JP2006340519A - 光ケーブル自動巻き取り器および自動巻き取り器を備えた光ケーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡便な構造で、極端な曲げに弱い光ケーブルに好適に適用できる光ケーブル自動巻き取り器および自動巻き取り器を備えた光ケーブルを提供する。
【解決手段】 光ケーブル1が備える自動巻き取り器10は、主ばね5aと主ばね5aと巻き方向が逆である副ばね5bからなるS字状のぜんまいばね5を回転駆動源とし、光ケーブル1の巻き方向を変換させる変換ガイド6aが形成された回転ドラム6と、主ばね5aの渦巻き中央端部に連結される第1の割溝6iを有し、回転ドラム6のぜんまいばね5側の底面に一端が固定される第1の軸柱6gと、第1の軸柱6gの他端が固定される回転歯車7と、副ばね5bの中央端部に連結される第2の軸柱4fおよび回転歯車7を収容する凹部4dが設けられ、凹部4dの副ばね5b側の内壁に回転歯車7と噛み合う係止突起4eが形成されているケース4と、ケース上蓋3とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 光ケーブル1が備える自動巻き取り器10は、主ばね5aと主ばね5aと巻き方向が逆である副ばね5bからなるS字状のぜんまいばね5を回転駆動源とし、光ケーブル1の巻き方向を変換させる変換ガイド6aが形成された回転ドラム6と、主ばね5aの渦巻き中央端部に連結される第1の割溝6iを有し、回転ドラム6のぜんまいばね5側の底面に一端が固定される第1の軸柱6gと、第1の軸柱6gの他端が固定される回転歯車7と、副ばね5bの中央端部に連結される第2の軸柱4fおよび回転歯車7を収容する凹部4dが設けられ、凹部4dの副ばね5b側の内壁に回転歯車7と噛み合う係止突起4eが形成されているケース4と、ケース上蓋3とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、光ケーブル自動巻き取り器および自動巻き取り器を備えた光ケーブルに関し、特に、極端な曲げに弱い光ケーブルに好適に適用できる簡便な構造の光ケーブル自動巻き取り器および自動巻き取り器を備えた光ケーブルに関する。
FTTH(Fiber To The Home)やFTTB(Fiber To The Building)が進むにつれて、光送受信機がラップトップやノートブック等のポータブル式コンピューターに、もしくはPCカードに搭載されることが予想される。光コンセントもしくは中継アダプタから光送受信機までを中継線として光ケーブルで接続するが、光ケーブルは固定長で製造されるため、使用時の余長部、および持ち運び時には簡易ドラムに巻いたり、束取りしたりすることになる。このように中継線は嵩張り、煩雑かつ整理し難くなる。
従来、ケーブルを巻き取る装置(機構)としては、以下のものが提案されている(例えば、特許文献1乃至特許文献3参照)。
特許文献1には、電話線の巻き取りおよび引き出しを行うことのできる収容装置が開示されている。
特許文献2には、USBケーブルの巻き取りおよび引き出しを行うことのできるケーブル巻き取り器が開示されている。
特許文献3には、光ケーブルを含む種々のケーブルの巻き取りおよび引き出しを行うことのできるケーブル巻き取り機構が開示されている。
特開平8−172718号公報
実用新案登録第3097567号公報
特開平9−84244号公報
しかし、特許文献1記載の収容装置は、手動巻きのため、収納時の作業に手間がかかり、ある程度の長さを要する光コネクタには不向きである。また、リール(回転ドラム)へ収納される側のジャック(コネクタ)を収容する際にケーブル曲げ半径がきついため、ある程度の許容曲げ半径を必要とする光ケーブルには適用できない。
また、特許文献2記載のケーブル巻き取り器は、渦形バネの周りにケーブルを収納する構造であり、ケーブルの曲りが光ファイバでは破断する(又は伝送損失が大きくなる)ほどのきつい曲げ半径で固定されている構造となっているため、光ケーブル用には適用できない。また、ケーブルを引き出すほどケーブルに対する張力が増していき、光ケーブルには過酷である。さらに、コネクタ部を収納する機構はないため、保管時や持ち運び時にコネクタに損傷を与える恐れがある。
