JP2006340567A - 駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のSMAアクチュエータを並行して駆動する場合でも電流負荷のピークを抑制できる駆動装置を提供する。
【解決手段】撮像装置は、手振れ補正を行うためにイメージセンサ(可動部)をピッチ方向およびヨー方向に駆動する2組のアクチュエータを備えている。各アクチュエータは、可動部にプッシュプル配置で接続する2本の形状記憶合金(SMA)を有し、PWM制御により各SMAに電圧印加(通電)を行うことで可動部を目標位置に駆動できる。ここで、各アクチュエータを並行して駆動する場合には、PWM制御に関するキャリア周波数の1周期taを4分割し、それぞれの分割時間を各SMAの電圧印加に割り当てる(パルス信号Ja〜Jd)。これにより、電流波形Kaのように電流負荷の最大値をSMA1本分の通電電流に抑え、電流負荷のピークを抑制できる。
【選択図】図7

Description

本発明は、可動部に接続する複数の形状記憶合金を有するアクチュエータを駆動し、駆動制御値に基づく可動部の駆動を行う駆動装置に関する。
形状記憶合金(以下では「SMA」とも称する)は、マルテンサイト変態開始温度以下の温度で外力を受けて塑性変形しても、逆変態終了温度以上の温度に加熱されると記憶された形状(記憶形状)に復元するという特性を有している。このような特性を持つSMAをアクチュエータとして利用する技術が知られている。
上記SMAを用いたアクチュエータ(以下では「SMAアクチュエータ」ともいう)の利用技術は、例えば特許文献1に開示されている。この技術は、可動部にプッシュプル構成で一対のSMAが接続するX軸方向およびY軸方向の駆動機構に関して、一対のSMAのうち放熱して伸長する側のSMAには通電せず、加熱して収縮させる側のSMAのみに通電を行うことにより可動部をX軸方向やY軸方向に駆動させるものである。
特開2003−111458号公報
しかしながら、上記の特許文献1の技術では、X軸方向およびY軸方向それぞれの駆動機構において並行して可動部を駆動する場合には、X軸方向のSMAアクチュエータおよびY軸方向のSMAアクチュエータに対して同時に通電が行われることとなるが、この際、電流負荷のピークはSMA2本分以上の通電電流値となる。ここで、SMAアクチュエータは小型・軽量であるために携帯機器の可動機構を駆動するアクチュエータとして利用されることが多いが、携帯機器の電源からSMA2本分以上の通電電流を供給するのは難しい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、複数のSMAアクチュエータを並行して駆動する場合でも電流負荷のピークを抑制できる駆動装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、可動部に接続する複数の形状記憶合金を有するアクチュエータを駆動し、駆動制御値に基づく前記可動部の駆動が可能な駆動装置であって、(a)通電制御信号に基づき形状記憶合金に通電を行って加熱することで、前記可動部の駆動に連動する記憶形状への復元動作を行わせる通電手段と、(b)前記駆動制御値に基づき前記通電制御信号を生成する制御手段とを備え、前記制御手段は、(b-1)前記複数の形状記憶合金において2以上の形状記憶合金を並行して加熱する場合には、前記2以上の形状記憶合金それぞれに対して通電する通電時間帯を時間軸方向に拡散させた各通電制御信号を生成する通電拡散手段を有する。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る駆動装置において、前記形状記憶合金に通電を行うための電源ラインには、所定のコンデンサが接続されるとともに、前記通電拡散手段によって前記通電時間帯の重複を5.5マイクロ秒以下にする。
また、請求項3の発明は、請求項1の発明に係る駆動装置において、前記通電拡散手段によって前記通電時間帯を重複させない。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係る駆動装置において、前記アクチュエータは、前記可動部に対して互いにプッシュプルの配置で接続する1対の形状記憶合金を有する。
また、請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明に係る駆動装置において、前記通電制御信号は、間引き信号に基づく間引き処理が施されており、前記通電拡散手段は、前記間引き信号を用いて前記通電時間帯を時間軸方向に拡散させた各通電制御信号を生成する手段を有する。
また、請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明に係る駆動装置において、前記通電制御信号は、前記駆動制御値に比例したデューティ比を有するパルス幅変調信号である。
また、請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかの発明に係る駆動装置において、前記可動部は、異なる複数の駆動軸による駆動が可能となっており、前記2以上の形状記憶合金は、前記複数の駆動軸それぞれについて前記可動部を駆動するための形状記憶合金を含む。
