、幅方向においてスライド自在に嵌合される(図4参照)。
また、前側挟持板111および後側挟持板112には、後述するグリッド72の嵌合溝132が嵌合される嵌合突起117が設けられている。
嵌合突起117は、前側挟持板111および後側挟持板112の幅方向両端部において、前側挟持板111および後側挟持板112から、それらの対向方向内側に向かって、互いに対向するように、突出するように形成されている。
グリッド外嵌部113は、グリッド72の幅方向一端部が外嵌される断面コ字板状をなし、前側挟持板111および後側挟持板112の幅方向一方側に配置されている。このグリッド外嵌部113は、その幅方向一方側端面が、上側内側板88の内壁面に連結され、その上端面が、上壁91の内壁面に連結されている。
グリッド端子支持部114は、前側挟持板111および後側挟持板112と幅方向において対向する一方の上側内側壁88に形成されている。このグリッド端子支持部114は、開口部としてのグリッド側開口部118と、グリッド側戻り当接部119と、グリッド側突出当接部120とを備えている。
グリッド側開口部118は、上側内側壁88に、上側ドラム挿通孔94およびクリーニング側開口部105の間において、上側内側壁88を厚さ方向に貫通する上下方向に沿った細長矩形状に形成されている。
グリッド側戻り当接部119は、図15および図18に示すように、上側内側壁88の外壁面において、クリーニング側開口部105の後端縁に形成されている。このグリッド側戻り当接部119は、上側内側壁88の外壁面から幅方向外側に向かってわずかに突出し、その幅方向外側端部が後側に向かって底面視略L字状に窪むように形成されている。
グリッド側突出当接部120は、図5に示すように、上側内側壁88の内壁面におけるグリッド外嵌部113の周縁部分であって、側面視略コ字状の平面として形成されている。
入射部97は、図2および図5に示すように、上壁91の帯電器支持部96の前方において、幅方向に沿って平面視略細長矩形状に開口されるレーザ入射口121と、そのレーザ入射口121を挟んで前後方向に対向配置される前側入射板141および後側入射板142とを備えている。
前側入射板141は、レーザ入射口121に対して前側に配置され、上壁91の内壁面から後方斜め下側に向かって突出するように、上壁91の幅方向にわたって設けられている。
後側入射板142は、レーザ入射口121に対して後側に配置され、上壁91の内壁面から下方に向かって突出するように、上壁91の幅方向にわたって設けられている。
入射部97は、前側入射板141および後側入射板142によって形成される側面視が、下方に向かって幅狭となる略三角形状をなし、スキャナ部19からのレーザビームが、レーザ入射口121から入射され、前側入射板141および後側入射板142の間を通過して、感光ドラム28の表面上に高速走査される。
(c)上側筐体の下側筐体に対する組み付け
下側筐体77に上側筐体78を組み付けるには、次に述べるように、上側筐体78に、クリーニング部材32、クリーニング端子67、グリッド72およびグリッド端子73などを組み付けた後、図4に示すように、下側筐体77のドラム支持部80にドラム本体33を配置した後、上側筐体78を、下側筐体77のドラム支持部80に上方から被せて、上側筐体78の各上側ドラム挿通孔94が、下側筐体77の下側ドラム挿通孔(図示せず。)と幅方向において重なるように位置合わせする。その後、各上側ドラム挿通孔94および各下側ドラム挿通孔(図示せず。)と、それらの間に配置されるドラム本体33とに、ドラム軸34を挿通する。これによって、上側筐体78と下側筐体77とが、ドラム軸34を介して組み付けられる。
(2)クリーニング部材およびクリーニング端子の構成
(a)クリーニング部材
クリーニング部材32は、図2および図8に示すように、上記したように、クリーニングブラシ65と支持プレート66とを備えている。
支持プレート66は、導電性の板金からなり、その長手方向が、ドラム側筐体76の幅方向に沿って延びる細長矩形板状に形成され、その断面が、略コ字形状に形成されている。また、支持プレート66の長手方向両端部には、各係止部98の前爪102および後爪103にそれぞれ係止される係止孔68が、上下方向に対向するように、それぞれ形成されている。
また、クリーニングブラシ65は、支持プレート66の表面に、幅方向において各係止孔68の間にわたって、多数の導電性のブラシ毛が植設された不織布が、両面テープにより貼着されることにより、クリーニングブラシ65の長手方向に沿って延びる側面視略矩形状で設けられている。
(b)クリーニング端子
