JP2006341105A - 衛生シーツ及びその製造方法 - Google Patents
衛生シーツ及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006341105A JP2006341105A JP2006173174A JP2006173174A JP2006341105A JP 2006341105 A JP2006341105 A JP 2006341105A JP 2006173174 A JP2006173174 A JP 2006173174A JP 2006173174 A JP2006173174 A JP 2006173174A JP 2006341105 A JP2006341105 A JP 2006341105A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- absorbing
- tea
- layer portion
- paper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】6.1重量部のポリエチレンフィルムで不透水性膜層部2が形成され、該不透水性膜層部2の上に、4.3重量部の吸水紙で第二吸水性紙層部3が形成され、該第二吸水性紙層部3の上に、50.6重量部の3mm以下の粒度の紙おむつ粉砕粉で吸水性層部4が形成され、その上に4.3重量部の吸水紙で第一吸水性紙層部5が設けられ、その上を、ウーロン茶抽出残留廃液の乾燥物を含有する4.5重量部のポリプロピレン不織布で覆って、透水性の不織布層部6が形成され、該ポリプロピレン不織布層部6の端部36は、最下層の前記ポリエチレンフィルム2の端部とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着されている。
【選択図】図1
Description
また、本発明は、長時間使用して衛生状態を保持することができる使い捨ての衛生用品に関し、特に、寝具用補助シーツ、紙おむつ、動物用紙おむつ、生理用ナプキン、動物用生理用ナプキン、乳パッド、汗パッド、失禁パッド及び動物用シーツに使用できる使い捨ての衛生用品及びその製造方法に関する。
就寝中にも、人間の皮膚からは、汗以外に水分が絶えず外に排泄されており、これらの水分は、寝床や寝衣に吸い取られるので、例えば、寝具用補助シーツには、保温性及び適度の吸湿性を備えることが要求される。
また、紙おむつ、紙生理用ナプキン等の紙製の衛生シーツは、裁断屑や検査不良品が発生し、その処理が問題とされている。
本発明は、寝具用補助シーツ、紙おむつ、動物用紙おむつ、生理用ナプキン、動物用生理用ナプキン、乳パッド、汗パッド、失禁パッド及び動物用シーツ等の取り替え等の際に多くの手間を要するなどの間題点を解決すると共に、お茶の抽出残留廃液及び茶殻の処理を目的としている。
本発明は、お茶の抽出残留廃液及び/又はお茶の抽出残留廃液を含有する茶殻から抽出した抽出液を、衛生シーツの不織布層部に付着乃至含有させ、乾燥して得られる衛生的に優れた衛生シーツ及びその製造方法を提供することを目的としている。
また、本発明の衛生シーツは、寝具用補助シーツ、紙おむつ、動物用紙おむつ、生理用ナプキン、動物用生理用ナプキン、乳パッド、汗パッド、失禁パッド及び動物用シーツ等の衛生用品に使用できる衛生シーツであり、吸水性材料の一部を、使い捨て用に適している可燃性の有機物廃材、例えば、プラスチック製廃材、紙廃材、例えば紙おむつ廃材、尿パッド廃材、生理用ナプキン廃材及び動物用紙おむつ廃材、動物用シーツ廃材並びに紙ナプキン廃材並びにそれら一以上の廃材の粉砕物を原料として、安価に製造することができる。
本発明において、衛生シーツを、紙おむつ、動物用紙おむつ、生理用ナプキン、動物用生理用ナプキン、乳パッド、汗パッド及び動物用シーツとする場合には、その上面の不織布層部は、例えば、レーヨンパルプ、プラスチック含有パルプ、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ナイロン樹脂、ビニロン樹脂等のプラスチック繊維製又はレーヨン繊維製の不織布で形成することができ、下面の不透水性膜部は、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のプラスチック製の不透水性膜で形成することができる。本発明において、前記不織布層部の下には、その下面に接して吸水性の第一紙層部を設けることができる。
本発明においては、前記吸水性の第一紙層部の下面に接して、高吸水性樹脂及び吸水性材料粉を混合物として、又は混合物としないで含有する吸水性混合層部を設けることができる、この吸水性混合層部には、綿状パルプ層の間に高吸水性樹脂が保待され、その表裏両面に吸水紙が設けられている所謂ポリマーシートを使用することができ、また、高吸水性樹脂に代えて高吸水性繊維を、例えば不織布として使用することができる。
紙おむつ廃材粉砕物には、ポリエチレン、ポリプロピレン、レーヨン及び合成ゴム材等が含有されるが、これらの材料は、5mm以下、好ましくは3mm以下の粉砕物とすることにより保水性を発揮することが分かった、ポリマーシートを使用する場合には、ポリマーシートには、高吸水性樹脂層の上下に紙層部が設けられているので、不織布層部の下面に接する吸水性の第一紙層部即ち第一の紙層部及び不透水性漢部上面に接する吸水性の第二紙層部即ち第二の紙層部を省略することができる。
また、本発明において、吸水性材料は、比較的高い吸水性を有する、機械パルプ、化学パルプ、セミケミカルパルプ等の木材パルプの粉砕物、化学繊維の粉砕物、古紙パルプの粉砕物、木粉、紙粉、紙おむつ廃材粉砕物、チタン紙又はパンチ屑などの屑紙の粉砕物或いはそれらの二以上の混合物とすることができる。これらの吸水性材料は、5mm以下の粒度、好ましくは3mm以下の粒度とするのが好ましい。
木材パルプに、木粉及びパンチ屑の粉砕物を加える場合には、木粉及ぴパンチ屑の粉砕物の量は、木材パルプの3〜20重量%以下、好ましくは3〜10重量%以下である。また、本発明においては、前記混合層部の下面に接して吸水材料層部を設けることができ、さらに該木材パルプ層部の下面に接して第二の吸水性の紙層部を設けることができる。
本発明において、不織布層部は不織布から形成されるが、不織布への前記浸出液の塗布量は、例えば、不織布500m2当たり、お茶の抽出残留廃液又はお茶の抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液4乃至6リットルであり、好ましくは、4.5乃至5.5リットルである。