また、請求項8の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかの発明に係る駆動装置において、前記可動部は、複数の可動体を有しており、前記2以上の形状記憶合金は、前記複数の可動体それぞれに接続する形状記憶合金を含む。
請求項1ないし請求項8の発明によれば、可動部に接続する複数の形状記憶合金において2以上の形状記憶合金を並行して加熱する場合には、2以上の形状記憶合金それぞれに対して通電する通電時間帯を時間軸方向に拡散させた各通電制御信号を生成する。その結果、電流負荷のピークを抑制できる。
特に、請求項2の発明においては、形状記憶合金に通電を行うための電源ラインには所定のコンデンサが接続されるとともに、通電拡散手段によって通電時間帯の重複を5.5マイクロ秒以下にするため、1つの形状記憶合金の加熱に必要な電流値程度に電流負荷のピークを抑えることができる。
また、請求項3の発明においては、通電拡散手段によって通電時間帯を重複させないため、1の形状記憶合金の加熱に必要な電流値に電流負荷のピークを抑えることができる。
また、請求項4の発明においては、アクチュエータが可動部に対して互いにプッシュプルの配置で接続する1対の形状記憶合金を有するため、アクチュエータの応答性を向上できる。
また、請求項5の発明においては、間引き信号を用いて通電時間帯を時間軸方向に拡散させた各通電制御信号を生成するため、各通電制御信号を簡易に生成できるとともに、省電力化が図れる。
また、請求項6の発明においては、通電制御信号が駆動制御値に比例したデューティ比を有するパルス幅変調信号であるため、通電制御信号を簡易で適切に生成できる。
また、請求項7の発明においては、2以上の形状記憶合金は複数の駆動軸それぞれについて可動部を駆動するための形状記憶合金を含むため、駆動軸ごとに並行して可動部を駆動する場合でも、電流負荷のピークを抑制できる。
また、請求項8の発明においては、2以上の形状記憶合金は複数の可動体それぞれに接続する形状記憶合金を含むため、可動体ごとに並行して駆動する場合でも、電流負荷のピークを抑制できる。
<第1実施形態>
<撮像装置の要部構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置1Aの機能構成を示すブロック図である。
撮像装置1Aは、例えばデジタルカメラとして構成されており、手振れ補正機能を有している。
この撮像装置1Aは、撮影光学系10とイメージセンサ11と2次元位置センサ12とを備えるとともに、イメージセンサ11を駆動するための駆動部(駆動システム)2Aと、駆動部2Aを制御するデジタル制御部19とを備えている。また、撮像装置1Aは、手振れを検出して手振れ信号を出力する手振れ検出部13と、撮像装置1Aの筐体内に設けられている温度センサ14と、撮影指示を行うために撮影者が操作するレリーズ釦15とを備えている。
撮影光学系10は、例えば複数のレンズからなり、撮影する被写体をイメージセンサ11の撮像面に結像させるための部位である。
イメージセンサ11は、例えばCCDとして構成されており、撮影光学系10によって結像された被写体光像を光電変換して画像信号を生成する。このイメージセンサ(可動部)11は、アクチュエータ20(後で詳述)で保持されており、異なる2の駆動軸による駆動、具体的にはYaw方向およびPitch方向に関する移動が可能となっている。そして、イメージセンサ11の位置は、マグネットおよび2次元のホール素子を有する2次元位置センサ12で検出できる。
駆動部2Aは、Yaw方向およびPitch方向それぞれについてイメージセンサ11を駆動するための2個のアクチュエータ20(Y駆動アクチュエータ21およびP駆動アクチュエータ22)と、アクチュエータ20を駆動させるための駆動回路部(駆動装置)23Aとを有している。
Y駆動アクチュエータ21は、形状記憶合金(SMA)を有するアクチュエータとして構成されており、イメージセンサ11をYaw方向に駆動する。
P駆動アクチュエータ22も、SMAを有するアクチュエータとして構成されており、イメージセンサ11をPitch方向に駆動する。
駆動回路部23Aは、デジタル制御部19からの制御信号に基づきアクチュエータ20に駆動電力を供給する(後で詳述)。この駆動回路部23Aにより、手振れ検出部13で検出される撮像装置1Aの揺れに応じてY・P駆動アクチュエータ21、22の駆動を行い、イメージセンサ11を移動させることによって、被写体光像の結像位置をシフトできるため、撮像装置1Aの手振れ補正が可能となる。
手振れ検出部13は、撮像装置1Aの揺れを検出する2個のジャイロ130(Y振れ検出ジャイロ131、P振れ検出ジャイロ132)と、ジャイロ130からの信号を処理する信号処理回路133とを備えている。
Y振れ検出ジャイロ131は、揺れ検出を行えるジャイロセンサとして構成されており、撮像装置1Aが手振れによってYaw方向(水平方向)に回転する場合の回転振れを検出して、その角速度信号を出力する。
P振れ検出ジャイロ132も、揺れ検出を行えるジャイロセンサとして構成されており、撮像装置1Aが手振れによってPitch方向(垂直方向)に回転する場合の回転振れを検出して、その角速度信号を出力する。
