JP2006335232A - 重荷重用タイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】 耐ブロック欠け性と耐偏摩耗性とを高レベルで確保しながら、雪上性能とウエット性能とを向上させる。
【解決手段】トレッド端縁Te側の外のブロック6eの表面に、複数の屈曲点Pを有してタイヤ軸方向にジグザグ状にのびるサイピング11を設ける。外の横溝5eにおける溝深さをDyeかつ溝巾をWye、外の縦主溝3eにおける溝深さをDgeかつ溝巾をWge、サイピング11における溝深さをDsかつ溝巾をWsとしたとき、次式(1)〜(4)を充足する。又サイピング11は、タイヤ軸方向外側の屈曲点Poの屈曲角度θoを、タイヤ軸方向内側の屈曲点Piの屈曲角度θiよりも順次大とし、かつ最内側の屈曲点P1の屈曲角度θ1を150°以上とする。
0.25 ≦ Dye/Dge ≦ 0.34 −−−(1)
0.75 ≦ Wye/Wge ≦ 1.20 −−−(2)
0.25 < Ds/Dge ≦ 0.60 −−−(3)
Ws/Wye ≦ 0.40 −−−(4)
【選択図】 図2
【解決手段】トレッド端縁Te側の外のブロック6eの表面に、複数の屈曲点Pを有してタイヤ軸方向にジグザグ状にのびるサイピング11を設ける。外の横溝5eにおける溝深さをDyeかつ溝巾をWye、外の縦主溝3eにおける溝深さをDgeかつ溝巾をWge、サイピング11における溝深さをDsかつ溝巾をWsとしたとき、次式(1)〜(4)を充足する。又サイピング11は、タイヤ軸方向外側の屈曲点Poの屈曲角度θoを、タイヤ軸方向内側の屈曲点Piの屈曲角度θiよりも順次大とし、かつ最内側の屈曲点P1の屈曲角度θ1を150°以上とする。
0.25 ≦ Dye/Dge ≦ 0.34 −−−(1)
0.75 ≦ Wye/Wge ≦ 1.20 −−−(2)
0.25 < Ds/Dge ≦ 0.60 −−−(3)
Ws/Wye ≦ 0.40 −−−(4)
【選択図】 図2
Description
本発明は、オールシーズンタイヤとして好適であり、耐ブロック欠け性、耐偏摩耗性、雪上性能及びウエット性能を高次元でバランス化させた重荷重用タイヤに関する。
浅雪路での走行性(雪上性能)が要求される重荷重用のオールシーズンタイヤでは、その汎用性から、耐ブロック欠け性、耐偏摩耗性、雪上性能及びウエット性能等の諸性能を高次元でバランスさせることが必要である。そして従来、旋回時に外力が強く作用するなど操縦安定性への影響が大なトレッド端縁側のブロック(所謂ショルダーブロック)においては、ブロック欠けや偏摩耗性(ヒール&トウ摩耗)の懸念から、横溝を、縦主溝の溝深さの例えば34%以下と浅く形成している。
しかし斯かるタイヤでは、スノータイヤとして使用される50%摩耗時までに、前記横溝が摩滅してしまうため、排水性だけでなく浅雪路でのトラクション性が低下し雪上性能性及びウエット性能を不充分とするという問題がある。
そこで本発明は、前記ショルダーブロックに、タイヤ軸方向に屈曲してのびるサイピングを設け、縦主溝、横溝、サイピングの間の巾の比、深さの比、及びサイピングにおけるジグザグの屈曲角度をそれぞれ特定することを基本として、耐ブロック欠け性と耐偏摩耗性とを高レベルで確保しながら、雪上性能とウエット性能とを向上できる重荷重用タイヤの提供を目的としている。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド面に、トレッド端縁側をタイヤ周方向に連続してのびる外の縦主溝を含む少なくとも3本の縦主溝を設けることにより、このトレッド端縁と外の縦主溝との間の外のリブ状陸部を含む少なくとも4本のリブ状陸部を形成した重荷重用タイヤであって、
