JP2006341382A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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洋 大橋
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光太郎 中川
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Abstract

【課題】インクジェットプリンタにおいて、アライメントセンサを用いて、オートアライメントセンサ処理時に、用紙の端部の測定を行うことにより、用紙Pにずれが生じても、自動的に印字開始位置の補正が可能であり、容易且つ安価に良好な印字結果を得ることが可能となる。
【解決手段】印字開始位置補正処理時に、制御部は、用紙P上の範囲に限らず、キャリア3をさらに広い範囲に移動させて用紙Pの主走査方向側の端部もアライメントセンサ6により走査させる。このとき、用紙Pの端部の境界をアライメントセンサ6が走査すると、受光素子が受光する光の強度は、その境界上で急激に変化するため、その位置は、用紙端と認識される。そして、その時点でのキャリアエンコーダ5の値を測定し、これら2つの測定結果から、印字開始位置の補正値を求める。これにより、自動的に印字開始位置の補正が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、往復移動するキャリアに搭載されたアライメントセンサにより、用紙端の測定を行うインクジェットプリンタに関する。
一般に、コンピュータやワークステーション等の出力装置の一つとして、DCモータを用いて、プリントヘッドが搭載されたキャリアを用紙が搬送される副走査方向に直交する主走査方向に往復移動させることで用紙に印字するインクジェットプリンタが用いられている。このようなインクジェットプリンタでは、用紙を搬送させる際に用紙の位置が所定の状態からずれる用紙ずれが発生することがあるが、用紙がずれても良好な印字結果を得ることができるように、従来、印字開始位置を補正して印字する技術が提案されている。
上述のようなインクジェットプリンタとしては、例えば特許文献1に示されているように、キャリアの近傍に取り付けられた用紙端検出センサによって用紙の左右端部を検出することにより、用紙の端部を算出して、算出した用紙の所定位置内に印字するように印字動作を制御するものが知られている。このインクジェットプリンタにおいては、給紙される用紙毎、つまり印刷動作毎に、用紙端検出センサを搭載したキャリアが主走査方向に移動し、用紙端検出センサが用紙端を検出したときのキャリアの位置をキャリアエンコーダによって検出し、1つのセンサで、用紙の位置及び傾きを算出する。そして、この位置及び傾きの値を補正値として用いて算出した印字開始位置より印字を行い、また、用紙範囲外への印字を削除して印字を行う。
また、複数種類のインクを用いて印字を行うインクジェットプリンタにおいては、キャリアへ各インク毎にインクカートリッジが独立して取り付けられることがある。このとき、各インクカートリッジの取付位置にはばらつきが生じることがある。インクカートリッジにノズルが設けられている場合、このばらつきから、各インクによる印字位置が微妙にずれてしまい、印字品位が低下するという問題があった。この問題点を解決するために、例えば、特許文献2に従来技術として示されているように、各インクによりテストパターンを印字し、このテストパターンをキャリアに取り付けられたアライメントセンサで読み取って各インクの印字位置のずれ量を検出し、この検出結果に基いた補正値により印字位置を補正することが行われている。なお、特許文献2では、このアライメントセンサを用紙の種類を検出するためのメディアセンサとして兼用する技術が開示されている。しかし、このセンサは、用紙の端部を検出するものではないため、この技術では用紙のずれを検出し、印字開始位置を補正することはできない。
ところで、用紙ずれは、例えば、製品の組み立て時のわずかな組み付け誤差や、インクカートリッジに設けられているノズル位置のカートリッジ毎の誤差等、同一機種のインクジェットプリンタであっても製品毎に個別に異なるような要因によって発生するものもある。従来、このような用紙ずれについては、プリンタの製造時に、実際に印字して用紙のずれ量を測定して補正値を入力するなど手動で調整する作業が行われている。しかしながら、この作業は大変煩わしいものであり、製造効率を向上させるためには障害となるものである。