信号処理回路133は、主に各ジャイロ130から出力される角速度信号を増幅するための部位である。
温度センサ14は、撮像装置1Aの特定部位について温度変化による性能変化を補正するために設けられている。具体的には、2次元位置センサ12の補正や、Y・P駆動アクチュエータ21、22の駆動周波数、駆動電圧等を必要に応じて補正し最適な手振れ補正を行えるようにする。
デジタル制御部19は、例えばCPUおよびメモリを有し、撮像装置1Aの各部を統括的に制御する部位である。このデジタル制御部19は、信号処理回路133からの出力信号に基づき手振れを検出する振れ量検出部191と、係数変換部192と、駆動制御部193と、シーケンスコンロトール部194とを備えている。
振れ量検出部191は、信号処理回路133から出力される撮像装置1AのY方向およびP方向の回転振れ(角速度)を一定の時間間隔で取り込み、角速度信号を角度信号に変換する積分処理を行う。これにより、撮像装置1AにおけるYaw方向の振れ量detyとPitch方向の振れ量detpとが算出されることとなる。
係数変換部192は、振れ量検出部191で検出された振れ量dety、detpを移動量py、ppに変換する部位である。
駆動制御部193は、係数変換部192から出力された移動量py、ppに基づき、駆動回路部23Aに制御信号を送る部位である。この駆動制御部193においては、最適制御値を演算してフィードバック制御を行うことにより、イメージセンサ11の高性能な駆動が実現できることとなる。
シーケンスコントロール部194は、撮像装置1Aの撮影や手振れ補正に関するシーケンスを制御する。例えば、撮影制御においては、撮影者によるレリーズ釦15の半押し(S1オン)が行われると測光や測距などの撮影準備動作を開始し、レリーズ釦15の全押し(S2オン)が行われると本撮影の撮影状態に移行する。そして、本撮影時において手振れ補正モードに設定されている場合には、手振れ補正動作が実施されることとなる。この手振れ補正動作では、次の順番でシーケンスが制御される。
(1)振れ量検出部191において、信号処理回路133からの角速度信号を取り込んで、上記の振れ量(dety、detp)を検出する。
(2)係数変換部192において、振れ量(dety、detp)を移動量(py、pp)に変換する。
(3)駆動制御部193において、移動量(py、pp)を最適な駆動制御量に変換する。
以上のような処理をシーケンスコントロール部194で行うことにより、適切な手振れ補正が実施できることとなる。
<駆動部2Aの構成>
図2は、駆動部2Aの構成を説明するための図である。なお、駆動部2Aには、図1に示すように2個のアクチュエータ20が設けられているが、便宜上、一方のアクチュエータ20のみを図示している。
アクチュエータ20は、イメージセンサ11に連結する1の可動体としての可動部24と、可動部24の両端にプッシュ・プルの配置で接続するワイヤ状のSMA25(25a、25b)と、一対のSMA25a、25bそれぞれの端部を固定するための固定部26a、26bとを備えている。
可動部24の両端および固定部26a、26bには、2本のSMA25それぞれの端部を固定するための端子部24f、26fが設けられている。これらの端子部24f、26fは、導電性を有しており、SMA25a、25bに電気を流して通電する場合の端子として機能する。
SMA25は、例えば20Ωの抵抗値を有しており、その両端に接続する端子部24f、26fから通電されると、ジュール熱が発生しSMA25自身が加熱される。この加熱により、SMA25は記憶された形状に回復するため、可動部24を一定の方向(X方向)に駆動することが可能となる。ここで、各SMA25は、通電による加熱によって収縮動作を行うように一定の縮み量が記憶されており、図2に示す中立位置において適度な応力が加えられている。なお、SMA25は、通電による加熱速度(SMA25の温度上昇率)と通電の停止からの放熱速度(SMA25の温度降下率)とがほぼ等しい特性を有している。
このようなアクチュエータ20の構成により、SMA25aを通電すると可動部24が+X方向に移動し、SMA25bを通電すると可動部24が−X方向に移動することとなる。SMA25の特性について、以下で詳しく説明する。
図3は、SMA25における通電電流と変位との関係を示す図である。この図3においては、横軸が電流値を示しており、縦軸がSMA25の変位を示している。
SMA25は、通電電流が30mAに相当する電流値I1になると収縮方向に変形が開始されるとともに、120mAに相当する電流値I2に達すると変形が完了する。すなわち、SMA25をオーステナイト変態開始温度に加熱するために必要な電流値I1から、変態終了温度に加熱するために必要な電流値I2までの領域が、SMA25で変形が生じる変態温度領域に相当する。
図4は、SMA25の通電によるステップ応答の結果を示す図である。この図4においては、横軸が時間を示しており、縦軸がSMA25の変位(%)を示している。
SMA25においては、80mA、100mA、120mAおよび140mAの各電流のステップ入力を行った場合、グラフGa〜Gdに示すように変位が時間の経過とともに変化する。
グラフGcおよびグラフGdに示すように、120mAを通電する場合も140mAを通電する場合も変位が4.2%付近に収束している。このことから、120mAの電流を通電する場合に変位が飽和することが言えるが、この場合にはグラフの傾斜部Ktに相当する応答速度も略最大となる。換言すれば、SMA25において最大の変位速度を得られる必要最低限の電流値は、120mAとなる。なお、SMA25自身の抵抗値を上記のように20Ωとすれば、120mAの電流値を通電するには、20[Ω]×0.12[A]=2.4[V]の電圧の印加が必要である。
図2に戻って、説明を続ける。
駆動回路部23Aは、各SMA25に電圧を印加して電力供給を行う電力供給回路27と、電力供給回路27に駆動制御信号を送る制御回路28Aとを備えている。
電力供給回路27は、例えばパワーアンプとして構成されており、制御回路28Aからの駆動制御信号に基づく電圧をSMA25に印加する。すなわち、電力供給回路27によって、制御回路28Aから送られる通電制御信号に基づきSMA25に通電を行って加熱することで、可動部24の駆動に連動するSMA25の記憶形状への復元動作を行えることとなる。なお、電力供給回路27においては、パワーアンプに限らず、定電圧制御機能付きのHブリッジドライバとして構成されていても良い。
制御回路28Aは、デジタル制御部19から入力される制御信号に基づき、可動部24を目標変位(駆動制御値)分だけ駆動するために必要なSMA25の通電電流を演算して、演算結果を通電制御信号として電力供給回路27に出力する。
以上のような構成を有する駆動部2Aの駆動原理について以下で説明する。
<駆動部2Aの駆動原理>
駆動部2Aでは、各SMA25a、25bに基準バイアス電流(以下では単に「バイアス電流」ともいう)を通電して、アクチュエータ20の応答性の向上が図られているが、このバイアス電流について、まず説明する。
SMA25は、図3に示すような電流・変位の特性を有しており、変態開始温度となる電流値I1から変態終了温度となる電流値I2までの範囲では通電に対して良好な応答性が得られる。そこで、バイアス電流に対応するSMA25への投入電流の平均値は、上記の電流値I1〜I2の範囲内になるように設定する。
図5は、駆動部2Aの駆動原理を説明するための図である。ここで、図5(a)および図5(b)は、SMA25aおよびSMA25bに対する印加電圧の信号波形Ma、Mbを示している。
制御回路28Aにおいては、パルス信号(PWM信号)に基づきSMA25に印加電圧が与えられる。ここで、パルス信号における電圧の平均値はSMA25への投入電力に相当するため、SMA25a、25bに対する各パルス信号のデューティ比を調整すれば加熱量、つまり変位量を制御できることとなる。なお、パルス信号のキャリア周波数(搬送周波数)については、SMA25の応答性に対して十分に高速な周波数(例えば1kHz以上)に設定することで、パルス信号そのものに追従することによる駆動誤差の影響が無視できるレベルに抑えるようにする。また、SMA25の応答速度を向上させるために、パルス信号におけるオン時のピーク電圧値をSMAの応答速度がほぼ飽和する電流値120mA(図4参照)に相当する電圧(例えば2.4[V])以上に設定する。
図5(a)および図5(b)に示す時間帯t11においては、制御回路28Aにより上述のバイアス電流に対応するパルス信号Ma1、Mb1が生成される。これらのパルス信号Ma1、Mb1については、SMA25に通電する単位時間当たりの平均電流がバイアス電流に対応しており、デューティ比a1/t11(=b2/t11)を有するパルス信号となっている。
このようにバイアス電流に対応するデューティ比のパルス信号Ma1、Mb1がSMA25a、25bに印加されることにより、可動部24は図2に示す中立位置を目標位置とする変位が与えられることとなる。
可動部24を−X方向(図2)に駆動するためには、時間帯t12のようにパルス信号Ma2、Mb2が制御回路28Aで生成される。すなわち、SMA25bに対するパルス信号Mb2のデューティ比b2/t12については、パルス信号Mb1における基準のデューティ比b1/t11に対して、−X方向への目標変位に応じた大きさのデューティ比が加算される。一方、SMA25aに対するパルス信号Ma2のデューティ比a2/t12については、a2=b1−b2+a1が成立するように電圧オン時間a2が減少して設定される。
このように可動部24の目標変位(駆動制御値)に比例したデューティ比を有するパルス幅変調信号Ma2、Mb2に基づきSMA25a、25bに電圧印加が繰り返して行われることにより、SMA25bの収縮動作が連続して行われるとともにSMA25aが伸長し、可動部24が徐々に−X方向(図2)の目標位置に移動されることとなる。
一方、可動部24を+X方向(図2)に駆動するためには、時間帯t13のようにパルス信号Ma3、Mb3が制御回路28Aで生成される。すなわち、SMA25aに対するパルス信号Ma3のデューティ比a3/t13については、パルス信号Ma1のデューティ比a1/t11に対して、+X方向への目標変位に応じた大きさのデューティ比が加算され、SMA25bに対するパルス信号Mb3のデューティ比b3/t13については、b3=a1−a3+b1が成立するように電圧オン時間b3が減少して設定されることとなる。