また、特許文献3記載のケーブル巻き取り機構は、構造が大変複雑であり、サイズが大きく、質量も重いため、持ち運びには不便である。
従って、本発明の目的は、簡便な構造で、極端な曲げに弱い光ケーブルに好適に適用できる光ケーブル自動巻き取り器および自動巻き取り器を備えた光ケーブルを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、主ばねと前記主ばねと巻き方向が逆である副ばねからなるS字状のぜんまいばねにより回転駆動される光ケーブル自動巻き取り器であって、光ケーブルの巻き方向を変換させる変換ガイドが形成された回転盤と、前記主ばねの渦巻き中央端部に連結される連結部を有し、前記回転盤の前記ぜんまいばね側の底面に一端が固定される第1の軸柱と、前記第1の軸柱の他端が固定される回転歯車と、前記副ばねの中央端部に連結される第2の軸柱および前記回転歯車を収容する凹部が設けられ、前記凹部の前記副ばね側の内壁に前記回転歯車と噛み合う係止突起が形成されているケースとを備えることを特徴とする光ケーブル自動巻き取り器を提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、上記の本発明の光ケーブル自動巻き取り器を備えた光ケーブルを提供する。
本発明によると、極端な曲げに弱い光ケーブルに好適に適用できる簡便な構造の光ケーブル自動巻き取り器および自動巻き取り器を備えた光ケーブルを得ることができる。
<本発明の実施の形態>
図1は、本発明の実施の形態に係る自動巻き取り器を備えた光ケーブルの概略構成図である。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動巻き取り器を備えた光ケーブルの概略構成図である。
〔自動巻き取り器を備えた光ケーブルの構成〕
本実施の形態において、自動巻き取り器を備えた光ケーブルは、光ケーブル1と、光ケーブル1の両端に取り付けられた光コネクタ2a,2bと、光ケーブル1を自動で巻き取る機構を有する光ケーブル自動巻き取り器10とから構成されている。
本実施の形態において、自動巻き取り器を備えた光ケーブルは、光ケーブル1と、光ケーブル1の両端に取り付けられた光コネクタ2a,2bと、光ケーブル1を自動で巻き取る機構を有する光ケーブル自動巻き取り器10とから構成されている。
光ケーブル1は、例えば、光ファイバ心線を補強繊維や鋼線を縦添えして補強し、PE(ポリエチレン)やUP(ポリエステル)シースなどで被覆して構成されている。光ケーブル1の断面形状は、丸型や平型など、特に限定されるものではないが、本実施の形態では、特に平型の光ケーブル1に好適に適用できる。
図2は、本発明の実施の形態における平型の光ケーブルの具体例を示す断面図である。図2では、外部断面形状のみを示し、内部構成については記載を省略してある。
また、本実施の形態においては、許容曲げ半径の小さい光ケーブル1はもちろん、許容曲げ半径の大きい光ケーブル1も好適に用いることができる。特に、光ケーブル1の許容曲げ半径が30mm以上の場合であっても好適に適用できる。
光コネクタ2a,2bは、光ケーブル1の端部にそれぞれ取り付けられ、光コネクタ2aは、例えば、ポータブルコンピュータなどに内蔵または外付けされた光送受信機に接続され、他方の光コネクタ2bは、例えば、宅内やオフィスなどの壁に設置された光コンセントに接続される。光コネクタ2a,2bの形状・大きさは、特に限定されるものではないが、光ケーブル自動巻き取り器10に収納できる大きさであることが望ましい。
(光ケーブル自動巻き取り器の構成)
光ケーブル自動巻き取り器10は、光ケーブル自動巻き取り器10の外形を成すケース上蓋3およびケース4と、光ケーブル巻き取り機構の中心的役割を担うぜんまいばね5、回転ドラム6、および回転歯車7とから構成されている。
光ケーブル自動巻き取り器10は、光ケーブル自動巻き取り器10の外形を成すケース上蓋3およびケース4と、光ケーブル巻き取り機構の中心的役割を担うぜんまいばね5、回転ドラム6、および回転歯車7とから構成されている。
