JP2006346321A - 骨把持器具 - Google Patents

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満 徳山
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Abstract

【課題】骨を貫通する穴を、骨を把持した位置に作成することができないという課題があった。
【解決手段】骨把持器具100は、骨に当接される第一当接部11を有する第一把持部1と、第一当接部11に対して対向して骨に当接される第二当接部21を有する、第一把持部に対して移動可能に設けられた第二把持部2とを具備し、第一当接部11は、骨に当接される部分の一部に第一開口部11aを有し、第二当接部21は、第一開口部11aに対向する位置に第二開口部21aを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、折れた骨を把持する骨把持器具に関する。
通常、骨折箇所の修復等は、折れた骨を、折れる前の状態に把持した状態で、ネジ等を用いてつなぎ合わせることにより行われる。
このような骨を把持する器具の例として、折れた骨を把持する部分の一方にドリルやネジの位置決めをするための管状のガイドを設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。このような器具を用いることで、骨を把持した位置において、ネジでつなぎ止めることができる。通常、把持器具で骨を把持する部分が、ネジでつなぎ止めるのに適した部分であることが多いため、このような器具を使うことで、好ましい位置で折れた骨をつなぎ合わせることが可能となる。
米国特許第3867932号明細書(第1頁、第1図等)
通常、骨は内部よりも外周部分の方が、強度が強いため、骨の外周部分までネジを通して骨をつなぎ合わせることで、より強固に骨を固定することが可能となる。このため、例えば、骨を固定するための強度が要求される箇所では、骨の外周部分までネジを通して、骨をつなぎ合わせることが要求される。
しかしながら、上述した従来の器具においては、管状のガイドに対して対向した位置において骨を把持している部分が、骨を貫通したドリルビット、すなわちドリルの刃に当たるため、骨を貫通する穴を、骨を把持した箇所に作製できないという課題があった。例えば、ドリルビットが把持している部分に当たると、衝撃によって器具の位置がずれて、骨折していた骨がずれてしまい、ネジを通す穴がずれて、ネジによる結合ができなくなってしまうことが考えられる。また、折れた骨を貫通するネジでつなぎ合わせる場合、管状のガイドに対して対向した位置において骨を把持している部分が、骨を貫通したネジに当たるため、折れた骨をつなぐ際の妨げになり、作業性も悪い。
一方、上述した従来の器具においては、把持するための部材を、骨を把持した状態で、ネジ等で固定する構造となっているため、骨に対して処置を行っている際に、骨を把持する力を調整することができないという課題があった。例えば、固定した力が弱いと、ドリル等でネジを通す穴を開ける際に、ドリルの衝撃で把持していた部分がずれてしまい、所望の位置に穴が開けられない場合が考えられる。また、最初から固定した力が強いと、骨の折れ方によっては、折れた骨同士が把持される力で徐々にずれてしまい、所望の位置にネジを通すことができないことが考えられる。
本発明にかかる骨把持器具は、骨を把持する骨把持器具であって、骨に当接される第一当接部を有する第一把持部と、前記第一当接部に対して対向して骨に当接される第二当接部を有する、前記第一把持部に対して移動可能に設けられた第二把持部とを具備し、前記第一当接部は、骨に当接される部分の一部に第一開口部を有し、前記第二当接部は、前記第一開口部に対向する位置に第二開口部を有する。
かかる構成により、骨を貫通したドリルビット等が当たることによる、骨把持器具のずれをなくして、骨を貫通する穴を、骨を把持した位置に作製することができる。
また、前記骨把持器具において、前記第一把持部は、前記第一当接部を一端に備えた管状のガイド部をさらに備え、前記第一開口部および第二開口部は、前記ガイド部の中心軸上に位置するようにした。
かかる構成により、例えば骨に穴を開けたり、ネジで止めたりする際の、位置ずれを抑えることができる。
また、本発明にかかる骨把持器具は、骨を把持する骨把持器具であって、骨に当接される第一当接部を有する第一把持部と、前記第一当接部に対して対向して骨に当接される第二当接部を有する、前記第一把持部に対して移動可能に設けられた第二把持部とを具備し、前記第一当接部は、骨に当接される部分の一部に第一開口部を有し、前記第二当接部は、前記第一開口部に対向する位置に凹部を有する。