このようなパルス信号Ma3、Mb3に基づく電圧の印加がSMA25a、25bに対して繰り返して行われることにより、SMA25aの収縮動作が連続して行われるとともにSMA25bが伸長し、可動部24が徐々に+X方向(図2)に移動されることとなる。
以上のような駆動原理により可動部24を目標変位に応じて駆動できることとなるが、図5に示すように各SMA25に電圧を印加すると、SMA25aおよびSMA25bに同時に電圧が印加される時間帯(例えば図6に示す時間帯a2、b3)において電流負荷が2倍に増加する。
このような電流負荷のピークを抑えるための駆動部2A全体の動作を説明する。
<駆動部2A全体の動作>
駆動部2Aは、2本のSMAを有する2組のアクチュエータ20を備えるため、合計4本のSMAを有している。そこで、これらのSMAを区別するため、Y駆動アクチュエータ21に設けられる2本のSMAをSMAy1、SMAy2と称するとともに、P駆動アクチュエータ22に設けられる2本のSMAをSMAp1、SMAp2と称して、駆動部2A全体の動作を説明する。
通常、手ぶれ補正のように高速な応答性が必要なサーボ制御系でSMAアクチュエータを使用する場合、SMAの変態に関する応答速度を高めるために瞬間的に大電流を流すのが好ましいが、耐久性の劣化、冷却時間増加による応答性の低下を招くため、最大変位(図3に示す電流値Imから電流値I2(120mA)までの電流が平均的に必要な変位)を生じさせる駆動を実施しなくてもよいようにSMAアクチュエータの長さが設計されている。すなわち、応答性確保のためにパルス信号における通電オン時の電流値は上述の120[mA]に設定する一方、必要な変位量は60[mA]程度の平均的な電流値で得られるため、駆動パルス信号のデューティ比は50%以下で十分となる。このようなSMAアクチュエータの特徴を活用して、撮像装置1Aでは以下で説明する駆動部2A全体の動作が行われることとなる。
図7は、駆動部2A全体の動作を説明するための図である。ここで、図7(a)〜(d)は、SMAy1、SMAy2、SMAp1およびSMAp2に対する印加電圧のパルス信号Ja〜Jdを示している。また、図7(e)は、駆動部2A全体でSMAに供給する通電電流の波形Kaを示している。
SMAy1、SMAy2、SMAp1およびSMAp2に通電するための各パルス信号Ja〜Jdにおいては、まずキャリア周波数を同一に設定する。このキャリア周波数については、上述したようにSMAの応答性に対して十分に高速な周波数(例えば1kHz以上)に設定する。
次に、キャリア周波数における1周期分の時間ta[sec]を4つに等分割し、分割した時間(以下では「分割時間」ともいう)ta/4[sec]ごとに順に各SMAに電圧印加を行うようにする。
具体的には、SMAy1に電圧を印加できる時間として図7(a)に示すように周期taのうちの最初の分割時間ta1が割り当てられるとともに、SMAy2に電圧を印加できる時間として図7(b)に示すように周期taのうちの2番目の分割時間ta2が割り当てられる。また、SMAp1に電圧を印加できる時間として図7(c)に示すように周期taのうちの3番目の分割時間ta3が割り当てられるとともに、SMAp2に電圧を印加できる時間として図7(d)に示すように周期taのうちの最後(4番目)の分割時間ta4が割り当てられる。すなわち、SMAy1、SMAy2、SMAp1およびSMAp2それぞれに対して通電する通電時間帯を時間軸方向に拡散させた各パルス信号(通電制御信号)Ja〜Jdが生成される。
各SMAのパルス信号Ja〜Jdにおいて、割り当てられた分割時間ta/4を限度(デューティ比100%)として、デューティ比を変化させることにより、可動部24を所望の2次元位置に駆動できることとなる。
以上のようにキャリア周波数の1周期を4つに時分割して各SMAの通電時間に割り当てることにより、図7(e)に示す通電電流の波形Kaのように電流負荷の最大値をSMA1本分の通電電流に抑えることでき、電流負荷の平準化が図れる。
すなわち、駆動部2A全体の動作では、パルス信号Ja〜Jdにおいて各SMAに対する通電時間帯を重複させいないため、駆動部2Aに設けられた4本のSMAにおいて2以上のSMAを並行して加熱する場合でも、電流負荷のピークを抑制できることとなる。
また、駆動部2A全体の動作については、図7に示すようにキャリア周波数の1周期を4等分して各SMAの通電可能時間として割り当てるのは必須でなく、図8および図9に示すような時分割を行うようにしても良い。
図8は、駆動部2A全体の他の動作を説明するための図である。ここで、図8(a)〜(d)は、SMAy1、SMAy2、SMAp1およびSMAp2に対する印加電圧のパルス信号Je〜Jkを示している。また、図8(e)は、駆動部2A全体でSMAに供給する通電電流の波形Kbを示している。
SMAy1、SMAy2、SMAp1およびSMAp2に通電するための各パルス信号Je〜Jkにおいては、まずキャリア周波数を同一に設定する。次に、キャリア周波数における1周期分の時間tb[sec]を不均等に4分割して、各分割時間ごとに順に各SMAに電圧印加を行うようにする。