本発明において、衛生シーツの不織布層部には、お茶の抽出残留廃液の乾燥物及び/又はお茶の抽出残留廃液を含有する茶殻からの浸出液の乾燥物が付着される。本発明において、不織布層部への前記お茶の抽出残留廃液の乾燥物及び/又は抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液乾燥物の付着は、前記抽出残留廃液及び/又は抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液を、不織布層部に、噴霧法、塗布法、例えばローラによる塗布法、又は浸漬法等により付着又は含有させ、これを乾燥することにより行われることであり、前記お茶の抽出残留廃液の乾燥物及び/又はお茶の抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液の乾燥物を、不織布層部に付着又は含有させることをいう。この場合、前記抽出残留廃液の乾燥物及び/又はお茶抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液の乾燥物を、不織布層部に付着するのみでなく一以上の吸水紙等から構成されている吸水性紙層部に付着することも包含する。
透水性不織布層部に含浸させる、お茶の抽出残留廃液、又はお茶の抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液の濃度は、浸出時の抽出残渣又は茶殻の単位重量に対して使用する浸出液の水又は加熱水の容量を変えて調整することができる。浸出時間は、2時間以内、特に1時間以内とすると、浸出時間を短くできるので好ましい。茶殻に含有される抽出残留廃液成分及び未抽出成分は、水又は加熱水で浸出され易いので、比較的短時間で浸出することができる。
本発明において、高吸水性樹脂として、例えば、不良品としての紙おむつ、失禁パッド若しくは生理用ナプキン又は紙おむつ廃材等から回収された高吸水性樹脂含有物或いは高吸水性繊維若しくは高吸水性繊維廃材又はそれらの粉砕物を使用することができる。このような回収された高吸水性樹脂含有物は、人工尿に対して、吸水倍率が10乃至30g/gとその吸水性能は乏しいが、衛生シーツ、例えば、紙おむつや動物用シーツでは、この程度の吸水効果で十分使用できることが分かった。使用する高吸水性樹脂の粒度は、50乃至500μmであるのが好ましい。
また、本発明は、衛生シーツの不織布層部に、一種以上のお茶の抽出残留廃液の乾燥物及び/又は一種以上のお茶の抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液の乾燥物を含有するので、これらの一種以上の乾燥物の作用により、汗等により湿っても、吸水性及び保水性に優れ、且つ細菌の増殖が抑えられ、廃棄処理されていたお茶の抽出残留廃液、同じく廃棄処理されているお茶の抽出残留廃液を含有する茶殻及び衛生用品等の廃物を、回収し活用して衛生用品用のシーツとするものであり、しかも、衛生シーツに使用して、長時間に亙って、良好な衛生的な状態を保つことができる。
図1は、本発明の一実施例の動物用シーツの説明図である。図2は本発明の別の一実施例の動物用シーツの説明図である。図3は、本発明のさらに別の一実施例の動物用シーツの説明図である。図4は、本発明の動物用シーツを製造する工程を示す概略の工程図である。図5は、本発明の動物用シーツを製造する別の工程を示す概略の工程図である。図1乃至図5において対応する箇所には同一の符号が付されている。
ウーロン茶40gを400mlの沸騰水に1分間浸漬して、ウーロン茶抽出液を抽出し、その全量を濾過した。30秒を経過し、滴下量が少なくなったところでウーロン茶抽出残留廃液の採取を開始した。ウーロン茶抽出残留廃液の量は約20mlであった。ウーロン茶抽出残留廃液の滴下が停止したところで、濾紙上のウーロン茶の茶殻は104g(含水率72%)であった。
このように調製されたウーロン茶抽出残留廃液は、1m2当たり40gのセルローズ繊維製の不織布の20cm×75cmを浸漬して、ウーロン茶抽出残留廃液の乾燥物を含有した不織布を作製するのに使用された。
紅茶40gを400mlの沸騰水に1分間浸漬して、紅茶を抽出し、その全量を濾過した。30秒を経過し、滴下量が少なくなったところで紅茶の抽出残留廃液の採取を開始した。紅茶抽出残留廃液の量は約15mlであった。紅茶抽出残留廃液の滴下が停止したところで、濾紙上の紅茶の茶殻は102g(含水率72%)であった。
このように調製された紅茶の抽出残留廃液は、1m2当たり40gのセルローズ繊維製の不織布の20cm×75cmを浸漬して、紅茶抽出残留廃液の乾燥物を含有した不織布を作製するのに使用された。
緑茶40gを400mlの沸騰水に1分間浸漬して、緑茶を抽出し、その全量を濾過した。30秒を経過し、滴下量が少なくなったところで緑茶の抽出残留廃液の採取を開始した。緑茶抽出残留廃液の量は約15mlであった。緑茶抽出残留廃液の滴下が停止したところで、濾紙上の緑茶の茶殻は102g(含水率72%)であった。
このように調製された緑茶の抽出残留廃液は、1m2当たり40gのセルローズ繊維製の不織布の20cm×75cmを浸漬して、緑茶抽出残留廃液を含有した不織布を作製するのに使用された。
ウーロン茶40gを400mlの沸騰水に1分間浸漬して、ウーロン茶の全量を濾過した。濾紙上のウーロン茶抽出残留廃液を含有するウーロン茶の茶殻は104g(含水率72%)であった。該ウーロン茶の茶殻106gに70℃の温度の水200mlを加えて、1分間放置して、浸出液の全量を濾過した。浸出液は200mlであった。
このように調製された浸出液は、1m2当たり40gのセルローズ繊維製の不織布の80cm×75cmを浸漬して、ウーロン茶の茶殻の浸出液の乾燥物を含有した不織布を作製するのに使用された。
紅茶40gを400mlの沸騰水に1分間浸漬して、紅茶の全量を濾過した。濾紙上の紅茶抽出残留廃液を含有する紅茶の茶殻は104g(含水率72%)であった。該紅茶の茶殻106gに70℃の温度の水200mlを加えて、1分間放置して、浸出液の全量を濾過した。浸出液は200mlであった。
このように調製された浸出液は、1m2当たり40gのセルローズ繊維製の不織布の80cm×75cmを浸漬して、紅茶の茶殻の浸出液の乾燥物を含有した不織布を作製するのに使用された。
緑茶40gを400mlの沸騰水に1分間浸漬して、緑茶の全量を濾過した。濾紙上の緑茶抽出残留廃液を含有する緑茶の茶殻は104g(含水率72%)であった。該緑茶の茶殻106gに70℃の温度の水200mlを加えて、1分間放置して、浸出液の全量を濾過した。浸出液は200mlであった。
このように調製された浸出液は、1m2当たり40gのセルローズ繊維製の不織布の80cm×75cmを浸漬して、緑茶の茶殻の浸出液の乾燥物を含有した不織布を作製するのに使用された。
例1で調製されたウーロン茶抽出残留廃液と例2で調製された紅茶抽出残留廃液とを、等量宛混合して、ウーロン茶抽出残留廃液及び紅茶抽出残留廃液の混合抽出残留廃液を調製した。
このように調製された混合抽出残留廃液は、1m2当たり40gのセルローズ繊維製の不織布の20cm×75cmを浸漬して、ウーロン茶及び紅茶の抽出残留廃液の乾燥物を含有した不織布を作製するのに使用された。
例4で調製されたウーロン茶抽出残留廃液を含有するウーロン茶の茶殻の浸出液と例5で調製された紅茶抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液とを、等量宛混合して、ウーロン茶の茶殻浸出液及び紅茶の茶殻浸出液の混合液を調製した。 このように調製された混合浸出液は、1m2当たり40gのセルローズ繊維製の不織布の80cm×75cmを浸漬して、ウーロン茶の茶殻浸出液及び紅茶の茶殻浸出液の乾燥物を含有した不織布を作製するのに使用された。