上述の製品毎に異なる要因によって発生する用紙ずれについては、上記特許文献1に記載の技術によれば対応することが可能であるが、この技術は印字動作毎に用紙ずれを検出するものであり、印字処理が複雑なものとなるため、印字に時間がかかってしまうことがある。また、この技術は印字位置のずれ量を検出して印字開始位置を補正することができない。そのため、この問題を解決するために、上記特許文献2に記載のアライメントセンサを設置すると、センサが2つ必要となり、製造コストが高くなるという問題がある。
特開平9−24653号公報 実登3089578号公報
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであり、オートアライメント処理時に、アライメントセンサを用いて、用紙の端部の測定を行うことにより、用紙にずれが生じても、自動的に印字開始位置の補正が可能であり、容易且つ安価に良好な印字結果を得ることが可能なインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、副走査方向に用紙を搬送する用紙搬送機構と、複数種類のインクをノズルからそれぞれ吐出させて前記用紙に印字するプリントヘッドが搭載され、前記副走査方向に直交する主走査方向に往復移動されるキャリアと、このキャリアを駆動するDCモータと、このDCモータを制御するモータドライバと、前記キャリアに取り付けられ、このキャリアの往復移動に応じて、前記主走査方向に沿って配されており所定間隔で設けられたスリットを有するエンコーダストリップを走査してパルス信号を出力し、キャリアの主走査方向の位置を測定するキャリアエンコーダと、前記キャリアに取り付けられ、前記用紙に向けて発光する発行素子と用紙上で反射した発光素子による光を受光する受光素子とを有しており、前記キャリアの往復移動に応じて前記用紙上を走査することで用紙上に印字された位置を測定可能なアライメントセンサと、印字動作に用いられるデータを記憶するメモリを有しており、外部のコンピュータから送られたデータを印字する印字動作を制御するとともに、前記プリントヘッドによる印字が適正となるように予め調整するオートアライメント処理を行い、前記用紙の所定位置内に印字するように前記用紙搬送機構と前記モータドライバと前記プリントヘッドとを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、通常の印字処理時には、前記キャリアエンコーダから出力されたパルス信号及び予め設定された所定の補正値に基いて、前記用紙に対する前記キャリアの主走査方向の位置を算出し、前記プリントヘッドによる印字開始位置が用紙端から所定位置となるように制御し、また、オートアライメント処理時には、前記キャリアを移動させてプリントヘッドにより所定のテストパターンを前記用紙に印字させ、その後、キャリアを再び移動させて、前記アライメントセンサにこのテストパターン上を走査させてテストパターンの印字位置を測定し、この測定結果に基いて、複数種類のインクそれぞれの印字位置が適正な位置となるように前記プリントヘッドによる印字動作を制御するように構成されたインクジェットプリンタにおいて、用紙端の測定をするセンサを独立したセンサとして設けることなく、前記アライメントセンサが前記オートアライメント処理時に用紙端の測定を行い、前記制御部は、外部のコンピュータから所定のコマンドが送られたとき、前記キャリアエンコーダと前記アライメントセンサとからの信号を基に前記補正値を計算する印字開始位置補正処理を行い、この補正値に基いて印字動作を行うものである。
請求項2の発明は、副走査方向に用紙を搬送する用紙搬送機構と、インクをノズルからそれぞれ吐出させて前記用紙に印字するプリントヘッドが搭載され、前記副走査方向に直交する主走査方向に往復移動されるキャリアと、このキャリアを駆動するDCモータと、このDCモータを制御するモータドライバと、前記キャリアに取り付けられ、このキャリアの往復移動に応じて、前記主走査方向に沿って配されており所定間隔で設けられたスリットを有するエンコーダストリップを走査してパルス信号を出力し、キャリアの主走査方向の位置を測定するキャリアエンコーダと、前記キャリアに取り付けられ、前記用紙に向けて発光する発行素子と用紙上で反射した発光素子による光を受光する受光素子とを有しており、前記キャリアの往復移動に応じて前記用紙上を走査することで用紙上に印字された位置を測定可能なアライメントセンサと、印字動作に用いられるデータを記憶するメモリを有しており、外部のコンピュータから送られたデータを印字する印字動作を制御するとともに、前記用紙の所定位置内に印字するように前記用紙搬送機構と前記モータドライバと前記プリントヘッドとを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