JP2006337510A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】投影レンズから投影される画像の投影角度が変化する場合にも、冷却効率を高めることができるとともに、画像の乱れ(ゆらぎ)を防止することが可能なプロジェクタを提供する。
【解決手段】回転させることにより投影レンズ16の拡大率を調整することが可能なズームリング17と、投影レンズ16の投影方向と交差する方向に所定の間隔を隔てて回動可能に支持された排気方向を決定する複数の羽根30を含むとともに、プロジェクタ1の内部の投影方向側に設けられたルーバ27と、ズームリング17とルーバ27の複数の羽根30とを連結する連結部材28とを備え、ズームリング17が回転されることによって、投影レンズ16の投影方向と交差する方向に連結部材28が駆動されて、投影レンズ16の投影角度よりも、投影レンズ16の投影方向に対する排気される空気の排気方向の角度が大きくなるように、複数の羽根30が回動される。
【選択図】図3

Description

この発明は、プロジェクタに関し、特に、ルーバを有するプロジェクタに関する。
プロジェクタは、光源ランプからの光によって画像を形成し、画像を拡大してスクリーンなどに投影している。そして、輝度を保つためには、光源ランプを一定の温度(たとえば、700℃)に保たなければならない。一方で、プロジェクタ内には、電子機器など、高温に弱い部品も数多く設けられている。したがって、プロジェクタには、高温に弱い部品を守るために、様々な冷却機構が設けられるとともに、その冷却機構によってプロジェクタ内の部品を冷却した空気を排気するためのルーバを有する排気口が設けられている(たとえば、特許文献1〜3参照)。
たとえば、特許文献1には、水平方向に回動可能な羽根を有するルーバを備え、冷却された空気の排気方向を自由に変えることができるプロジェクタが開示されている。また、特許文献2には、自動で駆動されるルーバが設けられたプロジェクタが開示されている。この特許文献2のプロジェクタのルーバは、温度センサによる検出情報と、障害物センサによる検出情報とに基づいて自動的に駆動される。また、特許文献3には、排気方向に並べて、排気方向が異なる2つのルーバが配置されたプロジェクタが開示されている。この特許文献3のプロジェクタにおいては、2つのルーバの排気角度を異ならせることによって、ルーバを通って外部に漏れる光源からの光を抑制することができる。
しかしながら、上記特許文献1〜3では、プロジェクタから排気される高温の空気が、投影レンズから投影される画像に対応する光の光路上に進入することによって、スクリーンに投影される画像が乱れるという不都合が生じていた。
そこで、従来、投影方向と異なる方向に向けられた冷却ファンを備えたプロジェクタが提案されている(たとえば、特許文献4および5参照)。上記特許文献4で提案されたプロジェクタでは、投影レンズの投影方向に対して冷却ファンの送風方向を斜めに設定することによって、冷却ファンにより送られた風が、投影レンズによって投影される画像の光路上に進入することを防止している。これにより、プロジェクタから排気される空気に起因する画像の乱れ(ゆらぎ)を防止することが可能である。
また、上記特許文献5には、前面部分にルーバが設けられたプロジェクタが開示されている。この特許文献5のプロジェクタでは、投影レンズからの距離によってルーバの羽根と投影レンズの投影方向との角度が設定されている。すなわち、投影レンズの近い位置に配置されているルーバの羽根の向きは、投影方向との角度が大きく設定されるとともに、投影レンズから遠い位置に配置されているルーバの羽根の向きは、投影方向との角度が小さくなるように設定されている。これにより、投影レンズの近い位置に配置されているルーバを通って排気される空気は、投影方向に対して大きな角度で排気されるとともに、投影レンズから遠い位置に配置されているルーバを通って排気される空気は、投影方向に対して小さい角度で排気されるので、いずれのルーバから排気される風も投影レンズによって投影される画像の光路上に進入することはない。この結果、冷却ファンによって送られる風に起因する画像の乱れ(ゆらぎ)を防止することが可能である。
実公昭60−156488号公報 特開平10−90794号公報 特開2004−272095号公報 特開2004−252223号公報 特開2005−31706号公報