図1において、衛生シーツ1は、底面部が不透水性膜層部2で形成され、該不透水性膜層部2の上に、第二吸水性紙層部3が形成され、該第二吸水性紙層部3の上に、高吸水性樹脂量の必要量が包含されている廃材粉砕粉により吸水性層部4が形成され、その上に第一吸水性紙層部5が配置されており、その上を覆って、例えば、前記例1乃至8で調製されたお茶抽抽出残留廃液の乾燥物及び/又はお茶抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液の乾燥物或いはこれらと他のお茶の抽出残留廃液の乾燥物及び/又は該他のお茶の抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液の乾燥物を含有させて、透水性の不織布層部6が形成されており、前記透水性の不織布層部6の端部36は、最下層の前記不透水性膜層部2の端部とホットメルト接着等により接着又は接合されて衛生シーツ1が形成されている。
本例において、第一吸水性紙層部5、吸水性混合層部4及び第二吸水性紙層部5は、重ねられて、エンボス加工されて、シート状に一体化されている。
本実施例は、図1に示す衛生シーツ1の構成を、人用の紙おむつに適用した事例である。図1において、6.1重量部のポリエチレンフィルムで不透水性膜層部2が形成され、該不透水性膜層部2の上に、4.3重量部の吸水紙で第二吸水性紙層部3が形成され、該第二吸水性紙層部3の上に、50.6重量部の3mm以下の粒度の紙おむつ粉砕粉で吸水性層部4が形成されており、その上に4.3重量部の吸水紙で第一吸水性紙層部5が設けられ、その上を、前記例1で調製されたウーロン茶抽出残留廃液の乾燥物を含有する4.5重量部のポリプロピレン不織布で覆って、透水性の不織布層部6が形成されており、該ポリプロピレン不織布層部6の端部36は、最下層の前記ポリエチレンフィルム2の端部とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着されて、人用の紙おむつが形成されている。
本例において、第一吸水性紙層部、吸水性層部及び第二吸水性紙層部は、重ねられて、エンボス加工されて、シート状に一体化されている。本例において、本例の人用の紙おむつは、使用前の燃焼熱が、6531キロカロリー(kcal)/kgであるが、人の一回の排尿量に相当する300mlの疑似尿で濡れた後のシーツの燃焼熱は717kcal/kgであり、燃焼不良にはならない。
本例の衛生シーツは、不織布100gあたり含有されているウーロン茶抽出残留廃液の乾燥物は4gであり、72時間後においても、大腸菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌及びレジオネラ菌の増殖を抑止した。
本実施例は、図1に示す衛生シーツ1の構成を、動物用シーツに適用した事例である。図1において、3重量部のポリエチレンフィルムで不透水性膜層部2が設けられ、該不透水性膜層部2の上に、2.1重量部の吸水紙で第二吸水性紙層部3が設けられ、該第二吸水性紙層部3の上に、17.6重量部の粒度3mm以下の紙おむつ粉砕粉で吸水性層部4が形成され、その上に4.3重量部の吸水紙で第一吸水性紙層部5が設けられ、その上を、前記例4で調製されたウーロン茶抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液の乾燥物が含有されている2.2重量部のポリプロピレン不織布6で覆って、透水性の不織布層部6が形成され、該ポリプロピレン不織布6の端部36は、最下層の前記ポリエチレンフィルム2の端部とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着されて、動物用シーツが形成される。
本例においても、例1の場合と同様に、第一吸水性紙層部、吸水性層部及び第二吸水性紙層部は、重ねられて、エンボス加工されて、シート状にされている。 本例の動物用シーツは、使用前の燃焼熱が、6408キロカロリー(kcal)/kgであるが、子犬の五回の排尿量に相当する75mlの疑似尿で濡れた後のシーツの燃焼熱は1354kcal/kgであり、燃焼不良にはならない。 本例の衛生シーツは、不織布100gあたり含有されているウーロン茶抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液の乾燥物が2.5gであり、72時間後においても、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌及びレジオネラ菌の増殖を抑止した。
本実施例は、図1に示す衛生シーツ1の構成を、動物用シーツに適用した事例であるが、吸水性層部が上下面に吸水性紙が設けられている高吸水性繊維板で形成されている事例である。図1において、動物用シーツ1は、底部の不透水性膜層部2が3重量部のポリエチレンシートで形成されており、不透水性膜層部2の上に、上下面に吸水性紙層部3,5を備える不織布タイプの板状の高吸水性繊維(150g/m2)の20.3重量部を配置して、吸水性層部4を形成する。この吸水性層部3の上に、4.3重量部の吸水紙で第一吸水性紙層部5が設けられ、その上に、例1で調製されたウーロン茶抽出残留廃液と例2で調製された紅茶抽出残留廃液とを等量混合した混合抽出残留廃液が含有されている2.2重量部のポリプロピレン不織布6で覆って、透水性の不織布層部6が形成され、該ポリプロピレン不織布6の端部36は、最下層の前記ポリエチレンフィルム2の端部とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着されて、動物用シーツが形成される。
本例における動物用シーツの使用前の燃焼熱は5560キロカロリー(kcal)/kgであるが、子犬の五回の排尿量に相当する75mlの疑似尿で濡れた後のシーツの燃焼熱は933kcal/kgであり、燃焼不良にはならない。
本例の衛生シーツは、不織布100gあたり含有されているウーロン茶抽出残留廃液と例2で調製された紅茶抽出残留廃液とを等量混合した混合抽出残留廃液の乾燥固形分が2.5gであり、72時間後においても、大腸菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌及びレジオネラ菌の増殖を抑止した。