具体的には、SMAy1に電圧を印加できる時間として図8(a)に示すように周期tbのうちの最初の分割時間tb1(=6tb/20)[sec]が割り当てられるとともに、SMAy2に電圧を印加できる時間として図8(b)に示すように周期tbのうちの2番目の分割時間tb2(=5tb/20)[sec]が割り当てられる。また、SMAp1に電圧を印加できる時間として図8(c)に示すように周期tbのうちの3番目の分割時間tb3(=4tb/20)[sec]が割り当てられるとともに、SMAp2に電圧を印加できる時間として図8(d)に示すように周期tbのうちの最後(4番目)の分割時間tb4(=5tb/20)[sec]が割り当てられる。
各SMAのパルス信号Je〜Jkにおいては、割り当てられた各分割時間を限度(デューティ比100%)として、デューティ比を変化させることにより、可動部24を所望の2次元位置に駆動できることとなる。
以上のようにキャリア周波数の1周期を4分割して各SMAの通電時間に割り当てることにより、図8(e)に示すように電流負荷の最大値を1本分のSMAへの通電電流に抑えることでき、電流負荷の平準化が図れる。また、図8に示す不均一な時分割は、各SMAが必要とする最大の通電電流値が異なる場合において有効である。
図9は、駆動部2A全体の他の動作を説明するための図である。ここで、図9(a)〜(d)は、SMAy1、SMAy2、SMAp1およびSMAp2に対する印加電圧のパルス信号Jp〜Jsを示している。また、図9(e)は、駆動部2A全体でSMAに供給する通電電流の波形Kcを示している。
SMAy1、SMAy2、SMAp1およびSMAp2に通電するための各パルス信号Jp〜Jsにおいては、キャリア周波数を同一に設定するが、その1周期tc[sec]の時分割では、次のSMAに対するパルス信号のONタイミングを、前のSMAに対するパルス信号のOFFタイミングに適合させるように設定する。
具体的には、SMAy1の電圧印加は、図9(a)に示すように周期tcのうち最初の時間tc1(=tc/4×SMAy1のデューテイ比)に行われるとともに、SMAy2の電圧印加は、図9(b)に示すようにパルス信号Jpのオフ動作直後に開始され、時間tc2(=tc/4×SMAy2のデューテイ比)[sec]の間、実施される。また、SMAp1の電圧印加は、図9(c)に示すようにパルス信号JqのOFFタイミングから開始され、時間tc3(=tc/4×SMAp1のデューテイ比)[sec]の間、実施されるとともに、SMAp2の電圧印加は、図9(d)に示すようにパルス信号JrのOFFタイミングから開始され、時間tc4(=tc/4×SMAp2のデューテイ比)[sec]の間、実施される。
以上のようにキャリア周波数の1周期を4つに時分割して各SMAの通電を行っても、図9(e)に示すように電流負荷の最大値を1本分のSMAへの通電電流に抑えることでき、電流負荷の平準化が図れる。
なお、駆動部2A全体の動作については、各SMAへの通電時間帯を完全にずらしていたが、各SMAに通電を行うための電源ラインに適切な容量のコンデンサを接続すれば通電時間帯を多少重複させるようにしても良い。具体的には、電源ラインに10[μF]程度のコンデンサを設けることにより、5.5μsec程度以下の通電時間帯の重複であれば、必要な電流を上記のコンデンサから瞬間的に出力できるため、システム電源(撮像装置1Aの電源)の負荷はほとんど変化しない。その結果、電流負荷の最大値をSMA1本分程度の通電電流に抑えて、電流負荷のピークを抑制できることとなる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る撮像装置1Bについては、図1および図2に示す第1実施形態の撮像装置1Aと類似の構成を有しているが、駆動部の構成が異なっている。
すなわち、第2実施形態の駆動部2Bにおいては、以下の動作を行える制御回路28Bを有している。
<駆動部2B全体の動作>
図10は、駆動部2B全体の動作を説明するための図である。ここで、図10(a)および図10(b)は、Y駆動アクチュエータ21に関する印加電圧のパルス信号Pa、P駆動アクチュエータ22に関する印加電圧のパルス信号Pbを示している。また、図10(c)および図10(d)は、SMAへの印加電圧を間引くためのパルス信号(間引きパルス信号)Qa、Qbを示している。
Y駆動アクチュエータ21においては、SMAy2の駆動パルスとして図10(a)に示すパルス信号Paをそのまま使用するとともに、SMAy1の駆動パルスとしてパルス波形Paを論理反転させたパルスを使用する。これにより、SMAy1およびSMAy2に対する各駆動パルスは、一方がオン時には他方がオフとなる相補的な信号となる。なお、パルス信号Paのキャリア周波数(1/td)は、SMAの応答性に対して十分に高速な周波数に設定する。
ここで、パルス信号Paのデューティ比を50%に設定すれば、SMAy1およびSMAy2の通電量が等しくなるため、可動部24を中立位置に移動できる。一方、パルス信号Paのデューティ比を50%より小さくすると、SMAy1の通電量が増加してSMAy2の通電量が減少するため、可動部24を+方向に移動できる。また、パルス信号Paのデューティ比を50%より大きくすると、SMAy2の通電量が増加してSMAy1の通電量が減少するため、可動部24を−方向に移動位できることとなる。