ここで、通常のプロジェクタは、投影レンズのズームリングを調整して、投影レンズの拡大率を調整するので、その拡大率によって、投影レンズから出射される光の広がる角度が異なる。しかしながら、上記特許文献4および特許文献5のプロジェクタでは、投影レンズから投影される光の広がる角度に関係なく、空気の排気方向が固定されている。このため、拡大率を小さく設定して投影レンズの投影角度が小さくなっているにも関わらず、投影方向に対する排気方向の角度を小さくすることができないので、排気効率を高めることが困難であるという不都合がある。この結果、投影レンズの拡大率が小さい場合にも、冷却効率を高めることが困難であるという問題点がある。また、空気の排気方向が固定されているため、拡大率を大きく設定して投影レンズの投影角度を大きくした場合には、排気される空気が確実に投影される光の光路上に進入する場合があるという不都合が生じる。この結果、投影レンズの拡大率を大きく設定した場合に、画像が乱れる(ゆらぐ)場合があるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、投影レンズから投影される画像の投影角度が変化する場合にも、冷却効率を高めることができるとともに、画像の乱れ(ゆらぎ)を防止することが可能なプロジェクタを提供することである。
この発明の第1の局面によるプロジェクタは、投影レンズと、投影レンズを保持するとともに、回転させることにより投影レンズの拡大率を調整することが可能なズームリングと、内部から外部に空気を排気するルーバとを備えたプロジェクタにおいて、ルーバは、投影レンズの投影方向と交差する方向に所定の間隔を隔てて回動可能に支持された排気方向を決定する複数の羽根を含むとともに、プロジェクタの内部の投影方向側に設けられており、ズームリングの外周部には、ピニオンの歯が形成され、ズームリングとルーバの複数の羽根とを連結するとともに、ピニオンの歯と噛み合うラック部を含む連結部材と、ルーバを支持する支持部材とをさらに備え、ルーバの羽根の上下端部には、支持部材に回動可能に支持される軸部が形成されているとともに、ルーバの羽根は、軸部を中心に回動され、ズームリングが回転されることによって、投影レンズの投影方向と交差する方向に連結部材が駆動されてルーバの複数の羽根が回動され、投影レンズの投影角度よりも、投影レンズの投影方向に対するルーバの羽根により排気される空気の排気方向の角度が大きくなるように、ズームリングの回転に伴って複数の羽根が回動される。なお、投影角度とは、投影方向に対する光が広がる角度のことである。
この発明の第1の局面によるプロジェクタでは、上記のように、投影レンズの拡大率を調整することが可能なズームリングと排気方向を決定するルーバの複数の羽根とを連結する連結部材を設けることによって、拡大率を調整するために投影レンズが回転されると、連結部材が投影方向と交わる方向に駆動されて、排気方向を決定するルーバの複数の羽根が回動されるので、拡大率の調整に伴う投影レンズの投影角度の変化に連動させてルーバの複数の羽根により決定される排気方向を設定することができる。これにより、ズームリングを回転させて投影レンズの投影角度を小さくした場合に、ルーバの複数の羽根を連動させて、投影レンズの投影方向に対する排気方向の角度を小さく設定することができる。この結果、ルーバの羽根により方向が決定されて排気される空気の排気効率を向上させることができるので、冷却効率を向上させることができる。また、ズームリングを回転させて投影レンズの投影角度を大きくした場合に、ルーバの複数の羽根を連動させて、投影レ
ンズの投影方向に対する排気方向の角度を大きく設定することができる。この結果、投影レンズから投影される光の光路上に排気された空気の進入を防止することができるので、画像の揺らぎを防止することができる。また、投影レンズの投影角度よりも、投影レンズの投影方向に対するルーバの羽根により排気される空気の排気方向の角度を大きくすることによって、排気される空気が、投影レンズから投影される光の光路上に侵入するのを、確実に、防止することができる。また、ズームリングの外周部にピニオンの歯を形成し、連結部材にピニオンの歯と噛み合うラック部を形成することによって、ズームリングの外周部に形成されたピニオンの歯によって、ズームリングの回転駆動が、ピニオンの歯に噛み合わされたラック部を介して連結部材に伝達されて、連結部材が投影方向と交わる方向に駆動される。そして、連結部材からルーバの羽根に、駆動力が伝達されて、ルーバの複数の羽根がズームリングの回転駆動に連動されて回動される。この結果、容易に、ズームリングの回転駆動とルーバの複数の羽根の回動駆動とを連動させることができる。また、ルーバを支持する支持部材をさらに設け、支持部材に回動可能に支持される軸部をルーバの羽根の上下端部に形成することによって、容易に、支持部材によりルーバの羽根を回動可能に支持することができる。
