JP2006334983A - 印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】補正用パターンの、搬送方向における最も下流側のドット列を形成する際に媒体に接触する搬送ローラの部位と、画像の、搬送方向における最も下流側の列領域に、前記補正用パターンに基づいた補正をしつつドット列を形成する際に、媒体に接触する搬送ローラの部位と、が一致するように制御する。
【選択図】 図25
Description
このような印刷装置によれば、コントローラは、検出部により検出された搬送ローラの周面上の基準位置に基づいて搬送部を制御するので、搬送ローラの周面上の基準位置を正確に所定の位置に位置決めすることが可能である。このため、搬送すべき媒体と搬送ローラの周面上の所定の位置とを正確に接触させることが可能である。
このような印刷装置によれば、所定の回転開始位置に位置決めされた搬送ローラに対し媒体供給部により媒体を供給させ始めるタイミングに対する、搬送ローラを回転開始位置から回転させ始めるタイミングを一致させることにより、媒体供給部から供給される媒体を、搬送ローラの周面上のほぼ一定の位置に接触させることが可能である。このため、補正用パターンの、搬送方向における最も下流側の列領域にドット列を形成する際と、画像の、搬送方向における最も下流側の列領域に、補正用パターンに基づいた補正をしつつドット列を形成する際と、において、媒体に接触する搬送ローラの周面上の部位を簡単な制御により一致させることが可能である。
このような印刷装置によれば、1つの媒体を排出した後、次の媒体に印刷する際に、改めて搬送ローラを回転開始位置に位置決めする必要がない。このため、スループットを向上させることが可能である。
このような印刷装置によれば、容易に且つより正確に搬送ローラの回転及び周面上の位置を検出することが可能である。
印刷された補正用パターンを読み取った結果に基づいてする補正は、移動方向に沿うドット列が形成された列領域間の濃度ムラを抑制するための補正なので、特に補正用パターンを構成する各ドット列が形成されている列領域の搬送方向における位置と、画像を構成するドット列が形成される列領域の搬送方向における位置とが一致することが重要である。上記印刷装置によれば、補正用パターンを構成する各ドット列が形成されている列領域の搬送方向における位置と、画像を構成するドット列が形成される列領域の搬送方向における位置とをより正確に一致させることが可能である。このため、補正用パターンに基づいてより適切に画像データを補正し、良好な画像を印刷することが可能である。
このような印刷装置によれば、所定階調値を示す画像データに基づいて印刷された補正用パターンを読み取った結果に基づいて補正情報が取得されるので、印刷された補正用パターンを読み取った結果と、画像データの所定の階調値とが対応付けられる。そして、補正用パターンを読み取った結果に基づいて画像データの階調値が補正されるので、より適切に画像データを補正することが可能である。
このような印刷装置によれば、回転開始位置が印刷条件毎に設定されるので、印刷条件毎に印刷される補正用パターンも印刷条件に応じた回転開始位置から搬送ローラが回転し始めて搬送された媒体に印刷される。このため、印刷条件毎に各々印刷条件に応じた補正用パターンが印刷されるので、いずれの印刷条件にて画像を印刷する際にも画像データを適切に補正し、良好な画像を印刷することが可能である。
このような印刷装置によれば、複数のドット列が搬送方向に沿って並べて印刷されているので、補正用パターンを読み取ることによりドット列が形成された列領域間の濃度ムラを読み取りことが可能であり、この補正用パターンを読み取った結果に基づいて画像データを補正するので、印刷する画像における列領域間の濃度ムラを適切に抑制することが可能である。
このような印刷装置によれば、既述のほぼ全ての効果を奏するため、本発明の目的がより有効に達成される。
<印刷システム>
図1は、印刷システム100の構成を説明する図である。印刷システムとは、印刷装置と、この印刷装置の動作を制御する印刷制御装置とを少なくとも含むシステムのことである。本実施形態の印刷システム100は、プリンタ1と、コンピュータ110と、表示装置120と、入力装置130と、記録再生装置140と、スキャナ150とを有している。
図2は、印刷装置としてのプリンタ1の全体構成のブロック図である。また、図3Aは、プリンタ1の全体構成の概略図である。また、図3Bは、プリンタ1の全体構成の縦断面図である。以下、本実施形態のプリンタの基本的な構成について説明する。
