JP2006336951A - ボイラ運転制御方法およびボイラ運転制御システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 石炭の炭種の石炭性状に関する情報を記憶したICタグを、各炭種とも同じ割合で石炭に混合するステップと、ボイラに供給される石炭に混合されたICタグの情報を読み取るステップと、読み取られたICタグの情報に基づき、各炭種の単位時間当たりの供給量と、各炭種の混合割合と、各炭種の石炭の性状とを特定するステップと、特定した各炭種の単位時間当たりの供給量と、各炭種の混合割合と、各炭種の石炭の性状とに基づきボイラの運転制御パラメータを決定し、決定した運転制御パラメータに基づきボイラの運転制御を行うステップと実行するボイラ運転制御方法とした。
【選択図】 図3
Description
後者は、石炭燃焼後の灰等を分析して多炭種の石炭性状を推定し、その石炭性状に基づき運転制御パラメータ計算プログラムで制御パラメータの計算を行い、この計算結果をボイラ運転制御装置へ出力する方法や、石炭粉砕用のミルに供給される給炭量と炭種(石炭の堅さ)を測定し、これらの情報に基づきミルの運転制御を行う方法である(特許文献1参照)。
すなわち、従来の運転員による多炭種ボイラの運転制御の場合は、手動でデータ設定を行う必要があり、データ設定等に手間がかかるという問題がある。また、石炭燃焼後の灰等を分析した多炭種ボイラの運転制御の場合も、分析結果をデータ設定にフィードバックする必要があるので、非常に複雑なシステムとなり、システム導入に費用がかかるという問題がある。また、特許文献1に開示される技術は、ミルの運転制御に特化した技術であり、ボイラのガス分配ダンパの開度や蒸気温度設定値等の制御については考慮されているものではない。
次に、本発明の第1の実施の形態のボイラ運転制御方法による多炭種ボイラの運転制御の流れを説明する。図2は、第1の実施の形態のボイラ運転制御方法による多炭種ボイラの運転制御の手順を示した図である。
なお、このときのICタグ12の混合割合は、例えば10個/t程度である。
ちなみに、このICタグ12は、非常に小型(例えば、0.4mm角等)であるので、ボイラ20で石炭と一緒に燃焼させても、ボイラ20の運転に影響を与えるものではない。
すなわち、以下の式(1)に基づき、所定時間内に供給される石炭の発熱量、燃料比、水分、灰分、粉砕性等の平均値を求める。
次に、図2〜図4を参照しつつ、図5および図6を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。図5は、第2の実施の形態のボイラ運転制御装置の構成を示すブロック図である。図6は、第2の実施の形態のボイラ運転制御方法による多炭種ボイラの運転制御の手順を示した図である。
ICタグ書き込み装置32は、入力装置31から出力された炭種IDをICタグ12に書き込み、このICタグ12をICタグ散布装置32に移送する。そして、ICタグ散布装置32は第1の実施の形態と同様に石炭にICタグ12を混合(散布)する。
また、本実施の形態では、石炭性状に関する情報はボイラ運転制御装置11のメモリ111に格納するので、ICタグ12に記憶される情報量を少なくすることができる。つまり、記憶容量の少ないICタグ12であっても本システムを実施することができる。
2 揚炭機
3 貯炭場
4 ベルトコンベア
5 バンカ
6 給炭機
7 ミル
8 ボイラ本体
11 ボイラ運転制御装置
12 ICタグ
13 ICタグリーダ
15 平均化石炭性状計算プログラム
16 運転制御パラメータ計算プログラム
17 ボイラ運転制御プログラム
20 ボイラ
30 ICタグ書き込み装置
31 入力装置
32 ICタグ散布装置
110 CPU(平均化石炭性状計算部、運転制御パラメータ計算部)
111 メモリ
Claims (8)
- 炭種の混合割合に応じたボイラ運転制御を行うためのボイラ運転制御方法であって、
ICタグ散布装置が、前記炭種の石炭性状に関する情報を記憶したICタグを、石炭に混合するステップと、
ボイラに前記石炭を供給する給炭機が、前記石炭をボイラに供給するステップと、
前記ICタグの読み取り装置であるICタグリーダが、前記ボイラに供給される石炭に混合されたICタグの情報を読み取るステップと、
前記ボイラの運転制御を行うボイラ運転制御装置が、
(1)前記ICタグリーダで読み取られたICタグの情報に基づき、前記各炭種の単位時間当たりの供給量、前記各炭種の混合割合および前記各炭種の石炭性状を特定するステップと、