本実施例は、図1に示す衛生シーツ1の構成を、動物用シーツに適用した事例である。図1において、3重量部のポリエチレンフィルムで、底部を形成する不透水性膜層部2が設けられ、該不透水性膜層部2の上に、2.1重量部の吸水紙で第二吸水性紙層部3が設けられ、該第二吸水性紙層部3の上に、17.6重量部の粒度3mm以下の紙おむつ廃材粉砕粉で吸水性層部4が形成され、その上に例4で調製されたウーロン茶抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液と、例5で調製された紅茶抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液とを等量混合した混合浸出液が含有されている4.7重量部の吸水紙で第一吸水性紙層部5が設けられ、その上を、同様に例4で調製されたウーロン茶抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液の乾燥物と、例5で調製された紅茶抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液とを等量混合した混合浸出液の乾燥物が含有されている2.8重量部のポリプロピレン不織布で覆って、透水性の不織布層部6が形成されており、該ポリプロピレン不織布6の端部36は、最下層の前記不透水性膜層部ポリエチレンフィルム2の端部とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着されて、動物用シーツが形成されている。
本例の動物用シーツにおいて、使用前の燃焼熱は、6094キロカロリー(kcal)/kgであるが、子犬の五回の排尿量に相当する75mlの疑似尿で濡れた後においても、燃焼熱は1852kcalであり、本例の動物用シーツは燃焼不良にはならない。
図2において、衛生シーツ1は、図1に示した衛生シーツ1と吸水性層部の構造が相違するものである。本例の衛生シーツ1においては、底面部が不透水性膜層部2で形成され、該不透水性膜層部2の上に、第二吸水性紙層部3が形成され、該第二吸水性紙層部3の上に、高吸水性樹脂量が必要量より少ない量含有の廃材粉砕粉7及び高吸水性樹脂の不足する分を補う高吸水性樹脂粉8により吸水性層部4が形成され、その上に、第一吸水性紙層部5が配置され、その上を覆って、例1で調製されたウーロン茶の抽出残留廃液と例2で調製されたウーロン茶の抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液の等量混合液を含有する透水性の不織布層部6が配置され、前記透水性の不織布層部6の端部36は、最下層の前記不透水性膜層部2の端部とホットメルト接着等により接着又は接合されて、衛生シーツ1が形成されている。
本例において、第一吸水性紙層部5、吸水性層部4及び第二吸水性紙層部3は、重ねられて、エンボス加工されて、シート状に一体化されている。
本例の衛生シーツは、不織布100gあたり含有されているウーロン茶の抽出残留廃液と例2で調製されたウーロン茶の抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液の等量混合液の乾燥固形分が2.5gであり、72時間後において、大腸菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌及びレジオネラ菌の増殖を抑止した。
本実施例は、図2に示す衛生シーツ1の構成を、人用の紙おむつに適用した事例である。図2において、6.1重量部のポリエチレンフィルムで不透水性膜層部2が設けられ、該不透水性膜層部2の上に、4.2重量部の吸水紙で第二吸水性紙層部3が設けられ、該第二吸水性紙層部3の上に、高吸水性樹脂の含有量が24重量%の粒度3mm以下の紙おむつ廃材粉砕粉7の34.1重量部が載置され、該紙おむつ廃材粉砕粉7の上に11.7重量部の高吸水性樹脂粉8が供給されて、高吸水性樹脂含有量が33重量%の吸水性層部4が形成され、該吸水性層部4の上に、9.5重量部の吸水紙で第一吸水性紙層部5が載置され、その上を、例2で調製された紅茶の抽出残留廃液と、例4で調製されたウーロン茶の抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液との混合液が含まれている4.4重量部のポリプロピレン不織布で覆って、透水性の不織布層部6を形成し、該ポリプロピレン不織布6の端部は、最下層の前記ポリエチレンフィルム2の端部とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着されて、人用の紙おむつ1が形成されている。
本例においても、前記例14の場合と同様に、第一吸水性紙層部、吸水性層部及び第二吸水性紙層部は、重ねられて、エンボス加工されて、シート状に一体化されている。
本例の人用の紙おむつは、使用前の燃焼熱が、5577キロカロリー(kcal)/kgであるが、人の一回の排尿量に相当する300mlの疑似尿で濡れた後のシーツの燃焼熱は536kcal/kgであり、燃焼不良にはならない。
本実施例は、図2に示す衛生シーツ1の構成を、動物用シーツに適用した事例である。図2において、3重量部のポリエチレンフィルムで不透水性膜層部2が設けられ、該不透水性膜層部2の上に、2.1重量部の吸水紙で第二吸水性紙層部3が設けられ、該第二吸水性紙層部3の上に、3mm以下の粒度に粉砕された紙おむつ廃材粉砕粉7の16.9重量部が載置され、その上に3重量部の高吸水性樹脂粉8が供給されて、吸水性層部4が形成され、該吸水性層部4の上に、4.7重量部の吸水紙で第一吸水性紙層部5が設けられ、その上を、例4で調製されたウーロン茶の抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液の乾燥物が含有されている2.7重量部のポリプロピレン不織布6で覆って、透水性の不織布層部6が形成され、前記ポリプロピレン不織布6の端部36は、最下層のポリエチレンフィルム2の端部とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着させて動物用シーツが形成された。
本例においても、前記例12及び例13の場合と同様に、第一吸水性紙層部、吸水性層部及び第二吸水性紙層部は、重ねられて、エンボス加工されて、シート状に一体化されている。本例において使用された紙おむつ廃材粉は、ポリプロピレンフィルムが20重量パーセント被覆されていた。本例における動物用シーツの使用前の燃焼熱は5520kcal/kgであるが、子犬の五回の排尿量に相当する75mlの疑似尿で濡れた後のシーツの燃焼熱は2009kcal/kgであり、燃焼不良にはならない。
本実施例は、例16に示した動物用シーツの事例において、紙おむつ廃材粉砕粉に代えて、紙おむつ廃材粉砕粉を分級して、高吸水性樹脂及び綿状パルプを分離回収された残りの分級産物、即ち分級前の紙おむつ廃材粉砕粉の高吸水性樹脂含有量より高吸水性樹脂含有量低い分級産物を使用した事例である。
図2において、3重量部のポリエチレンフィルムで不透水性膜層部2が設けられ、該不透水性膜層部2の上に、2.1重量部の吸水紙で第二吸水性紙層部3が設けられ、該第二吸水性紙層部3の上に、3mm以下の粒度の紙おむつ廃材粉砕粉の高吸水性樹脂含有量の低い分級産物7の16.9重量部が載置され、その上に3重量部の高吸水性樹脂粉が供給されて、吸水性層部4が形成され、該吸水性層部4の上に、4.7重量部の吸水紙で第一吸水性紙層部5が設けられ、その上を、例1で調製されたウーロン茶抽出残留廃液の乾燥物及び例3で調製された緑茶抽出残留廃液の乾燥物が混合含有されている2.7重量部のポリプロピレン不織布6で覆って、透水性の不織布層部6が形成され、前記ポリプロピレン不織布6の端部36は、最下層のポリエチレンフィルム2の端部とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着させて動物用シーツが形成された。