この発明の第2の局面によるプロジェクタは、投影レンズと、投影レンズを保持するとともに、回転させることにより投影レンズの拡大率を調整することが可能なズームリングと、投影レンズの投影方向と交差する方向に所定の間隔を隔てて回動可能に支持された排気方向を決定するための複数の羽根を含むルーバと、ズームリングとルーバの複数の羽根とを連結する連結部材とを備え、ズームリングが回転されることによって、投影レンズの投影方向と交差する方向に連結部材が駆動されてルーバの複数の羽根が回動される。
この発明の第2の局面によるプロジェクタでは、上記のように、投影レンズの拡大率を調整することが可能なズームリングと排気方向を決定するルーバの複数の羽根とを連結する連結部材を設けることによって、拡大率を調整するために投影レンズが回転されると、連結部材が投影方向と交わる方向に駆動されて、排気方向を決定するルーバの複数の羽根が回動されるので、拡大率の調整に伴う投影レンズの投影角度の変化に連動させてルーバの複数の羽根により決定される排気方向を設定することができる。これにより、ズームリングを回転させて投影レンズの投影角度を小さくした場合に、ルーバの複数の羽根を連動させて、投影レンズの投影方向に対する排気方向の角度を小さく設定することができる。この結果、ルーバの羽根により方向が決定されて排気される空気の排気効率を向上させることができるので、冷却効率を向上させることができる。また、ズームリングを回転させて投影レンズの投影角度を大きくした場合に、ルーバの複数の羽根を連動させて、投影レンズの投影方向に対する排気方向の角度を大きく設定することができる。この結果、投影レンズから投影される光の光路上に排気された空気の進入を防止することができるので、画像の揺らぎを防止することができる。
上記第2の局面によるプロジェクにおいて、好ましくは、投影レンズの投影角度よりも、投影レンズの投影方向に対するルーバの羽根により排気される空気の排気方向の角度が大きくなるように、ズームリングの回転に伴って複数の羽根が回動される。このように、投影レンズの投影角度よりも、投影レンズの投影方向に対するルーバの羽根により排気される空気の排気方向の角度を大きくすることによって、排気される空気が、投影レンズから投影される光の光路上に侵入するのを、確実に、防止することができる。
上記第2の局面によるプロジェクにおいて、好ましくは、ズームリングの外周部には、ピニオンの歯が形成され、連結部材には、ピニオンの歯と噛み合うラック部が形成されている。このように構成すれば、ズームリングの外周部に形成されたピニオンの歯によって、ズームリングの回転駆動が、ピニオンの歯に噛み合わされたラック部を介して連結部材に伝達されて、連結部材が投影方向と交わる方向に駆動される。そして、連結部材からル
ーバの羽根に、駆動力が伝達されて、ルーバの複数の羽根がズームリングの回転駆動に連動されて回動される。この結果、確実に、ズームリングの回転駆動とルーバの複数の羽根の回動駆動とを連動させることができる。
上記第2の局面によるプロジェクにおいて、好ましくは、ルーバは、プロジェクタの内部の投影方向側に配置されており、ルーバを支持する支持部材をさらに備え、ルーバの羽根の上下端部には、支持部材に回動可能に支持される軸部が形成され、羽根は、軸部を中心に回動される。このように、ルーバの羽根の上下端部に形成された軸部と、この軸部を回動可能に支持する支持部材とを設けることによって、容易に、支持部材によりルーバの羽根を回動可能に支持することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるプロジェクタの全体構成を示した斜視図である。図2は、本発明の一実施形態によるプロジェクタの内部平面図である。図3は、ルーバ、支持部材および前部フレームの分解斜視図である。図4は、ルーバと連結部材の斜視図である。図5は、ルーバを支持する支持部材の斜視図である。図6は、連結部材の斜視図である。図7は、ルーバの羽根の側面図である。図8は、ズームリングと連結部材とルーバとの関係を示す背面図である。図1〜図8を参照して、本発明の一実施形態によるプロジェクタ1の構造について説明する。