クリーニング端子67は、図6および図7に示すように、板ばねからなり、クリーニング部材32とは別体で形成されており、一方の係止部98に係止される内側部122と、内側部122に対して幅方向外側に配置され、クリーニング側開口部105に係止される外側部123とを一体的に備えている。
内側部122は、平板細長矩形状をなし、その幅方向内側部が、前側(支持プレート66側)に向かって突出するように、円弧状に形成される弾接部124とされている。
外側部123は、平板細長矩形状をなし、その幅方向外側部が、底面視鉤状(底面視U字の折り返し状)に形成されており、その遊端部が、上側筐体78内への戻りを規制する戻り規制部125とされている。また、U字に折り返されている途中部分が、本体ケーシング2に設けられるクリーニング側固定接点126と接触する接点部127とされている。
また、外側部123は、接点部127に対して戻り規制部125側の外側部123と、接点部127に対して戻り規制部125側と反対側(後述する突出規制部128側)の外側部123とが互いに対向配置され、それらの対向間距離が、外側部123がクリーニング側開口部105に挿入されていない状態で、クリーニング側開口部105の前後方向の開口幅よりもやや幅広となるように、形成されている。
また、このクリーニング端子67では、内側部122の幅方向外側部における幅方向(クリーニング端子67の長手方向)と直交する方向(クリーニング端子67の幅方向)の一方側端縁と、外側部123の幅方向内側部における幅方向と直交する方向の他方側端縁とが、所定角度(鈍角)で連結されている。これによって、内側部122の幅方向外側部と外側部123の幅方向内側部とが、幅方向と直交する方向の断面が、鈍角V字状となるように、連続して形成されている。
また、内側部122の幅方向外側部の外側端縁が、上側筐体78外への突出を規制する突出規制部128とされている。また、内側部122と外側部123との連結部分において、外側部123との連結部分に隣接する内側部122の一方側端縁と、その内側部122の一方側端縁に隣接する外側部123の内側端縁とが、台座部101の切欠部104に係止される端子係止部129とされている。
このクリーニング端子67では、内側部122と外側部123とが連続しており、外側部123の遊端部に設けられる戻り規制部125と、その戻り規制部125と反対側の内側部122の外側端縁に設けられる突出規制部128と、それら戻り規制部125および突出規制部128との間であって、外側部123における幅方向外側への最突出部分に設けられる接点部127とが、連続して一体的に形成されている。
(3)クリーニング部材およびクリーニング端子の上側筐体への組み付け
(a)クリーニング端子の組み付け
クリーニング端子67を上側筐体78へ組み付けるには、まず、クリーニング端子67の外側部123を、クリーニング端子支持部100において、下側内側壁89のガイド板106とクリーニング側戻り当接部107との間から、クリーニング側開口部105に、上側筐体78内から上側筐体78外へ挿入する。そして、接点部127がクリーニング側開口部105から上側筐体78外へ露出するように、外側部123をクリーニング側開口部105に対して進出させた後、戻り規制部125がクリーニング側戻り当接部107の戻り規制爪110に当接するように、外側部123をクリーニング側開口部105に対して退避させる。また、端子係止部129を切欠部104に当接させて、クリーニング端子67の内側部122を、切欠部104に係止させる。
そうすると、戻り規制部125が、幅方向外側から戻り規制爪110に当接される。また、突出規制部128が、幅方向内側からクリーニング側突出当接部108に当接可能に対向配置される。また、接点部127が、クリーニングカバー109によってその上縁部および下縁部が被覆された状態で、下側内側壁89の幅方向外側に配置される。
これによって、戻り規制部125および突出規制部128が、戻り規制爪110およびクリーニング側突出当接部108に対して、それぞれ反対方向から当接するように配置され、接点部127に対して突出規制部128側の外側部123と、接点部127に対して戻り規制部125側の外側部123とが、それらの対向間距離が拡がる方向から、それぞれ、クリーニング側開口部105の周縁部において、ガイド板106およびクリーニング側戻り当接部107に弾接され、クリーニング端子67が位置固定される。
(b)クリーニング部材の組み付け
そして、クリーニング端子67が、上記のように組み付けられた後、クリーニング部材32を上側筐体78に組み付ける。クリーニング部材32を上側筐体78に組み付けるには、図8および図9に示すように、支持プレート66をクリーニング支持部95に前方から対向させて、各係止孔68を、各台座部101の前爪102および後爪103に挿入して係止させる。そうすると、支持プレート66が、各支持片99および台座部101の上に載置され、クリーニング部材32が上側筐体78に支持される。
