JP2006336441A - 免震装置 - Google Patents

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Masami Sakurada
政己 桜田
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Abstract

【課題】免震効果が大きく、その施工が簡単で、安価な免震装置によって地震の被害を軽減する免震装置を得るにある。
【解決手段】基礎面や床面の支持面5に設置する脚体3と、該脚体3の上部で吊り下げる吊り部材4と、該吊り部材4の下部を揺動体の下端で吊り浮かしたもので、前記脚体3の高さを揺動体の天端より低くし、該揺動体の上に保護体を載せるものとした免震装置1を構成している。
【選択図】 図2

Description

本発明は免震装置に関する。
特許公開平11−266951 発明の名称:転倒防止陳列台
この発明は陳列台の上部をワイヤーによって天井に吊り下げることにより地震時に揺れて転倒防止とするものだが難点として、(1)地震の種類によっては共振作用により小さな揺れが大きくなってしまう恐れがありる。(2)天上で吊るのでワイヤーが見えてしまい目障りとなる。(3)天上内の吊り部補強をする必用があるので陳列台の配置を簡単に変更できない。
特許公開2002−242477 発明の名称:免震方法およびその装置
この発明は円筒部材と球体との間の摩擦力によって震動エネルギーを吸収するものだが難点として、(1)円筒部と球体は線状のみで接触しているので摩擦力の調整が難しく、多数設置した場合同一の摩擦力とするのが難しい。(2)震動エネルギーによって移動した場合元の位置に復元できない。(3)装置が精密なのでチリやホコリが入ると免震機能が影響されてしまう。(4)装置が精密なので製造コストが高くなる。
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、(1)免震効果が大きいものとする。(2)免震装置の設置や施工が簡単にできるものとする。(3)免震装置が安価にできるものとする。この三点をクリアーした免震装置を提供し地震の被害を軽減することを目的としている。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の記述的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために本発明は、基礎面や床面の支持面に設置する脚体と該脚体の上部で吊り下げる吊り部材と、該吊り部材の下部を揺動体の下端で吊り浮かしたもので、前記、脚体の高さを揺動体の天端より低くし、該揺動体の上に保護体を載せるものとした免震装置を構成している。
上記(0006)の免震装置の揺動体の上に更に脚体を固定し吊り部材で揺動体の下端を吊り、該揺動体の上に保護体を載せるものとした積み重ねタイプの免震装置を構成している。
揺動体下端の支持部や吊り部材に弾性部材を装着して上下震動のタテ揺れに対しても免震機能を有するものとした上記(0006)と(0007)記載の免震装置を構成している。
揺動体をH型鋼で格子状に組み格子状の交差部のウエーブプレートを切除し、その交差部中心に脚体を45度ずらして支持面に固定し、最大揺れ止め具と併用することで揺動体は揺れても脚体には接触しない構造とした上記(0006)と(0007)と(0008)の免震装置を構成している。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1の構成により免震装置に吊り部材を設け揺動体を吊ることにより床面と摩擦抵抗がほとんどないので揺れに対して保護体は自在に振れるので免震効果が大きいものとなる。
(2)請求項1の構成により免震装置は吊り部材によって免震機能を有するのでチリやホコリが付着してもその機能は影響されないのでメンテナンスの手間が掛らない。
(3)請求項2の構成により免震装置を重ねることにより上部の保護体は更に免震効果が大きいものとなり、保護体の重要度によって重ねる段数を調整できる。
(4)請求項3の構成により揺動体の下端や吊り部材に弾性材を装着することによりヨコ揺れとタテ揺れ共に免震機能を有するものとなる。
(5)請求項4の構成により揺動体をH型鋼とし脚体と吊り部材の免震装置により大型のものから小型のものまで幅広い免震装置が可能で施工も簡単にでき部材も在来にあるものなので安価にできる。
以下、図面に示す発明を実施するための形態により本発明を詳細に説明する。
1は免震装置である。2は揺動体で床や置き台となるもので載せる保護体の荷重に耐えられる部材とし吊り部材を設けるのである程度の高さを要する。3は脚体で四本足を基本とし揺動体と保護体の荷重に耐える強度とする。4は吊り部材でチェーンや、ワイヤーロープ、丸環付き棒、コイルバネ等がある。5は支持面で地震時に揺動体と保護体の荷重に耐えられる強度としコンクリート面や木面等がある。6は最大揺れ止め具で保護体の揺れ幅を制限するもので脚体と揺動体の接触を防止し、共振作用による揺れを押さえる機能を有する。7は弾性部材でコイルバネやエアークッション、ゴムクッション等がある。8はH型鋼で揺動体の形状としては最良に適するものである。9は固定具で脚体の足部を支持面に固定するものでありアンカーボルトやネジ等がある。
当免震装置の施工手順の一例としては、
(1)支持面を平滑に仕上げる。
(2)支持面に揺動体を所定の高さのパッキンで仮設置する。
(3)脚体を支持面に固定する。
(4)吊り部材を脚体と揺動体に接続し固定する。
(5)最大揺れ止め具を設置する。
(6)揺動体下のパッキンを撤去する。
(7)揺動体の上に保護体を載せて完了する。
揺動体としてのH型鋼のウエーブプレート切り込み部に四本足の脚体は入れられないのでその対策手段としては次の三案がある。
(1)脚体の四本足を各一本と穴明きプレートに分割し溶接によって組み立てる。
(2)脚体を二本足に二分割し穴明きプレートどうしを重ねて丸環ボルトと上下ナット二本で締め付けて一体化する。
(3)H型鋼を鉄骨工場で製作する時に脚体を入れてフランジプレートを溶接する。
揺動体としてのH型鋼部材において、その保護体の荷重における曲げモーメントは支持部の吊り部は小さいので吊り部の下フランジプレートの幅は小さくしてもよく、それにより脚体との空きを大きくすることができるので揺れ幅を拡大することができる。
この免震装置の具体的な用途としては免震床用や免震物置台に利用され、住宅の基礎下に設置する免震住宅、墓石の下に設置した免震墓石、コンピュータ室の免震床、変電所の免震床、病院の集中治療室の免震床、保育園の睡眠室の免震床、五重の塔の免震基礎、酒屋の店内の免震床、高級な陶芸品や花瓶の免震置き台等がある。
本発明は免震装置を製造する産業で利用される。
本発明を実施するための最良の第1の形態の免震装置の平面図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の免震装置の吊り部の断面図。 本発明を実施するための最良の第1の形態の脚体の詳細図。 本発明を実施するための第2の形態の免震装置の揺動体を二重にした免震装置の断面図。 本発明を実施するための第3の形態の免震装置でコイルバネを装着した吊り部の断面図。
符号の説明
1:免震装置、 2:揺動体、 3:脚体、 4:吊り部材、 5:支持面、 6:最大揺れ止め具、 7:弾性部材、 8:H型鋼、 9:固定具、 10:丸環ボルト、 11:火打ち梁、 12:保護体。