本実施形態によるプロジェクタ1のフレームは、図1に示すように、前部フレーム2、後部フレーム3、上部フレーム4および下部フレーム5を含んでいる。前部フレーム2の一方の端部側(矢印A方向)の部分には、画像を投影するための投影レンズ16が挿入されるレンズ挿入部2aが、上面および投影方向が開口された状態で形成されている。また、前部フレーム2の中央部の上部には、リモコンからの信号を受信する受信装置(図示せず)が装着される受信部2bが形成されている。また、図2に示すように、下部フレーム5の一方(矢印A方向)の側の側面には、メインスイッチ7が設けられている。
また、図2に示すように、プロジェクタ1の投影機構は、光源ランプ10と、ライトパイプ11と、レンズ保持部材12と、ミラー13と、レンズ14と、DMD(Digital Micromirror Device)素子15と、投影レンズ16と、ズームリング17とを備えている。また、プロジェクタ1の内部の後部には、プロジェクタ1の制御全般を行うメイン基板18が設置されている。
光源ランプ10は、光源としてのガラス製のバルブ10aと、バルブ10aが発する光を反射して集光するためのリフレクタ10bとを備えている。この光源ランプ10は、箱型形状のランプケース20の内部に装着されている。このランプケース20の前面部分には、LCP樹脂(液晶ポリエステル樹脂:耐熱温度約340℃〜約350℃)により形成されるとともに、前面部分を除く部分は、PPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド樹脂:耐熱温度約240℃)により形成されている。
また、ライトパイプ11は、図2に示すように、光源ランプ10とレンズ保持部材12との間で、かつ、光源ランプ10から発せられる光の光路上に、ライトパイプクリップ21によって固定されて配置されている。このライトパイプ11は、入射口11aから入射した光源ランプ10からの光を矩形状に成形するとともに、均一化して出射口11bから出射する機能を有する。また、レンズ保持部材12は、ライトパイプ11を挟んで光源ランプ10と対向するように配置されている。このレンズ保持部材12によって、DMD素子15上に結像させるための複数のレンズからなるレンズ群(図示せず)が保持されてい
る。また、ミラー13は、図2に示すように、レンズ保持部材12によって保持されるレンズ群を透過した光をレンズ14へと反射する機能を有する。レンズ14は、ミラー13によって反射されたDMD素子15へと集光する機能を有する。DMD素子15は、レンズ14を透過した光を投影レンズ16に供給する機能を有する。このDMD素子15は、表面に多数の反射部を有するとともに、それらの多数の反射部を画像信号に応じて変位させ、反射光の有無によって画像を形成する。DMD素子15には、DMD素子15を制御するプリント基板22が取り付けられている。また、プリント基板22には、DMD素子15の熱を放熱するためのヒートシンク部材23が取り付けられている。また、投影レンズ16は、ズームリング17によって保持されるとともに、このズームリング17の操作部17aをユーザが回転させることによって投影レンズ16の拡大率が調整される。
また、本実施形態では、図2に示すように、プロジェクタ1の冷却機構は、送風ファン25と、送風ファン25よりも小さい送風ファン26と、ルーバ27とによって構成されている。また、前部フレーム2には、図1および図2に示すように、プロジェクタ1の各部を冷却した空気を排気するための排気口2cが形成されている。また、下部フレーム5の矢印A方向の側面には、図2に示すように、冷却するための空気を吸気するための吸気口5aが形成されている。
送風ファン25は、図2に示すように、光源ランプ10を冷却するために、光源ランプ10に隣接した位置に配置されている。この送風ファン25は、光源ランプ10が位置する矢印C方向に風を送る機能を有し、その光源ランプ10に送られた風は、光源ランプ10を冷却した後、ルーバ27を介して前部フレーム2の排気口2cから排気される。また、送風ファン26は、ライトパイプ11を冷却するために設けられている。この送風ファン26は、送風ファン25の矢印A方向に隣接するように、かつ、ライトパイプ11の延びる方向と平行になるように配置されている。送風ファン26は、ライトパイプ11が位置する矢印D方向に風を送る機能を有し、そのライトパイプ11に送られた風は、ライトパイプ11を冷却した後、ルーバ27を介して前部フレーム2の排気口2cから排気される。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、ルーバ27とズームリング17とが連結部材28により連結されることによって、ルーバ27は、ズームリング17の回転と連動して排気方向を変化させるように構成されている。