記キャリアエンコーダから出力されたパルス信号及び予め設定された所定の補正値に基いて、前記用紙に対する前記キャリアの主走査方向の位置を算出し、前記プリントヘッドによる印字開始位置が用紙端から所定位置となるように制御するように構成されたインクジェットプリンタにおいて、用紙端の測定をするセンサを独立したセンサとして設けることなく、前記アライメントセンサが用紙端の測定を行い、前記制御部は、前記キャリアエンコーダと前記アライメントセンサとからの信号を基に前記補正値を計算する印字開始位置補正処理を行い、この補正値に基いて印字動作を行うものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記制御部は、外部のコンピュータから所定のコマンドが送られたとき、前記印字開始位置補正処理を行うものである。
請求項1の発明によれば、用紙の端部でアライメントセンサ値が急激に変化するため、アライメントセンサを用いて、オートアライメント処理時に、用紙の端部の測定を行うことが可能である。これによって、用紙の端部の測定を行うための専用センサや、プリンタドライバの機能等の追加を行うことなしに、印字開始位置の補正値を自動的に求めることができるので、用紙にずれが生じても、容易且つ安価に良好な印字結果を得ることができるようになり、また、製造時に手作業で用紙のずれ量を測定して補正値を入力する作業を行う必要がなく、製造工数を軽減することが可能となる。そして、この処理は、オートアライメント処理時に行われるので、印字開始位置補正処理を適宜に且つ容易に、短時間で動作させることが可能となる。
請求項2の発明によれば、用紙の端部でアライメントセンサ値が急激に変化するため、アライメントセンサを用いて、用紙の端部の測定を行うことが可能である。これによって、用紙の端部の測定を行うための専用センサや、プリンタドライバの機能等の追加を行うことなしに、印字開始位置の補正値を求めることができるので、用紙にずれが生じても、安価に良好な印字結果を得ることができるようになり、また、製造時に手作業で用紙のずれ量を測定して補正値を入力する作業を行う必要がなく、製造工数を軽減することが可能となる。
請求項3の発明によれば、制御部が、外部のコンピュータから所定のコマンドが送られたときに、前記印字開始位置補正処理を行うので、印字開始位置補正を適宜に且つ容易に動作させることが可能となり、インクジェットプリンタの使い勝手が向上する。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1及び図2は、本実施形態に係るインクジェットプリンタを示す。このインクジェットプリンタ1は、副走査方向(図の白抜き矢印方向)に用紙Pを搬送する用紙搬送機構2と、副走査方向に直交する主走査方向(図の黒矢印方向)に往復移動され、用紙Pに印字するプリントヘッド3aが搭載されるキャリア3と、キャリア3を駆動するDCモータ4と、DCモータ4を制御するモータドライバ4aと、キャリア3に取り付けられ、キャリア3の往復移動に応じて、インクジェットプリンタ1のフレームに主走査方向に沿って配されているエンコーダストリップ5aを走査するキャリアエンコーダ5と、キャリア3に、キャリア3の往復移動に応じて用紙P上を走査するように配されたアライメントセンサ6と、制御部7とを備えている。
キャリア3に搭載されるプリントヘッド3aは、複数種類のインクをノズルからそれぞれ吐出させて用紙に印字するものである。本実施形態においては、例えば、複数種類のインクが、ノズルが設けられたそれぞれ独立したカートリッジ(図示なし)に収められており、このカートリッジがキャリア3に搭載されてプリントヘッド3aとして印字するようにされているが、これに限定されない。このインクジェットプリンタ1は、キャリア3がDCモータ4に駆動されて主走査方向に往復移動し、プリントヘッド3aが所定の幅ずつ、用紙搬送機構2によって搬送された用紙Pに、インク等を滴下して印字していくことで、用紙Pに画像等を記録する。
キャリアエンコーダ5及びエンコーダストリップ5aは、キャリア3の動きを制御して印字動作を制御するために用いられている。エンコーダストリップ5aは、例えば150dpiで等間隔のスリットが切られているようなものである。キャリアエンコーダ5は、キャリア3の往復移動に応じてエンコーダストリップ5aを走査して、例えば互いに位相のずれた2相のパルス信号を出力する。つまり、このパルス信号は、キャリア3の移動に応じて出力されるものである。制御部7は、このパルス信号のカウント数やパルス間の間隔等を基にキャリア3の位置や速度を算出する。すなわち、キャリアエンコーダ5は、パルス信号を出力することで、キャリア3の主走査方向の位置を測定している。