かかる構成により、骨を貫通したドリルビット等が当たることによる、骨把持器具のずれをなくして、骨を貫通する穴を、骨を把持した位置に作製することができる。さらに凹部により、骨を貫通したドリルビット等から、骨の周辺部分を保護することができる。
また、前記骨把持器具において、前記第一把持部は、前記第一当接部を一端に備えた管状のガイド部をさらに備え、前記第一開口部および凹部は、前記ガイド部の中心軸上に位置するようにした。
かかる構成により、例えば骨に穴を開けたり、ネジで止めたりする際の、位置ずれを抑えることができる。
また、前記骨把持器具において、前記ガイド部に取り付けられた第一指受け部と、前記保持部に取り付けられた第二指受け部とをさらに備え、前記第二指受け部の第一指受け部に対する相対的な位置を動かすことで、前記第二把持部が移動するようにした。
かかる構成により、骨を把持する力を微調整することが可能となる。
また、前記骨把持器具において、前記第一当接部と第二当接部とが離れる方向への、前記保持部の移動を制限する機構を備えた。
かかる構成により、骨を把持した状態で保つことが可能となる。
また、この発明にかかる骨把持器具は、骨を把持する骨把持器具であって、骨に当接され、当該骨に当接される部分の一部に第一開口部を有する第一当接部と、前記第一当接部を一端に備えた管状のガイド部とを有する第一把持部と、前記第一当接部に対して対向して骨に当接される第二当接部と、前記第二当接部を保持し、前記ガイド部の中心軸に沿った方向に移動可能な保持部とを有する第二把持部と、前記ガイド部に取り付けられた第一指受け部と、前記保持部に取り付けられた第二指受け部とを具備し、前記第一開口部は、前記ガイド部の中心軸上に位置し、前記第二指受け部の第一指受け部に対する相対的な位置を動かすことで、前記第二把持部が移動するようにした。
かかる構成により、骨を把持する力を微調整することが可能となる。
また、前記骨把持器具において、前記第一当接部と第二当接部とが離れる方向への、前記保持部の移動を制限する機構を備えた。
かかる構成により、骨を把持した状態で保つことが可能となる。
本発明による骨把持器具によれば、骨を貫通する穴を、骨を把持した位置に作製することができる。
また、本発明による骨把持器具によれば、骨を把持する力を微調整することが可能となる。
以下、骨把持器具の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
図1は本実施の形態による骨把持器具の構成を示す側面図である。また、図2は本実施の形態による骨把持器具の構成を示す斜視図である。図において、骨把持器具100は、第一把持部1と、第二把持部2と、第一指受け部3と、第二指受け部4と、支持部5とを備えている。第一把持部1は、第一当接部11と、ガイド部12とを備えている。第二把持部2は、第二当接部21と、保持部22とを備えている。第一当接部11には、第一開口部11aが設けられている。また、第二当接部21には、第二開口部21aが設けられている。
第一把持部1は、第二把持部2とともに骨、例えば、骨折した骨を把持する。第一把持部1の材質は、金属、特に腐食しにくいステンレス等の金属が好ましいが、十分な強度が保てるならば、セラミックスや強化プラスチック等の非金属であってもよい。
第一当接部11は、第一把持部1の骨に当接される部分である。第一当接部11の形状は、骨に当接可能な形状であれば、どのような形状であってもよい。また、骨とは、面で接触してもよいし、線で接触してもよく、また一以上の点で接触してもよい。また、第一当接部11の、骨に当接される部分の一部に第一開口部11aが設けられている。第一開口部11aは、第一当接部11を貫通している。第一開口部11aは、骨にネジをはめたり、このネジをはめるための穴を開けるための位置決めをするための開口部であり、この第一開口部11aを通じて、ネジを通す穴がドリル等で開けられたり、ネジがはめ込まれる。第一開口部11aの平面形状および大きさは、具体的には、骨を結合させるためのネジや、このネジをはめ込む穴を形成するためのドリルビット、すなわちドリルの刃に応じた平面形状および大きさであればよい。例えば、大きさは、ドリルビットを挿入して回転させてもぶれることのない大きさであればよく、形状は、円形であればよい。例えば、第一開口部11aの直径は、1mmから10mmである。