本例においても、例えば、前記例14及び例16の場合と同様に、第一吸水性紙層部、吸水性層部及び第二吸水性紙層部は、重ねられて、エンボス加工されて、シート状に一体化されている。本例における動物用シーツは、子犬の五回の排尿量に相当する75mlの疑似尿で濡れた後においても、燃焼不良にはならない。
図3には、本発明の一実施例の衛生シーツ1の製造工程が示されている。衛生シーツ1は、ポリエチレンフィルムにより形成された不透水性膜層部2により底部が形成され、該不透水性膜層部2上に吸水紙が配置されて第二吸水性紙層部3が形成され、その上に、紙おむつ廃材粉砕粉7が層状に配置され、その上に高吸水性樹脂8が供給され、高吸水性樹脂8は、紙おむつ廃材粉砕粉7中に分散混入して、紙おむつ廃材粉砕粉と共に、吸水性層部4を形成し、その吸水性層部4の上に、吸水紙が配置されて、第一吸水性紙層部5が形成され、その上を、例1で調製されたウーロン茶の抽出残留廃液の乾燥物を含有するポリプロピレン不織布で覆って、透水性の不織布層部6を形成する。
図4に示す衛生シーツ1は、図1及び図2に示した衛生シーツ1と、第三の吸水性紙層部により仕切られて、吸水性層部が上下二層に形成されている点で相違している。
本例の衛生シーツ1においても、図1及び図2の例と同様に、底面部が不透水性膜層部2で形成され、該不透水性膜層部2の上に、第二吸水性紙層部3が形成され、頂部が、例えば前記例2で調製されたウーロン茶の抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液の乾燥物が含有されている透水性の不織布層部6で形成されている。
本例において、該第二吸水性紙層部3の上に、高吸水性樹脂量及び紙おむつ廃材粉砕粉を含有する下部吸水性層部32が形成され、その上に、第三吸水性紙層部33が配置され、その上を覆って、上部吸水性層部34が形成されている。本例において、第二吸水性紙層部の端部35は、前記第三の吸水性紙層部33を押さえるように、第三の吸水性紙層部の端部上にまで折り込まれている。本例においても、前記透水性の不織布層部6の端部36は、最下層の前記不透水性膜層部2の端部とホットメルト接着等により接着又は接合されて、衛生シーツ1が形成されている。
本例においても、図1及び図2の実施例と同様に、第一吸水性紙層部5、上部吸水性層部34及び第二吸水性紙層部3は、重ねられて、エンボス加工されて、シート状に一体化されている。
図4において、3重量部のポリエチレンフィルムで不透水性膜層部2が設けられ、該不透水性膜層部2の上に、2.1重量部の吸水紙で第二吸水性紙層部3が設けられ、該第二吸水性紙層部3の上に、3mm以下の粒度に粉砕された紙おむつ廃材粉砕粉7の16.9重量部が載置され、その上に、3重量部の高吸水性樹脂粉8が供給されて、下部吸水性層部32が形成され、その上に、4.7重量部の吸水紙で第三吸水性紙層部33が設けられ、その上に、3mm以下の粒度に粉砕された紙おむつ廃材粉砕粉7の16.9重量部が載置され、その上に、2重量部の高吸水性樹脂粉8が供給されて、上部吸水性層部34が形成される。前記上部吸水性層部34の上には、4.3重量部の吸水紙で第一吸水性紙層部5が設けられ、その上を、例2で調製されたウーロン茶の抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液の乾燥物が含有されている2.7重量部のポリプロピレン不織布6で覆って、透水性の不織布層部6が形成され、前記ポリプロピレン不織布6の端部は、最下層のポレエチレンフィルム2’の端部とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着させて動物用シーツが形成された。
本例においても、前記例5乃至例10の場合と同様に、第一吸水性紙層部、吸水性層部及び第二吸水性紙層部は、重ねられて、エンボス加工されて、シート状に一体化されている。本例における動物用シーツは、子犬の五回の排尿量に相当する75mlの疑似尿で濡れた後においても、燃焼不良にはならない。
本例の衛生シーツは、不織布100gあたり含有されているウーロン茶の抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液の乾燥固形分が2.5gであり、72時間後において、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌及びレジオネラ菌の増殖を抑止した。
図5には、本発明の図3に示す衛生シーツの製造工程とは異なる別の一実施例の衛生シーツの製造工程が示されている。
衛生シーツ1は、ポリエチレンフィルムにより形成された不透水性膜層部2により底部が形成され、該不透水性膜層部2上に吸水紙が配置されて第二吸水性紙層部3が形成され、その上に、紙おむつ廃材粉砕粉及び高吸水性樹脂による層状の下部吸水性層部32が形成され、その上に吸水紙が配置されて第三吸水性紙層部33が形成され、その上に、紙おむつ廃材粉砕粉及び高吸水性樹脂による層状の上部吸水性層部34が形成され、その上部吸水性層部34の上に、吸水紙が配置されて、第一吸水性紙層部5が形成され、その上を、例えば、例2で調製されたウーロン茶の抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液の乾燥物が含有されているポリプロピレン不織布で覆って、透水性の不織布層部6を形成することにより形成される。
また、本例においては、上部吸水性層部及び下部吸水性層部に、共に紙おむつ廃材粉砕粉及び高吸水性樹脂を配合しているが、上部吸水性層部における尿や汗等の液体の吸収速度を速くするために、上部吸水性層部は、紙おむつ廃材粉砕粉のみとすることができる。また、上部吸水性層部と下部吸水性層部の組成を、その目的に応じて変えることができる。
2 不透水性膜層部
2’ ポリエチレンフィルム
3 第二吸水性紙層部
4 吸水性層部
5 上側吸水紙、第一吸水性紙層部
6 ポリプロピレン不織布、不織布層部
7 紙おむつ紙廃材粉砕粉
8 高吸水性樹脂
9 供給ロール
10 下側吸水紙の送り出しローラ
11 紙おむつ廃材粉7の供給ローラ
12 紙おむつ廃材
13 紙おむつ廃材供給部
14 粉砕機
15 噴霧箇所
16 水噴霧器
17 高吸水性樹脂の散布箇所
18 高吸水性樹脂の散布機
19 上側吸水紙の供給箇所
20 上側吸水紙の供給ロール
21 積層物
22 エンボス機
23 マットカッター
24 ポリレエチレンフィルム2’のロール
25 ポリプロピレン不織布6を被せる箇所
26 ポリプロピレン不織布6のロール
27 ホットメルト接着剤噴霧器
28 サイドシール機
29 エンドシール機
30 製品カッター
31 搬送路
32 下部吸水性層部
