JP2006343153A - 3次元位置計測方法および3次元位置計測に用いる装置 - Google Patents

3次元位置計測方法および3次元位置計測に用いる装置 Download PDF

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    • G01B11/24Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring contours or curvatures

Abstract

【課題】測定光として円偏光または楕円偏光を投射する3次元計測において、1回反射光と2回反射光との受光強度の大小関係にかかわらず確実に正しい計測結果を求める。
【解決手段】測定光として円偏光または楕円偏光を測定物体に投射し、前記測定物体からの反射光を光電変換して第1の信号を取得し、前記測定物体からの反射光を1/4波長板に入射させ、さらに前記1/4波長板を通過した反射光を、前記測定物体で2回反射した2回反射光を弱める偏光デバイスに入射させ、前記偏光デバイスを通過した反射光を光電変換して第2の信号を取得し、前記第1の信号と前記第2の信号との差異を利用して2回反射光成分を除去する。
【選択図】図3

Description

本発明は、物体に向けて測定光を投射して物体上の照射部位の位置を計測する3次元位置計測方法およびそれに用いる装置に関する。
レンジファインダと呼称される非接触型の3次元入力装置が、CADシステムやCGシステムへのデータ入力、各種物品や身体の立体計測、ロボットの視覚認識などに利用されている。この3次元入力装置は、測定光を投射して物体を撮影し、物体上の多数点の3次元位置情報を出力する。その際、各点の3次元位置は三角測量法に基づく演算によって求められる。
三角測量法に基づく演算では次の3つの情報を用いる。
(1)測定光の投射角度
(2)物体からの反射光の受光角度
(3)投射光学系と受光光学系との位置関係
物体上のある点の正しい座標を求めるには、その点について(1)と(2)とが1対1で対応しなければならない。物体上のその点で反射した測定光のみが受光される場合は1対1の対応となる。
しかし、物体上のある点で反射した測定光(以下、1回反射光という)とともに、その点で反射しさらに物体上の他の点で反射した測定光(以下、2回反射光という)が受光される場合がしばしば起こる。この場合、1つの投射角度に2つの受光角度が対応する。これら2つの受光角度のうち、真の情報である1回反射光の受光角度を用いて演算しなければ、正しい座標は求まらない。
このような2回反射光の問題に関する先行技術文献として、特開平2−184705号公報がある。同公報には、円偏光における回転方向が反射する度に逆向きになる性質を利用する手法、すなわち、測定光として円偏光を物体に投射するとともに、物体からの反射光を1/4波長板と偏光板とを順に通過させる手法が記載されている。1/4波長板は、円偏光を直線偏光に変換し、その際に1回反射光の偏光方向と2回反射光の偏光方向とを直交させる。偏光板は、1回反射光が主に透過するように配置され、2回反射光を弱める作用を奏する。上記公報の開示では、偏光板を透過した光を光電変換した1つの受光信号のみを用いて、2回反射光成分を除去した受光信号を生成する。その際に、1回反射光の受光強度が2回反射光の受光強度よりも大きいという前提で、1回反射光成分と2回反射光成分とを識別する。
一方、特開平6−137826号公報には、異なるパターンで変調された複数のビームを投射して、それらビームの受光強度比を求めることによって受光信号から2回反射光成分を除去する手法が記載されている。
特開平2−184705号公報 特開平6−137826号公報
従来における円偏光を投射する手法では、1回反射光の受光強度が2回反射光の受光強度よりも十分に大きい場合でなければ、正しい計測結果が得られるとは限らない。実際には、1/4波長板と偏光板との組み合わせによって2回反射光を弱めたとしても、2回反射光の受光強度の方が1回反射光の受光強度よりも大きかったり、2回反射光と1回反射光とで受光強度にほとんど差がなかったりする場合がある。例えば、1回反射光が弱い拡散光であるのに対し、2回反射光が物体で2回とも正反射した強い光であるという場合がある。この場合には、受光信号から2回反射光成分でなく1回反射光成分を誤って除去してしまうおそれがある。1回反射光成分が除去されると、誤った座標が算出される。
一方、上述の変調パターンの異なる複数のビームを投射する手法では、投射光学系が複雑で高価になる。
本発明の目的は、測定光として円偏光または楕円偏光を投射する3次元計測において、1回反射光と2回反射光との受光強度の大小関係にかかわらず確実に正しい計測結果を求めることを目的としている。
本発明の目的を達成する3次元計測方法は、2種の光をそれぞれ光電変換して2つの信号を取得し、これら2つの信号を用いた信号処理によって一方の信号からそれに含まれる2回反射光成分を除去した信号を生成する。
取得する信号の組として、測定物体からの反射光をそれが含む1回反射光と2回反射光のどちらについても積極的には弱めないで光電変換することで得られる第1の信号と、測定物体からの反射光を2回反射光または1回反射光について選択的に弱めた後に光電変換することで得られる第2の信号の組がある。この組を取得する場合には、第1の信号から第2の信号との差の絶対値が設定値よりも小さい信号値を抽出する信号処理、または第2の信号から第1の信号との差の絶対値が設定値よりも小さい信号値を抽出する信号処理によって、2回反射光成分を除去した第3の信号を生成することができる。
また、取得する他の組として、測定物体からの反射光を1回反射光について選択的に弱めた後に光電変換することで得られる第1の信号と、測定物体からの反射光を2回反射光について選択的に弱めた後に光電変換することで得られる第2の信号の組がある。この組を取得する場合には、第2の信号から第1の信号よりも大きい信号値を抽出する信号処理によって、2回反射光成分を除去した信号を生成することができる。
どの組であっても、反射光を分岐させる光学系と2つの光電検知器を用いることによって、第1の信号と第2の信号を同時に取得することができる。また、第1の信号を取得するための測定光の投射および受光と、第2の信号を取得するための測定光の投射および受光とを、時間的にずらして行うこともできる。その場合は少なくとも先に取得した信号をメモリに記憶しておく。
本発明によれば、円偏光の回転方向が反射によって逆になる性質を利用して2回反射の影響を低減する3次元計測において、1回反射光と2回反射光との受光強度の大小関係にかかわらず正しい計測結果を求めることができる。
以下、本発明の実施例を説明する。
実施例1では、測定物体を光学的に走査する動作を2回行うことによって、2回反射光成分を除去した信号を生成するために比較する第1および第2の信号が取得される。
図1は実施例1に係る3次元位置計測装置1の構成を示す。
3次元位置計測装置1は、図示しない測定物体の形状を広く知られたスリット光投影法によって計測する。計測の結果は、外部のコンピュータ70へオンラインまたはオフラインで転送される。
3次元位置計測装置1は、円偏光である測定光L1を測定物体に投射する投光手段10を備える。投光手段10は、レーザ発生部12、コリメータレンズ13、1/4波長板14、円柱レンズ15、およびガルバノスキャナ16から構成される。
