JP2006345421A - 撮像装置及び信号処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像素子の画像信号の黒レベルを適切に設定する。
【解決手段】外部からの光が遮光された受光画素からなるオプティカルブラック領域の少なくとも一部の領域を空間的に互いに分離された位置に配置された複数のサブ領域に分割して、複数のサブ領域のうち少なくとも1つから出力された出力信号を除いて黒レベルを決定するオプティカルブラック処理部20を備える撮像装置100により上記課題を解決することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、出力画像の画質を向上させた撮像装置及び信号処理方法に関する。
電荷結合素子(CCD:Charge Coupled Device)等の固体撮像素子を備えた撮像装置は、図7に示すように、撮像素子10、相関2重サンプリング部(CDS部:Correlated Double Sampling)12、クランプ部14、信号処理部16及び制御部18を含んで構成される。
撮像素子10は、例えば、フレーム転送型のCCD固体撮像素子とされる。フレーム転送方式のCCD固体撮像素子は、図8に示すように、撮像部10i、蓄積部10s、水平転送部10h及び出力部10dを含んで構成される。撮像部10iは、それぞれ複数の受光画素の列からなる垂直シフトレジスタを備える。各受光画素は、外部からの光を受けて、その入射光の強度に応じた量の情報電荷を生成する。また、制御部18から撮像部10iへ垂直クロックパルスが入力されることによって、各受光画素で生成された情報電荷は垂直シフトレジスタに沿って蓄積部10sへ転送される。
撮像部10iには、図9に示すように、有効画素領域10aとオプティカルブラック領域10bとが設けられる。有効画素領域10aの受光面は外部からの光を受光できるように構成されている。オプティカルブラック領域10bの受光面は外部からの光を遮断する金属層等で覆われている。オプティカルブラック領域10bから出力される信号は、撮像素子10の黒レベルSbを決定するオプティカルブラック信号として用いられる。図9に示すように、オプティカルブラック領域10bは、一般的に撮像部10iにおける蓄積部10sに近接する数行分の画素領域及び撮像部10iにおける左右のいずれかの数列分の画素領域から構成される。
蓄積部10sは、撮像部10iの垂直シフトレジスタと連続して配置された垂直シフトレジスタを備える。蓄積部10sの垂直シフトレジスタは全体が遮光されており、情報電荷を1フレーム分だけ蓄積しておくために用いられる。蓄積部10sには、制御部18から垂直クロックパルス及び出力制御クロックが入力される。垂直クロックパルス及び出力制御クロックが印加されることによって、蓄積部10sに保持された情報電荷が水平転送部10hへ1行分ずつ転送出力される。水平転送部10hは、水平シフトレジスタを備える。水平転送部10hの水平シフトレジスタの各ビットには蓄積部10sの各垂直シフトレジスタからそれぞれ1画素分の情報電荷が順次転送出力される。水平転送部10hには、制御部18から水平クロックパルスが入力される。水平転送部10hでは、水平クロックパルスを受けて、1画素単位で情報電荷が出力部10dへ転送される。出力部10dは1画素毎の情報電荷量を電圧値に変換し、その電圧値の変化がCCD出力としてCDS部12へ出力される。
CDS部12は、制御部18からクロックパルスを受けて、撮像素子10からの信号の出力に同期して相関2重サンプリングを行い、クロック成分を除去してノイズを低減させる。クランプ部14は、CDS部12の出力信号Sを受けて、オプティカルブラック領域10bからのオプティカルブラック信号に基づいて黒レベルSbをクランプする。信号処理部16は、アナログ増幅器(AGC:Auto Gain Control)、アナログ/デジタル変換器(A/D変換器)、デジタル増幅器(Digital AMP)、デジタル信号処理部(DSP:Digital Signal Processor)等を含んで構成される。信号処理部16は、CDS部12でサンプリングされた信号に対して自動増幅処理、アナログ/デジタル変換処理、デジタル増幅処理、各種補正処理等を施して出力する。このとき、クランプ部14においてクランプされた黒レベルSbを基準として処理を行うことができる。
