JP2006346389A - 空気ポンプ式エアー座布団及びこれに使用する逆止弁 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】エアー座布団は、独立した左右2つの空気室と、これらの外側に独立した左右2つの外部空気室を形成し、空気室と外部空気室のそれぞれの左右反対同士を狭くなった連通部で連通し、2つの外部空気室には、それぞれ逆止弁を設置し、これらを1本の連通管にて連通する。逆止弁は、円筒部の頂部は密封され、下部は外部空気室側の開口部で、開口部の外周は外縁部と繋がっていて、外縁部の外周は空気室に融着される。円筒部の頂部は外部から押圧すると、容易に変形する。
【効果】収縮側の空気室の外側に膨張側の空気室と連通する外部空気室を配置することによって、収縮側に体が傾斜しないので、姿勢が安定して疲労しにくい融着時の熱変形、エアー座布団膨張時の変形に対して影響を受けないため、逆止弁の機能を維持できることと、弁全体を小型にできる。
【選択図】図1

Description

この発明は独立した2つの空気室を並置し、該空気室の各々に逆止弁を設置し、該逆止弁を1本の連通管で連通した軟質プラスチック製エアー座布団において、一方の逆止弁を押圧して開放し、もう一方の逆止弁は作動させ、空気室を繰り返し押圧し、ポンプ作用によって、一方の空気室から、もう一方の空気室に空気を送って膨らませ、膨張空気室側で体重を支持することによって、収縮空気室側のお尻を体重の圧迫から解放し、これを交互に行うことによって長時間の座り姿勢によるお尻や腰の痺れ、痛み或いは疲れを解消する技術に関するものである。
従来の技術としては実願2004−002752或いは特願2005−46180があり図3及び図4によって説明する。
図3は従来の逆止弁付エアー座布団を示し、中央で仕切られた2つの空気室よりなり、空気室1には逆止弁8、空気室2には逆止弁9を設け、この間を連通管10で接続する。逆止弁8及び9は流れる方向が互いに逆向きとなるように配列する。更に空気室1及び2には給排気弁11及び12を設ける。7は融着部である。
逆止弁8及び9は図4に示す構造で、ハウジングと弁体より構成され、該弁体は中央に弁13が形成され、弁13の外周に切欠部が形成され、該切欠部の外周は外縁部、該弁と該外縁部の一部は連結部で一体に連結され、更に外縁部はハウジングへの嵌め込み、融着或いは接着構造となっている。該ハウジングは該弁と密接するシール面を有し、該シール面の中央は通気孔、該シール面の外縁部18は弁体を嵌め込み、融着或いは接着する構造とする。該通気孔でつながる該シール面の反対側は円筒形の押し棒側小部屋20で、円筒部14にノズル17を有し、該通気孔に対向する円筒上面には該通気孔側に突出した押棒15を有する。押棒15の外部は波付の円筒頂部16であり、指で押すことによって波付部が伸びて押棒15が移動し、弁13を強制的に開き空気を逆流させることができる。指を放せば押棒15は元に戻り、逆止弁として空気の流れを遮断する。
以下エアー座布団の作用について述べる。図3の空気ポンプ式座布団において給排気弁11及び12から空気室1及び2に満杯より少なく空気を吹き込む。空気室1及び2に臀部を合わせて座り、通気管10の両端に設けられた逆止弁8,9のうち、例えば逆止弁9を押圧して開放し、左右のお尻で交互に体重を掛けて空気室1及び2を押すことを繰り返すと、逆止弁8のポンプ作用によって空気が連通管10を通って空気室2から空気室1へ移動し、空気室2は収縮し、空気室1は更に膨張する。この結果、姿勢を保つ為空気室1側に体重を乗せて座ることになり、空気室2側のお尻は体重の圧迫から解放される。
次に空気を空気室1から空気室2へ移動するには、逆止弁8を押圧して開放し、同様の動作を行えば空気室1は収縮して空気室2は膨張する。この結果姿勢を保つ為空気室2側に体重を乗せて座ることになり、空気室1側のお尻は体重の圧迫から解放される。又逆止弁8,9を働かせた状態では空気室1,2間の空気の流通は停止し、座った姿勢を安定化させることができ、更に両方の逆止弁を同時に指で押圧すると、空気室間の空気は体重の移動に従って移動するので自由に姿勢を変えることができる。
しかし、空気室は左右で二分され、一方の空気室が膨張すると、もう一方の空気室は収縮するため、収縮側に体が傾斜せざるを得ず、窮屈で不安定な姿勢を強いられることになり、逆に疲労の原因となることも考えられる。
また、逆止弁はハウジングのシール面に密着した状態でその機能を発揮できるのであるが、材料が軟質プラスチックで、適用場所が膨張収縮するエアー座布団であるため、ハウジングのシール面が取り付け部の湾曲に倣って変形し、弁との間にシール不能な大きさの隙間が発生すること、更に、ハウジングと弁体を重ねて融着する構造であるため、各々が融着時の熱によって変形し、弁体とシール面が乖離し逆止弁の機能を果たせないことがわかった。
解決しようとする問題点は、エアー座布団においては、空気室の一方が膨張し、もう一方が収縮したとき、収縮側に体が傾斜せざるを得ず、無理な姿勢を強いられて、逆に疲労の原因となることである。
また、逆止弁においては、エアー座布団に逆止弁を融着する時に熱変形が発生し、弁体とシール面が乖離することと、エアー座布団膨張時、逆止弁ハウジングのシール面が湾曲変形すること等によってシール面で空気を遮断できないこと等から、逆止弁の機能を果たせないことである。
本癸明の空気ポンプ式エアー座布団は、図1において、独立した左右2つの空気室1及び2の外側に、独立した左右2つの外部空気室3及び4を形成し、空気室1,2と外部空気室3,4の左右反対同士である1と4及び2と3を狭くなった連通部5及び6で連通し、2つの外部空気室3,4にはそれぞれ逆止弁8及び9を設置し、逆止弁同士を1本の連通管10にて連通することによって、たとえば空気室1が膨張し、空気室2が収縮したとき、外部空気室4が膨張するため、安定して体を支持することを特徴とする。
また、エアー座布団の逆止弁は図2において、中央ボス部が上方に凸の截頭円錐(或いは下方に凸で逆截頭円錐)形状の弁体13を、押棒15の先端に接着等により取り付け、弁体13の最大外径部は、ノズル17と空気室側21の間の、円筒部14の内面に接し、空気室側21が高圧のときは、弁が開く方向に圧力を受けるため、円筒部14の内面に押し付けられ、押棒側小部屋20へ空気が流れるのを遮断する。この場合、外部から円筒頂部16を内部方向に押し込むと、押棒先端の弁体13が押し下げられ、弁の最大外径部が円筒面から外れるため、空気室側21から押棒側小部屋20へ空気が流れる。
逆に押棒側小部屋20が高圧のときは、弁13は圧力で窄まるため、円筒面と弁体の間に隙間ができて、空気室側21に空気が流れる(弁が下方に凸で逆截頭円錐のときは前記と逆の作用になる)。
このように弁体13を円筒内に収納し、円筒内面をシール面とすることによって、逆止弁19をエアー座布団22に融着する時の熱変形や、エアー座布団の空気室を膨張させたときの逆止弁の変形等の影響を受ける事無く、逆止弁の機能を維持することを特徴とする。
本発明のエアー座布団は、空気室の一方が膨張し、もう一方が収縮したとき、収縮側の空気室の外側に膨張側の空気室と連通する外部空気室を配置することによって、収縮側に体が傾斜しないので、姿勢が安定して疲労しにくいという利点がある。
また、逆止弁の弁体をハウジングの円筒内に収納する構造とすることによって、融着時の熱変形、エアー座布団膨張時の変形に対して影響を受けないため、逆止弁の機能を維持できることと、弁全体を小型にできるという利点がある。
独立した左右の2つの空気室の外側に、独立した左右の2つの外部空気室を配置し、空気室と外部空気室の左右反対同士の空気室の角部を連通することによって、空気室の周囲をもう一方の空気室と外部空気室で取り囲む配置が可能となり、一方の空気室が収縮しても、安定して体を支持できるようになる。
また逆止弁においては、融着部から離れていて、熱変形の影響が少なく、強度的にも変形しにくい円筒内に弁体を収納し、截頭円錐構造の弁体を押棒に挿入し、接着等によって固定することによって、円筒面をシール面とする逆止弁の機能を維持することができる。
図1は本発明空気式エアー座布団の1実施例であって図1は平面図と側面図、図2はこれに使用する本発明逆止弁である。
本発明の空気ポンプ式エアー座布団である。 本発明の逆止弁である。 従来技術の空気ポンプ式エアー座布団である。 従来技術の逆止弁である。
符号の説明
1、2 空気室
3、4 外部空気室
5、6 連通部
7 融着部
8、9 逆止弁
10 連通管
11、12 給排気弁
13 弁体
14 円筒部
15 押棒
16 円筒頂部
17 ノズル
18 外縁部
19 融着部
20 押棒側小部屋
21 空気室側
22 エアー座布団