レーザ発生部12は光源としてレーザダイオードをもち、直線偏光であるレーザ光を射出する。コリメータレンズ13はレーザ光を平行光に整形する。1/4波長板14は平行光となったレーザ光を円偏光に変換する。円柱レンズ15は円偏光となったレーザ光のビーム断面を光軸と直交する方向に引き伸ばす。ガルバノスキャナ16は円柱レンズ15によってスリット光となったレーザ光(円偏光)を測定光L1として射出する。このガルバノスキャナ16は、スキャナドライバ52によって駆動されるガルバノミラーを備えており、ガルバノミラーの回動角度範囲内で測定光L1の投射角度を変更することができる。
投光手段10によって投射された測定光L1は測定物体で反射する。そして、反射した測定光L1の一部が反射光L2として3次元位置計測装置1に戻る。
反射光L2は、結像のための受光レンズ21、円偏光を直線偏光に変換する1/4波長板23、および2種の信号を取得するための回転フィルタ24を順に通過してエリアセンサ22に入射する。
回転フィルタ24は、本発明に特有の可動フィルタ機構であり、ガラス板241および偏光板242を支持する回転体をもち、ガラス板241または偏光板242を1/4波長板23とエリアセンサ22との間の光路に挿入する。回転フィルタ24はモーターを内蔵した駆動ユニット25によって駆動される。
エリアセンサ22は、CCD(Charge Coupled Devices)からなる受光面をもつ2次元撮像デバイスである。エリアセンサ22は駆動回路55からのクロックに従って動作し、受光面の各画素の受光強度を示す光電変換信号を出力する。
エリアセンサ22の出力はA/D変換器56によって所定ビットのデジタルの受光データに変換され、メモリ58で一時的に記憶された後に、CPU(Central Processing Unit)31に取り込まれる。
CPU31はマイクロコンピュータとその動作に必要な周辺デバイスとからなり、
信号処理を担うデータプロセッサ32および光学走査の制御を担うコントローラ33として機能する。データプロセッサ32およびコントローラ33は、入出力ポートを含むハードウェアとプログラムを含むソフトウェアとによって構成される。
データプロセッサ32は、2回反射光除去処理部41、重心演算部42、および3次元形状演算部43を備える。2回反射光除去処理部41は、本発明に特有の機能要素であり、後述の信号処理を行う。重心演算部42は、計測の分解能を高めるために時間的または空間的なサンプリングデータの重心を求める公知の重心演算を行う。3次元形状演算部43は、重心演算によって決まる投射角度と受光角度との組に基づいて測定物体上の測定点の座標を算定する。
コントローラ33は、上述のレーザ発生部12およびスキャナドライバ52を制御する。スキャナドライバ52に対しては、D/A変換器51を介して指示が与えられる。また、コントローラ33は、上述の駆動ユニット25および駆動回路55を制御する撮像コントローラ53にも指示を与える。
以上のように構成された3次元位置計測装置1の基本的な動作、およびスリット光投射法による計測の概要は次のとおりである。
測定光L1の投射角度を一定の割合で変化させながら、刻々と照射位置が変化する測定物体を一定周期で撮影する。撮影された各フレームの画像は、スリット光で照射された部位を示す輝線をもつ。照射された物体表面が平坦でなければ、輝線は物体表面の凹凸に応じて曲がる。エリアセンサ22における受光面と受光レンズ21との位置関係が既知であれば、受光面の各画素に入射する光の入射角度、すなわち各画素位置に対する受光角度も既知である。また、投射と撮影の時間的な関係が既知であれば、各フレームの撮影時刻における投射角度は既知である。したがって、基本的には、各フレームにおける輝線に対応する画素を調べることによって、三角測量演算に必要な投射角度と受光角度の組が決まる。1つのフレームから、原理的には受光面における1列分の画素数と同数の点の位置が求まる。
投射角度と受光角度の組を決めるにあたって重心演算を行う。重心演算には、空間重心演算と時間重心演算とがある。
空間重心演算は、輝線の幅方向に並ぶ複数の画素の受光データに基づいて、スリット光が入射したときの受光面におけるスリット幅方向の輝度中心を求める演算である。これを行うことにより、輝線の幅が1画素分以下となるようにする必要がなくなるとともに、受光面の画素ピッチで規定される分解能よりも高い分解能の計測が可能となる。空間重心演算を行う場合には、1フレーム内の上記輝線幅方向に並ぶ複数画素の受光データが、本発明の信号処理に係る信号を構成する。
時間重心演算は、複数のフレームのそれぞれにおける同一画素位置の画素の受光データに基づいて、当該画素位置の受光強度が最大となった時刻(投射開始からの経過時間)を求める演算である。時間重心演算によれば、空間重心演算とは違って、物体表面の反射率が不均一であっても正しく重心を求めることができる。時間重心演算を行う場合には、複数のフレームのそれぞれから抽出した同一画素位置の画素の受光データが、本発明の信号処理に係る信号を構成する。
以下、3次元位置計測装置1における本発明に特有の動作を説明する。
空間重心演算と時間重心演算のどちらであっても、演算に用いる受光データ集合(以下、信号という)は、画素位置または撮影時刻を横軸にとってデータ値(信号のレベル)をグラフ化した場合に、1つのピークのみをもつものでなくてはならない。2つ以上のピークがあれば、正しく重心を求めることはできない。
1回反射光と2回反射光とがエリアセンサ22に入射した場合、エリアセンサ22によって得られる信号は、上記要領でグラフ化すると、2つのピークをもつ。したがって、正しく重心を求めるために、重心演算に先立って信号を1つのピークのみをもつものに修正しなければならない。この修正を正しく行うために、以下に説明する要領で2種の信号が取得される。
図2は実施例1の光学系の構成を示す図である。
図2(A)および(B)において、測定光L1は測定物体9で反射し、1回反射光L21と2回反射光L22とがエリアセンサ22に向かう。1回反射光L21は測定光L1と逆の方向に回転する円偏光であり、2回反射光L22は測定光L1と同一の方向に回転する円偏光である。1/4波長板23を通過することによって、1回反射光L21は第1方向に偏った直線偏光になり、2回反射光L22は第1方向と直交する第2方向に偏った直線偏光になる。
3次元位置計測装置1は測定物体9に対して光学走査を2回行う。
2回のうちのどちらかの光学走査(例えば1回目)では、図2(A)のように1/4波長板23とエリアセンサ22との間の光路にガラス板241が配置される。この回の光学走査では、1回反射光L21および2回反射光L22が実質的に同様にガラス板241を透過してエリアセンサ22に入射する。この光学走査においてエリアセンサ22によって得られる光電変換信号が第1の信号として取得される。第1の信号は、1回反射光L21および2回反射光L22の両方を弱めない場合の受光情報である。
他方の光学走査(例えば2回目)では、図2(B)のように1/4波長板23とエリアセンサ22との間の光路に偏光板242が配置される。あらかじめ回転フィルタ24には、偏光板242を光路に配置したときに1回反射光L21を透過させて2回反射光L22を遮断するように偏光方向を選定して偏光板242が組み付けられている。しかし、偏光板242によって2回反射光L22を完全に遮断することはできない。この光学走査では、偏光板242を透過した1回反射光L21および偏光板242で弱められた2回反射光L22がエリアセンサ22に入射する。この光学走査においてエリアセンサ22によって得られる光電変換信号が第2の信号として取得される。第2の信号は、2回反射光L22を選択的に弱めた場合の受光情報である。
図3は実施例1の信号処理の原理を示す図である。
横軸に走査中の経過時間(時間重心演算の場合)または受光画素位置(空間重心演算の場合)をとり、縦軸に受光信号強度をとって受光データをプロットすると、図3(A)のグラフが得られる。図3(A)中の実線の曲線は偏光板242を光路に配置しないときの信号(上記第1の信号)を示し、破線の曲線は偏光板242を光路に配置したときの信号(上記第2の信号)を示す。図3では便宜的に信号を曲線で表されているが、実際に得られる受光データは、エリアセンサ22による撮影のフレーム周期、または受光面の画素位置ごとにサンプリングされる離散データである。
図3(A)において、第1の信号および第2の信号はともに2つのピークをもつ。2回の走査で測定物体との位置関係に変わりがなければ、ピークの横軸位置は2つの信号の間で実質的に同一である。各信号において、2つのピークの片方は1回反射光L21に対応し、残りの片方が2回反射光L22に対応する。
第1の信号(実線)では、図中左側のピークのレベル(信号値)と右側のピークのレベルとに大差はない。これに対して、第2の信号(破線)では、左側と比べて右側のピークのレベルが大幅に低い。しかし、第1の信号のみは言うに及ばず、第2の信号のみをみる限りは、2つのピークのどちらが1回反射光L21に対応するかは明らかではない。それは、偏光板242に入射する時点で1回反射光L21よりも2回反射光L22が極端に強く、そのために偏光板242で弱まってもなお2回反射光L22が1回反射光L21よりも強いことがあり得るからである。
そこで、第1の信号と第2の信号とを比較する。そうすると、例示では、左側のピークどうしのレベル差s1と比べて右側のピークどうしのレベル差s2が大きい。レベル差が大きいということは偏光板242で弱まったことを意味する。このことから右側のピークが2回反射光L22に対応することが判る。
このようにして各信号における1回反射光L21に対応する部分(1回反射光成分)と2回反射光L22に対応する部分(2回反射光成分)とを識別し、第1の信号または第2の信号から2回反射光成分を除去することによって、図3(B)に示されるような1回反射光のみの受光情報である第3の信号を生成することができる。
2回反射光成分を除去する信号処理としては、第1の信号から第2の信号との差の絶対値が設定閾値よりも小さい信号値を抽出する処理、または第2の信号から第1の信号との差の絶対値が設定閾値よりも小さい信号値を抽出する処理がある。ただし、前者の方が後者と比べてダイナミックレンジの広い信号を得ることができる。
図4は実施例1に係る3次元位置計測装置1の動作を示すフローチャートである。
第1の信号を取得するために、ガラス板241を受光光路に挿入して1回目の走査を行う(#11)。そのとき、取得した第1の信号をメモリ58によって記憶しておく(#12)。続いて、第2の信号を取得するために、偏光板242を受光光路に挿入して2回目の走査を行う(#13)。
第1の信号および第2の信号を、データプロセッサ32の2回反射光除去処理部41に取り込み、第3の信号を求める信号処理を行う。すなわち、まず、単位時間(例えばフレーム周期)または受光面の画素ごとに比較して信号のレベル差を求める(#14)。そして、レベル差が設定された閾値以下であれば、比較したレベルを有効とし、閾値以下でなければ比較したレベルを無効とする(#15、#16、#17)。レベル差の算出および閾値との比較を第1の信号および第2の信号の全体について行う(#18)。有効としたレベルの集合が第3の信号となる。
そして、第3の信号を重心演算部42に取り込んで時間重心または空間重心を算出し、その結果を3次元形状演算部43に取り込んで三角測量の原理に基づく座標演算を行う(#19)。
以上の実施例1において、1回反射光および2回反射光を共に弱めない第1の信号を取得するときには、1/4波長板23を光路に挿入する必要はない。すなわち、第2の信号を取得するときのみ、1/4波長板23を光路に挿入すればよい。したがって、回転フィルタ24の前側に1/4波長板23を固定的に配置する代わりに、偏光板242の前側に配置されるように1/4波長板23を回転フィルタ24に取り付けてもよい。または回転フィルタ24に連動する移動機構に1/4波長板23を取り付けて、偏光板242と1/4波長板23とを光路に挿入しまたは光路から待避させてもよい。
実施例2においても、測定物体を光学的に走査する動作を2回行うことによって、2回反射光成分を除去した信号を生成するために比較する第1および第2の信号が取得される。
図5は実施例2に係る3次元位置計測装置2の構成を示す。図5において、図1の例と同一の機能をもつ構成要素には共通の符合が付されている。以下では記載の重複を避けるために、これら構成要素の説明を省略または簡略にする。
3次元位置計測装置2は、2種の信号を取得するための回転フィルタ24bを備える。実施例1との比較において、回転フィルタ24bを回転フィルタ24に代えて備える点が実施例2の特徴である。
回転フィルタ24bは、偏光板242および偏光板243を支持する回転体をもち、偏光板242または偏光板243を1/4波長板23とエリアセンサ22との間の光路に挿入する。
反射光L2は、受光レンズ21、1/4波長板23、および回転フィルタ24bを順に通過してエリアセンサ22に入射する。エリアセンサ22の出力はA/D変換器56によって所定ビットのデジタルの受光データに変換され、メモリ58で一時的に記憶された後に、CPU31bに取り込まれる。
CPU31bはデータプロセッサ32bの機能を有する。データプロセッサ32bは、2回反射光除去処理部41b、重心演算部42、および3次元形状演算部43を備える。
以上の構成要素を含む3次元位置計測装置2は、測定物体に対して光学走査を2回行う。
2回のうちのどちらかの光学走査(例えば1回目)では、1/4波長板23とエリアセンサ22との間の光路に偏光板243が配置される。あらかじめ回転フィルタ24には、偏光板243を光路に配置したときに1回反射光L21を遮断して2回反射光L22を透過させるように偏光方向を選定して偏光板243が組み付けられている。この回の光学走査では、偏光板243で弱められた1回反射光L21および偏光板243を透過した2回反射光L22がエリアセンサ22に入射する。この光学走査においてエリアセンサ22によって得られる光電変換信号が第1の信号として取得される。本実施例2における第1の信号は、1回反射光L21を選択的に弱めた場合の受光情報である。
他方の光学走査(例えば2回目)では、1/4波長板23とエリアセンサ22との間の光路に偏光板242が配置される。この回の光学走査では、偏光板242を透過した1回反射光L21および偏光板242で弱められた2回反射光L22がエリアセンサ22に入射する。この光学走査においてエリアセンサ22によって得られる光電変換信号が第2の信号として取得される。第2の信号は、2回反射光L22を選択的に弱めた場合の受光情報である。
図6は実施例2の信号処理の原理を示す図である。
横軸に走査中の経過時間(時間重心演算の場合)または受光画素位置(空間重心演算の場合)をとり、縦軸に受光信号強度をとって受光データをプロットすると、図6(A)のグラフが得られる。図6(A)中の実線の曲線は偏光板243を光路に配置して1回反射光L21を弱めたときの信号(上記第1の信号)を示し、破線の曲線は偏光板242を光路に配置して2回反射光L22を弱めたときの信号(上記第2の信号)を示す。図6では便宜的に信号を曲線で表されているが、実際に得られる受光データは、エリアセンサ22による撮影のフレーム周期、または受光面の画素位置ごとにサンプリングされる離散データである。