ケース上蓋3およびケース4は、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂やPP(ポリプロピレン)、または軽量で耐久性がある不飽和ポリエステル樹脂等の合成樹脂を好適な材料として形成される。ケース上蓋3の形状は、図1に示すような円形が望ましいが、これに限られず、四角形や楕円形等でもよく、ケース4も同様に、図1に示すような円筒状に限られず、直方体や楕円体等も適用可能である。
ケース上蓋3は、嵌合などにより取り外し可能にケース4に装着されるものであっても、融着などによりケース4に一体化されるものであってもよい。
ケース4は、図1に示されるように、外周側面を構成するケース枠4iを有しており、ケース枠4iには光ケーブルの出入口となる開口部4bが2箇所に設けられている。
2箇所の開口部4b(4b3,4b4)(図6参照)は、ケース4の直径方向に対向する位置に形成されていることが望ましい。第3の開口部4b3付近には、第3の開口部4b3から図1に示す回転ドラム6のケーブル仕切板6eの上側へ光ケーブル1をガイドする第1の出入口ガイド4a1が形成され、第4の開口部4b4付近には、第4の開口部4b4からケーブル仕切板6eの下側へ光ケーブル1をガイドする第2の出入口ガイド4a2が形成されている。
図3は、本発明の実施の形態における出入口ガイド部位の概略構成図である。(a)は、ケース上蓋を外した状態であり、(b)は、ケース上蓋を嵌めた状態を示した図である。
開口部4b付近に形成された出入口ガイド4aはそれぞれ、光ケーブル1を挟むようにした1対のガイド片(曲板)から構成され、光ケーブル1とはそれぞれガイド片の曲部にて接している。ガイド片の光ケーブル1と接触している部分は、その曲部の曲率半径が光ケーブル1の許容曲げ半径以上となるように形成されている。出入口ガイド4aの高さは、ケーブル仕切板6eの上下へ巻き分けられる程度の高さがあればよい。
図3では、出入口ガイド4aはケース4に形成したものを示したが、ケース上蓋3に形成してもよく、1対のガイド片のどちらかのみをケース上蓋3に形成してもよい。また、出入口ガイド4aに回転コロを設けて、光ケーブル1の出入をより行いやすくしてもよい。
また、ケース4の開口部4bにはそれぞれ、移動式のカバーであるスライドカバー4cが設けられており、開口部4bの開閉が可能とされている。先述した出入口ガイド4aは、スライドカバー4cが設けられている側とは逆側の開口部4b端部に形成されていることが望ましい。
図4は、本発明の実施の形態における光ケーブルを巻き取った状態の斜視図である。(a)は、スライドカバーを開けた状態であり、(b)は、スライドカバーを閉めた状態を示した図である。
本実施の形態においては、図4(a)に示されるように、ケース4には、光ケーブル1の端部に取り付けられた光コネクタ2aを収納できる光コネクタ収納部4jが設けられている。
なお、図4では、スライドカバー4cを示したが、開口部4bを覆うことができる移動式のカバーであれば、スライド式のカバーに限らず、ヒンジ式のカバー等であってもよい。
また、ケース4は、図1に示されるように、その底面の略中央部に回転歯車7が収容される凹部4dを有している。凹部4dは、回転歯車7が副ばね5bの方向に移動可能な幅を有する形状であり、望ましくは、凹部4dは、主ばね5aから副ばね5bの方向に長い形状、特に、長円形状、楕円形状、又は長方形状である。この移動可能な幅は、歯車直径(歯部を含む)の1.5倍〜2.5倍程度の幅であることが望ましい。なお、本実施の形態における凹部4dには、貫通孔である場合も含む。
凹部4dには、ぜんまいばね5の副ばね5b寄りの内壁に、回転歯車7と噛み合う係止突起4eが複数個形成されている。回転歯車7の歯7aの数によっても異なるが、歯7aの数が8個程度であれば、係止突起4eの数は3〜4個であることが望ましい。係止突起4eは、回転歯車7が一方向に回転しながら係止突起4eの方向へ移動したときに回転歯車7の歯7aと噛み合って回転を停止させる形状であり、かつ、回転歯車7に上記一方向とは逆に回転する力が働いたときには回転歯車7の歯7aとの噛み合いが外れ易い形状である。