ガイド部12は、管状の部材であり、その端部に、第一当接部11を備えている。ガイド部12の開口部であるガイド開口部12aは、第一開口部11aと連通している。ガイド開口部12aは、骨にネジをはめたり、このネジをはめるための穴を開けるための位置決めをするための開口部であり、このガイド開口部12aと第一開口部11aとを通じて、ネジを通す穴がドリル等で開けられたり、ネジがはめ込まれる。ガイド開口部12aの断面形状および大きさは、上述した第一開口部11aと同様に、骨を結合させるためのネジや、このネジをはめ込む穴を形成するためのドリルビットに応じた平面形状および大きさであればよい。例えば、第一開口部11aの平面形状および大きさと同じでよい。また、ガイド開口部12aの一部の大きさは、部分的に、他の部分よりも広がっていてもよい。また、ガイド部12の内壁に溝等を有していてもよい。ガイド開口部12aの直径は、例えば、1mmから10mmである。ただし、この径は、ドリルビット等を通すことができる大きさであればよく、ドリルビット等の径に応じて設計すればよい。ここでは、例として、ガイド部12の端部に第一当接部11が配置されるように、ガイド部12と、第一当接部11とを一つの部材として構成したが、異なる部材を構成する第一当接部11とガイド部12とを組み合わせて配置するようにしてもよい。ガイド部12の長さは、ドリル等をこのガイド開口部12aを通して使用する際に、位置決めが正確に行え、かつ、ドリルビットのぶれ等が生じない長さよりも長ければよい。具体的には、このガイド開口部12aに挿入するドリルビットや、ネジをはめる器具の長さ等に基づいて決定されればよい。
第二把持部2は、第一把持部1とともに骨、例えば、骨折した骨を把持する。第二把持部2は、第一把持部1に対して移動可能に設けられている。本実施の形態において述べる「移動」とは、第一把持部1と第二把持部2との相対的な移動のことである。したがって、「第二把持部2は、第一把持部1に対して移動可能」とは、第一把持部1が移動可能で、第二把持部2が移動不可能である場合や、第二把持部2が移動可能で、第一把持部1が移動不可能である場合、第一把持部1および第二把持部が移動可能である場合を含む概念である。ここでは、第一把持部1と、第二把持部2とが支持部5により移動可能に支持されている場合について説明する。なお、ここでは特に、支持部5が第一把持部1のガイド部12に固定され、第二把持部2が支持部5に移動可能に支持されている場合について説明しているが、支持部5が第二把持部2に固定され、第一把持部1が支持部5に移動可能に支持されていてもよいし、第一把持部1および第二把持部2が支持部5に移動可能に支持されていてもよい。第二把持部2の材質は、金属、特に腐食しにくいステンレス等の金属が好ましいが、十分な強度が保てるならば、セラミックス等の非金属であってもよい。
第二当接部21は、第二把持部2の骨に当接される部分であり、第一当接部11に対して対向して骨に当接される。すなわち、第二当接部21は、骨の、第一当接部11が当接する部分の反対側の部分に当接する。第二当接部21の形状は、骨に当接可能な形状であれば、どのような形状であってもよい。また、骨とは、面で接触してもよいし、線で接触してもよく、また一以上の点で接触してもよい。また、第二当接部21の骨に当接される部分の一部の、第一開口部11aに対向する位置には、第二開口部21aが設けられている。この第二開口部21aは、骨を貫通したドリルビットの先端部や、骨を貫通したネジの先端部等を受けるための開口部であり、ドリルビットやネジの先端部の太さと同じ、もしくはそれ以上の大きさを有している。第一開口部11aおよび第二開口部21aは、ガイド部12の中心軸上に位置している。
保持部22は、第二当接部21を保持している。具体的には、第二当接部21が、第一当接部11に対して対向するとともに、第一開口部11aに対向する位置に第二開口部21aが位置するように第二当接部21を保持している。保持部22は移動可能であり、保持部22が移動することで、第二当接部21が、第一当接部11に対して対向して骨に当接される。さらに、保持部22は、第一開口部11aに対向する位置に第二開口部21aが位置するように移動する。すなわち、保持部22は、第二開口部21aが、ガイド部12の中心軸上に位置するように移動する。具体的には、保持部22は、支持部5により、ガイド部12の中心軸に沿った方向に移動可能となるよう支持されている。このため、保持部22を移動させることで、第二当接部21および第二開口部21aを、ガイド部12の中心軸に沿った方向に移動させることができる。保持部22の移動可能な距離は骨把持器具100により骨が把持できる距離であればよい。したがって、保持部22の移動可能な距離は、骨把持器具100が保持する骨の太さに応じて設計される。保持部22の形状は問わない。