前記外のリブ状陸部は、この外のリブ状陸部を横切る横溝によりブロックに区分され、かつ該ブロックの表面に、複数の屈曲点を有してタイヤ軸方向にジグザグ状にのびるサイピングを設けるとともに、
前記横溝の溝深さDyeを、前記外の縦主溝の溝深さDgeの0.25〜0.34倍、かつ前記横溝の溝巾Wyeを、前記外の縦主溝の溝巾Wgeの0.75〜1.20倍、
前記サイピングの溝深さDsを、前記外の縦主溝の溝深さDgeの0.25倍より大かつ0.60倍以下、かつ前記サイピングの溝巾Wsを、前記横溝の溝巾Wyeの0.40倍以下、
しかも前記サイピングは、タイヤ軸方向外側の屈曲点の屈曲角度θoを、タイヤ軸方向内側の屈曲点の屈曲角度θiよりも順次大とするとともに、タイヤ軸方向最内側の屈曲点の屈曲角度θ1を150°以上としたことを特徴としている。
前記外のリブ状陸部は、この外のリブ状陸部を横切る横溝によりブロックに区分され、かつ該ブロックの表面に、複数の屈曲点を有してタイヤ軸方向にジグザグ状にのびるサイピングを設けるとともに、
前記横溝の溝深さDyeを、前記外の縦主溝の溝深さDgeの0.25〜0.34倍、かつ前記横溝の溝巾Wyeを、前記外の縦主溝の溝巾Wgeの0.75〜1.20倍、
前記サイピングの溝深さDsを、前記外の縦主溝の溝深さDgeの0.25倍より大かつ0.60倍以下、かつ前記サイピングの溝巾Wsを、前記横溝の溝巾Wyeの0.40倍以下、
しかも前記サイピングは、タイヤ軸方向外側の屈曲点の屈曲角度θoを、タイヤ軸方向内側の屈曲点の屈曲角度θiよりも順次大とするとともに、タイヤ軸方向最内側の屈曲点の屈曲角度θ1を150°以上としたことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記外の縦主溝の溝巾Wgeは、トレッド接地巾TWの0.025〜0.075倍であることを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記サイピングは、前記屈曲点の数が2つであることを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記サイピングは、前記屈曲点の数が2つであることを特徴としている。
ここで前記「トレッド接地巾TW」とは、正規リムにリム組しかつ正規内圧を充填した正規内圧状態のタイヤに正規荷重を付加して平面に接地させたときのトレッド接地端間のタイヤ軸方向の巾を意味する。また前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTOであれば "Measuring Rim"を意味する。また前記「正規内圧」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" を意味する。又前記「正規荷重」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"に0.88を乗じた荷重を意味する。
本発明は叙上の如く構成しているため、耐ブロック欠け性と耐偏摩耗性とを高レベルで確保しながら、雪上性能とウエット性能とを向上させることができる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明の重荷重用タイヤのトレッドパターンの一例を示す展開図である。
図1において、重荷重用タイヤ1は、トレッド面2に、トレッド端縁Te側をタイヤ周方向に連続してのびる外の縦主溝3eを含む少なくとも3本の縦主溝3を設け、これにより該トレッド面2を、前記トレッド端縁Teと外の縦主溝3eとの間の外のリブ状陸部4eを含む少なくとも4本のリブ状陸部4に分割している。そして、少なくとも前記外のリブ状陸部4e、本例では各リブ状陸部4を、横溝5によってブロック6に区分している。