アライメントセンサ6は、キャリア3に、キャリア3の下方の用紙Pと対向するように設けられている。このアライメントセンサ6は、用紙Pに向けて発光する発光素子(図示なし)と、用紙P上で反射した発光素子による光を受光する受光素子(図示なし)とを有している。用紙P上の印字されていない部位と、印字されている部位とでは発光素子による光の反射率が異なる。このため、アライメントセンサ6が用紙P上を走査するとき、キャリアエンコーダ5により測定されるキャリア3の主走査方向の位置と、受光素子が受光する光の強度により、用紙P上に印字された位置を測定することが可能とされている。
制御部7は、インクジェットプリンタ用に構成されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)であって、CPU7aと、このCPU7aと通信可能なメモリ7bを有している。メモリ7bは、ROM及びRAMからなり、印字動作に用いられるデータを記憶している。本実施形態において、このメモリ7bには、例えばEEPROM等も含まれており、後述するように用紙Pの位置に対するキャリア3の位置を補正するための補正値が書き換え可能に記憶されている。この補正値は、後述するように、印刷開始位置補正処理によって算出されるものである。本実施形態において、インクジェットプリンタ1の製造直後の状態では、例えば予め設定された所定の固定値が補正値として記憶されているが、これに限定するものではない。制御部7のCPU7aは、このメモリ7bと通信してファームウェアを動作させることで、外部のコンピュータ10から送られたデータを印字する印字動作や、キャリア3のホームポジションを検出する動作、また、後述するような、プリントヘッド3aによる印字が適正となるように予め調整するオートアライメント処理等、インクジェットプリンタ1の種々の動作を制御するように構成されている。
次に、このインクジェットプリンタ1の通常時の動作の一例について説明する。インクジェットプリンタ1の制御部7は、電源が投入されると、キャリア3の所定のホームポジションを検出する動作を行う。制御部7は、キャリア3のホームポジションを検出すると、キャリア3の移動に応じてキャリアエンコーダ5が出力したパルス信号をカウントすること等により、ホームポジションに対するキャリア3の位置を検出可能となる。そして、制御部7は、外部のコンピュータ10やワークステーション等から送られた印字データに基いて、用紙搬送機構2を動作させて用紙を副走査方向に搬送するとともに、キャリア3を主走査方向に移動させながらプリントヘッド3aを動作させることによって印字動作を行う。
ここで、制御部7は、上述のように印字動作を行うとき、上述のメモリ7bに記憶された補正値を用いて、用紙Pに対するキャリア3の位置を算出する。補正値は、キャリアエンコーダ5により測定されるキャリア3のホームポジションに対する主走査方向の位置と、搬送される用紙Pに対するキャリア3の主走査方向の位置との差に対応する値であり、ホームポジションに対する用紙端の位置を示す値である。すなわち、制御部7は、上述のキャリアエンコーダ5から出力されたパルス信号及びこの補正値に基いて、用紙Pに対するキャリア3の主走査方向の位置を算出し、プリントヘッド3aによる印字開始位置が用紙端から所定位置となるように制御して印字動作を行う。
さらに、上述のような通常の印字動作とは別に、制御部7が行う他の動作の一例として、上述したオートアライメント処理について説明する。オートアライメント処理は、例えば、インクジェットプリンタ1に新しくインクカートリッジを搭載したときなどに自動的に行われたり、このインクジェットプリンタ1の製造時や、又は出荷後のユーザの操作時等に、外部のコンピュータ10等から所定のコマンドが送られて行われるようなものである。このオートアライメント処理では、複数種類のインクの印字位置がそれぞれ適切な位置であるかどうかを調べて、それぞれ適切な位置となるようにプリントヘッド3aの印字動作を制御する。
オートアライメント処理では、制御部7は、先ず、キャリア3を移動させてプリントヘッド3aにより所定のテストパターンを用紙Pに印字させる。そして、キャリア3を再び移動させて、アライメントセンサ6にこのテストパターン上を走査させて、上述のようにテストパターンの印字位置を測定する。この測定結果に基いて、複数種類のインクそれぞれの印字位置が適正な位置となるようにプリントヘッド3aによる印字動作を制御する。