Claims (3)

  1. 独立した左右の2つの空気室を並置し、該空気室は1本の連通管にて連通し、該連通管には2個の逆止弁を流れの向きが互いに逆向きとなるように直列に組み込んだ軟質プラスチック製エアー座布団において、該独立した左右の2つの空気室の外側に、独立した左右2つの外部空気室を形成し、該左右2つの空気室と該左右2つの外部空気室の左右反対同士を狭くなった連通部で連通し、該外部空気室同士を1本の連通管にて連通し、該連通管には2個の逆止弁を流れの向きが互いに逆向きとなるように直列に組み込んでなることを特徴とする空気ポンプ式エアー座布団。
  2. 逆止弁は、軟質プラスチック製で、円筒部の頂部が密封され、該円筒部の下部は外部空気室側の開口部で、該外部空気室側開口部の外周は外縁部とつながっていて、該外縁部の外周は、該外部空気室の一方に融着され、該円筒の頂部は、外部から内部方向に押圧すると、容易に変形する構造で、該円筒頂部中央には、該外部空気室側の開口部近くまで突き出した、押棒が設けられ、円筒面には、もう一方の逆止弁と連通するための、ノズルが設けられた逆止弁において、該押棒の先端には、中央部が上方に凸の截頭円錐構造の弁体が設けられ、該弁体の最大外径部は、該ノズルと該円筒部空気室側開口部の間の、該円筒部内面に接することを特徴とする請求項1記載の空気ポンプ式エアー座布団に使用する逆止弁。
  3. 中央部が下方に凸の逆截頭円錐構造の弁体を持ったことを特徴とする請求項2記載の逆止弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018000595A (ja) * 2016-07-04 2018-01-11 株式会社トラストコーポレーション ベッド及びパッド

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