図6Aは、スキャナ150の縦断面図である。図6Bは、上蓋151を外した状態のスキャナ150の上面図である。
<印刷動作について>
図7は、印刷時の処理のフロー図である。以下に説明される各処理は、コントローラ60が、メモリ63内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
まず、通常印刷について説明する。本実施形態の通常印刷は、インターレース方式と呼ばれる印刷方法(以下、インターレース印刷という)により行われる。ここで、『インターレース印刷』とは、1回のパスで記録されるラスタライン間に、ラスタラインが記録されない列領域が挟まれるような印刷を意味する。また、『パス』とはキャリッジ31が1回移動する間に実行されるドット形成処理を指し、『パスn』とはn回目のドット形成処理を意味する。『ラスタライン』とは、移動方向に並ぶドットの列であり、『列領域』はラスタラインが形成されうる領域である。
<濃度ムラ(バンディング)について>
ここでは、説明の簡略化のため、単色印刷された画像中に生じる濃度ムラの発生原因について説明する。なお、多色印刷の場合、以下に説明する濃度ムラの発生原因が色毎に生じている。
本来であれば同じ濃度の画像片が各列領域に形成されるべきであるにもかかわらず、加工精度のばらつき等により、ラスタラインが形成された位置に応じて画像片に濃度差が発生する。例えば、2番目の列領域の画像片は比較的淡くなり、3番目の列領域の画像片は比較的濃くなる。また、5番目の列領域の画像片は、比較的淡くなる。
そして、このようなラスタラインからなる印刷画像を巨視的に見ると、キャリッジの移動方向に沿う縞状の濃度ムラが視認される。この濃度ムラは、印刷画像の画質を低下させる原因となる。
図10は、プリンタの製造後の検査工程で行われる補正値取得処理のフロー図である。まず、検査者は、検査対象となるプリンタ1を工場内のコンピュータ110に接続する(S101)。工場内のコンピュータ110には、スキャナ150にも接続されており、予め、テストパターンをプリンタ1に印刷させるためのプリンタドライバと、スキャナ150を制御するためのスキャナドライバと、スキャナから読み取った補正用パターンの画像データに対して画像処理や解析等を行うための補正値取得プログラムがインストールされている。
次に、コンピュータ110のプリンタドライバは、プリンタ1にテストパターンを印刷させる(S102)。
補正値取得プログラムは、読み取られた読取画像データの中から、左からKX1の最小読取領域であって上からKH個の最小読取領域の単位読取画像データと、左からKX2の最小読取領域であって上からKH個の最小読取領域の単位読取画像データと、を取り出す。このとき取り出される最小読取領域の中に上罫線が含まれ右罫線及び左罫線が含まれないように、パラメータKX1、KX2、KHが予め定められている。そして、補正値取得プログラムは、上罫線の位置を検出するため、取り出されたKH個のデータの階調値の重心位置KY1、KY2、すなわち濃度分布における重心位置をそれぞれ求める。そして、補正値取得プログラムは、パラメータKX1、KX2と、濃度分布における重心位置KY1、KY2とに基づいて、次式により補正用パターンの傾きθを算出し、算出された傾きθに基づいて、読取画像データの回転処理を行う。
θ = tan−1{(KY2−KY1)/(KX2−KX1)}
ステップS104での処理と同様に、補正値取得プログラムは、回転処理された読取画像データのうち、左からKX1の最小読取領域であって上からKH個の最小読取領域の単位読取画像データと、左からKX2の最小読取領域であって上からKH個の最小読取領域の単位読取画像データと、を取り出す。そして、補正値取得プログラムは、上罫線の位置を検出するため、取り出されたKH個の単位読取画像データの階調値の重心位置KY1、KY2をそれぞれ求め、2つの重心位置の平均値を算出する。そして、重心位置から列領域の幅の1/2だけ上側の位置において最も近い最小読取領域の境界をトリミング位置に決定する。なお、本実施形態では、読取画像データの解像度が2880dpiであり、列領域の幅は720dpiであるので、列領域の幅の1/2は最小読取領域2つ分の幅に相当する。そして、補正値取得プログラムは、決定されたトリミング位置よりも上側の最小読取領域を切り取り、トリミングを行なう。
上罫線側とほぼ同様に、補正値取得プログラムは、回転処理された読取画像データの中から、左からKX1の最小読取領域であって下からKH個の最小読取領域の単位読取画像データと、左からKX2の最小読取領域であって下からKH個の最小読取領域の単位読取画像データと、を取り出し、下罫線の重心位置を算出する。そして、重心位置から列領域の幅の1/2だけ下側の位置において最も近い最小読取領域の境界をトリミング位置に決定する。そして、補正値取得プログラムは、トリミング位置よりも下側の最小読取領域を切り取り、トリミングを行なう。 次に、コンピュータ110の補正値取得プログラムは、Y方向の最小読取領域の数が、補正用パターンを構成するラスタラインの数と同数になるように、トリミングされた後の読取画像データを解像度変換する(S107)。
仮に、プリンタ1が720dpiのn個のラスタラインからなる補正用パターンを理想的に形成し、スキャナ150が補正用パターンを2880dpi(補正用パターンの4倍の解像度)で理想的に読み取れば、トリミング後の読取画像データのY方向の最小読取領域の数は、4n個になるはずである。しかし、実際には印刷時や読み取り時のズレの影響があって、読取画像データのY方向の最初読取領域の数が4n個にならないことがあり、ここでは、トリミング後の読取画像データのY方向の最小読取領域の数は4n+α個である。コンピュータ110の補正値取得プログラムは、この読取画像データに対して、n/(4n+α)〔=[補正用パターンを構成するラスタラインの数]/[トリミング後の読取画像データのY方向の最初読取領域の数]〕の倍率で解像度変換(縮小処理)を行なう。ここでは解像度変換にバイキュービック法が用いられる。これにより、解像度変換後の読取画像データのY方向のデータ数がn個になる。このように変換された後の個々のデータが示す領域は、1つのドットが形成され得る領域である単位領域に相当し、それら個々のデータを単位領域データとする。言い換えると、2880dpiの単位読取画像データにて構成された補正用パターンの読取画像データが、720dpiの単位領域データにて構成された補正用パターンの読取画像データに変換される。この結果、Y方向に並ぶ単位領域の数と列領域の数とが同数になり、X方向の単位領域列と列領域とが、一対一で対応することになる。例えば、一番上に位置するX方向の単位領域列は1番目の列領域に対応し、その下に位置する単位領域列は2番目の列領域に対応する。なお、この解像度変換ではY方向の単位領域列数をn個にするのが目的なので、X方向の解像度変換(縮小処理)は行われなくても良い。
補正値取得プログラムは、解像度変換された読取画像データの中から、上からH2の単位領域であって、左からKX個の単位領域の単位領域データを取り出す。このとき取り出される単位領域データの中に左罫線が含まれるように、パラメータKXが予め定められている。そして、補正値取得プログラムは、左罫線の位置を検出するため、取り出されたKX個の単位領域の単位領域データの階調値の重心位置を求める。この重心位置(左罫線の位置)からX2だけ右側に、幅W3の濃度30%の帯状パターンが存在していることは、補正用パターンの形状から既知になっている。そこで、補正値取得プログラムは、重心位置を基準にして、帯状パターンの左右W4の範囲を除いた点線の範囲の単位領域データを抽出し、この範囲の単位領域データの階調値の平均値を、1番目の列領域の濃度30%の測定値とする。なお、1番目の列領域の濃度30%の帯状パターンの濃度を測定する場合、図中の点線の範囲の1単位領域下の範囲の単位領域データを抽出する。このようにして、補正値取得プログラムは、5種類の帯状パターンの濃度を列領域毎にそれぞれ測定する。
Sbt=Sb+(Sc−Sb)×{(Cbt−Cb)/(Cc−Cb)}
Sbt=Sb−(Sb−Sa)×{(Cbt−Cb)/(Ca−Cb)}
Hb = (Sbt−Sb)/Sb
図21は、シアンの補正値テーブルの説明図である。補正値テーブルには、3つの補正値(Hb、Hc、Hd)が、列領域毎に対応付けられている。例えば、各列領域のn番目のラスタラインには、3つの補正値(Hb_n、Hc_n、Hd_n)が対応付けられている。3つの補正値(Hb_n、Hc_n、Hd_n)は、それぞれ、指令階調値Sb(=102)、Sc(=128)及びSd(=153)に対応する。なお、他の色の補正値テーブルも同様である。
図22は、ユーザー下で行なわれる処理のフロー図である。
プリンタ1を購入したユーザーは、所有するコンピュータ110(もちろん、プリンタ製造工場のコンピュータとは別のコンピュータ)に、プリンタ1を接続する(S201、S301)。なお、ユーザーのコンピュータ110には、スキャナ150は接続されていなくても良い。
プリンタドライバは、ユーザーからの印刷命令を受けると(S205でYES)、補正値に基づいて印刷データを生成し(S206)、印刷データをプリンタ1に送信する。プリンタ1は、印刷データに従って、印刷処理を行う(S303)。
まず、プリンタドライバは、解像度変換処理を行う(S211)。解像度変換処理は、アプリケーションプログラムから出力された画像データ(テキストデータ、イメージデータなど)を、紙に印刷する際の解像度に変換する処理である。例えば、紙に画像を印刷する際の解像度が720×720dpiに指定されている場合、アプリケーションプログラムから受け取った画像データを720×720dpiの解像度の画像データに変換する。なお、解像度変換処理後の画像データは、RGB色空間により表される256階調のデータ(RGBデータ)である。
上述したように、本実施形態のプリンタ1は、予め印刷された補正用パターンを読み取った結果に基づいて、各列領域に対応する補正値を各々求め、画像を印刷する際には、画像を構成する各ラスタラインに対応する、補正用パターンのラスタラインが形成された列領域の補正値に基づいて画像データを補正している。ここで、対応するラスタラインとは、画像及び補正用パターンを印刷するための画像データにおいて、搬送方向にて最も下流側に形成可能なラスタラインを1番目として最も上流側に形成可能なラスタラインまで順番を付けた際に、画像を印刷する際と、補正用パターンを印刷する際とにて同じ順番を付されるラスタライン同士をいう。このとき、ラスタラインは、画像データにおいて形成可能であれば、必ずしも用紙上に実際に形成されなくてもよい。
上記の実施形態は、主として印刷システムについて記載されているが、その中には、プリンタ1、印刷装置、印刷方法等の開示が含まれていることは言うまでもない。
また、一実施形態としての印刷システム等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述の実施形態では、印刷部としてプリンタ1が説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の記録装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
前述の実施形態は、プリンタ1のノズルから染料インク又は顔料インクをノズルから吐出していた。しかし、ノズルから吐出するインクは、このようなインクに限られるものではない。
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、インクを吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に気泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
前述の実施形態では、キャリッジ31の往方向の移動時にのみインクを吐出する単方向印刷を例に説明したが、これに限るものではなく、キャリッジ31の往復たる双方向移動時にインクを吐出する所謂双方向印刷を行っても良い。
前述の実施形態では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の4色のインクを用紙S上に吐出してドットを形成する多色印刷を例に説明したが、インク色はこれに限るものではない。例えばこれらインク色に加えて、ライトシアン(薄いシアン、LC)及びライトマゼンタ(薄いマゼンタ、LM)等のインクを用いても良い。
また、逆に、上記4つのインク色のいずれか一つだけを用いて単色印刷を行っても良い。
21 給紙ローラ、22 搬送モータ、23 搬送ローラ、24 プラテン、
25 排紙ローラ、30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
32 キャリッジモータ、40 ヘッドユニット、41 ヘッド、50 検出器群、
51 リニア式エンコーダ、52 ロータリー式エンコーダ、52a 符号盤、
52b検出器、53 紙検出センサ、54 光学センサ、60 コントローラ、
61 インターフェース部、62 CPU、 63 メモリ、
64 ユニット制御回路、100 印刷システム、110 コンピュータ、
120 表示装置、130 入力装置、140 記録再生装置、
150 スキャナ、151 上蓋、152 原稿台ガラス、
153 読取キャリッジ、154 案内部材、155 移動機構、157 ランプ、
158 ラインセンサ、159 光学系
Claims (13)
- (a)画像を印刷するための媒体を搬送方向に搬送するための搬送ローラを備えた搬送部と、
(b)前記画像を印刷するための印刷データに基づいて、前記搬送方向と交差する移動方向に移動されつつインクを吐出して、前記搬送部により搬送された前記媒体に、ドット列を形成するためのノズルと、
(c)補正用パターンを構成する、前記搬送方向における最も下流側の列領域に前記ドット列を形成する際に前記媒体に接触する前記搬送ローラの部位と、
前記画像を印刷するための印刷データに基づいて印刷された画像を構成する、前記搬送方向における最も下流側の列領域に、前記補正用パターンに基づいた補正をしつつドット列を形成する際に、前記媒体に接触する前記搬送ローラの部位と、が一致するように前記搬送部を制御するためのコントローラと、
(d)を有することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記搬送ローラの周面上における所定の基準位置を検出するための検出部を有し、
前記コントローラは、前記検出部にて検出された前記基準位置に基づいて、前記搬送部を制御することを特徴とする印刷装置。 - 請求項2に記載の印刷装置において、
前記媒体を前記搬送部に供給するための媒体供給部を有し、
前記コントローラは、前記搬送ローラの前記基準位置を所定の回転開始位置に位置決めし、
前記補正用パターンを構成する、前記搬送方向における最も下流側の列領域に前記ドット列を形成する際と、
前記画像を構成する、前記搬送方向における最も下流側の列領域に、前記補正用パターンに基づいた補正をしつつドット列を形成する際と、において、
前記媒体供給部により前記媒体を供給させ始めるタイミングに対する、前記搬送ローラを前記回転開始位置から回転させ始めるタイミングを一致させることにより、前記媒体に接触する前記搬送ローラの部位を一致させることを特徴とする印刷装置。 - 請求項3に記載の印刷装置において、
媒体を排出した際には、前記搬送ローラを前記回転開始位置にて停止させることを特徴とする印刷装置。 - 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の印刷装置において、
前記検出部は、前記搬送ローラの回転を検出するためのロータリー式エンコーダであることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の印刷装置において、
前記コントローラは、前記移動方向に沿う前記ドット列が形成された列領域間の濃度ムラを抑制すべく、前記補正用パターンを読み取った結果に基づいて、画像データを補正することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の印刷装置において、
前記画像データは、前記媒体に形成される単位領域毎の階調値を示しており、
所定階調値を示す前記画像データに基づいて印刷された前記補正用パターンを読み取った結果に基づいて補正情報を取得し、
前記画像データは、前記補正情報に基づいて補正されることを特徴とする印刷装置。 - 請求項3乃至請求項7のいずれかに記載の印刷装置において、
前記補正用パターンは、前記画像を印刷する際の印刷条件毎に印刷され、
前記回転開始位置は、前記印刷条件に基づいて設定されることを特徴とする印刷装置。 - 請求項7または請求項8に記載の印刷装置において、
前記補正用パターンは、所定の濃度を示す階調値に基づいて、
前記移動方向に移動される前記ノズルから吐出されるインクにて形成される複数のドット列が、前記搬送方向に沿って並べて印刷されることを特徴とする印刷装置。 - (a)画像を印刷するための媒体を搬送方向に搬送するための搬送ローラを備えた搬送部と、
(b)前記画像を印刷するための印刷データに基づいて、前記搬送方向と交差する移動方向に移動されつつインクを吐出して、前記搬送部により搬送された前記媒体に、ドット列を形成するためのノズルと、
(c)補正用パターンを構成する、前記搬送方向における最も下流側の列領域に前記ドット列を形成する際に前記媒体に接触する前記搬送ローラの部位と、
前記画像を印刷するための印刷データに基づいて印刷された画像を構成する、前記搬送方向における最も下流側の列領域に、前記補正用パターンに基づいた補正をしつつドット列を形成する際に、前記媒体に接触する前記搬送ローラの部位と、が一致するように前記搬送部を制御するためのコントローラと、を有し、
(d)前記搬送ローラの周面上における所定の基準位置を検出するための検出部を有し、
前記コントローラは、前記検出部にて検出された前記基準位置に基づいて、前記搬送部を制御し、
(e)前記媒体を前記搬送部に供給するための媒体供給部を有し、
前記コントローラは、前記搬送ローラの前記基準位置を所定の回転開始位置に位置決めし、
前記補正用パターンを構成する、前記搬送方向における最も下流側の列領域に前記ドット列を形成する際と、