33 第三吸水性紙層部
34 上部吸水性層部
35 第二吸水性紙層部の端部
36 不織布層部の端部
37 中間吸水紙の供給箇所
38 中間吸水紙のロール
39 中間吸水紙の供給ローラ
40 折り畳み機
41 第二供給ローラ
42 紙おむつ廃材の第二供給部
43 第二粉砕機
44 第二水噴霧箇所
45 第二水噴霧器
46 高吸水性樹脂8の第二散布箇所
47 高吸水性樹脂8の第二散布機
Claims (20)
- 上面を形成する透水性の不織布層部と、下面を形成するプラスチック製の不透水性膜部と、前記不織布層部の下面に接して位置する吸水性の第一紙層部と、該第一紙層部の下面に接して位置する吸水性樹脂及び吸水性材料粉を含有する吸水性層部と、該吸水性層部の下面に接して位置する吸水性の第二紙層部とを備えており、前記不透水性膜部は、前記第二紙層部の下方に位置して配置されており、前記不織布層部に、お茶抽出残留廃液の乾燥物及び茶殻の浸出液の乾燥物が含まれていることを特徴とする衛生シーツ。
- 上面を形成する透水性の不織布層部と、下面を形成するプラスチック製の不透水性膜部と、前記不織布層部の下面に接して位置する吸水性の第一紙層部と、前記不透水性膜部の上面に接して位置する第二紙層部と、前記吸水性の第一紙層部と第二紙層部の間に、吸水性の第三紙層部を備え、前記第一紙層部と第三紙層部の間に吸水性樹脂及び吸水性材料粉を含有する第一の吸水性層部を備え、前記第二紙層部と第三紙層部の間に吸水性樹脂及び吸水性材料粉を含有する第二の吸水性層部を備えており、該第二の吸水性層部の下面に接して位置する吸水性の第二紙層部を備えており、前記不織布層部に、お茶抽出残留廃液の乾燥物及び茶殻の浸出液の乾燥物が含まれていることを特徴とする衛生シーツ。
- 第一紙層部の下面に接して位置する吸水性樹脂及び吸水性材料粉を含有する吸水性層部が、吸水性樹脂及び吸水性材料粉の混合物で形成されていることを特徴とする請求項1又は2の何れか一項に記載の衛生シーツ。
- 第一紙層部の下面に接して位置する吸水性樹脂又は吸水性材料粉を含有する吸水性層部が、前記第一紙層部の下面に接して位置する吸水性樹脂及び吸水性材料粉の混合層部と、該混合層部の下面に接して位置する吸水性材料粉層部とで形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の衛生シーツ。
- 吸水性材料粉が、紙おむつ廃材粉砕物若しくはその分級産物、生理用ナプキン廃材粉砕物若しくはその分級産物、乳パッド廃材粉砕物若しくはその分級産物、尿取りパッド廃材粉砕物若しくはその分級産物、木材パルプの粉砕物、古紙パルプの粉砕物、木粉、紙粉又はチタン紙の屑紙若しくはパンチ屑などの屑紙の粉砕物或いはこれらの二以上の混合物との混合物であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の衛生シーツ。
- 不織布層部が、プラスチック繊維、プラスチック繊維廃材、レーヨン繊維、レーヨン繊維廃材、パルプ、パルプ廃材、ポリアミド繊維、ポリアミド繊維廃材、ポリエステル繊維若しくはポリエステル繊維廃材又はこれら二以上の不織布或いはこれら二以上の繊維製又は繊維廃材製の不織布で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の衛生シーツ。
- 吸水性樹脂が、高吸水性樹脂、高吸水性樹脂廃材、吸水性繊維若しくはその粉砕物又は吸水性繊維廃材若しくはその粉砕物或いはこれら二以上の混合物を包含するものであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の衛生シーツ。
- お茶抽出残留廃液の乾燥物が、緑茶抽出残留廃液の乾燥物、ウーロン茶抽出残留廃液の乾燥物又は紅茶抽出残留廃液の乾燥物或いはこれらの二以上のお茶抽出残留廃液の混合物の乾燥物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の衛生シーツ。
- 茶殻の浸出液の乾燥物が、緑茶の茶殻についての浸出液の乾燥物、ウーロン茶の茶殻についての浸出液の乾燥物又は紅茶の茶殻についての浸出液の乾燥物或いはこれらの二以上の浸出液の乾燥物の混合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の衛生シーツ。
- 不透水性膜部材の上に、少なくとも一枚以上の吸水紙を配置して吸水性の第二紙層部を形成し、該第二紙層部の上に、吸水性樹脂及び吸水性材料粉を含有する吸水性層部を形成し、該吸水性層部の上に、少なくとも一枚以上の吸水紙を配置して吸水性の第一紙層部を形成し、第一紙層部の上に透水性の不織布を配置して上面を形成する不織布層部を形成して衛生シーツを製造する衛生シーツの製造方法において、不織布層部が、不織布に、茶殻から分離されたお茶抽出残留廃液及び茶殻の浸出液を付着させ、該お茶抽出残留廃液及び茶殻の浸出液が付着した不織布を乾燥させて製造されることを特徴とする衛生シーツの製造方法。
- 不透水性膜部材の上に、少なくとも一枚以上の吸水紙を配置して吸水性の第二紙層部を形成し、該第二紙層部の上に、吸水性樹脂及び吸水性材料粉を含有する吸水性層部を形成し、該吸水性層部の上に、少なくとも一枚以上の吸水紙を配置して吸水性の第一紙層部を形成し、第一紙層部の上に透水性の不織布を配置して上面を形成する不織布層部を形成して衛生シーツを製造する衛生シーツの製造方法において、不織布層部が、お茶抽出残留廃液を含有する茶殻を、該茶殻に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して製造されたお茶抽出残留廃液を含有する茶殼の浸出液を不織布に付着させ、これらお茶抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液が付着した不織布を乾燥して製造されることを特徴とする衛生シーツの製造方法。
- 不透水性膜部材の上に、少なくとも一枚以上の吸水紙を配置して吸水性の第二紙層部を形成し、該第二紙層部の上に、吸水性樹脂及び吸水性材料粉を含有する吸水性層部を形成し、該吸水性層部の上に、少なくとも一枚以上の吸水紙を配置して吸水性の第一紙層部を形成し、第一紙層部の上に透水性の不織布を配置して上面を形成する不織布層部を形成して衛生シーツを製造する衛生シーツの製遺方法において、不織布層部が、茶殻から分離されたお茶抽出残留廃液と、お茶残留廃液を含有する茶殻を、該茶殻に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して製造された茶殻の浸出液とを、夫々その侭、又は混合して不織布に付着させ、これらお茶抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液が付着した不織布を乾燥して製造されることを特徴とする衛生シーツの製造方法。