図6(A)において、第1の信号および第2の信号はともに2つのピークをもつ。2回の走査で測定物体との位置関係に変わりがなければ、ピークの横軸位置は2つの信号の間で実質的に同一である。各信号において、2つのピークの片方は1回反射光L21に対応し、残りの片方が2回反射光L22に対応する。
第1の信号(実線)では、図中右側と比べて左側のピークのレベルが大幅に低い。逆に第2の信号(破線)では、左側と比べて右側のピークのレベルが大幅に低い。しかし、第1の信号でも第2の信号でも、どちらか1つの信号のみをみる限りは、2つのピークのどちらが1回反射光L21に対応するかは明らかではない。その理由は実施例1と同じである。
そこで、第1の信号と第2の信号とを比較する。そうすると、例示では、左側のピークどうしでは第2の信号のレベルが高く、右側のピークどうしでは第1の信号のレベルが高い。このことから、右側のピークレベルが偏光板242によって下がったこと、すなわち右側のピークが2回反射光L22に対応することが判る。
このようにして各信号における1回反射光L21に対応する部分(1回反射光成分)と2回反射光L22に対応する部分(2回反射光成分)とを識別し、第1の信号または第2の信号から2回反射光成分を除去することによって、図6(B)に示されるような1回反射光のみの受光情報である第3の信号を生成することができる。
2回反射光成分を除去する信号処理としては、第2の信号から第1の信号よりも大きい信号値を抽出する処理がある。これは、第1の信号から第2の信号よりも小さい信号値を抽出する処理よりも得られる信号のダイナミックレンジが広いという利点を有する。
図7は実施例2に係る3次元位置計測装置2の動作を示すフローチャートである。
第1の信号を取得するために、偏光板243を受光光路に挿入して1回目の走査を行う(#21)。そのとき、取得した第1の信号をメモリ58によって記憶しておく(#22)。続いて、第2の信号を取得するために、偏光板242を受光光路に挿入して2回目の走査を行う(#23)。
第1の信号および第2の信号を、データプロセッサ32bの2回反射光除去処理部41bに取り込み、第3の信号を求める信号処理を行う。すなわち、まず、単位時間(例えばフレーム周期)または受光面の画素ごとに、2つの信号のレベルを比較する(#24)。そして、2回反射光を遮断したときのレベル(第2の信号のレベル)が1回反射光を遮断したときのレベル(第1の信号のレベル)よりも高ければ、第2の信号のレベルを有効とし、そうでなければ無効とする(#25、#26、#27)。レベルの比較を第1の信号および第2の信号の全体について行う(#28)。第2の信号における有効としたレベルの集合が第3の信号となる。
そして、第3の信号を重心演算部42に取り込んで時間重心または空間重心を算出し、その結果を3次元形状演算部43に取り込んで三角測量の原理に基づく座標演算を行う(#29)。
実施例3では、反射光を分岐させる光学デバイスおよび2つの光電検知器を用いることによって、2回反射光成分を除去した信号を生成するために比較する第1および第2の信号が1回の走査において同時に取得される。
図8は実施例3に係る3次元位置計測装置3の構成を示す。図8において、図1の例と同一の機能をもつ構成要素には共通の符合が付されている。以下では記載の重複を避けるために、これら構成要素の説明を省略または簡略にする。
3次元位置計測装置3は、2種の信号を取得するための要素として、ハーフプリズム27、第2光検出器となるエリアセンサ26、および偏光板28を備える。これら要素を回転フィルタ24に代えて備える点が、実施例1と比較したときの実施例3の特徴である。
ハーフプリズム27は、1/4波長板23と第1光検出器であるエリアセンサ22との間に配置され、1/4波長板23を通過した反射光L2をほぼ同一光量の第1分岐反射光と第2分岐反射光とに分ける。ハーフプリズム27は第1分岐反射光がエリアセンサ22に入射するように配置されている。ただし、ハーフプリズム27を透過する光とハーフプリズム27の内部で反射する光のどちらを第1分岐反射光とするかは任意である。
エリアセンサ26はエリアセンサ22と同一構成の2次元撮像デバイスであり、ハーフプリズム27から射出する上記第2分岐反射光が入射する位置に配置されている。
偏光板28は、ハーフプリズム27とエリアセンサ26との間に、第2分岐反射光に含まれる1回反射光を透過させかつ2回反射光を遮断するように偏光方向を選定して配置されている。
3次元位置計測装置3において、エリアセンサ22およびエリアセンサ26は駆動回路55cからのクロックに従って動作する。エリアセンサ22の出力はA/D変換器56によって受光データに変換され、第1の信号としてメモリ59で一時的に記憶される。エリアセンサ26の出力はA/D変換器57によって受光データに変換され、第2の信号としてメモリ59で一時的に記憶される。その後、第1の信号および第2の信号はCPU31cに取り込まれる。
CPU31cは、データプロセッサ32cおよびコントローラ33cとして機能する。データプロセッサ32cは、2回反射光除去処理部41c、重心演算部42、および3次元形状演算部43を備える。コントローラ33cは、レーザ発生部12、スキャナドライバ52、および撮像コントローラ53cを制御する。撮像コントローラ53cは駆動回路55cの制御を受け持つ。
図9は実施例3の光学系の構成を示す図である。
図9において、測定光L1は測定物体9で反射し、1回反射光L21と2回反射光L22とがハーフプリズム27に向かう。1回反射光L21は測定光L1と逆の方向に回転する円偏光であり、2回反射光L22は測定光L1と同一の方向に回転する円偏光である。1/4波長板23を通過することによって、1回反射光L21は第1方向に偏った直線偏光になり、2回反射光L22は第1方向と直交する第2方向に偏った直線偏光になる。
1回反射光L21はハーフプリズム27で分岐してエリアセンサ22およびエリアセンサ26に向かう。同様に、2回反射光L22もハーフプリズム27で分岐してエリアセンサ22およびエリアセンサ26に向かう。
エリアセンサ22に向かう1回反射光L21および2回反射光L22は、そのままエリアセンサ22に入射する。エリアセンサ22によって得られる光電変換信号が第1の信号として取得される。第1の信号は、1回反射光L21および2回反射光L22の両方を弱めない場合の受光情報である。
一方、エリアセンサ26に向かう1回反射光L21および2回反射光L22のうち、2回反射光L22は偏光板28によって遮断される。しかし、偏光板28によって2回反射光L22を完全に遮断することはできない。エリアセンサ26には、偏光板28を透過した1回反射光L21および偏光板28で弱められた2回反射光L22が入射する。エリアセンサ26によって得られる光電変換信号が第2の信号として取得される。第2の信号は、2回反射光L22を選択的に弱めた場合の受光情報である。
本実施例3においては、図3で示される原理に基づく上記実施例1と同一の信号処理によって、第1の信号および第2の信号から2回反射光成分を除去した第3の信号を生成することができる。
図10は実施例3に係る3次元位置計測装置3の動作を示すフローチャートである。
第1の信号および第2の信号を取得するために、測定物体の走査を行う(#31)。