具体的には、図8に示すように、投影レンズ16の拡大率の調整のために回転されるズームリング17の後部には、ピニオン部17bが形成されている。このピニオン部17bの外周部の下部には、後述する連結部材28のラック部28aに噛み合わされる複数の歯17cが形成されている。また、図2および図4に示すように、ルーバ27は、投影方向Gと直交する方向に所定の間隔を隔てて配置され、排気方向Hを決定するための複数の羽根30を有する。各羽根30の排気方向H側の端部には、円柱形状の軸部30aが一体的に形成されている。その軸部30aの上下端部には、支持部材29の凹部29aに係合される突出部30bが形成されている。また、軸部30aとは反対側の各羽根30の端部の中央部には、図7に示すように、矩形状の凹部30cが形成され、その凹部30c内には、後述する連結部材28の係合凹部28bに係合する円柱形状の係合軸部30dが形成されている。なお、複数の羽根30のうち、ズームリング17側に配置される2枚の羽根30は、前部フレーム2の受信部2bとの干渉を避けるために高さが低くなるように形成されている。また、図5に示すように、支持部材29は、各羽根30の高さに対応した形状に形成されている。また、支持部材29の内面部には、軸部30aの上下端部の突出部30bに対応する位置に凹部29aが形成されている。そして、各羽根30の突出部30bが、支持部材29の凹部29aに係合されることによって、各羽根30が回動可能に支持部材29に支持される。
また、本実施形態では、図2〜図4および図6に示すように、ズームリング17とルー
バ27の複数の羽根30とを連結する連結部材28が、前部フレーム2と平行になるように配置されている。連結部材28は、図6に示すように、板状のクランク形状に形成されている。連結部材28のズームリング17側(矢印A方向)の部分には、ズームリング17のピニオン部17bの歯17cが噛み合わされるラック部28aが形成されている。また、連結部材28のルーバ27側(矢印B方向)の部分には、羽根30の数と同数の係合凹部28bが形成されている。この係合凹部28bには、上述のルーバ27の各羽根30の係合軸部30dが係合される。したがって、拡大率の調整のためにズームリング17がユーザにより回転されると、連結部材28は水平方向に移動されてルーバ27の複数の羽根30に水平方向の力が伝達されるので、各羽根30が軸部30aを回動軸として回動される。
次に、図2を参照して、本実施形態によるプロジェクタ1の動作について説明する。まず、光源ランプ10のバルブ10aからの光が光源ランプ10のリフレクタ10bによって集光される。この後、集光された光がライトパイプ11の入射口11aから入射し、光が矩形状に成形された後、ライトパイプ11の出射口11bから出射される。次に、矢印E方向へ進行してレンズ群を透過した光は、ミラー13に反射される。そして、ミラー13に反射された光は、矢印F方向に進行し、レンズ14を透過した後、DMD素子15に入射する。これにより、DMD素子15によって形成された画像に対応する光が矢印G方向に進行する。そして、画像に対応する光は、ユーザがズームリング17を回転することにより拡大率が調整された投影レンズ16によって拡大されてスクリーンに投影される。
上記のようにプロジェクタ1が動作する際には、図2に示した、送風ファン25および送風ファン26が回転されることによって、下部フレーム5の吸気口5aから空気が取り込まれる。そして、取り込まれた空気の一部は、送風ファン25および送風ファン26により、矢印C方向および矢印D方向に送られる。これにより、光源ランプ10およびライトパイプ11が冷却される。そして、光源ランプ10およびライトパイプ11を冷却した空気は、ルーバ27を介して、前部フレーム2の排気口2cから排気される。