- 第一紙層部、第二紙層部並びに第一紙層部及び第二紙層部間に設けられる吸水性層郵が、該第二紙層部の上に、吸水性樹脂及び吸水性材料粉を含有する吸水性層部を形成し、該吸水性層部の上に、少なくとも一枚以上の吸水紙を配置して吸水性の第三紙層部を形成し、該第三紙層部の上に、吸水性樹脂及び吸水性材料粉を含有する吸水性層部を形成し、該吸水性層部の上に、少なくとも一枚以上の吸水紙を配置して吸水性の第一紙層部を形成することにより製造されることを特徴とする請求項10乃至12の何れか一項に記載の衛生シーツの製造方法。
- 吸水性材料粉が、紙おむつ廃材粉砕物若しくはその分級産物、生理用ナプキン廃材粉砕物若しくはその分級産物、乳パッド廃材粉砕物若しくはその分級産物、尿取りパッド廃材粉砕物若しくはその分級産物、木材パルプの粉砕物、古紙バルブの粉砕物、木粉、紙粉又はチタン紙の屑紙若しくはパンチ屑などの屑紙の粉砕物或いはこれらの二以上の混合物との混合物であることを特徴とする請求項10乃至13の何れか一項に記載の衛生シーツの製造方法。
- 不織布層部が、プラスチック繊維、プラスチック繊維廃材、レーヨン繊維、レーヨン繊維廃材、ポリエステル繊維、ポリエステル繊維廃材、パルプ繊維、パルプ繊維廃材、ポリイミド繊維又はポリイミド繊維廃材或いはこれら二以上により製造された不織布で形成されていることを特徴とする請求項10乃至12の何れか一項に記載の衛生シーツの製造方法。
- 吸水性樹脂が、高吸水性樹脂、高吸水性樹脂廃材又は高吸水性繊維若しくはその粉砕物又は高吸水性繊維廃材若しくはその粉砕物或いはこれら二以上の混合物を包含するものであることを特徴とする請求項10乃至13の何れか一項に記載の衛生シーツの製造方法。
- お茶抽出残留廃液と、お茶抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液との混合液が、前記お茶抽出残留廃液を含有する茶殻を、該茶殻に対して重量で5倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して製造された浸出液に、前記茶殼から分離されたお茶抽出残留廃液を混合して製造されることを特徴とする請求項10乃至12の何れか一項に記載の衛生シーツの製造方法。
- 吸水性樹脂及び吸水性材料粉を含有する吸水性層部が、前記第二紙層部の上に吸水性材料粉を配置し、配置された吸水性材料粉の上から、粉状の吸水性樹脂を加えて、前記吸水性材料粉内に、前記粉状の吸水性樹脂を混入させて、製造することを特徴とする請求項10至13の何れか一頃に記載の衛生シーツ。
- お茶抽出残留廃液の乾燥物が、緑茶抽出残留廃液の乾燥物、ウーロン茶抽出残留廃液の乾燥物又は紅茶抽出残留廃液の乾燥物或いはこれらの二以上のお茶抽出残留廃液の乾燥物の混合物であることを特徴とする請求項10、11、12又は17に記載の衛生シーツの製造方法。
- お茶抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液の乾燥物が、緑茶の抽出残留廃液を含有する緑茶の茶殻の浸出液の乾燥物、ウーロン茶の抽出残留廃液を含有するウーロン茶の茶殻の浸出液の乾燥物又は紅茶の抽出残留廃液を含有する紅茶の茶殻の浸出液の乾燥物或いはこれらの二以上の茶殼の浸出液の乾燥物の混合物であることを特徴とする請求項10,11,12又は17に記載の衛生シーツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006173174A JP4649558B2 (ja) | 2002-07-01 | 2006-06-22 | 衛生シーツ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002192775A JP3907537B2 (ja) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | 衛生シーツ及びその製造方法 |
JP2006173174A JP4649558B2 (ja) | 2002-07-01 | 2006-06-22 | 衛生シーツ及びその製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002192775A Division JP3907537B2 (ja) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | 衛生シーツ及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006341105A true JP2006341105A (ja) | 2006-12-21 |
JP4649558B2 JP4649558B2 (ja) | 2011-03-09 |
Family
ID=19195547
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002192775A Expired - Fee Related JP3907537B2 (ja) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | 衛生シーツ及びその製造方法 |
JP2006173174A Expired - Fee Related JP4649558B2 (ja) | 2002-07-01 | 2006-06-22 | 衛生シーツ及びその製造方法 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002192775A Expired - Fee Related JP3907537B2 (ja) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | 衛生シーツ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP3907537B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008108476A1 (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-12 | Daiki Co., Ltd. | 吸収体及び該吸収体を使用する衛生用品並びにそれらの製造方法 |
WO2013099635A1 (ja) * | 2011-12-27 | 2013-07-04 | 住友精化株式会社 | 吸水シート構成体 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009291475A (ja) * | 2008-06-06 | 2009-12-17 | Zuiko Corp | 衛生用品用吸収性コア及びその製造方法 |
CN113981608A (zh) * | 2021-10-14 | 2022-01-28 | 湖南璧丰商业有限公司 | 一种长绒棉花被的制作工艺 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06269489A (ja) * | 1991-01-25 | 1994-09-27 | Itouen:Kk | 茶殻消臭剤 |