ここで、本実施形態においては、インクジェットプリンタ1の製造時に、上述のオートアライメント処理が行われるときに印字開始位置補正処理が行われる。この印字開始位置補正処理は、制御部7により行われるものであり、アライメントセンサ6に用紙Pの端部(用紙端)を測定させ、用紙端でのキャリアエンコーダ5が測定したキャリア3の位置を基に上記の補正値を自動的に算出し、この補正値を、制御部7のメモリ7bに予め記憶されている所定の補正値と代えて、印字動作はこの補正値に基づいて行われる。
図3は、印字開始位置補正処理の処理手順を示す。上述したオートアライメント処理において、用紙P上に印字されたテストパターン上をアライメントセンサ6に走査させるとき、用紙P上の範囲に限らず、キャリア3をさらに広い範囲に移動させて用紙Pの主走査方向側の端部もアライメントセンサ6により走査させる(S1)。このとき、用紙Pの端部の境界をアライメントセンサ6が走査すると、受光素子が受光する光の強度は、その境界上で急激に変化するため、その位置は、用紙端と認識される(S2)。そして、その時点でのキャリアエンコーダ5の値を測定する(S3)。このとき、ホームポジションに対する用紙端の位置を測定したことになり、制御部7は、これら2つの測定結果から、印字開始位置の補正値を計算し(S4)、印字開始位置補正処理は終了する。
インクジェットプリンタ1は、製造誤差等により、給紙される用紙Pの主走査方向の位置が個々の製品毎に微妙に異なっている。本実施形態においては、この印字開始位置補正処理を出荷前に個々の製品毎に行うようにすることで、個々の製品毎に適した補正値を算出して、用紙に印刷される位置が同じとなるようにされる。なお、この印字開始位置補正処理は、上述のように製品の出荷前に工場等で行われるものに限らず、出荷後にインクカートリッジを搭載したときやユーザが外部のコンピュータ10等を操作するときに行われるオートアライメント処理時に行われるようにされていてもよい。
上述のように、印字開始位置補正処理を、アライメントセンサ6を用いて、オートアライメント処理時に、自動で行うので、用紙Pの端部の測定を行うための専用センサや、プリンタドライバの機能等の追加を行うことなしに、自動的に印字開始位置補正処理を行うことが可能となる。そのため、用紙Pにずれが生じても、インクジェットプリンタ1は、容易且つ安価に良好な印字結果を得ることができるようになり、また、製造時に手作業で用紙Pのずれ量を測定して補正値を入力する作業を行う必要もなく、製造工数を軽減することが可能となる。また、印字開始位置補正処理は、オートアライメント処理時に行われるため、外部のコンピュータ10から所定のコマンドを送ることで、オートアライメント処理時に行われるので、印字開始位置補正処理を適宜に且つ容易に、短時間で動作させることが可能となり、インクジェットプリンタ1の使い勝手が向上する。また、インクジェットプリンタ1は、製造時に手作業で用紙Pのずれ量を測定して補正値を入力する作業を行う必要もなく、製造工数を軽減することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を変更しない範囲で適宜に種々の変形が可能である。例えば、この印字開始位置補正処理は、上述のようにオートアライメント処理時に行われるものでなく、単独で行われるようなものであってもよい。例えば、工場での製造時など、外部のコンピュータ10等から所定のコマンドを送ることで、テストパターンの印字と走査を行うことなく、上述のように補正値を求めるとする。このとき、この印字開始位置補正処理を繰り返して、上述のように真の補正値を前回の補正値とそのとき測定、計算される補正値との平均値として算出することで、上述と同様に、精度の高い補正値を容易に且つ確実に得ることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタを示す図。 同上インクジェットプリンタの構成を示すブロック図。 同上インクジェットプリンタの印字開始位置補正処理の手順を示すフローチャート。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
2 用紙搬送機構
3 キャリア
3a プリントヘッド
4 DCモータ
4a モータドライバ
5 キャリアエンコーダ
5a エンコーダストリップ
6 アライメントセンサ
7 制御部
7a CPU
7b メモリ
10 コンピュータ
P 印字用紙

Claims (3)

  1. 副走査方向に用紙を搬送する用紙搬送機構と、
    複数種類のインクをノズルからそれぞれ吐出させて前記用紙に印字するプリントヘッドが搭載され、前記副走査方向に直交する主走査方向に往復移動されるキャリアと、
    このキャリアを駆動するDCモータと、
    このDCモータを制御するモータドライバと、