(2)前記特定した前記各炭種の単位時間当たりの供給量、前記各炭種の混合割合および前記各炭種の石炭性状に基づき、前記ボイラの運転制御パラメータを計算し、前記計算した運転制御パラメータに基づき前記ボイラの運転制御を行うステップと、
を含むことを特徴とするボイラ運転制御方法。 - 炭種の混合割合に応じたボイラ運転制御を行うためのボイラ運転制御方法であって、
ICタグ散布装置が、前記炭種の識別情報である炭種IDを記憶したICタグを、石炭に混合するステップと、
ボイラに前記石炭を供給する給炭機が、前記石炭をボイラに供給するステップと、
前記ICタグの読み取り装置であるICタグリーダで、前記ボイラに供給される石炭に混合されたICタグの情報を読み取るステップと、
前記ボイラの運転制御を行うボイラ運転制御装置が、
(1)前記読み取られたICタグの情報に基づき、前記各炭種の前記単位時間当たりの供給量を測定して、前記各炭種の混合割合を特定するステップと、
(2)前記炭種IDごとに、前記炭種の石炭性状を示す石炭性状テーブルと、前記読み取られたICタグの情報とを照合して、前記各炭種の石炭性状を特定するステップと、
(3)前記測定した前記各炭種の前記単位時間当たりの供給量、前記各炭種の混合割合および前記各炭種の石炭性状に基づき前記ボイラの運転制御パラメータを計算し、前記計算した運転制御パラメータに基づき前記ボイラの運転制御を行うステップと、
を含むことを特徴とするボイラ運転制御方法。 - 前記石炭性状に関する情報は、
前記石炭の発熱量、燃料比、灰分、水分および粉砕性に関する情報であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボイラ運転制御方法。 - 前記ICタグ散布装置が、前記ICタグを石炭に混合するステップにおいて、混合するICタグの数の割合を各炭種ごとに同じ割合とすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のボイラ運転制御方法。
- 炭種の混合割合に応じたボイラ運転制御を行うためのボイラ運転制御システムであって、
1以上の炭種の石炭を燃料とするボイラに供給される石炭に混合された、前記炭種の石炭性状に関する情報を記憶したICタグの情報を読み取るICタグリーダと、
前記ICタグリーダで読み取られたICタグの情報を受信する受信部と、前記受信したICタグの各炭種ごとの個数から特定した各炭種の混合割合と、前記受信した各炭種の石炭性状に関する情報とに基づいて、前記ボイラに供給される石炭の平均化された石炭性状を計算する平均化石炭性状計算部と、前記平均化された石炭性状に基づき、前記ボイラの運転制御パラメータを計算する運転制御パラメータ計算部とを備え、前記計算した運転制御パラメータに基づき前記ボイラの運転制御を行うボイラ運転制御装置と、
を有することを特徴とするボイラ運転制御システム。 - 炭種の混合割合に応じたボイラ運転制御を行うためのボイラ運転制御システムであって、
1以上の炭種の石炭を燃料とするボイラに供給される石炭に混合された、前記石炭性状に関する情報を記憶したICタグの情報を読み取るICタグリーダと、
前記ICタグリーダで読み取られたICタグの情報を受信する受信部と、前記炭種の識別情報である炭種IDごとに、前記炭種の石炭性状を示す石炭性状テーブルを記憶する記憶部と、前記受信した炭種IDをキーとして前記石炭性状テーブルを検索し、前記ボイラに供給される石炭性状を特定し、前記受信したICタグの各炭種ごとの個数から前記各炭種の混合割合を特定し、前記特定された各炭種の石炭性状および前記特定された各炭種の混合割合に基づき、前記ボイラに供給される石炭の平均化された石炭性状を計算する平均化石炭性状計算部と、前記平均化された石炭性状に基づき、前記ボイラの運転制御パラメータを計算する運転制御パラメータ計算部とを備え、前記計算した運転制御パラメータに基づき前記ボイラの運転制御を行うことを特徴とするボイラ運転制御装置と、
を有することを特徴とするボイラ運転制御システム。 - 前記石炭性状に関する情報は、
前記石炭の発熱量、燃料比、灰分、水分および粉砕性に関する情報であることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のボイラ運転制御システム。 - 前記ボイラに供給される石炭に混合されたICタグの数の割合は、前記炭種ごとに同じ割合であることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載のボイラ運転制御システム。
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