このようにクリーニング部材が組み付けられると、クリーニング端子67の弾接部124が、支持プレート66に対して感光ドラム28の反対側から、支持プレート66に弾接される。
なお、プロセスカートリッジ20が、本体ケーシング2に装着された状態では、図7に示すように、クリーニング端子67の接点部127が、本体ケーシング2に設けられるクリーニング側固定接点126と接触する。クリーニング側固定接点126は、本体ケーシング2内に設けられる電源(図示せず。)に接続されており、その電源からのクリーニングバイアスが印加される。一方、クリーニング端子67は、その接点部127がクリーニング側固定接点126に接触するとともに、その弾接部124が、支持プレート66に接触しているので、クリーニング側固定接点126に印加されたクリーニングバイアスは、クリーニング端子67を介して、クリーニング部材32に印加される。
(4)グリッドおよびグリッド端子の構成
(a)グリッド
グリッド72は、図10に示すように、グリッド支持部材74と、グリッド支持部材74に支持されるグリッド電極75とを備えている。
グリッド支持部材74は、板金からなり、幅方向に沿って延びる断面コ字状に形成されている。このグリッド支持部材74は、グリッド電極75を支持する平板部130と、その平板部130の前後方向両端部から、互いに対向して上方に延びる側板部131とを一体的に備えている。
平板部130には、グリッド電極75が配置される電極開口部139が、幅方向にわたって、略細長矩形状に形成されている。
また、各側板部131には、その幅方向両端部に、上端縁から略L字状に切り欠かれた嵌合部としての嵌合溝132が、それぞれ形成されている。
グリッド電極75は、電極開口部139において、前後方向に間隔を隔てて互いに平行して配置される複数の電極線133が、平板部130の幅方向両端部で固定されることにより、形成されている。
(b)グリッド端子
グリッド端子73は、図10および図15に示すように、板ばねからなり、グリッド支持部材74の幅方向一端部において、グリッド支持部材74と一体で設けられており、グリッド支持部材74の幅方向一方側端縁からなり、上側筐体78外への突出を規制する突出規制部134と、グリッド支持部材74の幅方向一端縁部から、幅方向外側に突出する突出部135とを備えている。
突出規制部134は、コ字状に形成されるグリッド支持部材74の外側端縁として設けられている。
突出部135は、グリッド支持部材74の幅方向一端縁部において、後側の側板部131から、側板部131と面一で連続するように、幅方向外側に向かって突出しており、底面視鉤状(底面視U字の折り返し状)に形成されている。また、突出部135は、その遊端部が、上側筐体78内への戻りを規制する戻り規制部136とされている。また、U字に折り返されている途中部分が、本体ケーシング2に設けられるグリッド側固定接点137と接触する接点部138とされている。
また、突出部135は、接点部138に対して戻り規制部136側の突出部135と、接点部138に対して戻り規制部136側と反対側(突出規制部134側)の突出部135とが互いに対向配置され、それらの対向間距離が、突出部135がグリッド側開口部118に挿入されていない状態で、グリッド側開口部118の前後方向の開口幅よりもやや幅広となるように、形成されている。
このグリッド端子73では、突出部135と突出規制部134とが連続しており、突出部135の遊端部に設けられる戻り規制部136と、その戻り規制部136と反対側のグリッド支持部材74の外側端縁に設けられる突出規制部134と、それら戻り規制部136および突出規制部134との間であって、突出部135における幅方向外側への最突出部分に設けられる接点部138とが、連続して一体的に形成されている。
(5)グリッドおよびグリッド端子の上側筐体への組み付け
グリッド72およびグリッド端子73を、上側筐体78へ組み付けるには、まず、図10に示すように、グリッド72を帯電支持部96に対向させて、図11、図12および図13に示すように、グリッド支持部材74を、前側挟持板111および後側挟持板112との間に、各嵌合溝132が各嵌合突起117を受け入れるように、嵌め込む。
次いで、図14、図15および図16に示すように、グリッド支持部材74を、前側挟持板111および後側挟持板112の間において、幅方向一方側にスライド移動させて、グリッド端子73の突出部135を、グリッド側開口部118に、上側筐体78内から上側筐体78外へ挿入する。そうすると、接点部138がグリッド側開口部118から上側筐体78外へ露出するように、突出部135がグリッド側開口部118に対して進出し、突出規制部134がグリッド側突出当接部120に当接する。そして、これと同時に、戻り規制部136がグリッド側戻り当接部119に当接する。