第1の信号および第2の信号を、データプロセッサ32cの2回反射光除去処理部41cに取り込み、第3の信号を求める信号処理を行う。すなわち、まず、単位時間(例えばフレーム周期)または受光面の画素ごとに比較して信号のレベル差を求める(#32)。そして、レベル差が設定された閾値以下であれば、比較したレベルを有効とし、閾値以下でなければ比較したレベルを無効とする(#33、#34、#35)。レベル差の算出および閾値との比較を第1の信号および第2の信号の全体について行う(#36)。有効としたレベルの集合が第3の信号となる。
そして、第3の信号を重心演算部42に取り込んで時間重心または空間重心を算出し、その結果を3次元形状演算部43に取り込んで三角測量の原理に基づく座標演算を行う(#37)。
以上の実施例3において、1回反射光および2回反射光を共に弱めない第1の信号を取得するときには、1/4波長板23を光路に挿入する必要はない。すなわち、第2の信号を取得するときのみ、1/4波長板23を光路に挿入すればよい。したがって、ハーフプリズム27の前側に1/4波長板23を配置する代わりに、ハーフプリズム27と偏光板28との間に1/4波長板23を配置してもよい。
実施例4においても、反射光を分岐させる光学デバイスおよび2つの光電検知器を用いることによって、2回反射光成分を除去した信号を生成するために比較する第1および第2の信号が1回の走査において同時に取得される。
図11は実施例4に係る3次元位置計測装置4の構成を示す。図11において、図1の例または図8と同一の機能をもつ構成要素には共通の符合が付されている。以下では記載の重複を避けるために、これら構成要素の説明を省略または簡略にする。
3次元位置計測装置3は、2種の信号を取得するための要素として、偏光ビームスプリッタ29、および第2光検出器となるエリアセンサ26を備える。これら要素を回転フィルタ24に代えて備える点が、実施例1と比較したときの実施例4の特徴である。
偏光ビームスプリッタ29は、1/4波長板23と第1光検出器であるエリアセンサ22との間に配置されている。偏光ビームスプリッタ29において、1/4波長板を通過した反射光が、1回反射光を弱めた第1分岐反射光と2回反射光を弱めた第2分岐反射光とに分かれる。第1分岐反射光はエリアセンサ22に入射し、第2分岐反射光はエリアセンサ26に入射する。
3次元位置計測装置4において、エリアセンサ22の出力はA/D変換器56によって受光データに変換され、第1の信号としてメモリ59で一時的に記憶される。エリアセンサ26の出力はA/D変換器57によって受光データに変換され、第2の信号としてメモリ59で一時的に記憶される。その後、第1の信号および第2の信号はCPU31dに取り込まれる。
CPU31dはデータプロセッサ32dおよびコントローラ33cとして機能する。データプロセッサ32dは、2回反射光除去処理部41d、重心演算部42、および3次元形状演算部43を備える。
図12は実施例4の光学系の構成を示す図である。
図12において、測定光L1は測定物体9で反射し、1回反射光L21と2回反射光L22とが偏光ビームスプリッタ29に向かう。1回反射光L21は測定光L1と逆の方向に回転する円偏光であり、2回反射光L22は測定光L1と同一の方向に回転する円偏光である。1/4波長板23を通過することによって、1回反射光L21は第1方向に偏った直線偏光になり、2回反射光L22は第1方向と直交する第2方向に偏った直線偏光になる。
偏光ビームスプリッタ29は入射した光をエリアセンサ22へ向かう光とエリアセンサ26へ向かう光とに分岐させるとともに、エリアセンサ22へ向かう光のうちの1回反射光L21を遮断し、エリアセンサ26へ向かうは2回反射光L22を遮断する。しかし、遮断は完全ではない。エリアセンサ22には、偏光ビームスプリッタ29で弱められた1回反射光L21および偏光ビームスプリッタ29を透過した2回反射光L22が入射する。エリアセンサ26には、偏光ビームスプリッタ29を透過した1回反射光L21および偏光ビームスプリッタ29で弱められた2回反射光L22が入射する。
エリアセンサ22によって得られる光電変換信号が第1の信号として取得され、エリアセンサ26によって得られる光電変換信号が第2の信号として取得される。第1の信号は1回反射光L21を選択的に弱めた場合の受光情報である。第2の信号は2回反射光L22を選択的に弱めた場合の受光情報である。
本実施例4においては、図6で示される原理に基づく上記実施例2と同一の信号処理によって、第1の信号および第2の信号から2回反射光成分を除去した第3の信号を生成することができる。
図13は実施例4に係る3次元位置計測装置4の動作を示すフローチャートである。
第1の信号および第2の信号を取得するために、測定物体の走査を行う(#41)。
第1の信号および第2の信号を、データプロセッサ32dの2回反射光除去処理部41dに取り込み、第3の信号を求める信号処理を行う。すなわち、まず、単位時間(例えばフレーム周期)または受光面の画素ごとに2つの信号のレベルを比較する(#42)。そして、2回反射光を遮断したときのレベル(第2の信号のレベル)が1回反射光を遮断したときのレベル(第1の信号のレベル)よりも高ければ、第2の信号のレベルを有効とし、そうでなければ無効とする(#43、#44、#45)。レベルの比較を第1の信号および第2の信号の全体について行う(#46)。第2の信号における有効としたレベルの集合が第3の信号となる。
実施例5においては、測定物体を光学的に走査する動作を2回行うことによって、2回反射光成分を除去した信号を生成するために比較する第1および第2の信号が取得される。
図14は実施例5に係る3次元位置計測装置5の構成を示す。図14において、図1の例と同一の機能をもつ構成要素には共通の符合が付されている。以下では記載の重複を避けるために、これら構成要素の説明を省略または簡略にする。
3次元位置計測装置5は、2種の信号を取得するための回転フィルタ24eを備える。実施例1との比較において、回転フィルタ24eを回転フィルタ24に代えて備える点が実施例5の特徴である。
回転フィルタ24eは、ガラス板241および偏光板243を支持する回転体をもち、ガラス板241または偏光板243を1/4波長板23とエリアセンサ22との間の光路に挿入する。
反射光L2は、受光レンズ21、1/4波長板23、および回転フィルタ24eを順に通過してエリアセンサ22に入射する。エリアセンサ22の出力はA/D変換器56によって所定ビットのデジタルの受光データに変換され、メモリ58で一時的に記憶された後に、CPU31eに取り込まれる。
CPU31eはデータプロセッサ32eの機能を有する。データプロセッサ32eは、2回反射光除去処理部41e、重心演算部42、および3次元形状演算部43を備える。
以上の構成要素を含む3次元位置計測装置5は、測定物体に対して光学走査を2回行う。
2回のうちのどちらかの光学走査(例えば1回目)では、1/4波長板23とエリアセンサ22との間の光路にガラス板241が配置される。この回の光学走査では、1回反射光L21および2回反射光L22が実質的に同様にガラス板241を透過してエリアセンサ22に入射する。この光学走査においてエリアセンサ22によって得られる光電変換信号が第1の信号として取得される。第1の信号は、1回反射光L21および2回反射光L22の両方を弱めない場合の受光情報である。