また、ケース4には、その底面のケース枠4i寄りに第2の軸柱4fが形成されている。第2の軸柱4fは、ぜんまいばね5の副ばね5bの渦巻きの中央に配置され、その渦巻き中央端部に連結される連結部としての第2の割溝4gを有する。さらに、ケース4には、ぜんまいばね5がその内側に収容されるぜんまいばねカバー4hが設けられている。
ぜんまいばね5は、図1に示されるように、ケース4と回転ドラム6との間に配置され、2軸(第2の軸柱4fと、第1の軸柱6g(図7参照))を使用し、ぜんまいばねをそれぞれの軸に巻き付けて、主ばね5aおよび主ばね5aと巻き方向が逆である副ばね5bがS字状に形成される。ぜんまいばね5は、回転ドラム6の回転駆動源であり、トルクが初めから終わりまでほぼ一定で、大きい回転数が得られる定トルクぜんまいばねである。
図5は、本発明の実施の形態における回転ドラムの斜視図である。また、図6は、本発明の実施の形態における回転ドラムに光ケーブルを巻き取った状態の上面図である。
回転ドラム(回転盤)6は、ケース上蓋3やケース4と同様の材料にて形成され、光ケーブル1の巻き方向を変換させる変換ガイド6aおよび光ケーブル1がその外周面に沿って巻き取られる回転ドラム枠6bを有している。回転ドラム枠6bは、ばね仕切り板6f上に形成されている。
回転ドラム枠6bには、光ケーブル1の出入口となる2つの開口部6c(6c1,6c2)が設けられており、第1の開口部6c1から入った光ケーブル1が巻き方向を変換ガイド6aにより逆方向に変換されて第2の開口部6c2より出てくる。また、回転ドラム枠6bには、その外周面に沿って光ケーブル1を上下に巻き分け可能なケーブル仕切板6eが形成されている。
変換ガイド6aは、1組(2つ)の曲板状の変換ガイド片(6a1,6a2)から構成され、1組の変換ガイド片(6a1,6a2)は、回転ドラム6の略中央部で直径方向に第1の開口部6c1から第2の開口部6c2に向かって並べて、かつ、光ケーブル1を通すことができるよう間隔を空けて設けられる。
1組の変換ガイド片(6a1,6a2)は、光ケーブル1とはそれぞれその曲部にて接しており、該曲部の曲率半径が巻き取られる光ケーブル1の許容曲げ半径以上となるように形成されている。
変換ガイド6aが設けられた面は傾斜がついたアングルベース6dとなっている。アングルベース6dは、第1の開口部6c1側の光ケーブル1をケーブル仕切板6eの上側へ、第2の開口部6c2側の光ケーブル1をケーブル仕切板6eの下側へ導くことが可能な角度にて、第1の開口部6c1から第2の開口部6c2へ向かって傾斜が設けられている。
光ケーブル1の長さ方向の略中央部が第1の開口部6c1から第2の開口部6c2へ通されて、変換ガイド6aにより巻き方向が逆方向とされ、アングルベース6dによりケーブル仕切板6eの上下に分けられ、回転ドラム枠6bに光ケーブル1の第1の端側と第2の端側とは互いに重なることなく巻かれる。
図7は、本発明の実施の形態における回転ドラム(ぜんまいばね側の面)の斜視図である。
回転ドラム6は、ばね仕切板6fのぜんまいばね側の面(回転ドラム枠6bが形成された面と反対側の面)の中央部に第1の軸柱6gが形成されている。第1の軸柱6gは、ぜんまいばね5の主ばね5aの渦巻きの中央に配置され、その渦巻き中央端部に連結される連結部としての第1の割溝6iを有する。また、第1の軸柱6gには、突起部6hが設けられており、回転歯車7に設けられた凹部7b内の突起部6hに対応する溝(図示せず)に嵌合して固定される。
図7では、第1の軸柱6gの一端を回転ドラム6のばね仕切板6fに一体形成させて、もう一端を回転歯車7に嵌合させるものを示したが、第1の軸柱6gの一端を回転歯車7に一体形成させて、もう一端を回転ドラム6のばね仕切板6fに嵌合させる形態としてもよい。また、第1の軸柱6gの両端ともに融着などによりばね仕切板6fおよび回転歯車7に一体形成させてもよく、ともに嵌合させる形態としてもよい。ぜんまいばね5の回転駆動力を第1の軸柱6gを介して回転ドラム6および回転歯車7に伝達できるよう、また、光ケーブル1の端部を引っ張る人力を第1の軸柱6gを介してぜんまいばね5および回転歯車7に伝達できるよう固定されていれば、特に第1の軸柱6gの固定方法は問わない。
図8は、本実施の形態におけるぜんまいばねと回転歯車7の動作状態を示す図である。(a)は、光ケーブルの端部に引張り力が働いたときの動作状態を示したものであり、(b)は、光ケーブルの端部の引張り力を解除したときの動作状態を示したものである。
回転歯車7は、回転ドラム6に巻かれた光ケーブル1の第一の端部又は第二の端部に引張り力が働いたときには凹部4dの係止突起4eがない側に移動し、引張り力が働かないとき(引張り力を解除したとき)には係止突起4eがある側に移動する。
より具体的には、以下の通りである。すなわち、光ケーブル1が収納されている時と所定長さが引き出され係止されている時は、ぜんまいばね5の力により回転歯車7はケース4の凹部4dの係止突起4eがある側へ引っ張られ、ケース4の係止突起4eと回転歯車7の歯7aが噛み合い、回転歯車7の回転が抑止される。光ケーブル1が引き出される時は、回転歯車7は凹部4dの係止突起4eがない側へ移動し、ぜんまいばね5が巻かれ、回転ドラム6と回転ドラム6に巻かれた光ケーブル1は時計回りに回転する。光ケーブル1が巻取られる時も、回転歯車7は凹部4dの係止突起4eがない側へ移動し、ぜんまいばね5が巻きほぐされながら、回転ドラム6と回転ドラム6に巻かれた光ケーブル1は反時計回りに回転する。
〔自動巻き取り器を備えた光ケーブルの使用方法〕
図9は、本発明の実施の形態に係る自動巻き取り器を備えた光ケーブルの斜視図である。スライドカバー4cを開け、光コネクタ2a,2bを取り出した状態(光ケーブル1を巻き取った状態)を示す。
図9は、本発明の実施の形態に係る自動巻き取り器を備えた光ケーブルの斜視図である。スライドカバー4cを開け、光コネクタ2a,2bを取り出した状態(光ケーブル1を巻き取った状態)を示す。
(1)ケーブルの引き出し方法
スライドカバー4cをスライドさせて開け、両端の光コネクタ2a,2bを取り出す。光コネクタ2a,2bを持ってゆっくりと引っ張る。すると、ぜんまいばね5の中央端部に連結された第1の軸柱6gが係止突起4eがない側へ移動し、第1の軸柱6gが回転可能となり、所定の長さに引き出すことができる。また、所定の長さに引き出し、光コネクタ2a,2bを引っ張るのを止める(光ケーブル1の張力を解放する)と、第1の軸柱6gが係止突起4eがある側へ移動し、第1の軸柱6gの回転が抑止され、リールが回転できなくなり光ケーブル1が所定長で固定される。さらにケーブルを引き出したいときは、再度、光コネクタ2a,2bを持って引っ張ることで、同じ機能が働く。
スライドカバー4cをスライドさせて開け、両端の光コネクタ2a,2bを取り出す。光コネクタ2a,2bを持ってゆっくりと引っ張る。すると、ぜんまいばね5の中央端部に連結された第1の軸柱6gが係止突起4eがない側へ移動し、第1の軸柱6gが回転可能となり、所定の長さに引き出すことができる。また、所定の長さに引き出し、光コネクタ2a,2bを引っ張るのを止める(光ケーブル1の張力を解放する)と、第1の軸柱6gが係止突起4eがある側へ移動し、第1の軸柱6gの回転が抑止され、リールが回転できなくなり光ケーブル1が所定長で固定される。さらにケーブルを引き出したいときは、再度、光コネクタ2a,2bを持って引っ張ることで、同じ機能が働く。
(2)ケーブルの巻き取り方法
光コネクタ2a,2bを持って引っ張りぎみにすると(引張り力を与えると)、第1の軸柱6gが係止突起4eがない側へ移動し、第1の軸柱6gが回転可能となり、光ケーブル1が巻取られる力が働くので、ばねの巻取り力にまかせて光ケーブル1を巻取らせる(光コネクタを持ったまま)。光コネクタがケース2a,2bに収納されたらスライドカバー4cを閉じる。
光コネクタ2a,2bを持って引っ張りぎみにすると(引張り力を与えると)、第1の軸柱6gが係止突起4eがない側へ移動し、第1の軸柱6gが回転可能となり、光ケーブル1が巻取られる力が働くので、ばねの巻取り力にまかせて光ケーブル1を巻取らせる(光コネクタを持ったまま)。光コネクタがケース2a,2bに収納されたらスライドカバー4cを閉じる。
[本発明の実施の形態の効果]
以上説明した本発明の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
以上説明した本発明の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)極端な曲げに弱い光ケーブルを破断させることなく、適時、必要長さを引出して使用することができ、且つ相当な長さの光ケーブルを自動で巻き取ることが可能となる。
(2)光ケーブル巻き取り時にからまることなく、整列して巻くことが可能となる。
(3)光ケーブルのみならず光コネクタも収納できるため、未使用時(持ち運び時)における光コネクタや光ケーブルへの外傷や汚れを防ぐことが可能となる。
(4)各部品間の空間配置が簡単であり、小型化、軽量化が可能となる。平形の光ケーブルを用いることでより小型化が可能となる。
(2)光ケーブル巻き取り時にからまることなく、整列して巻くことが可能となる。
(3)光ケーブルのみならず光コネクタも収納できるため、未使用時(持ち運び時)における光コネクタや光ケーブルへの外傷や汚れを防ぐことが可能となる。
(4)各部品間の空間配置が簡単であり、小型化、軽量化が可能となる。平形の光ケーブルを用いることでより小型化が可能となる。
[本発明の別の実施の形態]
上記の本発明の実施の形態において、光ケーブルに換えて、その他のケーブル、特に、曲げに弱いケーブル(許容曲げ半径が30mm以上のケーブル)に適用することができる。これにより、上記の本発明の実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。
上記の本発明の実施の形態において、光ケーブルに換えて、その他のケーブル、特に、曲げに弱いケーブル(許容曲げ半径が30mm以上のケーブル)に適用することができる。これにより、上記の本発明の実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。
1:光ケーブル
2a,2b:光コネクタ
3:ケース上蓋
4:ケース
4a:出入口ガイド、4a1:第1の出入口ガイド、4a2:第2の出入口ガイド、4b:開口部、4b3:第3の開口部、4b4:第4の開口部、4c:スライドカバー、4d:凹部、4e:係止突起、4f:第2の軸柱、4g:第2の割溝、4h:ぜんまいばねカバー、4i:ケース枠、4j:光コネクタ収納部
5:ぜんまいばね
5a:主ばね、5b:副ばね
6:回転ドラム(回転盤)
6a:変換ガイド、6b:回転ドラム枠(回転盤枠)、6c:開口部、6c1:第1の開口部、6c2:第2の開口部、6d:アングルベース、6e:ケーブル仕切板、6f:ばね仕切板、6g:第1の軸柱、6h:突起部、6i:第1の割溝
7:回転歯車
7a:歯、7b:凹部
10:光ケーブル自動巻き取り器
2a,2b:光コネクタ
3:ケース上蓋
4:ケース
4a:出入口ガイド、4a1:第1の出入口ガイド、4a2:第2の出入口ガイド、4b:開口部、4b3:第3の開口部、4b4:第4の開口部、4c:スライドカバー、4d:凹部、4e:係止突起、4f:第2の軸柱、4g:第2の割溝、4h:ぜんまいばねカバー、4i:ケース枠、4j:光コネクタ収納部
5:ぜんまいばね
5a:主ばね、5b:副ばね
6:回転ドラム(回転盤)
6a:変換ガイド、6b:回転ドラム枠(回転盤枠)、6c:開口部、6c1:第1の開口部、6c2:第2の開口部、6d:アングルベース、6e:ケーブル仕切板、6f:ばね仕切板、6g:第1の軸柱、6h:突起部、6i:第1の割溝
7:回転歯車
7a:歯、7b:凹部
10:光ケーブル自動巻き取り器
Claims (11)
- 主ばねと前記主ばねと巻き方向が逆である副ばねからなるS字状のぜんまいばねにより回転駆動される光ケーブル自動巻き取り器であって、
光ケーブルの巻き方向を変換させる変換ガイドが形成された回転盤と、
前記主ばねの渦巻き中央端部に連結される連結部を有し、前記回転盤の前記ぜんまいばね側の底面に一端が固定される第1の軸柱と、
前記第1の軸柱の他端が固定される回転歯車と、
前記副ばねの中央端部に連結される第2の軸柱および前記回転歯車を収容する凹部が設けられ、前記凹部の前記副ばね側の内壁に前記回転歯車と噛み合う係止突起が形成されているケースとを備えることを特徴とする光ケーブル自動巻き取り器。 - 前記凹部は、前記回転歯車が前記副ばねの方向に移動可能な幅を有する形状であり、前記係止突起は、前記回転歯車が一方向に回転しながら前記係止突起の方向へ移動したときに前記回転歯車の歯と噛み合って回転を停止させる形状であり、かつ、前記回転歯車に前記一方向とは逆に回転する力が働いたときには前記回転歯車の歯との噛み合いが外れ易い形状であることを特徴とする請求項1に記載の光ケーブル自動巻き取り器。
- 前記回転歯車は、前記回転盤に巻かれた光ケーブルの端部に引張り力が働いたときには前記凹部の前記係止突起がない側に移動し、前記引張り力が働かないときには前記係止突起がある側に移動することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ケーブル自動巻き取り器。
- 前記変換ガイドは、光ケーブルが接する曲部を有しており、前記曲部の曲率半径は巻き取られる光ケーブルの許容曲げ半径以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の光ケーブル自動巻き取り器。
- 前記回転盤は、光ケーブルがその外周面に沿って巻かれる回転盤枠と前記変換ガイドが設けられたアングルベースとを有し、前記回転盤枠は光ケーブルの出入口となる第1の開口部と第2の開口部および前記回転盤枠の外周面に沿って光ケーブルを上下に巻き分けるケーブル仕切板が形成されており、かつ、前記アングルベースは前記第1の開口部側の光ケーブルを前記ケーブル仕切板の上側へ、前記第2の開口部側の光ケーブルを前記ケーブル仕切板の下側へ導くことが可能な角度にて、前記第1の開口部から前記第2の開口部へ向かって傾斜が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の光ケーブル自動巻き取り器。
- 前記ケースは、外周側面を構成するケース枠を有しており、前記ケース枠には光ケーブルの出入口となる第3の開口部と第4の開口部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の光ケーブル自動巻き取り器。
- 前記ケースは、前記出入口を覆う移動式のカバーが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の光ケーブル自動巻き取り器。
- 前記ケースは、前記第3の開口部から前記ケーブル仕切板の上側へ前記光ケーブルをガイドする第1の出入口ガイドと、前記第4の開口部から前記ケーブル仕切板の下側へ前記光ケーブルをガイドする第2の出入口ガイドとを有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の光ケーブル自動巻き取り器。
- 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の光ケーブル自動巻き取り器を備えたことを特徴とする自動巻き取り器を備えた光ケーブル。
- 前記光ケーブルは、その断面形状が平型であることを特徴とする請求項9に記載の自動巻き取り器を備えた光ケーブル。
- 主ばねと前記主ばねと巻き方向が逆である副ばねからなるS字状のぜんまいばねにより回転駆動されるケーブル自動巻き取り器であって、
ケーブルの巻き方向を変換させる変換ガイドが形成された回転盤と、
前記主ばねの渦巻き中央端部に連結される連結部を有し、前記回転盤の前記ぜんまいばね側の底面に一端が固定される第1の軸柱と、
前記第1の軸柱の他端が固定される回転歯車と、
前記副ばねの中央端部に連結される第2の軸柱および前記回転歯車を収容する凹部が設けられ、前記凹部の前記副ばね側の内壁に前記回転歯車と噛み合う係止突起が形成されているケースとを備えることを特徴とするケーブル自動巻き取り器。
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