JP2006347735A - 調整治具 - Google Patents

Abstract

【課題】ラベル貼付装置の調整に関して、熟練者でなくても容易にラベルマガジンを調整することができる調整治具を提供する。
【解決手段】ラベル貼付装置本体にラベルを供給するラベルマガジンは、プロング保持機構５３０と、プロング保持機構５３０に対して位置調整可能に配置されて、積み重ね状態の多数枚のラベル５１のうち先頭のラベルの位置を複数箇所で規定する複数のプロング５２０とを備える。このラベルマガジンを調整する調整治具６００は、本体部６３０と、複数のプロング５２０の相互の位置関係を規定するために本体部６３０に設けられた複数の位置決め基準６１０とを有し、プロング保持機構５３０に調整治具６００を挿入した状態において、位置決め基準６１０に対して各プロング５２０を位置決めすることによって、複数のプロング５２０の相互の位置関係が調整される。
【選択図】図４

Description

本発明は、ラベル貼付装置本体にラベルを供給するラベルマガジンを調整するための調整治具に関する。

ビール瓶等の物品にラベルを貼り付けるラベル貼付装置がある。ラベル貼付装置は、ラベルの裏面に糊を塗布して物品に貼付するラベル貼付装置本体と、該本体にラベルを供給するラベルマガジンと、該本体の糊ローラーに糊を供給する糊供給部とを含んで構成されうる。ラベル貼付装置の構成例は、例えば特許文献１に記載されている。
特開２００３−２１２２２５号公報

ラベルマガジンは、ラベルを保持するとともに、ラベル貼付装置本体に渡すラベルの形状やラベル貼付装置本体とそれに渡されるラベルとの位置関係を調整するために複数のプロングを備えている。これらのプロングの各位置は、例えば、実際のラベルをラベルマガジンに装填した状態で先頭のラベルの形状に合わせて調整されうる。

しかしながら、このような方法では、調整時に使用するラベルのカール形状が正常なラベルのカール形状と異なっていたり、プロングをラベルに押し当てる力が異なっていたりすると、プロングを適正に位置決めすることができない。

各プロングの位置決めが適正でない場合には、ラベルマガジンからラベル貼付装置本体に対して適性にラベルが供給されず、貼付不良が発生しうる。

本発明は、上記の課題認識を基礎としてなされたものであり、例えば、熟練者でなくても容易にラベルマガジンを調整することができる調整治具を提供することを目的とする。

ラベル貼付装置は、ラベル貼付装置本体と、それに対してラベルを供給するラベルマガジンとを含んで構成されうる。前記ラベルマガジンは、プロング保持機構と、前記プロング保持機構に対して位置調整可能に配置されて、積み重ね状態の多数枚のラベルのうち先頭のラベルの位置を複数箇所で規定する複数のプロングとを備える。前記ラベルマガジンを調整するための本発明の調整治具は、本体部と、前記複数のプロングの相互の位置関係を規定するために前記本体部に設けられた複数の位置決め基準とを有する。作業者は、前記複数の位置決め基準のうち該当する位置決め基準に対して各プロングを位置決めることにより前記複数のプロングの相互の位置関係を適正に調整することができる。

本発明の好適な実施形態によれば、前記調整治具は、前記本体部を前記ラベルマガジンに対して位置決めするための位置決め部を更に備えることが好ましい。作業者は、前記本体部を前記ラベルマガジンに対して位置決めした状態で各プロングを該当する位置決め基準に位置決めすることにより、前記複数のプロングの相互の位置関係を適正に調整するとともに前記複数のプロングを前記ラベルマガジンに対して適正に位置決めすることができる。

本発明によれば、例えば、熟練者でなくても容易にラベルマガジンを調整することができる。

以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。

まず、本発明の好適な実施形態の調整治具の適用対象としてのラベル貼付装置の構成例を説明する。

図１は、ビール瓶等の物品にラベルを貼付するラベル貼付装置の構成例を示す図である。ラベル貼付装置１０００は、例えば、ラベル５１の裏面に糊を塗布してビール瓶等の物品７１に貼付するラベル貼付装置本体１００と、該本体１００にラベルを供給するラベルマガジン５０と、該本体１００の糊ローラー３０に糊を供給する糊供給部２００とを含んで構成されうる。

ラベル貼付装置本体１００は、例えば、糊ローラー３０、パレット４１を備えたパレット回転機構４０、グリッパ６１を備えたグリッパ回転機構６０、ビール瓶等の物品を回転させる物品回転機構７０等で構成されうる。糊供給部２００は、例えば、タンク１０、供給管２４、２６、ポンプ２２等で構成されうる。ラベルマガジン５０の構成例については後述する。

タンク１０内の糊は、供給管２４、２６を通してポンプ２２によって糊ローラー３０に供給される。糊ローラー３０の側方には、糊ローラー３０の表面に糊を均一に広げるためのスクレーパー３２が配置されている。糊ローラー３０及びスクレーパー３２の下方には、糊ローラー３０及びスクレーパー３２から滴り落ちる糊を回収する回収パン３４が配置されている。回収パン３４で回収された糊は、回収管２８を通してタンク１０に戻される。

糊ローラー３０の側方には、複数のパレット４１が円周に沿って等間隔で配置されたパレット回転機構４０が配置されている。パレット回転機構４０の回転にともなって各パレット４１が公転しながら、糊ローラー３０の表面の糊が各パレット４１に塗布される。パレット回転機構４０の側方には、ラベルマガジン５０が配置されている。ラベルマガジン５０は、ラベル５１をその裏面（糊を塗布する面）をパレット４１側に向けてパレット４１に供給する。ラベル５１は、公転中のパレット４１の表面（糊が塗布された面）に付着し、これによりラベル５１の裏面に糊が塗布される。

パレット回転機構４０の側方には、また、複数のグリッパ６１が円周に沿って等間隔で配置されたグリッパ回転機構６０が配置されている。グリッパ回転機構６０の回転にともなって各グリッパ６１が公転する。各グリッパ６１は、公転中に、パレット４１に付着しているラベル５１を引っ掛けて受け取る。この状態で、ラベル５１は、糊が塗布された面（裏面）が外側を向くことになる。

グリッパ回転機構６０の側方には、ビールが充填されたビール瓶等の複数の物品７１を円周に沿って等間隔で保持する物品回転機構７０が配置されている。物品回転機構７０の回転にともなって各物品７１が公転し、この際に、グリッパ６１によって保持されているラベル５１が物品７１に貼り付けられる。ラベル５１が貼り付けられた物品７１は、次工程に向けて搬送される。

図２は、ラベルマガジン５０の構成例を示す図である。ラベルマガジン５０は、ラベル貼付装置本体１００、より具体的には、そのパレット回転機構４０に設けられて公転する複数のパレット４１に対してラベル５１を１枚ずつ供給するように構成されている。ラベルマガジン５０は、積み重ね状態（一般には、水平方向に積み重ねられた状態）の多数枚のラベル５１の側部（外周部）をそれらの供給方向に沿ってガイドするガイド部材５１０と、ガイド部材５１０に対して所定の位置関係で配置されるプロング保持機構５３０と、プロング保持機構５３０に対して位置調整可能に配置されて、多数枚のラベル５１のうち先頭のラベル（すなわち、パレットに最も近いラベル）の位置を複数個所で規定する複数のプロング５２０とを備えている。

プロング５２０は、例えば、ラベル５１の各辺の位置をそれぞれ２箇所で規定するように合計で８個配置されうるが、この個数は任意に定められうる。プロング保持機構５３０に対する各プロング５２０の位置調整は、プロング固定部（例えば、ネジ）５２３によるプロング５２０の固定を解除した状態（例えば、ネジを緩めた状態）で各プロング５２０を作業者が動かすことによって行うことができる。

複数のプロング５２０は、それぞれプロング爪５２１を有し、複数のプロング爪５２１によってラベル５１を引っ掛けることによって当該個所におけるラベル５１の位置が規定され、これによってラベル５１の形状（カールの度合いなど）が規定される。

通常は、複数のプロング５２０の各位置（プロング保持機構５３０に対する相対的な位置）は、多数枚のラベル５１を積み重ね状態でラベルマガジン５０に装填した状態で先頭のラベル５１のカール形状に合うように調整される。しかしながら、このような方法では、調整時に使用するラベル５１のカール形状が正常なラベルのカール形状と異なっていたり、ラベル５１にプロング爪５２１を押し当てる力が異なっていたりすると、各プロング５２０を適正に位置決めすることができない。

プロング保持機構５３０に対する各プロング５２０の位置決めが適正でない場合には、ラベルの貼付処理時にラベルマガジン５０からパレット４１に対して適性にラベル５１が供給されず、貼付不良が発生しうる。貼付不良としては、例えば、ラベルマガジン５０からパレット４１に対してラベルが渡されないことによって物品７１にラベルが貼付されないことや、ラベルマガジン５０から１つのパレット４１に対して２枚以上のラベルが重ねて渡されることによって物品７１にラベルが貼付されないことなどが考えられる。後者のケースでは、パレット４１に対して渡された２枚以上のラベルのうち内側のラベル（パレット側のラベル）にのみ糊が塗布されるので、その内側のラベルがパレット４１上に残った状態で外側のラベル（糊が塗布されていないラベル）がグリッパ６１に渡されることによって貼付不良が発生しうる。

そこで、熟練者でなくても容易にプロングの位置調整が可能な調整治具が望まれていた。以下、図３〜図５を参照しながら本発明の好適な実施形態のプロング調整治具６００の構成及びその使用方法を説明する。

図３は、本発明の好適な実施形態の調整治具６００の構成を示す斜視図である。調整治具６００は、本体部６３０と、複数のプロング５２０の相互の位置関係を規定するために本体部６３０に設けられた複数の位置決め基準６１０（図３では、６１０Ａ、６１０Ｂ、６１０Ｃ）とを備えている。なお、位置決め基準６１０の個数は、プロング５２０の個数や、複数のプロング５１０相互の目標とする位置関係等に応じて決定されうる。本体部６３０は、この実施形態では、プロング保持機構５３０に保持されている複数のプロング５２０の内面によって図３〜図５におけるＸＺ方向の位置（ラベルの供給方向（−Ｙ方向）に直交する面内の位置）が規定される。

調整治具６００は、調整治具６００をプロング保持機構５３０或いはラベルマガジン５０の所定の基準位置に対して位置決めする位置決め部を備えることが好ましい。図３〜図５に示す実施形態では、調整治具６００は、調整治具６００をプロング保持機構５３０（結果としてラベルマガジン５０）に対して位置決めするための位置決め部６２０を備えている。調整治具６００をプロング保持機構５３０或いはラベルマガジン５０の所定の基準位置に対して位置決めした状態で、調整治具６００の該当する位置決め基準６１０に対して各プロング５２０を位置決めることにより、各プロング５２０をプロング保持機構５３０或いはラベルマガジン５０の所定の基準位置を基準として位置決めすることができる。

図４及び図５は、調整治具６００の使用方法を説明するための図である。まず、図４に示すように、位置決め部６２０がプロング保持機構５３０のフレームに当接するまで調整治具６００をプロング保持機構５３０に挿入する。次いで、プロング固定部（例えば、ネジ）５２３によるプロング５２０の固定を解除した状態（例えば、ネジを緩めた状態）で矢印Ａに示すように、各プロング５２０のプロング爪５２１が該当する位置決め基準６１０に当接するまで各プロング５２０を移動させる。図５は、各プロング５２０のプロング爪５２１が該当する位置決め基準６１０に当接した状態を示している。図５に示す状態において、複数のプロング５２０が該当する位置決め基準６１０に対して位置決めされ、複数のプロング５２０の相互の位置関係が目標とする位置関係になる。この状態で、プロング固定部（例えば、ネジ）５２３によってプロング５２０を固定することによってプロング５２０の位置調整が完了する。

この実施形態の調整治具６００によれば、熟練者でなくても容易にプロングの位置調整が可能になり、プロングの位置調整不良によるラベルの貼付不良が低減される。

物品にラベルを貼付するラベル貼付装置の構成例を示す図である。 ラベルマガジンの構成例を示す図である。 本発明の好適な実施形態の調整治具の構成を示す斜視図である。 調整治具の使用方法（プロングの位置調整方法）を説明するための図である。 調整治具の使用方法（プロングの位置調整方法）を説明するための図である。

符号の説明

１０ タンク
２２ ポンプ
２４、２６ 供給管
２８ 回収管
３０ 糊ローラー
３２ スクレーパー
３４ 回収パン
４０ パレット回転機構
４１ パレット
５０ ラベルマガジン
５１ ラベル
６０ グリッパ回転機構
６１ グリッパ
７０ 物品回転機構
５１０ ガイド部材
５２０ プロング
５２１ プロング爪
５２３ プロング固定部
５３０ プロング保持機構
６００ プロング調整治具
６１０（６１０Ａ、６１０Ｂ、６１０Ｃ） 位置決め基準
６２０ 位置決め部
６３０ 本体部

Claims (2)

1. ラベル貼付装置本体にラベルを供給するラベルマガジンを調整するための調整治具であって、前記ラベルマガジンは、プロング保持機構と、前記プロング保持機構に対して位置調整可能に配置されて、積み重ね状態の多数枚のラベルのうち先頭のラベルの位置を複数箇所で規定する複数のプロングとを備え、
   前記調整治具は、
   本体部と、
   前記複数のプロングの相互の位置関係を規定するために前記本体部に設けられた複数の位置決め基準と、
   を有することを特徴とする調整治具。
2. 前記本体部を前記ラベルマガジンに対して位置決めするための位置決め部を更に備えることを特徴とする請求項１に記載の調整治具。

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