他方の光学走査(例えば2回目)では、1/4波長板23とエリアセンサ22との間の光路に偏光板243が配置される。あらかじめ回転フィルタ24eには、偏光板243を光路に配置したときに2回反射光L22を透過させて1回反射光L21を遮断するように偏光方向を選定して偏光板243が組み付けられている。しかし、偏光板243によって1回反射光L21を完全に遮断することはできない。この光学走査では、偏光板243を透過した2回反射光L22および偏光板243で弱められた1回反射光L21がエリアセンサ22に入射する。この光学走査においてエリアセンサ22によって得られる光電変換信号が第2の信号として取得される。第2の信号は、1回反射光L21を選択的に弱めた場合の受光情報である。
図15は実施例5の信号処理の原理を示す図である。
横軸に走査中の経過時間(時間重心演算の場合)または受光画素位置(空間重心演算の場合)をとり、縦軸に受光信号強度をとって受光データをプロットすると、図15(A)のグラフが得られる。図15(A)中の実線の曲線は偏光板243を光路に配置しないときの信号(上記第1の信号)を示し、破線の曲線は偏光板243を光路に配置して1回反射光L21を弱めたときの信号(上記第2の信号)を示す。図15では便宜的に信号を曲線で表されているが、実際に得られる受光データは、エリアセンサ22による撮影のフレーム周期、または受光面の画素位置ごとにサンプリングされる離散データである。
図15(A)において、第1の信号および第2の信号はともに2つのピークをもつ。2回の走査で測定物体との位置関係に変わりがなければ、ピークの横軸位置は2つの信号の間で実質的に同一である。各信号において、2つのピークの片方は1回反射光L21に対応し、残りの片方が2回反射光L22に対応する。
第1の信号(実線)では、図中左側のピークのレベル(信号値)と右側のピークのレベルとに大差はない。これに対して、第2の信号(破線)では、右側と比べて左側のピークのレベルが大幅に低い。しかし、第1の信号のみは言うに及ばず、第2の信号のみをみる限りは、2つのピークのどちらが1回反射光L21に対応するかは明らかではない。その理由は実施例1と同じである。
そこで、第1の信号と第2の信号とを比較する。そうすると、例示では、左側のピークどうしのレベル差s3と比べて、右側のピークどうしのレベル差s4が小さい。レベル差が小さいということは偏光板243で弱まっていないことを意味する。このことから右側のピークが2回反射光L22に対応することが判る。
このようにして各信号における1回反射光L21に対応する部分(1回反射光成分)と2回反射光L22に対応する部分(2回反射光成分)とを識別し、第1の信号または第2の信号から2回反射光成分を除去することによって、図15(B)に示されるような1回反射光のみの受光情報である第3の信号を生成することができる。
2回反射光成分を除去する信号処理としては、第1の信号から第2の信号との差の絶対値が設定閾値よりも大きい信号値を抽出する処理、または第2の信号から第1の信号との差の絶対値が設定閾値よりも大きい信号値を抽出する処理がある。ただし、前者の方が後者と比べてダイナミックレンジの広い信号を得ることができる。
図16は実施例5に係る3次元位置計測装置5の動作を示すフローチャートである。
第1の信号を取得するために、ガラス板241を受光光路に挿入して1回目の走査を行う(#51)。そのとき、取得した第1の信号をメモリ58によって記憶しておく(#52)。続いて、第2の信号を取得するために、偏光板243を受光光路に挿入して2回目の走査を行う(#53)。
第1の信号および第2の信号を、データプロセッサ32eの2回反射光除去処理部41eに取り込み、第3の信号を求める信号処理を行う。すなわち、まず、単位時間(例えばフレーム周期)または受光面の画素ごとに比較して信号のレベル差を求める(#54)。そして、レベル差の絶対値が設定された閾値以上であれば、比較したレベルを有効とし、閾値以上でなければ比較したレベルを無効とする(#55、#56、#57)。レベル差の算出および閾値との比較を第1の信号および第2の信号の全体について行う(#58)。有効としたレベルの集合が第3の信号となる。
そして、第3の信号を重心演算部42に取り込んで時間重心または空間重心を算出し、その結果を3次元形状演算部43に取り込んで三角測量の原理に基づく座標演算を行う(#59)。
以上の実施例5において、1回反射光および2回反射光を共に弱めない第1の信号を取得するときには、1/4波長板23を光路に挿入する必要はない。すなわち、第2の信号を取得するときのみ、1/4波長板23を光路に挿入すればよい。したがって、回転フィルタ24eの前側に1/4波長板23を固定的に配置する代わりに、偏光板243の前側に配置されるように1/4波長板23を回転フィルタ24eに取り付けてもよい。または回転フィルタ24eに連動する移動機構に1/4波長板23を取り付けて、偏光板243と1/4波長板23とを光路に挿入しまたは光路から待避させてもよい。
実施例6においては、反射光を分岐させる光学デバイスおよび2つの光電検知器を用いることによって、2回反射光成分を除去した信号を生成するために比較する第1および第2の信号が1回の走査において同時に取得される。
図17は実施例6に係る3次元位置計測装置6の構成を示す。図17において、図1の例と同一の機能をもつ構成要素には共通の符合が付されている。以下では記載の重複を避けるために、これら構成要素の説明を省略または簡略にする。
3次元位置計測装置6は、2種の信号を取得するための要素として、ハーフプリズム27、第2光検出器となるエリアセンサ26、および偏光板28fを備える。これら要素を回転フィルタ24に代えて備える点が、実施例1と比較したときの実施例6の特徴であり、偏光板28に代えて偏光板28fを備える点が、実施例3と比較したときの実施例6の特徴である。
ハーフプリズム27は、1/4波長板23とエリアセンサ22との間に配置され、1/4波長板23を通過した反射光L2をほぼ同一光量の第1分岐反射光と第2分岐反射光とに分ける。ハーフプリズム27は第1分岐反射光がエリアセンサ22に入射するように配置されている。ただし、ハーフプリズム27を透過する光とハーフプリズム27の内部で反射する光のどちらを第1分岐反射光とするかは任意である。
エリアセンサ26はハーフプリズム27から射出する上記第2分岐反射光が入射する位置に配置されている。
偏光板28fは、ハーフプリズム27とエリアセンサ26との間に、第2分岐反射光に含まれる2回反射光を透過させかつ1回反射光を遮断するように偏光方向を選定して配置されている。
3次元位置計測装置6において、エリアセンサ22の出力は第1の信号として、エリアセンサ26の出力は第2の信号として、それぞれCPU31fに取り込まれる。
CPU31fは、データプロセッサ32fおよびコントローラ33cとして機能する。データプロセッサ32fは、2回反射光除去処理部41f、重心演算部42、および3次元形状演算部43を備える。
本実施例6においては、図15で示される原理に基づく上記実施例5と同一の信号処理によって、第1の信号および第2の信号から2回反射光成分を除去した第3の信号を生成することができる。
図18は実施例6に係る3次元位置計測装置6の動作を示すフローチャートである。
第1の信号および第2の信号を取得するために、測定物体の走査を行う(#61)。
第1の信号および第2の信号を、データプロセッサ32fの2回反射光除去処理部41fに取り込み、第3の信号を求める信号処理を行う。すなわち、まず、単位時間(例えばフレーム周期)または受光面の画素ごとに比較して信号のレベル差を求める(#32)。そして、レベル差の絶対値が設定された閾値以上であれば、比較したレベルを有効とし、閾値以上でなければ比較したレベルを無効とする(#63、#64、#65)。レベル差の算出および閾値との比較を第1の信号および第2の信号の全体について行う(#66)。有効としたレベルの集合が第3の信号となる。