JPH082570A (ja) * | 1994-06-17 | 1996-01-09 | Mamoru Kamo | シート成型容器 |
JPH0870724A (ja) * | 1994-09-08 | 1996-03-19 | Nippon Nousan Kogyo Kk | 愛玩動物用シーツおよびその製造方法 |
JPH08296173A (ja) * | 1995-04-28 | 1996-11-12 | Marujiyuu:Kk | 抗菌性繊維品類 |
JPH0975109A (ja) * | 1995-09-11 | 1997-03-25 | Nagoya Seishi Kk | インナースリッパ |
JPH10165025A (ja) * | 1996-12-05 | 1998-06-23 | Daiki:Kk | 動物用の防虫性シーツ |
-
2002
- 2002-07-01 JP JP2002192775A patent/JP3907537B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2006
- 2006-06-22 JP JP2006173174A patent/JP4649558B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06269489A (ja) * | 1991-01-25 | 1994-09-27 | Itouen:Kk | 茶殻消臭剤 |
JPH082570A (ja) * | 1994-06-17 | 1996-01-09 | Mamoru Kamo | シート成型容器 |
JPH0870724A (ja) * | 1994-09-08 | 1996-03-19 | Nippon Nousan Kogyo Kk | 愛玩動物用シーツおよびその製造方法 |
JPH08296173A (ja) * | 1995-04-28 | 1996-11-12 | Marujiyuu:Kk | 抗菌性繊維品類 |
JPH0975109A (ja) * | 1995-09-11 | 1997-03-25 | Nagoya Seishi Kk | インナースリッパ |
JPH10165025A (ja) * | 1996-12-05 | 1998-06-23 | Daiki:Kk | 動物用の防虫性シーツ |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008108476A1 (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-12 | Daiki Co., Ltd. | 吸収体及び該吸収体を使用する衛生用品並びにそれらの製造方法 |
US8581018B2 (en) | 2007-03-01 | 2013-11-12 | Daiki Co., Ltd. | Absorber comprising pulp, tea dregs and water absorbent resin; sanitary articles using the absorber and production method thereof |
WO2013099635A1 (ja) * | 2011-12-27 | 2013-07-04 | 住友精化株式会社 | 吸水シート構成体 |
JPWO2013099635A1 (ja) * | 2011-12-27 | 2015-05-07 | 住友精化株式会社 | 吸水シート構成体 |
TWI576101B (zh) * | 2011-12-27 | 2017-04-01 | Sumitomo Seika Chemicals | Absorbent sheet structure |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4649558B2 (ja) | 2011-03-09 |
JP3907537B2 (ja) | 2007-04-18 |
JP2003154588A (ja) | 2003-05-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3354883B2 (ja) | 衛生用紙及びそれを使用する衛生シーツ並びにそれらの製造方法 | |
JP2007098152A (ja) | 衛生用紙 | |
JP4500893B2 (ja) | 細菌の増殖を抑制する衛生シーツ用不織布及びその不織布の製造方法 | |
JP4841003B2 (ja) | 不織布及び該不織布の製造方法 | |
JP4649558B2 (ja) | 衛生シーツ及びその製造方法 | |
JP3283464B2 (ja) | 衛生シーツ | |
JP3343516B2 (ja) | 衛生シーツ及びその製造方法 | |
JP3260321B2 (ja) | 衛生シーツ及びその製法 | |
JP3354884B2 (ja) | 衛生用紙及びそれを使用する衛生シーツ並びにそれらの製造方法 | |
JP4043194B2 (ja) | 不織布及び該不織布の製造方法 | |
JP3696107B2 (ja) | 衛生用紙 | |
JP4839418B2 (ja) | 衛生シーツ及びその製法 | |
JP5334096B2 (ja) | 衛生用紙及びその製造方法 | |
JP3581097B2 (ja) | 衛生用紙及び吸収体の製法 | |
JP3830351B2 (ja) | 衛生シーツ | |
JP4840957B2 (ja) | 衛生用紙 | |
JP2002371494A (ja) | 衛生用紙 | |
JP2004137661A (ja) | 衛生用紙及び吸収体の製造方法 | |
JP3581096B2 (ja) | 衛生用紙及び吸収体の製法 | |
JP5273693B2 (ja) | 衛生用紙及び吸収体の製法 | |
JP2001316962A (ja) | 不織布及びその製法 | |
JP2002088687A (ja) | 衛生用紙 | |
JP4841002B2 (ja) | 不織布及び該不織布の製造方法 | |
JP2002242072A (ja) | 不織布及び該不織布の製造方法 | |
JP2004137660A (ja) | 吸収体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070522 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091208 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100208 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100921 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101005 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |