JP2006341019A - ベッド - Google Patents
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Abstract
【課題】 人体をうつ伏せに寝かせるだけで、腰椎を伸ばすとともに、脊柱起立筋の緊張を解くことができるベッドを提供する。
【解決手段】 人体をうつ伏せに寝かせた状態で、当該人体の頭部A1から脚部A3にかけて保持する長さを有する。さらに、人体の胴部A2から頭部A1側に向かって前下がりに傾斜させるとともに、人体の胴部A2から脚部A3に向かって後ろ下がりに傾斜させた姿勢で、人体を保持する基本形態を備えている。この基本形態において、少なくとも人体の胴部A2を上方に膨らむ湾曲形状に曲げて保持する。
【選択図】 図3
【解決手段】 人体をうつ伏せに寝かせた状態で、当該人体の頭部A1から脚部A3にかけて保持する長さを有する。さらに、人体の胴部A2から頭部A1側に向かって前下がりに傾斜させるとともに、人体の胴部A2から脚部A3に向かって後ろ下がりに傾斜させた姿勢で、人体を保持する基本形態を備えている。この基本形態において、少なくとも人体の胴部A2を上方に膨らむ湾曲形状に曲げて保持する。
【選択図】 図3
Description
この発明は、人体をうつ伏せに寝かせるだけで、腰椎を伸ばしたり、筋肉の緊張を解いたりする効果のあるベッドに関する。
本出願人が調べた範囲において、特許文献1に開示された腰痛治療台が、本発明にもっとも近い構成を備えている。
同文献1に開示された腰痛治療台は、人体の上半身(すなわち、頭部から下腹部まで)をうつ伏せに寝かせる上半身搭載板を備えている。人体の下半身(すなわち、脚部)は、上半身搭載板の後方側端縁から垂直方向下向きに、自然に垂れ下がる構成となっており、この垂れ下がった下半身部分の重さが腰椎に牽引力として作用し、この牽引作用をもって腰痛治療を行うものであった。
また、同文献1に開示された腰痛治療台は、上半身搭載板の傾斜角度を調節して、腰部の屈曲角度を変えられる構造も備えている。すなわち、上半身搭載板の後方側端縁を上方に持ち上げて腰部を大きく屈曲させることで、腰椎がいっそう伸びて牽引作用が大きくなる。一方、上半身搭載板の後方側端縁を下方に下げて腰部の屈曲度合いを低下させることで、腰椎の伸びを減少させ牽引作用を小さくすることもできる。
特開2000−185064号公報
同文献1に開示された腰痛治療台は、人体の上半身(すなわち、頭部から下腹部まで)をうつ伏せに寝かせる上半身搭載板を備えている。人体の下半身(すなわち、脚部)は、上半身搭載板の後方側端縁から垂直方向下向きに、自然に垂れ下がる構成となっており、この垂れ下がった下半身部分の重さが腰椎に牽引力として作用し、この牽引作用をもって腰痛治療を行うものであった。
また、同文献1に開示された腰痛治療台は、上半身搭載板の傾斜角度を調節して、腰部の屈曲角度を変えられる構造も備えている。すなわち、上半身搭載板の後方側端縁を上方に持ち上げて腰部を大きく屈曲させることで、腰椎がいっそう伸びて牽引作用が大きくなる。一方、上半身搭載板の後方側端縁を下方に下げて腰部の屈曲度合いを低下させることで、腰椎の伸びを減少させ牽引作用を小さくすることもできる。
上述した特許文献1の腰痛治療台は、人体の下半身が垂れ下がる姿勢をつくり、その垂れ下がった下半身の自重によって腰椎を牽引する機能を有するだけであり、筋肉(特に、脊柱起立筋)の緊張を解いたり、さらに頸椎を伸ばしたりする機能は備えていない。
これに対し、本発明は、人体をうつ伏せに寝かせるだけで、腰椎を伸ばすとともに、脊柱起立筋の緊張を解くことができるベッドの提供を第1の目的とする。
さらに、本発明は、腰椎を伸ばすとともに、脊柱起立筋の緊張を解き、しかも頸椎を伸ばすこともできるベッドの提供を第2の目的とする。
これに対し、本発明は、人体をうつ伏せに寝かせるだけで、腰椎を伸ばすとともに、脊柱起立筋の緊張を解くことができるベッドの提供を第1の目的とする。
さらに、本発明は、腰椎を伸ばすとともに、脊柱起立筋の緊張を解き、しかも頸椎を伸ばすこともできるベッドの提供を第2の目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のベッドは、人体をうつ伏せに寝かせた状態で、当該人体の頭部から脚部にかけて保持する長さを有し、
更に、人体の胴部から頭部側に向かって前下がりに傾斜させるとともに、人体の胴部から脚部に向かって後ろ下がりに傾斜させた姿勢で、人体を保持する基本形態を備えた構成としてある。
さらに、基本形態において、少なくとも人体の胴部を上方に膨らむ湾曲形状に曲げて保持する構成としてある。
更に、人体の胴部から頭部側に向かって前下がりに傾斜させるとともに、人体の胴部から脚部に向かって後ろ下がりに傾斜させた姿勢で、人体を保持する基本形態を備えた構成としてある。
さらに、基本形態において、少なくとも人体の胴部を上方に膨らむ湾曲形状に曲げて保持する構成としてある。
また本発明のベッドは、フレームと、このフレームの上縁に沿って装着されたマットとを含み、マットの上面に人体をうつ伏せに寝かせた状態で、当該人体の頭部から脚部にかけて保持する長さを有するベッドであって、
フレームは、人体の胴部から頭部側に向かって前下がりに傾斜させるとともに、人体の胴部から脚部に向かって後ろ下がりに傾斜させた姿勢で、人体を保持する基本形態を備えた構成となっている。
フレームは、人体の胴部から頭部側に向かって前下がりに傾斜させるとともに、人体の胴部から脚部に向かって後ろ下がりに傾斜させた姿勢で、人体を保持する基本形態を備えた構成となっている。
人体には、背部の背骨に沿って脊柱起立筋と称する筋肉がある。この脊柱起立筋の緊張は、背中、肩、首筋のコリ(痛み)を発症させ、体調不良の原因となる。本発明のベッドは、人体をうつ伏せに寝かせた状態で、人体の胴部から頭部側を前下がりに傾斜させるとともに、脚部側を後ろ下がりに傾斜させるので、背中全体が山なりに湾曲する。このため、脊柱起立筋が伸ばされて、その緊張を解きほぐす効果がある。
また、胴部から脚部側に向かっては、後ろ下がりに傾斜した姿勢となっているので、腰椎に下半身の重量がほどよく作用して腰椎を伸ばす。
また、胴部から脚部側に向かっては、後ろ下がりに傾斜した姿勢となっているので、腰椎に下半身の重量がほどよく作用して腰椎を伸ばす。
ここで、フレームは、上記の基本形態において、少なくとも人体の胴部を支える部分が、上方に膨らむ湾曲形状に形成してあることが好ましい。既述したように、人体は背中全体が山なりに湾曲した姿勢をもって、本発明のベッドに保持されるので、背中の曲がりに合わせてフレームを湾曲形成しておけば、自然な姿勢で人体を保持することが可能となる。
本発明者の実験によれば、上記の基本形態において、少なくとも人体の胴部を支える部分が、上方に膨らむクロソイド曲線に沿った湾曲形状に形成したときが、もっとも被験者に心地よさと安らぎを与えることができた。
クロソイド曲線とは、次の極方程式により定義される曲線であり、クロソイドの曲率円の半径(r)は、その曲線上の長さsに反比例する。
r=a2/s(θ) (aは定数)
クロソイド曲線とは、次の極方程式により定義される曲線であり、クロソイドの曲率円の半径(r)は、その曲線上の長さsに反比例する。
r=a2/s(θ) (aは定数)
また、フレームは、人体の足先方向にある端部を支点とし、鉛直面に沿って揺動自在な構成とすることができる。このフレームは、角度調整機構をもって駆動され、任意の揺動位置に保持される。
フレームを、上記足先方向にある端部を支点として、頭部側を持ち上げるように揺動させると、ベッドにうつ伏せにされた人体は起立した姿勢に近づいていく。この方向への揺動角度が直角に近づくほど、脚部の重量が腰椎に大きく作用して、腰椎に対する引っ張り作用が増加する。
フレームを、上記足先方向にある端部を支点として、頭部側を持ち上げるように揺動させると、ベッドにうつ伏せにされた人体は起立した姿勢に近づいていく。この方向への揺動角度が直角に近づくほど、脚部の重量が腰椎に大きく作用して、腰椎に対する引っ張り作用が増加する。
ここで、マットは、人体の頭部を保持する頭部保持用マットと、人体の胴部から脚部にかけてを保持する一又は複数の他のマットとを含んだ構成とし、
さらに、頭部保持用マットは、フレームに沿って移動自在な構成とすることが好ましい。
このように頭部保持用マットを移動自在とすることで、人体頭部の自重によって頸椎が引っ張られ、頸椎を伸ばすことができる。
さらに、頭部保持用マットは、フレームに沿って移動自在な構成とすることが好ましい。
このように頭部保持用マットを移動自在とすることで、人体頭部の自重によって頸椎が引っ張られ、頸椎を伸ばすことができる。
また、上記他のマットは、人体の胴部を保持する胴部保持用マットと、人体の脚部を保持する脚部保持用マットとを含み、
脚部保持用マットが、フレームに沿って移動自在な構成とすることもできる。
このように構成すれば、マットと人体脚部との間に摩擦があっても、脚部保持用マットの移動をもって人体脚部の自重を腰椎に作用させることができ、いっそう効率よく腰椎を引張ることが可能となる。
脚部保持用マットが、フレームに沿って移動自在な構成とすることもできる。
このように構成すれば、マットと人体脚部との間に摩擦があっても、脚部保持用マットの移動をもって人体脚部の自重を腰椎に作用させることができ、いっそう効率よく腰椎を引張ることが可能となる。
また、頭部保持用マットは、人体の顔面を配置する部位を中抜きしてあることが好ましい。このように中抜きすることで、自然な呼吸を行うことができる。
さらに、人体の後頭部側に配置される後頭部保持用マットを備え、この後頭部保持用マットと頭部保持用マットで人体の頭部を挟持し、これらのマットを強制牽引手段によりフレームに沿って前端方向へ牽引する構成とすれば、頸椎を強制的に牽引することが可能となる。
さらに、人体の後頭部側に配置される後頭部保持用マットを備え、この後頭部保持用マットと頭部保持用マットで人体の頭部を挟持し、これらのマットを強制牽引手段によりフレームに沿って前端方向へ牽引する構成とすれば、頸椎を強制的に牽引することが可能となる。
さらに、少なくとも人体の頭部から胴部にかけてを支えるフレーム部分は、複数のフレーム片を回動自在に連結した構成とし、これら各フレーム片の相対的な回動によって曲率を調整可能な構成とすることもできる。
このように構成することで、個々の使用者に合わせて柔軟にフレームの湾曲形状を変更することが可能となり、使用者それぞれが自然な姿勢で本発明のベッドに寝ることができる。
このように構成することで、個々の使用者に合わせて柔軟にフレームの湾曲形状を変更することが可能となり、使用者それぞれが自然な姿勢で本発明のベッドに寝ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、人体をうつ伏せに寝かせるだけで、腰椎を伸ばすとともに、脊柱起立筋の緊張を解くことができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1乃至図4は、本発明の実施形態に係るベッドを示す図である。
本実施形態に係るベッドは、土台10にフレーム20を回動自在に連結するとともに、フレーム20の上縁にマット30を装着した構成となっている。使用者は、人体をうつ伏せにしてマット30の上面に寝る。ベッドは、うつ伏せに寝た使用者Aの頭部A1から脚部A3にかけて保持する長さを有している。
図1乃至図4は、本発明の実施形態に係るベッドを示す図である。
本実施形態に係るベッドは、土台10にフレーム20を回動自在に連結するとともに、フレーム20の上縁にマット30を装着した構成となっている。使用者は、人体をうつ伏せにしてマット30の上面に寝る。ベッドは、うつ伏せに寝た使用者Aの頭部A1から脚部A3にかけて保持する長さを有している。
図2に示すように、フレーム20は、金属パイプや金属板を溶接して形成されている。土台10への連結箇所は、フレーム20の一端であり、ヒンジ21を介して土台10に連結してある。この連結端は、ベッドに寝る使用者Aの足先方向にある端部である。さらに、土台10とフレーム20との間には、油圧シリンダ等のアクチュエータにより構成された角度調整機構22が設けてある。この角度調整機構22の伸縮により、フレーム20はヒンジ21部分を中心に、鉛直面に沿って揺動する。
フレーム20は、図3に示すように、人体の胴部A2から頭部A1側に向かって前下がりに傾斜させるとともに、人体の胴部A2から脚部A3に向かって後ろ下がりに傾斜させた姿勢で、人体を保持する。この形態が、フレーム20の基本形態である。ここで、フレーム20は、人体の胴部A2を支える部分が、みぞおち部分を頂部として、上方に膨らむ湾曲形状に形成してある。この湾曲形状は、具体的には、既述したクロソイド曲線に沿った湾曲形状に設定してある。なお、本実施形態では、クロソイド曲線に沿って、人体の頭部A1を支えるフレーム部分も、上方に膨らむ湾曲形状に形成してある。
フレーム20をこのような形状に形成することで、ベッドにうつ伏せに寝た使用者Aは、背中全体が山なりに湾曲する。このため、脊柱起立筋が伸ばされて、その緊張を解きほぐす効果がある。また、胴部A2から脚部A3側に向かっては、後ろ下がりに傾斜した姿勢となっているので、腰椎A5に下半身の重量がほどよく作用して腰椎A5を伸ばす。
使用者は、この状態を保ちしばらく寝ているだけでも、これらの効果を得ることができるが、更に他人の手をかりてマッサージ等を受ければ、いっそう効果的に筋肉の緊張を解きほぐすことができる。
使用者は、この状態を保ちしばらく寝ているだけでも、これらの効果を得ることができるが、更に他人の手をかりてマッサージ等を受ければ、いっそう効果的に筋肉の緊張を解きほぐすことができる。
フレーム20には、うつ伏せになって寝ている使用者Aの腕を載せるための腕置きマット23が、両脇から突き出すようにして配設されている。
フレーム20は、上述した角度調整機構22により任意の角度位置に配置することができる。例えば、図3に示す基本形態を構成する角度位置から、図示時計方向に揺動させれば、図4に示すように、ベッドにうつ伏せに寝ている使用者Aは、人体が起立した姿勢に近づいていく。この方向への揺動角度が直角に近づくほど、使用者Aの腰椎A5に脚部A3の重量が大きく作用して、腰椎A5に対する引っ張り作用が増加する。
マット30は、一つの長尺形状に形成してもよいが、本実施形態では、図1、図3等に示すように、使用者Aの頭部A1を保持する頭部保持用マット31と、使用者Aの胴部A2を保持する胴部保持用マット32と、使用者Aの脚部A3を保持する脚部保持用マット33とに分割してあり、それぞれフレーム20の上縁部に装着してある。
このうち、本実施形態では、頭部保持用マット31をフレーム20の軸方向に沿って移動自在としてある。頭部保持用マット31を移動自在とすることで、少なくとも図3に示す基本形態において、人体頭部A1の自重によって頭部保持用マット31が前下がりに移動しようとし、その結果、頸椎A4が引っ張られる。
また、頭部保持用マット31は、図1(a)に示すように、人体の顔面を配置する部位31aを中抜きした構成としてある。このように中抜きすることで、使用者Aはうつ伏せに寝ていても自然な呼吸を行うことができる。
胴部保持用マット32は、使用者Aの胸部から下腹部あたりまでを載せられる長さに形成してある。
脚部保持用マット33は、人体の大腿部から爪先まで、脚部A3の全体を載せられる長さに形成してある。なお、この脚部保持用マット33は、人体の大腿部から膝あたりまでを載せられる長さに形成することもできる。
本実施形態では、胴部保持用マット32と、脚部保持用マット33とは、フレーム20に固定した構成としたが、図5に示すように、これらのマット32,33も移動自在な構成とすることができる。
脚部保持用マット33をフレーム20に沿って移動自在とすることで、同マット33と人体脚部A3との間に摩擦があっても、脚部保持用マット33の移動をもって人体脚部A3の自重を腰椎A5に作用させることができ、いっそう効率よく腰椎A5を引っ張ることが可能となる。
また、胴部保持用マット32を含めた各マット31,32,33を移動自在とすることで、使用者Aの身長や体型に合わせて、各マット31,32,33を使用者Aに最適な位置に調整することができる。ここで、胴部保持用マット32には、調整後の位置に固定しておくためのストッパ(図示せず)が付設してある。
なお、頭部保持用マット31および胴部保持用マット32は、湾曲するフレーム20に沿った滑らかな移動を確保するため、柔軟性を有していることが好ましい。
脚部保持用マット33をフレーム20に沿って移動自在とすることで、同マット33と人体脚部A3との間に摩擦があっても、脚部保持用マット33の移動をもって人体脚部A3の自重を腰椎A5に作用させることができ、いっそう効率よく腰椎A5を引っ張ることが可能となる。
また、胴部保持用マット32を含めた各マット31,32,33を移動自在とすることで、使用者Aの身長や体型に合わせて、各マット31,32,33を使用者Aに最適な位置に調整することができる。ここで、胴部保持用マット32には、調整後の位置に固定しておくためのストッパ(図示せず)が付設してある。
なお、頭部保持用マット31および胴部保持用マット32は、湾曲するフレーム20に沿った滑らかな移動を確保するため、柔軟性を有していることが好ましい。
図6は、本発明の他の実施形態に係るベッドを示す図である。
同図に示すベッドは、図1乃至図4に示したベッドの構成に加え、人体の後頭部側に配置される後頭部保持用マット41を備えている。この後頭部保持用マット41と頭部保持用マット31とは、バンド等の挟持具42によって使用者Aの頭部A1を挟持できる構成となっている。後頭部保持用マット41も、人体の後頭部が配置される部位を中抜きすることで、人体の後頭部をいっそう確実に挟持することが可能となる。
同図に示すベッドは、図1乃至図4に示したベッドの構成に加え、人体の後頭部側に配置される後頭部保持用マット41を備えている。この後頭部保持用マット41と頭部保持用マット31とは、バンド等の挟持具42によって使用者Aの頭部A1を挟持できる構成となっている。後頭部保持用マット41も、人体の後頭部が配置される部位を中抜きすることで、人体の後頭部をいっそう確実に挟持することが可能となる。
上述した後頭部保持用マット41と頭部保持用マット31は、強制牽引機構43によりフレーム20に沿って前端方向へ牽引される構成となっている。例えば、強制牽引機構43は、滑車44、ロープ45、錘46を含み、次のように構成することができる。すなわち、フレーム20の先端部に延出アーム47を連結し、この延出アーム47の先端部に滑車44が回転自在に装着してある。後頭部保持用マット41と頭部保持用マット31は、ロープ45を介して錘46に繋がっている。ロープ45は、滑車44に巻掛けてあり、錘46は下方向に垂れ下がる状態に配置してある。
錘46の自重によって、後頭部保持用マット41と頭部保持用マット31がフレーム20に沿って前方へ引っ張られる。その結果、後頭部保持用マット41と頭部保持用マット31に挟持された使用者Aの頭部A1が前方へ引っ張られて、頸椎A4が牽引される。
従来の頸椎牽引装置は、顎にバンドを当て、上方に引っ張る方式のものが知られている。この種の顎に牽引力を作用させる方式は、顎関節症と称する顎の関節異常を発症するおそれがあり好ましくない。
これに対し、本実施形態の頸椎牽引構造は、顔面と後頭部の周囲にマット31,41が当たり、その当接面に牽引力が作用するため、顎関節症のおそれはない。
なお、強制牽引機構は、図6に示した構成に限定されるものではないことは勿論である。
これに対し、本実施形態の頸椎牽引構造は、顔面と後頭部の周囲にマット31,41が当たり、その当接面に牽引力が作用するため、顎関節症のおそれはない。
なお、強制牽引機構は、図6に示した構成に限定されるものではないことは勿論である。
図7は、本発明の更に他の実施形態に係るベッドを示す図である。
図7に示すベッドは、フレーム20において、人体の頭部A1から胴部A2にかけてを支える部分が、複数のフレーム片25を回動自在に連結した構成となっている。この複数のフレーム片25を回動自在に連結してなるフレーム部分は、油圧シリンダ等の駆動アクチュエータ26によって、曲率を可変することができる構成となっている。同図(b)は、駆動アクチュエータ26によって上記曲率を可変できるフレーム部分が伸ばされて、曲率が大きくなった状態を示している。一方、同図(c)は、駆動アクチュエータ26によって上記曲率を可変できるフレーム部分が曲げられて、曲率が小さくなった状態を示している。
このように構成することで、個々の使用者Aに合わせて柔軟にフレーム20の湾曲形状を変更することが可能となり、使用者Aそれぞれが自然な姿勢でベッドに寝ることができる。
なお、フレーム20の人体胴部A2を支える部分のみをフレーム片25によって形成し、曲率を可変できる構成とすることもできる。また、フレーム20の全体をフレーム片25によって形成し曲率を可変できる構成とすることもできる。
図7に示すベッドは、フレーム20において、人体の頭部A1から胴部A2にかけてを支える部分が、複数のフレーム片25を回動自在に連結した構成となっている。この複数のフレーム片25を回動自在に連結してなるフレーム部分は、油圧シリンダ等の駆動アクチュエータ26によって、曲率を可変することができる構成となっている。同図(b)は、駆動アクチュエータ26によって上記曲率を可変できるフレーム部分が伸ばされて、曲率が大きくなった状態を示している。一方、同図(c)は、駆動アクチュエータ26によって上記曲率を可変できるフレーム部分が曲げられて、曲率が小さくなった状態を示している。
このように構成することで、個々の使用者Aに合わせて柔軟にフレーム20の湾曲形状を変更することが可能となり、使用者Aそれぞれが自然な姿勢でベッドに寝ることができる。
なお、フレーム20の人体胴部A2を支える部分のみをフレーム片25によって形成し、曲率を可変できる構成とすることもできる。また、フレーム20の全体をフレーム片25によって形成し曲率を可変できる構成とすることもできる。
10:土台、20:フレーム、21:ヒンジ、22:角度調整機構、23:腕置きマット、25:フレーム片、26:駆動アクチュエータ、30:マット、31:頭部保持用マット、32:胴部保持用マット、33:脚部保持用マット、41:後頭部保持用マット、42:挟持具、43:強制牽引機構、44:滑車、45:ロープ、46:錘、
Claims (10)
- 人体をうつ伏せに寝かせた状態で、当該人体の頭部から脚部にかけて保持する長さを有し、
且つ、人体の胴部から頭部側に向かって前下がりに傾斜させるとともに、人体の胴部から脚部に向かって後ろ下がりに傾斜させた姿勢で、人体を保持する基本形態を備えたベッド。 - 前記基本形態において、少なくとも人体の胴部を上方に膨らむ湾曲形状に曲げて保持する請求項1のベッド。
- フレームと、このフレームの上縁に沿って装着されたマットとを含み、前記マットの上面に人体をうつ伏せに寝かせた状態で、当該人体の頭部から脚部にかけて保持する長さを有するベッドであって、
前記フレームは、人体の胴部から頭部側に向かって前下がりに傾斜させるとともに、人体の胴部から脚部に向かって後ろ下がりに傾斜させた姿勢で、人体を保持する基本形態を備えた構成であるベッド。 - 前記フレームは、前記基本形態において、少なくとも人体の胴部を支える部分が、上方に膨らむ湾曲形状に形成してある請求項3のベッド。
- 前記フレームは、前記基本形態において、少なくとも人体の胴部を支える部分が、上方に膨らむクロソイド曲線に沿った湾曲形状に形成してある請求項4のベッド。
- 前記フレームは、人体の足先方向にある端部を支点として、鉛直面に沿って揺動自在であり、
且つ、前記フレームを駆動し任意の揺動位置に保持する角度調整機構を備えた請求項3乃至5のいずれか一項に記載したベッド。 - 前記マットは、人体の頭部を保持する頭部保持用マットと、人体の胴部から脚部にかけてを保持する一又は複数の他のマットとを含み、
前記頭部保持用マットは、前記フレームに沿って移動自在である請求項3乃至6のいずれか一項に記載したベッド。 - 前記他のマットは、人体の胴部を保持する胴部保持用マットと、前記人体の脚部を保持する脚部保持用マットとを含み、
前記脚部保持用マットが、前記フレームに沿って移動自在である請求項7のベッド。 - 前記頭部保持用マットは、人体の顔面を配置する部位を中抜きしてあり、
且つ、人体の後頭部側に配置され、前記頭部保持用マットと協働して人体の頭部を挟持する後頭部保持用マットと、
人体の頭部を挟持した頭部保持用マットおよび後頭部保持用マットを、前記フレームに沿って前端方向へ牽引する強制牽引手段と、を備えた請求項7又は8のベッド。 - 前記フレームは、少なくとも人体の胴部を支える部分が、複数のフレーム片を回動自在に連結して構成してあり、これら各フレーム片の相対的な回動によって曲率を調整可能な構成である請求項4のベッド。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100970474B1 (ko) | 2008-02-12 | 2010-07-16 | 김희경 | 척추 강화 장치 |
CN101637417B (zh) * | 2009-08-24 | 2012-04-18 | 欧阳刚 | 一种俯卧式颈椎校正装置 |
-
2005
- 2005-06-10 JP JP2005171646A patent/JP2006341019A/ja active Pending
Cited By (2)
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