そして、第3の信号を重心演算部42に取り込んで時間重心または空間重心を算出し、その結果を3次元形状演算部43に取り込んで三角測量の原理に基づく座標演算を行う(#67)。
以上の実施例6において、1回反射光および2回反射光を共に弱めない第1の信号を取得するときには、1/4波長板23を光路に挿入する必要はない。すなわち、第2の信号を取得するときのみ、1/4波長板23を光路に挿入すればよい。したがって、ハーフプリズム27の前側に1/4波長板23を配置する代わりに、ハーフプリズム27と偏光板28fとの間に1/4波長板23を配置してもよい。
上述の実施例1〜6によれば、複数のビームを投射する必要がないので、複雑な投光手段を用いる必要もない。実施例3,4,6によれば、1回の走査で2回反射光成分を除去した信号が得られるので、2回の走査を必要とする実施例1,2,5と比べて計測の所要時間を短くすることができる。
上記実施例1〜6においては測定光L1を円偏光としたが、測定光L1の偏光状態が楕円偏光であってもよい。円偏光に近づくほど、受光側の1/4波長板23を通過した1回反射光または2回反射光を偏光デバイスで遮断する際の遮断率が大きくなるものの、楕円偏光であっても、受光側の1/4波長板23の光軸回転方向および偏光デバイス回転方向の少なくとも一方を調整することにより、1回反射光または2回反射光を選択的に弱めることができる。
上記実施例1〜6において、3次元位置計測装置1〜6の全体又は各部の構成、信号処理内容などは、本発明の主旨に沿って適宜変更することができる。例えば、実施例1の回転フィルタ24に代えて、ガラス板241および偏光板242を並進移動させる可動フィルタ機構を採用することができる。実施例2、5の回転フィルタ24b,24eについても同様である。また、実施例1,2,5において、第1の信号を得るための走査と第2の信号を得るための走査のどちらを先に行ってもよい。
本発明は、1回反射光だけでなく2回反射光も受光され、しかも1回反射光よりも2回反射光の受光強度が大きい場合であっても正しい計測を行うことができるので、3次元位置計測装置の用途の拡大に有用である。
実施例1に係る3次元位置計測装置の構成を示す図である。 実施例1の光学系の構成を示す図である。 実施例1の信号処理の原理を示す図である。 実施例1に係る3次元位置計測装置1の動作を示すフローチャートである。 実施例2に係る3次元位置計測装置の構成を示す図である。 実施例2の信号処理の原理を示す図である。 実施例2に係る3次元位置計測装置の動作を示すフローチャートである。 実施例3に係る3次元位置計測装置の構成を示す図である。 実施例3の光学系の構成を示す図である。 実施例3に係る3次元位置計測装置3の動作を示すフローチャートである。 実施例4に係る3次元位置計測装置の構成を示す図である。 実施例4の光学系の構成を示す図である。 実施例4に係る3次元位置計測装置の動作を示すフローチャートである。 実施例5に係る3次元位置計測装置の構成を示す図である。 実施例5の信号処理の原理を示す図である。 実施例5に係る3次元位置計測装置の動作を示すフローチャートである。 実施例6に係る3次元位置計測装置の構成を示す図である。 実施例6に係る3次元位置計測装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
9 測定物体
L1 測定光
L2 反射光
23 1/4波長板
1,2,3,4,5,6 3次元位置計測装置
10 投光手段
27 ハーフプリズム
22 エリアセンサ(第1の光検出器)
28,28f 偏光板(偏光デバイス)
26 エリアセンサ(第2の光検出器)
41,41b,41c,41d,41e,41f 2回反射光除去処理部(信号処理手段)
242 偏光板
24,24b,24e 回転フィルタ(可動フィルタ機構)
58 メモリ
29 偏光ビームスプリッタ
16 ガルバノスキャナスキャナ

Claims (14)

  1. 測定物体へ投射する測定光の投射角度と測定物体で反射した測定光の受光角度とに基づいて、測定物体における測定光で照射された部位の位置を特定する3次元位置計測方法であって、
    測定光として円偏光または楕円偏光を測定物体に投射し、
    前記測定物体からの反射光を光電変換して第1の信号を取得し、
    前記測定物体からの反射光を1/4波長板に入射させ、さらに前記1/4波長板を通過した反射光を、前記測定物体で2回反射した2回反射光を弱める偏光デバイスに入射させ、
    前記偏光デバイスを通過した反射光を光電変換して第2の信号を取得し、
    前記第1の信号と前記第2の信号との差異を利用して2回反射光成分を除去する信号処理を、前記第1の信号または前記第2の信号に対して行い、
    前記信号処理で得られる第3の信号に基づいて投射角度と受光角度の組を決める
    ことを特徴とする3次元位置計測方法。
  2. 前記信号処理は、
    前記第1の信号から前記第2の信号との差の絶対値が設定値よりも小さい信号値を抽出する処理、または前記第2の信号から前記第1の信号との差の絶対値が設定値よりも小さい信号値を抽出する処理である
    請求項1記載の3次元位置計測方法。
  3. 測定物体へ投射する測定光の投射角度と測定物体で反射した測定光の受光角度とに基づいて、測定物体における測定光で照射された部位の位置を特定する3次元位置計測方法であって、
    測定光として円偏光または楕円偏光を測定物体に投射し、
    前記測定物体からの反射光を光電変換して第1の信号を取得し、
    前記測定物体からの反射光を1/4波長板に入射させ、さらに前記1/4波長板を通過した反射光を、前記測定物体で1回反射した1回反射光を弱める偏光デバイスに入射させ、
    前記偏光デバイスを通過した反射光を光電変換して第2の信号を取得し、
    前記第1の信号と前記第2の信号との差異を利用して2回反射光成分を除去する信号処理を、前記第1の信号または前記第2の信号に対して行い、
    前記信号処理で得られる第3の信号に基づいて投射角度と受光角度の組を決める
    ことを特徴とする3次元位置計測方法。
  4. 前記信号処理は、
    前記第1の信号から前記第2の信号との差の絶対値が設定値よりも大きい信号値を抽出する処理、または前記第2の信号から前記第1の信号との差の絶対値が設定値よりも大きい信号値を抽出する処理である
    請求項3記載の3次元位置計測方法。
  5. 測定物体へ投射する測定光の投射角度と測定物体で反射した測定光の受光角度とに基づいて、測定物体における測定光で照射された部位の位置を特定する3次元位置計測方法であって、
    測定光として円偏光または楕円偏光を測定物体に投射し、
    前記測定物体からの反射光を1/4波長板に入射させ、
    前記1/4波長板を通過した反射光を、前記測定物体で1回反射した1回反射光を弱める偏光作用をもつ第1の光路に入射させ、
    前記第1の光路を通過した反射光を光電変換して第1の信号を取得し、
    前記1/4波長板を通過した反射光を、前記測定物体で2回反射した2回反射光を弱める偏光作用をもつ第2の光路に入射させ、
    前記第2の光路を通過した反射光を光電変換して第2の信号を取得し、
    前記第1の信号と前記第2の信号との差異を利用して2回反射光成分を除去する信号処理を、前記第1の信号または前記第2の信号に対して行い、