図1において、重荷重用タイヤ1は、トレッド面2に、トレッド端縁Te側をタイヤ周方向に連続してのびる外の縦主溝3eを含む少なくとも3本の縦主溝3を設け、これにより該トレッド面2を、前記トレッド端縁Teと外の縦主溝3eとの間の外のリブ状陸部4eを含む少なくとも4本のリブ状陸部4に分割している。そして、少なくとも前記外のリブ状陸部4e、本例では各リブ状陸部4を、横溝5によってブロック6に区分している。
具体的には、本例では、前記縦主溝3は、タイヤ赤道C上をのびる内の縦主溝3cと、トレッド端縁Te側に配される外の縦主溝3eと、その間に配される中の縦主溝3mとの5本で構成され、これにより前記トレッド面2を、前記縦主溝3c,3m間の内のリブ状陸部4c、前記縦主溝3m,3e間の中のリブ状陸部4m、及び前記トレッド端縁Teと外の縦主溝3eとの間の外のリブ状陸部4eに区画している。
又横溝5は、前記内のリブ状陸部4cを横切る内の横溝5c、前記中のリブ状陸部4mを横切る中の横溝5m、及び前記外のリブ状陸部4eを横切る外の横溝5eから構成される。これにより前記トレッド面2に、、縦主溝3c,3mと横溝5c,5cとで囲む内のブロック6cの列、縦主溝3m,3eと横溝5m,5mとで囲む中のブロック6mの列、及び縦主溝3eとトレッド端縁Teと横溝5e,5eとで囲む外のブロック6eの列からなるブロックパターンを形成している。
前記縦主溝3として、タイヤ周方向に直線状にのびるストレート溝を用いることができる。しかしトラクション性の観点からジグザグ溝が好適であり、本例では、内、外の縦主溝3c,3eのジグザグの振幅を、中の縦主溝3mのジグザグの振幅よりも大に設定したものを例示している。各縦主溝3c,3m,3eにおいて、ジグザグのピッチ数は互いに同数であり、又隣り合う縦主溝では、ジグザグの周方向の位相は、互いに位置ずれしている。
又前記横溝5としては、トラクション性の観点から内、中の横溝5c、5mは互いに同向き(図1では左が上となる向き)に傾斜し、かつそのタイヤ軸方向に対する角度θc,θmを30°以下さらには20°以下に設定している。本例では、θc=θmの場合を例示する。これに対して外の横溝5eは、そのタイヤ軸方向に対する角度θeを前記角度θc,θmよりも小、しかも10°以下さらには5°以下として、前記内、中の横溝5c,5mと同向き或いは逆向きに傾斜している。又排水性の観点から、各横溝5は、縦主溝3とはそのジグザグの屈曲部で交差している。
又前記内、中のブロック6c,6mの各ブロック壁面には、中の縦主溝3mにおけるジグザグの屈曲部に臨む位置に、本例では中の横溝5mと一直線状に並ぶ凹部9,及び内の横溝5cとは一直線状に並ぶ凹部10がそれぞれ凹設される。これにより、水を一時的に貯留し排水性を高めるとともに、トラクション性を向上している。
次に図2に拡大して示すように、前記外のブロック6e(所謂ショルダーブロック)の表面には、複数(n個)の屈曲点Pを有してタイヤ軸方向にジグザグ状にのびるサイピング11が形成される。なお前記外の横溝5eは、前記外の縦主溝3eとは、そのジグザグがタイヤ軸方向外側に屈曲する出隅側の屈曲部Qoで交わることが好ましく、これにより前記横溝5eと縦主溝3eとの公差角度αを鈍角とし、前記外のブロック6eのブロック剛性を高めうる。
又前記サイピング11は、前記外のブロック6eをタイヤ周方向の一方側、他方側のブロック部12A、12Bに分割するオープンサイプであって、本例では、サイピング11のタイヤ軸方向内端11aは、前記縦主溝3eの入隅側の屈曲部Qiで開口し、かつ外端11bは前記トレッド端縁Teで開口する。このとき、一方のブロック部12Aの表面積は、他方のブロック部12Bの表面積の85〜115%と、ほぼ等面積に2分割される。