P駆動アクチュエータ22においても、上記のY駆動アクチュエータ21と同様にSMAp2の駆動パルスとして図10(b)に示すパルス信号Pbをそのまま使用するとともに、SMAp1の駆動パルスとしてパルス信号Pbを論理反転させたパルスを使用する。これにより、SMAp1およびSMAp2に対する各駆動パルスは、一方がオン時には他方がオフとなる相補的な信号となる。なお、パルス信号Pbのキャリア周波数も、SMAの応答性に対して十分に高速な周波数に設定する。図10(a)、(b)では、Y駆動用のパルス信号PaとP駆動用のパルス信号Pbを同一のキャリア周波数としているが、上述の条件のもと任意の周波数に設定すれば良い。
ここで、上記のパルス信号Paの場合と同様に、パルス信号Pbのデューティ比を制御すれば、可動部24をPitch方向の所望位置に移動できることとなる。
次に、駆動部2Bでの省電力化を図るため、上述した各SMAの駆動パルスに対して、間引きパルス信号Qa、Qbによる間引き処理を施すこととする。この間引きパルス信号Qa、Qbについて詳しく説明する。
間引きパルス信号Qa、Qbにおいては、キャリア周波数(1/te)が同一に設定されるが、上記の駆動パルスのキャリア周波数に対して高周波数に設定される。そして、キャリア周波数における1周期分の時間te[sec]を2分割し、分割時間te/2[sec]ごとに間引きパルス信号Qa、Qbで交互にオン信号を発生させるようにする。
具体的には、Y駆動アクチュエータ21について電圧を印加できる時間として、図10(c)に示すように周期teのうちの最初の分割時間te1が割り当てられるとともに、P駆動アクチュエータ22について電圧を印加できる時間として、図10(d)に示すように周期teのうちの2番目の分割時間te2が割り当てられる。
各間引きパルス信号Qa、Qbにおいては、割り当てられた分割時間te/2を限度(デューティ比100%)として、デューティ比を変化させることにより、間引き率を制御できることとなる。
以上の間引きパルス信号Qa、Qbに基づきSMAy1、SMAy2、SMAp1およびSMAp2の各駆動パルスについて間引き処理した結果を、図11に示す。
図11(a)に示すSMAy1の印加電圧のパルス信号Paaは、パルス信号Pa(図10(a))を反転させた駆動パルス信号と間引きパルス信号Qa(図10(c))とに関する論理積演算により生成された信号であり、図11(b)に示すSMAy2の印加電圧のパルス信号Pabは、パルス信号Pa(図10(a))をそのまま用いた駆動パルス信号と間引きパルス信号Qa(図10(c))とに関する論理積演算により生成された信号である。また、図11(c)に示すSMAp1の印加電圧のパルス信号Pbaは、パルス信号Pb(図10(b))を論理反転させた駆動パルス信号と間引きパルス信号Qb(図10(d))とに関する論理積演算により生成された信号であり、図11(d)に示すSMAp2の印加電圧のパルス信号Pbbは、パルス信号Pb(図10(b))をそのまま用いた駆動パルス信号と間引きパルス信号Qb(図10(d))とに関する論理積演算により生成された信号である。
以上のように相補的な関係を有する一対の駆動パルス信号ごとに、オン信号のタイミングが異なる間引きパルスにより間引き処理を行うため、図11(e)に示すように電流負荷の最大値をSMA1本分の通電電流に抑えることでき、電流負荷の平準化が図れる。
すなわち、駆動部2B全体の動作では、間引きパルス信号を用いて各SMAの通電時間帯を時間軸方向に拡散させることにより各通電時間帯の重複をなくすため、電流負荷のピークを抑制できることとなる。
なお、駆動部2B全体の動作については、図10(c)および図10(d)に示すようにキャリア周波数の周期teを2等分した時間te1、te2を各間引きパルスのオン出力可能時間に割り当てるのは必須でなく、図12に示すように各間引きパルスのオン出力時間を割り当てるようにしても良い。
図12は、駆動部2Bにおける他の間引きパルス信号を説明するための図である。
各間引きパルス信号Qc、Qdについては、キャリア周波数が同一に設定されるが、キャリア周波数の1周期tf[sec]に関する時分割では、例えば間引きパルス信号Qcのオン出力時間帯tf1の直後に間引きパルス信号Qdのオン出力時間帯tf2がくるように、間引きパルス信号QdのONタイミングを、間引きパルス信号QcのOFFタイミングに適合させるように設定する。
以上のような間引きパルス信号Qc、Qdによっても、電流負荷の最大値をSMA1本分の通電電流に抑えることでき、電流負荷の平準化が図れることとなる。
なお、駆動部2B全体の動作については、各SMAへの通電時間帯を完全にずらしていたが、各SMAに通電を行うための電源ラインに適切な容量のコンデンサを接続すれば通電時間帯を多少重複させるようにしても良い。具体的には、電源ラインに10[μF]程度のコンデンサを設けることにより、5.5μsec程度以下の通電時間帯の重複であれば、必要な電流を上記のコンデンサから瞬間的に出力できるため、システム電源(撮像装置1Bの電源)の負荷はほとんど変化しない。その結果、電流負荷の最大値をSMA1本分程度の通電電流に抑えて、電流負荷のピークを抑制できることとなる。