Claims (4)

  1. 基礎面や床面の支持面に設置する脚体と該脚体の上部で吊り下げる吊り部材と該吊り部材の下部を揺動体の下端で吊って浮かしたもので、前記脚体の高さを揺動体の天端より低くし、該揺動体の上に保護体を載せるものとした免震装置。
  2. 請求項1記載の免震装置の揺動体の上に更に脚体を固定し吊り部材で揺動体の下端を吊り、該揺動体の上に保護体を載せるものとした積み重ねタイプの免震装置。
  3. 揺動体下端の支持部や吊り部材に弾性部材を装着して上下震動のタテ揺れに対しも免震機能を有するものとした請求項1と請求項2の免震装置。
  4. 揺動体をH型鋼で格子状に組み格子状の交差部のウエーブプレートを切除し、その交差部中心に脚体を45度ずらして支持面に固定し、最大揺れ止め具と併用することで揺動体は揺れても脚体には接触しない構造とした請求項1と請求項2と請求項3の免震装置。
JP2005190570A 2005-06-02 2005-06-02 免震装置 Withdrawn JP2006336441A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010013889A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Bs Door Kk 耐震用の建物免震ユニット
KR102061683B1 (ko) * 2018-05-15 2020-01-02 김기식 수배전반 및 배전반 외함에 적용되는 내진장치

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