又前記サイピング11では、そのタイヤ軸方向外側の屈曲点Poの屈曲角度θoを、タイヤ軸方向内側の屈曲点Piの屈曲角度θiよりも順次大とするとともに、タイヤ軸方向最内側の屈曲点P1の屈曲角度θ1を150°以上に設定している。なお前記「屈曲角度」とは、屈曲点Pを挟む両側のジグザグエレメント間の小角側の挟み角であり、従って最外側の屈曲点Pnの屈曲角度θnは180°より小となる。
150°≦θ1<・・・<θn<180° −−−−(5)
150°≦θ1<・・・<θn<180° −−−−(5)
そして本発明では、図3(A)〜(C)に示すように、前記外の横溝5eにおける溝深さをDyeかつ溝巾をWye、前記外の縦主溝3eにおける溝深さをDgeかつ溝巾をWge、前記サイピング11における溝深さをDsかつ溝巾をWsとしたとき、次式(1)〜(4)を充足している。
0.25 ≦ Dye/Dge ≦ 0.34 −−−(1)
0.75 ≦ Wye/Wge ≦ 1.20 −−−(2)
0.25 < Ds/Dge ≦ 0.60 −−−(3)
Ws/Wye ≦ 0.40 −−−(4)
0.25 ≦ Dye/Dge ≦ 0.34 −−−(1)
0.75 ≦ Wye/Wge ≦ 1.20 −−−(2)
0.25 < Ds/Dge ≦ 0.60 −−−(3)
Ws/Wye ≦ 0.40 −−−(4)
ここで、前記外の縦主溝3eの溝深さDge,溝巾Wgeは、その溝中心と直角に測定したトレッド面上での値で定義される。前記外の横溝5eの溝深さDye,溝巾Wyeは、前記外の縦主溝3eの出隅側の屈曲部Qoからトレッド端縁Teまでのタイヤ軸方向長さL0の0.5倍の長さをトレッド端縁Teからタイヤ軸方向内方に隔たるブロック中心巾線N0の位置において、該横溝5eの溝中心と直角に測定したトレッド面上での値で定義され、又前記サイピング11の溝深さDs,溝巾Wsは、前記ブロック中心巾線N0の位置において、該サイピング11の溝中心と直角に測定したトレッド面上での値で定義される。
なお前記外の横溝5e、及びサイピング11は、図4に示すように、そのタイヤ軸方向内端から前記ブロック中心巾線N0を超えてほぼ一定の溝深さでタイヤ軸方向外方にのびる基部5eA、11Aを少なくとも含む。本例では、前記基部5eA、11Aが、前記長さL0の0.35倍の長さをトレッド端縁Teから隔たる位置N1を超えてタイヤ軸方向外方にのびる好ましい場合を例示している。なお横溝5eでは、前記縦主溝3eの溝深さDgeの50%よりも深いことにより、50%摩耗後もトレッド面2に残存する深底部分を有する副部5eBを、前記基部5eAに延設している。
而して、前記式(1)の如く、まず横溝5eの溝深さDyeを縦主溝3eの溝深さDgeの0.34倍以下と浅く設定することにより、ブロック6eの剛性が確保され、偏摩耗の抑制が図られる。次に、ブロック6eのサイピング11を設けるとともに、その溝深さDsを、式(3)の如く縦主溝3eの溝深さDgeの0.25倍より深く設定している。これにより、前記偏摩耗の抑制を図りながら、雪上性能及びウエット性能を向上することができる。特にサイピング11がジグザグ状をなすことにより、雪上性能及びウエット性能の向上効果を高めうるとともに、サイピング面同士が噛み合い強固に支え合うためブロック剛性の低下を抑制できる。又サイピング11は、横溝5eが摩滅した後もトレッド面に残存しうるため、そのエッジ効果によって前記雪上性能及びウエット性能を発揮できる。
なお横溝5eの溝深さDyeが、縦主溝3eの溝深さDgeの0.25倍未満では、横溝5eが浅すぎて、サイピング11を設けた場合にも、雪上性能及びウエット性能を高めることができない。
又前記サイピング11においては、該サイピング11を起点としたブロック欠け、及びサイピング割れを生じさせないために、前記式(3)〜(5)を充足させることが必要である。特に前記(3)、(4)を充足させることが、ブロック6e全体の歪みをサイピング11のサイプ底に集中させずに、横溝5eの溝底にとどめるために必要である。サイピング11の溝深さDsが、縦主溝3eの溝深さDgeの0.6倍を超える、或いはサイピング11の溝巾Wsが横溝5eの溝巾Wyeの0.4倍を超えると、ブロック6eの変形による歪みを受け、ブロック欠け、及びサイピング割れの発生を招く。なおサイピング11の溝深さDsが、縦主溝3eの溝深さDgeの0.25倍未満では、50%摩耗までに摩滅してしまうため、雪上性能及びウエット性能の向上効果が不充分となる。なおサイピング11の溝巾Wsは、実質0mmまで減じうる。
又式(5)の如く、サイピング11のジグザグの屈曲角度θを150°以上と大に設定しているため、サイプ底の屈曲点Pにおける歪みの集中を抑制できる。しかも、ステアリングを切った際に歪みが大となるタイヤ軸方向外側ほど屈曲角度θを大として歪みの集中を抑えているため、ブロック欠け、及びサイピング割れの発生をより効果的に防止できる。
なお前記外の縦主溝3eの溝巾Wgeに対して、横溝5eの溝巾Wyeが過小、或いは過大であると、雪上におけるトラクション性と、直進性や操縦安定性とのバランスが損なわれるなど雪上性能の低下を招く。従って、式(3)の如く、溝巾Wyeを溝巾Wgeの0.75〜1.20倍の範囲とすることも重要である。なお前記縦主溝の溝巾Wgeは、トレッド接地巾TWの0.025〜0.075倍の範囲であるのが好ましい。
なお本例では、図1の如く、前記サイピング11が2つの屈曲点P1、P2を有し、前記内端11aから屈曲点P1までの第1のジグザグエレメントt1と、屈曲点P1,P2間の第2のジグザグエレメントt2と、屈曲点P2から外端11bまでの第3のジグザグエレメントt3とから構成される場合を例示する。このとき第2のジグザグエレメントt2のタイヤ軸方向の長さK2は、第1,第3のジグザグエレメントt1,t3のタイヤ軸方向の長さK1,K3よりも大としている。又本例では、前記第1のジグザグエレメントt1は、中の横溝5mとほぼ一直線状に並んで形成される。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1のトレッドパターンを基調としたサイズ11R22.5の重荷重用タイヤを、表1の仕様に基づいて試作し、各試供タイヤの耐偏摩耗性、耐ブロック欠け性、雪上性能、ウエット性能を評価するとともに、その結果を表1に示す。なお雪上性能、ウエット性能については、それぞれ新品状態のタイヤ、及び50%摩耗状態のタイヤにて評価した。
(1)耐偏摩耗性;
タイヤをリム(7.50×22.5)、内圧(700kPa)の条件で車輌(載量8tの2−Dトラック)の駆動輪に装着して、40000km走行後の、ショルダーブロックにおけるヒール&トウ摩耗量を測定した。
タイヤをリム(7.50×22.5)、内圧(700kPa)の条件で車輌(載量8tの2−Dトラック)の駆動輪に装着して、40000km走行後の、ショルダーブロックにおけるヒール&トウ摩耗量を測定した。
(2)耐ブロック欠け性;
上記(1)において、40000km走行後のタイヤのショルダーブロックにおけるブロック欠け、サイピング割れなどの損傷の有無を確認した。
上記(1)において、40000km走行後のタイヤのショルダーブロックにおけるブロック欠け、サイピング割れなどの損傷の有無を確認した。
(3)雪上性能;
タイヤをリム(7.50×22.5)、内圧(700kPa)の条件で車輌(載量8tの2−Dトラック)の全輪に装着した。そして定積状態にて雪上路面を走行し、操縦安定性やトラクション性の特性を比較例1を100とした指数で評価した。数値が大きいほど雪上性能に優れる。