図9および図10は、投影レンズの投影角度とルーバの複数の羽根による排気方向との関係を示す図である。次に、図8〜図10を参照して、ズームリング17とルーバ27との連動動作について説明する。本実施形態では、図8に示すように、ズームリング17とルーバ27の複数の羽根30とが連結部材28によって連結されて、ズームリング17とルーバ27の複数の羽根30が連動するように構成されているため、ズームリング17の拡大率によって排気口2cから排気される空気の排気方向Hが決定される。たとえば、図9に示すように、拡大率が小さくなるように(投影角度α)、ズームリング17がユーザにより矢印J方向(図8参照)に回転されると、ズームリング17の回転駆動がピニオン部17bおよび連結部材28のラック部28aを介して、連結部材28に伝達される。これにより、連結部材28は矢印B方向に水平移動(直線移動)される。この水平移動が、連結部材28の係合凹部28bおよびルーバ27の各羽根30の係合軸部30dを介して、各羽根30に伝達されるので、ルーバ27の各羽根30は軸部30aを回動軸として矢印L方向に回動される。これにより、図9に示すように、投影方向Gに対する排気方向Hの角度がβ(β>α)の状態になる。すなわち、拡大率が小さくなるように、ズームリング17がユーザにより回転されて投影角度が小さくされると、排気される空気が投影レンズ16から投影される光の光路上に入らないように、投影レンズ16の投影角度α(たとえば、15°)が、投影方向Gに対するルーバ27の複数の羽根30により排気される空気の排気方向Hの角度β(たとえば、20°)よりも小さい状態を維持しながら、ルーバ27の複数の羽根30によって、空気の排気方向Hの角度βが小さく設定されて排気効率が高められる。
また、ユーザが、図9の状態から、図10に示すように、投影される画像の拡大率を大
きくするために(投影角度γ)、ズームリング17を矢印K方向(図8参照)に回転させると、ズームリング17の回転駆動がピニオン部17bおよび連結部材28のラック部28aを介して、連結部材28に伝達される。そして、連結部材28は、矢印A方向に水平移動(直線移動)されるので、この水平移動が連結部材28の係合凹部28bおよびルーバ27の各羽根30の係合軸部30dを介して、各羽根30に伝達される。これにより、ルーバ27の各羽根30は軸部30aを回動軸として、矢印M方向に回動される。すなわち、拡大率が大きくなるように、ズームリング17がユーザにより回転されて投影角度が大きくされても、排気される空気が投影レンズ16から投影される光の光路上に入らないように、投影レンズ16の投影角度γ(たとえば、30°)が、投影方向Gに対するルーバ27の各羽根30により排気される空気の排気方向Hの角度δ(たとえば、35°)よりも小さい状態が維持される。
本実施形態では、上記のように、投影レンズ16の拡大率を調整することが可能なズームリング17と排気方向Hを決定するルーバ27の羽根30とを連結する連結部材28を設けることによって、拡大率を調整するために投影レンズ16が回転されると、連結部材28が投影方向Gと直交する方向(矢印A方向および矢印B方向)に駆動されて、排気方向Hを決定するルーバ27の複数の羽根30が回動されるので、拡大率の調整に伴う投影レンズ16の投影角度αの変化に連動させてルーバ27の複数の羽根30により決定される排気方向Hを設定することができる。これにより、ズームリング17を回転させて拡大率を小さくして投影レンズ16の投影角度αを小さくすると、ルーバ27の複数の羽根30が連動されて、投影レンズ16の投影角度αよりも空気の排気方向の角度βを大きくした状態を維持しつつ、投影レンズ16の投影方向Gに対する排気方向の角度βが小さく設定される。この結果、ルーバ27の羽根30により方向が決定されて排気される空気の排気効率を向上させることができるので、冷却効率を向上させることができる。
また、ズームリング17を回転させて拡大率を大きくして投影レンズ16の投影角度γを大きくすると、ルーバ27の複数の羽根30が連動されて、投影レンズ16の投影角度γよりも空気の排気方向の角度δを大きくした状態を維持しつつ、投影レンズ16の投影方向Gに対する排気方向Hの角度δが大きく設定される。この結果、拡大率を大きく設定して、投影角度γが大きくなった場合にも、投影レンズ16から投影される光の光路上に排気された空気が進入することを、確実に、防止することができるので、画像の揺らぎを防止することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、支持部材29をプロジェクタ1のフレームとは別の部品として構成する例を示したが、本発明はこれに限らず、支持部材と前部フレームとを一体化して、各羽根を前部フレームに取り付けるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、投影角度よりも排気方向の角度を5°大きく設定する例を示したが、排気方向の角度は、投影角度よりも大きいか、等しければよい。また、ルーバの全ての羽根の排気方向の角度を一定にする必要はなく、投影レンズに近い羽根の排気方向の角度を投影レンズから遠い羽根の排気方向の角度よりも大きく設定してもよい。