    前記信号処理で得られる第3の信号に基づいて投射角度と受光角度の組を決める
    ことを特徴とする3次元位置計測方法。
  6. 前記信号処理は、
    前記第2の信号から前記第1の信号との差が設定値よりも大きい信号値を抽出する処理である
    請求項5記載の3次元位置計測方法。
  7. 測定物体へ測定光を投射しかつ測定物体で反射した測定光を受光する3次元位置計測に用いる装置であって、
    測定光として円偏光または楕円偏光を測定物体に投射する投光手段と、
    前記測定物体からの反射光を、第1分岐反射光と第2分岐反射光とに分けるハーフプリズムと、
    前記ハーフプリズムの前側または後側に配置された1/4波長板と、
    前記第1分岐反射光を光電変換する第1の光検出器と、
    前記第2分岐反射光が入射し、当該第2分岐反射光に含まれる前記測定物体で2回反射した2回反射光を弱める偏光デバイスと、
    前記偏光デバイスを通過した反射光を光電変換する第2の光検出器と、
    前記第1の光検出器によって得られる第1の信号、または前記第2の光検出器によって得られる第2の信号に対して、前記第1の信号と前記第2の信号との差異を利用して2回反射光成分を除去する信号処理を行う信号処理手段と
    を備えることを特徴とする3次元位置計測に用いる装置。
  8. 測定物体へ測定光を投射しかつ測定物体で反射した測定光を受光する3次元位置計測に用いる装置であって、
    測定光として円偏光または楕円偏光を測定物体に投射する投光手段と、
    前記測定物体からの反射光が入射する1/4波長板と、
    前記測定物体からの反射光または前記1/4波長板を通過した反射光を光電変換する光検出器と、
    前記測定物体で2回反射した2回反射光を弱める偏光板を、または当該偏光板と前記1/4波長板とを、前記光検出器の前側の光路に挿入しまたは当該光路から退避させる可動フィルタ機構と、
    少なくとも、前記光路に前記偏光板を挿入しないときの前記光検出器によって得られる第1の信号、または前記光路に前記偏光板を挿入したときの前記光検出器によって得られる第2の信号を記憶するメモリと、
    少なくとも一方が前記メモリに記憶された信号である前記第1および第2の信号を比較し、前記第1の信号と前記第2の信号との差異を利用して2回反射光成分を除去する信号処理を、前記第1の信号または前記第2の信号に対して行う信号処理手段と
    を備えることを特徴とする3次元位置計測に用いる装置。
  9. 測定物体へ測定光を投射しかつ測定物体で反射した測定光を受光する3次元位置計測に用いる装置であって、
    測定光として円偏光または楕円偏光を測定物体に投射する投光手段と、
    前記測定物体からの反射光が入射する1/4波長板と、
    前記1/4波長板を通過した反射光を、前記測定物体で1回反射した1回反射光を弱めた第1分岐反射光と、前記測定物体で2回反射した2回反射光を弱めた第2分岐反射光とに分ける偏光ビームスプリッタと、
    前記第1分岐反射光を光電変換する第1の光検出器と、
    前記第2分岐反射光を光電変換する第2の光検出器と、
    前記第1の光検出器によって得られる第1の信号、または前記第2の光検出器によって得られる第2の信号に対して、前記第1の信号と前記第2の信号との差異を利用して2回反射光成分を除去する信号処理を行う信号処理手段と
    を備えることを特徴とする3次元位置計測に用いる装置。
  10. 測定物体へ測定光を投射しかつ測定物体で反射した測定光を受光する3次元位置計測に用いる装置であって、
    測定光として円偏光または楕円偏光を測定物体に投射する投光手段と、
    前記測定物体からの反射光が入射する1/4波長板と、
    前記1/4波長板を通過した反射光を光電変換する光検出器と、
    前記測定物体で1回反射した1回反射光を弱める第1偏光板および前記測定物体で2回反射した2回反射光を弱める第2偏光板の一方を、前記1/4波長板と前記光検出器との間の光路に挿入する可動フィルタ機構と、
    少なくとも、前記光路に前記第1偏光板を挿入したときの前記光検出器によって得られる第1の信号、または前記光路に前記第2偏光板を挿入したときの前記光検出器によって得られる第2の信号を記憶するメモリと、
    少なくとも一方が前記メモリに記憶された信号である前記第1の信号および第2の信号を比較し、前記第1の信号と前記第2の信号との差異を利用して2回反射光成分を除去する信号処理を、前記第1の信号または前記第2の信号に対して行う信号処理手段と
    を備えることを特徴とする3次元位置計測に用いる装置。
  11. 測定物体へ測定光を投射しかつ測定物体で反射した測定光を受光する3次元位置計測に用いる装置であって、
    測定光として円偏光または楕円偏光を測定物体に投射する投光手段と、
    前記測定物体からの反射光を、第1分岐反射光と第2分岐反射光とに分けるハーフプリズムと、
    前記ハーフプリズムの前側または後側に配置された1/4波長板と、
    前記第1分岐反射光を光電変換する第1の光検出器と、
    前記第2分岐反射光が入射し、当該第2分岐反射光に含まれる前記測定物体で1回反射した1回反射光を弱める偏光デバイスと、
    前記偏光デバイスを通過した反射光を光電変換する第2の光検出器と、
    前記第1の光検出器によって得られる第1の信号、または前記第2の光検出器によって得られる第2の信号に対して、前記第1の信号と前記第2の信号との差異を利用して2回反射光成分を除去する信号処理を行う信号処理手段と
    を備えることを特徴とする3次元位置計測に用いる装置。
  12. 測定物体へ測定光を投射しかつ測定物体で反射した測定光を受光する3次元位置計測に用いる装置であって、
    測定光として円偏光または楕円偏光を測定物体に投射する投光手段と、
    前記測定物体からの反射光が入射する1/4波長板と、
    前記測定物体からの反射光または前記1/4波長板を通過した反射光を光電変換する光検出器と、
    前記測定物体で1回反射した1回反射光を弱める偏光板を、または当該偏光板と前記1/4波長板とを、前記光検出器の前側の光路に挿入しまたは当該光路から退避させる可動フィルタ機構と、
    少なくとも、前記光路に前記偏光板を挿入しないときの前記光検出器によって得られる第1の信号、または前記光路に前記偏光板を挿入したときの前記光検出器によって得られる第2の信号を記憶するメモリと、
    少なくとも一方が前記メモリに記憶された信号である前記第1および第2の信号を比較し、前記第1の信号と前記第2の信号との差異を利用して2回反射光成分を除去する信号処理を、前記第1の信号または前記第2の信号に対して行う信号処理手段と
    を備えることを特徴とする3次元位置計測に用いる装置。
  13. 前記投光手段は前記測定光の投射角度を変化させるスキャナを備えており、
    前記第1および第2の光検出器は、それぞれ2次元撮像デバイスである
    請求項7、9、11のいずれかに記載の3次元位置計測に用いる装置。
  14. 前記投光手段は前記測定光の投射角度を変化させるスキャナを備えており、
    前記光検出器は2次元撮像デバイスである
    請求項8、10、12のいずれかに記載の3次元位置計測に用いる装置。

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