タイヤをリム(7.50×22.5)、内圧(700kPa)の条件で車輌(載量8tの2−Dトラック)の全輪に装着した。そして定積状態にて雪上路面を走行し、操縦安定性やトラクション性の特性を比較例1を100とした指数で評価した。数値が大きいほど雪上性能に優れる。
(4)ウエット性能;
上記(3)と同じ車両を用い、湿潤状態のテストコースを走行したときの操縦安定性やトラクション性の特性を比較例1を100とした指数で評価した。数値が大きいほど雪上性能に優れる。
上記(3)と同じ車両を用い、湿潤状態のテストコースを走行したときの操縦安定性やトラクション性の特性を比較例1を100とした指数で評価した。数値が大きいほど雪上性能に優れる。
表の如く実施例のタイヤは、耐ブロック欠け性と耐偏摩耗性とを高レベルで確保しながら、雪上性能とウエット性能とを向上させることができるのが確認できる。
2 トレッド面
3 縦主溝
3e 外の縦主溝
4 リブ状陸部
4e 外のリブ状陸部
5e 外の横溝
6e 外のブロック
11 サイピング
P 屈曲点
Te トレッド端縁
3 縦主溝
3e 外の縦主溝
4 リブ状陸部
4e 外のリブ状陸部
5e 外の横溝
6e 外のブロック
11 サイピング
P 屈曲点
Te トレッド端縁
Claims (3)
- トレッド面に、トレッド端縁側をタイヤ周方向に連続してのびる外の縦主溝を含む少なくとも3本の縦主溝を設けることにより、このトレッド端縁と外の縦主溝との間の外のリブ状陸部を含む少なくとも4本のリブ状陸部を形成した重荷重用タイヤであって、
前記外のリブ状陸部は、この外のリブ状陸部を横切る横溝によりブロックに区分され、かつ該ブロックの表面に、複数の屈曲点を有してタイヤ軸方向にジグザグ状にのびるサイピングを設けるとともに、
前記横溝の溝深さDyeを、前記外の縦主溝の溝深さDgeの0.25〜0.34倍、かつ前記横溝の溝巾Wyeを、前記外の縦主溝の溝巾Wgeの0.75〜1.20倍、
前記サイピングの溝深さDsを、前記外の縦主溝の溝深さDgeの0.25倍より大かつ0.60倍以下、かつ前記サイピングの溝巾Wsを、前記横溝の溝巾Wyeの0.40倍以下、
しかも前記サイピングは、タイヤ軸方向外側の屈曲点の屈曲角度θoを、タイヤ軸方向内側の屈曲点の屈曲角度θiよりも順次大とするとともに、タイヤ軸方向最内側の屈曲点の屈曲角度θ1を150°以上としたことを特徴とする重荷重用タイヤ。 - 前記外の縦主溝の溝巾Wgeは、トレッド接地巾TWの0.025〜0.075倍であることを特徴とする請求項1記載の重荷重用タイヤ。
- 前記サイピングは、前記屈曲点の数が2つであることを特徴とする請求項1又は2記載の重荷重用タイヤ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20200238767A1 (en) * | 2017-10-16 | 2020-07-30 | Bridgestone Corporation | Tire |
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- 2005-06-02 JP JP2005162904A patent/JP2006335232A/ja active Pending
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US20200238767A1 (en) * | 2017-10-16 | 2020-07-30 | Bridgestone Corporation | Tire |
US11453246B2 (en) | 2017-10-16 | 2022-09-27 | Bridgestone Corporation | Tire |
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