<変形例>
◎上記の各実施形態におけるアクチュエータについては、図2に示すようにSMA25の伸縮方向と可動部24の移動方向とが一致するように構成されるのは必須でなく、図13に示すように2本のSMA25の伸縮によって可動部24が支点Coを中心として回動するプッシュプル構成であっても良い。
◎上記の各実施形態における可動部については、1つの可動体として構成されるのは必須でなく、複数の可動体で構成されても良い。この場合でも、複数の可動体それぞれに接続するSMAアクチュータを加熱し各可動体を並行して駆動する時には、上述のように各SMAの通電時間帯を時間軸方向に拡散させて重複させないことで、電流負荷のピークを抑制できることとなる。
本発明の第1実施形態に係る撮像装置1Aの機能構成を示すブロック図である。 駆動部2Aの構成を説明するための図である。 SMA25における通電電流と変位との関係を示す図である。 SMA25の通電によるステップ応答の結果を示す図である。 駆動部2Aの駆動原理を説明するための図である。 電流負荷のピークを説明する図である。 駆動部2A全体の動作を説明するための図である。 駆動部2A全体の他の動作を説明するための図である。 駆動部2A全体の他の動作を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る駆動部2B全体の動作を説明するための図である。 駆動部2B全体の動作を説明するための図である。 駆動部2Bにおける他の間引きパルス信号を説明するための図である。 本発明の変形例に係るアクチュエータ20Aの構成を説明するための図である。
符号の説明
1A、1B 撮像装置
2A、2B 駆動部
20、20A アクチュエータ
23A、23B 駆動回路部
24 可動部
25、25a、25b 形状記憶合金(SMA)
27 電力供給回路
28A、28B 制御回路

Claims (8)

  1. 可動部に接続する複数の形状記憶合金を有するアクチュエータを駆動し、駆動制御値に基づく前記可動部の駆動が可能な駆動装置であって、
    (a)通電制御信号に基づき形状記憶合金に通電を行って加熱することで、前記可動部の駆動に連動する記憶形状への復元動作を行わせる通電手段と、
    (b)前記駆動制御値に基づき前記通電制御信号を生成する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    (b-1)前記複数の形状記憶合金において2以上の形状記憶合金を並行して加熱する場合には、前記2以上の形状記憶合金それぞれに対して通電する通電時間帯を時間軸方向に拡散させた各通電制御信号を生成する通電拡散手段、
    を有することを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記形状記憶合金に通電を行うための電源ラインには、所定のコンデンサが接続されるとともに、
    前記通電拡散手段によって前記通電時間帯の重複を5.5マイクロ秒以下にすることを特徴とする駆動装置。
  3. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記通電拡散手段によって前記通電時間帯を重複させないことを特徴とする駆動装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の駆動装置において、
    前記アクチュエータは、前記可動部に対して互いにプッシュプルの配置で接続する1対の形状記憶合金を有することを特徴とする駆動装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の駆動装置において、
    前記通電制御信号は、間引き信号に基づく間引き処理が施されており、
    前記通電拡散手段は、
    前記間引き信号を用いて前記通電時間帯を時間軸方向に拡散させた各通電制御信号を生成する手段、
    を有することを特徴とする駆動装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の駆動装置において、
    前記通電制御信号は、前記駆動制御値に比例したデューティ比を有するパルス幅変調信号であることを特徴とする駆動装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の駆動装置において、
    前記可動部は、異なる複数の駆動軸による駆動が可能となっており、
    前記2以上の形状記憶合金は、前記複数の駆動軸それぞれについて前記可動部を駆動するための形状記憶合金を含むことを特徴とする駆動装置。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の駆動装置において、
    前記可動部は、複数の可動体を有しており、
    前記2以上の形状記憶合金は、前記複数の可動体それぞれに接続する形状記憶合金を含むことを特徴とする駆動装置。
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