前記画像を構成する、前記搬送方向における最も下流側の列領域に、前記補正用パターンに基づいた補正をしつつドット列を形成する際と、において、
前記媒体供給部により前記媒体を供給させ始めるタイミングに対する、前記搬送ローラを前記回転開始位置から回転させ始めるタイミングを一致させることにより、前記媒体に接触する前記搬送ローラの部位を一致させ、
(f)媒体を排出した際には、前記搬送ローラを前記回転開始位置にて停止させ、
(g)前記検出部は、前記搬送ローラの回転を検出するためのロータリー式エンコーダであり、
(h)前記コントローラは、前記移動方向に沿う前記ドット列が形成された列領域間の濃度ムラを抑制すべく、前記補正用パターンを読み取った結果に基づいて、前記画像データを補正し、
(i)前記画像データは、前記媒体に形成される単位領域毎の階調値を示しており、
所定階調値を示す前記画像データに基づいて印刷された前記補正用パターンを読み取った結果に基づいて補正情報を取得し、
前記画像データは、前記補正情報に基づいて補正され、
(j)前記補正用パターンは、前記画像を印刷する際の印刷条件毎に印刷され、
前記回転開始位置は、前記印刷条件に基づいて設定され、
(k)前記補正用パターンは、所定の濃度を示す階調値に基づいて、
前記移動方向に移動される前記ノズルから吐出されるインクにて形成される複数のドット列が、前記搬送方向に沿って並べて印刷されることを特徴とする印刷装置。 - 画像を印刷するための媒体を搬送方向に搬送するための搬送ローラを備えた搬送部と、
前記画像を印刷するための印刷データに基づいて、前記搬送方向と交差する移動方向に移動されつつインクを吐出して、前記搬送部により搬送された前記媒体に、ドット列を形成するためのノズルと、を有する印刷装置に、
補正用パターンを構成する、前記搬送方向における最も下流側の列領域に前記ドット列を形成する際に前記媒体に接触する前記搬送ローラの部位と、
前記画像を印刷するための印刷データに基づいて印刷された画像を構成する、前記搬送方向における最も下流側の列領域に、前記補正用パターンに基づいた補正をしつつドット列を形成する際に、前記媒体に接触する前記搬送ローラの部位と、が一致するように前記搬送部を制御させる機能を実現するためのコンピュータプログラム。 - (A)コンピュータ、及び、
(B)このコンピュータと接続され、以下の(a)(b)(c)を有する印刷装置、
(a)画像を印刷するための媒体を搬送方向に搬送するための搬送ローラを備え た搬送部、
(b)前記画像を印刷するための印刷データに基づいて、前記搬送方向と交差す る移動方向に移動されつつインクを吐出して、前記搬送部により搬送された 前記媒体に、ドット列を形成するためのノズル、
(c)補正用パターンを構成する、前記搬送方向における最も下流側の列領域に 前記ドット列を形成する際に前記媒体に接触する前記搬送ローラの部位と、 前記画像を印刷するための印刷データに基づいて印刷された画像を構成す る、前記搬送方向における最も下流側の列領域に、前記補正用パターンに基 づいた補正をしつつドット列を形成する際に、前記媒体に接触する前記搬送 ローラの部位と、が一致するように前記搬送部を制御するためのコントロー ラ、
(C)を有することを特徴とする印刷システム。 - 補正用パターンを印刷するための印刷データに基づいて、媒体の搬送方向と交差する移動方向に移動されるノズルからインクを吐出させて、前記搬送方向における最も下流側の列領域にドット列を形成する際に、前記媒体を搬送するための搬送部が有する搬送ローラの所定の部位を、前記媒体に接触させて搬送するステップと、
画像を印刷するための印刷データに基づいて、前記ノズルからインクを吐出させて、前記搬送方向における最も下流側の列領域にドット列を形成する際に、前期搬送ローラの前記所定の部位が前記媒体に接触するように、前記媒体を搬送するステップと、
を有することを特徴とする印刷方法。
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JP2003211770A (ja) * | 2002-01-18 | 2003-07-29 | Hitachi Printing Solutions Ltd | カラー画像記録装置 |
JP2004202927A (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-22 | Canon Inc | 画像処理方法及び装置及び記録装置 |
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