また、グリッド支持部材74を、前側挟持板111および後側挟持板112の間において、幅方向一方側にスライド移動させることにより、グリッド支持部材74の幅方向一端部が、グリッド外嵌部113を外嵌し、また、各嵌合突起117が、L字状に形成されている各嵌合溝132の最深部分に入り込み、各嵌合溝132に嵌合する。
これによって、戻り規制部136が、幅方向外側からグリッド側戻り当接部119に当接される。また、突出規制部134が、幅方向内側からグリッド側突出当接部120に当接可能に対向配置される。また、接点部138が、上側外側壁88の幅方向外側に配置される。
また、戻り規制部136および突出規制部134が、グリッド側戻り当接部119およびグリッド側突出当接部120に対して、それぞれ反対方向から当接するように配置され、接点部138に対して突出規制部134側の突出部135と、接点部138に対して戻り規制部136側の突出部135とが、それらの対向間距離が拡がる方向から、それぞれ、グリッド側開口部118の周縁部に弾接され、グリッド端子73が位置固定される。
また、グリッド支持部材74の各嵌合溝132が、各嵌合突起117と嵌合することで、グリッド72が、帯電支持部96において、前側挟持板111および後側挟持板112の間において固定される。
その後、上側内側壁88には、図18に示すように、グリッド側開口部118から上側筐体78外へ露出する突出部135を被覆するために、グリッド端子カバー144が組み付けられる。
このグリッド端子カバー144は、幅方向において、下側外側壁89と面一となるように、上側内側壁88に組み付けられており、グリッド端子73の接点部138を露出させるためのカバー側開口部145が形成されている。
カバー側開口部145は、クリーニング側開口部105と幅方向において対向するように設けられ、上下方向に沿った細長矩形状に形成されている。
なお、グリッド端子カバー144の外壁面には、カバー側開口部145の上端縁および下端縁に、グリッド端子73を上下方向から被覆できるように、グリッドカバー146が、それぞれ設けられている。
なお、プロセスカートリッジ20が、本体ケーシング2に装着された状態では、図15に示すように、グリッド端子73の接点部138が、本体ケーシング2に設けられるグリッド側固定接点137と接触する。グリッド側固定接点137は、本体ケーシング2内に設けられる電源(図示せず。)に接続されており、その電源からのグリッドバイアスが印される。一方、グリッド端子73は、その接点部138がグリッド側固定接点137に接触するとともに、グリッド72と一体で形成されているので、グリッド側固定接点137に印加されたグリッドバイアスは、グリッド端子73を介して、グリッド72に印加される。
3.クリーニング端子およびグリッド端子の作用効果
(1)クリーニング端子の作用効果
上記したように、このドラムカートリッジ27では、クリーニング端子67を上側筐体78へ組み付けるときには、クリーニング端子67の外側部123を、接点部127がクリーニング側開口部105から上側筐体78外へ露出するように挿入して、クリーニング側開口部105に対してスライドさせる。そうすると、戻り規制部125によって外側部123の上側筐体78内への戻りが規制されるとともに、突出規制部128によって外側部123の上側筐体78外への突出が規制される。そのため、上側筐体78外に位置している接点部127を、上側筐体78の幅方向(内外方向)において、簡易な構成によって、精度よく位置決めして、確実に固定することができる。
また、このクリーニング端子67は、板ばねから、戻り規制部125、突出規制部128および接点部127が、連続して一体的に形成されている。そのため、部品点数の低減を図りつつ、格別の位置決め部材を設けなくとも、接点部127を精度よく位置決めすることができる。
また、このクリーニング端子67では、戻り規制部125と突出規制部128とを、幅方向において、互いに反対方向から、戻り規制爪110およびクリーニング側突出当接部108に、それぞれ当接または当接可能に配置するのみで、それらの間に設けられている接点部127を、上側筐体78の幅方向(内外方向)において精度よく位置決めしつつ、クリーニング端子67を上側筐体78に簡易に組み付けることができる。
また、クリーニング端子67は、板ばねから形成されているので、部品点数およびコストの低減を図りつつ、上側筐体78の幅方向(内外方向)において接点部127を精度よく位置決めすることができる。
また、クリーニング端子67は、接点部127に対して突出規制部128側の外側部123と、接点部127に対して戻り規制部125側の外側部123とが、それらの対向間距離が拡がる方向から、それぞれ、クリーニング側開口部105の周縁部において、ガイド板106およびクリーニング側戻り当接部107に弾接される。そのため、上側筐体78の幅方向(内外方向)において接点部127を精度よく位置決めしつつ、クリーニング端子67を上側筐体78に簡易かつ確実に組み付けることができる。
また、クリーニング端子67は、クリーニング部材32と別体で形成されているので、クリーニング部材32の組み付けにかかわらず、クリーニング端子67を精度よく組み付けることができる。
また、クリーニング端子67は、その弾接部124が、支持プレート66に対して感光ドラム28の反対側から、支持プレート66に弾接されるので、クリーニング端子67とクリーニング部材32との確実な接続を図ることができる。
そして、ドラムカートリッジ27またはプロセスカートリッジ20、さらには、レーザプリンタ1は、このようにして組み付けられるクリーニング端子67およびクリーニング部材32を備えているので、本体ケーシング2に設けられ、電源に接続されているクリーニング側固定接点126から、クリーニング端子67を介してクリーニング部材32へ確実にクリーニングバイアスを印加することができる。そのため、確実な画像形成を達成することができる。
(2)グリッド端子の作用効果
上記したように、このドラムカートリッジ27では、グリッド72およびグリッド端子73を上側筐体78へ組み付けるときには、グリッド端子73の突出部135を、接点部138がグリッド側開口部118から上側筐体78外へ露出するように挿入して、グリッド側開口部118に対してスライドさせる。そうすると、戻り規制部136によって突出部135の上側筐体78内への戻りが規制されるとともに、突出規制部134によって突出部135の上側筐体78外への突出が規制される。そのため、上側筐体78外に位置している接点部138を、上側筐体78の幅方向(内外方向)において、簡易な構成によって、精度よく位置決めして、確実に固定することができる。
また、このグリッド端子73は、板ばねから、戻り規制部136、突出規制部134および接点部138が、連続して一体的に形成されている。そのため、部品点数の低減を図りつつ、格別の位置決め部材を設けなくとも、接点部138を精度よく位置決めすることができる。
また、このグリッド端子73では、戻り規制部136と突出規制部134とを、幅方向において、互いに反対方向から、グリッド側戻り当接部119およびグリッド側突出当接部120に、それぞれ当接または当接可能に配置するのみで、それらの間に設けられている接点部138を、上側筐体78の幅方向(内外方向)において精度よく位置決めしつつ、グリッド端子73を上側筐体78に簡易に組み付けることができる。
また、グリッド端子73は、板ばねから形成されているので、部品点数およびコストの低減を図りつつ、上側筐体78の幅方向(内外方向)において接点部138を精度よく位置決めすることができる。
また、グリッド端子73は、接点部138に対して突出規制部134側の突出部135と、接点部138に対して戻り規制部136側の突出部135とが、それらの対向間距離が拡がる方向から、それぞれ、グリッド側開口部118の周縁部に弾接される。そのため、上側筐体78の幅方向(内外方向)において接点部138を精度よく位置決めしつつ、グリッド端子73を上側筐体78に簡易かつ確実に組み付けることができる。
また、グリッド端子73は、グリッド72と一体で形成されているので、部品点数のさらなる低減を図ることができる。また、グリッド端子73およびグリッド72を、上側筐体78に一度に組み付けることができるので、組み付け効率の向上を図ることができる。
また、グリッド端子73およびグリッド72を、上側筐体78に組み付けるときに、グリッド支持部材74を幅方向一方側にスライド移動させて、グリッド端子73の突出部135をグリッド側開口部118から上側筐体78外に露出するように配置すれば、グリッド支持部材74の嵌合溝132が前側挟持板111および後側挟持板112の嵌合突起117に嵌合して、グリッド72を上側筐体78に固定することができる。そのため、簡易かつ確実に、グリッド端子73およびグリッド72を一度に組み付けることができ、組み付け効率のさらなる向上を図ることができる。
そして、ドラムカートリッジ27またはプロセスカートリッジ20、さらには、レーザプリンタ1は、このようにして組み付けられるグリッド端子73およびグリッド72を備えているので、本体ケーシング2に設けられ、電源に接続されているグリッド側固定接点137から、グリッド端子73を介してグリッド72へ確実にグリッドバイアスを印加することができる。そのため、確実な画像形成を達成することができる。
4.変形例
図19は、図12(上側筐体にグリッドを組み付ける途中状態を示す平断面図)と図15(上側筐体にグリッドを組み付けた状態を示す平断面図)との中間状態を示す平断面図、図20は、上側筐体の他の実施形態を示す図19に対応する平断面図、図21は、図20に示す上側筐体にグリッドを組み付けた後、さらにグリッド端子カバーが組み付けられた状態の平断面図である。
グリッド端子73を、上側筐体78へ組み付けるときには、上記したように、図12および図15に示すように、グリッド支持部材74を、前側挟持板111および後側挟持板112の間において、幅方向一方側にスライド移動させて、グリッド端子73の突出部135を、グリッド側開口部118に対して、上側筐体78内から上側筐体78外へ挿入する。
しかし、このとき、図19に示すように、グリッド側開口部118の開口幅W1が、接点部138に対して突出規制部134側の突出部135と、接点部138に対して戻り規制部136側の突出部135との対向間距離に対して、あまりに狭い場合には、突出部135のグリッド側開口部118に対する挿入が固くなり、組み付け作業が困難となる場合がある。
そのような場合には、たとえば、突出部135の厚さを薄くすれば、グリッド側開口部118に円滑に挿入することがきるが、突出部135は、グリッド支持部材74と連続して一体的に形成されていることから、突出部135の厚さのみを薄くすることは困難である。そこで、たとえば、図20に示すように、グリッド側開口部118の開口幅W1をより拡い開口幅W2とすれば、突出部135をグリッド側開口部118に円滑に挿入することができる。
しかし、その一方で、突出部135をグリッド側開口部118に挿入するときに、接点部138に対して戻り規制部136側の突出部135がグリッド側開口部118に当接すると、接点部138に対して突出規制部134側の突出部135が、グリッド側開口部118から前方に撓んでしまうという不具合を生じる。
そのため、グリッド側開口部118の開口幅W1をより拡い開口幅W2とした場合には、図18および図21に示すように、上側内側壁88にグリッド端子カバー144を組み付けて、グリッド端子カバー144のカバー側開口部145に、接点部138を挿通させれば、突出部135の前方への倒れを矯正することができ、接点部138を精度よく位置決めすることができる。すなわち、接点部138に対して突出規制部134側の突出部135を、カバー側開口部145の前側の壁部150で受けることにより、突出部135の前方への倒れを矯正することができる。
なお、このグリッド端子カバー144は、その前端部および下端部を、段差壁90に当接させるとともに、その後端部に設けられる鉤部147を、上側内側壁88においてグリッド側開口部118の後方に形成されている係止孔148に挿通させることにより、上側内側壁88に組み付けられている。
なお、上記の説明では、本発明のバイアス被供給部材として、クリーニング部材32やグリッド72を例示し、本発明の端子部材として、クリーニング端子67やグリッド端子73を例示して説明したが、本発明のバイアス被供給部材や端子部材は、上記に限定されることなく、たとえば、バイアス被供給部材として、現像ローラ38や転写ローラ31を例示し、端子部材として、現像ローラ38に現像バイアスを印加するための現像ローラ端子や、転写ローラ31に転写バイアスを印加するための転写ローラ端子を例示することもできる。
本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す側断面図である。 図1に示すレーザプリンタのドラムカートリッジの側断面図である。 図1に示すレーザプリンタのプロセスカートリッジの側断面図である。 ドラムカートリッジの平面側後方から見たときの斜視図である。 図4に示すドラムカートリッジの上側筐体(クリーニング端子、クリーニング部材の取付前)の底面側側方から見たときの斜視図である。 図5に示す上側筐体(クリーニング端子の取付後、クリーニング部材の取付前)の底面側側方から見たときの要部斜視図である。 図6に対応する部分断面底面図である。 図5に示す上側筐体(クリーニング端子、クリーニング部材の取付後)の底面側側方から見たときの要部斜視図である。 図8に対応する一部切欠要部斜視図である。 図4に示すドラムカートリッジの上側筐体およびグリッドの組み付け前の底面側側方から見たときの斜視図である。 上側筐体にグリッドを組み付ける途中状態を示す底面図である。 図11に対応する平断面図である。 図11に対応する縦断面図である。 上側筐体にグリッドを組み付けた状態を示す底面図である。 図14に対応する平断面図である。 図14に対応する縦断面図である。 図4に示すドラムカートリッジの上側筐体の平面側側方から見たときの斜視図である。 図17に示す上側筐体おいて、グリッド端子カバーが装着された状態の平面側側方から見たときの斜視図である。 図12(上側筐体にグリッドを組み付ける途中状態を示す平断面図)と図15(上側筐体にグリッドを組み付けた状態を示す平断面図)との中間状態を示す平断面図である。 上側筐体の他の実施形態を示す図19に対応する平断面図である。 図20に示す上側筐体にグリッドを組み付けた後、さらにグリッド端子カバーが組み付けられた状態の平断面図である。
符号の説明
1 レーザプリンタ
3 記録媒体
20 プロセスカートリッジ
21 定着部
27 ドラムカートリッジ
28 感光ドラム
29 スコロトロン型帯電器
32 クリーニング部材
67 クリーニング端子
71 放電ワイヤ
72 グリッド
73 グリッド端子
78 上側筐体
105 クリーニング側開口部
118 グリッド側開口部
124 弾接部
125 クリーニング端子の戻り規制部
127 クリーニング端子の接点部
128 クリーニング端子の突出規制部
132 嵌合溝
134 グリッド端子の突出規制部
136 グリッド端子の戻り規制部
138 グリッド端子の接点部

Claims (12)

  1. 画像形成装置に着脱自在に装着されるプロセスカートリッジであって、
    前記画像形成装置に設けられる電源からバイアスが供給されるバイアス被供給部材と、
    前記バイアス被供給部材を収容し、開口部が形成される筐体と、
    前記筐体に収容され、前記開口部から前記筐体外に露出するように、前記開口部に対してスライドさせることによって固定され、前記電源と前記バイアス被供給部材とを電気的に接続するための端子部材とを備え、
    前記端子部材は、前記筐体内への戻りを規制する戻り規制部と、前記筐体外への突出を規制する突出規制部と、前記筐体外に位置し、前記電源と電気的に接続される接点部と
    を備えていることを特徴とする、プロセスカートリッジ。
  2. 前記端子部材は、前記戻り規制部と、前記突出規制部と、前記接点部とが、連続して一体的に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
  3. 前記端子部材は、鉤状に形成されており、
    前記戻り規制部が一端部に設けられ、前記突出規制部が他端部に設けられ、前記接点部が前記戻り規制部と前記突出規制部との間に設けられ、前記戻り規制部と前記突出規制部とが、互いに反対方向から前記筐体に当接可能に配置されることを特徴とする、請求項1または2に記載のプロセスカートリッジ。
  4. 前記端子部材は、板ばねから形成されていることを特徴とする、請求項2または3に記載のプロセスカートリッジ。
  5. 前記端子部材は、前記戻り規制部と前記突出規制部との間の距離が拡がる方向に、前記開口部の周縁部に弾性的に接触していることを特徴とする、請求項4に記載のプロセスカートリッジ。
  6. 現像剤像を担持する像担持体と、
    放電ワイヤおよび前記放電ワイヤから前記像担持体に供給される電荷量を制御するためのグリッドを有する帯電手段を備え、
    前記バイアス被供給部材が、前記グリッドであることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  7. 前記グリッドと前記端子部材とは、一体で形成されていることを特徴とする、請求項6に記載のプロセスカートリッジ。
  8. 前記グリッドは、前記端子部材を前記開口部から前記筐体外に露出するように配置したときに、前記筐体に嵌合する嵌合部を備えていることを特徴とする、請求項7に記載のプロセスカートリッジ。
  9. 現像剤像を担持する像担持体と、
    前記像担持体に付着した異物を除去するためのクリーニング部材とを備え、
    前記バイアス被供給部材が、前記クリーニング部材であることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  10. 前記クリーニング部材と前記端子部材とは、別体で形成されていることを特徴とする、請求項9に記載のプロセスカートリッジ。
  11. 前記端子部材は、前記クリーニング部材に対して、前記像担持体の反対側から弾性的に接触される弾接部を備えていることを特徴とする、請求項9または10に記載のプロセスカートリッジ。
  12. 請求項6ないし11のいずれかに記載のプロセスカートリッジと、
    前記プロセスカートリッジにおいて、記録媒体に転写された可視像を定着させるための定着手段と
    を備えていることを特徴とする、画像形成装置。
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