例えば、板状の部材であってもよいし、棒状の部材であってもよい。また、様々な太さの骨を挟むことを考慮して、骨を挟む部分を、骨を挟む際の邪魔にならないように曲げた形状としてもよい。ここでは、例として保持部22がアーム状の形状を有している場合について説明する。保持部22の下部には、ラチェット歯23が設けられている。ラチェット歯23を構成する各歯は、第二当接部21側に、ラチェット歯23の配列される方向に略垂直となる衝合部23aを有し、第二当接部21側とは反対側の部分には、ラチェット歯23の配列される方向に向かって傾斜した傾斜部23bを有している。また、保持部22の側面には、保持部22の移動方向に沿って配列された目盛り24が設けられている。この目盛り24は、例えば、支持部5の端部において読み出すようにし、この目盛り24の値を、第一当接部11と第二当接部21とを当接させた状態の目盛り24の値を0とした値としておく。そして、骨を把持した状態で、この目盛り24の値を支持部5の端部において読み出すことで、把持した骨の太さを容易に知ることが可能となる。
第一指受け部3は、第一把持部1、具体的には、ガイド部12に取り付けられており、指を受けることの可能な形状を有している。ここでは例として、第一指受け部3は、ガイド部12に固定されている。第一指受け部3は、具体的には、後述する第二指受け部4に対して近づく方向への指の力を受けることができる形状を有していればよい。第一指受け部3の材質は、ステンレス等の金属、特に腐食しにくい金属が好ましいが、十分な強度が保てるならば、セラミックス等の非金属であってもよい。
第二指受け部4は、第二把持部2、具体的には、保持部22に取り付けられており、指を受けることの可能な形状を有している。ここでは例として、第二指受け部4は保持部22に固定されている。この第二指受け部4の第一指受け部3に対する相対的な位置を動かすことで、第二把持部2が移動する。第二指受け部4は、具体的には、第一指受け部3に対して近づく方向への指の力を受けることができる形状を有していればよい。第二指受け部4の材質は、ステンレス等の金属、特に腐食しにくい金属が好ましいが、十分な強度が保てるならば、セラミックス等の非金属であってもよい。
なお、第一指受け部3と第二指受け部4とは、第二指受け部4の第一指受け部3に対する相対的な位置を動かすことで、第二把持部2を移動させることができる構造であれば、どのような構造であってもよい。例えば第一指受け部3と、第二指受け部4とが交差されて配置されており、その交差されている部分が回動可能に接続されていてもよい。ただし、この場合、保持部22がガイド部12に沿って移動するためには、例えば、第一指受け部3とガイド部12とが取り付けられている部分、または第二指受け部4と保持部22とが取り付けられている部分の少なくともいずれか一方が、可動性を有するように取り付けられている必要がある。
支持部5は、第一把持部1と第二把持部2とを、第二把持部2が第一把持部1に対して相対的に移動可能となるように支持する。ここでは、支持部5は、ガイド部12と保持部22とを、保持部22がガイド部12に対して、相対的に移動可能な状態で支持している。より具体的には、支持部5は、ガイド部12を固定した状態で保持しているとともに、保持部22を、支持部5の開口部5a内においてガイド部12の中心軸に沿った方向に移動可能に保持している。
図3は、支持部5近傍の、骨把持器具100の長手方向に沿った断面図である。爪部51は、保持部22のラチェット歯23の歯と歯との間の形状に略嵌合する形状を有している。押圧部52は、爪部51をラチェット歯23に対して押圧するための部材であり、例えばバネ等の弾性体である。爪部51は、この押圧部52により、ラチェット歯23に押しつけられている。この爪部51、押圧部52とラチェット歯23とにより、第一当接部11と第二当接部21とが離れる方向への保持部22の移動、すなわち第二把持部2の移動を制限する機構、具体的にはいわゆるラチェット機構を構成している。ピン53は、爪部51に取り付けられている。このピン53をラチェット歯23と反対方向に引くことで、爪部51がラチェット歯23に押圧された状態を解除することが可能となる。保持部22を、第一当接部11と第二当接部21とが近づく方向、すなわち図3における左方向に移動させようとした場合、ラチェット歯23も同じ方向に移動しようとする。この時、爪部51をラチェット歯23の傾斜部23b上で摺動させながら、保持部22を移動させることができる。一方、保持部22を第一当接部11と第二当接部21とが離れる方向に移動させようとした場合、すなわち図3における右方向が移動させようとした場合、ラチェット歯23の衝合部23aに爪部51が当接するため、保持部22はこの方向には、非常にわずかな距離だけ移動が可能である。これにより、保持部22は、所望の位置に停止し、第一当接部11と第二当接部21とが離れようとする方向への移動を制限することできる。なお、ピン53を引くことにより、爪部51がラチェット歯23に押圧されている状態を解除できるため、ラチェット歯23の衝合部23aに爪部51が当接しないようにして、保持部22を第一当接部11と第二当接部21とが離れようとする方向へ自由に移動させることが可能となる。