制御部18は、タイミングパルス生成回路を含んで構成される。制御部18は、撮像素子10における撮像及び情報電荷の転送を制御するための垂直クロックパルス、水平クロックパルス、出力パルス、リセットパルス等のクロックパルスを生成して撮像素子10の各部へ出力する。また、CDS部12、クランプ部14及び信号処理部16に対してそれぞれ制御クロックを出力する。これによって、撮像素子10、CDS部12、クランプ部14及び信号処理部16の制御が同期される。
図9に示すように、オプティカルブラック領域10bは、一般的に撮像部10iにおける蓄積部10sに近接する数行分の画素領域及び撮像部10iにおける左右のいずれかの数列分の画素領域から構成される。従来技術では、クランプ部14において、オプティカルブラック領域10bに含まれる全領域の画素から出力された信号の加算値又はその平均値を黒レベルSbとしてクランプしている。
ところが、図10に示すように、オプティカルブラック領域10bの近傍に位置する有効画素領域10aの領域Aへの入射光の強度が極めて高い場合、領域Aから入射した光が撮像部10i内で反射してオプティカルブラック領域10bにも影響を及ぼす場合がある。これによって、領域A付近のオプティカルブラック領域10b内の画素において領域Aからの光によって情報電荷が生成されて、画像処理の基準となる黒レベルSbがずれてしまう問題を生ずる。
本発明は、上記従来技術の問題を鑑み、高品質の画像を得ることができる撮像装置及び信号処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、入射された光の強度に応じた情報電荷を生成する受光画素を複数含み、外部からの光が遮光された受光画素からなるオプティカルブラック領域を有する撮像素子、を備えた撮像装置であって、前記オプティカルブラック領域に含まれる受光画素から出力された出力信号のうち一部を除いて黒レベルを決定するオプティカルブラック処理部を備えることを特徴とする。
これにより、前記オプティカルブラック領域に含まれる受光画素から出力された出力信号のうち一部を除いて黒レベルを決定する第1の工程を備える信号処理方法を実行することができる。
前記オプティカルブラック処理部は、前記オプティカルブラック領域の少なくとも一部の領域を空間的に互いに分離された複数のサブ領域に分割して、前記複数のサブ領域の各々における出力信号の統計値を算出し、当該統計値に基づいて黒レベルを決定することが好適である。
すなわち、前記オプティカルブラック領域の少なくとも一部の領域を空間的に互いに分離された複数のサブ領域に分割する第2の工程と、前記複数のサブ領域の各々における出力信号の統計値を算出する第3の工程と、を備え、前記第1の工程では、前記第3の工程で算出された統計値に基づいて黒レベルを決定することが好適である。
例えば、前記オプティカルブラック処理部は、前記複数のサブ領域の各々における出力信号の加算値又は平均値を算出し、最も小さい加算値又は平均値に基づいて黒レベルを決定する。より具体的には、最も小さい加算値又は平均値を有するサブ領域に含まれる受光画素の平均値に所定のオフセット値を加えた値をオプティカルブラック参照値とし、オプティカルブラック参照値と前記オプティカルブラック領域の各画素からの出力値とを比較して、オプティカルブラック参照値を超える出力値を除いて黒レベルを決定することが好ましい。
また、前記オプティカルブラック処理部は、前記撮像素子からの出力に応じて、前記サブ領域を変更することが好適である。すなわち、前記第1の工程では、前記撮像素子からの出力に応じて、前記サブ領域を変更することが好適である。
例えば、前記撮像素子の有効画素領域から出力された信号に所定の閾値を超える信号が含まれていた場合には前記オプティカルブラック領域を複数のサブ領域に分割して黒レベルを決定し、前記撮像素子の有効画素領域から出力された信号に所定の閾値を超える信号が含まれていなかった場合には前記オプティカルブラック領域をサブ領域に分割せず黒レベルを決定することが好適である。また、前記撮像素子の有効画素領域から出力された信号の強度に応じて、サブ領域の大きさ、分割数、形状等を変更することも好適である。
本発明によれば、撮像素子の画像信号の黒レベルを適切に設定することができる。適切に設定された黒レベルに基づいて、画像信号の処理や撮像素子の制御を適確に行うことが可能となり、画質を向上させることができる。
本発明の実施の形態における撮像装置100は、図1に示すように、撮像素子10、相関2重サンプリング部(CDS部:Correlated Double Sampling)12、オプティカルブラック処理部20、クランプ部14、信号処理部16及び制御部18を含んで構成される。撮像装置100のうち、従来の撮像装置と同様の構成部には図7と同一の符号を付した。なお、オプティカルブラック処理部20はクランプ部14と一体の回路として設けてもよい。
撮像素子10は、例えば、フレーム転送型のCCD固体撮像素子とされる。フレーム転送方式のCCD固体撮像素子は、図8に示したように、撮像部10i、蓄積部10s、水平転送部10h及び出力部10dを含んで構成される。
撮像部10i及び蓄積部10sは、図2の素子内部の平面図に示すように、半導体基板の表面領域に形成された垂直シフトレジスタから構成される。蓄積部10sは、撮像部10iの垂直シフトレジスタと連続して配置された垂直シフトレジスタを備える。蓄積部10sの垂直シフトレジスタは全体が遮光されており、情報電荷を1フレーム分だけ蓄積しておくために用いられる。
垂直シフトレジスタは、垂直方向(図8の縦方向)に向けて互いに平行に延伸された分離領域28によって区画された複数のチャネル領域26と、チャネル領域26に交差する複数の転送電極24−1〜24−3から構成することができる。本実施の形態では、連続する3つの転送電極24−1,24−2,24−3の組が1つの受光画素を構成する。制御部18から一組の転送電極24−1,24−2,24−3の各々に対して所定の周期の転送クロックφi1〜φi3を印加することによって撮像部10iで生成された情報電荷が蓄積部10sへ転送され、転送クロックφs1〜φs3を印加することによって蓄積部10sにバッファリングされた情報電荷が水平転送部10hへ転送される。
また、撮像部10iは、図9に示したように、有効画素領域10a(白抜きの領域)とオプティカルブラック領域10b(ハッチングされた領域)とに分けられる。
有効画素領域10aの受光面は外部からの光を受光できるように構成されている。有効画素領域10aに含まれる各画素は、入射される光の強度に対応した情報電荷を生成する。カラー撮像用のCCD固体撮像素子では、有効画素領域10aの各受光画素はマトリックス状に配置された赤(R)、緑(G)、青(B)の波長に対応する透過フィルタのいずれかで被われる。例えば、垂直転送方向に沿って赤(R)を透過するフィルタと緑(G)を透過するフィルタとを垂直シフトレジスタの延伸方向に沿って交互に各受光画素と重ね合わせるように配列した列と、緑(G)を透過するフィルタと青(B)を透過するフィルタとを垂直シフトレジスタの延伸方向に沿って交互に各受光画素と重ね合わせるように配列した列と、を各波長領域に対応する受光画素をマトリクス状の画素配列を構成してカラー画像の取得を可能とする。
オプティカルブラック領域10bの受光面は、外部からの光が遮断されるように金属層等で覆われている。オプティカルブラック領域10bから出力される信号は、暗電流などによって生じる電荷による信号であって、撮像素子10の黒レベルSbを決定するオプティカルブラック信号として用いられる。図9に示すように、オプティカルブラック領域10bは、一般的に撮像部10iにおける蓄積部10sに近接する数行分の画素領域及び撮像部10iにおける左右の少なくとも一方の数列分の画素領域から構成される。
図3に、撮像装置100における撮像時のチャネル領域26に沿ったウェル内のポテンシャル分布の様子を示す。撮像時には、図4に示すように、1組の転送電極24−1,24−2,24−3のうち1つの転送電極(例えば、転送電極24−2)をオン状態にすると共に、残りの転送電極(例えば、転送電極24−1,24−3)をオフ状態にする。これにより、オン状態とした転送電極下のチャネル領域26にポテンシャル井戸50が形成される。各受光画素では外部からの入射光の強度に応じた量の情報電荷が生成され、ポテンシャル井戸50に情報電荷が蓄積される。
転送時には、図4に示すように、1画素を構成する3つの転送電極24−1,24−2,24−3の組み合わせ毎に3相の転送クロックφi1〜φi3が印加され、転送電極24−1,24−2,24−3の下にあるチャネル領域26のポテンシャルが制御されて情報電荷が蓄積部10sへ転送される。同時に、蓄積部10sの垂直シフトレジスタにおいても、3つの転送電極24−1,24−2,24−3の組み合わせ毎に3相の転送クロックφs1〜φs3が印加され、情報電荷が水平転送部10hへ転送される。
また、制御部18から蓄積部10sに出力制御クロックが印加されることによって、蓄積部10sに保持された情報電荷が水平転送部10hへ1行分ずつ転送出力される。水平転送部10hは、水平シフトレジスタを備える。水平転送部10hの水平シフトレジスタの各ビットには蓄積部10sの各垂直シフトレジスタからそれぞれ1画素分の情報電荷が順次転送出力される。水平転送部10hには、制御部18から水平クロックパルスが入力される。水平転送部10hでは、水平クロックパルスを受けて、1画素単位で情報電荷が出力部10dへ転送される。出力部10dは1画素毎の情報電荷量を電圧値に変換し、その電圧値の変化がCCD出力としてCDS部12へ出力される。
CDS部12は、制御部18からクロックパルスを受けて、撮像素子10からの信号の出力に同期して相関2重サンプリングを行い、クロック成分を除去してノイズを低減させる。相関2重サンプリングは、既存の方法で行うことができるので説明を省略する。
オプティカルブラック処理部20は、CDS部12から出力された信号を受けて、オプティカルブラック領域10bに含まれる受光画素から出力された出力信号Sのうち一部を除いて黒レベルSbを決定する。具体的には、オプティカルブラック領域10bの少なくとも一部の領域を空間的に互いに分離された複数のサブ領域に分割して、複数のサブ領域の各々の出力信号Sに基づいて黒レベルSbを決定する。オプティカルブラック処理部20における処理については詳しく後述する。なお、オプティカルブラック処理部20の処理は、各フレーム毎に行うことが好適であるが、撮像装置100の電源投入時に行うことも好適である。また、オプティカルブラック処理部20の処理は、所定の時間が経過する毎に定期的に行うことも好適である。
クランプ部14は、オプティカルブラック処理部20の出力信号を受けて、黒レベルSbをクランプする。クランプされた黒レベルSbは信号処理部16及び制御部18へ出力される。信号処理部16は、アナログ増幅器(AGC:Auto Gain Control)、アナログ/デジタル変換器(A/D変換器)、デジタル増幅器(Digital AMP)、デジタル信号処理部(DSP:Digital Signal Processor)等を含んで構成される。信号処理部16は、クランプ部14から黒レベルSbを受けて、CDS部12でサンプリングされた信号に対してAGC処理、アナログ/デジタル変換処理、デジタル増幅処理、各種補正処理等を施して出力する。
このとき、クランプ部14においてクランプされた黒レベルSbを基準として、AGC処理、アナログ/デジタル変換処理、デジタル増幅処理、各種補正処理等を行うことができる。例えば、黒レベルSbが高くなるほどアナログ増幅器における増幅率を低下させることによって、信号のダイナミックレンジを高く維持することができる。
制御部18は、タイミングパルス生成回路を含んで構成される。制御部18は、システムクロックに基づいて、撮像素子10における撮像及び情報電荷の転送を制御するための垂直クロックパルス、水平クロックパルス、出力パルス、リセットパルス等のクロックパルスを生成して撮像部10の各部へ出力する。また、出力部10dから各画素の出力信号Sが出力される毎に、リセットパルス等のクロックパルスに同期させてCDS部12、オプティカルブラック処理部20、クランプ部14及び信号処理部16に対して順に制御クロックを出力する。これによって、各画素からの出力信号SがCDS部12、オプティカルブラック処理部20、クランプ部14及び信号処理部16に順に伝達され、適切なタイミングで出力信号Sに対して処理が行われる。
このとき、クランプ部14においてクランプされた黒レベルSbを基準として、撮像素子10における撮像の条件を変更することができる。例えば、黒レベルSbが高くなるほど次の撮像期間を短くする処理を行うことによって、信号のダイナミックレンジを高く維持することができる。
以下、オプティカルブラック処理部20における信号処理方法について図5のフローチャートを参照して説明する。オプティカルブラック処理部20における信号処理では、撮像部10iの有効画素領域10a及びオプティカルブラック領域10bから出力される信号を半導体メモリ等の記憶手段にバッファリングして行うことが好適である。
ステップS10では、オプティカルブラック領域10bの少なくとも一部の領域を空間的に互いに分離された位置に配置された複数のサブ領域10cに分割する。図9に示すように、オプティカルブラック領域10bが撮像部10iにおける蓄積部10sに近接する数行分の画素領域及び撮像部10iにおける左右のいずれかの数列分の画素領域から構成される場合、例えば、図6に示すように、蓄積部10sに近接する数行分の画素領域のうち左下及び右下の領域及び左右のいずれかの数列分の画素領域の上部の領域をサブ領域10c−1,10c−2,10c−3とする。
ステップS12では、各サブ領域からの出力信号Sに対して統計的な処理を施して統計値を算出する。オプティカルブラック処理部20は、ステップS10で分割されたサブ領域の各々について出力信号Sの統計値を算出する。統計値として、例えば、各サブ領域に含まれる総ての受光画素の出力信号Sの加算値を算出することが好適である。また、統計値として、各サブ領域に含まれる総ての受光画素の出力信号Sの平均値を算出することも好適である。
さらに、統計値を算出する際に、有効画素領域10aからオプティカルブラック領域10bの各画素までの距離に応じてサブ領域10cの各画素の出力信号Sに重み付けをして処理を行うことも好適である。有効画素領域10aから距離が離れるに従って有効画素領域10aへの入射光がオプティカルブラック領域10bに与える影響は小さくなると考えられるので、有効画素領域10aから離れるに従って出力信号Sに対する重み付けを小さくして統計値を算出することが好適である。例えば、有効画素領域10aに隣接する画素よりも有効画素領域10aから1画素以上離れた位置にある画素の重み付けを小さくして統計値を算出することが好ましい。
ステップS14では、出力信号Sの黒レベルSbを決定する。オプティカルブラック処理部20は、ステップS12において算出された統計値に基づいて黒レベルSbを決定する。黒レベルSbは次の幾つかの方法で決定することができる。
第1の方法として、受光画素の出力信号Sの加算値又は平均値のうち最も小さい値を選択し、その選択された加算値又は平均値に対応するサブ領域10cに含まれる受光画素の出力の平均値を黒レベルSbとすることが好適である。第1の方法では、有効画素領域10a内における入射光が強い領域から最も遠くに位置するサブ領域10cの出力信号Sに基づいて黒レベルSbを決定することができる。この方法は、有効画素領域10a内に入射光が強い領域が複数存在する場合に有効である。
さらに、最も小さい加算値又は平均値に対応するサブ領域10cに含まれる受光画素の平均値に所定のオフセット値を加えた値をオプティカルブラック参照値とし、オプティカルブラック参照値とオプティカルブラック領域10bの各受光画素からの出力値とを比較して、オプティカルブラック参照値を超える出力値を除いて、残りの出力値の平均値を黒レベルSbとすることも好適である。すなわち、オプティカルブラック参照値を超える出力信号Sを出力するオプティカルブラック領域10bの受光画素には有効画素領域10aから回り込んだ光の影響が及んでいるものとして除外する。
第2の方法として、受光画素の出力信号Sの加算値又は平均値のうち最も大きい値を選択し、その選択された加算値又は平均値に対応するサブ領域10cを除いて、残ったサブ領域10cに含まれる受光画素の出力の平均値を黒レベルSbとすることが好適である。第2の方法では、有効画素領域10a内における入射光が強い強度を有する領域に最も近いサブ領域10cの影響を除いて黒レベルSbを決定することができる。
さらに、最も大きい加算値又は平均値を有するサブ領域10cを除いて、残りのサブ領域10cに含まれる受光画素の平均値に所定のオフセット値を加えた値をオプティカルブラック参照値とし、オプティカルブラック参照値とオプティカルブラック領域10bの各受光画素からの出力値とを比較して、オプティカルブラック参照値を超える出力値を除いて、残りの出力値の平均値を黒レベルSbとすることも好適である。オプティカルブラック参照値を超える出力信号Sを出力するオプティカルブラック領域10bの受光画素には有効画素領域10aから回り込んだ光の影響が及んでいるものとして除外する。
以上のようにして算出された黒レベルSbをクランプ部14においてクランプすることによって、信号処理部16における各種処理や撮像素子10における撮像の条件の設定に利用することができる。
また、ステップS10において、撮像素子10からの出力信号Sに応じて、サブ領域10cの分割処理を変更することも好適である。例えば、撮像素子10の有効画素領域10aからの出力信号Sの強度の最大値、加算値、平均値等の統計値に応じて、サブ領域10cの大きさ、数、形状等を変更することが好適である。具体的には、有効画素領域10aからの出力信号Sの最大値が高くなるにつれて、各サブ領域10cのサイズを大きくすると共に分割数を低減させることが好ましい。これによって、極めて入射光の強度が強い領域が存在する場合に、その領域から影響を受けたサブ領域10cを除いて黒レベルSbを決定することができる。
また、撮像素子10の有効画素領域10aからの出力信号Sと所定の閾値とを比較し、閾値を超える信号が含まれていた場合にはオプティカルブラック領域10bを複数のサブ領域10cに分割して黒レベルSbを決定し、閾値を超える信号が含まれていなかった場合にはオプティカルブラック領域10bをサブ領域10cに分割せず黒レベルSbを決定してもよい。これによって、入射光の強度が強い領域が存在する場合にはその領域から影響を受けたサブ領域10cを除いて黒レベルSbを決定し、入射光の強度が強い領域が存在しない場合にはオプティカルブラック領域10b全体を用いて黒レベルSbを決定することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、有効画素領域からオプティカルブラック領域へ回り込んだ光の影響を除いて、撮像素子の画像信号の黒レベルを適切に決定することができる。このように適切に決められた黒レベルを基準とすることによって、画像信号の処理や撮像素子の制御を適確に行うことが可能となる。その結果、より高品質の画質を有する画像を得ることができる。
なお、本実施の形態では、撮像部に遮光されたオプティカルブラック領域を設けて、オプティカルブラック領域から出力された出力信号に基づいて黒レベルを設定したが、これに限定されるものではない。例えば、撮像部に機械的に開閉できるシャッタを設け、シャッタを閉じた状態で得られた出力信号に基づいて黒レベルを設定してもよい。
また、本実施の形態では、フレームトランスファー型CCD固体撮像素子について説明したが、本発明の基本思想は、他のCCD固体撮像素子やCMOS固体撮像素子等を備えた撮像素子にも適用することができる。
本発明の実施の形態における撮像装置の構成を示す図である。 CCD固体撮像素子の撮像部及び蓄積部の画素の配列構成を示す平面図である。 CCD固体撮像素子における情報電荷の蓄積の様子を説明する図である。 CCD固体撮像素子における垂直クロックパルスのタイミングチャートを示す図である。 本発明の実施の形態における撮像装置の信号処理方法のフローチャートを示す図である。 オプティカルブラック領域をサブ領域に分割した例を示す図である。 従来の撮像装置の構成を示す図である。 CCD固体撮像素子の構成を示す図である。 撮像部における有効画素領域及びオプティカルブラック領域の例を示す図である。 撮像部における高強度の入射光によるオプティカルブラック領域への影響を説明するための模式図である。
符号の説明
10 撮像素子、10a 有効画素領域、10b オプティカルブラック領域、10c サブ領域、10d 出力部、10i 撮像部、10h 水平転送部、10s 蓄積部、14 クランプ部、16 信号処理部、18 制御部、20 オプティカルブラック処理部、24 転送電極、26 チャネル領域、28 分離領域、50 ポテンシャル井戸、100 撮像装置。

Claims (8)

  1. 入射された光の強度に応じた情報電荷を生成する受光画素を複数含み、外部からの光が遮光された受光画素からなるオプティカルブラック領域を有する撮像素子、
    を備えた撮像装置であって、
    前記オプティカルブラック領域に含まれる受光画素から出力された出力信号のうち一部を除いて黒レベルを決定するオプティカルブラック処理部を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記オプティカルブラック処理部は、前記オプティカルブラック領域の少なくとも一部の領域を空間的に互いに分離された複数のサブ領域に分割して、前記複数のサブ領域の各々における出力信号の統計値を算出し、当該統計値に基づいて黒レベルを決定することを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1又は2に記載の撮像装置において、
    前記オプティカルブラック処理部は、前記複数のサブ領域の各々における出力信号の加算値又は平均値を算出し、最も小さい加算値又は平均値に基づいて黒レベルを決定することを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の撮像装置において、
    前記オプティカルブラック処理部は、前記撮像素子からの出力に応じて、前記サブ領域を変更することを特徴とする撮像装置。
  5. 入射された光の強度に応じた情報電荷を生成する受光画素を複数含み、外部からの光が遮光された受光画素からなるオプティカルブラック領域を有する撮像素子、からの出力の信号処理方法であって、
    前記オプティカルブラック領域に含まれる受光画素から出力された出力信号のうち一部を除いて黒レベルを決定する第1の工程を備えることを特徴とする信号処理方法。
  6. 請求項5に記載の信号処理方法において、
    前記オプティカルブラック領域の少なくとも一部の領域を空間的に互いに分離された複数のサブ領域に分割する第2の工程と、
    前記複数のサブ領域の各々における出力信号の統計値を算出する第3の工程と、
    を備え、
    前記第1の工程では、前記第3の工程で算出された統計値に基づいて黒レベルを決定することを特徴とする信号処理方法。
  7. 請求項5又は6に記載の信号処理方法において、
    前記第3の工程では、前記複数のサブ領域の各々における出力信号の加算値又は平均値を算出し、
    前記第1の工程では、最も小さい加算値又は平均値に基づいて黒レベルを決定することを特徴とする信号処理方法。
  8. 請求項5〜7のいずれか1つに記載の信号処理方法において、
    前記第2の工程では、前記撮像素子からの出力に応じて、前記サブ領域を変更することを特徴とする信号処理方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017011492A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 株式会社東芝 固体撮像装置
CN112702483A (zh) * 2020-12-22 2021-04-23 深圳市锐尔觅移动通信有限公司 感光芯片、摄像头模组与电子设备

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