JP2006342073A - 免疫活性増強成分、並びにそれを含む飲食物類及び医薬部外品類 - Google Patents

免疫活性増強成分、並びにそれを含む飲食物類及び医薬部外品類 Download PDF

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Abstract

【課題】 特定の樹木成分から得られ、免疫活性増強作用を有し、かつ副作用の少ない免疫活性増強成分、並びにそれを含む飲食物類及び医薬部外品類を提供する。
【解決手段】 銀杏葉、桑白皮、肉桂、メグスリの木、赤松、黄柏、タラノキ及び厚朴から選ばれる樹木成分の水溶性抽出物を含むことを特徴とする免疫活性増強成分、特に、これらの樹木成分を特定の条件の下、水中で煮沸して成分を抽出し、最も効果的なNK細胞活性が認められる希釈倍率で希釈したことを特徴とする免疫活性増強成分、並びにそれを含む飲食物類及び医薬部外品類。
【選択図】 なし

Description

本発明は、樹木成分の水溶性抽出物を含むことを特徴とする免疫活性増強成分、及びその免疫活性増強成分を含むことを特徴とする飲食物類及び医薬部外品類に関するものである。
古来より、種々の樹木成分が、漢方薬等として用いられており、心疾患、肺疾患、消化管疾患、皮膚疾患。眩暈、耳鳴り、疲労等の局所症状、また、抑鬱の精神疾患等に対して利用されていた。現在でも、民間療法(漢方薬)のレベルで樹木成分が利用されており、効能として、降圧作用、抗菌作用、循環改善作用、脂質代謝改善作用、利尿作用等の薬理作用が言われている。
例えば、銀杏葉については、血清コレステロール値の低下及び、冠状動脈拡張等の薬理作用が指摘されており、(漢薬の臨床応用、394頁、非特許文献1)、同様に、桑白皮については、利尿、消炎作用や降圧作用(漢薬の臨床応用、476頁、非特許文献1)が、肉桂については、循環促進や健胃等の薬理作用が指摘されている(漢薬の臨床応用、193〜194頁、非特許文献1)。
しかし、樹木成分の薬理作用についての医学的な研究はあまり進んでおらず、その薬理作用は充分には解明されていない。特に、樹木成分の免疫活性増強作用については、ほとんど知られておらず、医学的な研究もほとんどなされていないのが現状である。
ここで、免疫活性増強作用とは、生体の免疫機能を向上させる効能を言う。免疫機能とは、微生物などによる外からの攻撃や、癌による内からの攻撃から個体を守る生体のしくみであり、生体の免疫機能を向上させることは悪性腫瘍細胞のような生体異物の体内での増殖を未然に防ぐことにもつながる。腫瘍細胞の増殖抑制剤について、現在まで種々のものが開発されているが、有効で、且つ副作用の少ない薬物の開発が望まれている。また、生体の持つ免疫機能を活性化させて腫瘍の増殖を未然に防ぐような食品や医薬部外品の開発も望まれている。
「中山医学院編、漢薬の臨床応用」、2001年、医歯薬出版株式会社(193〜194頁、394頁、476頁)
本発明は、特定の樹木成分から得られ、免疫活性増強作用を有し、かつ副作用の少ない免疫活性増強成分、並びにそれを含む飲食物類及び医薬部外品類を提供することを目的とする。
本発明者は、古来より長年、漢方薬等として用いられている樹木成分は、副作用の少ない薬剤となると考え、各種樹木成分の薬理作用に着目した。特に、人間が生きていくうえで、必須の生体防御機能である免疫機能と樹木成分の関連性の医学的な研究は、重要であり、健康管理に重要な責任がある医師、医学研究者が積極的に取り組むべきと考え、研究テーマとした。そしてこのテーマの研究を進める過程で、特定の樹木成分の水溶性抽出物、特に、特定の希釈倍率でそれを希釈したものが、免疫機能を亢進させる作用(免疫活性増強作用)に優れることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、その請求項1において、銀杏葉、桑白皮、肉桂、メグスリの木、赤松、黄柏、タラノキ及び厚朴から選ばれる樹木成分の水溶性抽出物を含むことを特徴とする免疫活性増強成分を提供する。
ここで樹木成分とは、樹木又は樹木から得られる樹木の部分、例えば、葉、根、樹皮等を意味する。本発明の免疫活性増強成分の製造に用いられる樹木成分は、前記の8種から選ばれるものである。