なお、本実施の形態においては、第一把持部1と第二把持部2とを、支持部5により支持するようにしたが、本発明においては、第一把持部1と第二把持部2とがどのように支持されているかは問わない。例えば、支持部5を設ける代わりに、第一指受け部3と、第二指受け部4とを移動可能に支持する支持部を設けるようにして、第一把持部1と第二把持部2とを間接的に支持してもよい。
また、本実施の形態においては、支持部5と、保持部22のラチェット歯23とにより、第一当接部11と第二当接部21とが離れようとする方向への、保持部22の移動を制限するようにしたが、例えば、第一指受け部3と、第二指受け部4との間において、第一指受け部3と、第二指受け部4とのいずれか一方にラチェット歯を、また、他方にこのラチェット歯に係止する爪部を設け、このラチェット歯と、爪部とを係止させることにより、第一指受け部3と第二指受け部4とが離れる方向への動きを制限して、第一当接部11と第二当接部21とが離れようとする方向への、保持部22の移動を制限するようにしてもよい。
次に、本実施の形態の骨把持器具の使い方について説明する。
図4および図5(a)、図5(b)は、骨把持器具の使い方を説明するための図である。
まず、図4に示すように、骨折した骨40の両側を挟み込むように、骨把持器具100の第一当接部11と第二当接部21とを配置する。そして、第一指受け部3と第二指受け部4との間隔を指で狭めると、第二把持部2が移動し、その結果、第二当接部21が、第一当接部11に近づくよう、ガイド部12の中心軸に沿って移動する。そして、第一当接部11と第二当接部21とが、骨40の両側に当接され、骨40が、第一把持部1と第二把持部2とにより把持される。支持部5と、保持部22のラチェット歯23とにより構成されるラチェット機構により、第一当接部11と第二当接部21とが離れる方向へは移動が制限され、骨40は、第一把持部1と第二把持部2とにより把持された状態で固定される。
この状態で、保持部22の目盛り24の値を読んで、骨40の太さを調べる。そして、ドリル41の刃として、骨40を貫通する長さのドリルビット42を選択する。
次に、ガイド部12のガイド開口部12aの径とほぼ同じ径のドリルビット42を、ガイド部12のガイド開口部12aに挿入し、ドリルビット42を回転させて、骨40に穴を開ける。このとき、ガイド部12により、ドリルビット42が進む方向が、ガイド部12の中心軸方向に位置決めされる。また、ガイド部12により、穴を開ける際のドリルビット42のぶれ等が抑えられ、精度のよい穴を開けることができる。
ドリルビット42が骨40を貫通すると、ドリルビット42の貫通した部分は、ガイド部12の中心軸上にある第二当接部21の第二開口部21aから、骨40の外部に露出する。このため、ドリルビット42の骨40を貫通した部分が第二当接部21に当たらないため、ドリルビット42と接触した衝撃により、骨把持器具100の位置がずれたり、ドリルビット42により骨把持器具100を傷つけたりしないようにすることができる。
つぎに、図5(a)に示すように、ドリルビット42により開けた穴に、ガイド部12のガイド開口部12aを通じて、折れた骨を結合するためのネジ50をはめる。ここでは、ガイド開口部12aの径とほぼ同じ径のネジをガイド開口部12a内に挿入し、骨40をネジ止めする。このネジ50として、ここでは例として、頭部のないネジである止めネジを使用する。ネジ50としては、上述した目盛り24で測定した骨の太さよりも長さの長いネジを使用する。このネジ50を止める際も、骨を貫通したネジ50が、第二当接部21に当たらない。このため、骨を貫通したネジ50が第二当接部21に当たることによる作業性の低下を防ぐことができる。ネジ止めした結果、図5(b)に示すように、骨40がネジ50により固定される。
以上のように、本実施の形態によれば、第二当接部21に第二開口部21aを設けたことにより、骨40を貫通したドリルビット42が、第二開口部21a内において露出するため、ドリルビット42が、第二当接部21に当たらない。これにより、ドリルビット42が第二当接部21に当たることにより起こる骨把持器具100の位置ずれや、これに伴う骨のずれ等をなくすことが可能となる。この結果、骨を貫通する穴を、骨を貫通した位置に作製することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、第二当接部21に第二開口部21aを設けたことにより、骨40を貫通したネジ50が、第二開口部21a内において露出するため、ネジ50が、第二当接部21に当たらない。これにより、ネジ50で骨を止める際の作業性を向上させることができる。
また、本実施の形態においては、第一指受け部3と第二指受け部4とを設けていることにより、この第一指受け部3と第二指受け部4とに加える指の力の加減により、第一把持部1と第二把持部2との間隔を調整することが可能である。特に、本実施の形態においては、ラチェット機構により、第一当接部11と第二当接部21とが離れる方向へは、移動が制限されているため、指を離しても、第一把持部1と第二把持部2とで骨を把持している状態を保つことができるとともに、爪部51が、現在係合している歯と、これに隣接する歯との間にある範囲では、第一把持部1と第二把持部2とを移動させることができるため、第一指受け部3と第二指受け部4との間隔を指で動かすことで、第一把持部1と第二把持部2の位置とを微調整を行うことができる。また、本実施の形態のこのような構成は、第二当接部21が第二開口部21aを有さない構成においても適用可能である。
なお、ネジが頭部を持つ場合のように、ネジの最大径を、ドリルビットの最大径よりも大きくする必要がある場合、予め、ガイド開口部12aの径をネジの最大径にあわせた大きさにしておくとともに、ドリルで骨に穴を開ける際には、ドリルビットの径にあわせた開口部を有する、ガイド開口部12aに嵌合する形状のアタッチメントをはめ込むようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、第二当接部21に第二開口部21aを設けるようにしたが、第二開口部21aの代わりに、図6(a)〜図6(c)に示すように凹部21bを設けるようにしてもよい。図6(a)〜図6(c)は、第二当接部21の変形例を示す図であり、図6(a)は側面図、図6(b)は断面図、図6(c)は斜視図である。図6(a)〜図6(c)において、図1と同一符号は同一または相当する部分を示している。この凹部21bは第二開口部21aと同様の位置に設けられる。また、この凹部21bの開口している部分の大きさは、ドリルやネジの先端部の太さと同じ、もしくはそれ以上の大きさを有している。この凹部21bは、骨を貫通したドリルの先端部や、骨を貫通したネジの先端部等を受けるための開口部である。第一開口部11aおよび凹部21bは、ガイド部12の中心軸上に位置している。このような凹部21bを設けることにより、骨40を貫通したドリルビット42やネジ50が、凹部21b内において露出するため、ドリルビット42やネジ50が、貫通した直後には第二当接部21に当たらない。これにより、ドリルビット42が第二当接部21に当たることにより起こる骨把持器具100の位置ずれや、これに伴う骨のずれ等をなくすことが可能となる。この結果、骨を貫通する穴を、骨を貫通した位置に作製することが可能となる。また、骨をネジで留める際に、ネジ50が、第二当接部21に当たらない。これにより、ネジ50で骨を止める際の作業性を向上させることができる。
また、本実施の形態において、第二当接部21の第二開口部は、少なくとも、骨を貫通したドリルビットやネジ等が現れる位置に設けられていればよく、第二開口部は、骨と当接される部分の一部以外の部分に対しても開口していてもよい。例えば、図7(a)に示すように、第二開口部71が当接部21の上部に対して開口していてもよいし、図7(b)に示すように、第二開口部72が側面に対して開口していてもよい。
さらに、骨40を貫通したドリルビット42やネジ50は、一定以上の長さが骨40から突き出ると、凹部21bの底部に突き当たる。このため、凹部21bにより、骨を貫通したドリルビット42やネジ50が、骨以外の人体の部位を傷つけたりしないように、保護することが可能となる。
なお、本実施の形態においては、保持部22の、第一当接部11と第二当接部21とが離れる方向への動きを制限するためにラチェット機構を設けるようにしたが、本発明においては、このような動きを制限することができれば、他の機構を設けるようにしてもよい。例えば、骨を把持する力を調整する必要がなければ、ネジ等で保持部22を押圧して、保持部22が、第一当接部11と第二当接部21とが離れる方向へ移動しないようにしてもよい。また、必要に応じて、このような動きを制限する機構を設けないようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、保持部22が移動可能に支持されているようにしたが、ガイド部12が移動可能に支持されているようにし、このガイド部12を移動させることにより骨を把持するようにしてもよい。
なお、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
本発明にかかる骨把持器具は、折れた骨を把持する骨把持器具として適用可能なものであり、特に、折れた骨を把持した状態で、ドリル等で骨に穴を開けたり、その穴を通じて骨をネジで留めたりする骨把持器具として有用である。
本実施の形態に係る骨把持器具の側面図 同斜視図 同支持部の断面図 同構成を説明するための図 同構成を説明するための図 同主要部の変形例を示す図 同主要部の変形例を示す図
符号の説明
1 第一把持部
2 第二把持部
3 第一指受け部
4 第二指受け部
5 支持部
5a 開口部
11 第一当接部
11a 第一開口部
12 ガイド部
12a ガイド開口部
21 第二当接部
21a、71、72 第二開口部
21b 凹部
22 保持部
23 ラチェット歯
23a 衝合部
23b 傾斜部
40 骨
41 ドリル
42 ドリルビット
50 ネジ
51 爪部
52 押圧部
53 ピン
100 骨把持器具

Claims (10)

  1. 骨を把持する骨把持器具であって、
    骨に当接される第一当接部を有する第一把持部と、
    前記第一当接部に対して対向して骨に当接される第二当接部を有する、前記第一把持部に対して移動可能に設けられた第二把持部とを具備し、
    前記第一当接部は、骨に当接される部分の一部に第一開口部を有し、
    前記第二当接部は、前記第一開口部に対向する位置に第二開口部を有する骨把持器具。
  2. 前記第一把持部は、前記第一当接部を一端に備えた管状のガイド部をさらに備え、
    前記第一開口部および第二開口部は、前記ガイド部の中心軸上に位置する請求項1記載の骨把持器具。
  3. 骨を把持する骨把持器具であって、
    骨に当接される第一当接部を有する第一把持部と、
    前記第一当接部に対して対向して骨に当接される第二当接部を有する、前記第一把持部に対して移動可能に設けられた第二把持部とを具備し、
    前記第一当接部は、骨に当接される部分の一部に第一開口部を有し、
    前記第二当接部は、前記第一開口部に対向する位置に凹部を有する骨把持器具。
  4. 前記第一把持部は、前記第一当接部を一端に備えた管状のガイド部をさらに備え、
    前記第一開口部および凹部は、前記ガイド部の中心軸上に位置する請求項3記載の骨把持器具。
  5. 前記第二把持部は、前記第二当接部を保持し、前記ガイド部の中心軸に沿った方向に移動可能な保持部をさらに有する請求項2または請求項4いずれか記載の骨把持器具。
  6. 前記ガイド部に取り付けられた第一指受け部と、
    前記保持部に取り付けられた第二指受け部とをさらに備え、
    前記第二指受け部の第一指受け部に対する相対的な位置を動かすことで、前記第二把持部が移動する請求項5記載の骨把持器具。
  7. 前記保持部と、前記ガイド部とを、前記保持部が移動可能な状態で支持する支持部とをさらに備えたことを特徴とする請求項5または請求項6いずれか記載の骨把持器具。
  8. 前記第一当接部と第二当接部とが離れる方向への、前記保持部の移動を制限する機構を備えた請求項5から請求項7いずれか記載の骨把持器具。
  9. 骨を把持する骨把持器具であって、
    骨に当接され、当該骨に当接される部分の一部に第一開口部を有する第一当接部と、前記第一当接部を一端に備えた管状のガイド部とを有する第一把持部と、
    前記第一当接部に対して対向して骨に当接される第二当接部と、前記第二当接部を保持し、前記ガイド部の中心軸に沿った方向に移動可能な保持部とを有する第二把持部と、
    前記ガイド部に取り付けられた第一指受け部と、
    前記保持部に取り付けられた第二指受け部とを具備し、
    前記第一開口部は、前記ガイド部の中心軸上に位置し、
    前記第二指受け部の第一指受け部に対する相対的な位置を動かすことで、前記第二把持部が移動する骨把持器具。
  10. 前記第一当接部と第二当接部とが離れる方向への、前記保持部の移動を制限する機構を備えた請求項9記載の骨把持器具。
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