    前記キャリアに取り付けられ、このキャリアの往復移動に応じて、前記主走査方向に沿って配されており所定間隔で設けられたスリットを有するエンコーダストリップを走査してパルス信号を出力し、キャリアの主走査方向の位置を測定するキャリアエンコーダと、
    前記キャリアに取り付けられ、前記用紙に向けて発光する発行素子と用紙上で反射した発光素子による光を受光する受光素子とを有しており、前記キャリアの往復移動に応じて前記用紙上を走査することで用紙上に印字された位置を測定可能なアライメントセンサと、
    印字動作に用いられるデータを記憶するメモリを有しており、外部のコンピュータから送られたデータを印字する印字動作を制御するとともに、前記プリントヘッドによる印字が適正となるように予め調整するオートアライメント処理を行い、前記用紙の所定位置内に印字するように前記用紙搬送機構と前記モータドライバと前記プリントヘッドとを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、通常の印字処理時には、前記キャリアエンコーダから出力されたパルス信号及び予め設定された所定の補正値に基いて、前記用紙に対する前記キャリアの主走査方向の位置を算出し、前記プリントヘッドによる印字開始位置が用紙端から所定位置となるように制御し、また、オートアライメント処理時には、前記キャリアを移動させてプリントヘッドにより所定のテストパターンを前記用紙に印字させ、その後、キャリアを再び移動させて、前記アライメントセンサにこのテストパターン上を走査させてテストパターンの印字位置を測定し、この測定結果に基いて、複数種類のインクそれぞれの印字位置が適正な位置となるように前記プリントヘッドによる印字動作を制御するように構成されたインクジェットプリンタにおいて、
    用紙端の測定をするセンサを独立したセンサとして設けることなく、前記アライメントセンサが前記オートアライメント処理時に用紙端の測定を行い、
    前記制御部は、外部のコンピュータから所定のコマンドが送られたとき、前記キャリアエンコーダと前記アライメントセンサとからの信号を基に前記補正値を計算する印字開始位置補正処理を行い、この補正値に基いて印字動作を行うことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 副走査方向に用紙を搬送する用紙搬送機構と、
    インクをノズルからそれぞれ吐出させて前記用紙に印字するプリントヘッドが搭載され、前記副走査方向に直交する主走査方向に往復移動されるキャリアと、
    このキャリアを駆動するDCモータと、
    このDCモータを制御するモータドライバと、
    前記キャリアに取り付けられ、このキャリアの往復移動に応じて、前記主走査方向に沿って配されており所定間隔で設けられたスリットを有するエンコーダストリップを走査してパルス信号を出力し、キャリアの主走査方向の位置を測定するキャリアエンコーダと、
    前記キャリアに取り付けられ、前記用紙に向けて発光する発行素子と用紙上で反射した発光素子による光を受光する受光素子とを有しており、前記キャリアの往復移動に応じて前記用紙上を走査することで用紙上に印字された位置を測定可能なアライメントセンサと、
    印字動作に用いられるデータを記憶するメモリを有しており、外部のコンピュータから送られたデータを印字する印字動作を制御するとともに、前記用紙の所定位置内に印字するように前記用紙搬送機構と前記モータドライバと前記プリントヘッドとを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記キャリアエンコーダから出力されたパルス信号及び予め設定された所定の補正値に基いて、前記用紙に対する前記キャリアの主走査方向の位置を算出し、前記プリントヘッドによる印字開始位置が用紙端から所定位置となるように制御するように構成されたインクジェットプリンタにおいて、
    用紙端の測定をするセンサを独立したセンサとして設けることなく、前記アライメントセンサが用紙端の測定を行い、
    前記制御部は、前記キャリアエンコーダと前記アライメントセンサとからの信号を基に前記補正値を計算する印字開始位置補正処理を行い、この補正値に基いて印字動作を行うことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 前記制御部は、外部のコンピュータから所定のコマンドが送られたとき、前記印字開始位置補正処理を行うことを特徴とする請求項2記載のインクジェットプリンタ。
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