銀杏葉とは、イチョウの葉を乾燥させたものであり、その水溶性抽出物の主成分はフラボン配糖体である。桑白皮とは、桑樹の根皮を乾燥させたものであり、主成分はアミリンである。肉桂とは、クスノキの樹皮を乾燥させたものである。
メグスリの木とは、カエデの樹皮を乾燥させたものであって、洗眼に用いられ、抗菌作用、消炎作用等が指摘されている。赤松とは、松の葉を乾燥させたものであり、強心作用、鎮咳作用等が指摘されている。黄柏とは、黄皮樹の樹皮を乾燥させたものであり、抗菌作用、降圧作用等が指摘されている。タラノキとは、タラノキの根皮を乾燥させたものであり、血糖降下作用、消炎作用等が指摘されている。厚朴とは、モクレン科の根皮を乾燥させたものであり、抗菌作用、鎮痛作用等が指摘されている。
本発明の免疫活性増強成分は、前記の樹木成分の水溶性抽出物を含むことを特徴とする。水溶性抽出物とは、樹木成分を熱水中に浸したときに、熱水中に樹木成分から溶出する成分である。この水溶性抽出物は免疫機能、すなわち、微生物などの感染から生体を防御し、腫瘍(がん)が発生しないように監視する働きをする重要な生体防御機能を高めるものである。
本発明の免疫活性増強成分は、ナチュラルキラー細胞(以後NK細胞とする。)活性増強作用を有し、この作用により、免疫活性を増強するものと考えられる。NK細胞とは、免疫機能に重要な働きがあるリンパ球の一種である。ウイルスや細菌感染症での感染防御の早期に重要な役割を担っている。また、NK細胞は、サイトカインを産生しその他のリンパ球の活性化を誘導すると考えられている。
前記の免疫活性増強成分は、銀杏葉、桑白皮、肉桂、メグスリの木、赤松、黄柏、タラノキ及び厚朴から選ばれる樹木成分を、その10重量倍以上の純水中に、90〜120℃で、20〜60分浸漬して水溶性抽出物を抽出する抽出工程、抽出工程後、前記水溶性抽出物を含む水性液を、滅菌処理する滅菌工程を有する製造方法により得ることができる(請求項2)。ここで、水性液は、抽出工程後の樹木成分と水との混合物から、純水中へ溶出しなかった樹木成分、すなわち固形分を濾過等により除去したものであり、水溶性抽出物を溶解した水溶液である。
樹木成分を浸漬する純水とは、不純物を含まない水を意味するが、通常は蒸留水が用いられ、又滅菌したものが用いられる。
純水の量が、前記の範囲の下限未満の場合は、樹木成分より水溶性抽出物を充分に抽出することができない場合がある。又抽出の温度及び抽出時間の範囲が前記の下限未満の場合も、樹木成分より水溶性抽出物を充分に抽出することができない場合もある。一方、上限を越える場合は、水溶性抽出物の免疫活性増強作用が劣化する場合がある。
このようにして得られる免疫活性増強成分は、水性媒体内に、免疫活性増強作用を有する有効成分(活性成分)を溶解して含むものであるが、この有効成分の濃度が所定の範囲内の場合、特にNK細胞活性増強作用が大きく、優れた免疫活性増強作用を示す。この濃度の所定の範囲は、後述するように樹木成分の種類により異なる。
有効成分の濃度が所定の範囲内の免疫活性増強成分は、前記の製造方法の抽出工程後に、水溶性抽出物を含む水性液を、希釈することにより得られる。この希釈倍率は、それぞれの樹木成分の種類毎に異なっているが、具体的には次のようにして定められる倍率である。
すなわち、樹木成分を、その40重量倍の蒸留水中に浸漬し、100℃で30分間、純水体積が5/8となるように沸騰させて水溶性抽出物を抽出し、得られた水性の抽出液(以後標準抽出液と言う。)を
(1)銀杏葉の場合は、100〜400重量倍、好ましくは100〜200重量倍に、
(2)桑白皮の場合は、100〜400重量倍に、
(3)肉桂の場合は、500〜1000重量倍に、
(4)メグスリの木の場合は、800〜1600重量倍に、
(5)赤松の場合は、10000〜16000重量倍に
(6)黄柏の場合は、80000〜160000重量倍に、
(7)タラノキの場合は、2000〜4000重量倍に
(8)厚朴の場合は、800〜1600重量倍に、希釈して得た水性液と同じ成分濃度(以後最適成分濃度と言う。)を有するようにする希釈倍率である。
ここで、成分濃度とは水以外の成分の濃度であり、有効成分濃度とほぼ比例する。樹木成分を水中で煮沸して得た水性液を、前記の倍率で希釈することにより、最も効果的なNK細胞活性が認められる。請求項3〜請求項10はこの好ましい態様に該当する。