また、上記実施形態では、ズームリング17と連結部材28とをピニオンとラックとにより連結する例を示したが、ズームリングと連結部材とを連結する機構は、ピニオンとラックとに限定されるものではなく、駆動力を伝達できる機構であればよい。
本発明の一実施形態によるプロジェクタの全体構成を示した斜視図である。 本発明の一実施形態によるプロジェクタの内部平面図である。 本発明の一実施形態によるルーバ、支持部材および前部フレームの分解斜視図である。 本発明の一実施形態によるルーバと連結部材の斜視図である。 本発明の一実施形態によるルーバを支持する支持部材の斜視図である。 本発明の一実施形態による連結部材の斜視図である。 本発明の一実施形態によるルーバの羽根の側面図である。 本発明の一実施形態によるズームリングと連結部材とルーバとの関係を示す背面図である。 本発明の一実施形態による投影角度と排気方向との関係を示す図である。 本発明の一実施形態による投影角度と排気方向との関係を示す図である。
符号の説明
1 プロジェクタ
16 投影レンズ
17 ズームリング
17b ピニオン部
17c 歯
25 送風ファン
26 送風ファン
27 ルーバ
28 連結部材
28a ラック部
29 支持部材
30 羽根
30a 軸部

Claims (5)

  1. 投影レンズと、前記投影レンズを保持するとともに、回転させることにより投影レンズの拡大率を調整することが可能なズームリングと、内部から外部に空気を排気するルーバとを備えたプロジェクタにおいて、
    前記ルーバは、前記投影レンズの投影方向と交差する方向に所定の間隔を隔てて回動可能に支持された排気方向を決定する複数の羽根を含むとともに、前記プロジェクタの内部の投影方向側に設けられており、
    前記ズームリングの外周部には、ピニオンの歯が形成され、
    前記ズームリングと前記ルーバの複数の羽根とを連結するとともに、前記ピニオンの歯と噛み合うラック部を含む連結部材と、
    前記ルーバを支持する支持部材とをさらに備え、
    前記ルーバの羽根の上下端部には、前記支持部材に回動可能に支持される軸部が形成されているとともに、前記ルーバの羽根は、前記軸部を中心に回動され、
    前記ズームリングが回転されることによって、前記投影レンズの投影方向と交差する方向に前記連結部材が駆動されて前記ルーバの複数の羽根が回動され、
    前記投影レンズの投影角度よりも、前記投影レンズの投影方向に対する前記ルーバの羽根により排気される空気の排気方向の角度が大きくなるように、前記ズームリングの回転に伴って前記複数の羽根が回動される、プロジェクタ。
  2. 投影レンズと、
    前記投影レンズを保持するとともに、回転させることにより投影レンズの拡大率を調整することが可能なズームリングと、
    前記投影レンズの投影方向と交差する方向に所定の間隔を隔てて回動可能に支持された排気方向を決定するための複数の羽根を含むルーバと、
    前記ズームリングと前記ルーバの複数の羽根とを連結する連結部材とを備え、
    前記ズームリングが回転されることによって、前記投影レンズの投影方向と交差する方向に前記連結部材が駆動されて前記ルーバの複数の羽根が回動される、プロジェクタ。
  3. 前記投影レンズの投影角度よりも、前記投影レンズの投影方向に対する前記ルーバの羽根により排気される空気の排気方向の角度が大きくなるように、前記ズームリングの回転に伴って前記複数の羽根が回動される、請求項2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記ズームリングの外周部には、ピニオンの歯が形成され、
    前記連結部材には、前記ピニオンの歯と噛み合うラック部が形成されている、請求項2または3に記載のプロジェクタ。
  5. 前記ルーバは、前記プロジェクタの内部の投影方向側に配置されており、
    前記ルーバを支持する支持部材をさらに備え、
    前記ルーバの羽根の上下端部には、支持部材に回動可能に支持される軸部が形成され、
    前記羽根は、前記軸部を中心に回動される、請求項2〜4のいずれか1項に記載のプロジェクタ。



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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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