抽出条件により、希釈前の成分濃度は異なる。従って、実際の希釈倍率の範囲の上限や下限は、希釈前の成分濃度と標準抽出液の成分濃度との比を、前記の上限や下限の値に乗じた値である。この成分濃度の比を求める方法は特に限定されないが、例えば、吸光度の測定により容易に求めることができる。例えば、吸光度の測定により標準抽出液に比べて実際の水性液(抽出液)の成分濃度が3倍と考えられる場合は、前記の希釈倍率の3倍の希釈倍率で希釈する。なお、標準抽出液を得る際の容器やその他の環境条件は、100℃で30分間の沸騰で、純水体積が5/8となるように選ばれる。
このようにして得られた本発明の免疫活性増強成分は、そのまま人体に投与し、免疫活性増強剤として使用することができる。投与方法等は特に限定されない。内服してもよいし、外用、すなわち、皮膚に塗布する方法等も可能である。
本発明は前記の免疫活性増強成分に加えて、さらにこの免疫活性増強成分を含むことを特徴とする飲食物類(請求項11)、及び。この免疫活性増強成分を含むことを特徴とする医薬部外品類(請求項12)を提供する。
ここで、飲食物類とは、食品や飲料水、又ソフトドリンク等の飲用食品を意味し、栄養補給や健康増進の目的で摂取されるいわゆるサプリメントや健康食品等も、この飲食物類に含まれる。
又、医薬部外品類とは、薬事法で規定されている医薬部外品の他、それに類する薬品、すなわち、人体に対する緩やかな作用を有する薬品であって、口等から摂取するものや、皮膚や毛髪等に適用するもの等も含む意味である。例えば、化粧品、発毛促進剤、歯磨こう、石鹸等、日焼け止めクリーム・脱毛剤等が挙げられる。
飲食物類や医薬部外品類への、前記の免疫活性増強成分の添加方法としては、飲食物類や医薬部外品類に、前記の免疫活性増強成分を混合する方法が挙げられるが、具体的な添加方法や混合方法は特に限定されず、種々の公知の方法を採用することができる。添加量も特に限定されないが、飲食物類や医薬部外品類内の水分に対する成分濃度が、前記の最適成分濃度となる添加量が好ましい。
又、飲食物類や医薬部外品類の摂取方法や人体への投与方法も、特に限定されるものでなく、飲食や内服、及び外用が可能であり、それぞれの飲食物類や医薬部外品類の種類に応じた最適な摂取方法や投与方法を採用することができる。
本発明の免疫活性増強成分は、優れた免疫活性増強作用を有し、免疫機能(生体防御機能)、すなわち微生物などの感染から生体を防御する働きや、個体の中に腫瘍(がん)が発生しないように監視する働きを高める。又、古来より漢方薬として用いられている樹木成分を原料とするものであるので、副作用の少ないものである。従って、この免疫活性増強成分を含むことを特徴とする飲食物類や医薬部外品類は、免疫活性増強作用を示し、医学的に健康増進効果が十分期待できるものである。
次に本発明を実施するための最良の形態を、実施例により説明する。なお、本発明はこの実施例の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない限り、他の形態への変更も可能である。
前記のように免疫機能とは、微生物などによる外からの攻撃や、癌による内からの攻撃から個体を守る生体のしくみであるが、この働きを行う主要な細胞がリンパ球である。以下に示す実施例においては、このリンパ球(NK細胞)の活性を測定する事により、樹木成分と免疫機能の関連性を求めた。又本発明者は、以下に示すようなNK細胞の活性を測定する方法も見出した。
実験1 薬用樹木の処理
樹木成分(銀杏葉、桑白皮、肉桂、メグスリの木、赤松、黄柏、タラノキ又は厚朴)の20gを、滅菌処理した蒸留水800mlに添加し、その後90〜100℃で20分以上沸騰させ、全体の体積を500mlになるまで煮詰める。このようにして煮詰めた液をろ過滅菌し、冷凍保存する(3日以内)。このようにして得られた液を以後抽出液と言う。
実験2 最小希釈倍率の決定
PI(ヨウ化プロピジウム)を用いたFACS法により細胞毒性試験を行い、毒性が認められなくなる希釈倍率の下限(最小希釈倍率)を求めた。具体的には、NK細胞としてNK92MIを用い、実験1で得られた各樹木成分の抽出液を、細胞NK92MIを2×10個/ml含むMEM培地により、10重量倍、20重量倍、50重量倍、100重量倍、500重量倍、1000重量倍の希釈倍率で希釈し、4時間、8時間、12時間、24時間、36時間、48時間、60時間培養を行った。
培養開始後、前記の時間ごとに300μlずつサンプルを採取し、200μlのRPMI(w/o phenolred)を加え、3μlのPIを加え、すぐにFACSで測定した。PIは細胞が死ぬと核の中に入り込んで染色するので、この方法で生細胞率を求めることができる。生細胞率が、培養(反応)時間4時間のときと、長時間の反応のときの間で有意差が認められなくなる希釈倍率の最小値を求めた。
有意差が認められなくなる希釈倍率が得られなかったときは、さらに希釈して、前記と同様な実験を繰返し、有意差が認められなくなる希釈倍率の最小値を求めた。このようにして得られた結果を、それぞれの樹木についての毒性が認められなくなる最小希釈倍率とし、その値を次に示す。
(1)銀杏葉 : 100重量倍
(2)桑白皮 : 100重量倍
(3)肉桂 : 500重量倍
(4)メグスリの木 : 800重量倍
(5)赤松 : 8000重量倍
(6)黄柏 : 80000重量倍
(7)タラノキ : 2000重量倍
(8)厚朴 : 800重量倍
実験3
51Cr遊離法を用いNK細胞活性試験を行った。
腫瘍細胞(K562)を含む培地に51Cr(放射性物質)を加え、1時間反応させて腫瘍細胞内に51Crを取り込ませた。一方、実験2で求めた最小希釈倍率以上の希釈倍率(毒性を認めない希釈倍率。一部に比較のために最小希釈倍率未満での実験も行っている。)で、実験1で得られた抽出液を、NK細胞(NK92MI)を含む培地により希釈し、24時間、48時間又は72時間培養を行い、このようにして抽出液(樹木成分)で刺激されたNK細胞を得た。
このようにして得られた樹木成分で刺激されたNK細胞(NK92MI:Effector Cell:攻撃細胞)を含む培地と、前記の51Crを取り込んだ腫瘍細胞(K562:Target Cell:標的細胞)を含む培地を、混合して、NK細胞と腫瘍細胞を4時間反応させた。NK細胞を含む培地中のNK92MI細胞数は0.5×10個/mlであり、腫瘍細胞を含む培地中のK562細胞数は1×10個/mlであり、両者を、E(攻撃細胞)/T(標的細胞)比が0.125/1、0.25/1、0.5/1、1/1及び2/1から選ばれる値となるような量で混合し、反応を行った。
樹木成分で刺激されたNK細胞は、51Crを取り込んだ腫瘍細胞を攻撃し、破壊された腫瘍細胞は取り込んでいた51Crを放出する。この放出された51Crの量をγカウンターで測定し、その測定値からNK92MI細胞の活性(下記の式で求められる特異的細胞傷害度(%))を求めた。
特異的細胞傷害度(%)=[(実験群−自然遊離)/(最大遊離−自然遊離)]×100
式中、実験群とは前記の実験における測定値(51Crの放出量)であり、自然遊離とは、NK細胞(攻撃細胞)を加えないときの測定値(51Crの放出量)であり、最大遊離とは、腫瘍細胞を含む培地にトライトンを加えて、腫瘍細胞(K562)を全て破壊したときの測定値(51Crの放出量)である。
同時に実験1で得られた水性液(抽出液)の代りに蒸留水を用い、NK細胞を含む培地による希釈倍率を200重量倍とした以外は前記と同様にして、NK細胞の活性の測定を行い、コントロールとした。
各樹木成分について、希釈倍率、水性液(樹木成分の抽出液)によるNK細胞の刺激時間を変えた実験結果を表1〜表4に示す。なお、図1〜6は、E/T比とNK細胞の活性との関係を示すグラフ図であり、図1〜3は表1に示される結果を、図4〜6は、それぞれ表2〜表4に示す結果を図示するものである。
Figure 2006342073
Figure 2006342073
Figure 2006342073
Figure 2006342073
表1〜表4及び図1〜6に示される結果より、本発明の免疫活性増強成分について、以下の効果が明らかとなる。
銀杏葉については、100重量倍、200重量倍で、コントロールよりも高いNK細胞の活性が得られており、優れた免疫活性増強作用があることが示されている。又、桑白皮については、100倍希釈でコントロールよりも高いNK細胞の活性が得られており、優れた免疫活性増強作用があることが示されているが、50倍希釈ではNK細胞の活性がコントロールよりも低い。50倍希釈は、実施例2で求めた最小希釈倍率未満の希釈倍率である。
肉桂については、500重量倍、1000重量倍で、コントロールよりも高いNK細胞の活性が得られており、優れた免疫活性増強作用があることが示されている。メグスリの木については、800重量倍、1600重量倍で、タラノキについては、2000重量倍、4000重量倍で、厚朴については、800重量倍、1600重量倍で、コントロールよりも高いNK細胞の活性が得られており、優れた免疫活性増強作用があることが示されている。
赤松については、16000重量倍で、黄柏については、80000重量倍、160000重量倍でコントロールよりも高いNK細胞の活性が得られている。なお、赤松についての8000重量倍での結果より、赤松については10000重量倍以上でコントロールよりも高いNK細胞の活性が得られると考えられる。
実施例での、E/T比とNK細胞の活性との関係を示すグラフ図である。 実施例での、E/T比とNK細胞の活性との関係を示すグラフ図である。 実施例での、E/T比とNK細胞の活性との関係を示すグラフ図である。 実施例での、E/T比とNK細胞の活性との関係を示すグラフ図である。 実施例での、E/T比とNK細胞の活性との関係を示すグラフ図である。 実施例での、E/T比とNK細胞の活性との関係を示すグラフ図である。

Claims (12)

  1. 銀杏葉、桑白皮、肉桂、メグスリの木、赤松、黄柏、タラノキ及び厚朴から選ばれる樹木成分の水溶性抽出物を含むことを特徴とする免疫活性増強成分。
  2. 銀杏葉、桑白皮、肉桂、メグスリの木、赤松、黄柏、タラノキ及び厚朴から選ばれる樹木成分を、その10重量倍以上の純水中に、90〜120℃で、20〜60分浸漬して水溶性抽出物を抽出する抽出工程、抽出工程後、前記水溶性抽出物を含む水性液を、滅菌処理する滅菌工程を有する製造方法により得られることを特徴とする請求項1に記載の免疫活性増強成分。
  3. 銀杏葉を、その40重量倍の蒸留水中に浸漬し、100℃で30分間、純水体積が5/8となるように沸騰させた後、得られた水性の抽出液を100〜400重量倍に希釈したときの成分濃度を有することを特徴とする請求項2に記載の免疫活性増強成分。
  4. 桑白皮を、その40重量倍の蒸留水中に浸漬し、100℃で30分間、純水体積が5/8となるように沸騰させた後、得られた水性の抽出液を100〜400重量倍に希釈したときの成分濃度を有することを特徴とする請求項2に記載の免疫活性増強成分。
  5. 肉桂を、その40重量倍の蒸留水中に浸漬し、100℃で30分間、純水体積が5/8となるように沸騰させた後、得られた水性の抽出液を500〜1000重量倍に希釈したときの成分濃度を有することを特徴とする請求項2に記載の免疫活性増強成分。
  6. メグスリの木を、その40重量倍の蒸留水中に浸漬し、100℃で30分間、純水体積が5/8となるように沸騰させた後、得られた水性の抽出液を800〜1600重量倍に希釈したときの成分濃度を有することを特徴とする請求項2に記載の免疫活性増強成分。
  7. 赤松を、その40重量倍の蒸留水中に浸漬し、100℃で30分間、純水体積が5/8となるように沸騰させた後、得られた水性の抽出液を10000〜16000重量倍に希釈したときの成分濃度を有することを特徴とする請求項2に記載の免疫活性増強成分。
  8. 黄柏を、その40重量倍の蒸留水中に浸漬し、100℃で30分間、純水体積が5/8となるように沸騰させた後、得られた水性の抽出液を80000〜160000重量倍に希釈したときの成分濃度を有することを特徴とする請求項2に記載の免疫活性増強成分。
  9. タラノキを、その40重量倍の蒸留水中に浸漬し、100℃で30分間、純水体積が5/8となるように沸騰させた後、得られた水性の抽出液を2000〜4000重量倍に希釈したときの成分濃度を有することを特徴とする請求項2に記載の免疫活性増強成分。
  10. 厚朴を、その40重量倍の蒸留水中に浸漬し、100℃で30分間、純水体積が5/8となるように沸騰させた後、得られた水性の抽出液を800〜1600重量倍に希釈したときの成分濃度を有することを特徴とする請求項2に記載の免疫活性増強成分。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれか記載の免疫活性増強成分を含むことを特徴とする飲食物類。
  12. 請求項1ないし請求項10のいずれか記載の免疫活性増強成分を含むことを特徴とする医薬部外品類。
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